JP3950331B2 - タイムスケジュール管理システムとモバイル端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物の配送等の業務の進行管理等をコンピュータで行う場合に適するタイムスケジュール管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
小売業界において、適切なタイミングで商品を配送する流通システムの果たす役割はきわめて大きい。多数の店に商品を送り届ける荷主にとって、商品が出荷されてから、全ての配送先にその商品が配送されるまでの経過を確認するシステムは欠くことができない。例えばある配送先から必要な商品が届いていないという問い合わせがあったとき、どの配送先まで配送が済み、問い合わせがあった配送先にいつ商品が届けられるかを知ることが重要な問題になる。また、商品の配送を請け負った配送業者にとっては、各配送車が計画通りに商品の配送を行っているかどうかを正確に確認することが重要な問題になる。一般には、配送係が帰社後に、その報告を待って配送結果の確認をしている。また、あるいは、配送係からの定時連絡により、管理責任者が運行状況を把握している。遅配等の問題が発生した場合には、随時配送係に携帯電話で確認をするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
上記のような従来のシステムでは、なにか問題が生じたとき、現在の配送状態を確認するのに非常に手間と時間がかかるという問題があった。即ち、全国組織をもつ配送システムでは、配送係の定時連絡を受けたり、個々に配送状況の問い合わせをする管理部門は、それぞれ地区毎に設けられている。従って、顧客の問い合わせを受け付ける管理センターでは、係員が状況を掌握している管理部門に先ず連絡をとる。その後、その管理部門が配送係に問い合わせをする。この連絡業務にはきわめて時間がかかり、荷主の問い合わせなどに迅速な対応ができないことが少なくないという問題があった。
本発明は上記の点を解決することを目的としてなされたもので、簡便な連絡業務により迅速に正確に配送状態の確認と管理を行うことができる配送管理システムを提供することを目的とする。
さらに、外勤者等のタイムスケジュールを自動的に管理することかできるシステムやモバイル端末装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
所定のルートに沿って荷物を配送する配送車の管理に使用する、配送担当者の、配送先のリストと配送順と配送時刻とを示したタイムスケジュールを記憶しておく記憶手段と、上記配送担当者のモバイル端末により入力された上記配送先毎の、配送が正常に終了したか否かを指定する、配送結果データを取得する配送結果取得手段と、上記タイムスケジュール中の上記配送先のリストのうち、上記配送結果データを取得していない配送先であって、少なくとも次に荷物を配送する配送先の表示を含む配送結果報告画面を、上記タイムスケジュールデータを参照して生成し、上記配送担当者のモバイル端末に表示する報告用画面表示手段と、上記タイムスケジュールと上記配送結果データを参照して、上記配送先名と配送が正常に終了したか否かを示すデータと配送時刻を含む管理データを生成し、この管理データをネットワークを通じて荷主の端末装置に表示して閲覧をさせるための、実績表示ウェブページを生成して、上記ネットワークに接続されたサーバの記憶装置に記憶させる、実績管理手段を備えたことを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0005】
〈構成2〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、報告用画面表示手段と配送結果取得手段は、配送担当者のモバイル端末に、配送先毎の配送結果報告画面を表示し、配送が正常に終了したか否かを指定する操作のみにより、配送結果データを取得することを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0006】
〈構成3〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、配送結果データには、少なくとも各配送先への配送が正常に終了したか否かを示すデータと、配送時刻とが含まれることを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0007】
〈構成4〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、実績管理手段は、配送結果データ中から配送が正常に終了しなかった場合の情報のみを抽出して、実績表示ウェブページを生成することを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0008】
〈構成5〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、報告用画面表示手段は、配送担当者のモバイル端末に次の配送先への道順の略図表示制御をすることを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0009】
〈構成6〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、実績管理手段は、配送先のリストと配送順と配送時刻とを示したタイムスケジュールを、配送依頼者別に編集して、上記実績表示ウェブページを生成し、ネットワークを通じ荷主の端末装置に表示して閲覧させることを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0010】
〈構成7〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、実績管理手段は、配送先のリストと配送順と配送時刻とを示したタイムスケジュールを、配送依頼者別に編集して、閲覧を要求する配送依頼者以外の配送依頼者名の表示をマスクして、上記実績表示ウェブページを生成し、ネットワークを通じ荷主の端末装置に表示して閲覧させることを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0011】
〈構成8〉
構成1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、モバイル端末には、配送先に設けられた、配送確認情報の入力手段により、配送先を示す配送確認情報を取得する手段と、この配送確認情報と、報告用の配送結果データとを比較して、両者に含まれる配送先情報が一致した場合にのみ、上記配送結果データを配送結果取得手段に送信する配送先照合手段を設けたことを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。
【0012】
〈構成9〉
所定のタイムスケジュールに従って遂行される業務の結果を示す情報を含む業務報告用情報を送信する機能を持つ装置であって、上記業務が遂行される場所において、送信場所を示す確認情報を取得する手段と、この確認情報と上記業務報告用情報とを比較して、両者に含まれる上記送信場所を示す情報が一致した場合にのみ、上記業務報告用情報の送信を許可する送信場所照合手段を設けたことを特徴とする業務報告用のモバイル端末装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1は、本発明のシステムの具体例を示すブロック図である。
このシステムは、荷主から依頼された荷物を運送会社が引き受け、配送係に指示を出して配送するものである。ネットワーク1には、荷主の端末装置3と、運送会社の端末装置4と、配送係の利用する携帯電話などのモバイル端末6と、サーバ5とが接続されている。サーバ5は、ネットワーク1を通じてモバイル端末6から配送結果に関するデータを受け入れ、記憶装置に記憶すると共に、荷主の端末装置3や運送会社の端末装置4に対して配送結果に関する情報を提供する。
【0014】
サーバ5には記憶装置8が設けられ、ここにはタイムスケジュールデータ11と配送結果データ12とが記憶されている。またサーバ5には、報告用画面表示手段13、配送結果取得手段14及び実績管理手段17などの、コンピュータプログラムがインストールされている。この他に記憶装置15が設けられ、ここには実績表示ウェブページ16が記憶されている。荷主から荷物の配送依頼があると、運送会社は配車予定や配送指示などを作成し、配送係に通知する。配送係のもつモバイル端末6は、配送指示を受信し、出発時間を入力し、配送結果を入力し、帰着時間を入力するといった処理に利用される。トラック7によって、所定の配送ルートに沿って荷物の配送が行われると、配送先に立ち寄るたびに後で説明するような配送結果報告が行われる。この配送結果報告処理のために、サーバ5から配送結果報告画面がモバイル端末6に送信される。なお、配送ルートは配送車毎に決められる。配送される荷物の種類は任意である。
【0015】
図2(a)は配送管理データ、(b)はタイムスケジュールと配送結果データの具体例を示す説明図である。
この図を用いて、サーバ5の記憶装置8に記憶されたタイムスケジュールデータ11と、配送結果データ12についてその具体的な内容を説明する。配送指示が出されると、先ず図2の(a)に示すように、ドライバー(配送係)や出発時間、携帯電話の番号、帰着時間などを記録する配送管理データ18が登録される。これは、図1に示す配送結果データ12に含められる。図2(b)に示すタイムスケジュール11には、配送路や配送先、ルート、配送地区、配送予定などが含められる。タイムスケジュール11に含める情報は自由であるが、少なくとも、配送先のリストと配送予定時刻を含めておく。配送中は、配送結果データ12が順番に追加登録される。図の状態は4番目の配送先まで、配送報告が終了したことを示す。
【0016】
図3は、モバイル端末に表示される配送結果報告画面の具体例を示す説明図である。
上記のようなタイムスケジュールに沿って配送が行われると、図2(b)で説明したように、その結果が配送結果データ12として登録される。図3に示した配送結果報告画面20は、そのような配送結果の報告に使用される。この画面はモバイル端末6に表示される。
【0017】
配送結果報告画面20には、配送開始時と終了時に使用する、配送結果の開始ボタン21と配送終了ボタン25と、各配送先の配送報告に使用する正常報告ボタン22と異常報告ボタン23と、が設けられている。配送開始にあたり開始ボタン21をクリックすると、その時点の時刻が出発時間として登録される。この情報は図2(a)に示した配送管理データ18に登録される。また、終了ボタン25をクリックすると、その時点の時刻が帰着時間として配送管理データ18に含められる。
【0018】
また、この配送結果報告画面20には、少なくとも次に配送を行う配送先を表示した案内が表示される。図3の例では、「山田屋」については既に配送を終了し、その配送結果は正常というように表示されている。ボタン24は確定状態を表示するためのもので、報告終了後は正常または異常のいずれか一方のみが表示されその後クリックをしても変化はしない。配送結果が正常の場合には正常ボタンのみが図のように固定表示される。また、図の例では次に立ち寄る配送先は「スーパースズキ」である。配送係がこの配送先に立ち寄って正常に配送を終了すると、正常ボタン22がクリックされる。例えば、納品すべき品物が積み荷に積載されていなかったり、あるいは受け取り側が何らかの理由で受け取りを拒否したような場合には、異常ボタン23がクリックされる。
【0019】
このような配送結果報告画面は、報告用画面表示手段13(図1)が配送結果データ12やタイムスケジュールデータ11を参照して生成する。携帯電話の場合、配送結果報告画面20は非常に小さいため、全ての配送先を表示することが難しい。従って、少なくとも次に報告が必要となる配送先を表示するような画面を報告用画面表示手段13が編集して、サーバからモバイル端末に送る。報告情報は、携帯電話番号と正常か異常かを区別するデータ26とからなる。図1に示した配送結果取得手段14は、このデータを受信し、該当する搬送係の配送結果データ12に登録する。
【0020】
次に荷物を配送する配送先を配送担当者のモバイル端末に表示するのは、その表示を利用してワンクリックで配送結果の報告をさせるためである。モバイル端末を使用するのは、配送作業中にリアルタイムにその作業の進行状況の報告を受けるためである。モバイル端末は、ノート型のパーソナルコンピュータでも、パームトップ型のコンピュータでも、携帯電話でもよい。配送が正常に終了したか否かを指定する操作のみにより配送結果データ12を入力できれば、簡単な操作で誤りなく配送結果報告ができる。配送結果データ12に配送時刻を含めれば、予定したタイムスケジュールと比較をして、配送作業の遅れの程度等を確認できる。
【0021】
図4は、上記のようなシステムの具体的な動作フローチャートである。この動作フローチャートは、サーバ側のコンピュータプログラムの主要な動作を表している。
はじめに、図1に示した運送会社が配車予定、配送指示を生成し、サーバ5に登録をする。即ち、ステップS1において配送車のタイムスケジュールを記憶装置8に登録する。配送係が配送を開始すると、図3を用いて説明した要領で出発時間を記録し、その後は配送先に立ち寄る毎に配送結果の入力処理を行う。図4ステップS2からステップS8の処理は、配送結果入力処理の説明である。先ずステップS2において、配送係のモバイル端末6がサーバ5に接続し、報告用のウェブページを開く。ブラウザによってブックマーク等を利用して所定のURLを指定すればよい。これによって、配送結果報告画面20がモバイル端末6に表示される。その表示画面は、図3を用いて説明した通りの内容である。
【0022】
ここで、配送係が、今立ち寄った配送先を選択して、「正常」とあるボタンか「異常」とあるボタンのいずれかを選択しクリックすると報告作業が終了する。その配送先に正常に荷物を配送し終わった場合には「正常」とあるボタンをクリックする。例えば、配送先の荷物受け取り担当者が不在であったり、配送すべき商品の欠品等によりその配送先に荷物を配送できなかった場合には「異常」とあるボタンをクリックする。サーバは、報告が受信されたとき、サーバ内蔵の時計を参照して報告時刻を自動的に記録する。
【0023】
上記のような処理を行う場合に、配送結果取得手段14は、先ず携帯電話の番号を認識し(ステップS3)、該当する配送係の報告済みの配送結果データ12を参照する。そしてステップS5において、次の配送先とその前後の配送先を報告画面に含めて編集する。これによって、図3に示したような画面が生成される。ステップS6では、その報告画面を携帯電話に送信し、配送係の操作による配送結果データをステップS7で受信する。そして、ステップS8で配送結果を記憶装置8に登録する。その後、実績管理手段17が配送結果データ12を参照し、後で説明する実績表示ウェブページを生成する。
【0024】
図5は、実績管理手段17の生成した実績表示ウェブページの具体例を示す説明図である。
実績表示ウェブページによる画面29は、運送会社の端末装置4や、荷主の端末装置3に表示される。配送結果はネットワークを通じて関係者に閲覧させる。図1に示した運送会社の管理者や荷物の配送を依頼した依頼主は、どこに問い合わせをする必要もなく、端末装置3、4を利用してリアルタイムに荷物の配送状況を詳細に確認できる。
【0025】
実績管理手段17は、タイムスケジュールで11や配送結果データ12を参照して、配送先名、配送係、配送車番号、正常か異常かの区別、報告時刻(配送時刻)を含む管理データを自動的に生成する。この処理は、配送係が立ち寄り先を訪問する直前や、立ち寄り先を出た直後や、その両方のタイミングで行うとよい。この報告の内容をそのまま表示する実績表示ウェブページ16を、ネットワークを通じて荷主などに公開すれば、荷主はリアルタイムで品物の配送状況を把握できる。配送を依頼した会社の事務担当に問い合わせをする必要がなく、24時間いつでも配送状況をリアルタイムで確認できるという効果がある。この管理データにより、荷物の配送状況だけでなく、配車のABC分析ができるようになり生産性向上につながる。なお、配車のABC分析というのは、配送ルートや時間の設定が適正かどうかといった点を、収集されたデータに基づいて評価するための分析処理のことである。
【0026】
実績管理手段17が生成した実績表示ウェブページ16は、荷主や配送会社の管理部門がいつでも閲覧できるように編集して登録しておく。配送結果は、全ての配送先に対する配送の成否を表示したものでなくてよい。配送が正常に終了しなかった場合のみを抽出して表示して、対処できるようにしてもよい。図の例では、*印の付いた項目のみを表示する。「異常」という報告のあったものについては、荷主や運送会社の管理部門でその後の対応をしなければならない。そこで、例えば、実績管理手段17は、報告書自動更新手段は、所定のタイミングで配送結果データ12を検索して、異常通知に該当するものだけをリストアップして、異常処理分のウェブページを編集する。この処理を短いインタバルで実行し、そのウェブページを自動更新する。さらに、必要に応じてメールで関係者にその旨を通知して、ウェブページの閲覧を促すようにすることが最も好ましい。
【0027】
なお、一般に、配送業者は複数の荷主から様々な商品や荷物の配送を請け負う。従って、配送業者が立ち寄る配送先のリストは、複数の荷主の配送先を混在させたものになる。このような配送先のリストをそのまま荷主に閲覧させると荷主が混乱を生じるおそれがある。そこで、例えば荷主毎に閲覧できる専用のページを設け、専用のページにはその荷主に関係のある配送先へのタイムスケジュールと実績だけを表示するようにしてもよい。
【0028】
図の例において、配送先のリストと配送順と配送時刻とを示したタイムスケジュールを表示するのは、配送作業が順調に進んでいるかを確認するためである。複数の依頼者の荷物をまとめて配送するケースが多いので、配送依頼者別に編集して、個別に配送状況を確認できるようにした。また、図の例では、閲覧を要求する配送依頼者以外の配送依頼者名を「−−」印でマスクした。マスクとは、配送先の名称を削除したり、配送先名を認識できないようにする処理である。
【0029】
また、単にその荷主に関係のある配送先リストのみを表示させると、次に配送する配送先の間に多数の別の配送先が存在するとき、タイムスケジュールの内容に理解が得られないことがある。即ち、次の配送先への荷物の配送が急がれているとき、次の配送先へ移動するためには所定の時間がかかる理由を提示しなければならない。このような場合には、無関係の配送先名等は画面上非表示とし、立ち寄り先の住所は全て表示させるようにすることにより、他の荷主の配送先名は分からないが後どのくらいで次の配送先に着くかを予測できるように工夫した。
【0030】
配送係が報告に使用する端末は、携帯電話でなくてモバイルコンピュータでもよいが、いずれの場合にも、サーバでは、配送係の直前の報告データに基づいて、次に立ち寄るべき配送先を、配送係の携帯電話などのディスプレーに自動的に表示する。これにより、配送係は簡単に自分の立ち寄り先を確認し、ほぼワンタッチで報告処理をすることができる。タイムスケジュール通りの順番で配送作業を行っている場合には、配送先へ立ち寄るたびにほとんどワンクリックで業務報告が完了するので、操作性が非常によい。即ち、文字や記号の入力作業が不要になるから、報告漏れや報告ミスが無くなる。また、例えば多数の配送先リストを一律に表示して、そのリスト中から該当する配送先を選択する作業に比べて、操作時間上も操作作業上も非常に有利である。
【0031】
図6(a)はモバイル端末への表示画面の具体例を示す説明図、(b)は配送確認情報入力のためのシステムを示すブロック図、(c)はモバイル端末内部の配送確認処理のための機能ブロック説明図である。
【0032】
図6(a)に示すように、報告業務用の画面とともに、モバイル端末6に次の配送先への道順の略図30を表示させることにより、配車係の便宜を計ることも可能である。次の配送先への道順の略図は、イメージデータ等でよい。モバイル端末の小さい画面に表示するため、次の配送先への道順の略図のみでよい。
【0033】
図6(b)に示す配送先31には、例えば配送確認用の受け付け簿32が備え付けられている。ここには、配送確認情報を表示するバーコード33が貼り付けられている。モバイル端末6には、バーコードスキャナ34がコネクタ35を用いて接続されている。このバーコードスキャナ34を用いてバーコード33を読み取ると、配送先の名称とかあるいは配送先コードなどの情報が読み取られる。これがモバイル端末6の内部に取り込まれる。(c)に示したブロック図のように、バーコードスキャナ34で読み取られたバーコードは、モバイル端末6の内部に配送確認情報37として取り込まれる。モバイル端末6には、配送係により配送結果データ12が入力される。配送先照合手段39は、配送確認情報37と配送結果データ12に共に含まれる配送先を示す情報を照合し、両者が一致した場合に、その結果をサーバ側に送信する。配送先照合手段39は、モバイル端末6の中で動作するコンピュータプログラムである。
【0034】
携帯電話を使用して報告をするシステムでは、過失あるいは悪意によって、実際とは異なる内容の報告がなされるおそれもある。実際に該当する配送先に荷物を配送していないのに配送が正常終了という報告があると、実績表示ウェブページの内容の信頼性が低下する。立ち寄った先を勘違いして別の配送先へ立ち寄ったように報告がされても同様の問題が発生する。この問題を解決するために、精度の高いGPS端末を使用して、報告場所を自動的に測定して報告データに付加するという方法がある。これにより、報告をした配送先の住所と報告位置とが離れている場合には、誤報かどうかの確認をとるという作業ができる。
【0035】
また、図のように、配送先の受け付け簿32等にバーコードを貼り付けておき、バーコードスキャナを用いて配送確認情報を生成して、報告データに付加するようにしてもよい。受け付け簿32は配送先固有のもので、バーコードも受付先固有のものにする。バーコードスキャナは、読み取ったデータをモバイル端末あるいは携帯電話に転送する機能をもつようにして、配送係に携帯させるとよい。バーコードを貼り付けておく場所は、配送先の倉庫の壁等どんな場所でも構わない。
【0036】
また、バーコードでなく、無線式のタグコード等、配送先到着を確認できる任意の配送確認情報の入力手段を設けるようにするとよい。また、バーコードスキャナから入力した配送確認情報と、配送結果を、サーバ側で受け入れて、両者に含まれる配送先情報が一致した場合を除き、実績表示ウェブページの更新はしないように制御をしてもよい。例えば、産業廃棄物を所定の場所に運搬して廃棄することが義務づけられている場合に、廃棄場所で所定の場所にあるバーコードをスキャンさせるようにして、廃棄物の廃棄処理確認を行うことが可能である。
【0037】
また、本発明のシステムは、運送業のみならず、外勤者のタイムスケジュールを自動的に管理する場合にも利用できる。例えば、派遣社員の場合に、派遣先における作業開始時間と作業終了時間と作業内容の入力によって、派遣会社が遠隔地で業務の遂行状況を管理できる。この他にも、時間給で仕事をするパートタイムや賃貸し業務、運転手や運転助手等のように、管理部門でタイムカード等を用いて直接管理ができない業務の管理データを自動的に収集できる。
【0038】
上記のようなシステムは、例えば多数の顧客に薬剤を順に届けて回るような場合に、該当する顧客に間違いなく該当する薬を届けたかどうかを確認するための情報をリアルタイム表示することを可能にする。また、様々な事務用品や器具を配達したり貸し出したりするような業務で、配送係がこれらの品物や器具を間違いなく届けたか、顧客からの問い合わせに対しすぐに回答できるようなシステムが提供できる。また、建築工事の現場を順に巡回し、例えば建築工事の現場で特定の作業を請け負い、次々に他の現場に回って同様の作業を行うといったサービス会社についても、係員が該当する業務を該当する現場で間違いなく終了したかどうかを常にサーバに記録し、リアルタイムでチェックするといったシステムに広く利用できる。
【0039】
なお、上記各図に示した各機能ブロックは、それぞれ別々のプログラムモジュールにより構成してもよいし、一体化したプログラムモジュールにより構成してもよい。また、これらの機能ブロックの全部または一部を論理回路によるハードウエアで構成しても構わない。また、各プログラムモジュールは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで動作させてもよいし、独立のプログラムとして動作させてもよい。上記のような本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、インストールして利用することができる。また、ネットワークを通じてコンピュータのメモリ中にダウンロードして利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの具体例を示すブロック図である。
【図2】(a)は配送管理データ、(b)はタイムスケジュールと配送結果データの具体例を示す説明図である。
【図3】モバイル端末に表示される配送結果報告画面の具体例を示す説明図である。
【図4】上記のようなシステムの具体的な動作フローチャートである。この動作フローチャートは、サーバ側のコンピュータプログラムの主要な動作を表している。
【図5】実績管理手段17の生成した実績表示ウェブページの具体例を示す説明図である。
【図6】(a)はモバイル端末への表示画面の具体例を示す説明図、(b)は配送確認情報入力のためのシステムを示すブロック図、(c)はモバイル端末内部の配送確認処理のための機能ブロック説明図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク
3,4 端末装置
5 サーバ
6 モバイル端末
8 記憶装置
11 タイムスケジュールデータ
12 配送結果データ
13 報告用画面表示手段
14 配送結果取得手段
15 記憶装置
16 実績表示ウェブページ
17 実績管理手段
Claims (5)
- 所定のルートに沿って荷物を配送する配送車の管理に使用する、配送担当者の、配送先のリストと配送順と配送時刻とを示したタイムスケジュールを記憶しておく記憶手段と、
前記配送担当者のモバイル端末により入力された前記配送先毎の、配送が正常に終了したか否かを指定する、配送結果データを取得する配送結果取得手段と、
前記タイムスケジュール中の前記配送先のリストのうち、前記配送結果データを取得していない配送先であって、少なくとも次に荷物を配送する配送先の表示を含む配送結果報告画面を、前記タイムスケジュールデータを参照して生成し、前記配送担当者のモバイル端末に表示する報告用画面表示手段と、
前記タイムスケジュールと前記配送結果データを参照して、前記配送先名と配送が正常に終了したか否かを示すデータと配送時刻を含む管理データを生成し、この管理データをネットワークを通じて配送依頼者の端末装置に表示して閲覧をさせるための、実績表示ウェブページを生成して、前記実績表示ウェブページの、閲覧を要求する配送依頼者以外の配送依頼者名の表示をマスクして、立ち寄り先の住所は全て表示させるように、配送依頼者別に編集して前記実績表示ウェブページを生成し、前記ネットワークに接続されたサーバの記憶装置に記憶させる、実績管理手段を備えたことを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。 - 請求項1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、
実績管理手段は、配送結果データ中から配送が正常に終了しなかった場合の情報のみを抽出して、実績表示ウェブページを生成することを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。 - 請求項1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、
報告用画面表示手段は、配送担当者のモバイル端末に次の配送先への道順の略図表示制御をすることを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。 - 請求項1に記載のタイムスケジュール管理システムにおいて、
モバイル端末には、配送先に設けられた、配送確認情報の入力手段により、配送先を示す配送確認情報を取得する手段と、
この配送確認情報と、報告用の配送結果データとを比較して、両者に含まれる配送先情報が一致した場合にのみ、前記配送結果データを配送結果取得手段に送信する配送先照合手段を設けたことを特徴とする配送業務用のタイムスケジュール管理システム。 - 所定のタイムスケジュールに従って遂行される業務の結果を示す情報を含む業務報告用情報を送信する機能を持つ装置であって、
前記業務が遂行される場所において、送信場所を示す確認情報を取得する手段と、
この確認情報と前記業務報告用情報とを比較して、両者に含まれる前記送信場所を示す情報が一致した場合にのみ、前記業務報告用情報の送信を許可する送信場所照合手段を設けたことを特徴とする業務報告用のモバイル端末装置。
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