JP4620819B2

JP4620819B2 - High calorie high protein liquid food

Info

Publication number: JP4620819B2
Application number: JP23844599A
Authority: JP
Inventors: 亨川上; 滋美川名; 直毅覚張
Original assignee: Ajinomoto Co Inc
Current assignee: Ajinomoto Co Inc
Priority date: 1999-08-25
Filing date: 1999-08-25
Publication date: 2011-01-26
Anticipated expiration: 2019-08-25
Also published as: JP2001061444A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規流動食、より詳しくは全乳蛋白質、カゼインナトリウム、並びに蛋白質分解物及び／又はアミノ酸について特定組成を有する蛋白質を含有する高カロリー高蛋白質流動食に関し、これにより経口又は経管投与に適した無菌流動食の提供を可能にする。
【０００２】
【従来の技術】
液状流動食、濃厚流動食等流動食について高カロリー化を図る場合、一般的に蛋白質の凝集・沈殿が問題となる。これまで、１．５ｋｃａｌ／ｍｌ以上の高カロリーに調整された流動食においては全乳蛋白質とカゼインの組み合わせでは、全乳蛋白質に対してカゼインナトリウムの比率が多過ぎると粘度が増加するので流動性が悪化する。また、全乳蛋白質の比率が多過ぎても蛋白質の凝集・沈殿が生じ保存性が悪くなることが知られている（特開平８−１９６２３６号公報参照。）。また、蛋白質として、全乳蛋白質に対して動植物性蛋白質分解物を配合したり、或いは全乳蛋白質とカゼインナトリウム又はカゼインカルシウムと動植物性蛋白質分解物を組み合わせて配合し良好な流動性を得る方法（特開平１０−２１０９５１号公報参照。）が提案されている。
【０００３】
しかしながら、このような従来技術においては、何れも総蛋白濃度として７．２ｇ／１００ｍｌを採用して検討されているが、この濃度以上では検討がなされていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
高齢者の栄養的背景（低アルブミン血症等）や喫食量を考慮すると、高カロリーかつ高蛋白質であり、更に飲み易くするために十分な低粘度性を備え、加熱殺菌された液状流動食が必要と考えられている。ところが、前述の公知配合組成においては、７．２ｇ／１００ｍｌ以上の総蛋白質濃度で１５ｃｐ以下（２０℃）の粘度を実現するには不十分と考えられる。
【０００５】
本発明の目的は、高カロリー、高蛋白質であるが低粘性で十分な流動性を確保して、飲み易く、かつ味、風味共に良好で、更に加熱滅菌等無菌処理可能な流動食を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、使用する蛋白質に全乳蛋白質と、カゼインナトリウムと、蛋白質分解物及び／又はアミノ酸とを少なくとも含み、かつその組成が全乳蛋白質：カゼインナトリウム：存在する蛋白質分解物及びアミノ酸の全量＝１：（３．５〜５）：（１〜５）の配合比率（重量）になるよう前記成分を配合することにより、味・風味にも優れ、高カロリー、高蛋白質で目的とする流動性（チューブ流動性等）を確保できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【０００７】
即ち、本発明は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン及びミネラルを含有する流動食であって、当該蛋白質が全乳蛋白質と、カゼインナトリウムと、蛋白質分解物及び／又はアミノ酸とを、全乳蛋白質：カゼインナトリウム：存在する蛋白質分解物及びアミノ酸の全量＝１：（３．５〜５）：（１〜５）の配合比率（重量）で含有することに特徴を有する流動食に存する。本発明の流動食により、好ましくは１．５ｋｃａｌ／ｍｌ以上のカロリーを含むことができる。
【０００８】
蛋白質分解物には動物性蛋白質分解物、植物性蛋白質分解物が含まれる。流動食には蛋白質分解物とアミノ酸の両方を含むこともできるし、またどちらか一方のみ含むこともできる。この場合、上記配合比率の算定に関しては、存在する蛋白質分解物とアミノ酸の和（全量）を考慮すればよく、一方のみ存在する場合には当該一方のみ考慮して配合比率を算定すればよい。
【０００９】
尚、「蛋白質分解物及び／又はアミノ酸」は、蛋白質を構成するアミノ酸及びペプチド（蛋白質の分解による。）並びに蛋白質の分解物等の少なくとも１種を含むもの、或いは組成物を意味し、また当該蛋白質は、動物性、植物性を問わない。また、前記ペプチドは蛋白質分解物に含まれる。
【００１０】
前記全乳蛋白質と、カゼインナトリウムと、蛋白質分解物及び／又はアミノ酸との配合比率（重量）は、全乳蛋白質：カゼインナトリウム：存在する蛋白質分解物及びアミノ酸の全量＝１：（３．５〜５）：（１〜５）、好ましくは１：（３．５〜４．５）：（２．５〜３．５）程度であり、好ましくは１．５ｋｃａｌ／ｍｌ以上のカロリーを有することができる。
【００１１】
このようなカロリーを含むようにするために、前記本発明で組成を規定する蛋白質、脂質や炭水化物等の流動食の全体組成を選択、決定する中でそのような目的とするカロリーになるように調整することができる。
【００１２】
全乳蛋白質は、全乳から得られる蛋白質であればよく、特に乳蛋白濃縮物を使用するのが好ましい。
【００１３】
蛋白質分解物が動物性蛋白質分解物を含む場合、当該動物性蛋白質分解物としてはコラーゲン分解物、全乳蛋白質分解物、カゼイン分解物、乳清蛋白質分解物、鶏卵蛋白質分解物、肉蛋白質分解物、魚蛋白質分解物等が好ましく、その少なくとも１種を含有することができる。
【００１４】
蛋白質分解物が植物性蛋白質分解物を含む場合、当該植物性蛋白質分解物としては、大豆蛋白質分解物、砂糖大根分解物等が好ましく、その少なくとも１種を含有することができる。
【００１５】
アミノ酸としては、ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、アルギニン、アラニン、チロシン、グリシン、プロリン、グルタミン、グルタミン酸、セリン、アスパラギン、アスパラギン酸、シスチン等が好ましく、その少なくとも１種を含有することができる。また、アミノ酸を数種組み合わせて含有することもできる。
【００１６】
流動食を製造するに際して、保存や、流通に適した容器内に収納した状態で製造することができ、この場合少なくとも滅菌されていることが望ましい。
【００１７】
その場合、当該流動食を、加熱滅菌後に当該容器内に無菌的に充填し、又は当該容器内に充填した後加熱加圧殺菌することができる。
【００１８】
流動食の形態としては、粉末状、液体状及び半固形状の何れかの形態にあることが望ましい。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明において、「流動食」は、少なくとも蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン及びミネラルを含有し、ヒトその他動物が食するための水分を含む流動性に富んだ液体状の食品であり、この中には濃厚流動食や、高カロリーで良好なチューブ流動性、低浸透圧、耐加熱処理性を有する液状栄養食が含まれる。更に、このような液状栄養食を収納する栄養剤等液状栄養食及び無菌高カロリー流動食も含まれる（特開平８ー１９６２３６号公報、特開平１０−２１０９５１号公報等参照。）。
【００２０】
水分の含有量は通常使用時において６０〜８５重量％程度で経腸栄養チューブでの良好な流動性を有しており、温度２５℃、落差６０ｃｍで流下速度１００ｍｌ／時間以上の条件を満たすものが好ましい。
【００２１】
本発明において、蛋白質の配合比率については各種蛋白質源に含有される実質的な蛋白質含有重量を基準とする。
【００２２】
全乳蛋白質としては、全乳自体、全乳の濃縮物、全乳から調製された蛋白質を使用することができる。好ましくは、乳蛋白濃縮物が使用され、例えば脱脂乳、脱脂乳の濃縮物、乳蛋白濃縮物、脱脂乳から乳糖を除去した脱乳糖脱脂乳等を使用することができる。特に、乳蛋白濃縮物、例えば脱脂粉乳の限外濾過濃縮物が好ましい。
【００２３】
使用する蛋白質分解物については、常法により各蛋白質を酵素、酸等で加水分解して調製することができる。
【００２４】
蛋白質の流動食中の総濃度については、７〜１０ｇ／１００ｍｌ程度の範囲になるように配合すればよい。この範囲であれば、耐好加熱滅菌性、高カロリー性、流動性において優れた流動食を製造することができる。また、７〜１０ｇ／１００ｍｌの範囲でその効果が最も認められ易い。
【００２５】
使用する脂質には、一般的に食用として利用されている脂質を使用することができる。その例としては、大豆油、コーン油、ヤシ油、サフラワー油、オリーブ油、エゴマ油等の植物性油脂、牛脂、ラード、魚油、乳脂肪等の動物性油脂、中鎖脂肪酸（ＭＣＴ油）、高度不飽和脂肪酸（エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、γ−リノレン酸、リノール酸等）を挙げることができる。流動食中に含まれる脂質の濃度については、好ましくは１．５〜９ｇ／１００ｍｌ程度、より好ましくは３．５〜９ｇ／１００ｍｌ程度になるように配合することができる。この範囲であれば、耐加熱滅菌性、高カロリー性、流動性において優れた流動食を製造することができる。
【００２６】
使用する炭水化物には、一般的に食用に使用される炭水化物を使用することができ、その例としては、澱粉、デキストリン、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖等、また食物繊維として難消化性デキストリンやグアガム加水分解物等を挙げることができる。この中では浸透圧や粘度調整の上からデキストリンがより好ましく使用される。ＤＥ値（Dextrose Equivalent）としては１５〜３０程度の範囲にあるものが好ましく、この範囲であれば流動性も確保でき、浸透圧についても十分低くすることができる。炭水化物の配合比率としては通常１０〜３５ｇ／１００ｍｌ程度であるが、デキストリンを使用する場合のデキストリン濃度としては、１６〜３５ｇ／１００ｍｌ程度が好ましく、この範囲であれば、耐加熱滅菌性、高カロリー性、流動性において優れた流動食を製造することができる。
【００２７】
使用するビタミンとしては、ビタミンＡ、Ｂ１、Ｂ２、Ｂ６、Ｂ１２、Ｃ、Ｄ、Ｅ、ナイアシン、パントテン酸、葉酸等を例示することができ、これら成分を複数、できる限り組み合せて使用するのが望ましい。
【００２８】
使用するミネラルの成分としては、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄等を挙げることができる。これらは塩の形態で使用することができる。更に、ビオチン、コリン、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、モリブデン、クロム等を挙げることができ、これら複数成分をできる限り多く組み合せて使用するのが好ましい。
【００２９】
本発明の流動食には、必要に応じて、乳化剤、リン酸塩、クエン酸塩等の塩類や、果汁、香料等を添加して使用することができる。このような乳化剤には、食用として使用可能な乳化剤を使用することができ、その中にはレシチン、リゾレシチン、有機酸モノグリセライド、デカグリセリン、デカグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酒石酸モノグリセライド、ショ糖脂肪酸エステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム等が含まれる。また、乳化剤は通常含まれる脂肪重量の１〜２０％程度の範囲で使用するのが好ましい。
【００３０】
本発明の流動食は、例えば上記蛋白質、炭水化物、ミネラル等に任意量の水を添加して混ぜ合わせ、この液状物に上記脂質を、乳化剤、ビタミン剤、ミネラル類と共に添加、混合（予備混合）したものを、ホモジナイザー等を用いて本乳化することにより製造することができる。
【００３１】
本発明の流動食は、エネルギー値が、好ましくは１．５ｋｃａｌ／ｍｌ以上、より好ましくは１．５〜３ｋｃａｌ／ｍｌ程度、更に好ましくは１．５〜２ｋｃａｌ／ｍｌ程度である。また、浸透圧が７００ｍＯｓｍ／ｋｇ以下で、粘度が３０ｃｐ（２０℃）以下でることが好ましい。特に、経口用流動食の場合には、浸透圧が９００ｍＯｓｍ／ｋｇ以下であれば好ましく、粘度は２０ｃｐ（２０℃）以下のものが飲み易さの点で好ましい。
【００３２】
本発明の形態としては、液体状の流動食は勿論、半固形状の形態のもの及び、水に溶解して液体の流動食状にして用いることができる粉末状の形態にある流動食等を挙げることができる。
【００３３】
以上、本発明において流動食の組成を中心にして説明したが、本発明の流動食の製造に際しては特に困難は無く、上記に説明した組成範囲に基づいて、更に後記実施例や流動食の製造法として従来から知られている方法や今後新しく提供される方法を利用すれば、本発明で目的とする流動性ある食品を容易に製造することができる。
【００３４】
この流動食には、容器等に充填された状態にあるものも含まれ、その場合流動食を予め加熱滅菌した後に無菌的に容器に充填する方法（例えば、ＵＨＴ滅菌法とアセプティック充填法を併用する方法）、或いは流動食を容器に充填した後に、容器と一緒に加熱滅菌する方法（レトルト滅菌法）を採用することができる。
尚、ＵＨＴ滅菌法では、間接加熱方式及び直接加熱方式のどちらでも使用することができる。
【００３５】
使用する場合の容器としては、軟質合成樹脂、例えばポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂等で密閉された加熱殺菌可能な容器を挙げることができる。また、紙にアルミ箔、合成樹脂、例えばポリエチレン等がラミネートされた素材により形成されたものを使用することができ、この容器はアセプティック包装法に好適に使用することができる。
【００３６】
加熱滅菌する場合常法による殺菌方法を採用することができ、例えばレトルト殺菌の場合１１０〜１２０℃、１０〜３０分程度の加熱処理が好適である。ＵＨＴ滅菌法を採用する場合には間接加熱滅菌法及び直接加熱滅菌法のどちらでもよく、１３０〜１５０℃、２〜６０秒程度の加熱処理が好適である。
【００３７】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明する。尚、使用する％値は重量比率で表わされている。
【００３８】
（実施例１）
流動食の配合組成は下記に示す通りである(カロリー：1.6kcal/ml)。
【００３９】

【００４０】
使用した蛋白質に関しては、実質蛋白質重量として８重量％となるように、全乳蛋白質：カゼインナトリウム：コラーゲンペプチド＋アミノ酸ミックス＝１：（３．５〜６．５）：（１．０〜６．０）となる範囲で蛋白質配合の組み合わせを行った（下記表１参照。）。
【００４１】
アミノ酸ミックスには、Ｌ−ロイシン、Ｌ−イソロイシ及びＬ−バリンを含み、その混合比率としてＬ−ロイシン：Ｌ−イソロイシン：Ｌ−バリン＝２：１：１であるものを使用した。
コラーゲンペプチドとアミノ酸ミックスの比率については、２：１に固定した。
【００４２】
ビタミンミックスには、ビタミンＡ、Ｂ１，Ｂ２、Ｂ６、Ｂ１２、Ｃ、Ｄ３、Ｅ、葉酸、パントテン酸カルシウム及びナイアシンを含む。
【００４３】
ミネラルミックスには、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン及び鉄を含む。
【００４４】
尚、使用したミネラル及びビタミンは全て市販品である。
【００４５】
仕上り流動食中のビタミン及びミネラルの含有量（流動食１００ｇ当たり）は次の通りである。
【００４６】

【００４７】
（流動食の製造）
脱イオン水（６０℃）に、カゼインナトリウム、乳蛋白、コラーゲンペプチド、アミノ酸ミックス、デキストリン、ミネラルミックス、ビタミンミックス、ミルクフレーバー及び乳化剤を加えて混合した。これとは別に、容器中で大豆油を６０℃に加温し、これを先に調製した水溶液に加えて混合した。これを高圧ホモジナイザーを用いて４９ＭＰｓ（５００ｋｇｆ／ｃｍ²）にて２回乳化処理を行った。これを、ＵＨＴ（１４０℃、３０秒）にて殺菌し、評価用流動食サンプルを製造した。
【００４８】
(評価試験)
このようにして得られた評価用流動食サンプルについては、物性の評価を行った。４４℃で２週間保存した後開封してアドバンス浸透圧計により浸透圧を測定し、粘度を回転式Ｂ型粘度計（２０℃）にて測定した。結果を表１に示した。
【００４９】
また、アミノ酸の異風味に対する官能評価を行った。卓越したパネラー５名により評価を行い、その結果も表１に示した。
尚、官能評価においては、それぞれ○：「アミノ酸の異風味無し」；△：「アミノ酸の異風味やや有り」；及び×：「アミノ酸の異風味かなり有り」を表す。
【００５０】
【表１】

【００５１】
物性の評価に関しては、全ての実験区において、４４℃２週間保存による蛋白の凝集・沈殿は認められなかった。更に、全ての実験区において細菌試験を行い、無菌であることも確かめられた。
【００５２】
また、この表１の結果から明らかなように、官能評価に関しては、カゼインナトリウムの配合比率が６．５重量％で、コラーゲンペプチド＋アミノ酸ミックスの配合比率が１重量％の場合、粘度が３０ｃｐを超えてしまい、チューブの通液性も悪く、喉ごしにも影響を与えた。
【００５３】
カゼインナトリウムの配合比率が３．５重量％で、コラーゲンペプチド＋アミノ酸ミックスの配合比率が６重量％の場合には、浸透圧が９００ｍＯｓｍ／ｋｇを超えてしまい、尚かつ、アミノ酸の異風味も強く感じられた。乳蛋白の配合比率が１重量％で、カゼインナトリウムの配合比率が３．５〜５．０重量％で、コラーゲンペプチド＋アミノ酸ミックスの配合比率が１．０〜５．０重量％の場合には、粘度、浸透圧及び味・風味の何れの項目においても良好な濃厚流動食を製造することができた。
【００５４】
（実施例２）
蛋白質の組成を各種変更して、本発明品と従来品とを比較した。蛋白質濃度として、実験区１〜３は７．２ｇ／１００ｍｌ、実験区４〜６は８ｇ／１００ｍｌに設定した以外は、前記実施例１と同様に実験を行った。
【００５５】
実施例１と同様にして製造した評価用流動食サンプルについては、物性評価を行った。４４℃で２週間保存後開封して、回転式Ｂ型粘度計（２０℃）にて粘度を測定を行った。その結果を表２に示した。
【００５６】
【表２】

【００５７】
表２の結果から、蛋白質源として全乳蛋白質、カゼインナトリウム並びに蛋白質分解物（動物性、植物性）及び／又はアミノ酸の組み合わせを用いることで、高カロリー、高蛋白質であっても極めて低粘度で飲み易い濃厚流動食が得られることが分かる。
【００５８】
この結果は、従来の蛋白質源、例えばカゼインナトリウムと全乳蛋白質及び動物性、植物性蛋白質分解物の組み合わせ、全乳蛋白質とカゼインナトリウム、カルシウム及び動物性、植物性蛋白質分解物の組み合わせ等と比較して本発明品が特に低粘度化という面において優れていることを示すものである。
【００５９】
更に、蛋白質含量を８ｇ／１００ｍｌに設定した場合においても、他の蛋白質配合よりも本発明品が優れていることを示すものである。
【００６０】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明は蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン及びミネラルを含む流動食であって、この蛋白質に全乳蛋白質と、カゼインナトリウムと、蛋白質分解物及び／又はアミノ酸とを少なくとも含み、かつその組成が全乳蛋白質：カゼインナトリウム：存在する蛋白質分解物及びアミノ酸の全量＝１：（３．５〜５）：（１〜５）の配合比率（重量）になるように前記成分を配合することにより、粘度や浸透圧に優れ、味・風味において良好な流動食を提供することができる。
【００６１】
そのカロリーを１．５ｋｃａｌ／ｍｌ以上にすることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel liquid food, more specifically, a high-calorie high-protein liquid food containing a protein having a specific composition with respect to whole milk protein, sodium caseinate, and protein degradation products and / or amino acids, thereby enabling oral or tube administration. It enables the provision of a suitable sterile liquid food.
[0002]
[Prior art]
When liquid foods such as liquid liquid foods and concentrated liquid foods are to be increased in calories, protein aggregation / precipitation is generally a problem. So far, in a liquid food adjusted to a high calorie of 1.5 kcal / ml or more, in the combination of whole milk protein and casein, if the ratio of sodium casein to the whole milk protein is too high, the viscosity increases, so the fluidity Gets worse. Further, it is known that even if the ratio of the total milk protein is too large, protein aggregation / precipitation occurs and storage stability deteriorates (see JP-A-8-196236). In addition, as a protein, a method for obtaining good fluidity by blending an animal or vegetable protein degradation product with respect to whole milk protein, or by combining a whole milk protein and casein sodium or casein calcium and an animal or vegetable protein degradation product in combination. Japanese Patent Laid-Open No. 10-210951 has been proposed.
[0003]
However, all of these prior arts have been studied by adopting a total protein concentration of 7.2 g / 100 ml, but no studies have been made above this concentration.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Taking into account the nutritional background (hypoalbuminemia, etc.) and the amount of food consumed by the elderly, liquid liquid foods that are high in calories and high in protein, have a low viscosity enough to make them easier to drink, and are heat-sterilized. It is considered necessary. However, it is considered that the above-mentioned known blended composition is insufficient to realize a viscosity of 15 cp or less (20 ° C.) at a total protein concentration of 7.2 g / 100 ml or more.
[0005]
An object of the present invention is to provide a liquid food that is high in calories and high in protein but has low viscosity and sufficient fluidity, is easy to drink, has good taste and flavor, and can be aseptically processed such as heat sterilization. There is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have found that the protein to be used contains at least whole milk protein, sodium caseinate, a protein degradation product and / or an amino acid, and the composition thereof is whole milk protein: Casein sodium: Total amount of proteolysate and amino acids present = 1: (3.5 to 5): By blending the above components so that the blending ratio (weight) is (1 to 5), the taste and flavor are also improved. The present inventors have found that the desired fluidity (tube fluidity, etc.) can be secured with excellent, high calorie and high protein, and the present invention has been completed based on this finding.
[0007]
That is, the present invention is a liquid food containing proteins, lipids, carbohydrates, vitamins and minerals, wherein the protein comprises whole milk protein, casein sodium, protein degradation products and / or amino acids, whole milk protein: Casein sodium: present in a liquid food characterized by containing the total amount of protein degradation products and amino acids = 1: (3.5 to 5) :( 1 to 5) in a mixing ratio (weight). The liquid food of the present invention can preferably contain 1.5 kcal / ml or more calories.
[0008]
The protein degradation products include animal protein degradation products and plant protein degradation products. The liquid food can contain both protein degradation products and amino acids, or only one of them. In this case, regarding the calculation of the blending ratio, the sum (total amount) of the existing proteolysate and amino acid may be taken into consideration, and when only one is present, the blending ratio may be calculated in consideration of only the one.
[0009]
“Proteolysis product and / or amino acid” means a composition or composition containing at least one of amino acids and peptides (by degradation of the protein) and protein degradation product, etc. constituting the protein. Proteins may be animal or vegetable. Moreover, the said peptide is contained in a protein degradation product.
[0010]
The blending ratio (weight) of the whole milk protein, sodium caseinate, and the protein degradation product and / or amino acid is: total milk protein: casein sodium: total amount of protein degradation product and amino acid present = 1: (3.5 to 5): (1-5), preferably about 1: (3.5-4.5): (2.5-3.5), preferably having a calorie of 1.5 kcal / ml or more it can.
[0011]
In order to include such calories, in selecting and determining the overall composition of liquid foods such as proteins, lipids and carbohydrates that define the composition according to the present invention, the desired calories are obtained. Can be adjusted.
[0012]
The whole milk protein may be a protein obtained from whole milk, and it is particularly preferable to use a milk protein concentrate.
[0013]
When the protein degradation product contains animal protein degradation products, the animal protein degradation products include collagen degradation products, whole milk protein degradation products, casein degradation products, whey protein degradation products, chicken egg protein degradation products, meat protein degradation products Fish protein degradation products and the like are preferable, and at least one of them can be contained.
[0014]
When the protein degradation product contains a vegetable protein degradation product, the vegetable protein degradation product is preferably a soybean protein degradation product, a sugar radish degradation product, or the like, and can contain at least one of them.
[0015]
The amino acid is preferably leucine, isoleucine, valine, lysine, methionine, phenylalanine, threonine, tryptophan, histidine, arginine, alanine, tyrosine, glycine, proline, glutamine, glutamic acid, serine, asparagine, aspartic acid, cystine, etc. One type can be contained. Moreover, it can also contain several amino acids in combination.
[0016]
When producing a liquid food, it can be produced in a state of being stored in a container suitable for storage and distribution, and in this case, at least it is preferably sterilized.
[0017]
In that case, the liquid food can be aseptically filled in the container after heat sterilization, or can be sterilized by heating and pressure after filling the container.
[0018]
As the form of the liquid food, it is desirable to be in any form of powder, liquid and semi-solid.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
In the present invention, the “liquid food” is a liquid food that contains at least proteins, lipids, carbohydrates, vitamins, and minerals and contains water to be eaten by humans and other animals. Includes rich liquid foods and liquid nutritional foods with high calories and good tube fluidity, low osmotic pressure, and heat resistance. Furthermore, liquid nutritional foods such as nutrients for storing such liquid nutritional foods and sterile high-calorie liquid foods are also included (see JP-A-8-196236, JP-A-10-210951, etc.).
[0020]
Moisture content is about 60-85% by weight in normal use, and it has good fluidity in enteral feeding tubes, satisfying the conditions of a temperature of 25 ° C., a drop of 60 cm and a flow rate of 100 ml / hour or more. Is preferred.
[0021]
In the present invention, the protein blending ratio is based on the substantial protein-containing weight contained in various protein sources.
[0022]
As the whole milk protein, whole milk itself, a whole milk concentrate, or a protein prepared from whole milk can be used. Preferably, a milk protein concentrate is used. For example, skim milk, skim milk concentrate, milk protein concentrate, skim milk skim milk obtained by removing lactose from skim milk, and the like can be used. In particular, milk protein concentrates, for example ultrafiltration concentrates of skim milk powder are preferred.
[0023]
The proteolysate to be used can be prepared by hydrolyzing each protein with an enzyme, acid or the like by a conventional method.
[0024]
What is necessary is just to mix | blend about the total density | concentration in the liquid food of a protein so that it may become the range of about 7-10g / 100ml. If it is this range, the liquid food excellent in heat-resistant sterilization resistance, high-calorie property, and fluidity | liquidity can be manufactured. The effect is most easily recognized in the range of 7 to 10 g / 100 ml.
[0025]
As lipids to be used, lipids generally used for food can be used. Examples include vegetable oils such as soybean oil, corn oil, coconut oil, safflower oil, olive oil and sesame oil, animal fats and oils such as beef tallow, lard, fish oil and milk fat, medium chain fatty acids (MCT oil), Polyunsaturated fatty acids (eicosapentaenoic acid, docosahexaenoic acid, γ-linolenic acid, linoleic acid, etc.) can be mentioned. About the density | concentration of the lipid contained in a liquid food, Preferably it can mix | blend so that it may become about 1.5-9g / 100ml, More preferably, it may be about 3.5-9g / 100ml. If it is this range, the liquid food excellent in heat-sterilization-proof property, high-calorie property, and fluidity | liquidity can be manufactured.
[0026]
As the carbohydrate to be used, carbohydrates generally used for food can be used, and examples thereof include starch, dextrin, sucrose, glucose, fructose, maltose, etc. A guar gum hydrolyzate etc. can be mentioned. Of these, dextrin is more preferably used in terms of adjusting the osmotic pressure and viscosity. The DE value (Dextrose Equivalent) is preferably in the range of about 15 to 30. Within this range, fluidity can be secured and the osmotic pressure can be sufficiently reduced. The carbohydrate blending ratio is usually about 10 to 35 g / 100 ml, but the dextrin concentration when using dextrin is preferably about 16 to 35 g / 100 ml. The liquid food excellent in the property and fluidity | liquidity can be manufactured.
[0027]
Examples of vitamins to be used include vitamins A, B1, B2, B6, B12, C, D, E, niacin, pantothenic acid, folic acid and the like, and a plurality of these components may be used in combination as much as possible. desirable.
[0028]
Examples of mineral components to be used include sodium, calcium, potassium, magnesium, iron and the like. These can be used in the form of salts. Furthermore, biotin, choline, zinc, manganese, copper, iodine, molybdenum, chromium and the like can be mentioned, and it is preferable to use a combination of these plural components as much as possible.
[0029]
The liquid food of the present invention can be used by adding salts such as emulsifiers, phosphates, citrates, fruit juices, fragrances, and the like as necessary. As such an emulsifier, an edible emulsifier can be used, among which lecithin, lysolecithin, organic acid monoglyceride, decaglycerin, decaglycerin fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, tartaric acid monoglyceride, sucrose fatty acid Esters, sodium chondroitin sulfate and the like are included. Moreover, it is preferable to use an emulsifier in the range of about 1-20% of the fat weight normally contained.
[0030]
In the liquid food of the present invention, for example, an arbitrary amount of water is added to and mixed with the protein, carbohydrate, mineral, etc., and the lipid is added to the liquid together with an emulsifier, a vitamin preparation, and minerals (preliminary mixing). Can be produced by emulsification using a homogenizer or the like.
[0031]
The liquid food of the present invention has an energy value of preferably 1.5 kcal / ml or more, more preferably about 1.5 to 3 kcal / ml, still more preferably about 1.5 to 2 kcal / ml. Further, it is preferable that the osmotic pressure is 700 mOsm / kg or less and the viscosity is 30 cp (20 ° C.) or less. In particular, in the case of an oral liquid food, the osmotic pressure is preferably 900 mOsm / kg or less, and the viscosity is preferably 20 cp (20 ° C.) or less from the viewpoint of ease of drinking.
[0032]
The form of the present invention includes not only liquid liquid foods but also semi-solid forms, and liquid foods in powder form that can be dissolved in water and used as liquid liquid foods. Can be mentioned.
[0033]
In the present invention, the composition of the liquid food has been mainly described above, but there is no particular difficulty in the production of the liquid food of the present invention. Based on the composition range described above, further examples and the production of the liquid food will be described later. By using a conventionally known method or a method that will be newly provided in the future, the fluid food that is the object of the present invention can be easily produced.
[0034]
This liquid food also includes food that is in a state of being filled in a container or the like. In this case, the liquid food is pre-sterilized by heating and then aseptically filled into the container (for example, combined use of the UHT sterilization method and the aseptic filling method) Or a method of sterilizing by heating together with the container (retort sterilization method) after filling the liquid food into the container.
In the UHT sterilization method, either an indirect heating method or a direct heating method can be used.
[0035]
As a container in the case of using, the container which can be heat-sterilized sealed with soft synthetic resins, for example, polyurethane resin, polyethylene resin, etc. can be mentioned. Moreover, what was formed with the raw material which laminated | stacked aluminum foil, synthetic resin, for example, polyethylene etc. on paper can be used, This container can be used conveniently for an aseptic packaging method.
[0036]
In the case of heat sterilization, a conventional sterilization method can be adopted. For example, in the case of retort sterilization, heat treatment at 110 to 120 ° C. for about 10 to 30 minutes is preferable. When the UHT sterilization method is employed, either an indirect heat sterilization method or a direct heat sterilization method may be used, and heat treatment at 130 to 150 ° C. for about 2 to 60 seconds is preferable.
[0037]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Examples and Comparative Examples. In addition, the% value used is represented by the weight ratio.
[0038]
Example 1
The composition of the liquid food is as shown below (calories: 1.6 kcal / ml).
[0039]

[0040]
Regarding the protein used, the total milk protein: sodium caseinate: collagen peptide + amino acid mix = 1: (3.5 to 6.5): (1.0 to 6.5) so that the weight of the real protein is 8% by weight. The combination of protein blending was performed within the range of 0) (see Table 1 below).
[0041]
The amino acid mix contained L-leucine, L-isoleucine and L-valine, and the mixing ratio was L-leucine: L-isoleucine: L-valine = 2: 1: 1.
The ratio of collagen peptide to amino acid mix was fixed at 2: 1.
[0042]
The vitamin mix includes vitamins A, B1, B2, B6, B12, C, D3, E, folic acid, calcium pantothenate and niacin.
[0043]
The mineral mix includes sodium, potassium, calcium, magnesium, phosphorus and iron.
[0044]
All minerals and vitamins used are commercially available products.
[0045]
The content of vitamins and minerals in the finished liquid food (per 100 g of liquid food) is as follows.
[0046]

[0047]
(Manufacture of liquid food)
Casein sodium, milk protein, collagen peptide, amino acid mix, dextrin, mineral mix, vitamin mix, milk flavor and emulsifier were added to deionized water (60 ° C.) and mixed. Separately, soybean oil was heated to 60 ° C. in a container and added to the previously prepared aqueous solution and mixed. This was emulsified twice using 49MPs (500 kgf / cm ² ) using a high-pressure homogenizer. This was sterilized with UHT (140 ° C., 30 seconds) to produce a liquid food sample for evaluation.
[0048]
(Evaluation test)
About the liquid food sample for evaluation obtained in this way, physical properties were evaluated. After being stored at 44 ° C. for 2 weeks, it was opened and the osmotic pressure was measured with an advanced osmometer, and the viscosity was measured with a rotary B-type viscometer (20 ° C.). The results are shown in Table 1.
[0049]
Moreover, sensory evaluation with respect to the different flavor of an amino acid was performed. The evaluation was performed by five outstanding panelists, and the results are also shown in Table 1.
In the sensory evaluation, ◯: “no amino acid unusual flavor”; Δ: “amino acid unusual flavor slightly present”; and x: “amino acid unusual flavor quite present”.
[0050]
[Table 1]

[0051]
With respect to the evaluation of physical properties, protein aggregation and precipitation were not observed in all the experimental groups after storage at 44 ° C. for 2 weeks. Furthermore, bacterial tests were conducted in all experimental sections, and it was confirmed that they were sterile.
[0052]
Further, as is apparent from the results of Table 1, regarding the sensory evaluation, when the blending ratio of sodium casein is 6.5% by weight and the blending ratio of the collagen peptide + amino acid mix is 1% by weight, the viscosity is 30 cp. Exceeded, the liquid permeability of the tube was bad, and affected the throat.
[0053]
When the blending ratio of casein sodium is 3.5% by weight and the blending ratio of collagen peptide + amino acid mix is 6% by weight, the osmotic pressure exceeds 900 mOsm / kg and the unusual flavor of amino acids is strong. I felt it. When the milk protein blending ratio is 1% by weight, the casein sodium blending ratio is 3.5 to 5.0% by weight, and the collagen peptide + amino acid mix blending ratio is 1.0 to 5.0% by weight. In addition, in any of the items of viscosity, osmotic pressure and taste / flavor, a good concentrated liquid food could be produced.
[0054]
(Example 2)
Various changes in the composition of the protein were made to compare the product of the present invention with the conventional product. Experiments were conducted in the same manner as in Example 1 except that experimental groups 1 to 3 were set to 7.2 g / 100 ml and experimental groups 4 to 6 were set to 8 g / 100 ml.
[0055]
About the liquid food sample for evaluation manufactured like Example 1, physical property evaluation was performed. After being stored at 44 ° C. for 2 weeks, it was opened and the viscosity was measured with a rotary B-type viscometer (20 ° C.). The results are shown in Table 2.
[0056]
[Table 2]

[0057]
From the results shown in Table 2, the use of a combination of whole milk protein, sodium caseinate and protein degradation products (animal or vegetable) and / or amino acids as the protein source results in extremely low viscosity even for high calories and high protein. It turns out that a rich liquid food that is easy to drink is obtained.
[0058]
This result is compared with conventional protein sources such as sodium caseinate combined with whole milk protein and animal and vegetable protein degradation products, whole milk protein combined with sodium caseinate, calcium and animal protein, and vegetable protein degradation products. Thus, the product of the present invention is particularly excellent in terms of lowering the viscosity.
[0059]
Furthermore, even when the protein content is set at 8 g / 100 ml, the product of the present invention is superior to other protein blends.
[0060]
【The invention's effect】
As is apparent from the above, the present invention is a liquid food containing proteins, lipids, carbohydrates, vitamins and minerals, and this protein contains at least milk protein, casein sodium, protein degradation products and / or amino acids. And the total components of milk protein: casein sodium: the total amount of protein degradation products and amino acids = 1: (3.5-5) :( 1-5) By blending, it is excellent in viscosity and osmotic pressure, and can provide a good liquid food in taste and flavor.
[0061]
The calorie can be increased to 1.5 kcal / ml or more.

Claims

A liquid food containing proteins, lipids, carbohydrates, vitamins and minerals and having a calorie of 1.5 kcal / ml or more, wherein the protein comprises whole milk protein, sodium caseinate, protein degradation products and amino acids, Whole milk protein: sodium caseinate: total amount of proteolysate and amino acid = 1: (3.5 to 5): Liquid food characterized by containing a blending ratio (weight) of (1 to 5).

The liquid food according to claim 1, wherein the total amount of the protein degradation product and amino acids is contained in a mixing ratio (weight) of 3 to 5 with respect to whole milk protein 1.

The liquid food according to claim 1 or 2, wherein the whole milk protein is a milk protein concentrate.

The protein degradation product contains animal protein degradation product, and the animal protein degradation product is collagen degradation product, whole milk protein degradation product, casein degradation product, whey protein degradation product, chicken egg protein degradation product, meat protein degradation product and fish The liquid food in any one of Claims 1-3 containing at least 1 sort (s) of a protein degradation product.

The said liquid food is in the state accommodated in the container, and aseptically filled in the said container after heat sterilization, or heat-pressure-sterilized after being filled in the said container, The any one of Claims 1-4 Liquid food.