JP4022732B2 - 遅延プロファイル決定方法および装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信に関し、特に、スペクトル拡散受信機において無線周波数信号の遅延プロファイルを決定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
W−CDMA(広帯域符号分割多元接続)通信システムにおいて、送信機から送られた無線周波数(RF)信号は、様々な物体で反射してマルチパス信号となり、互いに時間的にシフトした複数の信号として受信機に到達する。また、非同期の複数の送信機から送信されたRF信号は、互いに時間的にシフトした複数の信号として受信機に到達する。
【0003】
W−CDMA移動通信システムの移動端末が1つのセルから他のセルに移るハンドオーバ処理において、移動端末は、受信するRF信号を、1つの送信機からのRF信号より、他の送信機からのRF信号に切り替える。そのため、非同期の複数の送信機からの信号の時間的なシフトは、ハンドオーバ処理において、大きな意味を持つ。
【0004】
また、W−CDMA移動端末はRAKE受信を行うことができる。RAKE受信とは、複数のRF信号を検出し、それらを合成する受信方法である。RAKE受信を可能にする回路は、遅延プロファイル回路、RAKEフィンガ制御回路、および複数のフィンガを含んでいる。
【0005】
遅延プロファイル回路は、受信信号とスクランブリング・コードの間の時間シフトの関数として、測定された制御チャネル信号と信号スクランブリング・コードの間の相関値のプロファイルを決定する。
【0006】
RAKEフィンガ制御回路は、プロファイル・データを検索して、相関値がピークを示す、確実性のある遅延時間を取得して、各フィンガに供給する。
【0007】
各フィンガは、時間的に整列されたスクランブリング・コードを、RAKEフィンガ制御回路から供給された遅延時間に応じてシフトして使用し、データの相関を行う。これにより、各フィンガは逆拡散された信号を得ることができる。そして、信号対雑音比を改善するために、各フィンガで得られた逆拡散信号が合成される。
【0008】
このようにして、W−CDMA移動端末は、遅延時間の異なる複数の受信信号を合成して用いるので、信号対雑音比を改善することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遅延プロファイル回路は、構成が複雑であり、規模が大きく、多数の論理ゲートを必要としたので、移動端末の小型化を阻害するとともに、消費電力を増大させていた。移動端末では、特に、小型化および低消費電力化が望まれる。
【0010】
本発明の目的は、スペクトル拡散受信機において、論理ゲート数が少なく、また消費電力の小さい遅延プロファイル測定方法および装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遅延プロファイル決定方法は、ディジタル受信機における複数の信号ブランチの遅延プロファイルを決定する遅延プロファイル決定方法であって、
複数の前記信号ブランチからの信号をサンプリングした信号データをメモリ領域に記録するステップと、
前記各信号ブランチに対するタイミングデータを決定するステップと、
前記各信号ブランチについて順次に、前記タイミングデータおよび前記信号データに基づいて前記各信号ブランチの複数の遅延値に対する相関データを決定するステップと、
前記各信号ブランチに対して、前記相関データおよび前記遅延値に基づいて遅延プロファイルを決定するステップを有している。
【0012】
したがって、本発明によれば、複数の信号ブランチの相関データを順次に求めるので、相関データを求める相関器バンクを信号ブランチに共通に用いることができる。
【0013】
なお、前記タイミングデータに基づいて、前記各信号ブランチに対して、前記信号ブランチを識別する前記メモリ領域内のアドレスを決定するステップをさらに有することが好ましい。
【0014】
また、前記各信号ブランチに対して同時に、前記信号ブランチの前記タイミングデータと同期したスクランブリング・コードを決定するステップと、
前記各信号ブランチの前記タイミング・データに応じて、前記各信号ブランチに対応した前記アドレスおよび各スクランブリング・コードの状態を記録するステップをさらに含むことが好ましい。
【0015】
また、記録された前記アドレスに基づく前記各信号ブランチの前記相関データと、前記スクランブリング・コードの状態とにより、全ての信号ブランチに対する前記相関データが1つの相関器バンクにて決定されることが好ましい。
【0016】
また、サンプリングされた前記信号データを記録する前記ステップは、フレーム境界を示す前記信号データを監視し、フレーム境界が検出されると該ステップをリスタートすることを含むことが好ましい。
【0017】
また、前記各信号ブランチに対する前記相関データは、前記信号データのビットシフトと、前記信号データに対する1つの指数値の決定とによって正規化されることが好ましい。
【0018】
また、サンプリングされた前記信号データを記録する前記ステップは、前記信号データの選択されたサンプルを記録することを含み、遅延プロファイルを決定する前記ステップは、選択されなかったサンプルを補間によって補うことを含むことが好ましい。
【0019】
また、雑音を減少するためにシンボルを同相累算するステップをさらに有することが好ましい。
【0020】
また、信号強度のばらつきを補うために、利得データに基づいて相関値を重みづけするステップをさらに有することが好ましい。
【0021】
本発明の遅延プロファイル決定装置は、ディジタル受信機における複数の信号ブランチの遅延プロファイルを決定する遅延プロファイル決定装置であって、
複数の前記信号ブランチからの信号をサンプリングした信号データをメモリ領域に記録するメモリコントローラと、
前記各信号ブランチに対するタイミングデータを決定するタイミング制御部と、
前記各信号ブランチについて順次に、前記タイミングデータおよび前記信号データに基づいて前記各信号ブランチの複数の遅延値に対する相関データを決定する複数の相関器を含む相関器バンクと、
前記各信号ブランチに対して、前記相関データおよび前記遅延値に基づいて遅延プロファイルを決定するプロファイル完成部を有している。
【0022】
なお、前記メモリコントローラは、さらに、前記タイミングデータに基づいて、前記各信号ブランチに対して、前記信号ブランチを識別する前記メモリ領域内のアドレスを決定することが好ましい。
【0023】
また、本発明の遅延プロファイル装置は、前記各信号ブランチに対して同時に、前記信号ブランチの前記タイミングデータと同期したスクランブリング・コードを決定する複数のレプリカジェネレータと、
前記各信号ブランチの前記タイミング・データに応じて、前記各信号ブランチに対応した前記アドレスを記録するアドレス・ポインタ・ストアと、
前記各信号ブランチの前記タイミング・データに応じて、前記各信号ブランチに対応した前記各スクランブリング・コードの状態を記録するレプリカ記憶部とをさらに有することが好ましい。
【0024】
また、前記相関器バンクは、記録された前記アドレスに基づく前記各信号ブランチの前記相関データと、前記スクランブリング・コードの状態とにより、全ての信号ブランチに対する前記相関データを順次決定することが好ましい。
【0025】
また、本発明の遅延プロファイル決定装置は、フレーム境界を示す前記信号データを監視し、フレーム境界が検出されると、前記信号データの前記メモリ領域への記録をリスタートするフレーム境界検出部をさらに有することが好ましい。
【0026】
また、前記プロファイル完成部は、前記信号データのビットシフトと、前記信号データに対する1つの指数値の決定とによって、前記各信号ブランチに対する前記相関データを正規化する正規化部を含むことが好ましい。
【0027】
また、前記メモリコントローラは、サンプリングされた前記信号データを記録する際に、前記信号データの選択されたサンプルを記録し、
前記プロファイル完成部は、選択されなかったサンプルを補間によって補う補完器を含むことが好ましい。
【0028】
また、前記プロファイル完成部は、雑音を減少するためにシンボルを同相累算する同相シンボル累算部をさらに有することが好ましい。
【0029】
また、前記プロファイル完成部は、信号強度のばらつきを補うために、利得データに基づいて相関値を重みづけする重みづけ部をさらに有することが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】
3GPP(第3世代パートナーシップ・プロジェクト)において、世界的な第3世代移動通信システム(3GPPシステム)の開発が進められている。そして、3GPPチームは、3GPPシステムの動作について一連の3GPP技術仕様書を作成している。
【0031】
3GPPシステムの移動端末は、15スロットに分割された10ミリセカンドのフレームでダウンリンク(セル(基地局)から移動端末に向かう方向のリンク)の信号を受信する。各スロットは、2560チップにからなり、拡散率によって変わる10〜1280ビットの情報を表わす。共通パイロット・チャネル(CPICH)は、制御情報を提供するためのパイロット・シンボルの送信に使用されるチャネルである。CPICHにおいては、拡散率は256であり、各スロットは20ビットの情報を含んでいる。3GPPシステムでは4位相偏移変調(QPSK)が使用されており、1つのシンボルのI,Q対が2ビットによって示されるので、1スロットは10シンボルを示している。
【0032】
また、3GPPシステムでは、送信機は2つのアンテナ(第1および第2のアンテナ)から異なるパイロット・パターンを送信する空間時間送信アンテナ・ダイバーシティ(STTD)モードで動作する。
【0033】
図2は、3GPPシステムにおける、2つのアンテナのCPICHのパイロット・パターンと、各アンテナの連続する4シンボルのパイロット・パターン同士の直交性と、その直交性の2つの例外を示す概略タイミングチャートである。図2に示すように、第1のアンテナの送信するパイロット・シンボルは全て同じ“A”である。これに対して、第2のアンテナは、“A”および“−A”の2つシンボルを送信する。そして、STTDモードにおいては、第2のアンテナからの、連続する4つのシンボルの任意のパイロット・パターンは、フレーム境界と交差する2つの例外(図2中のCase1およびCase2)を除いて、第1のアンテナからの、連続する4つのシンボルのパターンと直交している。このSTTDモードは、ダウンリンクの性能を改善するために、送信ダイバーシティに使用される。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態のW−CDMA移動端末の受信回路の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、受信回路101は、アナログディジタル変換器(ADC)102、セルサーチ部105、自動利得制御部(AGC)104、遅延プロファイル部100、フィンガ制御部106、RAKE/フィンガ受信部108およびタイミング制御部110を有している。
【0035】
受信された無線周波数(RF)信号はADC102によりディジタル化され、その結果として生ずる受信サンプル(あるいは、単にサンプルとも称す)がセルサーチ部105、RAKE/フィンガ受信部108および遅延プロファイル部100に送られる。
【0036】
セルサーチ部105は、従来からあるW−CDMA構成要素であり、受信サンプルを解析することによりセルを識別する。そして、セルサーチ部105は、識別された各セルに対するスクランブリング・コードおよびスクランブリング・コード・タイミングを出力する。また、セルサーチ部105は、識別された各セルから受信される信号の信号電力を測定をする。
【0037】
その測定結果に基づき、または移動通信ネットワークからの命令により、受信回路101は、信号を受信して処理する1つまたは複数のセルを決める。すなわち、本実施形態の移動端末は、1つから複数個のセルとの間で無線リンク(RL)すなわちブランチ(BH)を確立することができる。そして、移動端末は、セルの境界上にあるとき、複数の無線リンクを確立し、複数のセルからの信号を合成して受信性能を改善する。また、移動端末は、ハンドオーバーを円滑に行うためのソフト・ハンドオーバー(SHO)あるいはダイバーシティ・ハンドオーバー(DHO)に複数の無線リンクを使用する。
【0038】
また、セルサーチ部105は、各ブランチに対する初期スクランブリング・コード・タイミングをタイミング制御部110に供給する。初期スクランブリング・タイミングは、CPICHのフレーム境界に等しい。
【0039】
タイミング制御部110は、各ブランチのフレームタイミングを示すタイミング信号を生成し、それらを遅延プロファイル部100に送る。1フレームが10ミリセカンドなので、フレームタイミングを示す各ブランチのタイミング信号は10ミリセカンド周期のクロックパルスである。そして、タイミング信号は、そのパルス位置により、サーチ範囲内にある第1のマルチパスのスクランブリング・コード境界を示している。
【0040】
遅延プロファイル部100は、信号とスクランブリング・コードとの相関値を、信号とスクランブリング・コードの間の遅延時間の関数として表わしたプロファイル(遅延プロファイル)を生成する。遅延プロファイル部100は、遅延プロファイルの生成の開始にタイミング信号を用いる。遅延プロファイル部100で生成された遅延プロファイルはフィンガ制御部106に送られる。
【0041】
各ブランチのタイミングはタイミング制御部110により維持されるが、そのタイミングの修正はフィンガ制御部106から供給されるタイミング調整情報に従って行われる。
【0042】
フィンガ制御部106は、良好な相関値(ピーク値)をもたらす遅延時間を識別し、それらの値(遅延値)をRAKE/フィンガ受信部108に供給する。
【0043】
RAKE/フィンガ受信部108は、複数のRAKE/フィンガ・ユニット(不図示)を有している。各RAKE/フィンガ・ユニットには、フィンガ制御部106からの遅延値で示されるマルチパスがそれぞれ割り当てられる。そして、各RAKE/フィンガ・ユニットは、供給された遅延値を用いて入力データを逆拡散することにより、割り当てられたマルチパスの信号を取り出す。そして、各RAKE/フィンガ・ユニットで取り出された各マルチパスの信号は、受信性能を改善するために合成される。
【0044】
AGC104は、受信信号強度の変化を補償するために、信号利得を自動的に制御して正規化する。
【0045】
図3は、本実施形態の遅延プロファイル部100の構成を示すブロック図である。
【0046】
タイミング制御部304は、タイミング制御部110(図1参照)から3つの独立したタイミング信号ST1,ST2,ST3を受信する。各タイミング信号は、それぞれに対応するブランチの、サーチ範囲内において最少遅延を有するダウンリンク・スクランブリング・コード境界に同期した、10ミリセカンド周期のストローブを供給する。
【0047】
10ミリセカンド周期のストローブ(以下、外部タイミング・ストローブと称す)を供給されたタイミング制御部304は、各ブランチに対して、そのブランチに対する外部タイミング・ストローブに同期した、チップ/シンボルおよびスロットのタイミング信号(以下、内部タイミング信号と称す)を生成する。この内部タイミング信号は、遅延プロファイル部100内の他のブロックにて用いられる。
【0048】
図5は、遅延プロファイル部によるフレーム境界処理を示す概略タイミングチャートである。図5に示すように、タイミング制御部304は、マスター・ブランチBH1の第2のシンボルの開始タイミング、すなわちスクランブリング・コード・ストローブ500の1シンボル周期後のタイミングに、初期スタートタイミングのマスター・スタート・パルス402を生成する。なお、図5におけるスクランブリング・コード・ストローブとは、上述した外部タイミング・ストローブのことである。また、本実施形態の遅延プロファイル部100は、任意のブランチをマスターとするようにプログラムすることができるが、ここでは、説明を簡単にするために、第1のブランチBH1をマスターとする。また、イネーブルされたブランチのみがマスターとなりうる。
【0049】
ランダムアクセスメモリ(RAM)コントローラ302は、タイミング制御部304で生成されたマスター・スタート・パルス402により、一連のサンプルのサンプルRAM303への記録を開始する。
【0050】
4つのパイロット・シンボルを同相累算して雑音を減少させることを可能にするために、6シンボル分の長さに等しい一連のサンプルがサンプルRAM303に記録される。つまり、時間のばらつきを許容するために、各ブランチに対して第5のシンボルが与えられている。また、第6のシンボルは、利用可能な5シンボル幅を3つの各ブランチが有することを確保するためのものである。ADC102のサンプリング速度はチップ・レートの4倍であるが、RAMコントローラ302は、その第2のサンプルのみを記録する。記録すべきサンプルの総数は、6シンボル×256チップ×(チップ当たり2サンプル)がIおよびQに対してあるので、3072×2=6144サンプルである。サンプルのIQ対は、16ビットのワード(Iに対して8ビット、Qに対して8ビット)に記録できるので、全サンプルを記録するのに必要なRAMの合計は、16ビットワードにして3072ワード、すなわち6キロバイトである。
【0051】
遅延プロファイル部100は、3つのレプリカ・ジェネレータ306,307,308を有している。レプリカ・ジェネレータ306,307,308は、3つのブランチのうちの1つに対して、連続した同相の4位相スクランブリング・コードと第2のアンテナパターンをそれぞれ生成する。そして、レプリカ・ジェネレータ306、307、308は、そのブランチに対するスクランブリング・コード境界ストローブとそれぞれ同期している。RAMへの記録の開始時に、BH1記録信号(BH1がマスターなので図5のマスター・スタート・パルス402と同じ)に応じて、第1のレプリカ・ジェネレータ306の状態(すなわち、レジスタ値であり、生成しているスクランブリング・コードの状態を含む)がレプリカ記憶部310に記録される。サンプルRAM303へのサンプルの記録は、以下に説明するリスタートの場合をも含めて、常にメモリの先頭から始まる。
【0052】
図4は、遅延プロファイル部によるブランチ信号処理を示す概略タイミング図である。図4に示すように、第2のブランチBH2の第1のシンボル・パルスがタイミング信号406により認識されると、第2のレプリカ・ジェネレータ307の現在の状態がレプリカ記憶部310に記録され、そのときのRAMアドレスの値がアドレス・ポインタ・ストア311に記録される。同様に、第3のブランチBH3の第1のシンボル・パルスがタイミング信号408により認識されると、第3のレプリカ・ジェネレータ308の現在の状態がレプリカ記憶部310に記録され、そのときのRAMアドレスの値がアドレス・ポインタ・ストア311に記録される。各レプリカ・ジェネレータの状態およびアドレス・ポインタの値は、リスタート信号が受信されたときにも記録される。なお、3つ全てのブランチをイネーブルすることは不要であり、計算のためには2つあるいは1つのブランチをイネーブルすればよい。このブランチのイネーブル/ディスエーブル制御は、図1に示されていない制御ユニットにより行われる。遅延プロファイル部100は、任意の組み合わせでイネーブルされた各ブランチを処理し、また、ある組み合わせから他の組み合わせへ動的に変更することもできる。
【0053】
上述したように、STTDモード・アンテナ・パイロット・パターンは、フレーム境界と交差して常に直交ではないので、記録された信号は3つのブランチのいずれに対してもフレーム境界を含んではならない。マスター・ブランチに対しては、データ記録はマスター・ブランチBH1の第2のシンボルから始まるので、このことが保証される。図5に示すように、第2あるいは第3のブランチBH2,BH3に対しては、フレーム境界検出部312がデータ記録の間にフレーム境界を検出すると、データ記録のリスタートを起動する。データの最初の5つのシンボルを記録するまでにフレーム境界506、508が検出されると、次のマスター・ブランチ・シンボル・クロック504のパルスから記録をリスタートさせるために、記録リスタート信号510、512が生成される。リスタートの最大遅延は5シンボルであり、また最大2回のリスタートがある。したがって、1フレームが15スロットであり、1スロットが10シンボルであるとして、1つのフレーム内のサンプル記録および処理に対する最少の利用可能時間は15スロット−2×5シンボル=14スロットである。
【0054】
図7は、本実施形態の遅延プロファイル部によるサンプル記憶を示す概略タイミングチャートである。遅延プロファイル部100が各フレームに対して算出する遅延プロファイルの数は可変であるが、通常、各ブランチのフレーム毎に2つの遅延プロファイルが決定される(b)case)。図7に示すように、第1のプロファイル記録はマスター・ブランチの第2のシンボル(I)、またはリスタート(最大2回のリスタート)後のマスター・ブランチの次のシンボル境界でスタートし、第2のプロファイル記録は以前の成功したスタート・パルス後の7スロットで始まる(II)。同様に、遅延プロファイル部100が3つの遅延プロファイルを決定するように構成されていれば、第2のプロファイル記録は、第1のプロファイルの成功したスタート後の14/3スロット=4スロット+6シンボルで始まる。この場合、第3のプロファイルに対するサンプル記録は、第2のプロファイルの成功したスタート後の4スロット+6シンボルでスタートするべきである。遅延プロファイルの数がそれより多い場合のタイミングは同じ方法で決定される。すなわち、14スロットをプロファイル数で割って決定される。フレーム内の第2番目、第3番目、...第N番目のプロファイルに対するサンプル記録は、リスタートのために必要な時間を考慮したものであり、したがって各プロファイルに対して等しい処理時間が割り当てられる。
【0055】
サンプルRAM303へのサンプルの記録が完了すると、3つのブランチのそれぞれに対する相関値が決定される。ブランチに対するRAMアドレス・ポインタはアドレス・ポインタ・ストア311から取り出される。そのRAMアドレスは、そのブランチの相関値を決定するために使用されるメモリ内の第1のデータ・サンプルを示している。しかし、マスター・ブランチの開始アドレスは常にサンプルRAM303の先頭なので、マスター・ブランチに対するアドレス・ポインタは記録する必要がない。また、現在のブランチに対するレプリカ・ジェネレータから記録されたレジスタ値が検索され、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314に取り込まれる。たとえば、図4に示すように、第2のブランチBH2に対するレプリカ状態およびアドレス値は、BH2リストア信号410に応じて適切なレジスタにリストアされる。
【0056】
上述したように、サンプルRAM303は、6つのシンボルの間に毎2番目のサンプルを記録し、その後に、欠けているサンプルは補間により近似される。しかし、記録されるべきサンプルには2つのサブセットが存在する可能性がある。そして、ブランチの適切な選択は、そのブランチに対するシンボル・クロックとサンプルサブセットの時間調整に依存する。例えば、図6に示すように、記録のために選択された1/4チップサンプル602のサブセット604は、BH1(マスタ・ブランチ)スタートパルス402と時間的に調整されるので、その結果として、BH1シンボルクロック606と時間的に調整されたサブセットである。また、BH2シンボル・クロック608はサブセット604に調整されていが、BH3シンボル・クロック610は選択されたサブセットと1/4チップだけ異なっており、このブランチに対しては別のサブセットが最良であることを示している。タイミング制御ブロック304は、非マスター・ブランチに対して、このオフセットを検出し、補間器332に信号を送る。補間処理では、補間器332は、サンプルの位置を1/4チップだけシフトすることによりタイミングを修正する。補間器332は、交互にゼロ値および非ゼロ値を含むプロファイル・サンプルの領域を処理する。したがって、プロファイルの第1のサンプルの前に単にゼロを挿入することにより、補間器332は効率的にサンプル値をシフトする。
【0057】
図9は、本実施形態の遅延プロファイル部のローカル・レプリカ・ジェネレータの構成を示すブロック図である。ローカル・レプリカ・ジェネレータ314は、相関値を計算するために使用される。図9に示すように、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314は、チャネライゼーション・コード・ジェネレータ902、スクランブリング・コード・ジェネレータ904、および第2のアンテナのCPICHパイロット・パターン・ジェネレータ906からなる。ブランチの相関計算の開始時に、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314は、処理を開始するブランチに依存して、連続的に動作しているレプリカ・ジェネレータ306〜308の予め適切に保存された状態をレプリカ記憶部310からレジスタに取り込む。そして、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314は、そのレジスタの値を出力することによりスクランブリング・コードを生成する。ローカル・レプリカ・ジェネレータ314は相関計算をしている間のみ動作する。チャネライゼーション・コード、スクランブリング・コード、および第2のアンテナのパイロット・パターンは、3GPP仕様書にしたがって生成される。第2のアンテナのパイロット・パターンは、4つのシンボル{P1、P2、P3、P4}={A、−A、−A、A}を周期的に反復し、また、全てのフレームの先頭において第1のシンボルP1から始めることにより生成される。パイロット・レプリカ・ジェネレータ906は、P1〜P4の4つのパイロット・シンボルの1つを示す2ビット・ポインタ値を出力しており、また、そのブランチに対するスクランブリング・コード・ストローブと同期している。
【0058】
相関器バンク316は実際の相関値の計算を行う。相関器バンク316が、RAMコントローラ302を介してサンプルRAM303からデータを取得し、次に、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314が、レプリカ記憶部310内に記録されたレプリカ・ジェネレータ・レジスタで初期化される。次に、相関器バンク316がサンプルに対して逆拡散を実行する、すなわちサンプルの位相回転を行い、1シンボル周期にわたって位相回転されたサンプルを累算する。この操作は、さらに3つのシンボル(合計4シンボル)に対して繰り返される。
【0059】
図8は、遅延プロファイル生成処理を示す概略タイミングチャートである。各ブランチに対して、5シンボルのデータ(2560個のI、Qサンプル対)が相関値の計算に用いられる。非マスター・ブランチについては、アドレス・ポインタ・ストア311に記録されたブランチ・アドレス・ポインタにより2560個のサンプル対が示され、マスター・ブランチについては、データが常にサンプルRAM303の先頭から所得される。
【0060】
相関器バンク316は相関器の単一のバンクとして実現される。相関器バンク316は、遅延プロファイル部100の他のどの部分よりも多くのハードウェア・リソースを必要とする。しかしながら、相互のブランチのタイミングに関係なく、同じ相関器バンクが3つ全てのブランチに用いられるので、非同期セルラーネットワークの移動端末に遅延プロファイル部100を用いることは実用的である。
【0061】
ループ内で相関値の計算を行い、各ループの末尾においてサンプルデータの開始点を2サンプル分だけシフトし、そして、4つの各シンボルに対して、ループを512回実行することにより生成され、その結果、遅延時間の関数として、4×512個の相関値の遅延プロファイルが生成される。同相シンボル累算器318は、相関器バンク316の出力を取得し、同相シンボル合成を行う。ノーマル・モード(非STTDモード)では、4つのシンボルは単純に複素加算により累算される。STTDモードでは、同相累算器318は、相関器バンク316からのシンボルを2つのグループに分類する。第1のグループはパイロットシンボル“A”に対応し、第2のグループはパイロットシンボル“−A”に対応する。4つの各シンボルに対して、その中の2つは“A”パイロットであり、2つは“−A”パイロットである。フレーム境界のシンボルが処理から除外されるので、2つのアンテナパターンの間の直交性は維持される。パイロットシンボル“A”および“−A”は、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314の、第2のアンテナのCPICHパイロット・パターン・ジェネレータ906により決定される。各ブランチの相関計算を開始する前に、ローカル・レプリカ・ジェネレータ314の第2のアンテナのCPICHパイロット・パターンには、同期レプリカ・カウンタの値が取り込まれる。STTDモードの同相シンボル累算は2つの段階からなる。すなわち、第1の段階は、第1のアンテナの同相累算であり、第2の段階は、第2のアンテナの同相累算である。理解しやすいように、“B”は“−A”シンボル示すこととする。
【0062】
まず、以下のように2つのシンボルの同相加算が計算される。
【0063】
【数1】
Figure 0004022732
【0064】
次に、第1のアンテナの4シンボル同相累算は次のように計算される。
【0065】
【数2】
Figure 0004022732
【0066】
第1のアンテナにおいて、4つのシンボルは、いかなる回転も無しで、ノーマル(非STTD)モードと同じようにして累算される。
【0067】
次に、第2のアンテナの同相累積の4つのシンボルは次のように計算される。
【0068】
【数3】
Figure 0004022732
【0069】
この場合に、−Aシンボルは、累算の前に180度だけ回転される。
【0070】
シンボルが(Aシンボルまたは−Aシンボル)の対に合成され、さらに、その対がトータル4シンボルを累積するために合成される。シンボルを対に合成することは、全てのモードに使用できる。
【0071】
このような部分シンボルの同相累積は、シンボル境界を越えて処理を継続することを相関器に許容することによる相関処理において実行される。この場合、2つのシンボルの部分累算は、相関フェーズの間に実行され、すなわち、“A”または“−A”シンボルの対が加算される。部分累算のシンボル対は、第2のアンテナのレプリカ・パターン・ジェネレータに基づいて決定される。4つのパイロット・シンボル・パターンとして、{AA−A−A}、{−A−AAA}、{A−A−AA}{−AAA−A}の4通りの組み合わせが実現可能である。前者2つの組み合わせに対しては、相関器は、単に第1および第2のシンボルを累算し、さらに第3および第4のシンボルを累算する。後者2つの組み合わせに対しては、第1のシンボルを記録し、そしてその後、第4のシンボルの逆拡散が開始される前に、その第1のシンボルの値を相関器レジスタに再び記録するために、ローカル記憶部(不図示)が必要とされる。必要とされる記憶サイズは相関バンク内の相関器の数に関連しており、プロファイル長に比較すると重要ではない。
【0072】
累算値は、電力計算器320に転送される。電力計算器320は、電力の代わりに用いられる振幅近似を計算する。計算は次の数式により与えられる。
【0073】
【数4】
Figure 0004022732
【0074】
ここで、MAX(x,y)はxとyのうちの大きい方であり、MIN(x,y)はxとyのうちの小さい方であり、|C|は、C>=0に対しては、|C|=Cであり、C<0に対しては、|C|=−Cである。I、Qは、4つの累算されたシンボルの同相および直交成分である。0.5の乗算は、右への1ビットのビットシフトにより実行される。
【0075】
振幅近似はプロファイル値の必要とするダイナミック・レンジを減少させるので、必要なハードウェア・リソースが低減される。
【0076】
STTDモードでは、電力計算は次の3つの段階で実行される。
【0077】
まず、第1の段階として、第1のアンテナに対する振幅近似を(上述と同様にして)計算する。第2の段階として、第2のアンテナに対する振幅近似を(上述と同様にして)計算する。第3の段階として、2つのアンテナの振幅近似を合成する。
【0078】
ノーマル・モードに対しては、振幅近似は第1のアンテナに対してのみ計算される。
【0079】
AGC重みづけ部322は、電力計算器320からの振幅近似結果とAGC104からのAGC利得を乗算する。
【0080】
正規化部324は、プロファイル内の最大値に応じて、プロファイル内の2進数の各サンプル値を正規化する。プロファイル内の各サンプル値は、その最大値が1つの先行ゼロを有するようになるまで、左にビットシフトされる。ビットシフト数は、プロファイル内の全てのサンプル値に共通に用いられる指数により示される。正規化部324は、プロファイルの平均化に、有効なビット幅のより良い利用を提供にする。
【0081】
平均化部326は、さらに雑音を減少させるために、最大32個までのプロファイルを累算する。プロファイル累算のために使用されるフレーム数はプログラマブルである。累算されたプロファイルは、プロファイルRAM330に記録される。プロファイルの記録に必要なRAMは3×512ワードである。正規化部324により決定される共通指数は、各ブランチのプロファイルに割り当てられる。平均化に必要な除算は、指数補正近似により実行される。指数補正は、累算されたプロファイルの数に依存する。共通指数は、プロファイル当たりの記録ビット数の減少を可能にし、その結果プロファイル記録のために必要なメモリを減少させる。
【0082】
上述のように、補間器332は、1/2チップから1/4チップに遅延プロファイルの分解能を増加させるために補間を行い、プロファイル・サンプルの数を512から1024へ増加させる。補間処理は2つの段階で実行される。まず、第1の段階として、プロファイルのサンプルと512個のゼロが交互に配置され、第2の段階として、フィルタリングが実行される。有限インパルス応答(FIR)多相フィルタが補間のために使用され、1024個のサンプル・プロファイルのうち512個のサンプルは元の値から変化しない、すなわち、失われた(すなわち、値がゼロの)サンプルのみが計算される。上述のように、もし必要であれば、非マスター・ブランチに対して補間器は1つのサンプルのシフトを補償する。
【0083】
平均値部334は、各プロファイルの平均値を計算する。平均値および遅延プロファイル自体はフィンガ制御装置106に供給される。
【0084】
遅延プロファイル部100は、高レベルの並列処理を実現している。相関計算が実行されている間に、電力計算、正規化、およびプロファイル累算が並行して実行される。平均化部326は、最後のブランチのプロファイル累算を、次のプロファイル計算のためのサンプル・データの記録とを並行して実行する。
【0085】
添付図面を参照して以上に説明したように、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの修正が当業者には明白であろう。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の信号ブランチの相関データを順次に求めるので、相関データを求める相関器バンクを信号ブランチに共通に用いることができ、論理ゲート数を大幅に削減して受信機の小型化および低消費電力化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のW−CDMA移動端末の受信回路の構成を示すブロック図である。
【図2】3GPPシステムにおける、2つのアンテナのCPICHのパイロット・パターンと、各アンテナの連続する4シンボルのパイロット・パターン同士の直交性と、その直交性の2つの例外を示す概略タイミングチャートである。
【図3】本実施形態の遅延プロファイル部100の構成を示すブロック図である。
【図4】遅延プロファイル部によるブランチ信号処理を示す概略タイミング図である。
【図5】遅延プロファイル部によるフレーム境界処理を示す概略タイミングチャートである。
【図6】遅延プロファイル部によるオフセット検出処理を示す概略タイミングチャートである。
【図7】遅延プロファイル部によるサンプル記憶処理を示す概略タイミングチャートである。
【図8】遅延プロファイル部による遅延プロファイル生成処理を示す概略タイミングチャートである。
【図9】遅延プロファイル部のローカル・レプリカ・ジェネレータの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 遅延プロファイル部
101 受信回路
102 アナログディジタル変換器(ADC)
104 自動利得制御部(AGC)
105 セルサーチ部
106 フィンガ制御部
108 RAKE/フィンガ受信部
110 タイミング制御部
302 RAMコントローラ
303 サンプルRAM
304 タイミング制御部
306,307,308 レプリカ・ジェネレータ
310 レプリカ記憶部
311 アドレス・ポインタ・ストア
312 フレーム境界検出部
314 ローカル・レプリカ・ジェネレータ
316 相関器バンク
318 同相シンボル累算器
320 電力計算器
322 AGC重みづけ部
324 正規化部
326 平均化部
328 プロファイルRAMコンントローラ
330 プロファイルRAM
332 補間器
334 平均値部
902 チャネライゼーション・コード・ジェネレータ
904 スクランブリング・コード・ジェネレータ
906 第2のアンテナのCPICHパイロット・パターン・ジェネレータ

Claims (16)

  1. ディジタル受信機における複数のセルとの間の無線リンクの遅延プロファイルを決定する遅延プロファイル決定方法であって、
    複数の前記無線リンクの信号をサンプリングした信号データをメモリ領域に記録するステップと、
    前記各無線リンクに対する、フレームタイミングを示すタイミング信号を生成するステップと、
    前記各無線リンクについて順次に、前記タイミング信号および前記信号データに基づいて前記各無線リンクの複数の遅延値に対する相関データを決定するステップと、
    前記各無線リンクに対して、前記相関データおよび前記遅延値に基づいて遅延プロファイルを決定するステップを有し、
    サンプリングされた前記信号データを記録する前記ステップは、前記タイミング信号を監視し、フレーム境界が検出されると該ステップをリスタートすることを含む、遅延プロファイル決定方法。
  2. 前記タイミング信号に基づいて、前記各無線リンクに対して、前記無線リンクを識別する前記メモリ領域内のアドレスを決定するステップをさらに有する、請求項1記載の遅延プロファイル決定方法。
  3. 前記各無線リンクに対して同時に、前記無線リンクの前記タイミング信号と同期したスクランブリング・コードを決定するステップと、
    前記各無線リンクの前記タイミング信号に応じて、前記各無線リンクに対応した前記アドレスおよび各スクランブリング・コードの状態を記録するステップをさらに有する、請求項2記載の遅延プロファイル決定方法。
  4. 記録された前記アドレスに基づく前記各無線リンクの前記相関データと、前記スクランブリング・コードの状態とにより、全ての無線リンクに対する前記相関データが1つの相関器バンクにて決定される、請求項3記載の遅延プロファイル決定方法。
  5. 前記各無線リンクに対する前記相関データは、前記信号データのビットシフトと、前記信号データに対する1つの指数値の決定とによって正規化される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定方法。
  6. サンプリングされた前記信号データを記録する前記ステップは、前記信号データの選択されたサンプルを記録することを含み、前記遅延プロファイルを決定する前記ステップは、選択されなかったサンプルを補間によって補うことを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定方法。
  7. 雑音を減少するためにシンボルを同相累算するステップをさらに有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定方法。
  8. 信号強度のばらつきを補うために、利得データに基づいて相関値を重みづけするステップをさらに有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定方法。
  9. ディジタル受信機における複数の無線リンクの遅延プロファイルを決定する遅延プロファイル決定装置であって、
    複数の前記無線リンクの信号をサンプリングした信号データをメモリ領域に記録するメモリコントローラと、
    前記各無線リンクに対する、フレームタイミングを示すタイミング信号を生成するタイミング制御部と、
    前記各無線リンクについて順次に、前記タイミング信号および前記信号データに基づいて前記各無線リンクの複数の遅延値に対する相関データを決定する複数の相関器を含む相関器バンクと、
    前記各無線リンクに対して、前記相関データおよび前記遅延値に基づいて遅延プロファイルを決定するプロファイル完成部を有し、
    前記タイミング信号を監視し、フレーム境界が検出されると、前記信号データの前記メ モリ領域への記録をリスタートするフレーム境界検出部をさらに有する、遅延プロファイル決定装置。
  10. 前記メモリコントローラは、さらに、前記タイミング信号に基づいて、前記各無線リンクに対して、前記無線リンクを識別する前記メモリ領域内のアドレスを決定する、請求項記載の遅延プロファイル決定装置。
  11. 前記各無線リンクに対して同時に、前記無線リンクの前記タイミング信号と同期したスクランブリング・コードを決定する複数のレプリカジェネレータと、
    前記各無線リンクの前記タイミング信号に応じて、前記各無線リンクに対応した前記アドレスを記録するアドレス・ポインタ・ストアと、
    前記各無線リンクの前記タイミング信号に応じて、前記各無線リンクに対応した前記各スクランブリング・コードの状態を記録するレプリカ記憶部とをさらに有する、請求項10記載の遅延プロファイル決定装置。
  12. 前記相関器バンクは、記録された前記アドレスに基づく前記各無線リンクの前記相関データと、前記スクランブリング・コードの状態とにより、全ての無線リンクに対する前記相関データを順次決定する、請求項11記載の遅延プロファイル決定装置。
  13. 前記プロファイル完成部は、前記信号データのビットシフトと、前記信号データに対する1つの指数値の決定とによって、前記各無線リンクに対する前記相関データを正規化する正規化部を含む、請求項9〜12のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定装置。
  14. 前記メモリコントローラは、サンプリングされた前記信号データを記録する際に、前記信号データの選択されたサンプルを記録し、
    前記プロファイル完成部は、選択されなかったサンプルを補間によって補う補完器を含む、請求項9〜13のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定装置。
  15. 前記プロファイル完成部は、雑音を減少するためにシンボルを同相累算する同相シンボル累算部をさらに有する、請求項9〜14のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定装置
  16. 前記プロファイル完成部は、信号強度のばらつきを補うために、利得データに基づいて相関値を重みづけする重みづけ部をさらに有する、請求項9〜15のいずれか1項に記載の遅延プロファイル決定装置。
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