JP4287097B2 - デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置 - Google Patents

デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4287097B2
JP4287097B2 JP2002199141A JP2002199141A JP4287097B2 JP 4287097 B2 JP4287097 B2 JP 4287097B2 JP 2002199141 A JP2002199141 A JP 2002199141A JP 2002199141 A JP2002199141 A JP 2002199141A JP 4287097 B2 JP4287097 B2 JP 4287097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
information
unit
encrypted
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002199141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003131950A (ja
Inventor
俊治 原田
雅也 宮▲ざき▼
真一 松居
信治 井上
なつめ 松崎
直彦 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002199141A priority Critical patent/JP4287097B2/ja
Publication of JP2003131950A publication Critical patent/JP2003131950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4287097B2 publication Critical patent/JP4287097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル著作物をネットワークを介して配信し、これを記録再生装置で受信し、記録媒体装置に記録し、記録再生装置で再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル化された文書、音楽、映像、プログラムなどのデジタル著作物がインターネットなどのネットワークを経由して流通し、利用者は、様々なデジタル著作物を簡単にネットワークを経由して取り出し、他の記録媒体に記録し、再生することができるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように簡単にデジタル著作物を複製できるという利点はあるものの、著作者の著作権が侵害されやすいという問題点がある。
上記の問題点を解決するために、本発明は、記録再生装置の内部メモリに記録されたデジタル著作物を着脱可能な記録媒体装置に記録する際、前記記録媒体装置に記録されたデジタル著作物が、記録時に利用した前記記録再生装置以外の装置で再生されることを防止するデジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置、機種変更装置、記録再生方法、記録再生プログラム及び記録再生プログラムを記録しているプログラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、デジタル著作物を記録し、再生するデジタル著作物保護システムであって、記録再生装置と、可搬型の記録媒体装置とを含み、前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領域を備え、前記記録再生装置に装着され、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するように構成してもよい。
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含むように構成してもよい。
【0006】
ここで、前記固有情報記憶手段及び条件記憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されているように構成してもよい。
ここで、前記暗号化手段は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成し、前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備えるように構成してもよい。
【0007】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み及び読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0008】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含むように構成してもよい。
ここで、前記書込手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記条件記憶手段から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記第2記憶領域に書き込み、前記読出手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記第2記憶領域から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記条件記憶手段に書き込み、前記条件判定手段は、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定するように構成してもよい。
【0009】
ここで、前記条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツの再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテンツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置へのコピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場合、移動が不可能と判定するように構成してもよい。
【0010】
ここで、前記固有情報記憶手段及び前記条件記憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されているように構成してもよい。
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含むか否かを判定する認証判定手段を含み、前記暗号化手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記書込手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出し、前記復号手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するように構成してもよい。
【0011】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、コンテンツの購入の対価の支払いを示す支払情報を外部へ送信することによりコンテンツを購入するコンテンツ購入手段と、購入したコンテンツを受信し、受信したコンテンツを前記内部記憶手段に書き込むコンテンツ受信手段とを含むように構成してもよい。
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段に記録されているコンテンツが、前記暗号化手段によって前記機器固有情報に基づいて暗号化し、前記書込手段によって前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾されたコンテンツかどうかを判別するコンテンツ判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化し、前記書込手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、書き込むように構成してもよい。
【0012】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記記録再生装置に装着された記録媒体装置が、前記内部記憶手段により記憶されているコンテンツを前記暗号化手段により前記機器固有情報に基づいて暗号化し、前記書込手段により前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾された記録媒体装置か否かを判別する記録媒体装置判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記記録媒体装置判別手段により許諾された記録媒体装置であると判断される場合に、暗号化し、前記書込手段は、前記記録媒体装置判別手段により許諾された記録媒体装置であると判断される場合に、書き込むように構成してもよい。
【0013】
ここで、前記記録媒体装置は、さらに、当該記録媒体装置に固有の媒体固有情報を予め記憶しており、前記内部記憶手段は、記録再生装置に固有の機器固有情報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか、又は記録媒体装置に固有の媒体固有情報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか示す固有情報種別を、前記コンテンツに対応付けて、記憶しており、前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段が記憶している固有情報種別に基づいて、機器固有情報に基づいて暗号化するか、又は媒体固有情報に基づいて暗号化するかを判断する固有情報判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記コンテンツを、前記機器固有情報に基づいて暗号化し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体固有情報に基づいて、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、読み出された前記暗号化情報を、前記機器固有情報に基づいて復号し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体固有情報に基づいて、読み出された前記暗号化情報を復号して、復号コンテンツを生成するように構成してもよい。
【0014】
また、本発明は、デジタル著作物であるコンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し、再生する記録再生装置であって、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備えるように構成してもよい。
【0015】
ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するように構成してもよい。
ここで、前記暗号化手段は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成するように構成してもよい。
【0016】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み、読み出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0017】
また、本発明は、記録再生装置に着脱可能な記録媒体装置であって、暗号化情報を記憶するための外部記憶領域を備え、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して前記暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された前記暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するように構成してもよい。
ここで、前記暗号化手段は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成し、前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備えるように構成してもよい。
【0019】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み、読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出すように構成してもよい。
【0020】
また、本発明は、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された第1記録再生装置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する機種変更装置であって、前記第1記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記憶手段と、前記第1記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している第1固有情報記憶手段と、前記第1内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第1暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第1書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第1読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第1復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第1再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記第2記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶するための領域を備えている第2内部記憶手段と、機器固有情報を記憶するための領域を備えている第2固有情報記憶手段と、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、前記第2固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第2書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第2読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第2固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第2再生手段とを備え、前記機種変更装置は、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を削除する第3読出手段と、読み出した前記機器固有情報を前記第2固有情報記憶手段に書き込む第3書込手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
ここで、前記第1記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している第1条件記憶手段と、前記第1条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されているか否かを判定する第1条件判定手段とを含み、前記第2記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶するための領域を備えている第2条件記憶手段と、前記第2条件記憶手段に記憶される前記利用条件情報に基づいて、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツの利用が許諾されているか否かを判定する第2条件判定手段とを含み、前記第3読出手段は、さらに、前記第1条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報を読み出し、前記第1条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報を削除し、前記第3書込手段は、読み出された前記利用条件情報を、前記第2条件記憶手段に書き込むように構成してもよい。
【0022】
ここで、前記第1記録再生装置及び前記第2記録再生装置は、それぞれ、前記機種変更装置に、ネットワークを介して、接続されており、前記第3読出手段は、ネットワークを介して、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を削除し、前記第3書込手段は、読み出した前記機器固有情報を、ネットワークを介して、前記第2固有情報記憶手段に書き込むように構成してもよい。
【0023】
また、本発明は、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された記録再生装置を解約する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記契約に係る契約情報を予め記憶しており、前記機器固有情報は、前記契約情報から独立している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を読み出す読出手段と、読み出した前記契約情報に係る契約を解約処理する解約手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、利用者と第1サービス提供業者との間で締結された記録再生装置の利用に係る第1契約を、前記利用者と第2サービス提供業者との間の第2契約に変更する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記第1契約に係る第1契約情報を記憶しており、前記機器固有情報は、前記第1契約情報から独立している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を読み出す読出手段と、読み出した前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理し、前記第2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る第2契約情報を生成する契約変更解約手段と、生成された第2契約情報を前記固有情報記憶手段に書き込み、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を削除する書込手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された第1記録再生装置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する機種変更方法であって、前記第1記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記憶手段と、前記第1記録再生装置に着脱可能であり、前記利用者に固有の機器固有情報を予め記憶している第1固有情報記憶手段と、前記第1内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第1暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第1書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第1読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第1復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第1再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更方法は、前記第1記録再生装置から前記第1固有情報記憶手段を抜き出すステップと、抜き出した前記第1固有情報記憶手段を前記第2記録再生装置に装着するステップとを含み、前記第2記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶するための領域を備えている第2内部記憶手段と、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、前記第1固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第2書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第2読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第2再生手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
1.実施の形態1
本発明に係る実施の形態1としてのデジタル著作物配信システム100について説明する。
デジタル著作物配信システム100は、携帯電話等の記録再生装置の内部メモリに記録されたデジタル著作物(例えば、着メロ、待受画面等)を着脱可能な記録媒体装置に記録する際、着脱可能な記録媒体装置に記録されたデジタル著作物が、記録時に利用した記録再生装置以外で再生されることを防止するデジタル著作物保護システム、記録再生装置、及び記録媒体装置を提供することを目的とする。
【0027】
1.1 デジタル著作物配信システム100の構成
デジタル著作物配信システム100は、図1のブロック図に示すように、コンテンツ配信用サーバ装置200、インターネット10、ゲートウェイ装置40、携帯電話網20、無線基地局30、携帯電話300及びメモリカード400から構成されている。
【0028】
コンテンツ配信用サーバ装置200は、インターネット10及び携帯電話網20を介して、無線基地局30と接続されている。無線基地局30は、電波により、携帯電話300との間で情報の送受信を行う。ここで、ゲートウェイ装置40は、インターネット10及び携帯電話網20を接続しており、インターネット10と携帯電話網20との間で通信プロトコルの変換を行う。
【0029】
コンテンツ配信用サーバ装置200は、携帯電話300の利用者の操作により、一例として音楽のデジタル著作物であるコンテンツを、インターネット10、携帯電話網20、無線基地局30を介して、携帯電話300へ送信し、携帯電話300は、コンテンツを受信し、携帯電話300に装着されているメモリカード400へ受信したコンテンツを暗号化して書き込む。また、携帯電話300は、利用者の操作により、メモリカード400へ書き込まれた暗号化コンテンツを読み出して復号し、復号したコンテンツを再生する。
【0030】
1.2 コンテンツ配信用サーバ装置200の構成
コンテンツ配信用サーバ装置200は、図2のブロック図に示すように、コンテンツ記憶部201、制御部202及び送受信部203から構成されている。
コンテンツ配信用サーバ装置200は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、コンテンツ配信用サーバ装置200は、その機能を達成する。
【0031】
コンテンツ記憶部201は、一例として、携帯電話用の着信メロディである音楽のデジタル著作物であるコンテンツ600を予め記憶している。ここで、着信メロディとは、携帯電話への着信を利用者に知らせるために再生される音楽である。なお、前記コンテンツは、例えば、携帯電話向けの待ち受け画面、カラオケデータ、Java(登録商標)により作成されたゲームプログラム等などであるとしてもよい。
【0032】
制御部202は、携帯電話300から、無線基地局30、携帯電話網20、インターネット10、送受信部203を介して、コンテンツID及び支払情報を受け取る。このとき、携帯電話300とコンテンツ配信用サーバ装置200との間では、セキュアな認証通信プロトコル、例えば、SSL(Secure Socket Layer)プロトコル等を利用して、コンテンツID及び支払情報は、安全に伝送されるものとする。ここで、コンテンツIDは、利用者が購入を希望するコンテンツを識別する識別子であり、支払情報は、前記コンテンツを購入する代金の支払いを示す情報である。コンテンツID及び支払情報を受け取ると、制御部202は、支払情報に基づいて入金処理を行う。
【0033】
次に、制御部202は、受け取ったコンテンツIDにより識別されるコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し、読み出したコンテンツを、送受信部203、インターネット10、携帯電話網20及び無線基地局30を介して、携帯電話300へ送信する。このとき、コンテンツ配信用サーバ装置200から携帯電話300へは、セキュアなコンテンツ配信方式、例えば、EMMS(Electronic Music Management System)方式により、コンテンツが安全に伝送されるものとする。
【0034】
送受信部203は、インターネット10を介して接続された外部の装置との間で情報の送受信を行う。
1.3 メモリカード400の構成
メモリカード400は、図3に示すように、外部記憶部410を有しており、外部記憶部410は、各種の情報を記憶するための領域を備えている。
【0035】
メモリカード400は、利用者により携帯電話300に装着され、携帯電話300により、各種の情報が外部記憶部410へ書き込まれ、また、外部記憶部410に書き込まれた各種情報が携帯電話300により読み出される。
1.4 携帯電話300の構成
携帯電話300は、図3に示すように、アンテナ367、送受信部361、音声制御部362、スピーカ363、マイク364、入力部365、制御部366、表示部368、コンテンツ購入部301、コンテンツ取得部302、内部記憶部303、再生部304、固有情報記憶部310、書込部330、読出部350及び暗号復号部380を備えている。また、暗号復号部380は、暗号部320と復号部340とを含む。
【0036】
携帯電話300は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、液晶ディスプレィユニット、テンキー、その他のユニットなどから構成される。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、携帯電話300は、その一部の機能を達成する。
【0037】
(1)アンテナ367、送受信部361、音声制御部362、スピーカ363、マイク364、入力部365、制御部366及び表示部368
アンテナ367は、無線電波を送信し、また受信する。
送受信部361は、携帯電話網20、無線基地局30及びアンテナ367を介して、他の携帯電話と音声制御部362との間で、音声情報などの各種の情報の送受信を行う。また、送受信部361は、インターネット10、携帯電話網20、無線基地局30及びアンテナ367を介して、コンテンツ配信用サーバ装置200とコンテンツ購入部301との間で、またコンテンツ配信用サーバ装置200とコンテンツ取得部302との間で、各種の情報の送受信を行う。
【0038】
音声制御部362は、他の携帯電話から受信した音声情報をアナログの電気信号に変換してスピーカ363へ出力する。また、マイク364から受け取ったアナログの電気信号を音声情報に変換し、他の携帯電話へ出力する。
スピーカ363は、アナログの電気信号を音声に変換して出力し、マイク364は、音声をアナログの電気信号に変換して音声制御部362へ出力する。
【0039】
入力部365は、テンキーその他のキーを備え、利用者から各種の操作の入力を受け付ける。
制御部366は、携帯電話300を構成する各構成要素の動作を制御する。
表示部368は、液晶ディスプレィユニットから構成され、各種情報を表示する。
【0040】
(2)固有情報記憶部310
固有情報記憶部310は、後述する機種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、外部から読み出したり書き込んだりできないにように、保護された半導体メモリから構成され、固有情報を予め記憶している。
ここで、固有情報は、携帯電話300に固有の情報であり、例えば、携帯電話300に割り当てられた電話番号、ランダム生成し割り当てられた乱数値などとする。
【0041】
(3)内部記憶部303
内部記憶部303は、外部から読み書きが不可能な半導体メモリから構成され、コンテンツ配信用サーバ装置200から受信したコンテンツを記憶するための領域を備えている。
(4)コンテンツ購入部301
コンテンツ購入部301は、入力部365から、利用者が購入を希望するコンテンツを識別するコンテンツIDを受け取り、前記コンテンツを購入する際に必要な代金の支払いを示す支払情報を生成し、前記コンテンツIDと、前記支払情報とを、送受信部361、アンテナ367、無線基地局30、携帯電話網20及びインターネット10を介して、コンテンツ配信用サーバ装置200へ送信する。
【0042】
ここで、携帯電話300とコンテンツ配信用サーバ装置200との間で、SSLプロトコル等の利用により、コンテンツIDと支払情報は、安全に伝送される。
(5)コンテンツ取得部302
コンテンツ取得部302は、コンテンツ配信用サーバ装置200から、インターネット10、携帯電話網20、無線基地局30、アンテナ367及び送受信部361を介して、コンテンツを受け取り、受け取ったコンテンツを内部記憶部303へコンテンツ601として書き込む。
【0043】
ここで、コンテンツ配信用サーバ装置200から携帯電話300へ、EMMS方式等の利用によりコンテンツは安全に伝送される。
(6)再生部304
再生部304は、入力部365が受け付けた利用者の再生指示に基づいて、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力する。
【0044】
ここで、読み出したコンテンツが音楽のデジタル著作物である場合には、再生部304は、コンテンツをアナログの電気信号に変換し、生成した電気信号をスピーカ363へ出力する。
また、読み出したコンテンツが携帯電話向けの待ち受け画面である場合には、再生部304は、コンテンツを画素情報に変換し、生成した画素情報を表示部368へ出力する。
【0045】
このように、再生部304は、コンテンツの種類に応じた処理を行う。
(7)暗号部320
暗号部320は、入力部365が受け付けた利用者によるコンテンツの書込指示に基づいて、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し、固有情報記憶部310から固有情報を読み出す。
【0046】
次に、暗号部320は、読み出した固有情報を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE1を施して、暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテンツを書込部330へ出力する。
ここで、暗号アルゴリズムE1は、一例として、DES(Data Encryption Standard)によるアルゴリズムである。
【0047】
なお、図3において、各ブロックは、接続線により他のブロックと接続されている。ただし、一部の接続線を省略している。ここで、各接続線は、信号や情報が伝達される経路を示している。また、暗号部320を示すブロックに接続している複数の接続線のうち、接続線上に鍵マークが付されているものは、暗号部320へ鍵としての情報が伝達される経路を示している。復号部340を示すブロックについても同様である。また、他の図面についても同様である。
【0048】
(8)書込部330
書込部330は、暗号部320から暗号化コンテンツを受け取り、受け取った暗号化コンテンツをメモリカード400の外部記憶部410に暗号化コンテンツ602として書き込む。
(9)読出部350
読出部350は、入力部365が受け付けた利用者によるコンテンツの読出指示に基づいて、メモリカード400の外部記憶部410から暗号化コンテンツ602を読み出し、読み出した暗号化コンテンツを復号部340へ出力する。
【0049】
(10)復号部340
復号部340は、読出部350から暗号化コンテンツを受け取り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出す。
次に、復号部340は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD1を施して、コンテンツを生成し、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込む。
【0050】
ここで、復号アルゴリズムD1は、暗号アルゴリズムE1の逆変換を行うアルゴリズムであり、一例として、DESによるアルゴリズムである。
1.5 デジタル著作物配信システム100の動作
デジタル著作物配信システム100の動作について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
携帯電話300のコンテンツ購入部301は、入力部365からコンテンツIDを受け取り、支払情報を生成し(ステップS101)、前記コンテンツID及び前記支払情報をコンテンツ配信用サーバ装置200へ、例えば、SSLプロトコルを利用して安全に、送信する(ステップS102)。
コンテンツ配信用サーバ装置200の制御部202は、携帯電話300から、コンテンツID及び支払情報を受け取り(ステップS102)、次に、受け取った支払情報に基づいて入金処理を行い(ステップS103)、受け取ったコンテンツIDにより識別されるコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し(ステップS104)、読み出したコンテンツを携帯電話300へ、例えば、EMMS方式を利用して安全に、送信する(ステップS105)。
【0052】
携帯電話300のコンテンツ取得部302は、コンテンツ配信用サーバ装置200からコンテンツを受け取り(ステップS105)、受け取ったコンテンツを内部記憶部303へコンテンツ601として書き込む(ステップS106)。
入力部365からコンテンツの書込指示を受け取ると(ステップS107)、暗号部320は、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステップS108)、固有情報記憶部310から固有情報を読み出す(ステップS109)。次に、暗号部320は、読み出した固有情報を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE1を施して、暗号化コンテンツを生成し(ステップS110)、書込部330は、受け取った暗号化コンテンツをメモリカード400の外部記憶部410に暗号化コンテンツ602として書き込む(ステップS111)。
【0053】
入力部365からコンテンツの読出指示を受け取ると(ステップS107)、読出部350は、メモリカード400の外部記憶部410から暗号化コンテンツ602を読み出し(ステップS112)、復号部340は、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し(ステップS113)、次に、復号部340は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD1を施して、コンテンツを生成し(ステップS114)、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込む(ステップS115)。
【0054】
入力部365からコンテンツの再生指示を受け取ると(ステップS107)、再生部304は、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステップS116)、読み出したコンテンツを再生する(ステップS117)。
1.6 携帯電話300の利用者の処理手順
携帯電話300の利用者の処理手順について説明する。
【0055】
(1)最初に、利用者は、携帯電話300のコンテンツ購入部301を利用して、コンテンツ配信用サーバ装置200が有するコンテンツ記憶部201に格納されているコンテンツの中から好きなコンテンツを購入し、購入したコンテンツをコンテンツ取得部302により取得し、携帯電話300が有する内部記憶部303に格納する。
【0056】
(2)次に、利用者は、購入したコンテンツが、例えば着信メロディであれば、電話着信時に再生部304により前記着信メロディが再生されるように、携帯電話300に設定する。
(3)また、利用者は、携帯電話が有する内部記憶部303に格納されている購入済みのコンテンツ601を、次の手順でメモリカード400に保存することができる。
【0057】
(3.1)利用者は、メモリカード400を携帯電話300に装着し、携帯電話300に対して、購入済みコンテンツのメモリカードへの保存を指示する。
(3.2)このとき、携帯電話300が有する内部記憶部303に格納されている購入済みのコンテンツ601は、固有情報記憶部310に格納されている固有情報に基づいて、暗号部320によって暗号化され、暗号化コンテンツが生成される。暗号化コンテンツは、書込部330によってメモリカード400が有する外部記憶部410に、暗号化コンテンツ602として、保存される。
【0058】
(4)また、利用者は、メモリカード400が有する外部記憶部410に格納されている暗号化コンテンツ602を、次の手順により、携帯電話300が有する内部記憶部303に取り出すことができる。
(4.1)利用者は、メモリカード400を携帯電話300に装着し、携帯電話300に対して、メモリカード400から暗号化コンテンツの取得を指示する。
【0059】
(4.2)このとき、メモリカード400が有する外部記憶部410に格納されている暗号化コンテンツ602は、携帯電話300が有する読出部350によってメモリカード400から読み出され、読み出された暗号化コンテンツは、固有情報記憶部310に格納されている固有情報に基づいて、復号部340によって復号され、コンテンツが生成され、生成されたコンテンツが、携帯電話300が有する内部記憶部303に、コンテンツ601として、格納される。
【0060】
1.7 変形例1
上記の説明において、購入済みのコンテンツについてメモリカード400に保存する、又はメモリカード400から取得する手順について述べたが、コンテンツが、対価を支払って購入済みのものであるかどうかは、本発明の本質ではない。例えば、対価を支払って利用者が購入するコンテンツではなく、提供者が無償で利用者に提供するコンテンツ、例えば、お試し版のコンテンツであっても、同様の手順により上記の処理を実行することができる。
【0061】
1.8 変形例2
ここでは、携帯電話300の変形例である携帯電話300b及びメモリカード400の変形例であるメモリカード400bについて説明する。
携帯電話300b及びメモリカード400bは、それぞれ携帯電話300及びメモリカード400と同様の構成を有しており、以下において、携帯電話300及びメモリカード400との相違点を中心として説明する。
【0062】
(1)メモリカード400bの構成
メモリカード400bは、図5に示すように、第1外部記憶部412と第2外部記憶部411とを含んで構成される。
第2外部記憶部411は、後述する暗号化タイトル鍵を記憶するための領域を備えている。また、第1外部記憶部412は、暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えている。
【0063】
(2)携帯電話300bの構成
携帯電話300bは、図6に示すように、携帯電話300が有する暗号復号部380に代えて、暗号復号部380bを有している。この点のみにおいて、携帯電話300と相違する。携帯電話300bにおいて、携帯電話300に含まれる構成要素と同じ符号が付された構成要素は、携帯電話300に含まれる構成要素と同じである。
【0064】
暗号復号部380bは、タイトル鍵生成部321、暗号部322、暗号部323、復号部342及び復号部343を含んでいる。
(タイトル鍵生成部321)
タイトル鍵生成部321は、内部記憶部303に記憶されているコンテンツ601が暗号化される都度、乱数を生成し、生成した乱数をコンテンツ毎に固有のタイトル鍵として、暗号部322及び暗号部323へ出力する。
【0065】
(暗号部322)
暗号部322は、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し、タイトル鍵生成部321からタイトル鍵を受け取る。次に、暗号部322は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取ったタイトル鍵に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した暗号化タイトル鍵を書込部330へ出力する。
【0066】
ここで、暗号アルゴリズムE2は、一例として、DESによるアルゴリズムである。
(暗号部323)
暗号部323は、タイトル鍵生成部321からタイトル鍵を受け取り、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出す。次に、暗号部323は、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテンツを書込部330へ出力する。
【0067】
(書込部330)
書込部330は、暗号部322から暗号化タイトル鍵を受け取り、受け取った暗号化タイトル鍵をメモリカード400bの第2外部記憶部411へ書き込む。また、書込部330は、暗号部323から暗号化コンテンツを受け取り、受け取った暗号化コンテンツをメモリカード400bの第1外部記憶部412へ書き込む
(読出部350)
読出部350は、メモリカード400bの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツを読み出し、第2外部記憶部411から暗号化タイトル鍵を読み出し、読み出した暗号化タイトル鍵を復号部342へ出力し、読み出した暗号化コンテンツを復号部343へ出力する。
【0068】
(復号部342)
復号部342は、読出部350から暗号化タイトル鍵を受け取り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化タイトル鍵に復号アルゴリズムD2を施してタイトル鍵を生成し、生成したタイトル鍵を復号部343へ出力する。
【0069】
ここで、復号アルゴリズムD2は、暗号アルゴリズムE2の逆変換を行うアルゴリズムである。復号アルゴリズムD2は、一例として、DESによるアルゴリズムである。
(復号部343)
復号部343は、読出部350から暗号化コンテンツを受け取り、復号部342からタイトル鍵を受け取り、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し、生成したコンテンツを内部記憶部303に、コンテンツ601として書き込む。
【0070】
ここで、復号アルゴリズムD3は、暗号アルゴリズムE3の逆変換を行うアルゴリズムである。復号アルゴリズムD3は、一例として、DESによるアルゴリズムである。
(3)携帯電話300bの動作
携帯電話300bによる動作について説明する。
【0071】
なお、デジタル著作物配信システムによる全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS108〜S111及びステップS112〜S115を、それぞれ以下に示すステップS131〜S137及びステップS141〜S146に置き換えたものである。
(暗号化コンテンツの保存の動作)
携帯電話300bによる暗号化コンテンツの生成とメモリカード400bへの書込の動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0072】
タイトル鍵生成部321は、タイトル鍵を生成し(ステップS131)、暗号部322は、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し(ステップS132)、次に、暗号部322は、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取ったタイトル鍵に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化タイトル鍵を生成し(ステップS133)、書込部330は、暗号部322から暗号化タイトル鍵を受け取り、受け取った暗号化タイトル鍵をメモリカード400bの第2外部記憶部411へ書き込む(ステップS134)。次に、暗号部323は、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステップS135)、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施して暗号化コンテンツを生成し(ステップS136)、書込部330は、暗号化コンテンツをメモリカード400bの第1外部記憶部412へ書き込む(ステップS137)。
【0073】
(コンテンツの復号の動作)
携帯電話300bによるメモリカード400bからの暗号化コンテンツの読出とコンテンツの生成の動作について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。
読出部350は、メモリカード400bの第2外部記憶部411から暗号化タイトル鍵を読み出す(ステップS141)。次に、復号部342は、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し(ステップS142)、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化タイトル鍵に復号アルゴリズムD2を施してタイトル鍵を生成する(ステップS143)。次に、読出部350は、メモリカード400bの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツを読み出し(ステップS144)、復号部343は、タイトル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し(ステップS145)、生成したコンテンツを内部記憶部303に、コンテンツ601として書き込む(ステップS146)。
【0074】
1.9 変形例3
(1)以上説明したように、暗号部320及び復号部340において、暗号方式としては、一例として、DESアルゴリズムを用いるとしている。
この場合、固有情報記憶部310に格納されている固有情報は、56ビットの固有鍵であるとすればよい。
【0075】
または、固有情報として、携帯電話の電話番号を用いるとしてもよい。この場合、電話番号に、秘密の変換関数を施して、56ビットの固有情報を出力することにより、前記固有情報が生成されるものとすればよい。
ここで秘密の変換関数としては、例えば、DES暗号を次のようにして用いることができる。すなわち、56ビットの秘密固定値を鍵として用いて、携帯電話の電話番号に、DES暗号を施して、64ビットの出力値を得、得られた出力値の下位56ビットを固有情報として用いる。
【0076】
(2)また、固有情報記憶部310及び内部記憶部303は、後述する機種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、外部から読み出したり、書き込んだりできないように保護されている。具体的には、固有情報記憶部310及び内部記憶部303は、耐タンパハードウエア、耐タンパソフトウエア、又はその両者の組み合わせから構成されているものとする。
【0077】
(3)また、固有情報記憶部310は、携帯電話で利用されているSIM(Subscriber Identity Module)カードのような、携帯電話に着脱可能なカード内に持たせる構成をとることも可能である。
(4)また、DES暗号を用いる場合、コンテンツを暗号化する際、コンテンツを、64ビット毎のデータブロックに分割し、分割したデータブロックを、それぞれ、56ビットの固有鍵を用いて暗号化し、64ビットの暗号化されたデータブロックを生成する。こうして得られる64ビットの暗号化された各データブロックを結合し、暗号化コンテンツとして出力するとしてもよい(ECB(Electronic Codebook モード))。又は、CBC(Cypher feedback chaining)モードで暗号化してもよい。なお、ECBモードやCBCモードの詳細については、例えば、岡本栄司著「暗号理論入門」(共立出版)に記載されているので、説明を省略する。
【0078】
(5)また、前記固有情報は、記録再生装置としての携帯電話300に固有の情報であるとしているが、前記固有情報は、前記記録再生装置が属し、同一の属性を有する記録再生装置群に固有の情報であるとしてもよい。
前記記録再生装置群は、一例として、製造業者Aが製造する同一の機種の携帯電話であり、前記属性は、携帯電話の機種であり、前記固有情報は、これらの同一の機種の携帯電話に固有の情報である。この構成によると、ある機種の携帯電話によりメモリカードに記録したコンテンツは、前記携帯電話と同一の機種の携帯電話であれば再生可能となる。
【0079】
また、前記記録再生装置群は、一例として、1個の家族に属する家人がそれぞれ所持する携帯電話であり、前記属性は、前記携帯電話を所持する人の家族であり、前記固有情報は、前記家族の家人がそれぞれ所持する携帯電話に固有の情報である。この構成によると、ある人が自分の携帯電話でメモリカードに記録したコンテンツは、その人の家族の携帯電話であれば再生可能となる。
【0080】
1.10 まとめ
携帯電話300が有する内部記憶部303は、一般にそのメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶部303がデジタル著作物でいっぱいになった場合、内部記憶部303のデジタル著作物を消去し、内部記憶部303内に空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入するか、又は購入をあきらめなければならなかった。
【0081】
しかし、実施の形態1によれば、携帯電話の内部記憶部内に記録されたデジタル著作物のうちすぐに利用しないもの等は、携帯電話に装着されるメモリカードに書き込み、それによって、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことなく、携帯電話の内部記憶領域に空きメモリを確保することができ、さらなるデジタル著作物の購入が可能となる。
【0082】
コンテンツの著作権者が、次に示すような利用形態を許可しない場合がある。例えば、利用者がある携帯電話からメモリカードに、暗号化コンテンツを保存した後に、そのメモリカードを他の携帯電話に装着した場合に、コンテンツの著作権者は、利用者に対して、他の携帯電話において暗号化コンテンツを復号し、再生することを許可しない。
【0083】
このような場合において、実施の形態1によると、利用者がある携帯電話からメモリカードに、暗号化コンテンツを保存した後に、そのメモリカードを他の携帯電話に装着した場合に、利用者は、他の携帯電話において暗号化コンテンツを復号し、再生することはできない。
つまり著作権者にとっては、ある携帯電話により、その携帯電話に装着されたメモリカードに保存されたコンテンツは、他の携帯電話にメモリカードを装着しても復号、再生できないという権利を保証されるという効果が得られる。このことを図9を用いて詳しく説明する。
【0084】
図9に示すように、携帯電話Aには固有情報Aが格納されており、携帯電話Xには固有情報Xが格納されている。
携帯電話Aがメモリカードへコンテンツを書込むとき、携帯電話Aは、固有情報Aを用いて、タイトル鍵を暗号化してメモリカードの外部記憶部に保存し(ステップS151)、次に、タイトル鍵を用いてコンテンツを暗号化して、暗号化コンテンツをメモリカードの外部記憶部に保存する(ステップS152)。
【0085】
携帯電話Aがメモリカードから暗号化コンテンツを読み出すとき、携帯電話Aは、メモリカードの外部記憶部から暗号化タイトル鍵を読み出し、固有情報Aを用いて、暗号化タイトル鍵を復号し(ステップS153)、次に、外部記憶部から暗号化コンテンツを読み出し、生成したタイトル鍵を用いて暗号化コンテンツを復号する(ステップS154)。
【0086】
このとき、タイトル鍵を暗号化するときに用いられる固有情報Aと、暗号化タイトル鍵を復号するときに用いられる固有情報Aとは、同一であるので、復号において、タイトル鍵は、正しく復号される。また、コンテンツの暗号化に用いられたタイトル鍵と、暗号化コンテンツの復号に用いられるタイトル鍵とは、同一であるので、復号において、コンテンツが正しく復号される。
【0087】
一方、携帯電話Xがメモリカードから暗号化コンテンツを読み出すとき、携帯電話Xは、メモリカードの外部記憶部から暗号化タイトル鍵を読み出し、固有情報Xを用いて、暗号化タイトル鍵を復号する(ステップS155)。
このとき、タイトル鍵を暗号化するときに用いられる固有情報Aと、暗号化タイトル鍵を復号するときに用いられる固有情報Xとは、異なるので、復号において、タイトル鍵は、正しく復号されない。従って、暗号化コンテンツも正しく復号されない。
【0088】
このため、携帯電話Xは、暗号化コンテンツを再生できない。
2.実施の形態2
本発明に係る実施の形態2としてのデジタル著作物配信システム100cについて説明する。
デジタル著作物配信システム100cは、デジタル著作物に対して再生回数や再生期間などの利用条件データが設定されている場合に、その利用条件データに基づいて許諾される範囲内で記録再生装置における再生を可能とするデジタル著作物保護システム、記録再生装置、及び記録媒体装置を提供することを目的とする。つまり、これらの装置において、デジタル著作物の利用の許諾に係る利用条件情報に基づいて、前記デジタル著作物の前記記録再生装置における再生を許可することを目的とする。
【0089】
デジタル著作物配信システム100cにおいては、コンテンツに対して、再生回数限定、再生期間限定又は累積再生時間限定等の利用条件データが、付加されている場合に、利用条件データによって許諾された範囲内で、携帯電話による前記コンテンツの再生を可能する。
デジタル著作物配信システム100cは、デジタル著作物配信システム100と同様の構成を有している。ここでは、デジタル著作物配信システム100との相違点を中心として説明する。
【0090】
デジタル著作物配信システム100cは、コンテンツ配信用サーバ装置200に代えて、コンテンツ配信用サーバ装置200cを含んでおり、携帯電話300に代えて、携帯電話300cを含んでいる。
2.1 コンテンツ配信用サーバ装置200cの構成
コンテンツ配信用サーバ装置200cは、デジタル著作物配信システム100に含まれるコンテンツ配信用サーバ装置200と同様の構成を有している。
【0091】
ここでは、デジタル著作物配信システム100に含まれるコンテンツ配信用サーバ装置200との相違点を中心として説明する。
(コンテンツ記憶部201)
コンテンツ配信用サーバ装置200cが有するコンテンツ記憶部201は、さらに、コンテンツに対応付けて利用条件をあらかじめ記憶している。
【0092】
利用条件は、一例として、再生許可回数である。再生許可回数は、利用者に対して、当該利用条件に対応して記憶されているコンテンツを再生することができる回数の合計値を制限するものである。例えば、再生許可回数が、「10」である場合に、利用者に対して、当該コンテンツを最大10回まで再生することが許可される。
【0093】
なお、利用条件は、再生許可期間であるとしてもよい。再生許可期間は、利用者に対して、当該利用条件に対応して記憶されているコンテンツを再生することができる期間を制限するものであり、再生許可開始日と再生許可終了日とから構成される。利用者に対して、再生許可開始日から再生許可終了日までの期間内においてのみ、当該コンテンツの再生が許可される。この期間内であれば、利用者は、当該コンテンツを何回でも再生することができる。
【0094】
また、利用条件は、累積再生許可時間であるとしてもよい。累積再生許可時間は、利用者に対して、当該利用条件に対応して記憶されているコンテンツを再生することができる時間の累積値を制限するものである。例えば、累積再生許可時間が、「10時間」である場合に、利用者に対して、当該コンテンツの再生時間の累積値が10時間以内であれば、当該コンテンツの再生が許可される。10時間を超えると、再生が禁止される。
【0095】
また、利用条件は、再生許可回数、再生許可期間及び累積再生許可時間の全てを含むとしてもよいし、再生許可回数、再生許可期間及び累積再生許可時間のうちのいずれか2個を選択したもの含むとしてもよい。
(制御部202)
制御部202は、コンテンツIDにより識別されるコンテンツと、コンテンツに対応して記憶されている利用条件とを、コンテンツ記憶部201から読み出し、読み出したコンテンツ及び利用条件を、送受信部203、インターネット10、携帯電話網20及び無線基地局30を介して、携帯電話300へ、例えば、EMMS方式を利用して、安全に送信する。
【0096】
2.2 携帯電話300cの構成
携帯電話300cは、図10に示すように、携帯電話300が有する構成要素に加えて、さらに、利用条件記憶部305及び利用条件判定部306を有している。
(コンテンツ取得部302)
コンテンツ取得部302は、コンテンツ配信用サーバ装置200cから、インターネット10、携帯電話網20、無線基地局30、アンテナ367及び送受信部361を介して、コンテンツ及び利用条件を受け取り、受け取ったコンテンツを内部記憶部303へコンテンツ601として書き込み、受け取った利用条件を利用条件記憶部305へ書き込む。ここで、利用条件は、再生許可回数である。
【0097】
(利用条件記憶部305)
利用条件記憶部305は、利用条件を記憶するための領域を備えている。
(利用条件判定部306)
利用条件判定部306は、利用条件記憶部305から再生許可回数である利用条件を読み出し、読み出した再生許可回数が0より大きいか否かを判断する。
【0098】
読み出した再生許可回数が0より大きいと判断する場合には、利用条件判定部306は、読み出した再生許可回数から値「1」を引き、値「1」が引かれた再生許可回数である利用条件を利用条件記憶部305へ利用条件として上書きする。次に、再生部304に対して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力する。
【0099】
読み出した再生許可回数が0以下であると判断する場合には、利用条件判定部306は、再生部304に対して前記許可情報を出力することはしない。このとき、再生部304は、コンテンツを再生しない。
(再生部304)
再生部304は、利用条件判定部306からコンテンツの再生許可を示す許可情報を受け取る。
【0100】
許可情報を受け取ると、再生部304は、内部記憶部303に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力する。
2.3 携帯電話300cの動作
携帯電話300cによる動作について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0101】
なお、デジタル著作物配信システムによる全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS116〜S117を、以下に示すステップS201〜S205に置き換えたものである。
利用条件判定部306は、利用条件記憶部305から再生許可回数である利用条件を読み出し(ステップS201)、読み出した再生許可回数が0より大きいか否かを判断する。読み出した再生許可回数が0より大きいと判断する場合には(ステップS202)、利用条件判定部306は、読み出した再生許可回数から値「1」を引き(ステップS203)、値「1」が引かれた再生許可回数である利用条件を利用条件記憶部305へ利用条件として上書きする(ステップS204)。次に、利用条件判定部306は、再生部304に対して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力する。再生部304は、利用条件判定部306からコンテンツの再生許可を示す許可情報を受け取り、内部記憶部303に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力する(ステップS205)。
【0102】
読み出した再生許可回数が0以下であると判断する場合には(ステップS202)、利用条件判定部306は、再生部304に対して前記許可情報を出力することはしない。このとき、再生部304は、コンテンツを再生しない。また、このときコンテンツを削除するにように構成してもよい。
2.4 携帯電話300cの動作
利用条件が再生許可期間である場合の携帯電話300cによる動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0103】
なお、デジタル著作物配信システムによる全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS116〜S117を、以下に示すステップS211〜S214に置き換えたものである。
利用条件判定部306は、利用条件記憶部305から再生許可期間である利用条件を読み出し(ステップS211)、現在日時を取得し(ステップS212)、取得した現在日時が再生許可期間により示される期間内であるか否かを判断する。再生許可期間により示される期間内であると判断する場合には(ステップS213)、利用条件判定部306は、再生部304に対して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力する。再生部304は、利用条件判定部306からコンテンツの再生許可を示す許可情報を受け取り、内部記憶部303に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力する(ステップS214)。
【0104】
取得した現在日時が再生許可期間により示される期間内でないと判断する場合には(ステップS213)、利用条件判定部306は、再生部304に対して前記許可情報を出力することはしない。このとき、再生部304は、コンテンツを再生しない。また、このとき、現在日時が再生許可期間を過ぎている場合にはコンテンツを削除するように構成してもよい。
【0105】
2.5 携帯電話300cの動作
利用条件が累積再生許可時間である場合の携帯電話300cによる動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、デジタル著作物配信システムによる全体の動作は、図4のフローチャートに示すステップS116〜S117を、以下に示すステップS221〜S226に置き換えたものである。
【0106】
ここで、コンテンツ記憶部201は、さらに、累積再生実績時間を記憶するための領域を備えている。累積再生実績時間は、過去にコンテンツを再生した場合に、再生に要した時間の累積値である。また、コンテンツは、そのコンテンツを再生するために要する時間を示す再生時間情報を含んでいるものとする。
利用条件判定部306は、利用条件記憶部305から累積再生許可時間である利用条件と累積再生実績時間とを読み出し(ステップS211)、コンテンツから再生するために要する時間を示す再生時間情報を取得し(ステップS222)、読み出した累積再生実績時間と取得した再生時間情報が示す時間との和を算出し、読み出した累積再生許可時間と算出した和とを比較して、累積再生許可時間が算出した和より大きい又は等しい場合に(ステップS223)、利用条件判定部306は、再生部304に対して、内部記憶部303に記憶されているコンテンツの再生許可を示す許可情報を出力し、再生部304は、利用条件判定部306からコンテンツの再生許可を示す許可情報を受け取り、内部記憶部303に記憶されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを再生して出力する(ステップS224)。次に、式(累積再生実績時間)=(累積再生実績時間)+(再生時間情報)により累積再生実績時間を算出し(ステップS225)、算出した累積再生実績時間を利用条件記憶部305へ累積再生実績時間として上書きする(ステップS226)。
【0107】
読み出した累積再生許可時間と算出した和とを比較して、累積再生許可時間が算出した和より小さい場合に(ステップS223)、利用条件判定部306は、再生部304に対して前記許可情報を出力することはしない。このとき、再生部304は、コンテンツを再生しない。また、累積再生許可時間が算出した和より小さい場合には、コンテンツを削除するように構成してもよい。また、コンテンツを再生するために要する時間に係わらず、累積再生許可時間までは、コンテンツを再生できるように構成してもよい。
【0108】
2.6 まとめ
以上説明したように、コンテンツ配信用サーバ装置200cが有するコンテンツ記憶部201は、コンテンツと利用条件とを対応付けて記憶しており、コンテンツ配信用サーバ装置200cは、コンテンツと利用条件とを携帯電話300cへ送信する。利用者が利用条件が付加されたコンテンツを購入すると、携帯電話300cが有する内部記憶部303は、購入して入手したコンテンツを記憶し、利用条件記憶部305は、送信された利用条件を記憶する。
【0109】
利用者が購入済みのコンテンツを再生するとき、利用条件判定部306は、利用条件記憶部305に格納されているそのコンテンツに対応する利用条件に基づいて、そのコンテンツの再生の許否を判断し、コンテンツの再生を許可する場合において、再生部304に対して前記コンテンツの再生を指示する。
また、利用条件は、コピー可能回数又は/及び移動可能回数であるとしてもよい。ここで、コピーは、内部記憶領域のコンテンツの複製物を、記録媒体装置に書き込むことを示す。なお、コピーは、1世代に限るものとする。すなわち、複製物のさらなるコピーはできないものとする。また、移動は、内部記憶領域のコンテンツを記録媒体装置に書き込むとともに、内部記憶領域のコンテンツを削除することを示す。または、逆に、記録媒体装置のコンテンツを内部記憶領域に書き込むとともに、記録媒体装置のコンテンツを削除することを示す。利用条件がコピー可能回数、又は移動可能回数である場合、コピー可能回数、又は移動可能回数まで、コンテンツをコピー、又は移動することができる。
【0110】
なお、購入済みコンテンツを暗号化してメモリカード400に保存する手順、又は暗号化コンテンツをメモリカード400から携帯電話300cに取得する手順は、実施の形態1と同様であるため説明は省略する。ただし、利用条件データは、メモリカードへ書き込まれることはなく、携帯電話300cが有する利用条件記憶部305内で保持される。
【0111】
なお、利用条件記憶部305は、後述する機種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、外部から読み出したり、書き込んだりできないように保護されているものとする。具体的には、利用条件記憶部305は、耐タンパハードウエア、もしくは、耐タンパソフトウエア、もしくは、その両者の組み合わせで構成されているものとする。
【0112】
また、利用条件記憶部305は、携帯電話で利用されているSIMカードのような携帯電話に着脱可能なカードに持たせるように構成してもよい。
以上の構成により、利用条件が付されたコンテンツを、利用条件により許諾された範囲内で再生することが可能となる。
また、携帯電話の内部記憶部303は、一般にメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶部がデジタル著作物でいっぱいになった場合、内部記憶部のデジタル著作物を消去し空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入するか、購入をあきらめなければならない。
【0113】
しかし、実施の形態2によれば、実施の形態1の場合と同様に、携帯電話300cが有する内部記憶部303内に記録されたデジタル著作物のうちすぐに利用しないものは、携帯電話300cに装着されるメモリカード400に書き込んでおき、それによって、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことなく、携帯電話300cの内部記憶部303内に空きメモリを確保することができ、さらなるデジタル著作物の購入が可能となる。
【0114】
さらに、以上の構成により、ある携帯電話により、当該携帯電話に装着されたメモリカードに、暗号化コンテンツを保存した場合、そのメモリカードを他の携帯電話に装着して、他の携帯電話において暗号化コンテンツを復号し、再生することは不可能となる。すなわち実施の形態2によれば、著作権者がコンテンツによっては要求する「ある携帯電話から、その携帯電話に装着されたメモリカードに保存したコンテンツは、他の携帯電話にメモリカードを装着しても復号、再生を許可しないという権利」を保証できるという効果が得られる。
【0115】
3.実施の形態3
本発明に係る実施の形態3としてのデジタル著作物配信システム100dについて説明する。
デジタル著作物配信システム100dは、デジタル著作物配信システム100cと同様に、コンテンツに、再生回数限定、再生期間限定又は累積再生時間限定等の利用条件が付されている場合に、利用条件によって許諾された範囲内で携帯電話でのコンテンツの再生を可能とするものである。
【0116】
デジタル著作物配信システム100dは、デジタル著作物配信システム100cと同様の構成を有している。ここでは、デジタル著作物配信システム100cとの相違点を中心として説明する。
デジタル著作物配信システム100dは、コンテンツ配信用サーバ装置200cに代えて、コンテンツ配信用サーバ装置200dを含んでおり、携帯電話300c及びメモリカード400に代えて、携帯電話300d及びメモリカード400dを含んでいる。なお、コンテンツ配信用サーバ装置200dは、コンテンツ配信用サーバ装置200cと同一である。
【0117】
3.1 メモリカード400d
メモリカード400dは、図14に示すように、第1外部記憶部412、第2外部記憶部411及び認証部490から構成されている。
認証部490は、携帯電話300dが有する認証部390(後述する)との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行う。具体的には、認証部490は、認証部390による認証を受ける。次に、認証部490は、認証部390の認証を行う。両方の認証が成功した場合にのみ、相互の機器認証が成功したものと見做される。なお、チャレンジ−レスポンス型の機器認証については、公知であるので、説明を省略する。
【0118】
第1外部記憶部412は、コンテンツが暗号化された暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えている。
第2外部記憶部411は、認証部490による機器認証が成功した場合にのみ、相手の携帯電話300dによる情報の読出し及び情報の書込みを許可する記憶ユニットであり、後述する暗号化結合情報を記憶するための領域を備えている。
【0119】
3.2 携帯電話300dの構成
携帯電話300dは、携帯電話300cと同様の構成を有している。
携帯電話300dは、図15及び図16に示すように、携帯電話300cが有する暗号復号部380に代えて、暗号復号部380dを有し、携帯電話300cが有する書込部330及び読出部350に代えて、書込部331、332及び読出部351、352を有している。また、携帯電話300dは、さらに、認証部390を備えている。他の構成要素については、携帯電話300cが有する構成要素と同じである。
【0120】
ここでは、携帯電話300cとの相違点を中心として説明する。
(1)認証部390
認証部390は、制御部366から認証指示を受け取る。
制御部366から認証指示を受け取ると、認証部390は、メモリカード400dが有する認証部490との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行う。具体的には、認証部390は、認証部490の認証を行う。次に、認証部390は、認証部490による認証を受ける。両方の認証が成功した場合にのみ、相互の機器認証が成功したものと見做される。
【0121】
相互の機器認証が成功した場合に、認証部390は、書込部331に対して相互の機器認証が成功した旨を示す情報を出力する。
(2)暗号復号部380d
暗号復号部380dは、図16に示すように、タイトル鍵生成部321d、暗号部322d、暗号部323d、連結部324、復号部342d、復号部343d及び分割部344から構成されている。
【0122】
(タイトル鍵生成部321d)
タイトル鍵生成部321dは、制御部366から保存指示を受け取る。
制御部366から保存指示を受け取ると、タイトル鍵生成部321dは、暗号復号部380bが有するタイトル鍵生成部321と同様にして、タイトル鍵を生成し、生成したタイトル鍵を連結部324及び暗号部323dへ出力する。
【0123】
(暗号部322d)
暗号部322dは、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し、連結部324から結合情報を受け取る。次に、暗号部322dは、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った結合情報に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化結合情報を生成し、生成した暗号化結合情報を書込部331へ出力する。
【0124】
(暗号部323d)
暗号部323dは、タイトル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出す。次に、暗号部323dは、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテンツを書込部332へ出力する。
【0125】
(連結部324)
連結部324は、タイトル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、利用条件記憶部305から利用条件を読み出す。次に、連結部324は、受け取ったタイトル鍵と読み出した利用条件とを、この順序で結合して、結合情報を生成し、生成した結合情報を暗号部322dへ出力する。
【0126】
(復号部342d)
復号部342dは、読出部351から暗号化結合情報を受け取り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出す。次に、復号部342dは、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化結合情報に復号アルゴリズムD2を施して結合情報を生成し、生成した結合情報を分割部344へ出力する。
【0127】
(復号部343d)
復号部343dは、読出部352から暗号化コンテンツを受け取り、分割部344からタイトル鍵を受け取る。次に、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込む。
【0128】
(分割部344)
分割部344は、復号部342dから結合情報を受け取り、受け取った結合情報を分割して、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成したタイトル鍵を復号部343dへ出力し、生成した利用条件を利用条件記憶部305へ書き込む。
(3)書込部331
書込部331は、暗号部322dから暗号化結合情報を受け取り、受け取った暗号化結合情報をメモリカード400dの第2外部記憶部411へ書き込む。
【0129】
(4)書込部332
書込部332は、暗号部323dから暗号化コンテンツを受け取り、受け取った暗号化コンテンツを第1外部記憶部412へ書き込む。
(5)読出部351
読出部351は、制御部366から読出指示を受け取る。
【0130】
制御部366から読出指示を受け取ると、読出部351は、メモリカード400dの第2外部記憶部411から暗号化結合情報を読み出し、読み出した暗号化結合情報を復号部342dへ出力する。
(6)読出部352
読出部352は、メモリカード400dの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツ602を読み出し、読み出した暗号化コンテンツを復号部343dへ出力する。
【0131】
(7)制御部366
制御部366は、入力部365からコンテンツの書込指示及び読出指示を受け取る。書込指示又は読出指示を受け取ると、制御部366は、認証部390へ認証指示を出力する。
また、制御部366は、認証部390から成功情報及び失敗情報を受け取る。
【0132】
入力部365からコンテンツの書込指示を受け取り、かつ認証部390から成功情報を受け取った場合に、制御部366は、暗号復号部380dのタイトル鍵生成部321dに対して保存指示を出力する。
入力部365からコンテンツの読出指示を受け取り、かつ認証部390から成功情報を受け取った場合に、制御部366は、読出部351に対して読出指示を出力する。
【0133】
書込指示を受け取りかつ失敗情報を受け取った場合、又は読出指示を受け取りかつ失敗情報を受け取った場合に、制御部366は、それぞれ受け取った書込指示、又は読出指示を廃棄し、保存処理又は読出処理は行われない。
3.3 デジタル著作物配信システム100dの動作
デジタル著作物配信システム100dの動作について説明する。
【0134】
(1)デジタル著作物配信システム100dの全体の動作
デジタル著作物配信システム100dの全体の動作について、図17に示すフローチャートを用いて説明する。
携帯電話300dのコンテンツ購入部301は、入力部365からコンテンツIDを受け取り、支払情報を生成し(ステップS251)、前記コンテンツID及び前記支払情報をコンテンツ配信用サーバ装置200dへ送信する(ステップS252)。
【0135】
コンテンツ配信用サーバ装置200dの制御部202は、携帯電話300dから、コンテンツID及び支払情報を受け取り(ステップS252)、次に、受け取った支払情報に基づいて入金処理を行い(ステップS253)、受け取ったコンテンツIDにより識別されるコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し(ステップS254)、読み出したコンテンツを携帯電話300dへ送信する(ステップS255)。
【0136】
携帯電話300dのコンテンツ取得部302は、コンテンツ配信用サーバ装置200dからコンテンツを受け取り(ステップS255)、受け取ったコンテンツを内部記憶部303へコンテンツ601として書き込む(ステップS256)。
入力部365からコンテンツの書込指示を受け取ると、制御部366は、認証部390へ認証指示を出力し(ステップS257)、制御部366から認証指示を受け取ると、認証部390は、メモリカード400dの認証部490との間で相互に機器認証を行い(ステップS258)、機器認証が成功すると、すなわち、認証部390から成功情報を受け取ると、制御部366は、暗号復号部380dに対して保存処理を行うように保存指示を出力し(ステップS259)、保存処理が行われる(ステップS260)。機器認証が失敗すると、すなわち、認証部390から失敗情報を受け取ると(ステップS259)、制御部366は、受け取ったコンテンツの書込指示を廃棄し、保存処理は行われない。
【0137】
入力部365からコンテンツの読出指示を受け取ると、制御部366は、認証部390へ認証指示を出力し(ステップS257)、制御部366から認証指示を受け取ると、認証部390は、メモリカード400dの認証部490との間で相互に機器認証を行い(ステップS261)、機器認証が成功すると、すなわち、認証部390から成功情報を受け取ると、制御部366は、読出部351に対して読出処理を行うように読出指示を出力し(ステップS262)、読出処理が行われる(ステップS263)。機器認証が失敗すると、すなわち、認証部390から失敗情報を受け取ると(ステップS262)、制御部366は、受け取ったコンテンツの読出指示を廃棄し、読出処理は行われない。
【0138】
入力部365からコンテンツの再生指示を受け取ると(ステップS257)、再生処理が行われる(ステップS264)。
(2)携帯電話300dとメモリカード400dの間の機器認証の動作
携帯電話300dとメモリカード400dの間の機器認証の動作について、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
【0139】
なお、この機器認証の動作は、図17に示すフローチャートにおけるステップS258及びステップS261の詳細の動作を示すものである。
携帯電話300dの認証部390は、メモリカード400dの認証部490に対して機器認証を行う(ステップS271)。この場合、機器認証が成功すると(ステップS272)、次に、認証部490は、認証部390に対して機器認証を行う(ステップS273)。このとき、機器認証が成功すると(ステップS274)、認証部490は、機器認証が成功した旨を示す成功情報を制御部366へ出力する(ステップS275)。
【0140】
ステップS271において機器認証が失敗すると(ステップS272)、又は、ステップS273において機器認証が失敗すると(ステップS274)、認証部490は、機器認証が失敗した旨を示す失敗情報を制御部366へ出力する(ステップS276)。
(3)保存処理の動作
携帯電話300dによる保存処理の動作について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。
【0141】
制御部366から保存指示を受け取ると、暗号復号部380dのタイトル鍵生成部321dは、タイトル鍵を生成し、生成したタイトル鍵を連結部324及び暗号部323dへ出力する(ステップS281)。
次に、連結部324は、タイトル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、利用条件記憶部305から利用条件を読み出す(ステップS282)。次に、連結部324は、受け取ったタイトル鍵と読み出した利用条件とを、この順序で結合して、結合情報を生成し、生成した結合情報を暗号部322dへ出力する(ステップS283)。
【0142】
次に、暗号部322dは、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し、連結部324から結合情報を受け取る(ステップS284)。次に、暗号部322dは、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った結合情報に暗号アルゴリズムE2を施して暗号化結合情報を生成し、生成した暗号化結合情報を書込部331へ出力する(ステップS285)。次に、書込部331は、暗号部322dから暗号化結合情報を受け取り、受け取った暗号化結合情報をメモリカード400dの第2外部記憶部411へ書き込む(ステップS286)。
【0143】
次に、暗号部323dは、タイトル鍵生成部321dからタイトル鍵を受け取り、内部記憶部303からコンテンツ601を読み出し(ステップS287)、さらに、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、読み出したコンテンツに暗号アルゴリズムE3を施して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテンツを書込部332へ出力する(ステップS288)。次に、書込部332は、暗号部323dから暗号化コンテンツを受け取り、受け取った暗号化コンテンツを第1外部記憶部412へ書き込む(ステップS289)。
【0144】
(4)読出処理の動作
携帯電話300dによる読出処理の動作について、図20に示すフローチャートを用いて説明する。
制御部366から読出指示を受け取ると、読出部351は、メモリカード400dの第2外部記憶部411から暗号化結合情報を読み出し、読み出した暗号化結合情報を復号部342dへ出力する(ステップS291)。次に、復号部342dは、読出部351から暗号化結合情報を受け取り、固有情報記憶部310から固有情報を読み出し(ステップS292)、読み出した固有情報を鍵として用いて、受け取った暗号化結合情報に復号アルゴリズムD2を施して結合情報を生成し、生成した結合情報を分割部344へ出力する(ステップS293)。
【0145】
次に、分割部344は、復号部342dから結合情報を受け取り、受け取った結合情報を分割して、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成したタイトル鍵を復号部343dへ出力し、生成した利用条件を利用条件記憶部305へ書き込む(ステップS294)。
次に、読出部352は、メモリカード400dの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツ602を読み出し、読み出した暗号化コンテンツを復号部343dへ出力する(ステップS295)。次に、復号部343dは、読出部352から暗号化コンテンツを受け取り、分割部344からタイトル鍵を受け取り、受け取ったタイトル鍵を鍵として用いて、受け取った暗号化コンテンツに復号アルゴリズムD3を施して、コンテンツを生成し(ステップS296)、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込む(ステップS297)。
【0146】
3.4 まとめ
コンテンツをメモリカード400dに書き込む際に、携帯電話300dは、タイトル鍵を生成し、利用条件を読み出し、タイトル鍵と利用条件とを結合して、結合情報を生成する。次に、固有情報を用いて、結合情報を暗号化して暗号化結合情報を生成し、生成した暗号化結合情報をメモリカード400dの第2外部記憶部411へ書き込む。次に、携帯電話300dは、内部記憶部303からコンテンツを読み出し、タイトル鍵を用いて、読み出したコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、生成した暗号化コンテンツをメモリカード400dの第1外部記憶部412へ書き込む。
【0147】
また、メモリカード400dからコンテンツを読み出す際に、携帯電話300dは、メモリカード400dの第2外部記憶部411から暗号化結合情報を読み出し、固有情報を用いて、読み出した暗号化結合情報を復号して結合情報を生成し、生成した結合情報を分割して、タイトル鍵と利用条件とを生成し、生成した利用条件を利用条件記憶部305へ書き込む。次に、携帯電話300dは、メモリカード400dの第1外部記憶部412から暗号化コンテンツを読み出し、タイトル鍵を用いて、暗号化コンテンツを復号してコンテンツを生成し、生成したコンテンツを内部記憶部303へ書き込む。
【0148】
また、コンテンツを再生する際に、携帯電話300dは、利用条件記憶部305に記憶されている利用条件に基づいて、内部記憶部303に記憶されているコンテンツを再生する。
3.5 携帯電話300dの利用者の処理手順
携帯電話300dの利用者の処理手順について説明する。
【0149】
(1)利用者は、携帯電話300dのコンテンツ購入部301により、コンテンツ配信用サーバ装置200dのコンテンツ記憶部201に格納されているコンテンツの中から好きな利用条件付きコンテンツを購入し、購入した利用条件付きコンテンツをコンテンツ取得部302により受信する。購入したコンテンツは、携帯電話300dの内部記憶部303に格納され、利用条件は、利用条件記憶部305に格納される。
【0150】
(2)次に、例えば、利用者が購入したコンテンツがカラオケデータであり、かつ購入したカラオケデータに付された利用条件がカラオケデータを10回まで再生可能であることを示すならば、利用条件判定部306は、合計10回まで、カラオケデータを再生部304により再生させることができる。
(3)また、利用者は、携帯電話300dの内部記憶部303に記憶されているコンテンツ601及び利用条件記憶部305に記憶されている利用条件を、次の手順でメモリカード400dに保存することができる。
【0151】
(3.1)利用者は、メモリカード400dを携帯電話300dに装着し、利用条件付きの購入済みコンテンツをメモリカードへ保存することを示す操作を選択する。
(3.2)このとき、タイトル鍵生成部321dによりコンテンツ毎に固有のタイトル鍵が生成され、連結部324により生成されたタイトル鍵と利用条件が連結されて結合情報が生成され、暗号部322dにより、結合情報は、固有情報記憶部310に格納されている固有情報に基づいて暗号化され、携帯電話300dの認証部390とメモリカード400dの認証部490による相互認証が成功した場合に、暗号化された結合情報は、書込部331によってメモリカード400dの第2外部記憶部411に保存される。次に、内部記憶部303に格納さてれているコンテンツが、暗号部323dにより、タイトル鍵を用いて暗号化され書込部332によってメモリカード400dの第1外部記憶部412に保存される。
【0152】
(4)また、利用者は、メモリカード400dに格納されている暗号化結合情報及び暗号化コンテンツ602から、利用条件及びコンテンツを次の手順で携帯電話300dの内部記憶部303に取り出すことができる。
(4.1)利用者は、メモリカード400dを携帯電話300dに装着し、メモリカード400dから利用条件付き暗号化コンテンツの取得を示す操作を選択する。
【0153】
(4.2)このとき、携帯電話300dの認証部390とメモリカード400dの認証部490との間で、相互認証が成功した場合に、メモリカード400dの第2外部記憶部411に格納されている暗号化結合情報が、読出部351によって読み出され、復号部342dにより、固有情報記憶部310に格納されている固有情報に基づいて復号され、復号された結合情報が分割部344により分割されて、タイトル鍵及び利用条件が生成され、利用条件は、利用条件記憶部305に格納される。また、メモリカード400dの第1外部記憶部412に保存されている暗号化コンテンツは、読出部352によって読み出され、読み出された暗号化コンテンツは復号部343dによってタイトル鍵を用いて復号され、生成されたコンテンツが内部記憶部303に格納される。
【0154】
3.6 その他
(1)本実施の形態では、利用条件付き購入済みコンテンツをメモリカードに保存する、又はメモリカードから取得する手順について述べたが、コンテンツが購入済みかどうかは発明の本質ではなく、例えば、利用条件データ付きのお試し版の無償コンテンツに対しても、同様の手順を実行することができる。
【0155】
(2)暗号部322d、323d及び復号部342d、343dにおいて用いられる暗号方式は、一例として、DESである。
DESを用いる場合に、固有情報記憶部310に格納されている固有情報としては、56ビット長の固有鍵を用いるとすればよい。また、固有情報として、携帯電話の電話番号を用いるとしてもよい。後者の場合は、電話番号を入力すると56ビット長の固有鍵を出力するような秘密の変換関数を用いるとすればよい。ここで秘密の変換関数としては、例えば、DES暗号を次のようにして用いることができる。すなわち、56ビットの秘密固定値を鍵として、電話番号にDESによる暗号化を施して64ビット長の出力値を生成し、生成した出力値の下位56ビットを固有鍵として用いる。
【0156】
(3)また、固有情報記憶部310、内部記憶部303及び利用条件記憶部305は、後述する機種変更装置のように特別に許諾された装置以外では、外部から読み出したり、書き込んだりできないように保護されているものとする。具体的には、固有情報記憶部310、内部記憶部303及び利用条件記憶部305は、それぞれ耐タンパハードウエア、耐タンパソフトウエア、又はその両者の組み合わせで構成されているものとする。
【0157】
(4)固有情報記憶部310及び利用条件記憶部305は、携帯電話で利用されているSIMカードのような携帯電話に着脱可能なカードに持たせる構成をとることも可能である。
(5)DES暗号を用いる場合、コンテンツを暗号化する際、コンテンツは、64ビット毎のデータブロックに分割され、生成されたデータブロックが、それぞれ、56ビットの固有鍵を用いて暗号化され、64ビットの暗号化されたデータブロックが生成される。次に、64ビットの暗号化された各データブロックは結合され、暗号化コンテンツとして出力される。
【0158】
(6)以上の構成により、利用条件付きのコンテンツを利用条件によって許諾された範囲内で再生することが可能となる。
また、携帯電話300dの内部記憶部303は、一般にメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶部がデジタル著作物でいっぱいになった場合、利用者は、内部記憶部に記憶されているデジタル著作物を消去し、内部記憶部に空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入するか、またデジタル著作物の購入をあきらめなければならなかった。
【0159】
しかし、実施の形態3によれば、実施の形態1及び実施の形態2の場合と同様に、携帯電話300dの内部記憶部303に記録されているデジタル著作物のうち、すぐに利用しないもの等は、携帯電話300dに装着されるメモリカード400dに書き込む。これにより、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことなく、携帯電話300dの内部記憶部303内に空きメモリを確保することができ、さらにデジタル著作物を購入して内部記憶部303内への格納が可能となる。
【0160】
(7)以上の構成により、ある携帯電話からメモリカードに、暗号化コンテンツを保存した場合、そのメモリカードを他の携帯電話に装着して、他の携帯電話において暗号化コンテンツを復号し、再生することは不可能となる。すなわち実施の形態3によれば、著作権者がコンテンツによっては要求する「ある携帯電話により、その携帯電話に装着されたメモリカードに保存したコンテンツは、他の携帯電話にメモリカードを装着しても復号、再生できないという権利」を保証できるという効果が得られる。
【0161】
4.実施の形態4
本発明に係る別の実施の形態4について説明する。
4.1 機種変更システム600e
ここでは、機種変更システム600eについて説明する。
機種変更システム600eは、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された記録再生装置を、契約変更により新しい記録再生装置に変更する場合、例えば携帯電話の機種変更を行う場合に、記録媒体装置に記憶されたデジタル著作物を一切処理することなく、新しい記録再生装置において、前記録媒体装置に記憶されているデジタル著作物の利用を可能とする機種変更装置を提供することを目的とする。
【0162】
ここで、携帯電話の機種変更とは、利用者が現在利用している携帯電話には無い新しい機能が付加された新しい携帯電話が発売された時に、利用者が、新しい携帯電話に買い換えることをいう。
この機種変更を行なうと、実施の形態1〜3に示す携帯電話により、メモリカードに保存されている購入済コンテンツは、現在利用している携帯電話に固有の情報に基づいて暗号化されているため、新しい携帯電話では、利用できない。このことについては、上記において述べた通りである。
【0163】
このように、携帯電話の機種変更により、メモリカードに保存されている購入済みのコンテンツが、利用できなくると、利用者にとって不利益である。そこで、機種変更システム600eは、このような問題を解決することを目的としている。
(機種変更システム600eの構成)
機種変更システム600eは、図21に示すように、携帯電話A300e、機種変更装置500及び携帯電話B300fから構成されており、携帯電話A300e及び携帯電話B300fは、それぞれ、機種変更装置500に接続されている。
【0164】
携帯電話A300eは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310eを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。固有情報記憶部310eは、予め固有情報を記憶している。
また、携帯電話B300fは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310fを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。固有情報記憶部310fは、固有情報を記憶するための領域を備えている。
【0165】
機種変更装置500は、情報読出部501及び情報書込部502から構成されている。
情報読出部501は、携帯電話A300eが有している固有情報記憶部310eから固有情報を読み出し、固有情報記憶部310eに記憶されている固有情報を消去する。次に、読み出した固有情報を情報書込部502へ出力する。
【0166】
情報書込部502は、情報読出部501から固有情報を受け取り、受け取った固有情報を携帯電話B300fが有する固有情報記憶部310f内に書き込む。ここで、固有情報は、携帯電話A300eに固有の情報であり、例えば、携帯電話A300eに割り当てられた電話番号、又はランダムに生成し割り当てられた乱数値などであるとしてもよい。
【0167】
(機種変更システム600eの動作)
機種変更システム600eの動作について、図22に示すフローチャートを用いて説明する。
情報読出部501は、固有情報記憶部310eから固有情報を読み出し(ステップS301)、固有情報記憶部310eに記憶されている固有情報を消去し(ステップS302)、次に、情報書込部502は、情報読出部501から受け取った固有情報を固有情報記憶部310f内に書き込む(ステップS303)。
【0168】
(まとめ)
以上の構成により、メモリカードに保存された購入済みコンテンツは一切処理することなく、携帯電話Bにおいて、携帯電話Aでメモリカードに保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能となる。
4.2 機種変更システム600g
ここでは、機種変更システム600gについて説明する。
【0169】
機種変更システム600gは、図23に示すように、携帯電話A300g、機種変更装置500及び携帯電話B300hから構成されており、携帯電話A300g及び携帯電話B300hは、それぞれ、機種変更装置500に接続されている。
携帯電話A300gは、実施の形態2〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310g及び利用条件記憶部305gを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。固有情報記憶部310gは、予め固有情報を記憶している。また、利用条件記憶部305gは、予め利用条件を記憶している。
【0170】
また、携帯電話B300hは、実施の形態2〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310h及び利用条件記憶部305hを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。固有情報記憶部310hは、固有情報を記憶するための領域を備え、利用条件記憶部305hは、利用条件を記憶するための領域を備えている。
【0171】
機種変更装置500は、情報読出部501及び情報書込部502から構成されている。
情報読出部501は、携帯電話A300gが有している固有情報記憶部310gから固有情報を読み出し、利用条件記憶部305gから利用条件を読み出す。次に、情報読出部501は、固有情報記憶部310gに記憶されている固有情報を消去し、利用条件記憶部305gに記憶されている利用条件を消去する。次に、情報読出部501は、読み出した固有条件及び利用条件を情報書込部502へ出力する。
【0172】
情報書込部502は、情報読出部501から固有情報及び利用条件を受け取り、受け取った固有情報を携帯電話B300hが有する固有情報記憶部310h内に書き込み、受け取った利用条件を携帯電話B300hが有する利用条件記憶部305h内に書き込む。
以上の構成により、メモリカードに保存された利用条件付きの購入済みコンテンツは一切処理することなく、携帯電話Bにおいて、メモリカードに保存された携帯電話Aで保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能となる。
【0173】
4.3 変形例
携帯電話の機種変更や解約を行うとき、携帯電話の利用者は、ドコモショップのような携帯電話のサービス提供業者の店舗に携帯電話を持って行き、店舗内において、機種変更や解約の処理が行われる。ここで、携帯電話の解約とは、利用者と携帯電話のサービス提供業者との間で締結された契約を解除することを言う。携帯電話の解約により、契約締結時に携帯電話に割り当てられた電話番号は、使用できなくなる。
【0174】
ここでは、携帯電話の機種変更や解約を行うとき、利用者が店舗に足を運ぶ手間を省くことを目的とする機種変更装置について説明する。
機種変更や解約時に必要な要件として、以下のものが考えられる。
(要件a)携帯電話の機種変更を行った後には、引継ぎ先の携帯電話(つまり、新しく買い換える携帯電話)において、メモリカードに記憶されているコンテンツの再生ができるようにし、引継ぎ元の携帯電話(つまり、今、使っている携帯電話)において、前記メモリカードに記憶されているコンテンツの再生ができないようにする。
(要件b)携帯電話を解約した後においても、メモリカードに記憶されているコンテンツの再生は引き続きできるようにする。つまり、解約した携帯電話は、電話機としては使えないが、購入したコンテンツは再生する再生装置としては使用できる。
(要件c)携帯電話のサービス提供業者=キャリア=を変更しても、変更後において、メモリカードに記憶されているコンテンツを再生できるようにする。例えば、サービス提供業者をドコモからauに変更した場合であっても、コンテンツを再生できるようにする。
【0175】
(1)機種変更システム600m
機種変更システム600mは、(要件a)を実現することを目的としており、引継ぎ先の携帯電話に、引継ぎ元の携帯電話が有している固有情報をネットワークを介して格納し、また、引継ぎ元の携帯電話の固有情報をネットワークを介した消去する。
【0176】
機種変更システム600mは、図24に示すように、携帯電話A300mと携帯電話B300nとパーソナルコンピュータ(PC)650と機種変更装置500mとから構成されている。PC650と機種変更装置500mとは、インターネット10を介して接続されている。また、携帯電話A300mは、引継ぎ元の携帯電話であり、携帯電話B300nは、引継ぎ先の携帯電話である。
【0177】
(携帯電話A300m)
携帯電話A300mは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310mを有している。さらに、判定部360mを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。
【0178】
固有情報記憶部310mは、予め固有情報を記憶している。
判定部360mは、携帯電話A300mが、PC650及びインターネット10を介して機種変更装置500mと接続されたときに、機種変更装置500mから後述する第1機種変更情報を受信し、受信した第1機種変更情報に含まれる署名情報を用いて、第1機種変更情報が正当な情報であるか否かを判定する。ここで、署名情報を用いて、第1機種変更情報が正当な情報であるか否かを判定する方法については、デジタル署名として公知であるので、詳細の説明を省略する。正当であると判定すると、判定部360mは、第1機種変更情報に含まれる読出命令に従って、固有情報記憶部310mから固有情報を読み出し、読み出した固有情報を、PC650及びインターネット10を介して機種変更装置500mへ送信する。また、正当であると判定すると、判定部360mは、第1機種変更情報に含まれる消去命令に従って、固有情報記憶部310mに記憶されている固有情報を消去する。正当であると判定しない場合には、判定部360mは、受信した第1機種変更情報を廃棄し、何もしない。
【0179】
(携帯電話B300n)
携帯電話B300nは、実施の形態1〜3において説明した携帯電話と同じ構成を有しており、固有情報記憶部310nを有している。さらに、判定部360nを有している。なお、その他の構成要素については、簡略化のため、図示していない。
【0180】
固有情報記憶部310nは、固有情報を記憶するための領域を備えている。
判定部360nは、携帯電話B300nが、PC650及びインターネット10を介して機種変更装置500mと接続されたときに、機種変更装置500mから後述する第2機種変更情報を受信し、受信した第2機種変更情報に含まれる署名情報を用いて、第2機種変更情報が正当な情報であるか否かを判定する。正当であると判定すると、判定部360nは、第2機種変更情報に含まれる書込命令に従って、第2機種変更情報から固有情報を抽出し、抽出した固有情報を固有情報記憶部310nに書き込む。正当であると判定しない場合には、判定部360nは、受信した第2機種変更情報を廃棄し、何もしない。
【0181】
(PC650)
PC650は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス、LAN接続ユニット、携帯電話との接続ユニットなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、PC650は、その機能を達成する。
【0182】
PC650は、利用者から機種変更のための操作を受け付けると、インターネット10を介して、機種変更装置500mへ機種変更指示を送信する。
その後、PC650は、携帯電話A300mと機種変更装置500mとの間でインターネット10を介して情報の送受信を行い、携帯電話B300nと機種変更装置500mとの間でインターネット10を介して情報の送受信を行う。
【0183】
(機種変更装置500m)
機種変更装置500mは、機種変更装置500と同様の構成を有しており、さらに、送受信部505を備える。
送受信部505は、PC650からインターネット10を介して、機種変更指示を受信する。機種変更指示を受信すると、送受信部505は、第1機種変更情報を生成する。ここで、第1機種変更情報は、本情報が正当であることを示す署名情報、固有情報を読み出すことを指示する読出命令及び固有情報を消去することを示す消去命令を含む。次に、送受信部505は、生成した第1機種変更情報を携帯電話A300mへ送信する。
【0184】
また、送受信部505は、携帯電話A300mから固有情報を受信する。
次に、送受信部505は、第2機種変更情報を生成する。ここで、第2機種変更情報は、本情報が正当であることを示す署名情報、受信した固有情報及び固有情報を書き込むことを指示する読出命令を含む。次に、送受信部505は、生成した第2機種変更情報を携帯電話B300nへ送信する。
【0185】
(機種変更システム600mの動作)
機種変更システム600mの動作について、図25に示すフローチャートを用いて説明する。
ここで、携帯電話A300mと携帯電話B300nとが、利用者により、PC650に接続される。
【0186】
PC650は、利用者から機種変更のための操作を受け付けると(ステップS501)、インターネット10を介して、機種変更装置500mへ機種変更指示を送信する(ステップS502)。
機種変更装置500mの送受信部505は、PC650からインターネット10を介して、機種変更指示を受信し(ステップS502)、第1機種変更情報を生成し(ステップS503)、生成した第1機種変更情報を携帯電話A300mへ送信する(ステップS504)。
【0187】
携帯電話A300mの判定部360mは、第1機種変更情報を受信し(ステップS504)、固有情報記憶部310mから固有情報を読み出し(ステップS505)、読み出した固有情報を、PC650及びインターネット10を介して機種変更装置500mへ送信する(ステップS506)。判定部360mは、固有情報記憶部310mに記憶されている固有情報を消去する(ステップS507)。
【0188】
機種変更装置500mの送受信部505は、携帯電話A300mから固有情報を受信し(ステップS506)、第2機種変更情報を生成し(ステップS508)、生成した第2機種変更情報を携帯電話B300nへ送信する(ステップS509)。
携帯電話B300nの判定部360nは、機種変更装置500mから第2機種変更情報を受信し(ステップS509)、第2機種変更情報から固有情報を抽出し、抽出した固有情報を固有情報記憶部310nに書き込む(ステップS510)。
【0189】
(2)変形例
ここでは、(要件b)を実現することを目的とする機種変更システム600mの変形例について説明する。
ここで説明する変形例では、携帯電話が記憶している固有情報は、電話番号とは異なる別の固有情報を用いて生成されている。つまり、コンテンツは、電話番号ではなく、別の固有情報に基づいて暗号化されてメモリカードに格納されている。つまり、コンテンツは、電話番号ではない別の固有情報にバインドして記憶媒体に格納される。
【0190】
また、解約時には、携帯電話内の電話番号を利用できなくするために、電話番号を消去する。ただし、コンテンツの再生を引き続き可能とするために、別の固有情報は、そのまま保持を継続する。
機種変更システム600mの変形例は、機種変更システム600mと同様の構成を有しており、携帯電話A300mとパーソナルコンピュータ(PC)650と機種変更装置500mとから構成されている。PC650と機種変更装置500mとは、インターネット10を介して接続されている。また、携帯電話A300mは、利用者が解約しようとしている携帯電話である。
【0191】
携帯電話A300mの固有情報記憶部310mは、携帯電話A300mに固有の情報、例えば、ランダムに生成し割り当てられた乱数値などに加え、携帯電話A300mに割り当てられた電話番号を記憶している。
利用者は、携帯電話A300mをPC650に接続し、PC650に対して携帯電話の解約のための操作を行う。
【0192】
PC650は、利用者から携帯電話の解約のための操作を受け付けると、携帯電話A300mに対して解約指示を出力する。
次に、携帯電話A300mの判定部360mは、解約指示を受け取る。解約指示を受け取ると、判定部360mは、固有情報記憶部310mから電話番号を読み出し、読み出した電話番号を、PC650及びインターネット10を介して、機種変更装置500mへ送信する。
【0193】
機種変更装置500mの送受信部505は、携帯電話A300mから、PC650及びインターネット10を介して、電話番号を受信し、受信した電話番号に基づいて、解約の処理を行う。
(3)変形例
ここでは、(要件c)を実現することを目的とする機種変更システム600mの変形例について説明する。
【0194】
通常キャリアを変えると電話番号が変わるので、ここで説明する変形例では、携帯電話が記憶している固有情報は、電話番号とは異なる別の固有情報を用いて生成されている。つまり、コンテンツは、電話番号ではなく、別の固有情報に基づいて暗号化されてメモリカードに格納されている。つまり、コンテンツは、電話番号ではない別の固有情報にバインドして記憶媒体に格納される。また、別の固有情報は、そのまま保持される。
【0195】
機種変更システム600mの変形例は、機種変更システム600mと同様の構成を有しており、携帯電話A300mとパーソナルコンピュータ(PC)650と機種変更装置500mとから構成されている。PC650と機種変更装置500mとは、インターネット10を介して接続されている。また、携帯電話A300mは、利用者がサービス提供業者を変更しようとしている携帯電話である。
【0196】
機種変更システム600mの変形例の動作について、図26に示すフローチャートを用いて説明する。
携帯電話A300mの固有情報記憶部310mは、携帯電話A300mに固有の情報、例えば、ランダムに生成し割り当てられた乱数値などに加え、携帯電話A300mに割り当てられた旧電話番号を記憶している。
【0197】
利用者は、携帯電話A300mをPC650に接続し、PC650に対して携帯電話のサービス提供業者を変更するための操作を行う。
PC650は、利用者からサービス提供業者を変更するための操作を受け付けると(ステップS531)、携帯電話A300mに対して旧電話番号の読み出しを指示し(ステップS532)、判定部360mは、固有情報記憶部310mから旧電話番号を読み出し、読み出した旧電話番号をPC650へ出力する(ステップS534)。
【0198】
次に、PC650は、携帯電話A300mから旧電話番号を受け取り(ステップS534)、業者変更指示を生成し、生成した業者変更指示と受け取った旧電話番号とをインターネット10を介して、機種変更装置500mへ送信する(ステップS535)。
機種変更装置500mの送受信部505は、旧電話番号による解約処理を行い(ステップS536)、サービス提供業者による新規契約処理を行い(ステップS537)、新電話番号を設定し(ステップS538)、設定した新電話番号を、インターネット10を介して、PC650へ送信する(ステップS539)。
【0199】
PC650は、新電話番号を受信し(ステップS539)、受信した新電話番号を携帯電話A300mへ出力する(ステップS540)。
携帯電話A300mの判定部360mは、新電話番号を受け取り(ステップS539)、固有情報記憶部310mに記憶されている旧電話番号を消去し(ステップS541)、受け取った新電話番号を固有情報記憶部310mに書き込む(ステップS542)。
【0200】
(4)その他の変形例
上記において、要件(a)〜(c)をそれぞれ満たす機種変更システムについて説明している。これらの機種変更システムは、インターネットを介して、機種変更、解約、キャリア変更を行うようにしている。
しかし、これら要件(a)〜(c)をそれぞれ満たす機種変更システムにおいて適用した技術を、インターネットを利用しない機種変更システムに適用してもよい。すなわち、上記において説明したインターネットを利用しない機種変更システム600eにおいて、要件(a)〜(c)をそれぞれ満たすように構成してもよい。また、インターネットを利用しない機種変更システム600gにおいて、要件(a)〜(c)をそれぞれ満たすように構成してもよい。
【0201】
4.4 その他
実施の形態4において、携帯電話は、固有情報記憶部をSIMカード内に保持し、機種変更を行う際に、利用者がSIMカードを携帯電話Aから抜き取り、抜き取ったSIMカードを携帯電話Bに装着しなおすようにしてもよい。また、機種変更を行う際に、機種変更装置が、SIMカードを携帯電話Aから抜き取り、抜き取ったSIMカードを携帯電話Bに装着しなおすようにしてもよい。
【0202】
以上の説明から明らかなように、本発明による携帯電話が有する内部記憶部303は、一般にメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶部がデジタル著作物でいっぱいになった場合、利用者は内部記憶部に格納されているデジタル著作物を一旦消去し、空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入するか、又は利用者はデジタル著作物の購入をあきらめなければならなかった。
【0203】
しかし、本発明によれば、携帯電話である記録再生装置(本体装置)の内部記憶領域に記録されたデジタル著作物のうちすぐに利用しないもの等は、記録再生装置に装着される記録媒体装置に書き込み、それによって、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことなく、記録再生装置の内部記憶領域に空きメモリを確保することができ、さらなるデジタル著作物の購入して、内部記憶領域に格納することが可能となる。
【0204】
しかも以上の構成により、ある記録再生装置が記録媒体装置に暗号化コンテンツを保存した場合、その記録媒体装置を他の記録再生装置に装着して、他の記録再生装置において暗号化コンテンツを復号し、再生することは不可能となる。すなわち本発明によれば、著作権者がコンテンツによっては要求する「ある記録再生装置から、その記録再生装置に装着された記録媒体装置に保存したコンテンツは、他の記録再生装置に記録媒体装置を装着しても復号、再生できないという権利」を保証できるという効果が得られる。
【0205】
また、本発明によれば、利用条件付きのコンテンツを利用条件によって許諾された範囲内で再生することが可能となるという効果が得られる。
また、本発明によれば、ある記録再生装置から他の記録再生装置に変更する場合、記録媒体装置に保存された購入済みコンテンツは一切処理することなく、新しい記録再生装置において、前の記録再生装置で保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能となるという効果が得られる。
【0206】
5.実施の形態5
本発明に係る実施の形態5としてのデジタル著作物配信システム100i(図示していない)について説明する。
デジタル著作物配信システム100iは、デジタル著作物配信システム100と同様の構成を有している。ここでは、デジタル著作物配信システム100との相違点を中心として説明する。
【0207】
デジタル著作物配信システム100iは、携帯電話300に代えて、携帯電話300iを含み、メモリカード400に代えて、メモリカード400i又はメモリカード400pを含んでいる。
利用者は、携帯電話300iに、メモリカード400i又はメモリカード400pの何れか一方を装着する。
【0208】
5.1 メモリカード400iの構成
メモリカード400iは、図27に示すように、種別記憶部414、認証部490、第1外部記憶部412及び第2外部記憶部411から構成されている。
種別記憶部414は、メモリカード400iが属する種別を示す第2種別情報を予め記憶している。
【0209】
認証部490は、携帯電話300iが有する認証部390との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行う。
第1外部記憶部412は、コンテンツが暗号化された暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えている。
第2外部記憶部411は、認証部490による機器認証が成功した場合にのみ、相手の携帯電話300iによる情報の読出し及び情報の書込みを許可する記憶ユニットであり、後述する暗号化結合情報を記憶するための領域を備えている。
【0210】
5.2 メモリカード400pの構成
メモリカード400pは、図27に示すように、種別記憶部415及び外部記憶部410から構成されている。
種別記憶部415は、メモリカード400pが属する種別を示す第1種別情報を予め記憶している。
【0211】
外部記憶部410は、コンテンツが暗号化された暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えている。
ここで、メモリカード400iとメモリカード400pとは、メモリカード400iは、認証部を有しており、メモリカード400pは、認証部を有していない点において、相違する。
【0212】
5.3 携帯電話300i
携帯電話300iは、図27に示すように、携帯電話300が有する暗号復号部380に代えて、第1暗号復号部382及び第2暗号復号部381を有し、さらに種別読出部391及び認証部390を備えている。他の構成要素については、携帯電話300が有する構成要素と同じである。
【0213】
(1)種別読出部391
メモリカード400i又はメモリカード400pの何れか一方が、携帯電話300iに装着されると、種別読出部391は、それぞれ、メモリカード400iに含まれる種別記憶部414から第2種別情報を読み出し、又はメモリカード400pに含まれる種別記憶部415から第1種別情報を読み出す。
【0214】
次に、種別読出部391は、読み出した第1種別情報又は第2種別情報を制御部366iへ出力する。
(2)制御部366i
制御部366iは、種別読出部391から第1種別情報又は第2種別情報を受け取る。
【0215】
第1種別情報を受け取ると、制御部366iは、第1暗号復号部382に対して暗号復号処理をするように制御する。
第2種別情報を受け取ると、制御部366iは、認証部390に対して、メモリカード400iとの間で相互の認証を行うように指示する。次に、認証部390から認証成功を示す認証結果を受け取ると、制御部366iは、第2暗号復号部381に対して暗号復号処理をするように制御する。認証部390から認証失敗を示す認証結果を受け取ると、制御部366iは、処理を中止する。
【0216】
(3)認証部390
認証部390は、制御部366iから認証の指示を受け取り、メモリカード400iが有する認証部490との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行い、認証成功及び認証失敗のいずれかを示す認証結果を制御部366iへ出力する。
【0217】
(4)第2暗号復号部381
第2暗号復号部381は、暗号復号部380bと同様の構成を有している。
つまり、第2暗号復号部381は、タイトル鍵を生成し、固有鍵を用いてタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する。また、タイトル鍵を用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成する。
【0218】
また、第2暗号復号部381は、メモリカード400iから読み出された暗号化タイトル鍵を固有情報を用いて復号してタイトル鍵を生成する。また、メモリカード400iから読み出された暗号化コンテンツを、生成されたタイトル鍵を用いて復号してコンテンツを生成する。
(5)第1暗号復号部382
第1暗号復号部382は、暗号復号部380と同様の構成を有している。
【0219】
つまり、第1暗号復号部382は、固有鍵を用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成する。また、第1暗号復号部382は、メモリカード400pから読み出された暗号化コンテンツを固有鍵を用いて復号してコンテンツを生成する。
5.4 デジタル著作物配信システム100iの動作
デジタル著作物配信システム100iの動作について、図28に示すフローチャートを用いて説明する。
【0220】
メモリカード400i又はメモリカード400pの何れか一方が、携帯電話300iに装着されると、種別読出部391は、それぞれ、メモリカード400iに含まれる種別記憶部414から第2種別情報を読み出し、又はメモリカード400pに含まれる種別記憶部415から第1種別情報を読み出し、読み出した第1種別情報又は第2種別情報を制御部366iへ出力する(ステップS351)。
【0221】
次に、第1種別情報を受け取ると(ステップS352)、制御部366iは、第1暗号復号部382に対して暗号復号処理をするように制御し、第1暗号復号部382は、暗号復号処理を行う(ステップS358)。
一方、第2種別情報を受け取ると(ステップS352)、制御部366iは、認証部390に対して認証を行うように指示し、認証部390は、メモリカード400iの認証部490に対して機器認証を行い(ステップS353)、認証結果が成功である場合(ステップS354)、さらに認証部390は、メモリカード400iの認証部490により機器認証を受ける(ステップS355)。ここで認証結果が成功である場合(ステップS356)、制御部366iは、第2暗号復号部381に対して暗号復号処理を行うように制御し、第2暗号復号部381は、暗号復号処理を行う(ステップS357)。
【0222】
ステップS354において認証結果が失敗である場合、又はステップS356において認証結果が失敗である場合、制御部366iは、処理を中止する。
5.5 まとめ
以上説明したように、実施の形態5によると、携帯電話は、装着されたメモリカードが認証部を有しているか否かを、メモリカードの種別により判断し、メモリカードが認証部を有していると判断する場合には、第2暗号復号部による暗号復号処理を行う。メモリカードが認証部を有していないと判断する場合には、第1暗号復号部による暗号復号処理を行う。
【0223】
6.実施の形態6
本発明に係る実施の形態6としてのデジタル著作物配信システム100j(図示していない)について説明する。
デジタル著作物配信システム100jは、デジタル著作物配信システム100cと同様の構成を有している。ここでは、デジタル著作物配信システム100cとの相違点を中心として説明する。
【0224】
デジタル著作物配信システム100jは、コンテンツ配信用サーバ装置200、携帯電話300及びメモリカード400に代えて、コンテンツ配信用サーバ装置200j、携帯電話300j及びメモリカード400jを含んでいる。デジタル著作物配信システム100jは、さらに、課金装置(図示していない)を含んでいる。コンテンツ配信用サーバ装置200jと課金装置とは、インターネット10を介して接続されている。
【0225】
(1)コンテンツ配信用サーバ装置200j
コンテンツ配信用サーバ装置200jのコンテンツ記憶部201は、図29に一例として示すように、権利情報テーブル610を有している。
権利情報テーブル610は、利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とから構成される利用情報を記憶するための領域を複数個含んで構成される。
【0226】
利用者IDは、利用者を識別する識別子である。
コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別子である。
利用権利情報は、利用者によるコンテンツを使用する権利を示す。
(2)メモリカード400j
メモリカード400jは、図30に一例として示すように、第1外部記憶部412j及び第2外部記憶部411jを含んで構成される。
【0227】
第1外部記憶部412jは、暗号化コンテンツを記憶するための領域を備えている。また、第2外部記憶部411jは、コンテンツIDと利用権利情報とからなる情報を記憶するための領域を備えている。
ここで、第2外部記憶部411jは、携帯電話300jとメモリカード400jとの間の相互の認証が成功したとき初めて読み書き可能となる領域である。
【0228】
(3)携帯電話300j
携帯電話300jは、あらかじめ携帯電話300jの利用者を識別する利用者IDを記憶している。
(4)デジタル著作物配信システム100jの動作
デジタル著作物配信システム100jの動作について、図31〜図32に示すフローチャートを用いて説明する。
【0229】
最初に、コンテンツ配信用サーバ装置200jからコンテンツを取得する場合の動作について説明する。
携帯電話300jのコンテンツ購入部301は、入力部365からコンテンツIDを受け取り、内部に記憶している利用者IDと前記コンテンツIDとをコンテンツ配信用サーバ装置200jへ送信する(ステップS371)。
【0230】
コンテンツ配信用サーバ装置200jは、利用者IDとコンテンツIDとを受け取り(ステップS371)、受け取ったコンテンツIDを用いて、コンテンツ代金の計算を行い(ステップS372)、受け取った利用者IDとコンテンツIDと計算したコンテンツ代金とを課金装置へ送信する(ステップS373)。
課金装置は、利用者IDとコンテンツIDとコンテンツ代金とを受け取り(ステップS373)、受け取った利用者IDが示す利用者について、受け取ったコンテンツ代金に基づいて課金処理を行って、課金処理を行ったことを示す支払証明を生成し(ステップS374)、利用者IDとコンテンツIDと支払証明とをコンテンツ配信用サーバ装置200jへ送信する(ステップS375)。
【0231】
コンテンツ配信用サーバ装置200jは、利用者IDとコンテンツIDと支払証明とを受信し(ステップS375)、受け取ったコンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し(ステップS376)、読み出したコンテンツの利用権利情報を生成し(ステップS377)、受け取った利用者IDとコンテンツIDと生成した利用権利情報とを対応づけてコンテンツ記憶部201内の権利情報テーブル610に書き込む(ステップS378)。次に、コンテンツ配信用サーバ装置200jは、読み出したコンテンツと、生成した利用権利情報と、受け取ったコンテンツIDとを携帯電話300jへ送信する(ステップS379)。
【0232】
携帯電話300jは、コンテンツと利用権利情報とコンテンツIDとを受け取り(ステップS379)、受け取ったコンテンツを暗号化してメモリカード400jの第1外部記憶部412jへ書き込み(ステップS380)、受け取った利用権利情報とコンテンツIDとを対応付けて、メモリカード400jの第2外部記憶部411jへ書き込む(ステップS381)。
【0233】
次に、利用者がメモリカード400jに書き込まれた暗号化コンテンツを誤って消去した場合におけるコンテンツの再取得の動作について説明する。
携帯電話300jは、メモリカード400jの第2外部記憶部411jからコンテンツIDと利用権利情報とからなる組を読み出す(ステップS391)。次に、利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とをコンテンツ配信用サーバ装置200jへ送信する(ステップS392)。
【0234】
コンテンツ配信用サーバ装置200jは、利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とを受信し(ステップS392)、受信した利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とからなる組と、同じ内容の組が権利情報テーブル610内に存在するか否かを判断し、存在する場合(ステップS393)、前記組に含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部201から読み出し(ステップS394)、読み出したコンテンツを携帯電話300jへ送信する(ステップS395)。
【0235】
携帯電話300jは、コンテンツを受信し(ステップS395)、受信したコンテンツを暗号化してメモリカード400jへ書き込む(ステップS396)。
受信した利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とからなる組と、同じ内容の組が権利情報テーブル610内に存在しないと判断する場合(ステップS393)、コンテンツ配信用サーバ装置200jは、受信した利用者IDとコンテンツIDと利用権利情報とを廃棄し、その後何もしない。
【0236】
7.実施の形態7
本発明に係る実施の形態7としてのデジタル著作物配信システム100k(図示していない)について説明する。
デジタル著作物配信システム100kは、デジタル著作物配信システム100cと同様の構成を有している。ここでは、デジタル著作物配信システム100cとの相違点を中心として説明する。
【0237】
デジタル著作物配信システム100kは、コンテンツ配信用サーバ装置200c、携帯電話300c及びメモリカード400に代えて、コンテンツ配信用サーバ装置200k、携帯電話300k及びメモリカード400kを含んでいる。
(1)コンテンツ配信用サーバ装置200k
コンテンツ配信用サーバ装置200kのコンテンツ記憶部201は、図33に一例として示すように、コンテンツ情報テーブル620を有している。
【0238】
コンテンツ情報テーブル620は、コンテンツIDとコンテンツと固有情報種別とから構成されるコンテンツ情報を複数個含んで構成される。
コンテンツIDは、コンテンツを識別する識別子である。
コンテンツは、音楽や映画などのデジタル著作物である。
固有情報種別は、前記コンテンツが、メモリカード400kに暗号化されて書き込まれるときに、どの固有情報に基づいて暗号化されるかを示している。固有情報種別は、この図に示すように、一例として、「媒体固有」及び「機器固有」のいずれかからなる。
【0239】
(2)メモリカード400k
メモリカード400kは、図34に示すように、認証部490、第2外部記憶部411k及び第1外部記憶部412kを含んで構成される。
第2外部記憶部411kは、メモリカード400kに固有の媒体固有情報を予め記憶している。また、第1外部記憶部412kは、固有情報種別と暗号化コンテンツとを対応付けて記憶するめたの領域を備えている。
【0240】
認証部490は、携帯電話300kが有する認証部390との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行う。
(3)携帯電話300k
携帯電話300kは、図34に示すように、携帯電話300が有する暗号復号部380に代えて、第1暗号復号部382及び第3暗号復号部383を有し、さらに認証部390を備えている。他の構成要素については、携帯電話300が有する構成要素と同じである。
【0241】
(固有情報記憶部310)
固有情報記憶部310は、携帯電話300kに固有の情報に基づいて生成された機器固有情報を予め記憶している。
(認証部390)
認証部390は、メモリカード400kが有する認証部490との間で、チャレンジ−レスポンス型の相互の機器認証を行い、認証成功及び認証失敗のいずれかを示す認証結果を制御部366kへ出力する。
【0242】
(制御部366k)
制御部366kは、認証部390から認証成功及び認証失敗のいずれかを示す認証結果を受け取る。
認証成功を示す認証結果を受け取ると、制御部366kは、固有情報種別に基づいて、第1暗号復号部382及び第3暗号復号部383のいずれかに対して、暗号復号処理を行うように制御する。
【0243】
(第1暗号復号部382)
第1暗号復号部382は、暗号復号部380と同様の構成を有している。
つまり、第1暗号復号部382は、機器固有情報を用いてコンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成する。また、第1暗号復号部382は、メモリカード400kから読み出された暗号化コンテンツを機器固有情報を用いて復号してコンテンツを生成する。
【0244】
(第3暗号復号部383)
第3暗号復号部383は、メモリカード400kの第2外部記憶部411kに記憶されている媒体固有情報を読み出す。
コンテンツの暗号化をする場合には、第3暗号復号部383は、読み出した媒体固有情報を鍵として用いて、コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、「媒体固有」を示す固有情報種別と生成した暗号化コンテンツとを対応付けてメモリカード400kの第1外部記憶部412kに書き込む。
【0245】
暗号化コンテンツを復号する場合には、第3暗号復号部383は、読み出した媒体固有情報を鍵として用いて、第1外部記憶部412kから読み出した暗号化コンテンツを復号してコンテンツを生成する。
(4)デジタル著作物配信システム100kの動作
デジタル著作物配信システム100kの動作について、図35〜図36に示すフローチャートを用いて説明する。
【0246】
最初に、携帯電話300kがコンテンツを取得してメモリカード400kに書き込む場合における動作について説明する。
携帯電話300kは、取得するコンテンツを識別するコンテンツIDをコンテンツ配信用サーバ装置200kへ送信し(ステップS421)、コンテンツ配信用サーバ装置200kは、コンテンツ情報テーブル620から受信したコンテンツIDと同じコンテンツIDを含むコンテンツ情報を抽出し(ステップS422)、抽出したコンテンツ情報に含まれるコンテンツと固有種別識別とを携帯電話300kへ送信する(ステップS423)。
【0247】
認証部390は、メモリカード400kとの間で相互に機器認証を行い(ステップS424)、機器認証が成功すると(ステップS425)、制御部366kは、コンテンツと固有種別情報とを受け取り、固有種別情報が「機器固有」であると判断する場合に(ステップS426)、制御部366kは、第1暗号復号部382に対して暗号処理を行うように制御し、第1暗号復号部382は、固有情報記憶部310から機器固有情報を読み出し(ステップS427)、内部記憶部303からコンテンツを読み出し、機器固有情報を鍵として用いて読み出したコンテンツを暗号化し(ステップS428)、「機器固有」である固有種別情報と、生成した暗号化コンテンツとを対応付けて、メモリカード400kの第1外部記憶部412kへ書き込む(ステップS429)。
【0248】
固有種別情報が「媒体固有」であると判断する場合に(ステップS426)、制御部366kは、第3暗号復号部383に対して暗号処理を行うように制御し、第3暗号復号部383は、メモリカード400kの第2外部記憶部411kから媒体固有情報を読み出し(ステップS430)、内部記憶部303からコンテンツを読み出し、媒体固有情報を鍵として用いて読み出したコンテンツを暗号化し(ステップS431)、「媒体固有」である固有種別情報と、生成した暗号化コンテンツとを対応付けて、メモリカード400kの第1外部記憶部412kへ書き込む(ステップS432)。
【0249】
認証部390は、メモリカード400kとの間で相互に機器認証を行い、機器認証が失敗すると(ステップS425)、ここで処理を終了する。
次に、携帯電話300kがメモリカード400kに記憶されている暗号化コンテンツを復号して再生する場合における動作について説明する。
携帯電話300kの認証部390は、メモリカード400kとの間で相互に機器認証を行い(ステップS441)、機器認証が成功すると(ステップS442)、読出部350は、メモリカード400kの第1外部記憶部412kから固有種別情報と暗号化コンテンツとを読み出し、固有種別情報を制御部366kへ出力する(ステップS443)。制御部366kは、固有種別情報を受け取り、受け取った固有種別情報が「機器固有」か又は「媒体固有」かを判断し、固有種別情報が「機器固有」であると判断する場合に(ステップS444)、制御部366kは、第1暗号復号部382に対して復号処理を行うように制御し、第1暗号復号部382は、固有情報記憶部310から機器固有情報を読み出し(ステップS445)、暗号化コンテンツを読出部350から受け取り、読み出した機器固有情報を鍵として用いて暗号化コンテンツを復号し(ステップS446)、内部記憶部303へコンテンツを書き込み、再生部304は、コンテンツを再生する(ステップS447)。
【0250】
固有種別情報が「媒体固有」であると判断する場合に(ステップS444)、制御部366kは、第3暗号復号部383に対して復号処理を行うように制御し、第3暗号復号部383は、読出部350を介して、メモリカード400kの第2外部記憶部411kから媒体固有情報を読み出し(ステップS448)、暗号化コンテンツを読出部350から受け取り、読み出した媒体固有情報を鍵として用いて暗号化コンテンツを復号し(ステップS449)、内部記憶部303へコンテンツを書き込み、再生部304は、コンテンツを再生する(ステップS450)。
【0251】
8.総括
以上説明したように、本発明は、デジタル著作物であるコンテンツを扱うデジタル著作物保護システムであって、記録再生装置と、記録再生装置に着脱可能な記録媒体装置とからなる。前記記録再生装置は、前記コンテンツを格納する内部記憶領域と、記録再生装置毎に固有である固有情報を格納する固有情報格納領域と、前記内部記憶領域に格納されたコンテンツを前記固有情報に基づいて暗号化する暗号化部と、前記暗号化部で暗号化された暗号化コンテンツを前記記録媒体装置に書き込む書き込み部と、前記記録媒体装置から暗号化コンテンツを読み出す読み出し部と、前記読み出し部で読み出された暗号化コンテンツを前記固有情報に基づいて復号する復号部と、前記コンテンツを再生する再生部を有する。前記記録媒体装置は、前記記録再生装置の書き込み部により書き込まれる、若しくは前記記録再生装置の読み出し部により読み出される暗号化コンテンツを格納する外部記憶領域を有する。
【0252】
ここで、前記記録再生装置の暗号化部は、コンテンツ毎に固有のタイトル鍵を前記固有情報に基づいて暗号化し、前記コンテンツを前記タイトル鍵に基づいて暗号化し、前記書き込み部は、前記暗号化部で暗号化された暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を前記記録媒体装置に書き込み、前記読み出し部は、前記記録媒体装置から暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を読み出し、前記復号部は、前記暗号化タイトル鍵を前記固有情報に基づいて復号し、前記暗号化コンテンツを復号された前記タイトル鍵に基づいて復号する。前記記録媒体装置の外部記憶領域は、前記記録再生装置の書き込み部により書き込まれる、若しくは前記記録再生装置の読み出し部により読み出される暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を格納する。
【0253】
ここで、前記記録再生装置は、さらに利用条件格納領域と利用条件判定部を備える。前記利用条件格納領域は、前記コンテンツの利用条件データを格納し、前記利用条件判定部は、前記利用条件データに基づいてコンテンツの再生するかどうか判定する。
ここで、前記記録再生装置は、さらに、認証部を備え、前記記録媒体装置は、さらに、認証部を備え、前記外部記憶領域は、第1の外部記憶領域と、第2の外部記憶領域とからなる。前記記録再生装置は、前記記録媒体装置に前記暗号化タイトル鍵を書き込む、若しくは前記記録媒体装置から前記暗号化タイトル鍵を読み出すのに先立って、前記記録再生装置の認証部は、前記記録媒体装置の正当性を認証し、前記記録媒体装置の認証部は、前記記録再生装置の正当性を認証し、それぞれの認証が成功した場合に、前記暗号化タイトル鍵の書き込み、若しくは、読み出しを実行する。前記記録媒体装置は、暗号化コンテンツを前記第1の外部記憶領域に、前記暗号化タイトル鍵を前記第2の外部記憶領域に格納する。
【0254】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、利用条件判定部を備える。前記記録再生装置は、前記記録媒体装置にコンテンツの利用条件データを書き込む、若しくは前記記録媒体装置からコンテンツの利用条件データを読み出すのに先立って、前記記録再生装置の認証部は、前記記録媒体装置の正当性を認証し、前記記録媒体装置の認証部は、前記記録再生装置の正当性を認証し、それぞれの認証が成功した場合に、前記利用条件データの書き込み、若しくは、読み出しを実行し、前記利用条件判定部は、前記利用条件データに基づいてコンテンツの再生するかどうか判定する。前記記録媒体装置は、前記利用条件データを前記第2の外部記憶領域に格納する。
【0255】
ここで、前記利用条件データは、前記コンテンツの再生回数を制御する情報、若しくは、前記コンテンツの再生期間を制御する情報、若しくは、前記コンテンツの再生累積時間を制御する情報を含む。
ここで、記録再生装置は、さらに、コンテンツ購入部と、コンテンツ受信部を備える。前記コンテンツ購入部は、外部からコンテンツを購入し、前記コンテンツ受信部は、購入されたコンテンツを受信し、前記内部記憶領域に格納する。
【0256】
ここで、記録再生装置は、さらに、コンテンツ判別部を備え、前記コンテンツ判別部は、前記内部記憶領域に格納されたコンテンツが、前記暗号化部によって前記固有情報に基づいて暗号化し、前記書き込み部によって前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾されたコンテンツかどうかを判別する。
ここで、記録再生装置は、さらに、記録媒体装置判別部を備える。前記記録媒体装置判別部は、前記記録再生装置に装着された記録媒体装置が、前記内部記憶領域に格納されたコンテンツを前記暗号化部によって前記固有情報に基づいて暗号化し、前記書き込み部によって前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾された記録媒体装置か否かを判別する。
【0257】
ここで、前記記録再生装置の固有情報格納領域、若しくは、利用条件格納領域は、前記固有情報若しくは利用条件データの読み書きが特別に許諾された機種変更装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように保護されている。
また、本発明は、記録媒体装置が着脱可能な記録再生装置である。前記記録再生装置は、コンテンツを格納する内部記憶領域と、記録再生装置毎に固有である固有情報を格納する固有情報格納領域と、コンテンツ毎に固有のタイトル鍵を前記固有情報に基づいて暗号化し、前記コンテンツを前記タイトル鍵に基づいて暗号化する暗号化部と、前記暗号化部で暗号化された暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を前記記録媒体装置に書き込む書き込み部と、前記記録媒体装置から暗号化コンテンツと暗号化タイトル鍵を読み出す読み出し部と、前記暗号化タイトル鍵を前記固有情報に基づいて復号し、前記暗号化コンテンツを復号された前記タイトル鍵に基づいて復号する前記復号部と、前記コンテンツを再生する再生部を有する。
【0258】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、認証部を有する。前記記録再生装置の認証部は、前記記録媒体装置に前記暗号化タイトル鍵を書き込む、若しくは、前記記録媒体装置から前記暗号化タイトル鍵を読み出すのに先立って、前記記録媒体装置との間で相互に正当性を認証し、その認証が成功した場合に、前記暗号化タイトル鍵の書き込み、若しくは、読み出しを実行する。
【0259】
また、本発明は、記録再生装置に着脱可能な記録媒体装置である。前記記録媒体装置は、前記記録再生装置の書き込み部により書き込まれる、若しくは、前記記録再生装置の読み出し部により読み出される暗号化コンテンツ及び暗号化タイトル鍵を格納する外部記憶領域を有する。
ここで、前記記録媒体装置は、さらに認証部を備え、前記記録再生装置が前記記録媒体装置に前記暗号化タイトル鍵を書き込む、若しくは、前記記録媒体装置から前記暗号化タイトル鍵を読み出すのに先立って、前記記録媒体装置の認証部は、前記記録再生装置との間で相互に正当性を認証し、認証が成功した場合に、前記暗号化タイトル鍵を前記第2の外部記憶領域に格納する。
【0260】
また、本発明は、第1の記録再生装置の前記固有情報格納領域から固有情報を読み出し、第2の記録再生装置の前記固有情報格納領域に、読み出された前記固有情報を書き込むことを特別に許諾された固有情報読み書き部を備える。
ここで、前記機種変更装置は、さらに特別に許諾された利用条件読み書き部を備え、第1の記録再生装置と第2の記録再生装置が利用条件格納領域を有する場合に、前記第1の記録再生装置の利用条件格納領域から利用条件データを読み出し、前記第2の記録再生装置の前記利用条件格納領域に、読み出された前記利用条件データを書き込む。
【0261】
ここで、前記機種変更装置は、記録再生装置とネットワーク経由で定期的に若しくは必要に応じて接続されており、前記記録再生装置は、さらに、機種変更情報の正当性を判定する機種変更情報判定部を備え、前記機種変更装置は、前記記録再生装置の契約条件データに基づいて、前記記録再生装置に、前記機種変更情報を送り、前記記録再生装置は、前記機種変更情報判定部において、受け取った機種変更情報の正当性を判定し、前記機種変更情報判定部において、受け取った機種変更情報が正当であると判定された場合に、前記記録再生装置の固有情報格納領域に、前記機種変更情報に含まれる前記記録再生装置に固有の固有情報を書き込む、若しくは、固有情報を消去する固有情報読み書き部を備える。
【0262】
ここで、前記記録再生装置に第2の記録媒体装置が装着される。前記第2の記録媒体装置は、前記記録再生装置の固有情報格納領域を備え、記録再生装置に装着された前記固有情報格納領域を備えた第2の記録媒体装置を、第2の記録再生装置に装着する部を備える。
本発明による著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置、及び機種変更装置においては、記録再生装置の内部記憶領域は、一般にメモリ容量が限られている。従って、従来は、内部記憶領域がデジタル著作物でいっぱいになった場合、内部記憶領域のデジタル著作物を消去し空きメモリを確保してからデジタル著作物を購入するか、購入をあきらめなければならなかった。しかし、本発明によれば、記録再生装置の内部記憶領域に記録されたデジタル著作物のうちすぐに利用しないもの等は、記録再生装置に装着される記録媒体装置に書き込み、それによって、既に購入済みのデジタル著作物を再生する権利を失うことなく、記録再生装置の内部記憶領域に空きメモリを確保することができ、さらなるデジタル著作物の購入が可能となる。
【0263】
しかも以上の構成により、ある記録再生装置から記録媒体装置に、暗号化コンテンツを保存した場合、その記録媒体装置を他の記録再生装置に装着して、他の記録再生装置において暗号化コンテンツを復号し、再生することは不可能となる。すなわち本発明によれば、著作権者がコンテンツによっては要求する「ある記録再生装置から、その記録再生装置に装着された記録媒体装置に保存したコンテンツは、他の記録再生装置に記録媒体装置を装着しても復号、再生できないという権利」を保証できるという効果が得られる。
【0264】
また、本発明によれば、利用条件データ付きのコンテンツを利用条件データによって許諾された範囲内で再生することが可能となるという効果が得られる。
また本発明によれば、ある記録再生装置から他の記録再生装置に変更する場合、記録媒体装置に保存された購入済みコンテンツは一切処理することなく、新しい記録再生装置において、前の記録再生装置で保存した購入済みコンテンツの読出し、再生が可能となるという効果が得られる。
【0265】
以上、本発明に係るデジタル著作物配信システムについて説明したが、本発明は、これらの実施の形態にかぎられないことは勿論である。以下のように構成してもよい。
(1)本実施の形態では、携帯電話を用いた場合のデジタル著作物配信システムについて説明したが、これに限定されない。例えば、携帯電話に代えて、Lモード対応の据え置き電話、携帯型情報端末装置、パーソナルコンピュータ、あるいは、インターネット接続機能を有するテレビ等の家電製品であっても構わない。
【0266】
また、コンテンツ配信用サーバ装置200と携帯電話300とは、インターネット10、携帯電話網20及び無線基地局30を介して接続されているとしているが、この接続形態には限定されない。例えば、コンテンツ配信用サーバ装置と携帯型情報端末装置とは、インターネットを介して接続されているとしてもよい。また、コンテンツ配信用サーバ装置には、放送装置が接続され、コンテンツなどの各種情報が放送波に乗せて放送され、テレビなどの家電製品は、放送波を受信し、受信した放送波から各種情報を抽出するとしてもよい。
【0267】
(2)本実施の形態では、暗号アルゴリズムとしてDESを利用する場合を説明したが、これに限定されない。また、固有情報として、56ビットの固有鍵を用いる場合を説明したが、この長さに限定されることはない。
(3)本実施の形態では、メモリカードにコンテンツが保存されるものとしたが、これに限定されることはなく、例えば光ディスク等の記録媒体に保存するものとしてもよい。
【0268】
(4)本実施の形態では、コンテンツを暗号化するものとしたが、コンテンツの一部を暗号化するものとしてもよい。
(5)本実施の形態では、メモリカードに格納された暗号化コンテンツは、記録再生装置(実施の形態では、携帯電話)で復号し、記録再生装置の内部記憶領域に格納する場合について説明したが、メモリカードに格納された暗号化コンテンツを、記録再生装置で復号し、リアルタイムに、復号されたコンテンツを再生部で再生するものとしてもよい。また、メモリカードに保存された利用条件データ付きコンテンツの場合にも同様に、記録再生装置で復号し、利用条件判定部で利用が許諾された場合、リアルタイムに、復号されたコンテンツを再生部で再生するものとしてもよい。
【0269】
(6)本実施の形態では、固有情報格納領域に格納される情報として電話番号の場合について説明したが、それに限らず、例えば、携帯電話のシリアル番号など携帯電話に固有の情報であれば何でもよい。
(7)本実施の形態では、コンテンツ毎に利用条件データが付加される場合について説明したがそれに限るものではない。利用条件は、例えば、月単位で100個までカラオケデータを購入するというものであってもかまわない。この場合、例えば、月極め契約を解除すると、例えば翌月から、利用条件判定部によって、メモリカードあるいは記録再生装置の内部記憶領域に格納されたコンテンツの再生は不可能となるような構成とすることも可能である。
【0270】
(8)本実施の形態では、必ずコンテンツ又はタイトル鍵を固有情報に基づいて暗号化してメモリカードに記録するものとして説明したが、それに限定するものではなく、携帯電話にコンテンツ判別部を設け、コンテンツによって、コンテンツ又はタイトル鍵を固有情報に基づいて暗号化するかどうかを選択可能とする構成をとることもできる。
【0271】
(9)本実施の形態では、機種変更装置は、固有情報領域の固有情報を、携帯電話Aから携帯電話Bに移動する構成について説明したが、これだけに限らず、例えば、記録再生装置の内部領域に格納された購入済みコンテンツを移動するよう機種変更装置を構成してもよい。
(10)携帯電話は、コンテンツ配信用サーバ装置から、コンテンツとともに、コンテンツ判別情報を取得して内部に記憶するとしてもよい。ここで、コンテンツ判別情報は、内部に記憶されたコンテンツが、固有情報に基づいて暗号化し、メモリカードに書き込むことを予め許諾されたコンテンツかどうかを示す。
【0272】
携帯電話は、さらに、コンテンツ判別部を備える。前記コンテンツ判別部は、前記コンテンツ判別情報に基づいて、内部に記憶しているコンテンツが、暗号部によって前記固有情報に基づいて暗号化し、書込部によってメモリカードに書き込むことを予め許諾されたコンテンツかどうかを判別する。暗号部は、前記コンテンツ判別部により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化する。書込手段は、前記コンテンツ判別部により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、前記メモリカードに書き込む。
【0273】
(11)メモリカードは、さらに、メモリカードの種別を示す種別情報を予め記憶しているとしてもよい。ここで、メモリカードの種別とは、具体的には、メモリカードの外形状による種別、携帯電話との接続部の形状による種別、製造業者による種別、記憶容量による種別、情報の記憶方式による種別、携帯電話とのアクセス方式による種別などを示す。また、前記種別情報は、メモリカードが携帯電話に装着されたときに、携帯電話の内部に記憶されているコンテンツを暗号部により固有情報に基づいて暗号化し、書込部により前記メモリカードに書き込むことを予め許諾するか否かを示す。
【0274】
携帯電話は、さらに、記録媒体装置判別部を備える。前記記録媒体装置判別部は、メモリカードが記憶している種別情報に基づいて、前記携帯電話に装着されたメモリカードが、内部に記憶されているコンテンツを暗号部により固有情報に基づいて暗号化し、書込部により前記メモリカードに書き込むことを予め許諾されたメモリカードか否かを判別する。
【0275】
暗号部は、記録媒体装置判別部により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化する。書込手段は、記録媒体装置判別部により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、前記メモリカードに書き込む。
(12)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0276】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD―ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0277】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0278】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(13)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【0279】
【発明の効果】
以上説明したように、デジタル著作物を記録し、再生するデジタル著作物保護システムであって、記録再生装置と、可搬型の記録媒体装置とを含み、前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領域を備え、前記記録再生装置に装着され、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備える。
【0280】
この構成によると、前記記録再生装置に固有の機器固有情報に基づいてコンテンツを暗号化して生成した暗号化情報を記録媒体装置に書き込み、自身の機器固有情報に基づいて暗号化情報を復号してコンテンツを再生するので、記録媒体装置に書き込まれた暗号化情報は、前記機器固有情報を有しない他の装置により復号して再生されることはなく、前記記録媒体装置によってのみ復号して再生されるという効果がある。
【0281】
ここで、前記暗号化手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号する。
この構成によると、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号するので、記録媒体装置に書き込まれた暗号化情報は、前記機器固有情報を有しない他の装置により復号して再生されることはない。
【0282】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含む。
この構成によると、前記記録再生装置は、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を予め記憶しており、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツを再生するか否かを判定し、再生すると判定された場合にのみ、前記復号コンテンツを再生するので、利用条件情報に示される許諾範囲外でのコンテンツの利用を阻止することができる。
【0283】
ここで、前記固有情報記憶手段及び条件記憶手段は、それぞれ前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されている。
この構成によると、前記固有情報記憶手段及び条件記憶手段は、特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されているので、機器固有情報及び利用条件情報が外部に漏れることがない。
【0284】
ここで、前記暗号化手段は、前記コンテンツに固有のタイトル鍵を生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を生成し、前記書込手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から読み出し、前記復号手段は、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出した暗号化情報に含まれる前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成し、前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵と前記暗号化コンテンツとから構成される暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備える。
【0285】
この構成によると、前記記録再生装置は、機器固有情報を鍵として用いて、生成したタイトル鍵を暗号化して暗号化タイトル鍵を生成し、生成した前記タイトル鍵を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化コンテンツを生成し、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記暗号化タイトル鍵を復号して復号タイトル鍵を生成し、生成した復号タイトル鍵を鍵として用いて、読み出した前記暗号化コンテンツを復号して復号コンテンツを生成するので、記録媒体装置に書き込まれた暗号化タイトル鍵は、前記機器固有情報を有しない他の装置により復号されることはなく、前記記録媒体装置によってのみ復号される。このため、暗号化コンテンツは、前記記録媒体装置によってのみ復号される。
【0286】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化情報を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み及び読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出す。
【0287】
この構成によると、前記記録再生装置と前記記録媒体装置とは、相互に相手の正当性を認証し、相互に正当性が認証された場合にのみ、前記記録再生装置は、前記記録媒体装置に暗号化コンテンツ鍵を書き込み、又は前記記録媒体装置から暗号化コンテンツ鍵を読み出すので、正当な装置と不正な装置との間でコンテンツの読み書きがされることを防止する。
【0288】
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含む。
この構成によると、記録再生装置に利用条件を記憶でき、前記利用条件に基づいてコンテンツの利用が許諾されているか否かを判断できる。
【0289】
ここで、前記書込手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記条件記憶手段から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記第2記憶領域に書き込み、前記読出手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記第2記憶領域から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記条件記憶手段に書き込み、前記条件判定手段は、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する。
【0290】
この構成によると、前記記録再生装置と前記記録媒体装置とは、相互に相手の正当性を認証し、相互に正当性が認証された場合にのみ、前記記録再生装置は、利用条件情報を前記記録媒体装置に書き込み、又は前記記録媒体装置から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されているか否かを判定するので、コンテンツとともに利用条件情報を記録媒体装置に記録することができる。
【0291】
ここで、前記条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツの再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテンツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置へのコピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場合、移動が不可能と判定する。
【0292】
この構成によると、前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツの再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示すので、コンテンツの多様な利用制限が可能である。
ここで、前記記録再生装置は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含むか否かを判定する認証判定手段を含み、前記暗号化手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵として用いて、前記コンテンツを暗号化して暗号化情報を生成し、前記書込手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、生成された暗号化情報を前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込み、前記読出手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出し、前記復号手段は、さらに、前記記録媒体装置が前記第2認証手段を含まないと判定される場合に、前記機器固有情報を鍵として用いて、読み出された前記暗号化情報を復号する。
【0293】
この構成によると、前記記録媒体装置が認証手段を有するか否かにより、コンテンツの暗号化方式を切り換えるので、デジタル著作物保護システムの多様な利用形態の展開が可能となる。
ここで、前記記録媒体装置は、さらに、当該記録媒体装置に固有の媒体固有情報を予め記憶しており、前記内部記憶手段は、記録再生装置に固有の機器固有情報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか、又は記録媒体装置に固有の媒体固有情報に基づいて前記コンテンツを暗号化するか示す固有情報種別を、前記コンテンツに対応付けて、記憶しており、前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段が記憶している固有情報種別に基づいて、機器固有情報に基づいて暗号化するか、又は媒体固有情報に基づいて暗号化するかを判断する固有情報判別手段を含み、前記暗号化手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記コンテンツを、前記機器固有情報に基づいて暗号化し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体固有情報に基づいて、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、暗号化して暗号化情報を生成し、前記復号手段は、前記固有情報判別手段により、機器固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、読み出された前記暗号化情報を、前記機器固有情報に基づいて復号し、さらに、前記固有情報判別手段により、媒体固有情報に基づいて暗号化すると判断された場合に、前記記録媒体装置から前記媒体固有情報を読み出し、読み出した前記媒体固有情報に基づいて、読み出された前記暗号化情報を復号して、復号コンテンツを生成する。
【0294】
この構成によると、固有情報種別に応じて、暗号化の際に用いられる固有情報を切り換えるので、デジタル著作物保護システムの多様な利用形態の展開が可能となる。
また、本発明は、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された第1記録再生装置を、契約変更により第2記録再生装置に変更する機種変更装置であって、前記第1記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している第1内部記憶手段と、前記第1記録再生装置に固有の機器固有情報を予め記憶している第1固有情報記憶手段と、前記第1内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第1暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第1書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第1読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第1復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第1再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記第2記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶するための領域を備えている第2内部記憶手段と、機器固有情報を記憶するための領域を備えている第2固有情報記憶手段と、前記第2内部記憶手段に記憶される前記コンテンツを、前記第2固有情報記憶手段に記憶される前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する第2暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む第2書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す第2読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記第2固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する第2再生手段とを備え、前記機種変更装置は、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を削除する第3読出手段と、読み出した前記機器固有情報を前記第2固有情報記憶手段に書き込む第3書込手段とを備える。
【0295】
この構成によると、機種変更装置は、第1記録再生装置の前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を読み出し、前記第1固有情報記憶手段に記憶されている機器固有情報を削除し、読み出した前記機器固有情報を第2記録再生装置の前記第2固有情報記憶手段に書き込むので、機種変更を行った後においても、前記第1記録再生装置により記録媒体装置に書き込まれたコンテンツを、前記第2記録再生装置において利用することができる。また、機種変更を行った後の前記第1記録再生装置では、コンテンツを利用できないようにすることができる。
【0296】
また、本発明は、利用者とサービス提供業者との間の契約により利用が許可された記録再生装置を解約する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記契約に係る契約情報を予め記憶しており、前記機器固有情報は、前記契約情報から独立している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を読み出す読出手段と、読み出した前記契約情報に係る契約を解約処理する解約手段とを備える。
【0297】
この構成によると、前記記録再生装置は、前記契約に係る契約情報から独立した機器固有情報を予め記憶しており、前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶されている契約情報を読み出し、読み出した前記契約情報に係る契約を解約処理するので、前記記録再生装置を解約した後であっても、前記記録媒体装置に記憶されているコンテンツを、前記記録再生装置により再生することができる。
【0298】
また、本発明は、利用者と第1サービス提供業者との間で締結された記録再生装置の利用に係る第1契約を、前記利用者と第2サービス提供業者との間の第2契約に変更する機種変更装置であって、前記記録再生装置は、デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、前記記録再生装置に固有の機器固有情報及び前記第1契約に係る第1契約情報を記憶しており、前記機器固有情報は、前記第1契約情報から独立している固有情報記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶されている前記コンテンツを、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化情報を生成する暗号化手段と、生成された暗号化情報を記録媒体装置が備える外部記憶領域に書き込む書込手段と、前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から暗号化情報を読み出す読出手段と、読み出された暗号化情報を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号コンテンツを生成する復号手段と、生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段とを備え、前記記録媒体装置は、前記暗号化情報を記憶するための前記外部記憶領域を備え、前記機種変更装置は、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を読み出す読出手段と、読み出した前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理し、前記第2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る第2契約情報を生成する契約変更解約手段と、生成された第2契約情報を前記固有情報記憶手段に書き込み、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を削除する書込手段とを備える。
【0299】
この構成によると、前記記録再生装置は、第1契約情報から独立している機器固有情報を記憶しており、前記機種変更装置は、記録再生装置から第1契約情報を読み出し、読み出した前記第1契約情報に係る第1契約を解約処理し、前記第2契約の締結処理をし、前記第2契約に係る第2契約情報を生成し、生成した第2契約情報を記録再生装置の固有情報記憶手段に書き込み、前記固有情報記憶手段に記憶されている第1契約情報を削除するので、前記記録再生装置のサービス提供業者を変更する場合であっても、変更後において、前記記録媒体装置に記録されているコンテンツを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル著作物配信システム100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ配信用サーバ装置200の構成を示すブロック図である。
【図3】携帯電話300及びメモリカード400の構成を示すブロック図である。
【図4】デジタル著作物配信システム100の動作を示すフローチャートである。
【図5】メモリカード400bの構成を示すブロック図である。
【図6】携帯電話300bの構成を示すブロック図である。
【図7】携帯電話300bによる暗号化コンテンツの生成とメモリカード400bへの書込の動作を示すフローチャートである。
【図8】携帯電話300bによるメモリカード400bからの暗号化コンテンツの読出とコンテンツの生成の動作を示すフローチャートである。
【図9】携帯電話A及び携帯電話Xによるコンテンツの再生時の動作を示す。
【図10】携帯電話300c及びメモリカード400の構成を示すブロック図である。
【図11】携帯電話300cによる動作を示すフローチャートである。
【図12】利用条件が再生許可期間である場合の携帯電話300cによる動作を示すフローチャートである。
【図13】利用条件が累積再生許可時間である場合の携帯電話300cによる動作を示すフローチャートである。
【図14】メモリカード400dの構成を示すブロック図である。
【図15】携帯電話300dの構成を示すブロック図である。
【図16】暗号復号部380dの構成を示すブロック図である。
【図17】デジタル著作物配信システム100dの全体の動作を示すフローチャートである。
【図18】携帯電話300dとメモリカード400dの間の機器認証の動作を示すフローチャートである。
【図19】携帯電話300dによる保存処理の動作を示すフローチャートである。
【図20】携帯電話300dによる読出処理の動作を示すフローチャートである。
【図21】機種変更システム600eの構成を示すブロック図である。
【図22】機種変更システム600eの動作を示すフローチャートである。
【図23】機種変更システム600gの構成を示すブロック図である。
【図24】機種変更システム600mの構成を示すブロック図である。
【図25】機種変更システム600mの動作を示すフローチャートである。
【図26】機種変更システム600mの変形例の動作を示すフローチャートである。
【図27】携帯電話300i及びメモリカード400iの構成を示すブロック図である。
【図28】デジタル著作物配信システム100iの動作を示すフローチャートである。
【図29】コンテンツ配信用サーバ装置200jのコンテンツ記憶部201が有する権利情報テーブル610のデータ構成を示す。
【図30】メモリカード400jの構成を示すブロック図である。
【図31】コンテンツ配信用サーバ装置200jからコンテンツを取得する場合の動作を示すフローチャートである。
【図32】利用者がメモリカード400jに書き込まれた暗号化コンテンツを誤って消去した場合におけるコンテンツの再取得の動作を示すフローチャートである。
【図33】コンテンツ配信用サーバ装置200kのコンテンツ記憶部201が有するコンテンツ情報テーブル620のデータ構成を示す。
【図34】携帯電話300k及びメモリカード400kの構成を示すブロック図である。
【図35】携帯電話300kがコンテンツを取得してメモリカード400kに書き込む場合における動作を示すフローチャートである。
【図36】携帯電話300kがメモリカード400kに記憶されている暗号化コンテンツを復号して再生する場合における動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 インターネット
20 携帯電話網
30 無線基地局
40 ゲートウェイ装置
100 デジタル著作物配信システム
200 コンテンツ配信用サーバ装置
201 コンテンツ記憶部
202 制御部
203 送受信部
300 携帯電話
301 コンテンツ購入部
302 コンテンツ取得部
303 内部記憶部
304 再生部
310 固有情報記憶部
320 暗号部
330 書込部
340 復号部
350 読出部
361 送受信部
362 音声制御部
363 スピーカ
364 マイク
365 入力部
366 制御部
367 アンテナ
368 表示部
400 メモリカード
410 外部記憶部
500 機種変更装置
501 情報読出部
502 情報書込部

Claims (16)

  1. デジタル著作物保護システムであって、デジタル著作物の記録及び再生を行う記録再生装置と、可搬型の記録媒体装置とを含み、
    前記記録媒体装置は、情報を記憶するための外部記憶領域を備え、前記記録再生装置に装着され、
    前記記録再生装置は、
    デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
    前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を予め記憶しており、外部から情報を書き込むことができないよう保護されている固有情報記憶手段と、
    前記コンテンツ毎に固有の情報であるタイトル鍵を生成するタイトル鍵生成手段と、
    前記内部記憶手段に記憶されているコンテンツを前記タイトル鍵を用いて暗号化して暗号化コンテンツを生成する第1暗号化手段と、
    前記タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を用いて暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する第2暗号化手段と、
    前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に、前記機器固有情報を書き込むことなく、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を書き込む書込手段と、
    前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を読み出す読出手段と、
    読み出された暗号化タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている、記録再生装置自身に固有の前記機器固有情報を用いて復号して、復号タイトル鍵を生成する第1復号手段と、
    前記暗号化コンテンツを前記復号タイトル鍵を用いて復号し、復号コンテンツを生成する第2復号手段と、
    生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とするデジタル著作物保護システム。
  2. 前記記録再生装置は、さらに、
    前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、
    前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  3. 前記固有情報記憶手段は、更に、前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み出しが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出せないように保護されており、
    前記条件記憶手段は、前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のデジタル著作物保護システム。
  4. 前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化タイトル鍵を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、
    前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、
    前記外部記憶領域は、第1記憶領域と前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み及び読出しが可能な第2記憶領域とから構成され、
    前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、
    前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出す
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  5. 前記記録再生装置は、さらに、
    前記コンテンツの利用の許諾に係る利用条件情報を記憶している条件記憶手段と、
    前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する条件判定手段と
    を含むことを特徴とする請求項4に記載のデジタル著作物保護システム。
  6. 前記書込手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記条件記憶手段から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記第2記憶領域に書き込み、
    前記読出手段は、第1認証手段により相互の正当性が認証された場合にのみ、前記第2記憶領域から前記利用条件情報を読み出し、読み出した前記利用条件情報を前記条件記憶手段に書き込み、
    前記条件判定手段は、前記利用条件情報に基づいて前記コンテンツの利用が許諾されるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載のデジタル著作物保護システム。
  7. 前記条件記憶手段に記憶されている前記利用条件情報は、前記コンテンツの再生回数を示し、前記コンテンツの再生期間を示し、前記コンテンツの再生累積時間を示し、前記コンテンツのコピー可能回数を示し、又は前記コンテンツの移動可能回数を示し、
    前記条件判定手段は、前記再生手段により再生される前記コンテンツの回数が前記再生回数以内である場合、前記再生手段により前記コンテンツが再生される日時が、前記再生期間内である場合、又は前記再生手段により前記コンテンツが再生される累積の時間が、前記累積時間以内である場合、前記コンテンツを再生すると判定し、その他の場合、再生しないと判定し、また前記コンテンツのコピー可能回数が1以上の場合、記録媒体装置へのコピーが可能と判定し、その他の場合、コピーが不可能と判定し、前記コンテンツの移動可能回数が1以上の場合、記録媒体装置への移動が可能と判定し、その他の場合、移動が不可能と判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のデジタル著作物保護システム。
  8. 前記固有情報記憶手段は、更に、前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み出しが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出せないように保護されており、
    記条件記憶手段は、前記機器固有情報及び前記利用条件情報の読み書きが特別に許諾された装置以外では、外部に読み出したり、外部から書き込みできないように、保護されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のデジタル著作物保護システム。
  9. 前記記録再生装置は、さらに、
    コンテンツの購入の対価の支払いを示す支払情報を外部へ送信することによりコンテンツを購入するコンテンツ購入手段と、
    購入したコンテンツを受信し、受信したコンテンツを前記内部記憶手段に書き込むコンテンツ受信手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  10. 前記記録再生装置は、さらに、前記内部記憶手段に記録されているコンテンツが、前記第1暗号化手段によって前記タイトル鍵を用いて暗号化し、前記書込手段によって前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾されたコンテンツかどうかを判別するコンテンツ判別手段を含み、
    前記第1暗号化手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、暗号化し、
    前記書込手段は、前記コンテンツ判別手段により許諾されたコンテンツであると判断される場合に、書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  11. 前記記録再生装置は、さらに、前記記録再生装置に装着された記録媒体装置が、前記内部記憶手段により記憶されているコンテンツを前記第1暗号化手段により前記タイトル鍵を用いて暗号化し、前記書込手段により前記記録媒体装置に書き込むことを予め許諾された記録媒体装置か否かを判別する記録媒体装置判別手段を含み、
    前記第1暗号化手段は、前記記録媒体装置判別手段により許諾された記録媒体装置であると判断される場合に、暗号化し、
    前記書込手段は、前記記録媒体装置判別手段により許諾された記録媒体装置であると判断される場合に、書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル著作物保護システム。
  12. デジタル著作物であるコンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し、再生する記録再生装置であって、
    デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
    前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を予め記憶しており、外部から情報を書き込むことが出来ないよう保護されている固有情報記憶手段と、
    前記コンテンツ毎に固有の情報であるタイトル鍵を生成するタイトル鍵生成手段と、
    前記内部記憶手段に記憶されているコンテンツを前記タイトル鍵を用いて暗号化して暗号化コンテンツを生成する第1暗号化手段と、
    前記タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する第2暗号化手段と、
    前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に、前記機器固有情報を書き込むことなく、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を書き込む書込手段と、
    前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を読み出す読出手段と、
    読み出された暗号化タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記機器固有情報に基づいて復号して、復号タイトル鍵を生成する第1復号手段と、
    前記暗号化コンテンツを前記復号タイトル鍵を用いて復号し、復号コンテンツを生成する復号手段と、
    生成された前記復号コンテンツを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  13. 前記記録再生装置は、さらに、前記書込手段が前記暗号化タイトル鍵を前記外部記憶領域に書き込む前に、又は前記読出手段が前記外部記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出す前に、前記記録媒体装置が有する第2認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する第1認証手段を含み、
    前記記録媒体装置は、さらに、前記記録再生装置が有する前記第1認証手段との間で相互に相手の装置の正当性を認証する前記第2認証手段を含み、
    前記外部記憶領域は、第1記憶領域と、前記第1認証手段により相互の正当性が認証された場合のみ書込み、読み出しが可能な第2記憶領域とから構成され、
    前記書込手段は、前記第1記憶領域に暗号化コンテンツを書き込み、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域に暗号化タイトル鍵を書き込み、
    前記読出手段は、前記第1記憶領域から暗号化コンテンツを読み出し、第1認証手段により相互の正当性の認証がされた場合にのみ、前記第2記憶領域から暗号化タイトル鍵を読み出す
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録再生装置。
  14. デジタル著作物であるコンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置において用いられる記録再生方法であって、
    前記記録再生装置は、
    デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
    前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を予め記憶しており、外部から情報を書き込むことができないよう保護されている固有情報記憶手段とを備え、
    前記記録再生方法は、
    前記コンテンツ毎に固有の情報であるタイトル鍵を生成するタイトル鍵生成ステップと、
    前記内部記憶手段に記憶されているコンテンツを前記タイトル鍵を用いて暗号化して暗号化コンテンツを生成する第1暗号化ステップと、
    前記タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する第2暗号化ステップと、
    前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に、前記機器固有情報を書き込むことなく、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を書き込む書込ステップと、
    前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を読み出す読出ステップと、
    読み出された暗号化タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている、記録再生装置自身に固有の前記機器固有情報を用いて復号して、復号タイトル鍵を生成する第1復号ステップと、
    前記暗号化コンテンツを前記復号タイトル鍵を用いて復号し、復号コンテンツを生成する第2復号ステップと、
    生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップとを含み、
    前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵および前記暗号化コンテンツを記憶するための前記外部記憶領域を備える
    ことを特徴とする記録再生方法。
  15. デジタル著作物であるコンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置において用いられる記録再生プログラムであって、
    前記記録再生装置は、
    デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
    前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を予め記憶しており、外部から情報を書き込むことができないよう保護されている固有情報記憶手段とを備え、
    前記記録再生プログラムは、
    前記コンテンツ毎に固有の情報であるタイトル鍵を生成するタイトル鍵生成ステップと、
    前記内部記憶手段に記憶されているコンテンツを前記タイトル鍵を用いて暗号化して暗号化コンテンツを生成する第1暗号化ステップと、
    前記タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する第2暗号化ステップと、
    前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に、前記機器固有情報を書き込むことなく、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を書き込む書込ステップと、
    前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を読み出す読出ステップと、
    読み出された暗号化タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている、記録再生装置自身に固有の前記機器固有情報を用いて復号して、復号タイトル鍵を生成する第1復号ステップと、
    前記暗号化コンテンツを前記復号タイトル鍵を用いて復号し、復号コンテンツを生成する第2復号ステップと、
    生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップとを含み、
    前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵および前記暗号化コンテンツを記憶するための前記外部記憶領域を備える
    ことを特徴とする記録再生プログラム。
  16. デジタル著作物であるコンテンツを着脱可能な記録媒体装置に記録し再生する記録再生装置において用いられる記録再生プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能なプログラム記録媒体であって、
    前記記録再生装置は、
    デジタル著作物であるコンテンツを記憶している内部記憶手段と、
    前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報を予め記憶しており、外部から情報を書き込むことができないよう保護されている固有情報記憶手段とを備え、
    前記記録再生プログラムは、
    前記コンテンツ毎に固有の情報であるタイトル鍵を生成するタイトル鍵生成ステップと、
    前記内部記憶手段に記憶されているコンテンツを前記タイトル鍵を用いて暗号化して暗号化コンテンツを生成する第1暗号化ステップと、
    前記タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている前記記録再生装置自身に固有の機器固有情報に基づいて暗号化して暗号化タイトル鍵を生成する第2暗号化ステップと、
    前記記録媒体装置が備える外部記憶領域に、前記機器固有情報を書き込むことなく、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を書き込む書込ステップと、
    前記記録媒体装置が備える前記外部記憶領域から、前記暗号化コンテンツおよび前記暗号化タイトル鍵を読み出す読出ステップと、
    読み出された暗号化タイトル鍵を、前記固有情報記憶手段に記憶されている、記録再生装置自身に固有の前記機器固有情報を用いて復号して、復号タイトル鍵を生成する第1復号ステップと、
    前記暗号化コンテンツを前記復号タイトル鍵を用いて復号し、復号コンテンツを生成する第2復号ステップと、
    生成された前記復号コンテンツを再生する再生ステップとを含み、
    前記記録媒体装置は、前記暗号化タイトル鍵および前記暗号化コンテンツを記憶するための前記外部記憶領域を備える
    ことを特徴とするプログラム記録媒体。
JP2002199141A 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置 Expired - Lifetime JP4287097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002199141A JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001208532 2001-07-09
JP2001-208532 2001-07-09
JP2002199141A JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003131950A JP2003131950A (ja) 2003-05-09
JP4287097B2 true JP4287097B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=26618403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002199141A Expired - Lifetime JP4287097B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4287097B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4588991B2 (ja) * 2003-07-30 2010-12-01 美恵子 露崎 ファイル類管理システム
JP4638158B2 (ja) * 2003-10-06 2011-02-23 美恵子 露崎 著作権保護システム
EP1542117A1 (en) * 2003-10-29 2005-06-15 Sony Ericsson Mobile Communications AB Binding content to a user
KR20050096040A (ko) 2004-03-29 2005-10-05 삼성전자주식회사 휴대형 저장장치와 디바이스간에 디지털 저작권 관리를이용한 콘텐츠 재생방법 및 장치와, 이를 위한 휴대형저장장치
JP4497353B2 (ja) * 2004-04-01 2010-07-07 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯端末装置及びコンテンツ記録方法
EP1621956B1 (en) * 2004-07-30 2017-05-31 Irdeto B.V. Method of providing rights data objects
JP4131964B2 (ja) 2004-12-10 2008-08-13 株式会社東芝 情報端末装置
US7925895B2 (en) 2005-02-22 2011-04-12 Kyocera Mita Corporation Data management apparatus, data management method, and storage medium
EP1942437A4 (en) * 2005-10-26 2012-08-01 Panasonic Corp DATA PROCESSING DEVICE
US8787973B2 (en) * 2006-03-20 2014-07-22 Sandisk Il Ltd. Device and method for controlling usage of a memory card
US8892887B2 (en) 2006-10-10 2014-11-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for mutual authentication
JP4888057B2 (ja) * 2006-11-01 2012-02-29 富士通セミコンダクター株式会社 情報処理装置
US20090075698A1 (en) * 2007-09-14 2009-03-19 Zhimin Ding Removable Card And A Mobile Wireless Communication Device
EP2180419A1 (en) 2008-10-23 2010-04-28 ST Wireless SA Method of storing data in a memory device and a processing device for processing such data
JP5208903B2 (ja) * 2009-10-28 2013-06-12 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ コンテンツ制御装置及びコンテンツ制御方法
JP2011198255A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Nomura Research Institute Ltd コンテント保護装置
US20230164133A1 (en) * 2021-02-24 2023-05-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Information processing system, equipment, and server

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003131950A (ja) 2003-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100939861B1 (ko) 디지털저작물 보호시스템, 기록재생장치, 기록매체장치
JP4287097B2 (ja) デジタル著作物保護システム、記録再生装置、記録媒体装置及び機種変更装置
US7930558B2 (en) Data recorder restoring original data allowed to exist only uniquely
US6999948B1 (en) Memory card
US7945517B2 (en) Data distribution system and recording device for use therein
US7219227B2 (en) Data distribution system and recording device and data provision device used therefor
US7243242B2 (en) Data terminal device capable of continuing to download encrypted content data and a license or reproduce encrypted content data with its casing in the form of a shell closed
US20050120232A1 (en) Data terminal managing ciphered content data and license acquired by software
JP2002094499A (ja) データ端末装置およびヘッドホン装置
WO2002042966A1 (fr) Terminal de donnees capable de transferer des donnees de contenu chiffre et une licence acquises par l'intermediaire d'un logiciel
JP2003022219A (ja) コンテンツデータを容易に再取得できるデータ端末装置、その端末装置において実行されるプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体
WO2006011527A1 (ja) 記録装置、コンテンツ鍵処理装置、記録媒体、及び記録方法
WO2001016820A1 (fr) Dispositif d'enregistrement
JP4553472B2 (ja) データ端末装置
JP2002094500A (ja) データ端末装置
JP2002099509A (ja) 携帯端末装置
JP2002091456A (ja) 携帯電話機およびそれに用いるアダプタ
JP2002009763A (ja) データ再生装置、それを用いた端末装置、および再生方法
JP2002099743A (ja) データ再生装置およびライセンス管理方法
JP2002099342A (ja) コンテンツ端末回路および端末装置
JP4540202B2 (ja) データ再生装置およびデータ端末装置
JP2002026890A (ja) データ記録装置、およびデータ再生装置
JP2002077133A (ja) データ記録装置およびデータ端末装置
JP2002288448A (ja) ライセンス記録装置
JP2002091883A (ja) データ配信システムおよびデータ端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4287097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term