JP4416704B2 - 無線伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像、音声、画像等を表すデータを無線通信によって伝送する無線伝送システムに関する。
家庭内に液晶ディスプレイテレビ、プラズマディスプレイテレビ等のフラットディスプレイテレビが広まり、テレビの軽量化が実現されることで、家庭内でテレビの移動が従来より手軽に行えるようになった。テレビで映像を見るためには、DVDプレーヤー、デジタルカセットレコーダー、チューナーのような映像コンテンツを提供することができる機器(映像コンテンツ提供機器)から、映像コンテンツをテレビ側に送る必要がある。
通常、映像コンテンツは、有線のケーブルを用いて映像コンテンツ提供機器からテレビへと移動する。最近になり、無線LAN(Local Area Network)を利用することにより、有線のケーブルを使うことなく映像コンテンツを映像コンテンツ提供機器からテレビへ移動させることができるようになった。
今まで、テレビにて映像を見るためには映像コンテンツを伝達するためのケーブルが必ず必要であり、テレビ放送を見るためにはテレビの置いてある部屋にアンテナケーブルを配置する必要があった。しかし、無線LAN経由で映像コンテンツが移動できるようになると、それらのケーブルが必要なくなり、家庭内において配置場所の制限無くテレビを自由に移動させることが可能となる。このような利点が着目され、近年、徐々に無線LANを利用した無線映像伝送が広まりつつある。尚、無線LANの規格としては、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11があり、IP(Internet Protocol)上の映像や音声の伝送の規格としてRTP(Real-time Transport Protocol;リアルタイム転送プロトコル)がある。
また、下記特許文献1には、受信機のディスプレイに表示されたテスト映像を利用して映像信号伝送路の指向性を大まかに調整する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、無指向性の通信波を送受信する第1通信手段と、指向性のある通信波を送受信する第2通信手段と、低レートのデータを前記第1通信手段で送受信し且つ高レートのデータを前記第2通信手段で送受信するように制御する送受信データ制御手段を備えたことを特徴とする無線通信装置が開示されている。
特開2003−163846号公報 特開2005−26733号公報
無線LANを介した電波を使用して映像伝送を行うためには、テレビ等の映像受信機やDVDプレーヤー等の映像送信機に、無線LAN用の機器を設ける必要がある。無線LAN用の機器は、無線LANモジュールとして映像受信機、映像送信機に内蔵されるか、或いは外付けのオプションとして映像受信機、映像送信機に外付けされる。どちらにしても従来のよりも無線LAN用の機器を追加している分だけ、消費電力が大きくなる。環境に配慮した製品を作るためには、できるだけ、消費電力を小さくする必要がある。
同じ電波のチャンネルを利用している複数の無線LANは互いに干渉しあうため、同じ電波のチャンネルを利用している複数の無線LANを近接して配置すると、無線LAN本来のスループットが出なくなる。無指向性のアンテナを用いた場合、電波の届く範囲は広いため、同じチャンネルの電波を使用して適正なスループットを得るためには相応の距離(例えば、50m程度)が必要となる。換言すれば、家庭内で、無指向性のアンテナを用いた複数の無線LANが同じ電波のチャンネルを利用すると、無線LAN本来のスループットは得られ難い。
尚、特許文献1や2に記載の従来構成例は、上記の問題を解決するものではない(或いは問題の解決策としては不十分である)。
本発明は、上記の点に鑑み、無線通信に起因する電力増加を抑制すると共に、他の機器が出力する信号との干渉を抑制することができる無線伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る無線伝送システムは、送信機と受信機との間で第1のデータを無線通信によって伝送する無線伝送システムにおいて、前記受信機は、第1のデータを無線にて受信するための第1の指向性アンテナを備え、前記送信機は、第1のデータを無線にて送信するための第2の指向性アンテナと、第2の指向性アンテナから放射される信号の強度が第2の指向性アンテナにて第1のデータを伝播可能な最小強度になるように前記強度を制御する強度制御手段と、を備え、前記第1のデータは映像データを含み、該映像データは連続する複数の映像フレームによって構成されており、前記強度を前記最小強度にすることは、上記無線伝送システムに定められた映像レートによって決定され、受信機が第1のデータの受信に失敗し、送信機が同じデータを再送する場合に、受信機における再生映像に乱れが生じない再生の許容遅延時間内に正しく受信機に伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数が、所定の基準値に維持されることに相当することを特徴とする。
これにより、無線通信に起因する電力増加を低く抑えることができる。また、送信機と受信機の間を中心とした極めて小さな範囲にしか第1データに係る信号が届かないため、無指向性アンテナを用いて信号を伝送するよりも他の無線通信機器が用いる信号との干渉が少なくなる。
具体的には例えば、前記受信機は、更に第1の無指向性アンテナを備え、前記送信機は、更に第2の無指向性アンテナを備え、前記受信機と前記送信機は、前記第1の無指向性アンテナ及び前記第2の無指向性アンテナを介して、前記受信機による前記第1のデータの受信状態を表す第2のデータの通信を行い、前記強度制御手段は、前記第2のデータに基づいて前記強度を制御することにより、前記強度を前記最小強度にするとよい。
また、例えば、前記受信機と前記送信機は、前記第1の指向性アンテナ及び前記第2の指向性アンテナを介して、前記受信機による前記第1のデータの受信状態を表す第2のデータの通信を行い、前記強度制御手段は、前記第2のデータに基づいて前記強度を制御することにより、前記強度を前記最小強度にするにようにしてもよい。
また、例えば、当該無線伝送システムは、第3の無指向性アンテナを有したアクセスポイントを更に備え、前記受信機と前記送信機との間の前記第2のデータの通信は、第3の無指向性アンテナを経由して行われるようにしてもよい。
そして、例えば、前記送信機は、前記第2のデータに基づいて、前記第1の指向性アンテナと前記第2の指向性アンテナで第1のデータの通信を行うことの可否を判断し、不可能と判断した場合に、第1のデータを送信するためのアンテナを前記第2の指向性アンテナから前記第2の無指向性アンテナに切り替える手段を有しており、その切り替えが行われた後、前記受信機と前記送信機との間の第1のデータの通信は、前記第3の無指向性アンテナを経由しつつ、前記第1の無指向性アンテナ及び前記第2の無指向性アンテナを介して行われるようにしてもよい。
このように構成すれば、送受信機間の距離が比較的長くても、安定した第1のデータの通信が可能となる。
また、例えば、前記第1の指向性アンテナと前記第2の指向性アンテナを、光通信を行うための指向性アンテナとしてもよい。
上述した通り、本発明に係る無線伝送システムによれば、無線通信に起因する電力増加が抑制され、また、他の機器が出力する信号との干渉を抑制することができる。
<<第1実施形態>>
以下、本発明に係る無線伝送システムの第1実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態の無線伝送システムの全体構成図である。
[全体構成]
第1実施形態の無線伝送システムは、指向性アンテナ11を備えた無線映像受信機1(以下、「受信機1」と略記する)と、指向性アンテナ21を備えた無線映像送信機2(以下、「送信機2」と略記する)と、を有して構成される。第1実施形態は、送信機2と受信機1との距離が比較的短く、指向性アンテナ11及び21を用いた送信機2及び受信機1間の通信の電波が十分に届く状態を想定している。
指向性アンテナ11及び21を介して、送信機2から受信機1に伝達されるデータは、映像を表す映像データや音声を表す音声データなどである。以下、指向性アンテナ11及び21を介して送信機2から受信機1に伝達されるデータが映像データであるとして説明を行う。送信機2と受信機1との間の通信は、無線LAN(Local Area Network)を介して行われる。
映像データとしての映像コンテンツは送信機2に記録されている。送信機2は、指向性アンテナ21より映像データを無線LANを経由して送信する。受信機1は、指向性アンテナ11にて受信した映像データに基づいて、映像コンテンツの表示を行う。伝送されるべき映像データは、連続する複数の映像フレーム(映像フレームデータ)によって構成されている。従って、送信機2は、映像フレームを次々と受信機1に対して送信し、受信機1は、次々と映像フレームを受信して映像コンテンツの表示を行うことになる。
指向性アンテナ21から出力される電波の強度は、送信機2に保存された規定値によって定められる。この規定値を適切に設定することで、映像の再生を維持しつつ送信機2からの電波の強度を小さく抑えることができ、低消費電力化が達成される。
[受信機]
図2は、図1の受信機1の構成を示すブロック図である。図2において、図1と同一の部分には同一の符号を付してある。受信機1は、指向性アンテナ11と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)13と、データ変換部(無線LANデータ変換部)14と、映像出力部(表示部)15と、を有して構成される。
指向性アンテナ11及び送信機2の指向性アンテナ21は、前と後の方向に比較的高い感度を示す8字形指向性、或いは一方向にのみ比較的高い感度を示す単一指向性等の指向性を有するアンテナである。指向性アンテナ11は、送信機2の指向性アンテナ21から送信される映像データを、無線LANを経由して受信する。指向性アンテナ11が受信した映像データは、送受信管理部13に送られる。
送信機2から送られてくる映像データには、例えば各映像フレームごとに、受信機1側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータが付加されており、送受信管理部13は、その付加されたデータに基づいて、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(例えば、各映像フレーム)に誤りがないかを判定する。誤りがない場合、送受信管理部13は、受信した映像データ(映像フレーム)をデータ変換部14に送るとともに、確認応答データ(ACKフレーム)を作成して該確認応答データを指向性アンテナ11に送る。指向性アンテナ11は、送られてきた確認応答データを電波として、送信機2に対して送信する。一方、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(映像フレーム)に誤りがある場合、送受信管理部13は、受信した映像データ(映像フレーム)を破棄する。この場合、確認応答データは作成されない。
データ変換部14は、送受信管理部13から送られてきた映像データ(映像フレーム)を、映像出力部15で映像出力が可能なデータ形式に変換した上で映像出力部15に送る。映像出力部15は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の映像表示媒体であり、データ変換部14から送られてきた映像データ(映像フレーム)を、映像としてユーザが視聴可能なように表示する。
[送信機]
図3は、図1の送信機2の構成を示すブロック図である。図3において、図1と同一の部分には同一の符号を付してある。送信機2は、指向性アンテナ21と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)23と、映像データ変換部24と、映像データ記録部25と、強度制御部(電波出力制御部)26と、電波出力規定値保存部27と、を有して構成される。
映像データ記録部25は、DVD(Digital Versatile Disk)やハードディスク等の記録媒体であり、映像コンテンツを記録している。映像データ記録部25は、例えば、DVD再生機器やハードディスクレコーダを構成する一要素である。ユーザからの映像送信の要求により、映像コンテンツを表す映像データは映像データ記録部25から映像データ変換部24に送られる。
映像データ変換部24は、映像データ記録部25から送られてきた映像データを、無線LANにて通信できるデータ形式に変換した上で送受信管理部23に送る。送受信管理部23は、映像データ変換部24から送られてくる映像データを指向性アンテナ21に送る。この際、受信機1側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータを、例えば映像フレームごとに映像データに付加しておく。指向性アンテナ21は、送受信管理部23から送られてきた映像データを無線の電波として、受信機1に対して送信する。
電波出力規定値保存部27には、指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度(即ち、電波の強度)を決定する規定値が保存されている。指向性アンテナ21から放射される信号の強度を、以下「送信信号強度α」ということがある。送信信号強度αによって、指向性アンテナ21から放射される信号の電力(送信パワー)は特定される。上記規定値は強度制御部26に与えられており、強度制御部26は、送信信号強度αが該規定値に応じた強度になるように、例えば指向性アンテナ21の前段に設けられた送信アンプ(不図示)の増幅度を変化させる。指向性アンテナ21は、上記規定値に応じた信号の強度にて映像データを電波として出力することになる。尚、強度制御部26への上記規定値の伝達は、一定の間隔をおいて周期的に行われるようにしてもよいし、送信機2の起動時に1回だけ行われるようにしても良い。また、決まった時間に行われるようにしてもよい。
また、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度になるように、上記規定値を設定しておくことが望ましい。これにより、消費電力の極小化が図られる。
例えば、送信機2と受信機1との間の距離が予め定められている場合、或いは指向性アンテナ21と11との間の距離が予め定められている場合は、当該無線伝送システムの製造段階や製品出荷時において、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度になるような規定値を予め固定値として与えておくと良い。また、ユーザの操作により、上記規定値を変更可能なようにしておくとよい。この規定値の変更により、送信信号強度αを、映像データを伝播できる最小の強度とすることも可能である。
また、映像データ(映像フレーム)の送信後、受信機1側から上記の確認応答データが返送される。指向性アンテナ21は、その確認応答データを受信し、送受信管理部23に送る。送受信管理部23は、指向性アンテナ21から確認応答データを受け取ると、その確認応答データに対応した映像データ(映像フレーム)の送信が成功したと判断する。一方、一定時間が経過しても指向性アンテナ21から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部23は映像データ(映像フレーム)の送信が失敗したと判断して、再度同じ映像データ(映像フレーム)を送信する(再送する)。
この失敗が一定回数繰り返された場合、再送を中止する(そして、例えば、通信不良の報知を行う)。また、この失敗が一定回数繰り返された場合、上記規定値に所定のオフセット値を加算した値を、新たな規定値として採用し、指向性アンテナ21から放射される信号の強度(送信信号強度α)がその新たな規定値に応じた強度になるようにしてもよい。つまり、採用する規定値を増加させることにより、送信信号強度αを増加させるのである。この場合、指向性アンテナ21は、その新たな規定値に応じた信号の強度にて映像データを電波として出力することになる。強度制御部26は、送信信号強度αを特定する規定値を、一定の間隔をおいて周期的に或いは定められた時間に、初期値(即ち、電波出力規定値保存部27に保存されている規定値)に戻すようにしても構わない。
送信信号強度αが小さくなると、エラーフレーム(受信機側で受信した「誤りがある映像フレーム」)が増加し、再生映像(映像出力部15から出力される映像)に乱れが発生しうる。しかしながら、送信機2(又は後述する2a、2b)による上記映像データ(映像フレーム)の再送により、その再送に係る映像データ(映像フレーム)が所定の許容遅延時間内に誤りなく(即ち、正しく)受信機1(又は後述する1a、1b)に伝達されれば、再生映像に乱れは生じない。つまり、エラーフレームがあったとしても、「上記許容遅延時間内に受信機1(又は後述する1a、1b)に正しく伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数が、0に維持」されれば、再生映像に乱れは生じない。
そして、「送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度になる」とは、例えば、「上記許容遅延時間内に受信機1(又は後述する1a、1b)に正しく伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数が、所定の基準値ref1に維持される」ことを意味する。上記基準値ref1は、0より大きな一定値であって、なるだけ0に近い小さな数値とすることが望ましい。上記許容遅延時間は、当該無線伝送システムに定められた映像レートによって決定される。即ち、映像レートが定まれば上記許容遅延時間は自動的に定まる。従って、映像レートが定まれば、上記の「最小の強度」も自動的に定まる、とも言える。
上述した第1実施形態においては、送信機2からの映像データの送信量が大きいため、送信機2の送信信号強度αの調整について特に着目して説明した。しかしながら、送信機2の指向性アンテナ21から放射される信号の強度を調整する仕組みと同様の仕組みを備えるようにして、受信機1の指向性アンテナ11から放射される信号(確認応答データを表す信号)の強度も調整するようにしてもよい。この場合、受信機1の指向性アンテナ11から放射される信号の強度は、送信機2の指向性アンテナ21から出力されるデータにより設定される。
<<第2実施形態>>
次に、本発明に係る無線伝送システムの第2実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。図4は、第2実施形態の無線伝送システムの全体構成図である。図4中、図1と同一の部分には同一の符号を付してある。
[全体構成]
第2実施形態の無線伝送システムは、指向性アンテナ11及び無指向性アンテナ12を備えた無線映像受信機1a(以下、「受信機1a」と略記する)と、指向性アンテナ21及び無指向性アンテナ22を備えた無線映像送信機2a(以下、「送信機2a」と略記する)と、を有して構成される。第1実施形態と同様、第2実施形態も、送信機2aと受信機1aとの距離が比較的短く、指向性アンテナ11及び21を用いた送信機2a及び受信機1a間の通信の電波が十分に届く状態を想定している。
指向性アンテナ11及び21を介して、送信機2aから受信機1aに伝達されるデータは、映像を表す映像データや音声を表す音声データなどである。以下、指向性アンテナ11及び21を介して送信機2aから受信機1aに伝達されるデータが映像データであるとして説明を行う。送信機2aと受信機1aとの間の通信は、無線LANを介して行われる。
映像データとしての映像コンテンツは送信機2aに記録されている。送信機2aは、指向性アンテナ21より映像データを無線LANを経由して送信する。受信機1aは、指向性アンテナ11にて受信した映像データに基づいて、映像コンテンツの表示を行う。伝送されるべき映像データは、連続する複数の映像フレーム(映像フレームデータ)によって構成されている。従って、送信機2aは、映像フレームを次々と受信機1aに対して送信し、受信機1aは、次々と映像フレームを受信して映像コンテンツの表示を行うことになる。
指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度を制御するための強度制御データが、無指向性アンテナ12及び22を介して、受信機1aから送信機2aに伝送される。この強度制御データに基づいて指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度を制御することにより、受信機1aにおける映像の乱れが生じない範囲で指向性アンテナ21から出力される信号の強度の極小化を図り、低消費電力化を実現する。
[受信機]
図5は、図4の受信機1aの構成を示すブロック図である。図5において、図2及び図4と同一の部分には同一の符号を付しており、同一の符号を付した部分の重複する説明を省略する場合がある。受信機1aは、指向性アンテナ11と、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ12と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)13aと、データ変換部(無線LANデータ変換部)14と、映像出力部(表示部)15と、データ監視部(無線LANデータ監視部)16と、受信状態情報記録部17と、強度制御データ管理部18と、を有して構成される。
指向性アンテナ11は、送信機2aの指向性アンテナ21から送信される映像データを、無線LANを経由して受信する。指向性アンテナ11が受信した映像データは、送受信管理部13aに送られる。
送信機2aから送られてくる映像データには、例えば各映像フレームごとに、受信機1a側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータが付加されており、送受信管理部13aは、その付加されたデータに基づいて、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(例えば、各映像フレーム)に誤りがないかを判定する。誤りがない場合、送受信管理部13aは、受信した映像データ(映像フレーム)をデータ変換部14に送るとともに、確認応答データを作成して該確認応答データを指向性アンテナ11に送る。指向性アンテナ11は、送られてきた確認応答データを電波として、送信機2aに対して送信する。一方、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(映像フレーム)に誤りがある場合、送受信管理部13aは、受信した映像データ(映像フレーム)を破棄する。この場合、確認応答データは作成されない。映像データを受けたデータ変換部14の動作及び映像出力部15の動作は、第1実施形態と同じである。
データ監視部16は、送受信管理部13aからの情報に基づいて、映像データの受信状態を表す受信状態情報を作成する。受信状態情報は、例えば、受信エラー率(単位時間あたりの、受信した映像フレームの数に対するエラーフレームの数)、或いは映像データの受信を開始してからの受信エラーの総数(エラーフレームの総数)である。また例えば、受信状態情報は、上記許容遅延時間内に受信機1aに正しく伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数(以下、「数A1」という)である。或いは、受信状態情報は、上記許容遅延時間内に受信機1aに正しく伝達されない映像フレームの、映像データの受信を開始してからの総数(以下、「総数A2」という)であってもよい。上記の受信エラー率、受信エラーの総数、数A1及び総数A2は、映像データの受信の良否に関するデータ、或いは映像データの受信の良否に応じたデータであるといえる。
また例えば、受信状態情報は、指向性アンテナ11の受信電力(指向性アンテナ11が受信した映像データの信号の電力;以下「受信電力A3」という)であっても良い。また例えば、受信状態情報は、単位時間当たりのノイズ発生回数などであってもよい。尚、データ監視部16による、受信状態情報の作成するための情報の取得は、一定間隔をおいて周期的行われても良いし、固定の時刻に行われても良い。
データ監視部16は、作成した受信状態情報を受信状態情報記録部17に送り、受信状態情報記録部17は、受けた受信状態情報を記録する。そして、強度制御データ管理部18は、受信状態情報記録部17から受信状態情報を取得し、該受信状態情報に基づいて指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度(送信信号強度α)を制御するための強度制御データを作成する。尚、強度制御データ管理部18による受信状態情報の取得は、一定間隔をおいて周期的行われても良いし、固定の時刻に行われても良い。後の説明から明らかとなるが、送信信号強度αは、この強度制御データに従った強度となる。
例えば、受信状態情報(上記受信エラー率など)が設定された所定値以上となっているとき(但し、受信状態情報が受信電力A3の場合にあっては、受信状態情報が所定値未満となっているとき)、送信信号強度αが増加するような強度制御データを作成する。この強度制御データは、送信信号強度αの増加を単に命令するデータであっても良いし、指定した信号強度まで送信信号強度αを増加させることを求めるデータであっても良い。
また、受信状態情報(上記受信エラー率など)が上記所定値未満となっているとき(但し、受信状態情報が受信電力A3の場合にあっては、受信状態情報が上記所定値以上となっているとき)、送信信号強度αを減少させる強度制御データを作成する。これにより、受信状態情報が所定値に保たれ、結果として、送信信号強度αは略一定に保たれる。この場合において、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度に保たれるように上記所定値を設定しておくことが望ましい。
強度制御データ管理部18にて作成された強度制御データは、送受信管理部13aに送られる。送受信管理部13aは、送られてきた強度制御データを無指向性アンテナ12に送る。無指向性アンテナ12は、送受信管理部13aから送られてきた強度制御データを、電波として送信機2aに対して出力する。
また、強度制御データの送信後、送信機2aの無指向性アンテナ22から強度制御データを受信したことを伝達するための確認応答データが返送される。無指向性アンテナ12は、その確認応答データを受信し、送受信管理部13aに送る。送受信管理部13aは、無指向性アンテナ12から確認応答データを受け取ると、強度制御データの送信が成功したと判断する。一方、一定時間が経過しても無指向性アンテナ12から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部13aは強度制御データの送信が失敗したと判断して、再度同じ強度制御データを送信する(再送する)。この失敗が一定回数繰り返された場合、再送を中止する(そして、例えば、通信不良の報知を行う)。
[送信機]
図6は、図4の送信機2aの構成を示すブロック図である。図6において、図3及び図4と同一の部分には同一の符号を付しており、同一の符号を付した部分の重複する説明を省略する場合がある。送信機2aは、指向性アンテナ21と、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ22と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)23aと、映像データ変換部24と、映像データ記録部25と、強度制御部26aと、データ解析部28と、を有して構成される。
ユーザからの映像送信の要求により、映像コンテンツを表す映像データは映像データ記録部25から映像データ変換部24に送られる。映像データ変換部24は、映像データ記録部25から送られてきた映像データを、無線LANにて通信できるデータ形式に変換した上で送受信管理部23aに送る。送受信管理部23aは、映像データ変換部24から送られてくる映像データを指向性アンテナ21に送る。この際、受信機1a側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータを、例えば映像フレームごとに映像データに付加しておく。指向性アンテナ21は、送受信管理部23aから送られてきた映像データを無線の電波として、受信機1aに対して送信する。
また、映像データ(映像フレーム)の送信後、受信機1aの指向性アンテナ11から上記の確認応答データが返送される。指向性アンテナ21は、その確認応答データを受信し、送受信管理部23aに送る。送受信管理部23aは、指向性アンテナ21から確認応答データを受け取ると、その確認応答データに対応した映像データ(映像フレーム)の送信が成功したと判断する。一方、一定時間が経過しても指向性アンテナ21から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部23aは映像データ(映像フレーム)の送信が失敗したと判断して、再度同じ映像データ(映像フレーム)を送信する(再送する)。この失敗が一定回数繰り返された場合、再送を中止する(そして、例えば、通信不良の報知を行う)。
無指向性アンテナ22は、受信機1aから送信された強度制御データを受信し、該強度制御データを送受信管理部23aに送る。受信機1aから送られてくる強度制御データには、送信機2a側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータが付加されており、送受信管理部23aは、その付加されたデータに基づいて、無指向性アンテナ22から送られてきた強度制御データに誤りがないかを判定する。誤りがない場合、送受信管理部23aは、受信した強度制御データをデータ解析部28に送るとともに、強度制御データを受信したことを伝達するための確認応答データを作成し、該確認応答データを無指向性アンテナ22に送る。無指向性アンテナ22は、送られてきた確認応答データを電波として、受信機1aに対して送信する。一方、無指向性アンテナ22から送られてきた強度制御データに誤りがある場合、送受信管理部23aは、応答確認データを作成しない。
データ解析部28は、送受信管理部23aから送られてきた強度制御データの解析を行い、該強度制御データを強度制御部26aが利用できる形に変換した上で強度制御部26aに送る。強度制御部26aは、指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度(送信信号強度α)が、データ解析部28から送られてきた強度制御データに応じた強度となるように、例えば指向性アンテナ21の前段に設けられた送信アンプ(不図示)の増幅度を変化させる。指向性アンテナ21は、強度制御部26aにて指定された信号の強度にて映像データを電波として出力することになる。
例えば、受信機1aから送信された強度制御データが、送信信号強度αの増加を求めるデータである場合は、強度制御部26aの制御により送信信号強度αは増加し、送信信号強度αの減少を求めるデータである場合は、強度制御部26aの制御により送信信号強度αは減少する。
尚、データ解析部28による強度制御部26への強度制御データの伝達は、一定の間隔をおいて周期的に行われるようにしてもよいし、決まった時間に行われるようにしてもよい。また、送信機2aの起動時に1回だけ行われるようにしても良い。また、送信信号強度αの初期値を定めておき、強度制御部26aが、送信信号強度αを、一定の間隔をおいて周期的に或いは定められた時間に、その初期値に戻すようにしても構わない。
また、無指向性アンテナ12及び22を用いて、強度制御データを受信機1aから送信機2aに伝送する例を示したが、該強度制御データを指向性アンテナ11及び21を用いて伝送するようにしてもよい。即ち、強度制御データ管理部18からの強度制御データを指向性アンテナ11から送信し、その強度制御データを指向性アンテナ21で受信するようにしても構わない。この場合も、上述と同様に、強度制御データに応じて送信信号強度αが制御される。
また、映像データ(映像フレーム)の送信後、一定時間が経過しても指向性アンテナ21から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部23aは再度同じ映像データ(映像フレーム)を送信する(再送する)が、この再送の単位時間当たりの回数が、予め定められた基準値ref2(一定値)に保たれるように、強度制御部26aが送信信号強度αを制御するようにしても構わない(この場合、送信信号強度αの制御において、強度制御データは利用されない)。具体的には、上記再送の単位時間当たりの回数が、基準値ref2を上回った場合に送信信号強度αを増加させる一方で、上記再送の単位時間当たりの回数が、基準値ref2を下回った場合に送信信号強度αを減少させるとよい。これにより、上記再送の単位時間当たりの回数が基準値ref2に保たれ、結果として、送信信号強度αは略一定に保たれる。この場合において、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度に保たれるような値に基準値ref2を設定しておくことが望ましい。
また、受信機1aから送信機2aに送られてくる確認応答データの受信電力(送信機2aが受信した確認応答データの信号の電力)に応じて、送信信号強度αを制御するようにしても構わない(この場合、送信信号強度αの制御において、強度制御データは利用されない)。具体的には、上記受信電力が大きければ大きいほど送信信号強度αを小さくし、上記受信電力が小さければければ小さいほど送信信号強度αを大きくする。この場合も、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度になるように、上記受信電力に応じた送信信号強度αの制御を行うことが望ましい。
上述した第2実施形態においては、送信機2aからの映像データの送信量が大きいため、送信機2aの送信信号強度αの調整について特に着目して説明した。しかしながら、送信機2aの指向性アンテナ21から放射される信号の強度を調整する仕組みと同様の仕組みを備えるようにして、受信機1aの指向性アンテナ11から放射される信号(確認応答データを表す信号)の強度も調整するようにしてもよい。この場合、受信機1aの指向性アンテナ11から放射される信号の強度は、送信機2aの指向性アンテナ21から出力されるデータにより設定される。
<<第3実施形態>>
次に、本発明に係る無線伝送システムの第3実施形態につき、図面を参照して詳細に説明する。図7は、第3実施形態の無線伝送システムの全体構成図である。図7中、図1及び図4と同一の部分には同一の符号を付してある。
[全体構成]
第3実施形態の無線伝送システムは、指向性アンテナ11及び無指向性アンテナ12を備えた無線映像受信機1b(以下、「受信機1b」と略記する)と、指向性アンテナ21及び無指向性アンテナ22を備えた無線映像送信機2b(以下、「送信機2b」と略記する)と、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ32を備え、無指向性アンテナ12と22と間の通信を中継するためのアクセスポイント3と、を有して構成される。第3実施形態に係る無線伝送システムは、送信機2bと受信機1bとの距離が比較的短くても長くても利用可能である。つまり、指向性アンテナ11及び21を用いた送信機2b及び受信機1b間の通信の電波が十分に届く場合でも届かない場合でも利用可能である。
送信機2bから受信機1bに伝達されるべきデータは、映像を表す映像データや音声を表す音声データなどである。以下、送信機2bから受信機1bに伝達されるべきデータが、映像データであるとして説明を行う。送信機2bと受信機1bとの間の通信は、無線LANを介して行われる。
映像データとしての映像コンテンツは送信機2bに記録されている。送信機2bは、指向性アンテナ21又は無指向性アンテナ22より映像データを無線LANを経由して送信する。受信機1bは、指向性アンテナ11又は無指向性アンテナ12にて受信した映像データに基づいて、映像コンテンツの表示を行う。伝送されるべき映像データは、連続する複数の映像フレーム(映像フレームデータ)によって構成されている。従って、送信機2bは、映像フレームを次々と受信機1bに対して送信し、受信機1bは、次々と映像フレームを受信して映像コンテンツの表示を行うことになる。
指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度を制御するための強度制御データが、無指向性アンテナ12、32及び22を介して、受信機1bから送信機2bに伝送される。つまり、受信機1bにて作成された強度制御データは、まず受信機1bの無指向性アンテナ12よりアクセスポイント3の無指向性アンテナ32に送られる。次に、強度制御データは、アクセスポイント3の無指向性アンテナ32から送信機2bの無指向性アンテナ22へ送信される。送信機2bが、受信機1bから伝送された強度制御データに基づいて指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度を制御することにより、受信機1bにおける映像の乱れが生じない範囲で指向性アンテナ21から出力される信号の強度の極小化を図り、低消費電力化を実現する。
指向性アンテナ21からの映像データが指向性アンテナ11まで届かない場合は、それに対応する内容が強度制御データに織り込まれ、送信機2bに伝達される。この場合、送信機2bは、映像データを送信するために用いるアンテナを指向性アンテナ21から無指向性アンテナ22に切り替える。無指向性アンテナ22から送信された映像データは、アクセスポイント3を経由しつつ無指向性アンテナ12にて受信され、受信機1bに伝達される。このようにすれば、指向性アンテナ11及び22の使用による低消費電力化は望めないが、送受信機間の距離が比較的長くても、安定した映像データの通信が可能となる。
[受信機]
図8は、図7の受信機1bの構成を示すブロック図である。図8において、図2、図5及び図7と同一の部分には同一の符号を付しており、同一の符号を付した部分の重複する説明を省略する場合がある。受信機1bは、指向性アンテナ11と、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ12と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)13bと、データ変換部(無線LANデータ変換部)14と、映像出力部(表示部)15と、データ監視部(無線LANデータ監視部)16bと、受信状態情報記録部17bと、強度制御データ管理部18bと、を有して構成される。
原則として、送信機2bから受信機1bへの映像データの伝達は、指向性アンテナ21及び11を介して行われる。この原則の動作が継続して行われる場合、第3実施形態の動作は、第2実施形態の動作と略同じである。
指向性アンテナ11は、送信機2bの指向性アンテナ21から送信される映像データを、無線LANを経由して受信する。指向性アンテナ11が受信した映像データは、送受信管理部13bに送られる。
送信機2bから送られてくる映像データには、例えば各映像フレームごとに、受信機1b側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータが付加されており、送受信管理部13bは、その付加されたデータに基づいて、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(例えば、各映像フレーム)に誤りがないかを判定する。誤りがない場合、送受信管理部13bは、受信した映像データ(映像フレーム)をデータ変換部14に送るとともに、確認応答データを作成して該確認応答データを指向性アンテナ11に送る。指向性アンテナ11は、送られてきた確認応答データを電波として、送信機2bに対して送信する。一方、指向性アンテナ11から送られてきた映像データ(映像フレーム)に誤りがある場合、送受信管理部13bは、受信した映像データ(映像フレーム)を破棄する。この場合、確認応答データは作成されない。映像データを受けたデータ変換部14の動作及び映像出力部15の動作は、第1実施形態と同じである。
データ監視部16bは、送受信管理部13bからの情報に基づいて、映像データの受信状態を表す受信状態情報を作成する。受信状態情報は、例えば、受信エラー率(単位時間あたりの、受信した映像フレームの数に対するエラーフレームの数)、或いは映像データの受信を開始してからの受信エラーの総数(エラーフレームの総数)である。また例えば、受信状態情報は、上記許容遅延時間内に受信機1bに正しく伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数A1である。或いは、受信状態情報は、上記許容遅延時間内に受信機1bに正しく伝達されない映像フレームの、映像データの受信を開始してからの総数A2であってもよい。上記の受信エラー率、受信エラーの総数、数A1及び総数A2は、映像データの受信の良否に関するデータ、或いは映像データの受信の良否に応じたデータであるといえる。
また例えば、受信状態情報は、指向性アンテナ11の受信電力(指向性アンテナ11が受信した映像データの信号の電力)A3であっても良い。また例えば、受信状態情報は、単位時間当たりのノイズ発生回数などであってもよい。尚、データ監視部16bによる、受信状態情報の作成するための情報の取得は、一定間隔をおいて周期的行われても良いし、固定の時刻に行われても良い。
データ監視部16bは、作成した受信状態情報を受信状態情報記録部17bに送り、受信状態情報記録部17bは、受けた受信状態情報を記録する。そして、強度制御データ管理部18bは、受信状態情報記録部17bから受信状態情報を取得し、該受信状態情報に基づいて指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度(送信信号強度α)を制御するための強度制御データを作成する。尚、強度制御データ管理部18bによる受信状態情報の取得は、一定間隔をおいて周期的行われても良いし、固定の時刻に行われても良い。後の説明から明らかとなるが、送信信号強度αは、この強度制御データに従った強度となる。
例えば、受信状態情報(上記受信エラー率など)が設定された所定値以上となっているとき(但し、受信状態情報が受信電力A3の場合にあっては、受信状態情報が所定値未満となっているとき)、送信信号強度αが増加するような強度制御データを作成する。この強度制御データは、送信信号強度αの増加を単に命令するデータであっても良いし、指定した信号強度まで送信信号強度αを増加させることを求めるデータであっても良い。
また、受信状態情報(上記受信エラー率など)が上記所定値未満となっているとき(但し、受信状態情報が受信電力A3の場合にあっては、受信状態情報が上記所定値以上となっているとき)、送信信号強度αを減少させる強度制御データを作成する。これにより、受信状態情報が所定値に保たれ、結果として、送信信号強度αは略一定に保たれる。この場合において、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度に保たれるように上記所定値を設定しておくことが望ましい。
但し、指向性アンテナ11にて受信した映像データによっては映像が視聴するに値しないと判断されるとき、具体的には例えば、受信状態情報(上記受信エラー率など)が予め設定された閾値以上となっているとき(但し、受信状態情報が受信電力A3の場合にあっては、受信状態情報が予め設定された閾値未満となっているとき)、強度制御データ管理部18bは、例外的に強度制御データとして「映像データを無指向性アンテナを介して送信するよう求めるデータ」を作成する。この強度制御データは、指向性アンテナ11及び21を介しての映像データの通信が不良であることを示す通信不良データと呼ぶこともできる。
強度制御データ管理部18bにて作成された強度制御データは、送受信管理部13bに送られる。送受信管理部13bは、送られてきた強度制御データを無指向性アンテナ12に送る。無指向性アンテナ12は、送受信管理部13bから送られてきた強度制御データを、電波として送信機2bに対して出力する。
また、強度制御データの送信後、送信機2bの無指向性アンテナ22から強度制御データを受信したことを伝達するための確認応答データが返送される。無指向性アンテナ12は、その確認応答データを受信し、送受信管理部13bに送る。送受信管理部13bは、無指向性アンテナ12から確認応答データを受け取ると、強度制御データの送信が成功したと判断する。一方、一定時間が経過しても無指向性アンテナ12から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部13bは強度制御データの送信が失敗したと判断して、再度同じ強度制御データを送信する(再送する)。この失敗が一定回数繰り返された場合、再送を中止する(そして、例えば、通信不良の報知を行う)。
[送信機]
図9は、図7の送信機2bの構成を示すブロック図である。図9において、図3、図6及び図7と同一の部分には同一の符号を付しており、同一の符号を付した部分の重複する説明を省略する場合がある。送信機2bは、指向性アンテナ21と、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ22と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)23bと、映像データ変換部24と、映像データ記録部25と、強度制御部26bと、データ解析部28bと、アンテナ切替部29と、送信先切替部20と、を有して構成される。送受信管理部23bと、指向性アンテナ21及び無指向性アンテナ22との間のデータ(信号)のやり取りは、アンテナ切替部29を介して行われる。
ユーザからの映像送信の要求により、映像コンテンツを表す映像データは映像データ記録部25から映像データ変換部24に送られる。映像データ変換部24は、映像データ記録部25から送られてきた映像データを、無線LANにて通信できるデータ形式に変換した上で送受信管理部23bに送る。送受信管理部23bは、映像データ変換部24から送られてくる映像データを、アンテナ切替部29を介して指向性アンテナ21又は無指向性アンテナ22に送る。この際、受信機1b側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータを、例えば映像フレームごとに映像データに付加しておく。指向性アンテナ21又は無指向性アンテナ22は、送受信管理部23bから送られてきた映像データを無線の電波として、受信機1bに対して送信する。
映像データの送信に用いられるアンテナは、指向性アンテナ21又は無指向性アンテナ22の何れか一方に選択されるが、映像データの送信に用いられるアンテナとして指向性アンテナ21が選択されている場合の動作を基本として説明する。この場合における動作は、第2実施形態における動作と同様となる。
映像データ(映像フレーム)の送信後、受信機1bの指向性アンテナ11から上記の確認応答データが返送される。指向性アンテナ21は、その確認応答データを受信し、該確認応答データをアンテナ切替部29を介して送受信管理部23bに送る。送受信管理部23bは、指向性アンテナ21から確認応答データを受け取ると、その確認応答データに対応した映像データ(映像フレーム)の送信が成功したと判断する。一方、一定時間が経過しても指向性アンテナ21から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部23bは映像データ(映像フレーム)の送信が失敗したと判断して、再度同じ映像データ(映像フレーム)を送信する(再送する)。この失敗が一定回数繰り返された場合、再送を中止する(そして、例えば、通信不良の報知を行う)。
無指向性アンテナ22は、受信機1bから送信された強度制御データを受信し、該強度制御データを送受信管理部23bに送る。受信機1bから送られてくる強度制御データには、送信機2b側にて誤り(受信誤り)を検出するためのデータが付加されており、送受信管理部23bは、その付加されたデータに基づいて、無指向性アンテナ22から送られてきた強度制御データに誤りがないかを判定する。誤りがない場合、送受信管理部23bは、受信した強度制御データをデータ解析部28bに送るとともに、強度制御データを受信したことを伝達するための確認応答データを作成し、該確認応答データをアンテナ切替部29を介して無指向性アンテナ22に送る。無指向性アンテナ22は、送られてきた確認応答データを電波として、受信機1bに対して送信する。一方、無指向性アンテナ22から送られてきた強度制御データに誤りがある場合、送受信管理部23bは、応答確認データを作成しない。
データ解析部28bは、送受信管理部23bから送られてきた強度制御データの解析を行い、該強度制御データを強度制御部26bが利用できる形に変換した上で強度制御部26bに送る。強度制御部26bは、原則として、指向性アンテナ21から放射(出力)される信号の強度(送信信号強度α)が、データ解析部28bから送られてきた強度制御データに応じた強度となるように、例えば指向性アンテナ21の前段に設けられた送信アンプ(不図示)の増幅度を変化させる。この場合、指向性アンテナ21は、強度制御部26bにて指定された信号の強度にて映像データを電波として出力することになる。
例えば、受信機1bから送信された強度制御データが、送信信号強度αの増加を求めるデータである場合は、強度制御部26bの制御により送信信号強度αは増加し、送信信号強度αの減少を求めるデータである場合は、強度制御部26bの制御により送信信号強度αは減少する。
尚、データ解析部28bによる強度制御部26bへの強度制御データの伝達は、一定の間隔をおいて周期的に行われるようにしてもよいし、決まった時間に行われるようにしてもよい。また、送信機2bの起動時に1回だけ行われるようにしても良い。また、送信信号強度αの初期値を定めておき、強度制御部26bが、送信信号強度αを、一定の間隔をおいて周期的に或いは定められた時間に、その初期値に戻すようにしても構わない。
受信機1bから送信された強度制御データが「映像データを無指向性アンテナを介して送信するよう求めるデータ(通信不良データ)」であった場合の動作を説明する。この場合、強度制御部26bは、今後、受信機1bに伝送されるべき映像データをアクセスポイント3を経由して送信すべきこと及びアクセスポイント3のアドレスを送信先切替部20に通知するとともに、今後、映像データを無指向性アンテナ22を用いて送信すべきことをアンテナ切替部29に通知する。
送信先切替部20は、強度制御部26bから通知されたアクセスポイント3のアドレスを送受信管理部23bに伝達する。アンテナ切替部29は、強度制御部26bからの上記通知に従って、今後、映像データが無指向性アンテナ22から送信されるように、送受信管理部23bから送られてくる映像データを無指向性アンテナ22に送る。無指向性アンテナ22は、アンテナ切替部29からの映像データを電波として、送信する。
無指向性アンテナ22から送信された映像データは、アクセスポイント3(アクセスポイント3の無指向性アンテナ32)を経由し、受信機1bの無指向性アンテナ12にて受信される。つまり、映像データは、一旦、送信機2bの無指向性アンテナ22よりアクセスポイント3の無指向性アンテナ32に送られた後、アクセスポイント3の無指向性アンテナ32から受信機1bの無指向性アンテナ12へ送信される。無指向性アンテナ12にて受信された映像データは、送受信管理部13bを介してデータ変換部14に送られ、映像出力部15にて映像として表示される。
[アクセスポイント]
図10は、図7のアクセスポイント3の構成を示すブロック図である。図10において、図7と同一の部分には同一の符号を付してある。アクセスポイント3は、指向性の無いアンテナである無指向性アンテナ32と、送受信管理部(無線LAN送受信管理部)33と、AP機能部34と、を有して構成される。
無指向性アンテナ32は、受信機1bや送信機2bから送信された強度制御データ、確認応答データ、映像データ等を受信し、受信したデータを送受信管理部33に送る。送受信管理部33は、受け取ったデータの宛先が自機(アクセスポイント3)である場合、即ち、受け取ったデータが自機に対するものである場合、受け取ったデータをAP機能部34に送る。AP機能部34は、自機(アクセスポイント3)に対するデータやアクセスポイント特有のデータを処理するためのものである。上述の強度制御データの宛先は送信機2bとなっており、上述の確認応答データの宛先は受信機1b又は送信機2bとなっている。また、上述の映像データの宛先は受信機1bとなっている。
送受信管理部33が受け取ったデータの宛先が他の機器(受信機1bや送信機2b)である場合、即ち、受け取ったデータが他の機器に対するものである場合、送受信管理部33は、受け取ったデータを本来の送信先(宛先;受信機1bや送信機2b)に伝送すべく、無指向性アンテナ32に送る。無指向性アンテナ32は、送受信管理部33から送られてきたデータを、その本来の送信先に対して電波として送信する。このようにアクセスポイント3を構成することにより、受信機1bと送信機2bとの間における無指向性アンテナ12及び22を介した強度制御データ、確認応答データ及び映像データ等の通信は、アクセスポイント3(無指向性アンテナ32)を経由して行われることになる。
また、無指向性アンテナ12及び22を用いて、強度制御データを受信機1bから送信機2bに伝送する例を示したが、該強度制御データを指向性アンテナ11及び21を用いて伝送するようにしてもよい。即ち、強度制御データ管理部18bからの強度制御データを指向性アンテナ11から送信し、その強度制御データを指向性アンテナ21で受信するようにしても構わない。この場合も、上述と同様に、強度制御データに応じて送信信号強度αが制御される。
また、映像データ(映像フレーム)の送信後、一定時間が経過しても指向性アンテナ21から確認応答データが送られてこない場合、送受信管理部23bは再度同じ映像データ(映像フレーム)を送信する(再送する)が、この再送の単位時間当たりの回数が、予め定められた基準値ref2(一定値)に保たれるように、強度制御部26bが送信信号強度αを制御するようにしても構わない(この場合、送信信号強度αの制御において、強度制御データは利用されない)。具体的には、上記再送の単位時間当たりの回数が、基準値ref2を上回った場合に送信信号強度αを増加させる一方で、上記再送の単位時間当たりの回数が、基準値ref2を下回った場合に送信信号強度αを減少させるとよい。これにより、上記再送の単位時間当たりの回数が基準値ref2に保たれ、結果として、送信信号強度αは略一定に保たれる。この場合において、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度に保たれるような値に基準値ref2を設定しておくことが望ましい。
また、受信機1bから送信機2bに送られてくる確認応答データの受信電力(送信機2bが受信した確認応答データの信号の電力)に応じて、送信信号強度αを制御するようにしても構わない(この場合、送信信号強度αの制御において、強度制御データは利用されない)。具体的には、上記受信電力が大きければ大きいほど送信信号強度αを小さくし、上記受信電力が小さければければ小さいほど送信信号強度αを大きくする。この場合も、送信信号強度αが映像データを伝播できる最小の強度になるように、上記受信電力に応じた送信信号強度αの制御を行うことが望ましい。
上述した第3実施形態においては、送信機2bからの映像データの送信量が大きいため、送信機2bの送信信号強度αの調整について特に着目して説明した。しかしながら、送信機2bの指向性アンテナ21から放射される信号の強度を調整する仕組みと同様の仕組みを備えるようにして、受信機1bの指向性アンテナ11から放射される信号(確認応答データを表す信号)の強度も調整するようにしてもよい。この場合、受信機1bの指向性アンテナ11から放射される信号の強度は、送信機2bの指向性アンテナ21から出力されるデータにより設定される。
<<変形等>>
受信機1、1a及び1bは、それぞれ無線LANモジュールを内蔵している。受信機1、1a及び1bにおける無線LANモジュールは、図2、図5及び図8に示す受信機1、1a及び1bから、それぞれ、映像出力部15を除いた部分から構成される。受信機1、1a及び1bの夫々において、無線LANモジュールを映像出力部15に対して着脱可能としても構わない。つまり、受信機1、1a及び1bにおいて、無線LANモジュールを映像出力部15に外付け可能なオプション部品扱いとしても構わない。
送信機2、2a及び2bは、それぞれ無線LANモジュールを内蔵している。送信機2、2a及び2bにおける無線LANモジュールは、図3、図6及び図9に示す送信機2、2a及び2bから、それぞれ、映像データ記録部25を除いた部分から構成される。送信機2、2a及び2bの夫々において、無線LANモジュールを映像データ記録部25に対して着脱可能としても構わない。つまり、送信機2、2a及び2bにおいて、無線LANモジュールを映像データ記録部25に外付け可能なオプション部品扱いとしても構わない。
上述してきた実施形態においては、送信機から受信機に伝送すべき伝送対象データとして映像データを例に挙げたが、伝送対象データは音声データであってもよい。この場合、受信機1、1a及び1bにおける、映像表示媒体としての映像出力部15は、オーディオ機器等の音声出力媒体に置換される(その他の部位も適宜置換される)。また、伝送対象データは映像データや音声データに限られず、それ以外のデータであっても構わないのであり、コンピュータ間の無線LANを介したデータの伝送においても、上述の各実施形態は適用可能である。伝送対象データのデータ量が大きければ、本発明の低消費電力化の効果は顕著にあらわれる。
第2及び第3実施形態において、受信機1a及び1bが強度制御データを送信するタイミングは任意である。強度制御データは、周期的に送信されても構わないし、ユーザからの指定の都度、送信されても構わない。また、強度制御データは、受信機1a及び1bの起動時にのみ送信されても構わない。また、受信機1a及び1bが受信した映像データに誤りが比較的多い場合は比較的高い頻度で強度制御データが送信されるように、且つその誤りが比較的少ない場合は比較的低い頻度で強度制御データが送信されるようにしても構わない。
指向性アンテナ11及び21並びに無指向性アンテナ12、22及び32から出力される電波は、例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)帯の無線LANの規格であるIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11bや、5GHz帯の無線LANの規格であるIEEE802.11aにて定められた電波を想定しているが、Bluetooth(登録商標)等、他の任意の規格等で定められた電波であっても構わない。また、映像データ等を、電波ではなく赤外線等の光を用いて伝送するようにしてもよい。つまり、指向性アンテナ11及び21を、光通信(光無線通信)を行うための指向性アンテナとしてもよい。
本発明に係る無線伝送システムは、例えば、無線LANモジュールが内蔵又は外付けされている映像表示装置や、映像コンテンツ記録装置(映像記録装置)に好適である。
本発明の第1実施形態に係る無線伝送システムの全体構成図である。 図1の受信機の構成を示すブロック図である。 図1の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る無線伝送システムの全体構成図である。 図4の受信機の構成を示すブロック図である。 図4の送信機の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る無線伝送システムの全体構成図である。 図7の受信機の構成を示すブロック図である。 図7の送信機の構成を示すブロック図である。 図7のアクセスポイントの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、1a、1b 受信機
11 指向性アンテナ
12 無指向性アンテナ
13、13a、13b 送受信管理部
14 データ変換部
15 映像出力部
16、16b データ監視部
17、17b 受信状態情報記録部
18、18b 制御データ管理部
2、2a、2b 送信機
20 送信先切替部
21 指向性アンテナ
22 無指向性アンテナ
23、23a、23b 送受信管理部
24 映像データ変換部
25 映像データ記録部
26、26a、26b 強度制御部
27 電波出力規定値保存部
28、28b データ解析部
29 アンテナ切替部
3 アクセスポイント
32 無指向性アンテナ
33 送受信管理部
34 AP機能部

Claims (6)

  1. 送信機と受信機との間で第1のデータを無線通信によって伝送する無線伝送システムにおいて、
    前記受信機は、第1のデータを無線にて受信するための第1の指向性アンテナを備え、
    前記送信機は、第1のデータを無線にて送信するための第2の指向性アンテナと、第2の指向性アンテナから放射される信号の強度が第2の指向性アンテナにて第1のデータを伝播可能な最小強度になるように前記強度を制御する強度制御手段と、を備え、
    前記第1のデータは映像データを含み、該映像データは連続する複数の映像フレームによって構成されており、
    前記強度を前記最小強度にすることは、上記無線伝送システムに定められた映像レートによって決定され、受信機が第1のデータの受信に失敗し、送信機が同じデータを再送する場合に、受信機における再生映像に乱れが生じない再生の許容遅延時間内に正しく受信機に伝達されない映像フレームの単位時間当たりの数が、所定の基準値に維持されることに相当する
    ことを特徴とする無線伝送システム。
  2. 前記受信機は、更に第1の無指向性アンテナを備え、
    前記送信機は、更に第2の無指向性アンテナを備え、
    前記受信機と前記送信機は、前記第1の無指向性アンテナ及び前記第2の無指向性アンテナを介して、前記受信機による前記第1のデータの受信状態を表す第2のデータの通信を行い、
    前記強度制御手段は、前記第2のデータに基づいて前記強度を制御することにより、前記強度を前記最小強度にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線伝送システム。
  3. 前記受信機と前記送信機は、前記第1の指向性アンテナ及び前記第2の指向性アンテナを介して、前記受信機による前記第1のデータの受信状態を表す第2のデータの通信を行い、
    前記強度制御手段は、前記第2のデータに基づいて前記強度を制御することにより、前記強度を前記最小強度にする
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線伝送システム。
  4. 当該無線伝送システムは、第3の無指向性アンテナを有したアクセスポイントを更に備え、
    前記受信機と前記送信機との間の前記第2のデータの通信は、第3の無指向性アンテナを経由して行われる
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線伝送システム。
  5. 前記送信機は、前記第2のデータに基づいて、前記第1の指向性アンテナと前記第2の指向性アンテナで第1のデータの通信を行うことの可否を判断し、不可能と判断した場合に、第1のデータを送信するためのアンテナを前記第2の指向性アンテナから前記第2の無指向性アンテナに切り替える手段を有しており、
    その切り替えが行われた後、前記受信機と前記送信機との間の第1のデータの通信は、前記第3の無指向性アンテナを経由しつつ、前記第1の無指向性アンテナ及び前記第2の無指向性アンテナを介して行われる
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線伝送システム。
  6. 前記第1の指向性アンテナと前記第2の指向性アンテナは、光通信を行うための指向性アンテナである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の無線伝送システム。
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