JP4159695B2

JP4159695B2 - Geared motor

Info

Publication number: JP4159695B2
Application number: JP8676999A
Authority: JP
Inventors: 貴夫重見; 晃平尾
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date: 1999-03-29
Filing date: 1999-03-29
Publication date: 2008-10-01
Anticipated expiration: 2019-03-29
Also published as: JP2000287406A

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a motor having no dynamic brake wherein it is unnecessary to install a clutch device for releasing brake action in a speed reducer (speed changer) and therefore simplification and miniaturization of structure of the speed reducer are enabled, by installing function capable of releasing the braking action without a dynamic brake by the motor itself. SOLUTION: This motor 110 is equipped with a non-dynamic brake 150 which brakes a motor shaft 114 by bringing a moving core (fixed side member) 152 into pressure contact with a brake lining (rotating side member) by a force of a spring when supply of a driving current is cut off, and releases the braking of the motor shaft 114 by isolating the moving core 152 from the brake lining 153 by an electromagnetic force when a driving current is supplied. A manual brake release device is installed which can isolate the moving core 152 from the brake lining 153 against the force of the spring by an operation from the outside and maintain the state.

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に自走式キャリアに適用するのに好適な、無励磁作動ブレーキ付モータと変速機とを合体したギヤドモータに関する。
【０００２】
【従来の技術】
特許２７６０６７７号には、物流システムで用いられる搬送用コンベアにおける自走式キャリアが開示されている。
【０００３】
この自走式キャリア１は、図６に示すように、走行レール（軌道）２に沿って移動し、且つ前後方向に間隔をおいて配置された駆動トロリ３及び従動トロリ４と、両トロリ３、４を連結する連結部材５と、該連結部材５に前後一対のハンガ６を介して取付けられた被搬送物載置台７とを備えたものである。
【０００４】
駆動トロリ３は、図７に示すように、走行レール２の上部フランジ上面を転動する駆動ローラ（車輪）８と、走行レール２の上部フランジ及び下部フランジを両側から挟む位置に設けられた４つのガイドローラ９と、駆動ローラ８を回転駆動するためのギヤドモータ２０とを備えている。
【０００５】
この場合のギヤドモータ２０は、図６に示すように、無励磁作動ブレーキ付の電動モータ１０と、駆動ローラ８と電動モータ１０との間に位置するクラッチ装置付の減速機（変速機）１１とを合体したものである。
【０００６】
この自走式キャリア１の電動モータ１０を回転させると、クラッチ装置付の減速機１１を介して駆動ローラ８が回転し、駆動トロリ３が走行レール２上を自走し、連結部材６を介して取付けられた被搬送載置台７が移動する。
【０００７】
又、減速機１１に備わったクラッチ装置の機能により、モータ軸と駆動ローラ８との機械的連結を解除できるため、故障時やメンテナンス時などに、人手による移動が容易にできる。
【０００８】
図８、図９は前記ギヤドモータ２０の構造の詳細を示している。
【０００９】
このギヤドモータ２０は、電動モータ（以下単にモータという）１０と減速機１１とを一体に結合したものである。モータ１０は運転停止時にブレーキ力を発生する無励磁作動ブレーキ２１を後部に備える。一方、減速機１１はクラッチ装置２３を内蔵する。これは、運転停止時に発生するブレーキ力によってモータ軸２２がロックされると、自走式キャリアの駆動ローラ８（図７参照）もロックされてしまい、自走式キャリアを手動で動かすことができなくなるので、必要時に駆動ローラ８とモータ軸２２の連結を解除することができるようにするためである。
【００１０】
無励磁作動ブレーキ２１は、駆動電流の供給により、電磁コイル２４を励磁しているときに、スプリング（図示略）によるブレーキ力を解除して、モータ軸２２を回転できるようにし、駆動電流の供給が遮断されて電磁コイル２４の励磁が解かれたときに、スプリングの力でブレーキ力を発揮して、モータ軸２２を制動するものである。
【００１１】
減速機１１の歯車箱３１には、駆動ローラ８の取り付けられる出力軸３２と、該出力軸３２と平行に配された中間軸３３とが回転自在に設けられている。出力軸３２には出力軸ギヤ３４が設けられ、中間軸３３には、出力軸ギヤ３４と噛合する中間軸ギヤ３５と、ハイポイドギヤ３６とが設けられている。ハイポイドギヤ３６は、出力軸３２と平面視で直交した関係にあるモータ軸２２の先端のハイポイドピニオン３７と噛合している。
【００１２】
中間軸３３の外周には図９に示すように所定範囲にのみスプライン４１が形成されており、中間軸３３の外周上に軸方向スライド可能に嵌合された中間軸ギヤ３５の内周には、前記スプライン４１と噛み合うスプライン４２が形成されている。又、中間軸ギヤ３５の側部外周には凹部４４が形成されており、この凹部４４に、クラッチ装置２３の突起部４５が嵌入されている。
【００１３】
この突起部４５は、クラッチ装置２３のハンドル４６の回転中心から偏心した位置にあり、ハンドル４６を回すことで、ハンドル４６の回転中心の廻りに偏心回転し、この偏心回転の中間軸３３方向の成分により、中間軸ギヤ３５を中間軸３３上においてスライドさせる。従って、ハンドル４６を回すことで、中間軸ギヤ３５と中間軸３３とのスプライン嵌合を解除することができ、中間軸ギヤ３５が回転しても、その回転が中間軸３３に伝達されない状態を形成することができる。
【００１４】
その結果、停電時、点検時等の運転停止時に、このクラッチ装置２３の機能によって自走式キャリヤを手動で容易に動かすことができる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の自走式キャリア用のギヤドモータ２０では、運転停止時に無励磁作動ブレーキ２１で制動ロックされた状態を解除するための手段として、クラッチ装置２３を減速機１１に組み込んでいた。
【００１６】
しかし、減速機１１にクラッチ装置２３を組み込むと、減速機２３の構造が複雑になる上、減速機１１の歯車箱３１の外形が大きくなってしまうという問題があった。特に歯車箱３１の外形の増大は、自走式キャリアの走行に伴うギヤドモータの通過面積の増大につながるので、可能な限りの小型コンパクト化が望まれていた。
【００１７】
本発明は、上記事情を考慮し、無励磁作動ブレーキによるブレーキ作用をモータ自身で解除することのできる機能を備えることにより、減速機（変速機）にブレーキ作用解除のためのクラッチ装置を組み込む必要をなくし、結果的に減速機の構造の単純化と小型化を可能とするギヤドモータを提供することを目的とする。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モータと変速機とを一体化したギヤドモータにおいて、駆動電流の供給が遮断されているときにスプリングの力で固定側部材と回転側部材を圧接させてモータ軸を制動すると共に、駆動電流が供給されているときに電磁力で前記固定側部材と回転側部材を離間させて前記モータ軸の制動を解除する無励磁作動ブレーキと、外部からの操作により、前記スプリングの力に抗して固定側部材と回転側部材を離間させ且つその状態を保持することの可能な手動ブレーキ解除装置と、を備え、該手動ブレーキ解除装置が、モータケーシングの後端部に該モータケーシングの半外周に沿ったＵ字形状のブレーキ緩めレバーを配置し、このブレーキ緩めレバーの両端をモータケーシングに係合することで該ブレーキ緩めレバーをモータケーシングの軸線方向に沿って微小回動可能に構成し、該ブレーキ緩めレバーの回動支点となる両端から近い位置に、該ブレーキ緩めレバーが回動操作されたときに前記固定側部材を前記スプリングの力に抗して回転側部材から離間する方向に押し戻す作用点を設け、該作用点よりもブレーキ緩めレバーの回動支点となる両端から遠い位置に、該ブレーキ緩めレバーを回動させるための力を加える力点としての操作部を設け、この操作部に対向させて、該操作部を押し移動してブレーキ緩めレバーを回動させ且つその状態を保持するボルトを配置した構成とされたことにより、上記課題を解決したものである。
【００１９】
この発明では、元々存在する無励磁作動ブレーキの固定側部材と回転側部材をスプリングの力に抗して手動で離間させる手段（手動ブレーキ解除装置）をモータ自身に装備させている。従って、運転停止時には通常、スプリングの力でモータ軸が回転できない状態に保持されているが、それを手動で解除してモータ軸を自由に回転できる状態にすることができる。
【００２０】
この場合の手動ブレーキ解除装置は、元々存在する無励磁作動ブレーキの固定側部材と回転側部材とを引き離すだけでよいので、単純な構造でコンパクトに構成することができ、コストも抑えることができる。
【００２１】
このようにモータ自体に従来の減速機に装備したクラッチ装置の代用を果たす手段（手動ブレーキ解除装置）を設けたので、減速機と合体して自走式キャリア用ギヤドモータを構成した場合に、減速機にクラッチ装置を装備する必要がなくなり、構造が複雑で外形的にも大きくなりがちな減速機をコンパクトで構造の単純なものにすることができる。
【００２２】
又、本発明では、前記手動ブレーキ解除装置として、モータケーシングの後端部に該モータケーシングの半外周に沿ったＵ字形状のブレーキ緩めレバーを配置し、このブレーキ緩めレバーの両端をモータケーシングに係合することで該ブレーキ緩めレバーをモータケーシングの軸線方向に沿って微小回動可能に構成し、該ブレーキ緩めレバーの回動支点となる両端から近い位置に、該ブレーキ緩めレバーが回動操作されたときに前記固定側部材を前記スプリングの力に抗して回転側部材から離間する方向に押し戻す作用点を設け、該作用点よりもブレーキ緩めレバーの回動支点となる両端から遠い位置に、該ブレーキ緩めレバーを回動させるための力を加える力点としての操作部を設け、この操作部に対向させて、前記操作部を押し移動してブレーキ緩めレバーを回動させ且つその状態を保持するボルトを配置した。
【００２３】
このため、ボルトのねじ込み操作を行うだけで、ブレーキ緩めレバーを動かし、スプリングによるブレーキ力を解除して、その状態を保持することができる。このように、１本のボルトをねじ込むという簡単な動作のみでブレーキ力を解除できる。
【００２４】
この場合、ブレーキ緩めレバーの作用点よりも、ボルトで押圧する力点を回動支点から遠くに配したので、ボルトで押す際の負担を小さくすることができ、簡単・確実にブレーキ力の解除を行うことができる。
【００２５】
又、ブレーキ緩めレバーをモータケーシングの外周に沿ってＵ字状に配すると共に、その操作部に対向してブラケットにねじ込んだボルトを配置しているだけの構成であるから、モータの外側に突出する部分をできるだけ小さくすることができ、余計なスペースを最小限に抑えられる。
【００２６】
本発明は、例えば、軌道上を車輪が転動することにより走行する自走式キャリアの前記車輪を駆動するモータと、該モータのモータ軸と前記車輪との間に配置される変速機とを一体化した自走式キャリア用のギヤドモータに適用し、前記手動ブレーキ解除装置の操作部を、前記自走式キャリアの走行に伴う前記変速機の通過面積内で且つモータの下側位置に配置する構成とすることができる。
【００２８】
この構成によれば、ブレーキ解除のための操作部は減速機の通過面積内に隠れるようにしてあるので、減速機を小さくできればできるほど、それだけ自走式キャリアの走行経路の周囲有効空間を広げることができるようになる。又、前記操作部はモータの下側に配置しているので、空間の上方に自走式キャリアを設置した場合にも、手動でのブレーキ解除操作がやりやすいという利点も得られる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【００３０】
図１は実施形態として示す自走式キャリア用ギヤドモータ１００の側面図、図２はそのII矢視図、図３はIII−III矢視断面図である。
【００３１】
このギヤドモータ１００は、後部に無励磁作動ブレーキ１５０の付いた電動モータ１１０と、入力軸線Ｌ１と出力軸線Ｌ２とが平面視で直交した関係にある直交軸歯車減速機１３０とを一体に結合したものである。
【００３２】
モータ１１０は、固定子１１１及び回転子１１２を収容したモータケーシング１１３と、それを貫通するモータ軸１１４と、モータケーシング１１３の後部に装備された無励磁作動ブレーキ１５０と、更にその後部に配された冷却ファン１１５と、冷却ファン１１５を覆うファンカバー１１８とを有している。
【００３３】
モータケーシング１１３は、円筒状の本体ケーシング１１３Ａと、該本体ケーシング１１３Ａの前端開口を塞ぐ前端カバー１１３Ｂと、前記本体ケーシング１１３Ａの後端開口を塞ぐ後端カバー１１３Ｃとからなる。モータ軸１１４は、前端カバー１１３Ｂに配した前部軸受１１６と、後端カバー１１３Ｃに配した後部軸受１１７とにより回転自在に支持されている。モータ軸１１４の前端は、前端カバー１１３Ｂを貫通して外部に突出しており、その突出端にはハイポイドピニオン１２０が形成されている。モータ軸１１４の後端は、後端カバー１１３Ｃよりファンカバー１１８内に突出しており、その突出端に前記冷却ファン１１５が取り付けられている。
【００３４】
無励磁作動ブレーキ１５０は、後端カバー１１３Ｃに組み込まれた電磁コイル１５１と、リング板状の可動鉄心（固定側部材）１５２と、ブレーキライニング（回転側部材）１５３と、可動鉄心保持ブラケット１５４と、図示しないスプリングとからなる。ここで、後端カバー１１３Ｃの一部は、電磁コイル１５１が組み込まれていることで、通電時（励磁時）に固定鉄心１６０として機能する。
【００３５】
可動鉄心保持ブラケット１５４は、円周方向に等配した複数のボルト１５５で後端カバー１３３Ｃに取り付けられており、この可動鉄心保持ブラケット１５４と後端カバー１３３Ｃの間のスペースに、後端カバー１３３Ｃ側から順に、可動鉄心１５２と、ブレーキライニング１５３とが並んで配されている。
【００３６】
ブレーキライニング１５３は、モータ軸１１４の後端にスプライン結合されており、モータ軸１１４と一体に回転する。可動鉄心１５２は、前記ボルト１５５により回転止めされ、且つ、ボルト１５５上をスライド可能に保持されている。図示しないスプリングは、後端カバー１３３Ｃの内部に収容されており、可動鉄心１５２をブレーキライニング１５３に圧接させている。
【００３７】
この無励磁作動ブレーキ１５０の作動は次のようになる。
【００３８】
駆動電流を供給していないとき、あるいは、駆動電流の供給が遮断されたときは、図示しないスプリングの力によって、可動鉄心１５２がブレーキライニング１５３に圧接させられるので、ブレーキライニング１５３が回転不可能とされ、モータ軸１１４が制動され、非運転時に自走式キャリヤが何らかの振動や衝撃で動いてしまうのを防止できる。
【００３９】
一方、駆動電流を供給したときは、可動鉄心１５２が、スプリングの力に抗して固定鉄心１６０（後端カバー１３３Ｃ）側に吸着されることで、ブレーキライニング１５３から離間するので、ブレーキライニング１５３が自由に回ることができる状態となり、モータ軸１１４の制動状態が解除される。
【００４０】
このように無励磁作動ブレーキ１５０は、運転停止時にスプリングの力でブレーキ力を発生してモータ軸１１４を制動するようになっており、従来は、この制動状態のままであると、故障時やメンテナンス時にも自走式キャリアの駆動ローラがロックした状態のままとなって、キャリアを手動で動かすことができなくなるので、故障時等には手動でブレーキ状態を解除することができるように、減速機にクラッチ装置を装備していた。
【００４１】
しかし、このギヤドモータ１００では、減速機１３０にクラッチ装置を設けるのを取り止めて、無励磁作動ブレーキ付モータ１１０自身に、無励磁作動ブレーキ１５０のブレーキ力を手動で解除するための手動ブレーキ解除装置１７０を設けている。
【００４２】
図１（あるいは図２、図４）に示すように、手動ブレーキ解除装置１７０として、モータケーシング１３１の後端カバー１１３Ｃの外周には、後端カバー１１３Ｃの下半分の外周に沿ったＵ字形状のブレーキ緩めレバー１７１が配置されている。
【００４３】
このブレーキ緩めレバー１７１は、板材を湾曲及び折り曲げ加工して形成したもので、両端に内方への折り曲げ片１７１ａ、両端より僅かに距離をおいた位置に可動鉄心１５２に対する係合片１７１ｂ、又、周長方向の中間部である下端部分に外方へ折り曲げた操作片（操作部）１７１ｃを有している。この操作片１７１ｃは、両端の折り曲げ片１７１ａから一番遠い位置にある。
【００４４】
そして、後端カバー１１３Ｃの水平方向の直径のほぼ両端位置に形成した係合孔１７２に、前記両端に形成した折り曲げ片１７１ａを嵌合することで、その両端を支点にして、ブレーキ緩めレバー１７１は、モータケーシング１１３の軸線方向に沿って、図１中二点鎖線で示すように、微小回動可能に取り付けられている。
【００４５】
なお、前記係合孔１７２は、リング板状の可動鉄心１５２の水平方向の直径の通る位置よりもやや上に設けられており、この取り付け状態において、係合孔１７２に嵌合した両端の折り曲げ片１７１ａが回動支点となり、その下側の前記折り曲げ係合片１７１ｂが、作用点として、ちょうど可動鉄心１５２の水平方向の直径の通る位置に当たるようになっている。この係合片１７１ｂは、可動鉄心１５２を固定鉄心１６０側に押し戻す役目を果たすもので、可動鉄心１５２にバランス良く当たるよう平板状に形成されている。
【００４６】
このように取り付けられたブレーキ緩めレバー１７１は、ほとんどの部分がファンカバー１１８の内側に隠れているが、ブレーキ緩めレバー１７１を回動させるための力を加える力点としての操作片１７１ｃだけは、ファンカバー１１８の外側に突出している。この操作片１７１ｃは、ちょうどモータ１１０の下側に位置しており、この操作片１７１ｃに対向させて、操作片１７１ｃを押し移動するボルト１７８が配置されている。
【００４７】
このボルト１７８は、ファンカバー１１８に取り付けたブラケット１７５の固定ナット部材１７６にねじ込まれており、このボルト１７８を締め込むことにより、ボルト１７８の先端で操作片１７１ｃを押し移動して、ブレーキ緩めレバー１７１を回動させることができるようになっている。
【００４８】
なお、ボルト１７８を緩めた場合に、ブレーキ緩めレバー１７１が元の位置に戻るように、後端カバー１１３Ｃとブレーキ緩めレバー１７１との間にはリターンスプリング１７４が介装されている。
【００４９】
この手動ブレーキ解除装置１７０の作動は次のようになる。
【００５０】
ボルト１７８を締め込むと、操作片１７１ｃが押されてブレーキ緩めレバー１７１が、両端の折り曲げ片１７１ａを支点にして回動し、作用点である係合片１７１ｂが、可動鉄心１５２を、図示しないスプリングの力に抗して固定鉄心１６０側に押し戻す。従って、可動鉄心１５２とブレーキライニング１５３の圧接が解かれて、モータ軸１１４が自由に回転できる状態になる。
【００５１】
この場合、ブレーキ緩めレバー１７１の作用点（係合片１７１ｂ）よりも、ボルト１７８で押圧する力点（操作片１７１ｃ）が、回動支点（折り曲げ片１７１ａ）から遠くに配されているので、ボルト１７８で押し戻す際の負担を小さくすることができ、１本のボルト１７８で、簡単・確実にブレーキ力の解除を行うことができる。
【００５２】
又、ブレーキ緩めレバー１７１をモータ１１０の後端カバー１１３Ｃの外周に沿ってＵ字状に配すると共に、その操作片１７１ｃに対向してブラケット１７５にねじ込んだボルト１７８を配置しているだけの構成であるから、モータ１１０の外側に突出する部分をできるだけ小さくすることができ、余計なスペースを最小限に抑えることができる。
【００５３】
このように手動でブレーキ力を解除する手段をモータ１１０自身に装備したので、減速機１３０にはクラッチ装置が設けられていない。
【００５４】
図３に示されるように、減速機１３０とモータ１１０は、歯車箱１３１と前端カバー１１３ｂをボルト２００で結合することにより一体化されており、これにより、モータ軸１１４は減速機１３０の入力軸線Ｌ１上に位置している。
【００５５】
減速機１３０の歯車箱１３１には、入力軸線Ｌ１と（平面視で）直交した関係にある出力軸線Ｌ２上に位置する出力軸１３２と、該出力軸１３２と平行に配された中間軸１３３とが、軸受１４１〜１４４によって回転自在に支持されている。出力軸１３２には出力軸ギヤ１３４が設けられ、中間軸１３３には、出力軸ギヤ１３４と噛合する中間軸ギヤ１３５と、ハイポイドギヤ１３６とが設けられている。ハイポイドギヤ１３６は、出力軸３２と直交した関係にあるモータ軸１１４の先端のハイポイドピニオン１２０と噛合している。
【００５６】
クラッチ装置を装備しない減速機１３０は、ここでは構造簡単・小型コンパクトに構成されているが、それでも、正面（モータ軸１１４の延長方向）から見た場合に、図２に示すように、モータ１１０側に設けた手動ブレーキ解除装置１７０の外部突出部分が、歯車箱１３１の大きさの陰に隠れて見えないようになっている。従って、モータ１１０の軸線方向にこのギヤドモータ１００を移動させる場合は、手動ブレーキ解除装置１７０が何ら周囲の有効空間を狭める障害とならない。
【００５７】
なお、モータケーシング１１３の側面には端子箱１２９が付いている。
【００５８】
又、減速機１３０の出力軸１３２は、前記端子箱１２９を設けた方向に突出しており、その突出端に、自走式キャリアの駆動ローラを結合できるようになっている。
【００５９】
又、図１に示すように、出力軸１３２と同心状に、歯車箱１３１の外面には、ギヤドモータ１００の取り付け固定用のインロー突部１３１Ｄが設けられ、その周囲に取り付け用ネジ孔１３１Ｃが複数設けられている。
【００６０】
図４、図５は上記のギヤドモータ１００を自走式キャリアの駆動系に取り付けた場合の例を示している。
【００６１】
ギヤドモータ１００の取り付けの向きは、図６の従来例と同じである。即ち、ギヤドモータ１００の出力軸１３２は水平に配され、その先端に走行レール２上を転動する駆動ローラ８が結合されている。モータ軸１１４は走行レール２と平行に配され、手動ブレーキ解除装置１７０の操作片１７１ｃ及びボルト１７８（操作部に相当）は、モータ１１０の下面側に位置している。
【００６２】
ギヤドモータ１００の取り付けは、水平板３１０Ａと垂直板３１０Ｂを有するＬ型フレーム３１０の上側にギヤドモータ１００を配置し、出力軸１３２と同心に設けたインロー突部１３１Ｄを、Ｌ型フレーム３１０の垂直板３１０Ｂの円形開口３１２に嵌合し、図示しないボルトを垂直板３１０Ｂから減速機１３０の歯車箱１３１に設けたねじ孔１３１Ｃ（図１参照）に締め込むことにより行われている。なお、９はレール２の側面に当たるガイドローラである。
【００６３】
上記の例では次の作用効果が得られる。
【００６４】
即ち、手動ブレーキ解除装置１７０をモータ１１０自身に装備しているので、運転停止時に手動でブレーキを解除して、モータ軸１１４を自由に回転できる状態にすることができる。従って、故障時やメンテナンス時に自走式キャリアを手動で動かすことができる。
【００６５】
しかも、手動ブレーキ解除装置１７０は、元々存在する無励磁作動ブレーキ１５０の可動鉄心１５２を、ブレーキライニング１５３から引き離すだけでよいので、単純な構造でコンパクトに構成することができ。
【００６６】
又、モータ１１０自体に手動ブレーキ解除装置１７０を装備しているので、従来のように減速機１３０にクラッチ装置を装備する必要がなくなり、構造が複雑で外形的にも大きくなりがちな減速機１３０を、コンパクトで構造の単純なものにすることができる。その結果、自走式キャリアの走行経路の周囲有効空間を広げることも可能になる。
【００６７】
又、ブレーキ解除のための操作部分は減速機１３０の通過面積内に隠れるようになっているので、減速機１３０を小さくすればするほど、それだけ自走式キャリアの走行経路の周囲有効空間を広げることができる。
【００６８】
又、ブレーキ解除のための操作部分はモータ１１０の下側にあるので、手動でのブレーキ解除操作がやりやすい。
【００６９】
又、インロー突部１３１Ｄを利用してボルトによりギアドモータ１００を自走式キャリアのフレームに取り付けているため、強固に取り付けることができ、重量物用のキャリアに適用するときにも便利である。
【００７０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無励磁作動ブレーキによるブレーキ作用を解除するための手段（手動ブレーキ解除装置）をモータ自身に装備しているので、減速機と合体してギヤドモータを構成した場合に、減速機にブレーキ作用解除のためのクラッチ装置を組み込む必要がなくなる。従って、減速機の構造の単純化と小型化が可能になり、コストダウンと、自走式キャリアのギヤドモータとして使用する場合の周囲有効空間の拡大に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態のギヤドモータの側面図
【図２】図１のII矢視図
【図３】図１のIII−III矢視断面図
【図４】上記ギヤドモータを適用した自走式キャリアの要部概略を示す側面図
【図５】図４のＶ矢視図
【図６】従来の自走式キャリアの外観を示す斜視図
【図７】従来の自走式キャリアの正面図
【図８】従来の自走式キャリアの駆動系に使用されているギヤドモータの側断面図
【図９】図８のIX−IX矢視断面図
【符号の説明】
２…走行レール（軌道）
８…駆動ローラ（車輪）
１００…自走式キャリア用ギヤドモータ
１１０…無励磁作動ブレーキ付モータ
１１４…モータ軸
１３０…減速機（変速機）
１５０…無励磁作動ブレーキ
１５２…可動鉄心（固定側部材）
１５３…ブレーキライニング（回転側部材）
１７０…手動ブレーキ解除装置
１７１…ブレーキ緩めレバー
１７１ａ…折り曲げ片（回動支点）
１７１ｂ…折り曲げ係合片（作用点）
１７１ｃ…操作片（力点、操作部）
１７５…ブラケット
１７６…ナット部材
１７８…ボルト（操作部）
３００…自走式キャリア[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is particularly suitable for application to a self-propelled carrier relates formic Yadomota coalesced and transmission and motors with non-excitation brake.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent No. 2760677 discloses a self-propelled carrier in a conveyor for use in a physical distribution system.
[0003]
As shown in FIG. 6, the self-propelled carrier 1 moves along a traveling rail (track) 2 and is arranged with a drive trolley 3 and a driven trolley 4 spaced apart in the front-rear direction, and both trolleys 3. 4 and a transported object mounting table 7 attached to the connection member 5 via a pair of front and rear hangers 6.
[0004]
As shown in FIG. 7, the drive trolley 3 is provided at a position where the drive roller (wheel) 8 that rolls on the upper surface of the upper flange of the traveling rail 2 and the upper flange and the lower flange of the traveling rail 2 are sandwiched from both sides. Two guide rollers 9 and a geared motor 20 for rotationally driving the drive roller 8 are provided.
[0005]
As shown in FIG. 6, the geared motor 20 in this case includes an electric motor 10 with a non-excitation operation brake, and a reduction gear (transmission) 11 with a clutch device positioned between the drive roller 8 and the electric motor 10. Are combined.
[0006]
When the electric motor 10 of the self-propelled carrier 1 is rotated, the driving roller 8 is rotated via the speed reducer 11 with the clutch device, and the driving trolley 3 is self-propelled on the traveling rail 2 and is connected via the connecting member 6. The transported mounting table 7 attached in this manner moves.
[0007]
Further, since the mechanical connection between the motor shaft and the drive roller 8 can be released by the function of the clutch device provided in the speed reducer 11, manual movement can be facilitated at the time of failure or maintenance.
[0008]
8 and 9 show details of the structure of the geared motor 20.
[0009]
The geared motor 20 is obtained by integrally combining an electric motor (hereinafter simply referred to as a motor) 10 and a speed reducer 11. The motor 10 includes a non-excitation brake 21 that generates a braking force when the operation is stopped at the rear. On the other hand, the speed reducer 11 includes a clutch device 23. This is because when the motor shaft 22 is locked by the braking force generated when the operation is stopped, the driving roller 8 (see FIG. 7) of the self-propelled carrier is also locked, and the self-propelled carrier can be moved manually. This is because the connection between the drive roller 8 and the motor shaft 22 can be released when necessary.
[0010]
The non-excitation actuating brake 21 releases the braking force by a spring (not shown) when the electromagnetic coil 24 is excited by supplying a driving current so that the motor shaft 22 can be rotated to supply the driving current. Is interrupted and the excitation of the electromagnetic coil 24 is released, the braking force is exerted by the spring force to brake the motor shaft 22.
[0011]
In the gear box 31 of the speed reducer 11, an output shaft 32 to which the drive roller 8 is attached and an intermediate shaft 33 arranged in parallel with the output shaft 32 are rotatably provided. The output shaft 32 is provided with an output shaft gear 34, and the intermediate shaft 33 is provided with an intermediate shaft gear 35 that meshes with the output shaft gear 34 and a hypoid gear 36. The hypoid gear 36 meshes with a hypoid pinion 37 at the tip of the motor shaft 22 that is orthogonal to the output shaft 32 in plan view.
[0012]
As shown in FIG. 9, a spline 41 is formed only in a predetermined range on the outer periphery of the intermediate shaft 33, and on the inner periphery of the intermediate shaft gear 35 fitted on the outer periphery of the intermediate shaft 33 so as to be axially slidable. A spline 42 that meshes with the spline 41 is formed. A recess 44 is formed on the outer periphery of the side of the intermediate shaft gear 35, and the protrusion 45 of the clutch device 23 is fitted into the recess 44.
[0013]
The protrusion 45 is located at an eccentric position from the rotation center of the handle 46 of the clutch device 23. By rotating the handle 46, the protrusion 45 rotates eccentrically around the rotation center of the handle 46. The intermediate shaft gear 35 is slid on the intermediate shaft 33 by the component. Therefore, by turning the handle 46, the spline engagement between the intermediate shaft gear 35 and the intermediate shaft 33 can be released, and even if the intermediate shaft gear 35 rotates, the rotation is not transmitted to the intermediate shaft 33. Can be formed.
[0014]
As a result, the self-propelled carrier can be easily moved manually by the function of the clutch device 23 when the operation is stopped at the time of power failure or inspection.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional geared motor 20 for a self-propelled carrier, the clutch device 23 is incorporated in the speed reducer 11 as a means for releasing the brake locked state by the non-excitation brake 21 when the operation is stopped. .
[0016]
However, when the clutch device 23 is incorporated in the speed reducer 11, the structure of the speed reducer 23 becomes complicated and the outer shape of the gear box 31 of the speed reducer 11 becomes large. In particular, an increase in the outer shape of the gear box 31 leads to an increase in the passage area of the geared motor accompanying the traveling of the self-propelled carrier.
[0017]
In consideration of the above circumstances, the present invention needs to incorporate a clutch device for releasing the braking action into the reduction gear (transmission) by providing a function that allows the motor itself to release the braking action by the non-excitation brake. the lost, and to provide the possibility and to conservation Yadomota simplification and downsizing of the results in the reduction gear structure.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a geared motor in which a motor and a transmission are integrated, and when a drive current is cut off, a fixed member and a rotating member are pressed against each other by a spring force to brake the motor shaft and drive. a non-excitation brake to release the brake of the motor shaft by spacing the rotary side member and the stationary member by the electromagnetic force when current is supplied by an external operation, against the force of the spring A manual brake release device capable of separating the fixed side member and the rotary side member and maintaining the state thereof, and the manual brake release device is arranged at a semi-periphery of the motor casing at a rear end portion of the motor casing. A U-shaped brake release lever is disposed along the brake casing, and both ends of the brake release lever are engaged with the motor casing so that the brake release lever is connected to the motor casing. The fixed-side member is configured so that it can be rotated slightly along the axial direction of the spring, and when the brake release lever is operated to rotate at a position close to both ends of the rotation points of the brake release lever. A force point to push back in the direction away from the rotation side member against the force is provided, and the force to rotate the brake release lever to a position farther from the both ends, which is the rotation fulcrum of the brake release lever. By providing an operation part as a force point to apply, and facing this operation part, the operation part is pushed and moved, the brake release lever is rotated, and the bolt for holding the state is arranged . It solves the above problems.
[0019]
In the present invention, the motor itself is equipped with means (manual brake releasing device) for manually separating the stationary member and the rotating member of the non-excitation brake that originally exist against the force of the spring. Accordingly, when the operation is stopped, the motor shaft is normally held in a state where it cannot be rotated by the force of the spring. However, the motor shaft can be freely rotated by releasing it manually.
[0020]
The manual brake release device in this case only needs to separate the stationary member and the rotating member of the non-excitation brake that originally existed, so it can be configured compactly with a simple structure and the cost can be reduced. .
[0021]
Since the motor itself is provided with a means (manual brake release device) that serves as a substitute for the clutch device installed in the conventional speed reducer, when the self-propelled carrier geared motor is configured with the speed reducer, the speed is reduced. It is no longer necessary to equip the machine with a clutch device, and the reduction gear, which has a complicated structure and tends to be large in outer shape, can be made compact and simple in structure.
[0022]
Further, in the present invention, as the manual brake release device, a U-shaped brake release lever is disposed at the rear end of the motor casing along the semi-periphery of the motor casing, and both ends of the brake release lever are attached to the motor casing. By engaging, the brake release lever can be rotated slightly along the axial direction of the motor casing, and the brake release lever is operated to rotate at a position close to both ends that serve as the rotation fulcrum of the brake release lever. When this is done, an action point is provided that pushes the fixed side member against the force of the spring in a direction away from the rotation side member, and is farther from both ends that are the pivot fulcrum of the brake release lever than the action point. , the operating unit as a force point exerting a force for rotating the brake loosening lever provided so as to face to the operating section, by moving down the front Stories operation unit And rotates the rake loosening lever is arranged a bolt which holds its state.
[0023]
For this reason, it is possible to move the brake release lever, release the braking force by the spring, and hold the state only by performing the screwing operation of the bolt. Thus, the braking force can be released only by a simple operation of screwing one bolt.
[0024]
In this case, the force point to be pressed with the bolt is arranged farther from the rotation fulcrum than the operating point of the brake release lever, so the burden when pressing with the bolt can be reduced, and the brake force can be released easily and reliably. It can be carried out.
[0025]
In addition, the brake release lever is arranged in a U shape along the outer periphery of the motor casing, and the bolt that is screwed into the bracket is arranged opposite the operation part, so that it protrudes outside the motor. The portion to be done can be made as small as possible, and the extra space can be minimized.
[0026]
The present invention includes, for example, a motor that drives the wheel of a self-propelled carrier that travels when the wheel rolls on a track, and a transmission that is disposed between the motor shaft of the motor and the wheel. applied to formic ya Domota for integral self-propelled carriers, the operating portion of the manual brake releasing device, the lower position of and the motor in the passage area of the transmission due to the running of the self-propelled carrier It can be set as the structure to arrange.
[0028]
According to this configuration, since the operation portion for releasing the brake is hidden within the passage area of the speed reducer, the smaller the speed reducer, the more effective space around the travel path of the self-propelled carrier can be expanded. Will be able to. Further, the operation section since the disposed under the motor, even when the installed self-propelled carriers in the space above, Ru advantage obtained that manually brake release operation is easy spear.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0030]
1 is a side view of a self-propelled carrier geared motor 100 shown as an embodiment, FIG. 2 is a II arrow view thereof, and FIG. 3 is a III-III arrow sectional view thereof.
[0031]
This geared motor 100 is obtained by integrally coupling an electric motor 110 having a non-excitation actuating brake 150 at a rear portion thereof and an orthogonal shaft gear reducer 130 in which an input axis L1 and an output axis L2 are orthogonal to each other in plan view. It is.
[0032]
The motor 110 includes a motor casing 113 that houses the stator 111 and the rotor 112, a motor shaft 114 that passes through the motor casing 113, a non-excitation operation brake 150 that is provided at the rear of the motor casing 113, and a rear portion thereof. The cooling fan 115 and a fan cover 118 that covers the cooling fan 115 are provided.
[0033]
The motor casing 113 includes a cylindrical main body casing 113A, a front end cover 113B that closes the front end opening of the main body casing 113A, and a rear end cover 113C that closes the rear end opening of the main body casing 113A. The motor shaft 114 is rotatably supported by a front bearing 116 disposed on the front end cover 113B and a rear bearing 117 disposed on the rear end cover 113C. The front end of the motor shaft 114 protrudes outside through the front end cover 113B, and a hypoid pinion 120 is formed at the protruding end. The rear end of the motor shaft 114 protrudes into the fan cover 118 from the rear end cover 113C, and the cooling fan 115 is attached to the protruding end.
[0034]
The non-excitation brake 150 includes an electromagnetic coil 151 incorporated in the rear end cover 113C, a ring plate-shaped movable iron core (fixed side member) 152, a brake lining (rotary side member) 153, a movable iron core holding bracket 154, And a spring (not shown). Here, a part of the rear end cover 113C functions as the fixed core 160 when energized (excited) because the electromagnetic coil 151 is incorporated.
[0035]
The movable core holding bracket 154 is attached to the rear end cover 133C with a plurality of bolts 155 equally distributed in the circumferential direction, and the rear end cover 133C is installed in a space between the movable core holding bracket 154 and the rear end cover 133C. A movable iron core 152 and a brake lining 153 are arranged in order from the side.
[0036]
The brake lining 153 is splined to the rear end of the motor shaft 114 and rotates integrally with the motor shaft 114. The movable iron core 152 is prevented from rotating by the bolt 155 and is slidably held on the bolt 155. A spring (not shown) is accommodated in the rear end cover 133 </ b> C and presses the movable iron core 152 against the brake lining 153.
[0037]
The operation of the non-excitation brake 150 is as follows.
[0038]
When drive current is not supplied or when supply of drive current is interrupted, the movable iron core 152 is pressed against the brake lining 153 by the force of a spring (not shown), so that the brake lining 153 cannot rotate. Thus, the motor shaft 114 is braked, and the self-propelled carrier can be prevented from moving due to some vibration or impact during non-operation.
[0039]
On the other hand, when the drive current is supplied, the movable iron core 152 is separated from the brake lining 153 by being attracted to the fixed iron core 160 (rear end cover 133C) side against the force of the spring. Can be freely rotated, and the braking state of the motor shaft 114 is released.
[0040]
As described above, the non-excitation brake 150 generates a braking force by the spring force when the operation is stopped, and brakes the motor shaft 114. Conventionally, in this braking state, Even during maintenance, the drive roller of the self-propelled carrier remains locked, and the carrier cannot be moved manually. Decrease the brake so that it can be released manually in the event of a failure. The machine was equipped with a clutch device.
[0041]
However, in this geared motor 100, the manual brake release device 170 for manually releasing the brake force of the non-excitation operation brake 150 on the motor 110 with the non-excitation operation brake is canceled by providing the reduction gear 130 with the clutch device. Is provided.
[0042]
As shown in FIG. 1 (or FIG. 2, FIG. 4), as a manual brake release device 170, the outer periphery of the rear end cover 113C of the motor casing 131 is U-shaped along the outer periphery of the lower half of the rear end cover 113C. The brake release lever 171 is arranged.
[0043]
The brake release lever 171 is formed by bending and bending a plate material. The brake release lever 171 is bent inward at both ends, and the engagement piece 171b with respect to the movable iron core 152 at a position slightly spaced from both ends. In addition, an operation piece (operation part) 171c that is bent outward is provided at a lower end part that is an intermediate part in the circumferential direction. The operation piece 171c is located farthest from the bent pieces 171a at both ends.
[0044]
Then, by fitting the bent pieces 171a formed at both ends into the engagement holes 172 formed at substantially both ends of the horizontal diameter of the rear end cover 113C, the brake release lever 171 is set with both ends as fulcrums. As shown by the two-dot chain line in FIG. 1 along the axial direction of the motor casing 113, the motor casing 113 is attached so as to be minutely rotatable.
[0045]
The engagement hole 172 is provided slightly above the position where the ring plate-shaped movable iron core 152 passes in the horizontal diameter. In this attached state, the engagement holes 172 are bent at both ends fitted into the engagement holes 172. The piece 171a serves as a rotation fulcrum, and the bending engagement piece 171b on the lower side thereof hits the position where the horizontal diameter of the movable iron core 152 passes as an action point. The engagement piece 171b serves to push the movable iron core 152 back toward the fixed iron core 160, and is formed in a flat plate shape so as to strike the movable iron core 152 in a well-balanced manner.
[0046]
The brake release lever 171 attached in this way is almost hidden behind the fan cover 118, but only the operation piece 171c as a force point for applying a force for rotating the brake release lever 171 is a fan. It protrudes outside the cover 118. The operation piece 171c is located just below the motor 110, and a bolt 178 that pushes and moves the operation piece 171c is disposed opposite to the operation piece 171c.
[0047]
The bolt 178 is screwed into the fixing nut member 176 of the bracket 175 attached to the fan cover 118. By tightening the bolt 178, the operation piece 171c is pushed and moved by the tip of the bolt 178, and the brake release lever 171 can be rotated.
[0048]
A return spring 174 is interposed between the rear end cover 113C and the brake release lever 171 so that the brake release lever 171 returns to its original position when the bolt 178 is released.
[0049]
The operation of the manual brake release device 170 is as follows.
[0050]
When the bolt 178 is tightened, the operation piece 171c is pushed and the brake release lever 171 rotates with the bent pieces 171a at both ends as fulcrums, and the engagement piece 171b as the action point does not show the movable iron core 152. Push back against the fixed iron core 160 against the spring force. Therefore, the press contact between the movable iron core 152 and the brake lining 153 is released, and the motor shaft 114 can freely rotate.
[0051]
In this case, the force point (operation piece 171c) to be pressed by the bolt 178 is arranged farther from the rotation fulcrum (bending piece 171a) than the operating point (engagement piece 171b) of the brake release lever 171. The load at the time of pushing back with 178 can be reduced, and the brake force can be easily and reliably released with one bolt 178.
[0052]
Further, the brake release lever 171 is arranged in a U shape along the outer periphery of the rear end cover 113C of the motor 110, and a bolt 178 screwed into the bracket 175 is disposed opposite to the operation piece 171c. Therefore, the portion protruding outside the motor 110 can be made as small as possible, and the extra space can be minimized.
[0053]
Since the motor 110 itself is equipped with means for manually releasing the brake force in this way, the reduction gear 130 is not provided with a clutch device.
[0054]
As shown in FIG. 3, the speed reducer 130 and the motor 110 are integrated by connecting the gear box 131 and the front end cover 113 b with a bolt 200, whereby the motor shaft 114 is integrated with the input axis of the speed reducer 130. Located on L1.
[0055]
The gear box 131 of the speed reducer 130 includes an output shaft 132 positioned on the output axis L2 that is orthogonal to the input axis L1 (in plan view), and an intermediate shaft 133 that is disposed in parallel with the output shaft 132. However, it is rotatably supported by bearings 141-144. The output shaft 132 is provided with an output shaft gear 134, and the intermediate shaft 133 is provided with an intermediate shaft gear 135 that meshes with the output shaft gear 134 and a hypoid gear 136. The hypoid gear 136 meshes with the hypoid pinion 120 at the tip of the motor shaft 114 that is orthogonal to the output shaft 32.
[0056]
Although the speed reducer 130 not equipped with the clutch device is configured here in a simple structure and small and compact, the motor 110 is still viewed from the front (the direction in which the motor shaft 114 extends) as shown in FIG. The externally protruding portion of the manual brake release device 170 provided on the side is hidden behind the size of the gear box 131 so that it cannot be seen. Therefore, when the geared motor 100 is moved in the axial direction of the motor 110, the manual brake releasing device 170 does not become an obstacle to narrowing the surrounding effective space.
[0057]
A terminal box 129 is attached to the side surface of the motor casing 113.
[0058]
The output shaft 132 of the speed reducer 130 protrudes in the direction in which the terminal box 129 is provided, and a self-propelled carrier driving roller can be coupled to the protruding end.
[0059]
As shown in FIG. 1, concentric with the output shaft 132, an outer surface of the gear box 131 is provided with an inlay protrusion 131D for fixing the geared motor 100, and a plurality of mounting screw holes 131C are provided around the protrusion. Is provided.
[0060]
4 and 5 show an example in which the above geared motor 100 is attached to a self-propelled carrier drive system.
[0061]
The mounting direction of the geared motor 100 is the same as that of the conventional example of FIG. That is, the output shaft 132 of the geared motor 100 is disposed horizontally, and the driving roller 8 that rolls on the traveling rail 2 is coupled to the tip thereof. The motor shaft 114 is arranged in parallel with the traveling rail 2, and the operation piece 171 c and the bolt 178 (corresponding to the operation unit) of the manual brake release device 170 are located on the lower surface side of the motor 110.
[0062]
The geared motor 100 is mounted by placing the geared motor 100 on the upper side of the L-shaped frame 310 having the horizontal plate 310A and the vertical plate 310B, and using the spigot protrusion 131D provided concentrically with the output shaft 132 as the vertical plate 310B of the L-shaped frame 310. This is performed by fitting a bolt (not shown) from a vertical plate 310B into a screw hole 131C (see FIG. 1) provided in the gear box 131 of the speed reducer 130. Reference numeral 9 denotes a guide roller that hits the side surface of the rail 2.
[0063]
In the above example, the following effects can be obtained.
[0064]
That is, since the manual brake release device 170 is mounted on the motor 110 itself, the brake can be manually released when the operation is stopped, and the motor shaft 114 can be freely rotated. Therefore, the self-propelled carrier can be manually moved at the time of failure or maintenance.
[0065]
Moreover, the manual brake release device 170 can be configured compactly with a simple structure because it is only necessary to pull the movable iron core 152 of the non-excitation operation brake 150 that originally exists from the brake lining 153.
[0066]
Further, since the motor 110 itself is equipped with the manual brake release device 170, it is not necessary to equip the speed reducer 130 with a clutch device as in the prior art, and the speed reducer 130, which has a complicated structure and tends to be large in outer shape. Can be made compact and simple in structure. As a result, it is also possible to expand the effective space around the travel route of the self-propelled carrier.
[0067]
In addition, since the operation part for releasing the brake is hidden within the passage area of the speed reducer 130, the smaller the speed reducer 130, the more effective space around the traveling path of the self-propelled carrier is increased. be able to.
[0068]
Further, since the operation part for releasing the brake is located below the motor 110, it is easy to perform the manual brake releasing operation.
[0069]
In addition, since the geared motor 100 is attached to the frame of the self-propelled carrier by the bolt using the inlay protrusion 131D, it can be firmly attached and is convenient when applied to a heavy-weight carrier.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the motor itself is equipped with a means (manual brake release device) for releasing the braking action by the non-excitation brake, the geared motor is configured by combining with the reduction gear. In this case, it is not necessary to incorporate a clutch device for releasing the brake action in the reduction gear. Therefore, simplification and downsizing of the structure of the reduction gear are possible, which can contribute to cost reduction and expansion of the surrounding effective space when used as a geared motor of a self-propelled carrier.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a geared motor according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a sectional view taken along arrow II in FIG. 1. FIG. 3 is a sectional view taken along line III-III in FIG. FIG. 5 is a side view showing an outline of the main part of the self-propelled carrier. FIG. 5 is a perspective view showing an appearance of a conventional self-propelled carrier. FIG. 7 is a front view of the conventional self-propelled carrier. 8 is a side sectional view of a geared motor used in a conventional self-propelled carrier drive system. FIG. 9 is a sectional view taken along the line IX-IX in FIG.
2 ... Running rail (track)
8 ... Driving roller (wheel)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 100 ... Self-propelled carrier geared motor 110 ... Non-excitation brake motor 114 ... Motor shaft 130 ... Reducer (transmission)
150 ... Non-excitation brake 152 ... Movable iron core (fixed side member)
153 ... Brake lining (rotary member)
170 ... Manual brake release device 171 ... Brake release lever 171a ... Bending piece (rotating fulcrum)
171b: Bending engagement piece (action point)
171c: Operation piece (power point, operation unit)
175 ... Bracket 176 ... Nut member 178 ... Bolt (operation part)
300 ... Self-propelled carrier

Claims

In a geared motor that integrates a motor and a transmission,
When the supply of drive current is interrupted, the fixed side member and the rotary side member are pressed against each other by the spring force to brake the motor shaft, and when the drive current is supplied, the fixed side member is a non-excitation brake to release the brake of the motor shaft by spacing the rotary member,
The operation from the outside, and a manual brake releasing device capable of keeping the and its state is separated the rotation-side member and the fixed member against the force of the spring,
The manual brake release device arranges a U-shaped brake release lever along the outer periphery of the motor casing at the rear end of the motor casing, and engages both ends of the brake release lever with the motor casing. The brake release lever is configured so as to be able to turn slightly along the axial direction of the motor casing, and is fixed when the brake release lever is operated to rotate at a position close to both ends that serve as the rotation fulcrum of the brake release lever. An action point is provided to push the side member back in the direction away from the rotation side member against the force of the spring, and the brake release lever is placed at a position farther from both ends that are the pivot fulcrum of the brake release lever than the action point. An operation unit is provided as a point of force to apply the force for rotation, and the brake release lever is rotated by pushing and moving the operation unit opposite to the operation unit. Allowed and Giyado motor, characterized in that it is configured to arranged the bolts to hold its state.

Oite to claim 1,
The geared motor integrates a motor that drives the wheel of a self-propelled carrier that travels by rolling the wheel on a track, and a transmission that is disposed between the motor shaft of the motor and the wheel. a formic ya Domota for self-propelled carriers,
Geared motor for a self-propelled carrier of the operating portion of the front Symbol manual brake releasing device, characterized in that located in the lower position of and the motor in the passage area of the transmission due to the running of the self-propelled carrier.