JP4445442B2 - シート装置 - Google Patents
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Description
シートクッションに対する立起角度を小さくするように前方とシートクッションに対する立起角度を大きくするように後方とに傾動可能で、且つ、使用者の背中に対面可能なシートバックと、
シートクッションに対してシートバックを前方および後方に傾動させるシートバック駆動装置と、
シートクッションに着座している使用者が操作可能な位置に設けられ、操作に伴いシートバック駆動装置を駆動させるシートバック操作スイッチと、
操作に伴いシートバックを前方へ傾動させるようにシートバック駆動装置を作動させる第2スイッチと、を具備するシート装置において、
シートバックを前方に傾動させるようにシートバック操作スイッチが操作されるときにおいて、シートバックは所定の立起角度に到達するまで傾動可能であり、
シートバックを前方に傾動させるように第2スイッチが操作されるときにおいて、シートバックは前記所定の立起角度よりも小さい角度まで傾動可能であることを特徴とする。
シートクッションに対する立起角度を小さくするように前方とシートクッションに対する立起角度を大きくするように後方とに傾動可能で、且つ、使用者の背中に対面可能なシートバックと、
シートクッションに対してシートバックを前方および後方に傾動させるシートバック駆動装置と、
シートクッションに着座している使用者が操作可能な位置に設けられ、操作に伴いシートバック駆動装置を駆動させるシートバック操作スイッチと、
操作に伴いシートバックを前方へ傾動させるようにシートバック駆動装置を作動させる第2スイッチと、
シートバック操作スイッチの操作によりシートバック駆動装置を制御する制御部とを具備するシート装置において、
シートバックを前方に傾動させるようにシートバック操作スイッチが操作されるときにおいて、シートバックは所定の立起角度に到達するまで傾動可能であり、
シートバックを前方に傾動させるように第2スイッチが操作されるときにおいて、シートバックは所定の立起角度よりも小さい角度まで傾動可能であり、
制御部は、シートバック操作スイッチの操作による操作の如何に拘わらず、シートバックの前記所定の立起角度よりも小さな角度への前記シートバック駆動装置の駆動を制限することを特徴とする。
図7は、シートクッション2およびシートバック3を着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動1,2,3のそれぞれのフローチャートを示す。図7に示すように、格納作動1では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、格納方向に操作されているか否か判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向にオン操作されていると、立起状態のシートバック3の格納作動を開始し、シートバック3の立起角度を次第に小さくさせる(ステップS4)。即ち、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させる。ここで、シートバック3の格納作動とは、立起角度が大きなシートバック3をシートバックモータ400によりシートクッション2に近づけるように傾動させ、シートクッション2の立起角度を小さくすることを意味する。格納作動1において、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させる理由としては、着座位置P1では、シートバック3の立起角度が大きいのが一般的であり、シートバック3が車室内の他の構成要素に干渉するおそれが高いため、格納作動の初期にシートバック3を退避させるためである。次に、シートバック3の格納作動が終了しているか判定する(ステップS6)。シートバック3の格納作動の終了は、シートバック3がシートクッション2に積層されるように、シートバック3が前方に傾動しており、シートバック3の立起角度が最小域にある状態を意味する。シートバック3の格納作動が終了していなければ(ステップS6のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3の格納作動を継続し、シートバック3の立起角度を小さくする。これに対してシートバック3の格納作動が終了していれば(ステップS6のYES)、シートバック3の立起角度が小さいため、車室の構成要素と干渉が生じるおそれがないため、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS8)。シートクッション2の格納作動とは、シートクッションモータ402の駆動によりシートクッション2を着座位置P1から格納位置P2に移動させることを意味する。シートクッション2の格納作動が終了しているか判定する(ステップS10)。シートクッション2の格納作動が終了していなければ(ステップS10のNO)、ステップS2に戻る。なお、シートバック3の格納作動が終了しているため、ECU600からシートバックモータ400への指令値は0とされる。シートクッション2の格納作動が終了していれば(ステップS10のYES)、シート装置1の格納が終了する。なお格納作動1においても、場合によっては、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻およびシートバック3の移動開始時刻を時間的にずらせる方式を採用しても良い。
図9は、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動1,2,3のフローチャートを示す。図9に示す着座作動1では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向にオン操作されていると、まず、シートバック3よりも優先させて、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。シートバック3よりも優先させてシートクッション2の着座作動を開始する理由としては、格納位置P2では、シートバック3はシートクッション2に重なるように折り畳まれており、シートバック3の立起角度が小さいため、シートクッション2を着座移動させたとしても、シート装置1の干渉のおそれが回避されるためである。次に、シートクッション2の着座作動が終了しているか判定し(ステップS6)、終了していなければ、干渉を回避すべく、シートクッション2の着座作動を継続する(ステップS2,S4)。これに対して、シートクッション2の着座作動が終了して着座位置P1にロックされていれば(ステップS6のYES)、シートバック3の着座作動を開始し、シートバック3の立起角度を次第に増加させる(ステップS8)。次に、シートバック3の着座作動が終了しているか判定する(ステップS10)。シートバック3の着座作動が終了していなければ、ステップS2に戻り、シートバック3の立起角度を増加させる。なお、この段階では、シートクッション2の着座作動が終了しており、シートクッションモータ402を駆動させずともよいため、ECU600からシートクッションモータ402への指令値は0として出力される。シートバック3の着座作動が終了すれば(ステップS10のYES)、シート装置1の着座が終了する。なお上記した着座作動1においても、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻およびシートバック3の移動開始時刻を時間的にずらせる方式を採用しても良い。
図11は、シートクッション2およびシートバック3を着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動4のフローチャートを示す。図11に示すように、格納作動4では、操作スイッチ100の格納方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、ヘッドレスト37をヘッドレスト格納位置に退避させる方向へ格納作動させる(ステップS4)と共に、干渉を回避する方向にシートクッション2のフレーム2’をスライド作動させる(ステップS6)。このようにヘッドレスト37およびフレーム2’の退避をシートクッション2よりも優先させている。これによりヘッドレスト37の干渉、シートバック3のフレーム2’の干渉、シートクッション2の干渉を防止するのに有利となる。次に、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させて開始し、シートバック3を折り畳む(ステップS8)。格納作動においてできるだけ早期にシートバック3の立起角度を小さくするためである。次に、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達したか否か判定する(ステップS10)。中間位置Aは、シートクッション2が移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していなければ(ステップS10のNO)、シートバック3の立起角度が大きく、シート装置1の干渉が発生するおそれが高いため、シートクッション2を移動させることなく、ステップS2に戻り、干渉防止方向へのヘッドレスト37の格納作動、干渉防止方向へのフレーム2’のスライド作動、シートバック3の格納作動を継続する。これに対してシートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していれば(ステップS10のYES)、シートバック3の立起角度が小さく、シート装置1の干渉のおそれが回避されるので、シートクッション2を格納作動させるべく、ロック装置7,8をロック解除し、シートクッション2を着座位置P1から離脱可能とする(ステップS12)。次に、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS14)。そして、全ての格納作動が終了しているか否か判定し、終了していなければ(ステップS16のNO)、ステップS2に戻る。この場合、格納作動が終了したものについては、モータへの指令値は0とされる。全ての格納作動が終了していれば(ステップS16のYES)、シート装置1の格納が終了する。図12は上記した格納作動4のタイミングチャートを示す。図12から理解できるように、格納作動4では、ヘッドレスト37の格納作動とシートクッション2のフレーム2’のスライド作動とシートバック3の格納作動とが時間的に重複している。このためシートクッション2およびシートバック3の干渉を抑制しつつ、総作動時間を短縮させることができる。更に、シートバック3の現在位置が中間位置Aに到達していないときには、シート装置1の干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2を移動させないことにしている。しかしながらシートバック3の現在位置が中間位置Aに到達すると、シートバック3の立起角度が小さくなり、干渉のおそれが回避されるため、ロック装置7,8のロック解除が開始される。図12に示すように、ロック解除作動の開始からT1時間経過した後には、シートクッション2の格納作動は開始される。このように格納作動4では、シートバック3の格納作動をシートクッション2の格納作動よりも優先させて、早期にシートバック3の立起角度を小さくし、干渉を抑止している。図12に示すように格納作動4においても、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とが時間的に重複しているため、総作動時間を短縮できる。
図15は、ヘッドレスト37を作動させつつ、シートクッション2およびシートバック3を格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動4と、着座作動5とのフローチャートを示す。図15に示すように、着座作動4では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、先ず、シートクッション2の着座作動をシートバック3の着座作動よりも優先的に開始する(ステップS4)。このように優先させる理由としては、格納位置P2では、シートバック3がシートクッション2に重ねられて立起角度が小さいため、シートバック3の干渉が起こりにくく、シートクッション2を早期に着座作動させたいためである。次に、シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達しているか否か判定する(ステップS6)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していなければ(ステップS6のNO)、干渉のおそれがあるため、シートバック3を着座作動させることなく、つまり、シートバック3を立起させずにシートクッション2の着座作動を継続する(ステップS2)。シートクッション2の現在位置が中間位置Bに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉のおそれが回避されるので、シートバック3の着座作動を開始して、シートバック3の立起角度を増加させ(ステップS8)、ヘッドレスト37をヘッドレスト使用位置にアップ作動させることを開始し(ステップS10)、シートクッション2のスライドを開始する(ステップS12)。このように干渉のおそれが回避されてから、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、フレーム2’のスライド作動を実行する。上記した中間位置Bは、シート装置1が移動したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。そして、全ての着座作動が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2の着座作動、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、シートクッション2のスライドを継続する。この場合、作動が終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、作動が終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。全ての着座作動が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座作動が終了する。図16は上記した着座作動4のタイミングチャートを示す。図16から理解できるように、着座作動4では、シートクッション2の着座作動とシートバック3の着座作動とを時間的に重複させているため、総作動時間を短縮できる。加えて、図16に示すように、ヘッドレスト37の作動およびシートクッション2のフレーム2’のスライドを、シートクッション2およびシートバック3の作動に時間的に重複させているため、総作動時間を一層短縮できる。なお、図16に示すように、ヘッドレスト37の作動時間はシートバック3の着座時間またはシートクッション2の着座時間よりも短い。また、シートクッション2のフレーム2’のスライド時間はシートバック3の着座時間またはシートクッション2の着座時間よりも短い。図16に示すように、着座作動4では、シートクッション2の移動およびシートバック3の移動を時間的に重複させつつ、シートクッション2の移動開始時刻TC3およびシートバック3の移動開始時刻TB3を時間的にずらせている。これにより移動時間を短縮させつつ、シートクッション2およびシートバック3の干渉を抑制するのに有利となる。
図15に示すように、着座作動5は基本的には着座作動4の同じフローチャートを示す。着座作動5では、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動をシートバック3よりも優先させて開始する(ステップS4)。この段階では、シートバック3の立起角度は小さい。またこの段階では、ヘッドレスト37、シートクッション2のフレーム2’は退避されている。次に、シートクッション2が着座位置P1に到達してロックされているか否か判定する(ステップS6)。ステップS6は、格納位置P2から移動するシートクッション2が着座位置P1に到達してロックされているか否か判定するロック判定手段として機能する。シートクッション2が格納位置P2から着座位置P1に到達すれば、ロック装置7,8がフロア4に自動的にロックされるため、シートクッション2がフロア4の着座位置P1に自動的にロックされる。シートクッション2が着座位置P1がロックされていなければ(ステップS6のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2が着座位置P1にロックされるまで、シートクッション2の着座作動を継続する。これに対して、シートクッション2が着座位置P1が到達してロックされていれば(ステップS6のYES)、シートバック3の着座作動を開始し(ステップS8)、ヘッドレスト37のアップ作動を開始し(ステップS10)、シートクッション2のフレーム2’を着座方向にスライド作動させる(ステップS12)。そして、全ての着座作動が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2の着座作動、シートクッション2の着座作動、ヘッドレスト37のアップ作動、シートクッション2のスライドを継続する。なお、作動が終了していない側を駆動させるモータへは指令値を出力するものの、作動が終了した側を駆動させるモータへの指令値を0とする。全ての着座作動が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座作動が終了する。図17は上記した着座作動5のタイミングチャートを示す。着座作動5では、シートクッションモータ402とシートバックモータ400とが独立駆動するため、図17から理解できるように、シートクッション2の着座作動の終了直後に、間隔を置くことなく、速やかにシートバック3の着座作動を連続的に開始させることが容易にでき、総作動時間を短縮させるのに有利である。更に図17から理解できるように、ヘッドレスト37の作動、シートクッション2のスライド作動、シートバック3の着座作動を互いに時間的に重複させているため、総作動時間を一層短縮できる。なお、上記した着座作動5においても、場合によっては、作動開始時刻をずらしつつ、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させても良い。
図18は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御aのフローチャートを示す。図18に示すように、格納作動速度制御aでは、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させて総作動時間を短縮させている。
この場合には、図18に示すように、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、シートバック3の格納作動を開始し(ステップS4)、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS6)。このようにシートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に格納作動する。そして、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS8)。中間位置Acは、シートクッション2の格納作動の移動速度が増加したとしても、シート装置1の干渉が生じない位置として予め設定されており、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。そして、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2の移動速度をVCa(VCaはVCbよりも相対的に低速)に設定する。その理由としては、シートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に格納作動を開始しているため、シートバック3の立起角度がまだ大きいと推定され、シートクッション2の移動速度が相対的に低速でないと、干渉が生じるためである。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS8のYES)、シートクッション2の移動速度を増速させたとしても干渉が回避される。このためシートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。ここで、ステップS8は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS12は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3およびシートクッション2の格納作動を継続する。シート装置1の格納が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の格納が終了する。図19は移動速度VCb,VCaとシートクッション2の位置との関係を示す。図19に示すように、上記した格納作動速度制御aでは、作動時間を作動前期と作動後期とに分割し、シートクッション2の移動速度を作動前期では相対的に低速としつ、作動後期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御される。なお、場合によっては、作動時間を作動前期と作動中期と作動後期とに分割し、シートクッション2の移動速度を作動前期および作動中期では相対的に低速としつ、作動後期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御されることにしても良い。あるいは、シートクッション2の移動速度を作動前期では相対的に低速としつ、作動後期および作動中期では増速させて作動前期よりも相対的に高速となるように制御されることにしても良い。
図20は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御bのフローチャートを示す。図20に示すように、格納作動速度制御bでは、シートバック3の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させて総作動時間を短縮させている。
図20に示すように、格納作動速度制御bでは、操作スイッチ100の操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が格納方向へオン操作されていると、シートクッション2の格納作動を開始する(ステップS4)。そしてシートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS6)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉が生じるおそれがあるため、シートクッション2の移動速度をVCaに設定する。VCaはVCbよりも相対的に低速とされており、干渉が回避される。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させる。更に、シートクッション2を格納作動させつつ、シートバック3の格納作動を開始する(ステップS12)。これによりシートクッション2の作動時間とシートバック3の作動時間を重複させて、総作動時間を短縮できる。そして、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS14)。中間位置Abはシートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の立起角度が大きいため、干渉を防止すべく、シートバック3の移動速度をVBa(VBaはVBbよりも相対的に低速)に設定する。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、シートバック3の立起角度が小さいため、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定し、移動時間を短縮させる。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS20)、終了していなければ(ステップS20のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3のおよびシートクッション2の格納作動を継続する。また、シート装置1の格納作動が終了していれば(ステップS20のYES)、シート装置1の格納が終了する。このような図20に示す格納作動速度制御bにおいては、ステップS6は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS10は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。
図23は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ着座位置P1から格納位置P2に移動させる格納作動速度制御cのフローチャートを示す。格納作動速度制御cは、格納作動速度制御bのフローチャートと基本的に同じフローチャートを示す。図23に示すように、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定し(ステップS6)、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度を徐々に増加させ、スローアップさせる(ステップS8)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS10のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。また、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の移動速度を徐々に増加させ、スローアップさせる。中間位置Abは、シートバック3の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。図24は格納作動速度制御cにおいて移動速度VCbとシートクッション2の位置に関する速度関係を示す。図24に示すように格納作動速度制御cでは、シートクッション2の移動速度は、作動前期では徐々に増加し、作動後期では作動前期よりも高速とされるように制御される。図25は格納作動速度制御cにおいて移動速度VBbとシートバック3の位置に関する速度関係を示す。図25に示すように格納作動速度制御cでは、シートバック3の移動速度は、作動前期では徐々に増加し、作動後期では作動前期よりも高速とされるように制御される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。なお、上記した格納作動速度制御cにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
図26は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御aのフローチャートを示す。図26に示すように、着座作動速度制御aでは、操作スイッチ100の着座方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動を開始し(ステップS4)、シートバック3の着座作動を開始する(ステップS6)。このようにシートバック3およびシートクッション2はほぼ同時に着座作動を開始する。そしてシートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS8)。中間位置Abは、シートバック3の着座作動の移動速度を増加させても、干渉しない位置として、ECU600のメモリに予め記憶されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS8のNO)、干渉するおそれがあるため、シートバック3の移動速度をVBaに設定する。移動速度VBaは移動速度VBbよりも相対的に低速であり、干渉が回避される。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS8のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させることができる。そしてシート装置1の着座が終了しているか否か判定し(ステップS14)、終了していなければ(ステップS14のNO)、ステップS2に戻り、シートクッション2およびシートバック3の格納作動を継続する。シート装置1の着座が終了していれば(ステップS14のYES)、シート装置1の着座が終了する。図27は移動速度VBaおよびVBbとシートバック3の位置との関係について示す。図27に示すように着座作動速度制御aでは、シートバック3の移動速度は、作動前期では相対的に低速であり、作動後期では作動前期よりも相対的に高速とされるように制御される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。ここで図26に示す着座作動速度制御aにおいては、ステップS8は、物理量検出手段で検出したシートバック3に関する物理量に基づいてシートバック3の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS12は、位置判定手段によりシートバック3の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートバック3の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。なお、上記した着座作動速度制御aにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
図28は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御bのフローチャートを示す。図28に示すように、着座作動速度制御bでは、操作スイッチ100の着座方向への操作状況を読み込み、操作状況を判定する(ステップS2)。操作スイッチ100が着座方向へオン操作されていると、シートクッション2の着座作動を開始する(ステップS4)。そしてシートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定する(ステップS6)。中間位置Acは、シートクッション2の移動速度を増加させても干渉が回避される位置として設定され、ECU600のメモリに車種毎に記憶されている。シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、干渉を回避すべく、シートクッション2の移動速度をVCa(VCaはVCbよりも相対的に低速)に設定する。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されているため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbはVCaよりも相対的に高速)に設定する。これにより総作動時間を短縮させる。更に、シートバック3の着座作動を開始する(ステップS12)。そしてシートバック3の現在位置が中間位置Abに到達したか否か判定する(ステップS14)。中間位置Abは予め設定されている。シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、干渉を回避すべく、シートバック3の移動速度をVBa(VBaはVBbよりも相対的に低速)に設定する。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbはVBaよりも相対的に高速)に設定し、移動時間を短縮させる。そして、シート装置1の格納が終了しているか否か判定し(ステップS20)、終了していなければ(ステップS20のNO)、ステップS2に戻り、シートバック3およびシートクッション2の格納作動を継続する。シート装置1の格納が終了していれば(ステップS20のYES)、シート装置1の格納が終了する。図29は移動速度VCaおよびVCbとシートクッション2の位置との関係について示す。図30は移動速度VBaおよびVBbとシートバック3の位置との関係について示す。ここで図28に示す着座作動速度制御bにおいては、ステップS6は、物理量検出手段で検出したシートクッション2に関する物理量に基づいてシートクッション2の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS10は、位置判定手段によりシートクッション2の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。また図28に示す着座作動速度制御bにおいては、ステップS14は、物理量検出手段で検出したシートバック3に関する物理量に基づいてシートバック3の移動位置が、予め設定した所定位置に到達したか否かを判定する位置判定手段として機能する。ステップS18は、位置判定手段によりシートバック3の移動位置が所定位置に到達したと判定されるとき、シートクッション2の移動速度を初期の移動速度よりも変化(増加)させる指令を出力する速度変化指令手段として機能する。なお、上記した着座作動速度制御bにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
図31は、シートクッション2およびシートバック3を速度制御しつつ格納位置P2から着座位置P1に移動させる着座作動速度制御cのフローチャートを示す。着座作動速度制御cは、図28に示す着座作動速度制御bのフローチャートと基本的に同じフローチャートを示す。但し、図31に示すように、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達したか否か判定し(ステップS6)、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していなければ(ステップS6のNO)、シートクッション2の移動速度を徐々に増加させてスローアップさせる(ステップS8)。これに対して、シートクッション2の現在位置が中間位置Acに到達していれば(ステップS6のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートクッション2の移動速度をVCb(VCbは相対的に高速)に設定し、総作動時間を短縮させる。また、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していなければ(ステップS14のNO)、シートバック3の移動速度を徐々に増加させてスローアップさせる(ステップS16)。これに対して、シートバック3の現在位置が中間位置Abに到達していれば(ステップS14のYES)、干渉するおそれが回避されるため、シートバック3の移動速度をVBb(VBbは相対的に高速)に設定し(ステップS18)、移動時間を短縮させる。図32は移動速度VCbとシートクッション2の位置との関係について示す。図33は移動速度VBbとシートバック3の位置との関係について示す。図32,33に示すように着座作動速度制御cでは、シートクッション2の移動速度、シートバック3の移動速度は、作動前期では相対的に低速であり、作動後期では作動前期よりも相対的に高速に維持される。このように速度制御すれば、干渉を回避しつつ、総作動時間を短縮させることができる。なお、上記した着座作動速度制御cにおいては、シートクッション2およびシートクッション2はほぼ同時に作動開始するが、これに限らず、シートクッション2の作動とシートクッション2の作動とを時間的に重複させつつ、その作動開始時刻をずらせることにしても良い。
本実施例の特徴を図5、図34,図35を参照して説明を加える。図5に示すように、前記したシートバック操作スイッチ102は、リクライニング作動させる機能を果たすものであり、着座位置P1のシートクッション2に着座している使用者が操作可能な位置に設けられている。シートクッション2に着座している使用者が着座したままシートバック操作スイッチ102を手動で操作すると、操作量に応じてシートバック3を後方(矢印R方向)および前方(矢印F方向)に傾動させてリクライニング作動させることができ、快適性が得られる。このリクライニング作動は微調整可能領域θA(リクライニング領域)内において行われる。ここで、シート装置1に着座する使用者がシートバック操作スイッチ102を着座したまま操作するときには、シートバック3を微調整可能領域θA(リクライニング領域)内においてのみ傾動させることができるように設定されている。即ち、シート装置1に着座している使用者がシートバック操作スイッチ102を操作するとき、シートバック3の前方(矢印F方向)への過剰の傾動を禁止する微調整禁止領域θB(図5参照)が予め設定されている。シート装置1に着座する使用者が着座したまま、シートバック操作スイッチ102を操作するとしても、シートバック3を微調整禁止領域θB内に傾動させることできない。微調整禁止領域θBは、シートクッション2に着座している使用者に対するシートバック3からの過剰負荷を抑止する過剰負荷抑止領域に相当する。換言すると、シートバック3は、テーブル機能を発揮できるようにシートクッション2に対して折り畳み可能であるため、シートバック3が前方(矢印F方向)に傾動する方向にシートバック操作スイッチ102が操作されると、シートバック3の立起角度θが過剰に小さくなり、シートクッション2に着座している使用者がシートバック3からの押圧により過剰な負荷を受けるおそれがある。この点について本実施例によれば、シートクッション2に着座している使用者が、シートバック3の立起角度θを小さくする方向に、つまり、前方(矢印F方向)に、シートバック操作スイッチ102を操作するときであっても、前方(矢印F方向)へのシートバック3の傾動をECU600は禁止する。この結果、シートクッション2に使用者が着座している状態では、シートクッション2に着座している使用者に対してシートバック3が過剰負荷を与えることが抑止され、安全性が高められている。
上記した実施例は車両の後部側のシート装置に適用したものであるが、前部側のシート装置に適用することもできる。上記した実施例は車両のシート装置1に適用したものであるが、車両以外の用途に使用されるシート装置に適用しても良い。着座位置P1はフロア4のうち相対的に前側とされ、格納位置P2は相対的に後側とされているが、逆でも良い。また、着座位置P1と格納位置P2とに切り替える機構は、上記した図1〜図5に示す構造に限定されるものではなく、適宜変更して実施できるものであり、例えば、シートクッション2およびシートバック3を上下反転させる方式でも良い。上記した実施例によれば、シートクッション2を移動させるためにフォー(四)リンク装置が設けられているが、リンク装置に限定されるものではなく、ギヤ機構等の他の機構を利用しても良い。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
Claims (12)
- 使用者の尻に対面可能なシートクッションと、
前記シートクッションに対する立起角度を小さくするように前方と前記シートクッションに対する立起角度を大きくするように後方とに傾動可能で、且つ、使用者の背中に対面可能なシートバックと、
前記シートクッションに対して前記シートバックを前方および後方に傾動させるシートバック駆動装置と、
前記シートクッションに着座している使用者が操作可能な位置に設けられ、操作に伴い前記シートバック駆動装置を駆動させるシートバック操作スイッチと、
操作に伴い前記シートバックを前方へ傾動させるように前記シートバック駆動装置を作動させる第2スイッチと、を具備するシート装置において、
前記シートバックを前方に傾動させるように前記シートバック操作スイッチが操作されるときにおいて、前記シートバックは所定の立起角度に到達するまで傾動可能であり、
前記シートバックを前方に傾動させるように前記第2スイッチが操作されるときにおいて、前記シートバックは前記所定の立起角度よりも小さい角度まで傾動可能であることを特徴とするシート装置。 - 使用者の尻に対面可能なシートクッションと、
前記シートクッションに対する立起角度を小さくするように前方と前記シートクッションに対する立起角度を大きくするように後方とに傾動可能で、且つ、使用者の背中に対面可能なシートバックと、
前記シートクッションに対して前記シートバックを前方および後方に傾動させるシートバック駆動装置と、
前記シートクッションに着座している使用者が操作可能な位置に設けられ、操作に伴い前記シートバック駆動装置を駆動させるシートバック操作スイッチと、
操作に伴い前記シートバックを前方へ傾動させるように前記シートバック駆動装置を作動させる第2スイッチと、
前記シートバック操作スイッチの操作により前記シートバック駆動装置を制御する制御部とを具備するシート装置において、
前記シートバックを前方に傾動させるように前記シートバック操作スイッチが操作されるときにおいて、前記シートバックは所定の立起角度に到達するまで傾動可能であり、
前記シートバックを前方に傾動させるように前記第2スイッチが操作されるときにおいて、前記シートバックは前記所定の立起角度よりも小さい角度まで傾動可能であり、
前記制御部は、前記シートバック操作スイッチの操作による操作の如何に拘わらず、前記シートバックの前記所定の立起角度よりも小さな角度への前記シートバック駆動装置の駆動を制限することを特徴とするシート装置。 - 請求項1または2において、前記シートバック操作スイッチは、前記シートバックを後方に傾動させてリクライニング作動させるリクライニングスイッチを兼用することを特徴とするシート装置。
- 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記第2スイッチは、前記シートクッションに着座している使用者の手が届かない位置に離間して設けられていることを特徴とするシート装置。
- 請求項4において、前記第2スイッチは、前記シートクッションに対して前記シートバックを重ねることにより前記シートバックにテーブル機能を発揮させるように、前記シートバックを作動させることを特徴とするシート装置。
- 請求項4または5において、前記シートクッションに着座している使用者の手が届かない位置に開閉ドアが設けられており、前記第2スイッチが前記開閉ドア側に設けられていることを特徴とするシート装置。
- 請求項4〜6のうちのいずれか一項において、前記第2スイッチは、連続的な操作を必要とすることなく、前記シートバックを前方および/または後方に傾動させるように前記シートバック駆動装置を作動させるスイッチであることを特徴とするシート装置。
- 請求項7において、前記第2スイッチは、単一操作で、前記シートバックを前方および/または後方に傾動させるように前記シートバック駆動装置を作動させるスイッチであることを特徴とするシート装置。
- 請求項1〜8のうちのいずれか一項において、更に、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置と前記格納位置との間で移動可能に設けられており、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置と前記格納位置との間で移動させるシート駆動装置が設けられており、
前記シート駆動装置は、前記シートバック駆動装置の他にシートクッション駆動装置を有することを特徴とするシート装置。 - 請求項9において、前記格納位置では、前記シートクッションに対して前記シートバックの角度が小さくなった状態で格納されていることを特徴とするシート装置。
- 請求項2〜10のうちのいずれか一項において、前記制御部は、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置から前記格納位置に移動させるにあたり、または、前記格納位置から前記着座位置に移動させるにあたり、前記シートクッションの移動および前記シートバックの移動を時間的に重複させて実行することを特徴とするシート装置。
- 請求項2〜11のうちのいずれか一項において、前記制御部は、前記シートクッションおよび前記シートバックを前記着座位置から前記格納位置に移動させる途中行路において、および/または、前記格納位置から前記着座位置に移動させる途中行路において、
前記シートクッションおよび前記シートバックのうちの少なくとも一方の干渉を抑制する方向に、前記シートクッションおよび前記シートバックのうちのうちの少なくとも一方の移動速度をこれの初期の移動速度よりも変化させることを特徴とするシート装置。
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