JP4561661B2 - 復号方法及び復号装置 - Google Patents

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Description

本発明は復号方法及び復号装置に係り、特に符号化方法が未知の符号化データを復号する復号方法及び復号装置に関する。
復号装置において、受信した符号化音声信号の符号化方式(コーデック)を識別する方法というのは今まで確立されてこなかった。その理由として、コーデックは機種によって使用する種類が決まっていたり、使用するコーデックを示すコード(符号化識別信号)が符号化された音声データ上に添付されて送られてくるからである。
例えば、国際電気通信連合無線通信部門(ITU−T)の規格G.763に基づくDCME(Digital Multiplication Equipment)では、多数の音声データに対し、その音声データに最適な符号化法で符号化を施し、どのような符号化法を施したのかを示す符号化識別信号を付加して送信する。従って、受信側の復号装置では、受信信号から符号化識別信号を検出して、受信音声データを送信側の符号化方法と対応した復号化方法で復号することができる。
一方、情報通信機の種類及び通信網の環境によって伝送するデータのコーデックの方式が異なるため、通信相手に対応したデータ伝送を行うことができる情報通信システムが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の情報通信システムでは、送信側情報通信機は、データの符号化及び復号化の形式が異なる複数のコーデック部と、通信開始時にコーデック部を選択するためのネゴシエーションの情報を受けたときにコーデック部を選択する制御部とを有し、受信側情報通信機は、通信開始時に送信側情報通信機からコーデック部を選択するためのネゴシエーションの情報を受けたときに、この受信側情報通信機が有しているコーデック部のネゴシエーションの情報を送信側通信機へ送信することで、送信側情報通信機は通信相手に対応したデータ伝送を行うものである。
また、ディジタル信号の通信相手先の符号化方式を判別し、コーデックを切り換える装置も従来知られている(例えば、特許文献2参照)。この従来の切換装置では、通信相手先からのPCM符号化ディジタル信号を受信すると、予め設定されている判定所要時間を監視するため、受信データの語数を第1のカウンタでカウントし、同時に受信データのうちで最上位から2ビット目が”1”である語数を第2のカウンタでカウントし、判定所要時間が経過すると第2のカウンタのカウント値を調べ、それがα以上であればμ−lawPCM方式と判定し、上記カウント値がβ以下であればSB−ADPCM方式と判定して、その判定した結果に応じてコーデックを切り換える。
特開平11−261664号公報 特開平2−26426号公報
しかしながら、DCMEでは符号化識別信号を多数の符号化音声データに付加して伝送するため、受信側の復号装置では符号化識別信号を検出するための回路が必要であり、装置の構成が若干複雑となる。また、特許文献1記載のシステムでは、受信側ではネゴシエーションの情報を受信して自分のコーデック部のネゴシエーション情報を送信側へ伝送する必要があり、やはり装置の構成が若干複雑となる。また、特許文献2記載の切換装置では、符号化方式が予め2つの符号化方式のいずれかであることが予め分かっているため、その符号化方式の識別しかできない。
また、上記のDCME及び特許文献1記載の発明では、いずれも送信側からの符号化識別信号やネゴシエーション情報の送信がないときには、受信した符号化音声データの符号化方法が不明であるため、予め互いに復号化方式が異なる複数のコーデックを有していたとしても、短時間で正常に復号することができない。また、複数のコーデックを有している復号装置においては、受信した符号化音声データの符号化方法に対応したコーデック部を手動で選択する必要があり、作業が面倒でしかも正常に復号できるまでに時間がかかるという問題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、符号化方法が未知の符号化信号を受信した場合でも、符号化方法を自動的に識別して短時間に正確に復号し得る復号方法及び復号装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、簡単な構成により符号化信号を復号し得る復号方法及び復号装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の復号方法は、符号化方式が未知である符号化データを入力として受け、その符号化データの符号化方式を推定して復号する復号方法であって、入力される符号化方式が未知である符号化データから任意のnビット(nは80以上の自然数)を抽出する第1のステップと、抽出されたnビットの符号化データをLD−CELP又はCS−ACELPのCELP系のフレーム単位で分割して、各分割区間におけるビット”0”の出現回数とビット番号との関係を示す第1の統計分布を演算し、第1の統計分布における所定ビット番号におけるビット”0”の出現回数が平均値の3倍以上のときに、入力された符号化データの符号化方式がCELP系であると識別する第1の演算・識別と、抽出されたnビットの符号化データを4ビット毎に分割して、各分割区間における4ビット符号語の各値の出現回数を示す第2の統計分布を演算し、第2の統計分布が所定の第1の分布を示すときに、入力された符号化データの符号化方式がG.726で定義されたADPCM又はCOM101であると識別する第2の演算・識別と、抽出されたnビットの符号化データを8ビット毎に分割して、各分割区間における8ビット符号語の各値の出現回数を示す第3の統計分布を演算し、第3の統計分布が所定の第2の分布を示すときに、入力された符号化データの符号化方式がG.711で定義されたPCMであると識別する第3の演算・識別とを予め定めた順番で行うに際し、第1乃至第3の演算・識別のうち先の順番の演算・識別動作による符号化データの符号化方式の識別結果が得られないときに、第1乃至第3の演算・識別のうち次の順番の演算・識別を行う第2のステップと、第2のステップで第1乃至第3の演算・識別のいずれの識別結果も得られないときに、入力された符号化データの符号化方式がLDーCELP、CS−ACELP、ADPCM、COM101及びPCM以外のその他の符号化方式である識別結果を得る第3のステップと、互いに復号方式が異なる複数のデコーダのうち、第のステップで識別した符号化方式に対応する復号方式のデコーダに、入力される符号化方式が未知である符号化データを供給して復号させる第4のステップとを含むことを特徴とする。
この発明では、識別対象の符号化方式の所定のフレーム単位又は符号語単位に分割した各分割区間における所定論理値の出現回数又は符号語の出現回数の統計分布をとり、その統計分布に基づいて、入力される符号化データの符号化方式を自動的に識別して、識別した符号化方式に対応する復号方式のデコーダに、入力される符号化方式が未知である符号化データを供給して復号させるようにしたため、符号化方式が未知である符号化データに対しても、符号化方式を自動的に識別して復号することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の復号装置は、符号化方式が未知である符号化データを入力として受け、その符号化データの符号化方式を推定して復号する復号装置であって、入力される符号化方式が未知である符号化データから任意のnビット(nは80以上の自然数)を抽出し、抽出されたnビットの符号化データをLD−CELP又はCS−ACELPのCELP系のフレーム単位で分割して、各分割区間におけるビット”0”の出現回数とビット番号との関係を示す第1の統計分布を演算し、第1の統計分布における所定ビット番号におけるビット”0”の出現回数が平均値の3倍以上のときに、入力された符号化データの符号化方式がCELP系であると識別する第1の演算・識別と、抽出されたnビットの符号化データを4ビット毎に分割して、各分割区間における4ビット符号語の各値の出現回数を示す第2の統計分布を演算し、第2の統計分布が所定の第1の分布を示すときに、入力された符号化データの符号化方式がG.726で定義されたADPCM又はCOM101であると識別する第2の演算・識別と、抽出されたnビットの符号化データを8ビット毎に分割して、各分割区間における8ビット符号語の各値の出現回数を示す第3の統計分布を演算し、第3の統計分布が所定の第2の分布を示すときに、入力された符号化データの符号化方式がG.711で定義されたPCMであると識別する第3の演算・識別とを予め定めた順番で行うに際し、第1乃至第3の演算・識別のうち先の順番の演算・識別動作による符号化データの符号化方式の識別結果が得られないときに、第1乃至第3の演算・識別のうち次の順番の演算・識別を行い、第1乃至第3の演算・識別のいずれの識別結果も得られないときは、入力された符号化データの符号化方式がLDーCELP、CS−ACELP、ADPCM、COM101及びPCM以外のその他の符号化方式である識別結果を得るコーデック識別手段と、互いに復号方式が異なる複数のデコーダと、複数のデコーダのうち、コーデック識別手段により識別された符号化方式に対応した復号方式のデコーダに対して符号化方式が未知である符号化データを選択的に供給して復号させ、その復号された信号を選択出力するスイッチ手段とを有することを特徴とする。
この発明では、識別対象の符号化方式の所定のフレーム単位又は符号語単位に分割した各分割区間における所定論理値の出現回数又は符号語の出現回数の統計分布をとり、その統計分布に基づいて、入力される符号化データの符号化方式を自動的に識別して、識別した符号化方式に対応する復号方式のデコーダに、入力される符号化方式が未知である符号化データを供給して復号させるようにしたため、符号化方式が未知である符号化データに対しても、符号化方式を自動的に識別して復号することができる。
本発明によれば、入力される符号化データの符号化方式を自動的に識別して、識別した符号化方式に対応する復号方式のデコーダにより符号化データを復号させるようにしたため、装置の稼動速度が大幅に上がり、人為的なミスがなくなり、確実性も上昇し、すばやく、確実に復号が行える。
また、本発明によれば、符号化識別信号の受信及びその解析のための回路などが不要であり、自動的に符号化データの符号化方式を識別することができるため、装置の構成が簡単になる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明になる復号装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図において、復号装置は、符号化方式が不明な符号化された音声データが入力信号として入力されるコーデック識別装置1と、コーデック識別装置1による識別結果に応じてスイッチング制御されるスイッチ2と、スイッチ2により選択された入力信号が切り換えられて復号動作を行う互いに復号方式が異なる複数のデコーダ3〜7と、コーデック識別装置1による識別結果に応じて、デコーダ3〜7のうち一のデコーダからの復号された信号を選択して出力するスイッチ8とから構成される。
コーデック識別装置1は、符号化方式が不明な符号化された音声データを入力信号として受け、後述する方法により入力信号の符号化方式を識別判定し、その識別結果に応じてスイッチ2と8をそれぞれスイッチング制御する。
デコーダ3はPCMデコーダであり、パルス符号変調(PCM)された音声データを復号する。デコーダ4は、G.726規格による適応差分パルス符号変調(ADPCM)された音声データを復号する。デコーダ5はG.726のアペンディックス(Appendix)に規定された符号化方式COM101により符号化された音声データを復号する。
また、デコーダ6は、G.728規格によってアナログ電話帯域の信号を8kHzでサンプリングし16kbpsの伝送速度を実現する低遅延符号励振型線形予測(LD−CELP)による符号化音声データを復号するLD−CELPデコーダである。更に、デコーダ7は、G.729規格によってアナログ電話帯域の信号を8kHzでサンプリングし、8kbpsの伝送速度を実現する共役構造代数励振型線形予測(CSーACELP)による符号化音声データを復号するCS−ACELPデコーダである。すなわち、本実施の形態では、PCM、ADPCM、COM101、LD−CELP、CS−ACELPの5種類のデコーダ3〜7が用意されている。
次に、コーデック識別装置1で使用する技術の基本的な特徴、構成について説明する。まず、音声データの特徴として、一般的に振幅が小さいほどその信号の発生する割合が多い。例えば、PCM(A−law)符号を用いた場合、図2に示すように、音声データの振幅は、+2〜−2の間に収まる(すなわち、振幅の値は”0”)割合が一番多い。
従って、PCM、ADPCM等の(差分)符号化を行った際の符号語を見ると、”0”とその付近の値が最も多く出現し、数値が大きく(小さく)なるほど出現回数は少なくなる。これをグラフで表すと、図3に示すようになる。また、符号励振予測(CELP)系では、コードブックから与えられた波形を増幅するゲインの値は、同様に小振幅の頻度が多い。
次に、CELP系の構成について説明する。ITU−T規格G.728、G.729で定義されているLD−CELP、CS−ACELPによる符号化音声データはフレーム単位で構成される。LD−CELPの符号化音声データは図4(A)に示すように、1フレーム10ビットであり、そのうち最初の7ビットは5シンボル分の波形の形を表すコードブックを指し、残りの3ビットはゲインを表す。また、CS−ACELPの符号化音声データは図4(B)に示すように、1フレーム80ビットで構成され、そのフレームは18ビットのフィルタ(FILTER)、26ビットのコードブック1、7ビットのゲイン1、22ビットのコードブック2、7ビットのゲイン2とから構成されている。
次に、(差分)符号化系の構成について説明する。ITU−T規格G.711で定義されているPCMは表1で、ITU−T規格G.726、G.726アペンディックス(Appendix)でそれぞれ定義されているADPCM、COM101はそれぞれ表2、表3で示すように、8ビット又は4ビットで符号化を行う方式である。
Figure 0004561661
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次に、図1に示す復号装置の動作の概要について説明する。符号化方式が不明な符号化された音声データ(ただし、本実施の形態ではPCM、ADPCM、COM101、LD−CELP、CS−ACELP、それ以外の計6種類のいずれかであるものとする)が入力信号としてコーデック識別装置1及びスイッチ2の可動端子に供給される。
コーデック識別装置1は入力信号(符号化データ)に対し、十分に長い任意のnビット(nは80以上の任意の自然数)を抽出し、そのnビットの符号化データに対して、各コーデックの特徴から分布をとり(後述するように、ADPCMなら4ビット毎の出現回数を数える、CELPなら10(80)ビット毎に区分し、各々のビット出現回数を数えるなど)、その分布の特徴を見ることにより、符号化方式(コーデック)を自動的に識別し、その識別結果に応じてスイッチ2及び8をそれぞれスイッチング制御する。例えば、コーデック識別装置1が、入力信号がPCM音声データであると識別した時には、入力信号をPCMデコーダ3に供給するようスイッチ2をスイッチング制御し、かつ、PCMデコーダ3で復号された音声信号を選択するようスイッチ8をスイッチング制御する。
次に、コーデック識別装置1の処理について、図5のフローチャートを併せ参照して詳細に説明する。コーデック識別装置1はCELP系(LD−CELP、CS−ACELP)の識別、G.726、G.726Appendix(ADPCM、COM101)の識別、G.711(PCM(A−law、μ−law)の識別の順でコーデック識別を行う。
まず、CELP系の識別では、前述したように音声データの振幅が小さい(”0”になることが一番多い)ため、ITU−T規格G.728(LD−CELP)、G.729(CS−ACELP)のデータの各部分の波形を増幅させるゲインの値がどれもほぼ一定の小さい値をとる。従って、この部分のビットパターンはほぼ同じになる傾向が顕著にみられる。この特徴を利用して、特定の場所で特定のビット数が極端に伸びている場所があるならば、そのデータはLD−CELPもしくはCS−ACELPと判定するCELP系の識別を行う(図5のステップS1〜S8)。
すなわち、まず、入力信号を10ビット(bit)毎に分割する(図5のステップS1)。続いて、分割した各10ビットのそれぞれにおいて、ビットの値が”0”である出現回数をビット番号毎にカウントして統計をとる(図5のステップS2)。次に、上記のカウント結果から”0”の出現回数の、分割した各10ビットにおける平均値をとり、その平均値と各ビット番号の”0”の出現回数との割合が図6(A)に示すような形になるかどうかを判断し(図5のステップS3)、図6(A)に示すような形の場合は、符号化方式(コーデック)がLDーCELPであると判定する(図5のステップS4)。
LD−CELPは、そのゲインを表す第8ビット目、第9ビット目及び第10ビット目のいずれかで、”0”が顕著に出現する(平均値の3倍以上)。図6(A)は第ビット目で”0”が顕著に現れており、コーデックがLDーCELPであると判定される。
しかし、ステップS3で”0”の出現回数の平均値と各ビット番号の”0”の出現回数との割合の関係が図6(A)に示すような形にならないと判定された時は、続いて対象データである入力信号を80ビット(bit)毎に分割する(図5のステップS5)。次に、分割した各80ビットのそれぞれにおいて、ビットの値が”0”である出現回数をビット番号毎にカウントして統計をとる(図5のステップS6)。次に、上記のカウント結果から”0”の出現回数の、分割した各80ビットにおける平均値をとり、その平均値と各ビット番号の”0”の出現回数との割合が図6(B)に示すような形になるかどうかを判断し(図5のステップS7)、図6(B)に示すような形の場合は、符号化方式(コーデック)がCSーACELPであると判定する(図5のステップS8)。
CS−ACELPは、そのゲインを表す第45ビット目〜第52ビット目、第74ビット目〜第80ビット目で、”0”が顕著に出現する(平均値の3倍以上)。図6(B)は第45ビット目〜第52ビット目、第74ビット目〜第80ビット目で、”0”が顕著に現れており、コーデックがCSーACELPであると判定される。
一方、ステップS7で”0”の出現回数の平均値と各ビット番号の”0”の出現回数との割合の関係が図6(B)に示すような形にならないと判定された時は、今度はG.726(ADPCM、COM101)の可能性を探るために、対象データである入力信号を4ビット(bit)毎に分割し(図5のステップS9)、4ビット毎に符号語の出現回数をカウントして統計をとる(図5のステップS10)。なお、ステップS9ではビットずれの可能性も考慮して1ビットシフトさせて統計を取り直す。これを4回繰り返す。
G.726のコーデックでは、音声データの振幅の特徴から、符号語は10進数表現で“0”とその付近が最も出現回数が多くなり、数値が大きく(小さく)なるほど出現回数は少なくなり、逆量子化器の出力と符号語の対応は、表2、表3に示したようになる。出現回数をグラフで表すと、ADPCMであるならば、グラフは図7(A)の形に、COM101ならば図7(B)の形になる。
従って、ステップS10での出現回数の統計化(グラフ表示)により、図7(A)に示すようなグラフが得られるかどうか判定し(図5のステップS10)、図7(A)に示すようなグラフが得られるときは、コーデックはADPCMと判定し(図5のステップS12)、得られないときには図7(B)に示すようなグラフが得られるかどうか判定し(図5のステップS13)、図7(B)に示すようなグラフが得られるときは、コーデックはCOM101と判定する(図5のステップS14)。
ステップS13で図7(B)に示すようなグラフが得られないと判定されたときは、次にG.711(PCM)の可能性を考える。PCMは8ビットで符号化され、さらにA−law、μ−lawという2つの伝送方式に分類される。A−law、μ−lawの符号語対応表は前記表1に示した通りである。
そこで、今度は対象データである入力信号を8ビット(bit)毎に分割し(図5のステップS15)、8ビット毎に符号語の出現回数をカウントして統計をとる(図5のステップS16)。なお、ステップS15ではビットずれの可能性も考慮して1ビットシフトさせて統計を取り直す。これを4回繰り返す。そして、符号語の出現回数をグラフ表示し、そのグラフが図8(A)又は図8(B)の形になっているかどうか判定する(図5のステップS17)。図8(A)又は図8(B)のグラフの形になっているときは、そのデータのコーデックはPCMと判定し、グラフの両端のビットパターンが、図8()のようなときには、そのデータのコーデックはPCMのA−lawと判定し(図5のステップS18、S19)、図8()のようなグラフならば、そのデータのコーデックはPCMのμ−lawと判定する(図5のステップS18、S20)。
一方、ステップS17で図8(A)及び図8(B)のいずれにもあてはまらないと判定したときは、入力信号のコーデックは「その他」と判定する(図5のステップS21)。この場合は、上記のCELP系、符号化系にあてはまらない場合であり、対象データはその他(上記以外のコーデックの音声データ又は音声データではない)と判定する。
このようにして、図1のコーデック識別装置1によりコーデック識別が行われ、コーデック識別装置1による識別結果に基づいて、スイッチ2は識別されたコーデックに対応するデコーダに入力信号を供給するように切り換えられると共に、スイッチ8は識別されたコーデックに対応するデコーダから出力される復号音声信号を選択出力するように切り換えられる。なお、コーデック識別装置1により「その他」の識別結果が得られたときには、例えばスイッチ8をデコーダ3〜7のいずれの出力も選択しないように切り換えて出力を阻止するようにしてもよい。
このように、本実施の形態によれば、符号化方法が未知の符号化音声データを受信した場合でも、符号化方式(コーデック)を自動的に識別して短時間に正確に復号信号を得ることができる。また、本実施の形態では、符号化方式識別信号を分離して解析する回路が不要であるので、簡単な構成にできる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、互いに復号化方式が異なる複数のデコーダと、そのデコーダの数と同じ回線を用意し、それぞれが独立して運用されているすべての装置に対して適用が可能である。また、本発明は図5に示したフローチャートの手順をコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムも含むものである。また、本発明は音声信号以外の映像信号等の符号化データに対しても適用可能である。
本発明の復号装置の一実施の形態のブロック図である。 一般的な音声データの特徴を説明する図である。 差分符号化した符号語の出現回数の一例のグラフ特性を示す図である。 LD−CELP、CS−ACELPのフレーム構成を示す図である。 図1の要部のコーデック識別装置の動作説明用フローチャートである。 LD−CELP、CS−ACELPのビット番号と出現割合の特性を示す図である。 ADPCMとCOM101のグラフ特性を示す図である。 PCM(A−law、μ−law)のグラフ特性を示す図である。
符号の説明
1 コーデック識別装置
2、8 スイッチ
3 PCMデコーダ
4 ADPCMデコーダ
5 COM101デコーダ
6 LDーCELPデコーダ
7 CSーACELPデコーダ





Claims (4)

  1. 符号化方式が未知である符号化データを入力として受け、その符号化データの符号化方式を推定して復号する復号方法であって、
    入力される符号化方式が未知である前記符号化データから任意のnビット(nは80以上の自然数)を抽出する第1のステップと、
    抽出された前記nビットの符号化データをLD−CELP又はCS−ACELPのCELP系のフレーム単位で分割して、各分割区間におけるビット”0”の出現回数とビット番号との関係を示す第1の統計分布を演算し、前記第1の統計分布における所定ビット番号における前記ビット”0”の出現回数が平均値の3倍以上のときに、入力された前記符号化データの符号化方式が前記CELP系であると識別する第1の演算・識別と、抽出された前記nビットの符号化データを4ビット毎に分割して、各分割区間における4ビット符号語の各値の出現回数を示す第2の統計分布を演算し、前記第2の統計分布が所定の第1の分布を示すときに、入力された前記符号化データの符号化方式がG.726で定義されたADPCM又はCOM101であると識別する第2の演算・識別と、抽出された前記nビットの符号化データを8ビット毎に分割して、各分割区間における8ビット符号語の各値の出現回数を示す第3の統計分布を演算し、前記第3の統計分布が所定の第2の分布を示すときに、入力された前記符号化データの符号化方式がG.711で定義されたPCMであると識別する第3の演算・識別とを予め定めた順番で行うに際し、前記第1乃至第3の演算・識別のうち先の順番の演算・識別動作による前記符号化データの符号化方式の識別結果が得られないときに、前記第1乃至第3の演算・識別のうち次の順番の演算・識別を行う第2のステップと、
    前記第2のステップで前記第1乃至第3の演算・識別のいずれの識別結果も得られないときに、入力された前記符号化データの符号化方式がLDーCELP、CS−ACELP、ADPCM、COM101及びPCM以外のその他の符号化方式である識別結果を得る第3のステップと、
    互いに復号方式が異なる複数のデコーダのうち、前記第のステップで識別した符号化方式に対応する復号方式のデコーダに、前記入力される符号化方式が未知である符号化データを供給して復号させる第4のステップと
    を含むことを特徴とする復号方法。
  2. 前記第2のステップは、前記予め定めた順番として、前記第1の演算・識別、前記第2の演算・識別、前記第3の演算識別の順に定めて演算・識別を行うことを特徴とする請求項1記載の復号方法。
  3. 符号化方式が未知である符号化データを入力として受け、その符号化データの符号化方式を推定して復号する復号装置であって、
    入力される符号化方式が未知である前記符号化データから任意のnビット(nは80以上の自然数)を抽出し、抽出された前記nビットの符号化データをLD−CELP又はCS−ACELPのCELP系のフレーム単位で分割して、各分割区間におけるビット”0”の出現回数とビット番号との関係を示す第1の統計分布を演算し、前記第1の統計分布における所定ビット番号における前記ビット”0”の出現回数が平均値の3倍以上のときに、入力された前記符号化データの符号化方式が前記CELP系であると識別する第1の演算・識別と、抽出された前記nビットの符号化データを4ビット毎に分割して、各分割区間における4ビット符号語の各値の出現回数を示す第2の統計分布を演算し、前記第2の統計分布が所定の第1の分布を示すときに、入力された前記符号化データの符号化方式がG.726で定義されたADPCM又はCOM101であると識別する第2の演算・識別と、抽出された前記nビットの符号化データを8ビット毎に分割して、各分割区間における8ビット符号語の各値の出現回数を示す第3の統計分布を演算し、前記第3の統計分布が所定の第2の分布を示すときに、入力された前記符号化データの符号化方式がG.711で定義されたPCMであると識別する第3の演算・識別とを予め定めた順番で行うに際し、前記第1乃至第3の演算・識別のうち先の順番の演算・識別動作による前記符号化データの符号化方式の識別結果が得られないときに、前記第1乃至第3の演算・識別のうち次の順番の演算・識別を行い、前記第1乃至第3の演算・識別のいずれの識別結果も得られないときは、入力された前記符号化データの符号化方式がLDーCELP、CS−ACELP、ADPCM、COM101及びPCM以外のその他の符号化方式である識別結果を得るコーデック識別手段と、
    互いに復号方式が異なる複数のデコーダと、
    前記複数のデコーダのうち、前記コーデック識別手段により識別された符号化方式に対応した復号方式のデコーダに対して前記符号化方式が未知である符号化データを選択的に供給して復号させ、その復号された信号を選択出力するスイッチ手段と
    を有することを特徴とする復号装置。
  4. 前記コーデック識別手段は、前記予め定めた順番として、前記第1の演算・識別、前記第2の演算・識別、前記第3の演算識別の順に定めて演算・識別を行うことを特徴とする請求項3記載の復号装置。
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