JP4088068B2

JP4088068B2 - Hair clipper blade

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Publication number: JP4088068B2
Application number: JP2001381966A
Authority: JP
Inventors: 誠福谷; 二郎稲葉; 雅巳矢野坂; 和弘森杉
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 2001-12-14
Filing date: 2001-12-14
Publication date: 2008-05-21
Anticipated expiration: 2021-12-14
Also published as: JP2003181164A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バリカン刃に関する発明である。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、バリカン刃１は、それぞれ前端部分に左右方向に亙ってスリット４ａ，５ａと櫛突起４ｂ，５ｂとを交互に並設してなる櫛歯４，５を備えた固定刃２と可動刃３とを摺動自在に重ね合わせて構成されるものであり、可動刃３を固定刃２に対して左右方向に往復摺動させ、固定刃２及び可動刃３のスリット４ａ，５ａに挿入した毛髪等の被切断物を固定刃２及び可動刃３の櫛突起４ｂ，５ｂの左右両端部に設けた切り刃６，７で挟み込んで切断するものであった（図２０）。そして、このバリカン刃１における固定刃２及び可動刃３にあっては、セラミックス等の焼結成形物で形成されたり、金属板を砥石等を用いての切削加工やパンチ等を用いてのプレス加工で成形した金属板加工物で形成されるものであった。前者の焼結成形物で形成されたバリカン刃１にあっては、バリカン刃１の所定形状への整形加工は容易であるが、コストが高くつくと共に焼結成形物特有の脆さがあって刃折れが発生し易いといった問題を有するものであった。一方、後者の金属板加工物で形成されたバリカン刃１にあっては、コストを低く抑えられると共に金属板特有のじん性により刃に適した強度を備えさせることができるものではあるが、所定形状に形成させる加工が難しいものであった。
【０００３】
しかして、金属板加工物を用いたバリカン刃１としては、上述した金属板の加工技術の制限によって図２０に示す形状のものが実現されるにとどまっている。この図２０はバリカン刃１の前面図であるが、固定刃２及び可動刃３それぞれの櫛突起４ｂ，５ｂにあってはその縦断面形状が略台形形状になるように形成されている。つまり櫛突起４ｂ，５ｂはその台形形状の底辺部分の左右両端部に切り刃６，７を設けているが、特に可動刃３における切り刃７から連続して立ち上がったすくい面８は縦断面台形形状の櫛突起５ｂの斜辺を構成するようになっており、すなわちすくい角Ａが大きくなった形状になっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
このすくい角Ａが大きい可動刃３を有したバリカン刃１では、図２０（ａ）→（ｃ）のように被切断物Ｘを切断するものであるが、可動刃３の切り刃７の被切断物Ｘへの接触角度が大きいことから被切断物Ｘの切れ味が悪いものであると共に、切断した被切断物Ｘが左右に摺動する可動刃３のすくい面８によって左右方向に押し出されてしまい、切断した被切断物Ｘが飛散してしまうものであった［図２０（ｃ）］。
【０００５】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、低コストで製造できると共に刃としての強度を備え、更に、被切断物の切れ味も良好にすると共に切断後の被切断物の飛散防止も施されたバリカン刃を提供することを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るバリカン刃は、それぞれ前端部分に左右方向に亙ってスリット４ａ，５ａと櫛突起４ｂ，５ｂとを交互に並設してなる櫛歯４，５を備えた固定刃２と可動刃３とを摺動自在に重ね合わせて構成したバリカン刃１において、可動刃３を金属板で形成し、可動刃３の櫛歯５に段部１０を形成し、段部１０に対応するスリット５ａの部位における底面を前方に行くほど固定刃２側に傾斜して形成し、固定刃２への摺接部位に対応する可動刃３の櫛突起５ｂにおける固定刃接触面５ｂ_１の左右両端部に亙って切り刃７，７を設け、固定刃２への摺接部位に対応するスリット５ａの部位に固定刃２のスリット４ａに通して挿入した被切断物Ｘを櫛突起５ｂの上記切り刃７で切断可能にし、可動刃３の櫛突起５ｂの左右両面に上記切り刃７から立ち上がるすくい面８を設け、上記櫛突起５ｂの左右中央部に両すくい面８，８のそれぞれの内端に連結して固定刃２の反対側に突出する矩形状断面を有した補強リブ１１を櫛突起５ｂの前後に亙って設け、各すくい面８，８における左右方向の外端８ａと内端８ｂとの距離Ｌを櫛突起５ｂの後方に行くにつれて大きく形成したことを特徴とする。
【０００７】
これにより、可動刃３を金属板加工物で構成したので、セラミックス等の焼結成形物で可動刃３を構成したものに比べて、製造コストが抑えられると共に、金属板の有する高いじん性により可動刃３に高い強度を備えさせることができるものである。また、バリカン刃１の使用時には経時的に櫛突起５ｂのすくい面８の後方部分に切断した被切断物Ｘが溜まっていってしまうものであるが、上記被切断物Ｘが溜まりうる後方部分のすくい面８にあってはその左右方向の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌが大きくしてあるので、被切断物Ｘがすくい面８上に溜まっても被切断物Ｘが覆わない部分をある程度すくい面８上に残すことができる。従って、すくい面８上に溜まった被切断物Ｘが新たに切断した被切断物Ｘを摺動方向に押しやって飛散させてしまうといった事態は回避され、切断後の被切断物Ｘの飛散防止効果が図られているのである。
【０００８】
また、可動刃３の櫛突起５ｂの左右中央部には両すくい面８，８のそれぞれの内端８ｂ，８ｂに連結して固定刃２の反対側に突出する補強リブ１１を櫛突起５ｂの前後に亙って設けたので、可動刃３の櫛突起５ｂには前後方向に亙って設けた補強リブ１１によって強度補強がなされるものである。
【０００９】
また、可動刃３の前端部位を固定刃２に摺接させるような段部１０を可動刃３に設けたので、可動刃３の段部１０によって可動刃３と固定刃２との摺接面積を少なくすることができ、可動刃３の固定刃２への摺接による摩擦熱の発生を防止できる。
【００１０】
また、可動刃３の段部１０を形成するために金属板を屈曲させたときの屈曲角Ｃを、スリット５ａの底面と固定刃接触面５ｂ _１とのなす角であるスリット切込角Ｂに比べて小さくしたことも好ましい。これによると、可動刃３の櫛歯５部分に段部１０を形成し、その後、上記櫛歯５部分にスリット５ａを形成する際、金属板に予期しない貫通孔２１（図１３参照）等をつくってしまうことを回避でき、可動刃３の強度劣化を防止できる。
【００１１】
また、可動刃３の櫛突起５ｂの各すくい面８における左右方向の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌを０．０８ｍｍ以上にしたことも好ましい。上述したように被切断物Ｘである毛髪を切断した際には切断した被切断物Ｘはすくい面８上に乗るものであるが、ここで被切断物Ｘである毛髪の平均径にあっては０．０８ｍｍであり、そして各すくい面８の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌは０．０８ｍｍ以上にしてあると、例えばすくい面８の内端８ｂ部分に可動刃３の摺動方向に面を形成するような壁状の部位があっても、切断した被切断物Ｘは上記壁状の部位に当たらないようにすくい面８上に乗ることができるものであって、従って被切断物Ｘの飛散防止を確実にできるのである。
【００１２】
また、可動刃３の櫛突起５ｂの外面を滑らかに形成したことも好ましい。これによると、被切断物Ｘである毛髪の生える皮膚Ｙに誤って可動刃３を接触させてしまっても、摺動する可動刃３で皮膚Ｙに傷を負わせないようにでき、バリカン刃１の安全性を向上させることができる。
【００１３】
また、補強リブ１１の突出先端部分には櫛突起５ｂの前後に亙って両すくい面８，８の内端８ｂ，８ｂ間寸法よりも大きい径を有する円柱部１２を設けたことも好ましい。補強リブ１１はその突出先端部分に円柱部１２を設けているので、つまり可動刃３の固定刃２に接触しない部分を滑らかな形状にすることになり、誤って可動刃３を被切断物Ｘの生える皮膚Ｙに接触させた際にも皮膚Ｙに傷を負わせないようにできてバリカン刃１の安全性を高めることができるものである。また、この円柱部１２は両すくい面８，８の内端８ｂ，８ｂ間寸法よりも大きい径を有して形成されたので、つまり円柱部１２はすくい面８と離間した対向位置に位置するものであって、切断した被切断物Ｘを円柱部１２とすくい面８との間に位置規制させることができ、従って、被切断物Ｘの飛散防止効果を更に向上させることができるのである。
【００１４】
また、固定刃２の櫛歯４部分に固定刃２の前端部分を可動刃３に摺接させる段部９を設けたことも好ましい。これによると、固定刃２の形状は、その前端部位を可動刃３に近接させ且つ段部９以後の部分を可動刃３に離間させるようなものにでき、被切断物Ｘが生える皮膚Ｙに固定刃２を近接させたときには、固定刃２の段部９の前後における２箇所の部位で皮膚Ｙに接触させることができ、固定刃２は皮膚Ｙに安定的に接触・スライドさせることができるのである。
【００１５】
また、固定刃２のスリット４ａを段部９以後の部位にまで至るように形成したことも好ましい。固定刃２の段部９以後の部位とは、段部９以前の部位が可動刃３に摺接する部分であることから、バリカン刃１の使用時に被切断物Ｘが生える皮膚Ｙに接触させてスライドさせる部分である。そして、スリット４ａはこの部位に至るまで形成されたので、上記固定刃２の段部９以後にあるスリット内４ａには切断後の皮膚Ｙから生える被切断物Ｘが挿入されるものである。つまり固定刃２はスリット４ａ内に挿入された被切断物Ｘによって軽い規制をうけながら皮膚Ｙに対してスライドするものであって、皮膚Ｙにスライドさせる固定刃２に方向性を持たせることができて固定刃２の皮膚Ｙへのスライドが操作性よく行えるものであり、また、スリット４ａには切断後の被切断物Ｘが挿入されることから、櫛の役割を果たして切断後の被切断物Ｘを整髪させることもできる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【００１７】
図１乃至図１２には本発明の実施の形態の例を示す。本発明はバリカン刃１の発明であるが、バリカン刃１を備えた電動バリカンを例に挙げて説明していく。この電動バリカンは、図２及び図３に示すように、ハウジング１３の前端にバリカン刃１を突設し、ハウジング１３の後方部位である把持部１４にスイッチハンドル１５を設け、充電池等からなる電源電池部２４、上記スイッチハンドル１５の操作によって上記電源電池部２４から給電を受けて駆動するモータ１６、上記モータ１６の回転駆動をバリカン刃１に伝達させる伝達部をそれぞれハウジング１３内に内装して構成されている。
【００１８】
上記バリカン刃１にあっては、それぞれ前端部分に左右方向に亙ってスリット４ａ，５ａと櫛突起４ｂ，５ｂとを交互に並設してなる櫛歯４，５を備えた板状の固定刃２及び可動刃３から成り、この固定刃２と可動刃３とを左右方向に摺動自在に重ね合わせて構成されている。詳述すると、この固定刃２はハウジング１３の内面に固定されており、その櫛歯４部分をハウジング１３の前端部分から前方に突出させている。また可動刃３は、一端をハウジング１３内に固定させたバネ１７によって固定刃２に一定荷重で押さえ付けられた状態で、その櫛歯５部分を固定刃２の櫛歯４部分に重ねるようにして配置されており、そして、モータ１６と伝達部を介して連結されている。この伝達部は、モータ１６の駆動軸１６ａに装着した偏心軸１８と可動刃３に設けた偏心軸受け１９とからなり、この偏心軸１８が偏心軸受け１９に上下に移動自在に嵌合されて構成されている。これにより、駆動したモータ１６によって偏心回転させられた偏心軸１８は上記偏心軸１８の左右方向の移動成分のみを偏心軸受け１９に伝達するものであり、しかして可動刃３は固定刃２に対して左右方向に往復摺動されるようになっている。そして、バリカン刃１は固定刃２及び可動刃３のそれぞれの櫛歯４，５が重なり合うようになっていることから、固定刃２及び可動刃３の各スリット４ａ，５ａに挿入した毛髪等の被切断物Ｘを、固定刃２及び可動刃３の各櫛突起４ｂ，５ｂの左右両端部に設けた切り刃６，７で挟み込んで切断するようにしているのである。この電動バリカンは、被切断物Ｘが生える皮膚Ｙに固定刃２を接触させ、そのままバリカン刃１の突出方向にスライドさせてスリット４ａ，５ａ内に連続的に被切断物Ｘを挿入させ、そして可動刃３に対して連続的に固定刃２を往復摺動させて各櫛突起４ｂ，５ｂに設けた切り刃６，７で上記スリット４ａ，５ａ内に挿入した被切断物Ｘを連続的に切断するようにして使用されるものである。なお、固定刃２及び可動刃３のそれぞれのスリット４ａ，５ａは上面視で前方にいく程に開口幅を大きくするように形成されており、具体的には、図４（ａ）に示すように重なり合って摺動する固定刃２及び可動刃３の櫛突起４ｂ，５ｂにおける切り刃６，７同士がなす角であるはさみ角Ｄを略２０°にするように形成されている。ここで、図４（ｂ）にはこのはさみ角Ｄとバリカン刃１の被切断物の切れ味（本／秒）との関係のグラフを示すが、これによるとはさみ角Ｄが１８．５°のときにバリカン刃１の切れ味が良好な状態になることがわかるものである。
【００１９】
以下には、バリカン刃１について詳述する。このバリカン刃１にあっては、バリカン刃１を構成する固定刃２及び可動刃３がそれぞれステンレス板等の金属板によって形成されている。従来技術の項でも述べたように金属板はもともとの機械的性質で焼結成形物にはない高いじん性を備えるものであり、金属板で形成された固定刃２及び可動刃３には、金属板が有する高いじん性を利用して刃として適度な強度が備えられ、強度不足による刃折れが防止されるといった利点を有している。また、金属板で形成した固定刃２及び可動刃３を所定形状（櫛歯４，５等を設ける）に形成する際には、金属板に切削やプレスや曲げ等の加工を施して行うものであるが、これは従来技術にある焼結成形物でバリカン刃１を形成したものに比べてコストをかけずに製造することができるといった利点を有している。
【００２０】
図５乃至図１２には本発明の実施形態の例における可動刃を示す。この可動刃３にあっては、可動刃３の櫛歯５を構成する個々の櫛突起５ｂにおけるその左右方向の縦断面が、固定刃２側である下部分に左右対称の二等辺三角形状断面部分を有すると共に、上記二等辺三角形状断面部分の頂角部分から固定刃２の反対側である上方に突出した左右幅の狭い矩形状断面部分を有し、全体視で略フラスコ状の形状になっていることに特徴を有している。この二等辺三角形状断面部分の底面は固定刃接触面５ｂ_１、また二等辺三角形状断面部分の斜面はすくい面８、また二等辺三角形状断面部分の底面と斜面とが交わる底角部分は切り刃７、二等辺三角形状断面部分の底角はすくい角Ａをそれぞれ構成し、また、矩形状の断面部分は櫛突起５ｂの前後に亙って設けられて櫛突起５ｂの補強を行う補強リブ１１を構成している。つまり、可動刃３の櫛突起５ｂの固定刃接触面５ｂ_１の左右両端部には上記櫛突起５ｂの前後方向に亙って被切断物Ｘを切断する切り刃７，７が設けられると共に、上記櫛突起５ｂの左右両面には上記切り刃７，７から立ち上がるすくい面８，８が設けられており、また、櫛突起５ｂの左右中央部には両すくい面８，８のそれぞれの内端８ｂ，８ｂ部分から固定刃２の反対側に突出した補強リブ１１が櫛突起５ｂの前後方向に亙って設けられているのである。
【００２１】
そして、本例の可動刃３はその櫛突起５ｂにおいて、特にすくい面８と固定刃接触面５ｂ_１とが成すすくい角Ａを３０°〜５０°の鋭角状にしたことに特徴を有している。これによると、可動刃３の切り刃７を毛髪等の被切断物Ｘに鋭角状に食い込ませることができ、つまり上記切り刃７は被切断物Ｘに局所的で且つ大きなせん断力を働かせることから、被切断物Ｘへのバリカン刃１の切れ味を向上させているのである［図９（ａ）］。図７にはφ０．１のアクリル毛を一万本束ねた被切断物をバリカン刃１で切断させた実験データを基に、可動刃３のすくい角Ａの大きさと被切断物Ｘの切れ味（万本／秒）との関係を示すグラフを示すが、これによるとすくい角Ａが３０°〜５０°にあるときには良好な切れ味にできて好ましいことがわかる。また、すくい角Ａを３０°〜５０°の鋭角状にしたすくい面８では、切断した被切断物Ｘを可動刃３の摺動に伴ってそのまますくい面８上に滑らすようにでき、つまり、切断した被切断物Ｘをすくい面８によって可動刃３の摺動方向に押しやることなく上記すくい面８上に乗せるようにできることから、切断した被切断物Ｘが可動刃３の摺動に伴って上記摺動方向に飛散してしまうといったことの防止が図られているのである［図９（ｂ）参照］。また、本例の櫛突起５ｂにはその前後に亙ってリブ状の補強リブ１１が設けられているので、これによると金属板が有するじん性に加えて構造的に櫛突起５ｂの強度補強が成されるものであり、櫛突起５ｂひいては可動刃３の強度向上が図られているのである。
【００２２】
また、本例の可動刃３の櫛突起５ｂにあっては、図８に示すように、二等辺三角形状断面部分の斜面である各すくい面８，８における左右方向の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌが櫛突起５ｂの後方に行くにつれて大きくなるように形成されており、そして、そのすくい面８における左右方向の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌが最小になる櫛突起５ｂの前端部分でも０．０８ｍｍ以上にしてある、つまり切り刃７と補強リブ１１との間の距離Ｌが０．０８ｍｍ以上にしてあることにも特徴を有している。これによると、被切断物Ｘである毛髪の平均径は略０．０８ｍｍであるから、すくい面８の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌは０．０８ｍｍ以上にしてあると、可動刃３の往復摺動ピッチを極端に大きくしない限り、切断した被切断物Ｘを補強リブ１１にぶつけることなくすくい面８上に乗せることができるのである［図９（ｂ）］。つまり、切断された被切断物Ｘは、上述したすくい面８に加えて可動刃３の摺動方向に面する補強リブ１１によっても、可動刃３の摺動方向に押しやられるようなことがないものであり、しかして被切断物Ｘが可動刃３の摺動に伴って上記摺動方向に大きく飛散してしまうことの防止が確実になされているのである。また、バリカン刃１で被切断物Ｘを切断し続けると、経時的に被切断物Ｘは櫛突起５ｂのすくい面８上の後方部分に溜まっていくものであるが、この被切断物Ｘが溜まりうる後方部分のすくい面８では上述したようにその左右方向の外端８ａと内端８ｂとの間の距離Ｌが大きく形成されているので、上記後方部分のすくい面８にも被切断物Ｘが覆わない部分をある程度残すことができるのである。従って、切断された被切断物Ｘが溜まる櫛突起５ｂの後方部分のすくい面８にあっても、すくい面８上に溜まった被切断物Ｘが新たに切断した被切断物Ｘを摺動方向に押しやって飛散させてしまうといった事態は回避されているのである。しかして、切断後の被切断物Ｘの飛散防止効果が櫛突起５ｂ全体で図られているのである。
【００２３】
なお、このように櫛突起にすくい角Ａが３０°〜５０°であるすくい面８を形成させるには金属板にスリット５ａを穿設することで行われる。ここで、金属板にスリット５ａを穿設するには砥石等の切削具２５による切削加工（図１０）やパンチ２６によるプレス打ち抜き加工（図１１）で行われる。このときには、切削具の切削移動方向やパンチの打ちぬき方向は、金属板の前方にいくにつれて下方にいくような勾配をつけるようにし、つまり切削加工やプレス打ち抜き加工で穿設されるスリット５ａを櫛歯５の前端に行く程に固定刃２側に下がる勾配を有した底面を付けるように形成する。そして、上記スリット５ａの勾配をつけた底面と可動刃３の固定刃接触面５ｂ_１とのなす角であるスリット切込角Ｂを２０°以下にさせると、金属板にスリット５ａを穿設したときに同時に櫛突起５ａの左右端面にすくい角Ａを３０°〜５０°にしたすくい面８が形成させるのである。このように、従来から金属板にスリットを穿設する加工として用いられてきた切削加工やプレス加工において、その切削工具の切削方向やパンチの打ち抜き方向をスリット切込角Ｂが２０°以下になるように設定したことで、櫛突起５ｂの左右端面にすくい角Ａを３０°〜５０°にしたすくい面８を形成させることが実現できるのである。
【００２４】
また、本例の可動刃３にあっては、その前端部分である櫛歯５部分と後端部分とにそれぞれ段部１０を設けたことにも特徴を有している。この段部１０を設けたことで可動刃３はその全高寸法Ｈが板厚寸法ｔに比べて大きく形成されるようになり、つまり可動刃３における前後の段部１０の間の部位を固定刃２から離間させるようにできる。従って、可動刃３と固定刃２との摺接面積を少なくでき、可動刃３の固定刃２への摺接による摩擦熱の発生を抑えることが図られているのである。
【００２５】
なお、上記段部１０を形成させるには、具体的に金属板を折り曲げることで行われる。この金属板の折り曲げ作業は先のスリット穿設作業の前段階で行われる。ここで、スリット穿設作業における切削具による切削加工やパンチによるプレス打ち抜き加工はスリット切込角Ｂを２０°以下にするように行われるものであるが、金属板を折り曲げる屈曲角Ｃは上記スリット切込角Ｂに比べても小さい角度になるように行われる（図１２）。これによると、櫛歯５部分に段部１０を形成した可動刃３にスリット５ａを穿設する際に、金属板に予期しない貫通孔２１（図１３参照）をつくってしまうことを回避できるのである。上記貫通孔２１は可動刃３の強度劣化の原因になることから、貫通孔２１の発生の防止がされることは可動刃３の強度の劣化を防止する意味において有効である。
【００２６】
また、図１４乃至図１６には本発明の実施の形態の他例を示す。この例は先の実施の形態の例に示した可動刃３においてその外面を滑らかな面に形成した例であって、特に補強リブ１１における固定刃２に対して反対側である上端部をＲ形状にしたものである。これによると、通常のバリカン刃１の使用状態とは逆に、被切断物Ｘの生える皮膚Ｙに誤って可動刃３を接触させてしまっても、摺動する可動刃３で皮膚Ｙに傷を負わせないようにでき、バリカン刃１の安全性の向上を図ることができるのである。
【００２７】
なお、この可動刃３の補強リブ１１の上端部をＲ形状に形成させるにあたっては、例えば、図１５に示すようにスリット５ａに挿入する突部２２ａと櫛突起５ｂの補強リブ１１に外嵌する凹部２２ｂとを交互に並設した砥石２２を用い、上記砥石２２を可動刃３の固定刃接触面５ｂ_１と反対側の表面に置き、突部２２ａをスリット５ａに挿入すると共に凹部２２ｂを櫛突起５ｂの補強リブ１１に外嵌した状態で前後方向に滑らすようにして行うことが好ましい。なお、凹部２２ｂは補強リブ１１の外面形状に合わせてＲ形状に形成してある。これによると、砥石２２を櫛突起５ｂの表面に滑らすといった簡単な方法で一気に櫛突起５ｂの表面を滑らかに形成できるのである。また、設計段階ですくい面８の内端８ｂと補強リブ１１との連結部分をＲ形状にしておくことも好ましく、これによると、設計図面に従って金属板にスリット５ａを穿設するために用いられる切削具やパンチに角部を設けたものを用いないでよいものであり、従ってスリット５ａの穿設作業中に切削具やパンチの破損を生じさせにくくでき、効率よく可動刃３の形成ができるものである。
【００２８】
また、可動刃３の外面にメッキ等の表面硬化コーティング２０を施したことも好ましい（図１６）。これによると可動刃３の表面硬度や耐磨耗性や外観の向上を図ることができるのである。
【００２９】
また、図１７には本発明の実施の形態の更に他例を示す。この例は、先の実施の形態の例や他例で示した可動刃３における櫛突起５ｂの補強リブ１１における形状（縦断面）を変化させた例である。つまり、補強リブ１１の突出先端部分に、縦断面が略円状である円柱部１２を補強リブ１１の前後方向に亙って設けたものである。なお、この円柱部１２は少なくとも両すくい面８，８の内端８ｂ，８ｂ間の距離よりも大きい外径を有するように形成されている。しかして、円柱部１２はすくい面８と離間した上方位置に位置するものであって、つまり櫛突起５ｂの縦断面に、すくい面８と円柱部１２との間の補強リブ１１の部位が内方にくぼんだような形状を形成するものである。本例の円柱部１２は、左右方向に補強リブ１１から延出する延出角度αをすくい角Ａの略２倍の大きさの角度にしているものである。
【００３０】
この円柱部１２を有した可動刃３は以下の利点を有しているものである。まず、円柱部１２は先の実施の形態の他例のように可動刃３の補強リブ１１における固定刃２の反対側の表面（上端部）を滑らかな形状にするものであって、誤って可動刃３を被切断物Ｘが生える皮膚Ｙに接触させてしまった際にも上記皮膚Ｙに傷を負わせないようにでき、可動刃３ひいてはバリカン刃１の安全性を向上させるものである。また、この円柱部１２は両すくい面８，８の内端８ｂ，８ｂ間の距離よりも大きな径を有するものであるから、円柱部１２はすくい面８と離間した上方位置に位置し、櫛突起５ｂの縦断面にすくい面８と円柱部１２との間の補強リブ１１の部位が内方にくぼんだような形状を形成するものであり、しかして切断されてすくい面８上に乗せられた被切断物Ｘは円柱部１２とすくい面８との間に位置されるような規制を受けるものであり、被切断物Ｘの飛散防止効果の更なる向上が図られるのである。また、この円柱部１２は補強リブ１１の肉厚を大きくするものであるから、補強リブ１１の櫛突起５ｂの補強効果も向上させるのである。
【００３１】
上記にはバリカン刃１を構成する可動刃３における種々の例を示したが、以下には可動刃３と共にバリカン刃１を構成する固定刃２について詳述する。ここで、バリカン刃１の通常の使用状態では、固定刃２は被切断物Ｘが生える皮膚Ｙに接してスライドされ、固定刃２の櫛歯４のスリット４ａに被切断物Ｘを挿入させるように用いられるものである。しかして固定刃２では、可動刃３のように切断した後の被切断物Ｘを飛散させないように櫛突起５ｂに所定のすくい角Ａを有したすくい面８を形成させるといったことは特に必要ではないが、その反面、皮膚Ｙに接触させスライドさせることや皮膚Ｙから生える被切断物Ｘをスリット４ａに挿入させることに有利であることが求められる。なお、以下に示す本発明の実施の形態の更に他例としての固定刃２は、上述した種々の可動刃３それぞれと組み合わせてバリカン刃１を構成させることが好ましい。
【００３２】
図１８に示した固定刃２は、金属板で形成されており、その前端部分に幅方向に亙ってスリット４ａと櫛突起４ｂとを交互に配置させてなる櫛歯４を設けたものであるが、固定刃２の前端部分である櫛歯４部分と固定刃２の後端部分とにそれぞれ段部９を設け、上記前後の段部９間における固定刃２の部位を可動刃３から離間させるようにすると共に、固定刃２の櫛歯４部分に設けた段部９より前方の部位及び固定刃２の後端部分に設けた段部９より後方の部位を可動刃３側に近接させるようにし、また、櫛歯４のスリット４ａを固定刃２の櫛歯４部分にある段部９よりも後方の部位に至るように形成したことに特徴を有している。なお、本例の固定刃２のスリット４ａは可動刃３のスリット５ａ同様に金属板に対して板厚方向に勾配をつけて形成されており、固定刃２の櫛歯４部分の段部９より後方の部位にあるスリット４ａは、金属板の可動刃３側に窪んだ溝状に形成されている。
【００３３】
これによると、まず、固定刃２の前端部分である櫛歯４部分と固定刃２の後端部分とにそれぞれ段部９を設け、上記前後の段部９間における固定刃２の部位を可動刃３から離間させるようにすると共に、固定刃２の櫛歯４部分に設けた段部９より前方の部位及び固定刃２の後端部分に設けた段部９より後方の部位を可動刃３に近接させるようにしたことで、固定刃２の前端部分である櫛歯４部分を皮膚Ｙに接触させたときには、櫛歯４部分の段部９の前後における２箇所の部位を皮膚Ｙに接触させるようにできる。つまり皮膚Ｙに２点接触された固定刃２は皮膚Ｙに安定的に接触できるのであり、しかしてこの固定刃２を有したバリカン刃１は安定使用が図られるのである。また、固定刃２の両段部９間の部位を皮膚Ｙに沿わせて接触させるようにすると、上記段部９以前の固定刃２の前端部位は皮膚Ｙから離れて位置され、つまり固定刃２の櫛突起４ｂと皮膚Ｙとの間には空間Ｓを形成させることができるものであり、図１９に示すようにこの空間Ｓに櫛２７を入れ易くでき、バリカン刃１による被切断物Ｘの切断作業における作業性の向上が図られるのである。
【００３４】
また、スリット４ａを櫛歯４に設けた段部９より後方の部位に至らせるように形成したことで、固定刃２を皮膚Ｙに沿わせてスライドさせたときには、固定刃２の櫛歯４の段部９より後方の部位にあるスリット４ａ内には切断後の皮膚Ｙから生える被切断物Ｘが挿入されるものであり、つまり固定刃２はスリット４ａ内に挿入された被切断物Ｘによって軽い規制をうけながら皮膚Ｙにスライドするものであって、皮膚Ｙにスライドさせる固定刃２に方向性を持たせることができて固定刃２の皮膚Ｙへのスライドが操作性よく行えるものである。また、スリット４ａは切断後の皮膚Ｙから生える被切断物Ｘにおける櫛の役割を果たすものでもあるから、スリット４ａ内に挿入された被切断物Ｘの整髪を行うこともできるのである。
【００３５】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項１記載の発明にあっては、叙述したように、可動刃を金属板加工物で構成したので、セラミックス等の焼結成形物で可動刃を構成したものに比べて、製造コストが抑えられると共に、金属板の有する高いじん性により可動刃に高い強度を備えさせることができるものであり、また、可動刃の前端部位を固定刃に摺接させるような段部を可動刃に設けたので、可動刃の段部によって可動刃と固定刃との摺接面積を少なくすることができ、可動刃の固定刃への摺接による摩擦熱の発生を防止できるのであり、また、可動刃の櫛突起のすくい面における左右方向の外端と内端との間の距離を櫛突起の後方に行くにつれて大きくしたので、バリカン刃の使用時には経時的に被切断物が溜まってしまう櫛突起のすくい面の後方部分にあっても、被切断物が覆わない部分をある程度すくい面を残すことができ、従って、すくい面上に溜まった被切断物が新たに切断した被切断物Ｘを摺動方向に押しやって飛散させてしまうといった事態は回避され、切断後の被切断物Ｘの飛散防止効果が図られているのである。また、可動刃の櫛突起の左右中央部には両すくい面のそれぞれの内端に連結して固定刃の反対側に突出する補強リブを櫛突起の前後に亙って設けたので、可動刃の櫛突起の強度を向上させることができるのである。
【００３６】
また、請求項２記載の発明にあっては、請求項１の効果に加えて、可動刃の段部を形成するために金属板を屈曲させたときの屈曲角を、スリットの底面と固定刃接触面とのなす角であるスリット切込角に比べて小さくしたので、可動刃の櫛歯部分に段部を形成した後にスリットを形成する際、可動刃に予期しない貫通孔等をつくってしまうことを回避でき、可動刃の強度劣化を防止できる。
【００３７】
また、請求項３記載の発明にあっては、請求項１の効果に加えて、可動刃の櫛突起のすくい面における左右方向の外端と内端との間の距離を０．０８ｍｍ以上にしたので、平均径が０．０８ｍｍである毛髪等の被切断物の切断後には、上記切断した被切断物をすくい面上に完全に乗せることができ、被切断物の飛散防止の確実性を向上させることができる。
【００３８】
また、請求項４記載の発明にあっては、請求項１の効果に加えて、可動刃の櫛突起の外面を滑らかに形成したので、被切断物である毛髪の生える皮膚に誤って可動刃を接触させてしまっても、摺動する可動刃で皮膚に傷を負わせないようにでき、バリカン刃の安全性を向上させることができる。
【００３９】
また、請求項５記載の発明にあっては、請求項１の効果に加えて、補強リブの突出先端部分には櫛突起の前後に亙って両すくい面の内端間寸法よりも大きい径を有する円柱部を設けたので、つまり可動刃における固定刃に接触しない部分を滑らかな形状にすることから、誤って可動刃を被切断物の生える皮膚に接触させた際にも皮膚に傷を負わせないようにできてバリカン刃の安全性を高めることができ、更には、この円柱部は両すくい面の内端間寸法よりも大きい径を有しており、つまり円柱部はすくい面と離間した対向位置に位置することから、切断した被切断物を円柱部とすくい面との間に位置規制させることができ、被切断物の飛散防止効果の更なる向上を図ることができるのである。
【００４０】
また、請求項６記載の発明にあっては、請求項１の効果に加えて、固定刃の前端部位を可動刃に摺接させるような段部を固定刃の櫛歯に設けたので、被切断物が生える皮膚に固定刃を接触させたときには、固定刃の段部の前後における２箇所の部位で皮膚に接触させることができ、固定刃の皮膚への安定的な接触・スライドを図ることができ、ひいてはバリカン刃の安定使用を図ることができる。
【００４１】
また、請求項７記載の発明にあっては、請求項６の効果に加えて、固定刃のスリットを固定刃に設けた段部以後の部位にまで至るように形成したので、皮膚にスライドさせた固定刃におけるスリットには切断後の皮膚から生える被切断物を挿入させることができ、つまり固定刃は上記スリット内に挿入された被切断物から方向規制を受けるのであって、固定刃の皮膚へのスライドにおける操作性を向上させるものであり、また、スリットには切断後の被切断物が挿入されることから、櫛の役割を果たして切断後の被切断物を整髪させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態の例におけるバリカン刃を構成する固定刃及び可動刃の摺接部分の斜視図である。
【図２】同上のバリカン刃を備えた電動バリカンであり、（ａ）は正面図であり、（ｂ）は側面断面図である。
【図３】同上の電動バリカンのバリカン刃設置部分の正面断面図である。
【図４】（ａ）は同上のバリカン刃のはさみ角を説明する説明図であり、（ｂ）ははさみ角と切れ味との関係を示すグラフである。
【図５】同上の可動刃を示すものであり、（ａ）は正面図であり、（ｂ）は上面図である。
【図６】（ａ）は図５（ａ）のＥ−Ｅ線断面図であり、（ｂ）は図５（ａ）のＦ−Ｆ線断面図である。
【図７】可動刃のすくい角の大きさと切れ味との関係を示すグラフである。
【図８】同上の可動刃の櫛突起の斜視図である。
【図９】同上のバリカン刃による被切削物の切断状態を説明するものであり、（ａ）は可動刃の切り刃を被切断物に食いませた状態を示す正面断面図であり、（ｂ）は可動刃のすくい面に切断した被切断物を乗せた状態を示す正面断面図である。
【図１０】同上の砥石等の切削具を用いての切削加工を説明する側面断面図である。
【図１１】同上のパンチを用いてのプレス加工を説明する側面断面図である。
【図１２】同上の可動刃の屈曲角とスリット切込角との関係を説明する側面断面図である。
【図１３】同上の可動刃において、屈曲角がスリット切込角よりも大きい場合に生じる弊害を説明する説明図であり、（ａ）は上面図であり、（ｂ）は側面断面図である。
【図１４】本発明の実施の形態の他例の可動刃における櫛突起の縦断面図である。
【図１５】同上の櫛突起を形成するための製造方法を説明する説明図である。
【図１６】同上の外面にメッキ等の表面硬化コーティングを施した固定刃における櫛突起の縦断面図である。
【図１７】本発明の実施の形態の更に他例の可動刃における櫛突起の縦断面図である。
【図１８】本発明の実施の形態の更に他例の固定刃を示すものであり、（ａ）は正面図であり、（ｂ）は上面図であり、（ｃ）は側面図であり、（ｄ）は背面図である。
【図１９】同上の固定刃の櫛突起と皮膚との間に櫛を挿入した状態を示す側面図である。
【図２０】従来技術のバリカン刃の被切断物の切断を説明するものであり、（ａ）は切断前の状態を示す正面図であり、（ｂ）は切断中の状態を示す正面図であり、（ｃ）は切断後の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
１バリカン刃
２固定刃
３可動刃
４櫛歯
４ａスリット
４ｂ櫛突起
５櫛歯
５ａスリット
５ｂ櫛突起
６切り刃
７切り刃
８すくい面
Ａすくい角
Ｂスリット切込角[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a clipper blade.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, the clipper blade 1 is movable with a fixed blade 2 provided with comb teeth 4 and 5 in which slits 4a and 5a and comb protrusions 4b and 5b are alternately arranged in parallel in the left-right direction at the front end portion. The movable blade 3 is slidably overlapped with the blade 3, and the movable blade 3 is reciprocated in the left-right direction with respect to the fixed blade 2 and inserted into the slits 4a and 5a of the fixed blade 2 and the movable blade 3. The object to be cut such as hair was sandwiched and cut by cutting blades 6 and 7 provided at both left and right ends of the comb projections 4b and 5b of the fixed blade 2 and the movable blade 3 (FIG.). The fixed blade 2 and the movable blade 3 of the clipper blade 1 are formed of a sintered molded product such as ceramics, or a metal plate is cut using a grindstone or pressed using a punch or the like. It was formed by a metal plate processed product formed by processing. In the case of the clipper blade 1 formed of the former sintered molded product, the shaping process of the clipper blade 1 to a predetermined shape is easy, but the cost is high and there is a brittleness peculiar to the sintered molded product. There was a problem that the blade was easily broken. On the other hand, the clipper blade 1 formed of the latter processed metal plate can be reduced in cost and can be provided with strength suitable for the blade due to the toughness specific to the metal plate. Processing to form the shape was difficult.
[0003]
  Therefore, as the clipper blade 1 using the metal plate processed product, due to the limitation of the metal plate processing technique described above.FIG.Only the shape shown in Fig. 2 is realized. thisFIG.Fig. 6 is a front view of the clipper blade 1, and the comb projections 4b and 5b of the fixed blade 2 and the movable blade 3 are formed so that the longitudinal cross-sectional shape thereof is substantially trapezoidal. That is, the comb protrusions 4b and 5b are provided with the cutting blades 6 and 7 at the left and right end portions of the bottom of the trapezoidal shape, but the rake face 8 rising continuously from the cutting blade 7 in the movable blade 3 is trapezoidal in vertical section. It forms the hypotenuse of the shaped comb projection 5b, that is, the rake angle A is increased.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
  In the clipper blade 1 having the movable blade 3 having a large rake angle A,FIG.(A) → (c) cuts the workpiece X, but since the contact angle of the movable blade 3 to the workpiece X of the cutting blade 7 is large, the sharpness of the workpiece X is poor. In addition, the cut object X is pushed in the left-right direction by the rake face 8 of the movable blade 3 that slides left and right, and the cut object X is scattered.FIG.(C)].
[0005]
  The present invention has been made in view of the above points, and can be manufactured at a low cost, has strength as a blade, further improves the sharpness of the workpiece, and prevents scattering of the workpiece after cutting. It is an object to provide an applied clipper blade.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above problems, the clipper blade according to the present invention has comb teeth 4 and 5 formed by alternately arranging slits 4a and 5a and comb projections 4b and 5b in the front end portion in the left-right direction. In the clipper blade 1 configured to slidably overlap the fixed blade 2 and the movable blade 3 provided, the movable blade 3 is formed of a metal plate,A stepped portion 10 is formed on the comb tooth 5 of the movable blade 3, and the bottom surface of the slit 5 a corresponding to the stepped portion 10 is formed so as to be inclined toward the fixed blade 2 toward the front, and is in sliding contact with the fixed blade 2. Corresponding to the partFixed blade contact surface 5b of the comb projection 5b of the movable blade 3₁Cutting blades 7 and 7 are provided over both left and right endsThe workpiece X inserted through the slit 4a of the fixed blade 2 through the slit 5a corresponding to the sliding contact portion with the fixed blade 2 can be cut by the cutting blade 7 of the comb projection 5b.A rake face 8 rising from the cutting blade 7 is provided on both the left and right sides of the comb protrusion 5b.Reinforcing ribs 11 having a rectangular cross-section projecting to the opposite side of the fixed blade 2 connected to the inner ends of both rake faces 8, 8 at the left and right central portions of the comb protrusion 5b The distance L between the outer end 8a and the inner end 8b in the left-right direction on each of the rake faces 8, 8 is formed so as to increase toward the rear of the comb projection 5b.Characterized byThe
[0007]
ThisAs a result, the movable blade 3 is made of a processed metal plate,Manufactured in comparison with the one in which the movable blade 3 is made of a sintered molded product such as ceramics.The cost can be reduced and the movable blade 3 can be provided with high strength due to the high toughness of the metal plate.In addition, when the clipper blade 1 is used, the cut object X is accumulated in the rear part of the rake face 8 of the comb protrusion 5b with time, but the rear part in which the cut object X can be collected is collected. In the rake face 8, the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b in the left-right direction is increased, so that the workpiece X is covered even if the workpiece X accumulates on the rake face 8. A portion that is not present can be left on the rake face 8 to some extent. Therefore, it is possible to avoid the situation where the workpiece X accumulated on the rake face 8 pushes the newly-cut workpiece X in the sliding direction and scatters, and the scattering of the workpiece X after cutting is prevented. Is being planned.
[0008]
In addition, reinforcing ribs 11 that are connected to the inner ends 8b, 8b of both rake faces 8, 8 at the center of the left and right sides of the comb projection 5b of the movable blade 3 and project to the opposite side of the fixed blade 2 are provided on the comb projection 5b. Since it is provided over the front and rear, the comb protrusion 5b of the movable blade 3 is reinforced by the reinforcing ribs 11 provided over the front and rear direction.
[0009]
MaFurther, a step portion 10 is provided on the movable blade 3 so that the front end portion of the movable blade 3 is brought into sliding contact with the fixed blade 2.So possibleThe sliding contact area between the movable blade 3 and the fixed blade 2 can be reduced by the step portion 10 of the moving blade 3, and the generation of frictional heat due to the sliding contact of the movable blade 3 with the fixed blade 2 can be prevented.
[0010]
  Further, the bending angle C when the metal plate is bent to form the stepped portion 10 of the movable blade 3 is determined.The bottom surface of the slit 5a and the fixed blade contact surface 5b ₁ Is the angle betweenIt is also preferable to make it smaller than the slit cutting angle B. According to this, when the step portion 10 is formed in the comb tooth 5 portion of the movable blade 3 and then the slit 5a is formed in the comb tooth 5 portion, an unexpected through hole 21 (see FIG. 13) or the like is formed in the metal plate. It can avoid making and the strength deterioration of the movable blade 3 can be prevented.
[0011]
  It is also preferable that the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b in the horizontal direction on each rake face 8 of the comb projection 5b of the movable blade 3 is 0.08 mm or more. As described above, when the hair that is the object to be cut X is cut, the cut object X that is to be cut is on the rake face 8, but here the average diameter of the hair that is the object to be cut X is Is 0.08 mm, and the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b of each rake face 8 is 0.08 mm or more, for example, the inner edge 8b portion of the rake face 8 has a movable blade 3 Even if there is a wall-shaped portion that forms a surface in the sliding direction, the cut object X can be placed on the rake face 8 so as not to hit the wall-shaped portion, Therefore, it is possible to reliably prevent the workpiece X from being scattered.is there.
[0012]
MaIt is also preferable that the outer surface of the comb projection 5b of the movable blade 3 is formed smoothly. According to this, even if the movable blade 3 is accidentally brought into contact with the skin Y on which the hair X is to be cut, the skin Y can be prevented from being damaged by the sliding movable blade 3, and the clipper blade Can improve the safety of 1The
[0013]
In addition,It is also preferable to provide a cylindrical portion 12 having a diameter larger than the dimension between the inner ends 8b, 8b of both rake faces 8, 8 over the front and rear of the comb projection 5b at the protruding tip portion of the strong rib 11.. SupplementSince the strong rib 11 is provided with the cylindrical portion 12 at the projecting tip portion, that is, the portion of the movable blade 3 that does not contact the fixed blade 2 has a smooth shape. Even when the skin Y is brought into contact with the skin Y, the skin Y can be prevented from being damaged and the safety of the clipper blade 1 can be improved. Further, the cylindrical portion 12 is formed with a diameter larger than the dimension between the inner ends 8b, 8b of both rake surfaces 8, 8, that is, the cylindrical portion 12 is located at a facing position separated from the rake surface 8. Therefore, the position of the cut object X can be regulated between the cylindrical portion 12 and the rake face 8, and therefore the effect of preventing the object X from being scattered can be further improved.
[0014]
  Further, it is also preferable that a step portion 9 for sliding the front end portion of the fixed blade 2 on the movable blade 3 is provided on the comb tooth 4 portion of the fixed blade 2. According to this, the shape of the fixed blade 2 can be such that the front end portion thereof is close to the movable blade 3 and the portion after the step portion 9 is separated from the movable blade 3, and the skin Y on which the workpiece X grows is formed. When the fixed blade 2 is brought close to the skin Y, it can be brought into contact with the skin Y at two portions before and after the step 9 of the fixed blade 2, and the fixed blade 2 can be stably contacted and slid onto the skin Y. It is.
[0015]
  Further, it is also preferable that the slit 4a of the fixed blade 2 is formed so as to reach the portion after the step portion 9. The portion after the step 9 of the fixed blade 2 is a portion in which the portion before the step 9 is in sliding contact with the movable blade 3, so that it is brought into contact with the skin Y where the workpiece X grows when the clipper blade 1 is used. The part to slide. And since the slit 4a was formed to this part, the to-be-cut object X which grows from the cut | disconnected skin Y is inserted in the slit 4a after the step part 9 of the said fixed blade 2. FIG. That is, the fixed blade 2 slides with respect to the skin Y while being lightly regulated by the workpiece X inserted into the slit 4a, and the fixed blade 2 to be slid on the skin Y can have directionality. The fixed blade 2 can be slid to the skin Y with good operability, and the cut object X after being cut is inserted into the slit 4a, so that the cut object can be cut after being cut. The object X can also be hair-styled.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0017]
  1 to 12 show examples of embodiments of the present invention. The present invention is the invention of the clipper blade 1, and an electric clipper provided with the clipper blade 1 will be described as an example. As shown in FIGS. 2 and 3, this electric clipper has a clipper blade 1 projecting from the front end of a housing 13, a switch handle 15 provided at a gripping portion 14 that is a rear part of the housing 13, and a rechargeable battery. The power supply battery unit 24, the motor 16 that is driven by receiving power from the power supply battery unit 24 by operating the switch handle 15, and the transmission unit that transmits the rotational drive of the motor 16 to the clipper blade 1 are provided in the housing 13. Configured.
[0018]
  The clipper blade 1 has a plate-like fixing provided with comb teeth 4 and 5 in which slits 4a and 5a and comb protrusions 4b and 5b are alternately arranged in the left and right direction at the front end portion. It consists of a blade 2 and a movable blade 3, and the fixed blade 2 and the movable blade 3 are slidably stacked in the left-right direction. More specifically, the fixed blade 2 is fixed to the inner surface of the housing 13, and the comb teeth 4 are projected forward from the front end portion of the housing 13. Further, the movable blade 3 is configured such that the comb tooth 5 portion overlaps the comb tooth 4 portion of the fixed blade 2 in a state in which the movable blade 3 is pressed against the fixed blade 2 by a spring 17 having one end fixed in the housing 13. And is connected to the motor 16 via a transmission unit. The transmission portion includes an eccentric shaft 18 mounted on the drive shaft 16a of the motor 16 and an eccentric bearing 19 provided on the movable blade 3, and the eccentric shaft 18 is fitted to the eccentric bearing 19 so as to be movable up and down. Has been. As a result, the eccentric shaft 18 which is eccentrically rotated by the driven motor 16 transmits only the lateral movement component of the eccentric shaft 18 to the eccentric bearing 19. Thus, it is slid back and forth in the left-right direction. Since the hair clipper blade 1 is configured such that the comb teeth 4 and 5 of the fixed blade 2 and the movable blade 3 overlap each other, the hair inserted into the slits 4 a and 5 a of the fixed blade 2 and the movable blade 3, etc. The workpiece X is sandwiched and cut by the cutting blades 6 and 7 provided at the left and right ends of the comb protrusions 4b and 5b of the fixed blade 2 and the movable blade 3, respectively. In this electric clipper, the fixed blade 2 is brought into contact with the skin Y on which the workpiece X grows, and is slid in the protruding direction of the clipper blade 1 as it is, so that the workpiece X is continuously inserted into the slits 4a and 5a. The workpiece X inserted into the slits 4a and 5a by the cutting blades 6 and 7 provided on the comb projections 4b and 5b by continuously reciprocatingly sliding the fixed blade 2 with respect to the movable blade 3 continuously. It is used by cutting. The slits 4a and 5a of the fixed blade 2 and the movable blade 3 are formed so that the opening width increases toward the front in a top view, and specifically, as shown in FIG. The scissors angle D, which is the angle formed by the cutting blades 6 and 7 in the comb projections 4b and 5b of the fixed blade 2 and the movable blade 3 that overlap and slide, is set to approximately 20 °. Here, FIG. 4B shows a graph of the relationship between the scissor angle D and the sharpness (pieces / second) of the work piece of the clipper blade 1, according to which the scissor angle D is 18.5 °. It can be seen that sometimes the clipper blade 1 has a good sharpness.
[0019]
  Hereinafter, the clipper blade 1 will be described in detail. In this clipper blade 1, the fixed blade 2 and the movable blade 3 constituting the clipper blade 1 are each formed of a metal plate such as a stainless steel plate. As described in the section of the prior art, the metal plate has high toughness that is not inherent to the sintered molded product due to the original mechanical properties, and the fixed blade 2 and the movable blade 3 formed of the metal plate include: Using the high toughness of the metal plate, the blade has an appropriate strength and has the advantage that the blade breakage due to insufficient strength is prevented. When the fixed blade 2 and the movable blade 3 formed of a metal plate are formed into a predetermined shape (provided with comb teeth 4, 5, etc.), the metal plate is subjected to processing such as cutting, pressing and bending. However, this has the advantage that it can be manufactured at low cost compared to the case where the clipper blade 1 is formed of a sintered molded product in the prior art.
[0020]
  5 to 12 show a movable blade in an example of an embodiment of the present invention. In this movable blade 3, the vertical cross section in the left-right direction of each comb projection 5 b constituting the comb tooth 5 of the movable blade 3 is symmetrical isosceles triangular cross section in the lower part on the fixed blade 2 side. And has a rectangular cross-sectional portion with a narrow left and right width that protrudes upward from the apex portion of the isosceles triangular cross-sectional portion and on the opposite side of the fixed blade 2, and has a substantially flask-like shape as a whole. It has the feature that it has become. The bottom surface of the isosceles triangular cross section is the fixed blade contact surface 5b.₁Further, the slope of the isosceles triangular cross section is the rake face 8, the base angle part where the bottom surface and the slope of the isosceles triangular cross section intersect is the cutting edge 7, and the base angle of the isosceles triangular cross section is the rake angle A. In addition, the rectangular cross-section portion is provided over the front and rear of the comb protrusion 5b to form a reinforcing rib 11 that reinforces the comb protrusion 5b. That is, the fixed blade contact surface 5b of the comb projection 5b of the movable blade 3₁Cutting edges 7 and 7 for cutting the workpiece X along the front-rear direction of the comb projection 5b are provided at both left and right ends of the comb projection 5b. Reinforcing rake faces 8 and 8 are provided, and reinforcing ribs projecting from the inner ends 8b and 8b of the rake faces 8 and 8 to the opposite side of the fixed blade 2 at the left and right central portions of the comb protrusion 5b. 11 is provided in the front-rear direction of the comb projection 5b.
[0021]
  The movable blade 3 of this example has a comb projection 5b with a rake surface 8 and a fixed blade contact surface 5b.₁The rake angle A formed by and is characterized by an acute angle of 30 ° to 50 °. According to this, the cutting blade 7 of the movable blade 3 can be cut into the cut object X such as hair at an acute angle, that is, the cutting blade 7 applies a local and large shear force to the cut object X. Therefore, the sharpness of the clipper blade 1 to the workpiece X is improved [FIG. 9 (a)]. In FIG. 7, the size of the rake angle A of the movable blade 3 and the sharpness of the workpiece X (based on experimental data obtained by cutting 10,000 workpieces of acrylic hair of φ0.1 with the clipper blade 1 ( A graph showing the relationship between the rake angle and the rake angle A of 30 ° to 50 ° is preferable. Further, on the rake face 8 having a rake angle A of 30 ° to 50 °, the cut object X can be slid on the rake face 8 as the movable blade 3 slides. Since the cut object X can be placed on the rake face 8 without being pushed in the sliding direction of the movable blade 3 by the rake face 8, the cut object X is cut along with the sliding of the movable blade 3. This prevents the scattering in the sliding direction [see FIG. 9B]. Further, since the comb protrusion 5b of this example is provided with rib-shaped reinforcing ribs 11 in the front and rear thereof, according to this, in addition to the toughness of the metal plate, the strength of the comb protrusion 5b is structurally strengthened. Thus, the strength of the comb protrusion 5b and the movable blade 3 is improved.
[0022]
  Further, in the comb projection 5b of the movable blade 3 of this example, as shown in FIG. 8, the left and right outer ends 8a and inner ends of the rake faces 8, 8 which are inclined surfaces of the isosceles triangular cross section. The distance L between 8b and the comb projection 5bBackwardAnd the front end portion of the comb protrusion 5b where the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b in the horizontal direction on the rake face 8 is minimized is 0.08 mm or more. In other words, the distance L between the cutting blade 7 and the reinforcing rib 11 is 0.08 mm or more. According to this, since the average diameter of the hair to be cut X is about 0.08 mm, when the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b of the rake face 8 is 0.08 mm or more, Unless the reciprocating sliding pitch of the movable blade 3 is extremely increased, the cut workpiece X can be placed on the rake face 8 without hitting the reinforcing rib 11 [FIG. 9B]. That is, the cut object X is not pushed in the sliding direction of the movable blade 3 by the reinforcing rib 11 facing the sliding direction of the movable blade 3 in addition to the rake face 8 described above. Thus, it is ensured that the workpiece X is largely scattered in the sliding direction as the movable blade 3 slides. Further, when the object X is continuously cut with the clipper blade 1, the object X is gradually cut on the rake face 8 of the comb protrusion 5b.BackwardIt is something that accumulates in the part, but this workpiece X can accumulateBackwardAs described above, since the distance L between the outer end 8a and the inner end 8b in the left-right direction is formed large on the rake face 8 of the portion,BackwardA portion of the rake face 8 of the portion that is not covered by the workpiece X can be left to some extent. Accordingly, the comb protrusion 5b in which the cut object X is collected.BackwardEven in the portion of the rake face 8, a situation is avoided in which the workpiece X accumulated on the rake face 8 pushes the newly cut workpiece X in the sliding direction and scatters. . Thus, the effect of preventing scattering of the workpiece X after cutting is achieved by the entire comb protrusion 5b.
[0023]
  In this manner, the rake face 8 having a rake angle A of 30 ° to 50 ° is formed on the comb protrusion by forming the slit 5a in the metal plate. Here, the slit 5a is formed in the metal plate by cutting with a cutting tool 25 such as a grindstone (FIG. 10) or press punching with a punch 26 (FIG. 11). At this time, the cutting movement direction of the cutting tool and the punching direction of the punch are inclined so as to go downward as it goes forward of the metal plate, that is, the slit 5a formed by cutting or press punching is formed. The closer to the front end of the comb teeth 5, the closer to the fixed blade 2 sideGo downThe gradientWith the bottomForm to attach. AndBottom surface with a slope of the slit 5aAnd the fixed blade contact surface 5b of the movable blade 3₁When the slit cut angle B, which is the angle between the two, is set to 20 ° or less, the rake angle A is set to 30 ° to 50 ° on the left and right end surfaces of the comb projection 5a at the same time when the slit 5a is formed in the metal plate. The surface 8 is formed. As described above, in the cutting and pressing processes conventionally used as the process of drilling slits in a metal plate, the slit cutting angle B is 20 ° or less in the cutting direction of the cutting tool and the punching direction of the punch. By setting in this way, it is possible to form the rake face 8 having a rake angle A of 30 ° to 50 ° on the left and right end faces of the comb protrusion 5b.
[0024]
  Further, the movable blade 3 of this example is also characterized in that step portions 10 are provided at the comb teeth 5 portion and the rear end portion, which are the front end portions, respectively. By providing the step portion 10, the movable blade 3 is formed such that the overall height H is larger than the plate thickness dimension t, that is, the portion between the front and rear step portions 10 in the movable blade 3 is fixed blade. Can be separated from 2. Therefore, the sliding contact area between the movable blade 3 and the fixed blade 2 can be reduced, and the generation of frictional heat due to the sliding contact of the movable blade 3 with the fixed blade 2 is suppressed.
[0025]
  Note that the step 10 is formed by specifically bending a metal plate. This metal plate bending operation is performed before the previous slit drilling operation. Here, in the slit drilling operation, cutting with a cutting tool or press punching with a punch is performed so that the slit cutting angle B is 20 ° or less, but the bending angle C for bending the metal plate is the above slit. The angle is smaller than the cut angle B (FIG. 12). According to this, when the slit 5a is formed in the movable blade 3 in which the stepped portion 10 is formed in the comb tooth 5, it is possible to avoid making an unexpected through hole 21 (see FIG. 13) in the metal plate. is there. Since the through hole 21 causes the strength of the movable blade 3 to deteriorate, it is effective to prevent the generation of the through hole 21 in terms of preventing the strength of the movable blade 3 from being deteriorated.
[0026]
  14 to 16 show other examples of the embodiment of the present invention. This example is an example in which the outer surface of the movable blade 3 shown in the example of the previous embodiment is formed to be a smooth surface, and in particular, the upper end portion of the reinforcing rib 11 opposite to the fixed blade 2 is set to R. It is a shape. According to this, even if the movable blade 3 is accidentally brought into contact with the skin Y on which the workpiece X grows, the skin Y is scratched by the sliding movable blade 3 contrary to the normal use state of the clipper blade 1. Therefore, the safety of the clipper blade 1 can be improved.
[0027]
  When the upper end portion of the reinforcing rib 11 of the movable blade 3 is formed in an R shape, for example, as shown in FIG. 15, the protruding portion 22a inserted into the slit 5a and the reinforcing rib 11 of the comb projection 5b are externally fitted. Using the grindstone 22 in which the concave portions 22b are alternately arranged, the grindstone 22 is fixed to the fixed blade contact surface 5b of the movable blade 3.₁Preferably, the protrusion 22a is inserted into the slit 5a, and the recess 22b is slid in the front-rear direction in a state of being externally fitted to the reinforcing rib 11 of the comb protrusion 5b. The recess 22b is formed in an R shape in accordance with the outer surface shape of the reinforcing rib 11. According to this, the surface of the comb protrusion 5b can be smoothly formed at once by a simple method of sliding the grindstone 22 on the surface of the comb protrusion 5b. In addition, it is preferable that the connecting portion between the inner end 8b of the rake face 8 and the reinforcing rib 11 is formed in an R shape at the design stage, and according to this, it is used for drilling the slit 5a in the metal plate according to the design drawing. It is not necessary to use a cutting tool or a punch provided with corners. Therefore, it is difficult to cause damage to the cutting tool or the punch during the drilling operation of the slit 5a, and the movable blade 3 can be formed efficiently. Is.
[0028]
  It is also preferable that a surface hardening coating 20 such as plating is applied to the outer surface of the movable blade 3 (FIG. 16). According to this, the surface hardness, wear resistance and appearance of the movable blade 3 can be improved.
[0029]
  FIG. 17 shows still another example of the embodiment of the present invention. This example is an example in which the shape (vertical section) of the reinforcing rib 11 of the comb projection 5b in the movable blade 3 shown in the example of the previous embodiment or other examples is changed. That is, the cylindrical portion 12 having a substantially circular longitudinal section is provided at the protruding tip portion of the reinforcing rib 11 so as to extend in the front-rear direction of the reinforcing rib 11. The cylindrical portion 12 is formed so as to have an outer diameter larger than at least the distance between the inner ends 8b, 8b of the rake faces 8, 8. Thus, the cylindrical portion 12 is located at an upper position separated from the rake face 8, that is, the portion of the reinforcing rib 11 between the rake face 8 and the cylindrical portion 12 is located in the longitudinal section of the comb projection 5b. It forms a shape that is recessed in the direction. In the cylindrical portion 12 of this example, the extension angle α extending from the reinforcing rib 11 in the left-right direction is an angle that is approximately twice the rake angle A.
[0030]
  The movable blade 3 having the cylindrical portion 12 has the following advantages. First, the cylindrical part 12 makes the surface (upper end part) on the opposite side of the fixed blade 2 in the reinforcing rib 11 of the movable blade 3 smooth as in the other example of the previous embodiment. Even when the movable blade 3 is brought into contact with the skin Y where the workpiece X grows, the skin Y can be prevented from being damaged, and the safety of the movable blade 3 and the clipper blade 1 is improved. . Since the cylindrical portion 12 has a diameter larger than the distance between the inner ends 8b, 8b of the two rake faces 8, 8, the cylindrical portion 12 is located at an upper position separated from the rake face 8, and A portion of the reinforcing rib 11 between the rake face 8 and the cylindrical portion 12 is formed in the longitudinal section of the protrusion 5b so as to be recessed inward, and is cut and placed on the rake face 8. The cut object X is subjected to a restriction such that it is positioned between the cylindrical portion 12 and the rake face 8, so that the effect of preventing the cut object X from being scattered can be further improved. In addition, since the cylindrical portion 12 increases the thickness of the reinforcing rib 11, the reinforcing effect of the comb protrusion 5b of the reinforcing rib 11 is also improved.The
[0031]
UpVarious examples of the movable blade 3 constituting the clipper blade 1 are shown above, but the fixed blade 2 constituting the clipper blade 1 together with the movable blade 3 will be described in detail below. Here, in the normal use state of the clipper blade 1, the fixed blade 2 is slid in contact with the skin Y on which the workpiece X grows, and the workpiece X is inserted into the slits 4 a of the comb teeth 4 of the fixed blade 2. It is used for. Therefore, in the fixed blade 2, it is particularly necessary to form the rake face 8 having a predetermined rake angle A on the comb projection 5b so that the workpiece X after being cut like the movable blade 3 is not scattered. However, on the other hand, it is required to be advantageous in that it is brought into contact with the skin Y and is slid and the workpiece X that grows from the skin Y is inserted into the slit 4a. In addition, it is preferable that the fixed blade 2 as another example of the embodiment of the present invention described below is configured with the clipper blade 1 in combination with each of the various movable blades 3 described above.
[0032]
  FIG.The fixed blade 2 shown in FIG. 1 is formed of a metal plate, and is provided with comb teeth 4 in which slits 4a and comb projections 4b are alternately arranged over the front end portion in the width direction. Steps 9 are respectively provided at the comb teeth 4 portion which is the front end portion of the fixed blade 2 and the rear end portion of the fixed blade 2, and the portion of the fixed blade 2 between the front and rear step portions 9 is separated from the movable blade 3. At the same time, a portion in front of the step 9 provided in the comb tooth 4 portion of the fixed blade 2 and a portion in the rear of the step 9 provided in the rear end portion of the fixed blade 2 are brought close to the movable blade 3 side. In addition, the slits 4a of the comb teeth 4 are characterized in that they are formed so as to reach the rear portion of the step 9 in the comb teeth 4 portion of the fixed blade 2. The slit 4a of the fixed blade 2 of this example is formed with a gradient in the plate thickness direction with respect to the metal plate, like the slit 5a of the movable blade 3, and the step 9 of the comb tooth 4 portion of the fixed blade 2 is formed. The slit 4a in the rear part is formed in a groove shape recessed toward the movable blade 3 side of the metal plate.
[0033]
  According to this, first, step portions 9 are provided at the comb teeth 4 portion which is the front end portion of the fixed blade 2 and the rear end portion of the fixed blade 2, respectively, and the portion of the fixed blade 2 between the front and rear step portions 9 is movable. While moving away from the blade 3, the movable blade 3 includes a portion in front of the step 9 provided in the comb tooth 4 portion of the fixed blade 2 and a portion in the rear of the step 9 provided in the rear end portion of the fixed blade 2. When the comb tooth 4 portion, which is the front end portion of the fixed blade 2, is brought into contact with the skin Y, the two portions before and after the step 9 of the comb tooth 4 are brought into contact with the skin Y. You can make it. That is, the fixed blade 2 in contact with the skin Y at two points can stably contact the skin Y, and the clipper blade 1 having the fixed blade 2 can be used stably. Further, when the portion between the two step portions 9 of the fixed blade 2 is brought into contact with the skin Y, the front end portion of the fixed blade 2 before the step portion 9 is positioned away from the skin Y, that is, the fixed blade. A space S can be formed between the two comb protrusions 4b and the skin Y,FIG.Thus, the comb 27 can be easily put into the space S, and the workability in the cutting operation of the workpiece X by the clipper blade 1 can be improved.
[0034]
  In addition, since the slit 4a is formed so as to reach the rear part of the step 9 provided in the comb tooth 4, when the fixed blade 2 is slid along the skin Y, the comb tooth 4 of the fixed blade 2 is provided. The object to be cut X that grows from the cut skin Y is inserted into the slit 4a in the rear part of the step 9 of the step, that is, the fixed blade 2 is inserted into the slit 4a. The sliding blade Y slides on the skin Y with light regulation, and the fixed blade 2 to be slid on the skin Y can be given directionality so that the sliding of the fixed blade 2 onto the skin Y can be performed with good operability. is there. Moreover, since the slit 4a also serves as a comb in the cut object X that grows from the cut skin Y, the cut object X inserted into the slit 4a can be hair-styled.
[0035]
【The invention's effect】
  As described above, in the invention according to claim 1 of the present invention, as described above, the movable blade is made of a metal plate processed product.Manufactured compared to ceramics and other sintered molded products that have movable bladesThe cost can be reduced, and the high toughness of the metal plate allows the movable blade to have high strength.LimaIn addition, since the movable blade is provided with a step that slides the front end part of the movable blade against the fixed blade, the movable blade can reduce the sliding contact area between the movable blade and the fixed blade. The generation of frictional heat due to the sliding contact of the blade with the fixed blade can be prevented.In addition, since the distance between the outer edge and the inner edge in the horizontal direction on the rake face of the comb protrusion of the movable blade is increased toward the rear of the comb protrusion, the object to be cut with time when the clipper blade is used. Even if it is in the rear part of the rake face of the comb protrusion that accumulates, it is possible to leave a rake face to some extent that is not covered by the work piece, and therefore the work piece that has accumulated on the rake face has been newly cut. The situation where the workpiece X is pushed and scattered in the sliding direction is avoided, and the scattering prevention effect of the workpiece X after cutting is achieved. In addition, a reinforcing rib that is connected to the inner ends of both rake faces and protrudes to the opposite side of the fixed blade is provided at the center of the left and right of the comb projection of the movable blade. This can improve the strength of the comb protrusion.
[0036]
  Also,Claim 2In the described invention, in addition to the effect of the first aspect, the bending angle when the metal plate is bent to form the step portion of the movable blade is determined.The angle between the bottom of the slit and the contact surface of the fixed bladeSince it is smaller than the slit cutting angle, it is possible to avoid creating an unexpected through-hole in the movable blade when forming the slit after forming the step on the comb tooth portion of the movable blade. Strength deterioration can be prevented.
[0037]
  Also,Claim 3In the described invention, in addition to the effect of claim 1, since the distance between the outer end and the inner end in the left-right direction on the rake face of the comb projection of the movable blade is 0.08 mm or more, the average diameter After cutting an object to be cut such as hair having a length of 0.08 mm, the cut object to be cut can be completely placed on the rake face, and the reliability of prevention of scattering of the object to be cut can be improved.The
[0038]
MaTheClaim 4In the described invention, in addition to the effect of the first aspect, since the outer surface of the comb projection of the movable blade is formed smoothly, the movable blade is accidentally brought into contact with the skin on which the hair, which is the object to be cut, grows. However, the sliding movable blade can prevent the skin from being damaged, and the safety of the clipper blade can be improved.The
[0039]
MaTheClaim 5In the invention described,Claim 1In addition to the effect ofSupplementSince the protruding tip of the strong rib is provided with a cylindrical part having a diameter larger than the inner end dimension of both rake faces across the front and rear of the comb projection, that is, the part of the movable blade that does not contact the fixed blade is smooth. Because of the shape, it is possible to increase the safety of the clipper blade by preventing the skin from being damaged even when the movable blade is accidentally brought into contact with the skin on which the object is to be cut. The cylindrical part has a diameter larger than the inner end dimension of both rake faces, that is, the cylindrical part is located at an opposing position separated from the rake face, so that the cut object to be cut is connected to the cylindrical part and the rake face. Therefore, the position of the workpiece can be restricted, and the effect of preventing the object to be scattered can be further improved.
[0040]
  Also,Claim 6In the invention described above, in addition to the effect of the first aspect, the stepped portion is provided on the comb teeth of the fixed blade so that the front end portion of the fixed blade is in sliding contact with the movable blade. When the fixed blade is brought into contact with the skin, the skin can be brought into contact with the skin at two locations before and after the stepped portion of the fixed blade, so that the stable contact and sliding of the fixed blade with the skin can be achieved. Stable use of the blade can be achieved.
[0041]
  Also,Claim 7In the invention described,Claim 6Since the slit of the fixed blade is formed so as to reach the part after the step portion provided in the fixed blade, the slit in the fixed blade slid on the skin is a cut object that grows from the cut skin. In other words, the fixed blade is subject to direction restrictions from the workpiece inserted into the slit, and improves the operability in sliding the fixed blade to the skin. Since an object to be cut after being inserted is inserted into the hair, the object to be cut after cutting can be hair-styled by acting as a comb.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a sliding contact portion of a fixed blade and a movable blade constituting a clipper blade in an example of an embodiment of the present invention.
2A and 2B are electric clippers provided with the same clipper blades, in which FIG. 2A is a front view, and FIG. 2B is a side sectional view;
FIG. 3 is a front cross-sectional view of a portion where a hair clipper blade is installed in the electric hair clipper;
4A is an explanatory diagram for explaining the scissor angle of the clipper blade, and FIG. 4B is a graph showing the relationship between the scissor angle and the sharpness.
FIGS. 5A and 5B show the movable blade, wherein FIG. 5A is a front view and FIG. 5B is a top view.
6A is a cross-sectional view taken along line EE of FIG. 5A, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line FF of FIG. 5A.
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the rake angle size and sharpness of the movable blade.
FIG. 8 is a perspective view of a comb projection of the movable blade.
FIG. 9 is a front cross-sectional view illustrating a state in which the object to be cut is cut by the clipper blade, and (a) is a front cross-sectional view showing a state in which the cutting edge of the movable blade is bitten by the object to be cut; ) Is a front sectional view showing a state in which a cut object is placed on the rake face of the movable blade.
FIG. 10 is a side sectional view for explaining cutting using a cutting tool such as a grindstone.
FIG. 11 is a side cross-sectional view illustrating press working using the punch described above.
FIG. 12 is a side sectional view for explaining the relationship between the bending angle of the movable blade and the slit cutting angle.
FIGS. 13A and 13B are explanatory diagrams for explaining a harmful effect that occurs when the bending angle is larger than the slit cutting angle in the movable blade, FIG. 13A is a top view, and FIG. 13B is a side cross-sectional view. .
FIG. 14 is a longitudinal sectional view of a comb protrusion in a movable blade according to another example of the embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory diagram for explaining a manufacturing method for forming the comb protrusions according to the embodiment;
FIG. 16 is a longitudinal sectional view of comb protrusions in a fixed blade having a surface hardening coating such as plating on the outer surface thereof.
FIG. 17 is a longitudinal sectional view of comb protrusions in a movable blade according to still another example of an embodiment of the present invention.
FIG. 18The fixed blade of the further another example of embodiment of this invention is shown, (a) is a front view, (b) is a top view, (c) is a side view, (d) is It is a rear view.
FIG. 19It is a side view which shows the state which inserted the comb between the comb protrusion of the fixed blade same as the above, and skin.
FIG. 20It explains cutting of an object to be cut by a conventional clipper blade, (a) is a front view showing a state before cutting, (b) is a front view showing a state during cutting, (c ) Is a front view showing a state after cutting.
[Explanation of symbols]
1 Hair clipper blade
2 Fixed blade
3 Movable blade
4 comb teeth
4a slit
4b Comb protrusion
5 comb teeth
5a slit
5b Comb protrusion
6 Cutting blade
7 Cutting blade
8 Rake face
A rake angle
B slit cutting angle

Claims

A movable blade in a clipper blade constructed by slidably overlapping a fixed blade and a movable blade each having a comb tooth in which slits and comb protrusions are alternately arranged in the left-right direction on the front end portion. Is formed with a metal plate, a step is formed on the comb teeth of the movable blade, and the bottom surface of the slit corresponding to the step is inclined toward the fixed blade as it goes forward. A cutting blade is provided over the left and right ends of the fixed blade contact surface of the comb projection of the movable blade corresponding to the portion, and inserted through the slit of the fixed blade into the slit portion corresponding to the sliding contact portion to the fixed blade. The object to be cut can be cut by the cutting blades of the comb protrusions, rake surfaces rising from the cutting blades are provided on both the left and right sides of the comb protrusions of the movable blades, and the inner ends of the rake faces on the left and right center portions of the comb protrusions, respectively. And has a rectangular cross-section protruding to the opposite side of the fixed blade And the reinforcing rib provided across the front and rear of the comb projections, clipper blade the distance between the outer end and the inner end of the horizontal direction in each rake face, characterized in that the larger as toward the rear of the comb projection.

The bending angle when the metal plate is bent to form the step portion of the movable blade is smaller than the slit cutting angle, which is an angle formed by the bottom surface of the slit and the fixed blade contact surface. The clipper blade according to claim 1.

The clipper blade according to claim 1, wherein a distance between an outer end and an inner end in the left-right direction on each rake face of the comb projection of the movable blade is 0.08 mm or more.

The clipper blade according to claim 1, wherein the outer surface of the comb projection of the movable blade is formed smoothly.

The clipper blade according to claim 1, wherein a cylindrical portion having a diameter larger than a dimension between inner ends of both rake faces is provided at the protruding tip portion of the reinforcing rib over the front and rear sides of the comb protrusion.

The clipper blade according to claim 1, wherein a stepped portion is provided in the comb tooth portion of the fixed blade so that the front end portion of the fixed blade slides on the movable blade.

The clipper blade according to claim 6, wherein the slit of the fixed blade is formed so as to reach a portion after the stepped portion.