JP4155956B2 - 電子透かし埋め込み装置と方法ならびに電子透かし抽出装置と方法 - Google Patents

電子透かし埋め込み装置と方法ならびに電子透かし抽出装置と方法 Download PDF

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Description

この発明は、電子透かし技術に関し、特に電子透かし埋め込み装置と方法ならびに電子透かし抽出装置と方法に関する。
ここ数年、インターネット利用人口が急増し、インターネット利用の新たなステージともいえるブロードバンド時代に入ろうとしている。ブロードバンド通信では通信帯域が格段に広がるため、音声、静止画、動画などデータ量の大きいコンテンツの配信も気軽にできるようになる。このようなデジタルコンテンツの流通が盛んになると、コンテンツの著作権の保護がより一層求められることになる。
ネットワーク上に流通するコンテンツのデータは他人に容易にコピーされ、著作権に対する保護が十分ではないのが現状である。そこで著作権を保護するために、コンテンツの作成者や利用者の情報を電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む技術が開発されている。この電子透かし技術を用いることにより、ネットワーク上で流通するコンテンツデータから電子透かしを抽出して、不正利用を検出したり、不正コピーの流通経路を追跡することが可能となる。
本出願人は、特許文献1において、透かしを埋め込み易い位置を検出して、埋め込まれる透かしの耐性を強化することのできる電子透かし技術を提案している。
特開2003−244419号公報
電子透かしは、不正利用者による改ざんを防止するために、利用者には分からないようにコンテンツデータに埋め込まれる。しかしコンテンツデータは、流通過程や利用過程で、圧縮符号化や各種フィルタリングなどの信号処理が加えられたり、ユーザにより加工されたり、あるいは透かし情報が改ざんされるなど、さまざまな操作を受けることがあり、その過程で埋め込まれた電子透かしデータの一部が変更されたり、消失する可能性がある。したがって電子透かしはこういった操作に対する耐性が要求される。
特許文献1の電子透かし抽出方法では、電子透かしの埋め込み位置の候補が複数ある場合に、埋め込まれた透かしデータを想定される透かしデータとして与え、正しい埋め込み位置を判定して透かしデータを抽出する。埋め込まれている透かしを想定することができない場合にも適用できるように、透かしの抽出方法をさらに改良する余地があった。また、電子透かしの埋め込み時における透かしの耐性の評価の計算コストを減らして、計算量の面でもさらに改良する余地があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたもので、その目的は、耐性の強い電子透かしを埋め込み、電子透かしの検出誤差を低減することの可能な技術の提供にある。また、別の目的は、電子透かしの耐性の評価において計算量の面で有利な技術の提供にある。また、さらに別の目的は、電子透かしの埋め込み位置の候補が複数ある場合に、埋め込まれた透かしが想定できなくても、真の埋め込み位置から電子透かしを抽出することのできる技術の提供にある。
本発明のある態様は電子透かし埋め込み装置に関する。この装置は、電子透かしが埋め込まれるホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成する位置情報生成部と、前記ホストデータの前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれに前記電子透かしを埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成する埋め込み部と、前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の相関係数により、当該電子透かしの耐性を評価する相関評価部と、前記耐性の評価値に基づいて前記複数の埋め込みホストデータの候補の一つを選択して出力する選択部とを含む。
本発明の別の態様も電子透かし埋め込み装置に関する。この装置は、ホストデータに埋め込まれるべき電子透かしデータをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成するスクランブル部と、前記複数の透かしデータの候補をそれぞれ前記ホストデータに埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成する埋め込み部と、前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の相関係数により、当該電子透かしの耐性を評価する相関評価部と、前記耐性の評価値に基づいて前記複数の埋め込みホストデータの候補の一つを選択して出力する選択部とを含む。
「ホストデータ」は、電子透かしを埋め込む対象となるオリジナルデータであり、たとえば静止画、動画、音声などのコンテンツデータである。埋め込まれる電子透かしには、オリジナルデータの識別情報、作成者情報、利用者情報などが含まれる。その他、認証を目的として、ホストデータのダイジェストデータ、すなわちホストデータの特徴を端的に表したデータを電子透かしとして埋め込むことも可能である。
「電子透かしの耐性」とは、電子透かしの埋め込まれたホストデータが改変されるなどの攻撃を受けた場合や、埋め込みホストデータに圧縮符号化やフィルタリングなどの信号処理が施された場合など、埋め込みホストデータに対して何らかの操作が加えられた場合に電子透かしデータがもつ頑強性をいう。
前記相関評価部は、前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から軟判定により検出される透かしデータの軟値の相関係数により、当該電子透かしの耐性を評価してもよい。透かしデータの真値が1または−1の二値である場合、相関係数は軟値の和演算のみで簡単に計算することができる。
前記相関評価部は、前記複数の埋め込みホストデータの候補に対して有用性のある操作を施した上で、前記複数の埋め込みホストデータの候補から透かしデータを検出して前記耐性を評価してもよい。有用性のある操作とは、たとえば圧縮符号化や各種フィルタリングなどの信号処理、スケーリングや回転などの幾何学的変換などである。前記相関評価部は、前記埋め込みホストデータを圧縮符号化する際の量子化操作を前記複数の埋め込みホストデータの候補に施した上で、前記複数の埋め込みホストデータの候補から透かしデータを検出して前記耐性を評価してもよい。
本発明のさらに別の態様は電子透かし抽出装置に関する。この装置は、電子透かしが埋め込まれたホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成する位置情報生成部と、前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれを用いて前記ホストデータに埋め込まれた透かしデータの候補を複数抽出する抽出部と、抽出された前記複数の透かしデータの候補の各々に関する検出値の有意性を評価する検出値評価部と、前記検出値の有意性の評価結果に基づいて前記複数の埋め込み位置の候補の一つを真の埋め込み位置と判定し、前記真の埋め込み位置から抽出された透かしデータを選択して出力する選択部とを含む。
「検出値の有意性」とは、検出値が何らかの意味のある値をもつことを指し、特に抽出された透かしデータの値を判定する上で意味のある値をもつことを指す。
前記検出値評価部は、抽出された前記透かしデータの各ビットに関する軟値に基づいて前記有意性を評価し、前記選択部は、前記軟値に基づいて最も有意であると評価された透かしデータの候補の埋め込み位置を前記真の埋め込み位置と判定してもよい。軟値を用いることにより、透かしデータに関する検出値の有意性の評価精度を高め、真の埋め込み位置の判定精度を向上させることができる。また、軟値を用いることにより、真の埋め込み位置から検出される透かしデータの各ビットの検出精度を向上させることができる。
前記選択部は、前記軟値に基づいて最も有意であると評価された候補と次に有意であると評価された候補との間で前記有意性の評価に所定の閾値の差がない場合には、いずれの埋め込み位置の候補にも透かしデータが埋め込まれていないと判定してもよい。前記軟値に基づいて最も有意であると評価された候補と次に有意であると評価された候補との間で前記有意性の評価に所定の閾値の差がある場合にのみ、真の埋め込み位置を判定して透かしデータを検出することにより、透かしデータの誤検出を防ぐことができる。
本発明のさらに別の態様は電子透かし埋め込み方法に関する。この方法は、電子透かしデータが埋め込まれるホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成し、それらの埋め込み位置の候補のそれぞれに前記透かしデータが埋め込まれた場合における当該電子透かしの耐性を、埋め込まれた透かしデータの真値と埋め込み後のホストデータから検出される透かしデータの検出値の相関により評価し、その評価が良好である前記埋め込み位置に前記透かしデータが埋め込まれた前記ホストデータを選択する。
本発明のさらに別の態様も電子透かし埋め込み方法に関する。この方法は、ホストデータに埋め込まれるべき電子透かしデータをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成し、それらの透かしデータの候補がそれぞれ前記ホストデータに埋め込まれた場合における当該電子透かしの耐性を、埋め込まれた透かしデータの真値と埋め込み後のホストデータから検出される透かしデータの検出値の相関により評価し、その評価が良好である前記透かしデータの埋め込みホストデータを選択する。
本発明のさらに別の態様は電子透かし抽出方法に関する。この方法は、電子透かしデータが埋め込まれたホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成し、それらの埋め込み位置の候補のそれぞれから前記ホストデータに埋め込まれた透かしデータを抽出してその検出値の有意性を評価し、前記検出値の有意性の評価結果に基づいて前記複数の埋め込み位置の候補の一つを真の埋め込み位置と判定し、前記真の埋め込み位置から抽出された透かしデータを選択する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、電子透かしの耐性が向上し、透かしの検出精度が改善する。また、電子透かしの埋め込み位置に複数の候補がある場合に、真の埋め込み位置から透かしを抽出することができる。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置50の基本的な構成を示す。電子透かし埋め込み装置50は、ホストデータVに透かし情報Iを埋め込む処理を行い、埋め込みホストデータWを出力する。ホストデータVは、たとえば音声、静止画、動画などのデータである。透かし情報Iは、そのホストデータVの識別情報、作成者情報、利用者情報など著作権に関する情報、ホストデータVの改ざん検出を行う認証情報、タイムスタンプなどである。透かし情報Iは、一般にこれらの情報を暗号化したものである。
ECC(Error Correction Code)符号化部24は、ホストデータVに埋め込むべき透かし情報Iを誤り訂正符号化し、誤り訂正符号化された透かしデータXを出力する。誤り訂正符号化の関数をfとすると、この処理は変換式X=f(I)で表される。
位置検出部52は、ホストデータVの特徴と秘密鍵Kにもとづいて透かしデータXの埋め込み位置Pを決定する。位置検出部52は、透かしデータXをホストデータVに埋め込む際、埋め込み強度が強い、すなわち透かしのノイズに対する耐性が強い埋め込み位置Pを探索する。埋め込み位置Pのサンプルは、秘密鍵Kによってランダムに選択される。埋め込み位置の決定関数をfとすると、位置検出部52による処理は変換式P=f(V,X,K)で表される。
埋め込み部54は、ホストデータVの埋め込み位置Pに透かしデータXを埋め込み、埋め込みホストデータWを出力する。埋め込み関数をfとすると、この処理は変換式W=f(V,X,P)で表される。
埋め込み位置の決定関数fは、GPS(Guided Position Scrambling)により実現される。GPSは、伝送や磁気記録におけるデジタル変調の際に利用されるGS(Guided Scrambling)を利用する。GSは、ある一定のデータブロック長からなる情報系列に対して、L種類の符号系列を生成し、これらを次に送信する符号系列の候補として扱う。これらの候補の中から、伝送媒体の性質に合わせて最適なものを選択して最終的な符号系列とする。GPSは、このGSの考えを採用して、透かしデータXを埋め込むべきホストデータVの位置をスクランブルして透かし耐性のある埋め込み位置を検出し、その位置に透かしを埋め込んだ埋め込みホストデータWを生成する。このGPS方式によれば、埋め込みホストデータWが原ホストデータVから知覚的に劣化しないように保ちながら、透かしビットの検出率を向上させることができる。
図2は、電子透かし埋め込み装置50の具体的な機能構成図である。電子透かし埋め込み装置50の構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた電子透かし埋め込み機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
電子透かし埋め込み装置50は、透かしデータXをホストデータVの複数の埋め込み位置の候補に埋め込み、透かしの耐性が強くなる候補を選択して、最終的な埋め込みホストデータWとして出力する。
位置情報生成部60は、秘密鍵Kにもとづいて、ホストデータVについてL個の埋め込み位置Pの候補を生成する。埋め込み位置Pの候補は、一例としてテーブル・マッピングの手法によりランダムに生成される。
図3は、埋め込み位置の候補を識別するための識別情報と埋め込む位置とを対応づけたテーブルを説明する図である。位置情報生成部60は、このテーブルを参照して、埋め込み位置の候補の識別データに対応づけて埋め込み位置の候補を生成する。このテーブルは、透かしデータの第1ビットについて、たとえば、「識別番号0の場合は(1,29)の位置、識別番号1の場合は(983,251)の位置、・・・、識別番号15の場合は(542,37)の位置に埋め込む」といった識別番号と埋め込み座標との対応関係を格納する。第2番目から第n1番目のビットについてもそれぞれ埋め込み位置が異なる対応関係が格納される。埋め込み位置は秘密鍵Kにもとづいてランダムに生成されたものである。
ECC符号化部24は、透かし情報Iに誤り訂正のためのパリティを付加した透かしデータXを生成し、埋め込み部26に与える。埋め込み部26は、位置情報生成部60により生成された、ホストデータVについてのL個の埋め込み位置Pの候補のそれぞれに透かしデータXを埋め込み、L種類の埋め込みホストデータWの候補を生成する。
相関評価部28は、L種類の埋め込みホストデータWの候補のそれぞれについて、透かしデータXの耐性を評価する。透かしデータXの耐性の評価は、埋め込まれた透かしビットと埋め込みホストデータWから抽出される透かしビットの相関係数を計算することにより行われる。セレクタ30は、耐性の評価値が最良である埋め込みホストデータWの候補を選択し、それを最終的な埋め込みホストデータWとして出力する。
なお、上記の説明では、図2で示したように、L種類の埋め込みホストデータWの候補を生成するために、L個の埋め込み部26およびL個の相関評価部28が並列に設けられたが、埋め込み部26および相関評価部28をそれぞれ1つずつ設ける構成にして、L種類の埋め込みホストデータWの候補を逐次的に生成、評価して最適な候補を選択してもよい。その場合、埋め込みホストデータWの候補を逐次生成し、埋め込み強度が所望の基準値以上である候補が得られた時点で、その候補を最終的な埋め込みホストデータWとして選択し、そのような候補が生成されなければ、L個の埋め込みホストデータの候補の中から埋め込み強度が最大であるものを最終的な埋め込みホストデータWとして選択する。
図4は、電子透かし埋め込み装置50による電子透かしの埋め込み手順を説明するフローチャートである。
位置情報生成部60は、透かしデータXのL個の埋め込み位置候補P(k=0,・・・,L−1)を生成する(S30)。
ECC符号化部24は、透かしデータXに誤り訂正のためのパリティを付加し、埋め込み部26は、ホストデータVのL個の埋め込み位置の候補Pのそれぞれに透かしデータXを埋め込む(S32)。
透かしデータXは次のようにnビットのビット系列で表される。
X={x,x,・・・,xn−1
このnビットの透かしデータXの埋め込み位置の候補Pに対応するホストデータVのサンプルの集合のペア(V+k,V−k)を次のように定義する。サンプルの集合V+k,V−kはそれぞれn個の要素をもつ。なお、ホストデータVは、空間軸上のサンプル、時間軸上のサンプル、周波数軸上のサンプル、たとえば離散コサイン変換、離散ウェーブレット変換などの処理後のサンプルなどにより表現される。
+k={v+k ,v+k ,・・・,v+k n−1
−k={v−k ,v−k ,・・・,v−k n−1
ここでサンプルの集合V+k,V−kの要素である各サブセットv+k 、v−k は、次のようにホストデータVのm個のサンプルデータからなる。
+k ={v+k i,0,v+k i,1,・・・,v+k i,m−1
−k ={v−k i,0,v−k i,1,・・・,v−k i,m−1
透かしデータXの各ビットを埋め込み位置の候補Pに対応したL個のサンプルの集合のペア(V+k,V−k)に次のように埋め込み、L種類の埋め込みホストデータの候補Wを生成する。
+k i,j=v+k i,j+α i,j・x
−k i,j=v−k i,j−α i,j・x
ここでα i,jおよびα i,jは、人間の視覚モデルにもとづいて、知覚されるノイズを減少するためのスケーリングパラメータであり、いずれも正の値である。これにより、埋め込みホストデータの候補Wは、ホストデータVに対して人間の視覚モデルから決定される知覚上の劣化を生じない非線形領域内にあることが保証される。α i,jおよびα i,jは、ある確率分布、たとえば正規分布、一様分布などに従うように、秘密鍵Kによって生成される正の値であってもよい。この場合、透かしの埋め込み強度は減少するが、埋め込まれた透かしの秘匿性は向上する。
このようにして、透かしデータの各ビットxは各サブセットv+k 、v−k のそれぞれm個のサンプルに重複して埋め込まれる。重複の数mが大きいほど、透かしビットが失われる可能性が低くなり、検出誤差が小さくなる一方で、ホストデータに埋め込むことができる透かしのビット数が減少する。α i,jおよびα i,jは、視覚上の劣化を検知できないようにピクセル毎に設定される値であり、原理的には、埋め込むピクセル数mを増やしても、人間の視覚上、画質の劣化は検知されない。しかし、1ビットを埋め込むのに費やすピクセル数が増加するということは、埋め込み領域には制限があるため、埋め込むことができるビット数が減少することを意味し、したがって埋め込み率の低下を招くことなる。
各サブセットv+k 、v−k は、一例としてホストデータVを離散コサイン変換したときに得られるDCT(Discrete Cosine Transform)ブロックであり、透かしビットの埋め込み対象として選ばれるm個のサンプルデータは、DCTブロックに含まれるm個のDCT係数である。図5(a)、(b)は、8×8のDCTブロックのペアv+k 、v−k のそれぞれm個のDCT係数に透かしビットxが埋め込まれる様子を示している。ブロックペアv+k 、v−k およびm個のDCT係数は、秘密鍵Kにもとづいて選択される。
相関評価部28は、L種類の埋め込みホストデータの候補Wに対して透かしデータXの耐性を評価し(S34)、セレクタ32は耐性が最大である埋め込みホストデータの候補Wを最終的な埋め込みホストデータWとして選択する(S36)。
透かしの耐性の評価に用いられる評価式を与える前に、埋め込みホストデータWに対して信号処理や画像処理などにより変形が加えられた場合に、透かしデータXがどのように検出されるかを検討する。埋め込みホストデータWに加えられる変形をノイズNとして扱い、ノイズNが加わった埋め込みホストデータWを埋め込みホスト信号W’と呼ぶ。この埋め込みホスト信号W’から透かしデータXを抽出する方法を説明する。埋め込みホスト信号の集合のペア(W’,W’)を次のように定義する。埋め込みホスト信号の集合W’,W’は次のようにそれぞれn個の要素をもつ。
W’={w’ ,w’ ,・・・,w’ n−1
W’={w’ ,w’ ,・・・,w’ n−1
ここで埋め込みホスト信号の集合W’,W’の要素である各サブセットw’ 、w’ は、電子透かしの埋め込み位置に対応して、次のように埋め込みホスト信号W’のm個のサンプルデータからなる。
w’ ={w’ i,0,w’ i,1,・・・,w’ i,m−1
w’ ={w’ i,0,w’ i,1,・・・,w’ i,m−1
透かしビットxを検出するために、次の検出値zを計算する。
=Σj=0 m−1(w’ i,j−w’ i,j
=Σj=0 m−1[(w i,j+n i,j)−(w i,j+n i,j)]
=Σj=0 m−1[(v i,j−v i,j)+(α i,j+α i,j)・x+(n i,j−n i,j)]
ここでΣj=0 m2−1(v i,j−v i,j)はmが十分に大きいとき、一般にガウス分布に従い、0に近づく。またノイズの項Σj=0 m−1(n i,j−n i,j)についても同様に0に近づく。したがって、zはΣj=0 m−1[(α i,j+α i,j)・x]の値で近似できる。(α i,j+α i,j)は正であるから、透かしビットxが1ならばzは正であり、透かしビットxが−1ならばzは負である。したがってzの正負により透かしビットxの値を判定することができる。
相関評価部28による透かしの耐性の評価は、ホストデータVを透かしデータXに対するノイズとみなして、埋め込まれた透かしデータXと、埋め込みホストデータWから検出される透かしデータの間の相関係数を計算することにより行われる。相関が大きいほど、透かしの耐性が強いと考えることができる。相関評価部28は、埋め込みホストデータの候補のペア(W+k,W−k)に対して、次式により、実際に埋め込まれた透かしデータXの真値と埋め込みホストデータの候補Wから検出される透かしデータの検出値Zの相関係数γを評価して、最適な候補Kを選択する。
K=argmaxγ(Z,X)
γ(Z,X)=(1/n)Z・X=(1/n)Σi=0 n−1
ここで、Z={z ,z ,・・・,z n−1}であり、z は透かしビットxの検出値であり、z =Σj=0 m−1(w+k i,j−w−k i,j)である。
場合により、次の標準化された相関係数γを用いてもよい。標準化された相関係数γは−1から1までの値を取る。
γ(Z,X)=Z・X/|Z||X|
=Σi=0 n−1 /{(Σi=0 n−1|z 1/2(Σi=0 n−1|x1/2
検出値Zの分散が大きい場合には、標準化されていない相関係数γは、大きな振幅をもった、ある軟値z と強い相関をもつため、正しい埋め込み位置を特定できなくなる可能性がある。そのため、(Σi=0 n−1|z 1/2により相関係数を規格化する必要がある。透かしビットxは1または−1であるから、|x=1より、標準化された相関係数γは、
γ(Z,X)=Σi=0 n−1 /{(Σi=0 n−1|z 1/21/2
と書くことができる。
相関係数γが最大となる候補を選択することは、透かしビットの検出誤差が最小である候補を選択することを意味する。
検出値zについて、v i,j>v i,jかつx=1ならばz≫0となり、v i,j<v i,jかつx=−1ならばz≪0となる。したがって相関係数γの評価により最適な埋め込み位置の候補Pを選択することは、検出値zによる透かしビットxの検出性能を向上させるために、次式をできるだけ満たすように埋め込み位置を選択することを意味する。
Σj=0 m−1(v+k i,j−v−k i,j)>0
すなわち、透かしビットの符号とホストデータで構成されるノイズ成分の符号ができるだけ一致するような位置を選択する。これがGPS方式のガイディングルールに相当し、このガイディングルールにしたがうことにより検出値zのレスポンスが大きく改善する。
なお、埋め込み強度の評価は、埋め込まれた透かしデータXに対して、埋め込みホストデータWから検出される透かしデータのSN比を計算することによっても行うことができる。SN比が大きいほど、耐性が強いと考えることができる。SN比は、相関係数と等価であることが容易に示せるが、SN比の計算は、相関係数の計算よりも計算量が多くなる。相関係数の計算量と比較するため、SN比による評価方法を説明しておく。埋め込みホストデータの候補のペア(W+k,W−k)に対して次式によりSN比を評価して、最適な候補Kを選択する。
K=argmax(P/σ
=Σi=0 n−1|Σj=0 m−1(w+k i,j−w−k i,j)|/n
σ =Σi=0 n−1|Σj=0 m−1(w+k i,j−w−k i,j)−P 1/2・x/n
ここで、
=Σi=0 n−1|z /n
σ =Σi=0 n−1|z −P 1/2・x/n
=Σi=0 n−1(|z −2P 1/2 +P|x)/n
=P−(2/n)P 1/2Σi=0 n−1 +P
=2P−(2/n)P 1/2Σi=0 n−1
と変形できるから、SN比は、
/σ =P/{2P−(2/n)P 1/2Σi=0 n−1
=1/{2−2Σi=0 n−1 /(nP 1/2)}
=1/{2−2Σi=0 n−1 /(n(Σi=0 n−1|z /n)1/2)}
=1/{2−2Σi=0 n−1 /(n1/2(Σi=0 n−1|z 1/2)}
=1/{2−2γ(z,x)}
このように相関係数γ(z,x)とSN比P/σ の関係が導かれ、γ→1のとき、P/σ →∞となる。したがって、相関係数γが最大となる候補を選択することは、SN比が最大となる候補を選択することと等価である。
計算量についてみれば、SN比の計算には、(4mn+n−2)回の和演算と(2n+1)回の積演算が必要であり、計算による負荷が大きい。一方、規格化していない相関係数の計算は、Σi=0 n−1 の計算をすればよいが、透かしビットxは1または−1であるから、乗算の計算は必要なく、(2mn−1)回の和演算のみで計算でき、計算コストを大きく減らすことができる。規格化された相関係数を求める場合は、(2mn+n−2)回の和演算と(n+1)回の積演算が必要になるが、SN比よりも計算量は少ない。
埋め込みホストデータWに対してフィルタリングや圧縮符号化などの特定の処理を施すことがあらかじめ想定される場合、透かしの埋め込み時にその特定の処理による影響を考慮して、電子透かしに耐性をもたせることができる。
相関評価部28は、埋め込みホストデータWについて、透かしデータXの耐性を評価する際に、埋め込みホストデータWに対する特定の処理による歪みDを考慮に入れる。具体的には、次式のように、埋め込みホストデータWにあらかじめ特定の処理を施した上で、実際に埋め込まれた透かしデータXの真値と埋め込みホストデータWから検出される透かしデータの検出値の相関係数を計算する。
γ(Z,X)=(1/n)Σi=0 n−1
=(1/n)Σi=0 n−1Σj=0 m−1(w*+k i,j−w*−k i,j)x
ここでw*+k i,j,w*−k i,jは特定の処理がなされた後の埋め込みホストデータWである。特定の処理がたとえばJPEG圧縮であると分かっている場合、w*+k i,j,w*−k i,jはJPEGの量子化テーブルを用いて次式により計算することができる。
*+k i,j=round(w+k i,j/qi,j)・qi,j
*−k i,j=round(w−k i,j/qi,j)・qi,j
ここでqi,jは位置(i,j)におけるJPEGの量子化テーブルの値である。roundはJPEG圧縮時に用いられる四捨五入の演算を行う関数である。
これによれば、透かしの埋め込み時に、埋め込みホストデータWに対する特定の処理による劣化を想定して耐性を評価し、埋め込み位置を選択するため、特定の処理に対する耐性の強い埋め込みホストデータWを生成することができる。
以上述べたように、本実施の形態の電子透かし埋め込み装置50によれば、電子透かしの埋め込む対象となるメディアデータが与えられると、そのメディアデータに応じて、透かしデータを埋め込み易い位置、すなわち透かしデータを埋め込んでもメディアデータが劣化しない範囲で、透かしデータの耐性を強化することができる埋め込み位置を検出し、透かしデータを埋め込むことができる。それによって、信号処理、幾何変換、圧縮、データの改ざんなどに対する電子透かしの耐性を強化することができ、透かしの検出精度が大幅に改善する。また、フィルタリングや量子化などメディアデータに施される処理があらかじめわかっている場合は、その処理を施した上で透かしの耐性を評価するため、特定の処理に対して耐性をもたせて透かしを埋め込むことができる。また、透かしの耐性は相関係数により評価するため、SN比による評価に比べて計算量が少ない。
図6は、実施の形態1に係る電子透かし抽出装置70の構成を示す。電子透かし抽出装置70の機能ブロックも、ハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
電子透かし埋め込み装置50により電子透かしが埋め込まれた埋め込みホストデータWは、ネットワーク上で流通し、コンピュータにおいて利用される。その過程で埋め込みホストデータWは圧縮符号化や改ざんなどの操作を受ける。画像データであれば、JPEG圧縮、フィルタリング、量子化、色補正などの信号処理や、スケーリング、クロッピング、回転、並行移動等の幾何学的な変換など有用性のある操作が施されたり、電子透かしを除去したり改変するなどの不正な攻撃が加えられたりする。そのような操作による変形を埋め込みホストデータWに対するノイズNとみなし、ノイズNが付加した埋め込みホストデータWを埋め込みホスト信号W’とする。電子透かし抽出装置70は、埋め込みホスト信号W’から埋め込まれた透かしデータXを抽出し、誤り訂正して透かし情報Iを取得する処理を行う。
位置情報生成部60は、秘密鍵Kにもとづいて、L個の埋め込み位置Pの候補を生成する。このとき、電子透かし埋め込み装置50の位置情報生成部60が参照する図3のテーブルと同じテーブルを参照して、埋め込み位置Pの候補を生成する。
抽出部42は、位置情報生成部60により与えられたL個の埋め込み位置Pの候補のそれぞれから、埋め込みホスト信号W’に埋め込まれた透かしデータXを抽出して透かしデータXに関する検出値Zを検出する。L個の埋め込み位置Pの候補の内、一つの候補が実際に透かしデータXが埋め込まれた真の埋め込み位置である。検出値評価部62は、L個の透かしデータXの各々について検出値Zの有意性を評価し、セレクタ64は検出値評価部62によるL個の透かしデータXの検出値Zの有意性の評価にもとづいて、真の埋め込み位置を判定する。セレクタ64は、真の埋め込み位置から抽出された透かしデータXの検出値ZをECC復号部44に与える。ECC復号部44は、透かしデータXの検出値Zを誤り訂正して復号し、透かし情報Iを出力する。
ここでは、埋め込みホストデータWのL個の埋め込み位置の候補から透かしデータXを抽出してその検出値を評価するために、L個の抽出部42およびL個の検出値評価部62が並列に設けられた構成を示したが、抽出部42および検出値評価部62をそれぞれ1つずつ設ける構成にして、埋め込みホストデータWのL個の埋め込み位置の候補から順に透かしデータXを抽出してその検出値を評価することにより、L個の埋め込み位置を逐次的に評価し、セレクタ64が最終的に真の埋め込み位置を判定してもよい。
図7は、電子透かし抽出装置70による電子透かしの抽出手順を説明するフローチャートである。
位置情報生成部60は、秘密鍵Kにもとづいて、L個の埋め込み位置の候補Pを生成する(S50)。抽出部42は、埋め込みホスト信号W’のL個の埋め込み位置の候補Pのそれぞれから透かしデータXを抽出してその軟値Zを検出する(S52)。軟値Zの各成分z は、透かしビットxの検出値であり、次式により計算される。
=Σj=0 m−1(w’ i,j−w’ i,j
検出値評価部62は、L個の軟値Zのそれぞれについて、各成分の絶対値和τを評価する(S54)。
τ=Σi=0 n−1|z |=Σi=0 n−1|Σj=0 m−1(w’+k i,j−w’−k i,j)|
ここで、w’+k i,j=w i,j+n i,j=v+k i,j+α i,j+k i,j+n+k i,j,w’−k i,j=w i,j+n i,j=v−k i,j−α i,j−k i,j+n−k i,jと書ける。b+k i,j,b−k i,jは、ホストデータVのその位置に埋め込まれている可能性のある透かしビットの値である。これを代入することにより、軟値z の絶対値和τは、次のように変形できる。
τ=Σi=0 n−1|Σj=0 m−1[(v+k i,j+α i,j+k i,j+n+k i,j)−(v−k i,j−α i,j−k i,j+n−k i,j)]|
=Σi=0 n−1|Σj=0 m−1[(v+k i,j−v−k i,j)+(α i,j+k i,j+α i,j−k i,j)+(n+k i,j−n−k i,j)]|
ここでΣj=0 m−1(v i,j−v i,j)はmが十分に大きいとき、一般にガウス分布に従い、0に近づく。ノイズの項Σj=0 m−1(n+k i,j−n−k i,j)についても同様に0に近づく。したがって、軟値z の絶対値和τは次式のように近似できる。
τ≒Σi=0 n−1|Σj=0 m−1(α i,j+k i,j+α i,j−k i,j)|
ここで、透かしデータXがk番目の位置に埋め込まれているなら、b+k i,j=b−k i,j=xである。したがって、mが十分に大きいとき、
τ≒Σi=0 n−1|Σj=0 m−1(α i,j+α i,j)x|≫0
となる。
透かしビットがk番目の位置に埋め込まれていないなら、b±k i,j=1またはb±k i,j=−1となる確率について、P(b±k i,j=1)=P(b±k i,j=−1)=1/2であるから、Σj=0 m−1(α i,j+k i,j+α i,j−k i,j)は確率的に0と近似でき、τ≒0となる。ここで、ビットb±k i,jが等確率で1および−1となる理由は、図3に示すようなランダムな位置を発生させるテーブルを用いているためである。
透かしデータXがk番目の位置に埋め込まれているなら、透かしビットxに関する軟値z は有意の値をもち、軟値z の絶対値和τは正の大きな値をとる。しかし、透かしデータXがk番目の位置に埋め込まれていないなら、透かしビットxに関する軟値z は有意の値をもつことはなく、軟値z の絶対値和τは0に近い値をとる。したがって、軟値z の絶対値和τの値により、k番目の位置に透かしが埋め込まれているかどうかを判定することができる。
セレクタ64は、L個の軟値z の絶対値和τの最大値と2番目に大きい値の差が所定の閾値よりも小さい場合(S55のY)、いずれの埋め込み位置の候補にも透かしデータが埋め込まれていないと判定し、透かしデータを検出することなく、処理を終了する(S60)。これにより、透かしデータXがいずれの埋め込み位置の候補にも埋め込まれていない場合に、透かしデータの誤検出を防止することができる。
セレクタ64は、L個の軟値z の絶対値和τの最大値と2番目に大きい値の差が所定の閾値以上である場合(S55のN)、軟値z の絶対値和τが最大となる候補kを選択し、k番目の埋め込み位置の候補Pk*を真の埋め込み位置と判定する(S56)。このようにして、L個の軟値z の絶対値和τを比較することにより、L個の埋め込み位置の候補Pから真の埋め込み位置を選択することができる。軟値z の絶対値和を求める代わりに、軟値z の自乗和を求めて、軟値Zの有意性を評価してもよい。
セレクタ64は、真の埋め込み位置から抽出された透かしデータXの軟値Zk*を選択して、ECC復号部44に入力する。ECC復号部44は、入力された軟値Zk*を誤り訂正して復号する(S58)。このようにして、真の埋め込み位置に透かしデータXが埋め込まれているとして、真の埋め込み位置から検出された透かしビットxが復号される。
ECC復号部44が硬入力の復号器で構成される場合には、検出値zの正負で、透かしビットxが{−1,1}のいずれであるかを硬判定し、その硬判定値をECC復号部44に入力してもよい。
なお、セレクタ64の後段にECC復号部44を設ける代わりに、L個のECC復号部44を抽出部42と検出値評価部62の間に設けてもよい。この場合、ECC復号部44は、抽出部42により抽出された透かしデータXの検出値Zを誤り訂正し、誤り訂正後の検出値Zを検出値評価部62に与える。検出値評価部62は、誤り訂正後の検出値Zの有意性を評価する。たとえば、軟値出力が可能なECC復号器を用いた場合、検出値評価部62では、復号後の軟値を用いて、有意性を評価する。また、硬判定を行うECC復号器を用いる場合には、透かしビット系列内に、CRC(Cyclic Redundancy Check)符号を含ませておくことで、検出値評価部62は検出値Zの有意性を評価できる。すなわち、ECC復号後の透かし系列にビットエラーがあるかどうかをCRCにより検出することで、検出値Zが正しい位置から抽出されたかどうかを判定できる。
L個のECC復号部44をL個の抽出部42の後段に設けるこのような構成に比べると、図6のようにセレクタ64の後段に1つのECC復号部44を設ける構成の方が、複雑な計算処理が必要なECC復号部44の数を少なくすることができ、ハードウエア構成を簡略化することができる。また、L個の抽出部42、ECC復号部44、および検出値評価部62を設ける代わりに、抽出部42、ECC復号部44、および検出値評価部62をそれぞれ1つずつ設ける構成にして、L個の埋め込み位置の候補を逐次的に評価する構成にした場合でも、復号処理は複雑な計算が必要であるため、図6のようにセレクタ64により真の埋め込み位置を判定した後で、ECC復号部44により復号処理を行う構成の方が計算コストを削減することができる。
以上述べたように、本実施の形態の電子透かし抽出装置70によれば、透かしの埋め込み位置の候補が複数ある場合でも、想定される透かしデータを与えることなく、透かしデータの検出値の有意性にもとづいて真の透かし埋め込み位置を自動判定し、その埋め込み位置から透かしを抽出することができる。したがって、埋め込まれた透かしデータを想定することのできないアプリケーションにも適用することができる。また、検出値として軟値を用いることにより、検出値の有意性の評価精度が向上し、その結果、埋め込み位置を正確に判定することができる。また、軟値を用いた復号により、真の埋め込み位置から検出される透かしビットの誤り率が低減する。
実施の形態2
図8は、実施の形態2に係る電子透かし埋め込み装置10の構成を示す。本実施の形態の電子透かし埋め込み装置10は、透かしデータXをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成し、それぞれの候補をホストデータVに埋め込み、透かしの耐性が強くなる候補を選択して、最終的な埋め込みホストデータWとして出力する。実施の形態1の電子透かし埋め込み装置50と共通する構成には同一符号を付して適宜説明を省略し、実施の形態1の電子透かし埋め込み装置50とは異なる構成と動作について説明する。
電子透かし埋め込み装置10は、ホストデータVに透かし情報Iを埋め込む処理を行い、埋め込みホストデータWを出力する。暗号化部12は、ホストデータVに埋め込むべき透かし情報Iを秘密鍵Kにより暗号化し、透かしデータXを出力する。暗号化の関数をfとすると、この処理は変換式X=f(I,K)で表される。透かし情報の暗号化を行わない場合には、暗号化部12の構成は省略してもよい。
変更部14は、透かしデータXとホストデータVを用いて、透かしデータXをスクランブルし、スクランブルされた透かしデータX’を出力する。スクランブルの関数をfとすると、この処理は変換式X’=f(X,V)で表される。
埋め込み部16は、秘密鍵Kを用いて、スクランブルされた透かしデータX’をホストデータVに埋め込み、埋め込みホストデータWを出力する。埋め込みの関数をfとすると、この処理は変換式W=f(V,X’,K)で表される。秘密鍵Kに依存しない埋め込み方式の場合は、W=f(V,X’)となる。
変更部14と埋め込み部16は協同して、複数のスクランブルされた透かしデータX’を生成し、それぞれをホストデータVに埋め込み、複数の埋め込みホストデータWの候補を生成し、それらの候補の一つを選択する機能をもつ。
図9は変更部14と埋め込み部16の機能構成図である。L個のマルチプレクサ20は、透かしデータXの先頭にそれぞれ初期データC〜CL−1を挿入したL種類のビット系列Xを生成する。L個のスクランブラ22はL種類のビット系列をそれぞれスクランブルして、L種類のスクランブルされた透かしデータX’を生成する。L個のECC符号化部24はL種類のスクランブルされた透かしデータX’のそれぞれに誤り訂正のためのパリティを付加した透かしデータX’を生成する。ECC符号化部24は、透かしビットの検出率を向上させるためのオプションであって、アプリケーションによっては必要ない場合もあり、この構成を省略してもよい。
L個の埋め込み部26は、L種類のスクランブルされた透かしデータX’のそれぞれをホストデータVに埋め込み、L種類の埋め込みホストデータWの候補を生成する。L個の相関評価部28は、L種類の埋め込みホストデータWの候補のそれぞれについて、透かしデータXの耐性を評価する。透かしデータXの耐性の評価は、埋め込まれた透かしビットと埋め込みホストデータWから抽出される透かしビットの相関係数を計算することにより行われる。セレクタ30は、耐性の評価値が最良である埋め込みホストデータWの候補を選択し、それを最終的な埋め込みホストデータWとして出力する。
図10は、実施の形態2に係る電子透かし抽出装置40の構成を示す。電子透かし抽出装置40は、ノイズNが付加した埋め込みホスト信号W’から埋め込まれた透かしデータXを抽出する処理を行う。
抽出部42は、秘密鍵Kを用いて、埋め込みホスト信号W’に埋め込まれた透かしデータX’を抽出する。ECC復号部44はこの透かしデータX’に付加されているパリティビットを用いて誤り訂正を行い、透かしデータX’を生成する。デスクランブラ46は、誤り訂正後の透かしデータX’のスクランブルを解除し、透かしデータXを出力する。図示しないが、この透かしデータXはさらに、秘密鍵Kにより復号されて元の透かし情報Iが得られる。
以上の構成の電子透かし埋め込み装置10および電子透かし抽出装置40による電子透かしの埋め込みと抽出の手順を説明する。図15は、電子透かし埋め込み装置10による電子透かしの埋め込み手順を説明するフローチャートである。フローチャートの説明にあたり、図11から図14を適宜参照する。マルチプレクサ20は、暗号化部12により暗号化された透かしデータXの先頭にL種類の初期データを挿入してL個の符号系列を生成し(S10)、スクランブラ22は、それらの符号系列をスクランブルしてL種類のスクランブルされた透かしデータX’を生成する(S12)。
図11は、透かしデータXとL種類のスクランブルされた透かしデータX’との関係を示す。nビットの透かしデータXの先頭に、rビットの冗長語を識別データID[0]〜ID[L−1]として付加し、L種類の透かしデータの候補を作成する。最大2種類の候補が作成される。これらの候補に含まれる透かしデータXのビット列はこれから述べるスクランブル方式により、スクランブルされる。
スクランブル方式の一例として、GS方式を採用する。このGS方式により、多様性に富んだ符号系列の候補を簡単な方法で生成することができる。
電子透かし埋め込み装置10におけるマルチプレクサ20とスクランブラ22がGS符号化器として機能する。GS符号化器は、nビットからなる情報系列D(x)の直前にL種類のrビットの冗長語c(i=0,・・・,L−1)を付加し、L種類の符号系列c+D(x)を生成する。この符号系列の符号長は(n+r)ビットとなる。このようにして冗長語が付加された符号系列に対して、次式のようにN次元のスクランブル多項式S(x)で除算することにより商T(x)を求める。
(x)=QS(x)[(c+D(x))x] (1)
ただし、Q[b]はbをaで除算した商を示す。商集合{T(x),・・・,TL−1(x)}がスクランブル後の符号系列の候補である。これらの候補の各々について、その符号系列が実際に用いられた際の性能を評価し、その評価値が最良であるものを最終的な符号系列として選択する。
復調時には、電子透かし抽出装置40におけるデスクランブラ46がGS復号器として機能し、符号系列にS(x)を乗算し、下位Nビットと上位rビットの変換情報を捨てることにより、元の情報系列D(x)が得られる。
ここでスクランブル多項式S(x)として、S(x)=x+1を用いた場合を説明する。S(x)=x+1の場合、(1)式は次式に示す畳み込み演算で表現可能である。
=d(+)c (j=0)
=d(+)tj−1 (j=1,・・・,n/r−1)
ただし、i=0,・・・,L−1であり、dは元の情報系列D(x)をrビットずつ区切ったビット列、tは変換後の符号系列T(x)の先頭のrビットの冗長語c以降をrビットずつ区切ったビット列である。また(+)は排他的論理和(EX−OR)演算を示す。
図12はこの符号化時の畳み込み演算を説明する図である。たとえば、n=6、r=2の場合を考える。元の情報系列D(x)=(1,0,1,0,0,1)に対して、冗長語c=(0,0)を付加して、変換後の符号系列T(x)を生成する。上記の符号化時の畳み込み演算により、t=d(+)c=(1,0)(+)(0,0)=(1,0)、t=d(+)t=(1,0)(+)(1,0)=(0,0)、t=d(+)t=(0,1)(+)(0,0)=(0,1)となり、変換後の符号系列T=(0,0,1,0,0,0,0,1)が得られる。ここで変換後の符号系列Tの先頭の2ビットは冗長語cであることに注意する。
同様にして、冗長語c=(0,1)、c=(1,0)、c=(1,1)に対して、それぞれ変換後の符号系列T=(0,1,1,1,0,1,0,0)、T=(1,0,0,0,1,0,1,1)、T=(1,1,0,1,1,1,1,0)が得られる。
復号時は次式のように畳み込み演算を行うことにより、元の情報系列D(x)が得られる。
=t(+)c (j=0)
=t(+)tj−1 (j=1,・・・,n/r−1)
図13はこの復号時の畳み込み演算を説明する図である。前述の例において、変換後の符号化系列T=(0,0,1,0,0,0,0,1)が与えられると、先頭の2ビットから冗長語c=(0,0)が得られ、上記の復号時の畳み込み演算により、d=t(+)c=(1,0)(+)(0,0)=(1,0)、d=t(+)t=(0,0)(+)(1,0)=(1,0)、d=t(+)t=(0,1)(+)(0,0)=(0,1)となり、元の情報系列D(x)=(1,0,1,0,0,1)が得られる。他の変換後の符号化系列T,T,Tについてもこの畳み込み演算により、元の情報系列D(x)が得られる。
再び図15を参照する。スクランブラ22によって生成されたL種類のスクランブルされた透かしデータX’は、ECC符号化部24により誤り訂正のためのパリティを付加された後に、埋め込み部26によりホストデータVに埋め込まれる(S14)。
図14(a)、(b)は、スクランブルされた透かしデータX’の埋め込み方法を説明する図である。L種類のスクランブルされた透かしデータX’をx,x,・・・,xL−1とする。各透かしデータの候補のビット系列は、次式のように表される。先頭のrビットは識別データである。また、スクランブル処理後のビット0は、−1に置き換えて、以下の処理を行う。
={−1,・・・,−1,−1,x ,x ,・・・,x n−r−1
={−1,・・・,−1,1,x ,x ,・・・,x n−r−1
・・・
L−1={1,・・・,1,1,xL−1 ,xL−1 ,・・・,xL−1 n−r−1
nビットの透かしデータの埋め込み対象として選択されたホストデータVのサンプルの集合のペア(V,V)を次のように定義する。サンプルの集合V,Vは次のようにそれぞれn個の要素をもつ。
={v ,v ,・・・,v n−1
={v ,v ,・・・,v n−1
ここでサンプルの集合V,Vの要素である各サブセットv 、v は、次のようにホストデータVのm個のサンプルデータからなる。
={v i,0,v i,1,・・・,v i,m−1
={v i,0,v i,1,・・・,v i,m−1
透かしデータの候補x(k=0,・・・,L−1)をサンプルの集合のペア(V,V)に次のように埋め込み、L種類の埋め込みホストデータの候補Wを生成する。
+k i,j=v i,j+α i,j・x
−k i,j=v i,j−α i,j・x
ここでα i,jおよびα i,jは人間の視覚モデルにもとづいて、知覚されるノイズを減少するためのスケーリングパラメータであり、いずれも正の値である。
各サブセットv 、v は、一例としてホストデータVを離散コサイン変換したときに得られるDCTブロックであり、透かしビットの埋め込み対象として選ばれるm個のサンプルデータは、DCTブロックに含まれるm個のDCT係数である。図14(a)、(b)は、8×8のDCTブロックのペアv 、v のそれぞれm個のDCT係数に透かしデータx が埋め込まれる様子を示している。ブロックペアv 、v およびm個のDCT係数は、秘密鍵Kに基づいて選択される。
図15に戻り、相関評価部28は、L種類の埋め込みホストデータの候補Wに対して透かしデータxの耐性を評価し(S16)、セレクタ30は耐性が最大となる埋め込みホストデータの候補Wを最終的な埋め込みホストデータWとして選択する(S18)。
相関評価部28による透かしの耐性の評価は、実施の形態1と同様に、埋め込みホストデータの候補のペア(W+k,W−k)に対して、次式のように、実際に埋め込まれた透かしデータxの真値と埋め込みホストデータの候補Wから検出される透かしデータの検出値zの相関係数γを計算することにより行われる。
K=argmaxγ(z,x
γ(z,x)=(1/n)z・x=(1/n)Σi=0 n−1
ここで、z={z ,z ,・・・,z n−1}であり、z は透かしビットx の検出値であり、z =Σj=0 m−1(w+k i,j−w−k i,j)である。
場合により、次の標準化された相関係数γを用いてもよい。標準化された相関係数γは−1から1までの値を取る。
γ(z,x)=z・x/|z||x
=Σi=0 n−1 /{(Σi=0 n−1|z 1/2(Σi=0 n−1|x 1/2
透かしビットx は1または−1であるから、|x =1より、標準化された相関係数γは、
γ(z,x)=Σi=0 n−1 /{(Σi=0 n−1|z 1/21/2
と書くことができる。
検出値zについて、v i,j>v i,jかつx =1ならばz≫0となり、v i,j<v i,jかつx =−1ならばz≪0となる。したがって相関係数γの評価により最適な透かしデータxの候補を選択することは、検出値zによる透かしビットxの検出性能を向上させるために、v i,j>v i,jならばx’=1となり、v i,j<v i,jならばx’=−1となるように、元の透かしビットxをx’に変更することを意味する。これがGS方式のガイディングルールに相当し、このガイディングルールにしたがうことにより検出値zのレスポンスが大きく改善する。
電子透かし抽出装置40の抽出部42は、ノイズの付加された埋め込みホスト信号W’を受け取ると、ECC復号部44が硬入力の復号器で構成される場合には、検出値zを次のように計算し、検出値zの正負で、透かしビットx’が{−1,1}のいずれであるかを判定し、透かしデータX’を得る。また、ECC復号部44が軟入力の復号器で構成される場合には、検出値zを{−1,1}に硬判定することなく、そのまま、ECC復号部44に送る。
=Σj=0 m−1(w’ i,j−w’ i,j
=Σj=0 m−1[(w i,j+n i,j)−(w i,j+n i,j)]
=Σj=0 m−1[(v i,j−v i,j)+(α i,j+α i,j)・x’+(n i,j−n i,j)]
抽出された透かしデータX’はさらにECC復号部44により誤り訂正がなされ、デスクランブラ46によりスクランブルを解除され、元の透かしデータXが得られる。
以上述べたように、実施の形態によれば、GS方式を用いて、電子透かしを埋め込む画像や音声などのメディアデータが与えられると、透かしビット系列をそのメディアデータに埋め込みやすいビット系列に変換した上で埋め込むことができる。したがって信号処理、幾何変換、圧縮、データの改ざんなどに対する電子透かしの耐性を強化することができ、透かしの検出精度が大幅に改善する。
なお、上記の説明では、図9で示したように、L種類の透かしデータの候補を生成するために、L個のマルチプレクサ20、スクランブラ22、ECC符号化部24、埋め込み部26、および相関評価部28が並列に設けられたが、これらの構成要素をそれぞれ1つずつ設ける構成にして、L種類の透かしデータの候補を逐次的に生成、評価して最適な候補を選択してもよい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
埋め込み位置の候補の生成方法として、上記の実施の形態では、テーブル・マッピングによる方法を説明したが、埋め込み位置をランダムに生成することができれば、いかなる方法を用いてもよい。たとえば、位置情報生成部60は、埋め込み位置のサンプルのビット系列をランダムにインターリーブすることにより、複数の埋め込み位置の候補を生成してもよい。
複数の透かしデータの候補を生成するために、多様性に富んだ候補の生成が可能なGS方式を用いたが、他のスクランブル方式を適用してもよく、また何らかの方法でランダムに候補のデータを生成してもよい。また実施の形態では、逆スクランブルにより、生成された透かしデータの候補から元の透かしデータを再現したが、生成された透かしデータの候補と元の透かしデータとを対応づけたテーブルを備え、このテーブルを参照して元の透かしデータを求めてもよい。
実施の形態1に係る電子透かし埋め込み装置の基本構成図である。 図1の電子透かし埋め込み装置の具体的な機能構成図である。 埋め込み位置の候補を識別するための識別情報と埋め込む位置とを対応づけたテーブルを説明する図である。 図2の電子透かし埋め込み装置による電子透かしの埋め込み手順を説明するフローチャートである。 透かしビットが埋め込まれる様子を説明する図である。 実施の形態1に係る電子透かし抽出装置の構成図である。 図6の電子透かし抽出装置による電子透かしの抽出手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る電子透かし埋め込み装置の構成図である。 図8の変更部と埋め込み部の機能構成図である。 実施の形態2に係る電子透かし抽出装置の構成図である。 元の透かしデータとL種類のスクランブルされた透かしデータとの関係を説明する図である。 符号化時の畳み込み演算を説明する図である。 復号時の畳み込み演算を説明する図である。 スクランブルされた透かしデータの埋め込み方法を説明する図である。 図8の電子透かし埋め込み装置による電子透かしの埋め込み手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 電子透かし埋め込み装置、 12 暗号化部、 14 変更部、 16 埋め込み部、 20 マルチプレクサ、 22 スクランブラ、 24 ECC符号化部、 26 埋め込み部、 28 相関評価部、 30 セレクタ、 40 電子透かし抽出装置、 42 抽出部、 44 ECC復号部、 46 デスクランブラ、 50 電子透かし埋め込み装置、 52 位置検出部、 54 埋め込み部、 60 位置情報生成部、 62 検出値評価部、 64 セレクタ、 70 電子透かし抽出装置。

Claims (12)

  1. 電子透かしが埋め込まれるホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成する位置情報生成部と、
    前記ホストデータの前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれに前記電子透かしを埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成する埋め込み部と、
    前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより、当該電子透かしの耐性を評価する相関評価部と、
    前記相関係数が最も大きい記埋め込みホストデータの候補を選択して出力する選択部とを含むことを特徴とする電子透かし埋め込み装置。
  2. ホストデータに埋め込まれるべき電子透かしデータをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成するスクランブル部と、
    前記複数の透かしデータの候補をそれぞれ前記ホストデータに埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成する埋め込み部と、
    前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより、当該電子透かしの耐性を評価する相関評価部と、
    前記相関係数が最も大きい記埋め込みホストデータの候補を選択して出力する選択部とを含むことを特徴とする電子透かし埋め込み装置。
  3. 前記相関評価部は、前記複数の埋め込みホストデータの候補に対して有用性のある操作を施した上で、前記複数の埋め込みホストデータの候補から透かしデータを検出して前記耐性を評価することを特徴とする請求項1または2に記載の電子透かし埋め込み装置。
  4. 前記相関評価部は、前記埋め込みホストデータを圧縮符号化する際の量子化操作を前記複数の埋め込みホストデータの候補に施した上で、前記複数の埋め込みホストデータの候補から透かしデータを検出して前記耐性を評価することを特徴とする請求項1または2に記載の電子透かし埋め込み装置。
  5. 電子透かしが埋め込まれたホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成する位置情報生成部と、
    前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれを用いて前記ホストデータに埋め込まれた透かしデータの候補を複数抽出する抽出部と、
    抽出された前記透かしデータの各ビットに関する検出値の絶対値和または自乗和の大きさにより、抽出された前記複数の透かしデータの候補の各々に関する検出値の有意性を評価する検出値評価部と、
    前記検出値の絶対値和または自乗和が最大となる透かしデータの候補の記埋め込み位置を真の埋め込み位置と判定し、前記真の埋め込み位置から抽出された透かしデータを選択して出力する選択部とを含むことを特徴とする電子透かし抽出装置。
  6. 前記選択部は、前記検出値の絶対値和または自乗和の最大値と2番目に大きい値との差が所定の閾値よりも小さい場合には、いずれの埋め込み位置の候補にも透かしデータが埋め込まれていないと判定することを特徴とする請求項に記載の電子透かし抽出装置。
  7. 電子透かしデータが埋め込まれるホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成し、それらの埋め込み位置の候補のそれぞれに前記透かしデータが埋め込まれた場合における当該電子透かしの耐性を、埋め込まれた透かしデータの真値と埋め込み後のホストデータから検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより評価し、前記相関係数が最も大きくなる前記埋め込み位置に前記透かしデータが埋め込まれた前記ホストデータを選択することを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
  8. ホストデータに埋め込まれるべき電子透かしデータをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成し、それらの透かしデータの候補がそれぞれ前記ホストデータに埋め込まれた場合における当該電子透かしの耐性を、埋め込まれた透かしデータの真値と埋め込み後のホストデータから検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより評価し、前記相関係数が最も大きい前記透かしデータの埋め込みホストデータを選択することを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
  9. 電子透かしデータが埋め込まれたホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成し、それらの埋め込み位置の候補のそれぞれから前記ホストデータに埋め込まれた透かしデータを抽出し、抽出された前記透かしデータの各ビットに関する検出値の絶対値和または自乗和の大きさにより、その検出値の有意性を評価し、絶対値和または自乗和が最大となる透かしデータの候補の記埋め込み位置を真の埋め込み位置と判定し、前記真の埋め込み位置から抽出された透かしデータを選択することを特徴とする電子透かし抽出方法。
  10. 電子透かしが埋め込まれるホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成するステップと、
    前記ホストデータの前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれに前記電子透かしを埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成するステップと、
    前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより、当該電子透かしの耐性を評価するステップと、
    前記相関係数が最も大きい記埋め込みホストデータの候補を選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. ホストデータに埋め込まれるべき電子透かしデータをスクランブルして複数の透かしデータの候補を生成するステップと、
    前記複数の透かしデータの候補をそれぞれ前記ホストデータに埋め込み、複数の埋め込みホストデータの候補を生成するステップと、
    前記複数の埋め込みホストデータの候補の各々について、実際に埋め込まれた透かしデータの真値と前記埋め込みホストデータの候補から検出される透かしデータの検出値の間の相関の度合いを示す相関係数の大きさにより、当該電子透かしの耐性を評価するステップと、
    前記相関係数が最も大きい記埋め込みホストデータの候補を選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  12. 電子透かしが埋め込まれたホストデータの埋め込み位置の候補を複数生成するステップと、
    前記複数の埋め込み位置の候補のそれぞれを用いて前記ホストデータに埋め込まれた透かしデータの候補を複数抽出するステップと、
    抽出された前記透かしデータの各ビットに関する検出値の絶対値和または自乗和の大きさにより、抽出された前記複数の透かしデータの候補の各々に関する検出値の有意性を評価するステップと、
    前記検出値の絶対値和または自乗和が最大となる透かしデータの候補の記埋め込み位置を真の埋め込み位置と判定し、前記真の埋め込み位置から抽出された透かしデータを選択するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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