JP4157536B2 - プログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラム - Google Patents

プログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラム Download PDF

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Description

この発明は、記憶部にデータを記憶しプログラムを実行するプログラム実行装置等に関し、特に任意時点におけるスナップショットを効率よく取得することができるプログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラムに関するものである。
従来、サーバシステムなどに障害が発生した場合には、この障害発生にかかる原因を究明するため、障害発生時の情報であるダンプ情報をメモリまたは仮想メモリなどから取り出し、磁気ディスク等の記憶装置に退避させている。
しかし、メモリまたは仮想メモリに記憶されたダンプ情報を全て記憶装置に退避させた後に、サーバシステムを復旧させる必要があるため、サーバシステムは、迅速にユーザに対するサービスを再開することができないという問題があった。
そこで、特許文献1では、運用系サーバと待機系サーバとを設置し、運用系サーバに障害が発生した場合に、運用系サーバのダンプ情報を待機系サーバに転送し、転送したダンプ情報を待機系サーバによって記憶装置に記憶させると共に、運用系サーバを復旧させる技術が公開されている。
また、特許文献2では、二重化した主記憶装置をサーバに設置し、サーバに障害が発生した場合に、二重化した主記憶装置を相互に切り離してそれぞれ個別の主記憶装置として機能させ、一方の主記憶装置を利用してサーバを復旧させると共に、他方の主記憶装置を利用してダンプ情報を保持させる技術が公開されている。
特開2001−290677号公報 特開平7−234808号公報
しかしながら、かかる従来の技術では、任意の時点でのメモリ内のデータを効率よく取得することができないという問題があった。
なぜなら、特許文献1に公開された技術では、ダンプ情報を取得する場合に、運用系サーバに記憶されたダンプ情報を待機系サーバに転送する必要があり、運用系サーバから待機系サーバへのダンプ情報転送が遅れた場合には、運用系サーバを迅速に復旧させることができないからである。
また、特許文献2に公開された技術では、一度ダンプ情報を取得した際に、二重化された主記憶装置が切り離されてしまうため、再度、任意の時点でダンプ情報を取得する場合には、主記憶装置を再び二重化する必要があるため、膨大な時間およびコストが必要となってしまう。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、任意の時点におけるスナップショットを効率よく取得することができるプログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるプログラム実行装置は、記憶部にデータを記憶しプログラムを実行するプログラム実行装置であって、サスペンド機能を利用して、前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手段と、前記記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるマイグレーション実行手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、プログラム実行装置は、サスペンド機能を利用して、前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させる。
また、請求項2の発明に係るプログラム実行装置は、請求項1の発明において、前記マイグレーション実行手段は、前記他装置がプログラム実行するために必要な最小限のデータのみを該他装置に転送し、未転送のデータは前記他装置のデータ要求に応じて転送することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、プログラム実行装置は、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、他装置がプログラムを実行するために必要な最小限のデータのみを他装置に転送し、未転送のデータは他装置のデータ要求に応じて転送する。
また、請求項の発明に係るプログラム実行装置は、請求項1の発明において、前記マイグレーション実行手段は、自装置のプログラム実行中に前記記憶部に記憶されたデータを部分的に他装置に転送し、マイグレーション実行時には前記記憶部から他装置に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを他装置に転送することを特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行装置は、自装置のプログラム実行中に記憶部に記憶されたデータを部分的に他装置に転送し、マイグレーション実行時には記憶部から他装置に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを他装置に転送する。
また、請求項の発明に係るプログラム実行装置は、請求項1〜のいずれか一つに記載の発明において、前記記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するスナップショット採取手段を更に備えたことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行装置は、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させ、自装置の記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取する。
また、請求項にかかるプログラム実行方法は、記憶部にデータを記憶し、アクセス凍結手段とマイグレーション実行手段を有する運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にプログラムを実行させるプログラム実行方法であって、前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、サスペンド機能を利用して、前記運用系計算機の前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結工程と、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを待機系計算機にマイグレーションし、運用系計算機が実行していたプログラムを前記待機系計算機に実行させるマイグレーション実行工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、サスペンド機能を利用して、前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させる。
また、請求項にかかるプログラム実行方法は、請求項の発明において、前記マイグレーション実行工程は、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記待機系計算機のプログラム実行に必要なデータのみを前記運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは前記待機系計算機のデータ要求に応じて前記運用系計算機から転送することを特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結し、待機系計算機がプログラムを実行するために必要なデータのみを運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは待機系計算機のデータ要求に応じて転送する。
また、請求項にかかるプログラム実行方法は、請求項またはの発明において、前記アクセス凍結工程は、前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、前記運用系計算機の記憶部のデータを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせるスワップアウト実行工程と、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結する凍結工程とを含んだこと特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、運用系計算機の記憶部のデータを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、このスワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結する。
また、請求項にかかるプログラム実行方法は、請求項5、6または7の発明において、前記マイグレーション実行工程は、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、サスペンド機能を利用して前記運用系計算機を停止させる前記運用系計算機の停止工程と、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機の記憶部に転送する転送工程と、前記待機系計算機の前記マイグレーション実行手段が、レジューム機能を利用した前記待機系計算機の実行再開工程と、前記運用系計算機の記憶部から前記待機系計算機の記憶部へデータをスワップインするスワップイン実行工程とを含んだことを特徴とする。
この請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、前記待機系計算機におけるページフォルトを引き金にして、仮想的な記憶部に対してスワップイン要求を発生し、前記運用系計算機の凍結された記憶部のデータを前記待機系計算機の記憶部へ転送することによってスワップインする。
また、請求項にかかるサービス提供プログラムは、記憶部にデータを記憶し、アクセス凍結手段とマイグレーション実行手段を有する運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にサービスを提供させるサービス提供プログラムであって、前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、サスペンド機能を利用して、前記運用系計算機の前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手順と、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機にマイグレーションし、前記運用系計算機が提供していたサービスを前記待機系計算機に提供させるマイグレーション実行手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この請求項にかかるサービス提供プログラムは、運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結し、運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを待機系計算機にマイグレーションし、運用系計算機が実行していたプログラムを前記待機系計算機に実行させる。
請求項1の発明によれば、プログラム実行装置は、サスペンド機能を利用して、記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるので、サービス提供を滞らせることなく、マイグレーションを行うことができる。また、任意の時点(例えば、スワップアプトが完了してから完了通知を要求元<OSカーネル部>に行う前までの期間)でのスナップショットを採取することを複雑な処理を行うことなく可能にすると共に、スナップショットを得るための停止時間を最小限に抑えることができる。
また、請求項2の発明によれば、プログラム実行装置は、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、他装置がプログラムを実行するために必要な最小限のデータのみを他装置に転送し、未転送のデータは他装置のデータ要求に応じて転送するので、迅速に自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させることができる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行装置は、自装置のプログラム実行中に記憶部に記憶されたデータを部分的に他装置に転送し、マイグレーション実行時には記憶部から他装置に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを他装置に転送するので、迅速に自装置が行っていたプログラムを他装置に実行させることができる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行装置は、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させ、自装置の記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するので、サービス提供を滞らせることなく、マイグレーションを行うことができ、かつ任意時点でのスナップショットを効率よく採取することができる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、サスペンド機能を利用して、記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるので、サービス提供を滞らせることなく、マイグレーションを行うことができる。また、任意の時点(例えば、スワップアプトが完了してから完了通知を要求元<OSカーネル部>に行う前までの期間)でのスナップショットを採取することを複雑な処理を行うことなく可能にすると共に、スナップショットを得るための停止時間を最小限に抑えることができる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結し、待機系計算機がプログラムを実行するために必要なデータのみを運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは待機系計算機のデータ要求に応じて転送するので、迅速に運用系計算機が実行していたプログラムを待機系計算機に実行させることができる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、サスペンド機能を利用して運用系計算機の記憶部のデータを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、このスワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するので、ディスクドライバに機能を追加するだけでOSに新たな機能を追加することなくマイグレーションを実行可能となる。
また、請求項の発明によれば、プログラム実行方法は、前記待機系計算機におけるページフォルトを引き金にして、仮想的な記憶部に対してスワップイン要求を発生し、前記運用系計算機の凍結された記憶部のデータを前記待機系計算機の記憶部へ転送することによってスワップインするので、ディスクドライバに機能を追加するだけでOSに新たな機能を追加することなくマイグレーションが実行可能となる。
また、請求項の発明によれば、サービス提供プログラムは、サスペンド機能を利用して、記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、データを記憶した記憶部に対するアクセスを凍結し、記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるので、サービス提供を滞らせることなく、マイグレーションを行うことができる。また、任意の時点(例えば、スワップアプトが完了してから完了通知を要求元<OSカーネル部>に行う前までの期間)でのスナップショットを採取することを複雑な処理を行うことなく可能にすると共に、スナップショットを得るための停止時間を最小限に抑えることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るプログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本実施例にかかるシステムの概念について説明する。図1は、本実施例にかかるシステムの概念を説明するための説明図である。なお、本実施例では、サーバ100,200がネットワークを介して接続されている場合について説明する。
図1に示すように、任意の時点で、サーバ100のメモリ内に記憶されたデータをスナップショットとして取り出す場合には、サーバ100は、サービスを一旦停止する。そして、サーバ100は、メモリ内に記録されたデータのうち、サービス提供をする上で必要最小限のデータをサーバ200に転送し、サーバ100が行っていたサービスをサーバ200に提供させる。
サーバ200は、サービスを提供する過程において、ページフォルトが発生した場合には、対応するデータをサーバ100に要求(オンデマンドで要求)し、足りないデータを補っていく。そして、サーバ100は、スナップショット採取し、採取したスナップショットをハードディスクなどに保存する。
このように、サーバ100のスナップショットを採取する場合には、最小限のデータをサーバ200に転送し、直ちにサーバ100が行っていたサービス提供をサーバ200に提供させることができるので、任意の時点にかかるスナップショット採取を効率よく実行できると共に、サービス提供が途切れる期間が非常に短いため、頻繁にスナップショットを採取することができる。
また、サーバ200がサーバ100の代わりにサービスの提供を行っているため、サーバ100側では、スナップショットにかかる記録をゆっくりかつ確実に行うことができる。
次に、スナップショット採取時にサーバ100および200の間で行われるマイグレーションについて説明する。図2は、スナップショット採取時にサーバ100および200の間で行われるマイグレーションを説明するための説明図である。同図に示すように、スナップショットを採取する場合には、サーバ100は、動作中のプロセスを停止し、サスペンド機能を利用して、メモリ100a内のデータ(スワップアウト不可能な領域に記録されたデータを除く)を仮想RAM(Random Access Memory)ディスク100bにスワップアウトさせ、ハードウェア100cを停止させる。
仮想RAMディスクの実際にデータを記憶しておく場所はサーバの記憶部(メモリ)であり、スワップアウトはデータの記憶場所(ディスクのオフセット)とメモリのアドレスの対応表であるページテーブルの管理だけを行い、実際のメモリ転送は行わないので、スワップ処理は瞬時に終了する。
そして、サーバ100は、OS(Operating System)を動作させる上で必要最小限のデータ(カーネル等にかかわるデータを含む)のスナップショットを作成し(以下、OSスナップショット)、ハードウェア100cを再開させ、OSスナップショット100fをサーバ200に転送し、サーバ100にかかるIP(Internet Protocol)アドレスなどを変更する。
サーバ200は、OSスナップショット100fを受信した場合に、メモリ200aにこのOSスナップショット100fを格納し、OSスナップショット100fによってプロセスを再開させる。
そして、サーバ200がプロセスを再開させた後に、ページフォルト(page fault)が発生した場合には、サーバ200は対応するページをサーバ100に要求し、サーバは要求されたページを仮想RAMディスク100bから検索すると共に、検索したページをサーバ200に転送する。
サーバ200は、サーバ100から転送されたページを、メモリ200aにスワップインする。なお、サーバ100は、仮想RAMディスク100bに格納されたデータをスナップショットとしてディスク100eに保存する。
このように、サーバ100は、仮想RAMディスク100bを利用してメモリ100aのデータをスワップアウトし、サスペンド機能を利用してOSを停止し、サーバ200は、レジーム機能を利用してOSの実行を再開し、仮想RAMディスク200を利用してスワップインを行うことでマイグレーションが実行可能となるので、従来のマイグレーション技術のように、既存のOSにマイグレーションを行うための新しい機能を組み込む必要性を無くすことができると共に、マイグレーションにかかる信頼性を向上させることができる。
次に、本実施例にかかるサーバ100および200の構成について説明する。図3は、本実施例にかかるサーバ100および200の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ100は、インターフェース部110と、OSカーネル部120と、ディスクドライバ部130と、記憶部140と、仮想RAMディスク150と、スナップショット保存処理部160とスナップショット記憶部170とを有し、サーバ200は、インターフェース部210と、OSカーネル部220と、ディスクドライバ部230と、記憶部240とを有する。
インターフェース部110は、所定の通信プロトコルを利用してサーバ200と通信を行う処理部であり、OSカーネル部120は、ディスクドライバ部130に対してデータの書き込み/読み込み要求またはスワップアウト要求などを行う処理部である。
ディスクドライバ部130は、記憶部140に記憶されたデータを仮想RAMディスク150にスワップアウトし、スワップアウトしたデータをサーバ200にマイグレーションする処理部である。
ここで、ディスクドライバ130の処理を具体的に説明する。ディスクドライバ部130は、OSカーネル部120からスワップアウト要求を受付けた場合に、記憶部140に記憶されたAP(Application)データ140aおよびOSデータ140bをスワップアウトする要求を受付ける。このとき、要求を受付けるだけで特に何も処理を行わない。ここに、APデータ140aは、所定のアプリケーションプログラムを実行するためのデータであり、OSデータ140bはOSにかかるプログラムを実行するためのデータである。
ディスクドライバ130は、処理完了通知をOSカーネル部120にあえて行わないことで、記憶部140に対するアクセスを凍結させ、記憶部140に記憶されたAPデータ140aおよびOSデータ140bが書き換えられないようにする。
また、ディスクドライバ部130は、記憶部140のデータを一括してサーバ200に転送するのではなく、非特許文献(ACM Computing Survey, Vol.32, No.3 September 2000, pp.241-299)によって公開された技術を利用して、OSを実行させるために最低限必要となるデータのスナップショット(OSスナップショット)を、OSデータ140bを基に作成し、このOSスナップショットをサーバ200に転送する。また、このOSスナップショットは、後にスナップショット記憶部170に保存するために、仮想RAMディスク150のスナップショットデータ150bに記録する。
そして、ディスクドライバ部130は、サーバ200からのページ要求(ページフォルトによるページ要求)を受付けた場合には、要求されたページのアドレス情報を、ページテーブル150aを基に特定し、特定したアドレス情報に位置するページをサーバ200に転送する。ここに、ページテーブル150aは、スワップアウトされた各ページと、各ページのアドレス情報との関係を示すテーブルである。
スナップショット保存処理部160は、仮想RAMディスク150に記憶されたスナップショットデータ150bのスナップショットを作成し、作成したスナップショットと記憶部140のデータをスナップショット記憶部170に記憶させる処理部である。スナップショット記憶部170は、スナップショット保存処理部160が作成したスナップショットを記憶する記憶部である。
インターフェース部210は、所定の通信プロトコルを利用して、サーバ100と通信を行うための処理部であり、OSカーネル部220は、ディスクドライバ部230に対してデータの書き込み/読み込み要求またはスワップアウト要求などを行う処理部である。
ディスクドライバ部230は、ページフォルトが発生した場合にOSカーネル部220からスワップイン要求を受付け、該当するページをサーバ100に要求し、スワップインを実行する処理部である。
ここで、ディスクドライバ230の処理を具体的に説明する。ディスクドライバ部230は、サーバ100からOSスナップショットを取得した場合に、取得したOSスナップショットを記憶部240にOSデータ240bとして記憶し、このOSデータ240bによってプロセスを開始し、サーバ100が行っていたサービスの提供を行う。
なお、サービス提供を開始した場合に、ディスクドライバ部230は、OSカーネル部220に対して、スワップアウト要求を棄却する旨を通知する。これは、完了通知を行わなかったために、サーバ100から取得したOSスナップショットにディスクドライバ部130に対するスワップアウト要求が残っているためである。
また、ディスクドライバ230は、サーバ100上で仮想RAMディスクにスワップアウトした全てのページについて、ページ無効化を行う。これにより記憶部240にまだ転送されていないページをサーバ200がアクセスした場合に、ページフォルトが発生し、ディスクドライバ230に対しスワップイン要求が発生する。
なお、ディスクドライバ230は、スワップイン要求を受付けた場合には、対応するページをサーバ100に要求し、要求したページをサーバ100から受信した場合には、受信したデータを記憶部240に記憶させる。そして、ディスクドライバ230は、スワップインが完了した場合には、スワップインが完了した旨をOSカーネル部220に通知する。
次に、本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うスナップショット採取開始からサービス再開までの処理について説明する。図4は、本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うスナップショット採取開始からサービス再開までの処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、サーバ100は、ディスクドライバ部130がOSカーネル部120からスワップアウト要求を受付けた場合に、操作対象となるデータを先頭ページにセットし(ステップS101)、OSを実行するのに必要不可欠であるカーネルが予約したページか否かを判定する(ステップS102)。
カーネルが予約したページである場合には(ステップS102、Yes)、操作対象は最後ページか否かを判定する(ステップS103)。一方、カーネルが予約したページでない場合には(ステップS102,No)、仮想RAMディスク150にスワップアウトし(ステップS104)、ステップS103に移行する。
操作対象が最終ページでない場合には(ステップS103,No)、操作対象を次のページにセットし(ステップS105)、ステップS102に移行する。一方、操作対象が最終ページである場合には(ステップS103,Yes)、カーネルの予約ページのコピーを作成し(ステップS106)、カーネルの予約ページ(OSスナップショット)をサーバ200に送信する(ステップS107)。
そして、スワップアウトしたページをスナップショット保存処理部160がスナップショット記憶部170に保存し、ディスクドライバ部130はサーバ200からのページフォルトによるページ要求待ちの状態に移行する(ステップS109)。
続いて、サーバ200は、ディスクドライバ部230がカーネル予約ページを受信し(ステップS110)、受信したカーネル予約ページと実行中のカーネルとを入れ替え(ステップS111)、操作対象を先頭ページにセットし(ステップS112)、スワップアウト処理したページか否かを判定する(ステップS113)。
スワップアウト処理したページでない場合には(ステップS113,No)、操作対象は最終ページが否かを判定する(ステップS114)。一方、スワップアウト処理したページである場合には(ステップS113,Yes)、スワップアウト要求をキャンセルしページを無効化し(ステップS115)、ステップS114に移行する。
操作対象が最終ページでない場合には(ステップS114,No)、操作対象を次のページにセットし(ステップS116)、ステップS113に移行する。一方、操作対象が最終ページである場合には(ステップS114,Yes)、サーバ200は、サーバ100が行っていたサービスを再開する(ステップS117)。
次に、本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うサービス再開後の処理について説明する。図5は、本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うサービス再開後の処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、サーバ100は、ディスクドライバ部130がサーバ200からのページ要求のリクエスト待ちを行い(ステップS201)、サーバ200は、ディスクドライバ部230がスワップイン要求をOSカーネル部220から受付け(ステップS202)、ページフォルトが発生した場合に、ページ要求をサーバ100に行う(ステップS203)。
そして、ディスクドライバ部130がページ要求を受信し(ステップS204)、ページテーブル150aを検索し、該当アドレスを取得し(ステップS205)、アドレスに対応するページの転送指示を行い(ステップS206)、ページをサーバ200に転送する(ステップS207)。
サーバ200は、ステップS203の後、ページの受信指示を行い(ステップS208)、ディスクドライバ部230がページを受信し、ページのデータを記憶部240に格納し(ステップS209)、スワップインが完了した場合に、スワップイン完了通知をOSカーネル部220に通知する(ステップS210)。
このように、ディスクドライバ部130がカーネル予約ページにかかるスナップショットを作成し、作成したスナップショットをサーバ200に送信してサーバ100が提供していたサービスを提供させ、残りのページはオンデマンドでサーバ200に転送すると共に、スナップショット保存処理部160が仮想RAMディスク150に記憶されたスナップショットデータ150bと凍結された記憶部140のデータをスナップショットデータとしてスナップショット記憶部170に保存するので、任意の時点におけるスナップショットを効率よく採取することができる。
上述してきたように本実施例にかかるサーバ100は、ディスクドライバ部130がOSカーネル部120からスナップショット要求を受付けた場合に、OSスナップショットを作成し、作成したOSスナップショットをサーバ200に転送すると共に、記憶部140に記憶されたデータを仮想RAMディスクにスワップアウトし、記憶部140に対するアクセスを凍結する。
そして、サーバ200からページ要求を受信した場合には、要求されたページを仮想RAMディスク150から検索し、検索したページをサーバ200に転送する。また、スナップショット保存処理部160は、仮想RAMディスクに記憶されたデータのスナップショット150bと凍結された記憶部140のデータをスナップショット記憶部170に保存するので、任意の時点におけるスナップショットを効率よく採取することができる。
また、サーバ100の状態を、スナップショット採取前に戻したい場合には、従来ではディスクからスナップショットを読み出して記憶部140にわざわざ展開するという処理が必要であったが、本発明では、記憶部140に対するアクセスの凍結を解除するだけで元の状態に戻すことができる。
なお、本実施例では一例として、ディスクドライバ部130がサーバ200にマイグレーションを実行する場合にCOR(Copy On Reference)方式を用いて行う場合を示したが、これに限定されるものではなく、precopy方式を利用してマイグレーションを実行しても良い。
すなわち、ディスクドライバ部130は、サーバ100がサービス提供中に記憶部140に記憶されたデータをページ単位でサーバ200に転送しておき、マイグレーションを実行する場合には、ページを転送してからマイグレーションを実行するまでの間に変更があったページのみをサーバ200に転送し、サーバ200にサーバ100が行っていたサービス提供を効率よく行わせることができる。
ところで、本実施例では、2台のサーバ100、200間でマイグレーションを実行し、サーバ100のスナップショットを採取する場合を示したが、複数のサーバなどを用意して、各サーバにスナップショットを残しながらOSが各サーバを渡り歩くようにして、任意の過去の状態を再現することもできる。
図6は、複数のサーバを用意して、複数のスナップショットを採取する手法を説明するための説明図である。図6では、説明の便宜上、5台のサーバを利用する場合について説明する。
同図に示すように、5台のサーバ10〜50を用意して、毎日スナップショットを採取することで、採取したスナップショットを基に、任意の日数前の状態にサーバを瞬時に戻すことができる。
すなわち、1日目にサーバ10のデータをサーバ20にマイグレートしてスナップショット1を採取し、2日目にサーバ20のデータをサーバ30にマイグレートしてスナップショット2を採取し、3日目にサーバ30のデータをサーバ40にマイグレートしてスナップショット3を採取し、4日目にサーバ40のデータをサーバ50にマイグレートしてスナップショット4を採取する。そして、例えば、1日目の状態にサーバを戻す場合には、スナップショット1を利用することで瞬時に1日目の状態にサーバを戻すことができる。
また、図7に示すように、サーバ2台を用意して相互にマイグレートを実行し、スナップショットを複数採取することも可能である。図7は、2台のサーバを利用して、複数のスナップショットを採取する手法を説明するための説明図である。なお、この場合、サーバ60がサーバ70に対してマイグレーションを実行し、スナップショットを取得した場合には、転送元のメモリに対するアクセス凍結をドライバが解除する(スワップアウト要求に対する完了通知を行う)。
また、サーバは、OSのマイグレーションを複数のサーバに対して行い、転送元の仮想RAMディスクドライバが複数のサーバに対してスナップショットを転送しておくことで、転送元のサーバに故障が発生した場合に、サーバ故障に対する調査を複数人が行うこともできる。
(付記1)記憶部にデータを記憶しプログラムを実行するプログラム実行装置であって、
前記記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手段と、
前記記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるマイグレーション実行手段と、
を備えたことを特徴とするプログラム実行装置。
(付記2)前記マイグレーション実行手段は、前記他装置がプログラム実行するために必要な最小限のデータのみを該他装置に転送し、未転送のデータは前記他装置のデータ要求に応じて転送することを特徴とする付記1に記載のプログラム実行装置。
(付記3)前記アクセス凍結手段は、サスペンド機能を利用して、前記記憶部のデータを仮想的な記憶部にスワップアウトさせるスワップアウト実行手段と、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで前記記憶部に対するアクセスを凍結する凍結手段とを備えたこと特徴とする付記1または2に記載のプログラム実行装置。
(付記4)前記マイグレーション実行手段は、自装置のプログラム実行中に前記記憶部に記憶されたデータを部分的に他装置に転送し、マイグレーション実行時には前記記憶部から他装置に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを他装置に転送することを特徴とする付記1に記載のプログラム実行装置。
(付記5)前記記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するスナップショット採取手段を更に備えたことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のプログラム実行装置。
(付記6)記憶部にデータを記憶した運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にプログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結工程と、
前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを待機系計算機にマイグレーションし、運用系計算機が実行していたプログラムを前記待機系計算機に実行させるマイグレーション実行工程と、
を含んだことを特徴とするプログラム実行方法。
(付記7)前記マイグレーション実行工程は、前記待機系計算機のプログラム実行に必要な最小限のデータのみを前記運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは前記待機系計算機のデータ要求に応じて前記運用系計算機から転送することを特徴とする付記6に記載のプログラム実行方法。
(付記8)前記アクセス凍結工程は、前記運用系計算機の記憶部のデータを仮想的な記憶部にスワップアウトさせるスワップアウト実行工程と、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結する凍結工程とを含んだこと特徴とする付記6または7に記載のプログラム実行方法。
(付記9)前記マイグレーション実行工程は、サスペンド機能を利用した前記運用系計算機の停止工程と、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機の記憶部に転送する転送工程と、レジューム機能を利用した前記待機系計算機の実行再開工程と、前記運用系計算機の記憶部から前記待機系計算機の記憶部へデータをスワップインするスワップイン実行工程とを含んだことを特徴とする付記6、7または8に記載のプログラム実行方法。
(付記10)前記マイグレーション実行工程は、前記運用系計算機のプログラム実行中に前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを部分的に待機系計算機に転送し、マイグレーション実行時には前記運用系計算機の記憶部から待機系計算機に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを待機系計算機に転送することを特徴とする付記6に記載のプログラム実行方法。
(付記11)前記運用系の記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するスナップショット採取工程を更に含んだことを特徴とする付記6〜10のいずれか一つに記載のプログラム実行方法。
(付記12)記憶部にデータを記憶した運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にサービスを提供させるサービス提供プログラムであって、
前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手順と、
前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを待機系計算機にマイグレーションし、運用系計算機が提供していたサービスを前記待機系計算機に提供させるマイグレーション実行手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするサービス提供プログラム。
(付記13)前記マイグレーション実行手順は、前記待機系計算機のサービス提供に必要な最小限のデータのみを前記運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは前記待機系計算機のデータ要求に応じて前記運用系計算機から転送することを特徴とする付記12に記載のサービス提供プログラム。
(付記14)前記アクセス凍結手順は、前記運用系計算機の記憶部のデータを仮想的な記憶部にスワップアウトさせるスワップアウト実行手順と、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結する凍結手順とをコンピュータに実行させること特徴とする付記12または13に記載のサービス提供プログラム。
(付記15)前記マイグレーション実行手順は、サスペンド機能を利用した前記運用系計算機の停止手順と、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機の記憶部に転送する転送手順と、レジューム機能を利用した前記待機系計算機の実行再開手順と、前記運用系計算機の記憶部から前記待機系計算機の記憶部へデータをスワップインするスワップイン実行手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする付記12、13または14に記載のサービス提供プログラム。
(付記16)前記マイグレーション実行手順は、前記運用系計算機のプログラム実行中に前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを部分的に待機系計算機に転送し、マイグレーション実行時には前記運用系計算機の記憶部から待機系計算機に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを待機系計算機に転送することを特徴とする付記12に記載のサービス提供プログラム。
(付記17)前記運用系の記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するスナップショット採取手順を更にコンピュータに実行させることを特徴とする付記12〜16のいずれか一つに記載のサービス提供プログラム。
以上のように、本発明にかかるプログラム実行装置、プログラム実行方法およびサービス提供プログラムは、サービス提供を滞らせることなく、任意の時点におけるスナップショットを採取する必要のあるサーバシステムなどに対して有用である。
本実施例にかかるシステムの概念を説明するための説明図である。 スナップショット採取時にサーバ100および200の間で行われるマイグレーションを説明するための説明図である。 本実施例にかかるサーバ100および200の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うスナップショット採取開始からサービス再開までの処理を示すフローチャートである。 本実施例にかかるサーバ100およびサーバ200が行うサービス再開後の処理を示すフローチャートである。 複数のサーバを用意して、複数のスナップショットを採取する手法を説明するための説明図である。 2台のサーバを利用して、複数のスナップショットを採取する手法を説明するための説明図である。
符号の説明
100,200 サーバ
110,210 インターフェース部
120,220 OSカーネル部
130,230 ディスクドライバ部
140,240 記憶部
140a,240a APデータ
140b,240b OSデータ
150 仮想RAMディスク
150a ページテーブル
150b スナップショットデータ
160 スナップショット保存処理部
170 スナップショット記憶部

Claims (9)

  1. 記憶部にデータを記憶しプログラムを実行するプログラム実行装置であって、
    サスペンド機能を利用して、前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手段と、
    前記記憶部に記憶されたデータを他装置にマイグレーションし、自装置が実行していたプログラムを他装置に実行させるマイグレーション実行手段と、
    を備えたことを特徴とするプログラム実行装置。
  2. 前記マイグレーション実行手段は、前記他装置がプログラム実行するために必要な最小限のデータのみを該他装置に転送し、未転送のデータは前記他装置のデータ要求に応じて転送することを特徴とする請求項1に記載のプログラム実行装置。
  3. 前記マイグレーション実行手段は、自装置のプログラム実行中に前記記憶部に記憶されたデータを部分的に他装置に転送し、マイグレーション実行時には前記記憶部から他装置に転送されたデータのうち、転送後に変更されたデータだけを他装置に転送することを特徴とする請求項1に記載のプログラム実行装置。
  4. 前記記憶部に記憶されたデータをスナップショットとして採取するスナップショット採取手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のプログラム実行装置。
  5. 記憶部にデータを記憶し、アクセス凍結手段とマイグレーション実行手段を有する運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にプログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
    前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、サスペンド機能を利用して、前記運用系計算機の前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結工程と、
    前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを待機系計算機にマイグレーションし、運用系計算機が実行していたプログラムを前記待機系計算機に実行させるマイグレーション実行工程と、
    を含んだことを特徴とするプログラム実行方法。
  6. 前記マイグレーション実行工程は、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記待機系計算機のプログラム実行に必要なデータのみを前記運用系計算機から待機系計算機に転送し、未転送のデータは前記待機系計算機のデータ要求に応じて前記運用系計算機から転送することを特徴とする請求項に記載のプログラム実行方法。
  7. 前記アクセス凍結工程は、前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、前記運用系計算機の記憶部のデータを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせるスワップアウト実行工程と、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結する凍結工程とを含んだこと特徴とする請求項またはに記載のプログラム実行方法。
  8. 前記マイグレーション実行工程は、前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、サスペンド機能を利用して前記運用系計算機を停止させる前記運用系計算機の停止工程と、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機の記憶部に転送する転送工程と、前記待機系計算機の前記マイグレーション実行手段が、レジューム機能を利用した前記待機系計算機の実行再開工程と、前記運用系計算機の記憶部から前記待機系計算機の記憶部へデータをスワップインするスワップイン実行工程とを含んだことを特徴とする請求項5、6または7に記載のプログラム実行方法。
  9. 記憶部にデータを記憶し、アクセス凍結手段とマイグレーション実行手段を有する運用系計算機および待機系計算機から計算機システムを構成し、前記運用系計算機または待機系計算機にサービスを提供させるサービス提供プログラムであって、
    前記運用系計算機の前記アクセス凍結手段が、サスペンド機能を利用して、前記運用系計算機の前記記憶部のデータのうち、ページテーブルだけを前記運用系計算機の仮想的な記憶部にスワップアウトさせ、該スワップアウトを完了させた場合に、スワップアウトが完了した旨を要求元に通知しないことで、前記運用系計算機の記憶部に対するアクセスを凍結するアクセス凍結手順と、
    前記運用系計算機の前記マイグレーション実行手段が、前記運用系計算機の記憶部に記憶されたデータを前記待機系計算機にマイグレーションし、前記運用系計算機が提供していたサービスを前記待機系計算機に提供させるマイグレーション実行手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするサービス提供プログラム。
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