JP4584778B2 - 警報器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般住宅等に設置され電池駆動により火災を監視して警報する警報器に関する。
従来、一般住宅等設置されて火災を監視する電池駆動型の警報器にあっては、警報器内にセンサ部と警報部を一体に備え、火災を検出すると音声メッセージなどにより警報器自身から火災警報を出すようにしており、ビルや集合住宅に設置されている感知器回線に接続された火災感知器で火災を検出して受信機に火災信号を送って警報させる火災報知設備に比べ、警報器単体で火災監視と警報ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅用の火災監視機器として広く普及することが期待されている。

このような従来の警報器にあっては、一般に、警報器から電池を取り外して付属品として付けた状態でメーカーは出荷しており、購入したユーザが警報器を設置する際に、電池を警報器にセットして動作状態とし、この状態で壁面等に取り付けて火災監視を行うようにしている。
特開平11−101764号公報
しかしながら、このような従来の電池駆動型の警報器にあっては、電池を付属品として付けてユーザ側で警報器に電池をセットするようにしていたため、ユーザから見れば、警報器の電池蓋を開いて電池をコネクタなどにより接続して嵌め込む作業を必要とし、電池の組み込み作業が大変であり、同時に電池の接触不良等が生じて正常に動作しないおそれがある。
また、近年、警報器の低消費電力化が推し進められた結果、電池寿命が例えば5年以上といった長寿命が保証されており、その間、電池交換は不要である。長期間使用して電池寿命に近づき、電池電圧の低下警報が出されるようになった場合、ユーザが電池を交換することで再び火災監視が可能になる。
しかしながら、ユーザによる電池交換を可能にすると、電池寿命に達するような長期間の使用を通じてセンサ部などに埃や汚れが付着しており、分解清掃などのメンテナンスを行わないまま使用を再開すると、正常な火災監視が保証できないという問題がある。
本発明は、ユーザによる電池のセットや交換を不要とするために、メーカー側で電池を接続した状態で出荷し、設置時に簡単な操作で監視動作の開始を可能とする警報器を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明の警報器は、
筐体に組付け固定され、動作電源を供給する電池と、
火災を検出するセンサ部と、警報動作を確認する点検スイッチと、
センサ部の検出信号から火災を判断して警報を出力させると共に、点検スイッチからの操作信号に基づいて警報動作を確認する監視制御部の機能を備え、監視制御部を動作させる監視モードと監視制御部の動作を停止させる低消費電力モードとに切替え可能なCPUと、
電池からの電源供給を受けた状態で低消費電力モードを設定し、低消費電力モードの設定中に前記点検スイッチによる所定の操作信号を判別して監視モードに切替えるモード設定部と、
を設けたことを特徴とする。
ここで、モード設定部は、CPUの予め定めたポート端子の所定時間を越える信号入力を判別して低消費電力モードに切替える。
モード設定部は、低消費電力モードの設定中に、点検スイッチの操作信号が所定時間以上に継続したことを判別した際に、低消費電力モードを解除して監視モードに切替える。
モード設定部は、低消費電力モードを解除して監視モードに切替えた際に、不揮発メモリに動作開始の時間情報を記憶する。
モード設定部は、低消費電力モードの設定中に外部接続された他の警報器からの移報連動信号を受信した際にも、低消費電力モードを解除して監視モードに切替える。
センサ部はCPUからのクロック同期信号により間欠的に発光駆動される発光駆動回路を備え、モード設定部は、低消費電力モードとしてCPUのクロック発振動作を停止するストップモードを設定すると共に発光駆動回路の発光駆動を停止させる。
点検スイッチは、通常監視時の操作信号により警報動作を確認する点検スイッチ機能と、火災警報時の操作信号により警報を停止させる警報停止スイッチ機能と、更に点検スイッチ機能と異なる操作信号によりCPUの低消費電力モードの設定を解除して監視モードに切替えるモード切替スイッチ機能とを兼ね備えた兼用スイッチである。
モード設定部は、前記低消費電力モードを解除して監視モードに切替えた際に、切り替わったことを表示又は音声出力により報知する。

モード設定部は前記電池交換後の電源再投入を判別した際に、監視モードへの切替えを禁止し、ユーザの電池交換による再使用ができないようにする。
本発明によれば、メーカー側で出荷する際に警報器内に電池を組付け固定しており、同時に監視制御部として機能するCPUに低消費電力モード、例えばCPUの動作クロックの発振を停止するストップモードを設定して出荷するため、ユーザ側における電池接続と組み込み作業が不要となり、警報器の設置作業が容易で電池接続不良などの障害も起きない。
また出荷から使用開始までに間があいても、その間、警報器は電池による電源供給は受けているが、消費電力がほとんどないCPUストップモードなどの低消費電力モードにあり、電池寿命の低下を必要最小限に抑えることができ、使用開始までに時間がかかっても、例えば5年といった電池の長寿命を保証することができる。
また警報器の使用を開始する際の操作は、警報動作を確認するために設けている点検スイッチを、通常の点検操作とは異なる操作、例えば一定時間継続して操作することで、この点検スイッチの操作信号を判別してCPUは低消費電力モードを解除して監視制御を有効とする監視モードに切り替わり、簡単な操作で監視動作を開始することができる。
更に長期間使用して電池寿命に達したことを示す電池電圧低下警報が出された場合、警報器を分解するなどの特別な扱いをしない限り、ユーザレベルでは筐体内に組み込み固定されている電池を交換することはできず、警報器を新品と交換することとなり、ユーザの電池交換により火災監視機能が落ちた状態での再使用を未然に防ぎ、警報器の信頼性を保証できる。
図1は本発明による警報器の実施形態の説明図である。図1において、本発明の警報器10は本体11aとカバー11bで構成され、カバー11bの正面上部に突出して煙流入口14を形成し、その内部に散乱光式煙検出機構を備えた検煙部を内蔵している。
煙流入口14の下側には2色LED表示灯15とスピーカ音響口16が設けられている。2色LED表示灯15は赤色LEDと緑色LEDを備えており、火災、点検、障害などの際に必要な点灯表示を行う。スピーカ音響口16の内部には、警報メッセージを出力するスピーカが内蔵されている。
更にカバー11bの下部には、紐に吊り下げられたリングによる点検操作部18が設けられ、監視中に点検操作部18を一定時間引くと、動作確認のための警報メッセージが出力され、また火災検出時に警報が出力された際には、点検操作部18を継続して引くことで警報出力を停止することができる。更に点検操作部18は、本発明における低消費電力モードであるストップモードを解除するための解除操作にも使用される。
警報器10は取付金具12により一般住宅内の部屋の壁面に取り付けることができる。取付金具12は前方にフック26を一体に形成しており、壁面に2本のピンをもって固定し、この状態で本体11aの上部に一体に設けた取付部20のフック穴22をフック26に掛けることで取り付けることができる。
図2は図1の警報器10の組立分解図である。図2において、本発明の警報器10は、本体11aとカバー11bに分解できる。カバー11b側には検煙部84を備えたプリント基板82が組み付けられ、更にスピーカ50が組み付けられる。
プリント基板82の背後には電池28が組込み固定される。電池28は組込み固定する際に、そのリード端子をプリント基板82に半田付けで接続している。電池28に相対した本体11aの内側にはスポンジ86が例えば3枚配置され、カバー11bと本体11aを固定した際に、緩衝材として電池28が動かないように押さえている。

プリント基板82には点検スイッチを構成するスイッチ固定接52bが実装され、これに隣接してスイッチ可動接片52aが、ビス88のプリント基板82のカバー11bに対するねじ込み固定で取り付けられる。スイッチ可動接片52aには点検操作部18を取り付けた紐18aが結び付けられており、点検操作部18により紐18aを引くことでスイッチ可動接片52aをスイッチ固定接点52b側に接触させて点検スイッチのオン操作ができるようにしている。

本体11aは、その間に、プリント基板82、スピーカ50、電池28、更にスポンジ86を組み込んだ状態で、カバー11bに対し組み付けられ、本体11a側からのビス88の2本により固定される。
このような組立分解構造を持つ本発明の警報器10にあっては、図1の組立状態で電池は内部に組付け固定されており、警報器10を分解しない限り、内蔵している電池28の交換ができないようにしており、ユーザ側での電池28の交換は予定していない。またプリント基板82に対する電池28の電源線の接続は半田等により行われているため、警報器10を分解したとしても電池28の交換は非常に特殊な作業となる。
図3は図2のプリント基板82に設けた検煙部84の組立分解図である。図3において、プリント基板82に対し検煙部本体90が組み付けられる。検煙部本体90には所定の散乱角を持って発光素子42と受光素子44が組み込まれ、受光素子44側にはノイズ防止用のシールドキャップ45が装着される。
検煙部本体90の下側の空間が検煙空間となり、この検煙空間に対し防虫網92を装着した検煙部カバー94を配置し、防虫網92を介して周囲に開口した煙流入路を形成するラビリンス構造を実現している。
図4は本発明による警報器の回路構成の実施形態を示したブロック図である。図4において、警報器にはリチウム電池などを用いた電池28が内蔵されており、電池28としては例えば、4.2ボルト〜7.0ボルトの電圧範囲が保証されている。電池28からの電源ラインは、CPU用の電源回路30、音声用の電源回路32、更にセンサ用の電源回路34に供給され、各負荷に適合した既定の電源電圧を出力するようにしている。
警報器には制御回路として機能するCPU36が設けられている。CPU36に対してはセンサ部35が設けられる。センサ部35には発光回路38と受光回路40が設けられる。発光回路38はCPU36からの制御パルスに同期してLEDを用いた発光素子42を間欠的に発光駆動し、散乱光式煙検出機構、即ち図3に示した検煙部に流入した煙による散乱光を、フォトダイオードを用いた受光素子44で受光し、受光回路40で増幅した後にCPU36に出力している。
CPU36に対しては表示回路46が設けられ、この表示回路46は図1に示した2色LEDの表示駆動を行う。またCPU36に対しては音声回路48が設けられ、火災、点検、障害などに伴う予め定めた音声メッセージをスピーカ50から出力するようにしている。
またCPU36に対しては電圧検出回路54が設けられ、電池28からの電池電圧が所定電圧以下に低下したときに電池電圧低下検出信号をCPU36に出力し、電池電圧低下警報を行わせるようにしている。
更にCPU36に対しては、移報回路55と移報受信回路58が設けられる。移報回路55は、CPU36でセンサ部35からの検出信号により火災を検出した際に、移報信号を移報コネクタ56に出力する。移報コネクタ56には、別の部屋に設置された本発明の警報器が移報信号線により相互接続されている。
このため、移報回路55からの移報信号は移報コネクタ56を介して他の警報器に送られ、その移報受信回路58で受信され、CPU36に連動警報を行わせることになる。更にCPU36には、EEPROMなどを用いた不揮発メモリ60が接続されている。
CPU36は、プログラムの実行により実現される監視制御部62の機能とモード設定部64の機能が設けられている。監視制御部62は、センサ部35に設けた受光回路40からの受光検出信号から火災を検出して、表示回路46の表示駆動及び音声回路48による音声メッセージの出力により火災警報を行わせる。また、通常の監視状態で点検スイッチ52からの操作信号を受けた際に、表示回路46及び音声回路48による警報動作を確認するための制御機能を果たす。

モード設定部64は、CPU36が監視制御部62を動作させる監視モードと、監視制御部62の動作を停止させて消費電力モードであるストップモードとの切替機能を備えており、このモード切替機能に基づき、警報器10をメーカー側で出荷する際に、電池28から電源供給を受けた状態でCPU36にストップモードを設定して、低消費電力状態としている。

CPU36をストップモードに設定すると、CPU36に設けている動作クロックの発振が停止し、センサ部35の発光回路38はCPU36からの制御パルスに同期して発光駆動を行っていることから発光駆動自体も停止し、警報器10は消費電流を最小限に抑えた待機状態に置かれる

更にモード設定部64、CPU36のストップモードの設定状態で警報器をユーザの住戸内に設置して使用を開始する際の点検スイッチ52の所定のスイッチ操作、例えば継続して3秒以上スイッチオンした場合の操作信号を受けて、それまで設定しているストップモードを解除し、監視制御部62の動作を有効とする監視モードに切り替えることで、警報器10は監視動作に入ることができる。

ここで不揮発メモリ60にはログ66が設けられており、CPU36がストップモードの状態で点検スイッチ52の操作信号を受けて監視モードに切り替わった動作開始時に、ログ66に動作開始の時間情報を記憶するようにしている。即ち、ログ66はイベントログとして準備されており、ストップモードを解除して監視モードに切り替えることで動作を開始すると、そのときのタイマカウンタの値、例えばオールゼロをログ66に記録し、且つ動作開始を示すイベントコードをセットする

動作を開始した後の運用中にあっては、例えば点検スイッチ52の操作による警報確認あるいはセンサ部35からの受光検出信号に基づく火災検出が行われると、それぞれのイベントを示すコードと共に、そのときのタイマカウンタの値がログ66に記憶される。

また、ログ66のタイマカウンタの値を管理し、例えば、所定カウントした場合には交換時期を知らせることもできる。更に、ユーザーが警報器を分解し電池交換した場合でも、ログ66に情報が残っていた場合には,音声回路48から再使用できない旨のメッセージを出力することもできる。勿論、所定の操作で、ログ66の情報をリセットするようにしてもよい。なお、ログ66に記憶されるタイマカウンタの値は相対的な時間情報であり、絶対的な時刻を表すものではない

ここで本発明の警報器における表示回路46及び音声回路48の動作は次のようになる。まず、CPU36がストップモードの状態で点検スイッチ52の操作信号を受けて監視モードに切り替わった動作開始時には、表示回路46の赤色LEDと緑色LEDを所定時間点滅させ、音声回路48は「ピッ」音を複数回出力後、「ただ今から監視を開始します」を所定回数音声出力する。
これにより、動作開始だけでなく、表示回路46と音声回路48の機能確認も行える。なお、表示回路46の表示や音声回路48の出力は単独でも、両方を組合せても良い。
火災検出時には、表示回路46は赤色LEDを連続点灯した後にフラッシングする処理を繰り返し、音声回路48は「ウーウー、火事です、火事です」を繰り返す。
一方、点検スイッチ52を操作した際の点検時には、表示回路46は赤色LEDを点灯し、音声回路48は「ピ」音の後、「ウーウー、火事です、火事です」を1回、鳴動し、「ピー」音で終了する。
更に、障害としては次のものが検知される。
(1)自動試験異常
(2)検煙部の汚れ
(3)電池容量低下
(4)交換時期のお知らせ
これらいずれの障害についても、表示回路46は緑色LEDを約10秒間隔で例えば一週間以上点滅した後、音声回路48が50秒ごとに「ピッ」音を、例えば一週間経過後から3日以上出すようになる。また表示回路46及び音声回路48による障害警報の間に点検スイッチ52を操作すると、「電池切れなどが発生しています。販売店に連絡してください」のメッセージが出力される。
図5は図4のCPU36を取り出して示した説明図である。図5において、CPU36としては、例えば8ビットのシングルチップマイコンを使用しており、ROM及びRAMを内蔵している。CPU36に対しては外付け回路として、32KHzのクロックを発振するクロック回路を構成する水晶発振子75と、8MHzのクロックを発振する水晶発振子76が接続されている。
CPU36において、通常の監視状態にあっては、図4に示した発光回路38を例えば10秒周期で発光駆動して火災監視を行っているが、火災を判断すると高速モードに切り替わり、短い周期で発光回路38を発光駆動して火災を検出するようになる。
CPU36には複数の割込ポート(IRQポート)と汎用ポート(Pポート)が設けられている。このうち2つの割込ポートとして第1割込ポート70と第2割込ポート72をモード設定部の設定制御に使用している。
本発明にあっては、例えば汎用ポート68からストップモード設定端子78を引き出し、ストップモード設定端子78を工場出荷時にショート線80でLレベルに接地接続することで、CPU36をストップモードに設定するようにしている。ストップモードの設定は、CPU36のプログラムにおいて汎用ポート68のレベルを監視し、汎用ポート68のレベルが一定時間以上、Lレベルとなった時に、ストップモード、即ち水晶発振子75,76による32KHzと8MHzのクロック発振動作を停止させる。
ストップモード設定端子78のLレベルへの引込みで設定されたストップモードは、第1割込ポート70または第2割込ポート72を所定時間以上、Lレベルに引き込むことで解除して監視モードに切り替えることができる。第1割込ポート70に対しては点検スイッチ52からの操作信号が入力されており、点検スイッチ52を例えば3秒以上、オン操作すると、CPU36はストップモードを解除して監視モードに切り替わる。
第2割込ポート72に対しては移報受信回路58からの信号が入力されている。移報受信回路58は、他の警報器からの移報信号を受信した際に、第2割込ポート72をLレベルに引き込み、このLレベル引込み状態が一定時間、継続したときに、CPU36はストップモードを解除して監視モードに切り替わる。
なお、CPU36にはリセットポート74が設けられ、電源投入による起動時にリセット信号を加えることで、ハードウェア処理によりCPU36のイニシャル処理が実行される。
更に、CPU36のモード設定部64は、電池容量低下による障害警報が出されてユーザが電池28を交換した後の再使用を禁止するため、例えば不揮発メモリ60のログ66に電池容量低下のイベント発生を時間情報と共に記憶しておき、電池交換によりCPU36に電池28から電源が供給されてリセットスタートにより起動した場合、不揮発メモリ60のログ66を参照して電池容量低下イベントを判別した場合は、CPUストップに固定し、モード監視モードへの切替を禁止する。
図6は本発明の警報器を用いた移報連動の説明図である。図6において、本発明による警報器10a,10b,10cは、それぞれ別々の部屋に設置されており、移報信号線96により図4の移報コネクタ56を使用して相互に接続されている。
ここで、警報器10aが初めて設置されてストップモードにあり、他の警報器10b,10cがストップモードを解除した監視モードにあった場合、例えば警報器10bで点検スイッチを操作して点検の移報警報を行わせることで、ストップモードにある警報器10aは、図5に示す移報受信回路58からのLレベル出力で第2割込ポート72を一定時間、Lレベルとし、ストップモードを解除して監視モードに切り替わることができる。
監視モードに切り替わった警報器10aは、その後、移報受信回路58移報信号を受けて連動警報を出すことになる。連動警報においては、音声回路の警報メッセージとして、例えば「ウー、ウー、別の警報器が作動しました。確認して下さい」を出力する。

図7は図4のCPU36による警報器処理のフローチャートである。図7において、メーカー側で本発明の警報器10を組み立てて電池接続状態とし、この状態で例えば図5に示したCPU36のリセットポート74に対しリセット信号を入力すると、CPU36のイニシャル処理がステップS1で行われ、ステップS2で監視制御部62の機能を有効とするノーマルモード(監視モード)に移行する。
この状態で図5のCPU36に示したように、ストップモード設定端子78をショート線80を用いてグランドに落としてLレベルに固定すると、ステップS3で設定した汎用ポート68の信号状態を読み込み、ステップS4で設定時間以上Lレベルとなることを判別したとき、ステップS5に進み、クロック発振動作を停止するストップモードを設定する。
このステップS5のストップモードの設定状態で、本発明の警報器はユーザに向けて出荷されることになる。出荷後、警報器が設置されるまでの間、CPU36はステップS6で第1割込ポート70が所定時間以上、Lレベルになるか否か、即ち、点検スイッチ52が例えば3秒以上、操作されるか否か判別しており、もし点検スイッチの操作で3秒以上Lレベルになると、ステップS8に進み、監視制御部62の動作を有効とするノーマルモード(監視モード)へ遷移する。
一方、警報器を設置して移報信号線で図6のように他の警報器と接続した状態で、他の警報器から移報信号を受信した場合には、ステップS7で第2割込ポート72が所定時間以上、Lレベルになったことを判別し、この場合にはステップS8に進み、ノーマルモードに遷移して監視制御部62を有効として、監視動作を開始する。
これは、複数の警報器を設置した場合、例えば一つの警報器をノーマルモード(監視モード)へ遷移することを忘れることがあり、その場合、他の警報器で点検を行った場合、移報信号を出力することから、ノーマルモード(監視モード)へ遷移することを忘れた警報器においても監視モードに切り替わり、以後の監視が可能となる。
ステップS8でノーマルモードに遷移して監視動作を開始した場合には、ステップS9で不揮発メモリ60のログ66に対し、監視開始の時間情報を記憶する。続いてステップS10で第2割込ポート72が所定時間以上、Lレベルにあるか否か判別し、もし所定時間以上、Lレベルにあれば、ステップS11に進み、移報連動警報処理を実行する。
続いてステップS12で火災監視処理を行っており、ステップS13で火災を検出すると、ステップS14で火災警報処理を行う。
なお上記の実施形態にあっては、メーカー出荷時の低消費電力モードとしてCPU36のクロック発振動作を停止するストップモードに設定する場合を例にとっているが、ストップモード以外に、警報器における消費電力を低減するための動作モードであれば適宜の動作モードを設定してもよい。例えばCPUの発振クロックを停止する代わりにクロック発振周波数を低下させたり、消費電力の大きな回路部の動作のみを停止させることで低消費電力モードとしてもよい。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による警報器の実施形態の説明図 図1の組立分解図 図2の検煙部の組立分解図 本発明による警報器の回路構成の実施形態を示したブロック図 図4のCPUを取り出して示した説明図 本発明の警報器を用いた移報連動の説明図 図4のCPUによる警報器処理のフローチャート
符号の説明
10,10a〜10c:警報器
11a:本体
11b:カバー
12:取付金具
14:煙流入口
15:2色LED表示灯
16:スピーカ音響
18:点検操作部
18a:紐
20:取付部
22:フック穴
26:フック
28:電池
30,32,34:電源回路
35:センサ部
36:CPU
38:発光回路
40:受光回路
42:発光素子
44:受光素子
45:シールドキャップ
46:表示回路
48:音声回路
50:スピーカ
52:点検スイッチ
52a:スイッチ可動接片
52b:スイッチ固定接点
54:電圧検出回路
55:移報回路
56:移報コネクタ
58:移報受信回路
60:不揮発メモリ
62:監視制御部
64:モード設定部
66:ログ
68:汎用ポート
70:第1割込ポート
72:第2割込ポート
74:リセットポート
75,76:水晶発振子
78:ストップモード設定端子
80:ショート線
82:プリント基板
84:検煙部
86:スポンジ
88:ビス
90:検煙部本体
92:防虫網
94:検煙部カバー
96:移報信号線

Claims (11)

  1. 作電源を供給する電池と、
    操作方法に応じて操作信号を出力する点検スイッチと、
    通常動作を行う監視モードと前記通常動作時より消費電力の少ない待機動作を行う低消費電力モードとを切替えるモード設定部と、
    を備え、
    前記モード設定部は、前記電池からの電源供給を受けた状態で前記低消費電力モードを工場出荷時に設定し、前記低消費電力モードの設定中に前記点検スイッチによる所定の操作信号を判別して前記監視モードに切替えることを特徴とする警報器。
  2. 請求項1記載の警報器に於いて、火災を検出して警報を出力させると共に前記点検スイッチからの操作信号に基づいて警報動作を確認する監視制御部を備え、
    前記モード設定部は、前記監視制御部を動作しない低消費電力モードと前記監視制御部を動作する監視モードとを切替えることを特徴とする警報器。
  3. 請求項1記載の警報器に於いて、電源投入時にリセット信号が入力されるリセットポートと、低消費電力モード設定端子が接続された汎用ポートと、前記点検スイッチからの操作信号が入力される割込ポートとを有し、前記モード設定部を設けたCPUを備え、
    前記モード設定部は、電源投入時に前記リセットポートに入力されるリセット信号によるイニシャル処理で前記監視モードを設定し、前記監視モードの設定中に前記低消費電力モード設定端子をショート線を用いて接地接続した際の前記汎用ポートの信号状態を判別して前記低消費電力モードを設定し、前記低消費電力モードの設定中に前記点検スイッチから前記割込ポートに入力される所定の操作信号を判別して前記監視モードに切替えることを特徴とする警報器。
  4. 請求項記載の警報器に於いて、前記モード設定部は、前記CPUの汎用ポート端子の所定時間を越える信号入力を判別して前記低消費電力モードに切替えることを特徴とする警報器。
  5. 請求項1記載の警報器に於いて、前記モード設定部は、前記低消費電力モードの設定中に、前記点検スイッチの操作信号が所定時間以上継続したことを判別した際に、前記低消費電力モードを解除して前記監視モードに切替えることを特徴とする警報器。
  6. 請求項1記載の警報器に於いて、前記モード設定部は、前記低消費電力モードを解除して前記監視モードに切替えた際に、不揮発メモリに動作開始の時間情報を記憶することを特徴とする警報器。
  7. 請求項1記載の警報器に於いて、前記モード設定部は、前記低消費電力モードの設定中に外部接続された他の警報器からの移報連動信号を受信した際に、前記低消費電力モードを解除して監視モードに切替えることを特徴とする警報器。
  8. 請求項記載の警報器に於いて、クロック同期信号により間欠的に発光駆動される発光駆動回路を備え、前記モード設定部は、前記低消費電力モードとして前記クロック同期信号を停止して前記発光駆動回路の発光駆動を停止させることを特徴とする警報器。
  9. 請求項1記載の警報器に於いて、前記点検スイッチは、通常監視時の操作信号により警報動作を確認する点検スイッチ機能と、火災警報時の操作信号により警報を停止させる警報停止スイッチ機能と、更に前記点検スイッチ機能と異なる操作信号により前記CPUの低消費電力モードの設定を解除して前記監視モードに切替えるモード切替スイッチ機能とを兼ね備えた兼用スイッチであることを特徴とする警報器。
  10. 請求項1記載の警報器に於いて、前記モード設定部は、前記低消費電力モードを解除して前記監視モードに切替えた際に、切り替わったことを表示又は音声出力により報知することを特徴とする警報器。
  11. 請求項1記載の警報器に於いて、前記モード設定部は前記電池交換後の電源再投入を判別した際に、前記監視モードへの切替えを禁止することを特徴とする警報器。
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