JP3972836B2 - 表示画面共有システム,送信側端末装置,プログラム,表示画面共有方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,複数の端末装置間で表示画面を共有するための表示画面共有システムおよび表示画面共有方法,並びに,これらに用いられる送信側端末装置,受信側端末装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では,遠隔地間でデータ会議を行うためなどに,ネットワークを介して複数の端末装置を接続し,発表者の端末装置の表示画面を他の参加者の端末装置で共有することが可能な表示画面共有システムが提案されている。この表示画面共有システムは,発表者の端末装置(送信側端末装置)が自身の表示画面データを送信し,参加者の端末装置(受信側端末装置)がこの表示画面データを受信して表示画面上に再現することにより,参加者が,発表者によるプレゼンテーション内容,提示された資料等を閲覧できるものであった(例えば,特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の表示画面共有システムでは,ストリーミングによる動画配信の場合などと同様に,送信側の表示画面データを,予め想定したネットワークの通信速度等に応じた適当なフレームレートでエンコードして,所定の時間間隔で受信側に送信することが一般的であった。また,送信側で表示画面が更新される度に,受信側の処理状況とは無関係に,更新された表示画面データを順次,送信する場合もあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−331430
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の表示画面共有システムにおける表示画面データの送信手法では,送信側端末装置の負荷が増大してしまうだけでなく,描画処理過程における不要なデータまでもが送信されるため,ネットワークのトラフィックが増大してしまうという問題があった。特に,データ会議などでは,プレゼンテーション内容等を静止画像データとして送信すれば十分な場合も多い。このような,描画処理途中の動画像よりも描画処理後の静止画像が求められ,送信側と受信側との間で完全なリアルタイム性が必要ではないケースでは,上記従来の送信手法はデータ送信に無駄が多く,非効率的であった。
【0006】
また,参加者側端末装置の処理状況とは無関係に,表示画面データを一方的に送信し続けるため,受信側端末装置の過負荷,バッファのオーバーフローなどが生じる可能性があるという問題もあった。
【0007】
本発明は,上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,送信側端末装置の処理負荷及びネットワークのトラフィックを低減できるとともに,送信側端末装置の表示画面データを受信側端末装置の処理状況に応じて効率的に送信することが可能な,新規かつ改良された表示画面共有システムおよび表示画面共有方法,並びにこれを実現する端末装置,プログラム等を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,1または2以上の送信側端末装置と1または2以上の受信側端末装置とがネットワークを介して接続され,送信側端末装置の表示画面データを受信側端末装置で共有する表示画面共有システムが提供される。この表示画面共有システムにおいて,送信側端末装置は,送信側端末装置は,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;受信側端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;表示画面データの送信に応じて,検索実行部による検索処理を不許可する,検索処理制御部と;を備えることを特徴とする。また,受信側端末装置は,送信側端末装置から表示画面データを受信するとともに,さらなる表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を送信側端末装置に対して送信する,受信側送受信部;を備える,ことを特徴とする。さらに,上記送信側送受信部は,受入可能信号を受信し,検索処理制御部は,受入可能信号の受信に応じて検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,ことを特徴とする。
【0009】
かかる構成により,送信側端末装置は,受信側端末装置に対して,送信側端末装置の表示画面上に表示されている表示画面データの少なくとも一部を提供することができる。また,受信側端末装置は,このように送信側端末装置から提供された表示画面データを受信,描画処理して,受信側端末装置の表示画面上に表示させることができる。これにより,送信側端末装置と受信側端末装置との間で,送信側端末装置の表示画面データの少なくとも一部を共有することができる。
【0010】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,複数の端末装置がネットワークを介して接続され,送信権を有する1または2以上の前記端末装置の表示画面データを,他の1または2以上の前記受信側端末装置で共有する表示画面共有システムであって:この表示画面共有システムにおいて,送信権を有する端末装置は,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;他の端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;表示画面データの送信に応じて,検索実行部による検索処理を不許可する,検索処理制御部と;を備え,:他の端末装置は,送信権を有する端末装置から表示画面データを受信するとともに,さらなる表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を送信権を有する端末装置に対して送信する,受信側送受信部;を備える,ことを特徴とする。さらに,上記送信側送受信部は,受入可能信号を受信し,検索処理制御部は,受入可能信号の受信に応じて検索処理を許可する,ことを特徴とする,表示画面共有システムが提供される。
【0011】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,ネットワークを介して接続された1又は2以上の受信側端末装置に,表示画面データを共有させる送信側端末装置が提供される。この送信側端末装置は,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;受信側端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;表示画面データの送信に応じて,検索実行部による検索処理を不許可する,検索処理制御部と;を備え,送信側送受信部は,受信側端末装置から,さらなる表示画面データを受け入れ可能であることを表す受入可能信号を受信し,検索処理制御部は,受入可能信号の受信に応じて検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,ことを特徴とする。
【0012】
かかる構成により,検索実行部は,過去の表示画面データと現在の表示画面データとを比較処理することで,検索対象領域を検索処理することができる。この検索対象領域は,検索対象となる表示画面の一部または全部の領域である。さらに,この検索実行部は,当該検索対象領域内に表示画面が更新されている更新領域を検出し,かかる更新領域の表示画面データを抽出することができる。また,送信側送受信部は,上記検索実行部によって抽出された更新領域の表示画面データを,ネットワークを介して送信することにより,受信側端末装置に対して提供できる。さらに,この送信側送受信部は,受信側端末装置が送信した受入可能信号を,ネットワークを介して受信することができる。また,検索処理制御部は,上記送信側送受信部が表示画面データを送信したか否か,或いは受入可能信号を受信したか否かに応じて,上記検索実行部による検索処理を制御することができる。例えば,この検索処理制御部は,送信側送受信部が表示画面データを送信した後は,検索実行部が検索処理を実行不能となるように制御し,一方,送信側送受信部が受入可能信号を受信した後は,検索実行部が検索処理を実行可能となるように制御する。換言すると,検索処理制御部は,送信側送受信部が表示画面データを送信してから受入可能信号を受信するまでの期間は,検索実行部の検索処理を待機させることができる。
【0013】
このように,送信側端末装置は,受入可能信号に基づいて受信側端末装置の処理状況を把握できる。このため,送信側端末装置は,受信側端末装置の処理状況などに応じて,新たに検索処理を実行するタイミングや,次の表示画面データを送信するタイミングを好適に制御することができる。
【0014】
また,上記送信側端末装置は,表示画面を更新する可能性のある更新イベントを検出し,検出した更新イベントに対応する表示画面上のウィンドウの範囲情報を生成する,イベント監視部と;ウィンドウの範囲情報に基づいて検索対象領域を設定する,検索対象領域管理部と;を備える,ように構成してもよい。
【0015】
かかる構成により,送信側端末装置と受信側端末装置との間の表示画面データ共有中には,イベント監視部が,上記送信側端末装置の表示画面上で新たな描画処理がなされ得る更新イベントの発生を監視することができる。さらに,このイベント監視部は,更新イベントを検出した場合には,検出した更新イベントに対応するウィンドウを特定し,当該ウィンドウの表示画面上の範囲を表すウィンドウ範囲情報を生成する。なお,このウィンドウは,例えば,送信側端末装置で起動された発表用ソフトウェアなどに応じて,表示画面上に表示される例えば矩形領域である。さらに,検索対象領域管理部は,上記ウィンドウ範囲情報に基づいて,表示画面の一部または全部の領域を検索対象領域として設定することができる。このように検索対象領域を設定することにより,検索対象領域を,上記更新イベントに応じて表示画面上で更新が生じている可能性の高い領域に絞り込んで設定することができる。よって,送信側端末装置の検索処理等に要する負荷を低減できる。
【0016】
また,上記検索処理制御部によって検索処理が不許可されている場合には,検索対象領域管理部は,設定した検索対象領域を検索リストにストックしておき,検索処理が許可された後に,検索実行部が,検索リストにストックされている1または2以上の検索対象領域を検索処理する,ように構成してもよい。
【0017】
かかる構成により,検索処理制御部によって検索実行部による検索処理が不許可されている期間(即ち,上記送信側送受信部が表示画面データを送信してから受入可能信号を受信するまでの期間)に,更新イベントが検出され新たな検索対象領域が設定された場合には,この検索対象領域の検索処理はなされず,検索リストにストックされる。これにより,受信側端末装置の受信準備が整っていない当該期間内には,送信側端末装置は,検索処理を行わないようにできるので,全体として検索処理回数を減少させ,送信側端末装置の負荷を低減できる。その後,送信側送受信部が受信側端末装置から受入可能信号を受信した後に,検索処理を許可された検索実行部は,ストックされている検索対象領域を検索処理することができる。従って,当該期間中に生じた更新イベントに対応する更新領域を検出し損なうことがない。
【0018】
また,上記検索対象領域管理部は,検索リストにストックされた複数の検索対象領域の重複部分を調整する,ように構成してもよい。
【0019】
かかる構成により,上記検索処理が不許可されている期間内に,複数の更新イベントが検出され,これらに対応した複数の検索対象領域が検索リストにストックされている場合に,検索対象領域の重複部分を調整できる。これにより,検索処理を許可された検索実行部が,検索処理を実行する際に,当該重複部分を複数回検出処理することがないので,検索処理の効率化,送信側端末装置の負荷低減を図ることができる。
【0020】
また,上記検索処理制御部は,全ての受信側端末装置からの受入可能信号の受信に応じて,検索処理を許可する,ように構成してもよい。
【0021】
かかる構成により,検索処理制御部は,例えば,受信側端末装置の全てから受入可能信号を受信した時点で,上記検索実行部による検索処理を許可することができる。これにより,受信処理能力やネットワークの通信性能などが最も遅い受信側端末装置に応じて,検索処理の許可を制御することができる。このため,送信側端末装置は,全ての受信側端末装置に対して,表示画面データの送信量過大による過負荷を引き起こさせることないよう,好適なタイミングで表示画面データを提供することができる。
【0022】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,コンピュータをして:ネットワークを介して接続された1又は2以上の受信側端末装置に,表示画面データを共有させる送信側端末装置として機能せしめることを特徴とする,プログラムが提供される。このプログラムは,コンピュータをして,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;受信側端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;表示画面データの送信に応じて,検索実行部による検索処理を不許可する,検索処理制御部と;を備え,送信側送受信部は,受信側端末装置から,さらなる表示画面データを受け入れ可能であることを表す受入可能信号を受信し,検索処理制御部は,受入可能信号の受信に応じて検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,送信側端末装置として機能せしめることを特徴とする。
【0023】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,コンピュータをして,ネットワークを介して接続された1又は2以上の受信側端末装置に,表示画面データを共有させる送信側端末装置として機能せしめることを特徴とする,プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は,コンピュータをして,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;受信側端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;表示画面データの送信に応じて,検索実行部による検索処理を不許可する,検索処理制御部と;を備え,送信側送受信部は,受信側端末装置から,さらなる表示画面データを受け入れ可能であることを表す受入可能信号を受信し,検索処理制御部は,受入可能信号の受信に応じて検索処理を許可する,送信側端末装置として機能せしめることを特徴とするプログラムが記録されている。
【0028】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,コンピュータをして,ネットワークを介して接続された1又は2以上の送信側端末装置の表示画面データを共有する受信側端末装置として機能せしめることを特徴とする,プログラムが提供される。このプログラムは,コンピュータをして,送信側端末装置から表示画面データを受信するとともに,さらなる表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を送信側端末装置に対して送信する,受信側送受信部;を備える,受信側端末装置として機能せしめることを特徴とする。
【0029】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,コンピュータをして,ネットワークを介して接続された1又は2以上の送信側端末装置の表示画面データを共有する受信側端末装置として機能せしめることを特徴とするプログラム,が記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。このコンピュータ読み取り可能な記録媒体は,コンピュータをして,送信側端末装置から表示画面データを受信するとともに,さらなる表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を送信側端末装置に対して送信する,受信側送受信部;を備える,受信側端末装置として機能せしめることを特徴とするプログラム,が記録されている。
【0030】
また,上記課題を解決するため,本発明の別の観点によれば,1または2以上の送信側端末装置の表示画面データを,送信側端末装置とネットワークを介して接続された1または2以上の受信側端末装置で共有する表示画面共有方法が提供される。この表示画面共有方法は, 送信側端末装置が,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,表示画面内の更新領域を検出する段階と;送信側端末装置が,受信側端末装置に対して少なくとも更新領域の表示画面データを送信するとともに,検索処理を不許可する段階と;受信側端末装置が,表示画面データを受信するとともに,さらなる表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を送信側端末装置に対して送信する段階と;送信側端末装置が,受入可能信号を受信するとともに,検索処理を許可する段階と;を含むことを特徴とする。
【0031】
かかる構成により,送信側端末装置は,受信側端末装置に対して,送信側端末装置の表示画面上に表示されている表示画面データの少なくとも一部を提供することができる。また,受信側端末装置は,このように送信側端末装置から提供された表示画面データを受信,描画処理して,受信側端末装置の表示画面上に表示させることができる。これにより,送信側端末装置と受信側端末装置との間で,送信側端末装置の表示画面データの少なくとも一部を共有することができる。このとき,送信側端末装置は,受信側端末装置の処理状況を把握できる。このため,送信側端末装置は,受信側端末装置の処理状況などに応じた好適なタイミングで,さらに検索処理を実行して,次の表示画面データを送信することができる。
【0032】
また,上記表示画面共有方法は,さらに,送信側端末装置が,表示画面を更新する可能性のある更新イベントを検出し,検出した更新イベントに対応する表示画面上のウィンドウの範囲情報を生成する段階と;生成されたウィンドウの範囲情報に基づいて,検索対象領域を設定する段階と;を含むように構成してもよい。
【0033】
また,上記検索対象領域を設定する段階は,検索処理が不許可されている場合には,設定した検索対象領域を検索リストにストックしておく段階,を含み;検索対象領域を検索処理する段階は,検索処理が許可された後に,検索リストにストックされている1または2以上の検索対象領域を検索処理する段階,を含む;ように構成してもよい。
【0034】
また,上記検索対象領域を設定する段階は,検索リストにストックされている複数の検索対象領域の重複部分を調整する段階,を含む,ように構成してもよい。
【0035】
また,上記検索処理を許可する段階では,受信側端末装置の全てから受入可能信号を受信した後に,検索処理を許可する,ように構成してもよい。
【0036】
また,上記表示画面共有方法は,さらに,受信側端末装置が,受信した表示画面データを描画処理する段階と;受信側端末装置が,描画処理の完了に応じて受入可能信号を生成する段階と;を含む,ように構成してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0038】
(第1の実施の形態)
まず,本発明の第1の実施の形態にかかる表示画面共有システムおよび表示画面共有方法について説明する。以下では,本実施形態にかかる表示画面共有システムおよび表示画面共有方法を,例えば,データ会議システム(ネットワーク会議システム)およびデータ会議方法に適用した例について説明するが,かかる例に限定されるものではない。
【0039】
<1.システム構成>
まず,図1に基づいて,本実施形態にかかるデータ会議システムの全体構成について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかるデータ会議システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
【0040】
図1に示すように,本実施形態にかかるデータ会議システム1は,例えば,1つの送信側端末装置10aと,1つの受信側端末装置10bと,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bを接続するネットワーク5と,から主に構成される。
【0041】
送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10b(以下では,端末装置10と総称する場合もある。)は,例えば,少なくとも中央演算処理部(CPU)と送受信部と記憶部と表示部とを備えた情報処理装置であり,一般的には,パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置で構成される。なお,これらの端末装置10は,かかるコンピュータ装置に限定されず,例えば,携帯電話,情報家電,携帯端末,PDA,またはテレビ会議機能を備えたコミュニケーション端末などの各種の情報処理装置で構成してもよい。
【0042】
このうち,送信側端末装置10aは,例えば,データ会議における発表者によって利用される端末装置であって,自身の表示画面データを提供(送信)する側の端末装置である。この送信側端末装置10aは,例えば,発表用ソフト,ワープロソフト等の各種のソフトウェアがインストールされており,発表者により指定された,プレゼンテーション内容や発表資料等(以下では,発表内容という。)のデータを,自身の表示画面(例えばデスクトップ画面)上に表示し,当該発表者の操作に応じてその表示内容を随時切り替えることができる。
【0043】
かかる送信側端末装置10aには,送信権7が付与されている。この送信権7は,他の端末装置に対して自身の表示画面データを送信できる権限であり,データ会議における発表者の権限に相当するものである。この送信権7は,データ会議システム1内の複数の端末装置10の中から,発表者が用いる1または2以上の端末装置10に割り当てられるものであるが,図1の例では,1つの端末装置10(即ち,送信側端末装置10a)にのみ割り当てられている。
【0044】
かかる送信権7を有することにより,送信側端末装置10aは,上記のように自身の表示画面上に表示されている画像データ(表示画面データ)の全部または一部を,ネットワーク5を介して受信側端末装置10bに送信することができる。さらに,送信側端末装置10aは,受信側端末装置10bからの受入可能信号に基づいて,上記表示画面データを送信するタイミングを好適に制御できるが,詳細については後述する。
【0045】
一方,受信側端末装置10bは,データ会議における参加者(聞き手)によって利用される端末装置であって,他の端末装置の表示画面データを享受(受信)する側の端末装置である。この受信側端末装置10bは,上記送信側端末装置10aから受信した表示画面データを描画処理して,自身の表示部に表示することができる。また,受信側端末装置10bは,例えば,表示画面データの描画処理が完了した時点で,受入可能信号を生成し,送信側端末装置10aに送信することもできる。
【0046】
ネットワーク5は,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bを相互に双方向通信可能に接続する通信回線網である。このネットワーク5は,例えば,インターネット等の公衆回線網や,WAN,LAN,IP−VPN等の専用回線網などで構成される。また,ネットワーク5の接続媒体は,例えば,FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などによる光ファイバケーブル,Ethernet(登録商標)による同軸ケーブル又はツイストペアケーブル,もしくはIEEE802.11bなど,有線・無線を問わず,衛星通信網なども含むように構成してもよい。なお,本実施形態にかかる端末装置10間においては,表示画面データ等の各種データを,例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)により定められた規約により送受信するように構成されているが,かかる例に限定されず,UDP(User Datagram Protocol)などで送受信するように構成してもよい。
【0047】
上記のような構成のデータ会議システム1では,上記のように,送信側端末装置10aは,自身の表示画面に対応する表示画面データを,ネットワーク5を介して受信側端末装置10bに提供することができる。また,受信側端末装置10bは,提供された表示画面データを描画処理して,自身の表示画面上に表示させることができる。これにより,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bとの間で,送信側端末装置10aの表示画面データを共有することが可能になる。
【0048】
従って,データ会議の参加者は,送信側端末装置10aの表示画面上に表示された発表内容を,受信側端末装置10bを用いてほぼリアルタイムに閲覧することができる。かかるデータ会議では,発表者と参加者が近くにいる場合(例えば,双方が同一の会議室,フロアまたは建物内にいる場合)のみならず,遠隔地にいる場合(例えば,一方が東京本社,他方が北海道支社にいる場合,または一方が自宅,他方が移動中の新幹線の車内にいる場合)などであっても,発表者と参加者の間で発表内容を共有することができるので,発表者及び参加者の所在の自由度が高まり,有用である。
【0049】
このように,データ会議システム1は,2地点以上の離隔地点間をネットワーク5で接続し,送信側端末装置10aの発表画面を受信側端末装置10bで共有することにより,ネットワーク会議,セミナー等のプレゼンテーションなどを円滑に進行させることができる。なお,かかるデータ会議においては,例えば,上記のような表示画面の共有と同時に,発表者または参加者の発言内容等の音声情報を,マイク,スピーカ等からなる別途の音声通信手段(図示せず。)などを用いて,端末装置10間で共有できるように構成してもよい。また,例えば,データ会議システム1とテレビ会議システムなどとを併用し,発表者の映像情報や音声情報等を伝送できるようにしてもよい。
【0050】
また,かかるデータ会議システム1では,上記送信権7を端末装置10間で授受することもできる。具体的には,図1の例では,送信側端末装置10aが有する送信権7を,受信側端末装置10bに譲渡できるようにしてもよい。かかる送信権7の譲渡により,双方の機能を逆転させ,送信側端末装置10aを上記のような受信側端末装置10bとして機能させるとともに,受信側端末装置10bを上記送信側端末装置10aとして機能させることができる。このように,端末装置10間で送信権7を授受可能とすることにより,データ会議の発表者は,いずれの端末装置10を用いたとしても,その端末装置10の表示画面データを他方の端末装置10で共有させて,発表を行うことが可能となる。また,データ会議の参加者間で発表者が順次変更される場合にも対応できる。
【0051】
また,例えば,双方の端末装置10に送信権7をそれぞれ付与することにより,双方の端末装置10が相互に自身の表示画面データの一部を相手側に提供するようにしてもよい。かかる構成により,双方の端末装置10は,相互に表示画面データを共有し合って,それぞれが自身の表示画面上に相手側の表示画面の一部を表示することができる。これにより,データ会議システム1が,データ会議の参加者の双方が同時に発表者となる場合や,相互に発表内容を提示し合って議論する場合などにも対応できるようになる。
【0052】
<2.端末装置の構成>
次に,図2に基づいて,本実施形態にかかる端末装置10の構成について説明する。なお,図2は,本実施形態にかかる端末装置10の概略的な構成を示すブロック図である。
【0053】
図2に示すように,端末装置10は,CPU102と,記憶部104と,入力部106と,表示部108と,送受信部110と,イベント監視部120と,検索部130と,画像描画部140と,から構成されている。
【0054】
CPU102は,例えば,中央演算処理装置などで構成された制御部であり,端末装置10内の各部の処理・命令等を制御することができる。例えば,このCPU102は,記憶部104などに格納された発表用ソフトウェアをはじめとする各種ソフトウェアを起動させ,その動作を制御することができる。
【0055】
記憶部104は,各種のデータおよびプログラム等を一時記録または格納することが可能な記憶用デバイスである。この記憶部104は,例えば,RAM(Read Access Memory),ROM(Read Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM),DRAM(Dynamic RAM),SRAM(Static RAM),SDRAM(SynchronousDRAM),MRAM(Magnetoresistive RAM),ハードディスク,フレキシブルディスク,磁気テープ,光ディスク,などで構成される。
【0056】
この記憶部104は,例えば,発表者が発表内容を説明するために利用する各種の発表用ソフトウェアを記録している。この発表用ソフトウェアの具体例としては,例えば,Microsoft(登録商標)のWord XP(登録商標)などのワープロソフト,Excel XP(登録商標)などの表計算ソフト,PowerPoint XPなどのプレゼンテーション用ソフト(以下ではプレゼン用ソフトという。),Internet Explorer(登録商標)などの閲覧ソフト,などが挙げられる。なお,これらの発表用ソフトウェアは,例えば,各種のディスクドライブを用いて,フレキシブルディスク,CD−ROM,DVD−ROMなどの記録媒体から読み出して起動させてもよく,また,ネットワーク5などを介して外部から配信されたものを起動させてもよい。また,かかる記憶部104の記憶領域の一部には,例えば,後述する検索リスト105が記憶されている。
【0057】
入力部106は,例えば,マウス,トラックボール,トラックパッド,スタイラスペン,またはジョイスティックなどのポインティングデバイスや,キーボードなどから構成された操作手段である。端末装置10の使用者(会議の発表者または参加者など)は,かかる入力部106を操作することにより,端末装置10に対して各種の処理動作を指示したり,各種のデータを入力したりできる。
【0058】
表示部108は,例えば,CRTディスプレイ装置,液晶ディスプレイ(LCD)装置などで構成された表示装置である。この表示部108は,その表示画面上に各種の表示画面データを表示出力することができる。
【0059】
例えば,端末装置10が送信側端末装置10aとして機能する場合の表示部108は,例えば,端末装置10の上記発表用ソフトウェアが起動されると,当該発表用ソフトウェアに対応したウィンドウを,その表示画面の一部または全部の領域に表示する。一方,端末装置10が受信側端末装置10bとして機能する場合の表示部108は,例えば,後述する画像描画部140によって描画処理された表示画面データを,その表示画面の一部または全部の領域に表示する。なお,かかる表示部108が表示する表示画面データは,一般的には,上記発表内容を静的に表示した例えば静止画像データであるが,かかる例に限定されず,上記発表内容が動的に変化する動画像データなどであってもよい。また,かかる表示部108などが,例えば,音声出力部(図示せず。)を備えるように構成し,発表者の発言内容等の音声データなどを音声出力できるようにしてもよい。
【0060】
送受信部110は,ネットワーク5と接続されており,他の端末装置10との間で各種のデータを送受信することができる。この送受信部110は,例えば,送信側送受信部112と,受信側送受信部114と,を備える。
【0061】
送信側送受信部112は,例えば,端末装置10が送信側端末装置10aとして機能する場合に動作する送受信部である。この送信側送受信部112は,例えば,後述する検索部130から入力された表示画面データを,エンコードした上で,受信側端末装置10bに送信する。また,かかる送信側送受信部112は,受信側端末装置10bが送信した受入可能信号を受信して,後述する検索部130に出力する。
【0062】
一方,受信側送受信部114は,例えば,端末装置10が受信側端末装置10bとして機能する場合に動作する送受信部である。この受信側送受信部114は,例えば,送信側端末装置10aが送信した表示画面データをネットワーク5を介して受信し,受信した表示画面データをデコードした上で画像描画部140に出力する。
【0063】
また,かかる受信側送受信部114は,例えば,画像描画部140からの通知を受けると,受信側端末装置10b側で表示画面データの例えば描画処理が完了したため次の表示画面データを受け入れ可能となった旨を表す受入可能信号を生成する。即ち,この受信側送受信部114は本実施形態にかかる受入可能信号生成部(図示せず。)としても構成されている。なお,この受入可能信号生成部は,例えば,受信側送受信部114とは独立して構成されてもよい。
【0064】
さらに,受信側送受信部114は,送信側端末装置10aに対して,ネットワーク5を介して当該受入可能信号を送信することで,例えば,受信側端末装置10b側で当該表示画面データの描画処理が完了し,さらなる表示画面データを受入可能となった旨を通知することができる。
【0065】
なお,この受信側送受信部114は,例えば,送信されてきた表示画面データの受信処理が完了した時点で(例えば,当該表示画面データのデコードや描画処理を実行する前に),上記受入可能信号を生成して送信側端末装置10aに送信するようにしてもよい。この場合には,受入可能信号が,上記表示画面データの受信処理完了信号として機能する。なお,この受入可能信号としては,例えば,TCP/IPネットワーク上での送受信動作終了信号として一般的に用いられているACK(Acknowledgement:肯定応答)などを利用してもよい。
【0066】
イベント監視部120は,例えば,上記送信側端末装置10aの表示画面上に何らかの画像が描画される可能性のある更新イベントの発生を検出することができる。この更新イベントの具体例としては,例えば,発表者による入力部106の操作(マウスのクリック,キーボード操作等)や,各種ソフトウェアの起動などである。また,イベント監視部120は,上記更新イベントが発生したことを検出すると,例えば,当該更新イベントに対応するウィンドウを特定し,このウィンドウのウィンドウ範囲情報を生成する。このウィンドウ範囲情報は,例えば,当該ウィンドウの表示画面上での位置および大きさ等を表す座標情報などである。一般的には,表示画面上に表される発表用ソフトウェアのウィンドウは,例えば矩形状を有しているで,上記ウィンドウ範囲情報は,例えばこの矩形範囲を特定可能な例えば2つの座標情報などとすることができる。さらに,イベント監視部120は,このように生成したウィンドウ範囲情報を検索部130に出力する。
【0067】
検索部130は,例えば,上記ウィンドウ範囲情報に基づいて表示画面内の検索対象領域を設定し,この検索対象領域を検索する機能を有する。かかる検索部130は,例えば,検索対象領域管理部132と,検索実行部134と,検索処理制御部136とを備える。
【0068】
検索対象領域管理部132は,例えば,上記イベント監視部120からの通知を受けると,上記ウィンドウ範囲情報に基づいて,表示画面内の検索対象領域を設定する。より詳細には,検索対象領域管理部132は,例えば,上記更新イベントが発生したウィンドウのウィンドウ範囲情報によって特定される表示画面上の少なくとも一部の領域を,検索対象領域として設定する。さらに,検索対象領域管理部132は,例えば,上記のように設定した検索対象領域を,記憶部104の検索リスト105に記録する。また,この検索対象領域管理部132は,例えば,上記検索リスト105に複数の検索対象領域が記録されている場合には,これらが相互に重複しているか否かを検出し,重複部分がある場合には,検索対象領域を再設定して重複部分を調整することができる。この重複部分の調整処理の詳細については後述する。さらに,検索対象領域管理部132は,例えば,検索実行部134が検索対象領域内の検索処理を完了した時点で,検索リスト105に記録されている検索対象領域を消去する。
【0069】
検索実行部134は,例えば,上記検索リスト105に記録されている1または2以上の検索対象領域を検索処理して,表示画面が更新されている更新領域を検出することができる。より詳細には,この検索実行部134は,例えば,設定された検索対象領域において,前回の検索処理時に利用された表示画面データ(比較用表示画面データ)と,現在,表示部108に表示されている表示画面データ(実際の表示画面データ)とを,例えば所定のブロック単位で比較して,更新領域の検出を試みる。かかる比較・検出処理により,実際に更新領域があった場合には,検索実行部134は,例えば,かかる更新領域に対応する表示画面データを抽出して,送信側送受信部112に出力する。なお,この抽出された表示画面データには,例えば,当該更新領域の表示画面上での位置を示す座標情報なども含まれている。
【0070】
検索処理制御部136は,上記のような検索実行部134の検索処理を許可/不許可することができる。より詳細には,検索処理制御部136は,例えば,上記検索実行部134が表示画面データを送信側送受信部112に対して出力した時点(或いは,送信側送受信部112が受信側端末装置10bに当該表示画面データを送信した時点)で,検索フラグをオフにして,それ以後の上記検索実行部134による検索処理を不許可とする。一方,検索処理制御部136は,例えば,送信側送受信部112から当該表示画面データについての上記受入可能信号が入力された時点(或いは,送信側送受信部112が受信側端末装置10bから当該受入可能信号を受信した時点)で,検索フラグをオンにして,それ以後の上記検索実行部134による検索処理を許可する。換言すると,検索処理制御部136は,例えば,受信側端末装置10bに表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,上記検索実行部134の検索処理を待機(不能化)させ,それ以外の期間では,上記検索実行部134の検索処理を可能化するように制御することができる。
【0071】
かかる構成により,検索部130は,例えば,上記受入可能信号を受信するまでの期間で,たとえ更新イベントが発生したとしても,その後さらに更新イベントが発生する可能性を考慮して,検索処理を待機することができる。これにより,無駄となるおそれのある検索処理を実行しないようにし,当該検索処理の効率化,送信側端末装置10aの負荷の低減を図ることができる。
【0072】
画像描画部140は,例えば,端末装置10が受信側端末装置10bとして機能する場合に動作する。この画像描画部140は,受信側送受信部114から入力された表示画面データを描画処理して,上記表示部108の表示画面上に表示させる。これにより,受信側端末装置10bは,その表示画面上に,送信側端末装置10aの表示画面の少なくとも一部を再現することができる。また,画像描画部140は,例えば,かかる描画処理が完了した時点で,当該表示画面データに関する描画処理が完了した旨を受信側送受信部114に対して通知する。
【0073】
なお,上記説明したような,送信側送受信部112,受信側送受信部114,イベント監視部120,検索部130,画像描画部140などは,上記のような処理機能を実現できるものであれば,例えば,専用装置(ハードウェア)として構成されてもよく,或いは,端末装置10にアプリケーションプログラムをインストールすることで構成されてもよい。さらに,後者の場合,上記アプリケーションプログラムは,上記端末装置10に対して,CD−ROM等の記録媒体によって提供されてもよく,或いは,ネットワーク5を介して外部からダウンロードすることで提供されてもよい。また,当該アプリケーションプログラムは,予め,上記各端末装置10内の記憶部104または外部インタフェース(図示せず。)等に接続された周辺機器などに格納されていてもよい。
【0074】
以上,本実施形態にかかる端末装置10の概略的な構成について説明した。本実施形態では,上述したような端末装置10の構成は,例えば,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの双方の構成に該当するものである。かかる構成によれば,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの双方が,表示画面データを送信する側(発表者側)の端末装置,または受信する側(参加者側)の端末装置のいずれとしても機能しうるので,データ会議システム1内で上記のような送信権7の授受が可能となる。
【0075】
しかし,例えば,送信権7を端末装置10間で授受しない場合(即ち,発表者が用いる端末装置10が予め固定されている場合)には,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの双方が,必ずしも上記のような各部を全て具備する必要はない。より詳細には,端末装置10が受信側端末装置10bとしてのみ機能すればよい場合には,例えば,少なくとも上記CPU102,記憶部104,入力部106,表示部108,送信側送受信部112,イベント監視部120および検索部130を具備すればよい。また,端末装置10が受信側端末装置10bとしてのみ機能すればよい場合には,例えば,少なくとも上記CPU102,記憶部104,入力部106,表示部108,受信側送受信部114および画像描画部140を具備すればよい。
【0076】
<3.データ会議システムの概略的な動作>
次に,図3に基づいて,本実施形態にかかるデータ会議システム1の概略的な動作フローついて説明する。図3は,本実施形態にかかるデータ会議システム1の概略的な動作フローを説明するためのブロック図である。なお,図3では,説明の便宜上,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの主要な各部のみを表示してある。
【0077】
図3に示すように,まず,データ会議システム1が動作し,送信側端末装置10aによる表示画面データの提供が始まると,イベント監視部120が動作し,上記更新イベントの監視を開始する。この監視中に,発表者が発表画面を切り替えるためにマウスをクリックなどして更新イベントが発生すると,イベント監視部120は更新イベントが発生した旨を検索部130に通知する(▲1▼)。この通知処理は,実際には,イベント監視部120が,例えば,当該更新イベントに対応するウィンドウ範囲情報を送信することによってなされる。なお,かかる1回の通知後も,イベント監視部120は,更新イベントの監視を継続して行い,新たな更新イベントの発生を検出した場合には,随時,検索部130に通知する。
【0078】
次いで,検索部130は,上記イベント監視部120からの通知を受けると,ウィンドウ範囲情報に基づいて検索対象領域を設定する。さらに,検索部130は,例えば,検索処理が許可状態にある場合には,設定した検索対象領域を直ちに検索処理する。この検索処理の結果,検索対象領域内に更新領域があった場合には,検索部130は,当該更新領域の表示画面データを送信側送受信部112に出力する(▲2▼)とともに,その後の検索処理を不許可とする。
【0079】
その後,送信側送受信部112は,入力された表示画面データをエンコードした後,この表示画面データをネットワーク5を介して受信側送受信部114に送信する(▲3▼)。以上までで,送信側端末装置10aによる1回の表示画面データ提供処理が完了する。
【0080】
次いで,受信側端末装置10b側では,受信側送受信部114が上記更新領域の表示画面データを受信して(▲4▼),かかる表示画面データをデコードした上で画像描画部140に出力する(▲5▼)。さらに,画像描画部140は,入力された表示画面データを描画処理して,受信側端末装置10bの表示画面上に表示させた後,当該描画処理が完了した旨を受信側送受信部114に通知する(▲6▼)。その後,受信側送受信部114は,受入可能信号を生成して,この受入可能信号をネットワーク5を介して送信側送受信部112に送信する(▲7▼)。
【0081】
次いで,送信側端末装置10a側では,送信側送受信部112は,受信側送受信部114から受入可能信号を受信して(▲8▼),この受入可能信号を検索部130に出力する(▲9▼)。すると,検索部130は,その後の検索処理を許可する。この結果,上記のように表示画面データを送信してから受入可能信号が戻ってくるまでの間に,新たな更新イベントが発生し,この更新イベントに対応する1または2以上の検索対象領域が検索リスト105にストックされている場合には,検索部130は,イベント監視部120からの通知を待たずに,ストックされている検索対象領域を検索する。これにより,新たな更新領域が検出された場合には,当該更新領域の表示画面データを抽出して出力し(▲2▼),その後の検索処理を再び不許可とする。その後は,上記▲3▼〜▲9▼,▲2▼と同様の処理フローを繰り返す。
【0082】
上記のように,送信側端末装置10aが自身の表示画面のうち更新領域の表示画面データを所定の条件の下で順次,検索・送信するとともに,受信側端末装置10bがこの表示画面データを順次,受信・再生することで,データ会議の発表者が提示する表示画面を双方の端末装置10間で共有することができる。
【0083】
<4.端末装置各部の詳細な動作>
次に,本実施形態にかかる送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの主要な各部の動作ついて詳細に説明する。
【0084】
<4.1 イベント監視部の動作>
まず,図4〜図7に基づいて,本実施形態にかかる送信側端末装置10aのイベント監視部120の動作フローについて説明する。なお,図4は,本実施形態にかかるイベント監視部120の動作フローを示すフローチャートである。また,図5は,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの表示画面の具体例を示す説明図である。また,図6は,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの表示画面上におけるウィンドウ範囲情報および検索対象領域の具体例を示す説明図である。
【0085】
図4に示すように,まず,ステップS100では,更新イベントが発生したか否かが検出される(ステップS100)。この更新イベントは,上述したように,送信側端末装置10aの表示画面を更新する可能性のあるイベントであり,具体的には,発表者によるマウスのクリック,キーボード操作等,またはアプリケーションの起動などである。かかる更新イベントの発生に伴って,ウィンドウの新規生成,移動,開閉若しくは消去,または,ウィンドウ内での発表用スライドの切り替え,ウィンドウ内への発表内容の追加若しくは削除,などの表示画面を変更するような描画処理が起こりうる。
【0086】
このため,イベント監視部120は,例えば,発表者によるプレゼンテーションの開始時およびその最中などには,送信側端末装置10aにおいて上記更新イベントが発生するか否かを常に監視している。かかるイベント監視部120による監視処理は,例えば,CPU102へのアクセスにより発表用ソフトウェア等の起動状況を検出したり,入力部106が生成した信号を検出したりすることによって実現できる。かかる監視処理により,更新イベントの発生が検出された場合には,ステップS102に進み,一方,更新イベントの発生が検出されない場合には,さらに本ステップでの監視処理が継続される。
【0087】
ここで,表示画面の更新処理と,イベント監視部120による監視処理について,具体例を挙げて説明する。図5(a)に示すように,例えば,送信側端末装置10aの表示画面200上にプレゼン用ソフトのウィンドウ202と,表計算ソフトのウィンドウ204とが表示された状態で,発表者によるプレゼンテーションが進行していた場面を想定する。発表者は,表示画面200上に表示されている「来年度の経営指針」に関する発表用スライド(1)についての説明後,次の発表用スライド(2)に切り替える場合には,マウスを操作してポインタ206を移動させて,発表用スライド(2)のマークを選択してクリックする。すると,図5(b)に示すように,プレゼン用ソフトのウィンドウ202内には,「コスト削減」に関する発表用スライド(2)が表示される。この結果,送信側端末装置10aの表示画面上で,プレゼン用ソフトのウィンドウ202内の発表画面が切り替えられ,発表内容が更新されたこととなる。また,イベント監視部120は,例えば,上記のような発表者によるマウス操作を検出することにより,更新イベントが発生したと判断することができる。
【0088】
次いで,ステップS102では,ウィンドウ範囲情報が生成される(ステップS102)。イベント監視部120は,更新イベントの発生を検出した場合には,当該更新イベントに対応したウィンドウ範囲情報を生成する。
【0089】
ここで,かかるウィンドウ範囲情報の生成処理について,上記図5に示した具体例に対応した図6に基づいて,より詳細に説明する。図5に示した例では,プレゼン用ソフトのウィンドウ202に関して更新イベントが発生しているので,イベント監視部120は,かかるウィンドウ202の表示範囲を表すウィンドウ範囲情報を生成する。即ち,図6に示すように,かかるウィンドウ202の表示範囲は,例えば,矩形のウィンドウ202の左上の座標(x1,y1)および右下の座標(x2,y2)で特定することができる。そこで,イベント監視部120は,当該ウィンドウ202に対応するウィンドウ範囲情報として,例えば,上記2つの座標情報を生成する。
【0090】
さらに,ステップS104では,更新イベントが発生した旨が検索部130に通知される(ステップS104)。イベント監視部120は,上記生成したウィンドウ範囲情報を検索部130に出力する。これにより,イベント監視部120は,上記更新イベントが発生したこと,および当該ウィンドウ範囲情報で特定される矩形領域内に表示内容の更新が起こっている可能性があることを,検索部130に対して通知できる。
【0091】
<4.2 検索部の動作>
次に,図7〜図9に基づいて,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの検索部130の動作フローについて説明する。なお,図7は,本実施形態にかかる検索部130の動作フローを示すフローチャートである。また,図8は,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの表示画面上における検索対象領域および更新領域の具体例を示す説明図である。また,図9は,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの検索リスト105にストックされている検索対象領域の調整処理の具体例を示す説明図である。
【0092】
まず,図7に示すように,ステップS200では,検索部130は,イベント監視部120または送信側送受信部112のいずれかから通知を受けるまで待機している(ステップS200)。
【0093】
次いで,ステップS202では,通知を受けた相手先が,イベント監視部120または送信側送受信部112のいずれであるかが判定される(ステップS202)。イベント監視部120から更新イベントが発生した旨の通知を受けた場合には,ステップS204に進み,一方,送信側送受信部112から受入可能信号を受信した旨の通知を受けた場合には,ステップS220に進む。
【0094】
以下では,説明の便宜上,検索部130に対して,▲1▼イベント監視部120から通知があった場合と,▲2▼送信側送受信部112から通知があった場合とで,分けて説明する。
【0095】
(▲1▼ ステップS202でイベント監視部120から通知があった場合)
まず,ステップS204では,検索対象領域管理部132が検索対象領域を設定して,検索リスト105に記録する(ステップS204)。本ステップは,検索部130が,イベント監視部120から更新イベント発生の通知を受け,当該イベントに対応するウィンドウのウィンドウ範囲情報を取得した場合の処理である。この場合には,検索対象領域管理部132は,例えば,取得したウィンドウ範囲情報に基づいて検索対象領域を設定し,設定した検索対象領域を検索リスト105に追加記録する。
【0096】
ここで,かかる検索対象領域の設定処理について,上記図6に示した具体例を利用して,より詳細に説明する。図6に示した例では,更新イベントが発生したウィンドウ202に対応するウィンドウ範囲情報(x1,y1),(x2,y2)が生成されている。かかる場合には,検索対象領域管理部132は,例えば,このウィンドウ範囲情報により特定される領域(即ち,当該ウィンドウ202の外縁である矩形枠で囲まれる領域)を,検索対象領域210として設定する。
【0097】
このように,本実施形態では,検索対象領域管理部132は,例えば,更新イベントに対応するウィンドウ202の範囲のみを検索対象領域210として設定する。これにより,更新イベントが生じたウィンドウ202の位置及び範囲に応じて,設定される検索対象領域の範囲を動的に変化させることができる。しかし,検索対象領域の設定処理は,かかる例に限定されるものではなく,例えば,ウィンドウ202の一部の範囲だけをさらに抽出して,検索対象領域として設定してもよい。また,更新イベントが発生したウィンドウとは無関係に,表示画面200全体,或いは表示画面200から切り出した所定枠内の領域などの固定領域を,検索対象領域として静的に設定することも可能である。
【0098】
その後,ステップS206では,検索フラグのオン/オフが判別される(ステップS206)。検索処理制御部136は,検索フラグのオン/オフを判別することにより,検索実行部134による検索処理を実行させるか否かを判断する。検索フラグがオンである場合には,検索処理が許可されている状態であるので,ステップS208に進む。一方,検索フラグがオフである場合には,検索処理が不許可されている状態であるので,ステップS218に進む。
【0099】
次いで,ステップS208では,検索リスト105内に記録されている検索対象領域が検索処理される(ステップS208)。検索実行部134は,記録部104にアクセスして,検索リスト105に記録されている検索対象領域を取得する。次いで,検索実行部134は,かかる検索対象領域を検索処理し,更新領域の検出を試みる。
【0100】
さらに,ステップS210では,上記のように検索処理が成された検索対象領域が検索リスト105から消去される(ステップS210)。
【0101】
その後,ステップS212では,更新領域の有無が判断される(ステップS212)。上記ステップS208での検索実行部134による検索処理の結果,更新領域が検出された場合には,ステップS214に進み,一方,更新領域が検出されなかった場合には,ステップS200に戻り,検索部130は,再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0102】
ここで,検出された更新領域の具体例について説明する。図8に示すように,検索対象領域210を検索した結果,例えば,2つの更新領域220a,220bが検出されている。更新領域220aは,図5で説明したポインタ206の移動と,スライド選択部分の選択内容の変化に起因して,表示内容が更新されたウィンドウ202内の左上の領域である。この更新領域220aの範囲は,(x3,y3),(x4,y4)で特定される。また,更新領域220bは,図5で説明した発表用スライドの切り替えに起因して,表示内容が更新されたウィンドウ202内の中央部分の領域である。この更新領域220bの範囲は,(x5,y5),(x6,y6)で特定される。かかる例のように,更新領域220は,1回の検索処理で複数検出される場合もある。また,更新領域220の範囲は,例えば,表示画面上の更新された部分を含む最小限の範囲となるように設定されるので,送信する表示画面データのデータ量を低減することができる。
【0103】
次いで,ステップS214では,更新領域が検出された旨が送信側送受信部112に通知される(ステップS214)。具体的には,検索部130は,上記検出した1または2以上の更新領域に含まれる表示画面データを抽出し,送信側送受信部112に出力する。
【0104】
さらに,ステップS216では,検索フラグがオフにされる(ステップS216)。検索処理制御部134は,検索フラグをオフにして,それ以後の上記検索実行部134による検索処理を不許可とする。本ステップ後は,ステップS200に戻り,検索部130は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0105】
一方,ステップS218では,検索リスト105内の検索対象領域が調整される(ステップS218)。上記ステップS206で,検索フラグがオフであると判断された場合には,ステップS206で設定された検索対象領域は,例えば,検索リスト105にストックされ,かかる検索対象領域の検索処理が直ちに行われることはない。さらに,かかるストックが繰り返されることにより,検索リスト105内に複数の検索対象領域がストックされた状態となる場合がある。この場合には,検索対象領域管理部132は,これら複数の検索対象領域の重複部分を調整する処理を行う。
【0106】
ここで,かかる検索対象領域の調整処理について,図9に基づいて,具体例を挙げながらより詳細に説明する。図9(a)に示すように,予め,検索リスト105に比較的小さい検索対象領域210aがストックされていた状態で,さらに,検索対象領域210a全体を包含するような検索対象領域210bが,新たに設定されストックされたとする。この場合には,検索対象領域管理部132は,検索対象領域210aを削除して,検索対象領域210bだけを残すような調整処理を行う。さらに,検索対象領域210bの一部と重複するような検索対象領域210cが,新たに設定されたとする。この場合には,検索対象領域管理部132は,例えば,図9(b)に示すように,元の検索対象領域210bおよび検索対象領域210cの全てが含まれるような,3つの矩形の検索対象領域210d,210e,210fを新たに設定して,検索リスト105を更新する。
【0107】
このような調整処理により,後に検索処理が許可されてステップS208で検索処理を行う際に,検索対象領域の重複部分を複数回検索することを防止できるので,検索処理効率を向上させることができる。なお,本ステップの終了後には,ステップS200に戻り,検索部130は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0108】
(▲2▼ ステップS202で送信側送受信部112から通知があった場合)
まず,ステップS220では,検索フラグがオンにされる(ステップS220)。本ステップは,検索部130が,送信側送受信部112から受入可能信号を受信した旨の通知を受けた場合の処理である。このように送信側送受信部112が受入可能信号を受信するのは,例えば,上記ステップS214で表示画面データを出力した後,当該表示画面データに関して受信側端末装置10b側で描画処理が完了し,その旨の通知があった場合である。このため,このように表示画面データを出力してから,かかる受入可能信号を受信するまでの期間は,検索部130では検索フラグがオフとなっており,検索処理が不許可(待機)されていたこととなる。従って,かかる期間に1または2以上の更新イベントが発生し,新たな検索対象領域が設定されていたとしても,実際に検索処理は成されず,これらの検索対象領域は検索リスト105内にストックされている。そこで,本ステップでは,その後の検索処理を許可すべく,検索処理制御部136が検索フラグをオンにする。
【0109】
次いで,ステップS222では,検索リスト105内に検索対象領域がストックされているか否かが判定される(ステップS222)。上記検索処理の不許可(待機)期間中に,更新イベントが発生せず検索対象領域が設定されなかった場合には,検索リスト105には検索対象領域がストックされていない。この場合には,ステップS200に戻り,検索部130は再び外部からの通知を待機する状態となる。一方,上記検索処理の不許可期間中に,1または2以上の検索対象領域が設定されて,検索リスト105にストックされている場合には,ステップS208に進む。
【0110】
さらに,ステップS208では,検索リスト105内にストックされている検索対象領域が検索処理される(ステップS208)。検索実行部134は,記録部104にアクセスして,検索リスト105にストックされている1または2以上の検索対象領域を取得して検索処理を実行する。この際,上記図9で説明したように,検索対象領域が好適に調整されているので,検索実行部134は,ストックされている矩形の検索対象領域を容易かつ迅速に検索処理することができる。
【0111】
その後は,上記と同様にしてステップS210〜S216の処理を実行した後,ステップS200に戻り,検索部130は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0112】
<4.3 送信側送受信部の動作>
次に,図10に基づいて,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの送信側送受信部112の動作フローについて説明する。なお,図10は,本実施形態にかかる送信側送受信部112の動作フローを示すフローチャートである。
【0113】
図10に示すように,まず,ステップS300では,送信側送受信部112は,検索部130または受信側送受信部114のいずれかから通知を受けるまで待機している(ステップS300)。
【0114】
次いで,ステップS302では,送信側送受信部112は,通知を受けた相手先が検索部130または受信側端末装置10bの受信側送受信部114のいずれであるかを判定する(ステップS302)。検索部130から更新領域を検出した旨の通知を受けた場合(即ち,更新領域の表示画面データが入力された場合)には,ステップS304に進み,一方,受信側送受信部114から受入可能信号を受信した場合には,ステップS306に進む。
【0115】
さらに,ステップS304では,送信側送受信部112が,検索部130に対して受入可能信号を受信した旨を通知する(ステップS304)。本ステップの終了後には,ステップS300に戻り,送信側送受信部112は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0116】
一方,ステップS306では,送信側送受信部112が,検索部130から入力された更新領域の表示画面データを,例えばMPEG方式などでエンコードする(ステップS306)。
【0117】
次いで,ステップS308では,送信側送受信部112は,上記ステップS306でエンコードした表示画面データを,ネットワーク5を介して受信側端末装置10bに送信する(ステップS308)。本ステップの終了後には,ステップS300に戻り,送信側送受信部112は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0118】
<4.4 受信側送受信部の動作>
次に,図11に基づいて,本実施形態にかかる受信側端末装置10bの受信側送受信部114の動作フローについて説明する。なお,図11は,本実施形態にかかる受信側送受信部114の動作フローを示すフローチャートである。
【0119】
図11に示すように,まず,ステップS400では,受信側送受信部114は,画像描画部140または送信側端末装置10aの送信側送受信部112のいずれかから通知を受けるまで待機している(ステップS400)。
【0120】
次いで,ステップS402では,受信側送受信部114が,通知を受けた相手先が,画像描画部140または送信側端末装置10aの送信側送受信部112のいずれであるかを判定する(ステップS402)。画像描画部140から表示画面データの描画処理が完了した旨の通知を受けた場合には,ステップS404に進み,一方,送信側送受信部112から表示画面データを受信した場合には,ステップS408に進む。
【0121】
さらに,ステップS404では,受信側送受信部114が,例えば,受信した表示画面データの描画処理が完了したことを表す受入可能信号を生成する(ステップS404)。
【0122】
その後,ステップS406では,受信側送受信部114が,上記ステップS404で生成した受入可能信号を,ネットワーク5を介して送信側端末装置10aの送信側送受信部112に送信する(ステップS406)。本ステップの終了後には,ステップS400に戻り,受信側送受信部114は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0123】
一方,ステップS408では,受信側送受信部114は,送信側端末装置10aから受信した更新領域の表示画面データをデコードする(ステップS408)。
【0124】
次いで,ステップS410では,受信側送受信部114は,上記ステップS408でデコードした表示画面データを,画像描画部140に出力する(ステップS410)。本ステップの終了後には,ステップS400に戻り,受信側送受信部114は再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0125】
<4.5 画像描画部の動作>
次に,図12に基づいて,本実施形態にかかる受信側端末装置10bの画像描画部140の動作フローについて説明する。なお,図12は,本実施形態にかかる画像描画部140の動作フローを示すフローチャートである。
【0126】
図12に示すように,まず,ステップS500では,画像描画部140は,受信側送受信部114から通知を受けるまで待機している(ステップS500)。
【0127】
次いで,ステップS502では,表示画面データが描画処理される(ステップS502)。画像描画部140は,受信側送受信部114から表示画面データが入力されると,かかる表示画面データを描画処理して,受信側端末装置10bの表示部108の表示画面上に表示させる。このとき,かかる表示画面上では,例えば,送信側端末装置10a側で更新された更新領域に相当する部分のみが更新表示され,その他の領域は元の表示画面データがそのまま表示される。このような,送信側端末装置10aから提供された表示画面データの描画・表示処理の結果,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bの表示画面の共有が実現されたこととなる。
【0128】
さらに,ステップS504では,受信側送受信部114に対して表示画面データの描画処理が完了した旨を通知する。(ステップS504)。本ステップの終了後には,ステップS500に戻り,画像描画部140は,再び外部からの通知を待機する状態となる。
【0129】
<5.データ会議方法>
次に,図13〜図15に基づいて,上記のようなデータ会議システム1を用いた本実施形態にかかるデータ会議方法について説明する。なお,図13は,本実施形態にかかるデータ会議方法を示すフローチャートである。また,図14は,本実施形態にかかるデータ会議方法における完了通知待ちサブルーチンを示すフローチャートである。また,図15は,本実施形態にかかるデータ会議方法における完了通知取得後サブルーチンを示すフローチャートである。
【0130】
図13に示すように,まず,ステップS600では,データ会議が開始される(ステップS600)。送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの準備が完了し,ネットワーク5を介した双方間のデータ伝送も可能な状態となる。
【0131】
次いで,ステップS602では,送信側端末装置10aで発表用ソフトウェアが起動される(ステップS602)。送信側端末装置10a側では,発表者により,データ会議で発表するために必要な発表用ソフトウェアが起動され,発表内容のデータファイルが読み込まれる。これによって,送信側端末装置10aの表示画面上には,例えば,発表用ソフトウェアのウィンドウが表示され,このウィンドウの内部に最初の発表画面が表示される。
【0132】
さらに,ステップS604では,送信側端末装置10aが,最初の表示画面データを受信側端末装置10bに送信する(ステップS604)。送信側端末装置10aは,例えば,自身の表示画面全体の表示画面データ,あるいは発表用ソフトウェアのウィンドウに対応する範囲の表示画面データなどを,デコードし,ネットワーク5を介して受信側端末装置10bに送信する。
【0133】
その後,ステップS606では,その後の送信側端末装置10aの検索処理が不許可とされる(ステップS606)。送信側端末装置10aは,例えば,ステップS604で送信した表示画面データに対応する受入可能信号が受信側端末装置10bから戻ってくるまでの期間は,次の表示画面データを送信しないようにするべく,検索フラグをオフにして検索処理を不許可とする。これにより,たとえ送信側端末装置10a側で,更新イベントが発生したとしても,当該検索処理を行わずに待機することとなる。
【0134】
次いで,ステップS608では,送信側端末装置10aは,かかる待機期間中の動作フローである完了通知待ちサブルーチンを実行する(ステップS608)。ここで,図14に基づいて,送信側端末装置10aの完了通知待ちサブルーチンについて,より詳細に説明する。
【0135】
図14に示すように,まず,ステップS6080では,更新イベントの監視がなされる(ステップS6080)。イベント監視部120によって,送信側端末装置10aに更新イベントが発生したか否かが継続的に監視される。更新イベントの発生を検出した場合には,ステップS6082に進む。
【0136】
次いで,ステップS6082では,検索対象領域が設定される(ステップS6082)。イベント監視部120は,発生した更新イベントに対応するウィンドウの範囲情報を生成する。さらに,検索対象領域管理部132は,例えば,かかるウィンドウ範囲情報で特定される表示画面上の矩形領域内を,検索対象領域として設定する。
【0137】
さらに,ステップS6084では,検索対象領域が検索リスト105にストックされる(ステップS6084)。検索対象領域管理部132は,例えば,設定した検索対象領域を,検索リストに追加記録してストックする。なお,この時点では,検索実行部134による検索処理が不許可された状態であるので,この検索対象領域が直ちに検索処理されることはない。従って,新たな表示画面データが受信側端末装置10bに送信されることもない。
【0138】
その後,ステップS6086では,検索リスト105内の検索対象領域が調整される(ステップS6086)。検索対象領域管理部132は,検索リスト105内に複数の検索対象領域がストックされ,それらが相互に重複している場合には,この重複部分を調整する処理を行う。本ステップの終了後は,ステップS6080に戻り,受入可能信号を受信するまで,上記S6080〜S6086と同様な処理を繰り返す。以上で完了通知待ちサブルーチンの説明を終了する。
【0139】
ところで,送信側端末装置10aでこのような完了通知待ちサブルーチンが実行されている間,受信側端末装置10b側では,図13に示すように,ステップS610〜ステップS616の処理がなされる。
【0140】
詳細には,まず,ステップS610では,受信側端末装置10bが,送信側端末装置10aから送信された最初の表示画面データを受信する(ステップS610)。次いで,ステップS612では,この表示画面データをデコードした上で描画処理して,自身の表示画面上に表示させる(ステップS612)。これにより,受信側端末装置10bを利用している参加者は,例えば,最初の発表画面を閲覧することができる。次いで,ステップS614では,当該最初の表示画面データの描画・表示処理が完了し,次の表示画面データを受け入れ可能となった旨の受入可能信号を生成する(ステップS614)。さらに,ステップS616では,受信側端末装置10bが,生成した受入可能信号をネットワーク5を介して送信側端末装置10aに送信する(ステップS616)。
【0141】
この結果,ステップS618で,送信側端末装置10aが受入可能信号を受信する(ステップS618)と,上記完了通知サブルーチン(ステップS608)が終了する。
【0142】
次いで,ステップS620では,その後の送信側端末装置10aの検索処理が許可される(ステップS620)。送信側端末装置10aは,上記最初の表示画面データに対応する受入可能信号の受信により,受信側端末装置10bが新たな表示画面データを好適に処理可能な状態となったと判断し,検索フラグをオンにして,その後の検索処理を許可する。これにより,以降のステップでは,すでに検索リスト105に検索対象領域がストックされている場合や,その後に更新イベントが発生し検索対象領域が新たに設定された場合には,これらの検索対象領域の検索処理が実行可能となる。
【0143】
さらに,ステップS622では,送信側端末装置10aは,受入可能信号を取得した後の動作フローである完了通知取得後サブルーチンを実行する(ステップS622)。ここで,図15に基づいて,送信側端末装置10aの完了通知取得後サブルーチンについて,より詳細に説明する。
【0144】
図15に示すように,まず,ステップS6220では,検索リスト105に検索対象領域がストックされているか否かが判定される(ステップS6220)。検索対象領域がストックされている場合には,ステップS6222に進み,一方,検索対象領域がストックされていない場合には,ステップS6226に進む。
【0145】
次いで,ステップS6222では,ストックされている検索対象領域が検索処理される(ステップS6222)。検索実行部134は,ストックされている1または2以上の検索対象領域内において,前回送信した表示画面データと,現在の表示画面データとを比較する検索処理を行う。
【0146】
さらに,ステップS6224では,更新領域の有無が判定される(ステップS6224)。検索実行部134は,上記ステップS6222での検索処理の結果,更新領域を検出した場合には,この検索対象領域に対応する現在の表示画面データを抽出して,送信側送受信部112に出力する。この場合には,完了通知取得後サブルーチンが終了する。一方,上記検索処理の結果,更新領域を検出しなかった場合には,ステップS6226に進む。
【0147】
その後,ステップS6226では,更新イベントの監視がなされる(ステップS6226)。本ステップは,例えば,上記ステップS6220で検索リスト105に検索対象領域がストックされていないと判定された場合,または,上記ステップS6224で更新領域が検出されなかった場合,の後フローである。本ステップでは,イベント監視部120によって,送信側端末装置10aに更新イベントが発生したか否かが継続的に監視される。更新イベントの発生を検出した場合には,ステップS6227に進む。
【0148】
次いで,ステップS6227では,検索対象領域が設定される(ステップS6227)。イベント監視部120は,発生した更新イベントに対応するウィンドウの範囲情報を生成する。さらに,検索対象領域管理部132は,例えば,かかるウィンドウ範囲情報で特定される表示画面上の矩形領域内を,検索対象領域として設定する。なお,この時点では,検索実行部134による検索処理が許可された状態であるので,本ステップで設定された検索対象領域は,次のステップS6228で直ちに検索処理される。この点で,上述した完了通知待ちサブルーチンのステップS6082の場合とは相違する。
【0149】
さらに,ステップS6228では,設定された検索対象領域が検索処理される(ステップS6228)。検索実行部134は,上記ステップS6227で設定された検索対象領域内において,前回送信した表示画面データと,現在の表示画面データとを比較する検索処理を行う。
【0150】
その後,ステップS6229では,更新領域の有無が判定される(ステップS6229)。検索実行部134は,上記ステップS6228での検索処理の結果,更新領域を検出した場合には,この検索対象領域に対応する現在の表示画面データを抽出して,送信側送受信部112に出力する。この場合には,完了通知取得後サブルーチンが終了する。一方,上記検索処理の結果,更新領域を検出しなかった場合には,ステップS6226に戻り,更新領域が検出されるまで,上記S6226〜S6229と同様な処理を繰り返す。以上で完了通知取得後サブルーチンの説明を終了する。
【0151】
このような完了通知取得後サブルーチンの終了後,図13に示すように,ステップS624では,送信側端末装置10aが,更新領域の表示画面データを受信側端末装置10bに送信する(ステップS624)。送信側端末装置10aは,例えば,上記検出した更新領域にかかる表示画面データを,デコードし,ネットワーク5を介して受信側端末装置10bに送信する。本ステップで送信される表示画面データは,例えば,前回送信した表示画面データと比して更新された部分のみのデータであるので,上記ステップS604で送信した例えば全画面分のデータよりも比較的データ量が少ない。このため,送信側端末装置10aのデコード処理や送信処理,ひいては受信側端末装置10b側の受信処理等にかかる負荷が小さくて済む。
【0152】
その後は,データ会議が終了する(ステップS630)まで,上記ステップS606〜S624と略同一な処理が繰り返される。ただし,受信側端末装置10bでは,例えば,当該更新領域の表示画面データを受信して(ステップS628),この更新領域のみの描画処理を行って表示画面を更新し,それ以外の部分は前回送信した表示画面データをそのまま表示する点で,上記の場合と相違する。
【0153】
このようにして,データ会議の進行に伴って,送信側端末装置10aによる表示画面の更新領域の提供と,受信側端末装置10bによる当該更新領域の再生とを繰り返し行うことにより,送信側端末装置10aで随時切り替えられる発表画面を受信側端末装置10b側で共有することができる。
【0154】
(第2の実施の形態)
次に,本発明の第2の実施の形態にかかるデータ会議システム1およびデータ会議方法等について説明する。第2の実施形態にかかるデータ会議システム1は,上記第1の実施形態にかかるデータ会議システム1と比して,受信側端末装置10bを複数備える点で相違するのみであり,その他の機能・構成は上記第1の実施形態の場合と略同一であるので,その説明は省略する。
【0155】
まず,図16に基づいて,本実施形態にかかるデータ会議システム1の全体構成について説明する。なお,図16は,本実施形態にかかるデータ会議システム1の概略的な構成を示すブロック図である。
【0156】
図16に示すように,本実施形態にかかるデータ会議システム1は,例えば,1つの送信側端末装置10aと,複数の受信側端末装置10b−1,10b−2,…,10b−n(以下では,受信側端末装置10bと総称する場合もある。)と,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bを接続するネットワーク5と,から主に構成される。
【0157】
送信側端末装置10aは,自身の表示画面データを,複数の受信側端末装置10bに対してそれぞれ送信する。一方,各受信側端末装置10bは,例えば,当該表示画面データを受信して描画処理を完了した時点で,受入可能信号を送信側端末装置10aに送信する。従って,送信側端末装置10aは,複数の受信側端末装置10bから,受入可能信号を異なるタイミングで受信することとなる。この受入可能信号の受信タイミングのずれが生じる原因は,例えば,受信側端末装置10b自体の処理能力や,経由するネットワーク5の通信速度およびトラフィックなどが受信側端末装置10bごとに相違するためである。
【0158】
かかる受入可能信号の受信タイミングのずれに対応するため,本実施形態にかかる送信側端末装置10aは,例えば,全ての受信側端末装置10bからの受入可能信号の受信を条件として,検索処理を許可する。
【0159】
ここで,図17に基づいて,本実施形態にかかる送信側端末装置10aの検索部130の動作フローについて説明する。図17は,本実施形態にかかる検索部130の動作フローを示すフローチャートである。
【0160】
図17に示すように,本実施形態にかかる検索部130の動作フローは,第1の実施形態にかかる検索部130の動作フロー(図7参照)と比して,ステップS219が追加されている点で相違するのみであり,その他の処理は第1の実施形態の場合と略同一であるので,その説明は省略する。
【0161】
そこで,ステップS219について説明すると,例えば,検索処理制御部136は,送信側送受信部112から受入可能信号を受信した旨の通知を受けると,その受入可能信号が例えば最後の受信者端末装置10bからのものであるか否かを判定する(ステップS219)。換言すると,例えば,検索処理制御部136は,かかる受入可能信号の受信により,全ての受信側端末装置10bから受入可能信号を受信完了したか否かを判定する。この結果,全ての受信側端末装置10bから受入可能信号を受信完了したと判定された場合には,ステップS210に進み,検索処理フラグをオンにして,その後の検索処理を許可する。一方,全ての受信側端末装置10bから受入可能信号を受信していないと判定された場合には,ステップS202に戻り,他の受信側端末装置10bからの受入可能信号の受信を待機するので,検索フラグはオフのままであり,検索処理が不許可の状態が維持される。なお,上記のような受入可能信号の判定処理は,例えば,検索部130でなく,送信側送受信部112などで実行してもよい。
【0162】
また,図示はしないが,送信側端末装置10aは,例えば,表示画面データを送信してから所定時間以上経過しても,少なくとも1の受信側端末装置10bから受入可能信号が返信されない場合には,当該受信側端末装置10bとの間で何らかのエラーが生じたものと判断して,エラー処理を実行するようにしてもよい。具体的には,受信側端末装置10bは,例えば,応答のない受信側端末装置10bを無視して,次の検索処理を許可したり,或いは,送信済みの表示画面データを再送信したりしてもよい。これにより,システムの動作保障をすることができる。
【0163】
次に,図18に基づいて,上記のような構成のデータ会議システム1を用いた本実施形態にかかるデータ会議方法について説明する。図18は,本実施形態にかかるデータ会議方法を示すフローチャートである。なお,図18では,上記第1の実施形態にかかるデータ会議方法と比して,特徴的な部分の処理フローのみを抜粋して示してあり,他の部分の処理フローは第1の実施形態の場合と略同一であるので,その説明は省略する。
【0164】
図18に示すように,まず,送信側端末装置10aが,例えば,最初の表示画面データまたは更新領域の表示画面データを,複数の受信側端末装置10bに対して同時に一括送信する(ステップS700)。次いで,送信側端末装置10aは,検索フラグをオフにして,その後の検索処理を不許可とし,上記完了通知待ちサブルーチンを開始する(ステップS704)。
【0165】
一方,各受信側端末装置10bは,上記ステップS700で送信された表示画面データを受信し(ステップS706−1,2,‥n),デコードする。さらに,各受信側端末装置10bは,かかる表示画面データを描画処理して(ステップS708−1,2,‥n),自身の表示画面上に表示する。その後,各受信側端末装置10bは,例えば描画処理が完了した時点で受入可能信号を生成し(ステップS710−1,2,‥n),各受入可能信号を送信側端末装置10aに対して送信する(ステップS712−1,2,‥n)。
【0166】
この結果,送信側端末装置10a側では,各受信側端末装置10bからの受入可能信号を異なるタイミングでそれぞれ受信し(ステップS714−1,2,‥n),全ての受信側端末装置10bから受入可能信号を受信した時点で検索処理を許可する(ステップS716)。
【0167】
より詳細には,送信側端末装置10aは,例えば,比較的高速な受信側端末装置10b−1から受入可能信号を受信した(ステップS714−1)としても,検索フラグをオフのままとして検索処理を許可しない。さらに,送信側端末装置10aは,その他の受信側端末装置10b−nから,順次,受入可能信号を受信した(ステップS714−n)としても,まだ受入可能信号を受信していない受信側端末装置10bが存在する場合には,依然として検索処理を許可しない。その後,最も遅い受信側端末装置10b−2から受入可能信号を受信した時点(ステップS714−2)ではじめて,送信側端末装置10aは,検索フラグをオンとし,その後の検索処理を許可する。
【0168】
これにより,送信側端末装置10aは,例えば,処理能力および通信速度が最も遅い受信側端末装置10bに応じて,次の表示画面データの検索処理・送信を行うことができる。このため,全ての受信側端末装置10bで送信側端末装置10aの表示画面を確実に共有でき,一部の遅い受信側端末装置10bで発表内容がジャンプしたり,バッファのオーバーフローが生じたりすることがない。
【0169】
なお,本実施形態でも,上記送信権7を複数の端末装置10間で授受することもできる。具体的には,図16の例では,送信側端末装置10aが有する送信権7を,受信側端末装置10b−1,2,…,nのいずれかに譲渡して,双方の機能を逆転させることができる。このように,端末装置10間で送信権7を授受可能とすることにより,データ会議の発表者は,いずれの端末装置10を用いたとしても,その端末装置10の表示画面データをその他の端末装置10で共有させて,発表を行うことが可能となる。また,データ会議の参加者間で発表者を順次変更する場合にも対応できる。
【0170】
また,例えば,複数の端末装置10に送信権7をそれぞれ付与することにより,複数の端末装置10が自身の表示画面データを他の端末装置10に提供するようにしてもよい。かかる構成により,送信権7を有する複数の送信側端末装置10aの表示画面を,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bの表示画面上で同時に表示することができる。これにより,データ会議システム1が,データ会議の複数の参加者が同時に発表者となる場合や,相互に発表内容を提示し合って議論する場合などにも対応できるようになる。
【0171】
以上説明したように,上記第1および第2の実施形態では,送信側端末装置10aが,既に送信した表示画面データに対応する受入可能信号を受信した後に,更新対象領域の検索処理を実行して,受信側端末装置10bに対して次の表示画面データを送信することができる。このため,送信側端末装置10aは,送り側主体で一方的に表示画面データを送信するのではなく,受信側端末装置10bが受信できるような状態になって初めて,次の表示画面データを検索・送信することができる。従って,送信側端末装置10aは,ネットワーク5の通信速度およびトラフィック,受信側端末装置10bの受信状況,受信処理能力などの受信側の状況に応じて,検索対象領域の検索処理間隔,更新領域の表示画面データのエンコード処理間隔,ひいては当該表示画面データの送信間隔を,動的に制御できる。即ち,送信側端末装置10aは,上記受信側の状況に応じて,必要な検索対象領域を検索処理し,検出された更新領域の表示画面データを好適なフレームレートでエンコードし,かかる表示画面データを効率的に送信することができる。この結果,送信側端末装置10aは,検索対象領域の検索回数,送信のエンコードするデータ量を大幅に抑制することができる。
【0172】
さらに,受信側端末装置10bにおいては,例えば,検索処理の対象が,表示画面全体ではなく,更新イベントに対応したウィンドウ範囲内のみであり,この結果,エンコードおよび送信する表示画面データが,全画面のデータではなく更新領域のデータのみに絞り込まれている。このため,送信側端末装置10aは,表示画面を好適に共有させるために最低限必要な,更新領域の表示画面データのみをエンコードして送信することができる。
【0173】
これらにより,送信側端末装置10aは,例えば,検索処理,表示画面データのエンコード処理,送信処理を,受け側に応じた必要なタイミングで,かつ,必要最小限のデータ処理量で行うことができる。よって,これらの検索処理,エンコード処理および送信処理などに要する送信側端末装置10aの負荷を,大幅に低減することができる。具体的には,本実施形態にかかる送信側端末装置10aでは,従来のように更新領域の表示画面データを定期的に送信する場合と比して,例えば,CPU102の負荷を約1/4程度に抑制することができた。
【0174】
また,送信側端末装置10a主体で表示画面データを送信し続けることに伴う,ネットワーク5のトラフィックの増加を,大幅に低減することもできる。特に,例えば,遠隔地にある送信者端末装置10aの表示画面の画像を閲覧する場合などのように,当該画像の描画処理経過よりも描画後の静止画像を閲覧することの方が重要な場合においては,ネットワーク5のトラフィックを好適に抑えることができる。
【0175】
また,受信側端末装置10b側でも,受信処理能力等を超えた量の表示画面データが送信されてくることがない。従って,受信側端末装置10bは,その受信処理能力などが低い場合であっても,過負荷とならず,バッファがオーバーフローしたり,受信処理などが大幅に遅延したりすることがない。
【0176】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0177】
例えば,上記実施形態では,表示画面共有システムおよび表示画面共有方法を,データ会議システム1およびデータ会議方法に適用した例について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,本発明にかかる表示画面共有システムを,監視カメラシステムに適用し,例えば,監視箇所の近傍(現場の警備員室など)にある送信側端末装置10aで表示された監視画像データを,例えば離隔した場所(警備会社の本部など)にある他の受信側端末装置10bで共有するなどしてもよい。
【0178】
また,上記実施形態にかかるデータ会議システム1では,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bとの間で,ネットワーク5を介してダイレクトに各種データを送受信したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,データ会議システム1は,送信側端末装置10aと受信側端末装置10bとの間に,センターサーバ(図示せず。)を設けることで,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10bをクライアントとした,クライアント/サーバ(Client/Server)型のネットワークシステムとして構成することも可能である。これにより,かかるセンターサーバにおいて,上記表示画面データや受入可能信号についての上記各種処理の全部または一部を実行するようにしてもよい。
【0179】
また,上記実施形態では,検索部130は,ウィンドウ単位で設定された検索対象領域を検索処理したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,検索部130は,表示画面の全領域を常に検索する全画面検索,表示画面内の特定領域を常に検索する特定領域検索などを実行するようにしてもよい。また,検索対象領域の形状は,上記のような矩形に限られず,例えば,各種の多角形,円形など任意の形状であってもよい。
【0180】
また,上記実施形態では,受信側端末装置10bは,受信した表示画面データの描画処理が完了した時点で,受入可能信号を生成して送信したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,受信側端末装置10bは,送信されてきた表示画面データの受信処理が完了した時点などで,上記受入可能信号を生成して送信するようにしてもよい。また,この場合には,例えば,受入可能信号として,TCP/IPネットワーク上での送受信動作終了信号として一般的に用いられているACKを利用してもよい。
【0181】
また,上記実施形態では,送信側端末装置10aおよび受信側端末装置10b間で送信権7を授受可能に構成したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,発表者が用いる所定の端末装置10のみが送信権7を所持できるようにし,その他の端末装置10は,常に受信側端末装置10bとしてのみ機能するように構成してもよい。
【0182】
また,上記第2の実施形態では,送信側端末装置10aは,全ての受信側端末装置10bから受入可能信号を受信した時点で,検索処理を許可するようにしたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,送信側端末装置10aは,特定の受信側端末装置10bから受入可能信号を受信した時点,或いは,所定数以上の受信側端末装置10bから受入可能信号を受信した時点などで,検索処理を許可するようにしてもよい。
【0183】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,送信側端末装置が,表示画面データを受信側端末装置の処理状況に応じて効率的に送信できる。このため,送信側端末装置の処理負荷を大幅に低減できるとともに,ネットワークのトラフィックも低減できる。また,受信側端末装置が過負荷となりバッファのオーバーフロー等が生じることを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかるデータ会議システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる端末装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかるデータ会議システムの概略的な動作フローを説明するためのブロック図である。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかるイベント監視部の動作フローを示すフローチャートである。
【図5】図5は,第1の実施形態にかかる送信側端末装置の表示画面の具体例を示す説明図である。
【図6】図6は,第1の実施形態にかかる送信側端末装置の表示画面上におけるウィンドウ範囲情報および検索対象領域の具体例を示す説明図である。
【図7】図7は,第1の実施形態にかかる検索部の動作フローを示すフローチャートである。
【図8】図8は,第1の実施形態にかかる送信側端末装置の表示画面上における検索対象領域および更新領域の具体例を示す説明図である。
【図9】図9は,第1の実施形態にかかる送信側端末装置の検索リストにストックされている検索対象領域の調整処理の具体例を示す説明図である。
【図10】図10は,第1の実施形態にかかる送信側送受信部の動作フローを示すフローチャートである。
【図11】図11は,第1の実施形態にかかる受信側送受信部の動作フローを示すフローチャートである。
【図12】図12は,第1の実施形態にかかる画像描画部の動作フローを示すフローチャートである。
【図13】図13は,第1の実施形態にかかるデータ会議方法を示すフローチャートである。
【図14】図14は,第1の実施形態にかかるデータ会議方法における完了通知待ちサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図15は,第1の実施形態にかかるデータ会議方法における完了通知取得後サブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図16は,第2の実施形態にかかるデータ会議システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図17】図17は,第2の実施形態にかかる検索部の動作フローを示すフローチャートである。
【図18】図18は,第2の実施形態にかかるデータ会議方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 : データ会議システム
5 : ネットワーク
7 : 送信権
10 : 端末装置
10a : 送信側端末装置
10b : 送信側端末装置
102 : CPU
104 : 記憶部
105 : 検索リスト
106 : 入力部
108 : 表示部
110 : 送受信部
112 : 送信側送受信部
114 : 受信側送受信部
120 : イベント監視部
130 : 検索部
132 : 検索対象領域管理部
134 : 検索実行部
136 : 検索処理制御部
140 : 画像描画監視部
Claims (8)
- 1または2以上の送信側端末装置と1または2以上の受信側端末装置とがネットワークを介して接続され,前記送信側端末装置の表示画面データを前記受信側端末装置で共有する表示画面共有システムであって:
前記送信側端末装置は,
表示画面内の検索対象領域を検索処理して,前記表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;
前記受信側端末装置に対して少なくとも前記更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;
前記表示画面データの送信に応じて,前記検索実行部による前記検索処理を不許可する,検索処理制御部と;
を備え,
前記受信側端末装置は,
前記送信側端末装置から前記表示画面データを受信するとともに,さらなる前記表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を前記送信側端末装置に対して送信する,受信側送受信部;
を備え,
前記送信側送受信部は,前記受入可能信号を受信し,
前記検索処理制御部は,前記受入可能信号の受信に応じて前記検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,ことを特徴とする,表示画面共有システム。 - ネットワークを介して接続された1又は2以上の受信側端末装置に,表示画面データを共有させる送信側端末装置であって:
表示画面内の検索対象領域を検索処理して,前記表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;
前記受信側端末装置に対して少なくとも前記更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;
前記表示画面データの送信に応じて,前記検索実行部による前記検索処理を不許可する,検索処理制御部と;
を備え,
前記送信側送受信部は,前記受信側端末装置から,さらなる前記表示画面データを受け入れ可能であることを表す受入可能信号を受信し,
前記検索処理制御部は,前記受入可能信号の受信に応じて前記検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,ことを特徴とする,送信側端末装置。 - 前記送信側端末装置は,さらに,
前記表示画面を更新する可能性のある更新イベントを検出し,前記検出した更新イベントに対応する前記表示画面上のウィンドウの範囲情報を生成する,イベント監視部と;
前記ウィンドウの範囲情報に基づいて,前記検索対象領域を設定する,検索対象領域管理部と;
を備えることを特徴とする,請求項2に記載の送信側端末装置。 - 前記検索処理制御部によって前記検索処理が不許可されている場合には,前記検索対象領域管理部は,前記設定した検索対象領域を検索リストにストックしておき,
前記検索処理が許可された後に,前記検索実行部が,前記検索リストにストックされている1または2以上の検索対象領域を検索処理することを特徴とする,請求項3に記載の送信側端末装置。 - 前記検索対象領域管理部は,
前記検索リストにストックした複数の前記検索対象領域の重複部分を調整することを特徴とする,請求項4に記載の送信側端末装置。 - 前記検索処理制御部は,
全ての前記受信側端末装置からの前記受入可能信号の受信に応じて,前記検索処理を許可することを特徴とする,請求項2に記載の送信側端末装置。 - コンピュータをして,
ネットワークを介して接続された1又は2以上の受信側端末装置に,少なくとも表示画面データを共有させる送信側端末装置であって:
表示画面内の検索対象領域を検索処理して,前記表示画面内の更新領域を検出する,検索実行部と;
前記受信側端末装置に対して少なくとも前記更新領域の表示画面データを送信する,送信側送受信部と;
前記表示画面データの送信に応じて,前記検索実行部による前記検索処理を不許可する,検索処理制御部と;
を備え,
前記送信側送受信部は,前記受信側端末装置から,さらなる前記表示画面データを受け入れ可能であることを表す受入可能信号を受信し,
前記検索処理制御部は,前記受入可能信号の受信に応じて前記検索処理を許可し,前記受信側端末装置に表示画面データを送信してから,その表示画面データに対応する受入可能信号を受信するまでの期間では,前記検索実行部の検索処理を待機させ,それ以外の期間では,上記検索実行部の検索処理を可能化するように制御する,送信側端末装置として機能せしめることを特徴とする,プログラム。 - 1または2以上の送信側端末装置の表示画面データを,前記送信側端末装置とネットワークを介して接続された1または2以上の受信側端末装置で共有する表示画面共有方法であって:
前記送信側端末装置が,表示画面内の検索対象領域を検索処理して,前記表示画面内の更新領域を検出する段階と;
前記送信側端末装置が,前記受信側端末装置に対して少なくとも前記更新領域の表示画面データを送信するとともに,前記検索処理を不許可する段階と;
前記受信側端末装置が,前記表示画面データを受信するとともに,さらなる前記表示画面データを受け入れ可能となった場合に,受入可能信号を前記送信側端末装置に対して送信する段階と;
前記送信側端末装置が,前記受入可能信号を受信するとともに,前記検索処理を許可する段階と;
を含むことを特徴とする,表示画面共有方法。
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