JP4390955B2 - 移動通信向け基地局アンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アンテナの設置性を改善しながら、通信品質を向上させる移動通信向け基地局アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、1は2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提としたアンテナ部、1a,1bはアンテナ素子である。
【0003】
次に動作について説明する。
ダイバーシチ制御を前提とした場合、各基地局アンテナ装置のアンテナ部1は、2つのアンテナ素子1a,1bによって構成される。これらアンテナ素子1a,1bの受信信号はそれぞれ後段の無線制御装置に出力され、それぞれのチャネルにて復調後にダイバーシチ合成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動通信向け基地局アンテナ装置は以上のように構成されているので、干渉信号の除去を行うアダプティブアンテナとしての機能を果たす場合には、アンテナ部1を、さらに複数個、周囲に設置する必要があり、設置面積が大きくなってしまう課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、干渉信号の除去を行うアダプティブアンテナとしての機能を設けても、アンテナ部の大型化を低減して、設置面積の課題を改善する移動通信向け基地局アンテナ装置を得ることを目的とする。
0006
【課題を解決するための手段】
この発明に係る移動通信向け基地局アンテナ装置は、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、通信環境に応じて放射素子との接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子切換え部と、素子切換え部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えたものである。
0007
この発明に係る移動通信向け基地局アンテナ装置は、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、各放射素子の出力を増幅する複数の増幅器と、通信環境に応じて各増幅器からの出力を選択することにより、一方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御すると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子選択部と、素子選択部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えたものである。
0008
この発明に係る移動通信向け基地局アンテナ装置は、素子切換え部、または増幅器の電気信号を光信号に変換する電気光変換部と、変換された光信号を伝送する光ファイバーと、伝送された光信号を電気信号に変換し、アダプティブ制御部、または素子選択部に出力する光電気変換部とを備えたものである。
0009
この発明に係る移動通信向け基地局アンテナ装置は、送信時および受信時共に、アダプティブ制御とダイバーシチ制御とを組み合せて制御を行うものである。
0010
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、11は2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提としたアンテナ部、11a,11bはアンテナ素子、12aはアンテナ素子11aの主アンテナ、12bはアンテナ素子11bの主アンテナ、13aは主アンテナ12aの上段に設けられたアダプティブ処理用アンテナ、13bは主アンテナ12bの上段に設けられたアダプティブ処理用アンテナであり、このように、主アンテナ12aとアダプティブ処理用アンテナ13a、主アンテナ12bとアダプティブ処理用アンテナ13bは、それぞれ上下二段構成にされている。
また、31はアンテナ部11により受信された信号を処理する無線制御装置であり、この無線制御装置31において、32aはアンテナ素子11aの主アンテナ12aの出力とアンテナ素子11bのアダプティブ処理用アンテナ13bの出力とを組み合せ、干渉信号を除去するような振幅および位相を与えるアダプティブ制御部、32bはアンテナ素子11bの主アンテナ12bの出力とアンテナ素子11aのアダプティブ処理用アンテナ13aの出力とを組み合せ、干渉信号を除去するような振幅および位相を与えるアダプティブ制御部、33はアダプティブ制御部32a,32bの出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部である。
0011
次に動作について説明する。
図1に示したように、主アンテナ12a,12bの上にアダプティブ処理用アンテナ13a,13bを積み重ねる二段構成にする。無線制御装置31において、アダプティブ制御部32aは、アンテナ素子11aの主アンテナ12aの出力とアンテナ素子11bのアダプティブ処理用アンテナ13bの出力とを組み合せ、また、アダプティブ制御部32bは、アンテナ素子11bの主アンテナ12bの出力とアンテナ素子11aのアダプティブ処理用アンテナ13aの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去するような振幅および位相を与える。こうして2組の干渉除去を行える処理系が構築でき、それぞれの出力は従来通り、各チャネルにおいてダイバーシチ制御部33によりダイバーシチ合成される。
0012
以上のように、この実施の形態1では、主アンテナ12a,12bの上にアダプティブ処理用アンテナ13a,13bを積み重ねる二段構成にしたので、干渉除去を行うためのアダプティブ処理系を構築する際に、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
0013
なお、上記実施の形態1では、主アンテナ12a,12bの上にアダプティブ処理用アンテナ13a,13bを積み重ねたが、主アンテナ12a,12bの下にアダプティブ処理用アンテナ13a,13bを設けた二段構成にしても良く、同様な効果を奏することができる。
0014
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、14aはアンテナ素子11aを構成する複数の放射素子、14bはアンテナ素子11bを構成する複数の放射素子である。15aはアンテナ素子11aに対応して設けられ、各放射素子14aと接続自在にされ、通信環境に応じて放射素子14aとの接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子切換え部、15bはアンテナ素子11bに対応して設けられ、各放射素子14bと接続自在にされ、通信環境に応じて放射素子14bとの接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子切換え部である。これら素子切換え部15aの主アンテナとして用いる放射素子の出力と素子切換え部15bのアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の出力とをアダプティブ制御部32aに出力し、素子切換え部15bの主アンテナとして用いる放射素子の出力と素子切換え部15aのアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の出力とをアダプティブ制御部32bに出力するものである。
その他の構成は、実施の形態1と同一なのでその重複する説明を省略する。
0015
次に動作について説明する。
図2に示したように、各アンテナ素子11a,11bが複数の放射素子14a,14bを垂直方向に配置して所望のパターンを得る構成の場合、素子切換え部15aによって、通信環境に応じて放射素子14aとの接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する。また、素子切換え部15bによって、通信環境に応じて放射素子14bとの接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する。
この通信環境とは、例えば、所轄するカバーエリアにたくさんの移動通信端末が圏在し、それらの移動通信端末との通信データ量を優先したい場合には、アダプティブ処理用アンテナよりも主アンテナの分配比率を大きくし、一方、妨害電波の除去を優先したい場合には、主アンテナよりもアダプティブ処理用アンテナの分配比率を大きくするように制御するものである。
以降、アダプティブ制御部32a,32bと、ダイバーシチ制御部33との動作は、実施の形態1と同様である。
0016
以上のように、この実施の形態2では、アンテナ素子11a,11bを複数の放射素子14a,14bから構成し、素子切換え部15a,15bによって、それらアンテナ素子11a,11bをそれぞれ二分割して、主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御するようにしたので、見かけ上、2つのアンテナ素子11a,11bで干渉除去とダイバーシチ合成を両立させることができ、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
また、素子切換え部15a,15bによって、カバーエリア内の通信環境に応じて放射素子14a,14bとの接続を切換えることにより、通信環境を考慮したアダプティブ制御を行うことができる。
0017
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、16aはアンテナ素子11aの各放射素子14aの出力を増幅する複数の増幅器、16bはアンテナ素子11bの各放射素子14bの出力を増幅する複数の増幅器である。
34は無線制御装置31に設けられ、通信環境に応じて各増幅器16a,16bからの出力を個別に選択することにより、アンテナ素子11aの主アンテナとして用いる放射素子14aとアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14aの分配比率を制御すると共に、アンテナ素子11bの主アンテナとして用いる放射素子14bとアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14bの分配比率を制御する素子選択部である。この素子選択部34のアンテナ素子11aの主アンテナとして用いる放射素子14aの出力とアンテナ素子11bのアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14bの出力とをアダプティブ制御部32aに出力し、アンテナ素子11bの主アンテナとして用いる放射素子14bの出力とアンテナ素子11aのアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14aの出力とをアダプティブ制御部32bに出力するものである。
その他の構成は、実施の形態2と同一なのでその重複する説明を省略する。
0018
次に動作について説明する。
図3に示したように、各放射素子14a,14bの出力を増幅する複数の増幅器16a,16bを設け、受信信号のレベルを大きくし、アンテナ部11から離れた所に設けられた無線制御装置31への各放射素子14a,14bの出力を可能にする。
素子選択部34では、通信環境に応じて各増幅器16a,16bからの出力を個別に選択することにより、アンテナ素子11aの主アンテナとして用いる放射素子14aとアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14aの分配比率を制御すると共に、アンテナ素子11bの主アンテナとして用いる放射素子14bとアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子14bの分配比率を制御する。この通信環境とは、実施の形態2と同様である。
また、素子選択部34では、各増幅器16a,16bから出力され、レベルが大きくなった各放射素子14a,14bの受信信号を一括して入力することができ、さらに、通信環境に応じてそれら受信信号を個別に選択することができるので、精密な選択を実現することができ、通信環境を考慮した精度の高いアダプティブ制御およびダイバーシチ制御を行うことができる。
以降、アダプティブ制御部32a,32bと、ダイバーシチ制御部33との動作は、実施の形態1と同様である。
0019
以上のように、この実施の形態3では、各放射素子14a,14bの出力を増幅する複数の増幅器16a,16bを設け、素子選択部34では、通信環境に応じて各増幅器16a,16bからの出力を個別に選択するようにしたので、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
また、複数の増幅器16a,16bを設け、受信信号のレベルを大きくすることによって、アンテナ部11から離れた所に設けられた無線制御装置31にも良好な受信レベルで各放射素子14a,14bの出力を伝送することができると共に、素子選択部34では、各放射素子14a,14bの受信信号を一括して入力することができ、さらに、通信環境に応じてそれら受信信号を個別に選択することができるので、精密な選択を実現することができ、通信環境を考慮した精度の高いアダプティブ制御およびダイバーシチ制御を行うことができる。
0020
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、17は各増幅器16a,16bの電気信号を光信号に変換する電気光変換部、18は電気光変換部17により変換された光信号を伝送する光ファイバー、35は無線制御装置31側に設けられ、光ファイバー18により伝送された光信号を電気信号に変換し、アダプティブ制御部32a,32bに出力する光電気変換部である。
その他の構成は、実施の形態3と同一なのでその重複する説明を省略する。
0021
次に動作について説明する。
電気光変換部17により、各増幅器16a,16bの電気信号を光信号に変換して、その光信号を光ファイバー18によって伝送する。光電気変換部35は、光ファイバー18により伝送された光信号を電気信号に変換し、アダプティブ制御部32a,32bに出力する。
0022
以上のように、この実施の形態4では、光ファイバー18により各増幅器16a,16bの信号を伝送することにより、アンテナ部11から無線制御装置31までの距離がある場合であっても、伝送損失を大きく低減することができ、消費電力の低減および通信品質を改善することができる。
0023
なお、上記実施の形態4では、各増幅器16a,16bの信号を光ファイバー18により伝送したが、アンテナ部11または素子切換え部15a,15bの信号を光ファイバー18により伝送しても良く、また、伝送された信号を素子選択部34に出力するようにしても良い。
0024
実施の形態5.
上記実施の形態1から実施の形態4では、移動通信向け基地局アンテナ装置の受信時について説明したが、上記実施の形態1から実施の形態4に示した構成を送信時においても用いて、アダプティブ制御とダイバーシチ制御とを組み合せて制御を行うようにしても良い。
送信時においても、受信時と同様の系統の処理を行うことにより、干渉ユーザ方向への不要放射を低減し、所望ユーザ方向へビームを走査することにより、送信電力の低減および通信品質を改善することができる。
0025
実施の形態6.
図5はこの発明の実施の形態6による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図であり、図において、19は当該カバーエリアを所轄する基地局アンテナ装置、20は隣接カバーエリアを所轄する基地局アンテナ装置である。21は2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提とした当該アンテナ部であり、21a,21bはアンテナ素子である。22は2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提とした隣接アンテナ部であり、22a,22bはアンテナ素子である。これら当該アンテナ部21、隣接アンテナ部22は、従来技術と同様に構成されている。
41,42は基地局アンテナ装置19,20の無線制御装置、43aは当該アンテナ部21のアンテナ素子21aを主アンテナとし、隣接アンテナ部22のアンテナ素子22aをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せ、干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部、43bは当該アンテナ部21のアンテナ素子21bを主アンテナとし、隣接アンテナ部22のアンテナ素子22bをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せ、干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部である。45はアダプティブ制御部43a,43bの出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部である。
44aはアンテナ素子22aを主アンテナとし、アンテナ素子21aをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せるアダプティブ制御部、44bはアンテナ素子22bを主アンテナとし、アンテナ素子21bをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せるアダプティブ制御部である。46はアダプティブ制御部44a,44bの出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部である。
0026
図6はこの発明の実施の形態6による移動通信向け基地局アンテナ装置の配置を示す平面配置図であり、図において、カバーエリア1を当該カバーエリアとした場合に、図5に示した基地局アンテナ装置19をカバーエリア1に2台設け、また、そのカバーエリア1に隣接するカバーエリア2,3に、2台の基地局アンテナ装置19にそれぞれ隣接する基地局アンテナ装置20が設けられた例を示したものである。
0027
次に動作について説明する。
上記実施の形態1から5では、主アンテナの他、アダプティブ処理用アンテナを設けたが、この実施の形態6では、アンテナ部の構成を従来技術と同様にし、隣接するカバーエリアに設けられた基地局アンテナ装置20の隣接アンテナ部22をアダプティブ処理用アンテナとして用いるものである。
カバーエリア1に設けられた基地局アンテナ装置19の無線制御装置41において、アダプティブ制御部43aは、当該アンテナ部21のアンテナ素子21aを主アンテナとし、隣接アンテナ部22のアンテナ素子22aをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せ、干渉信号を除去する振幅および位相を与え、また、アダプティブ制御部43bは、当該アンテナ部21のアンテナ素子21bを主アンテナとし、隣接アンテナ部22のアンテナ素子22bをアダプティブ処理用アンテナとして組み合せ、干渉信号を除去する振幅および位相を与える。ダイバーシチ制御部45は、アダプティブ制御部43a,43bの出力をダイバーシチ合成する。
カバーエリア2,3に設けられた基地局アンテナ装置20の無線制御装置42においても、同様に隣接するカバーエリア1に設けられた基地局アンテナ装置19の当該アンテナ部21をアダプティブ処理用アンテナとして用いるものである。
0028
以上のように、この実施の形態6によれば、アンテナ部の構成を従来技術と同様にし、隣接するカバーエリアに設けられた基地局アンテナ装置20の隣接アンテナ部22をアダプティブ処理用アンテナとして用いるので、従来技術と同様なアンテナ部の構成で、干渉除去とダイバーシチ合成を両立させることができ、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
0029
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、通信環境に応じて放射素子との接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子切換え部と、素子切換え部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えるように構成したので、見かけ上、2つのアンテナ素子で干渉除去とダイバーシチ合成を両立させることができ、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
また、素子切換え部によって、通信環境に応じて放射素子との接続を切換えることにより、通信環境を考慮したアダプティブ制御を行うことができる効果が得られる。
0030
この発明によれば、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、各放射素子の出力を増幅する複数の増幅器と、通信環境に応じて各増幅器からの出力を選択することにより、一方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御すると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子選択部と、素子選択部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えるように構成したので、新たなアンテナの配置位置を考慮する必要がなくなり、アンテナの設置面積を改善することができる。
また、複数の増幅器を設け、受信信号のレベルを大きくすることによって、アンテナ部から離れたところに設けられた素子選択部にも良好な受信レベルで各放射素子の出力を伝送することができると共に、素子選択部では、各放射素子の受信信号を一括して入力することができ、さらに、通信環境に応じてそれら受信信号を個別に選択することができるので、精密な選択を実現することができ、通信環境を考慮した精度の高いアダプティブ制御およびダイバーシチ制御を行うことができる効果が得られる。
0031
この発明によれば、素子切換え部、または増幅器の電気信号を光信号に変換する電気光変換部と、変換された光信号を伝送する光ファイバーと、伝送された光信号を電気信号に変換し、アダプティブ制御部、または素子選択部に出力する光電気変換部とを備えるように構成したので、アンテナ部、素子切換え部、または増幅器からアダプティブ制御部、または素子選択部までの距離がある場合であっても、伝送損失を大きく低減することができ、消費電力の低減および通信品質を改善することができる効果が得られる。
0032
この発明によれば、送信時および受信時共に、アダプティブ制御とダイバーシチ制御とを組み合せて制御を行うように構成したので、干渉ユーザ方向への不要放射を低減し、所望ユーザ方向へビームを走査することにより、送信電力の低減および通信品質を改善することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態6による移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による移動通信向け基地局アンテナ装置の配置を示す平面配置図である。
【図7】 従来の移動通信向け基地局アンテナ装置を示す構成図である。
【符号の説明】
11 アンテナ部、11a,11b,21a,21b,22a,22b アンテナ素子、12a,12b 主アンテナ、13a,13b アダプティブ処理用アンテナ、14a,14b 放射素子、15a,15b 素子切換え部、16a,16b 増幅器、17 電気光変換部、18 光ファイバー、19,20 基地局アンテナ装置、21 当該アンテナ部、22 隣接アンテナ部、31,41,42 無線制御装置、32a,32b,43a,43b,44a,44b アダプティブ制御部、33,45,46 ダイバーシチ制御部、34 素子選択部、35 光電気変換部。

Claims (4)

  1. 2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提とし、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、上記アンテナ部の各アンテナ素子毎に設けられ且つ各放射素子と接続自在にされ、通信環境に応じてそれら放射素子との接続を切換えることにより主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子切換え部と、上記素子切換え部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、上記アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えた移動通信向け基地局アンテナ装置。
  2. 2アンテナ素子構成によるダイバーシチ制御を前提とし、各アンテナ素子が複数の放射素子から構成されたアンテナ部と、上記アンテナ部の各放射素子の出力を増幅する複数の増幅器と、通信環境に応じて上記各増幅器からの出力を選択することにより、一方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御すると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナとして用いる放射素子とアダプティブ処理用アンテナとして用いる放射素子の分配比率を制御する素子選択部と、上記素子選択部の一方のアンテナ素子の主アンテナの出力と他方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せると共に、他方のアンテナ素子の主アンテナの出力と一方のアンテナ素子のアダプティブ処理用アンテナの出力とを組み合せ、それぞれ干渉信号を除去する振幅および位相を与えるアダプティブ制御部と、上記アダプティブ制御部の出力をダイバーシチ合成するダイバーシチ制御部とを備えた移動通信向け基地局アンテナ装置。
  3. 子切換え部、または増幅器の電気信号を光信号に変換する電気光変換部と、上記電気光変換部により変換された光信号を伝送する光ファイバーと、上記光ファイバーにより伝送された光信号を電気信号に変換し、アダプティブ制御部、または素子選択部に出力する光電気変換部とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信向け基地局アンテナ装置。
  4. 送信時および受信時共に、アダプティブ制御とダイバーシチ制御とを組み合せて制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の移動通信向け基地局アンテナ装置。
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