JP4522387B2 - 画像認識装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像認識装置に関し、より詳細には、認識対象地物の形状の一部を特徴付ける特徴部を所定の優先度に基づいた順番で探索し、その探索結果に基づいて認識対象地物の有無の判定を行う画像認識装置に関する。
従来、画像情報中の特定の地物や物体を認識するためにパターンマッチング処理が使用される。パターンマッチング処理は、認識対象画像とテンプレート(登録済みの画像)とを1画素毎に比較し、一致した画素数(一致度)に基づいて適合の有無を判定する。また、パターンマッチング処理の負荷は、テンプレートの画素数の増大に応じて増大する。
係るパターンマッチング処理を利用し、車載カメラで撮像した車両周辺の画像情報から「横断歩道または自転車横断帯あり」を示す菱形の道路標示を検出する方法として、様々な大きさの菱形を適切に検出できるよう、V字状および逆V字状の2つの形状のテンプレートを画像情報から探索し、その探索結果から菱形の道路標示の存在を判定するテンプレート(パターン)マッチング処理が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開平5−310058号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、V字状および逆V字状の2つの形状を組み合わせた、菱形の形状の全体を略特徴付けるテンプレートを使用して、「横断歩道または自転車横断帯あり」を示す菱形の道路標示を検出するので、菱形を特定する処理に要する負荷が大きく、該処理に要する時間も長いという問題がある。また、菱形の一部が欠けていたり、汚れていたりすると、適切に検出されない場合もある。さらに、特許文献1に記載の発明は、他の道路標示を検出するためには、検出しようとする道路標示の形状全体を特徴付ける別のテンプレートを用意せねばならず、また、全体形状が互いに類似し一部のみで異なる道路標示をそれぞれ区別するのが困難であるため、複数の道路標示の特定には不適である。
係る問題に鑑み、本発明は、パターンマッチング処理に要する負荷を低減させる画像認識装置を提供することを目的とする。また、本発明の別の目的は、パターンマッチング処理に要する負荷を低減させながら、全体形状が互いに類似し一部のみが異なる認識対象地物を適切に区別できる画像認識装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明に係る画像認識装置は、車両の所定位置に配置され、車両周辺の画像情報を取得する撮像手段と、認識対象地物の形状の一部を特徴付ける複数の特徴部であって、所定の優先度が付された特徴部に関する情報を格納する認識対象地物情報格納手段と、前記撮像手段により取得された画像情報と前記認識対象地物情報格納手段により格納された特徴部に関する情報とを前記優先度の高い特徴部の順に比較して特徴部の有無を判定する特徴部判定手段と、前記特徴部判定手段により存在すると判定された特徴部に基づいて前記画像情報における認識対象地物の有無を判定する認識対象地物判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、第2の発明に係る画像認識装置は、車両の所定位置に配置され、車両周辺の画像情報を取得する撮像手段と、認識対象地物の形状の一部を特徴付ける複数の特徴部であって、所定の優先度が付された特徴部に関する情報を格納する認識対象地物情報格納手段と、前記撮像手段により取得された画像情報と前記認識対象地物情報格納手段により格納された特徴部に関する情報とを前記優先度の高い特徴部の順に比較して特徴部の有無を判定する特徴部判定手段と、前記特徴部判定手段により存在すると判定された特徴部に基づいて前記画像情報における認識対象地物の有無の確度を評価する確度評価手段と、を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明に係る画像認識装置において、前記特徴部は、前記認識対象地物毎に優先度が設定されることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1または第2の発明に係る画像認識装置において、前記特徴部のうちの少なくとも1つは、複数の認識対象地物により共有されることを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、パターンマッチング処理に要する負荷を低減させる画像認識装置を提供することができる。また、パターンマッチング処理に要する負荷を低減させながら、全体形状が互いに類似し一部のみが異なる認識対象地物を適切に区別できる画像認識装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、幾つかの実施例に分けて、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に従った画像認識装置の構成例を示す図である。画像認識装置1は、周辺環境特定手段10、撮像手段11、画像処理手段12、認識対象地物情報格納手段13、特徴部判定手段14、認識対象地物判定手段15および確度評価手段16を有し、カメラ2、記憶装置3、カーナビゲーションシステム4に接続される。
カメラ2は、道路標識や道路標示(以下、「道路標識等」という。)を撮像したり、前方車両との車間距離を測定したりする装置であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)カメラであり、また、夜間でも撮影が可能な赤外線カメラ、被写体との距離を測定可能なステレオカメラであってもよい。カメラ2は、車両前部のフロントグリルや車両後部のナンバープレート設置部付近に配置されてもよく、双方に設置されてもよい。
記憶装置3は、不揮発性記憶媒体であり、例えば、NVRAM(Non Volatile Random Access Memory)、ハードディスク、DVD(Digital Versatile Disc.)等であり、車両の周辺環境と認識対象地物との対応関係を示すテーブル、各認識対象地物とその特徴部および優先度との関係を示すテーブル、地図情報等を記憶する。
ここで、「周辺環境」とは、車両を取り巻く環境をいい、例えば、交差点や踏切のない高速道路、車線数の多い幹線道路、横断歩道の多い市街地等をいう。
また、「認識対象地物」とは、撮像した画像から探索しようとする物であって、車両が走行する道路周辺に存在する一定の形状を有する物であり、道路標識等、前方または後方を走行する車両、信号機、踏切の遮断機、ETC(Electronic Toll Collection)のゲート等をいう。認識対象地物は、周辺環境に応じて予め設定され、例えば、高速道路には横断歩道が存在しないので、車両が高速道路を走行している場合には、「横断歩道または自転車横断帯あり」を示す道路標示が認識対象地物から除外される。このように、認識対象地物は、周辺環境に応じて異なり、記憶装置3にその対応関係を示すテーブルが記憶される。
この構成により、画像認識装置1は、周辺環境に応じて探索すべき認識対象地物を限定し、不必要な探索を防止できるので、パターンマッチング処理の負荷を全体として低減することができる。
また、「特徴部」とは、認識対象地物の形状の一部を構成する特徴的な部分であり、例えば、その部分の角度、幅、長さ、形状、模様、色、輝度、または、認識対象地物全体に対するその部分の位置、大きさ若しくは範囲等が特徴的で他の認識対象地物から判別可能な部分をいい、物理的に離れた位置に存在する特徴部間の組み合わせ(特徴部間の距離、角度、輝度の差等)であってもよい。各認識対象地物は、複数の特徴部を有し、その特徴部には、優先度が付される。「優先度」とは、後述の特徴部判定手段14が探索して判別しようとする特徴部の探索順を決定付ける値であり、画像認識装置1は、認識対象地物毎に、優先度が高い順に特徴部の探索を行う。優先度は、他の認識対象地物からの区別を可能とする、より独自性の高い特徴部でより高くなるように設定されてもよく、複数の認識対象地物において共有される、より共通性の高い特徴部でより高くなるように設定されてもよい。なお、優先度は、認識対象地物毎に設定されてもよく、複数の認識対象地物で共有されるよう設定されてもよい。
カーナビゲーションシステム4は、GPS機能により取得される車両の位置情報と、ハードディスクやDVD等に記憶された地図情報とに基づいて目的地までの経路を示し、車両を誘導するためのシステムである。車両の位置情報は、例えば、カーナビゲーションシステム4のGPS受信機によりGPSアンテナを介してGPS衛星が出力するGPS信号に基づいて測位・演算される。測位方法は、単独測位や相対測位(干渉測位を含む。)等の如何なる方法であってもよいが、好ましくは精度の高い相対測位が用いられる。この際、自車位置は、舵角センサ、車速センサおよびジャイロセンサ等の各種センサの出力や、ビーコン受信機及びFM多重受信機を介して受信される各種情報に基づいて補正されてもよい。
次に、画像認識装置1が有する各手段について説明する。
周辺環境特定手段10は、車両が走行する場所の周辺環境を特定するための手段であり、例えば、カーナビゲーションシステム4から車両の位置情報および地図情報を取得し、車両の周辺環境を特定する。
撮像手段11は、カメラ2が撮像した画像情報を取得する手段であり、取得した画像情報を後続の処理で利用できるよう、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶媒体に一時的に記憶したり、ハードディスク等の不揮発性記憶媒体に恒常的に記憶したりする。画像情報は、例えば、認識対象地物が道路標示の場合には、車両が走行する路面のみを撮像した画像であってもよい。不必要な地物の存在により、パターンマッチング処理の負荷が増大するのを防止するためである。また、撮像される認識対象地物の大きさをほぼ一定のものとするために、画像情報は、撮像される路面等の範囲を固定したものであってもよい。
画像処理手段12は、撮像手段11が取得した画像情報を画像処理して認識対象地物の特徴部の探索(パターンマッチング処理)に利用できるように加工するための手段である。画像処理には、例えば、ノイズ除去処理、エッジ抽出処理、輝度調整処理等がある。
認識対象地物情報格納手段13は、認識対象地物に関する情報を格納する手段であり、例えば、記憶装置3に、車両の周辺環境と認識対象地物との対応関係を示すテーブル、各認識対象地物とその特徴部および優先度との関係を示すテーブル、および、画像認識装置1により存在すると判定された特徴部の組み合わせと認識対象地物有無の判定結果若しくは確度との関係を示すテーブルを格納する。また、認識対象地物情報格納手段13は、カーナビゲーションシステム4のディスプレイや入力装置を介して、例えば、認識対象地物、特徴部、優先度、判定基準、確度といった、これらテーブルにおける項目を追加、変更、削除できるようにする。
特徴部判定手段14は、車両の周辺環境から認識対象地物、および、その認識対象地物における特徴部を認識対象地物情報格納手段13におけるテーブルから選択し、画像情報から特徴部を優先度の順に探索してその特徴部の存在の有無を判定する手段である。「探索」とは、画像情報の所定範囲における画素情報と、特徴部に関する画素情報とを比較し、画素数、画素位置、画素の色、輝度等が一致するか否かを判定する処理である。
認識対象地物判定手段15は、特徴部判定手段14の判定結果に基づいて画像情報に認識対象地物が包含されるか否かを判定する。認識対象地物判定手段15は、特徴部判定手段14により存在すると判定された特徴部の数や、それら特徴部の所定の組み合わせに基づいて画像情報に認識対象地物が包含されるか否かを判定する。
確度評価手段16は、特徴部判定手段14の判定結果に基づいて画像情報に認識対象地物が包含される確かさを複数段階のレベルで評価する。確度評価手段16は、特徴部判定手段14により存在すると判定された特徴部の数や、それら特徴部の所定の組み合わせに基づいて画像情報に認識対象地物が包含される確かさを評価する。なお、複数段階のレベルは、確度を示す数値であってもよい。
次に、図2のフローチャートを用いて、画像認識装置1が画像情報から認識対象地物の有無を判定する処理について説明する。
最初に、周辺環境特定手段10は、カーナビゲーションシステム4から車両の位置情報および地図情報を取得し、車両の周辺環境を特定する(ステップS1)。
次に、撮像手段11は、カメラ2から車両周辺の画像を取得し(ステップS2)、その後、画像処理手段12は、撮像手段11が取得した画像を画像処理して認識対象地物の特徴部の探索(パターンマッチング処理)に利用できるよう加工する(ステップS3)。
次に、特徴部判定手段14は、周辺環境特定手段10により特定された車両の周辺環境と、認識対象地物情報格納手段13により記憶装置3に格納された、車両の周辺環境と認識対象地物との対応関係を示すテーブルとから、探索すべき認識対象地物を選択し(ステップS4)、かつ、認識対象地物情報格納手段13により記憶装置3に格納された、各認識対象地物とその特徴部および優先度との関係を示すテーブルから、優先度の最も高い特徴部を探索すべき特徴部として選択する(ステップS5)。
次に、特徴部判定手段14は、撮像手段11により撮像され、画像処理手段12により画像処理された画像情報から、優先度の最も高い特徴部を探索し(ステップS6)、当該画像情報に当該特徴部が包含されるか否かを判定する。
その後、特徴部判定手段14は、2番目に優先度の高い特徴部が、各認識対象地物とその特徴部および優先度との関係を示すテーブルに存在するか否かを判断し(ステップS7)、2番目に優先度の高い特徴部が存在する場合には(ステップS7のNO)、2番目に優先度の高い特徴部を画像情報から探索する(ステップS6)。特徴部判定手段14は、優先度に基づいた順番に従って探索すべき特徴部を全て探索するまで、特徴部の探索(パターンマッチング処理)を継続し、画像情報に特徴部が包含されるか否かの判定を繰り返し実行する。
各認識対象地物とその特徴部および優先度との関係を示すテーブルにある特徴部全ての探索(パターンマッチング処理)を終了すると(ステップS7のYES)、認識対象地物判定手段15は、特徴部判定手段14による特徴部の有無の判定結果から認識対象地物の有無を判定し(ステップS8)、認識対象地物を特定できた場合には(ステップS8のYES)、処理を終了する。
認識対象地物が特定できない場合には(ステップS8のNO)、認識対象地物判定手段15は、車両の周辺環境と認識対象地物との対応関係を示すテーブルに他の探索すべき認識対象地物が存在するか否かを判断し(ステップS9)、他の探索すべき認識対象地物が存在する場合には(ステップS9のNO)、ステップS4乃至S8を繰り返す。
認識対象地物判定手段15は、他の探索すべき認識対象地物が存在しない場合には(ステップS9のYES)、画像中に所定の認識対象地物が存在しないとして処理を終了する。
なお、画像認識装置1は、各認識対象地物の特徴部の全てを探索することなく、認識対象地物の有無を判定するようにしてもよい。主要な特徴部の識別により認識対象地物の有無を判定できる場合もあり、後続の探索を省略することにより、処理の高速化を図ることができるからである。
次に、認識対象地物とその特徴部および優先度との関係について説明する。図3は、認識対象地物である道路標示とその特徴部および優先度との関係の例を示す図である。(A)は、「横断歩道または自転車横断帯あり」、(B)は、「進行方向:直進矢印」、(C)は、「進行方向:直進右折矢印」、(D)は、「最高速度20km」、(E)は、「転回禁止」、(F)は、「進行方向:右折矢印」をそれぞれ示す道路標示である。
図3(A)に示す「横断歩道または自転車横断帯あり」の道路標示は、菱形の上部外側頂点付近に優先度の最も高い特徴部P1を有し、菱形の上部内側頂点付近に優先度の2番目に高い特徴部P2を有し、菱形の下部内側頂点付近に優先度の3番目に高い特徴部P3を有し、かつ、菱形の下部外側頂点付近に優先度の最も低い特徴部P4を有する。
同様に、図3(B)に示す「進行方向:直進矢印」の道路標示は、矢印の頂点付近に優先度の最も高い特徴部P1、矢印の付け根の部分に優先度が2番目の特徴部P2を有し、図3(C)に示す「進行方向:直進矢印」の道路標示は、直進矢印の頂点付近に優先度の最も高い特徴部P1、直進矢印の付け根の部分に優先度が2番目の特徴部P2、右折矢印の付け根の上部に優先度が3番目の特徴部P3、右折矢印の付け根の下部に優先度が4番目の特徴部P4を有し、図3(D)に示す「最高速度20km」の道路標示は、数字上部に優先度の最も高い特徴部P1、数字底部に優先度が2番目の特徴部P2を有し、図3(E)に示す「転回禁止」の道路標示は、転回矢印の上部に優先度の最も高い特徴部P1、転回矢印の付け根の部分に優先度が2番目の特徴部P2、転回矢印の底部に優先度が3番目の特徴部P3を有し、また、図3(F)に示す「進行方向:右折矢印」の道路標示は、右折矢印の付け根の上部に優先度の最も高い特徴部P1、右折矢印の付け根の下部に優先度が2番目の特徴部P2を有する。
なお、図3に示すような、認識対象地物である道路標示とその特徴部に関する情報(特徴部の画素数、画素の幅、長さ、角度、他の特徴部との相対的な位置、色、輝度等)との関係は、記憶装置3に格納される。
次に、認識対象地物判定手段15の判定基準および確度評価手段16の評価基準について説明する。図4は、図3(A)に示す道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」の特徴部の特徴部判定手段14による探索結果と、認識対象地物判定手段15の判定基準および確度評価手段16の評価基準との対応を示す図である。
図4は、「存在すると判定された特徴部」欄40、「認識対象地物有無の判定」欄41および「確度」欄42を有し、「存在すると判定された特徴部」欄40のそれぞれは、特徴部判定手段14により画像内に存在すると判定された特徴部P1乃至P4の組み合わせを表し、「認識対象地物有無の判定」欄41のそれぞれは、図3(A)の道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」が画像内に存在するか否かの判定結果を「無」または「有」で表し、「確度」欄42のそれぞれは、図3(A)の道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」が画像内に存在する確度を5段階のレベル「A」乃至「E」で表す。
例えば、特徴部判定手段14により存在すると判定された特徴部が「P2、P3」の2つである場合、認識対象地物判定手段15は、画像内に図3(A)の道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」が「有」(存在する)と判定し、確度評価手段16は、画像内に図3(A)の道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」が存在する確度はレベル「C」であると評価する。
このように、画像認識装置1は、認識対象地物が画像内に存在するか否かを二者択一で出力することもできるし、或いは、複数レベルを有する確度情報として出力することもできる。従って、画像認識装置1は、例えば、車両位置の測位精度の誤差レベルを検出するアプリケーションといった、画像認識装置1の出力結果を利用するアプリケーションに対し、より付加価値の高い情報を提供することができる。
以上の構成により、画像認識装置1は、認識対象地物の形状そのもの或いは形状の大部分から構成されるパターンを用いてパターンマッチングを行うことなく、個々の認識対象地物を識別できる必要最小限の形状部分から構成される1または2以上の特徴部を用いてパターンマッチングを行うことにより、パターンマッチング処理の負荷を低減することができ、処理のリアルタイム性を向上させることができる。
また、画像認識装置1は、認識対象地物毎に設定された複数の特徴部を探索することにより、認識対象地物の形状の一部が欠けていたり、或いは、汚れていたりして、所定の認識対象地物に属する特徴部の一部が存在すると判定できない場合であっても、他の特徴部の判定結果に基づいて、確実かつ効率的に認識対象地物の存在の有無を判定できる。
また、画像認識装置1は、認識対象地物毎に設定された優先度を有する特徴部を、その優先度の順番で探索することにより、全ての特徴部の探索を行うまでもなく、効率的に認識対象地物の存在の有無を判定できる。
また、画像認識装置1は、認識対象地物毎に設定された複数の特徴部を探索することにより、全体形状が互いに類似し一部のみが異なる道路標示であっても、係る道路標示群を適切かつ迅速に区別できるという効果が得られる。
次に、認識対象地物とその特徴部および優先度との別の関係を利用した認識対象地物の特定方法について説明する。図5は、図3と同様、認識対象地物である道路標示とその特徴部および優先度との関係の例を示す図であるが、優先度が認識対象地物毎ではなく、複数の認識対象地物に共通に設定されている点で図3の場合と異なる。
ここでは、画像認識装置1が取得した画像から、(A)「横断歩道または自転車横断帯あり」、(B)「進行方向:直進矢印」、(C)「進行方向:直進右折矢印」、(D)「最高速度20km」、(E)「転回禁止」および(F)「進行方向:右折矢印」の道路標示を道路標示毎のパターンマッチング処理により特定するのではなく、一括して特定する場合を想定する。
最初に、特徴部判定手段14は、撮像手段11により撮像され、画像処理手段12により画像処理された画像情報から、(A)、(B)および(C)の道路標示に共通する特徴部P1−1を探索する。
特徴部判定手段14により特徴部P1−1が存在すると判定した場合には、画像認識装置1は、画像内にある地物が、(A)、(B)または(C)の何れかの道路標示であり、(D)、(E)および(F)の道路標示ではないと判断し、(D)、(E)および(F)の道路標示に属する他の特徴部の探索を行わないようにする。
その後、特徴部判定手段14は、(B)および(C)の道路標示に共通する特徴部P2−1を探索し、特徴部P2−1が存在すると判定した場合には、(A)の道路標示に属する他の特徴部の探索を行わないようにする。さらに、特徴部判定手段14は、(C)に特有の特徴部P3−1を探索し、特徴部3−1が存在すると判定すると、画像内にある道路標示が(C)の道路標示であると特定する。また、特徴部P2−1が存在しないと判定した場合には、(B)および(C)の道路標示に属する他の特徴部の探索を行わないようにし、(A)に特有の特徴部P3−2を探索し、特徴部3−2が存在すると判定すると、画像内にある道路標示が(A)の道路標示であると特定する。
一方、特徴部判定手段14により特徴部P1−1が存在しないと判定した場合、画像認識装置1は、画像内にある地物が、(D)、(E)または(F)の何れかの道路標示であり、(A)、(B)および(C)の道路標示ではないと判断し、(A)、(B)および(C)の道路標示に属する他の特徴部の探索を行わないようにする。
その後、特徴部判定手段14は、(D)の道路標示に特有の特徴部P2−2、(E)の道路標示に特有の特徴部P2−3、(F)の道路標示に特有の特徴部P2−4を順番に探索し、画像内にある道路標示が(D)、(E)または(F)の道路標示であると特定する。
以上の構成により、画像認識装置1は、認識対象地物毎に設定された特徴部を用いてパターンマッチングを行うことなく、複数の認識対象地物に共通する特徴部を優先的に探索することにより、パターンマッチング処理の負荷を低減し、パターンマッチング処理の迅速化を図ることができる。
また、画像認識装置1は、図5の(B)および(C)の道路標示のように、全体形状が互いに類似し一部のみが異なる道路標示であっても、それぞれ別々に固有の特徴部の探索を行うのではなく、同時進行的に共通する特徴部の探索を行った後に、共通しない特徴部の探索を行うので、係る道路標示群を適切かつ迅速に区別できるという効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、画像認識装置1は、認識対象地物を道路標示としているが、道路の側部に設置される道路標識を認識対象地物としてもよく、踏切、信号機、矢印式信号機等の構造物を認識対象地物としてもよい。
本発明に従った画像認識装置の構成例を示す図である。 画像認識装置が画像情報から認識対象地物の有無を判定する処理の流れを示すフローチャートである。 認識対象地物である道路標示とその特徴部および優先度との関係の例を示す図(その1)である。 図3(A)に示す道路標示「横断歩道または自転車横断帯あり」の特徴部の特徴部判定手段による探索結果と、認識対象地物判定手段の判定基準および確度評価手段の評価基準との対応を示す図である。 認識対象地物である道路標示とその特徴部および優先度との関係の例を示す図(その2)である。
符号の説明
1 画像認識装置
2 カメラ
3 記憶装置
4 カーナビゲーションシステム
10 周辺環境特定手段
11 撮像手段
12 画像処理手段
13 認識対象地物情報格納手段
14 特徴部判定手段
15 認識対象地物判定手段
16 確度評価手段
40 「存在すると判定された特徴部」欄
41 「認識対象地物有無の判定」欄
42 「確度」欄
P1、P2、P3、P4、P1−1、P2−1、P2−2、P2−3、P2−4、P3−1、P3−2 特徴部

Claims (2)

  1. 車両の所定位置に配置され、車両周辺の画像情報を取得する撮像手段と、
    認識対象地物の形状の一部を特徴付ける複数の特徴部であって、所定の優先度が付された特徴部に関する情報を格納する認識対象地物情報格納手段と、
    前記撮像手段により取得された画像情報と前記認識対象地物情報格納手段により格納された特徴部に関する情報とを前記優先度の高い特徴部の順に比較して特徴部の有無を判定する特徴部判定手段と、
    前記特徴部判定手段により存在すると判定された特徴部に基づいて前記画像情報における認識対象地物の有無を判定する認識対象地物判定手段と、を備え
    前記優先度が付された特徴部は、選択的に探索対象となる複数の認識対象地物が共有する特徴部を含み、該特徴部を共有する認識対象地物の数が多い程優先度が高く設定される、
    ことを特徴とする画像認識装置。
  2. 車両の所定位置に配置され、車両周辺の画像情報を取得する撮像手段と、
    認識対象地物の形状の一部を特徴付ける複数の特徴部であって、所定の優先度が付された特徴部に関する情報を格納する認識対象地物情報格納手段と、
    前記撮像手段により取得された画像情報と前記認識対象地物情報格納手段により格納された特徴部に関する情報とを前記優先度の高い特徴部の順に比較して特徴部の有無を判定する特徴部判定手段と、
    前記特徴部判定手段により存在すると判定された特徴部に基づいて前記画像情報における認識対象地物の有無の確度を評価する確度評価手段と、を備え
    前記優先度が付された特徴部は、選択的に探索対象となる複数の認識対象地物が共有する特徴部を含み、該特徴部を共有する認識対象地物の数が多い程優先度が高く設定される、
    ことを特徴とする画像認識装置。
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