JP4238992B2 - カラー画像処理方法およびカラー画像処理装置、カラー画像処理プログラム、記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、入力されるカラー画像信号を、カラープリンタなどのカラー画像記録信号に変換するカラー画像処理技術に関するものであり、より詳細には、特色あるいはさらに墨を含むカラー画像信号を、イエロー、マゼンタおよびシアンなどの色とともに特色あるいはさらに墨を含むカラー画像記録信号に変換する技術に関するものである。
印刷技術では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および墨(ブラック:K)の4色プロセス印刷で再現できない鮮やかな色を表現するための技術として、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の原色系インクや蛍光インクで構成される特色をYMCKの4色に加え、色再現を行っている。特色の色見本としては、Pantone社の色見本などが知られており、1000色程度の特色が定義されている。
しかしながら、印刷機では最大で8色までしか同時に印刷することができないので、使える特色の数は最大でも8色と非常に少なく、デザイナーからは使用できる特色の数を増やしたいといった要望があった。さらに、版ごとに特色を変更する場合においては、印刷機の清掃作業が発生するため、特色印刷は印刷現場において多大な工数がかかるといった問題があった。
さらに、印刷のワークフローにおいて、自然画の入稿がデジタルカメラで行われるようになってきた。デジタルカメラの色空間であるsRGB色空間はYMCK4色のプロセスカラー印刷の色域よりも広いため、忠実再現を目的とした印刷の色域拡大の要求がある。
このような問題および要求に対し、印刷技術では、YMCK4色のプロセスカラーに加えて特色であるRGBのうち少なくとも1色を加えた5色ないし7色で色再現を行うことにより色域を拡大することを目的としたHiFiカラー印刷と呼ばれる色再現方法が提案されている。HiFiカラー印刷としては、Pantone社のヘキサクローム印刷が広く用いられており、YMCK4色に加えてR系のオレンジ(O)インクとGインクを加えた6色で色再現を行うことにより、上述のPantone社の色見本の90%程度を再現できることが知られている。このHiFiカラー印刷の色再現方法(以下HiFiカラーと表記する)は、インクジェット方式や電子写真方式のカラープリンタにもその適用範囲を広げてきており、色域拡大の手法として一般的なものである。
一方、近年のコンピュータ技術、ネットワーク技術およびカラープリンタ技術の発展に伴い、従来は印刷所に発注していた印刷物を、オフィスや自宅等でコンピュータを使って電子的な印刷原稿を作成し、小部数の印刷であればオフィスや自宅等で所有しているカラープリンタで出力し、大部数の印刷であれば印刷所に電子原稿で入稿するデスクトップパブリッシング(以下DTPと表記する)が盛んに行われるようになってきている。DTPの場合では対象となる出力装置が印刷であるので、コンピュータ上で電子的な印刷データを作成する場合は印刷での画像記録信号で作成するのが一般的である。例えば、先程示したヘキサクローム印刷の場合では、イエロー、マゼンタ、シアンおよび墨のYMCK4色に加えて、オレンジおよびグリーンを加えたYMCKOGの6色の色信号を用いて電子原稿を表現する。
このように印刷での画像記録信号を用いて電子原稿上の色を指定する場合では、墨は文字、図形および自然画において、それぞれ違った観点から、電子原稿を作成する編集者によって指定される。具体的には文字および図形については黒文字および黒細線の視認性を向上させるために、文字や細線の濃淡にかかわらず墨1色で指定される。また図形のグレーの表現もイエロー、マゼンタおよびシアンのプロセス墨で表現するか、墨1色で表現するかは編集者の表現意図により異なる。
一方、自然画においては、フォトレタッチソフトやスキャナーにより、通常UCR(Under Color Replacement)やGCR(Gray Color Replacement)と呼ばれる墨入れ処理を行って墨を生成している。このとき、濃度の低い領域では粒状性や階調性を確保するために墨入れを行わず、濃度の高い領域のみに墨入れすることが普通である。また、墨入れ量が大きいと色再現性が悪化するので、自然画においては墨入れ率を低く設定することが多い。
このように文字、図形および自然画においては、墨の指定方法が異なっている。従って、プリンタに出力した場合は編集者の意図どおりに入出力において同じ墨量となり、さらに原稿中において墨1色で指定されている部分は墨1色で出力することが要求されている。
また、HiFiカラー印刷における特色についても、墨の場合と同様に文字、図形および自然画においてそれぞれ違った観点から、電子原稿を作成する編集者によって指定される。具体的には文字および図形については通常のプロセスカラー印刷ではイエローおよびマゼンタの2次色で表現する赤文字および赤細線については、色ずれによる視認性の悪化を防ぐために、文字や細線の濃淡にかかわらず特色であるレッド1色で指定されることが多い。また図形のレッドの表現もイエローおよびマゼンタの2次色のレッドで表現するか、特色であるレッド1色で表現するか、イエローおよびマゼンタの2次色に特色のレッドを加えた3次色で表現するかは編集者の表現意図により異なる。
特色を用いる場合も、自然画においては、フォトレタッチソフトやスキャナーにより、通常はUCR処理を行って、YMCやRGBなどの3原色信号から特色信号を生成している。このとき、例えばプロセスカラー印刷ではイエローおよびマゼンタの2次色で表現する赤の再現において、インク量を減らして印刷コストを削減するために、特色に関するUCR率を高く設定して、特色であるレッドの量を多くし、イエローおよびマゼンタの量を減らして1次色に近い色の組み合わせで再現することがある。あるいは、特色に関するUCR率を低くすることにより、特色であるレッドの量を減らして、イエローおよびマゼンタの量を増やすことにより、2次色から3次色に近い色の組み合わせで再現することにより色合いや階調に深みを持たせることもある。このように、自然画に関しても編集者の表現意図やコスト要求などにより、特色の指定方法は異なる。
上述のように、特色についても文字、図形および自然画における指定方法が墨同様に異なっているが、プリンタに出力した場合は編集者の意図どおりに入出力において同じ特色で出力することが要求されている。
なお、大部数の印刷であれば、電子原稿で指定された色信号に対応する色再現方法で印刷することにより、電子原稿上の色信号を色変換処理する必要はない。しかし、小部数をカラープリンタで出力する場合においては、印刷とカラープリンタの色再現性は大きく異なっているので、HiFiカラー印刷の特色および墨を含む入力色信号をカラープリンタの特色および墨を含む画像記録信号に変換する色変換処理が必要となる。ここで、電子原稿で指定された色再現方法がヘキサクローム印刷などのHiFiカラー印刷である場合では、カラープリンタにおいてもHiFiカラー印刷と同等の色域が要求される。そのため、入力信号であるHiFiカラー印刷と同様な特色および墨を含む画像記録信号で色再現するカラープリンタを用いて出力を行う必要がある。しかし、カラープリンタにおいて印刷の場合と全く特性が同じ特色の色材を利用できるわけではなく、やはりカラープリンタで用いる特色および墨を含む画像記録信号への色変換処理が必要となる。このようなHiFiカラーのための色変換処理の従来技術としては、下記の手法が提案されている。
現在、業界標準として広く普及しているInternational Color Consortium(以後ICCと表記する)の提案する仕様に基づくカラーマネージメントシステム(以後CMSと表記する)では、入力色信号となるYMCKOG色信号など特色および墨を含む機器依存の色空間から、L* * * やXYZ色空間のような機器独立の色信号に変換を行った後に、機器依存の色空間であるカラープリンタの特色および墨を含む画像記録信号に変換する。このような変換処理を行うことにより、入力色信号と出力の画像記録信号が機器独立色信号において一致するため、測色的色再現を保証することが可能であり、高精度な色変換を実現することができる。このようなCMSとしては、Apple社のMac(登録商標)OS上に搭載されているColorSyncやMicrosoft社のWindows(登録商標)に搭載されているICMが代表的なものである。
特色および墨を含む入力色信号から機器独立の色信号への変換は公知であるので、ICCに準拠したHiFiカラーのための色変換処理では、L* * * やXYZ色空間のような3変数からなる機器独立の色信号から特色および墨を含む画像記録信号への変換を実現すれば良い。
特許文献1には、YMCKRGBの7色プロセスインクで色再現する画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、スキャナーなどの入力機器のRGB信号から印刷などの出力機器のYMCKRGBへの色変換をアクロマチック成分(墨成分)とクロマチック成分(RGB成分)のUCRにより決定しており、所謂Kueppers Techniqueと呼ばれる手法が提案されている。この手法はHiFiカラーの色変換処理として、最初に提案された手法であり、アルゴリズムも簡便であるため、広く活用されている。
このKueppers TechniqueをICCに準拠した色変換に適用することを考えると、L* * * 色空間のような機器独立の色空間の色信号を公知の3入力3出力の色変換手段によりRGB色信号に変換し、RGB色信号にアクロマチック成分とクロマチック成分のUCR処理を行うことにより、機器独立の色信号から特色および墨を含む5色ないし7色の画像記録信号への変換が実現できる。
しかしながら、Kueppers Techniqueにおいては、ICCに準拠したHiFiカラーのための色変換処理を実現することはできるが、入力色信号となるYMCKOG色信号など特色および墨を含む機器依存の色空間から、L* * * やXYZ色空間のような機器独立の色信号に変換を行った際に、入力色信号の特色および墨情報が保持されない。そのため、カラープリンタの特色および墨を含む画像記録信号に変換した際の出力の特色量および墨量が、入力色信号の特色量および墨量と異なってしまうといった問題がある。
また、HiFiカラーのための色変換処理としては、所謂分割法と呼ばれる手法が提案されている。この手法では、HiFiカラーの色域について、墨を含む3色もしくは4色の組み合わせで構成される色域に分割し、分割色域内において通常の3色もしくは4色のプリンタと同様の手法で機器独立の色信号から分割色域内における3色もしくは4色の画像記録信号を決定することにより、機器独立の色信号から特色および墨を含む画像記録信号への変換を行う。例えば特許文献2には、墨およびその他の色相の近い2色を組み合わせた分割色域を用いて、機器独立の色信号から特色および墨を含む画像記録信号への変換処理用のダイレクトルックアップテーブル(以下DLUTと表記する)の係数を決定する手法が提案されている。また、例えば特許文献3には、墨およびその他の3色を組み合わせた分割色域を用いて機器独立の色信号から特色および墨を含む画像記録信号への変換処理用のDLUT係数を決定する方法が提案されている。
しかしながら、分割法においてもICCに準拠したHiFiカラーのための色変換処理を実現することはできるが、Kueppers Techniqueの場合と同様に入力色信号の特色情報および墨情報が保持されないので、出力の特色量および墨量は入力色信号の特色量および墨量と異なってしまうといった問題がある。
米国特許第4812899号明細書 特開平2000−32284号公報 特開平2001−136401号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、特色あるいは更に墨を含む入力色信号から、特色あるいは更に墨を含む画像記録信号に変換するHiFiカラーのための色変換処理として、入力であるHiFiカラー印刷の特色量、墨量と、出力であるカラープリンタの特色量、墨量を一致させることが可能なカラー画像処理方法および装置を提供することを目的とするものである。また、入出力における測色的色再現を保証することにより、高精度な色変換を実現することが可能なカラー画像処理方法および装置を提供することを目的とするものである。さらに、このようなカラー画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム及びそのようなプログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換するカラー画像処理方法および装置において、第1の変換ステップあるいは機器独立色信号変換手段で第1の色信号から表色系色座標上の機器独立色信号を決定し、第2の変換ステップあるいは特色量決定手段で第1の色信号の特色信号との色差が最小となる第2の色信号の特色信号を決定し、第4の変換ステップあるいは墨量決定手段で第1の色信号の墨信号と同一の明度となる第2の色信号の墨信号を決定し、第3の変換ステップあるいは色決定手段で機器独立色信号と第2の色信号の特色信号と第4の変換ステップあるいは墨量決定手段で決定した第2の色信号の墨信号から、第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を、機器独立色信号と測色的に等しくなるように決定し、第2の変換ステップあるいは特色量決定手段で決定した特色信号と第4の変換ステップあるいは墨量決定手段で決定した墨信号と第3の変換ステップあるいは色決定手段で決定した特色及び墨以外の色信号を第2の色信号とすることを特徴とするものである。
このような構成によって、HiFiカラーのための色変換処理として、第1の色信号の特色信号及び墨信号から直接第2の色信号の特色信号及び墨信号を決定するので、入出力の特色量及び墨量を一致させることが可能となる。
また、第2の変換ステップまたは特色量決定手段は、決定し第2の色信号の特色信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は第2の色信号の特色信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は第2の色信号の特色信号を最小値に修正するように構成してもよい。このような構成によって、HiFiカラーのための色変換処理として、第2の変換ステップあるいは特色量決定手段が、決定した特色量を色域内での入力可能な特色量に補正することにより、高精度な色変換を実現することが可能となる。
このような特色量決定手段は、ルックアップテーブルにより構成することができ、第2の変換ステップではルックアップテーブルを参照することによって第2の色信号の特色信号を決定するように構成することができる。このような構成によって、特色量の変換処理を高速および高精度に実行することが可能となる。
さらに、上記の構成に加えて、本発明では、第1の色信号における墨以外の色信号が零の場合に、第2の色信号における墨以外の色信号を零と設定する第6の変換ステップあるいは非墨色修正手段を有することを特徴とするものである。このような構成によって、入出力の色信号に墨を含むHiFiカラーのための色変換処理として、入出力の墨量を一致させることに加えて、電子原稿中において墨1色で指定されている部分は墨1色で出力することが可能となる。
さらに、第4の変換ステップあるいは墨量決定手段は、決定した第2の色信号の墨信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は第2の色信号の墨信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は第2の色信号の墨信号を最小値に修正することを特徴とするものである。このような構成によって、入出力の色信号に墨を含むHiFiカラーのための色変換処理として、第4の変換ステップあるいは墨量決定手段は、決定した墨量を色域内での入力可能な墨量に補正することにより、高精度な色変換を実現することが可能となる。
墨量決定手段としては、ルックアップテーブルにより構成することができ、第4の変換ステップは、ルックアップテーブルを参照することによって第2の色信号の墨信号を決定するように構成することができる。このような構成によって、墨量の変換処理を高速および高精度に実行することが可能となる。
また、上記の構成に加えて、本発明では、第3の変換ステップあるいは色決定手段において、第2の色信号とその時の表色系色座標上の機器独立色信号との関数をあらかじめ求めておき、機器独立色信号と第2の色信号の特色信号および墨信号を入力として前記関数を解くことにより第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を決定することを特徴とするものである。これによって、機器独立色信号から第2の色信号への変換における測色的な色再現を保証することができるため、高精度な色変換を実現することができる。
このような本発明では、第1の色信号および第2の色信号における特色として、レッド、グリーン、ブルーのうちの少なくとも1色を使用することができる。これによって、HiFiカラーの色変換処理を実現することができる。また、表色系色座標上の機器独立色信号は、L* * * 色信号とすることができる。これによって、入出力間における測色的な色再現を一致させることができ、高精度な色変換を実現することができる。
さらに、上述のような構成のカラー画像処理方法あるいはカラー画像処理装置を用いて複数の第1の色信号のそれぞれについて第2の色信号を求め、第1の色信号と第2の色信号との対をパラメータとして、任意の第1の色信号を第2の色信号に変換する色変換手段を設けたカラー画像処理装置を構成することができる。特に色変換手段として、補間機能を有したダイレクトルックアップテーブルを用いることができる。これにより、色変換処理を高速に実行することができるだけでなく、色変換精度が高い変換処理を実現することができる。
また、上述のような本発明のカラー画像処理方法は、コンピュータに実行させるカラー画像処理プログラムとして構成することもできる。また、そのようなカラー画像処理プログラムは、記憶媒体に格納して構成することもできる。
本発明によれば、特色および墨を含む第1の色信号から表色系色座標上の機器独立色信号を求め、第1の色信号の特色信号と色差が最小となる第2の色信号の特色信号を決定し、第1の色信号の墨信号と同等の明度となる第2の色信号の墨信号を決定し、決定した機器独立色信号と第2の色信号の特色信号および墨信号から第2の色信号のYMC色信号を機器独立色信号と測色的に等しくなるように決定する。これにより、HiFiカラーのための色変換処理として、測色的色再現を実現することができる。それとともに、入出力の特色量および墨量を一致させることが可能となり、編集者が指定した入力色信号と同等の色の組み合わせによる再現が可能となる。
特に、従来技術であるKueppers Techniqueや分割法をICCに準拠した色変換に適用した場合では、入力色信号となるYMCKOG色信号やYMCKRGB色信号など機器依存の色空間から、L* * * やXYZ色空間のような機器独立の色信号に変換を行った際に、入力色信号の特色情報および墨情報が保持されないので、カラープリンタの特色および墨を含む画像記録信号に変換した際の出力の特色量および墨量は入力色信号の特色量および墨量と異なってしまい、編集者が指定した色信号とは異なった色の組み合わせによる再現となってしまう問題があった。本発明では、入力色信号である第1の色信号の特色信号との色差が最小またはほぼ最小となる第2の色信号の特色信号を直接決定しているため、入出力の特色量を一致させることが可能であり、電子原稿を作成する編集者によって指定される特色量を忠実に再現したプリントを得ることが可能である。
また、第1の色信号および第2の色信号が墨を含む場合には、墨信号に対して同様の処理を行うことができる。すなわち、入力色信号である第1の色信号の墨信号から同一またはほぼ同一の明度となる第2の色信号の墨信号を直接決定することができる。これによって、入出力の墨量を一致させることが可能であり、電子原稿を作成する編集者によって指定される墨量を忠実に再現したプリントを得ることが可能である。
さらに、第2の色信号の特色信号あるいは更に墨信号について、画像出力装置の色域内において入力可能な最大値を超えている場合は最大値に修正し、最小値より小さい場合は最小値に修正する。これにより、高精度な色変換を実現することが可能である。
さらに、第1の色信号における墨以外の色信号が零の場合に第2の色信号における墨以外の色信号を零と設定することにより、電子原稿中において墨1色で指定されている部分は墨1色で出力することが可能となり、黒文字や黒細線の良好な再現を実現することが可能となった。
さらに本発明によれば、演算量の多い色変換処理を予め行ってDLUTの色変換パラメータを決定しておき、そのようなDLUTで直接色変換するように構成することができる。これによって、実際の色変換処理時には非常に高速な色変換を実現することが可能になる。また、ハードウェアで本発明を実現した場合、演算量が少ないため簡易なハードウェアで実現することができる。
本発明によれば、上述のような効果、および実施の形態として説明する様々な効果を奏するものである。
図1は、本発明のカラー画像処理装置を用いたカラーDTPシステムの一例を示すブロック図である。図中、11は原稿編集装置、12は画像処理装置、13は画像出力装置、21は編集装置通信部、22はフォーマット変換部、23はラスタライズ部、24は色変換部、25は出力装置通信部である。まず、本発明のカラー画像処理装置が適用されるシステムの一例としてカラーDTPシステムを取り上げ、その構成例から説明する。
図1に示すカラーDTPシステムは、全体として、原稿編集装置11、画像処理装置12および画像出力装置13によって構成されている。原稿編集装置11は、電子的な印刷原稿を作成する装置であり、ページ記述言語やラスターイメージデータなどの電子原稿データを画像処理装置12に出力するものである。具体的に、原稿編集装置11としてはパーソナルコンピュータなどの汎用のコンピュータ上で各種DTPアプリケーションにより原稿を編集する場合と、専用のコンピュータにより原稿を編集する場合などがある。
汎用のコンピュータを使用する場合は、各種のDTPソフトウェアを用いて電子原稿を編集する。作成された電子原稿は例えばAdobe社のPostScript(登録商標)プリンタドライバによりページ記述言語であるPostScript(登録商標)に変換され、イーサネット(登録商標)などのネットワークによって画像処理装置12に出力される。DTP用パソコンから画像処理装置12に送出する際のページ記述言語としては、PostScript(登録商標)に限られるものではなく、ページ記述言語であればどのようなものでも良いことは明らかである。
専用のコンピュータを使用する場合はColor Electric Prepress System(以下CEPSと表記する)と呼ばれる専用のワークステーションとアプリケーションにより電子原稿を編集することができる。作成された電子原稿は例えばラスターイメージデータの標準規格であるTIFF/ITフォーマットや印刷用の電子データとして広く普及しているScitexフォーマット等のラスター情報の形式で、イーサネット(登録商標)などのネットワークにより画像処理装置12に出力される。もちろん、CEPSから画像処理装置12に送出するラスター情報としてはTIFF/ITに限られるものではなく、ラスター形式の画像データであればどのような画像フォーマットを用いても良いことは明らかである。
電子原稿での色信号としては、カラーDTPにおいては出力機器として印刷機を想定することが一般的であり、HiFiカラー印刷の場合では、通常のプロセスカラー印刷で用いられるYMCK色信号に特色としてレッド、グリーンおよびブルーを1色ないし3色加えた5色ないし7色の色信号を用いて電子原稿を表現する。以下の説明では、電子原稿上の色信号として、HiFiカラー印刷の一種であるヘキサクローム印刷を取り上げ、YMCK色信号にオレンジとグリーンを加えた6色で色再現を行うYMCKOG色信号を用いることとする。もちろん、特色および墨を含んでいればどのような色信号でも良いのは明らかである。
画像処理装置12は、全体として、編集装置通信部21、フォーマット変換部22、ラスタライズ部23、色変換部24および出力装置通信部25を含んで構成されており、原稿編集装置11から入力されたコード情報やラスター情報の電子原稿を、画像出力装置13で出力可能な形式に変換して画像出力装置13に出力する。
原稿編集装置11から送信されるYMCKOGおよびYMCKRGB等の色信号で指定された電子原稿は、編集装置通信部21によってLAN等のネットワークを通じて受け取られ、フォーマット変換部22及びラスタライズ部23に転送される。ページ記述言語はラスタライズ部23によって画像出力装置13で出力可能な形式のラスター形式の画像データに変換される。TIFF/ITのようなラスター形式の画像データはフォーマット変換部22において解像度変換およびフォーマット変換処理され、画像出力装置13で出力可能な形式のラスター形式の画像データに変換される。
ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から転送されるYMCKOG色信号は、色変換部24により画像出力装置13の画像記録信号であるイエロー、マゼンタ、シアンおよび墨に特色としてレッド、グリーンおよびブルーのうちの少なくとも1色を追加した5色ないし7色のHiFiカラーの画像記録信号に変換される。以下の説明では、特色の具体例としてレッド、グリーンの2色を想定し、イエロー、マゼンタ、シアンおよび墨とともにレッド、グリーンを用いたY’M’C’K’R’G’6色の画像記録信号に変換されるものとする。もちろん、使用する特色はレッド、グリーンに限定されるものではない。
色変換部24で色変換された画像記録信号は、出力装置通信部25に転送される。出力装置通信部25では、色変換部24までの処理が施された画像記録信号を蓄積し、適宜画像出力装置13に転送することにより、画像処理装置12と画像出力装置13との処理速度の違いを吸収する。そして、画像出力装置13において、Y’M’C’K’R’G’6色のラスター形式の画像記録信号に従って、用紙上に画像が形成される。
画像出力装置13としては、YMC色信号に特色および墨を含む画像記録信号で画像を記録するものであればどのような装置でもよい。例えば電子写真方式のカラープリンタ、印刷、インクジェット方式、熱転写方式および銀塩写真方式などのカラー画像出力装置であれば、どのような画像出力装置でもよい。
次に、本発明のカラー画像処理装置あるいは本発明のカラー画像処理方法を実現した構成である色変換部24について説明する。図2は、色変換部の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、31は機器独立色空間変換部、32,33は特色量決定部、34,35は特色量補正部、36は墨量決定部、37は墨量補正部、38はYMC決定部、39は非墨色判定部、40は非墨色修正部、41は画像記録信号出力部である。
ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から色変換部24に転送されたYMCKOG色信号は、機器独立色空間変換部31、特色量決定部32、特色量決定部33、墨量決定部36および非墨色判定部39に入力される。機器独立色空間変換部31では、入力されたYMCKOG色信号から機器独立の色空間であるL* * * 色信号を決定し、YMC決定部38、特色量補正部34、特色量補正部35および墨量補正部37に転送する。
特色量決定部32では、ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から入力された特色量O信号との色差が最小またはほぼ最小となる画像出力装置13の特色量R”色信号を決定し、特色量補正部34に転送する。また特色量決定部33では、ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から入力された特色量G信号との色差が最小またはほぼ最小となる画像出力装置13の特色量G”色信号を決定し、特色量補正部35に転送する。
これら特色量決定部32,33によって、入力された色信号のうちの特色量をなるべく保存して、画像出力装置13の特色量を決定することができる。このような特色量の決定は、特色量決定部32のように、入力された色信号中の特色と画像出力装置13で用いる特色とが、類似してはいるものの異なる色である場合と、特色量決定部33のように、入力された色信号中の特色と画像出力装置13で用いる特色とが同じである場合がある。特色が異なる場合には、入力された色信号をそのまま用いるわけにはゆかないので、変換を行うことになる。また、入出力の特色が同じ色の場合でも、入力された色信号が想定している画像出力装置で用いられる特色の色材と画像出力装置13で用いる特色の色材との間で、発色の違いが認められることが多く、そのような違いを吸収するための変換処理を行うことによって、より良好な特色量の保存が可能となる。
墨量決定部36では、ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から入力された墨量K信号と同一またはほぼ同一な明度となる画像出力装置13の墨量K”色信号を決定し、墨量補正部37に転送する。
特色量補正部34では、特色量決定部32から入力された特色量R”色信号と機器独立色空間変換部31で決定されたL* * * 色信号から、入力された特色量R”色信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は特色量R”色信号を最大値に修正し、入力可能である最小値より小さい場合は特色量R”色信号を最小値に修正し、修正後の特色量R’色信号をYMC決定部38および非墨色修正部40に転送する。
同様に特色量補正部35では、特色量決定部33から入力された特色量G”色信号と機器独立色空間変換部31で決定されたL* * * 色信号から、入力された特色量G”色信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は特色量G”色信号を最大値に修正し、入力可能である最小値より小さい場合は特色量G”色信号を最小値に修正し、修正後の特色量G’色信号をYMC決定部38および非墨色修正部40に転送する。
さらに墨量補正部37では、墨量決定部36から入力された墨量K”色信号と機器独立色空間変換部31で決定されたL* * * 色信号から、入力された墨量K”色信号が色域内において入力可能である最大値を超えている場合は墨量K”色信号を最大値に修正し、入力可能である最小値より小さい場合は墨量K”色信号を最小値に修正し、修正後の墨量K’色信号をYMC決定部38および画像記録信号出力部41に転送する。
なお、特色量補正部34,35および墨量補正部37は、それぞれ、特色量決定部32,33および墨量決定部36からの出力が入力可能範囲内であることが分かっていれば、設けずに構成することも可能である。
YMC決定部38は、機器独立色空間変換部31で決定されたL* * * 色信号と、特色量補正部34による補正後の特色量R’色信号と、特色量補正部35による補正後の特色量G’色信号、および墨量補正部37による補正後の墨量K’色信号から、L* * * 色信号に測色的に等しくなるように第2の色信号のY’M’C’色信号を決定し、得られたY’M’C’色信号を非墨色修正部40に転送する。
非墨色判定部39では、入力されたYMCOG色信号が全て零であるか否か、すなわち、墨1色の画像であるか否かを判定し、全て零の場合は判定信号FlagKを非墨色修正部40に転送する。
非墨色修正部40には、YMC決定部38からY’M’C’色信号が、特色量補正部34から補正後の特色量R’色信号が、また特色量補正部35から補正後の特色量G’色信号がそれぞれ入力されており、非墨色判定部39より判定信号FlagKが入力された場合にY’M’C’R’G’色信号を零に修正し、画像記録信号出力部41に転送する。なお、非墨色判定部39から判定信号FlagKが入力されていない場合には、Y’M’C’R’G’色信号をそのまま画像記録信号出力部41に転送する。
非墨色判定部39および非墨色修正部40は、入力された色信号の画像が墨1色の画像である場合に、これを墨1色の画像として再現するために設けたものであり、不要であれば省略して構成することもできる。
画像記録信号出力部41は、非墨色修正部40から入力されるY’M’C’R’G’色信号と墨量補正部37から入力されるK’色信号を出力装置通信部25に転送する。これにより、色変換部24での色変換処理が完了する。
なお、入出力の色信号に墨を含んでいない場合では、図2に示す色変換部24の構成から墨量決定部36、墨量補正部37、非墨色判定部39、非墨色修正部40を省き、YMC決定部38はL* * * 色信号と特色量のみからY’M’C’色信号を決定するように構成しても良いことは明らかである。
次に、各部における処理について具体的に説明してゆく。まず、機器独立色空間変換部31としては、色変換回路として広く用いられているマトリックス演算型の色変換回路やダイレクトルックアップテーブル型の色変換回路やニューラルネットワーク型の色変換回路を使用することが可能であり、例えばこの例では6入力3出力のニューラルネットワーク型の色変換回路を使用することができる。
機器独立色空間変換部31の色変換パラメータは以下に示す方法で決定することができる。まず、原稿編集装置11から入力されるヘキサクローム印刷の任意のYMCKOG色信号の組み合わせに対する印刷物の色票を出力し、その測色値(L* * * )を市販の測色計で測定し、入力するYMCKOG色信号に対応する印刷の測色値(L* * * )を求めて、入力データ(YMCKOG)に対する測色値(L* * * )の変換特性をモデル化(以後色変換モデルと呼ぶ)する。そのような色変換モデルには高次多項式やニューラルネットワークが用いられる。例えば、ニューラルネットワークにYMCKOGデータとL* * * データの組み合わせを学習させ、入力するヘキサクローム印刷の色特性をモデル化すればよい。機器独立色空間変換部31としては、求めたニューラルネットワークをそのまま色変換に使用することができる。
ここで用いるニューラルネットワークとしては、例えば文献「フレキシブルUCRによる高精度色変換〜ニューラルネットワークによる高精度プリンタモデル〜」、村井和昌、Japan Hard Copy ’94論文集、pp.181−184に示されているニューラルネットワークを用い、バックプロパゲーション法により学習を行うことができる。この文献における画像記録信号はYMCK4色であるが、ニューラルネットワークにおける1層目の細胞数を4個から6個に増やすことにより、画像記録信号が6色のHiFiカラー用の色変換モデルとして使用することが可能である。もちろん、色変換モデルとしてニューラルネットワークを用いるほか、他の多項式モデルや変換テーブル方式の色変換モデルも適用することが可能である。
ヘキサクローム印刷の色特性のモデル化に使用した画像記録信号YMCKOGの組み合わせとしては、具体例として、各色の網点面積率が25%刻みの5×5×5×5×5×5=15625個の色票の組み合わせを印刷機で出力し、測色すればよい。測色は、例えば測色計としてX−Rite社の測色計であるX−Rite938を使用し、測定条件はD50、2度視野のL* * * を測定することにより行うことができる。測定に用いる色票の数は任意の数を使用することが可能であるが、色変換モデルの高精度化のためにできるだけ多い色票数が望ましい。測定に用いた表色系としては、ここでは均等色空間であるL* * * 表色系を使用したが、XYZ表色系などの他の表色系でも良い。ただし、ニューラルネットワークを学習する際に色差を評価するため、均等色空間が好ましい。
さらに、機器独立色空間変換部31としては、入力する色信号を6色のYMCKOG色信号からなるヘキサクローム印刷に限定するものではなく、特色および墨を含むHiFiカラー印刷であれば特色の数および色を限定するものでなく、墨を含まなくても良いことは明らかである。6色以上の色信号においても、上記と同様な方法により機器独立色空間へ変換することが可能である。例えば7色の色信号が入力される場合には、7入力3出力のニューラルネットワークを機器独立色空間変換部31に適用すればよい。
特色量決定部32としては、1次元のルックアップテーブルを用いて、入力されるHiFiカラー印刷のO色信号と色差が最小となる画像出力装置13のR”色信号に変換するように構成することができる。ルックアップテーブルの作成方法の一例としては、ヘキサクローム印刷と画像出力装置13について、網点面積率を8ビットに量子化し、それぞれの網点面積率を0から255に変化させたときのL* * * を測定しておき、入力特色量Oの時の測色値L* * * から色差が最小となる出力特色量R”の値を求めてルックアップテーブルの値に設定すればよい。特色量決定部33についても、同様な方法で構成することができる。
墨量決定部36としては、1次元のルックアップテーブルを用いて、入力される印刷のK信号を、等価な明度となる画像出力装置13のK”信号に変換するように構成することができる。ルックアップテーブルの作成方法の一例としては、ヘキサクローム印刷と画像出力装置13について、網点面積率を8ビットに量子化し、それぞれの網点面積率を0から255に変化させたときの明度L* を測定しておき、入力墨量Kの時の明度L* から同じ明度となる出力墨量K”の値を求めてルックアップテーブルの値に設定すればよい。
本発明では、高速および高精度に入出力の特色量および墨量を決定するために、特色量決定部32、特色量決定部33および墨量決定部36に1次元のルックアップテーブルを用いた。しかしこれに限らず、関数式など、1次元の入出力関係を記述できるものであればどのようなものでもよい。また、ルックアップテーブルの量子化分割数も8ビットに限るものではないのは明らかである。さらに、ここでは入出力の墨量の明度を一致させるように墨量決定部36の変換特性を設定したが、入出力の墨量の濃度を一致させるように変換特性を設定しても良い。また、入出力の墨量の明度や濃度は一致させるのが望ましいが、完全に一致させなくても、ほぼ同等の明度や濃度となるように変換特性を設定しても良い。また、入出力の特色量についても色差を最小にすることが望ましいが、完全に最小化させなくても、ほぼ最小の色差となるように変換特性を設定しても良い。
ここで、次に説明する特色量補正部34,35、墨量補正部36、YMC決定部38等で用いる画像出力装置13の色変換モデルの作成方法について説明しておく。まず、画像出力装置13の画像記録信号Y’M’C’K’R’G’の任意の組み合わせに対する色パッチを画像出力装置13にてプリントアウトし、測色計を用いてその時の測色値L* * * を測定しておく。
具体例としては、画像記録信号Y’M’C’K’R’G’の組み合わせとして各色の網点面積率が25%刻みの5×5×5×5×5×5=15625個のパッチの組み合わせを画像出力装置13でプリントアウトし、測色計はX−Rite社の測色計であるX−Rite938を使用し、測定条件はD50、2度視野のL* * * を測定して、画像記録信号Y’M’C’K’R’G’と測色値L* * * の対を求めることができる。
測定に用いる色パッチの数は任意の数を使用することが可能であるが、色変換モデルの高精度化のためにできるだけ多いパッチ数が望ましい。測定に用いた表色系としては、ここでは均等色空間であるL* * * 表色系を使用したが、XYZ表色系などの他の表色系でも良い。ただし、色変換モデルを解く際に色差を評価するため、均等色空間が好ましい。
得られた複数の測色値L* * * のデータセットを教師データとして、ニューラルネットワークに学習させる。ここで、画像記録信号Y’M’C’K’R’G’と測色値L* * * との関係は、次の関数で表すことが出来る。
(L* ,a* ,b* )=F(Y’,M’,C’,K’,R’,G’)…(1)
ここで、(1)式をそれぞれの色成分に分解すると以下のようになる。
* =FL(Y’,M’,C’,K’,R’,G’) …(2)
* =Fa(Y’,M’,C’,K’,R’,G’) …(3)
* =Fb(Y’,M’,C’,K’,R’,G’) …(4)
ここでは、色変換モデルとして使用するニューラルネットワークとして、文献「フレキシブルUCRによる高精度色変換〜ニューラルネットワークによる高精度プリンタモデル〜」、村井和昌、Japan Hard Copy ‘94論文集、pp.181―184に示されているニューラルネットワークを用い、バックプロバケーション法により学習を行った。この文献における画像記録信号はYMCK4色であるが、ニューラルネットワークにおける1層目の細胞数を4個から6個に増やすことにより、画像記録信号が6色のHiFiカラー用の色変換モデルとして使用することが可能である。上述の説明では、色変換モデルとしてニューラルネットワークを用いるものとしたが、他の多項式モデルや変換テーブル方式の色変換モデルも適用することが可能である。
通常、色変換モデルである(1)式の逆関数は求まらない。しかし機器独立のL* * * 色信号を与え、画像記録信号Y’M’C’K’R’G’の中の3変数を適切に決めれば、(1)式から残りの3変数を求めることが出来る。例えば、K’およびR’、G’色信号を与えると、Y’M’C’色信号を決定することが出来る。ここで、再現すべき色をL* * * とおき、与える墨量をK’、特色量をR’、G’とすると、再現すべき色と画像記録信号Y’M’C’色信号と墨量K’および特色量R’、G’の時の色との色差ΔE* abは画像記録信号Y’M’C’色信号の関数として次式で定義される。
ΔE* ab(Y’,M’,C’)
=((L* −FL(Y’,M’,C’,K’,R’,G’))2
+(a* −Fa(Y’,M’,C’,K’,R’,G’))2
+(b* −Fb(Y’,M’,C’,K’,R’,G’))2 1/2 …(5)
非線形方程式である(1)式を解くということは、色差ΔE* abが零になるY’M’C’色信号の値を求めることと同じなので、(1)式を解くという問題を、色差ΔE* abを目的関数とすることによって、目的関数ΔE* abを最小化するY’M’C’色信号を求めるという非線形最適化問題に捉えなおすことができる。したがって、シンプレックス法などの非線形最適化手法により(1)式を解くことができる。シンプレックス法については、例えば「非線形計画法」、今野浩著、日科技連出版社、pp.284−287にアルゴリズムが紹介されている。シンプレックス法はこのような多変数関数の最適化に適した手法であり、高速に最適値を求めることが可能である。
ここでは非線形最適化手法として多変数関数を高速に最適化可能なシンプレックス法を適用したが、非線形最適化手法であればどのような方法を適用しても良く、2分法や黄金分割探索法などの他の非線形最適化手法を適用しても良い。また、ニュートン法などの非線形方程式の数値解法を適用して色変換モデルを解いても良い。
このように、色変換モデルを解くことにより、L* * * 色信号と墨量K’および特色量R’、G’から、画像出力装置13の墨量がK’色信号および特色量がR’G’色信号であり、かつ、入力されるL* * * に測色的に一致する画像出力装置13の残りの3色のY’M’C’色信号を決定することができる。なお、上述の色変換モデルは、画像出力装置13の色域を分割しないで構成するため、従来技術である分割法で問題となる分割色域境界部における色分解結果の不連続性が原理的に発生せず、擬似輪郭のない滑らかな階調表現が可能である。
特色量補正部34では、特色量決定部32で入力色信号の特色量Oと色差が最小となるように決定された画像記録装置13の特色量R”が、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を再現する場合において、画像出力装置13の色域内で再現可能な値か否かを判定する。この判定により、特色量R”が再現可能な最大値(以後最大特色量maxRと表記する)よりも大きい場合は、特色量R”を最大値に修正する。また、再現可能な最小値(以後最小墨量minRと表記する)よりも小さい場合は、特色量R”を最小値に修正する。そして、特色量R’としてYMC決定部38および非墨色修正部40に転送する。なお、特色量R”が最大特色量maxRと最小特色量minRの間の場合には、そのまま特色量R’として転送する。
特色量補正部34における最大特色量maxRおよび最小特色量minRは以下のような方法で決定することができる。まず、画像出力装置13の色変換モデルである(1)式において、特色量であるG’信号と墨量であるK’信号を零とおくことにより、(1)式はY’M’C’R’4色の画像形成装置における色変換モデルと等価となる。したがって、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を色変換モデル(1)式に入力し、特色量R’を与えると残りの3変数であるY’M’C’色信号を決定することができる。
色変換モデルを解く際に、Y’M’C’色信号とR’信号の組み合わせによる色再現と、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号との色差ΔE* abを(5)式から得るが、色差ΔE* abが零になる条件を満たす最も大きい特色量R’が最大特色量maxRであり、もっとも小さい特色量R’が最小特色量minRである。したがって、2分探索法などの数値解法により(1)式の特色量R’を変化させて、色差ΔE* abが零となる最大特色量maxRおよび最小特色量minRを求めることが可能である。
このように、特色量決定部32で決定された特色量R”信号を最大特色量maxRから最小特色量minRまでの範囲の値になるように補正することにより、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を再現する場合において、特色量R’が画像出力装置13の色域内で再現可能な値であることを保証できるので、高い色変換精度を実現することが可能となる。このように、(1)式において特色量であるG’信号と墨量であるK’信号を零とおくことにより、効率的に最大墨量maxRおよび最小墨量minRを決定することができる。
もちろんこのような方法のほか、より正確な最大特色量および最小特色量を決定するために、画像出力装置13のY’M’C’K’R’G’6色の色域内における最大墨量maxRおよび最小墨量minRを算出するように構成しても良いことは明らかである。この場合は、(1)式の特色量R’に加えて特色量G’と墨量K’を加えて値を変化させ、色差ΔE* abが零になる特色量R’の最大値と最小値を決定するように構成すれば良い。
このように、特色量補正部34において特色量R’を最大特色量と最小特色量の範囲に補正することにより、高い色変換精度を実現することが可能となる。なお、特色量の補正は最大特色量に基づくものだけでも良く、最小特色量による補正を行わないように構成しても良い。このように構成することにより、入力色信号において特色信号が存在しない場合に、確実に出力の特色信号を零にすることが可能となる。また、入出力における特色量を一致させることを優先する場合は、特色量補正部34による補正処理を行わず、特色量決定部32で決定された特色量R”を直接YMC決定部38および非墨色修正部40に入力するように構成しても良いことは明らかである。
特色量補正部35においても、特色量補正部34と同様な方法により、特色量G”を最大特色量から最小特色量の間の値になるように補正することができる。
墨量補正部37では、墨量決定部36で入力色信号の墨量Kと等しい明度となるように決定された画像出力装置13の墨量K”が、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を再現する場合において、画像出力装置13の色域内で再現可能な値か否かを判定する。このとき、墨量K”が再現可能な値の最大値(以後最大墨量maxKと表記する)よりも大きい場合は、墨量K”を最大値に修正する。また、再現可能な値の最小値(以後最小墨量minKと表記する)よりも小さい場合は墨量K”を最小値に修正する。そして、修正後の値を墨量K’としてYMC決定部38および画像記録信号出力部41に転送する。
墨量補正部37における最大墨量maxKおよび最小墨量minKは、以下のような方法で決定することができる。まず、画像出力装置13の色変換モデルである(1)式において特色量であるR’信号およびG’信号を零とおくことにより、(1)式はY’M’C’K’4色の画像形成装置における色変換モデルと等価となる。したがって、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を色変換モデル(1)式に入力し、墨量K’を与えると残りの3変数であるY’M’C’色信号を決定することができる。
色変換モデルを解く際には、Y’M’C’色信号と入力したK’信号の組み合わせによる色再現と、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号との色差ΔE* abが(5)式により得られる。このとき、色差ΔE* abが零になる条件を満たす最も大きい墨量K’が最大墨量maxKであり、最も小さい墨量K’が最少墨量minKである。したがって、2分探索法などの数値解法により(1)式の墨量K’を変化させて、色差ΔE* abが零となる最大墨量maxKおよび最小墨量minKを求めることが可能である。
このように、墨量決定部36で決定された墨量K”信号を最大墨量maxKから最小墨量minKまでの範囲の値になるように補正する。これにより、機器独立色空間変換部31から入力されるL* * * 色信号を再現する場合において、墨量K’が画像出力装置13の色域内で再現可能な値であることを保証することができ、高い色変換精度を実現することが可能となる。このように、(1)式において特色量であるR’信号およびG’信号を零とおくことにより、効率的に最大墨量maxKおよび最小墨量minKを決定することができる。
もちろん、上述のような方法の他、より正確な最大墨量および最小墨量を決定するために、画像出力装置13のY’M’C’K’R’G’6色の色域内における最大墨量maxKおよび最小墨量minKを算出するように構成しても良いことは明らかである。この場合は、(1)式の墨量K’に加えて特色量R’およびG’を加えて値を変化させ、色差ΔE* abが零になる墨量の最大値と最小値を決定するように構成すれば良い。
このように、墨量補正部37において墨量K’を最大墨量と最小墨量の範囲に補正することにより、高い色変換精度を実現することが可能となる。なお、墨量の補正は最大墨量に基づくものだけでも良く、最小墨量による補正を行わないように構成しても良い。このように構成することにより、入力色信号において墨信号が存在しない場合に確実に出力の墨信号を零にすることが可能となる。また、入出力における墨量の明度を一致させることを優先する場合は、墨量補正部37による補正処理を行わず、墨量決定部36で決定された墨量K”を直接YMC決定部38および画像記録信号出力部41に入力するように構成しても良いことは明らかである。
YMC決定部38においても、上記の方法により色変換モデルを解くことにより、機器独立色空間変換手段31から得られるL* * * 色信号と特色量補正部34から得られる特色量R’と特色量補正部35から得られる特色量G’と墨量補正部37から得られる墨量K’から、画像出力装置13の特色量がR’およびG’で墨量がK’であり、かつ、入力されるL* * * に測色的に一致する画像出力装置13の残りの3色のY’M’C’色信号を決定することができる。このようにして、測色的色再現を保証することが可能である。また、使用している色変換モデルが画像出力装置13の色域を分割していないため、従来技術である分割法における問題点である擬似輪郭が発生することはない。
次に、非墨色判定部39では入力されるYMCOG5色の色信号が同時に零になっているが否かを判定し、判定フラグFlagKを非墨色修正部40に転送する。非墨色修正部40ではYMC決定部38で得られたY’M’C’R’G’色信号を非墨色判定部39から判定フラグFlagKを受信した場合にすべて零に修正する。これにより、電子原稿中において墨1色で表現されている黒文字や黒細線を墨1色で表現することができ、黒文字や黒細線の再現性を大幅に向上させることが可能になる。一方、入出力で墨1色になっている部分では、印刷と画像出力装置13との色材の違いや画像構造の違いから、明度を一致させてもY’M’C’R’G’色信号を零に修正することにより若干の色差が生じてしまうが、視覚上問題にならないレベルである。
上述のように非墨色修正部40においてYMC決定部38で得られたY’M’C’R’G’色信号について、非墨色判定部39から判定フラグFlagKを受信した場合にすべて零に修正するように構成したが、より入出力での色一致精度を重視する場合は、Y’M’C’R’G’色信号の修正処理を行わないように構成しても良い。ただし、黒文字や黒細線の墨1色再現を確実に保証するためには、上述のように非墨色修正部40におけるY’M’C’R’G’色信号の修正処理を行うように構成したほうが望ましい。
最後に、画像出力装置13に入力する画像記録信号であるY’M’C’K’R’G’色信号を画像記録信号出力部41から出力装置通信部25に転送することにより、色変換部24での色変換処理が完了する。
図3、図4は、本発明と従来技術との色変換特性の比較結果の説明図である。本発明の有効性を確認するために、色変換部24を上述のように構成した場合と、特許文献1(米国特許第4812899号明細書)に代表されるKueppers TechniqueをICCに準拠した色変換処理に適用した場合と、特許文献3(特開平2001−136401号公報)に代表される分割法をICCに準拠した色変換処理に適用した場合について、入出力における特色量の一致を評価した結果を図3に示し、入出力における墨量の一致と墨1色再現を評価した結果を図4に示している。
なお、本発明以外の色変換部24の構成については、ヘキサクローム印刷のYMCKOG色信号から機器独立のL* * * 色信号への変換はICCに準拠した公知の6入力3出力のDLUTにより色変換を行い、Kueppers Techniqueの場合は、公知の3入力3出力DLUTによりL* * * 色信号からRGB色信号への変換を行い、RGB色信号からY’M’C’K’R’G’色信号への変換は特許文献1の実施例をそのまま適用した。また、特許文献1においてはUCR率は定義されていないが、アクロマチック成分およびクロマチック成分に関するUCR関数は定率の100%に相当すると考えられる。分割法の場合は、L* * * 色信号からY’M’C’K’R’G’色信号への変換は、特許文献1と近い墨と特色の使用方法とするために、特許文献3の実施例におけるmax Black(墨量が最大となる条件を表す)およびmax HFC(最大特色に相当する)の条件をそのまま適用した。
特色の指定方法に対応した入力色信号の例としては、電子原稿における赤の再現を特色の1次色で表現した場合と、赤の再現をイエローおよびマゼンタの2次色で再現する場合と、赤の再現をイエローおよびマゼンタの2次色にオレンジを加えた3次色で再現する場合について、比較を行った。電子原稿における赤の再現を特色の1次色で表現した場合の例として、入力色信号がオレンジ単色の場合(Oが100%でYMCKGが0%)の色変換結果を図3(A)に示し、赤の再現をイエローおよびマゼンタの2次色で再現する場合の例として、入力色信号がYM2次色の場合(YMが100%でCKOGが0%)の色変換結果を図3(B)に示し、赤の再現をイエローおよびマゼンタの2次色にオレンジを加えた3次色で再現する場合の例として、入力色信号がYM2次色+オレンジの場合(YMが50%でOが50%)の色変換結果を図3(C)に示している。
また、墨の指定方法に対応した入力色信号の例としては、電子原稿における黒文字や黒細線の例として、入力色信号が墨単色の場合(Kが100%でYMCOGが0%)の色変換結果を図4(A)に示し、電子原稿における自然画グレー部の高明度部から中明度部の例として、入力色信号に墨がない場合(YMCが50%でKOGが0%)の色変換結果を図4(B)に示した。
図3(A)からわかるように、入力色信号が特色であるオレンジ単色の場合では、本発明と従来技術である分割法およびKueppers Techniqueにおいて、オレンジに対応する特色であるレッドにイエローが追加されたほぼ同様な色分解結果が得られていることがわかる。ここで、色分解結果がレッド単色にならずイエローが追加されているのは、ヘキサクローム印刷のオレンジと画像出力装置13のレッドの色再現性が異なっており、色差最小となるレッドだけでは色差が発生するため、測色的な色再現を一致させるためにイエローが必要であるからである。以上により、本発明および従来技術では入力色信号が特色単色である場合に、入出力における特色量を保持することが可能であると考えられる。
しかしながら、図3(B)からわかるように、入力色信号に特色を含まず、赤をイエローとマゼンタの2次色で指定した場合では、本発明は入力色信号と同じイエローとマゼンタの2次色再現となっており、特色が入っていない。これに対し、従来技術であるKueppers Techniqueおよび分割法では、特色であるレッドが入ってしまうことがわかる。
さらに、図3(C)からわかるように、入力色信号の赤をイエローとマゼンタの2次色にオレンジを加えた3次色で指定した場合では、本発明は入力色信号と同じイエロー、マゼンタおよびレッドの3次色再現となっている。これに対し、従来技術であるKueppers Techniqueおよび分割法では、マゼンタがレッドに置き換わってしまうことにより、イエローおよびレッドの2次色再現になってしまうことがわかる。また、分割法では墨がわずかながらのってしまっており、入力色信号に存在しない墨が加わってしまうことがわかる。
このように、本発明では入出力における特色量をなるべく保持するため、入力色信号と同等な色の組み合わせによる再現が可能であるため、編集者の意図に沿った色再現を行うことができる。これに対して従来技術では、入出力における特色量が保持されないため、編集者の意図とは異なった色の組み合わせによる再現となってしまう。
また、図4(A)からわかるように、本発明は入力色信号が墨単色の場合に入力画像と等しい墨量が得られ、墨単色での再現が可能である。これに対して、従来技術である分割法では、入力画像とほぼ等しい墨量が得られるものの、墨の単色再現が不可能であることがわかる。また、Kueppers Techniqueにおいても、入力画像とほぼ等しい墨量が得られるものの、わずかながらMとCがのってしまっており、墨の単色再現が不可能であることがわかる。
このように、従来技術では入力色信号が墨単色の場合に、墨単色での再現が不可能である。そのため、従来技術では黒文字や黒細線の画質が悪化してしまう。本願発明では、黒文字や黒細線を黒単色で再現できるため、画質の向上を図ることができる。
さらに、図4(B)から分かるように、本発明は入力色信号に墨がない場合に墨入れされないのに対し、従来技術であるKueppers Techniqueおよび分割法では、墨入れされてしまい、入力画像とまったく違った墨量となってしまうことがわかる。このように、従来技術では入力色信号に墨がない場合に、編集者の意図とは異なった墨入れがなされてしまうため、自然画の粒状性が悪化してしまう。本発明では、入力色信号に墨がなければ墨入れされないので、編集者の意図に沿った色再現が行われるとともに、自然画の粒状性を悪化させることはない。
また図4(B)から分かるように、本発明では入出力における特色量および墨量の保持を実現しているため、入力信号と同じイエロー、マゼンタおよびシアン3色での再現となるのに対し、従来技術では入出力における特色量および墨量の保持を実現していないため、墨とともに特色が加わっており、入力信号とはまったく違った色の組み合わせによる再現となってしまうことがわかる。
このように、本発明では、原稿編集装置11で指定されたYMCKOG6色の色信号から表色系色座標上の機器独立の色空間であるL* * * 色信号を求め、入力する特色信号OおよびGと色差が最小となる特色量R”およびG”信号を決定し、L* * * 色信号から特色量R”およびG”信号が画像出力装置13での色域内において入力可能である特色量R’およびG’信号に補正し、一方、入力する墨信号Kと同等の明度となる墨量K”信号を決定し、L* * * 色信号から墨量K”信号が画像出力装置13での色域内において入力可能である墨量K’信号に補正し、入力されたL* * * 色信号と特色R’G’色信号および墨量K’色信号からL* * * 色信号に測色的に等しくなるようにY’M’C’色信号を決定し、墨以外の入力色信号が全て零の場合にY’M’C’R’G’色信号を全て零に修正する。これにより、測色的色再現を保証して、高精度な色変換を実現するだけでなく、入力であるHiFiカラー印刷の特色量および墨量と出力であるカラープリンタの特色量および墨量を一致またはほぼ一致させることが可能となり、編集者が指定した入力色信号と同等な色の組み合わせによる再現が可能になった。さらに、電子原稿上において墨1色で指定された部分は墨1色で出力することが可能になった。
図5は、色変換部の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、51はDLUT色変換部である。この色変換部24の第2の実施の形態では、色変換部24を6入力7出力のDLUT色変換部51にて構成した例を示している。
DLUT色変換部51は、YMCKOG色信号を入力とし、そのYMCKOG色信号に対応するY’M’C’K’R’G’色信号を出力する6次元のダイレクトルックアップテーブル(DLUT)で構成されている。例えば、入力のYMCKOG色信号の各軸を8分割した値を入力アドレスとし、6次元の立方体補間により補間演算を行って画像出力装置13の画像記録信号であるY’M’C’K’R’G’色信号を算出する6次元のDLUTとすることができる。もちろん、補間方式としては立方体補間方式に限らず、公知の補間方式であれば三角柱補間や四面体補間などの他の方式を適用しても良い。また、入力の各軸の分割数も8分割に限るものではないことは明らかである。
ここでは色変換部24を6次元のダイレクトルックアップテーブルにて構成したが、6入力7出力の色変換が行えればこれに限られわけではなく、ニューラルネットワークなどの公知の色変換方式であれば他の色変換方式を適用しても良い。さらに、色変換部24に入力する色信号は、ヘキサクローム印刷のYMCKOG色信号に限定されるものではなく、HiFiカラー印刷のYMCKRGB色信号など、特色および墨を含んだ色信号であれば良いことは明らかである。DLUT色変換部51の次元数は入力される色信号の数と一致するため、例えば入力色信号がHiFiカラー印刷のYMCKRGB色信号の場合では、7次元のDLUTが必要である。
図6は、色変換部24の第2の実施の形態におけるDLUT色変換部51の色変換パラメータの決定処理の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、上述の色変換部24の第1の実施の形態における各部で行う処理とほぼ同様である。
まず、S61においてヘキサクローム印刷のYMCKOG色信号および画像出力装置13の画像記録信号Y’M’C’K’R’G’の任意の組み合わせに対する色票をヘキサクローム印刷および画像出力装置13にてプリントアウトし、測色計を用いてその時の測色値L* * * を測定する。ヘキサクローム印刷のYMCKOG色信号と画像出力装置13の画像記録信号Y’M’C’K’R’G’の組み合わせおよび測色条件は、上述の第1の実施の形態と同様でよい。
S62において、S61で得られた複数のYMCKOGおよびY’M’C’K’R’G’とL* * * のデータセットを教師データとして、色変換モデルであるニューラルネットワーク1およびニューラルネットワーク2にそれぞれ学習させる。ニューラルネットワークは、上述の第1の実施で用いたものと同様のものでよい。
S63において、DLUT色変換部51の入力アドレス値YMCKOGに対する測色値を表すL* * * 色信号をニューラルネットワーク1により決定する。
S64において、DLUT色変換部51の特色に関する入力アドレス値OおよびGと色差が最小になる画像出力装置13の特色量R”および G”を1次元のルックアップテーブルにより決定する。また、墨量に関する入力アドレス値Kと等価な明度になる画像出力装置13の墨量K”を1次元のルックアップテーブルにより決定する。特色量および墨量を変換する1次元のルックアップテーブルの決定方法についても、上述の第1の実施の形態と同様でよい。
S65において、S63で求めたL* * * 色信号をニューラルネットワーク2に入力して画像出力装置13の色域内で色再現可能な特色量および墨量の最大値および最小値を求め、S64で求めた特色量R”G”および墨量K”が最大値を超えていれば最大値に修正し、最小値より小さければ最小値に修正して特色量R’G’および墨量K’を決定する。特色量および墨量の最大値および最小値の決定方法についても、上述の第1の実施の形態と同様でよい。
S66において、S63で求めたL* * * 信号とS65で求めた特色量R’G’および墨量K’をニューラルネットワーク2に入力して数値解法で解くことにより、測色的に一致するY’M’C’色信号を求める。Y’M’C’色信号の数値解法についても、第1の実施の形態と同様な方法でよい。
S67において、DLUT色変換部51の入力アドレス値YMCOGが全て零の場合に、S66で求めたY’M’C’色信号とS65で求めた特色量R’G’とを全て零に修正する。
最後にS68において、得られたY’M’C’K’R’G’をDLUT色変換部51の格子点に設定することにより、DLUT色変換部51の色変換パラメータを決定することができる。
このようにしてDLUT色変換部51の色変換パラメータをあらかじめ決定しておく。なお、DLUT色変換部51に設定されるのは、例えば入力のYMCKOG色信号の各軸を8分割した格子点におけるY’M’C’K’R’G’の値である。実際に入力されるYMCKOG色信号色信号は格子点に限らず、任意のYMCKOG色信号色信号が入力される。従って、色変換処理を行う際には、入力されたYMCKOG色信号色信号に基づいて1ないし複数の格子点のアドレスを生成してY’M’C’K’R’G’の値を読み出し、補間処理を行うことによって、入力されたYMCKOG色信号に対応するY’M’C’K’R’G’色信号を得ることになる。
このように第2の実施の形態では、上述の第1の実施の形態で示した構成のように色変換部24で色変換処理を行う際に演算量の多い処理を行わずに、あらかじめ作成しておいたダイレクトルックアップテーブルで直接色変換するので、非常に高速に色変換を実現することが可能になる。また、ハードウェアで構成した場合、演算量が少ないため簡易な構成とすることができる。
図7は、本発明のカラー画像処理装置の機能またはカラー画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、101はプログラム、102はコンピュータ、111は光磁気ディスク、112は光ディスク、113は磁気ディスク、114はメモリ、121は光磁気ディスク装置、122は光ディスク装置、123は磁気ディスク装置である。
上述の各実施の形態で説明した色変換部24の機能、あるいはさらに図1に示した色変換部24以外の画像処理装置12の構成の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム101によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム101およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク111,光ディスク112(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク113,メモリ114(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム101を格納しておき、例えばコンピュータ102の光磁気ディスク装置121,光ディスク装置122,磁気ディスク装置123,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム101を読み出し、本発明の画像処理装置の機能または画像処理方法を実行することができる。あるいは、あらかじめ記憶媒体をコンピュータ102に装着または内蔵しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム101をコンピュータ102に転送し、記憶媒体にプログラム101を格納して実行させてもよい。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、原稿編集装置11の構成も含めたプログラムとして構成したり、あるいは画像出力装置13における制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成することもできる。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。
本発明のカラー画像処理装置を用いたカラーDTPシステムの一例を示すブロック図である。 色変換部の第1の実施の形態を示すブロック図である。 本発明と従来技術との色変換特性の比較結果の説明図である。 本発明と従来技術との色変換特性の比較結果の説明図(続き)である。 色変換部の第2の実施の形態を示すブロック図である。 色変換部24の第2の実施の形態におけるDLUT色変換部51の色変換パラメータの決定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明のカラー画像処理装置の機能またはカラー画像処理方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。
符号の説明
11…原稿編集装置、12…画像処理装置、13…画像出力装置、21…編集装置通信部、22…フォーマット変換部、23…ラスタライズ部、24…色変換部、25…出力装置通信部、31…機器独立色空間変換部、32,33…特色量決定部、34,35…特色量補正部、36…墨量決定部、37…墨量補正部、38…YMC決定部、39…非墨色判定部、40…非墨色修正部、41…画像記録信号出力部、51…DLUT色変換部、101…プログラム、102…コンピュータ、111…光磁気ディスク、112…光ディスク、113…磁気ディスク、114…メモリ、121…光磁気ディスク装置、122…光ディスク装置、123…磁気ディスク装置。

Claims (22)

  1. 特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換するカラー画像処理方法において、前記第1の色信号から表色系色座標上の機器独立色信号を決定する第1の変換ステップと、前記第1の色信号の特色信号との色差が最小となる前記第2の色信号の特色信号を決定する第2の変換ステップと、前記第1の色信号の墨信号と同一の明度となる前記第2の色信号の墨信号を決定する第4の変換ステップと、前記第1の変換ステップで決定した前記機器独立色信号と前記第2の変換ステップで決定した前記第2の色信号の特色信号と前記第4の変換ステップで決定した前記第2の色信号の墨信号から前記第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を前記機器独立色信号と測色的に等しくなるように決定する第3の変換ステップを有し、前記第2の変換ステップで決定した特色信号と前記第4の変換ステップで決定した墨信号と前記第3の変換ステップで決定した特色及び墨以外の色信号を前記第2の色信号とすることを特徴とするカラー画像処理方法。
  2. 前記第2の変換ステップは、決定た前記第2の色信号の特色信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は前記第2の色信号の特色信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は前記第2の色信号の特色信号を最小値に修正することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像処理方法。
  3. 前記第2の変換ステップは、ルックアップテーブルを参照することによって前記第2の色信号の特色信号を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラー画像処理方法。
  4. 前記第1の色信号における墨以外の色信号が零の場合に前記第2の色信号における墨以外の色信号を零に設定する第の変換ステップを加えて有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  5. 前記第の変換ステップは、決定た前記第2の色信号の墨信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は前記第2の色信号の墨信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は前記第2の色信号の墨信号を最小値に修正することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  6. 前記第の変換ステップは、ルックアップテーブルを参照することによって前記第2の色信号の墨信号を決定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  7. 前記第3の変換ステップでは、前記第2の色信号と前記表色系色座標上の機器独立色信号との関数をあらかじめ求めておき、前記機器独立色信号と第2の色信号の特色信号および墨信号を入力として前記関数を解くことにより第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  8. 前記第1の色信号および前記第2の色信号における特色は、レッド、グリーン、ブルーのうちの少なくとも1色からなることを特徴とする請求項1ないし請求項にいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  9. 前記表色系色座標上の前記機器独立色信号は、L* * * 色信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法。
  10. 特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換するカラー画像処理装置において、前記第1の色信号から表色系色座標上の機器独立色信号を決定する機器独立色信号変換手段と、前記第1の色信号の特色信号との色差が最小となる前記第2の色信号の特色信号を決定する特色量決定手段と、前記第1の色信号の墨信号と同一の明度となる前記第2の色信号の墨信号を決定する墨量決定手段と、前記機器独立色信号変換手段で決定した前記機器独立色信号と前記特色量決定手段で決定した前記第2の色信号の特色信号と前記墨量決定手段で決定した前記第2の色信号の墨信号から前記第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を前記機器独立色信号と測色的に等しくなるように決定する色決定手段を有し、前記特色量決定手段で決定した特色信号と前記墨量決定手段で決定した墨信号と前記色決定手段で決定した特色及び墨以外の色信号を前記第2の色信号とすることを特徴とするカラー画像処理装置。
  11. 前記特色量決定手段は、決定た前記第2の色信号の特色信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は前記第2の色信号の特色信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は前記第2の色信号の特色信号を最小値に修正することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像処理装置。
  12. 前記特色量決定手段は、ルックアップテーブルにより構成されていることを特徴とする請求項1または請求項1に記載のカラー画像処理装置。
  13. 前記第1の色信号における墨以外の色信号が零の場合に前記第2の色信号における墨以外の色信号を零に設定する非墨色修正手段を加えて有することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  14. 前記墨量決定手段は、決定た前記第2の色信号の墨信号が、色域内において入力可能である最大値を超えている場合は前記第2の色信号の墨信号を最大値に修正し、色域内において入力可能である最小値より小さい場合は前記第2の色信号の墨信号を最小値に修正することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  15. 前記墨量決定手段は、ルックアップテーブルにより構成されていることを特徴とする請求項10から請求項1のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  16. 前記色決定手段は、前記第2の色信号と前記表色系色座標上の前記機器独立色信号との関数をあらかじめ求めておき、前記機器独立色信号と前記第2の色信号の特色信号および墨信号を入力として前記関数を解くことにより前記第2の色信号の特色及び墨以外の色信号を決定することを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  17. 前記第1の色信号および前記第2の色信号における特色は、レッド、グリーン、ブルーのうちの少なくとも1色からなることを特徴とする請求項1ないし請求項1にいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  18. 前記表色系色座標上の前記機器独立色信号は、L* * * 色信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項1のいずれか1項に記載のカラー画像処理装置。
  19. 特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換するカラー画像処理装置において、複数の前記第1の色信号と該第1の色信号のそれぞれについて請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法あるいは請求項1ないし請求項18のいずれか1項に記載の画像処理装置によって求めた前記第2の色信号との対をパラメータとして任意の前記第1の色信号を前記第2の色信号に変換する色変換手段を有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  20. 前記色変換手段は、補間機能を有したダイレクトルックアップテーブルで構成されていることを特徴とする請求項19に記載のカラー画像処理装置。
  21. 特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換する処理をコンピュータに実行させるカラー画像処理プログラムにおいて、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするカラー画像処理プログラム。
  22. 特色及び墨を含む第1の色信号を、特色及び墨を含む第2の色信号に変換する処理をコンピュータに実行させるカラー画像処理プログラムを格納したコンピュータが読取可能な記憶媒体において、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のカラー画像処理方法をコンピュータに実行させるカラー画像処理プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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