次に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す情報処理装置、プリンタを含むデータ処理システムの一例を示す図であり、情報処理装置とは、一方で双方向インタフェースで接続されるとともに、無線LANカードを装着可能なプリンタとはアクセスポイント(仲介器)を介して所定のプロトコルで通信可能なシステム例に対応する。
図1において、ノートPC(PC)1−1は有線ローカルインタフェースとしてUSBインタフェースを有し、さらに、無線インタフェースとしてPCMCIAカードタイプの無線LANカード1−4を備えることが出来る。また、プリンタ1−2もPC1−1と同様に有線ローカルインタフェースと、無線インタフェースとの両者を備える。
USBインタフェース32は、USBコネクタ33に接続されるUSBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2と有線通信可能に接続することが出来る。また、無線インタフェースとしてはPCMCIAカードタイプの無線LANカード1−4をカードI/F30を介して装着する。アクセスポイント1−3は、無線インタフェースのアクセスポイントで無線機器同士の仲介の役割を果たす。アクセスポイント1−3は、PCMCIAカードタイプの無線LANカード1−4を装着することが出来る。
PC1−1とプリンタ1−2との間では、USBインタフェースケーブル1−5を使い印刷を行なうことも可能であり、また無線LANインタフェースを用いてアクセスポイント1−3を経由してプリンタ1−2へ印刷データを送ることも可能である。
図2は、図1に示したホストコンピュータ1−1とプリンタ1−2のハード構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
なお、本システムは、ホストコンピュータ1−1とプリンタ1−2とが通信可能に接続される構成となっている。なお、通信接続形態は、所定のインタフェースによるか、ネットワークによるかは本発明の適用に限定されるものではない。
図1において、ホストコンピュータ1−1は、CPU1を備えている。CPU1は、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、図形や、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行し、システムバス4に接続される各デバイスをCPU1が総括的に制御する。
また、このROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶され、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモリ11には、上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メモリ11には、上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。
2はRAMで、CPU1の主メモリやワークエリア等として機能する。5はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、及びプリンタ制御コマンド生成プログラム(以下、プリンタドライバと記す)等を記憶する外部メモリ11とのアクセスを制御する。外部メモリ11は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)等で構成される。
8はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェースとしてのUSBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2に接続されて、プリンタ1−2との通信制御処理を実行する。30はカードインタフェースで、スロットに装着される無線LANカード1−4へのアクセスが可能に構成されている。32はUSBインタフェースで、USBコネクタ33にUSBインタフェースケーブル1−5が接続される。
なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定された表示情報のアウトラインフォントへの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU1は、CRT10上に表示されるマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
これによって、ユーザは、印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタ1−2の設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
一方、プリンタ1−2は、プリンタCPU12を備えている。プリンタCPU12は、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいて、システムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジン)17に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM13のプログラム用ROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶されている。ROM13のフォント用ROMには、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM13のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ14を用いないプリンタ1−2の場合ではホストコンピュータ1−1上で利用される情報等が記憶されている。
CPU12は、入力部18を介してホストコンピュータ1−1との通信処理が可能となっており、プリンタ1−2内の情報等をホストコンピュータ1−1に通知可能に構成されている。19は前記CPU12の主メモリやワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
31はカードインタフェースで、スロットに装着される無線LANカード1−4へのアクセスが可能に構成されている。34はUSBインタフェースで、USBコネクタ35にUSBインタフェースケーブル1−5が接続される。
なお、RAM19は、出力情報展開領域や、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述したハードディスク(HD)や、ICカード等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータや、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。さらに、18は前述した操作パネルで、操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。
また、前述した外部メモリ14は、少なくとも1個以上備えられ、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。さらに、図示しない不揮発性であるNVRAMを有し、操作パネル151からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。
このように構成された印刷システムにおいて、情報処理装置は、以下の構成を備えている。
無線LANアクセスポイントとして機能する、例えば図1に示すアクセスポイント1−3を介してプリンタ1−2と通信する無線インタフェースとしてのカードインタフェース30,無線LANカード1−4と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェースとしてのUSBインタフェースケーブル1−5との双方を備える印刷装置1−2と通信可能な場合、CPU1が実行するネットワーク設定制御プログラムを実行することで、図2に示すUSBインタフェース32経由で前記印刷装置が接続している無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を取得し、取得される第1のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントが、前記情報処理装置が有する情報である前記無線LANアクセスポイントに係わる第2のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントと一致した場合、前記情報処理装置と印刷装置とを、該一致した前記無線LANアクセスポイントを用いて通信させるべく、ネットワーク設定指示をUSBインタフェースケーブル1−5経由で印刷装置1−2に対して発行する。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、USBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2とアクセスポイント1−3とのアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
また、PC1−1は、プリンタ1−2に対するドライバインストール実行後、USBインタフェースケーブル1−5経由でプリンタ1−2が接続可能な無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を取得することを特徴とする。
これにより、印刷装置に対するドライバインストール処理終了後、継続して、無線LANアクセスポイントとの接続環境を自動設定することができるため、ネットワーク設定に不慣れなユーザであっても、容易にネットワーク接続を誤りなく行うことができる。
一方、プリンタ1−2は以下の構成を備えている。
無線LANアクセスポイントとしての例えば図1に示すアクセスポイント1−3を介して印刷装置と通信する無線インタフェースとしての例えば図2に示すカードインタフェース31、無線LANカード1−4と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェースとしての例えば図2に示すUSBインタフェース34との双方を備えて、図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行することで、PC1−1からUSBインタフェース32を介するアクセスポイント情報取得要求に基づいて、無線LANカード1−4を介して、例えばアクセスポイント1−3からアクセスポイントに関わる情報を検出してPC1−1に応答した後、PC1−1からUSBインタフェース32を介するネットワーク設定指示に基づき、アクセスポイント1−3とのネットワーク設定を実行する。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5を介して要求されるアクセスポイント情報取得要求に従い、プリンタ1−2とアクセスポイント1−3との間のアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
また、PC1−1は、一致するアクセスポイントがない場合、プリンタ1−2から取得する第1のアクセスポイント情報に基づくアクセスポイント一覧、例えば図11に示すアクセスポイント一覧表示画面8−4をCPU1の制御に基づいてCRT10上に表示し、表示されるアクセスポイント一覧より所望のアクセスポイントを選択したら、選択されるアクセスポイントに対する接続要求をUSBインタフェース34を介してプリンタ1−2に発行する。
これにより、プリンタ1−2とPC1−1とに対して接続可能な複数のアクセスポイントが検索された場合に、ユーザ選択されるいずれかのアクセスポイントに接続先を確定させることができる。
図3は、図2に示したホストコンピュータ1−1における典型的な印刷処理に供するモジュール構成を説明する図であり、ホストコンピュータ1−1には、プリンタ1−2等の印刷装置が直接接続されているか、あるいはネットワーク経由で接続されている。
図3において、アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、及びシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されるファイルとして存在し、オペレーティングシステム(OS)やその他のモジュールによってRAM2にロードされ実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション201及びプリンタドライバ203は、FD、CD−ROMあるいは不図示のネットワークを経由して外部メモリ11(HD)に追加することが可能となっている。
外部メモリ11に保存されているアプリケーション201は、RAM2にロードされて実行されるが、このアプリケーション201からプリンタ1−2で印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされることで実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタ毎に用意されたプリンタドライバ203を同様に外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力を、プリンタドライバ203を用いてプリンタ1−2の制御コマンドに変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てUSBインタフェースケーブル1−5経由でプリンタ1−2へ出力される仕組みとなっている。
図4は、図2に示したRAM2のメモリマップを説明する図であり、例えば本実施形態における印刷プログラムを含む印刷関連モジュールがホストコンピュータ1−1上のRAM2にロードされ実行可能となった状態に対応する。
図4において、301は印刷用のアプリケーション、302は空きメモリ、303は印刷関連データ、304は印刷関連プログラム、305はOS、306はBIOSであり、本実施形態における印刷制御プログラムは、印刷関連プログラム304の一部として存在している。
なお、図1に示すシステム例では、1台のPCのみが図示されているが、複数のPCが1つのアクセスポイントに接続可能であり、1つのプリンタを複数のPCで共有して印刷を行なうことも可能である。
また、無線LANには、アクセスポイントを経由して複数の無線LAN機器と接続可能なモードがあり、インフラストラクチャモードと呼ばれる。インフラストラクチャモードではアクセスポイントに設定されたID(SSID)と同じIDを無線LAN機器にも設定することで複数の無線LAN機器からアクセスポイントを経由してLANを構成することが出来る。無線LANとしてプリンタを使用する場合、プリンタがアクセスポイントに接続できるように設定する必要がある。
本実施形態ではPC1−1とアクセスポイント1−3との間の設定は既になされていてインフラストラクチャモードでアクセスポイントと通信できる状態になっているものとする。
また、プリンタ1−2に関してはまだ無線LANの設定が行なわれておらず、初期状態としてインフラストラクチャモードでIDは設定されていないものとしている。無線LANの装備されていないプリンタでは一般的にUSBでPCと接続されて印刷を行なうものが主流となっている。
プリンタ1−2も、図2に示したようにUSBインタフェース34を有し、通常のプリンタ1−2と同様に印刷が可能である。一般的にPCでは何らかのOSが動作していてそのOS環境で印刷を行なうためには印刷用ソフト(図3に示したプリンタドライバ203)が必要となる。
プリンタドライバ203は、OSメーカあるいはプリンタメーカから提供され予めPC1−1にインストールされていたり、CD−ROMなどのメディアを介して提供される。プリンタ1−2で印刷を行なうためには何らかの形でプリンタドライバ203をインストールする必要がある。
また、さらに無線LANを使って印刷を行なうような場合には、プリンタ1−2内の無線LANの設定を行いアクセスポイントと接続できる状態にした上、PC1−1では無線LANでの印刷を可能とするソフトウエアをインストールしプリンタ1−2に適した設定にしておく必要がある。
なお、無線LAN機器のインストール作業には様々な方法が用いられる。
例えば無線LANのセットアップを無線LANインタフェースで行なうセットアップ方法では、まずセットアップを行なうために、PC1−1の無線LAN通信設定をセットアップ対象機器に合わせて無線動作モードや接続ID(SSID)等を変更する必要があり、それまで正常に無線通信が出来ていたPCの無線LAN設定を一旦変更しないとセットアップが行なえないという上述した弊害があった。
また、機器をアクセスポイント1−3へ接続するにあたり、該当アクセスポイント1−3のSSIDをユーザが覚えておき、それを入力設定する必要があるといった不便さがあった。
こういった問題を解決するために無線LANのセットアップをより動作準備が簡易な無線LANインタフェース以外のインタフェースを使用して行なうというセットアップ方法が考えられ、例えばプリンタ1−2とアクセスポイントを有線LANインタフェースで接続して無線LANのセットアップを行なうといったセットアップ方法も出現している。
しかしながら、従来の技術の課題において上述している通り、プリンタ1−2とアクセスポイント1−3を結線することで既に家庭内で使用していると思われるアクセスポイント1−3の結線状態や設定をセットアップの為に変更してしまう可能性があり、その場合には元に戻すことが困難であったり手間がかかる。
また、この場合、実際設定操作を行なうPC1−1とプリンタ1−2は相変わらず無線LAN経由の接続となる為、正しく接続されているかどうかを確かめるのが難しいという問題が残る。
上記に対して、本実施形態では、無線LANのインストールをPC1−1とプリンタ1−2が備えるそれぞれのUSBインタフェースを使って行なうことを特徴としている。
無線LANインタフェース31とUSBインタフェース34が備わったプリンタ1−2において、一般的なUSBインタフェースを介してPC1−1とローカル接続されるプリンタ1−2のインストール同様に、PC1−1とプリンタ1−2とをUSBインタフェースケーブル1−5で結線し、プリンタドライバ203のインストールを行なった後に、何らインタフェース上の通信結線状態を変更することなく無線LANのインストールを行うことを可能としている。
プリンタ1−2の無線LANの設定は、PC1−1とプリンタ1−2間のUSBインタフェースを介する通信により行なわれる為、既に正常通信設定が行われているPC1−1やアクセスポイント1−3の無線LAN設定や物理結線を変更することなくプリンタ1−2の無線LAN設定が可能となる。
以降、一般的なプリンタドライバのインストールについて、下記の<プリンタドライバのインストール処理>で説明した後に、本実施形態において、USBインタフェースを使ったプリンタドライバのインストール、およびUSBインタフェースを使った無線LANのインストールについて説明する。
<プリンタドライバのインストール処理>
PC1−1などのホストコンピュータにプリンタ1−2などのプリンタを接続して印刷を行えるようにするためには、ホストコンピュータ1−1のOS上で印刷アプリケーションからの印刷命令を理解し、印刷命令に基づく印刷制御コマンド並びに印刷データをプリンタ1−2に転送し、プリンタ1−2の制御を行うためのソフトウェアが必要となる。このプリンタの制御を行うソフトウェアが前述したプリンタドライバ203である。
図3に示すプリンタドライバ203に代表されるように、ホストコンピュータ1−1に接続される全てのハードウェアは、デバイスドライバを介してアプリケーション201からの制御命令を受け取る仕組みで制御される。デバイスドライバはオペレーティングシステム(OS)上で起動されている特定の上位アプリケーション専用のものではないため、デバイスがホストコンピュータに接続されている間は一種の常駐プログラムとして特定のメモリ領域(例えばRAM2上に確保される)を占有して常駐している。
例えばWindows(登録商標)に代表される最近のOSは、デバイスをホストコンピュータ1−1に接続したときに自動的にそのデバイスに対応した適切なデバイスドライバを組み込むといったプラグ・アンド・プレイ(PnP)機能を有している。
この場合、デバイスを初めてホストコンピュータに接続した際のプラグ・アンド・プレイ処理の場合において、OSが標準に備えているデバイスドライバの中に最適なものが無かった場合、デバイス購入時にフレキシブルやCD−ROMといったメディアで添付されるデバイスドライバをOSに組み込む必要がある。
このデバイスドライバの組み込み作業をドライバのインストール作業と称する。
以下に、プラグ・アンド・プレイに対応したOSにおけるデバイスドライバ、特にプリンタドライバのインストール処理を説明する。
プラグ・アンド・プレイ(PnP)対応の有線インタフェースの代表的なものとしてUSBインタフェースが挙げられる。ここでは、USBインタフェースを使ったプリンタドライバのインストールを例に挙げて説明を行う。
図5は、図2に示したホストコンピュータ1−1のCRT10に表示されるメッセージ表示画面の一例を示す図であり、例えばプラグ・アンド・プレイ(PnP)で新たなデバイス、この場合はUSBターミナルにUSBケーブルが接続された場合にOSにより自動的にポップアップ表示される。なお、当該シーケンスフローまたはメッセージはプラグ・アンド・プレイが正常に行われた場合のみとする。プラグ・アンド・プレイが失敗した場合のエラーシーケンスは別途存在することは言うまでもない。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、デバイスドライバのインストール処理について説明する。
図6は、本発明に係る情報処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示すRAM2上にロードされるシステムプログラムであるOSによるプラグ・アンド・プレイに対応したデバイスドライバインストール処理手順に対応する。なお、S300〜S310は各ステップを示す。また、各ステップに示す手順は、外部メモリ11等に記憶されているOSが管理するシステムプログラムをCPU1が実行することにより実現する。
まず、ユーザがプラグ・アンド・プレイ対応インタフェースであるUSBインタフェースを使い、プリンタ1−2をホストコンピュータ1−1に接続する。ホストコンピュータ1−1上で動作しているOSは、USBインタフェースケーブル1−5経由で、何らかの新規なデバイスがホストコンピュータ1−1に接続されたことを検出する(S300)。具体的には、USBコネクタ33にUSBインタフェースケーブル1−5が接続されたことをUSBインタフェース32を介してCPU1が認識することによる。
このときに、図5に示すメッセージ表示画面2−1をCPU1の制御でCRT10上に画面表示する。ユーザは、このメッセージ表示画面2−1の表示を確認して、インストールを行いたいと決定した場合には、表示されるインストールボタン2−2を、図示しないポインティングデバイス等を操作して押下指示する。
一方、プリンタ1−2に対するプリンタドライバのインストールをしたくないとユーザが決定した場合には、同様に、ポインティングデバイス等を操作してキャンセルボタン2−3を押下する。
次に、PC1−1内のOSは、USBインタフェース32で定められた所定の通信手順でUSB機器の基本情報であるデバイス・ディスクリプタをプリンタ1−2のROM13から読み出す(S301)。
なお、デバイス・ディスクリプタには、デバイスの種類を示すデバイス・クラス情報など、その機器に関する基本機能情報が含まれている。
そして、PC1−1内のOSは、該ROM3からデバイス・ディスクリプタを読み出し解析することにより接続されたデバイスがプリンタ・クラスに属するデバイス、すなわちプリンタであるかを判断して(S302)、接続されたデバイスがプリンタであると判断した場合には、ステップS303に進み、プリンタ以外のデバイスであると判断した場合、ステップS310に進み、デバイスに対応するその他の処理を行う。
なお、プリンタのデバイスドライバ構成は、一般的には大きく2レベルのドライバから構成される。1つは、プリンタが接続されるインタフェース毎に、そのインタフェース上で該当デバイスとのデータ通信を行うためのプロトコルを制御する下位レベルドライバとしてのポートドライバである。
2つ目は、ポートドライバの上位層に位置し、実際の印刷アプリケーションデータを個々のプリンタに適した記録データやプリンタ言語に変換する上位プリンタドライバである。
そして、この上位プリンタドライバは、プリンタの動作状態、すなわちステータス情報をプリンタ1−2から取得して、当該ステータス情報をプリンタ状態表示用アプリケーションに引き渡すといったことも行っている。
ステップS302において、USBコネクタ33に接続されたデバイスがプリンタであると認識した場合は、PC1−1のOSは、予め定められた方法を使い適切なポートドライバをインストールして使用可能な状態にする(S303)。このとき、PC1−1のOSは、図5に示すメッセージ表示画面2−4のような画面をCRT10上にCPU1の制御で表示する。
このメッセージ表示画面2−4がCRT10に表示されている間に、ユーザは、ポートドライバのインストールを中止したいときには、ポインティングデバイスを操作してキャンセルボタン2−5を押下指示する。さらに、ポートドライバの制御により、インタフェース上に検出された特定のデバイスとホストコンピュータとの間で1対1のデータ通信を行うための論理コネクションであるポートインスタンスが用意される。
次に、USBプリンタが接続された場合、USB印刷用のポートドライバがインストールされた後に、そのプリンタとホストコンピュータ1−1との間の通信を行うための論理通信路としてポートインスタンスが作成される(S304)。
この際、ポートドライバがRAM2上にロードされ、初期化処理を経て動作可能状態になると、PC1−1のOSは、所定の方法で接続されたプリンタ1−2の詳細情報としてクラスディスクリプタを取得する(S305)。
なお、このクラスディスクリプタの取得処理は、接続されたプリンタ1−2がUSBプリンタの場合、これは、USBプリンタクラス規格にて定義されたデバイスIDの読み出しコマンド(GET_CAPABILITIES)をポートドライバ経由でプリンタデバイスへUSBインタフェースケーブル1−5を介して発行することにより行われる。その応答としてプリンタ1−2により返送されるデバイスIDには、プリンタ1−2の製造元情報やモデル名、サポートされるプリンタ言語情報などプリンタモデル固有の情報が含まれている。
次に、PC1−1のOSは、接続されたUSBプリンタの詳細情報を得て、その詳細情報に基づき、最適な上位プリンタドライバを検索する(S306)。該当する上位プリンタドライバがPC1−1のOSの標準検索範囲内に存在(例えば外部メモリ11内に存在)する場合、標準検索範囲内で見つかった上位プリンタドライバを組み込む。
一方、該当する上位プリンタドライバがOSの標準検索範囲内に存在しない場合、ユーザに対してそのドライバの保存先などを問い合わせる旨のメッセージ等をCRT10上に催促表示する。このような場合、ユーザは、デバイス購入時に同梱されるフレキシブルディスクやCD−ROMといったメディア、またはインターネットを経由してメーカのファイルサーバからダウンロードされたデバイスドライバ等を指定することにより、該当上位ドライバがOSに組み込まれる(S307)。
これにより、上位ドライバの組み込み時に、所定の手順に従って上位プリンタドライバがホストコンピュータ1−1上の所定の位置(ディレクトリ)にコピーされる。
次に、PC1−1のOSが標準で備えるデータベース(標準データベース(図2に示す外部メモリ11の所定領域に確保される)上に現在インストールを行っているデバイスに関する項目(エントリ)が追加される(S308)。
このデータベースには、デバイス毎の制御用設定パラメータ、ドライバ・デバイス構成、デバイスインスタンスに関連付けられた下位ポートドライバに関する情報、ポートインスタンス情報、及びユーザによる設定情報、といった情報が保存される。
例えばWindows(登録商標)2000やWindows(登録商標)XPといったOSでは、この標準データベースを一般的にレジストリと称しており、本明細書でも以下レジストリと呼ぶ。レジストリがユーザに認識できる形に表示された一例を図7に示す。
図7は、図2に示した外部メモリ11に構築されるレジストリの構造を説明する図であり、例えばCPU1が実行するレジストリビューワ制御プログラムによりCRT10上表示した状態に対応する。
特に、PnPというディレクトリ(plug&play_device)のUSBプリンタで管理されるメーカの下位に項目(エントリ)が追加された状態である。
このエントリは、PC1−1のOSにより作成されたポートインスタンス経由で通信を行うデバイス、すなわち論理デバイス毎に作成される。すなわち、OSとデバイスとの間の論理接続毎にエントリが用意され、対応するポートインスタンス情報が保存されることにより関連付けされる。
例えば複数の接続インタフェースを具備するプリンタをそれぞれのインタフェース経由でホストコンピュータに接続した場合、インタフェース毎にポートインスタンスが作成される。同一プリンタで使用される上位プリンタドライバは共通であるものの、エントリはインタフェース毎または論理接続毎にレジストリ上に作成される。
上記のように、プリンタドライバの起動準備が完了すると、インストールが完了した旨のメッセージを、図5に示すメッセージ表示画面2−6のようにCRT10上に表示して(S309)、OKボタン2−7がポインティングデバイス等の操作で押下指示されたことを確認すると、本処理を終了する。
図8は、図2に示したCRT10上に表示されるプリンタ一覧画面の一例を示す図であり、GUIを備えた一般的なOSのプリンタ一覧画面では、あるプリンタに対するポートインスタンスはプリンタアイコンという形で視覚的に表示される。
図8に示すように、あるプリンタに対して複数のインタフェースを経由した複数のポートインスタンスが作成された場合、各インスタンスに対してそれぞれプリンタアイコンIC1,IC2が表示される。このプリンタアイコンIC1,IC2とポートインスタンスとの関連付けに関する情報も、上記ポートインスタンス毎に作成されるエントリに記述されるため、各ポートインスタンスがどのプリンタアイコンによって視覚的に代表されているかといった情報も管理される。
以上、プラグ・アンド・プレイ(PnP)に対応したOSにおける一般的なデバイスドライバのインストール処理についてUSBプリンタを例に説明した。無論OSの種類により異なる方法でデバイスドライバのインストールが行われる場合もあるが、概ね説明した手順と同様なシーケンスでプラグ・アンド・プレイデバイスのインストールが行われる。
<本実施形態のプリンタドライバインストール>
図9は、図2に示したCRT10に表示されるプリンタドライバインストール指示を行う画面を説明する図であり、PC1−1のOSの管理の下で実行され、本表示画面例は、図1に示したプリンタ1−2で印刷を行うためプリンタドライバ203をPC1−1にインストールする際に、PC1−1のCRT10の画面上に表示されるものである。
まず、始めの画面として、メッセージ表示画面6−1がCPU1の制御で表示される。このメッセージ表示画面6−1は、プリンタドライバインストール処理の開始をユーザに求める画面であり、ユーザがインストール用のソフトウェアを起動することでCRT10上に表示される。
メッセージ表示画面6−1上には、「実行」と「キャンセル」をそれぞれ選択するボタン6−2,6−3があり、ポインティングデバイス等を操作することで選択することができる。「実行」ボタン62をポインティングデバイスで選択指示すると、プリンタドライバのインストール処理が開始され、次のメッセージ表示画面6−4がCRT10上に表示される。
一方、ユーザが「キャンセル」ボタン6−3をポインティングデバイス等を操作して選択指示した場合は、プリンタドライバのインストールは行われずに、処理は終了する。
そして、図9に示すメッセージ表示画面6−4では、ユーザにUSBインタフェースケーブル1−5をPC1−1のUSBコネクタ33に接続する旨のメッセージ指示が表示され、ユーザはそのメッセージ指示に従ってプリンタ1−2のUSBコネクタ35にUSBインタフェースケーブル1−5を接続する。
ここで、プリンタ1−2の電源が入っていない場合、ユーザはプリンタ1−2の電源を入れる。
一方、メッセージ表示画面6−4でも、「キャンセル」ボタン6−5をポインティングデバイスを操作して指示することで、本プリンタドライバのインストールを中止することができる。
USBインタフェースケーブル1−5をUSBコネクタ33に接続してプリンタ12の電源を入れると、プラグ・アンド・プレイによりプリンタドライバのインストール、及びプリンタ1−2の内部設定が完了する。
なお、プラグ・アンド・プレイによるプリンタドライバのインストールは、前述した<プリンタドライバのインストール>で説明した手順で行われる。
このようにしてプリンタドライバのインストール処理が成功すると、メッセージ表示画面6−6がCRT10上に表示されてインストールが完了し、「OK」ボタン6−7をポインティングデバイス等を操作して選択指示することで、本ソフトウェアが終了する。
なお、何らかの理由によりプリンタドライバのインストールが失敗した場合は、メッセージ表示画面6−4の表示からメッセージ表示画面6−8がCRT10上に表示されてインストールに失敗したことをユーザに知らしめる。
そして、メッセージ表示画面6−6と同様に「OK」ボタン6−9をポインティングデバイスを操作して選択指示することで、本ソフトウェアが終了する。
以上のように、CRT10上でのメッセージ表示がメッセージ表示画面6−1→メッセージ表示画面6−4→メッセージ表示画面6−6と指示に従って操作することで、USBインタフェースを使ったプリンタドライバのインストールが完了しUSBインタフェース32を介して印刷データをプリンタ1−2に対して送信することが可能となる。
図10は、本発明に係る情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、PC1−1のOSによるプリンタドライバインストール処理手順に対応する。なお、S700〜S707は各ステップを示す。
まず、図9に示したメッセージ表示画面6−1をCRT10上に表示する(S700)。そして、このメッセージ表示画面6−1で「実行」ボタン6−2がポインティングデバイスの操作で選択指示されると、ステップS701へ進み、プリンタドライバ実行ファイルをシステムにコピーする。
すなわち、一般的にはOSによりプリンタドライバ実行ファイル及び情報ファイルが配置されるシステム内の場所(例えば図2に示した外部メモリ11に確保される)が決まっており、それに従ってプリンタドライバの実行ファイルをコピーしておく。
前述の<プリンタドライバのインストール>で説明したように、PC1−1のOSは予め決まったプリンタドライバの情報ファイルの保存場所から適切なプリンタドライバを探し出して、それを使用できるように登録および設定の作業を行う。この作業が正しく行われるためにプリンタドライバ関連のファイルを指定の場所へコピーするのが、この処理である。
次に、図9に示したメッセージ表示画面6−4をCRT10に表示する(S702)。このメッセージ表示画面6−4を表示した後、一定時間が経過したか(タイムアウト)否かをチェックして(S703)、一定時間が経過していない、つまりタイムアウトが発生していないと判断した場合は、プリンタの認識が完了したか否かをチェックする(S704)。
これは、プラグ・アンド・プレイで正しくプリンタ1−2が発見されたどうかの確認を行うものであり、プリンタドライバのインストールが完了するとプリンタの認識が完了したものとする。詳しくは、前述した<プリンタドライバのインストール>で詳述済みである。
一方、ステップS703で、タイムアウトが発生したと判定された場合は、インストールに失敗したことを示すメッセージ表示画面6−8をCRT10上に表示して(S707)、図9に示したメッセージ表示画面6−8上で、「OK」ボタン6−9がポインティングデバイスの操作で選択指示されたことを確認した場合は、USBインタフェースを使ったプリンタドライバのインストール処理を失敗したものとして、処理が完了する。
一方、ステップS704において、プリンタ1−2の認識が完了したと判断した場合は、ステップS705へ進み、プリンタ情報の設定を行う。そして、ステップS706において、正常にインストールが終わったことを示すメッセージ表示画面6−6をCRT10上に表示する。
なお、ステップS706では、図5に示したメッセージ表示画面2−6に代えて、メッセージ表示画面6−6を表示する。
そして、メッセージ表示画面6−6で、「OK」ボタン6−7がポインティングデバイスの操作で選択指示されたことを確認した場合は、USBインタフェースを使ったプリンタドライバ・インストール処理が完了する。
本実施形態のプリンタ1−2は、USBインタフェース34と無線LANインタフェースのためのカードインタフェース31の両方を有するので、プリンタドライバのインストールが終了した後に、引き続き無線LANの設定(無線ネットワーク・インストール)処理が開始される。
<本実施形態の無線ネットワーク・インストール>
図11,図12は、図2に示したCRT10上に表示される第1のネットワークインストール画面の一例を示す図であり、アクセスポイント1−3を利用するネットワークインストール指示画面に対応する。
本実施形態では、図9、図10に示したUSBプリンタに対するプリンタドライバのインストールが終了した後、引き続き無線LANのインストールを行なう場合の画面表示を示したもので、USBインタフェースのみのインストールの場合、図9に示したメッセージ表示画面6−6で完了となっていたが、メッセージ表示画面6−6に替わって、図11に示すメッセージ表示画面8−1がCRT10上に表示される。
つまり、USBインタフェースのみを有するプリンタでは、図9に示したメッセージ表示画面6−6で完了し、USBインタフェースと無線LANの両者を有するプリンタではメッセージ表示画面6−6に替わって、図11に示すメッセージ表示画面8−1がCRT10上に表示される。
そして、メッセージ表示画面8−1でOKボタン8−2をポインティングデバイスの操作で選択指示されたことを検出したら、ここで完了となり無線LANのインストールは行なわれない。
一方、図11に示すメッセージ表示画面8−1で、ネットワークインストールボタン8−3をポインティングデバイスの操作により選択指示したことを検出した場合は、PC1−1のOSは、引き続きネットワークのインストールが開始される。
なお、本発明の構成による効果をよりわかりやすく説明する為に、まず本発明を使用しない無線ネットワークインストールフローについて説明する。
まず、始めにアクセスポイント1−3と接続するためにアクセスポイントを選択する操作に入る。
図11に示すメッセージ表示画面8−4は、PC1−1からプリンタ1−2に装着された無線LANカード1−4を使い、プリンタ1−2から発見されるアクセスポイント1−3の一覧を表示するために、PC1−1がUSBインタフェースケーブル1−5経由でアクセスポイントサーチのコマンドをプリンタ1−2に対して送り、その結果得られたアクセスポイントの情報をUSBインタフェースケーブル1−5経由でプリンタ1−2からPC1−1が取得し、その取得内容を基に画面に一覧を表示した状態を示している。
アクセスポイント一覧8−5は、プリンタ1−2から見つかったアクセスポイントの一覧を表示している部分で、この例では3つのアクセスポイントA,B,Cがプリンタ1−2から見つかったことを示している。無線電波の届く範囲内で稼動しているアクセスポイントを全て示しているので、必ずしも自分が使っているものだけが表示されるとは限っていない。
このように複数のアクセスポイントは表示された場合、ユーザは自分が接続したい所望のアクセスポイントをアクセスポイント一覧8−5内のハイライト表示された行を移動することで選択すればよい。
そして、選択したアクセスポイントが暗号化されている場合、暗号を解読するための暗号キーを暗号キー部8−6に入力する。これにより、暗号化されたアクセスポイントにも対応することが出来る。
一般的に無線LANでは盗聴やデータの漏洩を防止するために暗号化の技術が採用されている。代表的なものにWEP(Wired Equivalent Privacy)があり、同じ暗号化用のキーと呼ばれる情報が暗号化と復号化のために使われる対称的なアルゴリズムでこのキーを設定することで他の機器からのデータの隠蔽を実現する。
暗号化された環境で無線LANを使用している場合、プリンタ1−2にも同じ暗号キーを設定する必要がある。アクセスポイント一覧表示画面8−4において、戻るボタン8−7を選択すると、前のメッセージ表示画面8−1へ戻ることが出来る。
また、次へボタン8−8を図示しないポインティングデバイス等を操作し選択指示することで、アクセスポイント一覧8−5で選択したアクセスポイントを指定して次ぎに進むことが出来る。
また、キャンセルボタン8−9を図示しないポインティングデバイス等を操作して選択指示することで、インストールを中止することが出来る。また、図11に示すアクセスポイント一覧表示画面8−4で自分が現在使っているアクセスポイントを選択し指定することが出来、誤って他のアクセスポイントに接続することが防止できる。
次に、アクセスポイント一覧表示画面8−4で指定したアクセスポイントを経由して接続することが指定されたので、プリンタ1−2の無線LANのアクセスポイントの設定が行われ、プリンタ1−2がアクセスポイントから認識できるようになる。
プリンタ1−2が正しく接続されたどうかを確認するために無線LAN経由でプリンタ1−2の検索を行なう、詳細は図15に示すフローチャートで説明する。
また、プリンタ一覧画面8−10は、アクセスポイント1−3経由で発見されたプリンタの一覧を表示する画面で、プリンタの一覧はPC1−1の無線LANカード1−4からアクセスポイント1−3を経由して送信されたプリンタサーチコマンドを受取った各プリンタがその返答を戻すことで行なわれる。
なお、サーチコマンドはブロードキャストでネットワーク上の全ての機器に送信されサーチコマンドを受取りこのコマンドを理解できる機器(この場合は特定のプリンタやプリンタアダプタ)がコマンドを送信したホストに対してコマンドに対する予め決められた情報を戻す。また、この情報にはプリンタの名称やID、アドレスなどが含まれていてこれら情報を基に接続したいプリンタを特定することが出来る。
プリンタ一覧画面8−10では、プリンタ一覧表示8−11上に発見されたプリンタの一覧が表示される。この例では1,2,3の3台のプリンタが発見されている状態に対応する。
なお、アクセスポイントの選択と同様にハイライトで示されたプリンタが選択できる。
そして、プリンタ一覧画面8−10で戻るボタン8−12を図示しないポインティングデバイス等を操作して選択指示すると、前画面であるアクセスポイント一覧表示画面8−4へ戻り、次へボタン8−13を押下指示することで、プリンタ一覧表示8−11で選択したプリンタに接続相手を決めることが出来る。
また、キャンセルボタン8−14を押下指示することで、インストールを中止することが出来る。プリンタ一覧画面8−10で次へボタン8−13が選択指示されると、図12に示すポート名入力画面8−15がCRT10上に表示され、ポート名を入力する画面となる。
図12に示すポート名入力画面8−15において、ポート名入力8−16に入力したいポート名を、キーボード9を操作して入力することができる。なお、ポート名は1つのPCで複数のプリンタで同じ機能を有する(例えば無線LAN)場合に区別する為に用いられ、初期値としてこの場合「WLAN01」が設定される。「WLAN」は無線LANのプリンタを示すための識別名を示し、「01」はシステムに登録されている最終の番号を表している。また、複数の同じ機能を有するプリンタを区別して扱うために順番に番号をつける。
一般的にプリンタドライバ203では、このポート名を指定して印刷するプリンタを特定するのに使われる。
ポート名入力画面8−15において、戻るボタン8−17を選択指示すると、前画面となるプリンタ一覧画面8−10へ戻り、次へボタン8−18が選択指示されると、ポート名入力8−16で入力したポート名を決めることが出来る。
また、キャンセルボタン8−19を選択指示することで、インストールを中止することが出来る。そして、ポート名入力画面8−15で次へボタン8−18が選択されると、ネットワークインストール完了画面8−20が表示され、ネットワークのインストールが完了したことを示す画面となる。
このネットワークインストール完了画面8−20には、2つの選択肢があり、無線LANのプリンタアイコンのみを作成するためのラジオボタン8−21と無線LAN、USBの両方のアイコンを作成するためのラジオボタン8−22のいずれかを選択することが出来る。
なお、ラジオボタン中で「●」で示されている項目が現在選択されているもので、図示しないポインティングデバイスなどで変更することが可能となる。OKボタン8−23を選択すると、ラジオボタン8−21,8−22のいずれか選択された内容に従ってプリンタアイコンが作成される。
プリンタアイコンはユーザが登録されているプリンタを確認、区別あるいは現在準備可能なプリンタを識別するのに利用され、アプリケーションからの印刷ではこのアイコンが選択される。
なお、USBインタフェースケーブル1−5経由でUSB接続されているプリンタの名称やIDを取得するコマンドを送り、その結果得られたプリンタ情報と一致するプリンタサーチコマンドに対する応答により発見されたプリンタの中からプリンタ情報が一致したものをインストーラが自動的に選択することにより、プリンタ選択の表示ステップに対応するプリンタ一覧画面8−10を省略することが可能である。
また、プリンタポートも自動作成することにより、ポート名入力画面8−15も省力して無線ネットワークのインストールを完了することが可能になる。
〔ネットワークインストール処理例〕
次に、本発明に係る印刷システムにおけるネットワークインストール処理例について図13を参照して説明する。
図13は、図2に示したCRT10上に表示される第2のプリンタドライバインストール画面の一例を示す図であり、アクセスポイント1−3を利用するプリンタドライバインストール指示画面に対応する。
PC1−1に対するプリンタドライバのインストール後、図13に示すプリンタドライバインストール完了画面9−1で、ネットワークインストールボタン9−3を図示しないポインティングデバイス等を操作して選択指示すると、引き続きネットワークのインストールが開始される。
まず、始めにアクセスポイントと接続するためにアクセスポイントを選択する操作になる。プリンタ1−2に装着された無線LANカード1−4を使い、プリンタ1−2から発見されるアクセスポイントを検出するために、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5経由でアクセスポイントサーチのコマンドを送り、その結果得られたアクセスポイントの情報をUSBインタフェースケーブル1−5経由でプリンタ1−2から取得する。そして、その取得内容を基に接続するアクセスポイントを選択する。
図14は、図2に示したPC1−1がRAM2上で記憶するアクセスポイント管理テーブルの一例を示す図である。
図14に示す例では、PC1−1が(ネットワークインストールソフトウエア、以降ネットワークインストーラ)がUSBインタフェースケーブル1−5経由で取得したプリンタ1−2から見つかったアクセスポイントの情報を示していて、この例では3つのアクセスポイントA,B,Cがプリンタから見つかったことを示している。プリンタから無線電波の届く範囲内で稼動しているアクセスポイントが全て検出される。
以下、本実施形態の特徴的な構成を説明する。本実施形態では、PC1−1とアクセスポイント1−3との間の設定は既になされていてインフラストラクチャモードでアクセスポイントと通信できる状態になっている。
本実施形態では、PC1−1はアクセスポイント1−3に暗号化が無効の設定で接続されていて通信を行なっていることとする。無線LANの暗号化については後述する。
PC1−1の制御モジュールとして構成されているネットワークインストーラは、無線LANカード1−4のドライバとの通信により、現在PC1−1が接続しているアクセスポイントに関する情報を取得することが可能である。本実施形態ではこの通信により、PC1−1が接続しているアクセスポイントがアクセスポイント1−3であるという情報を取得する。
ネットワークインストーラは、これらプリンタ1−2の情報、PC1−1の情報を元に接続アクセスポイントを自動的に決定する。ネットワークインストーラはPC1−1が現在接続しているアクセスポイントと一致するアクセスポイントをプリンタ1−2から見つかったアクセスポイント一覧の中から探し、一致しているものが見つかった場合にはそのアクセスポイントを接続対象として決定し、かつ暗号化設定などアクセスポイント特定情報以外の情報を要することなく接続が可能な場合に自動的に接続設定を行なう。
現在インストール作業を行なっているPC1−1が接続しているアクセスポイント1−3と同じアクセスポイントを無線LANカード1−4が装着されるプリンタ1−2が検出している場合、プリンタ1−2がその同じアクセスポイントに接続することで、PC1−1と無線LANカード1−4が装着されるプリンタ1−4が無線LAN経由で通信を行なうことが可能になるのは自明である。
よって、PC1−1が現在接続しているアクセスポイントと一致するアクセスポイントがプリンタ1−2から見つかった場合にはそのアクセスポイントを接続対象として決定する。
その上、ユーザの操作による暗号キー(後述)のキー入力が必要がない場合にはそのアクセスポイントへの接続指定、すなわちアクセスポイントの設定がプリンタに対して自動的に行われる。
本実施形態ではプリンタ1−3から見つかった3つのアクセスポイントA,B,C(アクセスポイント1−3に対応する)のうち、アクセスポイントCはPC1−1が接続しているアクセスポイントと一致する為、アクセスポイントCが選択される。
さらに、プリンタ1−2のアクセスポイント検出情報により、アクセスポイントCは暗号化が無効の状態で動作中であるゆえに、自動的に接続が可能であることがわかる。
よって、上記インストーラによりプリンタ1−2の無線LANにおけるアクセスポイント1−3に関する設定が自動的に行われ、プリンタ1−2がアクセスポイントから認識できるようになる。
アクセスポイント1−3への自動接続が行なわれた後、プリンタ1−2が正しく接続されたどうかを確認するために無線LAN経由でプリンタ1−2の検索を行なう。
本実施形態では前述のように、USBインタフェースケーブル1−5経由で接続されているプリンタの名称やIDを取得するコマンドを送り、その結果得られたプリンタ情報と一致するプリンタサーチコマンドに対する応答により発見されたプリンタの中からプリンタ情報が一致したものをインストーラが自動的に選択することによりプリンタ選択のステップを自動化している。
また、プリンタポートも自動作成している為、プリンタ検出、ポート作成に成功すると、インストーラは、PC1−1のCRT10の表示画面は、インストール完了画面9−1から完了画面9−4に推移する。
このようにアクセスポイントへの自動接続、プリンタの自動検出およびポート名の自動作成により、図11に示したアクセスポイント一覧表示画面8−4,プリンタ一覧画面8−10,ポート名入力画面8−15の表示制御が省略されてこれらの画面は表示されず、プリンタドライバインストール完了画面8−1に対応するプリンタドライバインストール完了画面9−1とネットワークインストール完了画面8−20に対応するネットワークインストール完了画面9−4のみがPC1−1のCRT10上に表示されるフローとなる。
この場合、ユーザは、図13に示すプリンタドライバインストール完了画面9−1でのネットワークインストールの選択ボタン9−3とネットワークインストール完了画面9−4でのOKボタン9−7の2つの指示を行なうだけで無線ネットワークのインストールが完了することになる。詳細については図15のフローチャートを参照して説明する。
なお、一致しているアクセスポイントが暗号化されている場合においては、暗号を解読するための暗号キーを入力する必要があるため、アクセスポイント一覧表示画面8−4がCRT10上に表示される。暗号キー入力欄8−6に暗号キーを、例えばキーボード9を操作して入力することで暗号化されたアクセスポイントに接続することが出来る。
一般的に無線LANでは盗聴やデータの漏洩を防止するために暗号化の技術が採用されている。代表的なものにWEP(Wired Equivalent Privacy)があり、同じ暗号化用のキーと呼ばれる情報が暗号化と復号化のために使われる対称的なアルゴリズムでこのキーを設定することで他の機器からのデータの隠蔽を実現する。暗号化された環境で無線LANを使用している場合プリンタにも同じ暗号キーを設定する必要がある。
また、アクセスポイント一覧表示画面8−4で戻るボタン8−7を選択すると、前の画面となるプリンタドライバインストール完了画面8−1へ戻ることが出来る。
なお、本発明を使用した場合、アクセスポイント一覧8−5ではPC(ネットワークインストールソフトウエア、以降ネットワークインストーラ)がUSBインタフェースケーブル1−5経由で取得したプリンタから見つかった全てのアクセスポイントの情報を表示しているものの、実際は上述の判定基準によって既に決定されたアクセスポイント、本実施形態ではアクセスポイントCが選択状態になっている。
そして、暗号キー入力後、次へボタン8−8を選択することで、アクセスポイント一覧8−5で選択したアクセスポイントを指定して次に進むことが出来る。
なお、何らかの理由により一致するアクセスポイントがなかった場合には同様にアクセスポイント一覧表示画面8−4をCRT10上に表示して接続を行なうアクセスポイントを選択する必要がある。
図15は、本発明に係る情報処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図13に示したネットワークインストール処理手順に対応する。なお、S1000〜S1010は各ステップを示す。
図16〜図18は、図1に示したPC1−1とプリンタ1−4とアクセスポイント1−3との間でやり取りされるコマンド例を示す図である。
図16は、USBケーブル1−5を介してプリンタ1−2へ送られるインストールのためのコマンドを示していて、3つのコマンドCMD1〜3が用意されている。この他にも印刷データを送るコマンド、各種プリンタの設定を行なうコマンドなどがあるが、本発明に直接関係するインストールコマンドだけをあげている。
1つがアクセスポイントをサーチするコマンドCMD1で、図15に示すステップS1000で説明を行う。2つ目が情報取得コマンドCMD2で、プリンタ1−2に設定されている無線LANに関する情報をプリンタ1−2から取得するのに用いられる。3つ目は情報設定コマンドCMD3でプリンタへ無線LANに関する情報、例えばアクセスポイントのアドレス、モード、チャネルなどで、図15に示すステップS1005でアクセスポイントの指定の為に使用する。
図17は、ネットワークコマンドの内インストールに使用されるコマンドで無線LANを介してプリンタへ送信されるもので2つのコマンドCMD11,12が用意されている。この他にも印刷データを送るコマンド、各種プリンタの設定を行なうコマンドなどがあるが、本発明に直接関係するインストールコマンドだけをあげている。共にプリンタサーチのコマンドで、全てのプリンタが受取るものと特定のプリンタが受取るものとが用意されている。このコマンドを使いネットワーク上にあるプリンタが正しく見つかり設定されているかどうかを判断することが出来る。これらコマンドはネットワーク上で一般的なTCP/IP,UDPなどのプロトコルを介して転送、返信が行なわれる。
図18は、無線ネットワークインストールで用いられるコンピュータのネットワークアダプタインタフェースコマンドを示していて、本実施形態では2つのコマンドCMD21,22を使用している。この他にも暗号化の設定値情報読み出しコマンド、各種設定コマンドなどがあるが、本発明に直接関係するコマンドだけをあげている。1つはコンピュータに装着されているネットワークアダプタが無線LANのネットワークアダプタであるかどうかを問い合わせるコマンドCMD21である。
そして、装着されているアダプタが無線LANアダプタであった場合、そのアダプタドライバに対してもう1つのコマンドである接続SSIDコマンドCMD22を発行して、そのアダプタが現在接続しているアクセスポイントのSSIDを取得する。この一連の動作は、図15に示すステップS1002で説明を行う。
先ず、アクセスポイントのサーチを行い見つかったアクセスポイントの情報をUSBインタフェースケーブル1−5を経由してPC1−1へ戻す(S1000)。
なお、本実施形態において、アクセスポイントをサーチするためにPC1−1はUSBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2へアクセスポイントサーチコマンドを送信する。USBインタフェースケーブル1−5で送られる無線LANインストールのためのコマンドは、例えば図16に示したように、3つのコマンドCMD1〜3が用意されている。
その内のアクセスポイントサーチコマンドCMD1をプリンタ1−2へ送ることで、プリンタ1−2は無線LANモジュールを使いアクセスポイントサーチのための設定を無線LANモジュール(図2に示した外部メモリ14あるいはROM3に記憶される)に行なう。
そして、アクセスポイントサーチの設定がされた無線LANモジュールは、アクセスポイントサーチの信号を発信する。この信号を受取ったアクセスポイント(例えば図1に示したアクセスポイント1−3)は、自分のアクセスポイントの情報(ID、電波状態、アドレス、チャネル、暗号化状態など)をサーチ信号を発信した相手に返信する。無線LANモジュールはアクセスポイントから送り返されてきた情報を受信し、受信した情報をプリンタ1−2がPC1−1へ返送する。この時プリンタ1−2は見つかった分全てのアクセスポイントの情報をPC1−1へ返信する。
次に、ステップS1001では、PC1−1が現在接続しているアクセスポイントに関する情報をPC1−1の無線LANカードドライバと通信することにより取得する。
次に、ステップS1002で、プリンタ1−2から戻されたアクセスポイントの情報からPC1−1が現在接続しているアクセスポイントと一致するアクセスポイントがあるかどうかをチェックして、一致するアクセスポイントが見つかったとPC1−1のOSが判断した場合、ステップS1003へ進み、対象アクセスポイントが暗号化モードで動作しているかどうかをチェックし、暗号化モードで動作していないとPC1−1のOSが判断した場合には、ステップS1004をスキップして、ステップS1005に進み、アクセスポイント接続の為の設定をプリンタに対して行う。
一方、ステップS1002において、一致するアクセスポイントがなかったとPC1−1のOSが判断した場合、また一致するアクセスポイントがあるも、暗号キーの入力を要する場合には、ステップS1004へ進み、アクセスポイント一覧を示す図11に示すアクセスポイント一覧表示画面8−4をCRT10上に表示して、ユーザに暗号キーの入力、またはアクセスポイントを選択させる。
そして、ステップS1005で、アクセスポイント接続の為の設定はステップS1000で見つかったアクセスポイントの情報を基に、例えば図16に示した情報設定コマンドCMD3をUSBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2に対して送ることにより行なう。
なお、情報設定コマンドCMD3は、アクセスポイントのアドレス、暗号化キーなどアクセスポイント利用するために必要な情報を設定することで特定のアクセスポイントにプリンタを接続することが出来る。
次に、ステップS1006で、ネットワークのコマンドを使いプリンタ1−2のサーチを行なう。これは図17に示すネットワークインストール用コマンドとして2つのコマンドCMD11、CMD12を用意している。2つのコマンドともサーチのコマンドで1つが相手を指定しないプリンタサーチコマンド(ブロードキャスト)、もう1つが特定の相手を指定したプリンタサーチコマンド(アドレス指定)で、ここではブロードキャストのサーチコマンドを送信する。
これは、無線LANカード1−4を介して無線LAN上に発信され、このコマンドを無線LANから無線LANカード1−4を介して受取ったプリンタ1−2は、プリンタの情報(ID,名称、アドレス、モデル名など)をコマンドを送信したPC1−1へ返信する。
このコマンドはブロードキャストで送信されるためこのコマンドを理解できるプリンタは全てこのコマンドに返信する可能性がある。PC1−1はプリンタ1−2から送り返された情報から自分が今インストールしようとしている機種を選別する必要がある。
そして、PC1−1は見つかったプリンタの中からUSBインタフェースケーブル1−5で接続されているプリンタ1−2を特定する為にUSBインタフェースケーブル1−5経由でプリンタ情報を取得する(S1007)。
これは、図16で示した情報取得コマンドをUSBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2に対して送信し、その応答としてプリンタ情報を取得することにより行なわれる。プリンタ1−2から取得したプリンタの情報を比較することにより、無線LAN経由で見つかったプリンタ1−2のうちUSBインタフェースケーブル1−5で接続されているプリンタ1−2と一致するプリンタを特定する(S1008)。
そして、ステップS1009で、ネットワーク情報の設定を行い無線LANが利用できる状態になる。ネットワーク情報は、プリンタのアドレス、名称など印刷に必要となる情報を示している。次に、図13に示したネットワークインストール完了画面9−4を表示して(S1010)、処理を終了する。なお、アイコンの作成方法に関しては後述で別に説明する。
PC1−1のOSによるプリンタ一覧では、あるプリンタに対して個々のポートインスタンスを表わすプリンタのアイコンが作成される。1台のプリンタに対して複数のインタフェースを経由した複数のポートインスタンスが作成された場合、それぞれが異なる出力ポートを表わすものの、同一プリンタを表わす複数個のプリンタアイコンが表示されてしまう。
本実施形態において、無線LANのインストールを行なう過程で、USBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2とホストコンピュータ1−1を接続することによりUSBインタフェースケーブル1−5のポートインスタンスが作成されるが、これは無線LANのセットアップを行なう為に作成されたポートであり、ユーザは意図した無線LANのポートインスタンス以外の(USB)ポートインスタンスの作成を望んでいない場合もある。
また、無線LANのセットアップの結果としてUSBインタフェースケーブル1−5も含めた2つのポートインスタンスを表わす2つのプリンタアイコンが表示された場合、無線LANのセットアップのみを望んでいたユーザは混乱する可能性がある。
そこで、無線LANセットアップにおけるインストール完了時に作成されるポートインスタンス、ならびにプリンタアイコンをユーザに確認させる。
図12に示すネットワークインストール完了画面8−20には、無線LANのプリンタアイコンのみ、すなわち本プリンタの出力ポートインスタンスとして無線LANのポートインスタンスのみを作成するか、または無線LAN、USB両方のアイコン、すなわち無線LANポートとローカルポートであるUSBポートインスタンスの2つを作成するかをユーザに選択させるためのラジオボタン(8−21,8−22)が表示され、ユーザの選択によりインストール作業の結果としてプリンタの出力先が無線LAN経由のみ、または無線LANとUSBの双方となるかが決定する。
ユーザが無線LAN経由のポートインスタンスのみの作成を選択した場合、セットアップの過程で作成されたUSBのポートインスタンスを表わすプリンタアイコンの代わりに無線LANポートインスタンスとそれを表わすプリンタアイコン1つのみを作成して表示する。これにより、ユーザに表示される画面を図19に示す。
図19,図20は、図1に示したPC1−1の表示装置に表示されるプリンタ一覧のアイコン表示画面の一例を示す図である。
なお、無線ポートインスタンスのインストール完了時のプリンタアイコン作成において、USBポートインスタンスを表わす該当プリンタアイコンを削除したうえで、作成された無線LANポートインスタンスに該当するプリンタアイコンを新規に作成する方法、USBポートインスタンスを表わすプリンタアイコンの設定を変更し、無線LANのポートインスタンスを割り当てる等、いくつかの方法によって実現される。
いずれも場合も、<プリンタドライバのインストール>にて説明したように、PC1−1のOSが備えるレジストリの無線LANポートに関するエントリに、該当するプリンタアイコンの情報が記述され、図19に示すように、USBポートに関するエントリのアイコン情報は消滅、または未使用の旨情報が記述される。また、インストール手順によってはUSBポートに関するエントリ、USBポートインスタンスそのものが削除される場合もある。
ユーザが無線LAN経由、USB経由両方のポートインスタンスの作成を選択した場合、セットアップの過程で既に作成されたUSBのポートインスタンスを表わすプリンタアイコンはそのまま削除、変更されない。
これにより、ユーザにはPC1−1のCRT10上には、図20に示すプリンタ一覧アイコン表示画面が表示される。その上でこれは無線ポートインスタンスのインストール完了時のプリンタアイコン作成において、新規に無線LANポートインスタンスとそれを表わすプリンタアイコンが作成される。
この場合も<プリンタドライバのインストール>にて説明したように、PC1−1のOSが備えるレジストリの無線LANポートに関するエントリに、新規に作成されたプリンタアイコンの情報が記述される。
以上の方法で、ネットワークインストール完了画面におけるユーザの選択に従い、無線LANポートのセットアップのみを選択した場合は、無線LANポートインスタンスを表わすプリンタアイコンのみが作成されて図19に示すように表示されるとともに、無線LANポートと共にUSBポートのセットアップを選択した場合は、無線LANポート、USBポート両インスタンスの2つのプリンタ・アイコンが作成されて、図20に示すように表示される。
なお、本実施形態ではインストールシーケンス中、図13に示したネットワークインストール完了画面9−4において、インストール完了時に作成されるプリンタアイコンをユーザに確認させて、ユーザのラジオボタンの選択に応じたアイコンの作成および削除を行なうが、これは異なるタイミングで行なわれてもかまわない。
上記実施形態によれば、従来ユーザが複雑なオペレーションや設定を行ってインストールしていた無線LANプリンタのセットアップを、通信を行おうとしているPCに合わせて自動的に設定が行なれることで、非常に簡単に行なうことが出来るという効果がある。
上記第1実施形態では、図12に示したように、ネットワークインストール完了画面上で、無線LANアイコンの作成と無線LAN、USBアイコン両方の作成との選択を指示させる例について説明したが、無線LANアイコンの作成と無線LAN、USBアイコン両方の作成との選択を指示するタイミングとしては、これに限定されることはなく、プリンタドライバインストール完了画面表示とネットワークインストール完了画面表示に移行する間で行えるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
図21は、本発明の第2実施形態を示す情報処理装置におけるプリンタドライバインストールおよびネットワークインストール処理手順表示画面の一例を示す図であり、PC1−1のOSにより、図2に示したCRT10上に表示される。
本実施形態では、プリンタドライバインストール完了画面17−1の表示後、ネットワークインストールボタン17−3がポインティングデバイスで選択指示された場合に、PC1−1のOSにより、図2に示したCRT10上にアイコン作成選択画面17−4を表示させ、いずれかのラジオボタンの選択指示が行われた後、OKボタン17−7が選択指示されると、PC1−1のOSにより、図2に示したCRT10上にネットワークインストール完了画面17−8を表示する。
このように、本実施形態では、ネットワーク設定のセットアップ開始時に、インストール完了時に作成されるプリンタアイコンをユーザに確認している。USBポートを表すアイコンの作成および削除もインストール完了を待つことなく、USBポートがインストール作業において不必要となった時点で行なうことも可能である。
また、本実施形態では、コンピュータ自身が現在接続しているアクセスポイントと一致したアクセスポイントが存在して、アクセスポイント特定情報以外の情報を要することなく接続が可能な場合にはUSB経由でそのアクセスポイントへの接続設定を自動的に行なっていたが、その前にユーザへの確認メッセージを表示することも可能である。
さらに、自動接続を行なう前に、検出アクセスポイント一覧表示画面8−4を表示して、一覧画面上で一致したアクセスポイントを選択状態とした上でユーザに確認させる、といったことも本発明の趣旨に合致している。
さらに、本実施形態ではコンピュータ自身が現在接続しているアクセスポイントと一致したアクセスポイントが存在しない場合には、画面8−4を表示してプリンタが検出したアクセスポイントの一覧を提示してユーザがアクセスポイントを選択する必要があったが、一致するアクセスポイントがない状況ではインストールを行なっているコンピュータとプリンタ間の無線LAN経由通信が正常に行なわれる可能性が低いと考えられる為、無線LANのインストールを中止して有線インタフェース経由の通信を行なう設定とする事も考えられる。
以上説明したように上記実施形態によれば、USBインタフェースと無線LANインタフェースの両者を有するプリンタ1−2とアクセスポイント1−3で無線LAN通信を行なっているホストコンピュータで構成される印刷システムにおいて、プリンタ1−2とPC1−1間の無線LAN経由の通信設定セットアップを行なう場合に、プリンタ1−2とPC1−1との間をUSBインタフェースケーブル1−5を介して接続し、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5経由で制御コマンドを送信することで、プリンタ1−2の無線LANカード1−4で検出した接続可能な無線LANのアクセスポイントの情報をPC1−1が取得して、PC1−1自身が現在接続しているアクセスポイントと一致したアクセスポイントが存在して、アクセスポイント特定情報以外の情報を要することなく接続が可能な場合には、USB経由でそのアクセスポイントへの接続設定を自動的に行なうことを特徴とする。
〔第3実施形態〕
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る印情報処理装置、プリンタを含むデータ処理システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図22は、本発明に係る情報処理装置、プリンタを含むデータ処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図6、図10、図15に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。以下、その例について説明する。
ひとつの例として、無線LANアクセスポイント(例えば図1に示すアクセスポイント1−3)を介して印刷装置(例えば図1に示すプリンタ1−2)と通信する無線インタフェース(例えば図2に示すカードインタフェース30,無線LANカード1−4)と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェース(例えば図1に示すUSBインタフェースケーブル1−5)との双方を備える印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置が接続可能な無線LANアクセスポイントに係わる第1のアクセスポイント情報を取得する取得手段(例えば図2に示すUSBインタフェース32)と、前記取得手段により取得される第1のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントが、前記情報処理装置が有する情報である前記無線LANアクセスポイントに係わる第2のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントと一致した場合、前記情報処理装置と印刷装置とを、該一致した前記無線LANアクセスポイントを用いて通信させるべく、ネットワーク設定指示を前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に対して発行する発行手段(例えば図2に示すUSBインタフェース32)とを備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、USBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2とアクセスポイント1−3とのアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
USBインタフェース32は、前記印刷装置に対するドライバインストール実行後、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置が接続可能な無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を取得してもよい。
これにより、印刷装置に対するドライバインストール処理終了後、継続して、無線LANアクセスポイントとの接続環境を自動設定することができるため、ネットワーク設定に不慣れなユーザであっても、容易にネットワーク接続を誤りなく行うことができる。
他の例として、無線LANアクセスポイント(例えば図1に示すアクセスポイント1−3)を介して印刷装置と通信する無線インタフェース(例えば図2に示すカードインタフェース31、無線LANカード1−4)と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェース(例えば図2に示すUSBインタフェース34)との双方を備えて情報処理装置と通信可能な印刷装置(例えば図1に示すプリンタ1−2)であって、前記情報処理装置から前記所定の有線インタフェースを介するアクセスポイント情報取得要求に基づいて、前記無線インタフェースを介して接続可能なアクセスポイントに関わる情報を検出して前記情報処理装置に応答する応答手段(図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行して、無線LANカード1−4を介してアクセスポイント検索処理を行い、検索されたアクセスポイント情報をUSBインタフェース34を介して応答処理する)と、前記情報処理装置から前記所定の有線インタフェースを介するネットワーク設定指示に基づき、前記無線LANアクセスポイントとのネットワーク設定を実行するネットワーク設定手段(図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行して、カードインタフェース31に接続される無線LANカード1−4に対して設定を行う)とを有することを特徴とする印刷装置が提供される。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5を介して要求されるアクセスポイント情報取得要求に従い、プリンタ1−2とアクセスポイント1−3との間のアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
他の例として、無線LANアクセスポイント(例えば図1に示すアクセスポイント1−3)を介して印刷装置(図1に示すプリンタ1−2)と通信する無線インタフェース(例えば図2に示すカードインタフェース30、31、無線LANカード1−4)と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェース(USBインタフェース32、34との双方を備える印刷装置と情報処理装置とで構成される印刷システムであって、情報処理装置は、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に無線LANアクセスポイントの設定情報の取得要求を行う要求手段(図2に示すCPU1が外部メモリ11に記憶される設定制御プログラムを実行することで、USBインタフェース32を介して要求コマンドをプリンタ1−2に行う)と、前記有線インタフェース経由で前記要求手段からの取得要求に対して前記印刷装置が前記無線インタフェースを介して前記無線LANアクセスポイントから検出される第1のアクセスポイント情報を取得する取得手段(図2に示すCPU1が外部メモリ11に記憶される設定制御プログラムを実行することで、USBインタフェース32を介してプリンタ1−2からアクセスポイント情報を取得する)と、前記取得手段により取得される第1のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントが、前記情報処理装置が有する情報である前記無線LANアクセスポイントに係わる第2のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントと一致した場合、前記情報処理装置と印刷装置とを、該一致した前記無線LANアクセスポイントを用いて通信させるべく、ネットワーク設定指示を前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に対して発行する発行手段(図2に示すCPU1が外部メモリ11に記憶される設定制御プログラムを実行することで、USBインタフェース32を介して設定コマンドをプリンタ1−2に行う)とを備え、前記印刷装置は、前記有線インタフェース経由で前記要求手段からの取得要求に対して前記無線インタフェースを介して前記接続可能な無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を検出する検出手段(図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行して、無線LANカード1−4を介してアクセスポイント検索処理を行い検出する)と、前記検出手段により検出される第1のアクセスポイント情報を前記有線インタフェース経由で前記情報処理装置に応答する応答手段(図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行して、無線LANカード1−4を介してアクセスポイント検索処理を行い、検索されたアクセスポイント情報をUSBインタフェース34を介して応答処理する)と、前記有線インタフェース経由で前記情報処理装置からの接続設定要求に応じて、前記無線LANアクセスポイントを介して前記情報処理装置と無線通信するためのネットワーク設定を前記無線インタフェースに行うネットワーク設定手段(図2に示すCPU12がROM13等に記憶される通信設定制御プログラムを実行して、カードインタフェース31に接続される無線LANカード1−4に対して設定を行う)とを備えることを特徴とする印刷システムが提供される。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5を介して要求されるアクセスポイント情報取得要求に従い、プリンタ1−2とアクセスポイント1−3との間のアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境をセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境をセットアップ処理を自動化することができる。
前記情報処理装置は、一致するアクセスポイントがない場合、前記印刷装置から取得する第1のアクセスポイント情報に基づくアクセスポイント一覧(例えば図11に示すアクセスポイント一覧表示画面8−4)を作成して表示装置に表示する一覧表示手段(図2に示すCPU1が外部メモリ11に記憶される設定制御プログラムを実行することで、取得される複数のアクセスポイント情報をCRT10上に一覧として表示制御する)と、前記一覧表示手段により前記表示装置に表示されるアクセスポイント一覧より所望のアクセスポイントを選択する選択手段(例えば図11に示すアクセスポイント一覧表示画面8−4上から図示しないポインティングデバイスを操作することで選択する)とを備え、前記発行手段は、前記選択手段により選択されるアクセスポイントに対する接続要求を前記所定の有線インタフェースを介して前記印刷装置に発行する。
これにより、プリンタ1−2とPC1−1とに対して接続可能な複数のアクセスポイントが検索された場合に、ユーザ選択されるいずれかのアクセスポイントに接続先を確定させることができる。
前記要求手段は、前記印刷装置に対するドライバインストール実行後、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に無線LANアクセスポイントの設定情報の取得要求を行なう。
これにより、印刷装置に対するドライバインストール処理終了後、継続して、無線LANアクセスポイントとの接続環境を自動設定することができるため、ネットワーク設定に不慣れなユーザであっても、容易にネットワーク接続を誤りなく行うことができる。
他の例として、無線LANアクセスポイント(例えば図1に示すアクセスポイント1−3)を介して印刷装置と通信する無線インタフェース(例えばカードインタフェース30,無線LANカード1−4)と、印刷装置と通信する所定の有線インタフェース(例えば図1に示すUSBインタフェースケーブル1−5)との双方を備える印刷装置と通信可能な情報処理装置における設定方法であって、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置が接続可能な無線LANアクセスポイントに係わる第1のアクセスポイント情報を取得する取得ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1000、S1001)と、前記取得ステップにより取得される第1のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントが、前記情報処理装置が有する情報である前記無線LANアクセスポイントに係わる第2のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントと一致した場合、前記情報処理装置と印刷装置とを、該一致した前記無線LANアクセスポイントを用いて通信させるべく、ネットワーク設定指示を前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に対して発行する発行ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1005)とを備えることを特徴とする設定方法が提供される。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、USBインタフェースケーブル1−5を介してプリンタ1−2とアクセスポイント1−3とのアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
さらに前記取得ステップでは、前記印刷装置に対するドライバインストール実行後(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図10に示すステップS706に継続して実行される図15に示すステップS1000〜S1010))、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置が接続している無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を取得する。
これにより、印刷装置に対するドライバインストール処理終了後、継続して、無線LANアクセスポイントとの接続環境を自動設定することができるため、ネットワーク設定に不慣れなユーザであっても、容易にネットワーク接続を誤りなく行うことができる。
他の例として、無線LANアクセスポイントを介して印刷装置と通信する無線インタフェースと、印刷装置と通信する所定の有線インタフェースとの双方を備える印刷装置と情報処理装置とで構成される印刷システムにおける設定方法であって、情報処理装置は、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に無線LANアクセスポイントの設定情報の取得要求を行う要求ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1000)と、前記有線インタフェース経由で前記要求ステップからの取得要求に対して前記印刷装置が前記無線インタフェースを介して前記無線LANアクセスポイントから検出される第1のアクセスポイント情報を取得する取得ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1001)と、前記取得ステップにより取得される第1のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントが、前記情報処理装置が有する情報である前記無線LANアクセスポイントに係わる第2のアクセスポイント情報に対応する無線LANアクセスポイントと一致した場合、前記情報処理装置と印刷装置とを、該一致した前記無線LANアクセスポイントを用いて通信させるべく、ネットワーク設定指示を前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に対して発行する発行ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1005)とを備え、前記印刷装置は、前記有線インタフェース経由で前記要求ステップからの取得要求に対して前記無線インタフェースを介して前記接続可能な無線LANアクセスポイントの第1のアクセスポイント情報を検出する検出ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1000に伴う、プリンタ1−2のCPU12で実行される処理ステップであって図示しない)と、前記検出ステップにより検出される第1のアクセスポイント情報を前記有線インタフェース経由で前記情報処理装置に応答する応答ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1001に伴う、プリンタ1−2のCPU12で実行される処理ステップであって図示しない)と、前記有線インタフェース経由で前記情報処理装置からの接続設定要求に応じて、前記無線LANアクセスポイントを介して前記情報処理装置と無線通信するためのネットワーク設定を前記無線インタフェースに行うネットワーク設定ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1005に伴う、プリンタ1−2のCPU12で実行される処理ステップであって図示しない)とを備えることを特徴とする設定方法が提供される。
これにより、アクセスポイント1−3とPC1−1との無線LAN設定を維持した状態で、PC1−1からUSBインタフェースケーブル1−5を介して要求されるアクセスポイント情報取得要求に従い、プリンタ1−2とアクセスポイント1−3との間のアクセスポイント情報を取得して、アクセスポイント1−3とPC1−1との設定を反映した無線LAN接続環境のセットアップをプリンタ1−2に指示させて、プリンタ1−2の無線LAN接続環境のセットアップ処理を自動化することができる。
前記情報処理装置は、前記一致するアクセスポイントがない場合、前記印刷装置から取得する第1のアクセスポイント情報に基づくアクセスポイント一覧を作成して表示装置に表示する一覧表示ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1004)と、前記一覧表示ステップにより前記表示装置に表示されるアクセスポイント一覧より所望のアクセスポイントを選択する選択ステップ(図1に示すPC1−1のCPU1が実行可能な図15に示すステップS1004とステップS1005の間で実行可能な図示しないステップ)とを備え、前記発行ステップは、前記選択ステップにより選択されるアクセスポイントに対する接続要求を前記所定の有線インタフェースを介して前記印刷装置に発行してもよい。
これにより、プリンタ1−2とPC1−1とに対して接続可能な複数のアクセスポイントが検索された場合に、ユーザ選択されるいずれかのアクセスポイントに接続先を確定させることができる。
前記要求ステップは、前記印刷装置に対するドライバインストール実行後、前記有線インタフェース経由で前記印刷装置に無線LANアクセスポイントの設定情報の取得要求を行う。
これにより、印刷装置に対するドライバインストール処理終了後、継続して、無線LANアクセスポイントとの接続環境を自動設定することができるため、ネットワーク設定に不慣れなユーザであっても、容易にネットワーク接続を誤りなく行うことができる。
さらに、上記の設定方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体が提供される。