JP4154612B2 - コンテンツ嗜好度算出方法、コンテンツ嗜好度更新方法およびコンテンツ受信装置 - Google Patents

コンテンツ嗜好度算出方法、コンテンツ嗜好度更新方法およびコンテンツ受信装置 Download PDF

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Description

この発明は、視聴者によるコンテンツ視聴として、放送コンテンツの実放送を受信する場合の、視聴者のコンテンツに対する嗜好度(好みの度合い)を算出または更新する方法、および、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を算出または更新する機能を備えるコンテンツ受信装置に関する
なお、この発明で、コンテンツとは、放送番組などの、映像情報(動画、静止画、グラフィクスを含む)、文字情報、音声情報など、人が視覚的または聴覚的に認識できる一連の情報を意味する。
例えば、テレビ受信装置で、視聴者(ユーザ)が番組を視聴する場合、従来、(1)電源を入れた時に選択されたチャンネル(例えば、電源投入前の電源遮断時に選択されていたチャンネル)の番組を、そのまま視聴する、(2)視聴者の記憶に基づいてチャンネルを選択する、(3)視聴したい番組を探すためにチャンネルを次々と切り換える、いわゆるザッピングを行う、(4)新聞や雑誌に掲載されている番組表、または放送やネットワークによって配布されたEPG(Electronic Program Guide:電子番組表)を参考にして番組を選択する、という方法が採られている。受信装置によっては、好みのチャンネルを登録し、その登録チャンネルのグループ内に絞って番組を選択することも可能である。
また、テレビ番組を記録(録画)するには、(1)番組受信中に直接、録画操作をする、(2)番組の放送日時および放送チャンネルを指定して録画予約する、(3)Gコードを用いて録画予約する、(4)EPGから番組を選択して録画予約する、(5)登録したキーワードによって、受信装置にEPG情報から番組を検索させて自動録画する、という方法が採られている。
しかしながら、デジタル放送が普及して多チャンネル化が進んだ現在、多くのチャンネルの全ての番組をザッピングし、またはEPGなどによって確認することは、多大な手間と時間を必要とし、効率的でない。
録画についても、ハードディスクなどの記録媒体の大容量化によって、長時間かつ多番組の記録が可能なテレビ受信装置が考えられており、このようなテレビ受信装置では、従来のように番組を個々に指定して録画操作または録画予約する方法では、非常に手間がかかり、予約操作を忘れる場合もある。
定期的に放送される番組については、番組名やキーワードを登録して自動録画予約することも可能であるが、番組名やキーワードを明示的に指定する煩わしさがあり、しかも、視聴者の番組に対する嗜好は時間の経過とともに変化するので、嗜好の変化に応じて登録を変更する必要がある。
そこで、特許文献1(特開2000−201303号公報)には、番組情報の取得履歴から視聴者の嗜好を判定し、その判定結果に基づいて番組情報を選択することが示され、特許文献2(特開2000−341596号公報)には、視聴者の視聴履歴から、視聴者の視聴パターンに沿って複数の実チャンネルの番組を選択的に配置した仮想チャンネルを作成することが示され、特許文献3(特開2000−155764号公報)には、視聴者の番組選択履歴に基づいて視聴者の嗜好傾向を複数の嗜好パターンのうちのいずれかに特定して、視聴者の嗜好に合致した番組を検索することが示され、特許文献4(特開2000−293539号公報)には、視聴者の番組選択履歴に基づいて視聴者の嗜好を学習し、その学習結果に基づいて視聴者の嗜好に応じた番組を検索することが示され、特許文献5(特開2000−13708号公報)には、視聴者の番組選択操作から視聴者の視聴傾向を分析して、視聴者の視聴傾向に基づく電子番組表を作成表示する番組選択支援方法が示されている。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2000−201303号公報 特開2000−341596号公報 特開2000−155764号公報 特開2000−293539号公報 特開2000−13708号公報
しかしながら、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、単純に、当該コンテンツの視聴時間や、当該コンテンツの視聴時間の当該コンテンツの時間長または所定時間に対する比率のみから算出する方法では、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に算出することができない
そこで、この発明は、第1に、コンテンツ嗜好度算出方法として、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に算出することができるようにしたものである
また、上記のように視聴者のコンテンツに対する嗜好は時間の経過とともに変化する。これに対して、上記のように視聴者が嗜好の変化に応じて番組名やキーワードの登録を変更するなどの操作をするのは、視聴者にとって煩わしい
そこで、この発明は、第2に、コンテンツ嗜好度更新方法として、視聴者による登録変更などの操作を必要とすることなく、視聴者の嗜好の変化に応じて視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に更新することができるようにしたものである。
この発明のコンテンツ嗜好度算出方法は、
放送コンテンツの実放送を受信するコンテンツ受信装置が、受信した放送コンテンツに対する視聴者の嗜好度を算出する方法として、
当該コンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Prを算出する第1工程と、
当該コンテンツの放送時間内において、視聴者の操作に基づいて他のコンテンツを受信したとき、当該他のコンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該他のコンテンツに対する嗜好度Paを算出する第2工程と、
上記嗜好度Prの確か度Txとして、上記嗜好度Paが所定値以上であるときには、第1の値を選択し、上記嗜好度Paが上記所定値に満たないとき、または当該コンテンツの放送時間内において他のコンテンツを受信しなかったときには、上記第1の値より大きい第2の値を選択する第3工程と、
視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Pとして、上記嗜好度Prと上記確か度Txの関数であって、かつ、上記嗜好度Prが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなり、上記確か度Txが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなる関数値を算出する第4工程と、
を実行するものである。
この発明のコンテンツ嗜好度更新方法は、
放送コンテンツの実放送を受信するコンテンツ受信装置が、受信した放送コンテンツに対する視聴者の嗜好度を更新する方法として、
当該コンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Prを算出する第1工程と、
当該コンテンツの放送時間内において、視聴者の操作に基づいて他のコンテンツを受信したとき、当該他のコンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該他のコンテンツに対する嗜好度Paを算出する第2工程と、
上記嗜好度Prの確か度Txとして、上記嗜好度Paが所定値以上であるときには、第1の値を選択し、上記嗜好度Paが上記所定値に満たないとき、または当該コンテンツの放送時間内において他のコンテンツを受信しなかったときには、上記第1の値より大きい第2の値を選択する第3工程と、
視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Pとして、上記嗜好度Prと上記確か度Txの関数であって、かつ、上記嗜好度Prが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなり、上記確か度Txが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなる関数値を算出する第4工程と、
視聴者の当該コンテンツに対する更新後の嗜好度Pnとして、更新前の嗜好度Poに上記嗜好度Pを加算した値を算出する第5工程と、
を実行するものである。
上記のコンテンツ嗜好度算出方法では、当該コンテンツに対する嗜好度Prを、当該コンテンツの放送時間内で受信した他のコンテンツに対する嗜好度Paに応じて選択された確か度Txにより修正することによって、当該コンテンツに対する嗜好度Pを算出するので、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に算出することができる。
また、上記のコンテンツ嗜好度更新方法では、上記のコンテンツ嗜好度算出方法によって算出された嗜好度Pをもとに、更新後の嗜好度Pnを算出するので、視聴者による登録変更などの操作を必要とすることなく、視聴者の嗜好の変化に応じて視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に更新することができる。
以上のように、この発明によれば、視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に算出することができる。また、この発明によれば、視聴者による登録変更などの操作を必要とすることなく、視聴者の嗜好の変化に応じて視聴者のコンテンツに対する嗜好度を、実態に即したものとして的確に更新することができる
〔コンテンツ受信装置…図1〜図12〕
この発明のコンテンツ受信装置の一実施形態として、コンテンツとして地上波アナログ放送および衛星デジタル放送の番組を受信し、内蔵された記録媒体に記録する蓄積型テレビ受信装置の例を示す。
(受信装置の概要…図1および図2)
図1は、その蓄積型テレビ受信装置の一例を示す。
この受信装置では、アンテナ11で受信された地上波アナログ放送の放送信号が、チューナ12で選局受信され、さらに復調されて、チューナ12から、映像信号および音声信号が得られる。
その映像信号は、映像処理部13で処理されて、CRTディスプレイや液晶ディスプレイなどのディスプレイ装置15に送出され、音声信号は、音声処理部14で処理されて、スピーカなどの音声出力装置16に送出される。ディスプレイ装置15および音声出力装置16は、モニタ装置19を構成する。
また、地上波アナログ放送の放送電波の隙間に挿入されたEPG情報などの番組付加情報が、チューナ12からシステムコントローラ40に取り込まれる。
番組記録時には、チューナ12からの映像信号および音声信号が、映像エンコーダ17および音声エンコーダ18で、それぞれデジタル映像データおよびデジタル音声データに変換され、さらにMPEG(Moving Picture Experts Group)方式によって圧縮符号化されて、その符号化された映像データおよび音声データが、記録再生部30に送出され、記録再生部30内のハードディスクなどの記録媒体に記録される。
一方、アンテナ21で受信された衛星デジタル放送の放送信号は、チューナ22で選局受信され、さらに復調およびエラー訂正されて、MPEGシステムのトランスポートストリームに変換される。
そのトランスポートストリームは、デマルチプレクサ23に送出されて、デマルチプレクサ23から、圧縮符号化された映像データおよび音声データが分離され、その映像データおよび音声データが、映像デコーダ25および音声デコーダ26で、それぞれ復号され、さらにアナログ映像信号およびアナログ音声信号に変換される。
その変換後の映像信号は、映像処理部13で処理されて、ディスプレイ装置15に送出され、変換後の音声信号は、音声処理部14で処理されて、音声出力装置16に送出される。
また、衛星デジタル放送の放送電波に重畳されたEPG情報などの番組付加情報が、デマルチプレクサ23からシステムコントローラ40に取り込まれるとともに、データ放送のデータが、デマルチプレクサ23からシステムコントローラ40に取り込まれる。
番組記録時には、デマルチプレクサ23からの符号化された映像データおよび音声データが、記録再生部30に送出され、記録再生部30内の記録媒体に記録される。
地上波アナログ放送または衛星デジタル放送の番組の再生時には、記録再生部30で、記録媒体から符号化された映像データおよび音声データが再生され、その再生された映像データおよび音声データが、映像デコーダ25および音声デコーダ26で、それぞれ復号され、さらにアナログ映像信号およびアナログ音声信号に変換される。
その変換後の映像信号は、映像処理部13で処理されて、ディスプレイ装置15に送出され、変換後の音声信号は、音声処理部14で処理されて、音声出力装置16に送出される。
なお、OSD(On Screen Display)処理部29では、EPG情報などの番組付加情報や、データ放送のデータなどが、OSD処理され、その処理後の信号が、映像処理部13で、チューナ12または映像デコーダ25からの映像信号に合成される。
EPG情報などの番組付加情報は、放送以外にも、配信元のサーバ装置から、インターネットなどの外部ネットワーク1を介して、ネットワークインタフェース51によって受信され、システムコントローラ40に取り込まれる。
システムコントローラ40は、受信装置の各部を制御するもので、図では省略するが、CPU、CPUが実行すべきプログラムや固定のデータなどが書き込まれたROM、およびCPUのワークエリアなどとして機能するRAMによって構成される。
システムコントローラ40には、上記の番組付加情報が書き込まれ、後述のキーワードが登録され、録画番組リストが書き込まれる記憶装置部41が接続される。ただし、記憶装置部41としては、上記のRAMの一部のエリアを用いることもできる。
また、システムコントローラ40には、リモコン(リモートコントロール)送信器61からの赤外線リモコン信号を受光するリモコン受光部62、パネル操作部63、および受信装置の操作状況や動作状態を表示するための、液晶表示素子などからなる表示部64が接続される。
さらに、システムコントローラ40には、嗜好度検出部70が接続され、嗜好度検出部70には、嗜好データベース79が接続される。
嗜好度検出部70は、番組に対する視聴者の嗜好度を算出し、更新するもので、図2に示すように、視聴履歴集計部71、嗜好度算出部72、嗜好度更新部73、および嗜好データ出力部74によって構成される。嗜好データベース79には、嗜好度を含む嗜好データが蓄えられる。
(視聴履歴の検出…図3〜図8)
システムコントローラ40は、当該受信装置での視聴履歴を検出し、視聴履歴データとして、嗜好度検出部70の視聴履歴集計部71に送出する。
この場合の視聴は、地上波アナログ放送または衛星デジタル放送の番組を受信して、モニタ装置19で映像または音声を出力すること、または記録再生部30内の記録媒体に録画されている番組を再生して、モニタ装置19で映像または音声を出力することである。以下では、前者を実放送視聴と称し、後者を再生視聴と称する。
視聴履歴データとしては、図3に示すように、視聴者がリモコン送信器61またはパネル操作部63で、選局操作や音量操作などの操作をした日時、その場合の視聴出力状態および操作内容、および再生視聴の場合の記録媒体上の再生位置(アドレス)を検出する。
図3の例は、最初に、受信装置の電源を入れて、地上波アナログ放送のチャンネル1をレベル10の音量で視聴し、次に、音量をレベル11に増加し、次に、音量をレベル10に戻し、次に、地上波アナログ放送のチャンネル8に切り換え、次に、音量をレベル11に増加し、次に、再生視聴に切り換えて、vt=030001の位置から再生を開始した場合である。
操作内容中の「NoOp」は、電源投入以外に操作をしなかったことを示し、Ch=v3,Ch=video3は、再生視聴の場合のビデオチャンネルを示す。
番組視聴中にもかかわらず、視聴者が長時間操作を行わない場合においても、視聴出力状態を確認する目的で、一定時間ごとに、視聴履歴が検出され、視聴履歴データが出力される。この場合、操作内容は、無記入、または上記の「NoOp」とされる。
さらに、システムコントローラ40は、上記のように放送信号から抽出され、またはネットワークインタフェース51によって外部ネットワーク1から受信された、EPG情報などの番組付加情報から、必要な番組識別情報を抽出して、嗜好度検出部70の視聴履歴集計部71に送出する。
番組識別情報としては、図4に示すように、番組ID(識別コード)、番組の放送開始日時、放送終了日時、配信元、ジャンル、タイトルおよび内容、および再生視聴の場合の記録媒体上の再生開始終了位置を用いる。
番組識別情報を階層的に記述し、図5に示すように、番組内容は下層の情報として、各トピックやコマーシャルなどの内容および開始終了時刻を示すようにしてもよい。
嗜好度検出部70の視聴履歴集計部71では、上記の視聴履歴データを、上記の番組識別情報によって、番組ごとに集計して、番組視聴履歴データを生成し、嗜好度算出部72に送出する。
番組視聴履歴データとしては、図6の左側に示すように、番組IDおよび視聴ソース(実放送視聴か再生視聴かの別)に対して、視聴時間Dw、視聴時間率Rcおよび総操作回数を付加し、さらに番組ID以外の、番組タイトルなどの番組識別情報を付加する。
視聴時間Dwは、当該番組を視聴した時間の総和である。例えば、図7に示すように、ある番組を、途中で他の番組を視聴し、または受信装置の電源を遮断して、断続的に視聴した場合には、視聴時間Dwは、それぞれの視聴時間Dwa,Dwb,Dwcの和である。
視聴時間率Rcは、この視聴時間Dwの当該番組の時間長Lcに対する比率、すなわちDw/Lcである。
総操作回数は、当該番組の視聴中における音量操作回数、選局操作回数およびデータ表示操作回数の総和である。音量操作回数は、音量増加操作回数と音量減少操作回数の和である。
選局操作回数は、当該番組の視聴中に他の番組を選択する操作をした回数であり、図8のケース1のように当該番組Aの視聴中に電源を遮断または投入した操作の回数を含まず、同図のケース2のように当該番組Aの視聴中に他の番組Bを選択した操作の回数である。ケース2では、番組Aについての選局操作回数は2回である。
データ表示操作回数は、当該番組の視聴中にディスプレイ装置15の画面上にデータを表示させる操作をした回数である。
音量増加操作回数は、多いほど、当該番組に対する嗜好度が高いと見ることができる。音量減少操作回数は、深夜などに音量を減少させる場合は別として、一般には、多いほど、当該番組に対する嗜好度が低いと見ることができる。選局操作回数は、多いほど、当該番組に対する嗜好度が低いと見ることができる。データ表示操作回数は、多いほど、当該番組に対する嗜好度が高いと見ることができる。
これらの操作回数を考慮に入れることによって、視聴者の当該番組に対する嗜好度を、より的確に算出することができる。ただし、以下の実施形態では、嗜好度を的確に算出すると同時に、簡易に算出するために、これらの操作回数を考慮に入れずに嗜好度を算出する。
再生視聴の場合には、図6の右側に示すように、曜日別・時間帯別の視聴時間を算出して、番組視聴履歴データに付加する。
曜日別・時間帯別の視聴時間は、例えば、当該番組の録画終了後の一週間につき、各曜日の1時間ごとに区切った24×7=168個の時間帯を設定したときの、それぞれの時間帯における、当該番組を再生視聴した時間である。再生視聴の場合には、当該番組の視聴時間Dwは、この曜日別・時間帯別の視聴時間の総和である。
このように曜日別・時間帯別の視聴時間を算出することによって、視聴者は、ある曜日の夕刻に放送され、録画された番組を、次の日の深夜に再生視聴する傾向があるなど、視聴者の再生視聴パターンを知ることができ、後述のように、その再生視聴パターンに合った自動再生を行うことができる。
(嗜好度の算出…図9および図10)
嗜好度検出部70の嗜好度算出部72では、視聴履歴集計部71から出力された番組視聴履歴データから、視聴者の当該番組に対する嗜好度Prを算出する。
具体的には、嗜好度Prとして、当該番組の視聴時間Dwの単位時間Luに対する比率Ru(=Dw/Lu)、および視聴時間率(当該番組の視聴時間Dwの当該番組の時間長Lcに対する比率)Rc(=Dw/Lc)の関数であって、かつ、比率Ruが大きいほど嗜好度Prが大きくなり、視聴時間率Rcが大きいほど嗜好度Prが大きくなる関数値を算出する。例えば、後述の図13に示す式(1)においてm=n=1とした式、
Pr=Ru+Rc
=(Dw/Lu)+(Dw/Lc)…(1a)
によって嗜好度Prを算出する。
さらに、嗜好度算出部72は、以下のように、その算出した嗜好度Prの確か度(確かさの程度)Txを出力する。
図9は、嗜好度算出部72が行う、嗜好度Prおよび確か度Txを含む嗜好一次データの算出処理ルーチンの一例を示す。
この嗜好一次データ算出処理ルーチン75では、まずステップS1で、上記のように当該番組に対する嗜好度Prを算出し、次にステップS2で、その嗜好度Prの確か度Txをデフォルト値Tdに設定し、次にステップS3で、当該番組の視聴が実放送視聴か否か(実放送視聴か再生視聴か)を判断する。
そして、当該番組の視聴が実放送視聴である場合には、ステップS3からステップS4に進んで、当該番組の放送時間内で他の番組も視聴したか否かを判断し、図8のケース2のように他の番組も視聴したときには、ステップS4からステップS5に進んで、他の番組に対する嗜好度が所定値以上であるか否かを判断する。他の番組に対する嗜好度は、当該番組に対する嗜好度Prと同じ方法(算出式)で算出する。
そして、他の番組に対する嗜好度が所定値以上であるときには、本来、当該番組に対する嗜好度Prが高いにもかかわらず、相対的に他の番組に対する嗜好度も高いために、当該番組に対する嗜好度Prが低く算出された可能性があるので、ステップS5からステップS6に進んで、当該番組に対する嗜好度Prの確か度Txとして、ステップS2で設定したデフォルト値Tdより低い所定値Taを出力して、嗜好一次データ算出処理を終了する。
すなわち、当該番組の視聴が実放送視聴で、当該番組の放送時間内で他の番組も視聴し、かつ他の番組に対する嗜好度が所定値以上であるときには、当該番組に対する嗜好度Prの確か度Txとして相対的に低い値Taを出力する。
ステップS4で当該番組の放送時間内で他の番組を視聴していないと判断したとき、またはステップS5で他の番組に対する嗜好度が所定値未満であると判断したときには、ステップS7に進んで、当該番組に対する嗜好度Prの確か度Txとして、ステップS2で設定したデフォルト値Tdを出力して、嗜好一次データ算出処理を終了する。
すなわち、当該番組の視聴が実放送視聴で、当該番組の放送時間内で他の番組を視聴せず、または他の番組も視聴したが、他の番組に対する嗜好度が所定値未満であるときには、当該番組に対する嗜好度Prの確か度Txとして相対的に高い値Tdを出力する。
一方、ステップS3で当該番組の視聴が再生視聴であると判断した場合には、ステップS3からステップS8に進んで、当該番組に対する曜日別・時間帯別の嗜好度Prtを算出する。曜日別・時間帯別の嗜好度Prtは、図6において上述した曜日別・時間帯別の視聴時間を、上記の視聴時間Dwとして、当該番組に対する嗜好度Prと同じ方法(算出式)によって算出する。
次に、ステップS9で、その曜日別・時間帯別の嗜好度Prtが、しきい値Pth未満であるか否かを判断し、しきい値Pth未満であるときには、ステップS9からステップS10に進んで、視聴者が記録再生部30内の記録媒体上の当該番組が録画されている位置にアクセスした履歴があるか否かを判断する。
そして、当該番組が録画されている位置にアクセスした履歴がないときには、視聴者が当該番組が録画されていることを知らなかったために、その曜日別・時間帯別の嗜好度Prtが低く算出された可能性があるので、ステップS10からステップS6に進んで、その曜日別・時間帯別の嗜好度Prtの確か度Txtとして、デフォルト値Tdより低い所定値Taを出力する。
逆に、当該番組が録画されている位置にアクセスした履歴があるときには、視聴者が当該番組を一部再生視聴したにもかかわらず、その曜日別・時間帯別の嗜好度Prtが低く算出されたことを反映させるため、ステップS10からステップS11に進んで、その曜日別・時間帯別の嗜好度Prtを所定値だけ、または所定割合に減少させるとともに、その確か度Txtとしてデフォルト値Tdを出力する。
一方、ステップS9で、曜日別・時間帯別の嗜好度Prtが、しきい値Pth以上であると判断したときには、ステップS12に進んで、ステップS8で算出した嗜好度Prtを、そのまま出力するとともに、その確か度Txtとしてデフォルト値Tdを出力する。
図9では簡略化して示しているが、再生視聴の場合のステップS8以下の上述した処理は、それぞれの曜日の時間帯ごとに順次繰り返し、これによって、総計24×7=168個の時間帯についての嗜好度Prtおよび確か度Txtを出力する。
再生視聴の場合の当該番組に対する嗜好度Prは、当該番組の録画終了から一週間後、または当該番組を記録再生部30内の記録媒体から消去するとき、または当該番組を、例えば50%以上、再生視聴したとき、上記のように算出または出力した曜日別・時間帯別の嗜好度Prtの総和として算出する。
嗜好度算出部72は、嗜好一次データとして、図10に示すように、視聴者が視聴した番組ごとに、番組IDに対して嗜好度Prおよび確か度Txを付加し、さらに番組ID以外の、番組タイトルなどの番組識別情報を付加する。
図10の嗜好一次データでは、ある番組に対する嗜好度Pr(=0.532)の確か度Txが相対的に高い値Td(=0.75)であり、別の番組に対する嗜好度Pr(=0.237)の確か度Txが相対的に低い値Ta(=0.4)である。
図10では省略したが、再生視聴の場合には、嗜好一次データとして、上記のように算出または出力した曜日別・時間帯別の嗜好度Prtおよび確か度Txt、および当該番組に対する嗜好度Prを付加する。
(嗜好度の更新…図11)
嗜好度検出部70の嗜好度更新部73では、嗜好度算出部72から出力された嗜好一次データによって、定期的に放送される番組につき、嗜好データベース79に記録されている嗜好度を更新する。定期的に放送される番組とは、毎日、毎週、または毎月、同一のタイトルで放送される番組である。
嗜好データベース79には、嗜好データとして、図11に示すように、視聴者が過去に視聴した番組の、タイトル、配信元、放送日、放送開始時刻、放送終了時刻などの番組識別情報に対して、実放送視聴についての嗜好度、再生視聴についての嗜好度、および再生視聴についての曜日別・時間帯別の嗜好度が付加されたデータが記録されている。
嗜好度更新部73は、嗜好度算出部72から嗜好一次データが出力されたとき、その嗜好一次データに示されている番組と同じタイトルの番組の嗜好データが嗜好データベース79に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その嗜好データを嗜好データベース79から読み出して、その嗜好データ中の嗜好度を、嗜好一次データ中の嗜好度Prによって更新する。
具体的には、嗜好一次データ中の嗜好度Prを、嗜好データ中の更新前の嗜好度Poに、ある比率で加算し、その加算後の嗜好度Pnを、更新後の嗜好度とする。
例えば、
Pn=α×Pr+(1−α)Po …(5)
とする。ただし、
α=Cx×Tx …(6)
とする。Cxは定数、Txは上記のような確か度である。
係数αがゼロであると、そもそも、嗜好度が全く更新されないことになる。また、係数αが1であると、嗜好度Poが嗜好度Prに完全に置き換えられてしまい、例えば、視聴者が当該番組を、毎日または毎週、欠かさず、最初から最後まで視聴しているが、たまたま、ある日またはある週は、都合で、わずかな時間しか視聴できなかったときには、更新後の嗜好度Pnが大きく低下してしまう。そのため、0<α<1とする。
定数Cxを、0<α<1の範囲内で、視聴者が設定できるようにしてもよい。係数αが1に近いほど、嗜好度Prによる更新後の嗜好度Pnの変化が大きく、係数αがゼロに近いほど、嗜好度Prによる更新後の嗜好度Pnの変化が小さいので、番組に対する嗜好の変化が大きい視聴者は、または視聴者の番組に対する嗜好が変化したときには、定数Cxを大きい値に設定し、番組に対する嗜好の変化が小さい視聴者は、または視聴者の番組に対する嗜好が変化しないときには、定数Cxを小さい値に設定すると、好適である。
実放送視聴については、実放送視聴についての嗜好度の間で更新を行い、再生視聴については、曜日別・時間帯別の嗜好度の間で更新を行った後、更新後の曜日別・時間帯別の嗜好度の総和を、再生視聴についての更新後の嗜好度とする。
嗜好度更新部73は、嗜好データベース79に記録されている嗜好データ中の更新前の嗜好度Poを更新後の嗜好度Pnに書き替えて、嗜好データを嗜好データベース79に記録する。
嗜好度算出部72から出力された嗜好一次データに示されている番組と同じタイトルの番組の嗜好データが嗜好データベース79に記録されていない場合は、定期的に放送される番組を初めて視聴したとき、または単発的に放送された番組を視聴したときである。
この場合には、嗜好度更新部73は、更新前の嗜好度Poをゼロまたは所定値(初期値)として更新後の嗜好度Pnを算出して、嗜好一次データから嗜好データを生成し、嗜好データベース79に記録する。
(嗜好データによる番組の提示など…図12)
図1の蓄積型テレビ受信装置では、上記のように嗜好データベース79に記録された嗜好データによって、番組を視聴者に提示し、または自動選局、自動録画、自動再生することができる。
<提示>
視聴者が、リモコン送信器61またはパネル操作部63で番組の提示を指示すると、システムコントローラ40は、嗜好度検出部70の嗜好データ出力部74を介して、嗜好データベース79にアクセスして、嗜好データベース79から嗜好データを読み出し、その嗜好データをOSD処理部29で処理して、ディスプレイ装置15の画面上に、視聴者が過去に視聴した番組の、タイトル、配信元、放送日、放送開始時刻、放送終了時刻などを表示する。
この場合、嗜好データ中の嗜好度が高い番組から順に番組を提示し、または嗜好度が所定値以上の番組のみを提示する。これを見て、視聴者は、選局操作や録画予約などを行うことができる。
<自動選局>
システムコントローラ40は、視聴者の操作によらずに定期的に、嗜好データベース79に記録されている嗜好データを参照して、嗜好度が所定値以上の番組を、次回の放送日時に自動選局する。
この場合、同じ時間帯に他の番組を選局中であるときには、選局中の他の番組を優先し、または、あらかじめ視聴者の操作によって自動選局優先モードが設定されているときには、選局中の他の番組に代えて、嗜好度が所定値以上の番組を自動選局する。
嗜好データベース79に記録されている嗜好データ中に、嗜好度が所定値以上の、同じ時間帯に放送される番組が複数存在するときには、嗜好度が最も高い番組を優先する。
<自動録画>
図1の蓄積型テレビ受信装置では、視聴者が、リモコン送信器61またはパネル操作部63での操作によって、録画予約し、または記憶装置部41にキーワードを登録したとき、システムコントローラ40は、録画予約された番組、または登録されたキーワードを番組タイトルなどの番組付加情報中に含む番組を、選択受信して自動録画する。
さらに、システムコントローラ40は、視聴者の操作によらずに、嗜好データベース79に記録されている嗜好データ中の、再生視聴についての嗜好度が所定値以上の番組を、次回の放送日時に選択受信して自動録画する。
この場合、録画予約による録画、登録キーワードによる録画、および嗜好度による録画の間では、録画予約された番組を最優先し、登録キーワードによって録画する番組を第2順位とし、嗜好度によって自動録画する番組を第3順位とする。自動消去を行う場合には、この逆の順位とする。
自動録画ではないが、上記の録画以外に、視聴者は、番組の受信時または受信中に録画操作をすることによって、その番組を録画することができる。
システムコントローラ40は、番組を録画したとき、録画番組リストを作成して、記憶装置部41に書き込み、または記憶装置部41に書き込まれている録画番組リストを書き替える。視聴者が、リスト呼び出し操作をすると、システムコントローラ40は、記憶装置部41から録画番組リストを読み出し、OSD処理部29での処理によって、その録画番組リストをディスプレイ装置15の画面上に表示する。
図12に示すように、録画番組リストには、録画開始日時、録画終了日時(または録画時間)、配信元、番組タイトル、および録画理由を示す。
視聴者は、このリストを見て、どの番組が、いずれの録画理由によって、録画されているかを確認することができ、リスト中の番組タイトルを選択することによって、その番組を再生することができる。
<自動再生>
さらに、図1の蓄積型テレビ受信装置では、システムコントローラ40は、受信装置の電源がオンにされているときにおいて、視聴者の操作によらずに、記憶装置部41に書き込まれている録画番組リスト、および嗜好データベース79に記録されている嗜好データに基づいて、上記のように録画された番組を自動再生する。
具体的に、システムコントローラ40は、嗜好データベース79に記録されている嗜好データ中の、再生視聴についての曜日別・時間帯別の嗜好度から、視聴者が最も多く再生視聴する時間帯を検出し、その時間帯に、記憶装置部41に書き込まれている録画番組リストに掲載されている、録画されている番組を自動再生する。
録画番組リストに録画理由の異なる複数の番組が掲載されているときには、例えば、視聴者の録画操作によって録画した番組、録画予約によって録画した番組、登録キーワードによって録画した番組、嗜好度によって自動録画した番組の順に、自動再生する。録画番組リストに録画理由が同じ複数の番組が掲載されているときには、例えば、録画開始日時が先行する番組から順に、自動再生する。
〔嗜好度算出方法および嗜好度更新方法…図13〜図18〕
(嗜好度算出方法…図13〜図15)
上述したように、嗜好度検出部70の嗜好度算出部72では、視聴履歴集計部71から出力された番組視聴履歴データから、視聴者の当該番組に対する嗜好度Prとして、例えば、上記の式(1a)で表されるように、当該番組の視聴時間Dwの単位時間Luに対する比率Ru(=Dw/Lu)、および視聴時間率(当該番組の視聴時間Dwの当該番組の時間長Lcに対する比率)Rc(=Dw/Lc)の関数であって、かつ、比率Ruが大きいほど嗜好度Prが大きくなり、視聴時間率Rcが大きいほど嗜好度Prが大きくなる関数値を算出する。
より具体的には、嗜好度Prは、図13に示す式(1)(2)(3)または(4)によって算出する。ただし、m>0,n>0とし、Crは正の定数とする。上記の式(1a)は、式(1)において、m=n=1としたものである。単位時間Luは、視聴者が調整できるようにしてもよい。
図14および図15に、式(1)〜(4)のモデルによる嗜好度Prの算出結果を示す。
番組A,B,C,Dは、それぞれ1時間、0.933時間(56分)、0.250時間(15分)、0.167時間(10分)の時間長Lcの番組であり、ランダムに選ばれた視聴者が、それぞれに対して同じ嗜好程度を有すると回答した番組である。
この番組A,B,C,Dを、それぞれ0.493時間(29分35秒)、0.276時間(16分34秒)、0.242時間(14分31秒)、0.157時間(9分25秒)、視聴した場合の、算出された嗜好度Prを、モデル1〜6の6つの場合につき示す。
モデル1は、式(1)において、m=n=1とし、モデル2は、式(1)において、m=n=0.5とし、モデル3は、式(2)において、m=n=1とし、モデル4は、式(2)において、m=n=0.5とし、モデル5は、式(3)において、m=n=1,Cr=1.0とし、モデル6は、式(4)において、Cr=1.0としたものである。いずれも、単位時間Luは1時間とした。
Pmax/Pminは、同一モデル内での、番組A,B,C,Dに対する嗜好度Pr中の最大値と最小値との比であり、視聴時間Dw(比率Ru)および視聴時間率Rcの違いによる嗜好度Prのバラツキの程度を示すものである。
図14に示すモデル1〜4の間では、モデル2が最もバラツキが小さく、次にモデル4がバラツキが小さく、モデル3が最もバラツキが大きい。したがって、式(1)(2)については、両者の間でm,nが同じであれば、式(2)より、式(1)の方が、より実態に即したものとなり、式(1)のみについては、または式(2)のみについては、m=n=1にした場合より、m=n=0.5にした場合の方が、より実態に即したものとなる。
図15に示すモデル5,6の間では、モデル6より、モデル5の方が、バラツキが小さく、より実態に即したものとなり、式(3)(4)については、m=n=1,Cr=1.0とする限りでは、式(4)より、式(3)の方が、より好ましい。
視聴者の視聴形態は、視聴者によって、または時期や状況によって、様々であるので、視聴者がモデル1〜6中のいずれかを選択できるように、または視聴者の視聴形態からシステムコントローラ40が所定のアルゴリズムによってモデル1〜6中のいずれかを選択するように、システムを構成すると、より好ましい。
なお、式(1)〜(4)において、Dw/Lcに係数kを乗じ、式(1)において、第1項に係数aを乗じ、または第2項に係数bを乗じる、などの変形をしてもよい。ただし、係数k,a,bは、いずれも正とする。
(嗜好度更新方法…図16〜図18)
上述したように、嗜好度検出部70の嗜好度更新部73では、嗜好度算出部72から出力された嗜好一次データによって、定期的に放送される番組につき、嗜好データベース79に記録されている嗜好度を更新する。
すなわち、具体的には、嗜好一次データ中の嗜好度Prを、嗜好データ中の更新前の嗜好度Poに、ある比率で加算し、その加算後の嗜好度Pnを、更新後の嗜好度とする。
この場合、一つの方法としては、上述したように、図16に示す式(5)によって嗜好度を更新する。係数αは、上述したように、図17に示す式(6)で表されるものとする。
さらに、別の方法として、確か度Txを用いず、図18の式(7)で表されるように、更新前の嗜好度Poと、算出された嗜好度Prとを、1:1で加算した結果の嗜好度Pnを、更新後の嗜好度とする。
この場合、嗜好データベース79に記録された嗜好度Pnの最大値Pmaxが、しきい値Pth(図9で示したしきい値Pthとは別の値である)を超える場合には、図18の式(8)で表されるように、嗜好データベース79に記録されている全ての嗜好度を等倍率で減少させる。
これによって、嗜好データベース79に記録された嗜好度Pnを一定範囲内に限定することができるとともに、相対的に古い嗜好度を減少させて、視聴者の嗜好の時間的変化に対応させることができる。
〔他の実施形態〕
図1の実施形態は、コンテンツとして地上波アナログ放送および衛星デジタル放送の番組を受信する場合であるが、コンテンツとしてケーブルテレビ放送や地上波デジタル放送などの番組を受信する場合にも、この発明を適用することができる。
さらに、放送番組に限らず、したがってテレビ受信装置に限らず、インターネットなどの外部ネットワークを介して配信元から配信された、音楽などの音声情報、動画または静止画やゲームソフトの画像情報などのコンテンツを受信し、ダウンロードする場合にも、この発明を適用することができる。
この発明のコンテンツ受信装置の一実施形態を示す図である。 嗜好度検出部の一例を示す図である。 視聴履歴データの一例を示す図である。 番組識別情報の一例を示す図である。 番組識別情報の他の例を示す図である。 番組視聴履歴データの一例を示す図である。 視聴時間の説明に供する図である。 番組視聴中の操作の説明に供する図である。 嗜好一次データ算出処理ルーチンの一例を示す図である。 嗜好一次データの一例を示す図である。 嗜好データの一例を示す図である。 録画番組リストの一例を示す図である。 嗜好度算出のための式の一例を示す図である。 図13の各式のモデルによる嗜好度算出結果を示す図である。 図13の各式のモデルによる嗜好度算出結果を示す図である。 嗜好度更新のための式の一例を示す図である。 図16の式中の係数の算出式を示す図である。 嗜好度更新のための式の他の例を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (4)

  1. 放送コンテンツの実放送を受信するコンテンツ受信装置が、受信した放送コンテンツに対する視聴者の嗜好度を算出する方法として、
    当該コンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Prを算出する第1工程と、
    当該コンテンツの放送時間内において、視聴者の操作に基づいて他のコンテンツを受信したとき、当該他のコンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該他のコンテンツに対する嗜好度Paを算出する第2工程と、
    上記嗜好度Prの確か度Txとして、上記嗜好度Paが所定値以上であるときには、第1の値を選択し、上記嗜好度Paが上記所定値に満たないとき、または当該コンテンツの放送時間内において他のコンテンツを受信しなかったときには、上記第1の値より大きい第2の値を選択する第3工程と、
    視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Pとして、上記嗜好度Prと上記確か度Txの関数であって、かつ、上記嗜好度Prが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなり、上記確か度Txが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなる関数値を算出する第4工程と、
    を実行するコンテンツ嗜好度算出方法。
  2. 放送コンテンツの実放送を受信するコンテンツ受信装置が、受信した放送コンテンツに対する視聴者の嗜好度を更新する方法として、
    当該コンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Prを算出する第1工程と、
    当該コンテンツの放送時間内において、視聴者の操作に基づいて他のコンテンツを受信したとき、当該他のコンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該他のコンテンツに対する嗜好度Paを算出する第2工程と、
    上記嗜好度Prの確か度Txとして、上記嗜好度Paが所定値以上であるときには、第1の値を選択し、上記嗜好度Paが上記所定値に満たないとき、または当該コンテンツの放送時間内において他のコンテンツを受信しなかったときには、上記第1の値より大きい第2の値を選択する第3工程と、
    視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Pとして、上記嗜好度Prと上記確か度Txの関数であって、かつ、上記嗜好度Prが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなり、上記確か度Txが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなる関数値を算出する第4工程と、
    視聴者の当該コンテンツに対する更新後の嗜好度Pnとして、更新前の嗜好度Poに上記嗜好度Pを加算した値を算出する第5工程と、
    を実行するコンテンツ嗜好度更新方法。
  3. 放送コンテンツの実放送を受信する受信部と、
    この受信部で受信した当該コンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Prを算出する第1手段と、
    当該コンテンツの放送時間内において、視聴者の操作に基づいて上記受信部で他のコンテンツを受信したとき、当該他のコンテンツの視聴時間をもとに、視聴者の当該他のコンテンツに対する嗜好度Paを算出する第2手段と、
    上記嗜好度Prの確か度Txとして、上記嗜好度Paが所定値以上であるときには、第1の値を選択し、上記嗜好度Paが上記所定値に満たないとき、または当該コンテンツの放送時間内において他のコンテンツを受信しなかったときには、上記第1の値より大きい第2の値を選択する第3手段と、
    視聴者の当該コンテンツに対する嗜好度Pとして、上記嗜好度Prと上記確か度Txの関数であって、かつ、上記嗜好度Prが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなり、上記確か度Txが大きいほど上記嗜好度Pが大きくなる関数値を算出する第4手段と、
    を備えるコンテンツ受信装置。
  4. 請求項3のコンテンツ受信装置において、
    さらに、視聴者の当該コンテンツに対する更新後の嗜好度Pnとして、更新前の嗜好度Poに上記嗜好度Pを加算した値を算出する第5手段を備えるコンテンツ受信装置。
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