JP4415762B2 - 断層撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、医療分野や工業分野に用いられ、X線透視台、Cアーム装置、X線CT、一般撮影装置など、透過性を有する電磁波を末広がり状に被検体に照射する照射手段と、被検体を挟んで照射手段に対向して配置され、被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段と、照射手段および面検出手段を互いに連動して移動する移動手段と、移動手段により、任意の被検体に対して異なる方向から電磁波を照射して被検体の投影像を得、その被検体の投影像を再構成演算処理して、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段とを備えた断層撮影装置に関する。
この種の断層撮影装置では、例えば、被検体の撮像時、定期点検または故障発生などの保守点検時などに、装置の保守・校正を行う必要がある。そのため、従来、特許文献1に開示されているものが知られている。
この従来例によれば、被検体を載置する天板に校正ファントムを載置して照射手段と面検出器とを走査手段により一周走査し、得られる投影像から回転断層軸の投影線を求め、その求められた回転断層軸まわりの厳密な円軌道上に照射手段と面検出器が存在することが、断層像において偽像の発生を防止する要件であり、その回転断層軸の投影線に対して面検出器の所定の画素列が一致するように面検出器を移動調整するように構成している。
特開特開2003−61944号公報
しかしながら、従来例の場合、照射手段と面検出器の軌道が、回転断層軸を中心として厳密な円軌道上から少しでもズレていた場合は、厳密な校正が不可能であった。また、回転断層軸の投影線を求めるために、少なくとも180°以上回転させる必要があり、例えば、40°のように走査範囲が狭いような場合でも、広範囲の走査を行わなければならず、校正に手間がかかる欠点があった。
更に、最終的には面検出器の移動調整をも行わなければならず、必要な画像を得るまでに多大な手間を要する欠点があった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、厳密な校正を行い、偽像の発生を防止すること、また、校正のための処理を手間少なく行えるようにして、必要な画像を能率的に得ることができるようにすることを目的とする。
この発明は、上述のような目的を達成するために、次のような構成をとる。
この発明は、上述のような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に係る発明は、透過性を有する電磁波を末広がり状に被検体に照射する照射手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向して配置され、被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段と、前記照射手段および面検出手段を互いに連動して移動するC字状アームと、前記C字状アームにより、任意の被検体に対して異なる方向から電磁波を照射して前記被検体の投影像を得、その被検体の投影像を再構成演算処理して、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段とを備えた断層撮影装置において、同一平面上に無い4個以上のマーカ(らせん状に配列されたマーカを除く)を三次元的に配置した校正ファントムを被検体として配置して投影像を得、その校正ファントムの投影像および校正ファントムの内部構造における前記マーカの三次元配置情報に基づいて、前記校正ファントムに対する前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報に基づいて前記被検体に対する再構成演算処理を行うように前記画像作成手段を構成する。
[作用・効果]請求項1に係る発明の断層撮影装置の構成によれば、予め特定される校正ファントムの内部構造におけるマーカの三次元配置情報に基づいて校正ファントムに対する照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、校正ファントムに対してどのような方向および位置からどのように投影されたかなどを正確に求めることができ、校正ファントムを他の被検体に置き換えたときに、同じ条件で撮像することにより、その三次元位置情報に基づいて被検体に対する再構成演算処理を行うことができる。
したがって、任意の投影像において、それぞれ別個に、校正ファントムに対する照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求めることができるので、照射手段および面検出手段や厳密な円軌道以外の軌道上を走査する場合においても厳密な校正が可能となる。また、校正に際して、被検体に対する走査範囲と同じだけ校正ファントムに対して走査すれば良く、常に広範囲の走査を行って回転断層軸の投影線を求めていた従来の場合に比べ、校正のための処理を手間少なく行える。
また、投影線に対して面検出器の所定の画素列が一致するように面検出器を移動調整するといった機械的な調整操作も不要にでき、全体として、校正のための処理を手間少なく行えるようにして、必要な画像を能率的に得ることができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の断層撮影装置において、校正ファントムを、低X線吸収材で構成した支持材に、高X線吸収材で構成した球状のマーカを保持させて構成する。
[作用・効果]請求項2に係る発明の断層撮影装置の構成によれば、どの位置からでも均等な投影像となる球状のマーカに対しては、X線を吸収させ、そのマーカの支持材はX線を吸収しにくいようにする。
したがって、得られた投影像において濃淡差が明確になり、マーカを鮮明に把握できて三次元位置情報を正確に得ることができ、良質な画像を得ることができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の断層撮影装置において、校正ファントムを、座標の基準となるマーカを含めて、同一平面上に無い、少なくとも4個以上のマーカを持つもので構成する。
[作用・効果]請求項3に係る発明の断層撮影装置の構成によれば、歳差軌道による撮像を行う場合に、マーカどうしが重ならないようにでき、マーカの位置を容易に検出でき、三次元位置情報を正確に得ることができ、歳差軌道による撮像に際して良質な画像を得ることができる。
また、請求項4に係る発明は、透過性を有する電磁波を末広がり状に被検体に照射する照射手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向して配置され、被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段と、前記照射手段および面検出手段を互いに連動して移動する移動手段と、前記移動手段により、任意の被検体に対して異なる方向から電磁波を照射して前記被検体の投影像を得、その被検体の投影像を再構成演算処理して、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段とを備えた断層撮影装置において、同一平面上に無い4個以上のマーカを三次元的に配置した校正ファントムを被検体として配置して投影像を得、その校正ファントムの投影像および校正ファントムの内部構造における前記マーカの三次元配置情報に基づいて、前記校正ファントムに対する前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報に基づいて前記被検体に対する再構成演算処理を行うように前記画像作成手段を構成し、校正ファントムを、座標の基準となる位置に対して点対称となる2個のマーカの組が少なくとも3組以上あり、かつすべてのマーカが同一平面上に無いもので構成する。
[作用・効果]請求項4に係る発明の断層撮影装置の構成によれば、円軌道や円弧軌道による撮像を行う場合に、マーカどうしが重ならないようにでき、マーカの位置を容易に検出でき、三次元位置情報を正確に得ることができ、円軌道や円弧軌道による撮像に際して良質な画像を得ることができる。
以上説明したように、請求項1に係る発明の断層撮影装置によれば、予め特定される校正ファントムの内部構造におけるマーカの三次元配置情報に基づいて校正ファントムに対する照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、校正ファントムに対してどのような方向および位置からどのように投影されたかなどを正確に求めることができ、校正ファントムを他の被検体に置き換えたときに、同じ条件で撮像することにより、その三次元位置情報に基づいて被検体に対する再構成演算処理を行うことができるから、照射手段および面検出手段が厳密な円軌道以外の軌道上を走査する場合においても厳密な校正が可能となる。また、校正に際して、被検体に対する走査範囲と同じだけ校正ファントムに走査すれば良く、常に広範囲の走査を行って回転断層軸の投影線を求めていた従来の場合に比べ、校正のための処理を手間少なく行える。
また、投影線に対して面検出器の所定の画素列が一致するように面検出器を移動調整するといった機械的な調整操作も不要にでき、全体として、校正のための処理を手間少なく行えるようにして、必要な画像を能率的に得ることができる。
次に、この発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明に係る断層撮影装置の実施例を示す全体構成図であり、被検体を載置する天板1を挟んで、X線を末広がり状に被検体に照射する照射手段としてのX線管2と、被検体を透過したX線を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段としての平面検出器3とがC字状アーム4に保持されて撮像部5が構成されている。
C字状アーム4は、天板1の長手方向を向いた水平方向の軸心とそれに直交する水平方向の軸心それぞれの周りで回転可能に移動手段としての駆動部6に設けられ、その駆動部6(撮像部5)にメカ制御装置7が接続され、撮像対象に応じて、歳差軌道や円軌道や円弧軌道で回転できるように構成されている。また、駆動部6は、C字状アーム4を移動することで、X線管2と平面検出器3とを一体に移動することができる。
撮像部5には、X線制御装置8が接続され、X線管2によるX線の照射を制御するようになっている。
また、撮像部5に、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段9が接続されるとともに、その画像作成手段9に画像表示装置10が接続されている。画像表示装置10は、この発明における画像表示手段に相当する。
画像作成手段9には、データ収集装置11、撮影像記憶部12、三次元位置情報検出部13、三次元位置情報記憶部14、再構成演算部15、断層像/三次元ボリュームデータ保存部16が備えられている。
データ収集装置11では、平面検出器3で得られる校正ファントム[後述する歳差軌道用校正ファントムFSまたは円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFA]および被検体の投影像のデータを収集するようになっている。
撮影像記憶部12では、データ収集装置11で収集した校正ファントムおよび被検体の投影像の撮影データを記憶するようになっている。
三次元位置情報検出部13では、撮影像記憶部12で記憶された校正ファントムの投影像のデータに基づき、校正ファントムのマーカ(後述する)の二次元位置情報を得るとともに、校正ファントムの内部構造におけるマーカの三次元配置情報に基づいて、校正ファントムに対するX線管2および平面検出器3の三次元位置情報を求めるようになっている。
三次元位置情報記憶部14では、三次元位置情報検出部13で求めた校正ファントムに対するX線管2および平面検出器3の三次元位置情報を記憶するようになっている。
再構成演算部15では、校正ファントムの撮影後に撮影して撮影像記憶部12に記憶された被検体の投影像の撮影データを読み出し、三次元位置情報記憶部14に記憶させた校正ファントムに対するX線管2および平面検出器3の三次元位置情報に基づいて、被検体に対する再構成演算処理を行い、被検体の任意の位置の断層像あるいは三次元ボリュームデータを作成するようになっている。
断層像/三次元ボリュームデータ保存部16では、再構成演算部15での再構成演算処理によって作成された被検体の任意の位置の断層像あるいは三次元ボリュームデータを記憶保存し、要求に応じて、適宜、画像表示装置10に出力できるようになっている。
上述三次元位置情報は、図2の三次元位置情報の説明図に示すように、X線管2一点とみなすことができる自由度が3(位置)、平面検出器3の自由度が6(位置と傾き方向)の9種類があり、それぞれ次の通りである。なお、符号Gを付した一点鎖線は、X線管2と原点SPとを結ぶ軸のX−Y平面への投影線である。
SOD :原点(校正ファントムの原点、以下同じ)SPからX線管2までの距離
BP角 :X線管2の方位角
LM角 :X線管2の仰角
OID :原点SPを通るX線に沿った、原点SPから平面検出器3までの距離
CENTER:原点SPを通るX線管2が平面検出器3と交わる点Hのu座標
MIDDLE:原点SPを通るX線管2が平面検出器3と交わる点Hのv座標
σ角 :平面検出器3のv軸方向と、校正ファントムのZ軸の投影像との間の角度
(σ角=θσ)
u傾き :原点SPを通るX線と平面検出器3のu軸を中心とした傾き角度
(u傾き=θu−90°)
v傾き :原点SPを通るX線と平面検出器3のv軸を中心とした傾き角度
(v傾き=θv−90°)
次に、上記画像作成手段9による処理動作につき、図3のフローチャートを用いて説明する。
先ず、メカ制御装置7でC字状アーム4を回転させながら、X線制御装置8でX線管2を制御してX線を照射し、校正ファントムの投影像の撮影を行い(S1)、その投影像を平面検出器3によりデータ収集装置11に収集して撮影像記憶部12に記憶し、その投影像および校正ファントム内部の各マーカの三次元配置情報からX線管2と平面検出器3の三次元位置情報を三次元位置情報検出部13により求める(S2)。
全ての投影像について三次元位置情報を求めて(S3)から、それらの三次元位置情報を三次元位置情報記憶部14に記憶保存する(S4)。
ここで、X線管2と平面検出器3とマーカとマーカの投影像との各位置の間は、一定の関係が成立する。なお、ここでいう位置とは、全て校正ファントムに対する位置であり、具体的には図2に示す原点SPのXYZ座標の座標情報である。また、X線管2とマーカとマーカの投影像はともに点の位置であり、平面検出器3の位置とは平面の位置である。なお、マーカは校正ファントムの内部にあり、マーカの座標については、予め分かっている。
上記した一定の関係は、マーカ、マーカの投影像、X線管2、および平面検出器3の各位置の関係に関する関係式で表現できる。そして、マーカについて得られる各情報をこの関係式に代入して、方程式が導かれる。この方程式は、XYZ座標の成分ごとに分解することにより、マーカ1個に付き3個の方程式が導かれることになる。求めたいX線管2と平面検出器3の三次元位置情報は列挙した9個の未知の情報であるので、4個のマーカから導かれる12個の連立方程式を解くことにより、三次元位置情報を求めることができる。
以下、その一例を、図4を参照して説明する。図4に示すように、4個のマーカm1、m2、m3、m4が3次元に配置された場合を考える。原点がSPであるXYZ座標において、各マーカm1、m2、m3、m4の三次元配置情報である座標を点M1、点M2、点M3、点M4とする。なお、点M1〜点M4は既知である。また、X線管2のXYZ座標を点Fとする。点Fは未知である。このX線管2によってX線を照射したときに、平面検出器3に投影されるマーカm1、m2、m3、m4の像のXYZ座標を点Q1、Q2、Q3、Q4とする。点Q1〜Q4のXYZ座標については、平面検出器3自体の位置情報が未知であるので点Q1〜点Q4も未知となる。だだし、各マーカm1〜マーカm4の投影像の二次元位置情報である、平面検出器3上の座標(uv座標)は、検出された投影像から得られ、既知となる。
ここで、原点SPから点Q1〜点Q4へのベクトルSPQ1(以下では、ベクトルを区別して示すときは、「ベクトル……」と呼ぶこととして、ベクトル記号を便宜上省略して記載する)〜ベクトルSPQ4については、数式1に示す式群が成立する。
Figure 0004415762
一方、点Fと原点SPとを結ぶ直線が平面検出器3と交わる点を点Hとすると、原点SPから点Q1〜点Q4へのベクトルSPQ1〜ベクトルSPQ4については、数式2に示す式群のように表現することもできる。
Figure 0004415762
数式1と数式2より、マーカ、マーカの投影像、X線管2、及び平面検出器3の各位置の関係に関する関係式は、数式3に示す式群のようになる。
Figure 0004415762
数式3に示す各式は、XYZ座標のX成分、Y成分、Z成分の3個の成分があり、成分ごとに3個の関係式に分解できる。このような数式3に示す式群の各式について、既知の点M1〜M4のXYZ座標と、既知の投影像のuv座標を代入して、方程式を得る。そして、各方程式についてXYZ座標の成分ごとに3個の方程式に分解すると、計12個の連立方程式となる。この12個の連立方程式を解くことで、X線管2と平面検出器3の三次元位置情報を求めることができる。
さらに、この数式3に示す関係式を詳細に説明する。まず、予め原点SP及び点M1〜点M4が分かっているので、ベクトルSPM1〜ベクトルSPM4は既知である。ベクトルM11〜ベクトルM44は、点Q1〜点Q4が、点Fと点M1〜点M4を結んだ直線上に位置することから、数式4に示す式群が立てられる。
Figure 0004415762
ここで、係数r1〜係数r4は、数式5に示す式群を満足する、未知の実数である。
Figure 0004415762
さらに、ベクトルSPFは、原点SPから点Fへ向かう単位ベクトルUSPFに、原点SPから点Fまでの距離SODを乗じたものに等しい。また、数式3に示す式群の右辺に含まれるベクトルSPHも、同様に、原点SPから点Hへ向かう単位ベクトルUSPHに、原点SPから点Hまでの距離OIDを乗じたものに等しく、また、(単位ベクトルUSPH)=−(単位ベクトルUSPF)の関係が成り立つ。よって、ベクトルSPF、ベクトルSPHは、数式6に示す式群のように表すことができる。
Figure 0004415762
ただし、RBP、RLMは、それぞれ数式7、数式8に示される回転行列である。
Figure 0004415762
Figure 0004415762
上記各式からわかるように、回転行列RBPは、直線FHのZ軸周りのBP角(θBP)分の回転であり、回転行列RLMは、直線FHの(−Y)軸周りのLM角(θLM)分の回転である。なお、SOD、OID、θBP、θLMは、すべて未知である。
最後に、ベクトルHQ1〜ベクトルHQ4について説明する。各マーカの投影像の平面検出器3上の座標(uv座標)を、それぞれ(s1、t1)、(s2、t2)、(s3、t3)、(s4、t4)とする。また、点Hの平面検出器3上の座標(uv座標)を(CENTER、MIDDLE)とする。さらに、平面検出器3のu軸、v軸方向の単位ベクトルをそれぞれ単位ベクトルUu、単位ベクトルUvとすると、ベクトルHQ1〜ベクトルHQ4は、数式9の式群のように表すことができる。
Figure 0004415762
なお、数式9に示す式群においてs1〜s4、t1〜t4は既知であり、CENTER、MIDDLE、単位ベクトルUu、単位ベクトルUvは、未知である。
ここで、uv平面は、YZ平面に平行な平面を回転移動したものと考えることができる。したがって、単位ベクトルUu、単位ベクトルUvは、それぞれ、Y軸、−Z軸方向の単位ベクトルを回転させることによって与えられる。具体的には、数式10に示す式群の通りとなる。
Figure 0004415762
ただし、Ruは、平面検出器3のu傾き(θu−90°)に相当する回転行列(θBP=0、θLM=0の時、Y軸に平行な軸周り)であり、数式11の通りである。Rvは、平面検出器3のv傾き(θv−90°)に相当する回転行列(θBP=0、θLM=0の時、Z軸に平行な軸周り)であり、数式12の通りである。さらに、Rσは、平面検出器3のσ角(θσ)に相当する回転行列(θBP=0、θLM=0の時、X軸に平行な軸周り)であり、数式13の通りである。なお、θu、θv、θσは、ともに未知である。
Figure 0004415762
Figure 0004415762
Figure 0004415762
数式3に示す式群に4個のマーカについて得られる情報を代入し整理すると、12個の具体的な方程式が導かれる。すなわち、数式3の4個の関係式に数式4、数式6、数式9、数式10を代入して、数式14、数式15、数式16、数式17に示す4個の方程式が導かれる。
Figure 0004415762
Figure 0004415762
Figure 0004415762
Figure 0004415762
なお、数式14、数式15、数式16、数式17に示す各式は、それぞれXYZ座標の各成分ごとに3個の方程式に分解できるので、数式14〜数式17から合計12個の方程式が得られる。
ここで、未知数は、一連の説明の中で指摘したように、X線管2と平面検出器3の三次元位置情報である9個(SOD、OID、CENTER、MIDDLE、θBP、θLM、θu、θv、θσ)と、係数r1〜係数r4の4個であり、合計13個である。
したがって、連立方程式の個数が、未知数の個数に比べて1個少ない。
この場合は、例えば最小ニ乗を用いた反復計算によって、13個の未知数を推定することができる。以下、具体的にその手順を説明する。
(手順1)
まず、断層撮影装置にたわみ、ひずみが全くないと仮定して、装置の材料の寸法、メカ制御装置7が駆動部6に指示した回転角度等から、上記13個の未知数について理論的な値を求める。この13個の未知数の理論的な値をそれぞれ「初期値」と呼ぶ。
(手順2)
数式14から数式17に、マーカm1、m2、m3、m4の三次元配置情報である点M1、点M2、点M3、点M4の各座標を代入する。なお、平面検出器3により観測された、各マーカm1〜m4の投影像の座標(uv座標)であるs1〜s4、t1〜t4の各値(以下、それぞれ「測定値」と呼ぶ)は代入しない。
(手順3)
各マーカの三次元配置情報が代入された数式14から数式17において、13個の未知数に「初期値」を代入する。そして、s1〜s4、t1〜t4の8個について解く。このとき、12個の連立方程式に対し、求めたい値が8個であるので、解析的に求めることができる。これにより、得られたs1〜s4、t1〜t4の各値を、それぞれ「逆算値」と呼ぶ。
そして、s1〜s4、t1〜t4について、各々「測定値」と「逆算値」との差分を求める。ここで、s1、s2、s3、s4の「測定値」と「逆算値」との差分値をそれぞれΔ1、Δ2、Δ3、Δ4とし、t1、t2、t3、t4の「測定値」と「逆算値」との差分値をそれぞれΔ5、Δ6、Δ7、Δ8とする。
さらに、各差分値のニ乗の総和を、数式18に従って求める。以下、この値を「誤差二乗和a」と呼ぶ。
Figure 0004415762
(手順4)
次に、(手順3)で示した計算を、13個の未知数のそれぞれについて、一つずつ、少しだけ値を変えた場合について繰り返し行い、「誤差二乗和a」を求めていく。そして、「誤差二乗和a」が最小となる場合を見つける。ここで、変化させる値のステップ量は、経験的に得られた効果的な値である。
具体的には、未知数の一つであるCENTERの初期値を「C0」、変化させるステップ量を「ΔC」とすると、数式14から数式17において、「CENTER」には「初期
値」にステップ量を足した値(C0+ΔC)を代入し、その他の12個の未知数には各「
初期値」を代入する。そして、その場合の「誤差二乗和a」を求める。次は、数式14から数式17に、CENTERには「初期値」にステップ量を引いた値(C0−ΔC)を代
入し、その他の12個の未知数には各「初期値」を代入して、「誤差二乗和a」を求める。この計算を、MIDDLE等、残りの12個の未知数に関して、それぞれのステップ量を増減した場合について順次行う。この結果、(手順4)によって、26通り(13個の未知数のいずれかの「初期値」に、そのステップ量を加える場合に13通りあり、13個の未知数のいずれかの「初期値」に、そのステップ量を減じる場合に13通りあり、合わせて26通りとなる)の「誤差二乗和a」が得られる。
なお、上述の「初期値」の変え方は具体例として示すものであり、適宜に選択、変更されるものである。また、「誤差二乗和a」を26通り得ているが、勿論、この個数は特に限定されるものではない。
(手順5)
手順3と手順4とから得られる、全ての「誤差二乗和a」のうち、「誤差二乗和a」の値が最小の場合を特定する。そして、このときの13個の未知数に代入した値を、13個の未知数の「初期値」と置き換える。
なお、(手順4)で、上述の「初期値」の変え方をした場合は、手順3と手順4とから、合計で27個の「誤差二乗和a」が得られる。また、CENTERが、その「初期値」にステップ量を足した値(C0+ΔC)で、その他の12個の未知数が「初期値」である
場合が、最小の「誤差二乗和a」となるときは、CENTERの「初期値」のみが(C0+ΔC)に置き換えられる。
次に、特定された最小の「誤差二乗和a」の値と、予め決められた「誤差二乗和a」の規定値(以下、単に「規定値」と呼ぶ)とを比較し、最小の「誤差二乗和a」の値が、規定値未満であるか否かを判断する。
そして、最小の「誤差二乗和a」の値が、規定値以上であると判断したときは、さらに、置き換えられた13個の未知数の「初期値」を用いて、再び、(手順3)に戻り、同様の計算を繰り返し、改めて、最小の「誤差二乗和a」の値を得るとともに、13個の未知数の「初期値」を置き換える。このように反復的に計算を行うことで、徐々に「誤差二乗和a」の値は小さくなる。
一方、最小の「誤差二乗和a」の値が、規定値未満であると判断したときは、置き換えられた13個の未知数の「初期値」を、それぞれ13個の未知数の値と推定する。そして、一連の計算を終了する。
ここで、どのような規定値を用いるか、いいかえれば、「誤差二乗和a」の値がどこまで収束すれば計算を終了してよいかは、平面検出器3の分解能によって決まる。
たとえば、平面検出器3の画素が正方形であるとき、s1〜s4、t1〜t4の差分値が、平均的に、正方形の1辺に相当する画素間の距離DDの1/2未満となれば、断層撮影装置として問題ない範囲であると考えられる。したがって、この場合は規定値を2DD 2として、数式19を満足すると判断すれば、一連の計算を終了してよい。
Figure 0004415762
ここで、aminは、(手順5)で特定される最小の「誤差二乗和a」である。
なお、上述の規定値の決め方も一例であり、適宜に選択、変更されるものである。
以上が、最小ニ乗を用いた反復計算によって、13個の未知数を推定する手順である。
なお、マーカの個数を増やした場合は、最小ニ乗を用いた反復計算によることなく、解析的に求めることができる。また、この場合は、より高速に、かつ、正確に求めることができる。
なお、後述する歳差軌道用校正ファントムFSや、円弧軌道用校正ファントムFAの場合であっても、X線管と平面検出器の三次元位置情報を求める手法は同じである。
再び、図3を参照して、画像作成手段9による処理動作を説明する。その後、校正ファントムを撮影した時と同じ軌道・同じタイミングで、再構成を行う被検体の投影像の撮影を行い、その投影像を撮影像記憶部12に記憶するか、あるいは、撮影像記憶部12に記憶された被検体の投影像の撮影データの読み出しを行う(S5)。
その被検体の投影像の撮影データと、三次元位置情報記憶部14に記憶させた校正ファントムに対するX線管2および平面検出器3の三次元位置情報に基づいて、被検体に対する再構成演算処理を行い、被検体の任意の位置の断層像あるいは三次元ボリュームデータを作成する(S6)。
この三次元ボリュームデータを作成する一連の手順について、図5を参照しながら概説する。まず、この一群の撮影データを単純逆投影(単純バックプロジェクション:単純BP)して単純BP中間像を生成する。次に、この単純BP中間像を三次元フーリエ変換して、実空間データからフーリエ空間データに変換した三次元フーリエ分布像(図5には、三次元フーリエ空間座標で表示しているものに対応する)を生成する。次に、この三次元フーリエ分布像に対してフィルタリング処理を施す(|ω|フィルタリング(絶対値オメガフィルタリング)やローパスフィルタリング)。次に、フィルタリング処理を施した三次元フーリエ分布像を三次元逆フーリエ変換して、フーリエ空間データから実空間データに戻し、三次元ボリュームデータ(図5には、右端側に表示され、周方向に幾本かの破線が図示されている円柱状のものに対応する)が生成される。このようにして、関心領域の三次元ボリュームデータを生成する画像再構成が行なわれる。なお、この三次元ボリュームデータから任意の断層面の画像を選択することで、選択した断層画像が見られる(図5には、最右端に表示された厚みの薄い円柱状のものを見ているものに対応する)。上述したように、一旦、単純BP中間像を生成し、この単純BP中間像をフーリエ空間で所定のフィルタリング処理を施すという手法を、F(フーリエ)空間フィルタ法と呼ぶ。
ここで、単純BP中間像を生成するとき、図6に示すように、撮影された被検体の関心領域に三次元格子群Kを仮想的に設定する。そして、平面検出器3上の点DPにおける検出データは、X線管2と点DPとを結ぶ直線上にある三次元格子群Kの格子点Jに逆投影する。
三次元格子群Kは、校正ファントムと同じ位置に仮想される。すなわち、三次元格子群KのXYZ座標は、同じ軌道・同じタイミングで撮影した校正ファントムのXYZ座標と一致するように仮想される。したがって、格子点Jの座標は、ステップS2で求めた、校正ファントムに対するX線管2と平面検出器3との三次元位置情報に基づき、被検体の撮影において得られる点DPの位置から正確に求められる。なお、点DPにおける検出データは、点DP における画素値を、この点DPに最近接する例えば4点の画素d1〜d4 についての画素値を加重平均して求める。そして、このような検出データをいろいろな角度から得て、格子点に累算することで、その格子点について逆投影を行うことができる。そして、三次元格子群Kの残りの格子点について、前記と同様にして逆投影を行い、さらに、走査各位置ごとにこれと同様の逆投影を行うことで、単純BP中間像が生成される。なお、予め、被検体の撮影像にボケ防止のフィルタ処理等を施してもよい。
その後、作成した被検体の任意の位置の断層像あるいは三次元ボリュームデータを断層像/三次元ボリュームデータ保存部16に記憶保存し、要求に応じて、適宜、画像表示装置10に出力して表示する(S7)。
上記ステップS7の後、断層像あるいは三次元ボリュームデータから更に画像処理を施して表示・保存を行ったり、ネットワークやメディアを経由して他の装置へデータを転送するなどの処理を行うようにしても良い。
次に、上記実施例で使用する歳差軌道用校正ファントムFSおよび円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAそれぞれについて説明する。
(1)歳差軌道用校正ファントムFSについて
図7の概略構成図に示すように、低X線吸収材で構成したXYZ三次元方向に向かう支持材21に、原点の基準となる位置に高X線吸収材の鋼球で作製したマーカm3を設けるとともに、そのマーカm3を中心としたXYZ三方向の正負それぞれの位置にマーカm3と同様に鋼球で作製したマーカm1、m2、m4、m5、m6、m7を設けて歳差軌道用校正ファントムFSが構成されている。このような歳差軌道用校正ファントムFSを用いれば、投影に際して、全てのマーカm1、m2、m3、m4、m5、m6、m7の投影像が重ならないように撮影でき、マーカm1、m2、m3、m4、m5、m6、m7それぞれの位置の検出を容易にできて好ましい。
ここで、歳差軌道とは、図8の概略構成図に示すように、X線管2と平面検出器3の任意の一点を結ぶ線分L上の任意の点を通り、線分Lと異なる直線(例えば、線分Lとのなす角度が15°)Pを回転軸としてX線管2と平面検出器3とが回転する軌道のことを指す。
この発明においては、上述のような歳差軌道に限らず、例えば、楕円軌道やより複雑な軌道、また、軌道途中で、回転軸PとX線管2と平面検出器3の任意の一点を結ぶ線分Lとのなす角が変化するような軌道とか、回転軸PからX線管2または平面検出器3への距離が変化するような軌道、あるいは、投影毎にメカのがたつき等が原因で不連続な軌道でX線管2と平面検出器3とを変位させるものでも良い。
(2)円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAについて
図9A、図9B、図9Cに示すように、低X線吸収材で構成した円筒形状の支持材31に、座標の基準となる円弧軌道用校正ファントムFAの中心に対して点対称となる位置に、高X線吸収材の鋼球で作製した4組8個のマーカm1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8を設けて円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAが構成されている。
この構成により、図10の概略構成図に示すように、X線管2と平面検出器3上の任意の点とを結んだ線分L上の任意の点を通る直線を回転軸として回転して撮像するときに、図9Aに示すように、マーカm2とm7を結んだ線分L1と、マーカm3とm6を結んだ線分L2との交点を求めるとか、図9Bに示すように、マーカm1とm8を結んだ線分L3と、マーカm4とm5を結んだ線分L4との交点を求め、円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAの中心Cを通ったX線が平面検出器3に入射した座標を計算するようにしている。このため、円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAの中心Cにマーカを設けずに済み、円弧軌道(円軌道)用校正ファントムFAの構造を簡略化して安価にできるとともに、精度低下を回避できている。
ここで、円弧軌道(円軌道)とは、X線管2と平面検出器3上の任意の点とを結んだ線分L上の任意の点を通る直線を回転軸として、この回転軸に垂直な平面内にX線管2と平面検出器3上の任意の点が存在しながら、回転軸を中心に回転する軌道のことを指す。図9Aおよび図9Bにおいて、網掛けで示したマーカは、奥側に位置していることを示している。
図10では、回転角度を数十度程度で示しているが、この発明においては、角度を限定するものではなく、全周360°分回転する、いわゆるCT装置のような軌道でも良い。更に、投影位置によって回転軸からX線管2または平面検出器3への距離が変化するような軌道、X線管2と平面検出器3とが一定の平面内に存在しないような軌道、あるいは、投影毎にメカのがたつき等が原因で不連続な軌道でX線管2と平面検出器3とを変位させるものでも良い。
また、X線管2と平面検出器3の走査軌道は、平行な二直線あるいはそれに順ずる軌道でも良い。要するに、複数の異なる方向から被検体の投影像が得られさえすれば、どのような軌道でも良い。
三次元位置情報において、例えば、原点からX線管2や平面検出器3までの距離など、メカの精度が規定の値として取り扱っても誤差の問題が無いものが存在する場合には、校正ファントムの投影像からの三次元位置情報の演算に際して、前述規定の値を使用するのが好ましい。再構成演算処理に必要な変数の数を減少させ、処理速度を速くできるからである。
上記実施例では、照射手段として、X線を照射するX線管2を用いているが、この発明としては、可視光、プラズマX線源からのX線、放射性同位元素からのガンマ線、電子ライラックからのX線照射する構成のものや、シンクロトロン軌道放射光源(SOR)など、各種の電磁波を照射するものを用いることができる。
また、上記実施例では、面検出手段として、平面検出器3を用いているが、この発明としては、イメージインテンシファイアや多列検出器などを用いるものでも良い。
さらに、上記実施例では、撮像部5は、C字状アーム4によって保持することにより、X線管2と平面検出器3とを機械的に結合して構成されている。しかし、駆動部6がX線管2と平面検出器3とを互いに連動して移動させることができれば、C字状アーム4を有する構成に限られない。たとえば、X線管2と平面検出器3とを個別に保持しつつ、共通の回転駆動軸に連結する等の構成により、駆動部6がX線管2と平面検出器3とを互いに連動して移動させても良い。また、X線管2と平面検出器3とを個別に保持しつつ、駆動部6が、X線管2と平面検出器3とを個別に、かつ、相互に同期制御して回転駆動する構成として、駆動部6がそれぞれを互いに連動して移動させても良い。
この発明に係る断層撮影装置の実施例を示す全体構成図である。 三次元位置情報の説明図である。 この発明に係る断層撮影装置の画像作成動作を説明するフローチャートである。 X線管と平面検出器の3次元位置情報を求める説明図である。 三次元ボリュームデータを作成する手順を説明するための模式図である。 逆投影法を説明するための模式図である。 歳差軌道用校正ファントムの概略構成図である。 歳差軌道の説明に供する概略構成図である。 図9Aは円弧軌道用校正ファントムの側面図であり、図9Bは円弧軌道用校正ファントムの90°回転した状態の側面図であり、図9Cは円弧軌道用校正ファントムの平面図である。 円弧軌道の説明に供する概略構成図である。
符号の説明
2 …X線管(照射手段)
3 …平面検出器(面検出手段)
6 …駆動部(移動手段)
9 …画像作成手段
FS …歳差軌道用校正ファントム
FA …円弧軌道(円軌道)用校正ファントム

Claims (4)

  1. 透過性を有する電磁波を末広がり状に被検体に照射する照射手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向して配置され、被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段と、前記照射手段および面検出手段を互いに連動して移動するC字状アームと、前記C字状アームにより、任意の被検体に対して異なる方向から電磁波を照射して前記被検体の投影像を得、その被検体の投影像を再構成演算処理して、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段とを備えた断層撮影装置において、同一平面上に無い4個以上のマーカ(らせん状に配列されたマーカを除く)を三次元的に配置した校正ファントムを被検体として配置して投影像を得、その校正ファントムの投影像および校正ファントムの内部構造における前記マーカの三次元配置情報に基づいて、前記校正ファントムに対する前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報に基づいて前記被検体に対する再構成演算処理を行うように前記画像作成手段を構成したことを特徴とする断層撮影装置。
  2. 請求項1に記載の断層撮影装置において、校正ファントムが、低X線吸収材で構成した支持材に、高X線吸収材で構成した球状のマーカを保持させたものである断層撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の断層撮影装置において、校正ファントムが、座標の基準となるマーカを含めて、同一平面上に無い、少なくとも4個以上のマーカを持つものである断層撮影装置。
  4. 透過性を有する電磁波を末広がり状に被検体に照射する照射手段と、被検体を挟んで前記照射手段に対向して配置され、被検体を透過した電磁波を検出するようにアレイ配置された複数画素を備えた面検出手段と、前記照射手段および面検出手段を互いに連動して移動する移動手段と、前記移動手段により、任意の被検体に対して異なる方向から電磁波を照射して前記被検体の投影像を得、その被検体の投影像を再構成演算処理して、任意の位置の断層像または/および三次元画像を作成する画像作成手段とを備えた断層撮影装置において、同一平面上に無い4個以上のマーカを三次元的に配置した校正ファントムを被検体として配置して投影像を得、その校正ファントムの投影像および校正ファントムの内部構造における前記マーカの三次元配置情報に基づいて、前記校正ファントムに対する前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報を求め、前記照射手段および面検出手段の三次元位置情報に基づいて前記被検体に対する再構成演算処理を行うように前記画像作成手段を構成し、
    前記校正ファントムが、座標の基準となる位置に対して点対称となる2個のマーカの組が少なくとも3組以上あり、かつすべてのマーカが同一平面上に無いものである断層撮影装置。
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