JP4216570B2 - In-vehicle device, computer, toll collection method - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高速道路などの有料道路に導入される料金収受システムに用いられる車載装置、コンピュータ、料金収受方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、高速道路等の有料道路には、料金所の入口で利用者が通行券を受け取り出口で通行券を係員に渡して算出された料金を支払う人手介在型の料金収受システム(従来システム)と、無線通信技術を利用して入口処理／出口処理を自動的に行うＥＴＣシステムが導入されている。
【０００３】
ＥＴＣシステムは、ＩＣカードを利用するためセキュリティが高く、従来システムからの早急な移行が検討されているが、各車両に車載器と呼ばれる無線通信機器の設置が必要なことと、ＩＣカードを発行するための契約手続きが必要なことから、一般ユーザへの普及が進まないのが現状である。
【０００４】
ＥＴＣシステムの普及のための一つの手段として、例えば車両の乗車人数に応じた料金割引制度を導入することが考えられる。料金割引制度を導入するためには、車両に乗車する人の数を正確に把握することが、この制度の運用上、重要なポイントとなる。
【０００５】
ＥＴＣシステムに関する先行技術としては、「ＥＴＣシステムと出口装置」が既に公開されている（例えば特許文献１参照）。
また、道路上の人や車両を監視する技術としては、カメラ等の撮影手段を用いる方法が一般に利用されている。撮影手段を用いることで車両の乗車人数を計数する場合、有料道路の出入口の道路上にカメラ等を設置し走行してくる車両のフロントガラス越しに車両内部を撮影し、撮影した画像データから人物の部分のデータを切り出して判別処理して乗車人数を計数する、という方法が考えられる。
【０００６】
【特許文献１】
特許第３２５６６４２号公報（第６頁−第８頁）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかながら、上述したように撮影手段を用いる場合、後列に着席している人が前列の人の陰となり、乗車人数を正確に計数することは極めて困難である。また、料金所の料金収受用の車線を車両が走行中に、車内の人間を車外から比較的短い時間内で撮影し、その画像データから乗車人数を割り出すことは、技術的な面でも実現性が乏しい。特にＥＴＣシステムでは無線通信技術によって料金所をノンストップで通過できることが最大のメリットになっているため乗車人数計数のために料金所で車両を一旦停止させたり徐行させることは運用上好ましくない。
【０００８】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、有料道路を利用する車両に乗車している人の数を正確に計数することで、乗車人数に応じた料金割引制度を実現することのできる車載装置、コンピュータ、料金収受方法を提供することを目的としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項１記載の発明のコンピュータは、管理センタに設置され、前記有料道路に設置された路側機器から通信回線を通じて送信されてきた料金処理結果の情報を基に該当金融機関の口座から前記有料道路の利用料金を引き落とすための決済処理を行うコンピュータにおいて、前記路側機器から受信された処理結果の情報から指紋データを抽出する手段と、抽出された指紋データと予め登録された指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数する計数手段と、前記計数手段により計数された乗車人数の情報と前記処理結果の情報を基に前記有料道路の利用料金を決済する手段とを具備したことを特徴としている。
【００１３】
請求項２記載の発明の車載装置は、有料道路を利用する車両に搭載され、前記有料道路に設置された路側機器との無線通信により前記有料道路の利用に関する処理を行う車載装置において、前記有料道路を利用するための情報をＩＣカードから読み取るＩＣカード読取手段と、前記車両に乗車する人の指紋を読み取る指紋読取手段と、前記指紋読取手段により読み取られた指紋データと前記ＩＣカード読取手段がＩＣカードから読み取った情報に含まれていた登録済みの指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数する計数手段と、前記計数手段により計数された乗車人数の情報を、前記有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として前記路側機器へ送信する手段とを具備したことを特徴としている。
【００１７】
請求項３記載の発明の料金収受方法は、管理センタに設置されたコンピュータが、前記有料道路に設置された路側機器から通信回線を通じて送信されてきた料金処理結果の情報を基に該当金融機関の口座から前記有料道路の利用料金を引き落とすための決済処理を行う料金収受方法において、前記路側機器から受信された処理結果の情報から指紋データを抽出するステップと、抽出した指紋データと予め登録された指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数するステップと、計数した乗車人数の情報と前記料金処理結果の情報を基に前記有料道路の利用料金を決済するステップとを有することを特徴としている。
【００１８】
請求項４記載の発明の料金収受方法は、有料道路を利用する車両に搭載された車載装置が前記有料道路を利用するための情報をＩＣカードから読み取るステップと、前記車載装置が前記車両に乗車する人の指紋を読み取るステップと、前記車両に乗車する人から読み取った指紋データと前記ＩＣカードから読み取った情報に含まれていた登録済みの指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数するステップと、計数した乗車人数の情報を、前記有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として前記車載装置から前記有料道路に設置された路側機器へ送信するステップとを有することを特徴としている。
【００２１】
請求項１，３記載の発明では、有料道路を利用する車両に搭載された車載装置が車両に乗車する人の指紋を読み取り、読み取った指紋データを有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として路側機器へ送信する。路側機器では、車載装置から指紋データが受信されると、人数割引の受け付け処理だけを行って利用料金についての割引処理は行わずに人数割引受付情報を車載装置に返信する。実際の料金割引処理は、後で、管理センタのコンピュータで行うので、有料道路を利用する際の処理時間が短く済む。また、この場合、管理センタのコンピュータに料金割引対象の人の指紋データを予め登録しておくので、他人の指紋データを車載装置から送ったとしても利用料金は割り引かれず、不正防止を図ることができる。
【００２２】
請求項２，４記載の発明では、車両に搭載された車載装置にＩＣカードがセットされると、車載装置は、有料道路を利用するための情報をＩＣカードから読み取る。その後、車両に人が乗車すると、車載装置は、その人たちの指紋を読み取り、ＩＣカードから読み取った登録済みの指紋データと比較し、合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数し、計数した乗車人数の情報を有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として路側機器へ送信する。つまり、車載器６側で指紋照合と人数計数処理を行い、しかも事前にＩＣカードに登録された指紋データとの照合も行うので、予めＩＣカードに登録した人でなければ人数割引の対象とならず、不正行為を防止することができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図１は本発明に係る一つの実施形態のＥＴＣシステムの構成を示す図である。
【００２４】
同図に示すように、このＥＴＣシステムは、有料道路の出口及び入口の各料金所に設置された路側機器３と、この路側機器３と無線通信する車載器６と、この車載器６に接続された指紋照合装置１と、管理センタに設置され、有料道路を利用する車両に対する利用料金の決済処理全般を管理するコンピュータ４とから構成されている。指紋照合装置１及び車載器６を車載装置と称す。
【００２５】
コンピュータ４は、ＣＰＵ、メモリ、ハードディスク装置などを備えており、ＣＰＵの制御により動作する。コンピュータ４は、各料金所の路側機器３と通信回線を介して接続されており、各路側機器３からのＥＴＣ処理結果の情報を統括管理する装置である。このコンピュータ４にはクレジットカードタイプのＩＣカードでのＥＴＣ処理を行うための決済情報がデータベース化されて蓄積されている。例えば契約者情報データベース等である。契約者情報データベースには、ＩＣカードがクレジットカードタイプなので、ＩＣカードを利用可能な契約者の情報(住所、氏名、電話番号、利用料金を引き落とす金融機関の情報、契約車両の情報、車載器の情報、指紋データ等)が記憶されている。なお、ＩＣカードの利用が不可能な人のリスト(ネガティブリスト等)も記憶されており、各路側機器３からの問い合わせに対してリストとの照合結果を返信する。
【００２６】
路側機器３は、有料道路の料金所の入口車線及び出口車線に設置された車両検知装置、路側無線装置、案内表示装置、車両発進制御装置、これらの機器を制御する車線制御装置などからなり、入口車線あるいは出口車線に車両が進入した際に、車両に搭載される車載器と無線通信を行うことで、車両の車載器６から車載器情報を取得して有料道路の利用に関する処理、例えばＥＴＣ処理等を行い、ＥＴＣ処理結果を車載器６へ返信する。料金所におけるＥＴＣ処理には、入口処理と出口処理がある。
入口処理は、有料道路に進入する車両の車載器６との無線通信により車載器情報を取得して車載器情報の正否を判定し、車載器情報が正しい場合に入口情報(入口料金所番号、入口通過時刻等)を通知し、車載器６にセットされているＩＣカード７への記録を行う処理である。車載器情報には車載器６にセットされているＩＣカード７の情報(ＩＣカード番号等)、指紋照合装置１から得られた人数割引情報、指紋データなども含まれる。
出口処理は、車載器６から路側機器３(無線通信アンテナ)が受信した車載器情報（ＩＣカード番号、車載器ＩＤ、人数割引情報等）と、ＩＣカード７の入口情報（ＩＣカード番号、入口料金所番号、入口通過時刻等）と、路側機器３(車線制御装置)が保持している出口情報（自料金所番号、他の料金所との対距離料金情報、時刻情報等）とを組み合わせて車両側からの情報の正否を判定した後、正しい場合に通行料金(利用料金)を算出し、それをＥＴＣ処理結果として車載器６及びコンピュータ４へ通知する処理をいう。
この料金収受システムを導入した有料道路を利用する車両には、車載器６が搭載されている。車載器６には、ＩＣカード７が装着（セット）されている。
【００２７】
図２に示すように、指紋照合装置１は、車両に乗車する人の指紋を読み取る指紋読取部１１と、この指紋読取部１１により読み取られた指紋データ同士、あるいは予め登録されていた指紋データとの比較により指紋照合処理を行う制御部１５と、指紋照合処理の結果、他と異なる指紋データについて乗車人数として記憶（計数）されるメモリ１３と、このメモリ１３に記憶（計数）された乗車人数の情報を車載器６へ転送する通信インターフェース１４(以下通信Ｉ／Ｆ１４と称す)とを有している。
つまり、制御部１５は、指紋読取部１１により読み取られた指紋データ同士を比較して異なる人のものか否かを判定する指紋照合処理を行い、指紋照合処理の結果を表示部１２に表示すると共に、指紋照合処理の結果、異なる人のものと判定した場合に乗車人数としてメモリ１３に計数し、このメモリ1３に計数した乗車人数の情報を通信Ｉ／Ｆ１４を通じて車載器６へ転送し、有料道路の利用料金を収受するための車載器情報の一つとして記憶する。
【００２８】
図３に示すように、車載器６は、有料道路の出口及び入口の路側機器３(の路側無線装置)と無線通信を行うアンテナ１４と、アンテナ制御を行う無線制御部８４と、車両に乗車している人に対する操作案内や料金等を表示する表示部および複数のボタンからなる表示操作部９０と、ＩＣカード７の情報をインタフェース部７８を介して読み取り・書き込みを行うＩＣカード処理部８２と、車載器全体の制御を行う制御部８６と、ＩＣカード７から読み取ったＩＣカード情報（カードＩＤ、利用者名、指紋データ等）、指紋照合装置１から送られてきた人数情報（4人等）あるいは指紋データ（画像データ等）を車載器情報として記憶するメモリ８０とから構成されている。
【００２９】
メモリ部８０には、車両の車種を特定する要因情報として、例えば車両の長さ、車色、軸数、重量、用途および特徴情報や車両固有に付与されている情報（車両のナンバープレート情報等）、車載器固有の情報（車載器ＩＤ）等が登録されている。
【００３０】
車載器６にＩＣカード７が装着（セット）されると、ＩＣカード内部の情報が車載器６に読み込まれる。この情報は、無線通信時に車載器６に予め登録されている車両の情報と共に車載器情報として送信される。この車載器６は、有料道路の料金所の入口あるいは出口に設置されている路側機器３と無線通信を行い通行料金の算出を行うものである。
【００３１】
図４に示すように、ＩＣカード７には、情報を記憶・読み出し可能なフラッシュメモリ９７、車載器６のインタフェース部７８との間でデータのやり取りを行うインタフェース部９８と、このインタフェース部９８およびフラッシュメモリ９７を制御するＣＰＵ９９とが設けられている。
【００３２】
フラッシュメモリ９７には、例えばＩＣカード７がクレジットタイプであれば、契約者の金融機関情報(銀行の口座番号等)、障害者割引適用の可否等を示す特殊契約情報、および契約の有効期限等、有料道路の利用料金を引き落とすための決済情報が記憶されている。なお、場合によっては車両に乗車する人の指紋データが登録される。また、このフラッシュメモリ９７には、ＩＣカード７を特定するためのＩＣカード情報（カードＩＤ）が予め記憶されている。このカードＩＤは、車両が料金所の入口ゲート（複数の入口車線）を通過する際に、路側機器３へ車載器情報の一部として送信され、この応答として返信されてきたゲート通過時刻、料金所ゲートを特定するためのゲート番号、車両の車種等の利用履歴情報がこのカードＩＤに関連付けられてフラッシュメモリ９７に記憶される。入口ゲートとは車両通過用に複数列設された入口車線からなる入口処理のためのゲートを言う。
【００３３】
このＩＣカード７は、車載器６に装着されると、車載器６のＩＣカード処理部８２を介した制御部８６との信号のやり取りで、自身が装着される車載器６の正当性を確認して初めて車載器６側のメモリ８０にフラッシュメモリ９７に記憶されている情報を送る。
【００３４】
以下、この料金収受システムの動作を説明する。図５はこのＥＴＣシステムの第１動作例を示すフローチャートである。１台の車両に例えば３無人の人Ａ，Ｂ，Ｃ等が乗車する場合を考える。
【００３５】
この第１動作例の場合、車両に例えば人Ａ，Ｂ，Ｃの３人が乗車し、その中の例えば人Ａ等がＩＣカード７を車載器６にセットすると、車載器６が指紋照合装置１に通知する。これにより、指紋照合装置１の制御部１５が表示部１２に指紋を取る旨を表示させると共に、車載器６より音声案内が行われる。
【００３６】
ここで、乗車中の例えば人Ａが人差し指等を指紋読取部１１にあてがうと、指紋読取部１１は、あてがわれた指の指紋を読み取り（図５のステップ１０１、以下Ｓ１０１と称す）、制御部１５を通じてメモリ１３に記憶する。この指紋読み取り操作を他の人Ｂ，Ｃが行い、すべての人が指紋読み取り操作を終了すると（Ｓ１０２のＹｅｓ）、制御部１５は、メモリ１３に記憶した一人一人の指紋データ同士を比較及び照合して、それぞれの指紋が異なる人のものか否かを判定する（Ｓ１０３）。
指紋同士の照合をすべて終了し（Ｓ１０４のＹｅｓ）、異なる指紋データについて（Ｓ１０５のＹｅｓ）、制御部１５は、人数割引の対象データとして計数して（Ｓ１０６）、指紋データと人数情報とを車載器２へ転送する（Ｓ１０７）。車載器２の制御部８６は、指紋照合装置１から送られてきた異なる指紋データ及び人数情報をメモリ８０に車載器情報の一つとして記憶する。
【００３７】
そして、この車両が、有料道路に入るために、料金所の入口ゲートのある入口車線に進入し、路側機器３が車両の進入を検知すると、路側機器３は、車両に搭載された車載器６と無線通信を開始するための車載器情報要求を送信する。
すると、車載器６の制御部８６は、路側機器３からの車載器情報要求を受信して（Ｓ１０８）、メモリ８０に記憶していた人数情報及び指紋データを付加した車載器情報を路側機器３へ送信する（Ｓ１０９）。そして、路側機器３からのＥＴＣ処理結果が車載器６の無線制御部８４で受信されると、車載器６の制御部８６は、受信されたＥＴＣ処理結果をＩＣカード処理部８２及びインタフェース部７８を通じてＩＣカード７に記憶する（Ｓ１１０）。
ＥＴＣ処理の際に、車載器６は、料金所にある路側機器３との無線通信により車載器情報を路側機器３へ送信し、路側機器３は、受信された車載器情報を基に通行料金の引き去り処理を行うが、車載器情報に人数情報が含まれていることで通行料金の割り引き処理を行うことができる。
【００３８】
このようにこの第１動作例によれば、乗車した人の指紋の相違を判定して乗車人数を計数するので、前もって指紋を登録する必要がなく、不特定多数の人の乗車が考えられるタクシー等の乗り合い交通機関で利用することができる。また、有料道路の入口あるいは出口に到達する前の段階、つまり事前に指紋照合装置１で指紋データを読み取って人数情報を記憶しておくので、ＥＴＣ処理時に人数確認のための時間をとられずに済みＥＴＣ処理時間を長引かせることがなくなる。
【００３９】
次に、このＥＴＣシステムの第２動作例について説明する。
この第２動作例は、ＥＴＣ処理時に車両の車載器６から路側機器３に取得された乗車人数分の指紋データを管理センタのコンピュータ４へ上げ、管理センタのコンピュータ４において、ＥＴＣ処理の後で指紋データを照合し料金を割り引く例である。
【００４０】
この第２実施形態では、１台の車両に乗車する人として、上記第１動作例と同様に人Ａ，Ｂ，Ｃ等の３人が同乗する場合を考えてみる。
この場合、車両に乗車した人Ａ，Ｂ，Ｃの中の一人が所持しているＩＣカードを車載器２にセットすると、車載器２に接続された指紋照合装置１が指紋を読み取る旨を表示部１２に表示する。
この表示に従って、車両に乗車した人Ａ，Ｂ，Ｃがそれぞれの指を順に指紋照合装置１の指紋読取部１１にあてがい指紋を読み取らせ(図６のＳ２０１)、指紋データの数から人数を計数する。
この例の場合、指紋照合装置１に読み取らせる人の指紋データは、予め管理センタのコンピュータ４に登録されていることが必要であり、例えば車載器購入時、つまりＥＴＣシステムの利用開始するときの契約書に乗車予定の人の指紋を押捺して提出し、管理センタでは、契約書に押捺されている指紋を管理センタ内のコンピュータ４及びスキャナ等でデータ化して契約者情報データベースの中に指紋データを登録しておく。
指紋照合装置１は、指紋読取部１１で読み取った指紋データ及び人数情報を車載器６のメモリ８０に記憶しておく(Ｓ２０３)。
ＥＴＣ処理開始時に(Ｓ２０４のＹｅｓ)、車載器６の制御部８６は、メモリ８０の車載器情報と共に指紋データを路側機器３へ送信する(Ｓ２０５)。
そして、ＥＴＣ処理を行った路側機器３から返信されてきた人数割引受付情報を含むＥＴＣ処理結果を車載器６が受信すると(Ｓ２０６)、それを表示操作部９０に表示する(Ｓ２０７)。
【００４１】
路側機器３では、ＥＴＣ処理時に、車載器６から送信された車載器情報を路側無線装置が受信すると(図７のＳ３０１)、路側機器３の車線制御装置は、受信した車載器情報に人数情報及び指紋データが含まれているか否かを確認する(Ｓ３０２)。
この確認の結果、車載器情報に人数情報及び指紋データが含まれていなかった場合(Ｓ３０２のＮｏ)、車線制御装置は、通常のＥＴＣ処理を行い(Ｓ３０３)、ＥＴＣ処理結果を車載器６へ送信する(Ｓ３０４)。
一方、上記確認の結果、車載器情報に人数情報及び指紋データが含まれていた場合(Ｓ３０２のＹｅｓ)、車線制御装置は、通行料金の割引処理は行わずに人数割引の受け付けを行った後(Ｓ３０５)、通行料金を割り引かないままＥＴＣ処理を行い(Ｓ３０６)、人数割引の受付情報(人数割引受付情報)をＥＴＣ処理結果と共に車載器６へ送信する(Ｓ３０７)。ここでのＥＴＣ処理とは車載器情報の有効性の判定処理と通行料金の算出処理等である。
【００４２】
ＥＴＣシステムにおける通行料金の処理は、後払い方式（クレジット方式）であるため、ＥＴＣ処理後、路側機器３から管理センタのコンピュータ４へＥＴＣ処理結果の情報と共に指紋データ及び人数割引受付情報が送信される。
図８に示すように、管理センタのコンピュータ４のＣＰＵは、各料金所の路側機器３からＥＴＣ処理結果の情報が受信されると（図８のＳ３１０）、受信されたＥＴＣ処理結果の情報に指紋データ及び人数割引受付情報が含まれているか否かを確認する（Ｓ３１１）。
確認の結果、ＥＴＣ処理結果の情報に指紋データ及び人数割引受付情報が含まれていなければ（Ｓ３１１のＮｏ）、通常の決済処理を行う（Ｓ３１２）。
また、確認の結果、ＥＴＣ処理結果の情報に指紋データ及び人数割引受付情報が含まれていた場合（Ｓ３１１のＹｅｓ）、コンピュータ４のＣＰＵは、受信されたＥＴＣ処理結果の情報より指紋データを抽出し、抽出した指紋データと予め契約者情報データベースに登録されていた指紋データ（登録データ）との指紋照合を行う（Ｓ３１３）。
この指紋照合の結果、契約者情報データベースの登録データと受信された指紋データが一致（合致）した場合（Ｓ３１４のＹｅｓ）、コンピュータ４のＣＰＵは、人数割引対象のデータとして計数する（Ｓ３１５）。なお、契約者情報データベースの指紋データと受信された指紋データが一致（合致）しなかった場合（Ｓ３１４のＮｏ）は、その指紋データを人数割引対象とせず、次の指紋データの照合を行う。
この指紋照合動作を受信された指紋データの数だけ繰り返し、全員分の照合が終了すると（Ｓ３１６のＹｅｓ）、人数割引対象のデータとして計数した人数に応じて利用料金の割り引き処理を行い、割り引いた利用料金を契約者の口座から引き落とす。つまり、コンピュータ４のＣＰＵは、計数した乗車人数のデータを加味した決済処理を行う（Ｓ３１７）。
【００４３】
このようにこの第２動作例によれば、ＥＴＣ処理時に、車両に実際に乗車している人から採取した指紋データを路側機器が受け取り、人数割引のための受け付けのみを行い、ＥＴＣ処理後に路側機器３から管理センタのコンピュータ４に指紋データと人数割引受付情報等をＥＴＣ処理結果と共に送信し、管理センタにおいて各料金所からのＥＴＣ処理結果の情報をコンピュータ４で受信すると、コンピュータ４は自身に予め登録されていた指紋データと照合するので、指紋データが合致しなかった場合は、不正行為が行われた可能性があるものとして、通行料金を割り引きしないなどの措置を取ることができ、不正行為による損失の発生を防止できる。
【００４４】
次に、このＥＴＣシステムの第３動作例について説明する。
この第３動作例は、この第３動作例は、ＩＣカードに予め登録しておいた指紋データと指紋照合装置１が実際に読み取った指紋データとを指紋照合装置１で照合して乗車人数を確定する例である。この例の場合も上記同様に１台の車に乗車する人Ａ，Ｂ，Ｃ等の３人が乗車する場合を考えてみる。
この場合、車載器２に接続された指紋照合装置１に読み取らせる照合対象の指紋データは、予め登録されていることが必要であり、上記第２動作例と同様にＥＴＣシステムの利用を開始するときに指紋データを登録しておくが、この第３動作例の場合、指紋データを登録しておく場所が第２動作例とは異なる。
すなわち、この第３実施形態の場合、ＥＴＣの車載器６及び指紋照合装置１を購入するとき（ＥＴＣ契約時）に、今後、この車両に乗車するであろう複数の人Ａ，Ｂ，Ｃ…等の指紋を指紋照合装置１に読み取らせて車両の車載器６にセットした利用者のＩＣカード７に登録する。なお、このときは、車載器販売店の係員等が車載器６をセットアップモード等の特殊なモードやセットアップ用ＩＣカード等で起動して利用者のＩＣカード７への車両データ、ＩＣカードのデータ、指紋データ等の登録作業を行う。
【００４５】
そして、その車両及び利用者が有料道路を利用する際に、車両に例えば人Ａ，Ｂ，Ｃの３人が乗車し、その中のカード所持者である例えば人Ａ等がＩＣカード７を車載器６にセットすると、車載器６が指紋照合装置１に通知する。これにより、指紋照合装置１の制御部１５が、人数割引を利用する場合は車両に乗車している人の指紋を読み取る必要がある旨を表示部１２に表示させると共に、車載器６より音声案内が行われる。
【００４６】
ここで、乗車中の例えば人Ａが人差し指等を指紋読取部１１にあてがうと、指紋読取部１１は、あてがわれた指の指紋を読み取り（図９のＳ４０１と称す）、制御部１５を通じてメモリ１３に記憶する。この指紋読み取り操作を他の人Ｂ，Ｃについても行い、全員の指紋読み取り操作を終了すると（Ｓ４０２のＹｅｓ）、制御部１５は、メモリ１３に記憶した一人一人の指紋データと予めＩＣカードに登録しておいた指紋データ（登録データ）とを比較及び照合して（Ｓ４０３）、指紋データが合致するか否かを判定する（Ｓ４０４）。
判定の結果、登録データと読み取った指紋データとが合致すると（Ｓ４０４のＹｅｓ）、制御部１５は、その指紋データについて人数割引対象のデータとして計数する（Ｓ４０５）。
そして、全員分の照合が終了すると、（Ｓ４０６のＹｅｓ）、制御部１５は、登録データと合致した指紋データと、計数した人数情報とを車載器２へ転送する（Ｓ４０７）。
車載器２は、指紋照合装置１から送られてきた指紋データ及び人数情報をメモリ８０に車載器情報の一つとして記憶する。
そして、この車両が、有料道路に入るために、料金所の入口ゲートのある入口車線に進入し、路側機器３の車両検知装置が車両の進入を検知すると、路側機器３の車線制御装置は、車両に搭載された車載器６と無線通信を開始するための車載器情報要求を送信する。
すると、車載器６の制御部８６は、路側機器３からの車載器情報要求を受信して（Ｓ４０８）、メモリ８０に記憶していた人数情報及び指紋データを付加した車載器情報を路側機器３へ送信する（Ｓ４０９）。そして、路側機器３からのＥＴＣ処理結果が車載器６の無線制御部８４で受信されると、車載器６の制御部８６は、受信されたＥＴＣ処理結果をＩＣカード処理部８２及びインタフェース部７８を通じてＩＣカード７に記憶する（Ｓ４１０）。
【００４７】
ここで、路側機器３側のＥＴＣ処理動作を詳細に説明する。
有料道路の入口の料金所に設置された路側機器３は、車載器６との無線通信によって車載器情報を取得する。車載器情報には、車載器６に予め記憶されている情報（車載器ＩＤ、車両情報等）と車載器６にセットされたＩＣカード７の情報（ＩＣカード番号等）と、人数割引を有する場合は指紋照合装置１により読み取られた指紋データあるいは人数情報とが含まれている。
そして、路側機器３は、取得した車載器情報に含まれるＩＣカード番号等が有効であるかどうかを判定（チェック）する。
この判定（チェック）結果、ＩＣカード番号が有効である場合、路側機器３は、ＩＣカード７に対する入口通過処理（ＩＣカードに入口料金所番号あるいは入口通過フラグ等の入口情報を記録する処理）を行い、入口通過処理したＩＣカード７の情報（ＩＣカード番号、入口情報等）をコンピュータ４へ送信する。
【００４８】
コンピュータ４は、通知されたＩＣカード７の情報（ＩＣカード番号、入口情報等）を、自身の契約者情報データベースに蓄積されている契約者情報（ＩＣカード番号、利用者名等）、ネガティブリストにてチェックする。このチェック結果、問題が無くＩＣカード７が利用可能であれば、チェック処理を終了する一方、ネガティブリストにヒットした場合は当該ＩＣカードを利用不可能と判定し、ＩＣカードチェック結果として、出口となる各料金所の路側機器３へそのＩＣカード番号と共に利用不可能な旨を通知する。
【００４９】
その後、ある料金所の出口車線において、路側機器３が車両の進入を検知した場合、路側機器３は、進入車両の車載器と無線通信を行い、車載器６から車載器情報（車載器ＩＤ、車両情報等）と車載器６にセットされているＩＣカード７の情報（ＩＣカード番号等）を取得する。
【００５０】
そして、路側機器３は、取得したＩＣカード７の情報に含まれるＩＣカード番号等でＩＣカード７が有効（利用可能）であるかどうかを、コンピュータ４から配信されているＩＣカードチェック結果の情報でチェックを行う（Ｓ１０７）。このＩＣカードの有効性チェックにおいて、ＩＣカード７が利用不可能であれば、路側機器３は、それ以外の方法での支払いを要請する旨を案内表示装置に表示すると共に、車両発進制御装置を閉じた状態にする。
【００５１】
ＩＣカード７が利用可能であれば、ＩＣカード７でのＥＴＣ処理を行い、処理結果を車載器６とコンピュータ４へ送信する。出口におけるＥＴＣ処理とは、入口から出口までの間の通行料金（有料道路の区間利用料金）を算出する処理である。
なお、ＥＴＣ処理の際、車載器６は、料金所にある路側機器３と無線通信により車載器情報を送信し、路側機器３は、受信した車載器情報を基に通行料金の引き去り処理を行うが、車載器情報に人数割引のためのデータ（人数情報および／または指紋データ）が含まれていることで通行料金の割引処理あるいは人数割引のための受付処理を行う。
【００５２】
このようにこの第３動作例によれば、車両に乗車する人の指紋データを事前にＩＣカード７に登録しておき、実際に複数の人を車両に乗せて有料道路を利用する際に、乗車している人から実際に指紋照合装置１で読み取った指紋データとＩＣカード７の登録データとの照合を行うので、不正行為を防止しつつ人数割引を実現できる。
【００５３】
すなわち、この実施形態のＥＴＣシステムによれば、ＥＴＣシステム（無線通信技術）を利用した高速道路料金収受システムで、車両の乗車人数を正確に計数可能となり、乗車人数による通行料金割引制度が実現できる。
【００５４】
例えば、乗車人数の多い車両に対して通行料金の割引を行うことにより、高速道路の車両通行台数の削減が期待でき、渋滞解消と排出排気ガスによる自然環境破壊の軽減を図ることができる。これらを実現するための乗車人数計数を、現行のＥＴＣシステムの車載器６に指紋照合装置１を付加あるいは内蔵することで可能となる。これと合わせて指紋データの照合処理をさまざまな装置(指紋照合装置１、コンピュータ４、路側機器３等)で行うことで、料金所での通行料引き去り等のＥＴＣ処理を円滑に行うことができる。
【００５５】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記実施形態では、指紋照合装置１と車載器６とを別筐体として互いを接続した例について説明したが、指紋照合装置１と車載器６とを一体化、つまり車載器６に指紋照合装置１の機能を組み入れた車載装置としても良い。
上記実施形態における指紋照合装置１のＣＰＵを動作させるソフトウェア、路側機器３の車線制御装置を動作させるソフトウェア、管理センタのコンピュータ４を動作させるソフトウェアは、フレキシブルディスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒体に記憶されていても良く、また、ソフトウェア（プログラム）単体として伝送されるものでも良い。この場合、記憶媒体に記憶されたソフトウェア（プログラム）を路側機器３、コンピュータ４等のコンピュータが読み出したり、あるいはＬＡＮやインターネッ上のサイト（サーバ）からダウンロードしてインストールすることにより、上記実施形態における処理が可能になる。つまり、本発明におけるソフトウェア（プログラム）は、コンピュータと独立した記憶媒体に記憶されているものだけに限らず、ＬＡＮやインターネットなどの伝送媒体を介して流通されるものも含まれる。
【００５６】
なお、記憶媒体としては、上記フレキシブルディスクの他、例えば磁気ディスク、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤなど）、光磁気ディスク（ＭＯなど）、半導体メモリなど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているＯＳ（オペレーティングシステム）や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなどのＭＷ（ミドルウェア）などが本実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、ＬＡＮやインターネットなどにより伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成であっても良い。
なお、コンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。
また、コンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に内蔵される演算装置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、有料道路を利用する車両に乗車する人の指紋を読み取り、車両が有料道路を利用する際に、読み取った指紋データ、および/または指紋データを基に判定した乗車人数を有料道路の利用に関する処理を行うための一つの情報として路側機器へ送信し、路側機器では、受信された指紋データおよび/または乗車人数を基に有料道路の利用に関する処理を行うので、有料道路を利用する車両に乗車している人の数を正確に計数できるようになり、乗車人数に応じた料金割引制度を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一つの実施形態のＥＴＣシステムの構成を示す図である。
【図２】 図１のＥＴＣシステムの指紋照合装置の構成を示す図である。
【図３】 図２の指紋照合装置と接続されている車載器の構成を示す図である。
【図４】 図２の車載器に装着されるＩＣカードの構成を示す図である。
【図５】 このＥＴＣシステムにおける第１動作例において、車両側装置（指紋照合装置、車載器）の動作を示すフローチャートである。
【図６】 このＥＴＣシステムにおける第２動作例において、車両側装置（指紋照合装置、車載器）の動作を示すフローチャートである。
【図７】 このＥＴＣシステムにおける第２動作例において、路側機器の動作を示すフローチャートである。
【図８】 このＥＴＣシステムにおける第２動作例において、管理センタのコンピュータの動作を示すフローチャートである。
【図９】 このＥＴＣシステムにおける第３動作例において、車両側装置（指紋照合装置、車載器）の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１…指紋照合装置、３…路側機器、４…コンピュータ、６…車載器、７…ＩＣカード、１１…指紋読取部、１２…表示部、１３…メモリ、１５…制御部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a toll collection system introduced on a toll road such as an expressway, for example.Used forThe present invention relates to an in-vehicle device, a computer, and a fee collection method.
[0002]
[Prior art]
Currently, on toll roads such as expressways, there is a manual intervening toll collection system (conventional system) in which a user receives a toll at the entrance of a toll gate and passes the toll to the attendant at the exit. An ETC system that automatically performs entrance processing / exit processing using wireless communication technology has been introduced.
[0003]
Since the ETC system uses an IC card, security is high, and an immediate transition from the conventional system is being considered. However, it is necessary to install wireless communication devices called on-board devices in each vehicle, and an IC card is issued. The current situation is that it will not spread to general users because it requires a contract procedure to do so.
[0004]
As one means for disseminating the ETC system, for example, it may be possible to introduce a fee discount system according to the number of passengers in the vehicle. In order to introduce a fee discount system, it is important to accurately grasp the number of people riding in a vehicle in the operation of this system.
[0005]
As the prior art related to the ETC system, “ETC system and outlet device” has already been disclosed (see, for example, Patent Document 1).
As a technique for monitoring people and vehicles on the road, a method using a photographing means such as a camera is generally used. When counting the number of passengers in a vehicle by using photographing means, take a picture of the inside of the vehicle through the windshield of the vehicle that is installed with a camera etc. on the entrance / exit road of the toll road, and use the image data The method of cutting out the data of this part, discriminating, and counting the number of boarding people can be considered.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3256642 (pages 6-8)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, when using the photographing means as described above, it is extremely difficult to accurately count the number of passengers because the person seated in the back row is behind the people in the front row. Also, it is technically feasible to take a picture of a person in the car in a relatively short time from outside the car while the vehicle is traveling on the toll collection lane, and to determine the number of passengers from the image data. Is scarce. In particular, in the ETC system, the greatest merit is that it is possible to pass through the toll gate non-stop by wireless communication technology, so it is not preferable in terms of operation to temporarily stop or slow down the vehicle at the toll gate for counting the number of passengers.
[0008]
  The present invention has been made to solve such a problem, and realizes a fee discount system according to the number of passengers by accurately counting the number of people on a vehicle using a toll road. CanCarIt is intended to provide a mounting device, a computer, and a fee collection method.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  To achieve the above objectives,Claim1The computer of the described invention is installed in a management center and based on information on a fee processing result transmitted from a roadside device installed on the toll road through a communication line, the fee for using the toll road from an account of a corresponding financial institution In the computer that performs the payment processing for debiting, the means for extracting the fingerprint data from the information of the processing result received from the roadside device matches the extracted fingerprint data with the pre-registered fingerprint data. Counting means for counting data as information on the number of passengers to be discounted, and means for paying the toll road usage fee based on information on the number of passengers counted by the counting means and information on the processing result It is characterized by that.
[0013]
  Claim2The in-vehicle device according to the invention is mounted on a vehicle using a toll road, and uses the toll road in an in-vehicle device that performs processing related to use of the toll road by wireless communication with a roadside device installed on the toll road. IC card reading means for reading information for reading from the IC card, fingerprint reading means for reading the fingerprint of a person riding in the vehicle, fingerprint data read by the fingerprint reading means, and the IC card reading means from the IC card Counting means for comparing the registered fingerprint data contained in the read information and matching data as information on the number of passengers subject to discount, and information on the number of passengers counted by the counting means, Means for transmitting to the roadside equipment as one piece of information for receiving the toll for using the toll road.
[0017]
  Claim3The fee collection method according to the invention described above is based on information on a fee processing result transmitted from a roadside device installed on the toll road through a communication line by a computer installed in a management center from the account of the corresponding financial institution. In a toll collection method for performing a payment process for deducting a toll usage fee, a step of extracting fingerprint data from information of a processing result received from the roadside device, the extracted fingerprint data, and pre-registered fingerprint data; Comparing the matched data as information on the number of passengers subject to discount, and a step of paying the toll road usage fee based on the counted information on the number of passengers and the information on the toll processing result. It is characterized by having.
[0018]
  Claim4The toll collection method according to the invention includes a step in which an in-vehicle device mounted on a vehicle using a toll road reads information for using the toll road from an IC card, and the in-vehicle device of a person who rides the vehicle The step of reading a fingerprint, and comparing the fingerprint data read from the person riding in the vehicle with the registered fingerprint data included in the information read from the IC card, the matched data is the number of passengers subject to the number discount And the step of transmitting the counted information on the number of passengers from the in-vehicle device to roadside equipment installed on the toll road as one information for collecting the toll usage fee. It is characterized by having.
[0021]
  Claim1,3In the described invention, an in-vehicle device mounted on a vehicle using a toll road reads a fingerprint of a person who rides on the vehicle, and the read fingerprint data is used as one piece of information for collecting a toll road usage fee to a roadside device. Send. When the roadside device receives the fingerprint data from the in-vehicle device, the roadside device returns only the number-of-people discount reception information to the in-vehicle device without performing the discount processing of the usage fee by performing only the processing of accepting the number of people discount. Since the actual fee discount processing is performed later by the computer of the management center, the processing time for using the toll road can be shortened. In this case, since the fingerprint data of the person who is eligible for the discount is registered in advance in the computer of the management center, even if the fingerprint data of another person is sent from the in-vehicle device, the usage fee is not discounted, so that fraud can be prevented. it can.
[0022]
  Claim2, 4In the described invention, when the IC card is set in the in-vehicle device mounted on the vehicle, the in-vehicle device reads information for using the toll road from the IC card. Thereafter, when a person gets on the vehicle, the in-vehicle device reads the fingerprints of the people, compares them with the registered fingerprint data read from the IC card, and counts the matched data as information on the number of passengers to be discounted. The information on the counted number of passengers is transmitted to the roadside equipment as one piece of information for collecting the toll usage fee. In other words, the on-board device 6 performs fingerprint collation and the number counting process, and also collates with fingerprint data registered in advance in the IC card. Therefore, cheating can be prevented.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing the configuration of an ETC system according to one embodiment of the present invention.
[0024]
As shown in the figure, this ETC system is connected to a roadside device 3 installed at each toll gate at the exit and entrance of a toll road, an in-vehicle device 6 that wirelessly communicates with the roadside device 3, and the in-vehicle device 6. And the computer 4 installed in the management center and managing the entire payment processing of usage charges for vehicles using toll roads. The fingerprint collation device 1 and the vehicle-mounted device 6 are referred to as vehicle-mounted devices.
[0025]
The computer 4 includes a CPU, a memory, a hard disk device, and the like, and operates under the control of the CPU. The computer 4 is connected to the roadside equipment 3 of each toll gate via a communication line, and is a device that manages and manages the information of the ETC processing results from each roadside equipment 3. In this computer 4, payment information for performing ETC processing with a credit card type IC card is stored in a database. For example, a contractor information database. Since the IC card is a credit card type in the contractor information database, information on the contractor who can use the IC card (address, name, telephone number, information on the financial institution from which the usage fee is deducted, information on the contracted vehicle, Information, fingerprint data, etc.) are stored. In addition, a list of people who cannot use the IC card (a negative list or the like) is also stored, and in response to an inquiry from each roadside device 3, a result of collation with the list is returned.
[0026]
The roadside device 3 includes a vehicle detection device, a roadside wireless device, a guidance display device, a vehicle start control device, a lane control device that controls these devices, etc. installed in the entrance lane and the exit lane of the toll road toll gate, When a vehicle enters an entrance lane or an exit lane, wireless communication is performed with an on-vehicle device mounted on the vehicle, so that on-vehicle device information is acquired from the on-vehicle device 6 of the vehicle, and processing related to use of a toll road, for example, ETC Processing is performed, and the ETC processing result is returned to the vehicle-mounted device 6. The ETC process at the toll booth includes an entrance process and an exit process.
In the entrance processing, the in-vehicle device information is acquired by wireless communication with the on-vehicle device 6 of the vehicle entering the toll road to determine whether the on-vehicle device information is correct. If the on-vehicle device information is correct, the entrance information (entrance toll gate number, This is a process of notifying the entrance passage time and the like, and recording the information on the IC card 7 set in the vehicle-mounted device 6. The in-vehicle device information includes information (IC card number and the like) of the IC card 7 set in the in-vehicle device 6, the number of people discount information obtained from the fingerprint collation device 1, and fingerprint data.
The exit processing includes on-vehicle device information (IC card number, on-vehicle device ID, number of people discount information, etc.) received by the roadside device 3 (wireless communication antenna) from the on-vehicle device 6 and entrance information (IC card number, entrance of the IC card 7). Combining toll gate number, entrance passage time, etc.) and exit information (self-toll gate number, distance to other toll gate information, time information, etc.) held by roadside equipment 3 (lane control device) After determining whether the information from the vehicle is correct or not, a toll (usage fee) is calculated when it is correct, and this is notified to the vehicle-mounted device 6 and the computer 4 as an ETC processing result.
An on-vehicle device 6 is mounted on a vehicle using a toll road in which this toll collection system is introduced. An IC card 7 is mounted (set) on the vehicle-mounted device 6.
[0027]
As shown in FIG. 2, the fingerprint collation device 1 includes a fingerprint reading unit 11 that reads a fingerprint of a person riding in a vehicle, and fingerprint data read by the fingerprint reading unit 11 or fingerprint data registered in advance. , The memory 15 that stores (counts) the number of different fingerprint data as a result of the fingerprint verification process, and the number of passengers stored (counted) in this memory 13 The communication interface 14 (hereinafter referred to as communication I / F 14) for transferring the above information to the vehicle-mounted device 6 is provided.
That is, the control unit 15 compares the fingerprint data read by the fingerprint reading unit 11 to determine whether or not they belong to different people, and displays the result of the fingerprint verification process on the display unit 12. At the same time, when it is determined that the person is a different person as a result of the fingerprint collation process, the number of passengers is counted in the memory 13, and the information on the number of passengers counted in the memory 13 is transferred to the vehicle-mounted device 6 through the communication I / F 14. It is stored as one of the vehicle-mounted device information for collecting the road usage fee.
[0028]
As shown in FIG. 3, the in-vehicle device 6 includes an antenna 14 that performs wireless communication with a roadside device 3 (roadside wireless device) at the exit and entrance of a toll road, a wireless control unit 84 that performs antenna control, and a vehicle. A display unit for displaying operation guidance and charges for a person who operates, a display operation unit 90 including a plurality of buttons, and an IC card processing unit 82 for reading and writing information of the IC card 7 via the interface unit 78 , A control unit 86 that controls the entire vehicle-mounted device, IC card information (card ID, user name, fingerprint data, etc.) read from the IC card 7, and number of people information (four people, etc.) sent from the fingerprint verification device 1 ) Or a memory 80 for storing fingerprint data (image data or the like) as vehicle-mounted device information.
[0029]
In the memory unit 80, as factor information for specifying the vehicle type of the vehicle, for example, the vehicle length, the vehicle color, the number of axes, the weight, the use and characteristic information, and information given to the vehicle (vehicle license plate information, etc.) ), Information unique to the vehicle-mounted device (vehicle-mounted device ID) and the like are registered.
[0030]
When the IC card 7 is attached (set) to the vehicle-mounted device 6, information inside the IC card is read into the vehicle-mounted device 6. This information is transmitted as vehicle-mounted device information together with vehicle information registered in advance in the vehicle-mounted device 6 during wireless communication. The vehicle-mounted device 6 performs wireless communication with the roadside device 3 installed at the entrance or exit of the toll gate on the toll road and calculates the toll.
[0031]
As shown in FIG. 4, the IC card 7 includes a flash memory 97 capable of storing and reading information, an interface unit 98 for exchanging data with the interface unit 78 of the vehicle-mounted device 6, and the interface unit 98 and A CPU 99 for controlling the flash memory 97 is provided.
[0032]
In the flash memory 97, for example, if the IC card 7 is a credit type, the contractor's financial institution information (bank account number, etc.), special contract information indicating whether or not the disabled person discount is applicable, and the contract expiration date, etc. The settlement information for deducting the toll usage fee is stored. In some cases, fingerprint data of a person who gets on the vehicle is registered. The flash memory 97 stores IC card information (card ID) for specifying the IC card 7 in advance. This card ID is transmitted to the roadside device 3 as a part of the vehicle-mounted device information when the vehicle passes through the entrance gate (a plurality of entrance lanes) of the toll gate, and the gate passage time and fee returned as a response. Usage history information such as a gate number for identifying a place gate and a vehicle type is stored in the flash memory 97 in association with the card ID. The entrance gate refers to a gate for entrance processing composed of a plurality of entrance lanes arranged for passing through the vehicle.
[0033]
When this IC card 7 is mounted on the vehicle-mounted device 6, the validity of the vehicle-mounted device 6 to which the IC card 7 is mounted is confirmed by exchanging signals with the control unit 86 via the IC card processing unit 82 of the vehicle-mounted device 6. For the first time, the information stored in the flash memory 97 is sent to the memory 80 on the vehicle-mounted device 6 side.
[0034]
The operation of this fee collection system will be described below. FIG. 5 is a flowchart showing a first operation example of the ETC system. Consider a case where, for example, three unattended people A, B, C, etc. get on one vehicle.
[0035]
In the case of this first operation example, when three people A, B, C, for example, get on the vehicle and, for example, the person A etc. sets the IC card 7 on the vehicle-mounted device 6, the vehicle-mounted device 6 becomes the fingerprint collation device. 1 is notified. Thereby, the control unit 15 of the fingerprint collation apparatus 1 displays that the fingerprint is taken on the display unit 12, and voice guidance is performed from the vehicle-mounted device 6.
[0036]
Here, for example, when a person A who is in the vehicle applies an index finger or the like to the fingerprint reading unit 11, the fingerprint reading unit 11 reads the fingerprint of the assigned finger (step 101 in FIG. 5, hereinafter referred to as S 101), and control. The data is stored in the memory 13 through the unit 15. When the other people B and C perform this fingerprint reading operation and all the people finish the fingerprint reading operation (Yes in S102), the control unit 15 compares and collates each fingerprint data stored in the memory 13 with each other. Then, it is determined whether or not each fingerprint belongs to a different person (S103).
The collation between all fingerprints is completed (Yes in S104), and for different fingerprint data (Yes in S105), the control unit 15 counts the target data for discounting the number of persons (S106), and the fingerprint data and the number of persons information are mounted on the vehicle. The data is transferred to the device 2 (S107). The control unit 86 of the on-vehicle device 2 stores different fingerprint data and number-of-persons information sent from the fingerprint collation device 1 in the memory 80 as one of the on-vehicle device information.
[0037]
And when this vehicle enters the entrance lane with the entrance gate of the toll gate in order to enter the toll road, and the roadside device 3 detects the entry of the vehicle, the roadside device 3 is installed in the vehicle-mounted device 6 mounted on the vehicle. And OBE information request for starting wireless communication.
Then, the control part 86 of the onboard equipment 6 receives the onboard equipment information request | requirement from the roadside apparatus 3 (S108), and the roadside apparatus information which added the number information and fingerprint data which were memorize | stored in the memory 80 is shown. (S109). Then, when the ETC processing result from the roadside device 3 is received by the wireless control unit 84 of the vehicle-mounted device 6, the control unit 86 of the vehicle-mounted device 6 converts the received ETC processing result into the IC card processing unit 82 and the interface unit 78. And stored in the IC card 7 (S110).
During the ETC process, the vehicle-mounted device 6 transmits the vehicle-mounted device information to the roadside device 3 by wireless communication with the roadside device 3 at the toll gate, and the roadside device 3 is based on the received vehicle-mounted device information. However, it is possible to perform a toll discount process by including the number of people information in the vehicle-mounted device information.
[0038]
As described above, according to the first operation example, since the difference in fingerprints of the persons who have boarded is determined and the number of passengers is counted, it is not necessary to register fingerprints in advance, and a taxi that can be used by an unspecified number of people It is possible to use it by shared transportation such as. In addition, since the fingerprint information is stored in advance at the stage before reaching the entrance or exit of the toll road, that is, in advance, the fingerprint collation device 1 stores the number information, it does not take time for the number confirmation. Therefore, the ETC processing time is not prolonged.
[0039]
Next, a second operation example of this ETC system will be described.
In this second operation example, fingerprint data for the number of passengers acquired from the vehicle-mounted device 6 of the vehicle at the time of ETC processing to the roadside device 3 is uploaded to the computer 4 of the management center. This is an example of collating fingerprint data and discounting charges.
[0040]
In the second embodiment, consider a case where three people, such as people A, B, and C, ride on one vehicle as in the first operation example.
In this case, when an IC card possessed by one of the people A, B, or C who gets on the vehicle is set in the vehicle-mounted device 2, the fingerprint collation device 1 connected to the vehicle-mounted device 2 displays that the fingerprint is read. Displayed on the unit 12.
In accordance with this display, people A, B, and C who get on the vehicle have their fingers sequentially read the fingerprints applied to the fingerprint reading unit 11 of the fingerprint verification device 1 (S201 in FIG. 6), and the number of people is counted from the number of fingerprint data. To do.
In the case of this example, the fingerprint data of the person to be read by the fingerprint verification device 1 must be registered in advance in the computer 4 of the management center. For example, when purchasing the vehicle-mounted device, that is, when starting to use the ETC system The contractor submits the fingerprint of the person who is scheduled to board the board, and the management center converts the fingerprint stamped on the contract into data using the computer 4 and scanner in the management center, and prints it in the contractor information database. Register the data.
The fingerprint collation device 1 stores the fingerprint data and the number of people information read by the fingerprint reading unit 11 in the memory 80 of the vehicle-mounted device 6 (S203).
When the ETC process is started (Yes in S204), the control unit 86 of the vehicle-mounted device 6 transmits fingerprint data together with the vehicle-mounted device information in the memory 80 to the roadside device 3 (S205).
When the vehicle-mounted device 6 receives the ETC processing result including the number-of-person discount reception information returned from the roadside device 3 that has performed the ETC processing (S206), it displays it on the display operation unit 90 (S207).
[0041]
In the roadside device 3, when the roadside device receives the vehicle-mounted device information transmitted from the vehicle-mounted device 6 during the ETC process (S301 in FIG. 7), the lane control device of the roadside device 3 includes the number of people information in the received vehicle-mounted device information. And whether fingerprint data is included (S302).
As a result of this confirmation, when the number information and fingerprint data are not included in the in-vehicle device information (No in S302), the lane control device performs normal ETC processing (S303), and the ETC processing result is transmitted to the in-vehicle device 6. Transmit (S304).
On the other hand, as a result of the above confirmation, if the in-vehicle device information includes the number information and the fingerprint data (Yes in S302), the lane control device accepts the number discount without performing the toll discount processing. (S305) The ETC process is performed without discounting the toll (S306), and the reception information on the number of people discount (number of people discount reception information) is transmitted to the vehicle-mounted device 6 together with the ETC processing result (S307). Here, the ETC process includes a process for determining the validity of the vehicle-mounted device information and a process for calculating a toll.
[0042]
Since the toll processing in the ETC system is a post-payment method (credit method), after the ETC processing, fingerprint data and person discount reception information are transmitted from the roadside device 3 to the management center computer 4 together with information on the ETC processing result. .
As shown in FIG. 8, when the CPU of the management center computer 4 receives ETC processing result information from the roadside equipment 3 of each toll gate (S310 in FIG. 8), the received information on the ETC processing result is displayed. It is confirmed whether or not fingerprint data and person discount reception information are included (S311).
As a result of the confirmation, if the fingerprint data and the person discount reception information are not included in the information of the ETC processing result (No in S311), normal settlement processing is performed (S312).
If the confirmation result shows that the ETC processing result information includes the fingerprint data and the person discount reception information (Yes in S311), the CPU of the computer 4 extracts the fingerprint data from the received ETC processing result information. Then, fingerprint collation is performed between the extracted fingerprint data and fingerprint data (registered data) registered in advance in the contractor information database (S313).
As a result of this fingerprint collation, if the registered data in the contractor information database matches the received fingerprint data (Yes in S314), the CPU of the computer 4 counts the data as the number discount target data (S315). If the fingerprint data in the contractor information database does not match (match) with the received fingerprint data (No in S314), the fingerprint data is not subjected to the person discount, and the next fingerprint data is collated.
This fingerprint collation operation is repeated for the number of received fingerprint data, and when collation for all members is completed (Yes in S316), the usage fee is discounted according to the number of people counted as the number of people to be discounted and discounted. Withdraw the usage fee from the contractor's account. That is, the CPU of the computer 4 performs a settlement process that takes into account the counted number of passengers (S317).
[0043]
As described above, according to the second operation example, during the ETC process, the roadside device receives the fingerprint data collected from the person actually on the vehicle, accepts only for discounting the number of persons, and after the ETC process, the roadside When the device 3 transmits the fingerprint data and the discount information on the number of people together with the ETC processing result to the computer 4 of the management center and receives the information of the ETC processing result from each toll gate at the management center, the computer 4 sends it to itself. Since fingerprint data that has been registered in advance is collated, if the fingerprint data does not match, it is possible that fraudulent acts may have occurred, and measures such as not discounting tolls can be taken. It is possible to prevent loss due to actions.
[0044]
Next, a third operation example of this ETC system will be described.
The third operation example is the same as the third operation example, in which the fingerprint data registered in advance in the IC card and the fingerprint data actually read by the fingerprint verification device 1 are verified by the fingerprint verification device 1 to determine the number of passengers. This is an example of confirmation. In the case of this example as well, let us consider a case where three people, such as people A, B, and C, who get on one vehicle, get on the same as above.
In this case, the fingerprint data to be collated to be read by the fingerprint collation device 1 connected to the vehicle-mounted device 2 needs to be registered in advance, and the use of the ETC system is started as in the second operation example. Sometimes fingerprint data is registered, but in the case of this third operation example, the location where the fingerprint data is registered is different from that in the second operation example.
That is, in the case of this third embodiment, when purchasing the ETC vehicle-mounted device 6 and the fingerprint verification device 1 (at the time of ETC contract), a plurality of people A, B, C,. The fingerprint collation device 1 is made to read the fingerprint and the like and is registered in the IC card 7 of the user set in the vehicle-mounted device 6 of the vehicle. At this time, a clerk at the vehicle-mounted device dealer activates the vehicle-mounted device 6 in a special mode such as a setup mode, a setup IC card, etc., and the vehicle data and IC card data to the user's IC card 7 And registering fingerprint data.
[0045]
Then, when the vehicle and the user use the toll road, for example, three people A, B, and C get on the vehicle, and the card holder, for example, the person A or the like mounts the IC card 7 on the vehicle. When set in the device 6, the vehicle-mounted device 6 notifies the fingerprint collation device 1. As a result, the control unit 15 of the fingerprint collation device 1 displays on the display unit 12 that it is necessary to read the fingerprint of the person riding in the vehicle when using the discount of the number of persons, and also provides voice guidance from the vehicle-mounted device 6. Is done.
[0046]
Here, for example, when a person A who gets in the vehicle places an index finger or the like on the fingerprint reading unit 11, the fingerprint reading unit 11 reads the fingerprint of the assigned finger (referred to as S 401 in FIG. 9), and stores the memory through the control unit 15. 13 is stored. This fingerprint reading operation is also performed for the other people B and C, and when all the fingerprint reading operations are completed (Yes in S402), the control unit 15 registers each fingerprint data stored in the memory 13 and the IC card in advance. The fingerprint data (registered data) that has been compared is compared and collated (S403), and it is determined whether the fingerprint data matches (S404).
As a result of the determination, when the registered data matches the read fingerprint data (Yes in S404), the control unit 15 counts the fingerprint data as data for discounting the number of people (S405).
When the collation for all members is completed (Yes in S406), the control unit 15 transfers the fingerprint data that matches the registered data and the counted number information to the vehicle-mounted device 2 (S407).
The on-vehicle device 2 stores the fingerprint data and the number of people information sent from the fingerprint collation device 1 in the memory 80 as one of the on-vehicle device information.
And when this vehicle enters the entrance lane with the entrance gate of the toll gate to enter the toll road, and when the vehicle detection device of the roadside device 3 detects the entry of the vehicle, the lane control device of the roadside device 3 is A vehicle-mounted device information request for starting wireless communication with the vehicle-mounted device 6 mounted on the vehicle is transmitted.
Then, the control part 86 of the onboard equipment 6 receives the onboard equipment information request | requirement from the roadside apparatus 3 (S408), and the onboard equipment information which added the number information and fingerprint data which were memorize | stored in the memory 80 is shown on the roadside apparatus 3. (S409). Then, when the ETC processing result from the roadside device 3 is received by the wireless control unit 84 of the vehicle-mounted device 6, the control unit 86 of the vehicle-mounted device 6 converts the received ETC processing result into the IC card processing unit 82 and the interface unit 78. And stored in the IC card 7 (S410).
[0047]
Here, the ETC processing operation on the roadside device 3 side will be described in detail.
The roadside device 3 installed at the toll gate at the entrance of the toll road acquires the vehicle-mounted device information through wireless communication with the vehicle-mounted device 6. The in-vehicle device information includes information stored in advance in the in-vehicle device 6 (on-vehicle device ID, vehicle information, etc.), information on the IC card 7 set in the on-vehicle device 6 (IC card number, etc.), and a discount for the number of people. In this case, fingerprint data or number information read by the fingerprint collation apparatus 1 is included.
Then, the roadside device 3 determines (checks) whether the IC card number or the like included in the acquired in-vehicle device information is valid.
If the IC card number is valid as a result of this determination (check), the roadside device 3 performs an entrance passage process for the IC card 7 (a process for recording entrance information such as an entrance toll gate number or an entrance passage flag on the IC card). The information (IC card number, entrance information, etc.) of the IC card 7 subjected to entrance passage processing is transmitted to the computer 4.
[0048]
The computer 4 uses the notified IC card 7 information (IC card number, entrance information, etc.), the contractor information (IC card number, user name, etc.) stored in its own contractor information database, negative list Check in. If there is no problem as a result of this check and the IC card 7 can be used, the check process is terminated. On the other hand, if the negative list is hit, it is determined that the IC card cannot be used. The roadside device 3 at each tollgate is notified together with the IC card number that it cannot be used.
[0049]
After that, in the exit lane of a certain toll booth, when the roadside device 3 detects the entry of the vehicle, the roadside device 3 performs wireless communication with the onboard device of the approaching vehicle, and the onboard device information (onboard device ID, Vehicle information, etc.) and information (IC card number, etc.) of the IC card 7 set in the vehicle-mounted device 6 are acquired.
[0050]
Then, the roadside device 3 determines whether or not the IC card 7 is valid (usable) with the IC card number included in the acquired information of the IC card 7 and information on the IC card check result distributed from the computer 4 (S107). In the validity check of the IC card, if the IC card 7 cannot be used, the roadside device 3 displays on the guidance display device that the payment is requested by other methods, and the vehicle start control device is displayed. Close it.
[0051]
If the IC card 7 can be used, ETC processing is performed on the IC card 7 and the processing result is transmitted to the vehicle-mounted device 6 and the computer 4. The ETC process at the exit is a process of calculating a toll from the entrance to the exit (toll road section usage fee).
During the ETC process, the vehicle-mounted device 6 transmits vehicle-mounted device information by wireless communication with the roadside device 3 at the toll gate, and the roadside device 3 performs a toll removal process based on the received vehicle-mounted device information. However, the data for discounting the number of persons (number of persons information and / or fingerprint data) is included in the in-vehicle device information, so that the discount processing of the toll or the reception processing for the discount of the number of persons is performed.
[0052]
As described above, according to the third operation example, fingerprint data of a person who rides the vehicle is registered in the IC card 7 in advance, and when actually using a toll road with a plurality of persons on the vehicle, Since the fingerprint data actually read by the fingerprint collation device 1 from the person on board and the registration data of the IC card 7 are collated, the number of persons can be discounted while preventing fraud.
[0053]
That is, according to the ETC system of this embodiment, it is possible to accurately count the number of passengers in a highway toll collection system using an ETC system (wireless communication technology), and a toll discount system based on the number of passengers can be realized. .
[0054]
For example, by discounting the toll for vehicles with a large number of passengers, a reduction in the number of vehicles traveling on the highway can be expected, so that it is possible to eliminate traffic congestion and reduce the destruction of the natural environment due to exhaust gas. The number of passengers for realizing these can be counted by adding or incorporating the fingerprint verification device 1 to the vehicle-mounted device 6 of the current ETC system. In addition to this, fingerprint data collation processing is performed by various devices (fingerprint collation device 1, computer 4, roadside device 3, etc.), so that ETC processing such as toll removal at a toll gate can be performed smoothly. .
[0055]
In addition, this invention is not limited only to the said embodiment.
In the above embodiment, the example in which the fingerprint collation device 1 and the vehicle-mounted device 6 are connected to each other as separate housings has been described. However, the fingerprint collation device 1 and the vehicle-mounted device 6 are integrated, that is, the fingerprint collation device is integrated with the vehicle-mounted device 6. It is good also as an in-vehicle device incorporating 1 function.
The software for operating the CPU of the fingerprint collation device 1 in the above embodiment, the software for operating the lane control device of the roadside device 3, and the software for operating the computer 4 of the management center are stored in a computer-readable storage medium such as a flexible disk. It may be stored, or may be transmitted as software (program) alone. In this case, the software (program) stored in the storage medium is read by a computer such as the roadside device 3 and the computer 4, or downloaded from a site (server) on the LAN or the Internet, and installed in the above embodiment. Processing becomes possible. That is, the software (program) in the present invention is not limited to that stored in a storage medium independent of the computer, but includes software distributed via a transmission medium such as a LAN or the Internet.
[0056]
As the storage medium, in addition to the above flexible disk, for example, a magnetic disk, an optical disk (CD-ROM, CD-R, DVD, etc.), a magneto-optical disk (MO, etc.), a semiconductor memory, etc. can be stored, and a computer As long as is a readable storage medium, the storage format may be any form.
Further, based on an instruction of a program installed in a computer from a storage medium, an OS (operating system) running on the computer, database management software, MW (middleware) such as network software, and the like realize this embodiment. A part of each process may be executed.
Furthermore, the storage medium is not limited to a medium independent of the computer, but also includes a storage medium in which a program transmitted via a LAN or the Internet is downloaded and stored or temporarily stored. Further, the number of storage media is not limited to one, and the case where the processing in the present embodiment is executed from a plurality of media is also included in the recording medium in the present invention, and the media configuration may be any configuration.
The computer executes each process in the present embodiment based on a program stored in a storage medium, and includes any one device such as a personal computer or a system in which a plurality of devices are connected to a network. It may be configured as follows.
The computer is not limited to a personal computer, but includes a computing device and a microcomputer built in an information processing device, and is a generic term for devices and devices that can realize the functions of the present invention by a program.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the fingerprint of a person who rides a vehicle using a toll road is read, and when the vehicle uses the toll road, the determination is made based on the read fingerprint data and / or fingerprint data. The number of passengers is sent to the roadside device as one piece of information for processing related to toll road use. The roadside device performs processing related to toll road use based on the received fingerprint data and / or number of passengers. In addition, the number of people on the vehicle using the toll road can be accurately counted, and a fee discount system according to the number of passengers can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an ETC system according to an embodiment of the present invention.
2 is a diagram showing a configuration of a fingerprint collation device of the ETC system of FIG. 1. FIG.
3 is a diagram showing a configuration of an in-vehicle device connected to the fingerprint collation device of FIG. 2. FIG.
4 is a diagram showing a configuration of an IC card mounted on the vehicle-mounted device of FIG.
FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the vehicle side device (fingerprint collation device, in-vehicle device) in the first operation example in this ETC system.
FIG. 6 is a flowchart showing the operation of the vehicle side device (fingerprint collation device, in-vehicle device) in the second operation example in the ETC system.
FIG. 7 is a flowchart showing an operation of a roadside device in a second operation example in this ETC system.
FIG. 8 is a flowchart showing the operation of the computer of the management center in the second operation example in this ETC system.
FIG. 9 is a flowchart showing the operation of the vehicle side device (fingerprint collation device, in-vehicle device) in the third operation example in the ETC system.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Fingerprint collation apparatus, 3 ... Roadside apparatus, 4 ... Computer, 6 ... Onboard equipment, 7 ... IC card, 11 ... Fingerprint reading part, 12 ... Display part, 13 ... Memory, 15 ... Control part.

Claims (4)

管理センタに設置され、前記有料道路に設置された路側機器から通信回線を通じて送信されてきた料金処理結果の情報を基に該当金融機関の口座から前記有料道路の利用料金を引き落とすための決済処理を行うコンピュータにおいて、
前記路側機器から受信された処理結果の情報から指紋データを抽出する手段と、
抽出された指紋データと予め登録された指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された乗車人数の情報と前記処理結果の情報を基に前記有料道路の利用料金を決済する手段と
を具備したことを特徴とするコンピュータ。 Settlement processing for withdrawing the toll for the toll road from the account of the corresponding financial institution based on the information on the toll processing result installed on the toll road from the roadside equipment installed on the toll road through the communication line In the computer to do
Means for extracting fingerprint data from processing result information received from the roadside device;
A counting means for comparing the extracted fingerprint data with the pre-registered fingerprint data and counting the matched data as information on the number of passengers to be discounted;
Means for settling the usage fee for the toll road based on information on the number of passengers counted by the counting means and information on the processing result;
A computer comprising: 有料道路を利用する車両に搭載され、前記有料道路に設置された路側機器との無線通信により前記有料道路の利用に関する処理を行う車載装置において、
前記有料道路を利用するための情報をＩＣカードから読み取るＩＣカード読取手段と、
前記車両に乗車する人の指紋を読み取る指紋読取手段と、
前記指紋読取手段により読み取られた指紋データと前記ＩＣカード読取手段がＩＣカードから読み取った情報に含まれていた登録済みの指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された乗車人数の情報を、前記有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として前記路側機器へ送信する手段と
を具備したことを特徴とする車載装置。In an in-vehicle device that is mounted on a vehicle that uses a toll road and performs processing related to the use of the toll road by wireless communication with a roadside device installed on the toll road,
IC card reading means for reading information for using the toll road from an IC card;
Fingerprint reading means for reading a fingerprint of a person riding in the vehicle;
Information on the number of passengers whose number is to be discounted by comparing the fingerprint data read by the fingerprint reading means with the registered fingerprint data included in the information read from the IC card by the IC card reading means Counting means for counting as
A vehicle-mounted apparatus comprising: means for transmitting information on the number of passengers counted by the counting means to the roadside equipment as one piece of information for collecting the toll usage fee. 管理センタに設置されたコンピュータが、前記有料道路に設置された路側機器から通信回線を通じて送信されてきた料金処理結果の情報を基に該当金融機関の口座から前記有料道路の利用料金を引き落とすための決済処理を行う料金収受方法において、A computer installed in the management center for withdrawing the usage fee for the toll road from the account of the corresponding financial institution based on the information on the fee processing result transmitted from the roadside equipment installed on the toll road through the communication line In the charge collection method for settlement processing,
前記路側機器から受信された処理結果の情報から指紋データを抽出するステップと、Extracting fingerprint data from processing result information received from the roadside device;
抽出した指紋データと予め登録された指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数するステップと、Comparing the extracted fingerprint data with pre-registered fingerprint data and counting the matched data as information on the number of passengers subject to discounts;
計数した乗車人数の情報と前記料金処理結果の情報を基に前記有料道路の利用料金を決済するステップとPaying the toll road usage fee based on the information on the counted number of passengers and the fee processing result information;
を有することを特徴とする料金収受方法。A toll collection method characterized by comprising: 有料道路を利用する車両に搭載された車載装置が前記有料道路を利用するための情報をＩＣカードから読み取るステップと、A vehicle-mounted device mounted on a vehicle using a toll road reads information for using the toll road from an IC card;
前記車載装置が前記車両に乗車する人の指紋を読み取るステップと、The vehicle-mounted device reading a fingerprint of a person riding in the vehicle;
前記車両に乗車する人から読み取った指紋データと前記ＩＣカードから読み取った情報に含まれていた登録済みの指紋データとを比較して合致したデータを人数割引対象の乗車人数の情報として計数するステップと、Comparing the fingerprint data read from the person boarding the vehicle with the registered fingerprint data included in the information read from the IC card and counting the matched data as information on the number of passengers to be discounted When,
計数した乗車人数の情報を、前記有料道路の利用料金を収受するための一つの情報として前記車載装置から前記有料道路に設置された路側機器へ送信するステップとTransmitting the counted information on the number of passengers from the in-vehicle device to roadside equipment installed on the toll road as one piece of information for receiving the toll usage fee;
を有することを特徴とする料金収受方法。A toll collection method characterized by comprising:
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