JP4120363B2 - 広告配信方法、広告配信システム、広告配信装置、ユーザ端末および広告配信プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、広告やコンテンツの視聴者(以下、ユーザと記す。)がパーソナルコンピュータ、携帯電話機、テレビジョン受像機等の複数の種類の端末を使用する場合であっても、そのユーザが使用する各種端末に対する広告やコンテンツ等の配信状況に応じて、広告代理店や広告主等の希望に沿う広告を配信できるようにする広告配信方法、広告配信システム、広告配信装置、ユーザ端末および広告配信プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
広告を配信する際、広告代理店等が予めメディアプランを作成し、そのメディアプランに沿って広告を配信することが一般的である。メディアプランとは、高い訴求効果が得られるように立案された広告の出稿計画である。メディアプランでは、利用する広告媒体、広告の内容、出稿タイミング等が定められる。メディアプランの例として、例えば、関連する複数種類の広告について、それぞれの広告を出稿すべき広告媒体や出稿タイミングを定めた計画等がある。
【0003】
メディアプランの具体例について説明する。ある新商品の発売に伴い各種広告媒体にその新商品の広告を出稿するとする。この場合に立案されるメディアプランの例として、例えば、新商品発売の2週間前からテレビジョン放送でイメージ認知型広告を出稿し、新商品発売の1週間前からインターネットを介して商品説明型広告を出稿するというスケジュールが考えられる。なお、イメージ認知型広告とは、商品等をユーザに印象づけるための広告(例えば、商品のコンセプトやイメージを伝える広告)である。また、商品説明型広告とは、商品の機能等の詳細をユーザに知らせるための広告(例えば、商品の特徴や他社製品と比較した際のメリットを伝える広告)である。このようなメディアプランによれば、マス告知というテレビジョン放送の特徴を生かして広く公衆に新商品を認知させた後、多くの情報を配信できるというインターネットの特徴を生かして、認知させた新商品の訴求ポイントをより深くユーザに浸透させることができる。
【0004】
また、従来より、広告を有効に配信するためのシステムが種々提案されてきた。例えば、特許文献1では、メールマガジンやメーリングリストとして配信される電子メールに広告を挿入する際、各ユーザの属性情報に基づいて、ユーザ毎に興味があると思われる適切な広告を選択して挿入する情報処理装置が提案されている。
【0005】
特許文献2では、男性用、女性用等の複数種類の広告を全て放送波によって配信し、受信側において適切な広告を選択して表示する放送システムが記載されている。特許文献3では、受信端末が予め広告を蓄積しておくテレビジョン信号蓄積再生装置が提案されている。この装置は、ユーザが通常の番組を視聴する際、番組とともに配信される広告がユーザにとって興味のない広告であると判断すると、その広告の代わりに、ユーザにとって興味のある蓄積された広告を表示する。また、特許文献4では、複数の広告を複数のチャンネルで配信して、予め設定されたユーザの嗜好に合致するチャンネルを選択して、広告を表示する放送方法が提案されている。
【0006】
さらに、ユーザの行動(現時点での行動や過去の行動履歴等)に応じて、広告を配信するシステムも提案されている。例えば、特許文献5では、バナー広告の閲覧に伴って加算されるユーザのポイントをユーザの属性情報として管理し、ユーザの属性に応じて広告を配信する情報配信システムが提案されている。特許文献6では、ユーザの操作状況や操作履歴に応じて広告を表示する家庭用電化製品が提案されている。特許文献7では、サーバ側に広告を蓄積し、ユーザの番組視聴状況が、広告主が設定した条件に合致すると、放送中の番組とともに広告を配信するCATVを用いた情報配信システムが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−83224号公報(段落0046−0083、第1−5図)
【0008】
【特許文献2】
特開2000−358005号公報(段落0032−0044、第1−3図)
【0009】
【特許文献3】
特開2001−111921号公報(段落0021−0064、第1−6図)
【0010】
【特許文献4】
特開2002−84470号公報(段落0015−0028、第1−3図)
【0011】
【特許文献5】
特開2002−32398号公報(段落0014−0057、第1−8図)
【0012】
【特許文献6】
特開2002−140509号公報(段落0009−0123、第1−48図)
【0013】
【特許文献7】
特開2002−94965号公報(段落0016−0039、第1−5図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシステムでは、いずれも広告を配信する広告媒体が一つに限定されていた。従って、電子メール、Webページ、放送、CATV放送等、各種システムが対象とする一つの広告媒体では広告の出稿管理を行えるが、他の広告媒体で配信する広告の管理は行えなかった。
【0015】
また、特許文献5〜7に記載された発明では、ユーザの現在の行動やそれまでの行動履歴等も管理し、ユーザの行動に応じた広告を表示することができる。しかし、管理する情報は、バナー広告の閲覧回数、家庭用電化製品の操作回数、現在ユーザが視聴している番組等の限られた情報である。
【0016】
このように、従来の広告配信システム等は、対象とする広告媒体を一つに限定し、また各ユーザが各広告媒体を介してどのような広告を閲覧したか等をまとめて管理していなかった。従って、従来の広告配信システム等は、複数の広告媒体を利用して広告を配信することを念頭に作成されたメディアプランに十分対応できるものでなかった。例えば、「携帯電話機でコンテンツを閲覧するユーザがパーソナルコンピュータ上で既にイメージ認知型広告を閲覧している場合には、携帯電話機に商品説明型広告を配信したい。」等と広告代理店が考えたとしても、従来の広告配信システムはこのような希望に対応できなかった。
【0017】
そこで、本発明は、複数の広告媒体を介して広告を配信する場合に、各広告媒体において適切な広告を配信できるようにすることを目的とする。さらに、各広告媒体において、各ユーザ毎にユーザの属性情報に応じた広告を配信できるようにすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による広告配信方法は、ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、前記コンテンツ配信手段は、前記ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記広告配信手段により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記広告配信手段に送信するステップと、前記広告配信手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記広告配信手段に送信するステップと、前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記ポリシーデータから特定するステップと、前記広告配信手段が、前記ユーザの識別情報を送信してきたユーザ端末に、前記特定した広告の識別情報に対応付けられた広告を配信するステップと、前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツおよび前記広告配信手段から配信される広告を出力するステップと、前記広告配信手段が、前記ユーザ端末に広告を配信した際に、配信先のユーザの識別情報と前記配信した広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信した広告の識別情報を、前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記視聴広告情報として記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明による広告配信方法は、ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、前記コンテンツ配信手段は、ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を、前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、前記広告配信手段が、前記広告配信手段に記憶されている各広告と前記各広告の識別情報と前記ポリシーデータとを前記ユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、前記ユーザ端末が、前記特定した広告の識別情報に対応付けられた広告および前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツを出力するステップと、前記ユーザ端末が、広告を出力した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報と前記広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した広告の識別情報を前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記ユーザの視聴広告情報として記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明による広告配信方法は、ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、前記コンテンツ配信手段は、ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を、前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、前記広告配信手段が、前記ポリシーデータを前記ユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、前記ユーザ端末が、前記特定した広告の識別情報を前記広告配信手段に送信するステップと、前記広告配信手段が、前記広告の識別情報を送信してきたユーザ端末に、前記ユーザ端末から受信した前記広告の識別情報に対応付けられた広告を配信するステップと、前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツおよび前記広告配信手段から配信される広告を出力するステップと、前記ユーザ端末が、広告を出力した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報と前記広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した広告の識別情報を前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記ユーザの視聴広告情報として記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】
まず始めに、本発明に適用されるメディアプランについて説明する。一般に、消費者がある商品の広告を見て、実際に商品を購入するまでには、次のような段階を踏むことが多い。消費者は、第一段階として、その商品に「注目(Attention )」し、「興味(Interest)」を持つ。第二段階では、その商品を「欲しい(Desire)」と思い、商品の詳細について「記憶(Memory)」する。消費者は、第三段階として、実際にその商品を購入するという「行動(Action)」を起こす。このような消費者の消費行動に関する心理過程は一般にアイドマの法則(AIDMA's rule)として知られている。
【0055】
また、個々の広告媒体には独自の特性があり、その特性を生かせるような広告を配信することが好ましい。例えば、テレビジョン放送には、非常に広範囲のユーザに対して情報を配信できるという特性がある。従って、テレビジョン放送は、商品のことを認知(Attention,Interest)して貰うための広告の配信に適している。また、例えば、Webページは、リンク設定部がマウスクリックされればその度に情報を提供することができ、多くの情報を配信できるという特性を有する。従って、Webページは、商品を詳細に説明して、その商品を欲しい(Desire)と思わせ、商品の詳細について記憶(Memory)してもらうための広告の配信に適している。また、携帯電話機に配信されるWebコンテンツには、ユーザが日常生活において常に携帯している端末に表示されるという特性がある。従って、外出中のユーザを近くの店舗に誘導して商品購入(Action)に結びつけるための広告の配信に適している。
【0056】
各広告媒体の特性や消費者の心理等を考慮して、複数の広告媒体において各広告媒体に適した広告を配信するようなメディアプランを作成し、そのメディアプランに従って広告を配信すれば、高い訴求効果を期待することができる。
【0057】
このようなメディアプランの一例を以下に示す。ここでは、広告主が、アルコール飲料の新商品の広告配信を広告代理店に委託したとする。また、広告主は、テレビジョン放送、パーソナルコンピュータへのWebページ配信および携帯電話機へのWebページ配信という三種類の広告媒体を用いた広告配信を委託したとする。広告代理店は、その新商品発売日の朝の時間帯にテレビジョン放送でイメージ認知型広告を配信するように計画を立てる。さらに、新商品発売日の昼の時間帯にインターネットを介してパーソナルコンピュータに新商品の広告を配信するように計画を立てる。この場合、既にテレビジョン放送でイメージ認知型広告を視聴したユーザに対しては、より詳細な新商品の情報を憶えてもらうように商品説明型広告を配信し、朝に配信したイメージ認知型広告を視聴していないユーザに対しては、新商品を認知してもらうようにイメージ認知型広告を配信するように立案する。さらに、広告代理店は、その日の夜の時間帯に携帯電話機にその新商品の広告を配信するように計画を立てる。この場合、パーソナルコンピュータで商品説明型広告を視聴したユーザに対しては、新商品(アルコール飲料)の販売店リストを含んだ広告を配信し、商品説明型広告を視聴していないユーザに対してはイメージ認知型広告を配信するように立案する。
【0058】
従来の広告配信システムは、一つの限定された広告媒体での出稿管理を行っていたため、テレビジョン放送でイメージ認知型広告を視聴したユーザのパーソナルコンピュータに商品説明型広告を配信する等の処理を行えなかった。それに対し、本発明は、複数の広告媒体を利用し、また、各ユーザに対して個別に広告を配信して、上記の例のようなメディアプランに沿って広告を配信する。
【0059】
広告代理店は、メディアプラン立案に伴い、使用する広告を準備する。例えば、例示したアルコール飲料のメディアプランを作成した場合には、テレビジョン放送用にアルコール飲料のイメージ認知型広告を準備しておく。また、パーソナルコンピュータ用に、アルコール飲料のイメージ認知型のバナー広告と商品説明型のバナー広告とを準備しておく。さらに、携帯電話機用に、新商品販売店リストを含んだバナー広告とイメージ認知型のバナー広告とを準備しておく。
【0060】
また、広告は各コンテンツと関連付けられ、各コンテンツに設けられた広告枠に収められて配信される。「広告枠」とは、広告が出力される(すなわちユーザに提示される)時間的または空間的なスペースである。例えば、コンテンツがテレビジョン放送の番組である場合、番組中あるいは番組と番組との間に15秒の広告を数本放送するための時間が設けられる。この各15秒の時間帯が広告枠に該当する。また、コンテンツがWebページである場合、Webページの上部や下部にバナー広告を表示するための領域が設けられる場合がある。この領域が広告枠に該当する。
【0061】
広告はコンテンツに設けられた広告枠に収められて配信されるため、広告代理店は、広告を収めることができる広告枠の情報を得る必要がある。広告代理店は、広告配信業者から広告枠の情報を入手する。すなわち、どのような内容のコンテンツが配信され、各コンテンツにはどれだけ広告枠が設けられているかという情報を入手する。例示したメディアプランを立案した場合、広告代理店は、コンテンツおよび広告を配信するテレビジョン放送局(以下、テレビ局と記す。)から番組スケジュールと各番組の広告枠の情報を入手する。また、パーソナルコンピュータ向けの広告配信業者から、バナー広告配信対象となっている各Webページと、各Webページの広告枠の情報を入手する。同様に、携帯電話機向けの広告配信業者からも、バナー広告配信対象となっている各Webページと、各Webページの広告枠の情報を入手する。広告代理店は、例えば、書類やファクシミリで、広告配信業者から広告枠の情報を入手する。そして、広告代理店は広告枠を指定し、メディアプランで定めた条件(「テレビジョン放送でイメージ認知型広告を視聴している」等)に応じた広告を収めてユーザに提示されるように設定する。この設定を行い設定に従って広告を配信する広告配信システムについては後述する。
【0062】
なお、広告配信業者は、コンテンツを配信するコンテンツ配信業者と同一である場合もある。例えば、放送局は、コンテンツと広告の双方を配信するので、広告配信業者とコンテンツ配信業者のいずれにも該当する。また、パーソナルコンピュータや携帯電話機等にコンテンツおよび広告を配信する場合には、コンテンツ配信業者と広告配信業者とが異なる場合が多い。
【0063】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0064】
実施の形態1.
図1は、本発明による広告配信システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。本発明による広告配信システムは、広告枠ポリシー管理装置(規則提供手段)1と、ユーザ情報管理装置(視聴者情報管理手段)2と、コンテンツ配信装置(コンテンツ配信手段)3,7と、広告配信装置(広告配信手段)4,8と、ユーザ端末6,10とを備える。広告枠ポリシー管理装置1と、ユーザ情報管理装置2と、各広告配信装置4,8は、例えば、インターネット等の通信ネットワークを介して接続されている。なお、コンテンツ配信装置および広告配信装置は、ユーザ端末が利用する情報伝達網の種類に応じて設けられる。従って、コンテンツ配信装置および広告配信装置の台数は2台に限定されるわけではない。図2は、各装置が管理するデータのデータ構造の例を示す説明図である。
【0065】
広告枠ポリシー管理装置1は、例えば広告代理店によって管理される。コンテンツ配信装置3,7は、コンテンツ配信業者(例えばコンテンツを配信するプロバイダや各種放送局等)によって管理される。広告配信装置4,8は、例えば広告配信業者等によって管理される。
【0066】
広告枠ポリシー管理装置1は、配信すべき広告を条件に応じて特定する規則情報(以下、広告枠ポリシーデータと記す。)を各広告配信装置4,8に提供する。広告枠ポリシー管理装置1は、複数の広告枠ポリシーデータを含む広告枠ポリシーリストを保持し、広告代理店の担当者の操作に従って、各広告枠ポリシーデータを広告配信装置4,8に送信する。
【0067】
図2(a)は、広告枠ポリシーリストのデータ構造の例を示す説明図である。前述のように広告枠ポリシーリストは、複数の広告枠ポリシーデータを含む。個々の広告枠ポリシーデータは、条件データ、アクションデータおよび広告素材IDを含む。条件データは、ユーザの属性情報に関する条件式を記述したデータである。ユーザの属性情報は、例えばユーザ情報データ(各ユーザの個人情報)やユーザが端末を使用する際の時刻(現在時刻)等の情報である。アクションデータは、条件式の評価結果に応じた広告素材IDの選択処理を記述したデータである。例えば、アクションデータには、条件式の成立や不成立等に応じた広告素材IDの選択処理が記述される。広告素材IDは、ユーザ端末6,10に配信される各種広告のデータそのもの(以下、広告素材実データと記す。)を識別するための識別情報である。広告枠ポリシーデータは、アクションデータに記述された選択処理において選択候補となる広告素材IDを含む。選択候補となる広告素材IDが複数存在する場合には、広告枠ポリシーデータは複数の広告素材IDを含む。例えば、条件データに記述された条件が成立した場合と成立しなかった場合とで、それぞれ異なる広告素材IDを選択するときには、広告ポリシーデータはそれぞれの場合に選択される広告素材IDを全て含む。なお、後述するように、広告枠ポリシー管理装置1が記憶する各広告枠ポリシーデータは、コンテンツと対応付けられて、広告配信装置4,8に送信される。
【0068】
条件データとアクションデータは、例えば、XML(eXtensible Markup Language)等の拡張可能なマークアップ言語、C、C++、C#、Java(登録商標)、Basic、JavaScript(登録商標)、VBScript(登録商標)、Perl等のプログラミング言語で記述される。ここに列挙した言語は例示であり、条件データとアクションデータは、他の言語によって記述されてもよい。広告素材IDは、例えば、広告素材実データに対応するURL(Uniform Resource Locator)である。
【0069】
以下、広告枠ポリシーデータを用いることによりメディアプランに沿った広告配信がどのように実現されるのかについて、上述のアルコール飲料のメディアプランを例に説明する。例示したメディアプランでは、朝の時間帯にテレビジョン放送でイメージ認知型広告を配信する。この場合、広告代理店の担当者は、無条件にアルコール飲料のイメージ認知型広告(テレビジョン放送用)が選択されるように、条件データおよびアクションデータを記述する。そして、その条件データ、アクションデータおよびイメージ認知型広告の広告素材IDを含む広告枠ポリシーデータを広告枠ポリシー管理装置1に記憶させる。また、担当者は、予めテレビジョン放送の各番組および各番組に設けられた広告枠の情報について広告配信業者(テレビ局)から連絡を受けている。担当者は、その広告枠の情報を参照する。そして、アルコール飲料の発売日が月曜日であるならば、担当者は、月曜日の朝の番組(ここではニュース番組とする)と広告枠ポリシーデータとを対応付けて、テレビ局が管理する広告配信装置に広告枠ポリシーデータを送信する。
【0070】
また、広告代理店の担当者は、メディアプランに沿う広告をパーソナルコンピュータに配信するために、条件データとして「ユーザは月曜日の朝のニュース番組で配信されたイメージ認知型広告を視聴した」という条件式を記述する。さらに、「条件式が成立する場合には商品説明型のバナー広告を選択し、成立しない場合にはイメージ認知型のバナー広告を選択する」というアクションデータを記述する。そして、その条件データ、アクションデータおよび各バナー広告の広告素材IDを含む広告枠ポリシーデータを広告枠ポリシー管理装置1に記憶させる。担当者は、予めパーソナルコンピュータ向けバナー広告の配信業者から、各コンテンツおよび各コンテンツに設けられた広告枠についての連絡を受けている。担当者は、その広告枠の情報を参照し、アルコール飲料の需用者が閲覧しそうなコンテンツと広告枠ポリシーデータとを対応付けて、パーソナルコンピュータ向けバナー広告配信業者が管理する広告配信装置に広告枠ポリシーデータを送信する。
【0071】
同様に、広告代理店の担当者は、条件データとして「ユーザはパーソナルコンピュータ向けの商品説明型バナー広告を視聴した」という条件式を記述する。さらに、「条件式が成立する場合にはアルコール飲料の販売店リストを含んだバナー広告を選択し、成立しない場合にはイメージ認知型のバナー広告を選択する」というアクションデータを記述する。そして、その条件データ、アクションデータおよび各バナー広告の広告素材IDを含む広告枠ポリシーデータを広告枠ポリシー管理装置1に記憶させる。担当者は、予め携帯電話機向けバナー広告の配信業者から入手している各コンテンツおよび各コンテンツに設けられた広告枠の情報を参照する。そして、アルコール飲料の需用者が閲覧しそうなコンテンツと広告枠ポリシーデータとを対応付けて、携帯電話機向けバナー広告配信業者が管理する広告配信装置に広告枠ポリシーデータを送信する。
【0072】
また、テレビ局が管理する広告配信装置は、テレビ局のコンテンツ配信装置が月曜日の朝にニュース番組を配信した場合、ニュース番組に対応付けられた広告枠ポリシーデータに従って、無条件にイメージ認知型広告が選択されるように動作する。また、パーソナルコンピュータ向けバナー広告配信業者が管理する広告配信装置は、広告代理店が広告枠ポリシーデータと対応付けたコンテンツが配信されたときに、その広告枠ポリシーデータに従って、イメージ認知型バナー広告または商品説明型バナー広告を選択してバナー広告を配信する。この結果、月曜日の朝にニュース番組とともにイメージ認知型広告を視聴したユーザ(既に新商品について認知(Attention,Interest)しているユーザ)には、商品説明型バナー広告を配信し、新商品を欲しい(Desire)と思ってもらい、新商品を記憶(Memory)してもらうことができる。一方、まだイメージ認知型広告を視聴していないユーザに対してはイメージ認知型バナー広告を配信し、新商品の認知(Attention,Interest)を促すことができる。
【0073】
同様に、携帯電話機向けバナー広告配信業者が管理する広告配信装置も、広告代理店が広告枠ポリシーデータと対応付けたコンテンツが配信されたときに、その広告枠ポリシーデータに従って広告を選択して配信する。この結果、既に商品説明型バナー広告を見たユーザ(新商品を欲しい(Desire)と思い新商品を記憶(Memory)しているであろうユーザ)には、販売店リストを含むバナー広告を配信して、ユーザを近辺の販売店に誘導して商品購入という行動に結びつける(Action)ことができる。他のユーザに対してはイメージ認知型バナー広告を配信し、新商品の認知(Attention,Interest)を促すことができる
【0074】
なお、以上の説明では広告枠ポリシーデータについて理解しやすいように、テレビジョン放送も利用するメディアプランを例示して説明したが、第1の実施の形態では通信型個別配信によってコンテンツや広告を配信する広告配信システムについて説明する。テレビジョン放送等の放送型一斉同報配信を行う広告配信装置およびコンテンツ配信装置を含む広告配信システムについては第2の実施の形態で説明する。
【0075】
広告枠ポリシー管理装置1に引き続き、図1に示す他の装置について説明する。ユーザ情報管理装置2は、各ユーザのユーザ情報データを管理する。ユーザ情報管理装置2は、ユーザ端末6やユーザ端末10からユーザID(各ユーザの識別情報)およびコンテンツID(ユーザが視聴する各コンテンツの識別情報)を受信すると、ユーザIDによって特定されるユーザが新たにコンテンツを視聴したことを示す視聴履歴をユーザ情報データに追加する。同様に、広告配信装置4や広告配信装置8からユーザID、広告素材IDおよびコンテンツIDを受信した場合も、ユーザが新たに広告およびコンテンツを視聴したことを示す視聴履歴を追加する。また、ユーザ情報管理装置2は、広告配信装置4,8からの要求に応じてユーザ情報データを広告配信装置4,8に送信する。広告配信装置4,8に送信されたユーザ情報データは、広告枠ポリシーデータ内の条件データが成立するか否か等の判断に用いられる。
【0076】
図2(b)は、ユーザ情報管理装置2が管理するデータのデータ構造の例を示す説明図である。ユーザ情報管理装置2は、各ユーザのユーザ情報データを含むユーザ情報リストを保持する。個々のユーザ情報データは、ユーザID、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータ、サイコグラフィックデータおよびコンタクトデータを含む。ユーザ情報データに含まれる各データは、例えば、任意の文字列である。ユーザ情報データは、文字列以外のデータによって表されていてもよい。
【0077】
ユーザIDは、各ユーザを識別するための識別情報である。ユーザIDは、各ユーザ端末と一対一に対応しているのではなく、一人一人のユーザと一対一に対応している。従って、一人のユーザが複数のユーザ端末を使用する場合には、その各ユーザ端末に同一のユーザIDを割り当ててもよい(各ユーザ端末に同一のユーザIDを記憶させてもよい)。
【0078】
デモグラフィックデータは、ユーザIDに対応するユーザの人口統計学的情報である。デモグラフィックデータには、例えば、性別、生年月日、年齢、電話番号、ファクシミリ番号、身長、体重、結婚履歴、電子メールアドレス、ホームページアドレス、クレジットカード番号、住民票コード(住民基本台帳に記録されている番号)、車両番号、職業、学校および学年、学歴、家族構成等が含まれる。
【0079】
ジオグラフィックデータは、ユーザIDに対応するユーザの地理的情報である。ジオグラフィックデータには、例えば、住所、勤務先、帰省先、ユーザ自身の現在位置情報等が含まれる。
【0080】
サイコグラフィックデータは、ユーザIDに対応するユーザの心理的情報である。サイコグラフィックデータには、例えば、ユーザの趣味や嗜好等が含まれる。
【0081】
コンタクトデータは、ユーザIDに対応する視聴者の行動情報である。コンタクトデータには、例えば、コンテンツや広告の視聴履歴、商品の購入履歴等が含まれる。
【0082】
なお、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータ、サイコグラフィックデータおよびコンタクトデータに含まれる情報として列挙した項目(性別、住所、嗜好、視聴履歴等)は例示であり、これらの各項目が全てデモグラフィックデータ等に含まれていなければならないわけではない。また、例示した項目以外の項目がデモグラフィックデータ等に含まれていてもよい。
【0083】
コンテンツ配信装置3,7は、それぞれユーザ端末6,10からの要求に応じてユーザ端末6,10にコンテンツを配信する。以下、ユーザ端末6,10に配信されるコンテンツのデータそのものをコンテンツ実データと記す。
【0084】
図2(c)は、コンテンツ配信装置3,7が管理するデータのデータ構造の例を示す説明図である。コンテンツ配信装置3,7は、コンテンツ情報リストを保持する。コンテンツ情報リストは、各コンテンツ実データに対応する各コンテンツ情報データを含む情報である。個々のコンテンツ情報データは、コンテンツ実データと、そのコンテンツ実データに一意に割り当てられたコンテンツIDとを含む。コンテンツIDは、各コンテンツ実データを識別するための識別情報である。コンテンツIDは、例えば、コンテンツ実データに対応するURLである。
【0085】
既に説明したように、広告代理店は、コンテンツと広告枠ポリシーデータとを対応付ける。広告枠ポリシーデータと対応付けられるコンテンツ実データには、ユーザIDおよびコンテンツIDを広告配信装置に送信し、広告素材実データを要求することを指示する記述(リンク)を含めておく。このコンテンツ実データを受信したユーザ端末は、コンテンツ実データの記述に従って広告素材実データを要求する。
【0086】
コンテンツ配信装置3,7は、コンテンツの配信対象となるユーザ端末の種類に応じて設ける(すなわち、ユーザ端末がデータを受信する情報伝達網の種類に応じて設ける)。例えば、ユーザ端末6が携帯電話機である場合には、無線パケット網等を介して携帯電話機にWebコンテンツを配信する装置としてコンテンツ配信装置3を設ける。また、ユーザ端末10がパーソナルコンピュータ等のようにWebページを表示する端末である場合には、インターネット等を介してパーソナルコンピュータ等にWebページを配信する装置としてコンテンツ配信装置7を設ける。後述するように、ユーザ端末の種類は多岐にわたる。コンテンツ配信対象となるユーザ端末の種類を増やす場合(利用する情報伝達網の種類を増やす場合)には、ユーザ端末の種類の増加に合わせて新たにコンテンツ配信装置を設ければよい。
【0087】
広告配信装置4,8は、それぞれユーザ端末6,10から広告を要求されるとユーザ端末6,10に広告素材実データを配信する。広告を配信する場合、広告配信装置4,8は、ユーザが視聴しているコンテンツのコンテンツIDおよびユーザIDをユーザ端末6,10から受信する。次に、コンテンツIDに対応付けられた広告枠ポリシーデータを抽出し、また、ユーザIDに対応するユーザ情報データをユーザ情報管理装置2から取得する。広告配信装置4,8は、この広告枠ポリシーデータおよびユーザ情報データに基づいて、配信すべき広告素材データを決定し、その広告素材データをユーザ端末に配信する。
【0088】
図2(d)は、広告配信装置4,8が管理するデータのデータ構造の例を示す説明図である。広告配信装置4,8は、広告情報リストを保持する。広告情報リストは、各広告素材実データに対応する各広告素材データと、各コンテンツIDの広告枠毎に定められた各広告枠データとを含む情報である。個々の広告素材データは、広告素材実データと、その広告素材実データに一意に割り当てられた広告素材IDとを含む。また、個々の広告枠データは、コンテンツIDと、ポジションIDと、広告枠ポリシーデータとを含む。既に説明したように、広告枠ポリシーデータは、条件データ、アクションデータおよび広告素材IDを含む(図2(a)参照)。
【0089】
ポジションIDは、コンテンツIDによって特定されるコンテンツの広告枠のうち、どの広告枠に広告を収めるのかを示す情報である。例えば、コンテンツを表示するWebページの上部に広告枠が設けられていて、さらにそのウィンドウとは別に広告枠となるウィンドウを設ける場合がある。ポジションIDは、このように複数の広告枠が設けられている場合に、選択された広告をどの広告枠に収めるのかを示す。例えば、ポジションIDが「001」であれば、コンテンツを表示するWebページ上部の広告枠に選択された広告が表示され、ポジションIDが「002」であれば、コンテンツとは別のウィンドウに広告が表示される。また、放送番組の場合、番組の冒頭や途中等に広告枠(例えば15秒程度の時間帯)が複数設けられる。この場合、ポジションIDは、選択された広告をどの広告枠に納めるのかを示す。例えば、ポジションIDが「00A」である場合、番組冒頭の最初の広告枠に選択された広告が挿入され、ポジションIDが「00B」である場合、2番目の広告枠に選択された広告が挿入される。
【0090】
広告代理店は、広告配信装置4,8に、広告枠ポリシーデータとコンテンツIDとを含む広告枠データ(図2(d)参照)を記憶させることによって、広告枠ポリシーデータとコンテンツとを対応付ける。各広告枠データにおいて、広告枠ポリシーデータとコンテンツIDとを対応付けることによって、各コンテンツに応じた広告枠ポリシーデータを特定できる。すなわち、ユーザがあるコンテンツを視聴し、ユーザ端末からそのコンテンツのコンテンツIDを受信した場合、広告配信装置4,8は、受信したしたコンテンツIDに応じた広告枠ポリシーデータを特定できる。広告配信装置4,8は、この広告枠ポリシーデータと、ユーザ情報管理装置2から取得するユーザ情報データとに基づいて、あるコンテンツを視聴したユーザに配信すべき広告素材データを特定することができる。
【0091】
広告配信装置4,8も、コンテンツ配信装置と同様に、広告の配信対象となるユーザ端末の種類に応じて設ける(すなわち、情報伝達網の種類に応じて設ける)。広告の配信対象となるユーザ端末の種類を増やすときには、ユーザ端末の種類の増加に合わせて新たに広告配信装置を設ければよい。
【0092】
コンテンツ配信装置3,7が保持するコンテンツ実データや、広告配信装置4,8が保持する広告素材実データは、例えば、HTML(Hypertext Markup Language )やXML等のマークアップ言語で記述されたテキスト情報、各種電子メール(メーリングリストやメールマガジンとして配信される電子メールも含む)、静止画像、動画像、静止画像を連続的に切り替えて表示する擬似的な動画像、音声、音楽等の情報である。また、本実施の形態では、コンテンツ配信装置3,7および広告配信装置4,8は、それぞれ通信型個別配信によってコンテンツ実データ、広告素材実データを配信するものとする。
【0093】
コンテンツ配信装置3および広告配信装置4と、ユーザ端末6とは、情報伝達網5を介して情報を送受信する。また、コンテンツ配信装置7および広告配信装置8と、ユーザ端末10とは、情報伝達網9を介して情報を送受信する。情報伝達網5,9として、例えば、インターネット等の広域通信ネットワーク網、企業内LANや家庭内LAN等のローカル通信ネットワーク網、無線ネットワーク網、無線パケット網等が用いられる。ここに列挙した通信ネットワークは例示であり、他の通信ネットワークを情報伝達網5,9として用いてもよい。ただし、情報伝達網5,9は、コンテンツ配信装置および広告配信装置がコンテンツや広告の配信対象とするユーザ端末の種類に応じて決められる。例えば、コンテンツ配信装置3や広告配信装置4が携帯電話機をコンテンツや広告の配信対象としている場合には、情報伝達網5として例えば無線パケット網を使用する。また、例えば、コンテンツ配信装置7や広告配信装置8がパーソナルコンピュータをコンテンツや広告の配信対象としている場合には、情報伝達網9として例えばインターネットを用いる。
【0094】
なお、第1の実施の形態では通信型個別配信を行う場合について説明するが、放送型一斉同報配信を行う場合には、情報伝達網として、地上波放送網、衛星通信網、衛星放送網等を用いてもよい。
【0095】
ユーザ端末6,10は、それぞれコンテンツ配信装置6,7に対しコンテンツ実データを要求し、受信したコンテンツ実データに基づいてコンテンツを出力する(例えば表示する)。また、コンテンツ実データにおいて広告配信装置4,8へのリンクが設定されている場合、広告配信装置4,8から広告素材実データを受信し、受信した広告素材実データに基づいて広告を出力する。また、ユーザ端末6,10は、ユーザ情報管理装置2に対してユーザIDおよびコンテンツIDを送信し、ユーザ情報管理装置2にユーザ情報データを更新させる。
【0096】
ユーザ端末6,10は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバコンピュータ、通信ネットワークに接続可能な携帯電話機、固定型電話機、携帯型端末、ファクシミリ端末、街頭に設置される公衆端末、車載用端末等である。これらの機器は例示であり、ユーザ端末6,10は他の機器であってもよい。また、第1の実施の形態では通信型個別配信を行う場合について説明するが、放送型一斉同報配信を行う場合、ユーザ端末は、テレビジョン受像機やラジオ受信機等であってもよい。
【0097】
図2(e)は、ユーザ端末6,10が保持する情報のデータ構造の例を示す説明図である。ユーザ端末6,10は、ユーザ情報データを保持する。ユーザ情報データは、使用者であるユーザのユーザIDを含む情報である。同一のユーザが複数の種類のユーザ端末を使用する場合、各ユーザ端末は同一のユーザIDを保持する。従って、ユーザ端末6,10の使用者が同一である場合、ユーザ端末6,10は同一のユーザIDを保持する。ただし、ユーザ端末が、不特定多数のユーザが使用する端末(例えば公衆端末)である場合、ユーザ端末はユーザが使用するときにユーザIDを入力される。
【0098】
情報伝達網11は、ユーザ端末6,10がユーザ情報管理装置2にユーザIDやコンテンツIDを送信するための情報伝達経路である。情報伝達網11としては、情報伝達網5,9と同様の各種通信ネットワークが用いられる。情報伝達網11は、ユーザ端末6やユーザ端末10がユーザ情報管理装置2に情報を伝達できる通信ネットワークであればよい。また、ユーザ端末6とユーザ端末10がそれぞれ異なる通信ネットワークを介してユーザ情報管理装置2に情報を送信してもよい。
【0099】
次に、各装置の構成について説明する。図3は、各装置の構成例を示すブロック図である。広告枠ポリシー管理装置1は、入力装置14と、広告枠ポリシー処理装置12と、広告枠ポリシー記憶装置13とを備える。入力装置14は、例えば、キーボード等の入力装置であり、広告代理店の担当者が広告枠ポリシーデータを入力したり、広告枠ポリシー管理装置1を操作するために用いられる。広告枠ポリシー記憶装置13は、広告枠ポリシーリスト(図2(a)参照)を記憶する。広告枠ポリシー処理装置12は、入力された情報を広告枠ポリシー記憶装置13に書き込んだり、広告枠ポリシー記憶装置13から情報を読み込む処理を行う。また、広告枠ポリシー処理装置12は、広告枠ポリシー記憶装置13から広告枠ポリシーデータを読み込み、広告配信装置4,8に送信する処理を行う。広告枠ポリシー処理装置12は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
【0100】
ユーザ情報管理装置2は、ユーザ情報処理装置(属性情報提供手段、属性情報更新手段)21とユーザ情報記憶装置(属性情報記憶手段)22とを備える。ユーザ情報記憶装置22は、ユーザ情報リスト(図2(b)参照)を記憶する。ユーザ情報処理装置21は、ユーザ端末6,10からユーザ情報データを受信すると、そのユーザ情報データをユーザ情報記憶装置22に記憶させる処理を行う。また、ユーザ端末6,10からユーザIDおよびコンテンツIDを受信すると、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データの更新する。同様に、広告配信装置4,8からユーザID、広告素材IDおよびコンテンツIDを受信した場合にも、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データを更新する。また、ユーザ情報処理装置21は、広告配信装置4,8がユーザIDを指定してユーザ情報データを要求した場合、指定されたユーザIDによって特定されるユーザ情報データを広告配信装置4,8に送信する。ユーザ情報処理装置21は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
【0101】
コンテンツ配信装置3は、入力装置31と、コンテンツ配信処理装置32と、コンテンツ情報記憶装置33とを備える。入力装置31は、例えば、キーボード等の入力装置であり、コンテンツ配信業者がコンテンツ情報データを入力したり、コンテンツ配信装置3を操作するために用いられる。コンテンツ情報記憶装置33は、コンテンツ情報リスト(図2(c)参照)を記憶する。コンテンツ配信処理装置32は、入力されたコンテンツ情報データをコンテンツ情報記憶装置33に書き込む処理を行う。また、ユーザ端末がコンテンツIDを指定してコンテンツを要求した場合、そのコンテンツIDによって特定されるコンテンツ実データをユーザ端末に送信する。コンテンツ配信処理装置32は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
【0102】
コンテンツ配信装置7の構成や動作は、コンテンツ配信装置3と同様である。入力装置71、コンテンツ配信処理装置72およびコンテンツ情報記憶装置73は、それぞれ入力装置31、コンテンツ配信処理装置32、コンテンツ情報記憶装置33に相当する。
【0103】
広告配信装置4は、入力装置41と、広告配信処理部42と、広告選択処理部43と、広告情報記憶装置44とを備える。入力装置41は、例えば、キーボード等の入力装置であり、広告配信業者が広告素材データを入力したり、広告配信装置4を操作するために用いられる。広告情報記憶装置44は、広告情報リスト(図2(d)参照)を記憶する。
【0104】
広告配信処理部42は、入力された広告素材データ、コンテンツIDおよびポジションIDを広告情報記憶装置44に書き込む処理を行う。また、広告枠ポリシー管理装置1から受信する広告枠データも広告情報記憶装置44に書き込む。さらに、広告配信処理部42は、ユーザ端末からの広告取得要求に伴い送信されるコンテンツIDおよびユーザIDを受信し、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データをユーザ情報管理装置2に要求する。そして、広告選択処理部43において選択された広告素材IDに対応する広告素材実データをユーザ端末に送信する。また、広告配信処理部42は、ユーザ端末から受信したユーザID、コンテンツIDおよび選択された広告素材IDをユーザ情報管理装置2に送信する。
【0105】
広告選択処理部43は、ユーザ端末からの広告取得要求に伴って送信されるコンテンツIDを広告配信処理部42が受信すると、そのコンテンツIDによって特定される広告枠データを広告情報記憶装置44から抽出する。その広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データに基づいて、広告素材IDを選択する。広告配信処理部42および広告選択処理部43は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。また、広告配信処理部42および広告選択処理部43は、同一のCPUによって実現されてもよい。
【0106】
広告配信装置8の構成や動作は、広告配信装置4と同様である。入力装置81、広告配信処理部82、広告選択処理部83および広告情報記憶装置84は、それぞれ入力装置41、広告記憶処理部42、広告選択処理部43、広告情報記憶装置44に相当する。
【0107】
ユーザ端末6は、入力装置61と、出力装置62と、制御部63と、ユーザ情報記憶装置64とを備える。入力装置61は、例えば、キーボードやテンキー等の入力装置であり、ユーザが自分のユーザ情報データを入力したり、ユーザ端末6を操作するために用いられる。出力装置62は、例えば、ディスプレイ装置等の画像出力装置やスピーカ等の音声出力装置であり、コンテンツや広告の画像を出力したり、音声を出力する。ユーザ情報記憶装置64は、ユーザ端末6の使用者のユーザIDを記憶する。
【0108】
制御部63は、ユーザの操作に従い、入力されたユーザIDをユーザ情報記憶装置64に登録したり、登録されているユーザIDを削除あるいは変更する処理を行う。また、入力されたユーザ情報データをユーザ情報処理装置2に送信してユーザ情報データを登録させたり、既にユーザ情報管理装置2(ユーザ情報記憶装置22)に登録されているユーザ情報データの削除や変更等を要求する。さらに、制御部63は、コンテンツ配信装置3にコンテンツを要求したり、広告配信装置44に広告取得要求を行い、取得したコンテンツや広告を出力装置62に出力させる処理を行う。
【0109】
ユーザ端末10の構成や動作は、ユーザ端末6と同様である。入力装置101、出力装置102、制御部103およびユーザ情報記憶装置104は、それぞれ入力装置61、出力装置62、制御部63、ユーザ情報記憶装置64に相当する。
【0110】
また、各装置において、CPUがプログラムに従って動作する場合、そのプログラムは、処理を実行するCPUの外部に設けられた記憶媒体に書き込まれていてもよい。この場合、CPUは、外部に設けられた記憶媒体からプログラムを読み込み、そのプログラムに従って処理を実行する。図4は、プログラムを記憶する記憶媒体を、処理を実行する装置の外部に設ける場合の構成例を示すブロック図である。図3と同様の装置については、図3と同一の符号で示し、説明を省略する。
【0111】
広告枠ポリシー管理装置1において、記憶媒体14は、広告枠ポリシー処理装置12に前述の動作を実行させるためのプログラムを記憶する。広告枠ポリシー処理装置12は、このプログラムを読み込んで処理を実行する。ユーザ情報管理装置2において、記憶媒体23は、ユーザ情報処理装置21に前述の動作を実行させるためのプログラムを記憶する。ユーザ情報処理装置21は、このプログラムを読み込んで処理を実行する。
【0112】
コンテンツ配信装置3において、記憶媒体34は、コンテンツ配信処理装置32に前述の動作を実行させるためのプログラムを記憶する。コンテンツ配信処理装置32は、このプログラムを読み込んで処理を実行する。コンテンツ配信装置7における記憶媒体74も同様である。広告配信装置4において、記憶媒体45は、広告配信処理部42および広告選択処理部43に前述の動作を実行させるためのプログラムを記憶する。広告配信処理部42および広告選択処理部43は、このプログラムを読み込んで処理を実行する。広告記憶装置8における記憶媒体85も同様である。
【0113】
ユーザ端末61において、記憶媒体65は、制御部63に前述の動作を実行させるためのプログラムを記憶する。制御部63は、このプログラムを読み込んで処理を実行する。ユーザ端末10における記憶媒体105も同様である。
【0114】
次に、動作について説明する。図5は、準備フェーズ(コンテンツ配信装置3,7や広告配信装置4,8がコンテンツ実データや広告素材実データを配信できるように準備する段階)における処理経過の一例を示す流れ図である。準備フェーズにおいて、コンテンツ配信業者は、各コンテンツの内容およびコンテンツID、各コンテンツに定められた広告枠の情報を、広告配信業者に知らせ、さらに広告配信業者はその情報を広告代理店に知らせる。コンテンツ配信業者が直接広告代理店にこの情報を知らせてもよい。また、広告代理店は、広告主から広告配信の委託を受け、訴求効果を期待できるメディアプランを立案する。広告代理店は、このメディアプランにおいて、利用する広告媒体を定める。このとき複数種類の広告媒体を定めてよい。また、広告代理店は、委託された商品の広告を広告枠に収める際にどのような条件でどのような内容の広告を選択するのかを定める。すなわち、条件データとアクションデータを定める。さらに、広告代理店は、アクションデータに従って選択される各広告素材実データを準備し、そのデータを広告配信業者に渡す。
【0115】
以上の動作におけるコンテンツ配信業者と広告配信業者と広告代理店との間のデータや連絡の受け渡しは、例えば、書類やファクシミリ通信によって行えばよい。あるいは、コンテンツ配信装置と広告配信装置と広告枠ポリシー管理装置とが通信ネットワークを介して電子メール等によりデータや連絡事項を送受信してもよい。データや連絡事項等の受け渡し後、以下に示す動作を行う。
【0116】
コンテンツ配信装置3において、コンテンツ配信業者は、入力装置31にコンテンツ実データおよびコンテンツIDを入力する。コンテンツ配信処理装置32は、入力されたコンテンツ実データとコンテンツIDとを対応させ、コンテンツ情報データとしてコンテンツ情報記憶装置33に記憶させる(ステップS1)。同様にコンテンツ配信装置7においても、コンテンツ配信処理装置72が、入力されたコンテンツ実データとコンテンツIDとを対応させ、コンテンツ情報データとしてコンテンツ情報記憶装置73に記憶させる(ステップS1)。
【0117】
広告配信装置4において、広告配信業者は、入力装置41に広告素材実データおよび広告素材IDを入力する。広告配信処理部42は、入力された広告素材実データと広告素材IDとを対応させ、広告素材データとして広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS2)。また、広告配信業者は、予め入手した広告枠等の情報に基づいて、広告枠を有するコンテンツのコンテンツIDとそのコンテンツに設けられた広告枠のポジションIDとを入力装置41に入力する。広告配信処理部42は、入力されたコンテンツIDとポジションIDとを対応させ、広告枠データとして広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS3)。ステップS3において、広告枠データには、まだ広告枠ポリシーデータは含まれていない。広告配信装置8においても同様に、広告配信処理部82は、入力された広告素材実データおよび広告素材IDを広告素材データとして広告情報記憶装置44に記憶させ(ステップS2)、入力されたコンテンツIDおよびポジションIDを広告枠データとして広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS3)。
【0118】
広告代理店の担当者は、予め定めた条件データおよびアクションデータと、選択候補となる広告素材実データの広告素材IDを広告枠ポリシー管理装置1の入力装置14に入力する。図6〜図8は、担当者が条件データ等を入力する際の操作画面の例である。広告枠ポリシー処理装置12は、ディスプレイ装置(図示せず)に、図6に例示する画面を表示する。担当者は、条件データ等を広告枠ポリシーデータとして送信すべき広告配信装置を送信先指定欄201において指定する。広告配信装置が指定されると、広告枠ポリシー処理装置12は図7に例示する画面を表示する。広告枠ポリシー処理装置12は、担当者に指定された広告配信装置から各広告素材ID(ここではURLとする)を取得し、広告素材リスト表示欄202に表示する。各広告素材IDの「表示」ボタンがクリックされると、広告枠ポリシー処理装置12は広告配信装置から広告素材IDによって特定される広告素材実データを取得して、広告を担当者に提示する。担当者は、広告素材リスト表示欄202内の「表示」ボタンをクリックすることにより広告の内容を確認する。
【0119】
また、広告代理店は、委託された商品広告をメディアプランに沿って配信する場合、どのコンテンツのどの広告枠を使って広告を配信するのかを決定する。例えば、アルコール飲料の広告を配信するのであれば、社会人に人気のあるWebページにバナー広告を表示するように決定する。広告代理店の担当者は、決定したコンテンツのコンテンツIDおよび広告枠のポジションIDを、それぞれコンテンツID入力欄203とポジションID入力欄204に入力する。なお、一つのコンテンツだけで広告を配信するわけではないので、コンテンツID入力欄203とポジションID入力欄204を複数表示するようにする。
【0120】
コンテンツID入力欄203およびポジションID入力欄204と対になる「編集」ボタンがクリックされると、広告枠ポリシー処理装置12は図8に例示する画面を表示する。図8に例示する画面において、条件データ入力欄211、アクションデータ入力欄212および広告素材ID入力欄213は、それぞれ条件データ、アクションデータ、広告素材IDを入力するための入力欄である。担当者は、入力欄203,204で指定したコンテンツの広告枠に広告を挿入する場合に、どのようにして広告を選択するのかを示す条件データおよびアクションデータを条件データ入力欄211とアクションデータ入力欄212に入力する。また、選択候補となる広告素材IDを広告素材ID入力欄213に入力する。なお、広告枠ポリシー処理装置12はクリックされた「編集」ボタンと対になるコンテンツID入力欄203およびポジションID入力欄204の周囲の色を変化させる。この結果、担当者は、どの広告枠に対する条件データ等を入力しているのかを認識しやすくなる。
【0121】
担当者は、メディアプランに沿って、コンテンツIDおよびポジションIDを入力して「編集」ボタンをクリックし、条件データ等を入力する操作を繰り返す。なお、コンテンツID入力欄203、ポジションID入力欄204、広告素材ID入力欄213の数は図示した数に限定されない。
【0122】
広告枠ポリシー処理装置12は、入力された条件データ、アクションデータおよび広告素材IDを対応させ、広告枠ポリシーデータとして広告枠ポリシー記憶装置13に記憶させる。そして、広告枠ポリシー処理装置12は、記憶させた広告枠ポリシーデータを、送信先指定欄201で指定された広告配信装置に送信する(ステップS4)。広告枠ポリシー処理装置12は、広告枠ポリシーデータを送信する際、その広告枠ポリシーデータの入力時に指定されたコンテンツIDおよびポジションIDとともに送信する。すなわち、コンテンツID入力欄203およびポジションID入力欄204に入力された情報とともに広告枠ポリシーデータを送信する。広告代理店の担当者は、図6に示す送信先指定欄201で、広告配信装置4,8を順次指定し、ステップS4を繰り返す。この結果、広告枠ポリシー管理装置1は、各広告配信装置4,8に順次、広告枠ポリシーデータを送信する。
【0123】
広告配信装置4の広告配信処理部42は、広告枠ポリシー管理装置1から受信した各広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS5)。広告配信処理部42は、個々の広告枠ポリシーデータを記憶させる場合、指定されたコンテンツIDおよびポジションIDを含む広告枠データを検索する。そして、検索した広告枠データに含まれるデータとして広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置44に記憶させる。広告配信装置8の広告配信処理部82も、同様に、受信した各広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置84に記憶させる(ステップS5)。ステップS5では、対応するコンテンツID,ポジションIDおよび広告枠ポリシーデータが広告配信措置4,8に記憶され、広告代理店の意図通りにコンテンツと広告枠ポリシーデータとが対応付けられる。
【0124】
また、ユーザ端末6において、ユーザは、自身のユーザIDを入力装置61に入力する。制御部63は、それぞれ、入力されたユーザIDをユーザ情報記憶装置64に記憶させる。また、制御部63は、ユーザIDに加えて、ユーザのデモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータを、情報伝達網11を介してユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS6)。例えば、ユーザ端末6がユーザ情報管理装置2に、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータの入力欄を有する画面を要求して、その画面を表示する。そして、制御部63は、入力欄に入力された各データを、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータとしてユーザ情報管理装置2に送信すればよい。なお、各データの入力欄を有する画面は、HTML等で記述されたWebページであってもよいし、またJava(登録商標)アプレット等によって実現されていてもよい。ユーザ端末10の制御部103も同様に、入力されたユーザIDをユーザ情報記憶装置104に記憶させ、ユーザID、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS6)。
【0125】
ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、各ユーザ端末6,10からユーザID、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータを受信すると、その各データをユーザ情報データとして対応付けてユーザ情報記憶装置22に記憶させる(ステップS7)。このとき、コンタクトデータは、まだユーザ情報データに含まれていない。また、各ユーザ端末6,10から同一のユーザIDとともにデモグラフィックデータ等を受信した場合、後に受信したデータについては登録しない。例えば、ユーザ端末6から「TARO」というユーザIDとともに受信した各データを登録した後、ユーザ端末10からも「TARO」というユーザIDとともに各データを受信した場合には、ユーザ端末10から受信した各データについては登録しない。ステップS7で準備フェーズが完了する。
【0126】
なお、ステップS7の後、ユーザ端末6,10がユーザ情報管理装置2にユーザ情報データの削除や変更を要求してもよい。ユーザ端末6,10は、ユーザIDを指定してそのユーザIDに対応するユーザ情報データの変更内容や削除すべき旨の命令を送信する。ユーザ情報管理装置2は、ユーザ端末6,10からの要求に応じて、指定されたユーザIDに対応するユーザ情報データの変更や削除を行う。
【0127】
次に、配信フェーズ(ユーザ端末にコンテンツや広告を配信する段階)における動作について説明する。図9は、配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。ここではユーザ端末6にコンテンツや広告を配信する場合を例に説明する。
【0128】
ユーザ端末6を用いてコンテンツを視聴しようとするユーザは、入力装置61にコンテンツIDを入力する。ユーザ端末6の制御部63は、入力装置61からコンテンツIDが入力されると、そのコンテンツIDに対応するコンテンツ実データをコンテンツ配信装置3に要求する(ステップS11)。このとき制御部63は、情報伝達網5を介してコンテンツIDをコンテンツ配信装置3に送信することによって、コンテンツIDを指定する。コンテンツ配信装置13は、ユーザ端末6からコンテンツ実データを要求されると、指定されたコンテンツIDに対応するコンテンツ実データをコンテンツ情報記憶装置33から抽出する。そして、情報伝達網5を介して、そのコンテンツ実データをユーザ端末6に送信する(ステップS12)。ユーザ端末6の制御部63は、コンテンツ実データを受信すると、そのコンテンツ実データに基づいてコンテンツを出力(表示等)する(ステップS13)。
【0129】
また、ユーザ端末6の制御部63は、コンテンツに関連する広告素材実データを要求すべきか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14において、制御部63は、ユーザIDおよびコンテンツIDを広告配信装置4に送信して広告素材実データを要求することを指示する記述がコンテンツ実データに含まれているか否かを確認する。この記述がコンテンツ実データに含まれていれば、広告素材実データを要求すべきと判断し、この記述が含まれていなければ広告素材実データを要求する必要がないと判断する。
【0130】
広告素材実データを要求すべきと判断した場合、制御部63は、受信したコンテンツのコンテンツIDと、ユーザ情報記憶装置64が記憶しているユーザIDとを、情報伝達網5を介して広告配信装置4に送信する(ステップS15)。
【0131】
広告配信装置4の広告配信処理部42は、ユーザ端末6からコンテンツIDおよびユーザIDを受信する。そして、広告情報記憶装置44が記憶する各広告枠データの中から、受信したコンテンツIDと同一のコンテンツIDを含む広告枠データを検索する(ステップS16)。広告配信処理部42は、検索した広告枠データを広告情報記憶装置44から読み込む。
【0132】
続いて、広告配信処理部42は、ステップS15においてユーザ端末6から受信したユーザIDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS17)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、広告配信装置4からユーザIDを受信すると、受信したユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データをユーザ情報記憶装置22から読み込む。そして、そのユーザ情報データを広告配信装置4に送信する(ステップS18)。広告配信装置4の広告配信処理部42は、このユーザ情報データを受信する。
【0133】
次に、広告選択処理部43は、広告配信処理部42が読み込んだ広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データに基づいて、ユーザ端末に配信すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS19)。ステップS19において、広告選択処理部43は、広告枠データの条件データに記述された条件式を、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データを参照して評価する。そして、アクションデータの記述に従い、その評価結果に応じた広告素材IDを選択する。広告選択処理部43が広告素材IDを決定すると、広告配信処理部42は、その広告素材IDに対応する広告素材実データを広告情報記憶装置44から読み込む。そして、その広告素材実データを、情報伝達網5を介してユーザ端末6に送信する(ステップS20)。このとき、広告配信処理部42は、ステップS16で検索した広告枠データに含まれるポジションIDもユーザ端末6に送信する。
【0134】
続いて、広告配信処理部42は、ステップS15で受信したユーザIDおよびコンテンツIDと、ステップS19で決定された広告素材IDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS21)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、ユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDを受信すると、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データを更新する(ステップS22)。ステップS22において、ユーザ情報処理装置21は、受信したユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データを検索する。そして、そのユーザ情報データのコンタクトデータに、広告配信装置4から受信したコンテンツIDおよび広告素材IDを追加する。コンタクトデータにコンテンツIDおよび広告素材IDを追加することは、ユーザがそのコンテンツID、広告素材IDによって特定されるコンテンツや広告を視聴したという履歴情報を蓄積することを意味する。
【0135】
広告配信装置4がユーザIDおよび広告素材IDを送信し、ユーザ端末6がユーザIDおよびコンテンツIDを送信することによって、ユーザ情報管理装置2にユーザ情報データを更新させてもよい。
【0136】
また、ユーザ端末6の制御部63は、ステップS20において広告素材実データおよびポジションIDを受信する。すると、制御部63は、ポジションIDによって特定される広告枠に、広告素材実データに基づいて広告を出力する(ステップS23)。
【0137】
また、ステップS14においてユーザ端末6が広告素材実データを要求する必要がないと判断した場合、ステップS15以降の動作を行わない。この場合、ユーザ端末6の制御部63は、ステップS12で受信したコンテンツ実データのコンテンツIDと、ユーザ情報記憶装置64が記憶しているユーザIDとを、情報伝達網11を介してユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS24)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、ユーザIDおよびコンテンツIDを受信すると、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データを更新する(ステップS25)。ステップS25において、ユーザ情報処理装置21は、受信したユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データを検索する。そして、そのユーザ情報データのコンタクトデータに、ユーザ端末6から受信したコンテンツIDを追加する。コンタクトデータにコンテンツIDを追加することは、ユーザがそのコンテンツIDによって特定されるコンテンツを視聴したという履歴情報を蓄積することを意味する。
【0138】
ユーザ端末6の使用者が別のコンテンツを視聴しようとする場合には、ステップS11以降の動作を再び行えばよい。
【0139】
ここではユーザ端末6にコンテンツや広告を配信する場合を例に説明した。ユーザ端末10にコンテンツや広告を配信する場合におけるコンテンツ配信装置7、広告配信装置8、ユーザ情報管理装置2およびユーザ端末10の動作も同様である。
【0140】
本実施の形態において、規則記憶手段は、広告情報記憶装置44,84によって実現される。広告データ決定手段は、広告選択処理部43,83によって実現される。また、ユーザ識別情報記憶手段は、ユーザ情報記憶装置64,104によって実現される。広告要求手段は、制御部63,103によって実現される。広告出力手段は、制御部63および出力装置62によって実現される。
【0141】
このような広告配信システムによれば、ユーザ情報管理装置2はユーザID毎に各ユーザの個人情報を管理する。そして、ユーザが複数種類のユーザ端末を使用する場合であっても、各ユーザ端末は使用者のユーザIDを記憶し、ユーザ情報管理装置2は、そのユーザIDとともにコンテンツIDや広告素材IDを受信する。従って、ユーザが複数のユーザ端末を使用したとしても、広告等の視聴履歴を一括して管理できる。また、ユーザIDとともに、各種ユーザ端末を使用する者の人口統計学的情報、地理的情報、心理的情報、視聴履歴等を正確に把握することができる。
【0142】
また、広告配信装置4,8は、コンテンツとともに配信すべき広告を選択する際、広告枠ポリシーデータに含まれる条件データおよびアクションデータに従って広告を選択する。従って、ある広告媒体で配信する広告を選択するための広告枠ポリシーデータにおいて、他の広告媒体での視聴履歴等を条件式として記述することによって、複数の広告媒体を利用して広告を配信することを念頭に作成されたメディアプランに対応することができる。例えば、携帯電話機でWebコンテンツを閲覧するユーザに広告を配信する場合、そのユーザが既にパーソナルコンピュータで商品説明型広告を閲覧しているならば、販売店リストを含んだ広告を配信し、まだ商品説明型広告を閲覧していないならば、イメージ認知型広告を配信するというメディアプラン等を実現できる。この場合、条件データとして、「ユーザはパーソナルコンピュータ向けの商品説明型バナー広告を視聴した」という条件式を記述し、その条件式の評価結果に応じて選択する広告の種類を変更するようにアクションデータを記述しておけばよい。また、ユーザが、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等の複数種類の端末を使用する場合、どの端末でも繰り返し同一商品の広告を配信し、ユーザに商品を強く印象付けることができる。
【0143】
実施の形態2.
第1の実施の形態では、通信型個別配信によってコンテンツや広告を配信する場合について説明した。それに対し、第2の実施の形態では、放送型一斉同報配信によってコンテンツや広告を配信するコンテンツ配信装置および広告配信装置を含む。第二の実施の形態における広告配信システムの構成は図1に例示する構成と同様である。ただし、コンテンツ配信装置3および広告配信装置4は、放送型一斉同報配信を行うものとする。また、ユーザ端末6は、放送型一斉同報配信によって配信されるコンテンツ等を受信する端末である。コンテンツ配信装置7および広告配信装置8は、第一の実施の形態と同様通信型個別配信を行うものとする。
【0144】
図10は、第二の実施の形態における各装置の構成例を示すブロック図である。図10に示す広告枠ポリシー管理装置1、コンテンツ配信装置7、広告配信装置8およびユーザ端末10の構成および動作は、第一の実施の形態と同様である。また、情報伝達網9,11も第一の実施の形態と同様である。ユーザ情報管理装置2の構成および広告配信装置8に対する動作は第一の形態と同様であるが、本実施の形態におけるユーザ情報管理装置2は、ユーザ端末6から要求があった場合にもユーザ端末6にユーザ情報データを送信する。
【0145】
コンテンツ配信装置3は、入力装置31と、コンテンツ配信処理装置32と、コンテンツ情報記憶装置33とを備える。入力装置31は、放送型一斉同報配信されるコンテンツを入力したり、コンテンツ配信業者がコンテンツ配信装置3を操作するための入力装置である。コンテンツ情報記憶装置33は、コンテンツ情報リストを記憶する。図11は、第2の実施の形態において放送型一斉同報配信を行うコンテンツ配信装置が記憶するコンテンツ情報リストのデータ構造の例を示す。図11に示すように、第2の実施の形態では、コンテンツ情報リストに、コンテンツ情報データだけでなくスケジュールデータが含まれる。各コンテンツ情報データに含まれるコンテンツIDは、例えば番組名等を示すデータである。
【0146】
スケジュールデータとは、各コンテンツを配信すべき時間と各コンテンツのコンテンツIDとを対応付けた情報であり、例えば任意の文字列によって表される。文字列以外のデータで表されていてもよい。スケジュールデータに含まれる時間の情報として、ある時点を起点とする相対的な時間の情報を用いる場合もあるが、ここでは相対的な時間ではなく「時刻」を用いるものとする。
【0147】
コンテンツ配信処理装置32は、入力されたコンテンツ情報データをコンテンツ情報記憶装置33に書き込む処理を行う。また、スケジュールデータに基づいて時刻に応じたコンテンツ実データを配信する。コンテンツ配信処理装置32は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。プログラムの記憶媒体は、コンテンツ配信処理装置32の外部に設けられていてもよい。
【0148】
広告配信装置4は、入力装置41と、広告配信処理部42と、広告情報記憶装置44とを備える。入力装置41は、放送型一斉同報配信される広告を入力したり、広告配信業者が広告配信装置4を操作するための入力装置である。広告情報記憶装置44は、第一の実施の形態と同様、図2(d)に例示する広告情報リストを記憶する。
【0149】
広告配信処理部42は、入力された広告素材データ、コンテンツIDおよびポジションIDを広告情報記憶装置44に書き込む処理を行う。また、広告枠ポリシー管理装置1から受信する広告枠データも広告情報記憶装置44に書き込む。さらに、コンテンツ配信装置3からコンテンツIDを受信した場合、そのコンテンツIDに関連付けられた広告を一斉同報配信すべきか、あるいは表示すべき広告をユーザ端末6に選択させるべきかを判断する。広告を一斉同報配信すべきと判断した場合には、コンテンツIDに関連付けられた広告素材実データを一斉同報配信する。また、広告をユーザ端末6に選択させるべきと判断した場合には、ユーザ端末6にコンテンツIDを送信する。以下、表示等すべき広告をユーザ端末6において選択する処理を、「ローカルでの広告枠ポリシー処理」と記す。また、ユーザ端末6がローカルでの広告枠ポリシー処理を行う場合、広告配信処理部42は、広告情報記憶装置44に記憶した広告素材データおよび広告枠データをユーザ端末6に配信する処理を予め実行しておく。広告配信処理部42は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。プログラムの記憶媒体は、広告配信処理部42の外部に設けられていてもよい。
【0150】
コンテンツIDに関連付けられた広告を放送型一斉同報配信によって送信する場合、通常、広告枠毎に1種類の広告を定めて配信する。その場合、コンテンツの各広告枠の広告枠ポリシーデータには、無条件に一つの広告素材IDを選択するように条件データおよびアクションデータを記述する。
【0151】
また、ローカルでの広告枠ポリシー処理を行う場合には、ユーザ端末内に保持される広告素材実データを示すような記述を広告素材IDに含めておく。例えば、「file:// 〜」あるいは「http://localhost/ 〜」等の形式で広告素材IDを記述しておく。
【0152】
コンテンツ配信装置3が保持するコンテンツ実データや、広告配信装置4が保持する広告素材実データは、放送型一斉同報配信されるコンテンツや広告の内容を示すデータである。通信型個別配信されるコンテンツ実データ等はHTMLやXML等によって記述されるが、放送型一斉同報配信されるコンテンツ実データや広告素材実データは、例えば、BML(Bloadcasting Markup Language)等の放送用のマークアップ言語によって記述される。また、コンテンツと関連付けて広告を配信する場合には、コンテンツ実データの中に、コンテンツ配信装置3から広告配信装置4にコンテンツIDを送信すべき旨の記述(リンクや広告配信装置4のアドレス等)を含めておく。コンテンツ実データ内に、このような記述がなければ、コンテンツに関連付けられる広告がないことを意味する。
【0153】
ユーザ端末6は、放送型一斉同報配信によって配信されるコンテンツや広告等を受信して出力する端末である。ユーザ端末6は、例えば、テレビジョン受像機、ラジオ受信機等である。放送型一斉同報配信されるコンテンツ等を受信できる携帯電話機等であってもよい。ただし、ユーザ端末6は、予め広告素材実データを受信して蓄積(記憶)しておき、コンテンツ(番組)を受信したときに広告を出力する蓄積型の端末である。また、ユーザ端末6は、コンテンツ受信時にそのコンテンツを出力する。ユーザ端末6は、入力装置61と、出力装置62と、制御部63と、ユーザ情報記憶装置64と、広告選択処理部65と、広告情報記憶装置66とを備える。入力装置61は、例えば、キーボードやテンキー等の入力装置であり、ユーザが自分のユーザ情報データを入力したり、ユーザ端末6を操作するために用いられる。出力装置62は、例えば、ディスプレイ装置等の画像出力装置やスピーカ等の音声出力装置であり、コンテンツや広告の画像を出力したり、音声を出力する。ユーザ情報記憶装置64は、ユーザ端末6の使用者のユーザIDを記憶する。広告情報記憶装置66は、広告情報リストを記憶する。なお、ユーザ情報記憶装置64および広告情報記憶装置66は、同一の記憶装置によって実現されていてもよい。
【0154】
制御部63は、ユーザの操作によって、入力されたユーザIDをユーザ情報記憶装置64に登録したり、登録されているユーザIDを削除あるいは変更する処理を行う。また、入力されたユーザ情報データをユーザ情報処理装置2に送信してユーザ情報データを登録させたり、既にユーザ情報管理装置2(ユーザ情報記憶装置22)に登録されているユーザ情報データの削除や変更等を要求したり、ユーザ情報管理装置2からユーザ情報データを取得する処理を行う。さらに、制御部63は、配信されたコンテンツや広告を出力装置62に出力させる処理を行う。また、制御部63は、広告配信装置4が配信する広告情報リストを広告情報記憶装置66に書き込む。
【0155】
広告選択処理部65は、制御部63が広告配信装置4からコンテンツIDを受信すると、そのコンテンツIDによって特定される広告枠データを広告情報記憶装置66から抽出する。その広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データに基づいて、広告素材IDを選択する。制御部63および広告選択処理部65は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。また、制御部63および広告選択処理部65は、同一のCPUによって実現されてもよい。また、プログラムの記憶媒体は、制御部63等の外部に設けられていてもよい。
【0156】
情報伝達網5は、放送型一斉同報配信によりデータを送信するための通信網である。情報伝達網5は、例えば、地上波放送網、衛星通信網、衛星放送網等である。
【0157】
次に、動作について説明する。図12は、第2の実施の形態の準備フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。コンテンツ配信装置3,7は、コンテンツ配信業者に入力されたコンテンツIDとコンテンツ実データとを対応させ、コンテンツ情報データとしてコンテンツ情報記憶装置33、73に記憶させる(ステップS31)。この動作は、ステップS1の動作と同様である。続いて、コンテンツ配信業者はコンテンツ配信装置3の入力装置31にスケジュールデータを入力し、コンテンツ配信処理装置32はこのスケジュールデータをコンテンツ情報記憶装置33に記憶させる(ステップS32)。なお、通信型個別配信を行うコンテンツ配信装置7にスケジュールデータを入力する必要はない。
【0158】
また、広告配信装置4,8は、広告配信業者に入力された広告素材実データと広告素材IDとを対応させ、広告素材データとして広告情報記憶装置44,84に記憶させる(ステップS33)。さらに、広告配信業者に入力されたコンテンツIDとポジションIDとを対応させ、広告枠データとして広告情報記憶装置44,84に記憶させる(ステップS34)。また、広告枠ポリシー管理装置1は、広告代理店の担当者に入力された条件データ、アクションデータおよび広告素材IDを対応させ、広告枠ポリシーデータとして広告枠ポリシー記憶装置13に記憶させる。また、担当者に指定されたコンテンツIDおよびポジションIDとともに広告枠ポリシーデータを広告配信装置4,8に送信する(ステップS35)。広告配信装置4,8は、指定されたコンテンツIDおよびポジションIDを含む広告枠データを検索し、検索した広告枠データに含まれるデータとして広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置44,84に記憶させる(ステップS36)。ステップS33〜S36の動作は、ステップS2〜S5の動作と同様である。
【0159】
ユーザ端末6がローカルでの広告枠ポリシー処理を行う場合、広告配信装置4の広告配信処理部42は、広告情報記憶装置44に記憶した広告素材データおよび広告枠データをユーザ端末6に送信する(ステップS37)。広告配信処理部42は、広告素材IDに、ユーザ端末内に保持される広告素材実データを示すような記述(例えば、「file:// 〜」や「http://localhost/ 〜」)が含まれているならば、その広告素材IDはローカルでの広告枠ポリシー処理によって選択されると判断する。そして、その広告素材IDを含む広告素材データや広告枠データをユーザ端末6に送信する。ユーザ端末6の制御部63は、受信した広告素材データおよび広告枠データを広告情報記憶部66に記憶させる(ステップS38)。
【0160】
ユーザ端末6,10は、ユーザに入力されたユーザIDをユーザ情報記憶装置64,104に記憶させる。また、そのユーザIDに加えて、ユーザに入力されたデモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS39)。ユーザ情報管理装置2は、ユーザ端末6,10から受信したデータをユーザ情報データとしてユーザ情報記憶装置22に記憶させる(ステップS40)。ステップS39,S40の動作は、ステップS6,S7と同様の動作である。
【0161】
次に、配信フェーズでの動作について説明する。図13〜15は、配信フェーズにおける動作の例を示す流れ図である。ユーザ端末6は、起動され、コンテンツや広告を受信可能な状態になる(ステップS51)。コンテンツ配信装置3のコンテンツ配信処理装置32は、スケジュールデータを参照し、現在の時刻に対応するコンテンツIDを特定する(ステップS52)。そして、そのコンテンツIDに対応するコンテンツ実データをコンテンツ情報記憶装置33から抽出し、コンテンツIDとともに放送型一斉同報配信を行う(ステップS53)。ユーザ端末6の制御部63は、受信したコンテンツ実データに基づき、コンテンツを出力装置62に出力する(ステップS54)。
【0162】
コンテンツ配信装置3のコンテンツ配信処理装置32は、コンテンツに関連付けて広告が配信されるか否かを判断する(ステップS55a)。コンテンツ配信処理装置32は、ステップS53で送信したコンテンツ実データの中に、コンテンツ配信装置3から広告配信装置4にコンテンツIDを送信すべき旨の記述があれば、広告が配信されると判断し、その記述に従って広告配信装置4にコンテンツIDを送信する(ステップS56)。また、コンテンツ実データの中に、広告配信装置4にコンテンツIDを送信すべき旨の記述がなければ、コンテンツに関連付けられた広告は配信されないと判断する。この場合、コンテンツ配信処理装置32は、配信したコンテンツ実データに関する処理を終了する。
【0163】
ユーザ端末6の制御部63も、ステップS55aと同様に、コンテンツに関連付けて広告が配信されるか否かを判断する(ステップS55b)。制御部63は、コンテンツ実データの中に、コンテンツ配信装置3から広告配信装置4にコンテンツIDを送信すべき旨の記述があれば、広告が配信されると判断する。この場合、制御部63は、後述するステップS59またはステップS71における広告配信装置4からのデータ配信を待ち受ける。一方、コンテンツ実データの中にそのような記述がなければ、コンテンツに関連付けられた広告は配信されないと判断する。この場合、制御部63は後述のステップS81以降の動作を行う。
【0164】
広告配信装置4の広告配信処理部42はステップS56においてコンテンツIDを受信すると、広告情報記憶装置44が記憶する各広告枠データの中から、受信したコンテンツIDと同一のコンテンツIDを含む広告枠データを検索する(ステップS57)。続いて、広告配信処理部42は、ローカルでの広告枠ポリシー処理が行われるか否かを判断する(ステップS58)。広告配信処理部42は、検索した広告枠データの広告枠ポリシーデータに含まれる広告素材IDを参照してステップS58の判断を行う。ユーザ端末内に保持される広告素材実データを示すような記述(例えば、「file:// 〜」や「http://localhost/ 〜」)が広告素材IDに含まれていれば、ローカルでの広告枠ポリシー処理が行われると判断し、後述のステップS71以降の動作を行う。そのような記述が含まれていなければ、ローカルでの広告枠ポリシー処理が行われないと判断し、検索した広告枠データの広告枠ポリシーデータに従って広告素材実データをユーザ端末10に送信する(ステップS59)。広告配信処理部42は、このとき広告素材実データとともに広告素材IDもユーザ端末10に送信する。このステップS59における広告素材実データおよび広告素材IDの送信は、放送型一斉同報配信によって行われる。
【0165】
既に説明したように、コンテンツIDに関連付けられた広告を放送型一斉同報配信によって送信する場合、コンテンツの各広告枠の広告枠ポリシーデータ(条件データおよびアクションデータ)は、無条件に一つの広告素材IDを選択するように記述される。ステップS59において、広告配信処理部42は、ステップS57で検索した広告枠ポリシーデータに従って直ちに広告素材IDを決定し、その広告素材IDおよび広告素材実データを送信する。
【0166】
ユーザ端末6の制御部63は、ステップS59で受信した広告素材実データに基づき広告を出力装置62に出力する(ステップS60)。そして、制御部63は、ステップS53で受信したコンテンツID、ステップS59で受信した広告素材IDおよびユーザ情報記憶装置64が記憶しているユーザIDを、情報伝達網11を介してユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS61)。ユーザ情報配信装置2は、コンテンツID、広告素材IDおよびユーザIDを受信すると、そのユーザIDによって特定されるユーザ情報データを更新する(ステップS62)。ステップS62の動作は、ステップS22と同様の動作である。
【0167】
広告配信装置4の広告配信処理部42は、ステップS58においてローカルでの広告枠ポリシー処理が行われると判断した場合、ステップS56で受信したコンテンツIDをユーザ端末6に送信(放送型一斉同報配信)する(ステップS71)。ステップS71以降の動作を図14に示す。ユーザ端末6の制御部63は、広告配信装置4から受信したコンテンツIDと同一のコンテンツIDを含む広告枠データを検索する(ステップS72)。制御部63は、検索した広告枠データを広告情報記憶装置66から読み込む。続いて、制御部63は、ユーザ情報記憶装置64が記憶するユーザIDを、情報伝達網11を介してユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS73)。ユーザ情報管理装置21のユーザ情報処理装置21は、ユーザ端末6からユーザIDを受信すると、そのユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データをユーザ情報記憶装置22から読み込む。ユーザ情報処理装置21は、情報伝達網11を介してそのユーザ情報データをユーザ端末6に送信する(ステップS74)。
【0168】
次に、ユーザ端末6の広告選択処理部65は、制御部63が読み込んだ広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データとに基づいて、表示すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS75)。ステップS75の動作は、第1の実施の形態におけるステップS19の動作と同様である。広告選択処理部65が広告素材IDを決定すると、制御部2は、その広告素材IDに対応する広告素材実データを出力装置62に出力する(ステップS76)。
【0169】
続いて、制御部63は、ユーザID、ステップS53で受信したコンテンツIDおよびステップS75で決定された広告素材IDを、情報伝達網11を介してユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS77)。ユーザ情報管理装置2は、このユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDに基づいてユーザ情報データを更新する(ステップS78)。ステップS78の動作は、ステップS22と同様の動作である。
【0170】
また、ステップS55において、コンテンツに関連付けて広告が配信されないと判断された場合、ユーザ端末6の制御部63は、ユーザ情報記憶装置64が記憶するユーザIDと、ステップS53で受信したコンテンツIDとをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS81)。ステップS81以降の動作を図15に示す。ユーザ情報管理装置2は、このユーザIDおよびコンテンツIDに基づいてユーザ情報データを更新する(ステップS82)。ステップS82の動作は、ステップS25と同様の動作である。
【0171】
また、ユーザ端末10にコンテンツや広告を配信する場合の動作は、第一の実施の形態と同様である。
【0172】
本実施の形態において、規則記憶手段は、広告情報記憶装置44,84によって実現される。規則配信手段、コンテンツ識別情報取得手段、判断手段およびコンテンツ識別情報送信手段は、広告配信処理部42によって実現される。また、規則記憶手段は、広告情報記憶装置66によって実現される。広告データ決定手段は、広告選択処理部65によって実現される。広告出力手段は、制御部63および出力装置62によって実現される。ユーザ識別情報記憶手段は、ユーザ情報記憶装置64によって実現される。
【0173】
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、あるユーザ端末を使用するユーザに広告を配信する場合、そのユーザが他の種類のユーザ端末等でどのような広告やコンテンツを見たかによって、配信する広告を様々に変化させることができる。従って、複数の広告媒体を利用して広告を配信することを念頭に作成されたメディアプランに沿って広告を配信できる。
【0174】
実施の形態3.
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、ローカルでの広告枠ポリシー処理を行う。ただし、本実施の形態において、コンテンツ配信装置および広告配信装置は、ローカルでの広告枠ポリシー処理を実行するユーザ端末に対しストリーミング配信で動画像データ(コンテンツ実データや広告素材実データ)を送信する。ユーザ端末は、動画像データを受信しながら動画像を表示する。「ストリーミング配信」とは、データを受信する端末装置がデータを受信しながらそのデータに基づいて出力を行う配信形態をいう。
【0175】
本実施の形態における各装置の構成は、図10に示す構成と同様であり、図10を用いて第3の実施の形態について説明する。ただし、コンテンツ配信装置3のコンテンツ配信処理装置32は、ユーザ端末6からの要求に応じて、コンテンツ実データ(動画像データ)をストリーミング配信する。同様に、広告配信装置4の広告配信処理部42も、ユーザ端末6からの要求に応じて、広告素材実データ(動画像データ)をストリーミング配信する。コンテンツ配信処理装置32および広告配信処理部42は、例えばプログラムによって動作するCPUによって実現される。
【0176】
ユーザ端末6の制御部63は、コンテンツ実データや広告素材実データを要求し、動画像データを受信しながら動画像であるコンテンツや広告を出力する。広告選択処理部65は、ローカルでの広告枠ポリシー処理を行い、広告配信装置4に要求すべき広告素材実データを決定する。制御部63および広告選択処理部65は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。また、制御部63および広告選択処理部65は、同一のCPUによって実現されてもよい。
【0177】
広告枠ポリシー管理装置1、ユーザ情報管理装置2、コンテンツ配信装置9、広告配信装置8およびユーザ端末10の動作は、第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0178】
次に、第3の実施の形態の動作について説明する。準備フェーズの動作は、ステップS31〜S40(図12参照)と同様である。ただし、ステップS32において、コンテンツ配信業者は、起点となる時点からの相対的な時間が、コンテンツを表示するための時間であるのか、広告を表示するための時間であるのかを示すスケジュールデータを入力する。ある時点を起点として、どの時間帯にコンテンツを配信し、どの時間帯に広告を配信するのかは、コンテンツ配信業者と広告代理店とが事前に決定しておけばよい。
【0179】
図16は、第3の実施の形態におけるスケジュールデータの例を示す説明図である。斜線で示した時間帯は広告枠であり、他の時間帯はコンテンツを表示する時間帯である。図16に示す例では、起点から10分間の間、「URL1」によって特定されるコンテンツを出力することを示している。続いて、このコンテンツと関連付けられた広告を10分から11分までの広告枠、11分から12分までの広告枠にそれぞれ出力することを示している。この二つのポジションIDは、それぞれ「00A」、「00B」である。さらに、12分から18分までの間、「URL2」によって特定されるコンテンツを出力する。
【0180】
ステップS32において、コンテンツ配信処理部32は、図16に例示するようなスケジュールデータを入力され、そのスケジュールデータをコンテンツ情報記憶装置33に記憶させる(ステップS32)。
【0181】
また、第2の実施の形態とは異なり、ステップS37において、広告配信装置4は、通信型個別配信によって広告枠データをユーザ端末6に送信する。すなわち、ユーザ端末6が広告配信装置4に広告枠データを要求する。広告配信処理部42は、この要求に応じて、広告情報記憶装置44が記憶する各広告枠データを抽出し、ユーザ端末6に送信する(ステップS37)。なお、広告配信装置4は、広告素材データは送信せず、広告枠データのみを送信する。ユーザ端末6の制御部63は、受信した各広告枠データを広告情報記憶装置66に記憶させる(ステップS38)。準備フェーズの他の動作は、第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0182】
続いて、配信フェーズについて説明する。図17は、本実施の形態の配信フェーズにおける処理経過の例を示す説明図である。ユーザ端末6の制御部63は、ユーザの操作に従い、コンテンツ配信装置3にスケジュールデータを要求する(ステップS91)。コンテンツ配信装置3のコンテンツ配信処理装置32は、この要求に応じて、ステップS32で入力されたスケジュールデータをユーザ端末6に送信する(ステップS92)。
【0183】
ユーザ端末6の制御部63は、スケジュールデータを受信すると、時間経過のカウントを開始する(ステップS93)。制御部63は、スケジュールデータを参照して、広告を表示すべき時間帯(すなわち広告枠)になったか否かを判断する(ステップS94)。ただし、制御部63は、時間経過のカウント開始時刻を起点として判断する。広告枠の時間帯でなく、コンテンツを表示すべき時間帯であれば、制御部63はその時間帯に対応するコンテンツIDをスケジュールデータから読み込む。そして、そのコンテンツIDをコンテンツ配信装置3に送信して、コンテンツを要求する(ステップS95)。コンテンツ配信処理装置32は、この要求に応じて、コンテンツIDによって特定されるコンテンツ実データをユーザ端末6に送信する。ユーザ端末6(制御部63)は、コンテンツ実データを受信すると、そのデータに基づいてコンテンツを表示する(ステップS97)。ユーザ端末6は、コンテンツ実データを受信しながらコンテンツ(動画)を表示する。
【0184】
また、制御部63は、ステップS94において、広告枠となる時間帯になったと判断した場合、スケジュールデータから、その広告枠に対応するコンテンツIDおよびポジションIDを読み込む。そして、そのコンテンツIDおよびポジションIDを含む広告枠データを検索する(ステップS100)。制御部63は、検索した広告枠データを広告情報記憶装置66から読み込む。
【0185】
ステップS100に続いて、制御部63は、ユーザ情報記憶装置64に記憶しているユーザIDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS101)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、ユーザIDを受信すると、そのユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データをユーザ情報記憶装置22から読み込む。そして、そのユーザ情報データをユーザ端末6に送信する(ステップS102)。ユーザ端末6は、このユーザ情報データを受信する。
【0186】
次に、ユーザ端末6の広告選択処理部65は、ステップS100で検索した広告枠データと、ステップS102で受信したユーザ情報データに基づいて、出力すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS103)。ステップS103における広告素材IDの決定処理は、第2の実施の形態のステップS75と同様の処理である。
【0187】
制御部63は、広告素材IDが決定されると、その広告素材IDを送信して、広告配信装置4に広告素材実データを要求する(ステップS104)。広告素材配信装置4の広告配信処理部42は、広告素材IDを受信すると、その広告素材IDによって特定される広告素材実データを広告情報記憶装置44から読み込む。そして、その広告素材実データをユーザ端末6に送信する(ステップS105)。ユーザ端末6(制御部63)は、広告素材実データを受信すると、そのデータに基づいて広告を表示する(ステップS106)。ユーザ端末6は、広告素材実データを受信しながら広告(動画)を表示する。ユーザ端末6は、広告の表示を終了すると再びS94以降の動作を行う。
【0188】
また、スケジュールデータにおいて規定された時間が経過した時点で、スケジュールデータが定める各コンテンツの出力や広告の出力が全て完了することになる。制御部63は、コンテンツおよび広告の出力が全て完了すると、時間経過のカウント開始(ステップS93)以降に出力した各コンテンツおよび各広告のコンテンツID、広告素材IDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS98)。このとき、制御部63は、ユーザIDも送信する。ユーザ情報管理装置2は、ユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDを受信すると、受信したユーザIDによって特定されるユーザ情報データを更新する(ステップS99)。ステップS99の処理は、第2の実施の形態のステップS78と同様の処理である。
【0189】
なお、ユーザ端末10にコンテンツや広告を配信する場合の動作は、第一の実施の形態と同様である。
本実施の形態において、規則記憶手段は、広告情報記憶装置66によって実現される。広告データ決定手段は、広告選択処理部65によって実現される。広告出力手段は、制御部63および出力装置62によって実現される。ユーザ識別情報記憶手段は、ユーザ情報記憶装置64によって実現される。
【0190】
本実施の形態のようにストリーミング配信を行う場合であっても、広告枠ポリシーデータに従って広告素材IDを決定する。従って、第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0191】
上記の各実施の形態において、ユーザ端末が複数の使用者に使用されてもよい。この場合、広告素材IDを決定する広告配信装置(またはユーザ端末)は、各使用者のユーザ情報データをユーザ情報管理装置から取得する。広告配信装置(またはユーザ端末)は、各使用者のユーザ情報データから一人分のユーザ情報データを作成し、この一人分のユーザ情報データを用いて広告素材IDを決定する。以下、この処理について説明する。
【0192】
第1の実施の形態においてユーザ端末が複数の使用者に使用される場合、そのユーザ端末(ここではユーザ端末6とする。)およびユーザ情報管理装置2は、準備フェーズのステップS6,S7(図5参照)を各使用者毎に繰り返す。この結果、ユーザ端末6は、ユーザ情報記憶装置64に各使用者のユーザIDを記憶していることになる。また、ユーザ情報管理装置2は、ユーザ情報記憶装置22にユーザ端末6を使用する複数のユーザのユーザ情報データを記憶していることになる。
【0193】
配信フェーズにおけるステップS14までの動作は、既に説明した通りである。ユーザ端末6は、ステップS15において、記憶している各ユーザIDを全てコンテンツIDとともに広告配信装置4に送信する。広告配信装置4の広告配信処理部42は、このコンテンツIDと同一のコンテンツIDを含む広告枠データを検索する(ステップS16)。続くステップS17において、広告配信処理部42は、ステップS15で受信した複数のユーザIDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS17)。
【0194】
ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、受信した各ユーザID毎に、そのユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データをユーザ情報記憶装置22から読み込む。ユーザ情報処理装置21は、この複数のユーザのユーザ情報データを広告配信装置4に送信する(ステップS18)。
【0195】
広告配信装置4が各使用者のユーザ情報データを受信すると、広告選択処理部43は、配信すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS19)。ステップS19において、広告選択処理部43は、各使用者のユーザ情報データとステップS16で検索された広告枠データに含まれる広告枠ポリシーデータとを用いて、一人の仮想的視聴者のユーザ情報データを作成する。仮想的視聴者のユーザ情報データの作成方法としては、例えば、広告枠ポリシーデータの条件に合致するユーザのユーザ情報データに重み付けを行った上で平均をとるという方法がある。この方法の具体例について説明する
【0196】
ユーザ端末6が三人のユーザA,B,Cによって使用されているとする。そして、各ユーザの心理的データには「お酒好き度数」が含まれているとする。「お酒好き度数」は、数値が大きいほどユーザがお酒好きの程度が高いことを示すパラメータである。各ユーザA,B,Cの「お酒好き度数」は、それぞれ90,−60,0であるとする。また、広告枠ポリシーデータの条件データには、『「お酒好き度数」が30以上である』ことを示す条件式が記述されているとする。この場合、広告選択処理部43は、条件式を満たすユーザAの「お酒好き度数」に重み付けを行い、三人の「お酒好き度数」の平均を取る。例えば、ユーザAの「お酒好き度数」を2倍してから平均をとる。この結果、(90×2−60+0)=40という「お酒好き度数」を得る。広告選択処理部43は、この40という値を仮想的視聴者の「お酒好き度数」として定める。
【0197】
広告選択処理部43は、ユーザ情報データの他の項目に関しても同様に一人分のデータを作成し、仮想的視聴者のユーザ情報データを作成する。そして、その仮想的視聴者一人分のユーザ情報データと広告枠ポリシーデータとを用いて広告素材IDを決定する。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS19と同様の処理である。続いて、広告配信処理部42は、決定した広告素材IDに対応する広告素材実データをユーザ端末6に送信する(ステップS20)。
【0198】
次のステップS21において、広告配信処理部42は、広告素材ID、コンテンツIDとともに、ステップS15で受信した各ユーザIDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS21)。ユーザ情報管理装置2は、受信したユーザID毎に、ユーザIDに対応するユーザ情報データを検索し、そのユーザ情報データ(コンタクトデータ)にコンテンツIDおよび広告素材IDを追加する。従って、ユーザ端末6の使用者のうちの一人のみが広告等を視聴した場合であっても、各使用者の視聴履歴が更新されることになる。
【0199】
第2の実施の形態においてユーザ端末が複数の使用者に使用される場合、そのユーザ端末(ここではユーザ端末6とする。)およびユーザ情報管理装置2は、準備フェーズのステップS39,S40(図12参照)を各使用者毎に繰り返す。この結果、ユーザ端末6は、ユーザ情報記憶装置64に各使用者のユーザIDを記憶していることになる。また、ユーザ情報管理装置2は、ユーザ情報記憶装置22にユーザ端末6を使用する複数のユーザのユーザ情報データを記憶していることになる。
【0200】
配信フェーズにおけるステップS72までの動作は、既に説明した通りである。ユーザ端末6は、ステップS73において、記憶している各使用者のユーザIDを全てユーザ情報管理装置2に送信する。ユーザ情報管理装置2は、受信した各ユーザIDに対応するユーザ情報データを読み込み、各ユーザ情報データをユーザ端末6に送信する(ステップS74)。ユーザ端末6の広告選択処理部65は、受信した各使用者のユーザ情報データとステップS72で検索された広告枠データに含まれる広告枠ポリシーデータとを用いて、一人の仮想的視聴者のユーザ情報データを作成する。広告選択処理部65は、仮想的視聴者のユーザ情報データと広告枠ポリシーデータとに基づいて広告素材IDを決定する(ステップS75)。仮想的視聴者のユーザ情報データ作成処理および広告素材ID決定処理は、既に説明した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0201】
制御部63は、広告を表示(ステップS76)した後、各使用者のユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS77)。ユーザ情報管理装置2は、受信した各ユーザIDによって特定される各ユーザ情報データ(コンタクトデータ)にコンテンツIDおよび広告素材IDを付加し、各ユーザの視聴履歴を更新する(ステップS78)。
【0202】
第3の実施の形態の場合にも、ユーザ端末が複数の使用者に使用されてよい。この場合、第二の実施の形態と同様に処理を行えばよい。すなわち、ユーザ端末6は、ステップS101、S102において、各使用者のユーザ情報IDを取得する。そして、ステップS103において、一人の仮想的視聴者のユーザ情報データを作成して、広告素材IDを決定すればよい。また、ステップS98では、各使用者のユーザIDをユーザ管理装置2に送信し、各使用者の視聴履歴を更新させればよい。
【0203】
このようにユーザ情報管理装置2が、一人の仮想的視聴者のユーザ情報データを提供すれば、広告素材IDの決定時(ステップS19,S75,S103)において、各ユーザの特徴をバランス良く反映して広告素材IDを決定することができる。
【0204】
また、上記の各実施の形態において、広告枠ポリシー管理装置1が、ユーザ情報管理装置2からユーザ情報データを取得して、そのデータを出力(表示出力、印字出力等)してもよい。広告枠ポリシーデータ1がユーザ情報データを出力することにより、広告代理店は、メディアプランに沿って広告が配信されているかを確認することができる。また、広告枠ポリシー管理装置1は、ユーザ情報データから統計データを作成し、統計データを広告代理店に提示してもよい。例えば、人気のあるコンテンツを1位から順に10位まで提示してもよい。広告枠ポリシーデータが統計データを出力することにより、広告代理店は市場調査を行うことができる。
【0205】
また、上記の各実施の形態では、広告素材IDがURLである場合を示したが、URL以外のデータによって広告素材IDを表してもよい。
【0206】
【実施例】
次に、実施例について説明する。この実施例は、第1の実施の形態に対応するものである。ここでは、以下のような新商品Xのメディアプランを立案し、このメディアプランに沿って広告を配信する場合を例に説明する。パーソナルコンピュータを使用するユーザに新商品Xの広告を配信する際、そのユーザがブラウザフォン機能付き携帯電話機で新商品Xのイメージ認知型のバナー広告を視聴した経験がある男性ユーザであれば、新商品Xの商品説明型の動画広告を配信するとメディアプランで定める。ユーザがこの条件を満たさない場合、新商品Xのイメージ認知型の動画広告を配信すると定める。
【0207】
携帯電話機を対象に配信される新商品Xのイメージ認知型のバナー広告のURLは、「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」とする。パーソナルコンピュータを対象に配信される新商品Xの商品説明型の動画広告のURLは、「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」とする。パーソナルコンピュータを対象に配信される新商品Xのイメージ認知型の動画広告のURLは、「http://adserver8.jp/x-ninchi.movie」とする。
【0208】
また、本実施例では、図1,2に示すユーザ端末6が携帯電話機であり、ユーザ端末10がパーソナルコンピュータである場合を例に説明する。この場合、図1,2に示す情報伝達網5は無線パケット網であり、情報伝達網11はインターネットである。
【0209】
なお、広告代理店は、コンテンツ配信業者または広告配信業者から各コンテンツの内容および各コンテンツに設けた広告枠の情報を取得しているものとする。広告代理店は、新商品Xの広告を提示するのに適したコンテンツを検討する。広告代理店は、この検討の結果、新商品Xの広告をコンテンツ「http://cont3.jp/index.html」のポジションID「001」と、コンテンツ「http://cont7.jp/index.html」のポジションID「001」に出力すると定めたものとする。本例において、「001」は、Webページ等の上部に設けられたバナー広告用の広告枠を示す。
【0210】
まず、準備フェーズの動作について説明する。コンテンツ配信装置3において、コンテンツ配信業者は、入力装置31にコンテンツ実データ(index.html)およびコンテンツID(http://cont3.jp/index.html)を入力する。コンテンツ配信処理装置32は、入力されたコンテンツ実データとコンテンツIDとを対応させ、コンテンツ情報データとしてコンテンツ情報記憶装置33に記憶させる(ステップS1)。同様にコンテンツ配信装置7においても、コンテンツ配信業者はコンテンツ実データ(index.html)およびコンテンツID(http://cont7.jp/index.html)を入力する。コンテンツ配信処理装置72は、入力されたコンテンツ実データとコンテンツIDとをコンテンツ情報データとしてコンテンツ情報記憶装置73に記憶させる(ステップS1)。この結果、コンテンツ配信装置3,7は、図18に示すコンテンツ情報データを記憶する。なお、本例では、各コンテンツ実データには、ユーザIDおよびコンテンツIDを広告配信装置に送信して広告素材実データを要求することを指示する記述が含まれているものとする。
【0211】
広告配信装置4において、広告配信業者は、入力装置41に広告素材実データ(x-ninchi.gif)および広告素材ID(http://adserver4.jp/x-ninchi.gif)を入力する。広告配信処理部42は、入力された広告素材実データと広告素材IDとを対応させ、広告素材データとして広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS2)。また、広告配信業者は、コンテンツID(http://cont3.jp/index.html)と、そのコンテンツに設けられた広告枠のポジションID(ここでは001)を入力する。広告配信処理部42は、入力されたコンテンツIDとポジションIDとを対応させ、広告枠データとして広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS3)。
【0212】
同様に広告配信装置8においても、広告配信者は広告素材実データ(x-setsumei.movie)および広告素材ID(http://adserver8.jp/x-setsumei.movie)を入力する。また、広告素材実データ(x-ninchi.movie)および広告素材ID(http://adserver8.jp/x-ninchi.movie)を入力する。広告配信処理部82は、入力された広告素材実データと広告素材IDとを対応させ、広告素材データとして広告情報記憶装置84に記憶させる(ステップS2)。また、広告配信業者は、コンテンツID(http://cont7.jp/index.html)と、そのコンテンツに設けられた広告枠のポジションID(ここでは001)を入力する。広告配信処理部82は、入力されたコンテンツIDとポジションIDとを対応させ、広告枠データとして広告情報記憶84に記憶させる(ステップS3)。
【0213】
広告枠ポリシー管理装置1において、広告代理店の担当者は、広告を収めるコンテンツのコンテンツID「http://cont3.jp/index.html」および広告枠のポジションID「001」を入力する。さらに、図19(a)に示す条件データ、図19(b)に示すアクションデータおよび広告素材ID(http://adserver4.jp/x-ninchi.gif)を入力する。図19(a)は、無条件にアクションデータに従うことを示す記述である。図19(b)は、「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」を選択することを示す記述である。
【0214】
広告枠ポリシー処理装置12は、入力された各データを対応させ広告枠ポリシーデータとして広告枠ポリシー記憶装置13に記憶させる。また、広告枠ポリシー処理装置12は、入力されたコンテンツIDおよびポジションIDを指定して、広告枠ポリシーデータを広告配信装置4に送信する(ステップS4)。広告配信装置4の広告配信処理部42は、広告枠ポリシーデータを受信すると、指定されたコンテンツIDおよびポジションIDを含む広告枠データを検索する。そして、検索した広告枠データに含まれるデータとして広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置44に記憶させる(ステップS5)。
【0215】
同様に、広告代理店の担当者は、広告を収めるコンテンツのコンテンツID「http://cont7.jp/index.html」および広告枠のポジションID「001」を入力する。さらに、図19(c)に示す条件データ、図19(d)に示すアクションデータおよび広告素材ID(http://adserver8.jp/x-setsumei.movie やhttp://adserver8.jp/x-ninchi.movie)を入力する。図19(c)は、『「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」の視聴履歴があり、ユーザが男性である』という条件式を示す記述である。図19(d)に示す<MATCH>から</MATCH>までの記述は、条件式が成立した場合の処理を示し、「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」を選択する旨を示している。また、<UNMATCH>から</UNMATCH>までの記述は、条件式が不成立の場合の処理を示し、「http://adserver8.jp/x-ninchi.movie」を選択する旨を示している。
【0216】
広告枠ポリシー処理装置12は、入力された各データを対応させ広告枠ポリシーデータとして広告枠ポリシー記憶装置13に記憶させる。また、広告枠ポリシー処理装置12は、入力されたコンテンツIDおよびポジションIDを指定して、広告枠ポリシーデータを広告配信装置8に送信する(ステップS4)。広告配信装置8の広告配信処理部82は、広告枠ポリシーデータを受信すると、指定されたコンテンツIDおよびポジションIDを含む広告枠データを検索する。そして、検索した広告枠データに含まれるデータとして広告枠ポリシーデータを広告情報記憶装置84に記憶させる(ステップS5)。この結果、広告配信装置4,8は、図20に示す広告枠データを記憶する。
【0217】
また、ユーザ端末6の制御部63は、使用者からユーザID(ここでは「TARO」とする)を入力され、そのユーザIDをユーザ情報記憶装置64に記憶させる。また、ユーザの操作に従い、ユーザ情報管理装置2からデモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータの入力欄を有するWebページを取得して表示する。ユーザは、デモグラフィックデータとして、例えば性別が男性である旨の情報等を入力する。また、ジオグラフィックデータとして、例えば住所が東京都である旨の情報等を入力する。また、サイコグラフィックデータとして、例えば趣味が音楽鑑賞である旨の情報等を入力する。そして、入力された各データをユーザID(TARO)とともに、ユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS6)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、ユーザID、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータを受信すると、その各データをユーザ情報データとして対応付けてユーザ情報記憶装置22に記憶させる(ステップS7)。
【0218】
ユーザ端末6,10が同一人物によって使用される場合、ユーザ端末10もユーザ端末6と同様にユーザID(TARO)をユーザ情報記憶装置104に記憶させる。また、ユーザ端末6と同様に、ユーザID、デモグラフィックデータ、ジオグラフィックデータおよびサイコグラフィックデータをユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS6)。ユーザ情報処理装置21は、受信したデータをユーザ情報データとしてユーザ情報記憶装置22に記憶させる(ステップS7)。ただし、ユーザ情報記憶装置22が同一のユーザIDのユーザ情報データを既に記憶している場合には、後から受信したデータの登録は行わない。この結果、ユーザ端末6,10は、図21に示すユーザIDを記憶し、ユーザ情報管理装置2は、図22に示すユーザ情報データを記憶する。ステップS7までの動作によって準備フェーズが完了する。
【0219】
次に、ユーザ端末(携帯電話機)6に広告を配信する場合の動作について説明する。ユーザ端末6の制御部63は、コンテンツID(ここでは「http://cont3.jp/index.html」とする。)が入力されると、そのコンテンツIDを指定してコンテンツ配信装置3にコンテンツ実データを要求する(ステップS11)。コンテンツ配信装置3のコンテンツ配信処理装置32は、指定されたユーザIDに対応するコンテンツ実データ(index.html)をコンテンツ情報記憶装置33から抽出し、そのコンテンツ実データをユーザ端末6に送信する(ステップS12)。
【0220】
ユーザ端末6の制御部63は、コンテンツ実データ(index.html)を受信すると、そのコンテンツ実データに基づいてコンテンツを出力装置62に表示する(ステップS13)。また、制御部63は、コンテンツに関連する広告素材実データを要求すべきか否かを判断する(ステップS14)。本例では、ユーザIDおよびコンテンツIDを広告配信装置に送信して広告素材実データを要求することを指示する記述がindex.htmlに含まれているので、広告素材実データを要求すべきと判断する。以下、広告素材実データを要求する際の動作を説明する。なお、広告素材実データを要求する必要がないと判断した場合、制御部63は、ユーザIDおよびコンテンツIDをユーザ情報管理装置2に送信し、ユーザ情報管理装置2は受信した情報に基づきユーザ情報データを更新する。
【0221】
制御部63は、ステップS14の後、配信されたコンテンツのコンテンツID(http://cont3.jp/index.html)と、ユーザ端末6が記憶しているユーザID(TARO)とを、広告配信装置4に送信する(ステップS15)。
【0222】
広告配信装置4の広告配信処理部42は、ユーザ端末6からこのコンテンツIDおよびユーザIDを受信する。そして、広告情報記憶装置44が記憶する各広告枠データの中から、受信したコンテンツID(http://cont3.jp/index.html)と同一のコンテンツIDを含む広告枠データ(図20参照)を検索する(ステップS16)。広告配信処理部42は、検索した広告枠データを広告情報記憶装置44から読み込む。
【0223】
続いて、広告配信処理部42は、ステップS15においてユーザ端末6から受信したユーザID(TARO)をユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS17)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、広告配信装置4からユーザIDを受信すると、受信したユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データ(図22参照)をユーザ情報記憶装置22から読み込む。そして、そのユーザ情報データを広告配信装置4に送信する(ステップS18)。広告配信装置4の広告配信処理部42は、このユーザ情報データを受信する。
【0224】
次に、広告選択処理部43は、広告配信処理部42が読み込んだ広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データに基づいて、ユーザ端末に配信すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS19)。本例では、条件データは<NULL />であり、条件式が設定されていない。この場合、無条件にアクションデータの処理を実行する。アクションデータには<SELECT adid=http://adserver4.jp/x-ninchi.gif />と記述されているので、広告選択処理部43は、広告素材IDとして「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」を選択する。広告配信処理部42は、この広告素材IDに対応する広告素材実データ(x-ninchi.gif)を広告情報記憶装置44から読み込み、ユーザ端末6に送信する(ステップS20)。このときステップS16で検索したポジションID「001」も送信する。
【0225】
続いて、広告配信処理部42は、ステップS15で受信したユーザID(TARO)、コンテンツID「http://cont3.jp/index.html」、およびステップS19で決定された広告素材ID「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」をユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS21)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、このユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDを受信すると、「TARO」というユーザIDを含むユーザ情報データを検索し、そのユーザ情報データのコンタクトデータにコンテンツID「http://cont3.jp/index.html」および広告素材ID「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」を追加する。このようにコンタクトデータが更新されることにより、ユーザが「index.html」によるコンテンツや「x-ninchi.gif」による広告を視聴したという履歴情報が蓄積される。この段階で、ユーザID「TARO」のコンタクトデータには、「http://cont3.jp/index.html」と「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」のみが含まれている。
【0226】
また、ユーザ端末6の制御部63は、ステップS20において広告素材実データ「x-ninchi.gif」を受信すると、その広告素材実データに基づいて広告を表示する(ステップS23)。ユーザ端末6は、ポジションIDとして「001」を受信するので、コンテンツ上部のバナー広告として広告を表示する。
【0227】
次に、ユーザ端末(携帯電話機)6で「x-ninchi.gif」による広告を閲覧した者が、ユーザ端末(パーソナルコンピュータ)10でコンテンツを閲覧する場合における広告配信動作について説明する。ユーザ端末10の制御部103は、コンテンツID(ここでは「http://cont7.jp/index.html」とする。)が入力されると、そのコンテンツIDを指定してコンテンツ配信装置7にコンテンツ実データを要求する(ステップS11)。コンテンツ配信装置7のコンテンツ配信処理装置72は、指定されたユーザIDに対応するコンテンツ実データ(index.html)をコンテンツ情報記憶装置33から抽出し、そのコンテンツ実データをユーザ端末10に送信する(ステップS12)。
【0228】
ユーザ端末10の制御部103は、コンテンツ実データ(index.html)を受信すると、そのコンテンツ実データに基づいてコンテンツを出力装置102に表示する(ステップS13)。また、制御部103は、コンテンツに関連する広告素材実データを要求すべきか否かを判断する(ステップS14)。本例では、ユーザIDおよびコンテンツIDを広告配信装置に送信して広告素材実データを要求することを指示する記述がindex.htmlに含まれているので、広告素材実データを要求すべきと判断する。以下、広告素材実データを要求する際の動作を説明する。なお、広告素材実データを要求する必要がないと判断した場合、制御部103は、ユーザIDおよびコンテンツIDをユーザ情報管理装置2に送信し、ユーザ情報管理装置2は受信した情報に基づきユーザ情報データを更新する。
【0229】
制御部103は、ステップS14の後、配信されたコンテンツのコンテンツID(http://cont7.jp/index.html)と、ユーザ端末10が記憶しているユーザID(TARO)とを、広告配信装置8に送信する(ステップS15)。
【0230】
広告配信装置8の広告配信処理部82は、ユーザ端末10からこのコンテンツIDおよびユーザIDを受信する。そして、広告情報記憶装置84が記憶する各広告枠データの中から、受信したコンテンツID(http://cont7.jp/index.html)と同一のコンテンツIDを含む広告枠データ(図20参照)を検索する(ステップS16)。広告配信処理部42は、検索した広告枠データを広告情報記憶装置44から読み込む。
【0231】
続いて、広告配信処理部82は、ステップS15においてユーザ端末10から受信したユーザID(TARO)をユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS17)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、広告配信装置8からユーザIDを受信すると、受信したユーザIDと同一のユーザIDを含むユーザ情報データ(図22参照)をユーザ情報記憶装置22から読み込む。そして、そのユーザ情報データを広告配信装置8に送信する(ステップS18)。広告配信装置8の広告配信処理部82は、このユーザ情報データを受信する。
【0232】
次に、広告選択処理部83は、広告配信処理部82が読み込んだ広告枠データと、ユーザ情報管理装置2から受信したユーザ情報データに基づいて、ユーザ端末に配信すべき広告素材実データの広告素材IDを決定する(ステップS19)。本例では、条件データは<HISTORY value=http://adserver4.jp/x-ninchi.gif />および<SEX value=male />と記載されている。すなわち、「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」の視聴履歴があるという条件式と、ユーザが男性であるという条件式が含まれている。取得したユーザ情報データのデモグラフィックデータには「ユーザが男性である」という情報が含まれ、コンタクトデータには「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」が含まれているので、条件データの条件式は成立する。図19(d)に示す<MATCH> から</MATCH>までの記述に従い、広告選択処理部83は広告素材IDとして「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」を選択する。広告配信処理部83は、この広告素材IDに対応する広告素材実データ(x-setsumei.movie)を広告情報記憶装置84から読み込み、ユーザ端末10に送信する(ステップS20)。このとき、ステップS16で検索したポジションID「001」も送信する。
【0233】
なお、仮に条件式が不成立であったとすると、広告選択処理部83は、図19(d)に示す<UNMATCH> から</UNMATCH>までの記述に従い、広告素材IDとして「adserver8.jp/x-ninchi.movie 」を選択する。広告配信処理部83は、この広告素材IDに対応する広告素材実データ(x-ninchi.movie)を広告情報記憶装置84から読み込み、ユーザ端末10に送信する。
【0234】
続いて、広告配信処理部82は、ステップS15で受信したユーザID(TARO)、コンテンツID「http://cont7.jp/index.html」、およびステップS19で決定された広告素材ID「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」をユーザ情報管理装置2に送信する(ステップS21)。ユーザ情報管理装置2のユーザ情報処理装置21は、このユーザID、コンテンツIDおよび広告素材IDを受信すると、「TARO」というユーザIDを含むユーザ情報データを検索し、そのユーザ情報データのコンタクトデータにコンテンツID「http://cont7.jp/index.html」および広告素材ID「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」を追加する。このようにコンタクトデータが更新されることにより、ユーザが「x-setsumei.movie」による広告を視聴したという履歴情報が蓄積される。この段階で、ユーザID「TARO」のコンタクトデータには、「http://cont3.jp/index.html」、「http://adserver4.jp/x-ninchi.gif」、「http://cont7.jp/index.html」および「http://adserver8.jp/x-setsumei.movie」が含まれている。
【0235】
また、ユーザ端末10の制御部103は、ステップS20において広告素材実データ「x-setsumei.movie」を受信すると、その広告素材実データに基づいて広告を表示する(ステップS23)。受信したポジションIDは「001」であるので、コンテンツの上部のバナー広告として広告を出力する。
【0236】
以上のようにして広告主の希望通りに、携帯電話機でイメージ認知型のバナー広告を視聴した経験がある男性ユーザがパーソナルコンピュータでコンテンツを閲覧する場合には、商品説明型の動画広告を配信することができる。
【0237】
【発明の効果】
本発明によれば、別々の広告配信形態に利用されるそれぞれの情報伝達網毎に、コンテンツデータを配信するコンテンツ配信手段と、広告データを配信する広告配信手段とを設け、コンテンツ識別情報により特定される規則に基づいて配信すべき広告データを決定する。従って、メディアプランに応じた規則を定めることにより、複数の広告媒体を利用して広告を配信することを念頭に作成されたメディアプランに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による広告配信システムの例を示すブロック図である。
【図2】 各装置が管理するデータのデータ構造の例を示す説明図である。
【図3】 各装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】 各装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】 準備フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図6】 広告枠ポリシー管理装置の操作画面の例を示す説明図である。
【図7】 広告枠ポリシー管理装置の操作画面の例を示す説明図である。
【図8】 広告枠ポリシー管理装置の操作画面の例を示す説明図である。
【図9】 配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図10】 各装置の構成例を示すブロック図である。
【図11】 コンテンツ情報リストのデータ構造の例を示す説明図である。
【図12】 準備フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図13】 配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図14】 配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図15】 配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図16】 スケジュールデータの例を示す説明図である。
【図17】 配信フェーズにおける処理経過の一例を示す流れ図である。
【図18】 コンテンツ情報データの例を示す説明図である。
【図19】 条件データおよびアクションデータの例を示す説明図である。
【図20】 広告枠データおよび広告素材データの例を示す説明図である。
【図21】 ユーザIDの例を示す説明図である。
【図22】 ユーザ情報データの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 広告枠ポリシー管理装置
2 ユーザ情報管理装置
3,7 コンテンツ配信装置
4,8 広告配信装置
5,9,11 情報伝達網
6,10 ユーザ端末
Claims (13)
- ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、
前記コンテンツ配信手段は、前記ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、
前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記広告配信手段により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記ポリシーデータから特定するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザの識別情報を送信してきたユーザ端末に、前記特定した広告の識別情報に対応付けられた広告を配信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツおよび前記広告配信手段から配信される広告を出力するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ端末に広告を配信した際に、配信先のユーザの識別情報と前記配信した広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信した広告の識別情報を、前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記視聴広告情報として記憶するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項1に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記広告配信手段により送信される前記ユーザの視聴広告情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの嗜好情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザの嗜好情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶し、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報と前記ユーザの嗜好情報とを前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報と前記受信したユーザの嗜好情報とに対応付けられた広告の識別情報を前記ポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項1に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ端末は、複数のユーザの識別情報を記憶し、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶された複数のユーザの識別情報を前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ端末から受信した前記複数のユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信した前記複数のユーザの識別情報とそれぞれ対応付けられた複数の視聴広告情報を前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した前記複数の視聴広告情報から前記ユーザ端末における視聴広告情報を求め、前記求めた視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記ポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項1に記載の広告配信方法において、
前記コンテンツ配信手段は、複数のコンテンツをそれぞれ各コンテンツの識別情報と対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、複数のポリシーデータをそれぞれコンテンツの識別情報と対応付けて記憶し、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報と前記受信したコンテンツの識別情報とを前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を、前記ユーザ端末から前記受信したコンテンツの識別情報に対応付けられたポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項4に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記広告配信手段により送信される視聴広告情報と前記広告配信手段により送信される前記ユーザがすでに視聴したコンテンツを示す視聴コンテンツ情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザがすでに視聴したコンテンツの識別情報である視聴済コンテンツ情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶し、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信したユーザの識別情報に対応付けられた前記視聴広告情報と前記視聴コンテンツ情報とを前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報と前記受信した視聴コンテンツ情報により特定されるコンテンツを特定する視聴済コンテンツ情報とに対応付けられた広告の識別情報を、前記ユーザ端末から受信した前記コンテンツの識別情報に対応付けられた前記ポリシーデータから特定するステップと、
前記広告配信手段が、前記ユーザ端末に広告を配信した際に、配信先のユーザの識別情報と前記配信した広告の識別情報と前記ユーザ端末から受信したコンテンツの識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記広告配信手段から受信した広告の識別情報と前記受信したコンテンツの識別情報とを前記ユーザの識別情報とそれぞれ対応付けてそれぞれ前記ユーザの視聴広告情報および視聴コンテンツ情報として記憶するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、
前記コンテンツ配信手段は、ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を、前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、
前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、
前記広告配信手段が、前記広告配信手段に記憶されている各広告と前記各広告の識別情報と前記ポリシーデータとを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、
前記ユーザ端末が、前記特定した広告の識別情報に対応付けられた広告および前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツを出力するステップと、
前記ユーザ端末が、広告を出力した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報と前記広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した広告の識別情報を前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記ユーザの視聴広告情報として記憶するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - ユーザ端末と、前記ユーザ端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段と、前記ユーザ端末に広告を配信する広告配信手段と、ユーザ毎に、各ユーザの識別情報と前記各ユーザがすでに視聴した広告を示す視聴広告情報とを対応付けて記憶するユーザ情報管理手段と、を備え、
前記コンテンツ配信手段は、ユーザ端末に配信されるコンテンツを記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザ端末に配信される広告を、前記広告の識別情報と対応付けて記憶し、
前記ユーザ端末は、前記コンテンツおよび前記広告を視聴するユーザの識別情報を記憶し、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの視聴広告情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶する、広告配信システムを用いた広告配信方法であって、
前記広告配信手段が、前記ポリシーデータを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、
前記ユーザ端末が、前記特定した広告の識別情報を前記広告配信手段に送信するステップと、
前記広告配信手段が、前記広告の識別情報を送信してきたユーザ端末に、前記ユーザ端末から受信した前記広告の識別情報に対応付けられた広告を配信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から配信されるコンテンツおよび前記広告配信手段から配信される広告を出力するステップと、
前記ユーザ端末が、広告を出力した際に、前記ユーザ端末に記憶されたユーザの識別情報と前記広告の識別情報とを前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した広告の識別情報を前記受信したユーザの識別情報と対応付けて、前記ユーザの視聴広告情報として記憶するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項7に記載の広告配信方法において、
前記コンテンツ配信手段は、複数のコンテンツをそれぞれ各コンテンツの識別情報と対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、複数のポリシーデータをそれぞれコンテンツの識別情報と対応付けて記憶し、
前記広告配信手段が、前記複数のポリシーデータと前記複数のポリシーデータに前記それぞれ対応付けられたコンテンツの識別情報とを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を、前記コンテンツ配信手段から前記受信したコンテンツの識別情報に対応付けられたポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項7に記載の広告配信方法において、
前記コンテンツ配信手段は、前記ユーザ端末に配信されるコンテンツ毎に、前記各コンテンツと前記各コンテンツが出力される際に出力される各広告の広告枠の識別情報と対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、複数のポリシーデータを、前記各広告枠の識別情報とそれぞれ対応付けて記憶し、
前記広告配信手段が、前記複数のポリシーデータと前記複数のポリシーデータに前記それぞれ対応付けられた広告枠の識別情報とを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記コンテンツ配信手段が、前記ユーザ端末に前記コンテンツとともに前記コンテンツに対応付けられた広告枠の識別情報を配信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定され る広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を、前記コンテンツ配信手段から前記受信した広告枠の識別情報に対応付けられたポリシーデータから特定するステップと、
前記ユーザ端末が、前記特定した広告の識別情報に対応付けられた広告を前記広告枠の識別情報により特定される広告枠に出力するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項6に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ端末は、複数のユーザの識別情報を記憶し、
前記ユーザ端末が、前記コンテンツ配信手段から前記コンテンツを受信した際に、前記ユーザ端末に記憶された複数のユーザの識別情報を前記ユーザ情報管理手段に送信するステップと、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した前記複数のユーザの識別情報とそれぞれ対応付けられた複数の視聴広告情報を前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した前記複数の視聴広告情報から前記ユーザ端末における視聴広告情報を求め、前記求めた視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報に対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項6に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの視聴広告情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザの嗜好情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザの嗜好情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶し、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信した前記ユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報と前記ユーザの嗜好情報とを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した前記視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報と前記ユーザの嗜好情報とに対応付けられた広告の識別情報を前記広告配信手段から受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項6に記載の広告配信方法において、
前記ユーザ情報管理手段は、前記ユーザ端末により送信されるユーザの識別情報と前記ユーザ端末により送信される視聴広告情報と前記ユーザ端末により送信される前記ユーザがすでに視聴したコンテンツを示す視聴コンテンツ情報とをユーザ毎に対応付けて記憶し、
前記広告配信手段は、前記ユーザがすでに視聴した広告の識別情報である視聴済広告情報と前記ユーザがすでに視聴したコンテンツの識別情報である視聴済コンテンツ情報と前記ユーザに次に視聴させる広告の識別情報とを対応付けたポリシーデータを記憶し、
前記ユーザ情報管理手段が、前記ユーザ端末から受信したユーザの識別情報に対応付けられた視聴広告情報と視聴コンテンツ情報とを前記ユーザ端末に送信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記ユーザ情報管理手段から受信した視聴広告情報により特定される広告を特定する視聴済広告情報と前記受信した視聴コンテンツ情報により特定されるコンテンツを特定する視聴済コンテンツ情報とに対応付けられた広告の識別情報を受信した前記ポリシーデータから特定するステップと、
を含むことを特徴とする広告配信方法。 - 請求項1に記載の広告配信方法において、
コンテンツ配信手段、広告配信手段、ユーザ端末をそれぞれ少なくとも2つ備え、
第1のコンテンツ配信手段、第1の広告配信手段および第1のユーザ端末が、第1の情報伝達網に接続され、
第2のコンテンツ配信手段、第2の広告配信手段および第2のユーザ端末が、第2の情報伝達網に接続され、
前記ユーザ情報管理手段が、前記第1及び前記第2の情報伝達網と接続される
ことを特徴とする広告配信方法。
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