JP4536325B2 - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、例えば、MPEG4方式に従って動画像データを圧縮符号化する場合に用いて好適な画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル動画像データを圧縮符号化する技術として、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式が広く用いられている。特に昨今、携帯電話機等のいわゆるモバイル機器に供給することを目的とした動画像データを得る方式として、従来よりも高い圧縮率(例えば、10kbps乃至2Mbps)で符号化を行うことができるMPEG4方式が注目されている。
【0003】
MPEG4方式では、MPEG2方式等と同様に、圧縮符号化の過程において、画像を所定のサイズのマクロブロックに分割し、各マクロブロックの動きベクトルを検出している。
【0004】
マクロブロックの動きベクトルを検出するための全動き探索法では、図1に示すように、圧縮符号化するフレーム画像(以下、カレントフレームと記述する)に所定のサイズ(例えば、16×16画素)のマクロブロック(MB)が設定され、参照フレームに設けられる探索範囲との間でブロックマッチングが行われる。具体的には、探索範囲内でマクロブロックと同じサイズの参照ブロックが移動され、次式(1)のように、マクロブロックの画素c(i,j)と探索範囲内の各参照ブロックの対応する画素r(i,j)の差分の絶対値和AD(以下、単にADと記述する)が演算される。そして、ADが最小となるときの参照ブロックの位置に応じて動きベクトル(MV)として検出される。
AD=Σ|c(i,j)−r(i,j)| …(1)
【0005】
しかしながら、各マクロブロックに対して、上述したような全動き探索法により動きベクトルを検出することは、ADの演算量が膨大であるので、リアルタイムエンコードには適用できないことがあり得る。
【0006】
そこで、従来においては、各マクロブロックの動きベクトルを検出する方法として、以下に説明する階層的動き探索法が提案されている。階層的動き探索法では、第1階層の処理として、図2に示されるように、カレントフレームに設けられた複数(例えば、4)のマクロブロックを所定の倍率(1/4)だけ縮小してスーパブロック(SB)が生成され、スーパブロックに対してブロックマッチングが実行されて、スーパブロックに対する動きベクトルが検出される。
【0007】
そして、第2階層の処理として、スーパブロックに対する動きベクトルが前記所定の倍率だけ伸長され、伸長された動きベクトルを基準とする比較的狭い探索範囲で、スーパブロックの元になったマクロブロックの動きベクトルが全動き探索法等により探索される(例えば、特許文献1参照)。階層的動き探索法では、第2階層の処理における全動き探索法の探索範囲を比較的狭く設定することができるので、ADの演算量を削減することができる。
【0008】
【特許文献1】
特表2002−518897号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、階層的動き探索法の第2階層の処理では、第1階層の処理で求められたスーパブロックの動きベクトルを伸長したベクトルを基準とする比較的狭い範囲しか探索しないので、場合によってはマクロブロックの真の動きベクトルを検出できないことがある課題があった。
【0010】
例えば、図3Aに示すように、スーパブロックの元となる複数(いまの場合、4)のマクロブロックの真の動きベクトルが図示するとおりであるとする。第1の階層処理により、スーパブロックの動きベクトルが、図3Bに示されるとおりに検出される。そして、第2の階層処理において、図3Cに示すようなスーパブロックの動きベクトルを伸長したベクトルが基準となる比較的狭い範囲で探索が行われる。この場合、図の右下以外のマクロブロックについては真の動きベクトルが検出されると思われるが、右下のマクロブロックについては真の動きベクトルが正確に検出されないことになる。
【0011】
なお、第2の階層処理における探索範囲を広げれば、図3における右下のマクロブロックについても真の動きベクトルを正確に検出することができる。しかしながら、そのようにした場合、ADの演算量が増加するので、階層的動き探索法の当初の目的(ADの演算量を減少させること)に反することになる。
【0012】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、MPEG4等に基づいて動画像データを圧縮符号化する過程の動きベクトル検出処理を、少ない演算量で、且つ、正確に行えるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、第1の画素ブロックから構成される画像を縮小して、第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成手段と、縮小画像の動きベクトルを第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出手段と、第1の検出手段によって検出された第2の画素ブロックに対応する動きベクトルを伸長して、第2の画素ブロックの元となった複数の第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定手段と、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは動きベクトル候補を抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された動きベクトルおよび動きベクトル候補の中から、画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、画像と時間的に前後する画像の対応する位置から動きベクトルまたは動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択手段と、選択手段によって選択された基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出する第2の検出手段とを含み、第2の検出手段は、選択手段によって近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが基準ベクトルに選択された場合、選択手段によって近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出することを特徴とする。
【0014】
本発明の画像処理装置は、第2の検出手段によって検出された注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを、第1の画素ブロックの近傍の第1の画素ブロックに対する動きベクトルを平均して得られる予測ベクトルとの差分を用いて可変長符号化する符号化手段をさらに含むことができる。
【0015】
前記抽出手段は、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、符号化手段による可変長符号化の処理において画像の注目する第1の画素ブロックが利用する関係にある近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルと、符号化手段による可変長符号化の処理において画像の注目する第1の画素ブロックが利用される関係にある近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトル候補を抽出するようにすることができる。
【0017】
前記第1の検出手段、選択手段、または第2の検出手段のうちの少なくとも1つは、ブロックマッチング法を用いるようにすることができる。
【0018】
本発明の画像処理方法は、第1の画素ブロックから構成される画像を縮小して、第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、縮小画像の動きベクトルを第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、第1の検出ステップの処理で検出された第2の画素ブロックに対応する動きベクトルを伸長して、第2の画素ブロックの元となった複数の第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理で抽出された動きベクトルおよび動きベクトル候補の中から、画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から動きベクトルまたは動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、選択ステップの処理で選択された基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含み、第2の検出ステップは、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが基準ベクトルに選択された場合、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出することを特徴とする。
【0019】
本発明の記録媒体のプログラムは、第1の画素ブロックから構成される画像を縮小して、第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、縮小画像の動きベクトルを第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、第1の検出ステップの処理で検出された第2の画素ブロックに対応する動きベクトルを伸長して、第2の画素ブロックの元となった複数の第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理で抽出された動きベクトルおよび動きベクトル候補の中から、画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から動きベクトルまたは動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、選択ステップの処理で選択された基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含む処理を画像処理装置のコンピュータに実行させ、第2の検出ステップは、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが基準ベクトルに選択された場合、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出することを特徴とする。
【0020】
本発明のプログラムは、第1の画素ブロックから構成される画像を縮小して、第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、縮小画像の動きベクトルを第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、第1の検出ステップの処理で検出された第2の画素ブロックに対応する動きベクトルを伸長して、第2の画素ブロックの元となった複数の第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、抽出ステップの処理で抽出された動きベクトルおよび動きベクトル候補の中から、画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から動きベクトルまたは動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、選択ステップの処理で選択された基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含む処理を画像処理装置のコンピュータに実行させ、第2の検出ステップは、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが基準ベクトルに選択された場合、選択ステップの処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルを検出することを特徴とする。
【0021】
本発明の画像処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、第1の画素ブロックから構成される画像が縮小されて、第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像が生成され、縮小画像の動きベクトルが第2の画素ブロック単位で検出され、検出された第2の画素ブロックに対応する動きベクトルが伸長されて、第2の画素ブロックの元となった複数の第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定される。さらに、動きベクトルを検出するべき画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは動きベクトル候補が抽出され、抽出された動きベクトルおよび動きベクトル候補の中から、画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から動きベクトルまたは動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルが選択され、選択された基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルが検出される。なお、この検出の処理では、選択の処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが基準ベクトルに選択された場合、選択の処理で近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、画像の注目する第1の画素ブロックに対する動きベクトルが検出される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用したエンコーダの構成例を示している。このエンコーダ10は、入力される動画像データをMPEG4方式に従って圧縮符号化し、符号化データを生成するものである。
【0023】
フレームメモリ11は、入力された符号化すべき動画像データを一時的に記憶する。差分演算部12は、フレームメモリ11に記憶されているカレントフレームを読み出し、スイッチ21を介して動き補償部20から供給される予測フレームとの差分を演算してDCT(Discrete Cosine Transform)部13に出力する。DCT部13は、差分演算部12の出力に対してDCT(離散コサイン変換)処理を施し、その結果得られるDCT係数を量子化部14に出力する。
【0024】
量子化部14は、DCT部13から入力されたDCT係数を量子化してVLC(Variable Length Code)部15および逆量子化部16に出力する。VLC部15は、量子化部14から入力される量子化されたDCT係数(以下、量子化係数とも記述する)、並びに動きベクトル検出部23から入力される動きベクトルMVを、注目しているマクロブロックの真上、右上、左横のマクロブロックの動きベクトルを平均した予測ベクトルとの差分を用いてハフマン符号等の可変長符号に変換し、その結果得られる符号化データを後段に出力する。
【0025】
逆量子化部16は、量子化部14から入力される量子化係数を逆量子化することにより、DCT係数を復元して逆DCT部17に出力する。逆DCT部17は、逆量子化部16から入力されるDCT係数に逆DCT変換処理を施し、その結果得られる差分データを加算部18に出力する。加算部18は、逆DCT部17から入力される差分データと、スイッチ22を介して動き補償部20から供給される予測フレームとを加算することにより、復元フレームを生成してフレームメモリ19に出力する。
【0026】
フレームメモリ19は、加算部18からの復元フレームを一時的に記録する。動き補償部20は、動きベクトル検出部23から入力されるカレントフレームの各マクロブロックに対する動きベクトルMVおよび予測モードに基づき、フレームメモリ19に記憶されている復元フレームを読み出し、予測フレームとしてスイッチ21を介して差分演算部12に、また、スイッチ22を介して加算部18に出力する。スイッチ21,22は、動きベクトル検出部23から入力される予測モードに従ってオン/オフを切り替える。
【0027】
動きベクトル検出部23は、フレームメモリ11に保持された動画像データを1フレーム分ずつ読み出し、各フレームに所定のサイズのマクロブロックを設定し、フレーム上の左上のマクロブロックを先頭に右下のマクロブロックまで順に動きベクトルMVを検出する。また、動きベクトル検出部23は、検出した各マクロブロックに対する動きベクトルMVに基づき、予測モードとしてイントラ予測モードまたはインター予測モードのいずれかを選択する。さらに、動きベクトル検出部23は、検出した各マクロブロックに対する動きベクトルMVと選択した予測モードを、動き補償部20およびVLC部15および動き補償部20に供給する。さらに、動きベクトル検出部23は、選択した予測モードを、スイッチ21,22に供給する。
【0028】
図5は、動きベクトル検出部23の動きベクトルMVを検出する部分の構成例を示している。
【0029】
縮小画像生成部31は、フレームメモリ11から1フレーム分毎に読み出した動画像データの画像を縮小して縮小画像を生成する。具体的には、例えば、図2に示されたように、動画像データの1フレームの32×32画素(4個のマクロブロック)を元にして縮小画像の8×8画素(1個のスーパブロック)を生成するように、縦横のサイズをそれぞれ1/4に縮小する。
【0030】
スーパブロックマッチング部32は、縮小画像生成部31により生成されたカレントフレームに対応する縮小画像と、参照フレームに対応する縮小画像とのスーパブロック単位のブロックマッチングを実行して、カレントフレームに対応する縮小画像を構成する各スーパブロックの動きベクトルを算出する。動きベクトル変換部33は、各スーパブロックの動きベクトルを所定の倍率(図2に対応させる場合、4倍)に伸長し、各スーパブロックの元となった4個のマクロブロックに共通する動きベクトル候補MVSを生成する。
【0031】
候補ベクトル選択部34は、カレントフレームの注目するマクロブロックXの動きベクトルMVXを探索する範囲の基準となる基準ベクトルMVBの候補(以下、候補ベクトルと記述する)を選択する。具体的には、図6Aに示すように、マクロブロックXに対し、既に検出済の真上のマクロブロックAの動きベクトルMVA、右上のマクロブロックBの動きベクトルMVB、および左横のマクロブロックCの動きベクトルMVC、並びに注目するマクロブロックXの動きベクトル候補MVSX、右横のマクロブロックDの動きベクトル候補MVSD、左下のマクロブロックEの動きベクトル候補MVSE、および真下のマクロブロックFの動きベクトル候補MVSFを候補ベクトルに選択する。
【0032】
ここで、マクロブロックA,B,C,D,E,Fに着目する理由は、動きベクトルMVA,MVB,MVCが、注目するマクロブロックXの動きベクトルMVXがVLC部15により可変長符号化されるときに用いられるものであり、また、注目するマクロブロックXの動きベクトルMVXが、動きベクトルMVD,MVE,MVFがVLC部15により可変長符号化されるときに用いられるものであるので、VLC部15により発生される符号量の削減が期待できるからである。
【0033】
なお、候補ベクトル選択部34は、候補ベクトルに、図6Bに示すカレントフレームの1フレーム前の同じ位置のマクロブロックGの動きベクトルMVGを追加して選択するようにしてもよい。
【0034】
重複ベクトル削減部35は、候補ベクトル選択部34により選択された候補ベクトルのうちの重複するものを削除する。これにより、重複ベクトル削減部35の後段における演算量を削減することができる。
【0035】
基準ベクトル決定部36は、カレントフレームの注目しているマクロブロックXについて、参照フレームの対応する位置から各候補ベクトルの分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分の絶対値和ADを演算し、ADが最小となるときの候補ベクトルを基準ベクトルMVBに決定する。
【0036】
マクロブロックマッチング部37は、カレントフレームの注目しているマクロブロックXについて、基準ベクトルMVBを中心とする所定の探索範囲内でブロックマッチングを実行する。動きベクトル算出部38は、マクロブロックマッチング部37の処理結果に従い、カレントフレームの注目しているマクロブロックXの動きベクトルMVXを算出する。ここで決定された注目しているマクロブロックXの動きベクトルMVXは、動き補償部20等に出力される他、動きベクトルMVD,MVE,MVFのそれぞれの候補ベクトルとして、候補ベクトル選択部34に供給される。
【0037】
なお、基準ベクトルが動きベクトルMVA,MVB,MVCのうちのいずれかである場合、これらは既に確定された値であって信頼性が高いので、マクロブロックマッチング部37によりブロックマッチングを実行するときの探索範囲を、例えば、基準ベクトルを中心に±2画素程度に設定することができる。一方、基準ベクトルが動きベクトル候補MVSX,MVSD,MVSE,MVSFのうちのいずれかである場合、上述した場合よりも探索範囲を広く、例えば、基準ベクトルを中心に±4画素程度に設定することになる。
【0038】
いずれの場合においても、ブロックマッチングを実行するときの探索範囲を従来よりも比較的狭く設定することができるので、ブロックマッチングに要する演算量を削減することができる。
【0039】
次に、動きベクトル検出部23による動きベクトル検出処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
ステップS1において、動きベクトル検出部23のスーパブロックマッチング部32は、縮小画像生成部31により生成されたカレントフレームに対応する縮小画像と、参照フレームに対応する縮小画像とのスーパブロック単位のブロックマッチングを実行して、カレントフレームに対応する縮小画像を構成する各スーパブロックの動きベクトルを算出する。動きベクトル変換部33は、各スーパブロックの動きベクトルを所定の倍率に伸長し、各スーパブロックの元となった4個のマクロブロックに共通する動きベクトル候補MVSを生成する。
【0041】
この段階において、カレントフレームを構成する全てのマクロブロックに対し、動きベクトル候補MVSが生成されたことになる。
【0042】
ステップS2において、動きベクトル検出部23は、カレントフレームを構成する各マクロブロックに対し、ステップS1の処理で生成した動きベクトル候補MVS等に基づいて基準ベクトルを決定し、基準ベクトルに基づいて動きベクトルMVを検出する。
【0043】
ステップS2の詳細について、カレントフレームの注目しているマクロブロックXの動きベクトルMVXを検出する場合を例に、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
ステップS11において、候補ベクトル選択部34は、カレントフレームの注目するマクロブロックXの動きベクトルMVXを探索する範囲の基準である基準ベクトルMVBの候補となる候補ベクトルを選択する。具体的には、図6Aに示すように、注目するマクロブロックXに対し、真上のマクロブロックAの動きベクトルMVA、右上のマクロブロックBの動きベクトルMVB、左横のマクロブロックCの動きベクトルMVC、および1フレーム前の同じ位置のマクロブロックGの動きベクトルMVG、並びに注目するマクロブロックXの動きベクトル候補MVSX、右横のマクロブロックDの動きベクトル候補MVSD、左下のマクロブロックEの動きベクトル候補MVSE、および真下のマクロブロックFの動きベクトル候補MVSFを候補ベクトルに選択する。
【0045】
ステップS12において、重複ベクトル削減部35は、候補ベクトル選択部34により選択された候補ベクトルのうちの重複するものを削除する。ステップS13において、基準ベクトル決定部36は、カレントフレームの注目しているマクロブロックXについて、参照フレームの対応する位置から各候補ベクトルの分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分の絶対値和ADを演算し、ADが最小となるときの候補ベクトルを基準ベクトルMVBに決定する。
【0046】
ステップS14において、マクロブロックマッチング部37は、基準ベクトルMVBに決定された候補ベクトルが動きベクトルMVA,MVB,MVC、および動きベクトルMVGのうちのいずれかであるか否かを判定する。基準ベクトルMVBに決定された候補ベクトルが動きベクトルMVA,MVB,MVC、および動きベクトルMVGのうちのいずれかであると判定された場合、処理はステップS15に進む。
【0047】
ステップS15において、マクロブロックマッチング部37は、カレントフレームの注目しているマクロブロックXについて、基準ベクトルMVBを中心とする±2画素程度の比較的狭い探索範囲内でブロックマッチングを実行する。ステップS16において、動きベクトル算出部38は、マクロブロックマッチング部37によるブロックマッチングの結果に従い、カレントフレームの注目しているマクロブロックXの動きベクトルMVXを算出する。
【0048】
ステップS14において、基準ベクトルMVBに決定された候補ベクトルが動きベクトルMVA,MVB,MVC、および動きベクトルMVGのうちのいずれかではない、すなわち、基準ベクトルMVBに決定された候補ベクトルが動きベクトル候補MVSX,MVSD,MVSE、およびMVSFのうちのいずれかであると判定された場合、処理はステップS17に進む。
【0049】
一方、ステップS17において、マクロブロックマッチング部37は、カレントフレームの注目しているマクロブロックXについて、基準ベクトルMVBを中心とする±4画素程度の比較的広い探索範囲内でブロックマッチングを実行する。以上、動きベクトル検出部23による動きベクトル検出処理の説明を終了する。
【0050】
以上説明した動きベクトル検出部23による動きベクトル検出処理によれば、図3を参照して上述したような動きベクトルの検出の失敗を抑止することができる。また、動きベクトルを可変長符号化するときの符号量が減少するように候補ベクトルを選択しているので、従来のようにブロックマッチングだけで動きベクトルを探索していた場合よりも、いわゆるベクトル暴れ現象の発生を比較的抑止することができる。さらに、動きベクトルの探索範囲が狭くなったことによって演算量が減少したので、画像内容にもよるが、例えば、CIFサイズのシーケンスにおいては、処理時間を15%乃至20%程度削減できることなる。
【0051】
なお、上述した動きベクトル検出処理では、基準ベクトル決定部36において、候補ベクトルの中から1つだけ基準ベクトルMVBを決めていたが、ステップS13において演算されたADの小さい方から複数の基準ベクトルMVB1,…を決定するようにし、複数の基準ベクトルMVB1,…をそれぞれ基準として注目しているマクロブロックの動きベクトルMVXを探索するようにすれば、ADの極小値に対応して誤った動きベクトルMVXが検出されることを抑止することができる。
【0052】
また、本発明は、MPEG4方式のエンコーダに限らず、MPEG1方式、MPEG2方式、JVT(Joint Video Team)方式等のエンコーダに適用することが可能である。また、本発明は、画像内の動きを検出する処理を実行する画像処理装置に適用することができる。
【0053】
ところで、上述した動きベクトル検出装置23は、図5に示されたように構成されるハードウェアにより実現することもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。すなわち、動きベクトル検出装置23による動きベクトル検出処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0054】
図9は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)51を内蔵している。CPU51にはバス54を介して、入出力インタフェース55が接続されている。バス54には、ROM(Read Only Memory)52およびRAM(Random Access Memory)53が接続されている。
【0055】
入出力インタフェース55には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部56、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部57、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部58、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなりネットワークを介した通信処理を実行する通信部59が接続されている。また、磁気ディスク61(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク62(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク63(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ64などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ60が接続されている。
【0056】
CPU51は、ROM52に記憶されているプログラム、または磁気ディスク61乃至半導体メモリ64から読み出されて記憶部58にインストールされ、記憶部58からRAM53にロードされたプログラムに従って動きベクトル検出処理を実行する。
【0057】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像内の動きベクトルを、少ない演算量で、且つ、正確に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロックマッチングについて説明するための図である。
【図2】マクロブロックとスーパブロックの関係を示す図である。
【図3】スーパブロックの動きベクトルに基づいてマクロブロックの動きベクトルを探索した場合の問題点を説明する図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるエンコーダの構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の動きベクトル検出部の構成例を示すブロック図である。
【図6】候補ベクトルに対するマクロブロックの位置を示す図である。
【図7】動きベクトル検出部による動きベクトル検出処理を説明するフローチャートである。
【図8】図7のステップS2の処理を説明するフローチャートである。
【図9】汎用パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
20 動きベクトル検出部, 31 縮小画像生成部, 32 スーパブロックマッチング部, 33 動きベクトル変換部, 34 候補ベクトル選択部,35 重複ベクトル削除部, 36 基準ベクトル決定部, 37 マクロブロックマッチング部, 38 動きベクトル算出部
Claims (7)
- 動画像データの画像の動きベクトルを検出する画像処理装置において、
第1の画素ブロックから構成される前記画像を縮小して、前記第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成手段と、
前記縮小画像の動きベクトルを前記第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段によって検出された前記第2の画素ブロックに対応する前記動きベクトルを伸長して、前記第2の画素ブロックの元となった複数の前記第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定手段と、
動きベクトルを検出するべき前記画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは前記動きベクトル候補を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された前記動きベクトルおよび前記動きベクトル候補の中から、前記画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、前記画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から前記動きベクトルまたは前記動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する第2の検出手段とを含み、
前記第2の検出手段は、前記選択手段によって前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが前記基準ベクトルに選択された場合、前記選択手段によって前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が前記基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の検出手段によって検出された注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを、前記第1の画素ブロックの近傍の第1の画素ブロックに対する動きベクトルを平均して得られる予測ベクトルとの差分を用いて可変長符号化する符号化手段を
さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記抽出手段は、動きベクトルを検出するべき前記画像の注目する第1の画素ブロックに対し、前記符号化手段による可変長符号化の処理において前記画像の注目する第1の画素ブロックが利用する関係にある近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルと、前記符号化手段による可変長符号化の処理において前記画像の注目する第1の画素ブロックが利用される関係にある近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトル候補を抽出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記第1の検出手段、前記選択手段、または前記第2の検出手段のうちの少なくとも1つは、ブロックマッチング法を用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 動画像データの画像の動きベクトルを検出する画像処理装置の画像処理方法において、
第1の画素ブロックから構成される前記画像を縮小して、前記第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、
前記縮小画像の動きベクトルを前記第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、
前記第1の検出ステップの処理で検出された前記第2の画素ブロックに対応する前記動きベクトルを伸長して、前記第2の画素ブロックの元となった複数の前記第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、
動きベクトルを検出するべき前記画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは前記動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理で抽出された前記動きベクトルおよび前記動きベクトル候補の中から、前記画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、前記画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から前記動きベクトルまたは前記動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理で選択された前記基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含み、
前記第2の検出ステップは、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが前記基準ベクトルに選択された場合、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が前記基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 動画像データの画像の動きベクトルを検出する画像処理装置の制御用のプログラムが記録されている記録媒体であって、
第1の画素ブロックから構成される前記画像を縮小して、前記第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、
前記縮小画像の動きベクトルを前記第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、
前記第1の検出ステップの処理で検出された前記第2の画素ブロックに対応する前記動きベクトルを伸長して、前記第2の画素ブロックの元となった複数の前記第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、
動きベクトルを検出するべき前記画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは前記動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理で抽出された前記動きベクトルおよび前記動きベクトル候補の中から、前記画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、前記画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から前記動きベクトルまたは前記動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理で選択された前記基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含む処理を画像処理装置のコンピュータに実行させ、
前記第2の検出ステップは、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが前記基準ベクトルに選択された場合、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が前記基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する
プログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。 - 動画像データの画像の動きベクトルを検出する画像処理装置の制御用のプログラムであって、
第1の画素ブロックから構成される前記画像を縮小して、前記第1の画素ブロックよりも小さい第2の画素ブロックから構成される縮小画像を生成する縮小画像生成ステップと、
前記縮小画像の動きベクトルを前記第2の画素ブロック単位で検出する第1の検出ステップと、
前記第1の検出ステップの処理で検出された前記第2の画素ブロックに対応する前記動きベクトルを伸長して、前記第2の画素ブロックの元となった複数の前記第1の画素ブロックの動きベクトル候補に設定する設定ステップと、
動きベクトルを検出するべき前記画像の注目する第1の画素ブロックに対し、近傍の第1の画素ブロックに対して既に検出されている動きベクトルまたは前記動きベクトル候補を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップの処理で抽出された前記動きベクトルおよび前記動きベクトル候補の中から、前記画像の注目する第1の画素ブロックの画素と、前記画像と時間的に前後する参照画像の対応する位置から前記動きベクトルまたは前記動きベクトル候補の分だけ移動させた位置に設ける参照ブロックの対応する画素との差分が最小となる基準ベクトルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップの処理で選択された前記基準ベクトルを中心とする所定の探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する第2の検出ステップとを含む処理を画像処理装置のコンピュータに実行させ、
前記第2の検出ステップは、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトルが前記基準ベクトルに選択された場合、前記選択ステップの処理で前記近傍の第1の画素ブロックに対応して既に検出されている動きベクトル候補が前記基準ベクトルに選択された場合よりも狭い探索範囲で、前記画像の注目する第1の画素ブロックに対する前記動きベクトルを検出する
ことを特徴とするプログラム。
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