JP4631742B2 - 電気光学装置、実装構造体、電気光学装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置、実装構造体、電気光学装置の製造方法及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器並びにこれらの電子機器
に用いられる電気光学装置、実装構造体及び電気光学装置の製造方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として電気
光学装置例えば液晶装置等が用いられている。この液晶装置等は、例えば、2枚の基板の
間に液晶を保持する液晶パネルを備えており、バンプを備えたドライバICが液晶パネル
の基板上に接着剤を介して実装されており、端子の狭ピッチ化に伴い、コスト高になると
いう問題があった。
この問題を解決するために、ドライバICのバンプを、弾性変形可能な内部樹脂と、導
電膜とで構成し、例えば、バンプの内部樹脂の熱膨張係数を、接着剤の熱膨張係数以上に
することで、接続の信頼性を高めると共に、低コスト化を図ろうとする技術が開示されて
いる。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−101527号公報(段落[0056]、図4)。
しかしながら、上述した技術では、例えば、基板に接着剤を介してドライバICを実装
するときに、ドライバICと基板との間と、ドライバICのバンプの周りとに同じ接着剤
が配置されることになり、バンプの内部樹脂の熱膨張係数を、接着剤の熱膨張係数以上に
しても、例えば内部樹脂と接着剤との熱膨張係数が違うと実装時に導電膜に力が働きクラ
ックが発生する可能性が考えられると共に、例えば、基板、ドライバICの基材と接着剤
との熱膨張係数の関係等を考慮していないために、基板と接着剤との剥離やドライバIC
の基材と接着剤との剥離が生じる可能性がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、端子の導電部材のクラックの発生及び
基板の剥離を防止し、電子部品の端子と基板の配線との接続と、接着剤を介した電子部品
と基板との接着の信頼性に優れた電気光学装置、実装構造体、該電気光学装置の製造方法
及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る電気光学装置は、配線を有する
基板と、前記基板に実装され、前記配線に接続された端子と当該端子が設けられた基材と
を有する電子部品と、前記電子部品を前記基板に接着させる接着剤とを備え、前記端子は
、前記基材から突設された弾性部材と、前記弾性部材上に設けられた導電部材とを有し、
前記接着剤は、前記端子に接して前記基板と前記基材との間に設けられた第1の接着剤と
、前記端子から離間して前記基板と前記基材との間に配置された第2の接着剤とを有し、
前記第1の接着剤の熱膨張係数は、前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前
記弾性部材の熱膨張係数の+20ppm以下であり、前記第2の接着剤の熱膨張係数は、
前記基板又は前記基材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨
張係数の+20ppm以下であることを特徴とする。
ここで、基板とは、例えばガラス基板や可撓性を有するフレキシブル基板を含む。
本発明では、接着剤は、端子に接して基板と基材との間に設けられた第1の接着剤と、
端子から離間して基板と基材との間に配置された第2の接着剤とを有し、第1の接着剤の
熱膨張係数は、弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ弾性部材の熱膨張係数の+
20ppm以下であるので、例えば弾性部材と第1の接着剤との熱膨張系数を略同じにす
ることで、基板に電子部品を接着剤を介して加熱圧着するときに、例えば加熱後に第1の
接着剤、弾性部材等の温度が低下するのに伴い第1の接着剤が収縮する量と、弾性部材が
収縮する量とを略同じにすることができ、第1の接着剤と弾性部材との例えば収縮量の違
いにより導電部材に力が働くことを防止する等して、導電部材のクラックの発生を防止す
ることができると共に、第2の接着剤の熱膨張係数は、基板又は基材の熱膨張係数の−2
0ppm以上かつ基板又は基材の熱膨張係数の+20ppm以下であるので、例えば基板
又は基材と第2の接着剤との熱膨張系数を略同じにすることで、例えば加熱後に第2の接
着剤、基板及び基材等の温度が低下するのに伴い第2の接着剤が収縮する量と、基板又は
基材が収縮する量とを略同じにすることができ、基板又は基材と、第2の接着剤との例え
ば収縮量の違いにより例えば第2の接着剤と電子部品の基材との界面や第2の接着剤と基
板との界面で剥離が生じることを防止することができる。従って、電子部品の端子と基板
の配線との接続と、接着剤を介した電子部品と基板との接着の信頼性に優れた電気光学装
置を得ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記端子は、複数設けられてなり、前記弾性部材は、前記
複数の端子毎に離間して設けられており、前記第2の接着剤は、隣り合う前記弾性部材の
間に配置されていることを特徴とする。これにより、端子は、複数設けられてなり、弾性
部材は、複数の端子毎に離間して設けられており、第2の接着剤は、隣り合う前記弾性部
材の間に配置されているので、例えば加熱後の第2の接着剤の温度低下により基板や基材
と、隣り合う弾性部材間の第2の接着剤とが略同じ割合で収縮することになり、応力の歪
みをなくし、隣り合う弾性部材間に設けられた第2の接着剤と基板、基材との剥離を確実
に防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記第2の接着剤は、前記弾性部材とは平面的に重ならな
いことを特徴とする。これにより、第2の接着剤は、弾性部材とは平面的に重ならないの
で、例えば第2の接着剤の収縮に伴う第1の接着剤の収縮を確実に防止することができ、
導電部材の破損を確実に防止することができる。
本発明の他の観点に係る実装構造体は、配線を有する基板と、前記基板に実装され、前
記配線に接続された端子と当該端子が設けられた基材とを有する電子部品と、前記電子部
品を前記基板に接着させる接着剤とを備え、前記端子は、前記基材から突設された弾性部
材と、前記弾性部材上に設けられた導電部材とを有し、前記接着剤は、前記端子に接して
前記基板と前記基材との間に設けられた第1の接着剤と、前記端子から離間して前記基板
と前記基材との間に配置された第2の接着剤とを有し、前記第1の接着剤の熱膨張係数は
、前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前記弾性部材の熱膨張係数の+20
ppm以下であり、前記第2の接着剤の熱膨張係数は、前記基板又は前記基材の熱膨張係
数の−20ppm以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨張係数の+20ppm以下である
ことを特徴とする。
本発明では、接着剤は、端子に接して基板と基材との間に設けられた第1の接着剤と、
端子から離間して基板と基材との間に配置された第2の接着剤とを有し、第1の接着剤の
熱膨張係数は、弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ弾性部材の熱膨張係数の+
20ppm以下であるので、例えば弾性部材と第1の接着剤との熱膨張系数を略同じにす
ることで、基板に電子部品を接着剤を介して加熱圧着するときに、例えば加熱後に第1の
接着剤、弾性部材等の温度が低下するのに伴い第1の接着剤が収縮する量と、弾性部材が
収縮する量とを略同じにすることができ、第1の接着剤と弾性部材との例えば収縮量の違
いにより導電部材に力が働くことを防止する等して、導電部材のクラックの発生を防止す
ることができると共に、第2の接着剤の熱膨張係数は、基板又は基材の熱膨張係数の−2
0ppm以上かつ基板又は基材の熱膨張係数の+20ppm以下であるので、例えば基板
又は基材と第2の接着剤との熱膨張系数を略同じにすることで、例えば加熱後に第2の接
着剤、基板及び基材等の温度が低下するのに伴い第2の接着剤が収縮する量と、基板又は
基材が収縮する量とを略同じにすることができ、基板又は基材と、第2の接着剤との例え
ば収縮量の違いにより例えば第2の接着剤と電子部品の基材との界面や第2の接着剤と基
板との界面で剥離が生じることを防止することができる。従って、電子部品の端子と基板
の配線との接続と、接着剤を介した電子部品と基板との接着の信頼性に優れた実装構造体
を得ることができる。
本発明の他の観点に係る電気光学装置の製造方法は、配線を有する基板と、前記基板に
実装され前記配線に接続された端子と当該端子が設けられた基材とを有する電子部品と、
前記電子部品を前記基板に接着させる接着剤とを備えた電気光学装置の製造方法であって
、前記端子は、前記基材から突設された弾性部材と、前記弾性部材上に設けられた導電部
材とを有し、前記接着剤は、熱膨張係数が前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上
かつ前記弾性部材の熱膨張係数の+20ppm以下である第1の接着剤と、熱膨張係数が
前記基板又は前記基材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨
張係数の+20ppm以下である第2の接着剤とを有し、前記端子又は前記端子に対応す
る前記配線上に前記第1の接着剤を配置する第1の配置工程と、前記電子部品を前記基板
に加熱圧着する加熱圧着工程と、前記端子から離間して前記基板と前記基材との間に前記
第2の接着剤を配置する第2の配置工程とを具備することを特徴とする。
本発明では、端子又は端子に対応する配線上に第1の接着剤を配置する第1の配置工程
と、電子部品を基板に加熱圧着する加熱圧着工程とを備えるので、加熱圧着工程により、
例えば端子を第1の接着剤中に押し込み、熱膨張係数が近い弾性部材と第1の接着剤とを
導電部材を介して配置することができ、加熱圧着工程後に弾性部材と第1の接着剤との温
度が低下しても、略同じ割合で収縮することになり、熱膨張係数が大きく異なる弾性部材
と接着剤とが導電部材を介して配置される場合に比べて、導電部材に働く力を抑制しクラ
ックの発生を防止することができる。
また、端子から離間して基板と基材との間に第2の接着剤を配置する第2の配置工程を
備えるので、第2の配置工程により、例えば、基板と基材との間に第2の接着剤を配置し
、例えば第2の接着剤を加熱硬化させることで、熱膨張係数が略同じ基材や基板と第2の
接着剤とを接着することができると共に、その後、第2の接着剤及び基板等の温度が低下
しても、第2の接着剤と基板等とが略同じ割合で収縮することになり、熱膨張係数が大き
く異なる基材や基板と接着剤とが接着される場合に比べて、第2の接着剤と電子部品の基
材との界面や第2の接着剤と基板との界面が剥離することを防止することができる。従っ
て、電子部品の端子と基板の配線との接続と、接着剤を介した電子部品と基板との接着の
信頼性に優れた電気光学装置を得ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記端子は、複数設けられてなると共に配列されて複数の
列をなし、前記第1の配置工程は、前記端子又は前記端子に対応する前記配線上と、前記
列の間の領域と、に前記第1の接着剤を配置し、前記第1の配置工程後に前記加熱圧着工
程を行い、前記加熱圧着工程後に前記第2の配置工程で、前記基板と前記基材との間に前
記第2の接着剤を注入することを特徴とする。これにより、第1の配置工程は、端子又は
端子に対応する配線上と、列の間の領域と、に第1の接着剤を配置し、第1の配置工程後
に加熱圧着工程を行うので、端子に接して第1の接着剤を配置した状態で仮圧着すること
ができると共に、加熱圧着工程後に第2の配置工程で、基板と基材との間に第2の接着剤
を注入するので、加熱圧着工程後に基板と基材との間に形成された領域に、端子から離間
して第2の接着剤を容易に注入することができる。
本発明の一の形態によれば、前記端子は、複数設けられてなると共に配列されて複数の
列をなし、前記第2の配置工程は、前記列の間の領域及び前記列間の領域とは異なる領域
に前記列に沿うように前記第2の接着剤を配置し、前記第2の配置工程後に前記加熱圧着
工程を行い、前記加熱圧着工程後に前記第1の配置工程で、前記端子に接して前記第1の
接着剤を注入することを特徴とする。これにより、第2の配置工程は、列の間の領域及び
列間の領域とは異なる領域に列に沿うように第2の接着剤を配置し、第2の配置工程後に
加熱圧着工程を行うので、端子の列間の領域に配置された第2の接着剤により広い接着面
積で基板と基材とを接着し第1の接着剤を注入するための領域が形成された状態で仮圧着
することができると共に、加熱圧着工程後に第1の配置工程で、端子に接して第1の接着
剤を注入するので、第1の接着剤を毛細管現象を利用して例えば端子に接触して設けるこ
とができる。
本発明の一の形態によれば、前記端子は、複数設けられてなり、前記弾性部材は、前記
複数の端子毎に離間すると共に配列されて複数の列をなし、前記第2の配置工程は、前記
列の間の領域及び隣り合う前記端子間に前記第2の接着剤を配置し、前記第2の配置工程
後に前記加熱圧着工程を行い、前記加熱圧着工程後に前記第1の配置工程で、前記端子に
接して前記第1の接着剤を注入することを特徴とする。これにより、端子は、複数設けら
れてなり、弾性部材は、複数の端子毎に離間すると共に配列されて複数の列をなし、第2
の配置工程は、列の間の領域及び隣り合う端子間に第2の接着剤を配置し、第2の配置工
程後に加熱圧着工程を行うので、加熱圧着工程後に隣り合う端子間の領域においても基材
と基板とを接着することができ、隣り合う端子間の領域の第2の接着剤と基板、基材との
熱膨張係数が略同じなので、温度低下に伴い隣り合う端子間の領域の第2の接着剤と、基
板等との剥離を防止することができる。また、加熱圧着工程により、例えば、端子から第
2の接着剤が離間した状態で仮圧着することができる。更に、加熱圧着工程後に第1の配
置工程で、端子に接して第1の接着剤を注入するので、例えば端子に接するように端子の
周りに確実に第1の接着剤を配置することができ、その後の第1の接着剤の加熱後に、第
1の接着剤及び弾性部材の温度が低下しても、確実に導電部材の破損を防止することがで
きる。
本発明の一の形態によれば、前記端子は、複数設けられてなり、前記弾性部材は、前記
複数の端子毎に離間して設けられていると共に配列されて複数の列をなし、前記第1の配
置工程は、前記第1の接着剤を島状に配置し、前記第1の配置工程後に前記加熱圧着工程
を行い、前記加熱圧着工程後の前記第2の配置工程は、隣り合う前記弾性部材間に前記第
2の接着剤を注入することを特徴とする。これにより、端子は、複数設けられてなり、弾
性部材は、複数の端子毎に離間して設けられていると共に配列されて複数の列をなし、第
1の配置工程は、第1の接着剤を島状に配置し、第1の配置工程後に加熱圧着工程を行う
ので、例えば島状に配置された第1の接着剤中に端子を押し込み、各島状の第1の接着剤
の間に隙間を形成することができる。また、加熱圧着工程により、各島状の第1の接着剤
の間に隙間がある状態で仮圧着することができる。更に、加熱圧着工程後の第2の配置工
程は、隣り合う弾性部材間に第2の接着剤を注入するので、端子から離間して第2の接着
剤を注入することができる。従って、加熱圧着工程後等に第1の接着剤や第2の接着剤の
温度が低下しても、弾性部材と第1の接着剤との熱膨張係数が略同じであり、基材と第2
の接着剤との熱膨張係数が略同じであるので、温度低下時に導電部材に応力が働かないよ
うにしたり、第2の接着剤の剥離が生じたりしないようにすることができる。
本発明の他の観点にかかる電子機器は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とす
る。
本発明では、端子の導電部材のクラックの発生及び基板の剥離を防止し、電子部品の端
子と基板の配線との接続と、接着剤を介した電子部品と基板との接着の信頼性に優れた電
気光学装置を備えているので、表示性能に優れた電子機器を得ることができる。
以下、本発明に実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあ
たっては、電気光学装置の例として液晶装置、具体的にはTFT(Thin Film
Transistor)反射半透過型のアクティブマトリックス方式の液晶装置、液晶装
置の製造方法、液晶装置を用いた電子機器について説明するがこれに限られるものではな
い。また、以下の図面においては各構成を分かりやすくするために、実際の構造と各構造
における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の外観斜視図、図2は図1の液晶装置の
A−A断面図、図3は図2のドライバICのドライバ側出力端子の拡大断面図、図4は第
1の実施形態の液晶装置に用いられるドライバICの底面図である。
(液晶装置の構成)
液晶装置1は、液晶パネル2と、液晶パネル2に接続された回路基板3とを備えている
。なお、液晶装置1は、液晶パネル2を支持する図示を省略したフレーム等のその他の付
帯機構が必要に応じて付設される。
液晶パネル2は、基板4と、基板4に対向するように設けられた基板5と、基板4、5
の間に設けられたシール材6及び基板4、5により封止された図示しない液晶とを備えて
いる。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が用いられている。
基板4及び基板5は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板
状部材である。基板4の熱膨張係数は、例えば7(ppm/°C)とされている。基板4
の液晶側には、ゲート電極7、ソース電極8、薄膜トランジスタ素子T、画素電極9、ゲ
ート電極7に接続された出力配線11、ソース電極8に接続された出力配線12、電子部
品としてのドライバIC15、16の後述するドライバ側入力端子に接続された入力配線
13、14が形成されている。
ゲート電極7はX方向に、ソース電極8はY方向に、それぞれ形成されている。ソース
電極8は、図1に示すように例えば液晶装置1の右側に引き回されて形成されている。な
お、ゲート電極7及びソース電極8の本数は、液晶装置1の解像度や表示領域の大きさに
応じて適宜変更可能である。
薄膜トランジスタ素子Tは、ゲート電極7、ソース電極8及び画素電極9にそれぞれ接
続される3つの端子を備えている。薄膜トランジスタ素子Tは画素電極9、ゲート電極7
、ソース電極8に接続されている。これにより、ゲート電極7に電圧を印加したときにソ
ース電極8から画素電極9に又はその逆に電流が流れるように構成されている。
出力配線11は、基板5の外周縁から基板4が張り出した領域(以下、「張り出し部」
と表記する)4aでゲート電極7の配列方向(Y方向)に並設されている。出力配線11
は、一端部がそれぞれゲート電極7に接続されており、出力配線11の他端部に位置する
基板側出力端子11aがそれぞれ図2に示すように後述するドライバIC15のドライバ
側出力端子17に接続されている。
出力配線12は、張り出し部4aでゲート電極7の配列方向(Y方向)に並設されてい
る。出力配線12は、一端部がそれぞれソース電極8に接続されており、出力配線12の
他端部に位置する基板側出力端子がそれぞれ後述するドライバIC16の図示しないドラ
イバ側出力端子に接続されている。
入力配線13は、張り出し部4aでゲート電極7の配列方向(Y方向)に複数並設され
ている。入力配線13の一端部は図2に示すように回路基板3に設けられている配線18
に図示を省略したACF等を介して接続されており、入力配線13の他端部に位置する基
板側入力端子13aは図2に示すようにそれぞれ後述するドライバIC15のドライバ側
入力端子19に接続されている。
入力配線14は、張り出し部4aでゲート電極7の配列方向(Y方向)に複数並設され
ている。入力配線14の一端部は回路基板3に設けられた図示しない配線に図示を省略し
たACF等を介して接続されており、入力配線14の他端部に位置する基板側入力端子は
それぞれ後述するドライバIC16の図示しないドライバ側入力端子に接続されている。
ドライバIC15は、図2及び図3に示すように、張り出し部4aに例えば後述する接
着剤20により接着されている。ドライバIC15は、図4に示すように、例えば、基材
21と、基材21の実装面21aにゲート電極7の配列方向(Y方向)に対応するように
それぞれ配列された複数のドライバ側出力端子17と、ドライバ側入力端子19とを備え
ている。
基材21は、図1、図4に示すように、例えば矩形板状であり、熱膨張係数が例えば4
(ppm/°C)である。例えば基材21の実装面21a側には、図4に示すように、ド
ライバ側入出力端子19、17に対応するようにドライバ側入出力端子19、17の近く
に複数の電極パッド22が形成されている。電極パッド22の形状は、図4に示すように
、例えば矩形板状とされており、例えば基材21の実装面21aに複数列状に設けられて
いる。
ドライバ側出力端子17は、図3に示すように、実装面21aから突設された弾性を有
する弾性部材23と、弾性部材23上に設けられた導電部材24とを備えている。ドライ
バ側出力端子17は、例えば弾性部材23と、導電部材24とが積層された部分である。
弾性部材23は、例えば略蒲鉾形状であり、図4に示すように、基材21の長手方向(
Y方向)に亘って設けられている。弾性部材23は、図4に示すように、例えば、基材2
1の長手方向(Y方向)に交差する方向(X方向)に離間して略平行に2本設けられてい
る。弾性部材23は弾性を有しており、その構成材料には例えばアクリル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂等が用いられている。弾性部材23の熱膨張係数は、例えば
60(ppm/°C)である。
導電部材24は、図3に示すように、例えば弾性部材23上に設けられると共に電極パ
ッド22に接続して設けられている。例えば、導電部材24は基板側出力端子11aに接
続されている。
接着剤20は、ドライバIC15を基板4に接着するために、例えば、基板4と、ドラ
イバIC15との間等に設けられている。接着剤20は、例えば、基板4と基材21との
間でドライバ側入出力端子19、17に接して設けられた第1の接着剤20Aと、ドライ
バ側入出力端子19、17から離間して基板4と基材21との間等に設けられた第2の接
着剤20Bと、ドライバ側入出力端子19、17から離間して基板4と基材21との間等
に設けられた第2の接着剤としての第3の接着剤20Cとを備えている。
第1の接着剤20Aは、例えば、基板4と基材21との間でドライバ側入出力端子19
、17の周り及びドライバ側入出力端子19、17列間の領域に設けられている。ここで
、「周り」とは、図3に示すように、例えばドライバ側入出力端子19、17を結ぶ方向
(図2のX方向)のドライバ側入出力端子19、17の幅cより大きい長さdのドライバ
IC15と基板4との間の領域Gをいう。例えば幅cが30μmであるのに対して長さd
は、35〜60μmである。第1の接着剤20Aの熱膨張係数は、例えば弾性部材23の
熱膨張係数の−20ppm以上かつ弾性部材23の熱膨張係数の+20ppm以下に設定
されている。
第1の接着剤20Aは、例えば、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含んでいる。第1の接
着剤20Aの体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第1の接着剤20
Aの熱膨張係数は、例えば、50ppm/°C以上70ppm/°C以下に設定されてい
る。
第2、第3の接着剤20B、20Cは、図2に示すように、例えば、ドライバ側入出力
端子19、17から離間して、基板4と基材21との間でドライバ側入出力端子19、1
7列間の領域とは異なる列の外側の領域にドライバ側出入力端子17、19に沿うように
設けられている。第2、第3の接着剤20B、20Cは、図2に示すように、ドライバ側
入出力端子19、17(弾性部材23)に平面的に重ならないように配置されている。第
2、第3の接着剤20B、20Cは、それぞれドライバ側出入力端子17、19を結ぶ図
2のX方向で、ドライバ側出入力端子17、19の近くに設けられている。
第2、第3の接着剤20Cの熱膨張係数は、例えば基板4の熱膨張係数(例えば7pp
m/°C)又は基材21の熱膨張係数(例えば4ppm/°C)の−20ppm以上基板
4の熱膨張係数又は基材21の熱膨張係数の+20ppm以下に設定されている。ただし
、熱膨張係数が負の値になることはない。
第2、第3の接着剤20B、20Cの体積に対するフィラーの体積の百分率を調整する
ことで、第2、第3の接着剤20B、20Cの熱膨張係数は、例えば、0ppm/°C以
上50ppm/°C以下に設定されている。なお、第1の接着剤20Aの熱膨張係数と、
第2、第3の接着剤20B、20Cの熱膨張係数とが同時に同じ値となることはない。
図5は接着剤20中のフィラー量と接着剤20の熱膨張係数との関係等を示す表である
図5は、例えば、熱硬化性樹脂として、熱膨張係数、弾性率がそれぞれ65(ppm/
°C)、320(kgf/mm)のエポキシ樹脂等を用い、フィラーとして、例えば熱
膨張係数、弾性率がそれぞれ0.5(ppm/°C)、6700(kgf/mm)の溶
融シリカを用いる場合の熱膨張係数である。なお、フィラーとして、例えば熱膨張係数、
弾性率がそれぞれ8.1(ppm/°C)、39000(kgf/mm)のアルミナ、
9.6(ppm/°C)、20000(kgf/mm)のジルコニア等を用いてもよい
なお、本実施形態では、図3に示すように、第1の接着剤20Aと第2の接着剤20B
との界面が基板4の表面に対して略直交する例を示したが、例えば、第1の接着剤20A
と第2の接着剤20Bとの界面がドライバ側出力端子17の表面から離間しつつこの表面
に沿うようにしてもよい。また、第1、第2及び第3の接着剤20A、20B及び20C
は、基板4と基材21との間から押し出されている。
ドライバIC16を基板4に接着するための図示しない接着剤については、例えばドラ
イバIC15及び接着剤20と同様に構成されているので、その説明を省略する。
回路基板3は、図1に示すように、張り出し部4aに例えばACF等の接着剤を介して
接続されている。回路基板3は、図1に示すように可撓性基材28を備えており、可撓性
基材28は、図2に示すように、例えば入力配線13に図示を省略したACF等を介して
接続された配線18を備えており、配線18を介して図示しない外部機器に接続されてい
る。
(液晶装置1の製造方法)
次に、液晶装置1の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図6は第1の実施形態の液晶装置1の製造工程を示すフローチャート、図7は第1の接
着剤20A貼付工程(S2)及び第2、第3の接着剤20B、20C注入工程(S5)の
説明図である。なお、本実施形態では、ドライバIC15等の製造工程(S1)、ドライ
バIC15等の実装前の液晶パネル2の製造工程(S3)、及び回路基板3の製造工程(
S6)等については、公知技術と同様なのでその説明を省略し、第1の接着剤20Aの貼
り付け工程(S2)、第2、第3の接着剤20B、20Cの注入工程(S5)等について
中心的に説明する。
まず、基材21の実装面21aに複数のドライバ側入出力端子19、17が形成された
ドライバIC15等を製造する(S1)。
続いて、図7に示すように、例えば、ドライバ側入出力端子19、17上に、ドライバ
側入出力端子19、17を結ぶ方向(図7のX方向)の幅が幅w1の第1の接着剤20A
を貼り付ける(S2)。幅w1は、例えばドライバ側入出力端子19、17を結ぶ方向(
図7のX方向)におけるドライバ側出力端子17の一辺からドライバ側入力端子19の他
辺までの幅kより大きくすることが好ましい。これにより、後述する加熱圧着工程により
確実にドライバ側入出力端子19、17を第1の接着剤20Aの中に押し込み、ドライバ
側入出力端子19、17に第1の接着剤20Aが接した(ドライバ側入出力端子19、1
7の周りに第1の接着剤20Aが配置された)状態にすることができる。
なお、ドライバ側入出力端子19、17上に、第1の接着剤20Aを貼り付ける(S2
)代わりに、ドライバ側入出力端子19、17に対応する基板側入出力端子13a、11
a上に第1の接着剤20Aを貼り付けるようにしてもよい。
続いて、ステップ3でドライバIC15実装前の液晶パネル2を製造し、例えばドライ
バIC15から基板4に向かう方向(図3のD方向)に、図示しない押圧ヘッドにより接
着剤20等を加熱しながらドライバIC15を押圧し、第1の接着剤20Aを介してドラ
イバIC15を基板4に(仮)加熱圧着する(S4)。
この(仮)加熱圧着工程(S4)により、例えば、第1の接着剤20Aは加熱されて軟
化し、ドライバ側入出力端子19、17が第1の接着剤20A中に押し込まれ、第1の接
着剤20Aがドライバ側入出力端子19、17の周りに接して配置される。
次に、例えば第2、第3の接着剤20B、20Cを注入するための図示しないディスペ
ンサー等を用いることで、基板4と、基材21との間の領域に、例えばドライバ側出力端
子17の配列方向(図7のY方向)に交差する方向(図7の矢印B方向)に第2、第3の
接着剤20B、20Cを注入する(S5)。
この注入工程(S5)により、例えば、第2、第3の接着剤20B、20Cがドライバ
側入出力端子19、17から離間して基板4と基材21との間に配置される。
その後、第1、第2及び第3の接着剤20A、20B及び20Cを加熱し硬化させ、ド
ライバIC15を基板4に第1、第2及び第3の接着剤20A、20B及び20Cを介し
て接着する(S5´)。
その後、第1の接着剤20A及び弾性部材23の温度が低下するのに伴い、第1の接着
剤20A及び弾性部材23は収縮しても、第1の接着剤20Aと弾性部材23との熱膨張
係数が略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮し、第1の接着剤20Aと弾性部
材23との熱膨張係数が大きく異なる場合に比べて、導電部材24に働く力が抑制される
また、第2、第3の接着剤20B、20C、基材21及び基板4の温度が低下するのに
伴い、第2、第3の接着剤20B、20C、基材21及び基板4は収縮するが、第2、第
3の接着剤20B、20C、基材21及び基板4の熱膨張係数が略同じに設定されている
ため、略同じ割合で収縮し、第2、第3の接着剤20B、20Cと基材21及び基板4と
の熱膨張係数が大きく異なる場合に比べて、基板4と第2、第3の接着剤20B、20C
との剥離、及び基材21と、第2、第3の接着剤20B、20Cとの剥離が防止される。
そして、例えばドライバIC15を実装済みの液晶パネル2と、ステップ6で製造した
回路基板3とを例えばACF等の接着剤を介して接続し(S7)、液晶パネル2に図示を
省略した導光板や反射シート等を設ける等して液晶装置1を製造する(S8)。
以上で液晶装置1の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、接着剤20は、ドライバ側入出力端子17、19に接
して基板4とドライバ側入出力端子19、17との間に設けられた第1の接着剤20Aと
、ドライバ側入出力端子19、17から離間して基板4と基材21との間に配置された第
2、第3の接着剤20B、20Cとを有し、第1の接着剤20Aの熱膨張係数は、弾性部
材23の熱膨張係数の−20ppm以上かつ弾性部材23の熱膨張係数の+20ppm以
下である。このため、例えば弾性部材23と第1の接着剤20Aとの熱膨張系数を略同じ
にすることで、基板4にドライバIC15を接着剤20を介して(仮)加熱圧着するとき
に、例えば加熱後に第1の接着剤20A、弾性部材23等の温度が低下するのに伴い第1
の接着剤20Aが収縮する量と、弾性部材23が収縮する量とを略同じにすることができ
、第1の接着剤20Aと弾性部材23との例えば収縮量の違いにより導電部材24に力が
働くことを防止する等して、導電部材24のクラックの発生を防止することができる。ま
た、第2、第3の接着剤20B、20Cの熱膨張係数は、基板4又は基材21の熱膨張係
数の−20ppm以上かつ基板4又は基材21の熱膨張係数の+20ppm以下であるの
で、例えば基板4又は基材21と第2、第3の接着剤20B、20Cとの熱膨張系数を略
同じにすることで、例えば加熱後に第2、第3の接着剤20B、20C、基板4及び基材
21等の温度が低下するのに伴い第2、第3の接着剤20B、20Cが収縮する量と、基
板4又は基材4が収縮する量とを略同じにすることができ、基板4又は基材21と、第2
、第3の接着剤20B、20Cとの例えば収縮量の違いにより例えば第2、第3の接着剤
20B、20CとドライバIC15の基材21との界面や第2、第3の接着剤20B、2
0Cと基板4との界面で剥離が生じることを防止することができる。従って、ドライバ側
入出力端子19、17と基板側入出力端子13a、11aとの接続と、接着剤20を介し
たドライバIC15と基板4との接着の信頼性に優れた液晶装置1を得ることができる。
また、ドライバ側入出力端子19、17上に、第1の接着剤20Aを配置する第1の接
着剤配置工程(S2)と、第1の接着剤20Aを介してドライバIC15を基板4に圧着
する(仮)加熱圧着工程(S4)とを備えるので、(仮)加熱圧着工程(S4)により、
例えばドライバ側入出力端子19、17を第1の接着剤20A中に押し込み、熱膨張係数
が近い弾性部材23と第1の接着剤20Aとを導電部材24を介して配置することができ
、例えば(仮)加熱圧着工程(S4)後に弾性部材23と第1の接着剤20Aとの温度が
低下しても、略同じ割合で収縮することになり、熱膨張係数が大きく異なる弾性部材と接
着剤とが導電部材を介して配置される場合に比べて、導電部材24に働く力を抑制しクラ
ックの発生を防止することができる。
更に、ドライバ側入出力端子19、17から離間して基板4と基材21との間に第2の
接着剤20B、第3の接着剤20Cを注入する注入工程(S5)を備えるので、注入工程
(S5)により、例えば、基板4と基材21との間に第2、第3の接着剤20B、20C
を充填した状態にし、例えば第2、第3の接着剤20B、20Cを加熱硬化させることで
、熱膨張係数が略同じ基材21や基板4を第2、第3の接着剤20B、20Cにより接着
することができると共に、その後、第2、第3の接着剤20B、20C及び基板4等の温
度が低下しても、第2、第3の接着剤20B、20Cと基板4等とが略同じ割合で収縮す
ることになり、熱膨張係数が大きく異なる基材や基板と接着剤とが接着される場合に比べ
て、第2、第3の接着剤20B、20CとドライバIC15の基材21との界面で剥離が
生じることを防止することができる。従って、接着剤20の熱膨張係数を調整し、ドライ
バ側入出力端子19、17と基板側入出力端子13a、11aとの接続と、接着剤20を
介したドライバIC15と基板4との接着の信頼性に優れた液晶装置1を得ることができ
る。
また、第2、第3の接着剤20B、20Cは、例えば基板4と基材21との間で、ドラ
イバ側入出力端子19、17列間の領域とは異なる外側の領域にそれぞれドライバ側入出
力端子19、17の列に沿うように設けられているので、例えば、基板4と基材21との
間の領域のうちのドライバ側入出力端子19、17の列間の領域とは異なる外側の領域で
、基板4又は基材21と、第2、第3の接着剤20B、20Cとの例えば加熱後の収縮量
の違いを抑制でき、第2、第3の接着剤20B、20Cと基板4、基材21との界面での
剥離を防止することができる。
更に、第2の接着剤20Bは、例えば弾性部材23に積層された導電部材24と、基板
側出力端子11aとの間に設けられていないので、例えば、ドライバ側出力端子17の弾
性部材23と第2の接着剤20Bとをより確実に離間して設けることができ、より確実に
導電部材24に力が働くことを防止しクラックの発生を確実に防止することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る第2の実施の形態の液晶装置について説明する。なお、本実施形態
以降においては、上記実施形態と同一の構成部材等には同一の符号を付しその説明を省略
し、異なる箇所を中心に説明する。
図8は第2の実施の形態の液晶装置のドライバIC近傍の断面図である。
(液晶装置の構成)
本実施形態では、図8に示すように、ドライバ側入出力端子19、17間に後述する第
4の接着剤20Dが配置されている点及び製造方法等が異なるので、これらの異なる箇所
を中心的に説明する。
液晶装置1´は、液晶パネル2´と、液晶パネル2´に接続された回路基板3とを備え
ている。
液晶パネル2´は、熱膨張係数が例えば7(ppm/°C)である基板4を備えており
、基板4の張り出し部4aにドライバIC15が接着剤20´を介して接着されている。
接着剤20´は、例えば、基材21と基板4との間でドライバ側入出力端子19、17
に接して設けられた第1の接着剤20A´と、ドライバ側出入力端子17、19から離間
して基板4と基材21との間等に設けられた第2の接着剤としての第2の接着剤20B、
第3の接着剤20Cと、ドライバ側入出力端子19、17列間の領域で基板4と基材21
との間に設けられた第2の接着剤としての第4の接着剤20Dとを備えている。
第1の接着剤20A´は、例えば、ドライバ側入出力端子19、17に接してドライバ
側入出力端子19、17の周りで基板4と基材21との間に設けられている。ここで、「
周り」とは、例えばドライバ側入出力端子19、17を結ぶ方向(図8のX方向)のドラ
イバ側入出力端子19、17の突部の幅cより僅かに大きい長さdのドライバCI15と
基板4との間の領域G´をいう。第1の接着剤20A´の熱膨張係数は、例えば弾性部材
23の熱膨張係数の−20ppm以上弾性部材23の熱膨張係数の+20ppm以下に設
定されている。
第1の接着剤20A´は、例えば、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含んでいる。
熱硬化性樹脂としては、例えば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ65(ppm/°C)、
320(kgf/mm)のエポキシ樹脂等が用いられている。フィラーとしては、例え
ば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ0.5(ppm/°C)、6700(kgf/mm
の溶融シリカ、8.1(ppm/°C)、39000(kgf/mm)のアルミナ、9
.6(ppm/°C)、20000(kgf/mm)のジルコニア等が用いられている
第1の接着剤20A´の体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第1
の接着剤20A´の熱膨張係数は、例えば、50ppm/°C以上70ppm/°C以下
に設定されている。
第2、第3の接着剤20B、20Cについては、第1の実施の形態と同様なのでその説
明を省略する。
第4の接着剤20Dは、ドライバ側入出力端子19、17の列間の領域でドライバ側入
出力端子19、17から離間して基板4及び基材21に接着して設けられている。第4の
接着剤20Dは、図8に示すように、ドライバ側入出力端子19、17(弾性部材23)
に平面的に重ならないように配置されている。第4の接着剤20Dの熱膨張係数は、例え
ば基板4の熱膨張係数(例えば7ppm/°C)又は基材21の熱膨張係数(例えば4p
pm/°C)の−20ppm以上基板4の熱膨張係数又は基材21の熱膨張係数の+20
ppm以下に設定されている。ただし、熱膨張係数が負の値になることはない。
第4の接着剤20Dの体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第4の
接着剤20Dの熱膨張係数は、例えば、第2、第3の接着剤20B、20Cと同じく0p
pm/°C以上50ppm/°C以下に設定されている。なお、第1の接着剤20Aの熱
膨張係数と、第2、第3及び第4の接着剤20B、20C、20Dの熱膨張係数とが同時
に同じ値となることはない。
なお、図8に示すように、本実施形態では、第1の接着剤20A´と第4の接着剤20
Dとの界面が基板4の表面に対して略直交する例を示したが、例えば、第1の接着剤20
A´と第4の接着剤20Dとの界面がドライバ側出力端子17の表面から離間しつつこの
表面に沿うようにしてもよい。
(液晶装置1´の製造方法)
次に、液晶装置1´の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図9は第2の実施形態の液晶装置1´の製造工程を示すフローチャート、図10は第2
〜第4の接着剤20B、20C及び20Dの貼付工程(S2´)、第1の接着剤20A´
の注入工程(S15)の説明図である。なお、本実施形態では、ドライバIC15等の製
造工程(S1)、ドライバIC15等の実装前の液晶パネル2の製造工程(S3)、及び
回路基板3の製造工程(S6)等については、公知技術と同様なのでその説明を省略し、
第2、第3及び第4の接着剤20B、20C及び20Dの貼り付け工程(S2´)、第1
の接着剤20A´の注入工程(S15)等について中心的に説明する。
まず、図4に示すように、基材21の実装面21aに複数のドライバ側入出力端子19
、17が形成されたドライバIC15等を製造する(S1)。
続いて、図10に示すように、例えば、ドライバIC15の実装面21aのうちドライ
バ側入出力端子19、17列間の領域とは異なる列の外側の領域にドライバ側入出力端子
19、17の配列に沿うようにドライバ側入出力端子19、17から離間して第2、第3
の接着剤20B、20Cを貼り付け、ドライバ側入出力端子19、17列間の領域に、ド
ライバ側入出力端子19、17を結ぶ方向(図10のX方向)の幅が幅w2の第4の接着
剤20Dをドライバ側入出力端子19、17から離間して貼り付ける(S2´)。幅w2
は、例えば後述する(仮)加熱圧着工程(S4)の後でも、第4の接着剤20Dがドライ
バ側入出力端子19、17から離間して設けられるように例えばドライバ側入出力端子1
9、17間の間隔k´より小さく設定されている。第2、第3の接着剤20B、20Cは
、例えば後述する(仮)加熱圧着工程(S4)の後でも、ドライバ側入出力端子19、1
7から離間して設けられるようにサイズが設定されている。
なお、ステップ2´(S2´)の代わりに、基板側入出力端子13a、11a列間で基
板側入出力端子13a、11aから離間して基板4上に第4の接着剤20A´を貼り付け
、基板4上に貼り付けられる第4の接着剤20A´とで基板側入出力端子13a、11a
を挟むように基板側入出力端子13a、11aから離間して基板4上に第2、第3の接着
剤20B、20Cを貼り付けるようにしてもよい。
続いて、ステップ3でドライバIC15実装前の液晶パネル2´を製造し、例えばドラ
イバIC15から基板4に向かう方向(図8のD方向)に、図示しない押圧ヘッドにより
加熱しながらドライバIC15を押圧しドライバIC15を第2、第3及び第4の接着剤
20B、20C及び20Dを介して基板4に(仮)加熱圧着する(S4)。
この(仮)加熱圧着工程(S4)により、例えば、第2、第3の接着剤20B、20C
がドライバ側出入力端子17、19に近づく方向(図10のT1、T2方向)に押し出さ
れると共に、第4の接着剤20Dがドライバ側出入力端子17、19に近づく方向(図1
0のT3、T4方向)に押し出される。しかし、第2、第3及び第4の接着剤20B、2
0C及び20Dは、例えば第4の接着剤20Dの幅w2が間隔k´より小さく設定されて
いると共に第2、第3の接着剤20B、20Cが加熱圧着後でもドライバ側入出力端子1
9、17から離間するように幅が設定され貼り付けられているので、(仮)加熱圧着工程
(S4)後においても、例えば第2、第3及び第4の接着剤20B、20C及び20Dが
ドライバ側入出力端子19、17から離間して設けられる。
次に、例えば第1の接着剤20A´を注入するための図示しないディスペンサー等を用
いることで、基板4と、基材21との間で第2、第3及び第4の接着剤20B、20C及
び20Dによりドライバ側入出力端子19、17の近くに形成された図10に示す領域K
に、例えばドライバ側出力端子17の配列方向(図10の矢印F方向)に接着剤20A´
を注入する(S15)。このとき、例えば毛細管現象により領域Kに隙間なく第1の接着
剤20´を注入するために、領域Kの両端のうちいずれか一方からディスペンサーにより
注入する。
この注入工程(S15)により、例えば、第1の接着剤20A´がドライバ側入出力端
子19、17に接して周りに注入される。
その後、第1の接着剤20A´等を例えば加熱し硬化させ、ドライバIC15を基板4
に第1の接着剤20A´等を介して接着する。
その後、第1の接着剤20A´、弾性部材23の温度が低下するのに伴い、第1の接着
剤20A´、弾性部材23は収縮するが、第1の接着剤20A´、弾性部材23の熱膨張
係数が略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮することになり、第1の接着剤2
0A´、弾性部材23の熱膨張係数が大きく異なる場合に比べて、導電部材24に働く力
が抑制される。
また、第2、第3、第4の接着剤20B、20C、20D、基材21及び基板4の温度
が低下するときに、第2、第3、第4の接着剤20B、20C、20D、基材21及び基
板4は収縮するが、第2、第3、第4の接着剤20B、20C、20Dと基材21、基板
4との熱膨張係数が略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮することになる。
そして、例えばドライバIC15を実装済みの液晶パネル2´と、ステップ6で製造し
た回路基板3とを例えばACF等の接着剤を介して接続し(S7)、液晶パネル2´に図
示を省略した導光板や反射シート等を設ける等して液晶装置1´を製造する(S8)。
以上で液晶装置1´の製造方法についての説明を終了する。
このように本実施形態によれば、ドライバ側入出力端子19、17列間でドライバ側入
出力端子19、17から離間して基材21上に第4の接着剤20Dを貼り付け、第4の接
着剤20Dとでドライバ側入出力端子19、17を挟むようにドライバ側入出力端子19
、17から離間して基材21上に第2、第3の接着剤20B、20Cを貼り付ける貼り付
け工程(S2´)と、第2、第3及び第4の接着剤20B、20C及び20Dが、ドライ
バ側入出力端子19、17から離間して設けられるように、ドライバIC15を基板4に
圧着する(仮)加熱圧着工程(S4)とを備えると共に、例えば、第2、第3及び第4の
接着剤20B、20C及び20Dの熱膨張係数と基板4や基材21の熱膨張係数とが略同
じに設定されているので、(仮)加熱圧着工程(S4)後に第2、第3及び第4の接着剤
20B、20C、20D、基板4及び基材21の温度が低下するのに伴いこれらの接着剤
、基板4及び基材21が収縮しても、略同じ割合で収縮することになり、基材21や基板
4とこれらの接着剤との熱膨張系数が大きく異なる場合に比べて、第2、第3及び第4の
接着剤20B、20C及び20Dと基材21、基板4との界面で剥離が生じることを防止
することができる。
また、(仮)加熱圧着工程(S4)で第2、第3及び第4の接着剤20B、20C及び
20Dによりドライバ側入出力端子19、17の近くに形成された領域Kに第1の接着剤
20A´を注入する注入工程(S5´)を備えるので、例えば熱膨張係数が近い弾性部材
23と第1の接着剤20A´とを導電部材24を介して配置することができ、その後、第
1の接着剤20A´を加熱硬化させた後に例えば弾性部材23と第1の接着剤20A´の
温度が低下しても、弾性部材23と第1の接着剤20A´との熱膨張係数が略同じなので
、略同じ割合で収縮することになり、弾性部材と接着剤の熱膨張系数が大きく異なる場合
に比べて、導電部材24に大きな力が働くことを抑制しクラックの発生を防止することが
できると共に、第1の接着剤20A´により接着力を向上させることができる。
なお、本実施形態では、まず、第4の接着剤20A´を貼り付け、その後、第2、第3
の接着剤20B、20Cを貼り付ける例を示した。しかし、第2、第3及び第4の接着剤
20B、20C及び20Dを貼り付ける順序はこれに限定されず、例えば、まず、第2、
第3の接着剤20B、20Cを貼り付け、その後、第4の接着剤20Dを貼り付けるよう
にしてもよい。
(第1の変形例)
次に、本発明に係る第1の変形例の液晶装置について説明する。なお、本変形例では、
上記実施形態と同じ構成部材等には同じ符号を付しその説明を省略し異なる箇所を中心に
説明する。
図11は第1変形例のドライバICに第2の接着剤が貼り付けられた底面図である。
本変形例では、図11に示すように、後述するドライバ側入出力端子19´、17´を
備えたドライバIC15´を、後述する第1の接着剤50、第2の接着剤51を介して基
板4に接着する製造方法等が異なるので、この異なる箇所を中心的に説明する。
(液晶装置の構成)
本変形例の液晶装置は、図1に示す液晶パネル100を備えており、この液晶パネル1
00は、熱膨張係数が例えば7(ppm/°C)である基板4を備えており、基板4の張
り出し部4aにドライバIC15´が第1、第2の接着剤50、51を介して接着されて
いる。
ドライバIC15´は、例えば、基材21と、基材21の実装面21aにゲート電極7
の配列方向(Y方向)に対応するようにそれぞれ配列された複数のドライバ側出力端子1
7´と、ドライバ側入力端子19´とを備えている。
基材21は、図11に示すように、例えば矩形板状であり、熱膨張係数が例えば4(p
pm/°C)である。例えば基材21の実装面21a側には、図11に示すように、ドラ
イバ側入出力端子19´、17´に対応して複数の電極パッド22が形成されている。
ドライバ側出力端子17´は、実装面21aから突設された例えば略半球状の弾性を有
する弾性部材23´と、弾性部材23´上に設けられた導電部材24´とを備えている。
弾性部材23´は、例えば図11に示すように、基材21の長手方向(Y方向)に亘っ
て列をなすように略等間隔に離間して突設されている。弾性部材23´は、図11に示す
ように、例えば、基材21の長手方向(Y方向)に交差する方向(X方向)に離間して略
平行に2列になるように設けられている。弾性部材23´は弾性を有しており、その構成
材料には例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂等が用いられている
。弾性部材23´の熱膨張係数は、例えば60(ppm/°C)である。
導電部材24´は、図11に示すように、例えば弾性部材23´上に設けられると共に
電極パッド22に接続して設けられている。例えば、導電部材24´は基板側出力端子1
1aに接続されている。
第1の接着剤50は、例えば、基材21と基板4との間でドライバ側入出力端子19´
、17´に接してドライバ側入出力端子19´、17´の周りに後述するように注入して
設けられている。ここで、「周り」とは、例えばドライバ側入出力端子19´、17´を
結ぶ方向(図11のX方向)のドライバ側入出力端子19´、17´の突部の幅cより大
きい長さdのドライバIC15と基板4との間の領域G1をいう。
第1の接着剤50の熱膨張係数は、例えば弾性部材23´の熱膨張係数の−20ppm
以上弾性部材23´の熱膨張係数の+20ppm以下に設定されている。
第1の接着剤50は、例えば、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含んでいる。
熱硬化性樹脂としては、例えば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ65(ppm/°C)、
320(kgf/mm)のエポキシ樹脂等が用いられている。フィラーとしては、例え
ば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ0.5(ppm/°C)、6700(kgf/mm
の溶融シリカ、8.1(ppm/°C)、39000(kgf/mm)のアルミナ、9
.6(ppm/°C)、20000(kgf/mm)のジルコニア等が用いられている
第1の接着剤50の体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第1の接
着剤50の熱膨張係数は、例えば、50ppm/°C以上70ppm/°C以下に設定さ
れている。
第2の接着剤51は、例えば、基材21と基板4との間で、ドライバ側入出力端子19
´、17´列間、隣り合うドライバ側入力端子17´間及び隣り合うドライバ側出力端子
19´間にドライバ側入出力端子19´、17´から離間して設けられている。すなわち
、第2の接着剤51は、例えば、図11に示す斜線の領域に略対応する領域に設けられて
いる。第2の接着剤51は、図11に示すように、ドライバ側入出力端子19´、17´
(弾性部材23´)に平面的に重ならないように配置されている。
第2の接着剤51の熱膨張係数は、例えば基板4の熱膨張係数(例えば7ppm/°C
)又は基材21の熱膨張係数(例えば4ppm/°C)の−20ppm以上基板4の熱膨
張係数又は基材21の熱膨張係数の+20ppm以下に設定されている。ただし、熱膨張
係数が負の値になることはない。
第2の接着剤51の体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第2の接
着剤51の熱膨張係数は、例えば0ppm/°C以上50ppm/°C以下に設定されて
いる。なお、第1の接着剤50の熱膨張係数と、第2の接着剤51の熱膨張係数とが同時
に同じ値となることはない。
(液晶装置の製造方法)
次に、本変形例の液晶装置100の製造方法について図面を参照しながら説明する。
なお、本変形例では、ドライバIC15´等の製造工程、ドライバIC15´等の実装
前の液晶パネルの製造工程(S3)、及び回路基板3の製造工程(S6)等については、
公知技術と同様なのでその説明を省略し、第2の接着剤51の貼り付け工程、第1の接着
剤50の注入工程等について中心的に説明する。
まず、図11に示すように、基材21の実装面21aに複数のドライバ側入出力端子1
9´、17´が形成されたドライバIC15´等を製造する。
続いて、図11に示すように、例えば、ドライバIC15´の実装面21aのうちドラ
イバ側入出力端子19´、17´列間、隣り合うドライバ側入力端子17´間及び隣り合
うドライバ側出力端子19´間(図11で斜線で示す領域)にドライバ側入出力端子19
´、17´から離間して第2の接着剤51を貼り付ける。例えば(仮)加熱圧着工程の後
でも、第2の接着剤51がドライバ側入出力端子19´、17´から離間しているように
、第2の接着剤51には、例えばドライバ側入出力端子19´、17´に対応して切り欠
き部52が形成されている。
なお、実装面21aに第2の接着剤51を貼り付ける代わりに、基板側入出力端子13
a、11a列間、隣り合う基板側入力端子11a間及び隣り合う基板側出力端子11a間
に第2の接着剤51を貼り付けるようにしてもよい。
続いて、ステップ3でドライバIC15´実装前の液晶パネルを製造し、例えばドライ
バIC15´から基板4に向かう方向に、図示しない押圧ヘッドにより加熱しながらドラ
イバIC15´を押圧しドライバIC15´を第2の接着剤51を介して基板4に(仮)
加熱圧着する(S4)。
この(仮)加熱圧着工程(S4)により、例えば、第2の接着剤51がドライバ側出入
力端子17´、19´に近づく方向(例えば図11の矢印Q方向)に押し出される。しか
し、(仮)加熱圧着工程後においても第2の接着剤51とドライバ側入出力端子19´、
17´が接触しないように、第2の接着剤51には切り欠き部52が形成されているので
、第2の接着剤51はドライバ側入出力端子19´、17´から離間して設けられる。
次に、例えば図示しないディスペンサー等を用いることで、基板4と、基材21との間
で第2の接着剤51の切り欠き部52によりドライバ側入出力端子19´、17´の周り
に形成された領域G1に、例えばドライバ側出力端子17´の配列方向(図11のY方向
)に交差する方向(図11のX方向である矢印C方向)に第1の接着剤50を注入する(
S5a)。
この注入工程により、例えば、第1の接着剤50がドライバ側入出力端子19´、17
´に接して周りに注入される。
その後、第1の接着剤50等を加熱硬化し、ドライバIC15´を基板4に第1、第2
の接着剤50を介して接着する。
その後、第1の接着剤50、弾性部材23´の温度が低下するのに伴い、第1の接着剤
50、弾性部材23´は収縮するが、第1の接着剤50、弾性部材23´の熱膨張係数が
略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮することになり、第1の接着剤50、弾
性部材23´の熱膨張係数が大きく異なる場合に比べて、導電部材24´に働く力が抑制
される。
また、第2の接着剤51、基材21及び基板4の温度が低下するのに伴い、第2の接着
剤51、基材21及び基板4は収縮するが、第2の接着剤51と基材21、基板4との熱
膨張係数が略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮することになる。
そして、例えばドライバIC15´を実装済みの液晶パネルと、ステップ6で製造した
回路基板3とを例えばACF等の接着剤を介して接続し(S7)、液晶パネルに図示を省
略した導光板や反射シート等を設ける等して液晶装置を製造する(S8)。
以上で液晶装置の製造方法についての説明を終了する。
このように本変形例によれば、ドライバ側入出力端子19´、17´列間、隣り合うド
ライバ側入力端子19´間及び隣り合うドライバ側出力端子17´間でドライバ側入出力
端子19´、17´から離間して基材21上に第2の接着剤51を貼り付ける工程(S2
a)と、貼り付けられた第2の接着剤51が、ドライバ側入出力端子19´、17´から
離間して設けられるように、ドライバIC15´を基板4に圧着する(仮)加熱圧着工程
(S4)とを備え、例えば、第2の接着剤51の熱膨張係数と基板4や基材21の熱膨張
係数とが略同じであるので、(仮)加熱圧着工程(S4)後に第2の接着剤51、基材2
1及び基板4の温度が低下するのに伴い第2の接着剤51及び基材21及び基板4が収縮
しても、略同じ割合で収縮することになり、基材21や基板4と第2の接着剤51との熱
膨張系数が大きく異なる場合に比べて、第2の接着剤51と基材21や基板4との界面で
剥離が生じることを防止することができる。
また、基板4とドライバIC15´との間でドライバ側入出力端子19´、17´に接
するようにドライバ側入出力端子19´、17´の周りに第1の接着剤50を注入する注
入工程を備えるので、例えば熱膨張係数の近い弾性部材23´と第1の接着剤50とを導
電部材24´を介して配置することができ、注入工程後に、第1の接着剤50を加熱して
硬化させ、その後、第1の接着剤50及び弾性部材23´の温度の低下に伴い第1の接着
剤50及び弾性部材23´が収縮しても、略同じ割合で収縮することになり、第1の接着
剤50と弾性部材23´との熱膨張係数の違いが大きい場合に比べて、導電部材24´に
働く力を抑制しクラックの発生を防止することができると共に、第1の接着剤50により
接着力を向上させることができる。
(第2の変形例)
次に、本発明に係る第2の変形例の液晶装置について図面を参照しながら説明する。
なお、本変形例では、上記実施形態と同じ構成部材等には同じ符号を付しその説明を省
略し異なる箇所を中心に説明する。
図12は第2変形例のドライバICに第1の接着剤が貼り付けられた底面図である。
本変形例では、図12に示すように、後述するドライバ側入出力端子119、117を
備えたドライバIC115を、後述する第1の接着剤60、第2の接着剤61を介して基
板4に接着する製造方法等が異なるので、この異なる箇所を中心的に説明する。
(液晶装置の構成)
本変形例の液晶装置は、図示しない液晶パネルを備えており、液晶パネルは、熱膨張係
数が例えば7(ppm/°C)である基板4を備えており、基板4の張り出し部4aにド
ライバIC115が第1、第2の接着剤60、61を介して接着されている。
ドライバIC115は、例えば、基材21と、基材21の実装面21aにゲート電極7
の配列方向(Y方向)に対応するようにそれぞれ配列された複数のドライバ側出力端子1
17と、ドライバ側入力端子119とを備えている。
ドライバ側入出力端子119、117は、第1の変形例のドライバ側入出力端子19´
、17´に比べて、その配設された位置が異なっており、基材21の端辺に近接して設け
られておらず端辺から離間した位置に設けられている。例えばドライバ側入出力端子11
9、117の突部間の間隔d2は、ドライバ側入出力端子19´、17´の突部間の間隔
d1(図11参照)より小さく設定されている。
第1の接着剤60は、例えば、基材21と基板4との間でドライバ側入出力端子119
、117に接してドライバ側入出力端子119、117の周りに島状に設けられている。
ここで、「周り」とは、例えばドライバ側入出力端子119、117を結ぶ方向(図12
のX方向)のドライバ側入出力端子119、117の突部の幅cより大きい長さdのドラ
イバIC115と基板4との間の領域をいう。
第1の接着剤60の熱膨張係数は、例えば弾性部材23´の熱膨張係数の−20ppm
以上弾性部材23´の熱膨張係数の+20ppm以下に設定されている。
第1の接着剤60は、例えば、熱硬化性樹脂と、フィラーとを含んでいる。
熱硬化性樹脂としては、例えば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ65(ppm/°C)、
320(kgf/mm)のエポキシ樹脂等が用いられている。フィラーとしては、例え
ば熱膨張係数、弾性率がそれぞれ0.5(ppm/°C)、6700(kgf/mm
の溶融シリカ、8.1(ppm/°C)、39000(kgf/mm)のアルミナ、9
.6(ppm/°C)、20000(kgf/mm)のジルコニア等が用いられている
第1の接着剤60の体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第1の接
着剤60の熱膨張係数は、例えば、50ppm/°C以上70ppm/°C以下に設定さ
れている。
第2の接着剤61は、例えば、基材21と基板4との間で、ドライバ側入出力端子11
9、117列間、隣り合うドライバ側入力端子117間、隣り合うドライバ側出力端子1
19間、基材21の外周縁部Uと基板4との間に後述するように注入して設けられている
。第2の接着剤61は、図12示すように、ドライバ側入出力端子119、117(弾性
部材23´)に平面的に重ならないように配置されている。
第2の接着剤61の熱膨張係数は、例えば基板4の熱膨張係数(例えば7ppm/°C
)又は基材21の熱膨張係数(例えば4ppm/°C)の−20ppm以上基板4の熱膨
張係数又は基材21の熱膨張係数の+20ppm以下に設定されている。ただし、熱膨張
係数が負の値になることはない。
第2の接着剤61の体積に対するフィラーの体積の百分率を調整することで、第2の接
着剤61の熱膨張係数は、例えば0ppm/°C以上50ppm/°C以下に設定されて
いる。なお、第1の接着剤60の熱膨張係数と、第2の接着剤61の熱膨張係数とが同時
に同じ値となることはない。
(液晶装置の製造方法)
次に、本変形例の液晶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
なお、本変形例では、ドライバIC115等の製造工程、ドライバIC115等の実装
前の液晶パネルの製造工程(S3)、及び回路基板3の製造工程(S6)等については、
公知技術と同様なのでその説明を省略し、第1の接着剤60の貼り付け工程、第2の接着
剤61の注入工程等について中心的に説明する。
まず、図12に示すように、基材21の実装面21aに複数のドライバ側入出力端子1
19、117が形成されたドライバIC115等を製造する。
続いて、図12に示すように、例えば、ドライバ側入出力端子119、117上に第1
の接着剤60を貼り付ける。
なお、ドライバ側入出力端子119、117上に貼り付ける代わりに、基板側入出力端
子13a、11a上に第1の接着剤60を貼り付けるようにしてもよい。
続いて、ステップ3でドライバIC115実装前の液晶パネルを製造し、例えばドライ
バIC115から基板4に向かう方向に、図示しない押圧ヘッドにより加熱しながらドラ
イバIC115を押圧しドライバIC115を第1の接着剤60を介して基板4に(仮)
加熱圧着する(S4)。これにより、ドライバ側入出力端子119、117が第1の接着
剤60中に押し込まれた状態になる。
次に、例えば図示しないディスペンサー等を用いることで、基板4と、基材21との間
に形成された領域G2に、例えばドライバ側出力端子117の配列方向(図12のY方向
)に交差する方向(図12のX方向である矢印D方向)に第2の接着剤61を注入する。
この注入工程により、例えば、第2の接着剤61が、基板4と基材21との間で、ドラ
イバ側入出力端子119、117から離間して周りに注入される。
その後、第2の接着剤61を加熱硬化し、ドライバIC115を基板4に第1、第2の
接着剤60、61を介して接着する。
その後、第1の接着剤60、弾性部材23´の温度が低下すると、第1の接着剤60、
弾性部材23´は収縮するが、第1の接着剤60と弾性部材60との熱膨張係数が略同じ
に設定されているため、略同じ割合で収縮することになる。
また、第2の接着剤61、基板4及び基材21の温度が低下するのに伴い、第2の接着
剤61、基板4及び基材21は収縮するが、第2の接着剤61、基板及び基材21の熱膨
張係数が略同じに設定されているため、略同じ割合で収縮することになる。
そして、例えばドライバIC115を実装済みの液晶パネルと、ステップ6で製造した
回路基板3とを例えばACF等の接着剤を介して接続し(S7)、液晶パネルに図示を省
略した導光板や反射シート等を設ける等して液晶装置を製造する(S8)。
以上で液晶装置の製造方法についての説明を終了する。
このように本変形例によれば、ドライバ側入出力端子119、117上に第1の接着剤
60を島状に貼り付ける工程と、ドライバIC115を基板4に圧着することで、ドライ
バ側入出力端子119、117と、基板側入出力端子13a、11aとを接続する(仮)
加熱圧着工程(S4)とを備えるので、例えば(仮)加熱圧着工程(S4)により、ドラ
イバ側入出力端子119、117を第1の接着剤60中に押し込み、第1の接着剤60を
ドライバ側入出力端子119、117に接して周りに配置することができ、この状態で仮
圧着することができる。また、(仮)加熱圧着工程(S4)後に、第1の接着剤60及び
弾性部材23´の温度の低下に伴い第1の接着剤60及び弾性部材23´が収縮しても、
略同じ割合で収縮することになり、第1の接着剤60と弾性部材23´との熱膨張係数の
違いが大きい場合に比べて、導電部材24´に働く力を抑制しクラックの発生を防止する
ことができる。
また、基板4とドライバIC115との間に第2の接着剤61を注入する注入工程を備
えているので、例えば、熱膨張係数が略同じ基板4と基材21とを第2の接着剤61によ
り接着でき、第2の接着剤61の加熱後に第2の接着剤61、基材21及び基板4が温度
低下して収縮しても、第2の接着剤61、基板4及び基材21の熱膨張係数が略同じに設
定されているので、略同じ割合で収縮することになり、第2の接着剤61が基板4や基材
21から剥離することを防止し、隣り合うドライバ側入出力端子119、117間におい
ても第2の接着剤61により基板4と基材21とを接着することができ接続の信頼性を向
上させることができる。
(第3の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶装置1を備えた本発明の第3の実施形態に係る電子機器について説
明する。
図13は本発明の第3の実施形態にかかる電子機器の表示制御系の全体構成の概略構成
図である。
電子機器300は、表示制御系として例えば図13に示すように液晶パネル2及び表示
制御回路390などを備え、その表示制御回路390は表示情報出力源391、表示情報
処理回路392、電源回路393及びタイミングジェネレータ394などを有する。
また、液晶パネル2には表示領域Iを駆動するドライバIC15等を含む駆動回路36
1を有する。
表示情報出力源391は、ROM(Read Only Memory)やRAM(R
andom Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや
光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同
調回路とを備えている。更に表示情報出力源391は、タイミングジェネレータ394に
よって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形
で表示情報を表示情報処理回路392に供給するように構成されている。
また、表示情報処理回路392はシリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ロー
テーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した
表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路361へ
供給する。また、電源回路393は、上述した各構成要素に夫々所定の電圧を供給する。
このように本実施形態によれば、ドライバ側入出力端子19、17の導電部材24のク
ラックを防止し基板4と基材21との剥離を防止し、ドライバIC15のドライバ側入出
力端子19、17と基板側入出力端子13a、11aとの接続と、接着剤20を介したド
ライバIC15と液晶パネル2の基板4との接着の信頼性に優れた液晶装置1を備えてい
るので、表示性能に優れた電子機器を得ることができる。
具体的な電子機器としては、携帯電話機やパーソナルコンピュータなどの他に液晶装置
が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直
視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓、ワード
プロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等が挙げられる。そして、こ
れらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶装置1等が適用可能なのは言う
までもない。
なお、本発明の電子機器、液晶装置は、上述した例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本発明の
要旨を変更しない範囲で、上記各実施形態、変形例を組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態ではTFT型の液晶装置1等について説明したがこれに限られ
るものではなく、例えばTFD(Thin Film Diode)型アクティブマトリ
ックス型、パッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。また、プラズマディスプレ
イ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出素子を用いた装置(Field Emis
sion Display及びSurface‐Conduction Electro
n‐Emitter Display等)などの各種電気光学装置に本発明を適用しても
よい。
また、上記実施形態等では、COGの液晶パネル2を備えた液晶装置1等を例示したが
、これに限定されず、例えば、COF(Chip on Film)の液晶装置に本発明
を適用するようにしてもよい。
本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の外観斜視図である。 図1の液晶装置のA−A断面図である。 図2のドライバICのドライバ側出力端子の拡大断面図である。 第1の実施形態の液晶装置に用いられるドライバICの底面図である。 接着剤中のフィラー量と接着剤の熱膨張係数との関係等を示す表である。 第1の実施形態の液晶装置の製造工程を示すフローチャートである。 第1の接着剤貼付(S2)、第2、3の接着剤注入(S5)の説明図である。 第2の実施の形態の液晶装置のドライバIC近傍の断面図である。 第2の実施形態の液晶装置の製造工程を示すフローチャートである。 第2〜4、第1の接着剤貼付(S2´)、注入(S15)の説明図である。 第1変形例のドライバICに第2の接着剤が貼り付けられた底面図である。 第2変形例のドライバICに第1の接着剤が貼り付けられた部分底面図。 本発明に係る第3の実施形態の電子機器の表示制御系の概略構成図である。
符号の説明
c 幅、 d 長さ、 w1、w2、k 幅、 B、D、F、Q 矢印、 k´ 間隔
、 D、T1、T2、T3、T4 方向、 G、G´、G1、G2、K 領域、 U 外
周縁部、1、1´、100 液晶装置、 2、2´ 液晶パネル、 3 回路基板、 4
、5 基板、 4a 張り出し部、 6 シール材、7 ゲート電極、 8 ソース電極
、T 薄膜トランジスタ素子、9 画素電極、 11、12 出力配線、 11a 基板
側出力端子、 13、14 入力配線、13a 基板側入力端子、 15、15´、16
ドライバIC、 17、17´、117 ドライバ側出力端子、 18 配線、 19
、19´、119 ドライバ側入力端子、 20、20´ 接着剤、 20A、20A´
、50、60 第1の接着剤、 20B、51、61 第2の接着剤、 20C 第3の
接着剤、 20D 第4の接着剤、 21 基材、 21a 実装面、 22 電極パッ
ド、 23、23´ 弾性部材、 24、24´ 導電部材、 28 可撓性基材、 5
2 切り欠き部、 300 電子機器

Claims (10)

  1. 配線を有する基板と、
    前記基板に実装され、前記配線に接続された端子と当該端子が設けられた基材とを有す
    る電子部品と、
    前記電子部品を前記基板に接着させる接着剤とを備え、
    前記端子は、前記基材から突設された弾性部材と、前記弾性部材上に設けられた導電部
    材とを有し、
    前記接着剤は、前記端子に接して前記基板と前記基材との間に設けられた第1の接着剤
    と、前記端子から離間して前記基板と前記基材との間に配置された第2の接着剤とを有し

    前記第1の接着剤の熱膨張係数は、前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ
    前記弾性部材の熱膨張係数の+20ppm以下であり、
    前記第2の接着剤の熱膨張係数は、前記基板又は前記基材の熱膨張係数の−20ppm
    以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨張係数の+20ppm以下であることを特徴とする
    電気光学装置。
  2. 前記端子は、複数設けられてなり、
    前記弾性部材は、前記複数の端子毎に離間して設けられており、
    前記第2の接着剤は、隣り合う前記弾性部材の間に配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第2の接着剤は、前記弾性部材とは平面的に重ならないことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 配線を有する基板と、
    前記基板に実装され、前記配線に接続された端子と当該端子が設けられた基材とを有す
    る電子部品と、
    前記電子部品を前記基板に接着させる接着剤とを備え、
    前記端子は、前記基材から突設された弾性部材と、前記弾性部材上に設けられた導電部
    材とを有し、
    前記接着剤は、前記端子に接して前記基板と前記基材との間に設けられた第1の接着剤
    と、前記端子から離間して前記基板と前記基材との間に配置された第2の接着剤とを有し

    前記第1の接着剤の熱膨張係数は、前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ
    前記弾性部材の熱膨張係数の+20ppm以下であり、
    前記第2の接着剤の熱膨張係数は、前記基板又は前記基材の熱膨張係数の−20ppm
    以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨張係数の+20ppm以下であることを特徴とする
    実装構造体。
  5. 配線を有する基板と、前記基板に実装され前記配線に接続された端子と当該端子が設け
    られた基材とを有する電子部品と、前記電子部品を前記基板に接着させる接着剤とを備え
    た電気光学装置の製造方法であって、
    前記端子は、前記基材から突設された弾性部材と、前記弾性部材上に設けられた導電部
    材とを有し、
    前記接着剤は、熱膨張係数が前記弾性部材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前記弾
    性部材の熱膨張係数の+20ppm以下である第1の接着剤と、熱膨張係数が前記基板又
    は前記基材の熱膨張係数の−20ppm以上かつ前記基板又は前記基材の熱膨張係数の+
    20ppm以下である第2の接着剤とを有し、
    前記端子又は前記端子に対応する前記配線上に前記第1の接着剤を配置する第1の配置
    工程と、
    前記電子部品を前記基板に加熱圧着する加熱圧着工程と、
    前記端子から離間して前記基板と前記基材との間に前記第2の接着剤を配置する第2の
    配置工程と
    を具備することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 前記端子は、複数設けられてなると共に配列されて複数の列をなし、
    前記第1の配置工程は、前記端子又は前記端子に対応する前記配線上と、前記列の間の
    領域と、に前記第1の接着剤を配置し、
    前記第1の配置工程後に前記加熱圧着工程を行い、
    前記加熱圧着工程後に前記第2の配置工程で、前記基板と前記基材との間に前記第2の
    接着剤を注入することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 前記端子は、複数設けられてなると共に配列されて複数の列をなし、
    前記第2の配置工程は、前記列の間の領域及び前記列間の領域とは異なる領域に前記列
    に沿うように前記第2の接着剤を配置し、
    前記第2の配置工程後に前記加熱圧着工程を行い、
    前記加熱圧着工程後に前記第1の配置工程で、前記端子に接して前記第1の接着剤を注
    入することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
  8. 前記端子は、複数設けられてなり、
    前記弾性部材は、前記複数の端子毎に離間すると共に配列されて複数の列をなし、
    前記第2の配置工程は、前記列の間の領域及び隣り合う前記端子間に前記第2の接着剤
    を配置し、
    前記第2の配置工程後に前記加熱圧着工程を行い、
    前記加熱圧着工程後に前記第1の配置工程で、前記端子に接して前記第1の接着剤を注
    入することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
  9. 前記端子は、複数設けられてなり、
    前記弾性部材は、前記複数の端子毎に離間して設けられていると共に配列されて複数の
    列をなし、
    前記第1の配置工程は、前記第1の接着剤を島状に配置し、
    前記第1の配置工程後に前記加熱圧着工程を行い、
    前記加熱圧着工程後の前記第2の配置工程は、隣り合う前記弾性部材間に前記第2の接
    着剤を注入することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の製造方法。
  10. 請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴
    とする電子機器。
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