JP4271089B2 - 無線通信方法および無線通信装置 - Google Patents

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    • H04B1/7163Spread spectrum techniques using impulse radio
    • H04B1/719Interference-related aspects

Description

本発明は、無線通信ネットワークにおけるアドホック通信をするときの無線通信方法および無線通信装置に関する。
従来より、この無線通信方法および無線通信装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。図17は特許文献1に記載された無線通信方法を示すものであり、無線ネットワークにおいて、制御局を配置せずに、無線通信装置同士が直接通信する無線通信方法を示している。
図17において、無線通信装置1702は所定の時間間隔で管理情報の通知周期を設定して、自己の情報受信開始位置を示す受信タイミング情報と受信ウィンドウ情報と受信周期情報とを記載した管理情報を送信する(T1)。この管理情報を受信できた他の無線通信装置1701は、該当する無線通信装置1702の通信装置番号に関連付けて、受信タイミングと受信ウィンドウ、受信周期を記憶しておき、情報伝送時には、通信相手の受信タイミングと受信ウィンドウ、受信周期とから該当する無線通信装置1702における受信開始位置を求めて、そのタイミングで情報を送信する。
なお、管理情報は、管理情報交換領域で全ての無線通信装置がビーコンを送信し交換している。
しかし、この無線通信装置が属する無線ネットワークが移動したことにより、管理情報交換領域でのビーコンが、他の無線ネットワークの無線通信装置から送信されたビーコンと衝突することがある。
この衝突時の対応策として、特許文献2に記載のような無線通信方法があった。この無線通信方法における無線ネットワークにおいては、無線通信装置がそれぞれ他の無線通信装置と通信するのではなく、制御局というコーディネータが1台配置され、所属する無線ネットワークのビーコンを送信していた。図18はこの無線通信方法を示す概念図である。
図18において、複数の無線ネットワーク(図中の「ピコネット」に相当する。)同士が同一周波数チャネル上で衝突したとき、一方の無線ネットワークの制御局が緩衝スーパーフレーム周期1801を一時的に設定して無線ネットワーク間の共存関係を保つ。制御局以外の装置は、緩衝スーパーフレーム周期1801のビーコン信号を受信すると、そのスーパーフレーム周期に基づいた短いスーパーフレーム周期を一時的に設定し、次のビーコン送信タイミングの微調整を行う。ビーコンを受信できなかった装置は、冗長な時間に渡り、自己の無線ネットワークのビーコンを探して、新たなスーパーフレーム周期の開始タイミングを探す。この緩衝スーパーフレーム周期1801を用いることにより、ビーコンが他の無線ネットワークのビーコンと衝突した場合にビーコンの送信タイミングをずらすことができる。
特開2003−229869号公報(第11頁−第14頁、第4図、第5図) 特開2004−40645号公報(第11頁−第12頁、第4図)
しかしながら、前記従来の方法では、一つの無線ネットワークにビーコンを送信する無線通信装置が制御局だけである場合は可能であるが、特許文献1に示したような無線ネットワーク内の無線通信装置それぞれがビーコンを送信する場合には、一斉にビーコンの送信期間をずらすことが困難であるという課題を有していた。
本発明はこのような課題を解決するもので、無線ネットワーク内の無線通信装置それぞれがビーコンを送信する場合にも、他の無線ネットワークの無線通信装置からのビーコンと衝突を回避することのできる無線通信方法および無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が自己の属する自ネットワークで使用するビーコン送信期間内で、他ネットワークのビーコンを検出したとき、ビーコンの衝突と、自ネットワークのビーコン送信期間を他ネットワークのビーコン送信時間帯以外の新たな時間帯に移動することを通知する衝突通知を行うビーコンを送信するステップと、第1の無線通信装置と同一ネットワークに属する第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からの衝突通知を受けたとき、この衝突通知を中継して送信するステップと、第1の無線通信装置および第2の無線通信装置と同一ネットワークに属する第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からの衝突通知を受け、この衝突通知をさらに中継して送信するステップと、第1の無線通信装置が新たな時間帯へビーコン送信期間を移動してビーコンを送信するステップと、第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からのビーコンを受信したとき、新たなビーコン送信期間でビーコンを以降送信するステップと、第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からのビーコンを受信したとき、新たなビーコン送信期間でビーコンを以降送信するステップとを有している。
これにより、同一ネットワークに属するすべての無線通信装置はビーコンの衝突を知ることができるので、衝突のない新たなビーコン送信期間へ順次移動することが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突通知に、通知の有効時間をさらに含め、この有効時間内に前記新たな時間帯でビーコンを送信し、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置が、通知された有効時間が経過したとき、衝突通知の中継を停止するものである。
これにより、この有効時間が経過すると衝突通知の中継も行われなくなるので、衝突通知がネットワーク内で中継され続けることを避けられる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突通知に自己を特定する装置IDをさらに含め、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、装置IDが同一の衝突通知を受信したとき、有効時間の大きい方の通知を優先するものである。
これにより、無線ネットワークの伝搬の関係で通知が前後しても、有効時間の大きい方を優先するので、常に新しい情報に更新でき、ビーコン送信期間を遅延なく、順次移動することができる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置が、装置IDの異なる衝突通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する衝突通知を優先するものである。
これにより、複数の衝突通知が受信しても、同一ネットワークの無線通信装置は統一して、ビーコン送信期間を移動することができる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置、第2の無線通信装置、および第3の無線通信装置が、衝突通知を送信あるいは受信してから、送信先の無線通信装置のビーコンを新たな時間帯で受信するまでの間、通信を禁止するものである。
これにより、同一ネットワークの無線通信装置は新たなビーコン送信期間への移行中に通信することがないので、通信時間帯の食い違いによる通信不能状態になるのを防止することができる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突通知後、自ネットワークのビーコン送信期間内で、他ネットワークのビーコンを所定時間連続して検出しないとき、ビーコンの衝突が解消したことを通知する衝突解消通知を行うビーコンを送信するステップと、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置が衝突解消通知を受信したとき、ビーコン送信期間の新たな時間帯への移動を中止するとともに、衝突解消通知を中継して送信するものである。
これにより、無線通信装置はビーコン送信期間の移動指示を取り消すことができるので、不要なビーコン送信期間の移動を避けることが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突解消通知に有効時間をさらに含め、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は有効時間が経過したときに中継を終了する。
これにより、この有効時間が経過すると衝突解消通知の中継も行われなくなるので、衝突解消通知がネットワーク内で中継され続けることを避けることができる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突解消通知に、自己を特定する装置IDをさらに含め、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、装置IDが同一の衝突解消通知を受信したとき、有効時間より有効時間が大きい場合、衝突通知により通知された有効時間の設定を削除するものである。
これにより、無線通信装置は衝突通知と衝突解消通知との両方を受信しても、最新の通知を優先できるので、衝突状態を正しく認識することが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置が、衝突解消通知を受信した後に、装置IDが同一の衝突通知を受信したとき、衝突解消通知の有効時間より衝突通知の有効時間が大きい場合、衝突解消通知により通知された有効時間の設定を削除するものである。
これにより、衝突解消通知と衝突通知の両方を受信しても、最新の情報を有効にすることができるので、衝突状態を常に正しく認識することが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が自己の属する自ネットワークで使用するビーコン送信期間外で、他ネットワークのビーコンを検出したとき、当該検出されたビーコン送信期間を通知するビーコン時間通知を行うビーコンを送信するステップと、第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からのビーコン時間通知を受けたとき、このビーコン時間通知を中継して送信するステップと、第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からのビーコン時間通知を受け、このビーコン時間通知をさらに中継して送信するス
テップとを有している。
これにより、同一ネットワークに属するすべての無線通信装置は他のビーコングループのビーコンの存在を知ることができるので、新たなビーコン送信期間へ移動するときにはそのビーコン送信期間を避けた時間帯に移動することが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置が衝突通知を行うとき、同一ネットワークに属する他の無線通信装置からの前記ビーコン時間通知で通知されたビーコン送信期間をさらに除く時間帯を、移動する前記新たな時間帯とするものである。
これにより、新たなビーコン送信期間へ移動するときにはビーコン時間通知で通知されたビーコン送信期間も避けた時間帯に移動することが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置がビーコン時間通知に、当該通知の有効時間をさらに含め、第1の無線通信装置乃至第3の無線通信装置は、ビーコン時間通知の有効時間が経過したとき、ビーコン時間通知の中継を停止するものである。
これにより、この有効時間が経過するとビーコン時間通知の中継も行われなくなるので、ビーコン時間通知がネットワーク内で中継され続けることを避けられる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置がビーコン時間通知に、自己を特定する装置IDをさらに含め、第3の無線通信装置は、装置IDが同一のビーコン時間通知を受信したとき、ビーコン時間通知の有効時間の大きい方の通知を優先し、装置IDが異なる前記ビーコン時間通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有するビーコン時間通知を優先するものである。
これにより、無線ネットワークの伝搬の関係で通知が前後しても、有効時間の大きい方を優先するので、他ビーコングループの存在を知ることができる。またネットワーク上に違う装置から流れるビーコン時間通知を減らすことができ、ビーコンフレームのサイズを小さくできる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置がビーコン時間通知を受信後、当該ビーコン時間通知を所定時間連続して検出しないとき、ビーコン時間通知の廃棄を指示するビーコン時間廃棄通知を行うビーコンを送信するステップと、第3の無線通信装置がビーコン時間廃棄通知を受信したとき、当該ビーコン時間廃棄通知を中継して送信するものである。
これにより、無線通信装置はビーコン期間通知を取り消すことができるので、不要なビーコン送信期間の回避を避けることが可能になる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置はビーコン時間廃棄通知に、当該通知の有効時間をさらに含め、第3の無線通信装置は、ビーコン時間廃棄通知の有効時間が経過したとき、ビーコン時間通知の中継を停止する。
これにより、この有効時間が経過するとビーコン時間廃棄通知の中継も行われなくなるので、ビーコン時間廃棄通知がネットワーク内で中継され続けることを避けることができる。
また、本発明の無線通信方法は、第2の無線通信装置がビーコン時間廃棄通知に、第1
の無線通信装置を特定するIDをさらに含め、第3の無線通信装置は、装置IDが同一のビーコン時間廃棄通知を受信したとき、当該ビーコン時間廃棄通知の有効時間が大きい方を優先し、装置IDが異なるビーコン時間廃棄通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する前記ビーコン時間廃棄通知を優先するする。
これにより、装置IDの同一のビーコン時間廃棄通知を受信したときには、最新の情報を使用することができ、また、装置IDの異なるビーコン時間廃棄通知を受信したときにも、同一ネットワークの無線通信装置は統一して、他ビーコングループのビーコン時間情報を廃棄することができる。
また、本発明の無線通信方法は、第3の無線通信装置が同じ装置IDで受信したとき有効時間の大きい方を優先するものである。
これにより、無線通信装置はビーコン時間通知とビーコン時間廃棄通知との両方を受信しても、最新の通知を優先できるので、他ビーコングループの存在を正しく認識することが可能になる。
本発明の無線通信装置はビーコンを受信し、フレームを抽出するビーコン受信部と、抽出したフレームがデータの送受信を要求するものであるか、あるいは他のネットワークのビーコンとの衝突を通知するものであるかを判定するフレーム判定部と、このフレーム判定部が衝突通知であると判定したとき、衝突通知を中継する衝突通知フレームを生成するフレーム構成部と、この衝突通知フレームをビーコン送信タイミングで送信指示するビーコン送信指示部とを有している。
これにより、ビーコン衝突の通知を中継することができるので、同一ネットワークのすべての無線通信装置へ知らせることが可能になる。
また、本発明の無線通信装置は、衝突通知のフレームにビーコンの送信期間として、他ネットワークのビーコン送信期間以外の新たな時間帯を規定した情報を有し、ビーコン送信指示部がビーコン受信部からの新たな時間帯での自ネットワークからのビーコン検出通知を受けたとき、ビーコン送信タイミングを新たな時間帯に切り替えるものである。
これにより、無線通信装置は新たな時間帯でのビーコンを受信するまではビーコン送信期間を切り替えないので、同一無線ネットワークのすべての無線通信装置はビーコン送信期間への移動を一斉に順次行うことができる。
また、本発明の無線通信装置は衝突通知のフレームに、衝突通知の有効時間情報をさらに有し、フレーム構成部はビーコン送信指示部からのビーコン送信指示を受信する毎に有効時間をカウントし、この有効時間の経過までは、衝突通知フレームの生成を行うものである。
これにより、有効時間が経過するまで衝突通知が送信されるので、同一ネットワークのすべての無線通信装置へ通知される可能性を高めることができる。
また、この有効時間が経過すると衝突通知の中継も行われなくなるので、衝突通知がネットワーク内で中継され続けることを避けられる。
また、本発明の無線通信装置は、衝突通知のフレームに衝突通知フレームを送信した無線通信装置を特定する装置IDをさらに有し、フレーム判定部は装置IDが同一の衝突通
知フレームを受信したとき、有効時間の大きい方のフレームを優先するものである。
これにより、無線ネットワークの伝搬の関係で通知が前後しても、有効時間の大きい方を優先するので、ビーコン送信期間を遅延なく、順次移動することができる。
また、本発明の無線通信装置のフレーム判定部が装置IDの異なる衝突通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する衝突通知を優先する。
これにより、複数の衝突通知が受信しても、同一ネットワークの無線通信装置は統一して、ビーコン送信期間を移動することができる。
また、本発明の無線通信装置のフレーム判定部が衝突通知を送信、あるいは受信してから、ビーコン受信部が送信先の無線通信装置のビーコンを新たな時間帯で受信するまでの間、フレーム構成部はデータ通信のフレーム生成を行わない。
これにより、同一ネットワークの無線通信装置は新たなビーコン送信期間への移行中に通信することがないので、通信時間帯の食い違いによる通信不能状態になるのを防止することができる。
また、本発明の無線通信装置は、衝突通知を記録する記録部をさらに有し、フレーム構成部は衝突が解消したことを通知する衝突解消通知をフレーム判定部から受けたとき、衝突通知の記録を廃棄するとともに、衝突解消通知を中継するフレームを生成する。
これにより、無線通信装置はビーコン送信期間の移動を中止するとともに、他の無線通信装置に中継することができるので、同一無線ネットワークのすべての無線通信装置がビーコン送信期間の移動を中止することが可能になる。
また、本発明の無線通信装置は、衝突解消通知のフレームに衝突解消通知の有効時間情報をさらに有し、フレーム構成部はビーコン送信指示部からのビーコン送信指示を受信する毎に有効時間をカウントし、有効時間の経過までは、衝突解消通知フレームの生成を行うものである。
これにより、この有効時間が経過すると衝突解消通知の中継も行われなくなるので、衝突解消通知がネットワーク内で中継され続けることを避けることができる。
また、本発明の無線通信装置は、衝突解消通知のフレームに装置を特定する装置IDをさらに有し、フレーム構成部は装置IDが同一の衝突解消通知を受信したとき、有効時間より有効時間が大きい場合、衝突通知の記録を廃棄するものである。
これにより、無線通信装置は衝突通知と衝突解消通知との両方を受信しても、最新の通知を優先できるので、衝突状態を正しく認識することが可能になる。
また、本発明の無線通信装置のフレーム構成部は、衝突解消通知を受信したとき、記録部に衝突解消通知を記録し、衝突解消通知を含むフレームを有効時間内に送信しているとき、同じ装置IDを含む衝突通知フレームを受信した場合には、衝突解消通知の有効時間より衝突通知の有効時間が大きければ、衝突解消通知の記録を廃棄するものである。
これにより、無線通信装置は衝突通知と衝突解消通知との両方を受信しても、最新の通知を優先できるので、衝突状態を正しく認識することが可能になる。
また、本発明の無線通信装置のフレーム判定部は自己のビーコン送信期間と重複しない、他ネットワークのビーコン送信期間の情報を受信したとき、そのビーコン送信期間を記録部に記録し、自己のビーコン送信期間と重複する、他ネットワークのビーコン送信期間を検出したとき、フレーム構成部が当該他ネットワークのビーコン送信期間と記録部に記録された他ネットワークのビーコン送信期間とを除く新たな時間帯を自ネットワークのビーコン送信期間とする情報を含む衝突通知フレームを生成するものである。
これにより、自己の無線ネットワークに侵入したすべての他ビーコングループと重複しないビーコン送信期間へ移動することができる。
また、本発明の無線通信方法は各無線通信装置が自己の属する無線ネットワークを特定するネットワークIDを含むビーコンを送信し、自己のビーコン送信期間と重複するビーコン送信期間を有するビーコンを受信したとき、当該ビーコンのネットワークIDが自己のネットワークIDより大きい場合、および小さい場合の、あらかじめ規定されているいずれか一方のネットワークIDを有する無線通信装置が衝突通知を行うものである。
これにより、衝突した双方の無線通信装置が衝突回避のためのビーコン送信期間の移動を行うことがないので、無駄な移動を防げるとともに、双方が移動して再度衝突するという事態を回避できる。
本発明により、無線ネットワーク内の無線通信装置それぞれがビーコンを送信する場合にも、他の無線ネットワークの無線通信装置とビーコンが衝突することなしに無線通信することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における無線通信ネットワークの構成を示す図である。
図1において、無線通信装置A1(101)乃至A4(104)は一つの無線ネットワークを構成し、それぞれ通信可能エリア111乃至114内の他の無線通信装置とマルチアクセス方式の超広帯域(UWB)無線通信を行うものであり、無指向性アンテナにより通信可能エリア全体へデータを伝送する。なお、無線通信装置A1(101)乃至A4(104)は自由に空間を移動することができる。また、無線通信装置B1(105)乃至B4(108)は別の一つの無線ネットワークを構成し、それぞれ通信可能エリア115乃至118内の他の無線通信装置と同様にUWB無線通信を行っている。そして、無線通信装置A1(101)の通信エリア111内に異なる無線ネットワークの無線通信装置B1(105)が侵入していることを示している。
図2はこの無線通信装置101乃至108の構成を示すブロック図である。
図2において、無線処理部201はアンテナ200から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換し、フレームを生成するものであり常時受信可能状態にある。また、無線処理部201はデジタル信号フレームをアナログ信号に変換し、アンテナ200から送出するものである。このアンテナ200は無指向性アンテナであり、通信可能エリア内へ電波を放出する。
フレーム判定部202は無線処理部201が受信したフレームがビーコンフレームであるか、あるいはデータフレームであるかを判別する。
ここで、各フレームについて説明する。
図3(a)はビーコンフレームのフォーマットを示している。
図3(a)において、ビーコングループ(BG)301はビーコンを送信する時間帯が同一のビーコンピリオド内にあるものを特定するものであり、管理情報302はビーコンの衝突情報やデータの送信時刻などを通知するものであり、通知すべきこれらの情報がある場合に付加される。なお、同一ビーコングループの無線通信装置は、ひとつの無線ネットワークを形成する。
図3(b)はこの管理情報のフォーマットを示している。
図3(b)において、管理情報No311は管理情報を識別するIDであり、ソースデバイスID312は、この管理情報の送信元の無線通信装置を特定するIDであり、BGID313はビーコングループを特定するIDであり、オフセット時間314はスーパーフレーム周期の先頭からビーコン送信期間までの時間であり、Rx/Tx315は受信、送信を識別するものであり、管理情報タイプ316はビーコンの種別を示し、TTL317はこの管理情報の有効時間を示すものである。
図4はデータフレームのフォーマットを示している。
図4において、データ401にはコンテンツや制御情報などの通信データが記載されている。
また、フレーム判定部202はこれらのフレームから必要な情報を抽出し、記録部203に記録する。
図5(a)は記録部203に記録される受信ビーコン情報テーブルのフォーマットを示す。
図5(a)において、ソースデバイスID501、ビーコングループID502、管理情報タイプ503、オフセット504、有効時間505には、それぞれ受信したビーコンフレーム内のソースデバイスID312、ビーコングループ301、管理情報タイプ316、オフセット時間314、TTL317が記録される。この有効時間504は後述するビーコン送信指示部206によりスーパーフレーム毎に’1’減算される。
図5(b)はビーコングループ内の各無線通信装置のビーコンを送信するスロット位置を記録したテーブルである。
デバイスID511は無線通信装置を特定するIDであり、スロット位置512はビーコンをその無線通信装置が送信するビーコン送信期間でのタイミングを示している。
上位層処理部204はTCP/IP層以上のプロトコル処理を行うものである。
フレーム構成部205は記録部203から必要な情報を読み出し、管理情報を含むビーコンフレーム、あるいはデータフレームを構成するものである。
ビーコン送信指示部206はタイマーであり、スーパーフレーム周期毎に、オフセット時間から始まるビーコン送信期間における自己のスロット位置で、フレーム構成部205に対して、構成したフレームの無線処理部201への送出を指示するものである。
以上のように構成された無線通信装置について、以下にその動作、作用を説明する。
図6は本発明に係る無線通信装置が信号を受信したときの動作を示すフローチャートである。
図6において、まず、アンテナ200から受信された信号は無線処理部201でデジタルフレームに変換され(ステップS601)、フレーム判定部202がそのフレームの種別を判定する(ステップS602)。受信したフレームがビーコンフレームでない場合は、上位層処理部204で上位層の処理を行い(ステップS603)、ビーコンフレームである場合は、自己の属するビーコングループと同一のビーコングループからのものであるか否かを判定する(ステップS604)。
次に、同一ビーコングループのものでない場合、フレーム判定部202は、記録部203内の受信ビーコン情報テーブルに、管理情報302に記載されているそれぞれの情報を記録する(ステップS605)。
一方、同一ビーコングループのものであった場合、フレーム判定部202は、受信したビーコンのビーコン受信期間(以下、「ビーコンピリオド(BP)」という。)中のスロット位置と、ソースデバイスID501とを、図5(b)に示すビーコンスロット位置記録テーブルに記録する(ステップS606)。
次に、フレーム判定部202はビーコンフレームに管理情報302があって、未処理であるか否かを判定し(ステップS607)、ない場合は処理を終了し、ある場合は管理情報302内の管理情報タイプ316を抽出し、管理情報タイプを判別する(ステップS608)。
この管理情報タイプには、他ビーコングループのビーコンを受信したことを通知する管理情報タイプ0と、他ビーコングループのビーコンを受信したことを中継する管理情報タイプ1と、他ビーコングループのビーコンとの衝突が解消されたことを通知する管理情報タイプ2と、BPのスーパーフレーム内での時間的位置の移動を通知する管理情報タイプ3とがある。
フレーム判定部202は、管理情報タイプ0のビーコンを受信したときには、他グループのBP通知受信処理(ステップS609)を行い、管理情報タイプ1を受信したときには、他グループのBP受信中継処理(ステップS610)を行い、管理情報タイプ2を受信したときには、他グループのBP受信解消処理(ステップS611)を行い、管理情報タイプ3を受信したときには、BP移動処理(ステップS612)を行う。その後、ステップS607へ移行する。
以下に、これら各処理について説明する。
図7は他グループのBP通知受信処理(ステップS609)を示すフローチャートであり、フレーム判定部202は記録部203内の受信ビーコン情報テーブルに管理情報302から抽出した情報を記録し(ステップS701)、処理を終了する。
図8は他グループのBP受信中継処理(ステップS610)を示すフローチャートであ
る。フレーム判定部202は管理情報302からソースデバイスID312とBGID313を抽出し、それらと同一のソースデバイスIDおよびビーコングループIDを有し、管理情報タイプ1を受信したことの登録が既にあるか否かを判定し(ステップS801)、ない場合は、新たな情報として、受信ビーコン情報テーブルに記録し(ステップS802)、処理を終了する。
一方、登録があった場合、管理情報302のTTL317と、登録されている情報の有効時間505とを比較し(ステップS803)、TTL317が大きいときは受信ビーコン情報テーブルを更新するためにステップS802へ移行する。TTL317が小さいときは、登録した情報よりも古い情報であると判断し、そのまま処理を終了する。
図9は他グループのBP受信解消処理(ステップS611)を示すフローチャートである。フレーム判定部202は管理情報302からソースデバイスID312とBGID313を抽出し、それらと同一のソースデバイスIDおよびビーコングループIDを有し、管理情報タイプ2を受信したことの登録が既にあるか否かを判定する(ステップS901)。登録がある場合、管理情報302のTTL317が登録された情報の有効時間505より小さいか判定し(ステップS902)、小さい場合は処理を終了する。
一方、大きい場合は、管理情報タイプ1を受信したことの登録があるか否かを判定し(ステップS903)、登録がない場合は、フレーム判定部202は管理情報302の情報を記録部203内の受信ビーコン情報テーブルに記録する(ステップS904)。
一方、登録がある場合、フレーム判定部202は管理情報302のTTL317が登録された情報の有効時間505より小さいか判定し(ステップS905)、小さい場合は処理を終了する。
大きい場合は、この管理情報タイプ1の記録を受信ビーコン情報テーブルから削除し(ステップS906)、ステップS904へ移行する。
図10はBP移動処理(ステップS612)を示すフローチャートである。
フレーム判定部202は受信ビーコン情報テーブルを参照し、管理情報タイプ3であって、オフセット時間314が同一の登録があるか否かを判定し(ステップS1001)、同一の登録がない場合、管理情報302から抽出したソースデバイスID312とBGID313と同一のソースデバイスIDおよびビーコングループIDを有する登録があるか否かを判定する(ステップS1002)。登録がない場合は、管理情報302の情報を受信ビーコン情報テーブルに記録し(ステップS1003)、処理を終了する。
登録があった場合、管理情報302のTTL317が登録された情報の有効時間505より小さいか判定し(ステップS1004)、小さい場合は処理を終了し、大きい場合はステップS1003へ移行する。
ステップS1001において、オフセット時間314が同一の登録があった場合、管理情報302のTTL317が登録された情報の有効時間505より小さいか否かを判定する(ステップS1005)。小さい場合は記録されていた管理情報タイプ3の記録を削除し、ステップS1003へ移行する。
一方、大きい場合はそのまま処理を終了する。
以上が、本発明に係る無線通信装置が信号を受信したときの動作である。
次に、本発明に係る無線通信装置がビーコンを送信するときの動作を説明する。図11はこのときの動作を示すフローチャートである。なお、このビーコンの送信タイミングはビーコン送信指示部206からスーパーフレーム毎にフレーム構成部205に通知される。
図11において、フレーム構成部205は記録部203内の受信ビーコン情報テーブルの記録をチェックし、有効時間505が’0’でない、管理情報タイプ503が0乃至3の情報が登録されているか否かを判定する(ステップS1101)。登録がない場合、フレーム構成部205は管理情報の付加されていないビーコンフレームを生成し無線処理部301へ送出する(ステップS1102)。
無線処理部301はこれを受けて、ビーコンフレームをUWB信号に変換し、アンテナ200を介して発信する(ステップS1103)。
一方、ステップS1101において、管理情報タイプ0乃至管理情報タイプ3の情報が登録されていた場合、管理情報タイプ毎に管理情報302の生成を行う。
受信ビーコン情報テーブルに記録されている情報の管理情報タイプがタイプ0あるいは1である場合(ステップS1104)、フレーム構成部205は受信しているこれらの管理情報を同一ビーコングループの無線通信装置へ中継して通知するため、ビーコンフレームに付加する管理情報302を生成する。すなわち、フレーム構成部205は管理情報302のソースデバイスID312に登録されているソースデバイスID501の情報をセットし、BGID313にビーコングループID502の情報をセットし、オフセット時間314にオフセット時間504の情報をセットし、Rx/Tx315にTxをセットし、管理情報タイプ316に管理情報タイプ1をセットし、TTL317に有効時間505から’1’減算した時間をセットする(ステップS1105)。その後、ステップ1102へ移行する。
また、受信ビーコン情報テーブルに記録されている情報の管理情報タイプがタイプ2である場合(ステップS1106)、フレーム構成部205はこの管理情報を同一ビーコングループの無線通信装置へ中継して通知するため、ステップS1105と同様にして、ビーコンフレームに付加する管理情報302を生成する。但し、管理情報タイプ316には管理情報タイプ2がセットされる(ステップS1107)。その後、ステップ1102へ移行する。
また、受信ビーコン情報テーブルに記録されている情報の管理情報タイプがタイプ3である場合(ステップS1108)、フレーム構成部205はこの管理情報を同一ビーコングループの無線通信装置へ中継して通知するため、ステップS1105と同様にして、ビーコンフレームに付加する管理情報302を生成する。但し、管理情報タイプ316には管理情報タイプ3がセットされる(ステップS1109)。その後、ステップ1102へ移行する。
また、受信ビーコン情報テーブルに記録されている情報のビーコングループが自己のビーコングループでない場合(ステップS1110)、フレーム構成部205はこの情報を同一ビーコングループの無線通信装置へ通知するため、ビーコンフレームに付加する管理情報302を生成する。すなわち、フレーム構成部205は管理情報302のソースデバイスID312に自己のデバイスIDをセットし、BGID313に自己の属するビーコングループIDをセットし、オフセット時間314には、オフセット時間504の情報をセットし、Rx/Tx315にTxをセットし、管理情報タイプ316に管理情報タイプ
0をセットし、TTL317に有効時間505から’1’減算した時間をセットする(ステップS1111)。
次に、フレーム構成部205はオフセット時間314が自己のビーコングループのビーコン送信期間BP内である場合、ビーコンの衝突のおそれがあると判断し(ステップS1112)、自己の属するビーコングループの無線通信装置へ、ビーコン送信期間BPの移動を通知するための管理情報を生成する。すなわち、フレーム構成部205は図5(a)のオフセット時間504に基づいて、ビーコン送信期間BPが重複することのない時間帯を新たに求める。そして、その時間帯がビーコン送信期間BPとなるようなオフセット時間を管理情報302のオフセット時間314にセットする。また、管理情報タイプ316には管理情報タイプ3をセットし、TTL317には255をセットする。その他のフィールドにはステップS1112でセットしたものと同じものをセットする(ステップS1113)。その後、ステップ1102へ移行する。
なお、TTL317は255に限らずネットワークの大きさに応じた適当な値を設定することが出来る。
以上が、本発明に係る無線通信装置がビーコンを送信するときの動作である。このように、受信ビーコン情報テーブルにTTL505が‘0’になるまで、その登録されている管理情報を通知するビーコンを送信し続ける。
次に、上記のように動作する本発明に係る無線通信装置が同一ビーコングループの無線通信装置間で相互に通信しているとき、他のビーコングループの装置が通信エリアに侵入したときの動作について以下に説明する。
図12は、同一ビーコングループの無線通信装置101乃至104の通信エリアに、他のビーコングループの装置B1、および装置C1が侵入した様子を示す概念図である。
図12において、無線通信装置A1(101)は自己の通信エリア111内にある無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)とは通信できるが、無線通信装置A4(104)に対しては通信ができない。また、無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)はそれぞれ通信エリア112、113内に無線通信装置A1(101)や無線通信装置A4(104)を有しているので、同一ビーコングループの全ての無線通信装置と通信が可能である。また、無線通信装置A4(104)は自己の通信エリア111内にある無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)とは通信できるが、無線通信装置A1(101)に対しては通信ができない。さらに、無線通信装置B1(1201)は無線通信装置A1(101)の通信エリアにのみ侵入しているため、無線通信装置A2(102)乃至無線通信装置A4(104)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを検出できない。同様に、無線通信装置C1(1202)は無線通信装置A4(104)の通信エリアにのみ侵入しているため、無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A3(103)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを検出できない。
図13は、このときの本発明に係る無線通信方法を説明するシーケンス図である。ただし、装置B1および装置C1のBPは装置A1乃至A3のビーコングループのBPとは重複しないものとする。
まず、無線通信装置A3(103)が通信可能エリア113内の無線通信装置A1(101)、A2(102)、A4(104)に対して通信を行うため、ビーコン送信期間BPの自己のスロットで無指向性アンテナから管理情報を含まない通常のビーコンをエリア
113内へ送信する(ステップS1301)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を生成する。そして、無線通信装置A1(101)は自己のスロットでこの管理情報A1_0を付加したビーコンを送信する(ステップS1302)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1303)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを検出しているため、自己の属するビーコングループの無線通信装置へ、その旨を記載した管理情報タイプ0の管理情報A4_0をさらに生成する。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1304)。
次に、無線通信装置A3(103)は無線通信装置A4(104)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1、A4_0を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1、A4_1を生成する。そして、無線通信装置A3(103)は管理情報A1_1、A4_1を付加したビーコンを次のスーパーフレーム周期の自己のスロットで送信する(ステップS1305)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A4_1を生成する。また、無線通信装置A1(101)は管理情報A1_1も受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A1(101)は自己のスロットでこの管理情報A1_0、A4_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1306)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A4_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1、A4_1を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A4_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1307)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A4_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1308)。
以上が、ビーコングループを同一にする無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A4(104)の相互通信エリアに、他のビーコングループの無線通信装置B1(1201)と無線通信装置C1(1202)とが侵入して来たときの動作である。
これにより、同一ビーコングループの無線通信装置はすべて、他のビーコングループの無線通信装置の侵入を知ることができる。なお、上記の例では、侵入してきた無線通信装置との間でビーコン送信期間BPが重複しないので、ビーコン送信期間を移動する動作は行わない。
次に、その後、無線通信装置C1(1202)が無線通信装置A4(104)の通信エリア114から退場したときの動作について説明する。
図14はこのときの動作を示すシーケンス図であり、ステップS1305乃至ステップS1307は図13と同一である。
無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。また、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンをこのとき検出していないため、これ以上の管理情報を生成しない。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1401)。
次に、無線通信装置A3(103)は無線通信装置A4(104)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A3(103)は受信ビーコン情報テーブルにソースデバイスIDが無線通信装置A4(104)であり、ビーコングループが自己と異なる、管理情報タイプ0の管理情報A4_0が登録されていることを検出し、現在この管理情報A4−0が受信されていないことを認識する。これにより、無線通信装置A3(103)は無線通信装置C1(1202)が退場したと判定し、タイプ2の管理情報A4_2を生成する。そして、無線通信装置A3(103)は管理情報A1_1、A4_2を付加したビーコンを次のスーパーフレーム周期の自己のスロットで送信する(ステップS1402)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_2を中継するため、管理情報タイプ2の管理情報A4_2を生成する。このとき、無線通信装置A1(101)は受信ビーコン情報テーブルに記録されているソースデバイスIDが無線通信装置A4(104)のIDである管理情報タイプ1の管理情報を削除する。また、無線通信装置A1(101)は管理情報A1_1も受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A1(101)は自己のスロットでこの管理情報A1_0、A4_2を付加したビーコンを送信する(ステップS1403)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A4_2を中継するため、管理情報タイプ1の管理情報A1_1と、管理情報A4_2を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A4_2を付加したビーコンを送信する(ステップS
1404)。このとき、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)と同様にして、受信ビーコン情報テーブルに記録されているソースデバイスIDが無線通信装置A4(104)のIDである管理情報タイプ1の管理情報を削除する。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_2を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。また、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを検出していないため、これ以上の管理情報を生成しない。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1405)。
これらステップS1402乃至S1405が繰り返され、無線通信装置A3(103)の受信ビーコン情報テーブルに記録されているソースデバイスIDが無線通信装置A4(104)である管理情報タイプ0の管理情報の有効時間505が’0’となったとき、無線通信装置A3(103)はこの管理情報の登録を削除する。そして、無線通信装置A3(103)は無線通信装置A4(104)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A1_1のみを生成する。そして、無線通信装置A3(103)は管理情報A1_1を付加したビーコンを次のスーパーフレーム周期の自己のスロットで送信する(ステップS1406)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)から管理情報A1_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A1(101)は自己のスロットでこの管理情報A1_0を付加したビーコンを送信する(ステップS1407)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0を中継するため、管理情報タイプ1の管理情報A1_1を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1408)。
次に、無線通信装置A4(104)も無線通信装置A2(102)と同様にして、自己のスロットでこの管理情報A1_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1409)。
以上が、ビーコングループを同一にする無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A4(104)の相互通信エリアに侵入した、他のビーコングループの無線通信装置C1(1202)が退場したときの動作である。
これにより、同一ビーコングループの無線通信装置はすべて、侵入してきた他のビーコングループの無線通信装置が退場したことを知ることができる。
なお、上記の例では無線通信装置A3(103)が無線通信装置A4(104)からの管理情報A4_0が受信されていないことを認識して無線通信装置C1(1202)が退場したと判定し、管理情報A4_2を生成していたが、この方法に限らず、無線通信装置A4(104)が無線通信装置C1(1202)からのビーコンを所定時間検出しないことにより、ビーコンの衝突解除を通知する管理情報タイプ2の管理情報A4_2を生成す
ることも可能である。
図15は、装置B1のBPが装置A1乃至A3のビーコングループのBPと重複し、装置C1のBPが重複しないときの動作を示すシーケンス図である。図13に示したシーケンス図とは、無線通信装置A1(101)からBPの移動を通知する管理情報タイプ3の管理情報が通知され、無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A4(104)がその新たなBPへ移動する点が異なる。
まず、無線通信装置A3(103)が通信可能エリア113内の無線通信装置A1(101)、A2(102)、A4(104)に対して通信を行うため、ビーコン送信期間BPの自己のスロットで無指向性アンテナから管理情報を含まない通常のビーコンをエリア113内へ送信する(ステップS1501)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を生成する。このとき、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)のBPと自己のBPとが一部重複することを検出し、BPの移動先の時間帯を求め、その移動先のBPへの移動を指示する管理情報タイプ3の管理情報A1_3を生成する。そして、無線通信装置A1(101)は自己のスロットでこれら管理情報A1_0、A1_3を付加したビーコンを送信する(ステップS1502)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A1_3を中継するため、管理情報タイプ1の管理情報A1_1と、管理情報A1_3とを生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A1_3を付加したビーコンを送信する(ステップS1503)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するため、管理情報タイプ1の管理情報A1_1、と管理情報A1_3とを生成する。また、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを検出しているため、その旨を記載した管理情報タイプ0の管理情報A4_0をさらに生成する。このとき、BPが重複しないので、新たなBPへの移動を指示する管理情報は生成されない。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A1_3、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1504)。
次に、無線通信装置A3(103)は無線通信装置A4(104)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1、A1_3、A4_0を中継するため、管理情報タイプ1の管理情報A1_1、A4_1と管理情報A1_3を生成する。そして、無線通信装置A3(103)は管理情報A1_1、A1_3、A4_1を付加したビーコンを次のスーパーフレーム周期の自己のスロットで送信する(ステップS1505)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A4_1を生成する。また、無線通信装置A1(101)は管理情報A1_1も受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを継続して検出していると、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を新たに生成する。
また、無線通信装置A1(101)はソースデバイスID312が自己のIDである管
理情報タイプ3の管理情報を受信しているので、TTL317が’0’であるか否かをチェックする。現時点ではこの時間が’0’でないので無線通信装置A1(101)はBPの切替を行わず、新たに通知されたA4_1のBPと重複していないことを確認する。このBPと重複していなければ、受信した管理情報A1_3のTTL317を’1’減算した管理情報A1_3を生成し、重複していれば、無線通信装置B1(1201)のBPと無線通信装置C1(1202)のBPとを避けた時間帯のBPをもとめ、新たな管理情報A1_3を生成する。そして、無線通信装置A1(101)はこれらの管理情報A1_0、A1_3、A4_1を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1506)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A1_3、A4_1を中継するため、各管理情報のTTLを’1’減算して、管理情報タイプ1の管理情報A1_1と管理情報A1_3、A4_1を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A1_3、A4_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1507)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1、A1_3を中継するため、各管理情報のTTLを’1’減算して、管理情報タイプ1の管理情報A1_1、A1_3を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A4_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A1_3、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1508)。
上記ステップS1505乃至ステップS1508が3回繰り返された後、無線通信装置A1(101)はBPの切替の登録を行い、ビーコンの送信を中止する。
その後、無線通信装置A1(101)は新たなBPの自己のスロットでビーコンを送信する。このときの付加される管理情報としては、無線通信装置A4(104)から通知されている管理情報A4_1の中継と、自己が発生させる管理情報A1_0である。なお、この新たなBPへ移動後は、無線通信装置B1(1201)と無線通信装置C1(1202)のBPと重複することはないので、管理情報タイプ3の管理情報は付加されない(ステップS1509)。
このとき、無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)は無線通信装置A1(101)からのこのビーコンを検出し、この受信したビーコンの受信タイミングに合わせて、BPを新たな時間帯へ移動する登録を行う。このため、旧BPでの自己のスロットでのビーコン送信を中止する。また、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを検出できないので、BPの移動はこの時点では行われず、以前のBPにおける自己のスロットでビーコンを送信する(ステップS1508)。
次に、無線通信装置A3(103)は新たなBPにおける自己のスロットでビーコンを送信する。このときに付加する管理情報は、BPの移動前に受信していた管理情報A1_1、A4_0を中継するための管理情報A1_1、A4_1である。
このとき、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A3(103)からのこのビーコンを検出し、この受信したビーコンの受信タイミングに合わせて、BPを新たな時間帯へ移動する登録を行う。このため、旧BPでの自己のスロットでのビーコン送信を中止す
る。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_1を中継するための管理情報タイプ1の管理情報A4_1を生成する。また、無線通信装置A1(101)は管理情報A1_1も受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A1(101)は無線通信装置B1(1201)からのビーコンを継続して検出していると、管理情報タイプ0の管理情報A1_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A1(101)はこれらの管理情報A1_0、A4_1を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1511)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A4_1を中継するため、各管理情報のTTLを’1’減算して、管理情報タイプ1の管理情報A1_1、A4_1を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A4_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1512)。
次のスーパーフレーム周期で、同様にステップS1510乃至ステップS1512が処理されたのち、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1を中継するためTTLを’1’減算した管理情報A1_1を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを継続して検出しているため、管理情報タイプ0の管理情報A4_0を新たに生成する。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1513)。
以上が、ビーコングループを同一にする無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A4(104)の相互通信エリアに、BPの一部が重複する他のビーコングループの無線通信装置B1(1201)と、BPの重複しない他のビーコングループの無線通信装置C1(1202)とが侵入して来たときの動作である。
これにより、ビーコングループのいずれかの無線通信装置が、BPの一部が重複する他ビーコングループの無線通信装置の侵入を検知したとき、これを同一ビーコングループの全ての無線通信装置へ通知することができるので、重複しない新たなBPへ移動することができる。
なお、無線装置A1(101)の新たなBPへの切替タイミングとして、ステップS1505乃至ステップS1508が3回繰り返された後としているが、この繰り返し回数はネットワークの大きさに応じて適当に決定することが出来る。
また、無線装置A1(101)の新たなBPへの切替タイミングとして、無線装置A1(101)の周辺の無線装置A2(102)およびA3(103)からのビーコンにソースデバイスIDが自己のIDである管理情報タイプ3の管理情報が含まれることを確認した場合に切替えてもよい。
また、上記の例では、無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)は無線通信装置A1(101)からの移動後のビーコンを検出し、この受信したビーコンの受信タイミングに合わせて、BPを新たな時間帯へ移動する登録を行っているが、これに限らず、このビーコンを検出後、それぞれが任意のタイミングでBPを移動する登録を行う
ことも可能である。
また、各無線通信装置は新たなBPへ移動後、自己が通信したい無線通信装置のビーコンも新たなBPへ移動しているのを確認した後に、通信を再開する。これにより、BPの移動中にデータ通信タイミングが合わないことによる通信不可状態となることを防止できる。
さらに、各無線ネットワークにはネットワークIDが割り振られ、そのネットワークIDがビーコンに含まれるようにすることも可能である。これにより、無線通信装置A1(101)と無線通信装置B1(1201)とが共にBPを移動しようとしたとき、ネットワークIDの大きいものが移動し、小さい方はBPを移動しないようにすることができ、両方の無線ネットワークが同時に移動して再度BPが重なってしまうという不具合を防止できる。
図16は、装置B1と装置C1のBPが共に、装置A1乃至A3のビーコングループのBPと重複するときの動作を示すシーケンス図である。
図15に示したシーケンス図とは、無線通信装置A1(101)と無線通信装置A4(104)からのBPの移動を通知するビーコンタイプ3の管理情報が通知され、デバイスIDの小さい方の無線通信装置A1(101)の通知が優先される点が異なる。
まず、無線通信装置A3(103)が通信可能エリア113内の無線通信装置A1(101)、A2(102)、A4(104)に対して管理情報を含まない通常のビーコンをエリア113内へ送信する(ステップS1601)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からビーコンを受信したとき、中継する管理情報が含まれておらず、また、無線通信装置B1(1201)からのビーコンも、まだ検出していないため、管理情報を含まない通常のビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1602)。
次に、無線通信装置A2(102)も同様に、管理情報を含まない通常のビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1603)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信したとき、無線通信装置C1(1202)からのビーコンを検出しているため、ビーコンタイプ0の管理情報A4_0を生成する。このとき、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)のBPと自己のBPとが一部重複することを検出し、BPの移動先の時間帯を求め、その移動先のBPへの移動を指示するビーコンタイプ3の管理情報A4_3を生成する。そして、無線通信装置A4(104)は自己のスロットでこれら管理情報A4_0、A4_3を付加したビーコンを送信する(ステップS1604)。
次に、無線通信装置A3(103)は無線通信装置A4(104)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_0、A4_3を中継するため、ビーコンタイプ1の管理情報A4_1と管理情報A4_3を生成する。そして、無線通信装置A3(103)は管理情報A4_1、A4_3を付加したビーコンを次のスーパーフレーム周期の自己のスロットで送信する(ステップS1605)。
次に、無線通信装置A1(101)は無線通信装置A3(103)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A4_1を中継するためのビーコンタイプ1の管理情報A4_1を生成する。また、無線通信装置A1(101)は管理情報A4_3も受信
するが、自己も無線通信装置B1(1201)のBPと自己のBPとが一部重複することを検出し、BPの移動先の時間帯を求める。このとき、無線通信装置A1(101)は装置IDが無線通信装置A3(103)より小さいので自己が新たなビーコン送信期間を決定する権利があると判断し、その移動先のBPへの移動を指示するビーコンタイプ3の管理情報A1_3を生成する。そして、管理情報A4_3は中継せず、ビーコンタイプ0の管理情報A1_0を新たに生成し、管理情報A1_0、A1_3、A4_1を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1606)。
次に、無線通信装置A2(102)は無線通信装置A1(101)からのビーコンを受信し、この管理情報A1_0、A1_3、A4_1を中継するため、各管理情報のTTLを’1’減算して、ビーコンタイプ1の管理情報A1_1、A4_1と、管理情報A1_3を生成する。そして、無線通信装置A2(102)は自己のスロットでこの管理情報A1_1、A1_3、A4_1を付加したビーコンを送信する(ステップS1607)。
次に、無線通信装置A4(104)は無線通信装置A2(102)からのビーコンを受信し、これに付加されている管理情報A1_1、A1_3を中継するため、各管理情報のTTLを’1’減算して、ビーコンタイプ1の管理情報A1_1、A1_3を生成する。また、無線通信装置A4(104)は管理情報A4_1を受信するが、この管理情報のソースデバイスIDが自己のIDであるため中継せず廃棄する。そのかわり、無線通信装置A4(104)は無線通信装置C1(1202)からのビーコンを継続して検出しているため、ビーコンタイプ0の管理情報A4_0を新たに生成する。しかし、無線通信装置A4(104)は装置IDが無線通信装置A1(101)より大きいため、移動先のビーコン送信期間を求めることはしない。そして、無線通信装置A4(104)は管理情報A1_1、A1_3、A4_0を付加したビーコンを自己のスロットで送信する(ステップS1608)。
上記ステップS1605乃至ステップS1608が3回繰り返された後、無線通信装置A1(101)はBPの切替の登録を行い、ビーコンの送信を中止する。
なお、このとき無線通信装置A2(102)と無線通信装置A3(103)はTTLが’0’のビーコンタイプ3の管理情報を受信しても、ソースデバイスIDが自己のIDでないためBPの変更は行わず、そのまま自己のスロットでビーコンを送信する(ステップS1507、ステップS1508)。
その後、無線通信装置A1(101)は新たなBPの自己のスロットでビーコンを送信する。このときの付加される管理情報としては、無線通信装置A4(104)から通知されている管理情報A4_1の中継と、自己が発生させる管理情報A1_0である。なお、この新たなBPへ移動後は、無線通信装置B1(1201)と無線通信装置C1(1202)のBPと重複することはないので、ビーコンタイプ3の管理情報は付加されない(ステップS1509)。
以降の動作は、図15に示したステップ1508乃至ステップS1513と同一である。
以上が、ビーコングループを同一にする無線通信装置A1(101)乃至無線通信装置A4(104)の相互通信エリアに、BPの一部が重複する他のビーコングループの無線通信装置B1(1201)と無線通信装置C1(1202)とが侵入して来たときの動作である。
これにより、ビーコングループのいずれか複数の無線通信装置が、BPの一部が重複す
る他ビーコングループの無線通信装置の侵入を検知したとき、これらの侵入者のBPを避けたBPを一義的に決定することができるので、統一したBPを同一ビーコングループの全ての無線通信装置が知ることが可能になる。そして、すべての無線通信装置が重複しない新たなBPへ移動することができる。
なお、無線装置A1(101)の新たなBPへの切替タイミングとして、ステップS1605乃至ステップS1608が3回繰り返された後としているが、この繰り返し回数はネットワークの大きさに応じて適当に決定することが出来る。
また、無線装置A1(101)の新たなBPへの切替タイミングとして、無線装置A1(101)の周辺の無線装置A2(102)およびA3(103)からのビーコンにソースデバイスIDが自己のIDである管理情報タイプ3の管理情報が含まれることを確認した場合に切替えてもよい。
さらに、無線装置A1(101)は新たなBPへ切替える以前にBPの一部が重複する他のビーコングループの侵入が解消されたことを検出した場合は、管理情報タイプ4の管理情報を含むビーコンを送信することで、BPの切替を取り消すことができる。
この場合、管理情報タイプ4の管理情報を含むビーコンを受信した無線装置A2(102)およびA3(103)はビーコンのソースデバイスIDがすでに受信済みの管理情報タイプ3に関するソースデバイスIDと同一の場合TTLの比較を行い、管理情報タイプ4のTTLの方が大きい場合は、管理情報タイプ3に関する記録を消去し、管理情報タイプ4の中継を行う。
以上のように本発明によれば、無線ネットワーク内の無線通信装置それぞれがビーコンを送信する場合にも、同一ビーコングループのすべての無線通信装置が、ビーコン送信期間を他のビーコングループのビーコン送信期間と重ならない時間帯へ移動することにより、他の無線ネットワークの無線通信装置からのビーコンと衝突を回避することが可能になる。
本発明は、アドホック通信等をするときの無線通信方法および無線通信装置に有用であり、無線ネットワーク内の無線通信装置それぞれがビーコンを送信する場合に、他の無線ネットワークの無線通信装置からのビーコンと衝突を回避するのに適している。
本発明の実施の形態1における無線通信ネットワークの構成を示す図 本発明の実施の形態1における無線通信装置の構成を示す図 (a)本発明の実施の形態1におけるビーコンフレームフォーマットを示す図(b)本発明の実施の形態1における管理情報のフォーマットを示す図 本発明の実施の形態1におけるデータフレームフォーマットを示す図 (a)本発明の実施の形態1における受信ビーコン情報テーブルの構造を示す図(b)本発明の実施の形態1におけるビーコンスロット位置テーブルの構造を示す図 本発明の実施の形態1におけるフレーム受信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるBP通知受信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるBP受信中継処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるBP受信解消処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるBP移動処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1におけるフレーム送信処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における無線ネットワークの衝突を示す図 本発明の実施の形態1における無線通信装置が行うビーコン種突時の処理を示す図 本発明の実施の形態1における無線通信装置が行うビーコン種突解消時の処理を示す図 本発明の実施の形態1における無線通信装置が行うビーコン種突時のBP移動処理を示す図 本発明の実施の形態1における無線通信装置が行うビーコン種突時のBP移動処理を示す図 従来例における無線通信方法を示す図 従来例における無線通信方法を示す図
符号の説明
101、102、103、104、105、106、107、108、1201、1202 無線通信装置
111、112、113、114、115、116、117、118、1211、1212 通信可能エリア
200 アンテナ
201 無線処理部
202 フレーム判定部
203 記録部
204 上位層処理部
205 フレーム構成部
206 ビーコン送信指示部

Claims (29)

  1. 第1の無線通信装置が自己の属する自ネットワークで使用するビーコン送信期間内で、他ネットワークのビーコンを検出したとき、ビーコンの衝突と、自ネットワークの前記ビーコン送信期間を他ネットワークのビーコン送信時間帯以外の新たな時間帯に移動することとを通知する衝突通知を行うビーコンを送信するステップと、
    第1の無線通信装置と同一ネットワークに属する第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からの前記衝突通知を受けたとき、前記衝突通知を中継して送信するステップと、
    第1の無線通信装置および第2の無線通信装置と同一ネットワークに属する第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からの前記衝突通知を受け、前記衝突通知をさらに中継して送信するステップと、
    第1の無線通信装置が前記新たな時間帯へ前記ビーコン送信期間を移動してビーコンを送信するステップと、
    第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からのビーコンを受信したとき、新たな前記ビーコン送信期間でビーコンを以降送信するステップと、
    第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からのビーコンを受信したとき、新たな前記ビーコン送信期間でビーコンを以降送信するステップとを有する無線通信方法。
  2. 第1の無線通信装置は前記衝突通知に、当該通知の有効時間をさらに含め、前記有効時間内に前記新たな時間帯でビーコンを送信し、
    第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、通知された前記有効時間が経過したとき、前記衝突通知の中継を停止する請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 第1の無線通信装置は前記衝突通知に、自己を特定する装置IDをさらに含め、
    第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、装置IDが同一の前記衝突通知を受信したとき、有効時間の大きい方の通知を優先する請求項2に記載の無線通信方法。
  4. 第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、装置IDが異なる前記衝突通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する前記衝突通知を優先する請求項3に記載の無線通信方法。
  5. 第1の無線通信装置、第2の無線通信装置、および第3の無線通信装置は、前記衝突通知を送信、あるいは受信してから、送信先の無線通信装置のビーコンを前記新たな時間帯で受信するまでの間、通信を禁止する請求項1に記載の無線通信方法。
  6. 第1の無線通信装置は前記衝突通知後、自ネットワークのビーコン送信期間内で、他ネットワークのビーコンを所定時間連続して検出しないとき、前記ビーコンの衝突が解消したことを通知する衝突解消通知を行うビーコンを送信するステップと、
    第2の無線通信装置および第3の無線通信装置が前記衝突解消通知を受信したとき、ビーコン送信期間の前記新たな時間帯への移動を中止するとともに、前記衝突解消通知を中継して送信する請求項1に記載の無線通信方法。
  7. 第1の無線通信装置は前記衝突解消通知に、当該衝突解消通知の有効時間をさらに含め、第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、前記有効時間が経過したときに前記中継を終了する請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 第1の無線通信装置は前記衝突解消通知に、自己を特定する装置IDをさらに含め、
    第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、装置IDが同一の前記衝突解消通知を受信したとき、前記衝突通知の前記有効時間より前記衝突解除通知の前記有効時間が大き
    い場合、前記衝突通知により通知された前記有効時間の設定を削除する請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 第2の無線通信装置および第3の無線通信装置は、前記衝突解消通知を受信した後に、装置IDが同一の前記衝突通知を受信したとき、前記衝突解消通知の前記有効時間より前記衝突通知の前記有効時間が大きい場合、前記衝突解消通知により通知された前記有効時間の設定を削除する請求項8に記載の無線通信方法。
  10. 第1の無線通信装置が自己の属する自ネットワークで使用するビーコン送信期間外で、他ネットワークのビーコンを検出したとき、当該検出されたビーコン送信期間を通知するビーコン時間通知を行うビーコンを送信するステップと、
    第2の無線通信装置が第1の無線通信装置からの前記ビーコン時間通知を受けたとき、前記ビーコン時間通知を中継して送信するステップと、
    第3の無線通信装置が第2の無線通信装置からの前記ビーコン時間通知を受け、前記ビーコン時間通知をさらに中継して送信するステップと
    を有する請求項1に記載の無線通信方法。
  11. 第1の無線通信装置が前記衝突通知を行うとき、同一ネットワークに属する他の無線通信装置からの前記ビーコン時間通知で通知されたビーコン送信期間をさらに除く時間帯を、移動する前記新たな時間帯とする請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 第2の無線通信装置は前記ビーコン時間通知に、当該通知の有効時間をさらに含め、
    第3の無線通信装置は、前記ビーコン時間通知の有効時間が経過したとき、前記ビーコン時間通知の中継を停止する請求項10に記載の無線通信方法。
  13. 第2の無線通信装置は前記ビーコン時間通知に、自己を特定する装置IDをさらに含め、第3の無線通信装置は、装置IDが同一の前記ビーコン時間通知を受信したとき、前記ビーコン時間通知の有効時間の大きい方の通知を優先し、装置IDが異なる前記ビーコン時間通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する前記ビーコン時間通知を優先する請求項12に記載の無線通信方法。
  14. 第2の無線通信装置は前記ビーコン時間通知を受信後、当該ビーコン時間通知を所定時間連続して検出しないとき、前記ビーコン時間通知の廃棄を指示するビーコン時間廃棄通知を行うビーコンを送信するステップと、
    第3の無線通信装置が前記ビーコン時間廃棄通知を受信したとき、当該ビーコン時間廃棄通知を中継して送信する請求項10に記載の無線通信方法。
  15. 第2の無線通信装置は前記ビーコン時間廃棄通知に、当該通知の有効時間をさらに含め、第3の無線通信装置は、前記ビーコン時間廃棄通知の有効時間が経過したとき、前記ビーコン時間廃棄通知の中継を停止する請求項14に記載の無線通信方法。
  16. 第2の無線通信装置は前記ビーコン時間廃棄通知に、第1の無線通信装置を特定するIDをさらに含め、
    第3の無線通信装置は、装置IDが同一の前記ビーコン時間廃棄通知を受信したとき、当該ビーコン時間廃棄通知の前記有効時間が大きい方を優先し、装置IDが異なる前記ビーコン時間廃棄通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する前記ビーコン時間廃棄通知を優先するする請求項15に記載の無線通信方法。
  17. 第3の無線通信装置は同じ装置IDで受信したとき有効時間の大きい方を優先する請求項16記載の無線通信方法。
  18. ビーコンを受信し、フレームを抽出するビーコン受信部と、
    抽出したフレームがデータの送受信を要求するものであるか、あるいは他のネットワークのビーコンとの衝突を通知するものであるかを判定するフレーム判定部と、
    前記フレーム判定部が衝突通知であると判定したとき、当該衝突通知を中継する衝突通知フレームを生成するフレーム構成部と、
    前記衝突通知フレームをビーコン送信タイミングで送信指示するビーコン送信指示部と
    を有する無線通信装置。
  19. 前記衝突通知のフレームには、ビーコンの送信期間として、他ネットワークのビーコン送信期間以外の新たな時間帯を規定した情報を有し、
    ビーコン送信指示部が前記ビーコン受信部からの前記新たな時間帯での自ネットワークからのビーコン検出通知を受けたとき、前記ビーコン送信タイミングを前記新たな時間帯に切り替える請求項18に記載の無線通信装置。
  20. 前記衝突通知のフレームには、当該衝突通知の有効時間情報をさらに有し、
    前記フレーム構成部は前記ビーコン送信指示部からのビーコン送信指示を受信する毎に前記有効時間をカウントし、当該有効時間の経過までは、前記衝突通知フレームの生成を行う請求項19に記載の無線通信装置。
  21. 前記衝突通知のフレームには、当該衝突通知フレームを送信した無線通信装置を特定する装置IDをさらに有し、
    前記フレーム判定部は装置IDが同一の前記衝突通知フレームを受信したとき、前記有効時間の大きい方のフレームを優先する請求項20に記載の無線通信装置。
  22. 前記フレーム判定部は装置IDが異なる前記衝突通知を受信したとき、装置IDの最大、および最小の、自ネットワークであらかじめ規定されているいずれか一方の装置IDを有する前記衝突通知を優先する請求項21に記載の無線通信装置。
  23. 前記フレーム判定部が前記衝突通知を送信、あるいは受信してから、前記ビーコン受信部が送信先の無線通信装置のビーコンを前記新たな時間帯で受信するまでの間、前記フレーム構成部はデータ通信のフレーム生成を行わない請求項22に記載の無線通信装置。
  24. 前記衝突通知を記録する記録部をさらに有し、
    前記フレーム構成部は前記衝突が解消したことを通知する衝突解消通知をフレーム判定部から受けたとき、前記衝突通知の記録を廃棄するとともに、前記衝突解消通知を中継するフレームを生成する請求項23に記載の無線通信装置。
  25. 前記衝突解消通知のフレームには、当該衝突解消通知の有効時間情報をさらに有し、
    前記フレーム構成部は前記ビーコン送信指示部からのビーコン送信指示を受信する毎に前記有効時間をカウントし、当該有効時間の経過までは、前記衝突解消通知フレームの生成を行う請求項24に記載の無線通信装置。
  26. 前記衝突解消通知のフレームには装置を特定する装置IDをさらに有し、
    前記フレーム構成部は装置IDが同一の前記衝突解消通知を受信したとき、前記衝突解消通知の前記有効時間より前記衝突通知の前記有効時間が大きい場合、前記衝突通知の記録を廃棄する請求項25に記載の無線通信装置。
  27. 前記フレーム構成部は前記衝突解消通知を受信したとき、前記記録部に衝突解消通知を記録し、前記衝突解消通知を含むフレームを前記有効時間内に送信しているとき、同じ装置IDを含む前記衝突通知フレームを受信した場合には、
    前記衝突解消通知の前記有効時間より前記衝突通知の前記有効時間が大きければ、前記衝突解消通知の記録を廃棄する請求項26に記載の無線通信装置。
  28. フレーム判定部は自己のビーコン送信期間と重複しない、他ネットワークのビーコン送信期間の情報を受信したとき、前記ビーコン送信期間を記録部に記録し、自己のビーコン送信期間と重複する、他ネットワークのビーコン送信期間を検出したとき、フレーム構成部が当該他ネットワークのビーコン送信期間と前記記録部に記録された他ネットワークのビーコン送信期間とを除く新たな時間帯を自ネットワークのビーコン送信期間とする情報を含む衝突通知フレームを生成する請求項24に記載の無線通信装置。
  29. 各無線通信装置は自己の属する無線ネットワークを特定するネットワークIDを含むビーコンを送信し、
    自己のビーコン送信期間と重複するビーコン送信期間を有するビーコンを受信したとき、当該ビーコンのネットワークIDが自己のネットワークIDより大きい場合、および小さい場合の、あらかじめ規定されているいずれか一方のネットワークIDを有する無線通信装置が衝突通知を行う無線通信方法。

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