JP4163975B2

JP4163975B2 - Lock connector for communication with connection port member with bulkhead

Info

Publication number: JP4163975B2
Application number: JP2003041659A
Authority: JP
Inventors: 忠沖山; 弘鴨川; 勇立石; 康史森本
Original assignee: JMS Co Ltd; Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: JMS Co Ltd; Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 2002-02-25
Filing date: 2003-02-19
Publication date: 2008-10-08
Anticipated expiration: 2023-02-19
Also published as: JP2004000483A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、隔壁を通して液体連通を得るための接続に用いられるコネクタ、特に、輸液療法において使用される輸液バッグ等の医療用容器の接続口部材に設けられた隔壁を通して液体連通を得るとともに、その際の接続状態を保持するためのロック機構を備えたロックコネクタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
輸液療法において使用される輸液バッグのような医療用容器の接続口部材には栓体が設けられ、容器内の液体を取り出すためには、栓体を介して輸液管を医療用容器に接続しなければならない。そのような接続には従来、輸液管の先端に瓶針を設け、その瓶針を栓体に穿刺することにより、医療用容器と輸液管とを連通させるコネクタ構造が用いられている。また実際の使用に際しては、両者の間に互いに引き離す力が加わる場合があるため、輸液中に接続が外れないように、瓶針を容器に対して一時的に固定し、接続状態を保持する機構（ロック機構）が用いられている。
【０００３】
そのようなロック機構の例として、特許文献１には、針の両側部から先端に延びるクリップを有するコネクタが開示されている。針を栓体に穿刺した後、クリップで栓体側の部材を挟み込むことにより、針が栓体に穿刺された状態を保持する構造である。
【０００４】
また特許文献２には、針体を円筒形のカバー部材中に配置し、円筒先端部に切り込みを設けることにより、可撓性の一対の舌片からなる係合部を形成したコネクタが開示されている。舌片の先端には円筒内方に突出した爪が形成され、針を栓体に穿刺したときに一対の爪が栓体側の部材に係合して、接続状態がロックされる構造である。
【０００５】
【特許文献１】
特公昭６２−４３６９７号公報
【０００６】
【特許文献２】
特開２００１−２４５９８３号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に記載のロック機構は、クリップが露出して容易に接触可能な状態で使用されるため、不慮の接触によりクリップが開いて保持が外れる恐れがある。特許文献２に記載のロック機構は、ロックを解除する際に、円筒形のカバー部材を変形させることにより、一対の舌片先端の間隔、すなわち爪の間隔を広げる構造である。従って変形量があまり大きくないので、ロック状態における爪の間隔が広すぎると、ロック解除の操作が困難になるため、爪の間隔に制限がある。その結果、係止による保持力が不十分になり易い。また、ロック解除の操作も容易とは言えない。
【０００８】
従って本発明は、操作性が良く、ロック状態が確実に保持されるロック機構を備えた、隔壁付き接続口部材との連通用ロックコネクタを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明のロックコネクタは、輸液管と接続可能な基端部及び隔壁付き接続口部材に挿入可能な先端部を有する管体と、前記管体の先端部を包囲するように配置され前記管体の中央部分と結合したフードと、前記フードの側壁に形成された切り欠き部と、前記管体の中央部分に固定され前記管体の軸に直交する方向に延在する一対の支持片と、前記管体の側部に配置されて前記管体の軸方向に沿って延在し、先端側の係止部及び基端側の操作部を含み、その中央部が前記支持片の先端と結合して支持された一対のロックレバーとを備える。前記ロックレバーにおける前記係止部は、その先端に内方に突出する係止爪を有するとともに、前記フードの前記切り欠き部内に、その外表面が前記フードの外表面と略面一になるように配置される。前記フードを前記管体に結合させている結合部と前記支持片の間には、相互間を分離する間隙が形成され、前記一対の支持片は各々一対の副支持片からなり、前記一対の副支持片は前記管体の径方向における両側に配置されている。前記ロックレバーにおける前記操作部に対して、前記管体に接近する向きの押圧力を加えることにより、前記支持片が可撓的に変形して、一対の前記ロックレバーにおける前記係止爪相互の間隔が広がるように構成される。
【００１０】
この構造によれば、接続に際して、接続相手の接続口部材とコネクタを相互に押し付ける操作を行うだけでよく、接続を解除する際には、ロックレバーの操作部を指で挟みつけるだけでよいので、操作が簡単である。しかも、ロックレバーはフードとは独立しており、支持片にのみ支持されているので、係止部の先端の係止爪を変位させるための、可撓的な変形の量を多くとることが容易である。その結果、確実な係合を得ることが可能である。更に、係止部の外表面がフードの外表面と略面一であるため、係止部の先端が不慮の接触により変形させられ、係合が外れる可能性が軽減される。
【００１１】
前記フードの側壁に形成された切り欠き部は先端側が閉じており、前記ロックレバーにおける前記係止部の先端は、前記フードの先端部により包囲されていることが好ましい。それにより、係止部の先端が不慮の接触により変形させられ、係合が外れる可能性が更に軽減される。
【００１２】
また、前記フードは略円筒形状を有することが好ましい。
【００１３】
また、前記ロックレバーにおける前記操作部は、他方の前記ロックレバーに向かって延びたストッパー部を有し、前記操作部が前記押圧力により相互に接近したときに、各前記ストッパー部の先端が互いに当接することにより、前記操作部の相互間隔が、所定の範囲よりも小さくならないように制限される構成が好ましい。
【００１４】
また好ましくは、前記管体と前記フードとの結合部近傍における、前記フード内の前記管体の周囲に配置された位置決め部を有し、前記位置決め部は、接続対象である接続口部材における前記管体の挿入部位周辺の部材が前記フード内に進入した時に、当該部材の先端に当接して前記接続口部材に対して前記管体を位置決めする機能を有する。
【００１５】
前記位置決め部は、前記管体の周囲に十字形状に配置されている構成とすることができる。あるいは、前記位置決め部は、前記管体の周囲に環状に配置されている構成としてもよい。
【００１６】
前記フードの側壁における前記切り欠き部の周縁の端面と前記ロックレバーにおける前記係止部の周縁の端面との間の間隙、前記支持片と前記フードの前記結合部との間に形成される間隙、および前記支持片自体に間隙が形成されている場合の前記支持片自体の間隙の幅が、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲内に設定されることが好ましい。
【００１７】
また好ましくは、前記フードの側壁における前記切り欠き部の周縁の端面と前記ロックレバーにおける前記係止部の周縁の端面との間の間隙、前記支持片と前記フードの側壁内面との間に形成される間隙、および前記支持片自体に間隙が形成されている場合の前記支持片自体の間隙のうち、少なくとも１種の間隙に、熱可塑性エラストマーが充填される。
【００１８】
前記熱可塑性エラストマーは、各間隙を形成して対向する端面の一方に接合し、他方の端面に当接している構成とすることができる。あるいは、前記熱可塑性エラストマーは、各間隙を形成して対向する端面の一方に接合し、前記熱可塑性エラストマーと他方の端面との間に０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲の幅の間隙が形成されている構成としてもよい。
【００１９】
また、前記熱可塑性エラストマーは、各間隙を形成して対向する両方の端面に各々接合し、前記熱可塑性エラストマーどうしが当接している構成とすることができる。あるいは、前記熱可塑性エラストマーは、各間隙を形成して対向する両方の端面に各々接合し、その各熱可塑性エラストマー相互間に、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲の幅の間隙が形成されている構成としてもよい。
【００２０】
あるいは、前記熱可塑性エラストマーは、前記支持片と前記フードの側壁内面との間に形成される間隙、および前記支持片自体に間隙が形成されている場合の前記支持片自体の間隙を完全に封止し、前記フードの側壁における前記切り欠き部の周縁の端面と前記ロックレバーにおける前記係止部の周縁の端面との間の間隙は、基端部側を半分程度封止する構成としてもよい。
【００２１】
本発明のコネクタ構造は、上記いずれかの構成のロックコネクタと、以下の構成を有する、連通対象の本体に結合される接続口部材との組合せにより構成される。前記接続口部材は、連通対象の本体に結合される管状の喉部と、前記喉部の先端に設けられ前記喉部との境界部に段差部を形成した径大部を有する略円筒状の係合部と、前記係合部の先端に設けられ前記係合部の内腔を外部に対して開口させた連結孔と、前記連結孔を封口する隔壁とを備える。前記ロックコネクタのフード内に前記接続口部材の係合部を挿入することにより、前記管体の先端部が前記隔壁を貫通して前記接続口部材の内腔に挿入されるとともに、前記ロックレバーにおける係止爪が前記喉部との境界部の段差部に係合して、前記ロックコネクタと前記接続口部材の接続状態が保持される。
【００２２】
好ましくは、前記接続口部材の隔壁はスリットを有し、前記管体の先端部は前記スリットを通って前記接続口部材の内腔に挿入される構成とする。
【００２３】
【発明の実施の形態】
（実施の形態１）
本発明の実施の形態１におけるロックコネクタの構造について、図１〜図４を参照して説明する。
【００２４】
図１の側面図に示されるように、このロックコネクタは、中心に管体１を有する。図１には、管体１における基端部１ａのみが示されているが、図２に示す断面図から判るように、管体１は更に先端部１ｂを有する。基端部１ａには、使用に際して輸液管（図示せず）が接続される。先端部１ｂは、例えば医療用容器と輸液管とを連通させる際に、医療用容器などの接続口部材に設けられた隔壁（セプタム）のスリットを貫通して挿入される。
【００２５】
管体１の先端部１ｂを包囲するように、略円筒状のフード２が配置されている。フード２は、その基端側において、管体１の軸方向中央部と結合している。フード２と管体１の結合部３は、図３の平面図あるいは、図４の正面図に示される。フード２は、図３に明瞭に示されるように、その円筒側壁に切り欠き部２ａが形成されている。なお、図２は、図３におけるＡ−Ａ断面を示したものである。
【００２６】
図２及び図４に示されるように、管体１の中央部には、フード２に加えて支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂが固定され、各々管体１の軸に直交する方向に延在している。なお図４においては見易さを考慮して、支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂにハッチングを施した。６はロックレバーである。ロックレバー６は、図２に明瞭に示されるように、管体１の側部に一対配置され、それぞれ管体１の軸方向に沿って延在する。ロックレバー６は、その中央部が支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂの先端と結合し、それにより管体１に対する所定位置に支持されている。支持片４ａ、４ｂが一組で一方のロックレバー６を支持し、支持片５ａ、５ｂが一組で他方のロックレバー６を支持している。従って、実質的には一対の支持片が、各ロックレバー６に対応して設けられていることになる。
【００２７】
ロックレバー６は、支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂとの結合部分から見た先端側が係止部６ａを、基端側が操作部６ｂを構成している。ロックレバー６における係止部６ａは、その先端に内方に突出する係止爪７を有する。係止部６ａは、フード２の切り欠き部２ａ内に配置され、図３及び図４に示されるように、その外表面がフード２の外表面と略面一になっている。また、切り欠き部２ａは先端側が閉じているので、ロックレバー６の係止部６ａの先端は、平面的にはフード２により包囲され、使用時に接触を受けるおそれが軽減されている。
【００２８】
ロックレバー６における操作部６ｂに対して、管体１に接近する向きの押圧力、すなわち、図１あるいは図２に示される一対のロックレバー６の操作部６ｂを挟みこむように力を加えることにより、支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂが可撓的に変形する。それにより、ロックレバー６は、支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂとの結合部近傍を中心として回動し、一対の係止爪７相互の間隔が拡大する。
【００２９】
図２及び図４に示されるように、管体１とフード２との結合部近傍には、位置決め部８が設けられている。位置決め部８は、フード２内の管体１の周囲に十字形状に配置され、接続対象である接続口部材における、管体１が挿入されるべき部位周辺の部材がフード内２に進入した時に、接続口部材の先端に当接して位置決めする機能を有する。それにより、管体１の挿入状態がぐらつくことを抑制し、安定した接続状態を得ることができる。
【００３０】
また図１及び図３に示されるように、フード２の基端側には円筒面を一部平坦に変形させた把持部２ｂが形成されている。この把持部２ｂは、コネクタの接続操作を行う際に、この部分を把持して操作することにより、操作の容易性を高めるためのものである。
【００３１】
以上の各要素は、一体化された一部材として構成されることが好ましい。材質としては、穿刺操作に必要な程度の硬度と、接続・離脱操作に必要な弾性（可撓性）を有することが要求される。例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン等が好適である。
【００３２】
以上のように構成されたロックコネクタの動作について、図５〜図９を参照して説明する。各図に示した１０は、上記コネクタが接続される対象である、医療用容器等の接続口部材である。接続口部材１０の正面図が図６に示される。接続口部材１０は、医療用容器等の容器本体１１（一部のみを示す）に結合されており、容器本体１１に固定された管状の喉部１２と、喉部１２の先端に取り付けられた円筒状の係合部１３からなる。係合部１３は、先端に連結孔１３ａを有し、後部が径大部１３ｂとなっている。それにより、喉部１２と係合部１３の境界部に段差部が形成されている。喉部１２と係合部１３は連通した内腔を有し、連結孔１３ａにより外部に対して開口している。連結孔１３ａは、セプタム１４により封口されている。セプタム１４は、喉部１２の先端と、係合部１３の内面により挟持されている。セプタム１４は中央部にスリットを有し、コネクタの管体１の先端部を挿入可能となっている。
【００３３】
接続口部材１０にコネクタを接続する際には、図５に示すように両者を対向させ、接続口部材１０の係合部１３がコネクタのフード２内に挿入されるように操作する。それにより、コネクタの管体１の先端部１ｂが接続口部材１０の連結孔１３ａに対向し、セプタム１４のスリットを割って、接続口部材１０の内腔に挿入される。管体１を十分に挿入した状態が図７及び図８に示される。この状態においては、ロックレバー６の係止部６ａに設けられた係止爪７が、接続口部材１０の径大部１３ｂを乗り越えて、係止爪７と径大部１３ｂ後端とが係合している。それにより、接続状態がロックされる。またその際、係合部１３の先端が位置決め部８に当接する。それにより係合部１３は、位置決め部８と係止爪７の間に挟持された状態になり、安定した接続状態を得ることができる。
【００３４】
接続を解除する際には、一対のロックレバー６における各操作部６ｂを指で把持し、挟みつける。それにより、図９及び図１０に示されるように、一対の係止爪７の相互の間隔が離間し、接続口部材１０の径大部１３ｂとの係合が外れる。
【００３５】
以上の構成および動作によれば、接続に際しては、接続口部材１０とコネクタを相互に押し付ける操作を行うだけでよく、きわめて簡易である。
【００３６】
接続を解除する際には、操作部６ｂを指で挟みつけるだけでよい。ロックレバー６はフード２とは独立しており、支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂにのみ支持されている。従って、係止部６ａの先端の係止爪７を変位させるための、可撓的な変形の量を多くとることが容易である。その結果、径大部１３ｂとの係合のための変形量を十分に確保して、確実な係合を得ることが可能である。
【００３７】
しかも、係止部６ａはフード２に完全に包囲され、また、外表面がフード２の外表面と略面一であるため、係止部６ａの先端が不慮の接触により変形させられる可能性が低くなる。従って、係合が外れる事故の発生が軽減される。
【００３８】
また、管体１の先端部１ｂがフード２内に収容された構造であるため、先端部１ｂを接触による汚染から保護することができ、輸液との接触部を清潔に保つことができる。
【００３９】
図１１、図１２は、ロックレバー６の変形例を示す。この例では、ロックレバー６における操作部６ｂが、他方のロックレバー６に向かって延びたストッパー部９を有する。一方のロックレバー６のストッパー部９の先端は、他方のそれと対向している。コネクタの接続解除に際して、操作部６ｂが押圧力により相互に接近したときに、各ストッパー部９の先端が互いに当接することにより、操作部６ｂの相互間隔が、所定の範囲よりも小さくならないように制限される。
【００４０】
（実施の形態２）
実施の形態２におけるロックコネクタについて、図１３〜１５を参照して説明する。このコネクタの特徴は、実施の形態１における図２および図４に示した位置決め部８に代えて、環状構造の位置決め部を有することである。
【００４１】
図１３および図１４に示すように、管体１の中央部に、管体１の軸に直交する方向に延在する支持片１５ａ、１５ｂの一端が結合している。支持片１５ａ、１５ｂの他端には、ロックレバー６が支持されている。支持片１５ａ、１５ｂと同一の平面を成すように、結合部１６ａ、１６ｂが設けられ、管体１とフード２を結合している。支持片１５ａ、１５ｂと結合部１６ａ、１６ｂとは、支持片間隙部１７により分離され、それにより、支持片１５ａ、１５ｂが可撓的に変形可能になっている。
【００４２】
支持片１５ａ、１５ｂと結合部１６ａ、１６ｂの周縁部には、環状位置決め部１８が形成されている。環状位置決め部１８は、図１４に示されるように、支持片１５ａ、１５ｂの中央部に対する段差を形成している。図示されていないが、結合部１６ａ、１６ｂに形成された環状位置決め部１８も同様である。
【００４３】
実施の形態１における位置決め部８の場合、接続口部材を４点で支持するのに対して、環状位置決め部１８によれば、接続口部材の係合部の外周部を略全周に亘って支持することができる。それにより、管体１の挿入状態のぐらつきが抑制され、安定した接続状態を得ることができる。
【００４４】
（実施の形態３）
実施の形態３におけるロックコネクタについて、実施の形態２の説明にも参照した図１３および図１５を参照して説明する。本実施の形態のコネクタの特徴は、図１３に示される支持片間隙部１７の間隙の幅が、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲に設定されていることである。同様に、図１５に示される切り欠き部２ｂにおける、フード２とロックレバー６の係止部６ａの間に形成された間隙の幅も、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲に設定されている。
【００４５】
このように間隙の幅を制限することによる利点は、次のとおりである。ロックコネクタと接続口部材を互いに接合あるいは離脱させる操作に際しては、管体１が接続口部材のセプタムのスリットを押し広げながら行われるので、接続口部材が設けられた医療用容器から液体が漏れることがある。漏れた液体は、上記の各間隙を通って外部に漏れる惧れがある。そこで、各間隙の幅を上記のように設定すれば、間隙における液体の表面張力の作用により、液体が間隙を通過することを抑止する効果が得られる。その結果、管体１がセプタムを貫通する部分で医療用容器の液体が漏れても、フード２内に保持され、コネクタ外部への液漏れを抑制することができ、周辺の環境を清潔に保つことができる。
【００４６】
間隙の幅は、０．０５ｍｍよりも狭く設定すると、製造が困難であり、実用的ではない。０．５ｍｍよりも広く設定すると、液体の間隙通過を表面張力の作用により抑止する効果が十分に得られない。
【００４７】
本実施の形態の構成は、実施の形態１の図４に示したような支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂを有する場合にも適用できる。要するに、図４に示した支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂの相互間に形成される間隙、および支持片４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂと他の部分との間に形成される間隙を、上記の範囲の幅に設定することにより、液漏れを抑制する効果が得られる。
【００４８】
（実施の形態４）
実施の形態４におけるロックコネクタについて、図１６〜１８を参照して説明する。このロックコネクタの基本的な構造的は、図１３〜図１５に示されるものと同様である。相違点は、図１６に示されるように、支持片間隙部１７にエラストマー１９が充填されていることである。また図１７、図１８に示されるように、切り欠き部２ｂにもエラストマー２０が充填されている。
【００４９】
上述のように、本実施の形態におけるロックコネクタの特徴は、フードの側壁における切り欠き部の周縁の端面とロックレバーの係止部の周縁の端面との間の間隙、および支持片とフードの側壁内面との間に形成される間隙に、熱可塑性エラストマーを充填して封止したことである。支持片自体に間隙が形成されている場合には、その間隙にもエラストマーが充填される。
【００５０】
エラストマーを充填することにより、実施の形態３と同様に、ロックコネクタと接続口部材を互いに接合あるいは離脱させる操作に際して、管体がセプタムを貫通する部分で医療用容器の液体が漏れても、コネクタ外部への液漏れを抑制することができる。なお、上記の各間隙のうち、少なくとも１種の間隙に熱可塑性エラストマーが充填されていれば、相応の効果が得られるので、必ずしも全ての間隙にエラストマーが充填されなくともよい。
【００５１】
また、切り欠き部２ｂを完全に封止するとロックレバー６の動作に支障を生じる場合もあるので、そのような場合は、図１９（ａ）〜（ｄ）に示すようにすればよい。図１９（ａ）〜（ｄ）は、切り欠き部２ｂに位置する、フード２とロックレバー６の係止部６ａの端面部を模式的に示す部分断面図である。
【００５２】
図１９（ａ）は、係止部６ａの端面にエラストマー２０が接合され、フード２の端面にはエラストマー２０が接合されず、当接している構造を示す。逆に、フード２の端面にエラストマー２０が接合され、係止部６ａの端面にはエラストマー２０が当接している構造としてもよい。接合とは、二色成形あるいはインサート成形により、エラストマー２０がフード２または係止部６ａの端面に固着された状態をいう。当接とは、単に接触している状態をいう。
【００５３】
図１９（ｂ）は、係止部６ａおよびフード２の双方の端面に各々エラストマー２０が接合されて、各エラストマー２０が中間部で当接している構造を示す。
【００５４】
図１９（ｃ）、（ｄ）は、各々図１９（ａ）、（ｂ）の構造において、フード２あるいは係止部６ａの端面とエラストマー２０の間、および各エラストマー２０の対向部に間隙が設けられている構造を示す。それらの間隙は、０．０５ｍｍ〜０．５ｍｍの範囲の幅に設定されている。
【００５５】
図１９（ａ）〜（ｄ）の構造により、ロックレバー６の動作の自由度を確保しながら、液漏れを防止することができる。
【００５６】
また、図２０（ａ）または（ｂ）に示すような構造にすることもできる。図２０（ａ）は、エラストマー２１により、支持片間隙部１７（図示せず）は完全に封止し、切り欠き部２ｂは、基端部側を半分程度封止した構造である。それにより、ロックレバー６の動作の自由度を確保しながら、液漏れを実質的に抑制することが可能である。図２０（ｂ）は、製造をより容易にするための構造を示す。フード２の基端部側半分を全体的にエラストマー２２で覆うことにより、図２０（ａ）の構造と同様に各間隙が封止されている。
【００５７】
なお本発明のロックコネクタは、医療用容器の接続口部材との接続以外にも、スリット入りのセプタムを備えた混注ポートとの接続に適用可能である。
【００５８】
上記の実施の形態では、スリット入りの隔壁を有する接続口部材との接続を前提とした連通用ロックコネクタについて示した。この構造は、誤穿刺防止のために鋭利な先端を持たない挿入端構造を用いる場合に、穿刺時の操作性を良くする効果において、特に優位性を発揮する。一方、本発明の連通用ロックコネクタの構造は、隔壁にスリットが設けられていない場合に用いられるコネクタにも適用可能である。その場合は、隔壁を薄くして破断し易くしたり、あるいは管体１の先端部１ｂを鋭利な形状にすればよい。
【００５９】
【発明の効果】
本発明によれば、操作性が良く、ロック状態が確実に保持されるロック機構を備えた、隔壁付き接続口部材との連通用ロックコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１における、隔壁付き接続口部材との連通用ロックコネクタを示す側面図
【図２】同ロックコネクタの断面図
【図３】同ロックコネクタの平面図
【図４】同ロックコネクタの正面図
【図５】同ロックコネクタを医療用容器等の接続口部材と接続する直前の状態を示す側面図
【図６】図５における接続口部材の正面図
【図７】ロックコネクタが医療用容器等の接続口部材と接続された状態を示す側面図
【図８】図７の断面図
【図９】同ロックコネクタの接続が解除されるときの状態を示す側面図
【図１０】図８の断面図
【図１１】図１のロックコネクタの一部を変形した例を示す側面図
【図１２】図１１のロックコネクタの背面図
【図１３】実施の形態２および３における、隔壁付き接続口部材との連通用ロックコネクタを示す正面図
【図１４】同ロックコネクタの断面図
【図１５】同ロックコネクタの平面図
【図１６】実施の形態４における、隔壁付き接続口部材との連通用ロックコネクタを示す正面図
【図１７】同ロックコネクタの断面図
【図１８】同ロックコネクタの平面図
【図１９】同ロックコネクタの変形例における要部を模式的に示す部分断面図
【図２０】同ロックコネクタの他の変形例を模式的に示す平面図
【符号の説明】
１管体
１ａ基端部
１ｂ先端部
２フード
２ａ切り欠き部
３結合部
４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂ支持片
６ロックレバー
６ａ係止部
６ｂ操作部
７係止爪
８位置決め部
９ストッパー部
１０接続口部材
１１容器本体
１２喉部
１３係合部
１３ａ連結孔
１３ｂ径大部
１４セプタム
１５ａ、１５ｂ支持片
１６ａ、１６ｂ結合部
１７支持片間隙部
１８環状位置決め部
１９、２０、２１、２２エラストマー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a connector used for connection for obtaining liquid communication through a partition wall, and in particular, obtains fluid communication through a partition wall provided in a connection port member of a medical container such as an infusion bag used in infusion therapy. The present invention relates to a lock connector having a lock mechanism for maintaining a connection state at the time.
[0002]
[Prior art]
A plug is provided in a connection port member of a medical container such as an infusion bag used in infusion therapy, and in order to take out the liquid in the container, an infusion tube is connected to the medical container through the plug. There must be. Conventionally, a connector structure that connects a medical container and an infusion tube by providing a bottle needle at the tip of the infusion tube and puncturing the bottle needle into the stopper is used for such connection. In actual use, there may be a force that separates them from each other, so that the bottle needle is temporarily fixed to the container so that the connection is not disconnected during the infusion, and the connection state is maintained. (Lock mechanism) is used.
[0003]
As an example of such a locking mechanism, Patent Document 1 discloses a connector having clips extending from both side portions of the needle to the tip. After the needle is punctured into the plug body, a member on the plug body is sandwiched by a clip, thereby maintaining the state where the needle is punctured into the plug body.
[0004]
Patent Document 2 discloses a connector in which a needle body is disposed in a cylindrical cover member, and an engagement portion composed of a pair of flexible tongue pieces is formed by providing a notch at the tip of the cylinder. ing. A claw projecting inward of the cylinder is formed at the tip of the tongue piece, and when the needle is punctured into the plug body, the pair of claws engage with the member on the plug body side, and the connection state is locked.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No.62-43697
[0006]
[Patent Document 2]
JP 2001-245983 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Since the lock mechanism described in Patent Document 1 is used in a state where the clip is exposed and can be easily contacted, the clip may open due to accidental contact, and the holding may be released. The lock mechanism described in Patent Document 2 has a structure that widens the distance between the tip of the pair of tongue pieces, that is, the distance between the claws by deforming the cylindrical cover member when releasing the lock. Therefore, since the amount of deformation is not so large, if the gap between the claws in the locked state is too wide, the unlocking operation becomes difficult, and the gap between the claws is limited. As a result, the holding force due to locking tends to be insufficient. Moreover, it cannot be said that the unlocking operation is easy.
[0008]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a lock connector for communication with a connection port member with a partition wall, which has a operability and is provided with a lock mechanism that reliably holds the locked state.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The lock connector according to the present invention includes a tubular body having a proximal end portion connectable to an infusion tube and a distal end portion that can be inserted into a connection port member with a partition wall, and is disposed so as to surround the distal end portion of the tubular body. A hood coupled to the central portion of the hood, a notch formed in a side wall of the hood, a pair of support pieces fixed to the central portion of the tube and extending in a direction perpendicular to the axis of the tube, The tube is disposed on the side of the tube and extends along the axial direction of the tube. The tube includes a locking portion on the distal end side and an operation portion on the proximal end, and the central portion is coupled to the distal end of the support piece. And a pair of lock levers supported The in front The locking portion of the lock lever has a locking claw protruding inward at the tip, and the outer surface of the locking hood is substantially flush with the outer surface of the hood. Placed in. A gap is formed between the coupling part that couples the hood to the tubular body and the support piece, and the pair of support pieces each include a pair of sub-support pieces, and the pair of support pieces The sub-supporting pieces are arranged on both sides in the radial direction of the tubular body. By applying a pressing force in a direction approaching the tube body to the operation portion in the lock lever, the support piece is deformed flexibly, and the locking claws in the pair of lock levers Configured to widen the spacing.
[0010]
According to this structure, when connecting, it is only necessary to press the connection port member and the connector of the connection partner to each other, and when releasing the connection, it is only necessary to pinch the operation part of the lock lever with a finger. Easy to operate. Moreover, since the lock lever is independent of the hood and is supported only by the support piece, it is possible to increase the amount of flexible deformation for displacing the locking claw at the tip of the locking portion. Easy. As a result, reliable engagement can be obtained. Furthermore, since the outer surface of the locking portion is substantially flush with the outer surface of the hood, the tip of the locking portion is deformed by accidental contact, and the possibility of disengagement is reduced.
[0011]
It is preferable that the notch part formed in the side wall of the hood is closed at the front end side, and the front end of the locking part in the lock lever is surrounded by the front end part of the hood. Thereby, the tip of the locking portion is deformed by accidental contact, and the possibility of disengagement is further reduced.
[0012]
The hood preferably has a substantially cylindrical shape.
[0013]
The operation portion of the lock lever has a stopper portion extending toward the other lock lever, and when the operation portions approach each other by the pressing force, the tips of the stopper portions are mutually connected. A configuration is preferable in which the mutual distance between the operation units is limited so as not to be smaller than a predetermined range by the contact.
[0014]
Further preferably, it has a positioning portion disposed around the tube body in the hood in the vicinity of the coupling portion between the tube body and the hood, and the positioning portion is the connection port member to be connected. When a member around the insertion portion of the tubular body enters the hood, the tubular body has a function of contacting the tip of the member and positioning the tubular body with respect to the connection port member.
[0015]
The positioning portion may be configured to be arranged in a cross shape around the tubular body. Or the said positioning part is good also as a structure arrange | positioned cyclically | annularly around the said tubular body.
[0016]
A gap between a peripheral end surface of the notch in the side wall of the hood and a peripheral end surface of the locking portion in the lock lever; the support piece and the hood; The joint And the width of the gap of the support piece itself when the gap is formed in the support piece itself is preferably set within a range of 0.05 mm to 0.5 mm. .
[0017]
Preferably, a gap is formed between a peripheral end surface of the notch in the side wall of the hood and an end surface of the peripheral edge of the locking portion in the lock lever, and is formed between the support piece and the inner surface of the side wall of the hood. Among the gaps to be formed and the gap of the support piece itself when the gap is formed in the support piece itself, at least one kind of gap is filled with the thermoplastic elastomer.
[0018]
The thermoplastic elastomer may be configured such that each gap is formed, joined to one of the opposing end faces, and in contact with the other end face. Alternatively, the thermoplastic elastomer forms each gap and is joined to one of the opposing end faces, and a gap having a width in the range of 0.05 mm to 0.5 mm is formed between the thermoplastic elastomer and the other end face. It is good also as the structure currently made.
[0019]
In addition, the thermoplastic elastomer may be configured to be bonded to both opposing end surfaces that form gaps, and the thermoplastic elastomers are in contact with each other. Alternatively, the thermoplastic elastomer is bonded to both opposing end surfaces with each gap formed, and a gap having a width in the range of 0.05 mm to 0.5 mm is formed between the thermoplastic elastomers. It is good also as composition which has.
[0020]
Alternatively, the thermoplastic elastomer completely seals the gap formed between the support piece and the inner surface of the side wall of the hood, and the gap of the support piece itself when a gap is formed in the support piece itself. The gap between the end surface of the periphery of the notch in the side wall of the hood and the end surface of the periphery of the locking portion of the lock lever may be configured to seal about half of the base end side. .
[0021]
The connector structure of this invention is comprised by the combination of the lock connector of one of the said structures, and the connection port member couple | bonded with the main body of communication which has the following structures. The connection port member has a substantially cylindrical shape having a tubular throat portion coupled to a communication target body and a large-diameter portion provided at a tip portion of the throat portion and forming a step portion at a boundary portion with the throat portion. An engaging portion; a connecting hole provided at a distal end of the engaging portion and opening a lumen of the engaging portion to the outside; and a partition wall for sealing the connecting hole. By inserting the engaging portion of the connection port member into the hood of the lock connector, the distal end portion of the tube passes through the partition wall and is inserted into the lumen of the connection port member, and the lock lever The engaging claw in the is engaged with the step portion at the boundary with the throat, and the connection state of the lock connector and the connection port member is maintained.
[0022]
Preferably, the partition wall of the connection port member has a slit, and the distal end portion of the tubular body is inserted into the lumen of the connection port member through the slit.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Embodiment 1)
The structure of the lock connector in Embodiment 1 of this invention is demonstrated with reference to FIGS.
[0024]
As shown in the side view of FIG. 1, the lock connector has a tube 1 at the center. FIG. 1 shows only the base end portion 1a of the tube body 1, but as can be seen from the cross-sectional view shown in FIG. 2, the tube body 1 further has a distal end portion 1b. An infusion tube (not shown) is connected to the base end portion 1a in use. For example, when the medical container and the infusion tube are communicated with each other, the distal end portion 1b is inserted through a slit of a partition wall (septum) provided in a connection port member such as a medical container.
[0025]
A substantially cylindrical hood 2 is arranged so as to surround the distal end portion 1b of the tubular body 1. The hood 2 is coupled to the axially central portion of the tubular body 1 on the base end side. The joint 3 between the hood 2 and the tube 1 is shown in the plan view of FIG. 3 or the front view of FIG. As clearly shown in FIG. 3, the hood 2 has a notch 2 a formed in a cylindrical side wall thereof. FIG. 2 shows an AA cross section in FIG.
[0026]
As shown in FIGS. 2 and 4, in addition to the hood 2, support pieces 4 a, 4 b, 5 a, and 5 b are fixed to the central portion of the tube 1, and each extend in a direction perpendicular to the axis of the tube 1. Exist. In FIG. 4, the support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b are hatched for easy viewing. Reference numeral 6 denotes a lock lever. As clearly shown in FIG. 2, a pair of the lock levers 6 are arranged on the side portion of the tube body 1 and extend along the axial direction of the tube body 1. The central portion of the lock lever 6 is coupled to the tips of the support pieces 4 a, 4 b, 5 a, 5 b, thereby being supported at a predetermined position with respect to the tube body 1. The support pieces 4a and 4b support one lock lever 6 as a set, and the support pieces 5a and 5b support the other lock lever 6 as a set. Accordingly, a pair of support pieces is substantially provided corresponding to each lock lever 6.
[0027]
As for the lock lever 6, the front end side seen from the coupling | bond part with support piece 4a, 4b, 5a, 5b comprises the latching | locking part 6a, and the base end side comprises the operation part 6b. The locking portion 6a in the lock lever 6 has a locking claw 7 protruding inward at the tip thereof. The locking portion 6 a is disposed in the cutout portion 2 a of the hood 2, and the outer surface thereof is substantially flush with the outer surface of the hood 2 as shown in FIGS. 3 and 4. Moreover, since the front end side of the cutout portion 2a is closed, the front end of the engaging portion 6a of the lock lever 6 is surrounded by the hood 2 in a plan view, and the possibility of receiving contact during use is reduced.
[0028]
By applying a pressing force in the direction approaching the tube 1 to the operation portion 6b of the lock lever 6, that is, a force so as to sandwich the operation portions 6b of the pair of lock levers 6 shown in FIG. The support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b are flexibly deformed. As a result, the lock lever 6 rotates about the vicinity of the joint with the support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b, and the distance between the pair of locking claws 7 increases.
[0029]
As shown in FIGS. 2 and 4, a positioning portion 8 is provided in the vicinity of the coupling portion between the tubular body 1 and the hood 2. The positioning portion 8 is arranged in a cross shape around the tube 1 in the hood 2, and when a member around the portion where the tube 1 is to be inserted in the connection port member to be connected enters the hood 2. The contact port member has a function of abutting and positioning. Thereby, it can suppress that the insertion state of the tubular body 1 fluctuates, and a stable connection state can be obtained.
[0030]
Further, as shown in FIGS. 1 and 3, a grip portion 2 b is formed on the base end side of the hood 2 by partially deforming the cylindrical surface to be flat. The grip portion 2b is provided to increase the ease of operation by gripping and operating this portion when performing a connector connection operation.
[0031]
Each of the above elements is preferably configured as an integrated member. The material is required to have a degree of hardness necessary for the puncture operation and elasticity (flexibility) necessary for the connection / disconnection operation. For example, polycarbonate, polypropylene and the like are suitable.
[0032]
The operation of the lock connector configured as described above will be described with reference to FIGS. 10 shown in each figure is a connection port member, such as a medical container, to which the connector is connected. A front view of the connection port member 10 is shown in FIG. The connection port member 10 is coupled to a container main body 11 (only a part is shown) such as a medical container, and is attached to a tubular throat 12 fixed to the container main body 11 and the tip of the throat 12. It consists of a cylindrical engaging portion 13. The engaging part 13 has a connecting hole 13a at the tip, and the rear part is a large-diameter part 13b. Thereby, a step portion is formed at the boundary between the throat portion 12 and the engaging portion 13. The throat portion 12 and the engaging portion 13 have a communicating lumen, and open to the outside through a connecting hole 13a. The connecting hole 13a is sealed by a septum 14. The septum 14 is sandwiched between the tip of the throat 12 and the inner surface of the engaging portion 13. The septum 14 has a slit in the center, and the tip of the tube 1 of the connector can be inserted.
[0033]
When connecting the connector to the connection port member 10, the two are opposed to each other as shown in FIG. 5, and the engaging portion 13 of the connection port member 10 is operated to be inserted into the hood 2 of the connector. As a result, the distal end portion 1b of the tube 1 of the connector faces the connecting hole 13a of the connection port member 10, breaks the slit of the septum 14, and is inserted into the lumen of the connection port member 10. The state in which the tube 1 is fully inserted is shown in FIGS. In this state, the locking claw 7 provided on the locking portion 6a of the lock lever 6 gets over the large diameter portion 13b of the connection port member 10, and the locking claw 7 and the rear end of the large diameter portion 13b are engaged. Match. Thereby, the connection state is locked. At that time, the tip of the engaging portion 13 comes into contact with the positioning portion 8. Thereby, the engaging part 13 will be in the state clamped between the positioning part 8 and the latching claw 7, and can obtain the stable connection state.
[0034]
When releasing the connection, each operation portion 6b of the pair of lock levers 6 is grasped with a finger and pinched. Accordingly, as shown in FIGS. 9 and 10, the distance between the pair of locking claws 7 is separated, and the engagement with the large-diameter portion 13 b of the connection port member 10 is released.
[0035]
According to the above configuration and operation, when connecting, it is only necessary to perform an operation of pressing the connection port member 10 and the connector to each other, which is extremely simple.
[0036]
When releasing the connection, it is only necessary to pinch the operation unit 6b with a finger. The lock lever 6 is independent of the hood 2 and is supported only by the support pieces 4a, 4b, 5a and 5b. Therefore, it is easy to increase the amount of flexible deformation for displacing the locking claw 7 at the tip of the locking portion 6a. As a result, a sufficient amount of deformation for engagement with the large-diameter portion 13b can be ensured and reliable engagement can be obtained.
[0037]
Moreover, since the locking portion 6a is completely surrounded by the hood 2 and the outer surface is substantially flush with the outer surface of the hood 2, the tip of the locking portion 6a may be deformed by accidental contact. Lower. Therefore, the occurrence of accidents that disengage is reduced.
[0038]
Further, since the distal end portion 1b of the tube body 1 is housed in the hood 2, the distal end portion 1b can be protected from contamination due to contact, and the contact portion with the infusion solution can be kept clean.
[0039]
11 and 12 show a modification of the lock lever 6. In this example, the operation portion 6 b of the lock lever 6 has a stopper portion 9 extending toward the other lock lever 6. The tip of the stopper portion 9 of one lock lever 6 faces the other. When the connection of the connector is released, when the operation portions 6b come close to each other by the pressing force, the tips of the stopper portions 9 come into contact with each other so that the mutual distance between the operation portions 6b does not become smaller than a predetermined range. Limited.
[0040]
(Embodiment 2)
The lock connector in Embodiment 2 is demonstrated with reference to FIGS. The feature of this connector is that it has a positioning portion having an annular structure instead of the positioning portion 8 shown in FIGS. 2 and 4 in the first embodiment.
[0041]
As shown in FIGS. 13 and 14, one end of support pieces 15 a and 15 b extending in a direction orthogonal to the axis of the tube body 1 is coupled to the central portion of the tube body 1. The lock lever 6 is supported on the other ends of the support pieces 15a and 15b. The coupling portions 16a and 16b are provided so as to form the same plane as the support pieces 15a and 15b, and couple the tube body 1 and the hood 2. The support pieces 15a, 15b and the coupling portions 16a, 16b are separated by a support piece gap portion 17, whereby the support pieces 15a, 15b can be flexibly deformed.
[0042]
An annular positioning portion 18 is formed on the peripheral portions of the support pieces 15a and 15b and the coupling portions 16a and 16b. As shown in FIG. 14, the annular positioning portion 18 forms a step with respect to the central portion of the support pieces 15a and 15b. Although not shown, the same applies to the annular positioning portion 18 formed in the coupling portions 16a and 16b.
[0043]
In the case of the positioning portion 8 in the first embodiment, the connection port member is supported at four points, whereas according to the annular positioning portion 18, the outer peripheral portion of the engagement portion of the connection port member extends over substantially the entire circumference. Can be supported. Thereby, the wobbling of the insertion state of the tube body 1 is suppressed, and a stable connection state can be obtained.
[0044]
(Embodiment 3)
The lock connector according to the third embodiment will be described with reference to FIGS. 13 and 15 that are also referred to in the description of the second embodiment. A feature of the connector of the present embodiment is that the width of the gap of the support piece gap 17 shown in FIG. 13 is set in a range of 0.05 mm to 0.5 mm. Similarly, the width of the gap formed between the hood 2 and the locking portion 6a of the lock lever 6 in the notch 2b shown in FIG. 15 is also set in the range of 0.05 mm to 0.5 mm. .
[0045]
The advantages of limiting the width of the gap in this way are as follows. When the lock connector and the connection port member are joined or detached from each other, the pipe body 1 is performed while expanding the slit of the septum of the connection port member, so that liquid leaks from the medical container provided with the connection port member. There is. The leaked liquid may leak outside through the gaps. Therefore, if the width of each gap is set as described above, an effect of suppressing the liquid from passing through the gap due to the action of the surface tension of the liquid in the gap can be obtained. As a result, even if the liquid in the medical container leaks at the portion where the tube 1 penetrates the septum, the liquid is held in the hood 2 and can be prevented from leaking outside the connector, and the surrounding environment is kept clean. be able to.
[0046]
If the width of the gap is set to be narrower than 0.05 mm, it is difficult to manufacture and it is not practical. If it is set wider than 0.5 mm, the effect of suppressing the passage of the liquid through the gap by the action of the surface tension cannot be sufficiently obtained.
[0047]
The configuration of the present embodiment can also be applied to the case where the support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b as shown in FIG. 4 of the first embodiment are provided. In short, the gap formed between the support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b shown in FIG. 4 and the gap formed between the support pieces 4a, 4b, 5a, and 5b and other portions are described above. By setting the width within this range, the effect of suppressing liquid leakage can be obtained.
[0048]
(Embodiment 4)
The lock connector in Embodiment 4 is demonstrated with reference to FIGS. The basic structure of this lock connector is the same as that shown in FIGS. The difference is that the support piece gap 17 is filled with the elastomer 19 as shown in FIG. As shown in FIGS. 17 and 18, the notch 2b is filled with the elastomer 20 as well.
[0049]
As described above, the feature of the lock connector in the present embodiment is that the gap between the peripheral end surface of the notch portion and the peripheral end surface of the lock lever locking portion on the side wall of the hood, and the support piece and the hood The gap formed between the inner surface of the side wall is filled with a thermoplastic elastomer and sealed. When a gap is formed in the support piece itself, the gap is also filled with the elastomer.
[0050]
In the same manner as in the third embodiment, by filling the elastomer, even when the lock connector and the connection port member are joined or detached from each other, even if the liquid in the medical container leaks at the portion where the tube penetrates the septum, the connector Liquid leakage to the outside can be suppressed. In addition, if the thermoplastic elastomer is filled in at least one kind of the above-mentioned gaps, a corresponding effect can be obtained, so that not all the gaps need to be filled with the elastomer.
[0051]
Further, if the notch 2b is completely sealed, the operation of the lock lever 6 may be hindered. In such a case, it may be as shown in FIGS. 19 (a) to 19 (d). FIGS. 19A to 19D are partial cross-sectional views schematically showing an end surface portion of the engaging portion 6a of the hood 2 and the lock lever 6 located in the notch portion 2b.
[0052]
FIG. 19A shows a structure in which the elastomer 20 is joined to the end face of the locking portion 6a and the elastomer 20 is not joined to the end face of the hood 2 but is in contact therewith. On the contrary, the elastomer 20 may be joined to the end surface of the hood 2 and the elastomer 20 may be in contact with the end surface of the locking portion 6a. Joining means a state in which the elastomer 20 is fixed to the end face of the hood 2 or the locking portion 6a by two-color molding or insert molding. The abutment simply means a state of contact.
[0053]
FIG. 19B shows a structure in which the elastomers 20 are joined to both end faces of the locking part 6a and the hood 2 and the respective elastomers 20 are in contact with each other at the intermediate part.
[0054]
19 (c) and 19 (d) respectively show a gap between the end face of the hood 2 or the locking portion 6a and the elastomer 20 and the opposing portion of each elastomer 20 in the structure of FIGS. 19 (a) and 19 (b). The structure provided is shown. These gaps are set to a width in the range of 0.05 mm to 0.5 mm.
[0055]
19A to 19D, liquid leakage can be prevented while ensuring the degree of freedom of operation of the lock lever 6.
[0056]
Moreover, it can also be set as a structure as shown to Fig.20 (a) or (b). FIG. 20A shows a structure in which the support piece gap portion 17 (not shown) is completely sealed by the elastomer 21, and the notch portion 2b is sealed about half of the base end portion side. Thereby, it is possible to substantially suppress liquid leakage while ensuring the degree of freedom of operation of the lock lever 6. FIG. 20B shows a structure for facilitating manufacture. By covering the base end side half of the hood 2 with the elastomer 22 as a whole, each gap is sealed as in the structure of FIG.
[0057]
The lock connector of the present invention can be applied to connection with a mixed injection port having a septum with a slit in addition to connection with a connection port member of a medical container.
[0058]
In the above-described embodiment, the communication lock connector based on the connection with the connection port member having the partition wall with the slit is shown. This structure is particularly advantageous in improving the operability during puncturing when an insertion end structure that does not have a sharp tip is used to prevent erroneous puncturing. On the other hand, the structure of the communication lock connector of the present invention is also applicable to a connector used when a slit is not provided in a partition wall. In that case, the partition wall may be made thin to facilitate breakage, or the distal end portion 1b of the tube body 1 may be sharpened.
[0059]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the lock connector for communication with the connection port member with a partition provided with the locking mechanism with favorable operativity and a locked state reliably hold | maintained can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a lock connector for communication with a connection port member with a partition wall in Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view of the lock connector
[Fig. 3] Plan view of the lock connector
FIG. 4 is a front view of the lock connector.
FIG. 5 is a side view showing a state immediately before the lock connector is connected to a connection port member such as a medical container.
6 is a front view of the connection port member in FIG.
FIG. 7 is a side view showing a state where the lock connector is connected to a connection port member such as a medical container.
8 is a cross-sectional view of FIG.
FIG. 9 is a side view showing a state when the lock connector is disconnected.
FIG. 10 is a cross-sectional view of FIG.
11 is a side view showing an example in which a part of the lock connector of FIG. 1 is modified.
12 is a rear view of the lock connector of FIG.
FIG. 13 is a front view showing a lock connector for communication with a connection port member with a partition wall in the second and third embodiments.
FIG. 14 is a cross-sectional view of the lock connector
FIG. 15 is a plan view of the lock connector.
16 is a front view showing a lock connector for communication with a connection port member with a partition wall in Embodiment 4. FIG.
FIG. 17 is a cross-sectional view of the lock connector
FIG. 18 is a plan view of the lock connector.
FIG. 19 is a partial cross-sectional view schematically showing a main part in a modified example of the lock connector.
FIG. 20 is a plan view schematically showing another modification of the lock connector.
[Explanation of symbols]
1 tube
1a Base end
1b Tip
2 Food
2a Notch
3 joints
4a, 4b, 5a, 5b Support piece
6 Lock lever
6a Locking part
6b Operation unit
7 Locking claws
8 Positioning part
9 Stopper part
10 Connection port member
11 Container body
12 Throat
13 Engagement part
13a Connecting hole
13b Large diameter
14 Septum
15a, 15b Support piece
16a, 16b joint
17 Support piece gap
18 annular positioning part
19, 20, 21, 22 Elastomer

Claims

A tubular body having a proximal end portion connectable to an infusion tube and a distal end portion that can be inserted into a connection port member with a partition wall, and a hood that is disposed so as to surround the distal end portion of the tubular body and is coupled to a central portion of the tubular body A pair of support pieces fixed to a central portion of the tubular body and extending in a direction perpendicular to the axis of the tubular body, and a side portion of the tubular body. And a pair of distal end side locking portions and a proximal end side operation portion, the central portion of which is coupled to and supported by the distal end of the support piece. With a lock lever,
The locking portion of the lock lever has a locking claw protruding inward at the tip thereof, and the outer surface thereof is substantially flush with the outer surface of the hood in the notch portion of the hood. Placed in
Between the coupling part that couples the hood to the tubular body and the support piece, a gap separating each other is formed,
Each of the pair of support pieces includes a pair of sub-support pieces, and the pair of sub-support pieces are disposed on both sides in the radial direction of the tubular body,
By applying a pressing force in a direction approaching the tube body to the operation portion in the lock lever, the support piece is deformed flexibly, and the locking claws in the pair of lock levers A lock connector for communication with a connection port member with a partition, which is configured so that the interval is widened.

2. The connection port with a partition wall according to claim 1, wherein a notch portion formed on a side wall of the hood is closed at a distal end side, and a distal end of the locking portion of the lock lever is surrounded by the distal end portion of the hood. Lock connector for communication with members.

The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to claim 1, wherein the hood has a substantially cylindrical shape.

The operation portion of the lock lever has a stopper portion extending toward the other lock lever, and when the operation portions approach each other by the pressing force, the tips of the stopper portions abut against each other. Accordingly, the lock connector for communication with the connection port member with a partition wall according to claim 1, wherein an interval between the operation portions is limited so as not to be smaller than a predetermined range.

In the vicinity of the coupling portion between the tube and the hood, the tube has a positioning portion disposed around the tube in the hood, and the positioning portion is inserted into the connection port member to be connected. The connection port member with a partition wall according to claim 1, which has a function of positioning the tube body with respect to the connection port member by contacting a tip of the member when a member around the part enters the hood. Lock connector for communication.

The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to claim 5, wherein the positioning portion is arranged in a cross shape around the tubular body.

The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to claim 5, wherein the positioning portion is annularly arranged around the tubular body.

A gap formed between a peripheral end surface of the cutout portion on the side wall of the hood and a peripheral end surface of the locking portion of the lock lever, and a gap formed between the support piece and the coupling portion of the hood. The connection port with a partition wall according to claim 1, wherein a width of the gap of the support piece itself when the gap is formed in the support piece itself is set in a range of 0.05 mm to 0.5 mm. Lock connector for communication with members.

A gap between an end surface of a peripheral edge of the notch in the side wall of the hood and an end surface of a peripheral edge of the locking portion in the lock lever; a gap formed between the support piece and an inner surface of the side wall of the hood; 2. The connection port member with a partition wall according to claim 1, wherein at least one of the gaps of the support piece itself when the gap is formed in the support piece itself is filled with a thermoplastic elastomer. Lock connector for communication.

The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to claim 9, wherein the thermoplastic elastomer is joined to one of the opposing end surfaces while forming each gap, and is in contact with the other end surface.

The thermoplastic elastomer is bonded to one of the opposing end faces by forming each gap, and a gap having a width in the range of 0.05 mm to 0.5 mm is formed between the thermoplastic elastomer and the other end face. A lock connector for communication with the connection port member with a partition wall according to claim 9.

The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to claim 9, wherein the thermoplastic elastomer is bonded to both opposing end surfaces with each gap being formed, and the thermoplastic elastomers are in contact with each other.

The thermoplastic elastomer is bonded to both opposing end surfaces, each having a gap, and a gap having a width in the range of 0.05 mm to 0.5 mm is formed between the thermoplastic elastomers. The lock connector for communication with the connection port member with a partition according to Item 9.

The thermoplastic elastomer completely seals the gap formed between the support piece and the inner surface of the side wall of the hood, and the gap between the support piece itself when a gap is formed in the support piece itself. The gap between the peripheral end surface of the cutout portion on the side wall of the hood and the peripheral end surface of the locking portion of the lock lever seals the base end portion side by about half. The lock connector for communication with the connection port member with a partition as described.

A connector structure constituted by a combination of the lock connector according to any one of claims 1 to 14 and a connection port member coupled to a communication target main body,
The connection port member has a substantially cylindrical shape having a tubular throat portion coupled to a communication target body and a large-diameter portion provided at a tip portion of the throat portion and forming a step portion at a boundary portion with the throat portion. An engagement portion; a connection hole provided at a distal end of the engagement portion and opening a lumen of the engagement portion to the outside; and a partition wall that seals the connection hole;
By inserting the engaging portion of the connection port member into the hood of the lock connector, the distal end portion of the tube passes through the partition wall and is inserted into the lumen of the connection port member, and the lock lever The connector structure in which the locking claw is engaged with the step portion at the boundary with the throat portion, and the connection state of the lock connector and the connection port member is maintained.

The connector structure according to claim 15, wherein a partition wall of the connection port member has a slit, and a distal end portion of the tubular body is inserted into the lumen of the connection port member through the slit.