JP4181259B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信装置及び受信方法に関し、特に選択したアンテナセットを用いて良好な受信状態を得るダイバーシチ方式の受信装置及び受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイバーシチ方式の受信装置の全体構成を図9に示す。この受信装置は8本の受信用アンテナ901〜908と、これと同数の受信RF部909〜916と、信号合成部917と、復調部918と、で構成されている。
【0003】
上記構成を有する受信装置において、受信用アンテナ901〜908で受信した受信信号は、各受信RF部909〜916に入力され、ダウンコンバートされた中間周波数信号が出力される。中間周波数信号は、信号合成部917で等利得合成若しくは最大比合成され、復調部918で復調される。これにより、最終的に復調メッセージが得られる。
【0004】
しかし、この受信装置においては、受信用アンテナ901〜908と同数の受信RF部909〜916を必要とするので、信号処理の回路規模が大きくなるという問題がある。また、ダイバーシチの効果を最大限得るためには、各受信信号に重み付けして合成する処理などの複雑な信号処理が必要になるので、信号処理に時間がかかるという問題もある。
【0005】
このような問題を解決するために、特開平9−307492号公報に記載されているようなダイバーシチ方式の受信装置が提案されている。
【0006】
図10は、この受信装置の構成を示す。アンテナ1001〜1004はそれぞれ指向性をもっており、その指向性で無線信号を受信する。選択部1005は制御部1006からの制御信号を受けてアンテナ毎の受信信号を順次比較部1007に送信するとともに、受信に使用するアンテナを選択する機能を持つ。比較部1007は、受信信号のレベルを比較し、その比較結果を制御部1006に送信する。制御部1006は比較結果に基づいて、最大の受信レベルのアンテナと次に大きな受信レベルのアンテナとを選択する旨の制御信号を選択部1005に送信する。
【0007】
合成部1008は、選択部1005が選択したアンテナからの受信信号について、位相制御及び振幅制御をした後に合成する。受信部1009は、合成された受信信号が入力され、所望の信号を出力する。
【0008】
次に、この受信装置の動作について説明する。まず、アンテナ1001〜1004が受信した受信信号は、選択部1005を経て順次比較部1007へ送信される。比較部1007は、各アンテナ1001〜1004の受信信号のレベルを比較してその比較結果を制御部1006に送信する。この比較結果に基づき制御部1006は選択部1005を制御して、最大の受信レベルのアンテナと次に大きな受信レベルのアンテナとを選択させる。このようにして、選択されたアンテナからの受信信号だけが、位相制御及び振幅制御をされた後に、合成部で合成されて受信部に送られる。これにより、最適な受信状態が実現される。
【0009】
このように、この受信装置によれば、アンテナ1001〜1004の中から選択された2本のアンテナからの受信信号だけを信号処理するので、信号処理の回路規模を小さくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−307492号公報に記載された受信装置においては、アンテナ単独の受信品質を基準にアンテナを選択するので、必ずしも合成後の受信品質を最良にするようなアンテナの組合せが得られるとは限らない。また、合成後の受信品質を基準にアンテナを選択しようする場合には、ダイバーシチの効果を高める目的でアンテナの数を増加させるに従って、受信品質を比較するアンテナの組合せの数が指数関数的に増加するので、アンテナの選択方法が複雑になる。
【0011】
このようにアンテナの選択方法が複雑になれば、複雑な比較方法や制御が必要となるため回路規模が大きくなりアンテナの選択に時間がかかるという弊害を生じ、従来からある課題が解決されないことになる。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、アンテナの数が増加した場合でも、簡単な選択方法を用いて小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現する受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アンテナを予め組み合わせたアンテナセットを一単位とする取り扱いを行う受信装置である。具体的には、受信に使用するアンテナを選択する際に、アンテナセットが受信した受信信号の品質を基準としアンテナセットを一単位として、一括してアンテナを選択する受信装置である。
【0014】
このように、アンテナセットを一単位とする取り扱いを行うので、各アンテナを一単位とする取り扱いを行う場合と比較して、アンテナ選択の基準として必要になる受信品質の算出回数やアンテナ選択の対象となるアンテナの組み合わせの数を限定することができる。従って、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することができる。
【0015】
また、本発明に係るアンテナセットは、アンテナセットに属するアンテナが所定の指向性を形成するように、いくつかのアンテナグループの中からアンテナを予め選択して構成する。
【0016】
このように、アンテナセットに属するアンテナが所定の指向性を形成するので、アンテナセットを一単位とする簡単な選択方法を用いるものであっても、確実に良好な受信状態を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様に係る受信装置は、所定の指向性を形成するように複数の指向性アンテナの中から予め選択して構成された複数組のアンテナセットと、前記指向性アンテナが受信した受信信号の品質を検出する品質検出手段と、この品質検出手段で得られた前記品質に基づき受信に使用するアンテナセットを選択するアンテナセット選択手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、アンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、アンテナ選択の基準となる受信品質を検出するに当たり、アンテナの任意の組合せに対応してその組合せの数だけ検出を繰り返すという無駄を省くことができる。従って、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することができる。
【0019】
また、アンテナセットに属するアンテナは、所定の指向性を形成しているので、アンテナセットを一単位とする簡単な選択方法を用いるものであっても、確実に良好な受信状態を実現することができる。更に、アンテナセットは予め選択された少数の組み合わせしかないので、高速にアンテナセットを選択することが可能となり、受信環境の変化に即応して良好な受信状態を実現することもできる。
【0020】
なお、異なるアンテナセットに同じアンテナが重複して属していても良く、また、アンテナセットが1本のアンテナのみからなる場合であっても良い。各アンテナセットに属するアンテナの数にばらつきがあっても良い。
【0021】
本発明の第2の態様に係る受信装置は、第1の態様において、前記複数の指向性アンテナは、相異なる方向を指向する複数の指向性アンテナによりそれぞれ構成された複数のアンテナグループに区分され、前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナは、前記アンテナグループを構成する前記指向性アンテナの中から予め選択されるようにした。
【0022】
この構成によれば、複数の指向性アンテナは、複数のアンテナグループに区分されているので、アンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することにより設置が容易となる。
【0023】
また、アンテナセットに属するアンテナは、アンテナグループを構成するアンテナの中から必要数だけ選択すればいいので、アンテナの選択が容易である。しかも、同一のアンテナセットに属するアンテナは、同一のアンテナグループから2本以上選択しないようにすれば、受信に使用するアンテナが相互に一定距離だけ離れることとなるので、空間ダイバーシチの効果が高まる。
【0024】
なお、アンテナセットに属するアンテナの選択は、同一のアンテナグループから2本以上選択してもよく、一部のアンテナグループからは1本も選択されなくてもよい。
【0025】
本発明の第3の態様に係る受信装置は、第1の態様又は第2の態様において、前記複数の指向性アンテナは、相異なる方向を指向する複数の指向性アンテナによりそれぞれ構成された複数のアンテナグループに区分され、このアンテナグループは、前記指向性アンテナを配置する仮想平面上の略多角形の各頂点近傍に設置され、前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナは、その指向性の方向と前記略多角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす角が小さい順に所定の数だけ予め選択されるようにした。
【0026】
この構成によれば、複数の指向性アンテナは、複数のアンテナグループに区分されているので、アンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することにより設置が容易となる。また、アンテナセット毎に、それぞれに属するアンテナの指向性の方向を揃えることができるので、容易に所定の指向性を形成することができる。
【0027】
本発明の第4の態様に係る受信装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記複数の指向性アンテナの総数よりも少ない受信部を具備し、前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナは、前記受信部の数以下の本数だけ選択されるようにした。
【0028】
この構成によれば、アンテナの総数よりも受信部が少ないので、不要な受信部がなく回路規模が小さくなる。また、各アンテナセットに属するアンテナの数は受信部の数以下なので、同時に受信に使用するアンテナについては確実に受信することができる。
【0029】
本発明の第5の態様に係る受信装置は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記品質検出手段は、前記受信信号を合成する前における前記指向性アンテナが受信した前記各受信信号の品質を検出し、前記アンテナセット選択手段は、少なくとも前記アンテナセットに前記品質が最良である指向性アンテナが含まれること、又は前記アンテナセットに含まれる前記各指向性アンテナの前記品質を総合した品質が最良であることを条件に、そのアンテナセットを受信に使用するアンテナセットとして選択するようにした。
【0030】
この構成によれば、受信信号を合成する前における各受信信号の品質を検出してアンテナを選択することができるので、信号合成処理や復号処理を経ることなく容易に且つ高速にアンテナセットの選択を行うことができる。
【0031】
また、アンテナセットに受信信号の品質が最良であるアンテナが含まれるという条件と、アンテナセットに含まれるアンテナの受信信号の品質を総合した品質が最良であるという条件は、いずれも合成後の受信信号の品質の良否との相関が強く、且つ、比較的容易に演算処理できる判断基準なので、簡単な方法でありながらダイバーシチの効果を実現することができる。
【0032】
本発明の第6の態様に係る受信装置は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記品質検出手段は、前記受信信号を合成した後における合成信号の品質を検出し、前記アンテナセット選択手段は、前記品質が所定の基準に達しない時は別のアンテナセットに切り替え、前記品質が前記所定の基準に達した時は通信中のアンテナセットを受信に使用するアンテナセットとして選択するようにした。
【0033】
この構成によれば、受信装置の最終出力である合成後の受信信号に基づいて受信品質を定量化してアンテナを選択することができるので、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。
【0034】
また、受信品質が所定の基準に達しない時は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法なので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチの効果を実現することができる。
【0035】
本発明の第7の態様に係る受信装置は、第1の態様から第6の態様のいずれかにおいて、前記品質は、受信電界強度、受信電力、通信相手からの受信電波の電界強度、通信相手からの受信電波の電力、全受信電界強度に含まれる通信相手からの受信電波の電界強度の割合、及び全受信電力に含まれる通信相手からの受信電波の電力の割合からなる群より選ばれた少なくとも一つであるようにした。
【0036】
この構成によれば、合成後の受信信号の品質の良否との相関が強い基準に基づいてアンテナセットの選択が行われるので、確実に受信品質の最適化を図ることができる。
【0037】
本発明の第8の態様に係る受信装置は、第6の態様において、前記品質は、誤り検出の有無、巡回冗長符号を用いた検査結果、誤り率及びコンスタレーションの分散からなる群より選ばれた少なくとも一つであるようにした。
【0038】
この構成によれば、受信信号の復調の良否を直接示す基準に基づいてアンテナセットの選択が行われるので、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。
【0039】
本発明の第9の態様に係る受信装置は、第1の態様から第8の態様のいずれかにおいて、前記アンテナセット選択手段は、前記受信信号の或るフレームの前記品質に基づいて前記アンテナセットを選択する事前選択手段と、選択した前記アンテナセットを記憶する選択情報記憶手段と、を具備し、この選択情報記憶手段が記憶した前記アンテナセットに属する前記指向性アンテナからの前記受信信号を、次以降のフレームの受信の際に合成し復調する合成復調手段を具備する構成を採る。
【0040】
この構成によれば、事前にアンテナセットが選択されているので、選択されたアンテナセットに属するアンテナから受信信号を受信した直後に合成と復調の処理が可能である。従って、受信から復調までの時間を短縮することができる。
【0041】
なお、アンテナセットを選択した時とアンテナセットからの受信信号を合成し復調する時の受信環境は同一ではないが、選択してから合成し復調するまでの時間を十分短くすることにより、受信環境の変化は無視できるようになる。
【0042】
本発明の第10の態様に係る送受信装置は、第1の態様から第9の態様の受信装置と、前記アンテナセット選択手段で選択された前記アンテナセットを用いて無線送信を行う送信手段と、を具備する構成を採る。
【0043】
この構成によれば、指向性を形成するように予め選択されたアンテナセットをそのまま用いて無線送信を行うので、アンテナセットの指向性は通信相手の方向を向き、通信相手以外の受信機に対する干渉を低減させることが可能になる。
【0044】
本発明の第11の態様に係る基地局装置は、第1の態様から第9の態様の受信装置を具備する構成を採る。
【0045】
この構成によれば、基地局装置の受信装置は、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することができる。また、基地局装置の受信装置は、受信環境の変化に即応して良好な受信状態を実現することもできる。
【0046】
本発明の第12の態様に係る受信方法は、所定の指向性を形成するアンテナセットを構成するように複数の指向性アンテナを選択するアンテナ選択工程と、前記指向性アンテナが受信した受信信号の品質を検出する品質検出工程と、この品質検出手段で得られた前記品質に基づき受信に使用する前記アンテナセットを選択するアンテナセット選択工程と、を具備するようにした。
【0047】
この方法によれば、アンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、各アンテナを一単位とする場合と比較して、アンテナ選択の基準として必要になる受信品質の算出回数やアンテナ選択の対象となるアンテナの組み合わせの数を限定することができる。従って、小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することができる。
【0048】
また、アンテナセットに属するアンテナは、所定の指向性を形成しているので、アンテナセットを一単位とする簡単な選択方法を用いるものであっても、確実に良好な受信状態を実現することができる。更に、アンテナセットは予め選択された組み合わせであり少数しかないので、高速にアンテナセットを選択することが可能となり、受信環境の変化に即応して良好な受信状態を実現することもできる。
【0049】
本発明の第13の態様に係る受信方法は、第12の態様において、前記アンテナ選択工程において、相異なる方向を指向するように前記複数の指向性アンテナを区分してなるアンテナグループの中から指向性アンテナを選択するようにした。
【0050】
この方法によれば、複数の指向性アンテナは、複数のアンテナグループに区分されているので、アンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することにより設置が容易となる。
【0051】
また、アンテナセットに属するアンテナは、アンテナグループを構成するアンテナの中から必要数だけ選択すればいいので、アンテナの選択が容易である。しかも、同一のアンテナセットに属するアンテナは、同一のアンテナグループから2本以上選択しないようにすれば、受信に使用するアンテナが相互に一定距離だけ離れることとなるので、空間ダイバーシチの効果が高まる。
【0052】
本発明の第14の態様に係る受信方法は、第12の態様又は第13の態様において、相異なる方向を指向するように前記複数の指向性アンテナを区分してなるアンテナグループを、仮想平面上における略多角形の各頂点近傍に設置する設置工程を具備し、前記アンテナ選択工程において、指向性アンテナの指向性の方向と前記略多角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす角が小さい順に、所定の数の指向性アンテナを選択するようにした。
【0053】
この方法によれば、複数の指向性アンテナは、複数のアンテナグループに区分されているので、アンテナをアンテナグループ毎にまとめて設置することにより設置が容易となる。また、アンテナセットに属するアンテナの指向性の方向を揃えることができるので、容易に所定の指向性を形成することができる。
【0054】
本発明の第15の態様に係る受信方法は、第12の態様から第14の態様のいずれかにおいて、前記品質検出工程において、前記受信信号を合成する前に前記アンテナが受信した前記各受信信号の前記品質を検出し、前記アンテナセット選択工程において、少なくとも前記アンテナセットに前記品質の値が最良である指向性アンテナが含まれること、又は前記アンテナセットに含まれる前記各指向性アンテナの前記品質を総合した品質が最良であることを条件に、そのアンテナセットを受信に使用するアンテナセットとして選択するようにした。
【0055】
この方法によれば、受信信号を合成する前に各受信信号の品質を検出してアンテナを選択することができるので、信号合成処理や復号処理を経ることなく容易に且つ高速にアンテナセットの選択を行うことができる。
【0056】
また、アンテナセットに受信信号の品質が最良であるアンテナが含まれるという条件と、アンテナセットに含まれるアンテナの受信信号の品質を総合した品質が最良であるという条件は、いずれも合成後の受信信号の品質の良否との相関が強く、且つ、比較的容易に演算処理できる判断基準なので、簡単な方法でありながらダイバーシチの効果を実現することができる。
【0057】
本発明の第16の態様に係る受信方法は、第12の態様から第14の態様のいずれかにおいて、前記品質検出工程において、前記受信信号を合成した後に合成された前記受信信号の品質を検出し、前記アンテナセット選択工程において、前記品質の値が所定の基準値に達しない時は別のアンテナセットに切り替え、前記品質の値が前記所定の基準値に達した時は通信中のアンテナセットを受信に使用するアンテナセットとして選択するようにした。
【0058】
この方法によれば、受信装置の最終出力である合成後の受信信号に基づいて受信品質を定量化してアンテナを選択することができるので、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。
【0059】
また、受信品質が所定の基準に達しない時は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法なので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチの効果を実現することができる。
【0060】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る受信装置の全体構成を示すブロック図、図2はアンテナの指向性の方向を示す説明図、図3はアンテナの配置図、図4はアンテナセットの構成方法を示す説明図である。なお、本明細書においてアンテナセットとは所定の指向性を形成するように予め選択されたアンテナの集合をいい、後に詳述する。
【0061】
まず、本発明の実施の形態1に係る受信装置の全体構成について、図1を用いて説明する。アンテナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信する。所望波電力検出部109〜116は、受信信号の中の通信相手からの信号だけを取り出してその電力を測定し、アンテナセット選択部117に出力する。
【0062】
アンテナセット選択部117は、事前選択部118及び選択情報記憶部119で構成されており、事前選択部118は、所望電力検出部109〜116の出力に基づき、受信に使用するアンテナセットを選択する。選択情報記憶部119は、事前選択部118で選択したアンテナセットを一時的に記憶し、所定のタイミングでスイッチ部120に対し、入力端子を切り替える旨の制御信号を送信する。
【0063】
スイッチ部120は、選択情報記憶部119に記憶されたアンテナセットに属するアンテナからの受信信号だけを受信RF部121〜124に出力するように入力端子を切り替える。受信RF部121〜124は、入力された受信信号を中間周波数信号に変換して信号合成部125に出力する。信号合成部125は、4個の受信RF部121〜124からの中間周波数信号を合成する。復調部126は、信号合成部125の出力信号を復調して所望の信号を出力する。
【0064】
次に、アンテナ及びアンテナセットの構成について図2〜図4を用いて詳細に説明する。指向性を持つ各アンテナを図2のように表記し、図2中の矢印の方向にアンテナの指向性が向いているとする。この表記を用いて、アンテナ101〜108の配置を図3に示す。
【0065】
まず、アンテナ101とアンテナ102とは、相互に反対方向の指向性を持ち、2本でアンテナグループ301を構成する。ここで、アンテナグループとは、いくつかのアンテナが比較的近接して配置され、構造上一体として取り扱われるアンテナの集合である。取り扱いや設置を容易にするためには、例えば、同一のアンテナグループ301に属するアンテナ101とアンテナ102を建物の屋上の隅に設置された1本の支柱にまとめて固定する。
【0066】
同様にして、アンテナ103とアンテナ104がアンテナグループ302を、アンテナ105とアンテナ106がアンテナグループ303を、アンテナ107とアンテナ108がアンテナグループ304を、それぞれ構成する。これらアンテナ103〜108も、アンテナグループ毎に構造上一体として取り扱われる。一方、アンテナグループ301〜304相互の位置関係については、空間ダイバーシチの効果を得るために、受信信号の約十波長程度離れるように配置される。本発明の実施の形態においては、建物の屋上の四隅にアンテナグループ301〜304が配置されたものとする。
【0067】
続いて、アンテナ101〜108の中から、各アンテナセットA〜Dに属するアンテナを選択する方法について図4を用いて説明する。アンテナグループ301〜304は、建物の屋上の四隅P、Q、R、Sに配置されており、仮想平面上において四角形PQRSが定まる。この四角形PQRSの一辺PSに垂直な方向を示す矢印L1を基準にして、次に示す方法でアンテナセットに属するアンテナを選択する。
【0068】
例えば、アンテナ101〜108はそれぞれ指向性を持っているが、この指向性の方向と矢印L1の方向との成す角が小さいアンテナから順に4本を選択することとする。図4によれば、指向性の方向と矢印L1の方向との成す角が約45度となるアンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108が選択される。このようにして選択して組み合わせたアンテナによって構成されるアンテナセットをアンテナセットAと呼ぶことにする。
【0069】
同様な方法により、四角形PQRSの辺PQ、辺QR、辺RSに対してアンテナセットB、アンテナセットC、アンテナセットDに属するアンテナが選択できる。実際に選択を行った結果を一覧表にして(表1)に示す。アンテナセットAはL1の方向、アンテナセットBはL2の方向、アンテナセットCはL3の方向、アンテナセットDはL4の方向にそれぞれ指向性を持つことになる。
【0070】
【表1】
このような方法により、アンテナセットA、B、C、Dに属するアンテナを選択すれば、アンテナセット毎に、それぞれに属するアンテナの指向性の方向が揃うので、アンテナセットとしても所定の指向性が形成される。また、四角形PQRSの各辺に対応する方向に4つの指向性が形成されているので、指向性の向きはほぼ全方位を覆うことができる。従って、このように所定の指向性を持つ僅か4組のアンテナセットの中から、受信に使用するアンテナセットを選択するだけで、全方位からの受信信号に対する高いダイバーシチ効果を得ることが可能になる。
【0071】
次に、本発明の実施の形態1に係る受信装置の動作について、前述の図1を用いて説明する。図1において、アンテナ101〜108がそれぞれ無線信号を受信すると、所望波電力検出部109〜116は、各アンテナ101〜108が受信した受信信号の中に含まれる通信相手からの信号の電力(以下、所望波電力という。)をそれぞれ測定する。その測定結果を(表2)に示す。
【0072】
【表2】
アンテナセット選択部117は、この測定結果に基づいて受信に使用するアンテナセットを選択する。具体的には、(表3)に示すように、各アンテナセットA〜Dに属する4本のアンテナが受信した所望波電力の和をそれぞれ求め、この中で和が最大となるアンテナセットAを、受信に使用するアンテナセットとして選択する。
【0073】
【表3】
このように、予め指向性を形成するようにアンテナを組み合わせたアンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、アンテナ選択のために、アンテナの任意の組合せに対応する所望波電力の和をその組合せの数だけ繰り返し算出するという無駄を省くことができる。
【0074】
なお、所望波電力をアンテナセットの選択基準としたのは、所望波電力は合成後の受信信号の品質の良否との相関が強いからである。また、受信信号を合成する前に検出できる品質なので、信号合成処理や復号処理を経ることなく容易に且つ高速にアンテナセットの選択を行うことができるという利点があるからでもある。
【0075】
同じ理由により、所望波電力に替えて、受信電界強度、受信電力、通信相手からの受信電波の電界強度、全受信電界強度に含まれる通信相手からの受信電波の電界強度の割合、又は全受信電力に含まれる通信相手からの受信電波の電力の割合を選択基準としてもよく、また、これらを組み合わせて選択基準としてもよい。
【0076】
以上説明したようなアンテナセットの選択に続いて、アンテナセット選択部117は、スイッチ部120を制御して入力端子を切り替え、アンテナセットAに属する計4本のアンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108からの受信信号だけが4個の受信RF部121〜124に接続するようにする。
【0077】
このように、8本のアンテナ101〜108で受信した各信号のうち、半数の受信信号だけしか受信RF部121〜124に接続する必要が無いので、受信装置の中でも特に回路規模の大きい受信RF部の数を減らすことができる。その結果、受信装置全体の回路規模を縮小することができる。
【0078】
このように、アンテナセットAに属する計4本のアンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108からの受信信号だけを受信RF部121〜124に接続して、合成し復調しても、ダイバーシチ効果を得て良好な受信状態を実現できる。これは、一般の最大比合成のような受信信号の合成によるダイバーシチ方式において、受信品質の劣る受信信号を信号合成に使用せずに信号合成後の信号品質の劣化を防止できることからも明らかである。
【0079】
最後に、受信RF部121〜124に入力された各受信信号は、それぞれ中間周波数信号に変換され、信号合成部125で合成され、復調部126で、復調され所望の信号となる。
【0080】
以上の説明ではアンテナセットの選択の後に受信信号の合成と復調が行われる場合について説明している。この一連の動作を実行するには、上記の場合を含めて、アンテナセットの選択のタイミングの観点から2つの方法が考えられる。そこで、図5及び図6を用いて以下詳細に説明する。図5及び図6は、ともにアンテナセットを選択するタイミングを示すタイミング図であり、それぞれ第1の方法及び第2の方法を示している。
【0081】
まず、第1の方法について図5を用いて説明する。この方法では、受信信号のフレームの先頭を受信したと同時にアンテナセット選択部117の中の事前選択部118がアンテナセットの選択を開始し、一定時間後に選択を完了する。続いて、選択情報記憶部119は選択されたアンテナセットを記憶し、即座にスイッチ部120に制御信号を送信する。その後、受信信号の合成と復調が行われる。
【0082】
この第1の方法によれば、信号を受信してから復調を完了するまでに時間を要するものの、受信した受信信号のフレームに関する品質がそのフレーム自体に係る受信信号の合成と復調に反映されるので、短周期で受信環境が変動する場合にも高いダイバーシチ効果が得られる。また、選択情報記憶部119で選択されたアンテナセットを、必ずしも記憶する必要がないので、アンテナセット選択部117から選択情報記憶部119を除いた簡単な構成の受信装置とすることも可能になる。
【0083】
次に、第2の方法について図6を用いて説明する。この方法では、まず、受信信号のフレーム1の先頭を受信したと同時にスイッチ部120に対し、選択情報記憶部119の記憶に従って或る制御信号が送信され、即座に受信信号の合成と復調が行われる。続いて、受信信号のフレーム1の受信品質に基づいて、アンテナセット選択部117の中の事前選択部118はアンテナセットを選択し、選択情報記憶部119は選択されたアンテナセットを記憶しておく。
【0084】
その後フレーム2を受信したときは、フレーム2の先頭を受信したと同時に、選択情報記憶部119は、フレーム1の受信品質に基づいて選択されたアンテナセットに属するアンテナからの受信信号の合成と復調をする旨の制御信号を、スイッチ部120に送信する。従って、フレーム2の先頭を受信したと同時に受信信号の合成と復調が行われることとなる。以降のフレームにおいても同様の動作を繰り返す。
【0085】
この第2の方法によれば、アンテナセットを選択する時間がかからないので、信号を受信してから復調を完了するまでにかかる時間を短縮することが可能になる。また、受信した受信信号のフレームに関する品質が、そのフレーム自身でなく、その次のフレームに係る受信信号の合成と復調に反映されることになるが、短周期で受信環境が変動することがない場合には十分なダイバーシチ効果が得られる。
【0086】
このように、本発明の実施の形態1に係る受信装置によれば、まず、アンテナの指向性の方向にもとづいてアンテナセットに属するアンテナを選択するので、簡単な方法で、確実にアンテナセットを構成し所定の指向性を形成することができる。また、このようなアンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、アンテナ選択の基準となる受信品質を検出するに当たり、アンテナの任意の組合せに対応してその組合せの数だけ検出、演算、比較等を繰り返すという無駄を省くことができる。
【0087】
更に、選択したアンテナからの受信信号だけを受信RF部に入力するので、不要な受信RF部を省略して回路規模を小さくすることができる。
【0088】
なお、本発明の実施の形態1に係る受信装置で選択したアンテナセットを用いて無線送信も行える送受信装置を使用すれば、アンテナセットの指向性が通信相手の方向を向いているので、効率的な送信が可能であり通信相手以外の受信機に対する干渉を低減させることもできる。このような送受信装置は、移動体通信用の基地局装置に応用することができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の実施の形態2に係る受信装置のアンテナセットの構成方法を示す説明図である。本発明の実施の形態2に係る受信装置は、アンテナの構成だけが実施の形態1に係る受信装置と異なっているので、受信装置の全体構成及び受信装置の動作については説明を省略し、アンテナの構成について以下にする。
【0089】
アンテナ701(a)〜706(c)は、図7に示すように配置されている。まず、アンテナ701(a)とアンテナ701(b)とアンテナ701(c)とは、指向性の偏りが生じないように相互に約120度ずつ離れた方向に指向性を持ち、3本でアンテナグループ707を構成する。取り扱いや設置を容易にするためには、例えば、建物の屋上の隅などにアンテナ701(a)とアンテナ701(b)とアンテナ701(c)とを比較的近接して固定する。
【0090】
同様にして、アンテナ702(a)とアンテナ702(b)とアンテナ702(c)とがアンテナグループ708を構成する。その他のアンテナについても、図7に示すように、アンテナグループ709、アンテナグループ710、アンテナグループ711、アンテナグループ712が、それぞれ構成される。一方、アンテナグループ707〜712相互の位置関係については、空間ダイバーシチの効果を得るために、受信信号の約十波長程度離れるように配置される。
【0091】
続いて、アンテナ701(a)〜706(c)の中から、各アンテナセットA〜Fに属するアンテナを選択する方法について図7を用いて説明する。アンテナグループ707〜712は、それぞれP、Q、R、S、T、Uに配置されており、仮想平面上において六角形PQRSTUが定まる。この六角形PQRSTUの一辺PQに垂直な方向を示す矢印L1を基準にして、次に示す方法でアンテナセットに属するアンテナを選択する。
【0092】
例えば、アンテナ701(a)〜706(c)はそれぞれ指向性を持ち、アンテナグループ707〜712のいずれかに属している。この指向性の方向と矢印L1の方向との成す角が最も小さいアンテナを各アンテナグループから1本ずつ選択することとする。
【0093】
図7によれば、アンテナグループ707からは、指向性の方向と矢印L1の方向との成す角が約30度となるアンテナ701(c)が選択される。同様にして、各アンテナグループからアンテナ702(b)、アンテナ703(b)、アンテナ704(a)、アンテナ705(a)、アンテナ706(c)が選択される。このようにして選択して組み合わせたアンテナによって構成されるアンテナセットをアンテナセットAと呼ぶことにする。
【0094】
同様な方法により、六角形PQRSTUの辺PQ、辺QR、辺RS、辺ST、辺TUに対してアンテナセットB、アンテナセットC、アンテナセットD、アンテナセットE、アンテナセットFに属するアンテナが選択できる。実際に選択を行った結果を一覧表にして(表4)に示す。
アンテナセットAはL1の方向、アンテナセットBはL2の方向、アンテナセットCはL3の方向、アンテナセットDはL4、アンテナセットEはL5の方向、アンテナセットFはL6の方向の方向にそれぞれ指向性を持つことになる。
【0095】
【表4】
このような方法により、アンテナセットA、B、C、D、E、Fに属するアンテナを選択する本発明の実施の形態の受信装置によれば、アンテナセットに属するアンテナは、アンテナグループを構成するアンテナの中から指向性の形成に最適なものを1本ずつ選択していけばよいので、アンテナの選択が容易である。しかも、同一のアンテナセットに属するアンテナは、受信に使用するアンテナが相互に受信信号の十波長程度離れることとなるので、空間ダイバーシチの効果が高まる。
【0096】
なお、アンテナセットに属するアンテナの選択は、各アンテナグループから2本以上の一定本数ずつ選択する方法をとってもよく、この方法でも選択は容易である。また、他の条件を定めて、最初に一定組数のアンテナグループを選択しておいて、その選択されたアンテナグループの中からだけアンテナを1本ずつ選択する方法でもよい。更に、本実施の形態においては、六角形PQRSTUの各辺に垂直な方向を基準にアンテナを選択したが、例えば、六角形PQRSTUの対角線PR、QSなどを基準としても同様の効果が得られる。
また、本実施の形態ではアンテナを六角形の頂点近傍に配置する場合を説明したが、本発明の実施に当たり六角形に限定する必要はなく、三角形、五角形などのように頂点の数はいくつであってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る受信装置は、アンテナセットの選択方法だけが実施の形態1に係る受信装置と異なるものであるので、受信装置の全体構成及び受信装置の動作については説明を省略し、アンテナセットの選択方法について以下に説明する。
【0097】
本発明の実施の形態1と同様に、図1に示すアンテナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信し、所望波電力検出部109〜116は各アンテナ101〜108が受信した所望波電力を測定する。その測定結果は、実施の形態1の説明の中で説明した(表2)と同じであるとする。
【0098】
この時、アンテナセット選択部117は、所望波電力が最大であるアンテナを含むアンテナセットであることを条件とし、この条件を満たすアンテナセットの中から所望波電力の和が最大であるアンテナセットを選択する。具体的には、(表5)に示すように、所望波電力が最大であるアンテナ102が属するアンテナセットBとアンテナセットCを選択する。次に、選択されたアンテナセットBとアンテナセットCに属する各4本のアンテナが受信した所望波電力の和をそれぞれ求める。最終的に、この2つのアンテナセットの中で和が最大であるアンテナセットBを、受信に使用するアンテナセットとして選択する。
【0099】
【表5】
従って、実施の形態1と同様の選択方法により所望波電力の和だけを基準に選択すればアンテナセットAが選択される場合であっても、上記の選択方法によればアンテナセットBが選択される結果となる。
【0100】
上記の選択方法にしたのは、所望波電力の和が最大であるアンテナセットの中に所望波電力が最大であるアンテナが含まれていない場合は、所望波電力が最大であるアンテナを含んだアンテナセットに比べ、受信状態が劣ることがあるからである。
【0101】
このように、本発明の実施の形態の受信装置によれば、常に所望波電力が最大であるアンテナを含むアンテナセットを選択するので、確実に高いダイバーシチ効果を得て良好な受信状態を実現することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る受信装置は、受信信号を合成した後における合成信号の品質を検出して、この品質に基づいてアンテナセットの選択を行う点で、実施の形態1に係る受信装置と大きく異なっている。
【0102】
そこで、本発明の実施の形態4に係る受信装置の構成及び動作について、図8を用いて説明する。図8は本発明の実施の形態4に係る受信装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1に示す実施の形態1に係る受信装置と同一の構成要素には同一番号を付している。
【0103】
まず、本発明の実施の形態4に係る受信装置の全体構成について、図8を用いて説明する。アンテナ101〜108は、それぞれ無線信号を受信する。これらアンテナ101〜108の配置及びアンテナセットの構成は、既に説明した図3及び(表1)に示す実施の形態1に係るアンテナと同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0104】
スイッチ部120は、アンテナセット選択部801で選択されたアンテナセットに属するアンテナからの受信信号だけを受信RF部121〜124に接続する。受信RF部121〜124は、入力された受信信号を中間周波数信号に変換して信号合成部125に出力する。信号合成部125は、受信RF部121〜124からの中間周波数信号を合成する。復調部126は、信号合成部125の出力信号を復調して所望の信号を出力する。
【0105】
誤り検出部802は、復調部126からの復調信号に対し巡回冗長符号を用いて誤り検出を行い結果を出力する。なお、巡回冗長符号とは、符号誤り検出方式に用いる符号の一つであり、簡単な回路で符号化でき、能率良く誤りを検出できる特徴を持つものである。一般に、巡回冗長符号による誤り検出は、まず、送信側では元の符号を高次多項式で表したものをあらかじめ定めた生成多項式で割り算し、この余りの符号を元の符号に付加したものを送信し、これに対し、受信側では符号を生成多項式で割り算し、割り切れるかどうかで誤りを検出する、という方式で行われる。
【0106】
アンテナセット選択部801は、誤り検出部802から出力された結果に基づき受信に使用するアンテナセットを選択し、スイッチ部120に制御信号を送信する。
【0107】
次に、本発明の実施の形態4に係る受信装置の動作について、前述の図8及び(表1)を用いて説明する。図8において、まず、アンテナ101〜108がそれぞれ無線信号を受信すると、アンテナセット選択部801は、初期設定として定められた順番に従い、(表1)に示すアンテナセットAを受信に使用するアンテナセットとして選択する。続いて、アンテナセット選択部801は、この選択に従ってスイッチ部120を制御して入力端子を切り替え、アンテナセットAに属するアンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108からの受信信号だけを受信RF部121〜124に接続させる。
受信RF部121〜124に入力された各受信信号は、それぞれ中間周波数信号に変換され、信号合成部125で合成され、復調部126で、復調され所望の信号となる。この復調信号に対し、誤り検出部802で誤り検出を行い結果が出力される。
【0108】
この誤り検出の結果、誤りが検出されない場合は、引き続き、アンテナセット選択部801は、受信に使用するアンテナセットとしてアンテナセットAを選択する。その結果、アンテナセットAに属するアンテナ101、アンテナ103、アンテナ106、アンテナ108からの受信信号による受信が継続する。
【0109】
一方、この誤り検出の結果、誤りが検出された場合は、初期設定として定められた順番に従い、アンテナセット選択部801は、受信に使用するアンテナセットとしてアンテナセットBを選択する。その結果、アンテナセットBに属するアンテナ102、アンテナ103、アンテナ105、アンテナ108からの受信信号による受信が開始する。
【0110】
アンテナセットを切り替えることにより、次の誤り検出の際に誤りが検出されなければ、引き続き、アンテナセット選択部801は、受信に使用するアンテナセットとしてアンテナセットBを選択する。再び誤りが検出された場合は、初期設定として定められた順番に従い、アンテナセット選択部801は、受信に使用するアンテナセットとしてアンテナセットCを選択する。
【0111】
その後も同様の方法により、受信に際し誤りの生じないようなアンテナセットを探し出すまで、アンテナセットを切り替えていくことになる。
【0112】
このように、本発明の実施の形態4に係る受信装置によれば、受信装置の最終出力である復調後の受信信号に基づいてアンテナを選択することができるので、最も直接的に且つ確実に受信品質の最適化を図ることができる。また、受信品質が所定の基準に達しない時は別のアンテナセットに切り替えるという簡単な方法を採るので、回路規模が小さいままで容易にダイバーシチの効果を実現することができる。
【0113】
なお、本実施の形態4においては、巡回冗長符号を用いた誤り検査結果に基づいてアンテナセットの切替えを行ったが、巡回冗長符号を用いない検査方法による誤り検出の有無又は誤り率若しくはコンスタレーションの分散が所定の基準値を満たすか否かに基づいてアンテナセットの切替えを行ってもよく、また、これらを組み合わせた基準に基づいてアンテナセットの切替えを行ってもよい。
【0114】
更には、受信信号の合成後の受信電界強度、受信電力、通信相手からの受信電波の電界強度、通信相手からの受信電波の電力、全受信電界強度に含まれる通信相手からの受信電波の電界強度の割合、又は全受信電力に含まれる通信相手からの受信電波の電力の割合が所定の基準値を満たすか否かに基づいてアンテナセットの切替えを行ってもよく、また、これらを組み合わせた基準に基づいてアンテナセットの切替えを行ってもよい。これら場合にも本実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の指向性を形成するように予め選択されたアンテナを組み合わせて構成されたアンテナセットを一単位として受信に使用するアンテナの選択を行うので、アンテナの数が増えた場合でも、簡単な選択方法を用いて小規模な演算回路で短時間に良好な受信状態を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る受信装置の全体構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係るアンテナの指向性の方向を示す説明図
【図3】実施の形態1に係るアンテナの配置図
【図4】実施の形態1に係るアンテナセットの構成方法を示す説明図
【図5】実施の形態1に係るアンテナセットを選択するタイミングを示すタイミング図
【図6】実施の形態1に係るアンテナセットを選択するタイミングを示すタイミング図
【図7】本発明の実施の形態2に係る受信装置のアンテナセットの構成方法を示す説明図
【図8】本発明の実施の形態4に係る受信装置の全体構成を示すブロック図
【図9】従来のダイバーシチ方式の受信装置の全体構成を示すブロック図
【図10】従来のダイバーシチ方式の受信装置の全体構成を示すブロック図
【符号の説明】
101〜108、901〜908、1001〜1004 アンテナ
109〜116 所望波電力検出部
117、801 アンテナセット選択部
120 スイッチ部
121〜124、909〜916 受信RF部
125、917 信号合成部
126、918 復調部
Claims (8)
- L本の指向性アンテナの中から選択されるM本の指向性アンテナにより各々が構成され、各々異なる指向性を形成する複数のアンテナセットと、
受信品質を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された受信品質に基づいて、前記複数のアンテナセットの中から受信に用いるアンテナセットを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたアンテナセットに属するM本の指向性アンテナによって受信される信号を合成する合成手段と、を具備し、
前記L本の指向性アンテナは、相異なる指向性を持つN本の指向性アンテナから構成されるM個のアンテナグループに区分され、
前記M個のアンテナグループの各々は、仮想平面上におけるM角形の各頂点に配置され、
前記アンテナセットを構成する前記M本の指向性アンテナは、前記M個のアンテナグループの各々から1つずつ選択され、
前記アンテナセットを構成する前記M本の指向性アンテナは、前記L本の指向性アンテナの指向性の方向と前記M角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす角が小さい順に、前記M個のアンテナグループの各々から1つずつ選択される、
受信装置。 - 前記検出手段は、前記L本の指向性アンテナの各々の受信品質を検出し、
前記選択手段は、前記複数のアンテナセット毎に前記M本の指向性アンテナの総受信品質を求め、その総受信品質が最良であるアンテナセットを選択する、
請求項1記載の受信装置。 - 前記検出手段は、前記L本の指向性アンテナの各々の受信品質を検出し、
前記選択手段は、受信品質が最良である指向性アンテナが属するアンテナセットを選択する、
請求項1記載の受信装置。 - 前記検出手段は、前記合成手段によって合成された信号の受信品質を検出し、
前記選択手段は、
合成された信号の受信品質が所定の基準に達しないときは、現在選択しているアンテナセットとは別のアンテナセットを選択し、
合成された信号の受信品質が所定の基準に達するときは、現在選択しているアンテナセットを引き続き選択する、
請求項1記載の受信装置。 - 前記選択手段によって選択されたアンテナセットに属するM本の指向性アンテナによって受信された信号を中間周波数信号に変換する受信RF手段、をさらに具備し、
前記受信RF手段の数は、前記L本の指向性アンテナの数よりも少ない、
請求項1記載の受信装置。 - 前記選択手段は、受信フレーム毎にアンテナセットを選択し、
前記合成手段は、過去の受信フレームにおいて選択されたアンテナセットに属するM本の指向性アンテナによって現在の受信フレームにおいて受信される信号を合成する、
請求項1記載の受信装置。 - 請求項1記載の受信装置を具備する基地局装置。
- L本の指向性アンテナの中から選択されるM本の指向性アンテナにより各々が構成され、各々異なる指向性を形成する複数のアンテナセットの中から受信に用いるアンテナセットを選択する選択工程と、
前記選択工程において選択されたアンテナセットに属するM本の指向性アンテナによって受信される信号を合成する合成工程と、を具備し、
前記L本の指向性アンテナは、相異なる指向性を持つN本の指向性アンテナから構成されるM個のアンテナグループに区分され、
前記M個のアンテナグループの各々は、仮想平面上におけるM角形の角頂点に配置され、
前記アンテナセットを構成する前記M本の指向性アンテナは、前記M個のアンテナグループの各々から1つずつ選択され、
前記アンテナセットを構成する前記M本の指向性アンテナは、前記L本の指向性アンテナの指向性の方向と前記M角形のいずれかの辺に垂直な方向とのなす角が小さい順に、前記M個のアンテナグループの各々から1つずつ選択される、
受信方法。
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