JP4036673B2 - 生理用タンポンのアプリケータ - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、生理用タンポン(以下、単にタンポンともいう。)を膣腔へ挿入するときに使用されるアプリケータ及び該アプリケータ内にタンポンが収容されて包装された生理用タンポンの包装構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
市販されているタンポンの多くは、筒状の収容部材と該収容部材に挿着された押出部材とからなるアプリケータの該収容部材内に収容されて提供されている。
市販されているタンポンの包装形態は、押出部材が収容部材の後端部から長く伸び出た状態で包装されており、全体として長くならざるを得なかった。このため、個装されたタンポンをバック等に入れて携帯しているときに、バッグ内の荷物などによって押出部材に押出方向の力が加わると、収容部材の先端からタンポンが露出してしまう場合があり、不衛生であった。
【0003】
タンポンのアプリケータのコンパクト化に関する従来技術としては、例えば、特公平3−1977号公報に記載の技術が知られている。この技術は、筒状の収容部材内に配されたタンポンを外部に押し出す押出部材を、伸縮可能な二つの部材で構成し、未使用状態ではこれら二つの部材を縮めてコンパクトにしておき、使用する場合にはこれら二つの部材を伸張状態において係合部で係合させてタンポンを押し出せるようにしたものである。
【0004】
しかしながら、この従来技術のアプリケータは、前記二部材を係合させたときに音が発生し、使用者に不快感を与えるものであった。また、二つの部材を縮めてコンパクトにしている状態でも押出部材がタンポンを押し出せる状態にあるので、前述と同様に、携帯時にタンポンがアプリケータから露出してしまうおそれがあった。
【0005】
従って、本発明の目的は、コンパクトで携帯性に優れるとともに、タンポンが露出するおそれがない包装が可能であり、且つ音などが発生せずに不快感無く簡単に使用することができるタンポンのアプリケータ、及び該アプリケータを用いたタンポンの個装構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前後両端部に開口部を有し且つ内部に生理用タンポンの収容部を有する筒状の収容部材と、該収容部材に挿着された押出部材とからなり、前記収容部に収容された生理用タンポンを後方から押して前記前端部の前記開口部から押し出すように設けられた生理用タンポンのアプリケータにおいて、前記収容部材に屈曲手段を備えており、該収容部材に該押出部材を挿着した状態で、該押出部材の後端部が該収容部材の前端側を向くように屈曲自在に設けられていることを特徴とする生理用タンポンのアプリケータを提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、前記本発明の生理用タンポンのアプリケータにおける前記収容部材内に、生理用タンポンが収容されて包装材で包装された生理用タンポンの包装構造であって、前記アプリケータにおける前記押出部材の後端部が前記収容部材の前端側を向くように前記屈曲手段が屈曲された状態で包装されている生理用タンポンの個装構造を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、アプリケータ内にタンポンが収容された状態のアプリケータに基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明における生理用タンポンの個装構造の一実施形態を模式的に示したものである。図1において、符号1はアプリケータ、10はタンポン、Pは包装構造を示している。
【0010】
図1に示すように、本実施形態のタンポンの個装構造Pでは、アプリケータ1における収容部材2内にタンポン10が収容され、アプリケータ1における押出部材3の後端部31が収容部材2の前端側を向くように屈曲手段4が屈曲された状態で包装材5で包装されている。
【0011】
図2に示すように、本実施形態のアプリケータ1は、前後両端部20、21に開口部20a、21aを有し且つ内部にタンポン10の収容部22を有する筒状の収容部材2と、収容部材2に挿着された押出部材3とからなり、タンポン10を後方から押して前端部20の開口部20aから押し出すように設けられている。
【0012】
本実施形態のアプリケータ1は、収容部材2の後方部の小径部23に蛇腹で設けられた屈曲手段4を備えており、図1に示すように、収容部材2に押出部材3を装着した状態で、押出部材3の後端部31が収容部材2の前端側を向くように屈曲自在に設けられている。
【0013】
収容部材2の前端部20は半球殻状に形成されており、前記開口部20aは放射状のスリットで設けられている。また、収容部材2は、前端部20に前記スリットで形成された湾曲する複数の可撓性の片部20bを有している。
収容部材2の後端部21には、押圧部材3が係止される内向きフランジ21bが形成されている。
【0014】
前記押出部材3は、タンポン10を後方から押して前記収容部材2の前端側の開口部20aから押し出す部材である。押出部材3は、細長い円筒状の部材であり、その前後両端30、31に開口部30a、31aを有している。開口部30aの周縁部には外向きフランジ30bが形成されており、押出部材3が収容部材2から引き出された状態にあるときに、収容部材2の前記内向きフランジ21bに係止されるように構成されている。これによって、収容部材2からの押出部材3の抜けが防止できるようになっている。
【0015】
屈曲手段4は、図1に示すような、押出部材3の後端部31が収容部材2の前端側を向いた屈曲状態では、蛇腹が伸びきらないように設けられており、この状態から外力が解かれると、アプリケータ1が図3に示すような伸張状態に自発的に復元できるように設けられている。
【0016】
前記収容部22に収容された前記タンポン10は、その後端から延出する引き出し用のひも11を有しており、ひも11は、押出部材3内を通ってアプリケータ1の外部に延出している。
【0017】
前記タンポン10は、従来公知のものである。タンポン10は、例えば、レーヨン繊維、コットン繊維又はこれらの混合物などの吸液性材料から構成されている。タンポン10は、これら吸液性材料からなるシート材を複数枚重ねてロール状に巻き上げた後に円柱状に圧縮成形して得られたものである。
【0018】
包装材5は、筒状のフィルムが屈曲状態のアプリケータ1の前後でヒートシールされたものである。前記包装材5には、従来からタンポンの個装に用いられている通常の厚み、材質のものを用いることができる。
【0019】
上述のアプリケータ1においては、未使用状態では、図1に示すような屈曲させたコンパクトな状態で携帯することができ、使用するときには、収容部材2を伸張状態に復元させて使用する。このとき、前記屈曲手段4の蛇腹が、外力が解かれると自発的に伸張状態に復元するため、音が発生することがない。タンポン10を膣腔内へ挿入するときは、伸張状態に復元したアプリケータ1において、押出部材3の前端部30によってタンポン10を後方から押し出し、当該収容部材2の前端部20の開口部20aから外部へ露出させる。
【0020】
以上説明したように、本実施形態のタンポンの個装構造Pでは、コンパクトで携帯性に優れ、個装状態において、押出部材3がタンポン10を押し出せる状態にないので、従来のように、携帯しているときに誤ってタンポン10が収容部材から露出するおそれがない。
【0021】
また、本実施形態のアプリケータ1は、タンポン10を上述のような包装構造Pで包装することが可能であり、コンパクトで携帯性に優れ、且つ音などが発生せずに安心して簡単に使用することができる。
【0028】
本発明は前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
【0029】
例えば、前記各実施形態では、収容部材の屈曲手段として蛇腹を用いたが、これに代えて、例えば、収容部材の小径部に、コイルバネを一体的に設けたり、チューブ状のゴム等の弾性体を介在させたり、或いはヒンジなどの屈曲機構を設けたりして屈曲手段とすることもできる。
【0030】
また、タンポンの包装構造における包装材の包装形態は、前記実施形態における以外に、一枚のフィルムをヒートシーラー等の接合手段でいわゆるセンターシールして筒状にした後に前後端部をヒートシールした形態等のフィルムを用いた公知の包装形態を特に制限無く採用することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、コンパクトで携帯性に優れるとともに、タンポンが露出するおそれがない包装が可能であり、且つ音などが発生せずに不快感無く簡単に使用することができるアプリケータ及びタンポンの包装構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における生理用タンポンの個装構造の一実施形態を、包装材を仮想線で示した模式図である。
【図2】 本発明における生理用タンポンのアプリケータの一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図3】 前記実施形態のアプリケータの外観を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 生理用タンポンのアプリケータ
2 収容部材
20 前端部
20a 開口部
21 後端部
21a 開口部
22 収容部
3 押出部材
4 屈曲手段
5 包装材
10 生理用タンポン
11 ひも
P 生理用タンポンの個装構造
Claims (5)
- 前後両端部に開口部を有し且つ内部に生理用タンポンの収容部を有する筒状の収容部材と、該収容部材に挿着された押出部材とからなり、前記収容部に収容された生理用タンポンを後方から押して前記前端部の前記開口部から押し出すように設けられた生理用タンポンのアプリケータにおいて、
前記収容部材に屈曲手段を備えており、該収容部材に該押出部材を挿着した状態で、該押出部材の後端部が該収容部材の前端側を向くように屈曲自在に設けられていることを特徴とする生理用タンポンのアプリケータ。 - 前記屈曲手段が屈曲状態から伸張状態に復元可能に設けられている請求項1記載の生理用タンポンのアプリケータ。
- 前記屈曲手段が蛇腹である請求項1又は2記載の生理用タンポンのアプリケータ。
- 前記屈曲手段が弾性部材である請求項1又は2記載の生理用タンポンのアプリケータ。
- 請求項1〜4の何れかに記載の生理用タンポンのアプリケータにおける前記収容部材内に、生理用タンポンが収容されて包装材で包装された生理用タンポンの包装構造であって、
前記アプリケータにおける前記押出部材の後端部が前記収容部材の前端側を向くように前記屈曲手段が屈曲された状態で包装されている生理用タンポンの個装構造。
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