JP4183884B2 - 遊技場監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技場監視システムに関し、例えば、パチンコ遊技機やスロットマシンなどを備える遊技場における従業員や遊技者や違法者による異常、違反、違法行為等を監視しようにしたシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パチンコ遊技機において、遊技終了時に残っていた遊技球(パチンコ球)は、景品と交換されるので、ある意味では貨幣価値を有するものである。そのため、いわゆるゴト師が不法行為を行って遊技球を不正に入手しようとすることもあり得る。
【0003】
また、近年のパチンコ遊技機においては、パチンコ遊技機間に設けられているいわゆるサンド装置に現金を挿入して遊技球の貸出しを受けたり、また、現金によってプリペイドカード又はプリペイドカードと同様な機能を担うカードを予め購入し、そのカードをサンド装置に挿入して遊技球の貸出しを受けたりする。このように、遊技場には、紙幣や硬貨の貨幣、若しくは、それと同様な価値を有する貨幣類を取扱う装置も多い。
【0004】
そのため、遊技場には、不正を監視する装置や機器が多く設けられている。例えば、パチンコ遊技機には、遊技球を不正入手しようとする際にゴト師が利用する電磁波や磁力や振動等を検出するいかさまセンサを設けて、センサ作動時に、警報を発したり、上位のコンピュータに通知したりする機能が設けられている。また例えば、貨幣類を取り扱う装置にも、盗難センサを設けて同様な監視、警報機能を行うようにさせており、また、内部を操作するための条件として、従業員が携帯する従業員カードの挿入を条件として操作する者を限定し、不正な操作時に警報を発したり、上位のコンピュータに通知したりするものがある。
【0005】
さらに例えば、遊技場ホールの全域を1又は複数の監視ビデオカメラで撮像して監視するようなことも行われている。
【0006】
また、貨幣類を取扱う装置に対する従業員の操作履歴を逐次記録して、従業員による不正の足かせにするようなことも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技場で行われると考えられる不正行為などは、非常に多くの種類がある。これらを従来では、同一に扱っていたので、人数が限られており、通常業務で忙しい従業員が、必ずしも直ちに対応できないこともあった。
【0008】
また、従業員の操作履歴をとって不正行為などを発見しようとしても、操作履歴の種類が多く、不正の発見が容易ではなかった。
【0009】
さらに、違法者や従業員などの不正行為は、営業時間内だけでなく営業時間外に行われる可能性もあるが、各種装置の電源は、営業時間外では切断しているので、異常センサなどが作動せず、発見が遅れたり対応が遅れたりする恐れもある。
【0010】
さらにまた、監視機能に詳しい従業員は、不正な操作履歴を記録しているメモリ(例えばRAM)を取り替えたり、その不正な操作履歴を正規の監視用コンピュータを用いずに削除したりする恐れもあるが、従来では、この点に対する配慮が不足していた。
【0011】
そのため、不正や違法行為などに対する監視機能を一段と充実させた遊技場監視システムが求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明の遊技場監視システムは、(1)不正行為や違法行為による装置状態や装置動作を検出したり、不正行為や違法行為に関連している可能性がある装置状態や装置動作を検出したりして、その検出内容で定まっているデータ種類又はデータ種類の組み合わせのデータを通知する検出手段を有する複数の遊技機又は遊技関連装置(パチンコ遊技機5や遊技球供給用カード発行精算機3など)と、(2)いずれかの上記検出手段が検出動作したときに、上記検出手段から通知されたデータ種類又はデータ種類の組み合わせのデータを取得して、異常レベルが、正常を表すレベル0、遊技場スタッフによる確認動作が必要である正常を表すレベル1、異常が発生したが違法行為や不正行為と確定できない不審なレベル2、違法行為や不正行為と確定して良いレベル3のいずれであるかを認識し、認識した異常レベルの種類がレベル2又は3のときに、その種類の異常レベルで定まる報知動作を行う異常報知手段(発券精算管理コンピュータ6やシステム管理コンピュータ7など)と、(3)遊技機又は遊技関連装置に対峙している者を撮像する、上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段と、遊技場内を撮像する撮像装置とのうち、少なくとも遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段とを有すると共に、(4)上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段が、上記遊技機又は遊技関連装置の筐体に設けられた光学窓部が塞がれたことによる撮像できない光量不足か否かを検知する光量センサを有する上記検出手段から、光量センサが撮像できない光量不足であることを検知したことを含むデータが通知されたとき、その通知に係る光量センサ及び撮像手段が設けられた上記遊技機又は遊技関連装置以外の上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段、若しくは、上記撮像装置に、上記通知に係る光量センサ及び撮像手段が設けられた上記遊技機又は遊技関連装置の方への撮像指示を発生させる代替撮像指示手段を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明による遊技場監視システムの一実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0019】
この実施形態の遊技場監視システムにおける遊技機の種類は、遊技球(球、コインなど)を利用するものであればその種類を問わないが、以下では、説明の簡単化を考慮し、遊技場に設けられている遊技機がパチンコ遊技機であるとして説明を行う。
【0020】
(A−1)実施形態の構成及び各部機能
図1は、この実施形態の遊技場監視システムの構成を示すブロック図である。この実施形態の遊技場監視システムが適用されている遊技場は、その遊技場で使用されている各種カードについてのシステムにも特徴があり、以下、遊技場監視システムの構成要素は、遊技場カードシステムの構成要素ともなっており、監視面だけでなく、カード処理面からも説明を行う。
【0021】
図1において、この実施形態の遊技場監視システム1は、入場カード発行機2、遊技球供給用カード発行精算機3、遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5、発券精算管理コンピュータ6、システム管理コンピュータ7、従業員カード装置8、並びに、ビデオカメラ9などが、ネットワーク(例えばLAN)Nで接続されて構成されている。
【0022】
(A−1−1)入場カード発行機2
入場カード発行機2は、後述する遊技球供給用カード35の発行条件となる入場カード10を発行するものであって、例えば、遊技場の入口近傍に設置されているものである。入場カード発行機2は、例えば、外観イメージは、図2の斜視図に示すようなものであり、機能的には図3のブロック図に示すようなものである。
【0023】
図2において、入場カード発行機2は、外部からは、以下の構成要素が目視される。すなわち、外部からは、発券ボタン10、カード取り出し口11、カード排出ランプ12、液晶表示装置13、係員呼出ボタン14、シグナルタワーランプ(以下、シグナルタワーと呼ぶ)15、及び、デジタルカメラ16(図3参照)への光学窓部16aが目視できる。
【0024】
また、入場カード発行機2は、以上の構成要素に加えて、図3の機能ブロック図に示すような構成要素も備えている。すなわち、デジタルカメラ16、制御部21、カード繰出部22、カード貯蔵部23、カード識別情報読取部24、通信処理部25、光量センサ26、扉体センサ27、破壊センサ28及び消灯ボタン29等を備えている。
【0025】
液晶表示装置13は、制御部(例えばマイコンでなる)21の制御下で、操作を促すガイダンスメッセージを表示したり、当該入場カード発行機2の状態情報(例えば異常状態)等を表示するものである。
【0026】
発券ボタン10は、入場カード20の発行を求める際に遊技者が操作するものであり、その操作情報は、制御部21に与えられるようになされている。カード貯蔵部23は、多数の入場カードが蓄積されているものである。カード繰出部22は、制御部21の制御下で、カード貯蔵部23から1枚の入場カード20を繰り出し、カード識別情報読取部24を経由してカード取り出し口11から外部に排出されるものである。カード識別情報読取部24は、排出しようとしている入場カード20の情報を読み取って制御部21に与えるものである。カード排出ランプ12は、入場カード20の排出動作時に、制御部21の制御下で、点灯又は点滅されるものである。
【0027】
係員呼出ボタン14は、入場カードの発行を受けようとする遊技者が当該入場カード発行機2のトラブル等を認識した際に、係員(従業員)を呼び出すために操作するボタンであり、その操作情報は、制御部21に与えられるようになされている。シグナルタワー15は、制御部21の制御下で、点灯制御され、当該入場カード発行機2のトラブルや異常発生等を従業員に報知させるものである(なお、報知手段としてブザー等を備えていても良いことは勿論である)。例えば、係員呼出ボタン14が操作された場合や、図示は省略するが入場カード20の配送監視センサが搬送異常を検出したときなどに点灯される。消灯ボタン29は、入場カード発行機2の筺体内部に設けられ、シグナルタワー15を消灯させるためのボタンである。
【0028】
扉体センサ27は、当該入場カード発行機2の図示しない扉体の開閉状態やそのロック/アンロック状態等を検出して制御部21に与えるものである。破壊センサ28は、当該入場カード発行機2の破壊異常を検出して制御部21に与えるものであり、例えば、振動センサや傾きセンサ等が該当する。
【0029】
デジタルカメラ16は、例えば、CCDカメラ等でなるスチルカメラ(なお、5秒間程度の連続撮像が可能なものであっても良い)であり、制御部21の制御下で(言い換えると、制御部21から撮像のトリガ信号が与えられたときに)、1枚の画像(又は所定時間分の画像)を撮像して画像信号を制御部21に与えるものである。デジタルカメラ16による撮像方向は、当該入場カード発行機2の扉体が閉成している状態(アンロック状態を含む)で当該入場カード発行機2に対して操作している者(遊技者や従業員)を撮像できる方向である。なお、デジタルカメラ16は、例えば、フラッシュを内蔵し、制御部21がフラッシュの点灯をも制御するものであっても良い。
【0030】
なお、図2における光学窓部16aは、デジタルカメラ16への撮像光の光学窓部(純粋な開口でもガラス等がはめ込まれた開口でも良い)を表しており、デジタルカメラ16の本体は筐体内部に設けられている。この窓部16aは、デジタルカメラ16の対物レンズの光径より大きくなされており、この窓部16aの筐体内部のすぐ近傍には、光量センサ26が設けられている。
【0031】
光量センサ26は、上記窓部16aが塞がれた異常、言い換えると、デジタルカメラ16が撮像を実行できない環境異常を、光量を監視して検出して制御部21に与えるものである。
【0032】
通信処理部25は、制御部21の制御下で、ネットワークNに接続されている他の装置、例えば、発券精算管理コンピュータ6やシステム管理コンピュータ7と情報授受を行うものである。
【0033】
制御部21は、当該入場カード発行機2の全体を制御するものである。制御部21による制御機能は、大きくは、入場カード20の発行制御機能と、異常監視機能との2種類に分かれている。なお、制御部21の制御機能については、後述する動作説明で明らかにする。
【0034】
次に、当該入場カード発行機2が発行する入場カード20について説明する。入場カード20は、その入場カード固有の識別情報(ID;後述する遊技球供給用カード35や会員カード70とも区別できる)だけが固定的に記録されているものである。この入場カード20自体には、貨幣と同様な価値を有しないものであるが、後述する貨幣と同様な価値を有する遊技球供給用カード35の発行をより慎重にするための機能を担っているものである。入場カード20の固有IDは、例えば、入場カード20の違いだけでなく、遊技場自体をも区別できるものであることが好ましい。固定的な記録方法は、バーコードの記載や、エンボス(凹凸情報)などであり、書き換えることができないもので十分である。
【0035】
図3には示していないが、当該入場カード発行機2には、例えば、当該遊技場の主電源がオンされたときに、自動的に電源が供給されるようになされている。又は、当該入場カード発行機2が電源スイッチを備え、この電源スイッチがオンされたときに電源供給ラインを通じた外部からの電源が供給されるようになされている。
【0036】
この実施形態の場合、当該入場カード発行機2は、補助電源30を内蔵しており、上述した主電源の供給がなされない状態(例えば、夜間)でも、少なくともデジタルカメラ16、制御部21、通信処理部25、扉体センサ27及び破壊センサ28には補助電源30から電源を供給できるようになされている。すなわち、主電源が供給されなくも、補助電源30によって最低限の異常監視機能を発揮できるようになされている。
【0037】
(A−1−2)遊技球供給用カード発行精算機3
遊技球供給用カード発行精算機3は、パチンコ遊技の際のパチンコ球(遊技球)を貸し出しするために必要となる、遊技球供給用カード35を発行したりするものであって、遊技場ホールの任意の位置に設置されているものである。例えば、いわゆる島単位に1台ずつ設置するようにしても良い。
【0038】
遊技球供給用カード発行精算機3は、例えば、外観イメージは、図4の斜視図に示すようなものであり、機能的には図5のブロック図に示すようなものである。
【0039】
図4において、遊技球供給用カード発行精算機3は、外部からは、以下の構成要素が目視される。すなわち、外部からは、液晶表示装置36、係員呼出ボタン37、シグナルタワー38、セレクトボタン39、精算ボタン40、取消ボタン41、カード出入口42、カード受入/排出ランプ43、従業員カード出入口44、従業員カード受入/排出ランプ45、硬貨払出口46、硬貨払出ランプ47、紙幣投入口48、紙幣投入ランプ49、紙幣払出口50、紙幣払出ランプ51、及び、デジタルカメラ52(図5参照)への光学窓部52aが目視される。
【0040】
また、遊技球供給用カード発行精算機3は、以上の構成要素に加えて、図5の機能ブロック図に示すような構成要素も備えている。すなわち、デジタルカメラ52、制御部55、カード情報読取部56、入場カード回収部57、遊技球供給用カード貯蔵部58、遊技球供給用カード回収部59、従業員カードアクセス部60、紙幣判別装置61、紙幣貯蔵部62、硬貨貯蔵部63、通信処理部64、光量センサ65、扉体センサ66、破壊センサ67及び消灯ボタン68等を備えている。
【0041】
遊技球供給用カード発行精算機3における液晶表示装置36、係員呼出ボタン37及びシグナルタワー38も、入場カード発行機2における対応するものと同様な機能を担うものである。
【0042】
精算ボタン40は、挿入された遊技球供給用カード35に関連して、遊技球を供給可能な残高が残っている場合に、遊技者がその供給可能残高の精算を求める際に操作するものであり、その操作情報は、制御部(例えばマイコンでなる)55に与えられる。
【0043】
取消ボタン41は、遊技者等が、当該遊技球供給用カード発行精算機3の動作モード等を取り消す場合に操作するものであり、その操作情報は、制御部55に与えられる。
【0044】
カード出入口42は、入場カード20や遊技球供給用カード35や後述する会員カード70の挿入口及び排出口として機能するものである。カード受入/排出ランプ43は、カード出入口42を介した各種カードの挿入時や排出時に、制御部55によって、点灯又は点滅制御されるものである。
【0045】
入場カード回収部57は、制御部55の制御下で、カード出入口42から挿入された入場カード20を回収して貯蔵するものである。
【0046】
遊技球供給用カード貯蔵部58は、カード出入口42から排出させるための遊技球供給用カード35を貯蔵しているものであり、カードの繰り出し機構も備えている。貯蔵している遊技球供給用カード35の排出は、制御部55の制御下で実行される。
【0047】
遊技球供給用カード回収部59は、制御部55の制御下で、カード出入口42から挿入された遊技球供給用カード35を回収して貯蔵するものである。
【0048】
カード情報読取部56は、カード出入口42から挿入された入場カード20や遊技球供給用カード35や会員カード70、又は、カード出入口42から排出させようとする遊技球供給用カード35の情報を読み取って制御部55に与えたりするものである。
【0049】
この実施形態の場合、遊技球供給用カード35は、上述のように、パチンコ遊技の際のパチンコ球(遊技球)を貸し出しするために必要となるものであるが、その遊技球供給用カード固有の識別情報(ID;入場カード20や会員カード70とも区別できる)だけが固定的に記録されているものである。遊技球供給用カード35の固有IDも、例えば、遊技球供給用カード35の違いだけでなく、遊技場自体をも区別できるものであることが好ましい。固定的な記録方法は、バーコードの記載や、エンボスなどであり、書き換えることができないもので十分である。
【0050】
遊技球供給用カード35は、それ自体には、遊技球を供給可能な残高情報は記録されていないが、そのカードIDによって、発券精算管理コンピュータ6をアクセスすることにより、遊技球を供給可能な残高情報を取り出せるので、プリペイドカードと同様な性質をも有する。
【0051】
会員カード70は、当該遊技場と会員契約を締結している遊技者にとって、上述した入場カード20と同様な機能を担うものである。すなわち、会員遊技者に対しては、遊技球供給用カード35の発行の1条件として、当該遊技球供給用カード発行精算機3への正当な会員カード70の挿入が条件とされている。
【0052】
会員カード70は、固有の識別情報(ID;入場カード20や遊技球供給用カード35とも区別できる)だけが固定的に記録されているものである。会員カード70の固有IDも、例えば、会員カード70の違いだけでなく、遊技場自体をも区別できるものであることが好ましい。
【0053】
従業員カード出入口44は、従業員カード71の挿入口及び排出口として機能するものである。従業員カード受入/排出ランプ45は、従業員カード出入口44を介した従業員カード71の挿入時や排出時に、制御部55によって、点灯又は点滅制御されるものである。
【0054】
従業員カードアクセス部60は、従業員カード出入口44から挿入された従業員カード71の情報を読み取って制御部55に与えたり、従業員カード71に制御部55から与えられた情報を書き込んだりするものである。
【0055】
従業員カード71は、例えばICカードなどの記録再生可能なものでなっており、従業員カード装置8が発行したり回収したりするものである。従業員は、遊技球供給用カード発行精算機3を操作するときには、従業員カード71を従業員カード出入口44に挿入することを要する。
【0056】
なお、この実施形態の説明は、従業員カード71の挿入を操作条件とする装置が遊技球供給用カード発行精算機3だけとして行うが、入場カード発行機2や遊技球供給指令装置4などの他の装置も、従業員カード71の挿入を操作条件とするようにしても良い。また、装置によって、操作できる従業員を変えるようにしても良く、同一装置を操作できる従業員でも、操作を許可している種類を変更するようにしても良い。このような情報は、後述するように、従業員カード71に関連して記憶されている。
【0057】
紙幣投入口48は、遊技者が紙幣を投入する開口であり、硬貨払出口46は、遊技者に硬貨を払い出す開口であり、紙幣払出口50は、遊技者に紙幣を払い出す開口である。これらには関連して、紙幣投入ランプ49、硬貨払出ランプ47、紙幣払出ランプ51が設けられており、制御部55の制御下で、適宜、点灯又は点滅制御される。
【0058】
紙幣貯蔵部62は、制御部55の制御下で、紙幣投入口48から投入された紙幣を回収すると共に、紙幣払出口50から払い出す紙幣を繰り出すものである。硬貨貯蔵部62は、制御部55の制御下で、硬貨払出口46から払い出す硬貨を繰り出すものである。
【0059】
紙幣判別装置61は、紙幣投入口48から投入された紙幣や紙幣払出口50から払い出す紙幣の種別や紙幣の真偽を判別するものであり、判別情報は、制御部55に与えられる。
【0060】
ここで、当該遊技球供給用カード発行精算機3に紙幣が投入される場合は、二つの場合である。第1は、遊技球供給用カード35を発行させる際に、遊技球供給用カード35に関連して供給可能残高(遊技球の供給可能金額)を設定する前提となる金額を入金する場合である。第2は、既に発行されている遊技球供給用カード35に係る供給可能残高を増大させる際の前提となる金額を入金する場合である。
【0061】
一方、当該遊技球供給用カード発行精算機3から紙幣や硬貨が払い出される場合は、二つの場合である。第1は、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高を初期設定(カード35の発行時)させる際や、供給可能残高を増大させる際において、投入された金額と、指定された初期設定額や増大額とが異なるときに、釣り銭を払い出す場合である。第2は、精算ボタン40の操作によって精算が指示されたときに、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高分の金銭を払い出す場合である。
【0062】
セレクトボタン39は、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高を初期設定(カード35の発行時)させる際や、供給可能残高を増大させる際において、初期設定額や増大額を指定させるものである。例えば、セレクトボタン39としては、指定金額が異なる複数のもの(例えば、1000円、2000円、3000円、5000円、10000円)が用意されている。
【0063】
この遊技球供給用カード発行精算機3におけるデジタルカメラ52も、例えば、CCDカメラ等でなるスチルカメラ(なお、5秒間程度の連続撮像が可能であっても良い)であり、制御部55の制御下で(言い換えると、制御部55から撮像のトリガ信号が与えられたときに)、1枚の画像(又は所定時間分の画像)を撮像して画像信号を制御部55に与えるものである。デジタルカメラ52による撮像方向は、当該遊技球供給用カード発行精算機3の扉体が閉成している状態(アンロック状態を含む)で当該遊技球供給用カード発行精算機3に対して操作している者(遊技者や従業員)を撮像できる方向である。なお、デジタルカメラ52は、例えば、フラッシュを内蔵し、制御部55がフラッシュの点灯をも制御するものであっても良い。
【0064】
このデジタルカメラ52に係る図4に示す光学窓部52aの筐体内部のすぐ近傍には、入場カード発行機2のものと同様な機能を担う光量センサ65が設けられている。
【0065】
なお、当該遊技球供給用カード発行精算機3の通信処理部64、扉体センサ66、破壊センサ67及び消灯ボタン68等は、入場カード発行機2における対応するものと同様な機能を担うので、その機能説明は省略する。
【0066】
制御部55は、当該遊技球供給用カード発行精算機3の全体を制御するものである。制御部55による制御機能は、大きくは、遊技球供給用カード35を発行する際の制御機能と、遊技球供給用カード35に係る残高情報を増大させる際の制御機能と、遊技球供給用カード35に係る残高情報を精算させる際の制御機能と、異常監視機能との4種類に分かれている。制御部55の制御機能については、後述する動作説明で明らかにする。
【0067】
図5には示していないが、当該遊技球供給用カード発行精算機3には、例えば、当該遊技場の主電源がオンされたときに、自動的に電源が供給されるようになされている。又は、当該遊技球供給用カード発行精算機3が電源スイッチを備え、この電源スイッチがオンされたときに電源供給ラインを通じた外部からの電源が供給されるようになされている。
【0068】
この実施形態の場合、当該遊技球供給用カード発行精算機3は、補助電源69を内蔵しており、上述した主電源の供給がなされない状態(例えば、夜間)でも、少なくともデジタルカメラ52、制御部55、通信処理部64、扉体センサ66及び破壊センサ67には補助電源69から電源を供給できるようになされている。すなわち、主電源が供給されなくも、補助電源69によって最低限の異常監視機能を発揮できるようになされている。
【0069】
なお、図1では、遊技球供給用カード発行精算機3だけを有するようなシステム構成を示したが、遊技球供給用カード35の発行や供給可能残高の増大機能だけを担う遊技球供給用カード発行機や、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高の精算機能だけを担う遊技球供給用カード精算機が、システムの構成要素として設けられていても良いことは勿論である。また、遊技球供給用カード35の発行だけを行う装置と、供給可能残高の増大だけを行う装置があっても良い。
【0070】
(A−1−3)遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5
上述した遊技球供給用カード35は、遊技球供給指令装置(いわゆるカードサンド)4及びパチンコ遊技機5の組において遊技球の供給に有効に利用される。以下、1組の遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5を例に、構成要素やその機能を説明する。
【0071】
なお、以下では、この実施形態の遊技球供給指令装置4とは異なる、硬貨や紙幣の投入によって遊技球を供給する遊技球供給指令装置は、設けられていないとして説明する。すなわち、パチンコ遊技機5自体が遊技球の供給(球貸し)機能を有するいわゆるCR機として説明する。勿論、この実施形態の遊技球供給指令装置4に加えて、硬貨や紙幣の投入によって遊技球を供給する遊技球供給指令装置が設けられていても良い。
【0072】
1組の遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5は、例えば、外観上は、図6の斜視図に示すようなものである。遊技球供給指令装置4は、機能的には図7のブロック図に示すようなものである。なお、パチンコ遊技機5は、従来のいわゆるCR機をそのまま適用できるので、内部詳細構成の図示は省略しており、ブロック図は、遊技球供給指令装置4についてのみ記載している。
【0073】
図6において、1組の遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5に関し、外部からは、以下の構成要素を目視できる。すなわち、遊技球供給指令装置4に関し、外部からは、ステータスランプ75、カード出入口76、リモコン受信部77、及び、デジタルカメラ81(図7参照)への光学窓部(撮像用窓部)81aを目視でき、パチンコ遊技機5に関し、外部からは、残高表示部78と、球貸ボタン79と、返却ボタン80を目視できる。パチンコ遊技機5に関しては、その他多数の構成要素も目視できるが、ここでは説明を省略する。
【0074】
また、遊技球供給指令装置4は、以上の構成要素に加えて、図7の機能ブロック図に示すような構成要素も備えている。すなわち、デジタルカメラ81、制御部82、カード識別情報読取部83、通信処理部84、インタフェース回路85、光量センサ86、扉体センサ87及び破壊センサ88等を備えている。
【0075】
ステータスランプ75は、例えば、複数のランプでなり、その点灯や点滅の組合せによって、遊技球供給指令装置4に遊技球供給用カード35を挿入して遊技を実行できることや、遊技球供給用カード35が挿入されていることなどの状態を表すものである。ステータスランプ75の点灯、点滅、消灯は、制御部82によって制御される。
【0076】
カード出入口76は、遊技球供給用カード35が挿入、排出されるものである。遊技者は、パチンコ遊技機5の遊技を開始するときには、カード出入口76に遊技球供給用カード35を挿入することを要する。挿入された遊技球供給用カード35は、カード識別情報読取部83の位置まで引き込まれる。カード識別情報読取部83は、挿入された遊技球供給用カード35のIDを読み取って、遊技球供給指令装置4における制御部(例えばマイコンでなる)82に与えるものである。このIDは、遊技球供給用カード35の正当性の判断に用いられる。
【0077】
リモコン受信部77は、従業員がリモコン送信機(図示せず)を用いて指令した内容を、制御部82に通知するものである。すなわち、入力部や各種ボタンを介さずに、リモコン通信によって、遊技球供給指令装置4の動作を制御し得るようになされている。
【0078】
パチンコ遊技機5に設けられている残高表示部78は、例えば、複数桁(例えば3桁)の7セグメントでなるものであり、挿入されている遊技球供給用カード35に関し、遊技球を供給可能な残高情報が表示される。なお、表示される供給可能残高は、金額そのものであっても良く、金額を1回の供給単位金額で除算した度数であっても良い。
【0079】
パチンコ遊技機5に設けられている球貸ボタン79は、単位分の遊技球の供給(球貸し)を指示するものであり、返却ボタン80は、遊技球供給用カード35の返却を指示するものである。
【0080】
遊技球供給指令装置4のインタフェース回路85は、パチンコ遊技機5との情報授受のインタフェース機能を担うものである。図6及び図7では、図示していないが、パチンコ遊技機5の内部には、遊技球を不正入手しようとする際にゴト師が利用する電磁波や磁力や振動等を検出するいかさまセンサが設けられており、いかさまセンサの検出情報も、インタフェース回路85を介して、遊技球供給指令装置4の制御部82に与えられるようになされている。
【0081】
この遊技球供給指令装置4におけるデジタルカメラ81も、例えば、CCDカメラ等でなるスチルカメラ(なお、5秒間程度の連続撮像が可能であっても良い)であり、制御部82の制御下で(言い換えると、制御部82から撮像のトリガ信号が与えられたときに)、1枚の画像(又は所定時間分の画像)を撮像して画像信号を制御部82に与えるものである。デジタルカメラ81による撮像方向は、当該遊技球供給指令装置4及びこれと組をなすパチンコ遊技機5に対して操作している者(遊技者や従業員)を撮像できる方向である。なお、デジタルカメラ81は、例えば、フラッシュを内蔵し、制御部82がフラッシュの点灯をも制御するものであっても良い。
【0082】
このデジタルカメラ81に係る図6に示す光学窓部81aの筐体内部のすぐ近傍にも、既述した装置のものと同様な機能を担う光量センサ86が設けられている。
【0083】
なお、当該遊技球供給指令装置4の通信処理部84、扉体センサ87及び破壊センサ88等は、既述した装置における対応するものと同様な機能を担うので、その機能説明は省略する。
【0084】
制御部82は、当該遊技球供給指令装置4の全体を制御するものである。なお、制御内容によっては、組をなすパチンコ遊技機5をも間接的に制御するものである。制御部82による制御機能は、大きくは、遊技球供給用カード35を利用した遊技球の供給指令制御機能と、異常監視機能との2種類に分かれている。制御部82の制御機能については、後述する動作説明で明らかにする。
【0085】
図7には示していないが、当該遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5の組には、例えば、当該遊技場の主電源がオンされたときに、自動的に電源が供給されるようになされている。又は、当該遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5の組が電源スイッチを備え、この電源スイッチがオンされたときに電源供給ラインを通じた外部からの電源が供給されるようになされている。
【0086】
この実施形態の場合、当該遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5の組は、補助電源89を内蔵しており、上述した主電源の供給がなされない状態(例えば、夜間)でも、少なくともデジタルカメラ81、制御部82、通信処理部84、インタフェース回路85、扉体センサ87、破壊センサ88、並びに、図示されていないが、パチンコ遊技機5における扉体センサには補助電源89から電源を供給できるようになされている。すなわち、主電源が供給されなくも、補助電源89によって、当該遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5の組に対する最低限の異常監視機能を発揮できるようになされている。
【0087】
(A−1−4)発券精算管理コンピュータ6
発券精算管理コンピュータ6は、例えば遊技場事務室に設けられている、必要最小限の入力作業ができる程度のキーボードやディスプレイを備えたコンピュータ装置で構成されているものであり、主として、当該遊技場監視システム1で必要となっているデータを蓄積するデータベース機能を担っている。蓄積されているデータは、遊技場に係る各種のカードに関するデータや、遊技場の監視に係るデータである。
【0088】
発券精算管理コンピュータ6は、機能的には、図8に示すように、制御部(例えばマイコンでなる)90、記憶部(ハードディスクなどの大容量記憶装置でなる)91及び通信処理部92などでなる(入力部や表示部は省略している)。なお、発券精算管理コンピュータ6は、電源に関しては、図示しない主電源に加えて補助電源98を有する。
【0089】
記憶部91には、入場カードファイル93、遊技球供給用カードファイル94、会員カードファイル95、従業員カードファイル96及び異常データファイル97等が記憶されている。
【0090】
入場カードファイル93の1レコードは、図9に示すように、例えば、当該遊技場で現在取り扱っている入場カード10のID93aと、当該ファイル93にそのIDのレコードが登録された登録日時93bと、発行された場合の発行日時93cと、入場カード発行機2によって今まで発行された回数(使用回数)93dと、入場カード10を回収した遊技球供給用カード発行精算機3の番号93eなどをフィールドとして有している。
【0091】
なお、各フィールド93a〜93eのデータは、記憶部91のアドレス空間上で連続したアドレスに格納されているとは限らず、図9では省略しているが、各フィールドのデータを関連付けて統合し、一つのデータとして取扱うことができるようにするための管理データも存在する。
【0092】
遊技球供給用カードファイル94の1レコードは、図10に示すように、例えば、遊技球供給用カード35のID94aと、当該ファイル94にそのIDのレコードが登録された登録日時94bと、発行された場合の発行日時94cと、発行した遊技球供給用カード発行精算機3の番号94dと、精算されたときの精算日時94eと、その日の入金金額の総計94fと、残高94gと、遊技球供給用カード35の発行から精算までの運用履歴94hと、遊技球供給用カード発行精算機3によって今まで発行された回数(使用回数)94iと、遊技球供給用カード35のある装置への挿入の有無及び挿入されている場合の装置番号94jと、遊技球供給用カード35を回収した遊技球供給用カード発行精算機3の番号94kと、会員カード70によって発行された場合に記録される会員カードID(会員ID)94lと、会員情報94mなどをフィールドとして有している。
【0093】
なお、各フィールド94a〜94mのデータは、記憶部91のアドレス空間上で連続したアドレスに格納されているとは限らず、図10では省略しているが、各フィールドのデータを関連付けて統合し、一つのデータとして取扱うことができるようにするための管理データも存在する。
【0094】
会員カードファイル95の1レコードは、図11に示すように、例えば、当該遊技場で現在取り扱っている会員カード70のID95aと、当該ファイル95にそのIDのレコードが登録された登録日時95bと、遊技球供給用カード35を発行した場合の発行日時95cと、当該会員が入金した累積入金金額95dと、会員の住所氏名などの会員詳細情報95eと、遊技球供給用カード発行精算機3によって今まで遊技球供給用カード35が発行された回数95fと、会員カード70が利用されて当日発行された遊技球供給用カード35のID95gなどをフィールドとして有している。
【0095】
なお、各フィールド95a〜95gのデータは、記憶部91のアドレス空間上で連続したアドレスに格納されているとは限らず、図11では省略しているが、各フィールドのデータを関連付けて統合し、一つのデータとして取扱うことができるようにするための管理データも存在する。
【0096】
従業員カードファイル96の1レコードは、図12に示すように、例えば、従業員カード71のID(後述するようなその日の従業員コードを含む)96aと、そのカード71を携帯している従業員氏名96bと、操作履歴96cと、操作可能レベル96dと、その日の出勤時刻96eと、今月の累積勤務時間96fと、指紋イメージータ96gなどをフィールドとして有している。操作履歴96cのフィールドは多数用意されており、各フィールドには遊技球供給用カード発行精算機3の蓋体の開放から閉成までの時間と、操作内容などが記録される。他の装置を操作する場合に、従業員カード71の挿入を条件としても良く、この場合には、その装置に対する操作履歴も格納される。
【0097】
従業員カード71のIDのフィールド96aには、カードID、その日の従業員コードが記録され、その日の従業員コードは、後述するように、各従業員に定められている従業員固定コードに乱数を付加されたものであり、フィールド96aでは、カードIDと従業員固定コードと乱数とを容易に分離できるように記録されている。
【0098】
なお、各フィールド96a〜96fのデータは、記憶部91のアドレス空間上で連続したアドレスに格納されているとは限らず、図12では省略しているが、各フィールドのデータを関連付けて統合し、一つのデータとして取扱うことができるようにするための管理データも存在する。
【0099】
ここで、操作履歴フィールド96cに記録される多数の操作履歴は操作時刻順ではなく、制御部90の制御下で、例えば、乱数を使用したシャフリング又はインターリーブ処理によって混在されて記録される。なお、ダミーデータを合わせて記録するようにしても良く、また、遊技場管理者が読出し確認した消去しても良い過去の操作履歴のデータも、操作履歴フィールド96cに格納しておき、第3者が所望する操作履歴を発見し難いようにしても良い。
【0100】
この実施形態の場合、制御部90が、操作履歴フィールド96cの内容を表示部に表示させる条件として、入力部から、それ専用のコード(例えば遊技場経営者や運営者等の特定の者だけが知っている)を入力することを条件としており、操作時刻等に応じて検索したり並び替えたりして表示させるにも、さらに別なコードの入力が条件となっている。
【0101】
異常データファイル97の1レコードは、図13に示すように、例えば、写真データ(静止画データ)97aと(異常内容によっては写真データがないこともある)、異常内容(写真データを得るトリガとなった事象のこともある)97bと、異常発生日時97cと、異常に係る人物(遊技者又は従業員など)に関係すると思われるカードのID97dと、異常が発生した装置番号97eと、発生した異常のレベル97fと、警備会社等の外部への通報有無97gと、ビデオカメラ9による撮像の有無97hなどをフィールドとして有している。
【0102】
なお、各フィールド97a〜97hのデータは、記憶部91のアドレス空間上で連続したアドレスに格納されているとは限らず、図14では省略しているが、各フィールドのデータを関連付けて統合し、一つのデータとして取扱うことができるようにするための管理データも存在する。
【0103】
また、異常データファイル97についての多数のレコードは異常発生日時順ではなく、制御部90の制御下で、例えば、乱数を使用したシャフリング又はインターリーブ処理によって混在されて記録される。なお、ダミーレコードを合わせて記録するようにしても良く、また、遊技場管理者が読出し確認した消去しても良い過去の異常データレコードも、異常データファイル97にに格納しておき、第3者が所望する異常データを発見し難いようにしても良い。
【0104】
この実施形態の場合、制御部90が、異常データファイル97の内容を表示部に表示させる条件として、入力部から、それ専用のコード(例えば遊技場経営者や運営者等の特定の者だけが知っている)を入力することを条件としており、異常発生時刻等に応じて検索したり並び替えたりして表示させるにも、さらに別なコードの入力が条件となっている。
【0105】
以上のように、従業員カードファイル96の操作履歴や、異常データファイ97の各レコードについては、一般的な従業員は表示させることができないようになされている。当然に消去もできないようになされている。
【0106】
なお、従業員カードファイル96の操作履歴や、異常データファイ97の各レコードは多数となることもあるので、記録時にデータ圧縮し、再生時にデータ伸長するようにしても良い。
【0107】
以下、異常データファイル97の各フィールド97a〜97hのデータについて、より詳しく説明する。
【0108】
フィールド97aに係る写真データは、入場カード発行機2、遊技球供給用カード発行精算機3又は遊技球供給指令装置4などのデジタルカメラが撮像したものであり、基本的に静止画のデータである。なお、異常内容(撮像トリガの種類)によって、数秒間の撮像がなされた場合には、短時間の連続画像データとなっていることもある。また、例えば、夜間に発生した異常ではデジタルカメラによる撮像ができないこともあり、この場合には、写真データは記録されない。なお、フラッシュ機能付きのデジタルカメラを適用した場合には、夜間に発生した異常に対しても写真データを得ることができる。ここで、記憶される写真データは、デジタルカメラが得たそのままの画像データであっても良く、撮像画像データを画像圧縮したものであっても良い。後者の場合において、画像圧縮は、撮像した装置における制御部が実行しても良く、当該発券精算管理コンピュータ6の制御部90が行っても良い。
【0109】
フィールド97bに係る異常内容は、異常の種類を特定する内容が記録されている。なお、正常な動作でも、後で発生した異常の分析等に要するデータは、レコードとして記録されており、この場合には、異常内容には正常である旨が記録される。また、この異常内容の多くはまた、デジタルカメラによる撮像を起動させることとなった原因(事象)を表すものである。
【0110】
撮像トリガ事象は、大きくは、デジタルカメラが搭載されている装置(但し、遊技球供給指令装置4については、組をなすパチンコ遊技機5を含む)がトリガを発生する事象と、デジタルカメラが搭載されている装置以外の装置(主としてシステム管理コンピュータ7)がトリガを発生する事象とに分けることができる。
【0111】
デジタルカメラが搭載されている装置がトリガを発生する場合は、(1)所定のセンサ(破壊センサ、いかさまセンサ、扉センサ等)が検出動作した場合、(2)センサ出力以外で異常等を認識した場合(例えば、カードの照合結果の不一致の場合)、(3)入場カード20や遊技球供給カード35を正当に発行した場合等である。
【0112】
デジタルカメラが搭載されている装置以外の装置がトリガを発生する場合は、(1)自動的に発生する場合と、(2)遊技場管理者による手動操作に基づく場合とに分けることができる。自動的に発生する場合としては、例えば、システム管理コンピュータ7があるパチンコ遊技機5の出玉の異常(大当たりでもないのに出玉が多い異常や、大当たり時の裏ROMを使用したと思われる不自然な出玉など)を検出して発生する場合や、ある遊技球供給指令装置4の光量センサ86が検出動作したときにその対向する位置の遊技球供給指令装置4にトリガ信号を与える場合等である。遊技場管理者による手動操作は、システム管理コンピュータ7に対してなされる。
【0113】
フィールド97cに係る異常発生日時のデータは、異常が発生した日時(及び正常動作が終了した日時)であり、秒までを規定していることが好ましい。
【0114】
フィールド97dに係るカードIDは、入場カード20、遊技球供給用カード35、会員カード70又は従業員カード71のIDである。
【0115】
例えば、遊技球供給指令装置4に遊技球供給用カード35が挿入されている場合に、組をなすパチンコ遊技機5のいかさまセンサの検出により撮像を行ったときには、その遊技球供給用カード35のIDが記録される。また例えば、遊技球供給用カード発行精算機3に正当な会員カード70が挿入されて遊技球供給用カード35を発行した際に撮像を行ったときには、両カード35及び70のIDが記録される。
【0116】
フィールド97eに係る装置番号は、異常が発生した装置のIDである。なお、撮像を行ったデジタルカメラが搭載されている装置のID、又は、デジタルカメラのIDであっても良く、撮像のトリガとなる検出信号を出力したセンサのIDをも合わせて記録するようにしても良い。
【0117】
フィールド97fに係る発生異常のレベルには、異常の種類毎に定まっている異常レベルが記録される。例えば、異常レベルとして、レベル0〜レベル3の4段階を設ける。レベル0は、正常を表すレベルである。レベル1は、確認動作が必要である正常を表すレベルである。レベル2は、異常が発生したが、従業員や遊技者の操作間違いなど、違法行為や不正行為と確定できない不審なレベルである。レベル3は、違法行為や不正行為とほぼ確定して良い異常のレベルである。従って、レベル1を注意正常レベル、レベル2を警報レベル、レベル3を警戒レベルと言うことができる。
【0118】
フィールド97gに係る外部への通報有無97gは、警備会社等の外部へ異常発生を通報したか否かを表すものであり、通報先の情報をも含んでいても良い。例えば、夜間に発生したレベル3の異常に対して、外部へ通報するようにすれば良い。
【0119】
フィールド97hに係るビデオカメラ9による撮像の有無は、今回の発生異常に対し、ビデオカメラ9による撮像を行ったか否かの情報である。ビデオカメラ9が複数設けられている場合には、そのビデオカメラ9を特定する情報をも含まれる。
【0120】
発券精算管理コンピュータ6は、入場カード発行機2、遊技球供給用カード発行精算機3、遊技球供給指令装置4、従業員カード装置8などからの照合要求に対し、該当ファイルをアクセスしてその結果を返信したり、それら装置から送信された情報に基づいて、該当ファイルの情報更新を実行させたりする。なお、制御部90は、照合時において、正当でないと判断した場合には、その旨を返信するだけでなく、記憶部91にも記憶させる。
【0121】
図8には示していないが、当該発券精算管理コンピュータ6には、例えば、当該遊技場の主電源がオンされたときに、自動的に電源が供給されるようになされている。又は、当該発券精算管理コンピュータ6が電源スイッチを備え、この電源スイッチがオンされたときに電源供給ラインを通じた外部からの電源が供給されるようになされている。
【0122】
この実施形態の場合、当該発券精算管理コンピュータ6は、補助電源98を内蔵しており、上述した主電源の供給がなされない状態(例えば、夜間)では、補助電源98は通信処理部92に対し、電源を供給している。そして、通信処理部92が外部装置から異常発生情報等を受信したときに、補助電源98は、当該発券精算管理コンピュータ6の全体に電源を供給するようになされている。すなわち、主電源が供給されなくも、補助電源98によって、最低限の異常監視処理を実行できるようになされている。
【0123】
なお、発券精算管理コンピュータ6を、遊技場のネットワークNとは異なるネットワークを介して、第3者(例えば、カード発行会社やカード納品会社)がアクセスできるようにして、各種カードの補充の判断を遠隔地にいて行うことができるようにしても良い。
【0124】
(A−1−5)システム管理コンピュータ7
システム管理コンピュータ7は、例えば遊技場事務室に設けられている、パソコンなどの通信機能を備えたコンピュータ装置で構成されているものであり、遊技場経営者や運営者による監視システムやカードシステム全体の管理に資するものである。例えば、遊技球供給用カード発行精算機3、遊技球供給指令装置4等の機器類の数、通信ネットワーク上のアドレス、各機器のパラメータ設定及びこれらの機器の監視等を含む、カードシステム管理を行うものである。さらに、システム管理コンピュータ7は、パチンコ遊技機5の出玉情報や会員カード70の管理等を行っていた従来のホール管理コンピュータ(図示せず)に接続されていても良く、また、これらのシステムをシステム管理コンピュータ7に組み込むことも可能である。以下では、後者であるとして説明する。
【0125】
システム管理コンピュータ7は、上述のようにコンピュータ装置で構成されているので、図13に示すように、制御部100、記憶部101、入力部102、表示部103、通信処理部104、印刷部105などを備えている。
【0126】
システム管理コンピュータ7は、上述した各種カードとの関係では、運営者などによる入力部102に対する操作に応じて、発券精算管理コンピュータ6の各種カードファイルの内容を個別に更新させたりするものである。また、不正カードの出現(異常)の情報を記録したり、警報を発したりするものである。
【0127】
システム管理コンピュータ7は、監視機能との関係では、ビデオカメラ9や各装置が内蔵するデジタルカメラの撮像を指示したりするものである。例えば、運営者などによる入力部102に対する操作に応じて、いずれかのデジタルカメラに撮像を指示したり、出玉異常のパチンコ遊技機5に係る遊技球供給指令装置4のデジタルカメラ81に撮像を指示したりするものである。
【0128】
また、システム管理コンピュータ7は、監視機能との関係では、異常データファイル97に対する検索機能をも有する。例えば、運営者などによる入力部102に対する検索条件の入力操作に応じて、所定の写真データを検索する。検索機能を自動的に起動することもできる。例えば、いかさまセンサが検出動作したときには、そのパチンコ遊技機5と組をなす遊技球供給指令装置4に挿入されていた遊技球供給用カード35のIDをキーとして、その遊技球供給用カード35に係る写真データの全てを検索する。
【0129】
なお、システム管理コンピュータ7は、発券精算管理コンピュータ6における補助電源と同様な機能を担う補助電源106を備えている。
【0130】
(A−1−6)従業員カード装置8
従業員カード装置8は、遊技球供給用カード発行精算機3などの操作者となり得る従業員に携帯させる従業員カード71を発行したり、発行した従業員カード71を回収したりするものであり、タイムカード機能も兼ねているものである。なお、従業員カード71の発行は従業員が出勤してきたときであり、従業員カード71の回収は従業員が会社から退出するときである。
【0131】
図15は、従業員カード装置8の機能的構成を示す説明図であり、電気的な機能構成だけでなく、機構的な機能構成をも示している。
【0132】
従業員カード装置8は、従業員カード71を収納する従業員カード収納部110を備えており、従業員カード収納部110は、制御部111の制御下で、収納している従業員カード71を繰り出したり、カード出入口112から挿入された従業員カード71を回収したりするものである。
【0133】
従業員カード収納部110及びカード出入口112間の従業員カード71の搬送経路上には、従業員カードアクセス部113が設けられている。従業員カードアクセス部113は、制御部111の制御下で、従業員カード71に情報を記憶したり削除したりするものである。この実施形態の場合、従業員カード収納部110に収納されている状態の従業員カード71には、カードIDだけが記憶されており、従業員コード等は記憶されていない。従業員カードアクセス部113は、発行する従業員カード71に対し、例えば、乱数付従業員固定コードを記憶し、回収する従業員カード71に対し、乱数付従業員固定コードを削除する。
【0134】
従業員カード装置8は、従業員本人を識別するための個体情報読取部115を有する。
【0135】
個体情報読取部115は、例えば、指紋読取装置や掌紋読取装置や虹彩読取装置などでなり、読み取った個体情報(指紋、掌紋又は虹彩情報;イメージ情報)を制御部111に与えるものである。なお、読み取った個体情報と、予め登録されている登録情報との照合(従業員特定)は、制御部111又は発券精算管理コンピュータ6で実行される。
【0136】
また、従業員カード装置8は、入力部116、乱数発生部117、表示部118及び通信処理部119などを有する。なお、日時などの計時を行うタイマは、制御部111が有しているとする。
【0137】
入力部116は、例えば、複数のキーを備え、操作者が当該従業員カード装置8に所定情報(例えば、従業員固定コード)を入力させる際に用いられるものである。入力された情報は、制御部111に与えられる。
【0138】
乱数発生部117は、制御部111の制御下で乱数を発生し、発生乱数を制御部111に与えるものである。各従業員には、固定の従業員コードが定まっているが、従業員が出勤して従業員カード71を発行する際には、乱数も発生され、固定の従業員コードに乱数を付加したものが従業員カード71に記憶され、発行された従業員カード71における従業員コード(言い換えると、その日の従業員コード)になるようになされている。
【0139】
表示部118は、制御部111の制御下で、操作を促すガイダンスメッセージや当該従業員カード装置8の状態情報などを表示したりするものである。
【0140】
通信処理部119は、制御部111の制御下で、発券精算管理コンピュータ6やシステム管理コンピュータ7等の他の機器と専用回線Nを介した通信を実行するものである。
【0141】
制御部111は、例えばマイコンでなり、当該従業員カード装置8の全体を制御するものである。この制御内容については、後述する動作説明で明らかにする。
【0142】
なお、この従業員カード装置8も、既述した装置と同様な機能を担うデジタルカメラ120や光量センサ121が設けられている。
【0143】
(A−1−7)ビデオカメラ9
ビデオカメラ9は、遊技場ホール内や遊技場管理室内を撮像するためのものであり、図1では、1個を示しているが、実際上は複数設けられているものである。ビデオカメラ9の詳細構成の図示は省略しているが、この実施形態の場合、撮像方向を変えることができる移動機構や、システム管理コンピュータ7からの撮像指令によって撮像を行う遠隔制御に応じられる構成が設けられている。また、一般に、遊技場ホールは、夜間の誰もいない状態でも防犯のために小さな照明を行っているが、このような状況での撮像も可能なビデオカメラであることが好ましい。
【0144】
(A−2)実施形態のシステム動作、遊技者、従業員等の動作
以下、従業員、遊技者等の動作と共に、実施形態の遊技場監視システム1の各部での動作を説明する。なお、以下では、各部装置の主電源がオンされている場合での動作を中心に説明する。
【0145】
(A−2−1)従業員出勤時動作
まず、従業員が出勤してきた際の動作を、図16のシーケンス図を用いて説明する。
【0146】
従業員カード装置8の制御部111は、待機状態においては、表示部118に従業員の固定コードを入力することを求めるメッセージを表示させており、出勤してきた従業員は、入力部116を用いて、自己の従業員固定コードを入力する(T121)。
【0147】
このとき、制御部111は、通信処理部119を介し、発券精算管理コンピュータ6にその従業員固定コードを転送して正当か否かを確認させる(T122、T123)。
【0148】
入力された従業員固定コードが正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を従業員カード装置8やシステム管理コンピュータ7(図16では省略)に送信し、従業員カード装置8は、異常の旨を表示する(ブザー等を有する場合には、視覚的表示だけでなく聴覚的報知も行われる;他の装置においても同様)と共に、デジタルカメラ120による撮像を行って表示を待機状態のものに戻し、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に写真データを含む異常発生データを追加させる(T124、T125)。この追加時には、上述したように、シャフリングやインターリーブがなされる。なお、従業員固定コードの入力ミス等もあり得るので、この場合の異常レベルはレベル2(警報レベル)である。また、異常発生によって、撮像されて得られた写真データは、システム管理コンピュータ7が主電源オンのときには自動的に印刷するようにしていても良い。
【0149】
正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図16で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。また、システム管理コンピュータ7は、ビデオカメラ9によって、誤った従業員固定コードを入力した者を撮像させるようにしても良い。なお、異常レベルがレベル0以外のレベルのデータを、異常データファイル97に追加させるような状況では、システム管理コンピュータ7は、ビデオカメラ9による撮像を起動することとする。そのため、以下の説明においては、ビデオカメラ9による撮像の起動については、一々言及しない。
【0150】
システム管理コンピュータ7によるレベル2の異常報知がなされた場合には、遊技場管理者などは、他に緊急の用事がなければ、異常データファイル97からその異常についてのデータを取り出して確認することになる。このような異常データの取り出しが行われ、その確認がなされて、その異常データの記録が必要なくなっても、上述のように、他の異常データの第3者による取り出しを混乱させるため、その異常データも継続して記録される。このような目的のために残しておく過去の異常データは、例えば、数日分や1週間とする。
【0151】
なお、他の異常データの追加時にもこのような処理がなされる。そのため、以下の説明において、一々言及しない。
【0152】
一方、入力された従業員固定コードが正当である場合には、発券精算管理コンピュータ6から従業員カード装置8にその旨が通知され、制御部111は、個体情報読取部(ここでは指紋読取装置とする)115に指を接触させることを促すメッセージを表示部118に表示させる(T126)。これにより、従業員は、指のイメージを個体情報読取部115に読み取らせ、制御部111は、通信処理部119を介し、発券精算管理コンピュータ6に指紋イメージデータを転送し、従業員固定コードに対応するイメージであるかを確認させる(T127〜T129)。
【0153】
指紋イメージデータが登録されたものと一致しないと、発券精算管理コンピュータ6は、その旨を従業員カード装置8やシステム管理コンピュータ7(図16では省略)に送信し、従業員カード装置8は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ120による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に写真データを含む異常発生データを追加させる(T130、T131)。なお、接触させる指を間違うこともあるので、この場合の異常レベルをレベル2(警報レベル)にしても良く、また、不正に従業員カード71を取得しようとしたとして異常レベルをレベル3(警戒レベル)にしても良い。
【0154】
指紋イメージデータが登録のものと一致していない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図16で処理を省略しているが、レベル2又はレベル3の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。また、システム管理コンピュータ7は、ビデオカメラ9によって、誤った指紋を読み取らせた者を撮像させるようにしても良い。なお、レベル3の異常報知がなされた場合には、遊技場管理者などは直ちに対応をとることになる。
【0155】
一方、指紋イメージデータが妥当であると、発券精算管理コンピュータ6から従業員カード装置8にその旨が通知され、制御部111は、乱数発生部117によって乱数を発生させると共に、その時点での時刻(出勤時刻)を内蔵タイマから取り込む(T132)。
【0156】
そして、制御部111は、従業員カード収納部110から1枚の従業員カード71を繰り出させ、従業員カードアクセス部113から、繰り出された従業員カード71のカードIDを取得すると共に、従業員固定コードに発生乱数を付加したその日の従業員コードと出勤時刻とを、従業員カードアクセス部113によって、繰り出された従業員カード71に記憶させて、カード出入口112から従業員カード71を排出させ、従業員はこれを受領する(T133、T134)。
【0157】
また、制御部111は、排出させた従業員カード71のカードIDと、従業員固定コードに発生乱数を付加したその日の従業員コードと、出勤時刻と、そのときにデジタルカメラ120で撮像させて得た写真データとを、発券精算管理コンピュータ6に転送させて異常データファイル97に記憶させる(T135、T136)。この場合には、異常レベルを、従業員カード71の正当な手順での発行であるのでレベル0にする。なお、当該従業員カード装置8が、他の者から見えない位置にある場合等には、異常レベルをレベル1(注意正常レベル)にするようにしても良い。
【0158】
(A−2−2)非会員遊技者の入店時動作
次に、非会員遊技者が入場から遊技球供給用カードを得るまでの動作を図17のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0159】
非会員遊技者は入店すると、まず、入場カード発行機2の発券ボタン10を操作し(T0)、このとき、入場カード発行機2は貯蔵している入場カード20を排出すると共に、デジタルカメラ16による撮像を行い、非会員遊技者は排出された入場カード20を入手する(T1、T2)。この際、入場カード発行機2から、発券精算管理コンピュータ6に、入場カード20のID(や発行日時の情報)や写真データ等が送信され、それに応じて、発券精算管理コンピュータ6の入場カードファイル93や異常データファイル97が更新される(T3)。この場合には、異常レベルを、入場カード20の単なる発行であるのでレベル0にする。なお、入場カード20が遊技球供給用カード35の発行条件となっていることを考慮し、異常レベルをレベル1(注意正常レベル)にするようにしても良い。
【0160】
入場カード20を入手した非会員遊技者は、遊技をしようとするパチンコ遊技機5の近くの遊技球供給用カード発行精算機3に入場カード20を挿入する(T4)。遊技球供給用カード発行精算機3は、カード情報読取部56によって挿入された入場カード20のIDを得て発券精算管理コンピュータ6に転送し、発券精算管理コンピュータ6は入場カードファイル93の内容を参照して正当性を確認する(T5、T6)。
【0161】
例えば、発行記録が残っていない入場カード20である場合や、入場カード20の発行日時から所定時間(例えば2時間)を経過した場合(当然に前日より前に発行されている場合を含む)などには、発券精算管理コンピュータ6によって正当でないと判断される。
【0162】
正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を遊技球供給用カード発行精算機3やシステム管理コンピュータ7(図17では省略)に送信し、遊技球供給用カード発行精算機3は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ52による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に異常発生データを追加させる(T7、T8)。なお、この場合には、異常レベルを例えばレベル2(警報レベル)にする。
【0163】
正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図17で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。例えば、正当でない理由が、入場カード20の発行日時から所定時間(例えば2時間)を経過した場合であると、異常データファイル97から、その入場カード20の発行時の写真データが自動的に検索される。なお、入場カード20には貨幣価値がないので、写真データの自動検索機能を設けなくても良い。
【0164】
入場カード20が正当であると、発券精算管理コンピュータ6は、その旨を遊技球供給用カード発行精算機3に返信し、遊技球供給用カード発行精算機3は入金を促すメッセージを表示する(T9)。
【0165】
これに応じて、非会員遊技者は、遊技球供給用カード発行精算機3に紙幣を挿入し、前払い額(供給可能残高;度数でも良い)をセレクトボタン39を用いて指定することになる(T10、T11)。
【0166】
なお、図17では省略しているが、挿入された紙幣が偽札の場合にも、デジタルカメラ52による撮像が行われ、発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97へのデータ追加がなされると共に、システム管理コンピュータ7による所定異常レベルの異常報知が行われる。遊技場運営者は、必要に応じて、システム管理コンピュータ7の印刷部105に写真データの印刷を実行させる。
【0167】
遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入された紙幣による金額より多い供給可能残高が指定された場合には、指定をやり直させる表示を行う(T12、T13)。
【0168】
遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入された紙幣による金額以下の供給可能残高が指定された場合には、排出しようとする遊技球供給用カード35のID、発行日時、残高などの情報をカード情報読取部56によって得て発券精算管理コンピュータ6を転送し、それに応じて、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94などの内容を更新する(T14、T15)。なお、この際には、挿入された入場カード20の入場カード回収部57への回収も行われる。
【0169】
また、遊技球供給用カード発行精算機3は、貯蔵していた遊技球供給用カード35を排出させると共に、必要ならば、釣り銭を排出させ(T16)、非会員遊技者はこれを入手する(T17)。遊技球供給用カード発行精算機3は、遊技球供給用カード35の排出時には、デジタルカメラ52による撮像を行って、写真データ等を発券精算管理コンピュータ6に転送し、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97へのデータ追加を行う(T18、T19)。この場合には、異常レベルを、遊技球供給用カード35の正当な手順での発行であるのでレベル0にする。
【0170】
一方、会員遊技者は、入店時には、入場カード20を入手することなく、遊技をしようとするパチンコ遊技機5の近くの遊技球供給用カード発行精算機3に会員カード70を挿入する。会員カード70を挿入した以降の装置動作や遊技者動作は、入場カード20を挿入したときとほぼ同様であるので、その説明は省略する(シーケンス図の図示も省略する)。
【0171】
なお、会員カード70が正当でない場合は、その会員カードの固有IDが発券精算管理コンピュータ6に記録されていない場合や、会員契約期間が定まっているときに、その期間を越えている場合や、その日に遊技球供給用カード35を既に発行している場合などである。
【0172】
(A−2−3)追加入金動作
次に、供給可能残高を増大させる際の動作を図18のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0173】
遊技者は、供給可能残高が少なくなり(又は0になり)、残高を増大させる場合には、遊技球供給用カード発行精算機3に遊技球供給用カード35を挿入する(T20)。遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入された遊技球供給用カード35のIDをカード情報読取部56によって得て発券精算管理コンピュータ6に転送し(T21)、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94の内容を参照して正当性を確認する(T22)。
【0174】
例えば、登録記録が残っていない遊技球供給用カード35である場合や、遊技球供給用カード35が当日ではなく過去に発行された場合や、いずれかの遊技球供給指令装置5や他の遊技球供給用カード発行精算機3にその時点で装着されている遊技球供給用カード35のIDと同じIDである場合などには、正当でないと判断される。
【0175】
正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を遊技球供給用カード発行精算機3やシステム管理コンピュータ7(図18では省略)に送信し、遊技球供給用カード発行精算機3は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ52による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に異常発生データを追加させる(T23、T24)。なお、この場合には、異常レベルを例えばレベル2(警報レベル)にする。
【0176】
正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図18で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索等が必要かが判断される。例えば、正当でない理由が、いずれかの遊技球供給指令装置5や他の遊技球供給用カード発行精算機3にその時点で装着されている遊技球供給用カード35のIDと同じIDである場合であると、異常データファイル97から、その遊技球供給用カード35のIDを有する全ての写真データが自動的に検索されると共に、同じIDの遊技球供給用カード35が挿入されている遊技球供給指令装置5や他の遊技球供給用カード発行精算機3での撮像を実行させる。
【0177】
これにより、遊技場の運営者や経営者等の監視者は、検索された写真データや今回撮像された写真データを次々と確認して、違法者や違法行為を認識することができる。また、必要ならば、写真データを印刷することができる。
【0178】
挿入された遊技球供給用カード35が正当であると、発券精算管理コンピュータ6は、その旨及び今までの供給可能残高(なお、追加可能金額でも良い)を遊技球供給用カード発行精算機3に返信し(T241)、遊技球供給用カード発行精算機3は、供給可能残高及び又は追加可能金額を明示した入金、又は、精算を促すメッセージを表示する(T25)。
【0179】
これに応じて、遊技者は、遊技球供給用カード発行精算機3に紙幣を挿入し、増大させる供給可能残高をセレクタボタン39を用いて指定することになる(T26、T27)。なお、偽札が挿入された場合の処理は、上述と同様である。
【0180】
遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入された紙幣による金額より多い追加金額が指定された場合や、追加可能金額を越えた追加金額が指定された場合には、指定をやり直させる表示を行う(T28、T29)。
【0181】
遊技球供給用カード発行精算機3は、正当な金額が指定された場合には、挿入されている遊技球供給用カード35のID、更新された残高(又は追加金額)などの情報を発券精算管理コンピュータ6に転送し(T30)、発券精算管理コンピュータ6は、それに応じて、遊技球供給用カードファイル94などの内容(特に供給可能残高)を更新する(T31)。
【0182】
また、遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入されている遊技球供給用カード35を排出させると共に、必要ならば、釣り銭を排出させ(T32)、遊技者はこれを受領する(T33)。
【0183】
遊技球供給用カード発行精算機3は、遊技球供給用カード35の排出時には、デジタルカメラ52による撮像を行って、写真データ等を発券精算管理コンピュータ6に転送し、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97へのデータ追加を行う(T34、T35)。この場合には、異常レベルを、供給可能残高の正当な手順での増大であるのでレベル0にする。
【0184】
(A−2−4)遊技球供給時動作
次に、遊技球を供給(球貸し)する際の動作を図19及び図20のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0185】
遊技者は、パチンコ遊技機5の遊技を開始するときには、遊技球供給指令装置4に遊技球供給用カード35を挿入する(T40)。遊技球供給指令装置4は、挿入された遊技球供給用カード35のIDを読み取って、発券精算管理コンピュータ6に送信し、遊技球供給用カード35の正当性を確認させる(T41、T42)。
【0186】
ここでも、例えば、発行記録が残っていない遊技球供給用カード35である場合や、遊技球供給用カード35が当日ではなく過去である場合や、他の遊技球供給指令装置4やいずれかの遊技球供給用カード発行精算機3に既に装着されている遊技球供給用カード35のIDと同じIDである場合などには、正当でないと判断される。
【0187】
正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を遊技球供給指令装置4やシステム管理コンピュータ7(図19では省略)に送信し、遊技球供給指令装置4は、挿入された遊技球供給用カード35の可搬を不可能にすべくロックし、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ81による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に異常発生データを追加させる(T43〜T45)。なお、この場合には、異常レベルを例えばレベル2(警報レベル)にする。
【0188】
この場合においても、正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7は、図19で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索等が必要かが判断される。例えば、正当でない理由が、他の遊技球供給指令装置4やいずれかの遊技球供給用カード発行精算機3にその時点で装着されている遊技球供給用カード35のIDと同じIDである場合であると、異常データファイル97から、その遊技球供給用カード35のIDを有する全ての写真データが自動的に検索されると共に、同じIDの遊技球供給用カード35が挿入されている遊技球供給指令装置4や遊技球供給用カード発行精算機3での撮像を実行させる。
【0189】
これにより、遊技場の運営者や経営者等の監視者は、検索された写真データや今回撮像された写真データを次々と確認して、違法者や違法行為を認識することができる。また、必要ならば、写真データを印刷することができる。
【0190】
遊技球供給用カード35が正当であると、発券精算管理コンピュータ6は、その旨及び供給可能残高を遊技球供給指令装置4に返信し(T46)、遊技球供給指令装置4は、供給可能残高が0であれば、挿入された遊技球供給用カード35を排出させ(T47〜T49)、残高が0でなければ、パチンコ遊技機5に残高表示させる(T50)。
【0191】
なお、遊技球供給用カード35の正当性が確認された時点で、遊技球供給指令装置4は、遊技者を撮像するようにしても良い。このように遊技開始前に撮像しておくことにより、撮像用窓部81aが覆われて不正(いかさま)が実行されたときにも遊技者を特定することができる。
【0192】
遊技者は、供給可能残高を確認して球貸ボタン79を操作することになる(T51)。このとき、パチンコ遊技機5は、単位分ずつの遊技球を供給する(球貸しする)と共に、残高表示を単位分ずつの遊技球の供給が済む毎に減少させ、返却ボタン80が操作されるまで、遊技球供給指令装置4に設定された単位分の遊技球が払い出されるまで、又は、遊技球貸出し完了信号が0になるまで遊技球の供給を行う(T52〜T55)。
【0193】
遊技球の供給停止時には、遊技球供給指令装置4は、挿入されている遊技球供給用カード35のIDと共に、その更新された供給可能残高を発券精算管理コンピュータ6に送信し、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94の残高などを更新する(T56、T57)。
【0194】
なお、供給可能残高が0になったときには、挿入されている遊技球供給用カード35の排出も行い、遊技者はこれを受領する(T58〜T60)。
【0195】
遊技者は、遊技中であったパチンコ遊技機5の遊技を止めたときには、返却ボタン80を操作する(T61)。このとき、遊技球供給指令装置4から遊技球供給用カード35が排出され、遊技者はこれを受領する(T62、T63)。
【0196】
いずれの原因であれ、遊技球供給指令装置4から遊技球供給用カード35が排出されたときには、図示は省略しているが、排出された旨が発券精算管理コンピュータ6に送信され、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94におけるカード挿入装置フィールドを空欄にする。
【0197】
(A−2−5)精算時動作
次に、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高を精算する際の動作を図21のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0198】
なお、精算する際の動作は、途中までは、供給可能残高を増大させる際の動作と同様であり、同様な部分の説明は簡単に行う。
【0199】
遊技者は、遊技球供給用カード35に係る供給可能残高を精算するときには、遊技球供給用カード発行精算機3に遊技球供給用カード35を挿入する(T70)。遊技球供給用カード発行精算機3は、挿入された遊技球供給用カード35のIDをカード情報読取部56によって得て発券精算管理コンピュータ6に転送し(T71)、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94の内容を参照して正当性を確認する(T72)。
【0200】
正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を遊技球供給用カード発行精算機3やシステム管理コンピュータ7に送信し、遊技球供給用カード発行精算機3は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ52による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に異常発生データ(レベル2)を追加させる(T73、T74)。正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7において、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索等が必要かが判断される。
【0201】
挿入された遊技球供給用カード35が正当であると、発券精算管理コンピュータ6は、その旨及び今までの供給可能残高を遊技球供給用カード発行精算機3に返信し(T75)、遊技球供給用カード発行精算機3は、供給可能残高を明示した入金、又は、精算を促すメッセージを表示する(T76)。
【0202】
遊技者は、供給可能残高が0でなければ、精算ボタン40を操作することになる(なお、残高が0であっても良い;T77)。このとき、遊技球供給用カード発行精算機3は供給可能残高が0でないことを確認した後(T78)、残高金額分の紙幣や硬貨を払い出し、また、挿入されている遊技球供給用カード35を回収する(T79、T80)。さらに、精算が終了したことをカードIDと共に、発券精算管理コンピュータ6に送信し、発券精算管理コンピュータ6は、遊技球供給用カードファイル94の残高フィールドを0にしたりカード挿入装置フィールドを空欄にしたりなどする(T81、T82)。
【0203】
なお、この精算終了時に、異常データファイル97のそのカードIDに係る写真データ等を消去するようにしても良い。但し、後での監視に利用するようなことを考慮し、写真データ等の消去を、精算終了時点から所定時間(例えば2、3日)の経過後に自動的に行うようにしても良く、また、システム管理コンピュータ7に対して、遊技場運営者や経営者等の監視者が手動入力で消去を指示したときにのみ、消去するようにしても良い。
【0204】
(A−2−6)光量センサ検出時の動作
次に、光量センサを搭載している装置において光量センサが撮像に対する光量不足を検出した際の動作を、図22のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0205】
遊技者は、自己が各種装置で撮像されていることを認識できる。違法な遊技者は、撮像を防ぐべく、撮像用窓部(16a、52a、81aなど)を塞ぐことがある。このことを検出すべき、光量センサ26、65、86、121が設けられている。
【0206】
光量センサ26、65、86、121が光量不足を検出すると、その光量センサを搭載している装置2、3、4、8は、警報を発すると共に、自装置の装置IDや挿入されているカードがあればそのカードID等をシステム管理コンピュータ7に転送する(T90)。
【0207】
このとき、システム管理コンピュータ7は、レベル2の警報を発し(誤って手等を窓部に置くこともあるのでレベル2とする)、その装置IDに基づき、その遊技者を撮像できる(背後からでも横からでも良い)位置のデジタルカメラ搭載装置2、3、4やビデオカメラ9を決定し、決定装置に撮像させると共に、異常発生等のデータを発券精算管理コンピュータ6に通知する(T91、T92)。
【0208】
得られた写真データやビデオ信号は、発券精算管理コンピュータ6及びシステム管理コンピュータ7に転送され、発券精算管理コンピュータ6においては、異常データファイル97に追加記憶され、システム管理コンピュータ7においては、転送されてきたもデータを受信処理する(T93、T94)。
【0209】
システム管理コンピュータ7は、光量センサが検出した装置において何らかののカードが挿入されているかを確認し(T95)、挿入されている場合には、発券精算管理コンピュータ6にそのカードIDを与え、今回得られた写真データ等におけるカードIDのフィールドにそのIDを記憶させると共に、そのカードIDに係る過去に撮像した写真データの検索を実行させる(T96)。
【0210】
光量センサが検出した装置においていずれのカードも挿入されていない場合や、検索によって過去の写真データ等が得られた場合には、システム管理コンピュータ7は、警報音を発して監視者に注意を促すと共に、今回得られた写真データや過去の写真データやビデオ信号の表示処理を行う(T97)。
【0211】
(A−2−7)いかさまセンサ検出時の動作
次に、パチンコ遊技機5のいかさまセンサがいかさまを検出した際の動作を、図23のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0212】
パチンコ遊技機5のいかさまセンサの検出信号が与えられた遊技球供給指令装置4は、まず、光量センサ86が既に光量不足の検出を行っているか否かを確認する(T100)。光量センサ86が検出を行っている場合には、上述した光量センサの検出時の処理が行われているので、いかさまセンサが検出してもその処理に委ねる。
【0213】
一方、光量センサ86が検出を行っていない場合には、遊技球供給指令装置4は、デジタルカメラ81による撮像を行い、得られた写真データ等を、発券精算管理コンピュータ6及びシステム管理コンピュータ7に転送し、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97にレベル2の異常発生データを追加記憶し、システム管理コンピュータ7は、通信処理部104内の受信バッファ等に記憶すると共にレベル2の警報を発する(T101〜T103)。
【0214】
システム管理コンピュータ7は、遊技球供給指令装置4に遊技球供給用カード35が挿入されているかを確認し(T104)、挿入されている場合には、そのカードIDに係る過去に撮像した写真データの検索を実行させる(T105)。
【0215】
遊技球供給指令装置4に遊技球供給用カード35が挿入されていない場合や、検索によって過去の写真データ等が得られた場合には、システム管理コンピュータ7は、再度警報を発して監視者に注意を促すと共に、今回得られた写真データや過去の写真データの表示処理を行う(T106)。
【0216】
(A−2−8)従業員退出時動作
次に、従業員が会社から退出する際の動作を、図24のシーケンス図を用いて説明する。
【0217】
従業員カード装置8の制御部111は、待機状態においては、表示部118に従業員の固定コードを入力することを求めるメッセージを表示させており、会社を退出しようとする従業員は、入力部116を用いて、自己の従業員固定コードを入力する(T140)。
【0218】
このとき、制御部111は、通信処理部119を介し、発券精算管理コンピュータ6にその従業員固定コードを転送して正当か否かを確認させる(T141、T142)。
【0219】
入力された従業員固定コードが正当でないものであれば、発券精算管理コンピュータ6は、正当でない旨を従業員カード装置8やシステム管理コンピュータ7(図24では省略)に送信し、従業員カード装置8は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ120による撮像を行って表示を待機状態のものに戻し、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に写真データを含む異常発生データを追加させる(T143、T144)。なお、この場合の異常レベルはレベル2(警報レベル)である。
【0220】
正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図24で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。
【0221】
一方、入力された従業員固定コードが正当である場合には、発券精算管理コンピュータ6から従業員カード装置8にその旨が通知され、制御部111は、個体情報読取部(ここでは指紋読取装置とする)115に指を接触させることを促すメッセージを表示部118に表示させる(T145)。これにより、従業員は、指のイメージを個体情報読取部115に読み取らせ、制御部111は、通信処理部119を介し、発券精算管理コンピュータ6に指紋イメージデータを転送し、従業員固定コードに対応するイメージであるかを確認させる(T146〜T148)。
【0222】
指紋イメージデータが登録されたものと一致しないと、発券精算管理コンピュータ6は、その旨を従業員カード装置8やシステム管理コンピュータ7(図24では省略)に送信し、従業員カード装置8は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ120による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に写真データを含むレベル2(警報レベル)の異常発生データを追加させる(T149、T150)。
【0223】
指紋イメージデータが登録のものと一致していない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図24で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。
【0224】
一方、指紋イメージデータが妥当であると、発券精算管理コンピュータ6から従業員カード装置8にその旨が通知され、制御部111は、表示部118に、従業員カード71をカード出入口112に挿入することを求めるメッセージを表示させる(T151)。コードの照合などによって、出勤している従業員であることが確認できているので、従業員カード71の挿入を求める。従業員は、これに応じて、従業員カード71をカード出入口112に挿入する(T152)。従業員カード71の記憶情報は、カードアクセス部113によって読み取られて制御部111に与えられる。
【0225】
このとき、制御部111は、読取により得られた情報を、通信処理部119を介し、発券精算管理コンピュータ6に転送し、挿入された従業員カード71が正当であるか否かを確認させる(T153、T154)。例えば、乱数付従業員固定コード(その日の従業員コード)や操作履歴が発券精算管理コンピュータ6に記録されているものと異なっているときには、正当でないと判断される。
【0226】
挿入された従業員カード71が正当でない場合には、発券精算管理コンピュータ6は、その旨を従業員カード装置8やシステム管理コンピュータ7(図24では省略)に送信し、従業員カード装置8は、異常の旨を表示すると共に、デジタルカメラ120による撮像を行い、発券精算管理コンピュータ6は、異常データファイル97に写真データを含むレベル2(警報レベル)の異常発生データを追加させる(T155、T156)。
【0227】
挿入された従業員カード71が正当でない旨が通知されたシステム管理コンピュータ7においては、図24で処理を省略しているが、レベル2の異常報知処理が実行されると共に、写真データの検索が必要かが判断される。
【0228】
一方、挿入された従業員カード71が正当である場合には、発券精算管理コンピュータ6から従業員カード装置8にその旨が通知され、制御部111は、カードアクセス部113によって、挿入された従業員カード71のカードID以外の情報を消去させた後、従業員カード収納部110に回収させる(T157)。
【0229】
また、制御部111は、その時点での時刻(退出時刻)を内蔵タイマから取り込み、回収した従業員カード71のカードIDと、従業員固定コードに発生乱数を付加したその日の従業員コードと、退出時刻とを、発券精算管理コンピュータ6に転送させて、従業員カードファイル96や異常データファイル97の各種情報の更新させたり追加させたりし(T158、T159)、その後、表示を処理終了を表したものにする(T160)。発券精算管理コンピュータ6は、例えば、従業員のその日の勤務時間等の計算をしたりする。また、この場合に追加された発生異常データはレベル0(正常)のものである。
【0230】
(A−2−9)発生異常データの検索処理
次に、遊技場経営者や運営者などの管理者が、システム管理コンピュータ7に対する操作を行って、発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97に格納されている発生異常データを検索や表示させる際の処理を、図25のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図25は、システム管理コンピュータ7での処理を示している。
【0231】
なお、上述してきたように、システム管理コンピュータ7が、所定条件を満たす場合に、異常データファイル97に格納されている発生異常データを自動的に検索することもある。
【0232】
管理者は、発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97に記録されている発生異常データ(レコード)を検索したり表示させたりしたい場合には、そのことを、システム管理コンピュータ7に入力して、図25に示す処理ルーチンを立ち上げる。
【0233】
システム管理コンピュータ7(正確に言えばその制御部100)は、このときまず、異常データファイル97をアクセスできる者であることを証明するための所定コードの入力を求め、管理者が入力したそのコードを取り込む(T170)。なお、図25では、ステップを示していないが、誤ったコードが入力されたときには、これ以上の処理を進めないようにする。このように、この実施形態では、異常データファイル97のアクセスできる者を制限し、違法者などが不正に異常データを消去したり改ざんしたりできないようにしている。
【0234】
異常データファイル97をアクセスできる者であることを確認すると、検索、表示に係る発生異常データの異常レベルの入力を求め、管理者が入力した異常レベルを取り込み、レベル2又は及びレベル3も対象になっているか否かを判別する(T171、T172)。例えば、管理者は、レベル0〜レベル3の全ても指定でき、また、レベル0だけやレベル3だけなどをも指定できる。
【0235】
指定された異常レベルに、レベル2又はレベル3の少なくとも一方が含まれている場合には、レベル2又はレベル3の異常データをアクセスできる者であることを証明するための所定コード(上記所定コードと異なっていることが好ましい)の入力を求め、管理者が入力したそのコードを取り込む(T173)。ここでも、誤ったコードが入力されたときには、これ以上の処理を進めないようにする。このように、この実施形態では、レベル2及びレベル3の異常データのアクセスを慎重にし、違法者などが不正にレベル2やレベル3の異常データを消去したり改ざんしたりできないようにしている。
【0236】
正しいコードが入力され場合、又は、検索、表示に係る異常レベルとして、レベル1以下のものだけが指定された場合には、複数の発生異常データの表示順を求め、管理者が入力した表示順を取り込み、その内容を判別する(T174、T175)。
【0237】
上述したように、発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97には、多数の発生異常データ(レコード)が発生時刻に関係なくシャフリングされて又はインターリーブされて記録され、また、ダミーデータ又は読出し処理済みの過去のデータも挿入されて記録されている。そのため、格納アドレス順に表示させる方法と、発生時刻順に表示させる方法とを設け、
発生時刻順の表示が求められた場合には、所定コード(上述した2種類の所定コードと異なっていることが好ましい)の入力を求め、管理者が入力したそのコードを取り込む(T176)。ここでも、誤ったコードが入力されたときには、これ以上の処理を進めないようにする。この実施形態では、発生時刻順の表示をも慎重にし、違法者などが不正に消去したり改ざんしたりしようとする異常データの発見がしにくいものとしている。
【0238】
正しいコードが入力され場合、又は、格納アドレス順に表示させる方法が指示された場合には、システム管理コンピュータ7は、他の検索表示条件を取り込んで、発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97から該当する1又は複数の異常データを取り出し、表示することになる(T177、T178)。
【0239】
このようにして表示され、それに対応する措置が講じられた異常データは、異常データファイル97から消去しても良いものであるが、上述したように、第3者による他の異常データの発見を困難にすべく、所定期間、読出し済みの過去のデータとして継続して記録されている。
【0240】
(A−2−10)異常種類とシステム処理との関係
発券精算管理コンピュータ6の異常データファイル97にデータが登録される異常(正常も含む)の種類については、上述した各種の動作においても、説明したが、その他にも多数存在する。全てを説明することは無理であるが、図26を参照して、上述した説明と重複するところもあるが、異常データファイル97にデータが登録される何種類かの異常種類を説明する。また、併せて、システム側の対応なども説明する。
【0241】
なお、図26にはフローチャート的な記載があるが、これは処理の流れを示しているのではなく、異常種類の場合分けを示している。発券精算管理コンピュータ6から見れば、処理の流れと見ることもできる。
【0242】
また、図26において、「証明写真」とはデジタルカメラによる写真(データ)を意味し、「ビデオ」とはビデオカメラ9のことを意味する。さらに、異常時に発する音も、レベル2のものを「警戒音」と表現し、レベル3のものを「警報音」と表現している。音の違いにより、遊技場管理者などは、発生した異常レベルの段階を認識でき、早急な対応が必要なものか否かを区別することができる。
【0243】
不正行為を行う者は、遊技者や従業員や夜間進入者などである。
【0244】
遊技者が遊技に関連して行う不正は、遊技球の不正入手である。このような不正は、システム管理コンピュータ7での出玉異常検知(管理ソフトによる)やいかさまセンサの検知などで認識することができる。
【0245】
(ア)遊技球の出玉が異常の場合には(B1参照)、システム側は、警戒音をならしたり、システム管理コンピュータ7が警報を発したり、写真データやビデオ信号を得たり、客使用のカードIDなどのデータ(レベル2)を記録したりする。
【0246】
この異常に対しては、スタッフはビデオ画像で監視したり、直接のパチンコ遊技機5に出向いて監視したりする。また、いかさまセンサが作動しない出玉異常があるので、閉店後に裏ROMなどの存在を確認したりすべく、パチンコ遊技機5(マシン)をチェックする。
【0247】
(イ)いかさまセンサが検知した場合(B1参照)のシステム側の対応は、遊技球の出玉異常の場合と同様である。この異常に対しては、スタッフはビデオ画像で監視したり、直接のパチンコ遊技機5に出向いて監視したりする。いかさまセンサが作動しているので、閉店後まで内部のチェックを待つ必要はない。
【0248】
遊技者や従業員や夜間進入者が不正を行う多くの場合には、パチンコ遊技機5や遊技球供給用カード発行精算機3などの装置の扉(ドア)の開閉を伴う。扉(ドア)の開閉があった場合には、それが正常な場合であっても、データ記録などをとることとしている。
【0249】
(ウ)ある装置の扉(ドア)の開閉が営業時間内にあった場合において、その装置の主電源がとめられておらず、しかも、その装置を操作できる者であることを従業員カード71などで確認できたときは(B1〜B4参照)、システム側は、単に正常時の所定のデータ(レベル0)を記録したりする。なお、この際にも、ビデオカメラ9での撮像を行っても良い。スタッフはこの場合特別な行為を行う必要がない。
【0250】
(エ)ある装置の扉(ドア)の開閉が営業時間内にあった場合において、その装置の主電源がとめられていたり(主電源を止めて開閉することは不正行為の可能性が極めて高い)、又は、主電源はとめられてはいないが、その装置を操作できる者であることを従業員カード71などで確認できないときは(B1〜B4参照;扉が開閉されたのにカードで確認できないので不正行為の可能性が極めて高い)、システム側は、警報音をならしたり、システム管理コンピュータ7が警報を発したり、写真データやビデオ信号を得たり、カードIDなどのデータ(レベル3)を記録したりする。この異常に対しては、スタッフは即時に対応する。
【0251】
(オ)ある装置の扉(ドア)の開閉が営業時間外にあった場合において、その装置の主電源がとめられておらず、しかも、その装置を操作できる者であることを従業員カード71などで確認できたときは(B1、B2、B5、B6参照)、システム側は、正常時の所定のデータ(レベル1)を記録したりする。なお、この際にも、ビデオカメラ9での撮像を行っても良い。この場合における従業員カード71に係る確認には、会社を退出していないことの確認も含まれる。
【0252】
この場合は正常と判断される場合であるが、営業時間外の開閉動作であるので、店長などは、開店前などのタイミングで必要ならばその装置を確認する。
【0253】
(カ)ある装置の扉(ドア)の開閉が営業時間外にあった場合において、その装置の主電源がとめられていたり(主電源を止めて開閉することは不正行為の可能性が極めて高い)、又は、主電源はとめられてはいないが、その装置を操作できる者であることを従業員カード71などで確認できないときは(B1、B2、B5、B6;扉が開閉されたのにカードで確認できないので不正行為の可能性が極めて高い)、システム側は、警報音をならしたり、システム管理コンピュータ7が警報を発したり、補助電源によって撮像可能ならば写真データやビデオ信号を得たり、各種データ(レベル3)を記録したり、警備会社に通報したりする(無線通信でも良い)。この場合における従業員カード71に係る確認にも、会社を退出していないことの確認も含まれる。
【0254】
なお、主電源は止められていても、上述した補助電源の機能により、システム側は上述した監視処理を実行することができる。
【0255】
この異常に対しては、スタッフがそのとき遊技場内にいれば、即時に対応し、遊技場にいなければ、システム管理コンピュータ7での表示に基づき(この表示は主電源が入ったときに行っても良い)、朝一番で機械のチェックなどを行う。
【0256】
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態によれば、従業員や遊技者の不正行為や違法行為などの異常をレベル分けし、レベルによって視覚的又は及び聴覚的な報知方法や対応操作を変更するようにしたので、限られた従業員によって、複数の異常に効率良く対処することができる。
【0257】
また、異常データにレベル情報を含めて記録するようにしたので、レベル情報を指定して検索させることにより、不正の記録データを効率良く発見することができる。また、異常データをシャフリングやインターリーブして記録しているので、不正行為や違法行為を行った者がその行為に係るデータを見つけだすことがし難く、そのデータの消去などをし難いものとなっている。
【0258】
さらに、不正行為は、営業時間内だけでなく営業時間外に行われる可能性もあるが、監視機能に係る構成要素には、主電源がオフのときにも補助電源によって電源を供給するようにしているので、営業時間外などの主電源のオフ時にも、監視機能を有効に働かすことができる。
【0259】
(B)他の実施形態
上記説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0260】
デジタルカメラを搭載する装置は、上記実施形態のものに限定されない。例えば、遊技場ホールに設けられている両替機やプリペイドカードの発行機や自動販売機等にもデジタルカメラを搭載しても良い。パチンコ遊技機自体に、デジタルカメラを設けても良い。また、遊技場の管理室にある機器に対しても、デジタルカメラを搭載しても良い。これら機器からのデータも、異常データファイル97に記録するようにしても良い。
【0261】
また、上記実施形態においては、従業員の操作履歴は、異常データファイル97とは異なるファイルに記録するものを示したが、従業員の操作履歴も異常データの1種類として異常データファイル97に記録するようにしても良い。従業員の操作履歴を異常データと別個に記録する場合においても、操作履歴に対し、異常データと同様なレベル概念を導入しても良い。なお、特許請求の範囲では、操作履歴のデータをも含めて異常データと記載している。
【0262】
さらに、従業員カード71に記録する操作履歴に対しても、シャフリングやインターリーブを施しても良く、ダミーデータや読出し済みの過去のデータを挿入しても良い。
【0263】
上記実施形態においては、従業員の操作履歴や異常データを発券精算管理コンピュータ6に直ちに転送して記録させるものを示したが、操作された機器(遊技球供給用カード発行精算機だけでなく、パチンコ遊技機などの他の装置も含まれる)や異常が発生した機器でも記録するようにしても良い。この記録時にも、シャフリングやインターリーブを施しても良く、ダミーデータや読出し済みの過去のデータを挿入しても良い。
【0264】
また、これら機器での記録媒体としては、半導体メモリが適用される可能性が高いが(発券精算管理コンピュータ6も半導体メモリを適用しても良い)、複数の半導体メモリにシャフリングやインターリーブしたデータを分散して記録するようにしても良い。このようにすると、半導体メモリの不正な取り替えをもシステムが認識することができるようになる。
【0265】
上記では、ダミーデータ又は読出し済みの過去のデータの一方を混在させるものを示したが、両方を混在対象としても良い。例えば、保存期間内の過去のデータが少ない場合には、それに、ダミーデータをある程度の数追加させるようにしても良い。なお、ダミーデータや読出し済みの過去のデータが多い程、シャフリングやインターリーブ機能と相まって、不正者が所望のデータを見つけにくくなる。
【0266】
異常データや操作履歴データの全削除は禁止し、知らずに指令を発した者には警報を発するようにしても良い。同様に、異常データや操作履歴データを記録した半導体メモリの装置からの離脱に対しても警報を発するようにしても良い。なお、この場合には、離脱センサなどの検知手段が必要となる。
【0267】
上記実施形態の説明においては、異常センサの具体的な構成については言及しなかったが、以下のような異常センサが好ましい。特に、夜間や遊技場休日などの遊技場管理者や遊技場従業員がいないときの異常を検出する、補助電源からの電源供給を利用する以下のような構成のものであることが好ましい。
【0268】
すなわち、異常が発生していないときに接点が開いていて電力消費がなく、異常発生時に、接点が閉じて電流が流れてその流れたことを検出信号とする構成のものが、電力消費の面から好ましい。例えば、扉が開いたときに接点が閉じる異常センサや、振動センサであれば、振動による錘などの移動によって接点が閉じるようなセンサが好ましい。遊技場休日が数日続くような状況では、異常センサの補助電源による監視時間も長いので、このようなことが好ましい。
【0269】
このような異常センサを適用した場合には、異常センサの接点に、並列にトランジスタなどでなる電子スイッチを設け、制御部が、周期的(例えば5分毎)に電子スイッチを閉じて、接点以外での異常センサでの断線(不正者や違法者による断線)を監視するようにしても良い。
【0270】
また、発券精算管理コンピュータ6と、システム管理コンピュータ7が1台のコンピュータで構成されていても良い。
【0271】
さらに、上記では、遊技機がパチンコ遊技機の場合を示したが、スロットマシンなどの他の遊技機であっても良いことは勿論である。
【0272】
【発明の効果】
以上のように、本発明の遊技場監視システムによれば、不正行為や違法行為による装置状態や装置動作を検出したり、不正行為や違法行為に関連している可能性がある装置状態や装置動作を検出して通知する検出手段を有する複数の遊技機又は遊技関連装置と、いずれかの上記検出手段が検出動作したときに、複数の異常レベルの中で、その検出内容に応じた異常レベルで定まる報知動作を行う異常報知手段とを有するので、不正や違法行為などに対する監視機能を一段と充実させたシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の遊技場カードシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の入場カード発行機2の外観イメージを示す斜視図である。
【図3】実施形態の入場カード発行機2の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態の遊技球供給用カード発行精算機3の外観イメージを示す斜視図である。
【図5】実施形態の遊技球供給用カード発行精算機3の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】実施形態の遊技球供給指令装置4及びパチンコ遊技機5の外観イメージを示す斜視図である。
【図7】実施形態の遊技球供給指令装置4の詳細構成を示すブロック図である。
【図8】実施形態の発券精算管理コンピュータ6の構成を示すブロック図である。
【図9】実施形態の入場カードファイル93のレコード構成を示す説明図である。
【図10】実施形態の遊技球供給用カードファイル94のレコード構成を示す説明図である。
【図11】実施形態の会員カードファイル95のレコード構成を示す説明図である。
【図12】実施形態の従業員カードファイル96のレコード構成を示す説明図である。
【図13】実施形態の異常データファイル97のレコード構成を示す説明図である。
【図14】実施形態のシステム管理コンピュータ7の詳細構成を示すブロック図である。
【図15】実施形態の従業員カード装置8の詳細構成を示すブロック図である。
【図16】実施形態の従業員出勤時の動作を示すシーケンス図である。
【図17】実施形態の入店時動作を示すシーケンス図である。
【図18】実施形態の追加入金動作を示すシーケンス図である。
【図19】実施形態の遊技球供給時動作を示すシーケンス図(1)である。
【図20】実施形態の遊技球供給時動作を示すシーケンス図(2)である。
【図21】実施形態の精算時動作を示すシーケンス図である。
【図22】実施形態の光量センサ検出時の動作を示すシーケンス図である。
【図23】実施形態のいかさまセンサ検出時の動作を示すシーケンス図である。
【図24】実施形態の従業員退出時の動作を示すシーケンス図である。
【図25】実施形態の発生異常データの検索処理を示すフローチャートである。
【図26】実施形態の異常種類とシステムなどの対応とを示す説明図である。
【符号の説明】
1…遊技場監視システム、2…入場カード発行機、3…遊技球供給用カード発行精算機、4…遊技球供給指令装置、5…パチンコ遊技機、6…発券精算管理コンピュータ、7…システム管理コンピュータ、8…従業員カード装置、9…ビデオカメラ、16、52、81、120…デジタルカメラ、30、69、89、98…補助電源、35…遊技球供給用カード、71…従業員カード、96…従業員カードファイル、97…異常データファイル。
Claims (5)
- 不正行為や違法行為による装置状態や装置動作を検出したり、不正行為や違法行為に関連している可能性がある装置状態や装置動作を検出したりして、その検出内容で定まっているデータ種類又はデータ種類の組み合わせのデータを通知する検出手段を有する複数の遊技機又は遊技関連装置と、
いずれかの上記検出手段が検出動作したときに、上記検出手段から通知されたデータ種類又はデータ種類の組み合わせのデータを取得して、異常レベルが、正常を表すレベル0、遊技場スタッフによる確認動作が必要である正常を表すレベル1、異常が発生したが違法行為や不正行為と確定できない不審なレベル2、違法行為や不正行為と確定して良いレベル3のいずれであるかを認識し、認識した異常レベルの種類がレベル2又は3のときに、その種類の異常レベルで定まる報知動作を行う異常報知手段と、
遊技機又は遊技関連装置に対峙している者を撮像する、上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段と、遊技場内を撮像する撮像装置とのうち、少なくとも遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段とを有すると共に、
上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段が、上記遊技機又は遊技関連装置の筐体に設けられた光学窓部が塞がれたことによる撮像できない光量不足か否かを検知する光量センサを有する上記検出手段から、光量センサが撮像できない光量不足であることを検知したことを含むデータが通知されたとき、その通知に係る光量センサ及び撮像手段が設けられた上記遊技機又は遊技関連装置以外の上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段、若しくは、上記撮像装置に、上記通知に係る光量センサ及び撮像手段が設けられた上記遊技機又は遊技関連装置の方への撮像指示を発生させる代替撮像指示手段を有する
ことを特徴とする遊技場監視システム。 - 上記異常報知手段は、遊技者が使用する遊技者使用カードに関係する情報を記録しており、いずれかの上記検出手段から通知されたデータが、記録している遊技者使用カードに関係する情報と矛盾しているときに、その矛盾内容によって定まる種類の異常レベルで定まる報知動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技場監視システム。
- 上記異常報知手段は、遊技場従業員が使用する従業員カードに関係する情報を記録しており、いずれかの上記検出手段から通知されたデータが、記録している従業員カードに関係する情報と矛盾しているときに、その矛盾内容によって定まる種類の異常レベルで定まる報知動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技場監視システム。
- 上記異常報知手段は、複数のセンサを利用する上記検出手段から、あるセンサが検知したことを含むデータが通知されたとき、検知したセンサに応じて定まる種類の異常レベルと認識することを特徴とする請求項1に記載の遊技場監視システム。
- 遊技機又は遊技関連装置に対峙している者を所定条件が成立したときに撮像する、上記遊技機又は遊技関連装置に設けられた撮像手段と、
上記撮像手段による写真データを書誌情報と共に記録している写真データ記録手段と、 いずれかの上記検出手段が検出動作したときに、その通知されたデータに基づいて、検索の必要性を判断し、検索が必要なときに、上記写真データ記録手段を検索する検索手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技場監視システム。
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