JP4535037B2 - インジェクタおよび燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に、エンジンの気筒毎に搭載され、気筒内に燃料を噴射するインジェクタに関する。
〔従来の技術〕
従来より、低回転域での噴霧微粒化や、高回転域での高噴射率化を促進するため、開放される噴孔数を噴射量に応じて変更することができる可変噴孔式の燃料噴射ノズルを備えるインジェクタが公知である。
従来の可変噴孔式の燃料噴射ノズルは、例えば、筒状の第1ニードルと、第1ニードルの内周側に収容され、第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、第1、第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、および第1噴孔よりも内周側に設けられ、第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔とが設けられたボディとを備える。
さらに、第1、第2ニードルの後端側には、第1、第2ニードルを閉方向に付勢する高圧の燃料が流出入する背圧室が形成されている(以下、背圧室の燃料が第1、第2ニードルに対し、閉方向に及ぼす圧力を背圧と呼ぶ)。また、第1ニードルの先端側にも、高圧の燃料が導かれ、第1ニードルを開方向に付勢している。
ここで、第1ニードルについて、開方向とは第1噴孔を開放する方向であり、閉方向とは第1噴孔を閉鎖する方向である。また、第2ニードルについて、開方向とは第2噴孔を開放する方向であり、閉方向とは第2噴孔を閉鎖する方向である。
そして、背圧室から燃料が流出して背圧が低下すると、第1ニードルの先端側の燃料による付勢力が、背圧等の閉方向に作用する付勢力よりも強くなるので、第1ニードルが開方向にリフトし、第1噴孔が開放される。また、第1ニードルがリフトした結果、第2ニードルの先端側にも燃料が導かれ、第2ニードルの先端側に導かれた燃料により第2ニードルが開方向に付勢されるようになる。そして、さらに背圧が低下すると、第2ニードルも開方向にリフトし、第2噴孔が開放される。
以上の構成により、従来の可変噴孔式の燃料噴射ノズルは、噴射量が少ないときに第1噴孔のみを開放して噴霧微粒化を実現するとともに、噴射量が多いときに第1、第2噴孔の両方を開放して高噴射率化を実現している(例えば、特許文献1参照)。
〔従来技術の不具合〕
しかし、従来の可変噴孔式の燃料噴射ノズルによれば、第1ニードルがリフトし第2ニードルの先端側にも燃料が導かれないと、第2噴孔が開放されない。このため、例えば、アイドル運転のように、噴射量が少ない運転状態が続き第1噴孔のみから燃料が噴射される状態が続くと、第2噴孔の内壁や外部開口周縁にデポジットが堆積する。
国際公開第03/069151号パンフレット
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、可変噴孔式の燃料噴射ノズルを備えるインジェクタにおいて、通常の噴射制御によれば噴射量が少ないと開放されない第2噴孔の内壁や外部開口周縁に、デポジットが堆積するのを防止したり、堆積したデポジットを除去したりすることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のインジェクタは、筒状の第1ニードルと、第1ニードルの内周側に収容され、第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、第1ニードルおよび第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、および第1噴孔よりも内周側に設けられ、第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔が設けられたボディとを備える。そして、この燃料噴射ノズルでは、第1ニードルが開方向に付勢されるように、第1ニードルの先端側へ燃料を導く第1燃料流路と、第2ニードルが開方向に付勢されるように、第2ニードルの先端側へ燃料を導く第2燃料流路とが形成され、第1燃料流路と第2燃料流路とが常に連通している。
これにより、第1ニードルがリフトしなくても、常に、第2ニードルの先端側に、第1ニードルの先端側に導かれる燃料と略同一の圧力の燃料が導かれる。このため、第1ニードルに対するのと同様に、第2ニードルに対しても常に開方向に付勢力を及ぼすことができるので、要求される噴射量が少ないときでも、第2ニードルをリフトさせて第2噴孔から燃料を噴射することができる。この結果、第2噴孔の内壁や外部開口周縁に、デポジットが堆積するのを防止したり、堆積したデポジットを除去したりすることができる。
なお、「第1燃料流路と第2燃料流路とが常に連通している」における「常に」とは、第1噴孔のみが開放されていたり、第2噴孔のみが開放されている場合以外に、第1、第2噴孔が両方とも開放されている場合や、第1、第2噴孔が両方とも閉鎖されている場合にも、第1燃料流路と第2燃料流路とが連通している、つまり、第1、第2ニードルによる第1、第2噴孔の開閉状態に係わらず第1燃料流路と第2燃料流路とが連通している、ということを意味する。
請求項1に記載のインジェクタによれば、第1ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室と、第1背圧室とは別に形成され、第2ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室とが形成されている。
これにより、第2背圧室の燃料の圧力(第2背圧)を操作することで、第2ニードルを単独でリフトさせることが可能になる。このため、要求される噴射量が少ないときでも、第2背圧を操作することで第2噴孔から燃料を噴射することができる。
そして、請求項1に記載のインジェクタは、第1背圧室の燃料の圧力(第1背圧)を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1背圧操作機構と第2背圧操作機構とは、軸方向に直列に配置されている。
これにより、従来型のアクチュエータを、大幅に改造することなく第1、第2背圧操作機構として、2個、軸方向に直列配置することにより、インジェクタを構成できる。つまり、本願発明のインジェクタを、従来型のアクチュエータを大幅に改良することなく容易に組み立てることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のインジェクタは、第1背圧を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1背圧操作機構と第2背圧操作機構とは、軸方向に並列に配置されている。
これにより、軸方向の寸法が従来のインジェクタと略同一となるように、本願発明のインジェクタを組み立てることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のインジェクタは、第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて第1背圧室の流出口を開放する方向に第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、第1背圧を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて第2背圧室の流出口を開放する方向に第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有し、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1弁体および第2弁体のいずれか一方の弁体が筒状に設けられ、他方の弁体が一方の弁体の内周に摺動自在に配置されている。
これにより、軸方向の寸法が従来のインジェクタと略同一となるように、本願発明のインジェクタを組み立てることができる。また、第1、第2弁体は、互いに摺動自在に組み込まれるため同軸度が安定する。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のインジェクタによれば、第1燃料流路と第2燃料流路とは、第1ニードルの内周面と第2ニードルの外周面とで形成されるニードル間流路、および第1ニードルの外周側と第1ニードルの内周側とを連通するように設けられた第1ニードル貫通流路により、常に連通している。
これにより、第1燃料流路と第2燃料流路とを簡便に連通させることができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の燃料噴射装置は、請求項1〜請求項3の内のいずれか1つに記載のインジェクタと、第1噴孔のみから燃料が噴射される期間が、所定時間よりも長くなったときに、第2背圧操作機構に指令して第2ニードルを開方向にリフトさせる制御手段とを備える。
これにより、第2噴孔の内壁や外部開口周縁にデポジットが堆積したか否かの判断を簡便に行って、デポジットの堆積を防止したり、堆積したデポジットを除去したりすることができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のインジェクタによれば、第1背圧操作機構は、第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて第1背圧室の流出口を開放する方向に第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、第2背圧操作機構は、第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて第2背圧室の流出口を開放する方向に第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有する。そして、第1ソレノイドコイルおよび第2ソレノイドコイルは、軸方向の断面形状が楕円環状である。
この手段によれば、アクチュエータとして電磁アクチュエータが採用されている。そして、第1、第2ソレノイドコイルの軸方向の断面形状を楕円環状に設けることにより、第1、第2ソレノイドコイルを形成する導線を長くすることができるので、第1、第2弁体に作用する磁気吸引力を強化できる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載のインジェクタによれば、第1ソレノイドコイルおよび第2ソレノイドコイルの内で、一方の弁体を変位させる一方のソレノイドコイルが、他方の弁体を変位させる他方のソレノイドコイルよりも先端側に配置されている。
これにより、第1、第2弁体を、確実に個別に駆動することができる。
最良の形態1のインジェクタは、筒状の第1ニードルと、第1ニードルの内周側に収容され、第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、第1ニードルおよび第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、および第1噴孔よりも内周側に設けられ、第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔が設けられたボディとを備える。そして、このインジェクタでは、第1ニードルが開方向に付勢されるように、第1ニードルの先端側へ燃料を導く第1燃料流路と、第2ニードルが開方向に付勢されるように、第2ニードルの先端側へ燃料を導く第2燃料流路と、第1ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室と、第1背圧室とは別に形成され、第2ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室とが形成され、第1燃料流路と第2燃料流路とが常に連通している。
また、このインジェクタは、第1背圧を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1背圧操作機構と第2背圧操作機構とは、軸方向に直列に配置されている。
最良の形態2のインジェクタは、第1背圧を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1背圧操作機構と第2背圧操作機構とは、軸方向に並列に配置されている。
また、このインジェクタによれば、第1背圧操作機構は、第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて第1背圧室の流出口を開放する方向に第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、第2背圧操作機構は、第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて第2背圧室の流出口を開放する方向に第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有する。そして、第1ソレノイドコイルおよび第2ソレノイドコイルは、軸方向の断面形状が楕円環状である。
最良の形態3のインジェクタは、第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて第1背圧室の流出口を開放する方向に第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、第1背圧を増減する第1背圧操作機構と、第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて第2背圧室の流出口を開放する方向に第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有し、第2背圧を増減する第2背圧操作機構とを備える。そして、第1弁体および第2弁体のいずれか一方の弁体が筒状に設けられ、他方の弁体が一方の弁体の内周に摺動自在に配置されている。
また、このインジェクタによれば、第1ソレノイドコイルおよび第2ソレノイドコイルの内で、一方の弁体を変位させる一方のソレノイドコイルが、他方の弁体を変位させる他方のソレノイドコイルよりも先端側に配置されている。
参考例1の構成〕
参考例1の燃料噴射ノズル1(以下、ノズル1とする)、およびノズル1を備える燃料噴射装置2の構成を、図1を用いて説明する。
ノズル1は、例えば、エンジン(図示せず)の気筒毎に搭載され、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール(図示せず)から燃料の分配を受けて気筒内に噴射するものである。また、燃料噴射装置2は、ノズル1と、後記する第1、第2背圧を増減する第1、第2背圧操作機構3、4と、第1、第2背圧操作機構3、4に指令を与える電子制御装置(ECU)5とを備える。なお、ノズル1は、第1、第2背圧操作機構3、4とともに、エンジンに燃料を噴射供給するインジェクタ6を構成し、インジェクタ6の先端部分をなす。
ノズル1は、図1に示すように、筒状の第1ニードル9と、第1ニードル9の内周側に軸方向に摺動自在に収容され、第1ニードル9と同軸方向に移動する第2ニードル10と、内部に燃料が導かれ、第1、第2ニードル9、10を軸方向に移動自在に収容するボディ11と、第1ニードル9を閉方向に付勢する第1スプリング12と、第2ニードル10を閉方向に付勢する第2スプリング13とを備える。
第1ニードル9は、ボディ11に摺動自在に支持されている。また、第1ニードル9の外周面の一部は、ボディ11の内周面の一部とともに、コモンレールからボディ11の内部に導かれた燃料を第1噴孔14まで導く第1燃料流路16を形成する。
また、第1ニードル9は、先端部に第1噴孔14を開閉する第1シート部19を有する。ここで、第1噴孔14とは、ボディ11の先端部の内側に設けられたシート面20に開口して、第1燃料流路16と気筒内とを連通するものである。
また、第1ニードル9の先端側であって第1シート部19よりも外周側の領域には、第1燃料流路16から燃料が導かれ、この燃料により第1ニードル9は常に開方向に付勢されている。つまり、第1燃料流路16は、第1ニードル9が常に開方向に付勢されるように、第1ニードル9の先端側へ燃料を導く。
そして、後記する第1背圧室21の燃料の圧力(第1背圧)が低下して第1ニードル9を閉方向に付勢する付勢力が低減すると、開方向への付勢力の方が強くなり第1ニードル9がリフトする。この結果、第1シート部19がシート面20から離座して第1噴孔14が開放され、第1噴孔14を通じて気筒内に燃料が噴射される。
なお、以下の説明では、ノズル1内において、第1シート部19よりも燃料の流れ方向の上流側の燃料流路を第1燃料流路16とする。
また、第1ニードル9の後端側には、第1ニードル9を閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室21が形成されている。第1背圧室21は、先端側を第1、第2ニードル9、10に封鎖され、後端側を第2ニードル10に封鎖され、第1ニードル9の後端面、第2ニードル10の外周面、およびボディ11の内壁面で形成されている。
また、第1背圧室21は、入口絞り22を介して第1燃料流路16から燃料が流入し、出口絞り23を介して燃料が流出するように形成される。これにより、出口絞り23から燃料が流出すると、第1背圧が低減するので、第1ニードル9を閉方向に付勢する付勢力が低減する。この結果、上記のように第1ニードル9がリフトし、第1噴孔14を通じて気筒内に燃料が噴射される。
また、出口絞り23からの燃料の流出が止まると、入口絞り22からの燃料の流入により第1背圧が増大するので、第1ニードル9を閉方向に付勢する付勢力が増大する。この結果、第1ニードル9が下降し、第1シート部19がシート面20に着座して第1噴孔14が閉鎖される。これにより、第1噴孔14を通じての燃料噴射が停止される。
第2ニードル10は、第1ニードル9の内周側に摺接して収容されるとともに、先端部および後端部が、各々、第1ニードル9の先端側および後端側に突出している。
第2ニードル10の先端部には、第2噴孔26を開閉する第2シート部27が設けられている。ここで、第2噴孔26とは、第1噴孔14と同様にシート面20に開口して第2燃料流路28と気筒内とを連通するものであり、第1噴孔14よりも内周側に設けられている。また、第2燃料流路28とは、ノズル1内において、第1シート部19よりも燃料の流れ方向の下流側、かつ第2シート部27よりも上流側の燃料流路である。
第2燃料流路28は、第1、第2ニードル9、10の先端側であって、第1シート部19よりも内周側かつ第2シート部27よりも外周側の領域である。そして、第2燃料流路28は、第1ニードル9がリフトすると、第1燃料流路16と連通して第1燃料流路16から燃料が導かれ、この燃料により第2ニードル10は開方向に付勢されるようになる。つまり、第2燃料流路28は、第2ニードル10が開方向に付勢されるように、第2ニードル10の先端側へ燃料を導く。
また、ノズル1によれば、第1燃料流路16と第2燃料流路28とは、第1ニードル9の内周面と第2ニードル10の外周面とで形成されるニードル間流路29、および第1ニードル9の外周側と第1ニードル9の内周側とを連通するように設けられた第1ニードル貫通流路30により、常に連通している。
つまり、第1ニードル9の先端と後端との間で、第1ニードル9を径方向に貫通するように第1ニードル貫通流路30が設けられている。さらに、第1ニードル9の内周面と第2ニードル10の外周面とでニードル間流路29を形成するため、第1ニードル9の内周面は、第1ニードル貫通流路30よりも先端側の一部が、第1ニードル貫通流路30から先端部に至るまで外周側に窪められている。
このため、第2燃料流路28には、ニードル間流路29および第1ニードル貫通流路30を介して第1燃料流路16から燃料が常に導かれ、この燃料により第2ニードル10は常に開方向に付勢されている。そして、後記する第2背圧室31の燃料の圧力(第2背圧)が低下して第2ニードル10を閉方向に付勢する付勢力が低減すると、開方向への付勢力の方が強くなり第2ニードル10がリフトする。この結果、第2シート部27がシート面20から離座して第2噴孔26が開放され、第2噴孔26を通じて気筒内に燃料が噴射される。つまり、第1ニードル9がリフトしていなくても、第2背圧を低下させて第2ニードル10のみをリフトさせ、第2噴孔26を開放することができる。
また、第2ニードル10の後端部は、ボディ11に摺接して第2背圧室31を形成する。この第2背圧室31は、第2ニードル10を閉方向に付勢する燃料が流出入する燃料室であり、第1背圧室21とは別に形成され、先端側を第2ニードル10の後端部に封鎖され、第2ニードル10の後端面およびボディ11の内壁面で形成されている。
また、第2背圧室31は、入口絞り32を介して第1燃料流路16から燃料が流入し、出口絞り33を介して燃料が流出するように形成される。これにより、出口絞り33から燃料が流出すると、第2背圧が低減するので、第2ニードル10を閉方向に付勢する付勢力が低減する。この結果、上記のように第2ニードル10がリフトし、第2噴孔26を通じて気筒内に燃料が噴射される。
また、出口絞り33からの燃料の流出が止まると、入口絞り32からの燃料の流入により第2背圧が増大するので、第2ニードル10を閉方向に付勢する付勢力が増大する。この結果、第2ニードル10が下降し、第2シート部27がシート面20に着座して第2噴孔26が閉鎖される。これにより、第2噴孔26を通じての燃料噴射が停止される。
第1背圧操作機構3は、第1背圧室21の出口絞り23を開閉する第1弁体35、通電を受けて磁気吸引力を発生し第1弁体35を開方向に変位させる第1ソレノイドコイル36、第1弁体35を閉方向に付勢する第1リターンスプリング37により構成される。そして、第1ソレノイドコイル36が通電を受けて第1弁体35が開方向に変位することで、第1背圧室21から燃料が流出して第1背圧が低減する。また、第1ソレノイドコイル36への通電が停止されて第1弁体35が閉方向に変位することで、第1背圧室21からの燃料の流出が停止して第1背圧が増大する。
第2背圧操作機構4は、第2背圧室31の出口絞り33を開閉する第2弁体39、通電を受けて磁気吸引力を発生し第2弁体39を開方向に変位させる第2ソレノイドコイル40、第2弁体39を閉方向に付勢する第2リターンスプリング41により構成される。そして、第2ソレノイドコイル40が通電を受けて第2弁体39が開方向に変位することで、第2背圧室31から燃料が流出して第2背圧が低減する。また、第2ソレノイドコイル40への通電が停止されて第2弁体39が閉方向に変位することで、第2背圧室31からの燃料の流出が停止して第2背圧が増大する。
そして、第1、第2背圧操作機構3、4は、気筒ごとにノズル1と一体となってインジェクタ6を構成する。また、第1、第2ソレノイドコイル36、40への通電は、ECU5からの指令に応じて断続される。
ECU5は、第1、第2ソレノイドコイル36、40等へ給電するための各種の駆動回路(図示せず)と、これらの駆動回路に制御信号を出力する周知構造のマイコン(図示せず)とを含んで構成され、第1、第2背圧操作機構3、4等を制御する制御手段として機能する。
マイコンは、制御処理および演算処理を行うCPU、各種のプログラムおよびデータを記憶するROM、RAM等の記憶回路、入力回路、出力回路等により構成される。そして、マイコンは、エンジンの運転状態を検出する各種センサから入力される検出値に応じて、第1、第2背圧操作機構3、4等を制御するための指令値を算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
例えば、マイコンは、エンジンの運転状態に応じて第1、第2ソレノイドコイル36、40に通電を開始する時期、および第1、第2ソレノイドコイル36、40に通電する期間を指令値として算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
また、マイコンは、第1噴孔14のみから燃料が噴射される期間、つまり、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなったときに、第2背圧操作機構4に指令して第2ニードル10をリフトさせる。つまり、マイコンは、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなったときに、第2ソレノイドコイル40へ通電するための指令値(すなわち、第2ソレノイドコイル40に通電を開始する時期の指令値、および第2ソレノイドコイル40に通電する期間の指令値)を算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
参考例1の作用1〕
参考例1のノズル1および燃料噴射装置2の作用を、図2ないし図4を用いて説明する。まず、第1噴孔14のみが開放されて燃料が噴射される場合の作用を、図2を用いて説明する。
まず、時間t1において、第1ソレノイドコイル36への通電が開始すると、第1弁体35が開方向へ変位する。これにより、第1背圧室21からの燃料の流出が始まり、第1背圧が低減を開始する。
そして、時間t2において、第1ニードル9に作用する開方向の付勢力(第1開弁付勢力:主に、第1ニードル9の先端側の第1燃料流路16における燃料による付勢力)が、第1ニードル9に作用する閉方向の付勢力(第1閉弁付勢力:主に、第1背圧による付勢力+第1スプリング12による付勢力)よりも強くなり、第1ニードル9がリフトを開始するとともに、第1噴孔14からの燃料の噴射率(第1噴射率)が上昇を開始する(以下、第1ニードル9がリフトを開始するときの第1背圧を第1開弁値と呼ぶ)。
やがて、時間t3において、第1ソレノイドコイル36への通電が停止すると、第1弁体35が閉方向へ変位する。これにより、第1背圧室21からの燃料の流出が止まり、第1背圧が増大し始める。
そして、時間t4において、第1閉弁付勢力が第1開弁付勢力よりも強くなり、第1ニードル9が下降を開始するとともに、第1噴射率が低下を開始する。その後、第1シート部19がシート面20に着座して第1噴孔14が閉鎖され、第1噴射率がゼロになる(以下、第1ニードル9が下降を開始するときの第1背圧を第1閉弁値と呼ぶ)。
参考例1の作用2〕
次に、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなり、第2噴孔26のみが開放されて燃料が噴射される場合の作用を、図3を用いて説明する。
まず、時間t1’において、第2ソレノイドコイル40への通電が開始すると、第2弁体39が開方向へ変位する。これにより、第2背圧室31からの燃料の流出が始まり、第2背圧が低減を開始する。
そして、時間t2’において、第2ニードル10に作用する開方向の付勢力(第2開弁付勢力:主に、第2ニードル10の先端側の第2燃料流路28における燃料による付勢力)が、第2ニードル10に作用する閉方向の付勢力(第2閉弁付勢力:主に、第2背圧による付勢力+第2スプリング13による付勢力)よりも強くなり、第2ニードル10がリフトを開始するとともに、第2噴孔26からの燃料の噴射率(第2噴射率)が上昇を開始する(以下、第2ニードル10がリフトを開始するときの第2背圧を第2開弁値と呼ぶ)。
やがて、時間t3’において、第2ソレノイドコイル40への通電が停止すると、第2弁体39が閉方向へ変位する。これにより、第2背圧室31からの燃料の流出が止まり、第2背圧が増大し始める。
そして、時間t4’において、第2閉弁付勢力が第2開弁付勢力よりも強くなり、第2ニードル10が下降を開始するとともに、第2噴射率が低下を開始する。その後、第2シート部27がシート面20に着座して第2噴孔26が閉鎖され、第2噴射率がゼロになる(以下、第2ニードル10が下降を開始するときの第2背圧を第2閉弁値と呼ぶ)。
参考例1の作用3〕
次に、第1、第2噴孔14、26の両方が開放されて燃料が噴射される場合の作用を、図4を用いて説明する。ここで、噴射量が多い場合には、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間の長短にかかわらず、第1、第2噴孔14、26の両方が開放される。また、噴射量が少ない場合でも、第1、第2噴孔14、26の両方を開放することもできる。
まず、時間t1において、第1ソレノイドコイル36への通電が開始すると、第1弁体35が開方向へ変位する。これにより、第1背圧室21からの燃料の流出が始まり、第1背圧が低減を開始する。そして、時間t2において、第1背圧が第1開弁値まで低減すると、第1ニードル9がリフトを開始するとともに、第1噴射率が上昇を開始する。
次に、時間t1’において、第2ソレノイドコイル40への通電が開始すると、第2弁体39が開方向へ変位する。これにより、第2背圧室31からの燃料の流出が始まり、第2背圧が低減を開始する。そして、時間t2’において、第2背圧が第2開弁値まで低減すると、第2ニードル10がリフトを開始するとともに、第2噴射率が上昇を開始する。
やがて、時間t3において、第1、第2ソレノイドコイル36、40の両方への通電が停止すると、第1、第2弁体35、39が両方とも閉方向へ変位する。これにより、第1、第2背圧室21、31からの燃料の流出が止まり、第1、第2背圧が増大し始める。
そして、時間t4’において、第2背圧が第2閉弁値まで増大し、第2ニードル10が下降を開始するとともに、第2噴射率が低下を開始する。さらに、時間t4において、第1背圧が第1閉弁値まで増大し、第1ニードル9が下降を開始するとともに、第1噴射率が低下を開始する。その後、第1、第2シート部19、27が両方ともシート面20に着座して第1、第2噴孔14、26が閉鎖され、第1、第2噴射率が両方ともゼロになる。
参考例1の効果〕
参考例1のノズル1によれば、第1燃料流路16と第2燃料流路28とが常に連通している。つまり、第1噴孔14のみが開放されていたり、第2噴孔26のみが開放されている場合のみならず、第1、第2噴孔14、26が両方とも開放されている場合や、第1、第2噴孔14、26が両方とも閉鎖されている場合にも、第1燃料流路16と第2燃料流路28とが連通している。
これにより、第1ニードル9がリフトしなくても、常に、第2ニードル10の先端側に、第1ニードル9の先端側に導かれる燃料と略同一の圧力の燃料が導かれる。このため、第1ニードル9に対するのと同様に、第2ニードル10に対しても常に開方向に付勢力を及ぼすことができるので、要求される噴射量が少ないときでも、第2ニードル10をリフトさせて第2噴孔26から燃料を噴射することができる。この結果、第2噴孔26の内壁や外部開口周縁に、デポジットが堆積するのを防止したり、堆積したデポジットを除去したりすることができる。
また、ノズル1には、第1ニードル9を閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室21と、第1背圧室21とは別に形成され、第2ニードル10を閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室31とが形成されている。
これにより、第2背圧を操作することで第2ニードル10を単独でリフトさせることが可能になる。このため、要求される噴射量が少ないときでも、第2背圧を操作することで第2噴孔26から燃料を噴射することができる。
さらに、ノズル1によれば、第1背圧は第1ニードル9にのみ軸方向に作用し、第2背圧は第2ニードル10にのみ軸方向に作用する。
これにより、第1ニードル9のリフトと、第2ニードル10のリフトとを完全に独立して制御することができる。このため、第1噴射率と第2噴射率とを合計した全噴射率の推移特性を自在に操作することができる。したがって、例えば、第2シート部27のシート面20への着座と第1シート部19のシート面20への着座との間に時間差が生じないように、全噴射率の推移特性を操作することができる。
また、第1燃料流路16と第2燃料流路28とは、第1ニードル9の内周面と第2ニードル10の外周面とで形成されるニードル間流路29、および第1ニードル9の外周側と第1ニードル9の内周側とを連通するように設けられた第1ニードル貫通流路30により、常に連通している。
これにより、第1燃料流路16と第2燃料流路28とを簡便に連通させることができる。
また、ECU5のマイコンは、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなったときに、第2背圧操作機構4に指令して第2ニードル10をリフトさせる。
これにより、第2噴孔26の内壁や外部開口周縁にデポジットが堆積したか否かの判断を簡便に行って、デポジットの堆積を防止したり、堆積したデポジットを除去したりすることができる
参考例2の構成〕
参考例2のノズル1および燃料噴射装置2の構成を、図5を用いて説明する。
まず、参考例2の燃料噴射装置2は、ノズル1と、後記する背圧室52の燃料の圧力(背圧)を増減する背圧操作機構43と、後記する中間室56の燃料の圧力(中間圧)を増減する中間圧操作機構44と、背圧、中間圧操作機構43、44に指令を与えるECU5とを備える。
また、参考例2のノズル1によれば、第1ニードル9は、第1噴孔14を開閉する第1本体部46と、第1本体部46の後端側に設けられ、内周側の中空が第1本体部46よりも径小、かつ後端側に貫通するように形成された第1後端部47とを有する。また、第2ニードル10は、第1本体部46の内周側の中空に摺動自在に収容され、第2噴孔26を開閉する第2本体部49と、第2本体部49の後端側に設けられ、第1後端部47の内周側の中空に摺動自在に収容される第2後端部50とを有する。
そして、第1、第2後端部47、50の後端側に、第1、第2ニードル9、10を閉方向に付勢する燃料が流出入する背圧室52が形成され、この背圧室52に、第2後端部50が突出している。つまり、背圧室52は、先端側を第1、第2後端部47、50に封鎖され、第1後端部47の後端面、第2後端部50の後端面および外周面、ならびにボディ11の内壁面で形成されている。
また、背圧室52は、入口絞り53を介して第1燃料流路16から燃料が流入し、出口絞り54を介して燃料が流出するように形成される。これにより、出口絞り54から燃料が流出すると、背圧が低減するので、第1、第2ニードル9、10を閉方向に付勢する付勢力が低減する。また、出口絞り54からの燃料の流出が止まると、入口絞り53からの燃料の流入により背圧が増大するので、第1、第2ニードル9、10を閉方向に付勢する付勢力が増大する。
さらに、第2本体部49と第1後端部47との間には、背圧室52とは別に、第2ニードル10を閉方向に付勢する燃料が流出入する中間室56が形成されている。この中間室56は、先端側を第2本体部49に封鎖され、後端側を第2後端部50に封鎖され、第2本体部49の後端面、第2後端部50の外周面、第1本体部46の内周面、および第1後端部47の先端面で形成されている。このため、中間室56の燃料は、第2ニードル10を閉方向に付勢すると同時に、第1ニードル9を開方向に付勢する。
また、中間室56は、第1本体部46の内周側と第1本体部46の外周側とを貫通して設けられた中間室流入路57および中間室流出路58を介して燃料が流出入するように形成される。また、ボディ11には、中間室流入路57および中間室流出路58との間で燃料を流出入させるための燃料室59が環状かつ溝状に設けられ、内周側を第1ニードル9により封鎖されている。そして、この燃料室59は、入口絞り60を介して第1燃料流路16から燃料が流入し、出口絞り61を介して燃料が流出するように形成される。
これにより、出口絞り61から燃料が流出すると、中間圧が低減するので、第2ニードル10を閉方向に付勢する付勢力が低減するとともに、第1ニードル9を開方向に付勢する付勢力が低減する。また、出口絞り61からの燃料の流出が止まると、入口絞り60からの燃料の流入により中間圧が増大するので、第2ニードル10を閉方向に付勢する付勢力が増大するとともに、第1ニードル9を開方向に付勢する付勢力が増大する。
ここで、第1、第2ニードル9、10における背圧の軸方向の受圧面積、第1、第2ニードル9、10における中間圧の軸方向の受圧面積、第1、第2スプリング12、13の付勢力、第1、第2ニードル9、10の先端側における燃料圧力の受圧面積等の設計条件は、以下のような動作が可能となるように決められている。すなわち、中間圧のみを低減させても第2ニードル10がリフトせず、さらに背圧を低減させたときに第2ニードル10が第1ニードル9よりも先にリフトするように、設計条件が決められている。
これにより、中間圧を低減させた状態において背圧を低減させることで、第1ニードル9よりも先に第2ニードル10をリフトさせたり、第2ニードル10を単独でリフトさせることができる。また、中間圧を低減させない状態において背圧を低減させることで、従来どおり、第1ニードル9を先にリフトさせたり、第1ニードル9を単独でリフトさせることができる。
なお、中間室流入路57、中間室流出路58、および燃料室59は、第1、第2ニードル9、10が軸方向に変位しても、中間室流入路57の内周側、外周側開口部、および中間室流出路58の内周側、外周側開口部の開口面積が変化しないように設けられている。さらに、燃料室59が環状に設けられているので、第1ニードル9がボディ11内で回動しても、中間室流入路57および中間室流出路58の外周側開口部の開口面積は変化しない。
背圧操作機構43は、背圧室52の出口絞り54を開閉する主弁体64、通電を受けて磁気吸引力を発生し主弁体64を開方向に変位させる主ソレノイドコイル65、主弁体64を閉方向に付勢する主リターンスプリング66により構成される。そして、主ソレノイドコイル65が通電を受けて主弁体64が開方向に変位することで、背圧室52から燃料が流出して背圧が低減する。また、主ソレノイドコイル65への通電が停止されて主弁体64が閉方向に変位することで、背圧室52からの燃料の流出が停止して背圧が増大する。
中間圧操作機構44は、燃料室59の出口絞り61を開閉する中間弁体68、通電を受けて磁気吸引力を発生し中間弁体68を開方向に変位させる中間ソレノイドコイル69、中間弁体68を閉方向に付勢する中間リターンスプリング70により構成される。そして、中間ソレノイドコイル69が通電を受けて中間弁体68が開方向に変位することで、中間室56および燃料室59から燃料が流出して中間圧が低減する。また、中間ソレノイドコイル69への通電が停止されて中間弁体68が閉方向に変位することで、中間室56および燃料室59からの燃料の流出が停止して中間圧が増大する。
そして、背圧操作機構43は、気筒ごとにノズル1と一体となってインジェクタ6を構成し、中間圧操作機構44は、全てのインジェクタ6に共通化され、インジェクタ6とは別体に設けられる。つまり、参考例2の燃料噴射装置2は、エンジンの気筒数分のインジェクタ6に対し、1つの中間圧操作機構44を備える。また、主ソレノイドコイル65および中間ソレノイドコイル69への通電は、ECU5からの指令に応じて断続される。
ECU5は、主ソレノイドコイル65および中間ソレノイドコイル69等へ給電するための各種の駆動回路と、これらの駆動回路に制御信号を出力する周知構造のマイコンとを含んで構成され、背圧、中間圧操作機構43、44等を制御する制御手段として機能する。
マイコンは、背圧、中間圧操作機構43、44等を制御するための指令値を算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。例えば、マイコンは、エンジンの運転状態に応じて主ソレノイドコイル65および中間ソレノイドコイル69に通電を開始する時期、および主ソレノイドコイル65および中間ソレノイドコイル69に通電する期間を指令値として算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
また、マイコンは、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなったときに、中間圧操作機構44に指令して中間圧を低減させ、その後に背圧操作機構43に指令して背圧を低減させて第2ニードル10をリフトさせる。つまり、マイコンは、エンジン運転中に第2噴孔26が閉鎖されている期間が、所定時間よりも長くなったときに、中間ソレノイドコイル69へ通電するための指令値(すなわち、中間ソレノイドコイル69に通電を開始する時期の指令値、および中間ソレノイドコイル69に通電する期間の指令値)を算出し、これらの指令値に基づく制御信号を合成して駆動回路に出力する。
参考例2の作用1〕
参考例2のノズル1および燃料噴射装置2の作用を、図6ないし図8を用いて説明する。まず、要求される噴射量が少ない場合に、中間圧を低減させない状態で背圧を低減させることで、従来どおり、第1ニードル9を単独でリフトさせることができる。このように第1ニードル9を単独でリフトさせる場合の作用を、図6および図7を用いて説明する。
なお、図6は、第1、第2ニードル9、10の軸方向に作用する燃料による付勢力を示すものである。そして、F1は、背圧室52の燃料が第1ニードル9に及ぼす付勢力(第1背圧付勢力)であり、F2は、第1ニードル9の先端側の燃料が第1ニードル9に及ぼす付勢力(第1先端側付勢力)であり、F3は、中間室56の燃料が第1ニードル9に及ぼす付勢力(第1中間付勢力)である。また、F4は、背圧室52の燃料が第2ニードル10に及ぼす付勢力(第2背圧付勢力)であり、F5は、第2ニードル10の先端側の燃料が第2ニードル10に及ぼす付勢力(第2先端側付勢力)であり、F6は、中間室56の燃料が第2ニードル10に及ぼす付勢力(第2中間付勢力)である。
そして、第1ニードル9に作用する燃料による付勢力について、第1背圧付勢力F1は、閉方向に作用し、第1先端側付勢力F2および第1中間付勢力F3は、開方向に作用する。また、第2ニードル10に作用する燃料による付勢力について、第2背圧付勢力F4および第2中間付勢力F6は、閉方向に作用し、第2先端側付勢力F5は、開方向に作用する。
つまり、第1ニードル9について、第1背圧付勢力F1は、第1スプリング12による付勢力(第1スプリング力)Fs1等とともに第1閉弁付勢力をなし、第1先端側付勢力F2および第1中間付勢力F3等は、第1開弁付勢力をなす。また、第2ニードル10について、第2背圧付勢力F4および第2中間圧付勢力F6は、第2スプリング13による付勢力(第2スプリング力)Fs2等とともに第2閉弁付勢力をなし、第2先端側付勢力F5等は、第2開弁付勢力をなす(以下、第1閉弁付勢力F1+Fs1、第1開弁付勢力F2+F3、第2閉弁付勢力F4+F6+Fs2、第2開弁付勢力F5と表記する)。
以下、図7に示すタイムチャートを用いて作用を説明する。
まず、時間t5において、主ソレノイドコイル65への通電が開始すると、主弁体64が開方向へ変位する。これにより、背圧室52からの燃料の流出が始まり背圧が低減を開始する。また、中間ソレノイドコイル69は通電を受けておらず、中間弁体68は開方向へ変位していないので、中間室56からは燃料が流出されず中間圧は低減しない。なお、背圧室52および中間室56は両方とも第1燃料流路16から燃料が流入するため、時間t5以前の背圧および中間圧は、互いに等しい。
そして、背圧が低減すると第1、第2背圧付勢力F1、F4が弱くなる一方、中間圧は低減しないため第1、第2中間付勢力F3、F6は同じ強さで推移する。また、第1、第2先端側付勢力F2、F5も同じ強さで推移する。このため、第1、第2開弁付勢力F2+F3、F5は同じ強さで推移する一方、第1、第2閉弁付勢力F1+Fs1、F4+F6+Fs2は弱くなる。
このため、時間t6において、第1閉弁付勢力F1+Fs1が第1開弁付勢力F2+F3よりも弱くなり、第1ニードル9がリフトを開始するとともに、第1噴射率が上昇を開始する。なお、第2閉弁付勢力F4+F6+Fs2が第2開弁付勢力F5より弱くなる前に、背圧が低減を停止するため、第2ニードル10はリフトせず、第2噴孔26は閉鎖されたままとなる。
やがて、時間t7において、主ソレノイドコイル65への通電が停止すると、主弁体64が閉方向へ変位する。これにより、背圧室52からの燃料の流出が止まり、背圧が増大し始める。
そして、時間t8において、第1閉弁付勢力F1+Fs1が第1開弁付勢力F2+F3よりも強くなり、第1ニードル9が下降を開始するとともに、第1噴射率が低下を開始する。その後、第1シート部19がシート面20に着座して第1噴孔14が閉鎖され、第1噴射率がゼロになる。
参考例2の作用2〕
次に、要求される噴射量が少ない場合に、中間圧を低減させた状態で背圧を低減させることで、第2ニードル10を単独でリフトさせることができる。このように第2ニードル10を単独でリフトさせる場合の作用を、図8を用いて説明する。
なお、この場合には中間圧が低減しているため、第1開弁付勢力F2+F3および第2閉弁付勢力F4+F6+Fs2は、中間圧が低減していない場合に比べて全体的に弱くなる。
まず、時間t5’において、主ソレノイドコイル65への通電が開始すると、主弁体64が開方向へ変位する。これにより、背圧室52からの燃料の流出が始まり背圧が低減を開始する。また、中間ソレノイドコイル69は、すでにECU5からの指令により通電を受け、中間弁体68は開方向へ変位しているので、中間室56からは燃料が流出しており中間圧は低減した状態を維持する。
そして、背圧が低減すると第1、第2背圧付勢力F1、F4が弱くなる一方、中間圧は低減した状態のままで変化しないため、第1、第2中間付勢力F3、F6は同じ強さで推移する。また、第1、第2先端側付勢力F2、F5も同じ強さで推移する。このため、第1、第2開弁付勢力F2+F3、F5は同じ強さで推移する一方、第1、第2閉弁付勢力F1+Fs1、F4+F6+Fs2は弱くなる。
このため、時間t6’において、第2閉弁付勢力F4+F6+Fs2が第2開弁付勢力F5よりも弱くなり、第2ニードル10がリフトを開始するとともに、第2噴射率が上昇を開始する。なお、第1閉弁付勢力F1+Fs1が第1開弁付勢力F2+F3より弱くなる前に、背圧が低減を停止するため、第1ニードル9はリフトせず、第1噴孔14は閉鎖されたままとなる。
やがて、時間t7’において、主ソレノイドコイル65への通電が停止すると、主弁体64が閉方向へ変位する。これにより、背圧室52からの燃料の流出が止まり、背圧が増大し始める。
そして、時間t8’において、第2閉弁付勢力F4+F6+Fs2が第2開弁付勢力F5よりも強くなり、第2ニードル10が下降を開始するとともに、第2噴射率が低下を開始する。その後、第2シート部27がシート面20に着座して第2噴孔26が閉鎖され、第2噴射率がゼロになる。
参考例2の効果〕
参考例2のノズル1によれば、第1、第2ニードル9、10を閉方向に付勢する燃料が流出入する背圧室52と、背圧室52とは別に形成され、第2ニードル10を閉方向に付勢する燃料が流出入する中間室56とが形成されている。
これにより、第2ニードル10は、背圧と中間圧とを個別に受けることができる。このため、中間圧のみを低減させても第2ニードル10がリフトせず、さらに背圧を低減させたときに第2ニードル10が第1ニードル9よりも先にリフトするように、背圧の受圧面積や中間圧の受圧面積等の設計条件を決めることができる。
この結果、中間圧を増減する中間圧操作機構44を全てのノズル1について、共通化することができる。このため、要求される噴射量が少ないときでも、第2噴孔26から燃料を噴射することができるとともに、ノズル1の内部における燃料の圧力を操作する機構の数を削減することができる。
また、ノズル1によれば、第1ニードル9は、第1噴孔14を開閉する第1本体部46と、第1本体部46の後端側に設けられ、内周側の中空が第1本体部46よりも径小、かつ後端側に貫通するように形成された第1後端部47とを有し、第2ニードル10は、第1本体部46の内周側の中空に摺動自在に収容され、第2噴孔26を開閉する第2本体部49と、第2本体部49の後端側に設けられ、第1後端部47の内周側の中空に摺動自在に収容される第2後端部50とを有する。そして、中間室56は第2本体部49と第1後端部47との間に形成される。
これにより、中間圧は、第1ニードル9に対し開方向に作用し、第2ニードル10に対し閉方向に作用する。このため、中間圧を低減すれば、第1ニードル9はリフトしにくくなり、第2ニードル10はリフトしやすくなる。したがって、中間圧を低減した後に背圧を低減すれば、第2噴孔26を、第1噴孔14よりも先に開放させることができる
参考例3の構成〕
参考例3のノズル1および燃料噴射装置2の構成を、図9を用いて説明する。
まず、参考例3の燃料噴射装置2は、参考例2の燃料噴射装置2と同様に、ノズル1と背圧操作機構43と中間圧操作機構44とECU5とを備える。
また、参考例3のノズル1によれば、第1後端部47の内周側の中空が第1本体部46の内周側の中空よりも径大に形成されている。このため、中間室56は、第1本体部46と第2後端部50との間に形成され、中間室56の燃料は、第2ニードル10を開方向に付勢するとともに第1ニードル9を閉方向に付勢する。
したがって、出口絞り61から燃料が流出し中間圧が低減すると、第2ニードル10を開方向に付勢する付勢力が低減するとともに、第1ニードル9を閉方向に付勢する付勢力が低減する。また、出口絞り61からの燃料の流出が止まり入口絞り60からの燃料の流入により中間圧が増大すると、第2ニードル10を開方向に付勢する付勢力が増大するとともに、第1ニードル9を閉方向に付勢する付勢力が増大する。
ここで、第1、第2ニードル9、10における背圧の軸方向の受圧面積、第1、第2ニードル9、10における中間圧の軸方向の受圧面積、第1、第2スプリング12、13の付勢力、第1、第2ニードル9、10の先端側における燃料圧力の受圧面積等の設計条件は、以下のような動作が可能となるように決められている。すなわち、中間圧のみを増大させても第2ニードル10がリフトせず、さらに背圧を低減させたときに第2ニードル10が第1ニードル9よりも先にリフトするように、設計条件が決められている。
これにより、中間圧を増大させた状態において背圧を低減させることで、第1ニードル9よりも先に第2ニードル10をリフトさせたり、第2ニードル10を単独でリフトさせることができる。また、中間圧を増大させない状態において背圧を低減させることで、従来どおり、第1ニードル9を先にリフトさせたり、第1ニードル9を単独でリフトさせることができる。
なお、参考例2の燃料噴射装置2と同様に、背圧操作機構43は、気筒ごとにノズル1と一体となってインジェクタ6を構成し、中間圧操作機構44は、全てのインジェクタ6に共通化され、インジェクタ6とは別体に設けられる。つまり、参考例3の燃料噴射装置2は、エンジンの気筒数分のインジェクタ6に対し、1つの中間圧操作機構44を備える。
参考例3の効果〕
参考例3のノズル1によれば、第1後端部47の内周側の中空が第1本体部46の内周側の中空よりも径大に形成されている。このため、中間室56は、第1本体部46と第2後端部50との間に形成され、中間室56の燃料は、第2ニードル10を開方向に付勢するとともに第1ニードル9を閉方向に付勢する。
これにより、中間圧を増大すれば、第1ニードル9はリフトしにくくなり、第2ニードル10はリフトしやすくなる。したがって、この手段によれば、中間圧を増大した後に背圧を低減すれば、第2噴孔26を、第1噴孔14よりも先に開放させることができる
実施例1の構成〕
実施例1のインジェクタ6の構成を、図10を用いて説明する。なお、実施例1のインジェクタ6を構成するノズル1は参考例1のノズル1であり、第1、第2背圧操作機構3、4は、参考例1と同様の機能を具備する。そして、実施例1のインジェクタ6によれば、第1、第2背圧操作機構3、4は、軸方向に直列に配置されている。すなわち、軸方向に先端から後端に向かい、ノズル1、第2背圧操作機構4、第1背圧操作機構3が順次組み込まれてインジェクタ6が構成されている。
実施例1の第1背圧操作機構3によれば、第1弁体35は、先端に設けられ出口絞り23を開閉する第1弁部72と、後端に設けられ第1ソレノイドコイル36への通電により磁気吸引される第1アーマチャ部73と、第1アーマチャ部73と第1弁部72とを連結する第1中間胴部74とを有する。また、第1ソレノイドコイル36は、第1アーマチャ部73の後端側に配置され、第1リターンスプリング37は、第1ソレノイドコイル36の内周側に配置される。
なお、第1弁部72、第1アーマチャ部73および第1リターンスプリング37は、それぞれ第1弁室75、第1アーマチャ室76および第1スプリング室77に収容されている。また、第1弁室75、第1アーマチャ室76および第1スプリング室77は、各々、インジェクタ6内の燃料をインジェクタ6の外部に導く燃料通路80と常に連通している。
そして、第1アーマチャ部73が磁気吸引され第1弁部72が出口絞り23を開放すると、第1背圧室21から第1弁室75に燃料が流出して第1背圧が低下する。また第1弁室75に流入した燃料は、燃料通路80を介してインジェクタ6の外部に流出する。
実施例1の第2背圧操作機構4によれば、第2弁体39は、先端に設けられ出口絞り33を開閉する第2弁部82と、後端に設けられ第2ソレノイドコイル40への通電により磁気吸引される第2アーマチャ部83と、第2アーマチャ部83と第2弁部82とを連結する第2中間胴部84とを有する。また、第2ソレノイドコイル40は、第2アーマチャ部83の後端側に配置され、第2リターンスプリング41は、第2ソレノイドコイル40の内周側に配置される。
なお、第2弁部82、第2アーマチャ部83および第2リターンスプリング41は、それぞれ第2弁室85、第2アーマチャ室86および第2スプリング室87に収容されている。また、第2弁室85、第2アーマチャ室86および第2スプリング室87は燃料通路80と常に連通している。
そして、第2アーマチャ部83が磁気吸引され第2弁部82が出口絞り33を開放すると、第2背圧室31から第2弁室85に燃料が流出して第2背圧が低下する。また、第2弁室85に流入した燃料は、燃料通路80を介してインジェクタ6の外部に流出する。
実施例1の効果〕
実施例1のインジェクタ6によれば、第1、第2背圧操作機構3、4は、軸方向に直列に配置されている。
これにより、従来型のアクチュエータを、大幅に改造することなく第1、第2背圧操作機構3、4として、2個、軸方向に直列配置することにより、インジェクタ6を構成できる。つまり、従来型のアクチュエータを大幅に改良することなく、インジェクタ6を容易に組み立てることができる
実施例2の構成〕
実施例2のインジェクタ6の構成を、図11を用いて説明する。なお、実施例2のインジェクタ6を構成するノズル1は参考例1のノズル1であり、第1、第2背圧操作機構3、4は、参考例1と同様の機能を具備する。そして、実施例2のインジェクタ6によれば、第1、第2背圧操作機構3、4は、軸方向に並列に配置されている。すなわち、ノズル1の後端側に第1、第2背圧操作機構3、4が並列に組み込まれてインジェクタ6が構成されている。
実施例2の第1、第2背圧操作機構3、4によれば、第1、第2弁部72、82は、共通の弁室89に収容され、第1、第2アーマチャ部73、83は、共通のアーマチャ室90に収容されている。そして、弁室89、アーマチャ室90および第1、第2スプリング室77、87は、各々、燃料通路80と常に連通している。
また、第1、第2ソレノイドコイル36、40は、軸方向の断面形状が楕円環状である。
そして、第1アーマチャ部73が磁気吸引され第1弁部72が出口絞り23を開放すると、第1背圧室21から弁室89に燃料が流出し、第2アーマチャ部83が磁気吸引され第2弁部82が出口絞り33を開放すると、第2背圧室31から弁室89に燃料が流出する。弁室89に流入した燃料は、燃料通路80を介してインジェクタ6の外部に流出する。
実施例2の効果〕
実施例2のインジェクタ6によれば、第1、第2背圧操作機構3、4は、軸方向に並列に配置されている。
これにより、ノズル1を備えるインジェクタ6を、軸方向の寸法が従来品と略同一となるように組み立てることができる。
また、第1、第2ソレノイドコイル36、40は、軸方向の断面形状が楕円環状である。
これにより、第1、第2ソレノイドコイル36、40を形成する導線を長くすることができるので、第1、第2アーマチャ部73、83に作用する磁気吸引力を強化できる
実施例3の構成〕
実施例3のインジェクタ6の構成を、図12を用いて説明する。なお、実施例3のインジェクタ6を構成するノズル1は参考例1のノズル1であり、第1、第2背圧操作機構3、4は、参考例1と同様の機能を具備する。そして、実施例3のインジェクタ6によれば、第1弁体35が筒状に設けられ、第2弁体39が第1弁体35の内周に摺動自在に配置されている。また、第1ソレノイドコイル36が、第2ソレノイドコイル40よりも先端側に配置されている。
つまり、第1弁体35は、軸方向に貫通する貫通穴を有し、この貫通穴に第2中間胴部84の先端側の部分および第2弁部82を収容する。そして、第2中間胴部84の後端側の部分および第2アーマチャ部83は、第1アーマチャ部73の後端側に突出している。また、第2弁部82の径は貫通穴の径よりも小さく、第2中間胴部84の先端側の部分は、軸心を挟んで対称的に、かつ軸心に平行に2つの平坦面92が設けられている。そして、この平坦面92と第1弁体35の内周面とにより燃料通路93が形成されている。
また、実施例3の第1弁体35によれば、第1中間胴部74の先端に円環状の溝94が設けられ、この第1中間胴部74の先端が第1弁部72をなし、第1、第2弁部72、82は、共通の弁室89に収容されている。そして、弁室89、第1、第2アーマチャ室76、86および第2スプリング室87は、各々、燃料通路80と常に連通している。また、第1スプリング室77は、第1アーマチャ室76と連通しており、第1アーマチャ室76を介して燃料通路80と連通している。
そして、第2アーマチャ部83のみが磁気吸引され第2弁部82が出口絞り33を開放すると、第2背圧室31の燃料は、燃料通路93を介して第1スプリング室77に流入し、さらに第1スプリング室77から第1アーマチャ室76に燃料が流入し、燃料通路80を介してインジェクタ6の外部に流出する。また、第1アーマチャ部73のみが磁気吸引され第1弁部72が出口絞り23を開放すると、第1背圧室21の燃料は、弁室89に流入し燃料通路80を介してインジェクタ6の外部に流出する。
実施例3の効果〕
実施例3のインジェクタ6によれば、第1弁体35が筒状に設けられ、第2弁体39が第1弁体35の内周に摺動自在に配置されている。
これにより、参考例1のノズル1を備えるインジェクタ6を、軸方向の寸法が従来品と略同一となるように組み立てることができる。また、第1、第2弁体35、39は、互いに摺動自在に組み込まれるため同軸度が安定する。
また、第1ソレノイドコイル36は、第2ソレノイドコイル40よりも先端側に配置されている。
これにより、第1、第2弁体35、39を、確実に個別に駆動することができる。
〔変形例〕
実施例1のインジェクタ6によれば、第2背圧操作機構4が第1背圧操作機構3の先端側に配置されていたが、第1背圧操作機構3を第2背圧操作機構4の先端側に配置してもよい。
また、実施例3のインジェクタ6によれば、第1弁体35が筒状に設けられ、第2弁体39が第1弁体35の内周に摺動自在に配置されていたが、第2弁体39を筒状に設け、第1弁体35を第2弁体39の内周に摺動自在に配置してもよい。
燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の構成図である(参考例1)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の作用を示すタイムチャートである(参考例1)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の作用を示すタイムチャートである(参考例1)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の作用を示すタイムチャートである(参考例1)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の構成図である(参考例2)。 (a)は第1ニードルに作用する燃料による付勢力を示す説明図であり、(b)は第2ニードルに作用する燃料による付勢力を示す説明図である(参考例2)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の作用を示すタイムチャートである(参考例2)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の作用を示すタイムチャートである(参考例2)。 燃料噴射ノズルおよび燃料噴射装置の構成図である(参考例3)。 (a)はインジェクタの構成図であり、(b)は(a)のA−A断面図である(実施例1)。 (a)はインジェクタの構成図であり、(b)は(a)のB−B断面図であり、(c)は(a)のC−C断面図である(実施例2)。 (a)はインジェクタの構成図であり、(b)は(a)のD−D断面図であり、(c)は(a)のE−E断面図である(実施例3)。
燃料噴射装置
3 第1背圧操作機構
4 第2背圧操作機構
5 ECU(制御手段)
6 インジェクタ
9 第1ニードル
10 第2ニードル
11 ボディ
14 第1噴孔
16 第1燃料流路
21 第1背圧室
26 第2噴孔
28 第2燃料流路
29 ニードル間流路
30 第1ニードル貫通流路
31 第2背圧室
35 第1弁体
36 第1ソレノイドコイル
39 第2弁体
40 第2ソレノイドコイ

Claims (7)

  1. 筒状の第1ニードルと、
    この第1ニードルの内周側に収容され、前記第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、
    前記第1ニードルおよび前記第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、前記第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、およびこの第1噴孔よりも内周側に設けられ、前記第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔が設けられたボディとを備えたインジェクタにおいて、
    前記第1ニードルが開方向に付勢されるように、前記第1ニードルの先端側へ燃料を導く第1燃料流路と、
    前記第2ニードルが開方向に付勢されるように、前記第2ニードルの先端側へ燃料を導く第2燃料流路と
    前記第1ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室と、
    この第1背圧室とは別に形成され、前記第2ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室とが形成され、
    前記第1燃料流路と前記第2燃料流路とが常に連通し
    前記第1背圧室の燃料の圧力を増減する第1背圧操作機構と、
    前記第2背圧室の燃料の圧力を増減する第2背圧操作機構とを備え、
    前記第1背圧操作機構と前記第2背圧操作機構とは、軸方向に直列に配置されていることを特徴とするインジェクタ
  2. 筒状の第1ニードルと、
    この第1ニードルの内周側に収容され、前記第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、
    前記第1ニードルおよび前記第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、前記第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、およびこの第1噴孔よりも内周側に設けられ、前記第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔が設けられたボディとを備えたインジェクタにおいて、
    前記第1ニードルが開方向に付勢されるように、前記第1ニードルの先端側へ燃料を導く第1燃料流路と、
    前記第2ニードルが開方向に付勢されるように、前記第2ニードルの先端側へ燃料を導く第2燃料流路と、
    前記第1ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室と、
    この第1背圧室とは別に形成され、前記第2ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室とが形成され
    前記第1燃料流路と前記第2燃料流路とが常に連通し、
    前記第1背圧室の燃料の圧力を増減する第1背圧操作機構と、
    前記第2背圧室の燃料の圧力を増減する第2背圧操作機構とを備え、
    前記第1背圧操作機構と前記第2背圧操作機構とは、軸方向に並列に配置されていることを特徴とするインジェクタ
  3. 筒状の第1ニードルと、
    この第1ニードルの内周側に収容され、前記第1ニードルと同軸方向に移動する第2ニードルと、
    前記第1ニードルおよび前記第2ニードルを軸方向に移動自在に収容するとともに、前記第1ニードルの先端部により開閉される第1噴孔、およびこの第1噴孔よりも内周側に設けられ、前記第2ニードルの先端部により開閉される第2噴孔が設けられたボディとを備えたインジェクタにおいて、
    前記第1ニードルが開方向に付勢されるように、前記第1ニードルの先端側へ燃料を導く第1燃料流路と、
    前記第2ニードルが開方向に付勢されるように、前記第2ニードルの先端側へ燃料を導く第2燃料流路と、
    前記第1ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第1背圧室と、
    この第1背圧室とは別に形成され、前記第2ニードルを閉方向に付勢する燃料が流出入する第2背圧室とが形成され、
    前記第1燃料流路と前記第2燃料流路とが常に連通し、
    前記第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて前記第1背圧室の流出口を開放する方向に前記第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、前記第1背圧室の燃料の圧力を増減する第1背圧操作機構と、
    前記第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて前記第2背圧室の流出口を開放する方向に前記第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有し、前記第2背圧室の燃料の圧力を増減する第2背圧操作機構とを備え、
    前記第1弁体および前記第2弁体のいずれか一方の弁体が筒状に設けられ、他方の弁体が前記一方の弁体の内周に摺動自在に配置されていることを特徴とするインジェクタ
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のインジェクタにおいて、
    前記第1燃料流路と前記第2燃料流路とは、前記第1ニードルの内周面と前記第2ニードルの外周面とで形成されるニードル間流路、および前記第1ニードルの外周側と前記第1ニードルの内周側とを連通するように設けられた第1ニードル貫通流路により、常に連通していることを特徴とするインジェクタ
  5. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載のインジェクタを備えた燃料噴射装置において、
    前記第1噴孔のみから燃料が噴射される期間が、所定時間よりも長くなったときに、前記第2背圧操作機構に指令して前記第2ニードルを開方向にリフトさせる制御手段を備えることを特徴とする燃料噴射装置
  6. 請求項2に記載のインジェクタにおいて、
    前記第1背圧操作機構は、前記第1背圧室の流出口を開閉する第1弁体、および通電を受けて前記第1背圧室の流出口を開放する方向に前記第1弁体を変位させる第1ソレノイドコイルを有し、
    前記第2背圧操作機構は、前記第2背圧室の流出口を開閉する第2弁体、および通電を受けて前記第2背圧室の流出口を開放する方向に前記第2弁体を変位させる第2ソレノイドコイルを有し、
    前記第1ソレノイドコイルおよび前記第2ソレノイドコイルは、軸方向の断面形状が楕円環状であることを特徴とするインジェクタ
  7. 請求項に記載のインジェクタにおいて、
    前記第1ソレノイドコイルおよび前記第2ソレノイドコイルの内で、前記一方の弁体を変位させる一方のソレノイドコイルが、前記他方の弁体を変位させる他方のソレノイドコイルよりも先端側に配置されていることを特徴とするインジェクタ
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