JP4385852B2 - 車両取り回し支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駐車時等に、車両の周囲の障害物を検出して警報することによって、駐車等のための車両の取り回し運転を支援する車両取り回し支援装置に関する。
この種の車両取り回し支援装置としては、例えば特許文献1に示される装置が知られている。この従来装置では、車両の前後のバンパ等に複数の超音波センサを配置し、個々の超音波センサの感度を車両の旋回方向に応じて変更することで、車両周囲の障害物の検出エリアを可変できるようにしている。すなわち、車両の旋回による進行方向は広く、逆方向は狭くなるように検出エリアを調整する。これにより、旋回時における車両の進行方向においては、早期に障害物を検知できるとともに、車両の進行方向以外の障害物を検知しにくくなり、不要な警報を発することを抑制できる。
特開2003−81035号公報
上述した従来装置では、車両が直進状態となったときの検出エリアは、車両の直進方向において比較的短い距離に設定される。これは、例えば渋滞時には、直前の他車両とかなり接近することがあるため、直進時の検出エリアが長い距離を持つと、頻繁に警報が発せられてしまうためである。
このように、直進時の検出エリアが比較的短い距離に設定されるため、例えば、旋回時に、その旋回方向において伸ばされた検出エリアによって障害物が検知されても、その状態からステアリングホイールの操舵角が中立(直進)方向に戻されると、障害物が比較的近距離にありながら、その障害物を検知できなくなってしまう。その結果、車両の運転者は、その障害物が自車の走行にとって障害となるか否かの判断に迷うことが考えられる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、運転者に対して、障害物に関して適切な警報を与えることが可能な車両取り回し支援装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両取り回し支援装置は、
車両の周囲に信号を送信する送信機と、車両の周辺に存在する障害物からの反射信号を受信する受信機とを有し、複数組の送信機と受信機とが車両の異なる場所に設けられ、反射信号に基づいて、車両の周辺の障害物を検出する複数の検出手段と、
複数の検出手段が障害物を検出する範囲を示す検出距離に関して、ステアリングホイールの操舵角に応じた予定進路の軌跡に対応するように、各々の検出手段による検出距離を設定する検出距離設定手段と、
検出距離設定手段によって設定された検出距離内における障害物の有無を判定する判定手段と、
判定手段による障害物の有無に関する判定結果に基づいて、警報を発する警報発生手段とを備え、
ステアリングホイールの操舵時に、検出距離設定手段によって操舵方向に位置する検出手段に対して設定される検出距離は、ステアリングホイールの非操舵時に車両の直進方向に設定される検出距離よりも長く、
検出距離設定手段は、判定手段によって検出距離内に障害物が存在すると判定された場合、少なくとも障害物を検出した検出手段の検出距離を保持し、その保持した検出距離が、ステアリングホイールの現操舵角に応じて設定される検出距離よりも長い場合、障害物を検出するための検出距離として、保持した検出距離を用いることを特徴とする。
ステアリングホイールの操舵方向は、運転者が車両を進ませたい方向を表しており、その方向に車両の取り回し運転にとって障害となる障害物が存在する場合には、その障害物の存在を継続的に警報すべきである。
請求項1に記載の車両取り回し支援装置では、一旦、検出距離内に障害物が存在すると判定されると、少なくとも障害物を検出した検出手段の検出距離を保持し、その保持した検出距離が、ステアリングホイールの現操舵角に応じて設定される検出距離よりも長い場合、障害物を検出するための検出距離として、保持した検出距離を用いる。このため、車両の周囲に存在する障害物に関して、ステアリングホイールの操舵にかかわらず、警報を継続して発することができる。これにより、車両の運転者は、車両の周囲に注意すべき障害物があることを明確に認識することができる。
請求項2に記載した車両取り回し支援装置では、車両の走行速度を検出する走行速度検出手段を備え、検出距離設定手段は、走行速度検出手段によって検出された走行速度が所定速度以上になったとき、保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする。車両の走行速度が所定速度以上になった場合、車両が障害物のすり抜けを完了したり、障害物が移動したりして、障害物に注意を払う必要がない状況になったと考えられるためである。
請求項3に記載の車両取り回し支援装置では、車両の変速機の変速位置を検出する変速位置検出手段を備え、検出距離設定手段は、車両の前後方向における進行方向が逆転するように変速機の変速位置が変更されたことを変速位置検出手段が検出したとき、保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする。車両の前後方向における進行方向を逆転させた場合、車両と障害物との位置関係が変化するため、保持した検出距離をキャンセルするのである。
請求項4に記載の車両取り回し支援装置では、検出距離設定手段は、保持した検出距離内に障害物が存在しなくなったとき、保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする。障害物が保持している検出距離から外れた場合、その検出距離を保持する必要がなくなるためである。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る車両取り回し支援装置の第1実施形態を示すブロック図、図2は検出手段としてのセンサの車両への配置位置等を示す説明図、図3は車両の周囲の障害物検出、およびその障害物に対する警報等を行なう処理を説明するためのフローチャート、図4(a)、(b)及び図5は、図1の車両取り回し支援装置の検出エリアを示す説明図である。
図1において、障害物を検出する検出手段としての超音波センサ11〜18は車両の前後のバンパなどに設置され、中央制御装置である制御用コントローラ9とそれぞれライン31〜38を介してスター接続されている。本実施形態では、図2に示すように、センサ11、12、13、14は、それぞれ前のバンパの左端(コーナ付近)、左前(中央寄り)、右前(中央寄り)、右端(右コーナ付近)に取り付けられ、センサ15,16,17,18は、それぞれ後のバンパの左端、左後、右後、右端に取り付けられている。
制御用コントローラ9では、センサ駆動用電圧電源1が、センサを駆動するためのベースとなる出力電圧を発生するとともに、送信回路2はマイコン3からのバースト状の超音波ON信号23に応じた超音波バースト波(例えば40kHzの矩形波10パルス)を発生する。そして、センサ駆動用電圧電源1の出力電圧に送信回路2の超音波バースト波が重畳されて超音波センサ駆動信号24となり、この超音波センサ駆動信号24がアナログスイッチ(SW)8及び切替信号22によりセンサ11〜18の1つに選択的に印加される。
センサ11〜18は超音波センサ駆動信号24により超音波バースト波を発生し、もし障害物が有ればその距離に応じた時間の経過後に反射波を受信する。この反射波を受信して得た反射信号はライン31〜38を介して制御用コントローラ9に送られて、アナログSW8、アンプ7、ローパスフィルタ6、半波整流器5を介して比較器4に印加される。比較器4はこの反射信号のレベルとマイコン3からのD/A出力電圧であるしきい値21とを比較し、反射信号>しきい値21の場合に障害物検知信号10をマイコン3に出力する。
マイコン3は超音波ON信号23から障害物検知信号10までの時間から障害物までの距離を求めるとともに、その障害物までの距離が、ステアリングホイールの操舵角に応じて各センサ11〜18に対して設定される検出距離を持つ検出エリア内に属する場合に警報を発する。警報については、表示部19およびブザー20を用いて行なわれ、その障害物の検知位置を表示部19に表示するとともに、警報用ブザー20の警報音の周波数を、検知距離に応じて変化させる。
マイコン3は、いずれも図示しない、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサと、自動変速機のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ、及び車両の走行速度を検出する車速センサからの検出信号27,28,29を入力し、これらの検出信号に基づいて、図3に示す障害物検出、およびその障害物に対する警報等の処理を実行する。
ここで、図3のフローチャートに示す処理について説明する前に、本実施形態における、各センサ11〜18の検出エリアについて図4(a)、(b)及び図5を用いて説明する。本実施形態においては、ステアリングホイールの操舵角に基づいて、その操舵角による予定進路の軌跡に対応した検出エリアを形成するように、各センサ11〜18の検出距離を決定する。すなわち、車両のトレッド、ホイールベース、フロントオーバハング、リヤオーバハング、ステアリングホイールの操舵角とタイヤの切れ角との関係等の車両緒元から、予めステアリングホイールの操舵角による車両の進路の軌跡を計算することができる。従って、各操舵角に対して、その車両の進路軌跡に対応するように各センサの検出距離を算出することにより、各センサ毎に進路軌跡に対応した検出エリアを設定することができる。なお、操舵角と、検出エリア(各センサの検出距離)との関係は、所定の演算式に従って算出しても良いし、テーブルとして記憶するものであっても良い。
このようにして、車両の予定進路の軌跡に対応した検出エリアが設定されることにより、その検出エリア内に障害物が存在するか否か判定するだけで、車両がその障害物をすり抜けて進行可能かどうかを判別することができる。例えば、図4(a)、(b)は、車両が、前進しつつ右方向に操舵した場合の例を示すものであるが、図4(a)の場合、障害物は比較的車両から離れた位置にあるが、予定進路の軌跡に対応する検出エリア内に属するため、この場合、警報が発せられて、運転者は車両が障害物に接触する可能性があることを認識する。一方、図4(b)に示す例では、障害物は車両から比較的近い位置にあるが、検出エリア外であるため、警報は発せられず、運転者は障害物とは接触しないことを認識できる。
なお、車両の予定進路の軌跡に対応した検出エリアを設定する場合、その軌跡に正確に一致するように検出エリアを設定するのではなく、障害物との接触(衝突)を確実に回避するために、各センサ11〜18から軌跡外縁までの距離に所定のマージンを付加して、各センサ11〜18の検出距離を設定することが好ましい。
一方、ステアリングホイールが操舵されずに略中立位置となっている場合、図5に示すように、各センサ11〜14の検出エリアは、ほぼ等距離であって、比較的短く設定される。具体的には、その検出エリアの距離は、少なくとも、ステアリングホイールが操舵されたとき(旋回時)の進行方向における検出エリアの距離よりも短く設定される。これにより、例えば渋滞時において、直前の他車両とかなり接近した場合であっても、その他車両を障害物として頻繁に警報が発せられてしまうことを防止できる。
次に、図3のフローチャートに示す処理について説明する。なお、図3のフローチャートでは、まずシフトポジションセンサからの検出信号28に応じて、車両が前進するのか、後退するのかを判定し、その移動方向におけるセンサ11〜14,15〜18によって障害物の検出を行なわせる。図3のフローチャートに示す処理は、車両が前進するものと判定され、車両の前方に設置されたセンサ11〜14に障害物の検出を行なわせる場合を示している。
そのため、ステップS10では、センサカウンタSに1をセットして(S=1)、アナログSW8及び切替信号22によりセンサカウンタS=1のセンサ11を選択する。次いでステップS20では、操舵角センサの検出信号27から、ステアリングホイールの現操舵角を検出するとともに、その検出した現操舵角に対応する検出エリアを算出する。具体的には、車両の直進時には、各センサ11〜14の検出距離が直進に適した距離となるように検出エリアを算出する。一方、車両が左右どちらかに旋回している場合には、ステアリングホイールの現操舵角による車両の予定進路の軌跡に対応する検出エリアを上述した手法で算出する。
次に、ステップS30では、後述するステップS190の処理によって検出エリアが保持されているか否かを判定する。この検出エリアの保持は、いずれかのセンサ11〜14の検出エリア内に障害物が存在すると判定された場合に実行され、その障害物検出時の検出エリアをそのまま保持するものである。
ステップS30にて検出エリアが保持されていると判定された場合、ステップS40に進んで、その保持している検出エリア(保持エリア)と、ステップS20にて算出した検出エリア(算出エリア)との距離を比較する。この比較において、保持エリアの方が算出エリアよりも距離が長いと判定された場合、ステアリングホイールが中立方向に戻されて、操舵角が減少したことを意味する。この場合、ステップS20にて算出された現操舵角に応じた検出エリアを用いると、検知済みの障害物が検知されなくなる可能性が生じ、その場合、車両の運転者は、その障害物が自車の走行にとって障害となるか否かの判断に迷うことが考えられる。
そのため、ステップS40において、保持エリアの距離は算出エリア以上と判定された場合、ステップS50に進んで、保持エリアを今回の処理における検出エリアとして設定する。これにより、車両の周囲に存在する障害物に関して、ステアリングホイールの中立位置方向への操舵にかかわらず、その障害物に関する警報を継続して発することができる。
一方、ステップS30において検出エリアが保持されていないと判定された場合、及びステップS40において保持エリアの距離が算出エリアの距離よりも短いと判定された場合には、ステップS60に進む。保持エリアの距離が算出エリアの距離よりも短いとき、ステアリングホイールが、障害物検出時の操舵角からさらに切り増しされたことを意味する。このように、ステアリングホイールが切り増しされた場合、その切り増し操舵によって、障害物を回避することができる場合もある。このため、ステアリングホイールが切り増しされ、操舵角が増加されたときには、その増加した操舵角に対応するように算出された検出エリアを用いて、今回の処理における検出エリアを設定する。
ステップS70では、超音波ON信号23により超音波センサ駆動信号24をセンサ11に送信し、ステップS80において、反射信号の有無を判定するための一定の閾値を比較器4に出力する。
次いで、ステップS90において、比較器4の出力(障害物検知信号10)の有無を判定する。このとき、比較器4から障害物検知信号10が出力されていると判定されると、ステップS100に進んで、超音波ON信号23を出力してから障害物検知信号10が入力されるまでの時間を計測する。さらに、計測された時間から、障害物までの距離を演算する。そして、ステップS110において、演算された障害物までの距離が、ステップS50又はS60にて設定した検出エリアに属するか否かを判定する。このとき、障害物が検出エリアに属すると判定した場合には、ステップS120において、車両の周囲に障害物が存在することを表示部19やブザー20を用いて警報する。その後、ステップS130の処理に進む。
一方、ステップS90にて比較器4から障害物検知信号10が出力されていないと判定された場合、およびステップS110にて、障害物は検出エリア内に属さないと判定された場合には、上述した警報等の処理を実行することなく、ステップS130に進む。
ステップS130では、センサカウンタSをインクリメントし(S=S+1)、さらに、ステップS140にて、センサカウンタSの値が4となったか否か、すなわち、車両の前方に設置された全てのセンサ11〜14に関して、障害物が検出エリアに属するか否かの判定がなされたかを判別する。このとき、センサカウンタS=4でなければ、ステップS10に戻って次のセンサについて上述した処理を再度実行し、センサカウンタS=4の場合には、ステップS150の処理に進む。
ステップS150では、いずれかのセンサ11〜14の検出エリアに障害物が属して、ステップS120にて警報が行なわれたか否かを判定する。このとき、警報が行なわれたと判定された場合、ステップS170に進んで、車速信号29に基づいて、車両の走行速度が所定速度(例えば10km/h)より大きいか否かを判定する。車速が所定速度よりも大きい場合、車両の運転者は、検出した障害物が車両の運転にとって障害とならないとみなして車速を高めたと考えられる。このため、ステップS180に進んで、警報を中止するとともに、検出エリアが保持されている場合には、その保持エリアをキャンセルするためにクリアする。
一方、ステップS170において、車速が所定速度以下と判定された場合には、障害物を避けるために、運転者は極低速度で車両の取り回し運転を行なっていると考えられるので、ステップS190に進んで、障害物を検出したときの各センサ11〜14の検出エリアを保持する。これにより、ステアリングホイールが中立位置方向に戻されても、一旦検出した障害物を継続的に検出することができ、運転者に対して適切な警報を与えることができる。
一方、ステップS120において警報が行なわれなかった場合には、そもそも障害物が検出エリア内に存在していないか、もしくは障害物が検出エリアから外れた状況である。いずれの状況であっても、車両の周囲に注意すべき障害物は存在しないので、ステップS150にて警報なしと判定されると、ステップS160に進み、検出エリアを保持している場合には、その保持エリアをキャンセルするためにクリアする。
なお、図3のフローチャートには示していないが、シフトポジションセンサからの検出信号28に基づいて、車両の前後方向の進行方向が逆転することを検知した場合も、検出エリアを保持しているならば、その保持エリアをキャンセルする。車両の前後方向における進行方向が逆転すると、車両と障害物との位置関係が変化するため、あらためてステアリングホイールの操舵角に対応する検出エリアを算出することが適切であるためである。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することができる。
例えば、上述した第1実施形態では、センサ11〜14のいずれかの検出エリアに障害物が属していると判定されると、すべてのセンサ11〜14の検出エリアを保持するようにした。しかしながら、図6のフローチャートに示すように、障害物を検出したセンサの検出エリアのみ保持するようにしても良い。この場合、障害物を検出していないセンサの検出エリアは、その時々のステアリングホイールの操舵角から算出されることになる。
具体的な処理について図6のフローチャートを用いて説明する。この変形例では、障害物の警報処理が行なわれた(ステップS120)後に、ステップS125において、障害物が属すると判定した検出エリアを保持する。その他の処理は、図3に示したフローチャートと同様であるため説明を省略する。このようにしても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述した第1実施形態では、まずセンサ11〜14によって障害物を検出し、その障害物までの距離が現操舵角に対応する検出エリアに属するか否かにより、車両の予定進路の軌跡内に障害物があるかを判定するものであった。しかしながら、障害物を検出する範囲自体を、現操舵角に対応する検出エリアとなるように変化させても良い。
すなわち、図7のフローチャートに示すように、ステップS25において、現操舵角に対応する、比較器4に出力するための閾値を算出し、その算出した閾値をステップS80において、比較器4に出力する。つまり、近距離に存在する障害物ほど、超音波の反射信号の強度は高くなり、障害物が遠距離に存在する場合には、反射信号の強度が低下する。このような性質を利用して、閾値を変更することで、現操舵角の検出エリアに対応した範囲に存在する障害物を検出することができる。
なお、図7のフローチャートでは、検出エリアに対応した閾値を比較器4に出力するようにしているので、ステップS120の警報処理後に、ステップS127において、その閾値を保持するようにしている。このため、ステップS35,S45,S55,S65,S165,及びS185の各処理において、保持エリアではなく、保持閾値が処理対象となる。また、障害物を検出する範囲自体を、現操舵角に対応する検出エリアとなるようにしているので、比較器4の出力のみに応じて障害物の有無が判定される。従って、図3のフローチャートにおける検出エリア内か否かの判定ステップ(ステップS110)が省略されている。
なお、閾値の保持処理は、ステップS120の警報処理の後ではなく、前述の第1実施形態と同様に、ステップS170において車速が所定速度以下と判定されたときに実行するようにしても良い。
さらに、障害物を検出する範囲自体を、現操舵角に対応する検出エリアとなるように変化させるには、上述したように、比較器4に出力する閾値を変化させること以外に、センサから超音波を送信する際の、センサ駆動電圧の大きさを変化させることによっても可能である。この場合、超音波の送信範囲が、現操舵角に対応する検出エリアとなるように変化することになる。
ただし、センサ駆動電圧の大きさを変化させるためには、マイコン3からの制御信号でセンサ駆動用電圧電源1の出力する電圧の大きさを変更できるように、電源1として可変電圧電源を採用する必要がある。そして、図8のフローチャートに示すように、ステップS27において、現操舵角に対応する、センサを駆動するための駆動電圧を算出する。そして、ステップS75において、その算出した駆動電圧が可変電圧電源1から出力されるように、電源1に対して制御信号を出力する。そして、送信回路2に超音波ON信号23が出力されると、送信回路2から超音波バースト波が発生され、電源1の出力電圧と重畳されて超音波センサ駆動信号24となる。
このように、電源1の出力電圧を変更することで、結果として超音波センサ駆動信号24の大きさが変化する。そして、超音波センサ駆動信号24の大きさによって、センサ11〜18から送信される超音波の到達範囲が変化するため、設定操舵角に応じて超音波センサ駆動信号24の大きさを変えることで、設定操舵角に対応する検出エリアに超音波の送信範囲を調整することができる。
なお、図8のフローチャートでは、検出エリアに対応した駆動電圧にて超音波船さ駆動信号24を生成させているので、ステップS120の警報処理後に、ステップS129において、その駆動電圧を保持するようにしている。このため、ステップS37,S47,S57,S67,S167,及びS187の各処理において、保持エリアや閾値ではなく、保持駆動電圧が処理対象となる。また、駆動電圧の保持処理は、ステップS120の警報処理の後ではなく、前述の第1実施形態と同様に、ステップS170において車速が所定速度以下と判定されたときに実行するようにしても良い。
本発明の実施形態による車両取り回し支援装置の構成を示すブロック図である。 検出手段としてのセンサの車両への配置位置等を示す説明図である。 車両の周囲の障害物検出、およびその障害物に関する警報等を行なう処理を説明するためのフローチャートである。 (a)、(b)は、ステアリングホイールの操舵時における、車両取り回し支援装置の検出エリアを示す説明図である。 ステアリングホイールの非操舵時における、車両取り回し支援装置の検出エリアを示す説明図である。 変形例による処理を示すフローチャートである。 変形例による処理を示すフローチャートである。 変形例による処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 センサ駆動用電圧電源
2 送信回路
3 マイコン
4 比較器
9 制御用コントローラ
11〜18 センサ
19 表示部
20 ブザー

Claims (4)

  1. 車両の周囲に信号を送信する送信機と、車両の周辺に存在する障害物からの反射信号を受信する受信機とを有し、複数組の送信機と受信機とが車両の異なる場所に設けられ、前記反射信号に基づいて、車両の周辺の障害物を検出する複数の検出手段と、
    前記複数の検出手段が前記障害物を検出する範囲を示す検出距離に関して、ステアリングホイールの操舵角に応じた予定進路の軌跡に対応するように、各々の検出手段による検出距離を設定する検出距離設定手段と、
    前記検出距離設定手段によって設定された検出距離内における前記障害物の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段による前記障害物の有無に関する判定結果に基づいて、警報を発する警報発生手段とを備え、
    ステアリングホイールの操舵時に、前記検出距離設定手段によって操舵方向に位置する検出手段に対して設定される検出距離は、ステアリングホイールの非操舵時に車両の直進方向に設定される検出距離よりも長く、
    当該検出距離設定手段は、前記判定手段によって前記検出距離内に障害物が存在すると判定された場合、少なくとも障害物を検出した検出手段の検出距離を保持し、その保持した検出距離が、ステアリングホイールの現操舵角に応じて設定される検出距離よりも長い場合、障害物を検出するための検出距離として、保持した検出距離を用いることを特徴とする車両取り回し支援装置。
  2. 車両の走行速度を検出する走行速度検出手段を備え、
    前記検出距離設定手段は、前記走行速度検出手段によって検出された走行速度が所定速度以上になったとき、前記保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の車両取り回し支援装置。
  3. 前記車両の変速機の変速位置を検出する変速位置検出手段を備え、
    前記検出距離設定手段は、前記車両の前後方向における進行方向が逆転するように前記変速機の変速位置が変更されたことを前記変速位置検出手段が検出したとき、前記保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の車両取り回し支援装置。
  4. 前記検出距離設定手段は、前記保持した検出距離内に前記障害物が存在しなくなったとき、前記保持した検出距離をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の車両取り回し支援装置。
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