JP4282556B2 - フローレベル通信品質管理装置と方法およびプログラム - Google Patents

フローレベル通信品質管理装置と方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークの通信品質状態を管理する技術に係わり、特に、IP(Internet Protocol)ネットワークの通信品質の劣化度を効率的に算出するのに好適な技術に関するものである。
インターネット等のネットワークが広く利用されてくるに伴って、IPネットワーク上での通信品質保証に対する要求が高まっている。現状のIPネットワーク管理においては、あるリンクが輻輳しているか否かは主にリンク使用率から判定している。しかし、リンク使用率と、ユーザの体感するファイル転送時間やスループット等の品質との関連が不明であるため、輻輳状態と判定する使用率を具体的に特定することが困難であった。
また、リンクを通過するフローのファイル転送時間やスループットを測定し、その平均等の統計値がある閾値以下になった場合を輻輳状態と判定する技術があるが、この技術では以下の問題がある。
まず、(1)ファイル転送時間やスループットといったユーザ品質測定は、当該リンク上を通過する全てのパケットをキャプチャしフローを組み上げて算出するか、もしくは当該リンクの前段か後段もしくは両方に試験パケット送受信機を設置して、試験パケットを送信することによって品質測定を能動的に行う必要があり、一般的にこれは困難であるとの問題がある。
また、(2)当該リンクがボトルネックでない場合であっても、当該リンクを通過するフローの通過する前後のネットワークの状態によって平均スループットはネットワークごとに異なり、ファイル転送時間やスループットに対する具体的な閾値の設定が困難であるとの問題がある。
このような問題を解決するために、本発明の発明者らによる、特許文献1に記載の技術がある。この技術では、測定が簡易な同時接続フロー数とリンク使用率もしくはパケット損失率という値のみから当該リンクが輻輳しているか否か、当該リンクにおいて品質が劣化しているか否かを判定し、通信品質を管理するものであり、この技術では、リンク使用率や平均スループットに対して予めしきい値を設けることなく、同時接続フロー数の挙動から品質が劣化しているか否かを判定することができる。
この技術では、あるリンクを通過するフローの品質(平均ファイル転送時間やスループットの平均)は当該リンクがボトルネックとなっていない場合には負荷に係わらず一定であり、かつ平均同時接続フロー数と平均リンク使用率は比例関係となること、また当該リンクがボトルネックとなる場合には品質の劣化が観測され、平均同時接続フロー数が平均リンク使用率に対して、非線形的に増加するという現象を利用している。
この技術では、フロー数が非線形増加領域に属した時間の割合を品質劣化度と定義し、品質を管理している。しかしながら、フロー数の測定は通信品質を直接測定するより簡易とはいえ、より詳細なパケットヘッダ情報の解析、およびフロー情報の解析が必要であり、転送ノードでフロー数を測定する場合は、処理負荷の増大といった問題かあり、それを避けるためには専用装置が必要となる。
特に回線速度が高速になってくるにつれて、このような処理はますます困難になってくる。そこで、近年、例えば非特許文献1に記載のように、パケットサンプリングを実施することによってフロー管理に必要とされる処理を軽減する技術が着目されている。この非特許文献1に記載の技術においては、N個に1個のパケットを周期的に参照し、サンプルされたパケットから元のフロー統計情報を推定する。
また、非特許文献2では、パケットサンプリングを用いてリンク帯域の占有率が高いフローを特定する技術が提案され、非特許文献3では、フローサイズが大きいフローの統計を精度よく得る技術が提案され、非特許文献4では、サンプルされたSYNパケット(TCPフラグの一つで、通信開始を意味する)の数を用いて、サンプルされていない全体のフロー発生数やフローサイズを推定する技術が提案されている。
しかし、非特許文献2,3に記載の技術は、サイズの大きい、あるいは帯域の占有率が高いフローを特定し、それらフローを過剰に発生するユーザを迅速に切り分けることを目的としており、あるリンク上のフロー全体の通信品質を管理することを可能にするものではない。また、非特許文献4に記載の技術も、元のフロー統計情報を推定するに留まっており、あるリンク上のフロー全体の通信品質を管理することを可能にするものではない。
特開2003−218930号公報 「IETF Packet Sampling (psamp) Working Group」、[online]、[平成16年6月28日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/html.charters/psamp-charter.html> 森、内田、川原、後藤、"サンプルされたパケットからエレファントフローを特定する手法、"電子情報通信学会技術研究報告NS2004−13,pp.17−20,2004−04. C. Estan and G. Varghese, "New Directions in Traffic Measurement and Accounting,"ACM SIGCOMM2002,Aug. 2002. N. Duffield, C. Lund, and M. Thorup, "Properties and Prediction of Flow Statistics from Sampled Packet Streams、"ACM SIGCOMM lnternet Measurement Conference 2002, Nov.2002. Y. Zhang et a1.,"0n the characteristics and origins of lnternet flow rates,"ACM SIGCOMM 2002. 川原、石橋、森、小沢、住田、阿部、"異速度フロー集約リンクにおけるTCP品質推定法とその評価,"電子情報通信学会技術研究報告NS2004−16,pp.29−32,2004-04.
解決しようとする問題点は、従来の技術では、あるリンク上のフロー全体の通信品質を効率的に管理することができない点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、フロー管理に要する処理を軽減しつつ、当該リンクにおけるフロー全体の通信品質劣化状態を検出し、当該リンクにおける通信品質劣化度を算出することである。
上記目的を達成するため、本発明では、サンプリングから構成したフローレートの挙動をみることにより、高レートフローのフローレートが劣化しているか否かが把握でき、そして、高レートフローの品質が劣化していれば全体的にも品質劣化開始し始めていると判定することが安全側の判定となることに着目し、通信網におけるあるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理する際、まず、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、抽出したパケットのヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、当該ユーザフローのフローレート[bps]を測定し、予め定めた時間間隔t0毎にそれら抽出されたユーザフロー群のフローレートの平均Fを計算し、また、t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定する。そして、フローレートFの計算とトラヒック統計量の測定とをn回実施し、それら測定値の組み合わせから、当該リンクを通過するフロー全体のフローレートが劣化している度合いを示す品質劣化度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、フロー管理に要する処理を軽減しつつ、当該リンクにおけるフロー全体の通信品質劣化状態を検出し、当該リンクにおける通信品質劣化度を算出してフローレベル通信品質を管理することができる。
本発明では、インターネットにおいて一般的に観測される次の2つの現象を用いている。まず、(1)N個に1個のサンプリングで選ばれるフローのサイズは全フローサイズの平均よりも大きく(非特許文献2参照)、かつサイズの大きいフローはフローレート(=フローサイズ/フロー持続時間)も大きくなる傾向にある(非特許文献5参照)。つまり、サンプルされるフローのフローレートは全体のそれより高くなる。そして、(2)あるリンクが輻輳したとき、該リンク上のフローの通信品質(フローレート)は、フローレートの高いフローから先に品質劣化する(非特許文献6参照)。
このような現象の実例を、図3と図4を用いて説明する。図3は、ある企業LANとISPを接続するリンク上において実際に測定した平均フローレートとリンク使用率の変動例を示す説明図、図4は、輻輳値および非輻輳時におけるフローレートの分布の比較例を示す説明図である。
図3において、図3(a)では、15分毎の平均フローレートの振る舞いを24時間分示しており、図3(b)では、リンク使用率を示している。図3(a)において、「flow rate_N=1」は、全てのパケットからフローを組み上げてフローレートを計算した場合、つまり、フロー全体のフローレートであり、「flow rate_N=10」、「flow rate_N=100」、「flow rate_N=1000」は、それぞれ10個に1個、100個に1個、1000個に1個の周期でサンプリングし、サンプリングされたパケットが属するフローのみを用いて平均フローレートを計算した場合の結果である。この図3の内容より、上記に示した現象(1)が成り立っていることが確認できる。
一方、図4は、リンクが輻輳していた時間帯、およびリンクが輻輳していなかった時間帯におけるフローレートの分布を表している。これより、リンクが輻輳してもフローレート<10kbpsとなるフロー数の割合は変化していないが、レートの高い領域(例えばフローレート>1000kbps)でのフロー数の割合はリンク輻輳時に著しく減少していることが確認でき、上記の現象(2)が確認できる。
これらの現象を用いれば、サンプリングから構成したフローレートの挙動をみることにより、高レートフローのフローレートが劣化しているか否かが把握でき、そして、高レートフローの品質が劣化していれば全体的にも品質劣化開始し始めていると判定することが安全側の判定となる。
この現象を用いて、本発明の第1の最適な形態例では、まず、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、該パケットヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、当該ユーザフローのフローレート[bps]を測定し、予め定めた時間間隔t0毎にそれら抽出されたユーザフロー群のフローレートの平均Fを計算する。また、予め定めた時間間隔t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定する。
フローレートの平均Fの計算とトラヒック統計量の測定をn回実施し、それら測定値の組み合わせから、当該リンクを通過するフロー全体のフローレートが劣化している度合いを示す品質劣化度を算出する。
リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を併せて測定する理由は、リンクが明らかに輻輳していないときのフローレートを、品質が維持できているときのレートとして用い、それと比べて現在のフローレートは劣化しているかどうかを判定するのに用いるためである。具体的には以下(1)、(2)の第2,第3の最適な形態例のようにする。
(1)第2の最適な形態例では、まず、当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量としてリンク使用率ρ(i)を測定し、時間間隔t0毎に測定されたn個の組み合わせ(ρ(i),F(i))から、予め非輻輳の判断用に定められたリンク使用率の閾値ρ_th0を用いて使用率ρ(j)<ρ_th0となる組(ρ(j),F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
この平均F_avgが理想的な性能の値(輻輳していないときの基準値)となる。また、リンク使用率の閾値ρ_th0は、本例では「0.5」とする(図3(b)参照)。このリンク使用率の閾値ρ_th0を例えば「0.8」等のように大きくし過ぎると、輻輳しているデータも多量に含まれることとなり、また、例えば「0.2」等のように小さくし過ぎると、十分なデータが得られなくなる。
そして、この平均F_avgと、予め定めた閾値ρ_th1(ρ_th0≦ρ_th1)、パラメータε(0<ε<1)を用いて、使用率ρ(k)>ρ_th1かつF(k)<F_avg×(1−ε)となる組(ρ(k),F(k))を品質劣化状態にある組として抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。
尚、閾値ρ_th1(ρ_th0≦ρ_th1)は、輻輳有りを判断するためのものであり、本例(最適な形態例、実施例を含む)全体では、閾値ρ_th0と同じ「0.5」を用いる。この閾値ρ_th1を大きくし過ぎると、輻輳しているにもかかわらず輻輳していないと判断されるデータが増えてしまい輻輳を見過ごす可能性があり、また、閾値ρ_th1を小さくし過ぎると、輻輳していないのに輻輳していると判断されるデータが増えてしまいデータの信頼性が低下する。また、パラメータε(0<ε<1)に関しては、大きくし過ぎる(0.9等)と、殆どが品質劣化と判断され、小さくし過ぎる(0.1等)と、品質劣化を見落としてしまう。本例(最適な形態例、実施例を含む)全体においては、「ε=0.25〜0.35」とする。
(2)第3の最適な形態例では、上記(1)においてリンク使用率ρ(i)を測定していた代わりに、当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量として当該リンクでのパケット損失率L(i)を測定し、時間間隔t0毎に測定されたn個の組み合わせ(L(i),F(i))から、予め定めた閾値L_th0を用いてパケット損失率L(j)<L_th0となる組(L(j),F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
そして、この平均F_avg、および予め定めた閾値L_th1、パラメータεを用いて、パケット損失率L(k)>ρ_th1かつF(k)<F_avg×(1−ε)となる組(L(k),F(k))を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。
また、本発明の第4の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第1の最適な形態例においてフローレートFの測定と同時に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定していた代わりに、時間間隔t0毎に測定されたn個の測定値F(i)から、予め定めたパラメータn_highを用いて、上位n_high番目までに属するF(j)を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
そして、この平均F_avg、および予め定めたパラメータεを用いて、F(k)<F_avg×(1-ε)となるF(k)を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。この例では、第1〜3の例のようにリンクの輻輳状況を表すトラヒック量は測定せず、上位n_high番目までのフローレートを品質が維持されているときのフローレートとして用いている。
本発明の第5の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第1の形態例において、フローレートFの測定と同時に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定していた代わりに、時間間隔t0毎に測定されたn個の測定値F(i)から、予め定めた閾値F_thを用いて、F(j)>F_thとなるF(j)を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。そして、この平均F_avg、および予め定めたパラメータεを用いて、F(k)<F_avg×(1−ε)となるF(k)を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。
また、本発明の第6の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第1〜第5の各形態例において、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、該パケットヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、該ユーザフローが、予め用意したユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べる。このユーザフロー管理テーブルでは、フロー毎に、フローiからのパケットが最初に到着した時刻T_first_i、パケットが最後に到着した時刻T_last_i、転送されたパケットバイト数の総数B_iを記憶している。
当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、T_first_i、T_last_iを現在の時刻に設定し、B_iを当該パケットのパケットサイズに設定する。
そして、N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎に該パケットが既にユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、T_last_iを現在の時刻に更新し、「B_i←B_i+該パケットサイズ」に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_jを「R_j=B_i/(T_last_i−T_first_i)」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_j/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、本発明の第7の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第6の例において全てのパケットに対してユーザフロー管理テーブルにエントリされているか調べる代わりに、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、該パケットヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、該ユーザフローが、予め用意したユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べる。
このユーザフロー管理テーブルでは、フロー毎に、フローiからのパケットが最初に到着した時刻T_first_iと、パケットが最後に到着した時刻T_last_i、および、最初に到着したパケットのシーケンス番号SN_first_iと、最後に到着したパケットのシーケンス番号SN_last_iを記憶している。
そして、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「T_first_i」および「T_last_i」を現在の時刻に設定し、「SN_last_i」を、当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に設定し、「SN_first_i」を当該パケットのシーケンス番号から当該パケットのサイズを差し引いた値(当該シーケンス番号−当該パケットサイズ)に設定する。
また、当該パケットが既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「T_last_i」を現在の時刻に更新し、「SN_last_i」を当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/(T_last_i−T_first_i)」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_j/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、本発明の第8の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第第6の例のように、ユーザフロー管理テーブルにおいてパケットの到着時刻を表す「T_first_i」および「T_last_i」を管理する代わりに、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、該パケットヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、当該ユーザフローが、予め用意したユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べる。
このユーザフロー管理テーブルでは、フロー毎に、転送されたパケットバイト数の総数B_iを記憶している。当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、総数B_iを該パケットサイズに設定する。
N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎にこのパケットが既にユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットがどうかを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「B_i←B_i+該パケットサイズ」に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_i=B_i/t0」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、本発明の第9の最適な形態例としては、以下のようなものがある。すなわち、第8の例のように全てのパケットに対してユーザフロー管理テーブルにエントリされているか調べる代わりに、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、当該パケットヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、当該ユーザフローが、予め用意したユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べる。
このユーザフロー管理テーブルでは、フロー毎に、最初に到着したパケットのシーケンス番号「SN_first_i」、最後に到着したパケットのシーケンス番号「SN_last_i」を記憶している。
当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「SN_first_i」および「SN_last_i」をそれぞれ「SN_first_i←({該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号}−該パケットサイズ)」、「SN_last_i←{該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号}」に設定する。
当該パケットが既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「SN_last_i」を当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/t0」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、本発明の第10の最適な形態例として、第6〜9のいずれかの例で平均フローレートF(i)を測定する手段、および第1から5のいずれかの方法で品質劣化状態にあるF(i)を抽出する手段および品質劣化度を算出する手段を具備したシステムを構成することができる。以下、図1および図2を用いて、このようなシステムの実施例について説明する。
図1は、本発明に係わる通信品質管理装置の構成例を示すブロック図であり、図2は、図1における通信品質管理装置を設けたネットワークの構成例を示すブロック図である。図1における通信品質管理装置は、CPU(Central Processing Uni)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置からなるコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、各処理部の機能を実行する。
すなわち、図1における通信品質管理装置1は、パケットサイズ読み出し部2、サンプリング部3、パケットヘッダ解析部4、リンク使用率算出部5、フロー管理部6、フローレート及び使用率管理部7、品質劣化度算出部8を有し、図2に示すように、ノード間のリンクに挿入される形態で利用される。以下、このような構成からなる通信品質管理装置1の第1の実施例について説明する。
通信品質管理装置1は、前段ノードから到着したパケットはパケットサイズ読み出し部2により、パケットサイズを読み取り、その値を使用率算出部5に通知し、この使用率算出部5は、一定時間t0の間に通過したパケットのサイズの和をt0で割ったものをさらにリンク帯域で割ることによってt0毎の平均使用率ρ(i)を算出し、これをt0時間毎にフローレート及び使用率管理部7に通知する。
一方、到着したパケットは、サンプリング部3に転送され、このサンプリング部3では、図示していないカウンタCをカウントアップし、カウンタCの値が予め定めたサンプリング周期Nと等しいか否かをチェックする。もし「C=N」であれば、転送されてきたパケットをパケットヘッダ解析部4に転送し、かつ「C=0」にリセットし、当該パケットを後段ノードに転送する。
また、「C<N」であれば、単に、後段ノードに当該パケットを転送する。尚、パケット到着毎に「0」から「1」の範囲で乱数を発生させ、その結果が「1/N」以下であれば、当該パケットをパケットヘッダ解析部4に転送してから後段ノードに転送し、そうでなければ単に後段ノードに当該パケットを転送しても良い。
パケットヘッダ解析部4では、受け取ったパケットから、送信元IPアドレス、着信先IPアドレス、送信元ポート番号、着信先ポート番号、プロトコル番号、シーケンス番号等の情報を読み出し、その情報をフロー管理部6に通知する。
フロー管理部6は、フロー毎に状態を管理するためのユーザフロー管理テーブルを予め用意しておく。このユーザフロー管理テーブルでは、フロー毎に、フローiからのパケットが最初に到着した時刻(「T_first_i」)、パケットが最後に到着した時刻(「T_last_i」)、最初に到着したパケットのシーケンス番号(「SN_first_i」)、最後に到着したパケットのシーケンス番号(「SN_last_i」)を記憶している。
当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「T_first_i」、「T_last_i」を現在の時刻に設定し、「SN_last_i」を、当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に設定し、「SN_first_i」を当該パケットのシーケンス番号から当該パケットのサイズを差し引いた値(当該シーケンス番号−当該パケットサイズ)に設定する。
また、当該パケットが既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「T_last_i」を現在の時刻に更新し、「SN_last_i」を当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレート(「R_i」)を「R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/(T_last_i−T_first_i)」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出し、その値をフローレート及び使用率管理部7に通知し、ユーザフロー管理テーブルをクリアする。
品質劣化度算出部8は、一定時間T(=t0×n)ごとにフローレート及び使用率管理部7から、フローレートF(i)および使用率ρ(i)(i=1,・・・,n)を読み出す。時間間隔t0毎に測定されたn個の組み合わせ(ρ(i),F(i))から、予め定めた閾値ρ_th0を用いて使用率「ρ(j)<ρ_th0」となる組(ρ(j),F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
この平均(F_avg)、および予め定めた閾値(ρ_th1)、パラメータ(ε)を用いて、「使用率ρ(k)>ρ_th1」かつ「F(k)<F_avg×(1−ε)」となる組(ρ(k),F(k))を品質劣化状態にある組として抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dを、「d=m/n」により算出する。
次に、通信品質管理装置1の第2〜第10の実施例について説明する。まず第2の実施例では、第1の実施例においてリンク使用率算出部5によりリンク使用率を測定する代わりに、例えば輻輳状況測定手段等を設け(第3〜10の実施例も同様)、当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量として当該リンクでのパケット損失率L(i)を測定し、時間間隔t0毎に測定されたn個の組み合わせ(L(i)、F(i))から、予め定めた閾値L_th0を用いて「パケット損失率L(i)<L_th0」となる組(L(j)、F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
そして、平均F_avg、および予め定めた閾値L_th1、パラメータεを用いて、「パケット損失率L(k)>ρ_th1」かつ「F(k)<F_avg×(1−ε)」となる組(L(k),F(k))を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。
次に、第3の実施例では、第1および第2の実施例において、当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定していた代わりに、時間間隔t0毎に測定されたn個の測定値F(i)から、上位n_high番目までに属するF(j)を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
この平均F_avg、および予め定めたパラメータεを用いて、「F(k)<F_avg×(1−ε)」となるF(k)を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dを「d=m/n」により算出する。
次に、第4の実施例では、第1,第2の実施例において、当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定していた代わりに、時間間隔t0毎に測定されたn個の測定値F(i)から、予め定めた閾値F_thを用いて、「F(j)>F_th」となるF(j)を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する。
そして、この平均F_avg、および予め定めたパラメータεを用いて、「F(k)<F_avg×(1−ε)」となるF(k)を抽出し、その組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dをd=m/nにより算出する。
また、第5の実施例では、第1の実施例において、シーケンス番号を用いてフローレートを算出していた代わりに、ユーザフロー管理テーブルで、フロー毎に、フローiからのパケットが最初に到着した時刻(「T_first_i」)、最後にパケットが到着した時刻(「T_last_i」)、転送されたパケットバイト数の総数(「B_i」)を記憶しておき、サンプリング部で抽出されたパケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「T_first_i」、「T_last_i」を現在の時刻に設定し、「B_j」を「当該パケットのパケットサイズ」に設定する。
それとは独立に、パケット到着毎に該パケットが既にユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「T_last_i」を現在の時刻に更新し、「B_j←B_j+該パケットサイズ」に更新する。
そして、以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_j=B_j/(T_last_i−T_first_i)」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、第6の実施例では、第1の実施例のように、ユーザフロー管理テーブルにおいてパケットの到着時刻を表す「T_first_i」、および「T_last_i」を管理する代わりに、ユーザフロー管理テーブルにおいて、フロー毎に、最初に到着したパケットのシーケンス番号「SN_first_i」、最後に到着したパケットのシーケンス番号「SN_last_i」のみを記憶している。
そして、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「SN_first_i」、「SN_last_i」をそれぞれ「SN_first_i←({該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号}−該パケットサイズ)」、「SN_last_i←{該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号}」に設定する。
また、当該パケットが既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「SN_last_i」を、当該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/t0」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
また、第7の実施例では、第6の実施例のようにシーケンス番号を用いてフローレートを計算していた代わりに、ユーザフロー管理テーブルにおいて、フロー毎に、転送されたパケットバイト数の総数(「B_i」)のみを記憶しておき、サンプリング部3で抽出されたパケットが新規ユーザフローからのパケットであった場合、ユーザフロー管理テーブルにそのフローをエントリし、「B_i」を該パケットサイズに設定する。
そして、それとは独立に、パケット到着毎に当該パケットが既にユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットがどうかを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであった場合、「B_i←B_i+該パケットサイズ」に更新する。
以上の手順を、測定を開始してから予め定めた時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、また、もしT_last_i>T_first_iであればユーザフロー管理テーブルにエントリされているフローiのフローレートR_iを「R_i=B_i/t0」と計算し、フローレートの平均Fを「F=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)」により算出する。
以上、図1と図2を用いて説明したように、本例の通信品質管理装置では、サンプリングから構成したフローレートの挙動をみることにより、高レートフローのフローレートが劣化しているか否かが把握でき、そして、高レートフローの品質が劣化していれば全体的にも品質劣化開始し始めていると判定することが安全側の判定となることに着目し、通信網におけるあるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理する際、まず、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出し、抽出したパケットのヘッダを読み込んでそのパケットがどのユーザフローに属するかを調べ、当該ユーザフローのフローレート[bps]を測定し、予め定めた時間間隔t0毎にそれら抽出されたユーザフロー群のフローレートの平均Fを計算し、また、t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量を測定する。そして、フローレートFの計算とトラヒック統計量の測定とをn回実施し、それら測定値の組み合わせから、当該リンクを通過するフロー全体のフローレートが劣化している度合いを示す品質劣化度を算出する。
すなわち、フロー管理部6において、N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出して、当該パケットのヘッダ情報からこのパケットが属するユーザフローを特定し、特定したユーザフローのフローレートを測定し、予め定めた時間間隔t0毎に当該ユーザフロー群のフローレートの平均を計算し、リンク使用率算出部5(輻輳状況測定手段)において、時間間隔t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量(リンク使用率など)を測定し、そして、品質劣化度算出部8において、フロー管理部6でのフローレートの平均の計算結果および輻輳状況測定部(5)でのトラヒック統計量の測定結果を用いて品質劣化状態にあるフローレートを抽出し、抽出したフローレートの数を用いて当該リンクを通過するフロー全体のフローレートが劣化している度合いを示す品質劣化度を算出する。
これにより、本例では、フロー管理に要する処理を軽減しつつ、当該リンクにおけるフロー全体の通信品質劣化状態を検出し、当該リンクにおける通信品質劣化度を算出してフローレベル通信品質を管理することができる。
尚、本発明は、図1と図2を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、図1における通信品質管理装置1は、コンピュータ構成により、プログラムに基づくCPUの処理で、すなわちソフトウェアで各機能を実現しているが、各機能をLSI等のハードウェアで実現する構成としても良い。
また、コンピュータ構成例としても、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係わる通信品質管理装置の構成例を示すブロック図である。 図1における通信品質管理装置を設けたネットワークの構成例を示すブロック図である。 ある企業LANとISPを接続するリンク上において実際に測定した平均フローレートとリンク使用率の変動例を示す説明図である。 輻輳値および非輻輳時におけるフローレートの分布の比較例を示す説明図である。
符号の説明
1:通信品質管理装置、2:パケットサイズ読み出し部、3:サンプリング部、4:パケットヘッダ解析部、5:リンク使用率算出部、6:フロー管理部、7:フローレート及び使用率管理部、8:品質劣化度算出部。

Claims (10)

  1. 通信網におけるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理するフローレベル通信品質管理装置であって、
    N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出して、該パケットのヘッダ情報から該パケットが属するユーザフローを特定し、特定したユーザフローのフローレートを測定し、予め定めた時間間隔t0毎に当該ユーザフロー群のフローレートの平均F(i)を計算するフロー管理手段と、
    上記時間間隔t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量としてリンク使用率ρ(i)を測定する輻輳状況測定手段と、
    該輻輳状況測定手段で時間間隔t0毎に測定された上記リンク使用率ρ(i)と上記フロー管理手段で計算されたフローレートの平均F(i)とのn個の組み合わせ(ρ(i),F(i))から、予め非輻輳の判定用に定めた第1の閾値ρ_th0を用いて使用率ρ(j)<ρ_th0となる組(ρ(j)、F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算する、もしくは、リンク使用率が第1の閾値ρ_th0以下となる時間帯に事前に複数回計算されたフローレートF(i)の平均F_avgを計算すると共に、
    該計算した平均F_avg、および予め輻輳の判定用に定めた第2の閾値ρ_th1(ρ_th1≧ρ_th0)およびパラメータε(0<ε<1)を用いて、使用率ρ(k)>ρ_th1かつF(k)<F_avg×(1−ε)となる組(ρ(k),F(k))を、品質劣化状態にある組として抽出し、
    該抽出した組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフロー品質劣化度dをd=m/nにより算出する品質劣化度算出手段と
    を有することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  2. 通信網におけるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理するフローレベル通信品質管理装置であって、
    N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出して、該パケットのヘッダ情報から該パケットが属するユーザフローを特定し、特定したユーザフローのフローレートを測定し、予め定めた時間間隔t0毎に当該ユーザフロー群のフローレートの平均F(i)を計算するフロー管理手段と、
    上記時間間隔t0毎に当該リンクの輻輳状況を表すトラヒック統計量として、当該リンクでのパケット損失率L(i)を測定する輻輳状況測定手段と、
    該輻輳状況測定手段で時間間隔t0毎に測定された上記パケット損失率L(i)と上記フロー管理手段で計算されたフローレートの平均F(i)とのn個の組み合わせ(L(i),F(i))から、予め非輻輳の判定用に定めた第1の閾値L_th0を用いてパケット損失率L(j)<L_th0となる組(L(j),F(j))を抽出し、F(j)の平均F_avgを計算すると共に、
    該計算した平均F_avgおよび予め輻輳の判定用に定めた第2の閾値L_th1(L_th1≧L_th0)およびパラメータε(0<ε<1)を用いて、パケット損失率L(k)>L_th1かつF(k)<F_avg×(1−ε)となる組(L(k),F(k))を、品質劣化状態にある組として抽出し、
    該抽出した組数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dをd=m/nにより算出する品質劣化度算出手段と
    を有することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  3. 通信網におけるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理するフローレベル通信品質管理装置であって、
    N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出して、該パケットのヘッダ情報から該パケットが属するユーザフローを特定し、特定したユーザフローのフローレートを測定し、予め定めた時間間隔t0毎に当該ユーザフロー群のフローレートの平均F(i)を計算するフロー管理手段と、
    該フロー管理手段が上記時間間隔t0毎に計算したn個のフローレートの平均F(i)から、非輻輳状態に近い予め定めた上位n_high番目までに属するフローレートの平均F(j)を抽出し、該フローレートの平均F(j)の平均F_avgを計算すると共に
    計算した平均F_avgおよび予め定められたパラメータε(0<ε<1)を用いて、F(k)<F_avg×(1−ε)となる平均F(k)のフローレートを、品質劣化状態にあるフローレートとして抽出し、
    抽出したフローレートの数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dをd=m/nにより算出する品質劣化度算出手段と
    を有することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  4. 通信網におけるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理するフローレベル通信品質管理装置であって、
    N個の到着パケットに対し1個のパケットを抽出して、該パケットのヘッダ情報から該パケットが属するユーザフローを特定し、特定したユーザフローのフローレートを測定し、予め定めた時間間隔t0毎に当該ユーザフロー群のフローレートの平均F(i)を計算するフロー管理手段と、
    該フロー管理手段が上記時間間隔t0毎に計算したn個のフローレートの平均F(i)から、予め非輻輳判定用に定めた閾値F_thに対して、F(j)>F_thとなるフローレートの平均F(j)を抽出し、該抽出したフローレートの平均F(j)の平均F_avgを計算すると共に
    計算した平均F_avgおよび予め定められたパラメータε(0<ε<1)を用いて、F(k)<F_avg×(1−ε)となる平均F(k)のフローレートを、品質劣化状態にあるフローレートとして抽出し、
    抽出した平均F(k)のフローレートの数をmとし、当該リンクを経由するユーザフローの品質劣化度dをd=m/nにより算出する品質劣化度算出手段と
    を有することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置であって、
    上記フロー管理手段は、
    フロー毎に、フローiからパケットが最初に到着した時刻T_first_iとパケットが最後に到着した時刻T_last_iおよび転送されたパケットバイト数の総数B_jを記憶するユーザフロー管理テーブルと、
    上記N個に1個のパケットを抽出して特定したユーザフローが、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べ、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであれば、上記ユーザフロー管理テーブルに当該フローをエントリし、T_first_iとT_last_iを現在の時刻に設定し、B_jを当該パケットのパケットサイズに設定する機能と、
    上記N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎に、該パケットが既に上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットであるか否かを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであれば、T_last_iを現在の時刻に更新し、B_iをB_i+該パケットサイズに更新する機能とを有し、
    上記各機能による処理を測定開始から時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、もしT_last_i>T_first_iであれば上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローiのフローレートR_iを、R_i=B_i/(T_last_i−T_first_i)と計算し、フローレートの平均F(i)をF(i)=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)により算出することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置であって、
    上記フロー管理手段は、
    フロー毎に、フローiからパケットが最初に到着した時刻T_first_iとパケットが最後に到着した時刻T_last_iおよび最初に到着したパケットのシーケンス番号SN_first_iと最後に到着したパケットのシーケンス番号SN_last_iを記憶するユーザフロー管理テーブルと、
    上記N個に1個のパケットを抽出して特定したユーザフローが、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べ、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであれば、上記ユーザフロー管理テーブルに当該フローをエントリし、T_first_iとT_last_iを現在の時刻に設定し、SN_last_iを当該パケットのヘッダから読み出したシーケンス番号に設定し、SN_first_iを当該パケットのシーケンス番号から当該パケットのサイズを差し引いた値に設定する機能と、
    上記N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎に、該パケットが既に上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットであるか否かを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであれば、T_last_iを現在の時刻に更新し、SN_last_iを該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する機能とを有し、
    上記各機能による処理を測定開始から時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、もしT_last_i=T_first_iであればユーザフローiを上記ユーザフロー管理テーブルから削除し、もしT_last_i>T_first_iであれば上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローiのフローレートR_iを、R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/(T_last_i−T_first_i)と計算し、フローレートの平均F(i)をF(i)=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)により算出することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置であって、
    上記フロー管理手段は、
    フロー毎に、転送されたパケットバイト数の総数B_jを記憶するユーザフロー管理テーブルと、
    上記N個に1個のパケットを抽出して特定したユーザフローが、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べ、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであれば、上記ユーザフロー管理テーブルに当該フローをエントリし、B_jを該パケットのサイズに設定する機能と、
    上記N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎に、該パケットが既に上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットであるか否かを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであれば、B_iをB_i+該パケットサイズに更新する機能とを有し、
    上記各機能による処理を測定開始から時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローiのフローレートR_iを、R_i=B_i/t0と計算し、フローレートの平均F(i)をF(i)=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)により算出することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置であって、
    上記フロー管理手段は、
    フロー毎に、最初に到着したパケットのシーケンス番号SN_first_iと最後に到着したパケットのシーケンス番号SN_last_iを記憶するユーザフロー管理テーブルと、
    上記N個に1個のパケットを抽出して特定したユーザフローが、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているかを調べ、当該パケットが新規ユーザフローからのパケットであれば、上記ユーザフロー管理テーブルに当該フローをエントリし、SN_first_iを、当該パケットのヘッダから読み出したシーケンス番号から当該パケットのサイズを引いた値に設定し、SN_last_iを、当該パケットのヘッダから読み出したシーケンス番号に設定する機能と、
    上記N個に1個のパケット抽出とは独立に、パケット到着毎に、該パケットが既に上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローからのパケットであるか否かを調査し、既にエントリされているユーザフローiからのパケットであれば、SN_last_iを該パケットヘッダから読み出したシーケンス番号に更新する機能とを有し、
    上記各機能による処理を測定開始から時間周期t0経過するまで行い、時間t0経過時点において、上記ユーザフロー管理テーブルにエントリされているユーザフローiのフローレートR_iを、R_i=(SN_last_i−SN_first_i)/t0と計算し、フローレートの平均F(i)をF(i)=ΣR_i/Nf(Nfはエントリされているフロー数)により算出することを特徴とするフローレベル通信品質管理装置。
  9. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置における各手段として機能させるためのプログラム。
  10. プログラムされたコンピュータ処理により、通信網におけるリンクを経由するユーザフローの通信品質を管理する装置のフローレベル通信品質管理方法であって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順として、請求項1から請求項8のいずれかに記載のフローレベル通信品質管理装置における各手段が実行する処理手順を含み、
    該各手段の処理手順により、当該リンクを通過するユーザフローの品質劣化度dを算出することを特徴とするフローレベル通信品質管理方法。
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