JP4388462B2 - ゴミ流入防止具 - Google Patents

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本発明は、一定方向の水流のある水路から水を取り入れるための取水口に設置され、水路内のゴミ類が取水口から流入することを防止するゴミ流入防止具に関する。
工場や各種工業施設では、多量の工業用水や冷却水を必要とする場合が多く、例えば水力発電所では、河川水を水車発電機の軸受や圧油・潤滑油装置の冷却に利用するため、通常、河川水を水圧鉄管と呼ばれる水路に取り入れ、この水圧鉄管に冷却水の取水口を設け、そこから河川水を冷却水として取り込んでいる。
この冷却水には清浄水を必要とするものの、河川水には小枝や枯葉などの浮遊ゴミ(本願ではその他の塵芥、ゴミ等も含めて「ゴミ類」と総称する。)があり、これらが冷却水系統に侵入するのを防止するため、冷却水系統の途中にろ過装置(以下「ストレーナ」という。)を設けている。また、一般的に、河川水を取り入れるための取水口には、ゴミ類除去のためにスクリーン等からなるストレーナを設けている(特許文献1〜3参照)。
しかしながら、大雨・台風等により河川が増水すると、小枝や枯葉などの大量のゴミ類が流入し、ストレーナが目詰まりを起してしまい、ひいては、冷却水流量が低下して、発電機の停止、更には軸受焼損などの重大事故に進展する恐れがある。
このため、河川増水時には、現地に作業員を配置し、ストレーナに詰まったゴミ類の除去作業を行う必要があった。しかしながら、作業員によるゴミの除去作業には限界があり、例えば、平成9年〜11年の台風襲来時には、九州管区内の水力発電所において、冷却水水量低下による障害が13件発生し、このうち4件は発電機の運転不能にまで至った。
これに対して、従来講じられてきた対策は、エアコンプレッサーを利用するなどして、ストレーナに詰まったゴミ類の清掃・除去作業の省力化を図ろうとするものであり、また、上記特許文献1〜3にもゴミ類の清掃・除去手段が開示されているが、これらはストレーナにゴミ類が詰まらないようにするものではないため、根本的な解決策とはなり得ない。
特開平8−239819号公報 特開平9−228343号公報 特開2004−131930号公報
そこで、本発明の目的は、取水口からのゴミ類の流入を防止することにある。
他の目的は、取水口以降の水系統に設けているストレーナの目詰まりを防止することにある。
さらに他の目的は、取水口からの水を使用する機器の事故・障害の未然防止を図ることにある。
本願発明者は、取水口以降の水系統に流入したゴミ類をストレーナにより除去するという考え方から、水系統にゴミ類を入れないようにするという考え方へ発想を転換し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一定方向の水流のある水路としての水圧鉄管から水を取り入れるための取水口に設置され、水路内のゴミ類が取水口から流入することを防止するゴミ流入防止具であって、L字状に湾曲した曲面状をなし、取水口の上流側から水路内に向かって突出し、かつ取水口の下流側に向けて延び、取水口の上方を覆うように設置されるゴミ流入防止部と、ゴミ流入防止部の先端から連続して形成されて取水口の下流側で開口する取水部と、ゴミ流入防止部に設けた複数の直径10mm〜20mmの取水穴と、水圧鉄管の配管取付け座と水圧鉄管に接続される冷却水配管のフランジ間に挿入してボルトで固定してゴミ流入防止部を取水口に取り付けるための、ゴミ流入防止部の基端部周縁に設けたフランジ部とを有することを特徴とする。
このような構成とすることで、水路内のゴミ類はゴミ流入防止部の表面に沿って流水方向に流されるので、取水口からのゴミ類の流入を防止することができる。一方、冷却水等として必要な水は、取水口の下流側で開口する取水部から取り込むことができる。
本発明において、ゴミ流入防止部には、水を取り入れるための取水穴を設けることができる。この取水穴の大きさは、取水口以降の水系統で特に問題となる小枝や枯葉などの粗目のゴミ(以下「あらゴミ」という。)が通らない程度の大きさ、現実的には直径10mm〜20mm程度の大きさとする。また、取水穴の数は、取水効率とゴミ流入防止部の強度のバランスによって決定する。
また、ゴミ流入防止部は、水路の流水方向に沿った曲面状に形成することが好ましい。これによって、水がゴミ流入防止部の表面に沿って円滑に流れ、ゴミ類も流水方向に円滑に流されるので、取水口からのゴミ類の流入を確実に防止することができる。
そして、本発明のゴミ流入防止具は、ゴミ流入防止部の基端部周縁に設けたフランジ部を取水口周囲に固定することによって取水口に設置することができる。
ゴミ流入防止部の水路内への突出長さは取水口の大きさ(内径)によって変わるが、あまり長すぎると水路内の水流が妨げられ、またゴミ類を受け止める面積が広くなり強度的な問題も生じる。逆に短すぎるとゴミ類が取水口から流入しやすくなるため、ゴミ流入防止効果が損なわれる。したがって、ゴミ流入防止部の突出長さは、これらがバランスする長さとする。
本発明によれば、取水口からのゴミ類の流入を防止することができる。
これによって、取水口以降の水系統に設けているストレーナの目詰まりを防止でき、従来、大雨・台風時などにストレーナのゴミ除去作業のため、現地に配置していた作業員が不要となり、大幅にコストを削減できる。また、ストレーナの目詰まりによって冷却水等の水量が不足することがなくなり、機器の事故・障害発生を防止できる。
以下、本発明を水力発電所の冷却水系統に適用した実施例によって、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のゴミ流入防止具を適用した水力発電所の冷却水系統を示す模式図である。同図に示すように、ゴミ流入防止具10は、水路としての水圧鉄管20から冷却水系統40へ水を取り入れるための取水口30に設置される。冷却水系統40には、上流側に1次ストレーナ41が配置され、その下流に2次ストレーナ42が配置されている。1次ストレーナ41には、バイパス弁43を有するバイパス経路が設けられている。2次ストレーナ42は2つ配置され、交互に切り換えて使用する。1次ストレーナ41及び2次ストレーナ42でろ過された水は、冷却水として発電機器の軸受等の各部へ供給される。
図2は、ゴミ流入防止具10の設置状態を示す要部の拡大断面図である。同図において、ゴミ流入防止具10は、ゴミ流入防止部11と、取水部12と、フランジ部13とを有する。
ゴミ流入防止部11は、L字状に湾曲した曲面状をなし、取水口30の流水方向上流側から水圧鉄管20内に向かって突出し、そして下流側に向けて延び、取水口30の上方を覆うように設置される。このゴミ流入防止部11には、取水口30に水を取り込むための取水穴11aを複数設けている。
取水部12は、ゴミ流入防止部11の先端から連続して形成されており、取水口30(ゴミ流入防止部11)の下流側で開口している。
ゴミ流入防止具10は、図2に示すように、水圧鉄管20の配管取付け座21と冷却水配管44のフランジ間に、ゴミ流入防止部11の基端部周縁に設けたフランジ部13を挿入しボルト50で固定することによって、取水口30に設置される。このように、ゴミ流入防止具10はフランジ部13を有することで、取水口30に十分な強度をもって固定できるとともに必要に応じて簡単に着脱できる。
ゴミ流入防止具10の設置状態においては、図2に示すように、水圧鉄管20内の水は流水方向に流れ、その一部が取水部12から取り込まれる。これに対して、水中に含まれるゴミ類、とくに質量の大きいあらゴミは、流水方向に沿って下流側に流れていくので、取水部12からゴミ類が流入することはない。また、ゴミ流入防止部11に衝突した水は、図2中に矢印60で示すようにゴミ流入防止部11の表面に沿って流れ、その一部は、ゴミ流入防止部11に設けた取水穴11aから取り込まれる。これに対して、水中に含まれるゴミ類、とくに質量の大きいあらゴミは、矢印60で示す流水方向に沿って下流側に流れていくので、取水部12からゴミ類が流入することはない。
このように、本発明のゴミ流入防止具10を取水口30に設置することにより、ゴミ類が流入することなく、取水口から水を取り込むことができる。実際、このゴミ流入防止具10を水力発電所の冷却水系統に適用し検証を行った結果、台風・大雨により河川水が汚濁した場合でも発電機が運転不能となる障害は発生しなかった。
本発明は、水力発電所の冷却水系統のみならず、河川水を工業用水として利用する工場の工業用水系統などにも適用可能である。
本発明のゴミ流入防止具を適用した水力発電所の冷却水系統を示す模式図である。 ゴミ流入防止具の設置状態を示す要部の拡大断面図である。
符号の説明
10 ゴミ流入防止具
11 ゴミ流入防止部
11a 取水穴
12 取水部
13 フランジ部
20 水圧鉄管
21 配管取付け座
30 取水口
40 冷却水系統
41 1次ストレーナ
42 2次ストレーナ
43 バイパス弁
44 冷却水配管
50 ボルト
60 流水方向

Claims (1)

  1. 一定方向の水流のある水路としての水圧鉄管から水を取り入れるための取水口に設置され、水路内のゴミ類が取水口から流入することを防止するゴミ流入防止具であって、
    L字状に湾曲した曲面状をなし、取水口の上流側から水路内に向かって突出し、かつ取水口の下流側に向けて延び、取水口の上方を覆うように設置されるゴミ流入防止部と、
    ゴミ流入防止部の先端から連続して形成されて取水口の下流側で開口する取水部と
    ゴミ流入防止部に設けた複数の直径10mm〜20mmの取水穴と、
    水圧鉄管の配管取付け座と水圧鉄管に接続される冷却水配管のフランジ間に挿入してボルトで固定してゴミ流入防止部を取水口に取り付けるための、ゴミ流入防止部の基端部周縁に設けたフランジ部とを有するゴミ流入防止具。
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