JP3932244B2 - 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3932244B2
JP3932244B2 JP2000141675A JP2000141675A JP3932244B2 JP 3932244 B2 JP3932244 B2 JP 3932244B2 JP 2000141675 A JP2000141675 A JP 2000141675A JP 2000141675 A JP2000141675 A JP 2000141675A JP 3932244 B2 JP3932244 B2 JP 3932244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vector
basis
block
image
nest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000141675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001326935A (ja
Inventor
史彦 板垣
深雪 川島
Original Assignee
株式会社ハドソン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ハドソン filed Critical 株式会社ハドソン
Priority to JP2000141675A priority Critical patent/JP3932244B2/ja
Priority to US09/731,484 priority patent/US6714687B2/en
Priority to CA 2328037 priority patent/CA2328037A1/en
Priority to KR1020000076886A priority patent/KR100741553B1/ko
Priority to TW89127438A priority patent/TW503666B/zh
Priority to MXPA01001104 priority patent/MXPA01001104A/es
Priority to EP20010301069 priority patent/EP1156679A3/en
Priority to CN01104592A priority patent/CN1324060A/zh
Publication of JP2001326935A publication Critical patent/JP2001326935A/ja
Priority to US10/760,291 priority patent/US7231089B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3932244B2 publication Critical patent/JP3932244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/008Vector quantisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/60Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding
    • H04N19/649Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding the transform being applied to non rectangular image segments
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals
    • H04N19/94Vector quantisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体に関し、更に詳しくはハイブリッドベクトル量子化(HVQ:Hybrid Vector Quantization)方式による画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
今日、静止画圧縮の国際標準であるJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式では、8×8の画素ブロックを2次元DCTによりDC値及び基本〜63倍周波数の各係数値に変換すると共に、自然画の周波数成分が低周波領域に集中していることを利用して画品質が低下しない範囲内で各係数値を異なる量子化幅で量子化し、情報量の削減を行ってからハフマン符号化を行っている。
【0003】
これに対してHVQ方式は、JPEGと同様に平均値分離型ブロック符号化の一種であるが、ベクトル量子化と直交変換符号化の中間方式である適応的直交変換(AOT:Adaptive Orthogonal Transform)をその圧縮原理としている。ここで、AOTはベクトル量子化のコードブックに相当する基底の巣(ネスト)から必要最少数の非直交基底系を選択し、対象ブロックを所望の許容誤差Z以内に近似する方式である。HVQ方式では復号演算を整数型で行えるため、復号が高速である。またJPEGに特有なモスキート及びブロックノイズ、GIFに特有な擬似輪郭が発生しないため自然画像,人工画像(アニメーション画像,CG画像)を高画質で高圧縮できる。本発明はこのようなHVQ方式における画質の更なる改善及び符号化演算の高速化に関する。
【0004】
【従来の技術】
本件出願人は画像の自己相似性を利用したHVQ方式による画像符号/復号方法を既に提案している(特願平10-189239)。以下その内容を説明する。なお、本明細書を通して記号〈a〉はベクトルa又はブロックa、記号‖a‖はベクトルaの大きさ(ノルム)、記号〈a・b〉はベクトルa,bの内積を表す。また図や[数]中のベクトルやブロックを太文字で表す。
【0005】
図13は従来の画像符号装置(エンコーダ)のブロック図で、図において、11は原画像データを記憶する原画像メモリ、12は原画像データの各画素ブロック(4×4画素)につきブロック平均(DC)値を求めるDC値生成部、13は各DC値につき差分予測符号化を行う差分PCM符号部(DPCM)、14は差分PCM符号から各DC値を復号する逆DPCM符号部(IDPCM)、15は復号DC画像を記憶するDC画像メモリ、16はDC画像の一部から所定サイズのDCネストを切り出すDCネスト生成部、17はDCネストを記憶するDCネストメモリである。
【0006】
更に、18は符号対象であるターゲット画像ブロック〈Rj〉から対応する復号DC値DCJを分離する減算器、19はDC分離された残差ベクトル〈dj〉を記憶する残差ベクトルバッファ、20はDCネストからダウンサンプルされた4×4画素の基底候補ブロック〈Ui〉を記憶する候補ブロックバッファ、21は基底候補ブロック〈Ui〉のブロック平均値aiを求める平均器、22は基底候補ブロック〈Ui〉からブロック平均値aiを分離する減算器、23は平均値分離された基底候補ベクトル〈ui〉を記憶する候補ベクトルバッファ、24は、残差ベクトルの二乗ノルム‖dj2が許容誤差Zを超える場合に、DCネストを探索して残差ベクトル〈dj〉を許容誤差Z以内に近似するための直交基底系αk〈uk'〉(k=1〜m)を生成する適応的直交変換処理部(AOT)、25は生成された直交基底系αk〈uk'〉(k=1〜m)につき、各対応する非直交基底ベクトル〈uk〉(k=1〜m)に掛けて等価な非直交基底系βk〈uk〉(k=1〜m)を生成するための展開係数βkを求める係数変換部、26は上記DC値のDPCM符号や非直交基底系βk〈uk〉等の情報を更に圧縮符号化するためのハフマン,ランレングス,固定長符号等による符号部である。
【0007】
DC値生成部12は4×4画素のブロック平均値を求め、小数点以下を四捨五入(又は切り捨て等)する。DPCM13は、図示しないが、J行,I列のDC値をDCJ,I とする時に、該DCJ,I の予測値DCJ,I'を例えばDCJ,I'=(DCJ,I-1 +DCJ-1,I )/2により求め、その予測誤差ΔDCJ,I =DCJ,I −DCJ,I'を量子化係数Q(Z) により線形量子化して出力する。この量子化係数Q(Z)は許容誤差Zと対応付けられており、許容誤差Zに応じて1〜8の範囲で変化する。
【0008】
DCネスト生成部16はDC画像から例えば縦39×横71の領域をそのまま切り出(コピー)してDCネストとする。DCネストはコードブックとして使用されるため、交流成分を多く含むものが望ましい。そこで、複数の候補領域につき、各領域内で隣り合うDC値の差分をとってこれらの絶対値等の総和を求め、総和が最大となるような領域を切り出してDCネストとする。
【0009】
また基底候補ブロック〈Ui〉のダウンサンプルは、縦横1DC値毎に頂点(px,py)∈[0,63]×[0,31]を設定し、かつそのサブサンプル間隔は(sx,sy)∈{(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)}の計4種類とする。従って、トータルではN(=8192)個の基底候補ブロック〈Ui〉が存在し、これらはAOT24からのインデクスカウンタiで参照される。以下、従来の適応的直交変換処理部24の動作を説明する。
【0010】
図14は従来の適応的直交変換処理のフローチャート、図15で該処理のイメージ図である。図14において、残差ベクトルの二乗ノルム‖〈dj〉‖2>Zであるとこの処理に入力する。ステップS121ではレジスタEに残差ベクトルの二乗ノルム‖〈dj〉‖2をセットする。また基底数カウンタk=1に初期化する。ステップS122では最小値保持レジスタE’に大きな値(例えば100000)をセットする。ステップS123では基底候補ブロック〈Ui〉のインデクスカウンタi=0に初期化する。これはDCネストの開始アドレス(px,py)=(0,0),サブサンプル間隔(sx,sy)=(1,1)に対応する。
【0011】
ステップS124では基底候補ブロック〈Ui〉からそのブロック平均値aiを分離して基底候補ベクトル〈ui〉を生成する。この演算は整数精度で行われるため、ブロック平均値aiに小数点以下の値が発生した場合はこれを四捨五入(又は切り捨て等)する。ステップS125では必要(k>1)なら基底候補ベクトル〈ui〉をそれ以前の直交基底ベクトル〈uk'〉に直交化する。
【0012】
図15(A),(B)に直交化処理のイメージ図を示す。図15(A)において、まず第1基底候補ベクトル〈u1〉はそのままで第1基底ベクトル〈u1'〉となり得る。次に第2基底候補ベクトル〈u2〉は以下の方法により第1基底ベクトル〈u1'〉に直交化される。即ち、第2基底候補ベクトル〈u2〉の第1基底ベクトル〈u1'〉への射影は(1)式の関係で得られる。
【0013】
【数1】
Figure 0003932244
【0014】
従って、第2直交ベクトル〈u2'〉は第2基底候補ベクトル〈u2〉から前記射影分のベクトルを引くことで得られる。
【0015】
【数2】
Figure 0003932244
【0016】
図15(B)において、次に第3基底候補ベクトル〈u3〉を第1,第2の基底ベクトル〈u1'〉,〈u2'〉に直交化する。この図は3次元的に描かれている。まず第3基底候補ベクトル〈u3〉を第1基底ベクトル〈u1'〉に直交化すると上記同様にして中間の直交ベクトル〈u3''〉が得られる。
【0017】
【数3】
Figure 0003932244
【0018】
更にこの中間直交ベクトル〈u3''〉を第2基底ベクトル〈u2'〉に直交化すると第3基底ベクトル〈u3'〉が得られる。
【0019】
【数4】
Figure 0003932244
【0020】
図13に戻り、ステップS126では得られた直交ベクトル〈ui'〉を使用し、残差ベクトル〈dk〉(但し、最初は〈dj〉)との距離を最小とする様なスカラー係数αiを求める。
【0021】
図15(C)にその処理イメージを示す。図において、ある時点の残差ベクトルを〈dk〉とする時に、これを直交ベクトル〈ui'〉で近似した後の残差ベクトルの二乗ノルムei=‖〈dk〉−αi〈ui'〉‖2が最小となるのは、図より明らかなように、直交ベクトル〈ui'〉にスカラー係数αiを掛けたものと、残差ベクトル{〈dk〉−αi〈u'〉}とが直交する時(内積=0)である。従って、スカラー係数αiは(5)式の関係により求まる。
【0022】
【数5】
Figure 0003932244
【0023】
なお、図には残差ベクトル〈dk〉(但し、k=0)を他の第1基底候補ベクトル〈uj'〉で近似した場合が描かれている。第1基底候補ベクトル〈uj'〉は任意方向をとり得るから、図示のようなイメージとなる。
【0024】
図14に戻り、ステップS127では残差ベクトル〈dk〉を基底候補ベクトルαi〈ui'〉で近似した後の誤差ベクトルの二乗ノルムeiを求める。この演算は(6)式により得られる。
【0025】
【数6】
Figure 0003932244
【0026】
ステップS128ではei<E'か否かを判別する。ei<E'の場合はステップS129でE'の内容をeiで更新する。またその時のαi,〈ui'〉,〈ui〉等に係る情報を配列[αk],[uk'],[uk]に保持する。またei<E'でない場合は上記ステップS129の処理をスキップする。
【0027】
ステップS130ではカウンタiに+1し、更にステップS131ではi≧N(=8192)か否かを判別する。i≧Nでない場合はステップS124に戻り、次の基底候補ベクトル〈ui〉につき上記同様の処理を行う。以下同様にして進み、やがて、ステップS131の判別でi≧Nになるとこの段階における全基底候補ベクトル〈ui〉が試されたことになる。この時、レジスタE'は最小の二乗ノルムeiを保持している。
【0028】
ステップS132ではE’≦Zか否かを判別し、E’≦Zでない場合はステップS133でE=E'とする。即ち、残差ベクトルの二乗ノルムを更新する。ステップS134ではkに+1し、ステップS122に戻る。またE’≦Zの場合はこの処理を抜ける。こうして、最初の残差ベクトル〈dj〉との差を許容誤差Z以下に近似するための直交基底系αk〈uk'〉(k=1〜m)が得られる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来方式では基底候補ブロック〈Ui〉のブロック平均値aiにつきその小数点以下を四捨五入(又は切り捨て等)していたため、画質の改善が頭打ちとなる不都合があった。これを図16に従って説明する。
【0030】
図16(a)は基底候補ブロック〈Ui〉のある行の画素値を列(x)方向に見た場合を示している。実際は16画素分のブロック平均値であるが、ここでは説明の簡単のため4画素で説明する。図16(a)において、各画素値は「5,2,4,3」からなりそのブロック平均値ai=3.5である。今、例えばこの小数点以下を切り捨てるとすると、図16(b)に示す如く、基底候補ベクトル〈ui〉のブロック平均値ai=0.5となる。図16(c)において、復号ブロックのDC値DCJに基底ベクトルβk〈uk〉を加算すると、復号画像のターゲットブロック〈Rj〉にはDC成分(ai=0.5)が重畳されてしまう。しかも、基底数が複数の場合は、このようなDC成分は0<ai<1の範囲の様々な値でDCJに重畳される結果、復号画像ではブロック毎に一種の雑音が重畳された形となり、このため画質の改善が図れなかった。以上のことは小数点以下を四捨五入又は切り上げする場合も同様である。
【0031】
また、従来のAOT処理では各基底候補ベクトル〈ui〉を一々前の基底ベクトル〈uk'〉に直交化していたため、AOT処理に多大の演算と時間を要していた。
【0032】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的とする所は、より高画質かつ高速の符号/復号が得られる画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の画像符号方法は、画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成し、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストとするステップと、符号対象の画素ブロック〈Rj〉からそのブロック平均値DCJを分離した後の残差ベクトル〈dj〉の大きさが所定の許容値Zを超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロック〈U〉を抽出し、該ブロックからブロック平均値aiを分離して基底候補ベクトル〈ui〉を生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換(AOT)処理により前記残差ベクトルを許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求めるステップと、を備えるものである。従って、ブロック平均値aiに小数点以下の端数は生ぜず、整数精度のブロック平均値aiが高速に得られる。また、1回のネスト生成処理でその下位nビットを0にされたDCネストが効率よく得られる。
【0034】
また、本発明(2)の画像符号方法は、画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成し、その一部をDCネストとするステップと、符号対象の画素ブロックからそのブロック平均値を分離した後の残差ベクトルの大きさが所定の許容値を超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロックを抽出し、該ブロックを構成する各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてからそのブロック平均値を分離して基底候補ベクトル〈ui〉を生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換処理により前記残差ベクトルを許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求めるステップと、を備えるものである。
【0036】
上記本発明(1),(2)のような基底候補ベクトル〈ui〉はその全要素の和(ブロック平均値)が常に0であり、DC成分が完全に分離されている。従って、復号側でこのような基底ベクトル〈uk〉を幾つ重ねても不要なDC成分(雑音)は生じない。そして、これにより本HVQ方式の画質が大幅に改善された。
【0039】
また好ましくは本発明(3)においては、上記本発明(1)又は(2)において、適応的直交変換処理は DCネストを使用して最初の残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第1基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトル〈u〉とするときに、
i=〈d・ui2/‖ui2
を最大とする前記基底候補ベクトル〈u〉を第1基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、該第1基底ベクトル〈u1〉をその大きさで正規化して第1正規化基底ベクトル〈v1〉となし、これを保持するステップと、第1スカラー係数α1を残差ベクトル〈d〉の第1正規化基底ベクトル〈v1〉への射影分として求め、これを保持するステップと、を備えるものである。
【0040】
本発明()によれば、図14の従来のステップS126,S127で行っていたような最初の残差ベクトル〈d〉との差の二乗ノルム‖〈d〉−αi〈ui〉‖2を最小とするような条件を上記簡単な演算及び条件で探索できる。従って、AOT処理を高速化できる。例えば第1スカラー係数α 1 の演算は、抽出された第1正規化基底ベクトル〈v 1 〉への射影分として一回求めれば良く、演算が大幅に簡略化される。
【0041】
また好ましくは本発明(4)においては、上記本発明(3)において、適応的直交変換処理は 最初の残差ベクトル〈d〉を第1スカラー係数α1と第1正規化基底ベクトル〈v1〉とのスカラー積α〈v〉により近似した後の第1残差ベクトル〈d〉が所定の許容値を超えると判定した場合に、DCネストを使用して第1残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第2基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトル〈u〉とするときに、
i={〈d・ui〉−(〈d・u1〉〈u1・ui〉)/‖u122
/{‖ui2−(〈u1・ui〉)/‖u1‖)2
を最大とする前記基底候補ベクトル〈u〉を第2基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、該第2基底ベクトル〈u〉を正規化及び第1正規化基底ベクトル〈v1〉に直交化して第2正規化基底ベクトル〈v〉となし、これを保持するステップと、第2スカラー係数αを第1残差ベクトル〈d〉の第2正規化基底ベクトル〈v〉への射影分として求め、これを保持するステップと、を備えるものである。
【0042】
本発明()によれば、上記本発明()の効果に加え、上式分子の〈d・u1〉,‖u1‖及び分母の‖ui2,‖u1‖については既に第1基底探索で行った演算結果を利用できるため、AOT処理を更に効率化、高速化できる。また、ベクトルの直交化演算も抽出した第2基底ベクトル〈u 〉につき第1正規化基底ベクトル〈v 1 〉に対して1回行えば良く、演算が大幅に簡略化される。
【0043】
また好ましくは本発明(5)においては、上記本発明(4)において、適応的直交変換処理は 第1残差ベクトル〈d〉を第2スカラー係数αと第2正規化基底ベクトル〈v〉とのスカラー積α2〈v2〉により近似した後の第2残差ベクトル〈d〉が所定の許容値を超えると判定した場合に、DCネストを使用して第2残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第3基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトル〈u〉とするときに、
i
(〈d・ui〉−d・v1〉〈v1・ui〉−〈d・v2〉〈v2・ui〉)2
/{‖ui2−〈v1・ui2−〈v2・ui2
を最大とす前記基底候補ベクトル〈u〉を第3基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、該第3基底ベクトル〈u〉を正規化及び第1正規化基底ベクトル〈v1〉と第2正規化基底ベクトル〈v〉とに直交化して第3正規化基底ベクトル〈v〉となし、これを保持するステップと、第3スカラー係数αを第2残差ベクトル〈d〉の第3正規化基底ベクトル〈v〉への射影分として求め、これを保存するステップと、
を備えるものである。
【0044】
本発明(5)によれば、上記本発明(3),(4)の効果に加え、上式分子の(〈d・u〉−d・v〉〈v・u〉)及び分母の(‖u−〈v・u)については既に第1,第2の基底探索で行った演算結果を利用できるため、こうしてAOT処理を更に効率化、高速化できる。
【0045】
また好ましくは本発明(6)においては、上記本発明(3)〜(5)において、適応的直交変換処理は 最初の残差ベクトル〈d〉=(d,d…,d)との差の大きさを最小とする基底候補ベクトル〈ui〉=(u,u,…,u)を探査すべく両者の内積〈d・ui〉を求める演算を含み、該演算は、基底候補ベクトル〈ui〉の任意要素(例えば )を残りの要素の一次結合で置き換えると共に、残差ベクトル〈d〉と基底候補ベクトル〈ui〉との内積〈d・ui〉を、
〈d・ui〉=(d1 )u1+(d2 )u2+,
…,+(
但し、(d −d )u の項を除く
の積和演算により求めるものである。
【0046】
本発明(6)においては、上記基底候補ベクトル〈ui〉の全要素の和が常に0であることにより、その任意要素(例えば )を残りの要素の一次結合で表せる。従って、最初の残差ベクトル〈d〉との内積演算〈d・ui〉は上式のような積和演算に展開でき、こうして面倒な積和演算の回数を1回分省略できる。HVQ方式による画像符号処理ではベクトルの内積演算が大量に行われるため、各1回の省略は全体としての符号処理の高速化に大きく貢献する。
【0047】
また好ましくは本発明(7)においては、上記本発明(3)〜(5)において、m個のスカラー係数αk(k=1〜m)とm個の正規化基底ベクトル〈vk〉(k=1〜m)とからなる正規直交基底系の組をm個のスカラー展開計数βk(k=1〜m)と前記各正規化基底ベクトルの元となったm個の基底候補ベクトル〈uk〉(k=1〜m)とからなる非直交基底系の組に変換するステップと、該変換したm個のスカラー展開計数βkと、DCネストからm個の基底候補ベクトル〈uk〉を抽出するための抽出情報とからなる組と、DC画像とをそれぞれ符号化して符号データを出力するステップと、を更に備えるものである。
このように正規直交基底系αk,〈vk〉(k=1〜m)の組を非直交基底系βk,〈uk〉(k=1〜m)の組に変換することにより、復号側では各基底候補ベクトル〈uk〉を一々直交化する必要は無く、夫々にβkを掛けて加算することにより残差ベクトル〈dj〉を近似できる。従って、復号処理を簡単かつ高速に行える。
また本発明(8)の画像符号方法は、上記本発明(7)において、m個のスカラー展開係数β1〜βのノルムをその大きさ順に並べ替え、0を含む隣接ノルム間の各差分を求め、得られた各差分につき所定ビット数の下位ビットを除く残りの上位ビットにハフマン符号化を適用するものである。
【0048】
一般にスカラー展開係数β〜βのノルムは様々な値をとり得るが、これらを大きさ順に並べて0を含む隣接ノルム間の各差分をとると、各差分の大きさは互いに近似(又は同一)となる場合が少なくない。そこで、これらの差分値につき所定ビット数の下位ビットを除く残りの上位ビットにハフマン符号を適用することで更なる符号圧縮が可能となる。
【0049】
また好ましくは本発明(9)においては、上記本発明(1),(3)又は(5)において、適応的直交変換処理で求めた基底ベクトルの数が所定以上の場合は基底系の符号化に代えて、符号対象ブロックの画像データそのものを符号化するものである。従って、復号画質の改善が図れる。また実際上このような状況は極めて少ないので符号圧縮率に与える影響は極めて少ない。
【0050】
また上記の課題は例えば図10の構成により解決される。即ち,本発明(10)の画像復号方法は、本発明(7)に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生し、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストとするステップと、前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号するステップと、ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロックとのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生するステップと、を備えるものである。従って、ブロック平均値に小数点以下の端数は生ぜず、整数精度のブロック平均値が高速に得られる。
【0051】
また本発明(11)の画像復号方法は、本発明(7)に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生し、その一部をDCネストとするステップと、前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号するステップと、ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数βk(k=1〜m)と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロック〈Uk〉(k=1〜m)につき各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしたもの、とのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生するステップと、を備えるものである。
【0052】
本発明(10),(11)においては、各選択ブロック〈Uk〉の下位nビットが0にされていることにより、これらを予め累積加算しても、その加算結果はブロックサイズB(例えば16)の整数倍となる。なお、展開係数βkは整数精度とする。従って、最後にこの累積加算結果をブロック画素数Bで除算すれば1回の除算でブロック平均値Ajが効率よく求まる。従って、基底ブロックβk k〉(k=1〜m)を重ね合わせる演算を効率よく行える。
【0054】
また本発明(12)の画像符号装置は、画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成すると共に、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストを生成し、メモリに記憶するDCネスト生成手段と、符号対象の画素ブロック〈Rj〉からそのブロック平均値DCJを分離した後の残差ベクトル〈dj〉の大きさが所定の許容値Zを超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロックを抽出し、該ブロックからブロック平均値を分離して基底候補ベクトルを生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換(AOT)処理により前記残差ベクトル〈dj〉を許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求める演算手段と、を備えるものである。
【0055】
また本発明(13)の画像復号装置は、本発明(7)に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生すると共に、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストを再生し、メモリに記憶するDCネスト再生手段と、前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号する復号手段と、ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロックとのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生する画像再生手段と、を備えるものである。
【0056】
また本発明(14)の記録媒体は、上記本発明(1)乃至(11)の何れか1つに記載の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0058】
図2は実施の形態による画像符号装置のブロック図で、図において、31は復号DC画像から本発明によるDCネストを生成するDCネスト生成部、17は生成されたDCネストを記憶するDCネストメモリ、32はAOT処理を効率よくかつ高速に行う適応的直交変換処理部(AOT)、33は係数変換部、34は展開係数βkの更に高圧縮を可能とする符号部である。その他の構成については上記図13で述べたものと同様でよい。なお、上記各部の特徴は以下の動作説明によって明らかとなる。
【0059】
図3は実施の形態による画像符号(メイン)処理のフローチャートである。ステップS1では原画像メモリ11に原画像データを読み込む。例えばRGB系の対象画像をYUV系に変換して読み込む。Yは輝度データ、U,Vは色差データに相当し、U,Vは横2画素の輝度平均を用いてダウンサンプリングされる。一例の輝度データYは縦960×横1280画素からなり、画素毎に例えば8ビットが割り付けられている。なお、以下は輝度データYの処理を中心に述べるが、U,Vについても同様に処理できる。
【0060】
ステップS2では全画像データにつき4×4画素毎のブロック平均(DC)値を求める。このとき小数点以下は例えば四捨五入される。ステップS3では全DC値を公知の2次元DPCM法等により符号化して出力する。ステップS4では全DPCM出力をIDPCM復号してDC画像を再生し、DC画像メモリ15に格納する。これは符号側/復号側のAOT処理条件を同一にするためである。ステップS5ではDCネスト生成部31がDC画像からDCネストを生成し、DCネストメモリ17に格納する。なお、DCネストを切り出す領域の選択等は従来と同様でよい。
【0061】
図7にDCネストの生成イメージを示す。図7(a)において、本実施の形態ではDC画像メモリ15から切り出した各DC画素DCJの下位4ビットをマスク(=0)してこれをDCネストメモリ17のネスト画素Njに記憶する。下位4ビットは24=B(B=ブロックサイズ16)又は4=log2Bの関係にある。下位4ビットをマスクした結果、基底候補ブロック〈Ui〉の総和は常に16の整数倍となり、よってこれを1/16したブロック平均値aiは常に整数となる。従って、基底候補ブロック〈Ui〉からブロック平均値aiを分離した基底候補ベクトル〈ui〉のブロック平均値は常に0となる。
【0062】
図7(a),(b)に具体的な数値例をグラフで示す。但し、ここでは説明の簡単のため4画素分の平均をとっている。図7(c)において、復号ブロック〈Rj〉のDC値DCJに複数の基底ベクトルβk〈uk〉を累積加算しても、各基底ベクトルβk〈uk〉のブロック平均値は常に0であるため、従来のような雑音は重畳されない。これにより画質の大幅な改善が図れた。
【0063】
図8(a)に図7の数値例を表で示す。DC画素A〜Dの合計SUM=251であり、その平均値AV=251/4=62.75(非整数)である。これらのDC画素A〜Dをネスト画素A〜Dに転送する際に下位4ビットをマスクする。これによりネスト画素A〜Dの合計SUM=224となり、その平均値AV=224/4=56(整数)となる。更に、ネスト画素A〜Dからその平均値AV=56を分離した基底候補ベクトル〈ui〉の各要素a〜dは「24,−24,8,−8」となり、これらの総和sum=0(完全平均値分離)となっている。
【0064】
図8(b)は図8(a)と同じ数値例を示している。但し、DC画素A〜Dをそのままネスト画素A〜Dにコピーし、ネスト画素A〜Dの総和SUMから下位4ビットをマスク(=0)する点で異なっている。この方法でも総和SUMは16の倍数になるから、ブロック平均値AV=60(整数)となる。しかしこの方法によると、ネスト画素A〜Dからその平均値AV=60を分離した基底候補ベクトル〈ui〉の各要素a〜dは「33,−25,13,−10」となり、必ずしもその総和sum=0(完全平均値分離)とはならない。
【0065】
なお、図8(b)に示す如くDC画像の一部をそのままDCネストにコピーしておき、該DCネストから基底候補ブロック〈Ui〉をダウンサンプルする時に各画素から下位4ビットをマスク(=0)しても良い。
【0066】
図3に戻り、ステップS6では原画像メモリ11及びDC画像メモリ15に対する各インデクスカウンタj,Jを共に0に初期化する。但し、jは符号対象のターゲットブロック〈Rj〉のインデクスカウンタ、JはDC画素のインデクスカウンタを夫々表す。ステップS7ではターゲットブロック〈Rj〉から対応する復号DC値DCJを分離して残差ベクトル〈dj〉を求める。ステップS8では残差ベクトルの二乗ノルム‖dj2が許容誤差Zより大きいか否かを判別する。‖dj2>Zでない場合はステップS17で基底数「0」を符号出力する。この場合のターゲットブロック〈Rj〉は後述の交流成分予測法により復号される。また‖dj2>Zの場合はステップS9で後述の適応的直交変換処理を行う。
【0067】
ステップS10では適応的直交変換で生成された基底数k>4か否かを判別する。因みに、実測ではほとんどの場合にk=1〜3程度の統計結果が得られている。そこで、k>4の場合はステップS18で基底数「5」を符号出力し、かつターゲットブロック〈Rj〉の各画素値を符号出力する。またk>4でない場合はステップS11で後述の展開係数βkへの変換を行う。ステップS12では基底数「m」,展開係数βk及び非直交基底ベクトル〈ui〉のインデクス情報iを夫々符号出力する。
【0068】
ステップS13ではカウンタj,Jに夫々+1する。但し、カウンタjに対する+1は1画素ブロック分の更新を意味する。ステップS14ではj≧M(=全画像ブロック数)か否かを判別する。j≧Mでない場合はステップS7に戻り、次のターゲットブロック〈Rj〉につき上記同様の符号処理を行う。以下同様にして進み、やがて、ステップS14の判別でj≧Mになると、ステップS15ではハフマン等による符号化を行う。この符号化については後述する。こうして1画像分の符号処理を終了する。
【0069】
図4〜図6は実施の形態による適応的直交変換処理のフローチャート(1)〜(3)で、必要最少数の直交基底系αk〈vk〉(k=1〜m)を効率よくかつ高速に求め得る場合を示している。なお、以下の説明では上記ステップS7で求められた最初の残差ベクトル〈dj〉を〈d〉で表し、その後に更新される残差ベクトルを〈dk〉(k=1〜m)で表す。
【0070】
図4は第1基底の探索処理を示している。この処理の説明前に、該処理を高速に行うために行った計算上の工夫を説明する。即ち、通常なら第1基底は残差ベクトル〈d〉との差の二乗ノルムeiを最小とする基底候補ベクトル〈ui〉として求められるが、この関係式を更に展開すると(7)式が得られる。
【0071】
【数7】
Figure 0003932244
【0072】
ところで、(7)式右辺第1項の‖d‖2>0は基底候補によらず一定であるから、同右辺第2項を最大にする〈ui〉が第1基底となり得る。そこで、この右辺第2項をhiとおく。
【0073】
【数8】
Figure 0003932244
【0074】
以下は、hiを最大とするような第1基底αk〈vk〉を探索・決定する処理である。ステップS21では後述の内積演算〈d・ui〉の前処理として〈d〉の第16成分を残りの各成分の値から差し引いた15次元ベクトル〈d'〉を求める。ステップS22ではi=0〜(N−1)につきhi分子の内積〈d'・ui〉を求め、これらを配列[Pi]{i=0〜(N−1)}に格納する。
【0075】
この内積演算を具体的に言うと、〈ui〉は本来16次元ベクトルであるが、本実施の形態ではそのブロック平均値(全要素の和)=0により、その第16成分u16は残りの15成分の一次結合で表せる。
【0076】
【数9】
Figure 0003932244
【0077】
従って、hi分子の内積〈d・ui〉をこれと等価な〈d'・ui〉により求め、こうして積和演算を1回分(全iでは8192回分)省略できる。
【0078】
【数10】
Figure 0003932244
【0079】
ステップS23ではi=0〜(N−1)につきhi分母の二乗ノルム‖ui2を求め、これらを配列[Li]{i=0〜(N−1)}に格納する。
【0080】
【数11】
Figure 0003932244
【0081】
配列[Li]は一度求めておけば後に結果を利用できる。ステップS24ではhiの最大値を保持するレジスタE=0,基底候補ベクトル〈ui〉のインデクスカウンタi=0,基底数カウンタk=1に夫々初期化する。
【0082】
ステップS25ではhi=Pi 2/Liを求める。ステップS26ではhi>Eか否かを判別する。hi>Eの場合はステップS27でEをhiで更新し、かつその時のiを配列[Ik](k=1)に保持する。またhi>Eでない場合は上記ステップS27の処理をスキップする。
【0083】
ステップS28ではiに+1し、更にステップS29ではi≧N(全候補数)か否かを判別する。i≧Nでない場合はステップS25に戻り、次のhiにつき上記同様の最大値探索処理を行う。以下、同様にして進み、やがてi≧Nになると全ネストブロックの探索終了である。この時、上記配列[Ik]にはhiを最大とするような第1基底ベクトル〈u1〉のインデクス値iが保持されている。
【0084】
ステップS30では第1基底ベクトル〈u1〉を正規化して正規化基底ベクトル〈v1〉となし、これを配列[Vk](k=1)に格納する。またスカラー係数α1(〈d〉の〈v1〉への射影)を求め、これを配列[Ak](k=1)に格納する。
【0085】
ステップS31では残差ベクトル〈d〉を第1基底で近似後の残差ベクトル〈d1〉=〈d〉−α1〈v1〉により更新する。ステップS32では新たな残差ベクトルの二乗ノルムe=‖d12を求め、更にステップS33ではe≦Zか否かを判別する。e≦Zの場合はこの段階でAOT処理を終了し、またe≦Zでない場合は次いで第2基底の探索処理を行う。
【0086】
図5は第2基底の探索処理を示している。この処理の説明前に該処理を効率よく行うために行った計算上の工夫を説明する。即ち、通常なら第2基底は残差ベクトル〈d1〉との差の二乗ノルムeiを最小とする直交ベクトル〈ui'〉として求められるが、この関係式を更に展開すると(12)式が得られる。
【0087】
【数12】
Figure 0003932244
【0088】
ここで、直交ベクトル〈ui'〉は第2基底の候補ベクトル<ui>を第1正規化基底ベクトル<v1>に直交化したものである。
【0089】
【数13】
Figure 0003932244
【0090】
同様にして、上記(12)式右辺第1項の‖d12>0は基底候補によらず一定であるから、同右辺第2項を最大にするような直交ベクトル〈ui'〉が第2基底となり得る。この右辺第2項をhiとおく。
【0091】
【数14】
Figure 0003932244
【0092】
iは、このまま求めても良いが、上記図4の演算結果を効率よく利用するために(14)式の分母を変形する。即ち、まずhi分子の直交ベクトル〈ui'〉を基底候補ベクトル〈ui〉で表すと、hi分子は(15)式で表せる。
【0093】
【数15】
Figure 0003932244
【0094】
更に残差ベクトル〈d1〉を最初の残差ベクトル〈d〉で表すと、hi分子は(16)式で表せる。
【0095】
【数16】
Figure 0003932244
【0096】
従って、hi分子の演算には第1基底探索で得られた演算結果〈d・u1〉,‖u1‖を利用できる。また、同様にしてhi分母を変形すると(17)式で表せる。
【0097】
【数17】
Figure 0003932244
【0098】
従って、hi分母の演算には第1基底探索で得られた演算結果‖ui2,‖u1‖を利用できる。以上を(14)式のhiに代入すると、hiは(18−1)式となり、最終的に(18−2)式で表せる。
【0099】
【数18】
Figure 0003932244
【0100】
ここで、Pi=〈d・ui〉,Li=‖u2は配列[Pi],[L]の演算結果を夫々利用でき、かつPk=P1=〈d・u1〉,√(Lk)=√(L1)=‖u1‖も前回の演算結果を利用できる。従って、今回新たに演算するのは〈uk・ui〉=〈u1・ui〉の部分である。
【0101】
以上を前提として、第2基底の探索は以下の演算処理を行う。即ち、ステップS41ではk=1によりP1=〈d・u1〉,L1=‖u12を保持する。これらは上記ステップS22,S23で求めた結果を利用できる。なお、添え字の「1」は第1基底〈u1〉を指すインデクスカウンタiの内容であり、これは上記ステップS27の処理により配列[Ik]に保持されている。ステップS42では(19)式の演算を行い、結果をレジスタη,κに格納する。
【0102】
【数19】
Figure 0003932244
【0103】
ステップS43では後述の内積演算〈u1・ui〉の前処理として〈u1〉の第16成分を残りの各成分の値から差し引いた15次元ベクトル〈w1〉を求める。ステップS44ではi=0〜(N−1)につき内積〈wk・ui〉ηを求め、これらを配列[Qi]に格納する。ステップS45ではi=0〜(N−1)につき(Pi−κQi)を求め、これらを配列[Pi]に格納する。ここで、右辺のPiは上記ステップS22の演算結果であり、更にこのステップS45の演算結果をステップS22の配列[Pi]に上書き保存することで、配列[Pi]の内容は過去の演算結果を反映して逐次更新される。ステップS46ではi=0〜(N−1)につき(Li−Qi 2)を求め、これらを配列[Li]に格納(上書)する。ここで、右辺のLiは上記ステップS23の演算結果であり、更にこのステップS46の演算結果をステップS23の配列[Li]に上書き保存することで、配列[Li]の内容も過去の演算結果を反映して逐次更新される。以上によるhiの繰り返し演算は最終的に(20)式で表せる。
【0104】
【数20】
Figure 0003932244
【0105】
ステップS47ではhiの最大値を保持するレジスタE=0,基底候補ベクトル〈ui〉のインデクスカウンタi=0に夫々初期化し、かつ基底数カウンタkに+1する。この時点でk=2となる。
【0106】
ステップS48ではhi=Pi 2/Liを求める。ステップS49ではhi>Eか否かを判別する。hi>Eの場合はステップS50でEをhiで更新し、その時のiを配列[Ik](k=2)に保持する。またhi>Eでない場合は上記ステップS50の処理をスキップする。
【0107】
ステップS51ではiに+1し、更にステップS52ではi≧Nか否かを判別する。i≧Nでない場合はステップS48に戻り、次のhiにつき上記同様の最大値探索処理を行う。以下、同様にして進み、やがて、i≧Nになると全ネストブロックの探索終了である。この時、上記配列[Ik](k=2)にはhiを最大とするような第2基底ベクトル〈u2〉のインデクス値iが保持されている。
【0108】
ステップS53では第2基底ベクトル〈u2〉を〈v1〉に正規直交化して正規化基底ベクトル〈v2〉となし、これを配列[Vk](k=2)に格納する。またスカラー係数α2(〈d1〉の〈v2〉への射影)を求め、これを配列[Ak](k=2)に格納する。このように基底ベクトル〈u2〉の正規直交化とスカラー係数α2の演算は上記探索結果について1回行えばよく、これによってAOT処理の大幅な軽量化と高速化が図られる。以下も同様である。
【0109】
ステップS54では残差ベクトル〈d1〉を第2基底で近似後の残差ベクトル〈d2〉=〈d1〉−α2〈v2〉により更新する。ステップS55では新たな残差ベクトルの二乗ノルムe=‖d22を求め、更にステップS56ではe≦Zか否かを判別する。e≦Zの場合はこの段階でAOT処理を終了し、またe≦Zでない場合は第3基底の探索処理を行う。
【0110】
図6は第3基底の探索処理を示している。この処理の説明前に該処理を効率よく行うために行った計算上の工夫を説明する。即ち、通常なら第3基底は残差ベクトル〈d2〉との差の二乗ノルムeiを最小とする直交ベクトル〈ui'〉として求められるが、この関係式を更に展開すると(21)式が得られる。
【0111】
【数21】
Figure 0003932244
【0112】
ここで、直交ベクトル〈ui'〉は第3基底の候補ベクトル〈ui〉を第1,第2の正規化基底ベクトル〈v1〉,〈v2〉に直交化したものである。
【0113】
【数22】
Figure 0003932244
【0114】
同様にして上記(21)式右辺第1項の‖d22>0は基底候補によらず一定であるから、同右辺第2項を最大にするような直交ベクトル〈ui'〉が第3基底となり得る。この右辺第2項をhiとおく。
【0115】
【数23】
Figure 0003932244
【0116】
更にhi分子の直交ベクトル〈ui'〉を基底候補ベクトル〈ui〉で表すと、hi分子は(24)式で表せる。
【0117】
【数24】
Figure 0003932244
【0118】
更に(24)式の残差ベクトル〈d2〉を最初の残差ベクトル〈d〉で表すと、hi分子は(25)式で表せる。
【0119】
【数25】
Figure 0003932244
【0120】
同様にしてhi分母を変形すると(26)式で表せる。
【0121】
【数26】
Figure 0003932244
【0122】
以上を(23)式のhiに代入すると(27)式が得られる。
【0123】
【数27】
Figure 0003932244
【0124】
ところで、(27)式分子/分母の各第2項までは既に計算されており、これらには(28)式の関係がある。
【0125】
【数28】
Figure 0003932244
【0126】
従って、hiの演算は上記(18−2)式に習って最終的に(29)式で表せる。
【0127】
【数29】
Figure 0003932244
【0128】
(29)式は内積〈uk・ui〉が〈vk・ui〉になっていることを除き、上記(18−2)式と同じ形をしている。従って、これ以降の各基底は図5と同様のルーティンを再帰的に使用することで効率よく求まる。
【0129】
以上を前提として、第3基底以降の探索は以下の演算処理を行う。即ち、ステップS61ではk=2によりP2=〈d1・u2〉,L2=‖u22を保持する。ステップS62では(30)式の演算を行い、結果をレジスタη,κに格納する。
【0130】
【数30】
Figure 0003932244
【0131】
ステップS63では後述の内積演算〈v2・ui〉の前処理として〈v2〉の第16成分を残りの各成分の値から差し引いた15次元ベクトル〈w2〉を求める。但し、〈v2〉の各成分は整数値ではないので、このままでは内積演算を実数型で行う必要が生じる。これを避けるために、予め〈v2〉(即ち、〈w2〉)の各成分に定数aを掛けて整数にしておく。
【0132】
ステップS64ではi=0〜(N−1)につき内積(〈w2・ui〉η/a)を求め、これらを配列[Qi]に格納(上書)する。この時、各演算結果を定数aで割ることにより、位を戻す。ステップS65ではi=0〜(N−1)につき(Pi−κQi)を求め、これらを配列[Pi]に格納(上書)する。ステップS66ではi=0〜(N−1)につき(Li−Qi 2)を求め、これらを配列[Li]に格納(上書)する。以上により上記(29)式の演算は(31)式で表せる。
【0133】
【数31】
Figure 0003932244
【0134】
ステップS67ではhiの最大値を保持するレジスタE=0,基底候補ベクトル〈ui〉のインデクスカウンタi=0に夫々初期化し、かつ基底数カウンタkに+1する。この時点でk=3となる。
【0135】
ステップS68ではhi=Pi 2/Liを求める。ステップS69ではhi>Eか否かを判別する。hi>Eの場合はステップS70でEをhiで更新し、その時のiを配列[Ik](k=3)に保持する。またhi>Eでない場合は上記ステップS70の処理をスキップする。
【0136】
ステップS71ではiに+1し、更にステップS72ではi≧Nか否かを判別する。i≧Nでない場合はステップS68に戻り、次のhiにつき上記同様の最大値探索処理を行う。以下、同様にして進み、やがて、i≧Nになると全ネストブロックの探索終了である。この時、上記配列[Ik](k=3)にはhiを最大とするような第3基底ベクトル〈u3〉のインデクス値iが保持されている。
【0137】
ステップS73では第3基底ベクトル〈u3〉を〈v1〉,〈v2〉に直交化かつ正規化して正規化基底ベクトル〈v3〉となし、これを配列[Vk]に格納する。またスカラー係数α3(〈d2〉の〈v3〉への射影)を求め、これを配列[Ak]に格納する。
【0138】
ステップS74では残差ベクトル〈d2〉を第3基底で近似後の残差ベクトル〈d3〉=〈d2〉−α3〈v3〉により更新する。ステップS75では新たな残差ベクトルの二乗ノルムe=‖d32を求め、更にステップS76ではe≦Zか否かを判別する。e≦Zの場合はこの段階でAOT処理を終了し、またe≦Zでない場合はステップS61に戻り、第4基底以降の前処理及び探索処理を行う。なお、図示しないが、好ましくは、例えば上記ステップS76の次にk≧4か否かの判別処理を設け、k≧4の場合はこのAOT処理を抜けるようにする。
【0139】
以上により、AOT処理の大幅な軽量化、かつ高速化が可能となり、演算時間は実測比で従来の1/3〜1/10に短縮された。
【0140】
図2を参照し、AOT32からはαk,〈vk〉(k=1〜m)の組が得られ、これらの一次結合により残差ベクトル〈dj〉を許容誤差Z以内に近似できる。更に、係数変換部33はαk,〈vk〉(k=1〜m)の組をβk,〈uk〉(k=1〜m)の組に変換すべく、以下(従来と同様)の方法により展開係数βkを求める。即ち、今、基底候補ベクトル〈uk〉,展開係数βk,正規化基底ベクトル〈vk〉,スカラー係数αkの各行列を(32)式とおく時に、
【0141】
【数32】
Figure 0003932244
【0142】
これらを(33)式で関係つける。
【0143】
【数33】
Figure 0003932244
【0144】
これを行列Bについて解くためには、まず行列Uを正方行列に変換すべく、両辺に行列Uの転置行列UTを左側から掛ける。
【0145】
【数34】
Figure 0003932244
【0146】
この行列(UTU)は、(35)式の様に展開され、
【0147】
【数35】
Figure 0003932244
【0148】
ここで〈ui・uj〉は内積を表し、かつ〈ui・uj〉=〈uj・ui〉であるから、対角要素に対して対称な正方行列が得られ、かつ〈ui〉と〈uj〉とが異なるから、逆行列が存在する。そこで、更に両辺の左側から行列(UTU)の逆行列(UTU)-1を掛けることで(36)式が得られ、βkが求まる。
【0149】
【数36】
Figure 0003932244
【0150】
このように正規直交基底系αk,〈vk〉(k=1〜m)の組を非直交基底系βk,〈uk〉(k=1〜m)の組に変換することにより、復号側では各基底候補ベクトル〈uk〉を一々直交化する必要は無く、夫々にβkを掛けて加算することにより残差ベクトル〈dj〉を近似できる。従って、復号処理を簡単かつ高速に行える。次に展開係数βkの圧縮符号処理を説明する。
【0151】
図9は実施の形態による展開係数符号処理のイメージ図である。図9(a)において、生成されたβ1〜β4からノルム(大きさ)を抽出する。図9(b)において、ノルムを例えば昇順(β3,β2,β4,β1)に並べ換え、前方(最初は0)から順に差分(△β3,△β2,△β4,△β1)を求める。図9(c)において、係数残差(△β3,△β2,△β4,△β1)をその下位2ビットと上位ビットとに分離し、上位ビットをハフマン符号化する。
【0152】
この例では△β3と(△β2=△β4=△β1)との2組の値が発生しており、よってハフマン符号では発生頻度の高い(△β2,△β4,△β1)にはビット数の少ない符号が割り振られ、また発生頻度の低い△β3にはビット数の多い符号が割り振られる。従って、展開係数βkの圧縮符号化が可能となる。しかも、係数残差△βkの上位ビットをハフマン符号化する構成により、下位ビットの端数分が切り離されることになり、よって上位ビットでは図示の如く△β2=△β4=△β1となるような可能性が高い。
【0153】
また、残差△βkの下位2ビットは正負の符号ビットと共に対応する基底ベクトル〈uk〉のインデクス情報(13ビット=0〜8191)と共に2バイト固定長符号エリアにパッキングされ、固定長符号として出力される。これらの符号の出力順は△β3,△β2,△β4,△β1(即ち、u3,u2,u4,u1)の順である。
【0154】
図9(d)において、復号側では各符号をu3,u2,u4,u1の順で入力し、夫々から係数△β3,△β2,△β4,△β1を分離する。更に最初の△β3からβ3を復号し、該β3に△β2を加えてβ2を復号し、該β2に△β4を加えてβ4を復号し、そして、該β4に△β1を加えてβ1を復号する。βk〈uk〉はこれらの和(一次結合)をとって機能するものであるから、これらの順序は問題ではない。
【0155】
なお、上記ノルムを昇順に並べ換え、前方(最初は0)から順に差分を求めたが、逆にノルムを降順に並べ換え、後方(最初は0)から順に差分を求めても良い。
【0156】
以下、符号部34による符号処理を説明する。DPCMの予測残差△DCJ,I については量子化係数Q(Z)で量子化すると共に、△DCJ,I =0の場合のみランレングスを考慮し、予測残差△DCJ,I 及びランレングスを夫々独立にハフマン符号化する。基底数kは、k=0の場合のみランレングスを考慮し、基底数k 及びランレングスを夫々独立にハフマン符号化する。係数残差△βkの上位ビットは定数Q(例えば8)で量子化した商をハフマン符号化する。また基底ベクトル〈uk〉のコード情報i(=13ビット)に展開係数βkの符号ビット及び係数残差△βkの下位2ビットを詰めて計16ビットの固定長符号となし、これらは残差△βkの昇順(又は降順)に詰めて送られる。全体としては画素ブロック単位で出現順に詰めて符号列を構成する。必要なら画素ブロックの切り替わりを示すための符号EOBを書き込む。
【0157】
図10は実施の形態による画像復号装置のブロック図で、上記図2の画像符号装置に対応したものである。図において、41はハフマン等による復号部、42は注目画素DCJを含む周囲のDC値DCJ'から交流成分を含むターゲットブロック〈Rj〉を推定する交流成分予測部、43は復号基底系βk〈uk〉(k=1〜m)に基づきく近似残差ベクトル〈dj〉を再生する残差ベクトル再生部、44は復号ブロック〈Rj〉に基づきターゲットブロック〈Rj〉を再生するRj再生部、45は再生画像を記憶する再生画像メモリ、46は復号DC値をIDPCM復号するIDPCM部、47は復号DC画像を記憶するDC画像メモリ、48は図2と同様のDCネスト生成部、49はDCネストを記憶するDCネストメモリ、50はDCネストからダウンサンプルされた選択ブロック〈Uk〉を保持する選択ブロックバッファ、51は〈Uk〉にβkを乗算する乗算器、52,53はβk〈Uk〉(k=1〜m)の累積加算部、54は累積加算結果のブロック平均値Ajを求める平均器、55は累積加算結果からブロック平均値Ajを分離する減算器、56は再生近似残差ベクトル〈dj〉を保持する近似ベクトルバッファ、57はターゲットブロック〈Rj〉の再生DC値DCJに再生近似残差ベクトル〈dj〉を加算する加算器である。
【0158】
図11は実施の形態による画像復号処理のフローチャートである。ステップS101では画像符号データを読み込む。ステップS102では図2と同様のIDPCM法によりY,U,Vの各DC値を解凍(復号)し、DC画像を再生する。ステップS103ではY成分のDC画像からDCネストを生成する。この時、上記図7で示した如く、各DC画素値DCJの下位4ビットがマスク(=0)され、各DCネスト画素値Njとなる。なお、DC画像の切り出し位置等の情報は別途に受け取る。ステップS104では原画像メモリ45及びDC画像メモリ47に対するインデクスカウンタj,Jを共に0に初期化する。
【0159】
ステップS105では1ブロック画像分の符号データを入力する。ステップS106では基底数k=0か否かを判別する。k=0の場合はステップS114で後述する交流成分予測法によりターゲットブロック〈R〉を再生する。またk≠0の場合は更にステップS107で1≦k≦4か否かを判別する。
【0160】
1≦k≦4の場合はステップS112で残差ベクトル〈dj〉を逆量子化する。本実施の形態では予めDCネストの下位4ビットがマスク(=0)されているため、各選択ブロック〈Uk〉に直接βkを掛けてこれらを累積加算し、累積加算結果からそのブロック平均値Ajを1回だけ分離することで残差ベクトル〈dj〉が一挙に得られる。よって復号処理が高速化される。ステップS113では得られた残差ベクトル〈dj〉に対応するDC値DCJを加算する。
【0161】
また1≦k≦4でない場合はステップS108でターゲットブロック〈Rj〉の復号データよりターゲットブロック〈Rj〉を直接再生する。こうして、上記何れかの方法により4×4画素のターゲットブロック〈R〉が再生された。ステップS109では再生されたターゲットブロック〈R〉を再生画像メモリ45に格納する。
【0162】
ステップS110ではカウンタj,Jに夫々+1し、更にステップS111ではi≧M(全画素ブロック数)か否かを判別する。i≧Mでない場合はステップS105に戻り、次のブロック画像符号データにつき上記同様の復号・再生処理を行う。以下同様にして進み、やがて、ステップS111の判別でj≧Mになると、1画像分の復号処理を終了する。
【0163】
図12は実施の形態における交流成分予測のイメージ図で、公知の予測法を採用できる.図12(A)は段階的交流成分予測法を示しており、以下に内容を概説する。その第1段階では注目ブロックS上の各サブブロックS1 〜S4 を該Sを含む周囲4ブロック(U,R,B,L)の各DC値から次式により推定する。
【0164】
1 =S+(U+L−B−R)/8
2 =S+(U+R−B−L)/8
3 =S+(B+L−U−R)/8
4 =S+(B+R−U−L)/8
同様にして、この第1段階目ではU1 〜U4 ,L1 〜L4 ,R1 〜R4 ,B1 〜B4 等が推定される。更に、その第2段階では上記方法を再帰的に使用することで、S1 上の4画素P1 〜P4 を次式により推定する。
【0165】
1 =S1 +(U3 +L2 −S3 −S2 )/8
2 =S1 +(U3 +S2 −S3 −L2 )/8
3 =S1 +(S3 +L2 −U3 −S2 )/8
4 =S1 +(S3 +S2 −U3 −L2 )/8
2 〜S4 上の各4画素P1 〜P4 についても同様である。このような2段階処理によりターゲットブロック〈R〉が再生される。
【0166】
図13(B)は本件出願人による既提案の非段階的交流成分予測法を示しており、注目ブロックSを含む周囲4ブロック(U,R,B,L)の各DC値から各サブブロックS1 〜S4 における各4画素P1 〜P4 を一挙に推定する。以下内容を概説する。まずS1 上の4画素P1 〜P4 を求める場合は、S2 ≒S3 ≒S,U3 ≒U,L2 ≒Lの各近似を行う。この近似を上記S1 上のP1 の式に適用すると、
1 =S1 +(U3 +L2 −S3 −S2 )/8
=S1 +(U+L−S−S)/8
が得られる。更にこの式に上記S1 の式、S1 =S+(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP1 は最終的に、
1 =S+(2U+2L−2S−B−R)/8
で表せる。また上記S1 上のP2 については、
2 =S1 +(U3 +S2 −S3 −L2 )/8
=S1 +(U+S−S−L)/8
が得られる。更にこの式に上記S1 の式、S1 =S+(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP2 は最終的に、
2 =S+(2U−B−R)/8
で表せる。また上記S1 上のP3 については、
3 =S1 +(S3 +L2 −U3 −S2 )/8
=S1 +(S+L−U−S)/8
が得られる。更にこの式に上記S1 の式、S1 =S+(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP3 は最終的に、
3 =S+(2L−B−R)/8
で表せる。また上記S1 上のP4 については、
4 =S1 +(S3 +S2 −U3 −L2 )/8
=S1 +(S+S−U−L)/8
が得られる。更にこの式に上記S1 の式、S1 =S+(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP4 は最終的に、
4 =S+(2S−B−R)/8
で表せる。従って、S1 上の4画素P1 〜P4 は、
1 =S+(2U+2L−2S−B−R)/8
2 =S+(2U−B−R)/8
3 =S+(2L−B−R)/8
4 =S+(2S−B−R)/8
により非段階的に一挙に求まる。S2 〜S4上の各4画素P1 〜P4 についても同様である。
【0167】
なお、上記実施の形態を具体的数値例を伴って説明したが本発明がこれらに限定されないことは明らかである。
【0168】
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0169】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、DCネストの改良により高画質が得られ、またAOT演算の工夫により高速符号化が得られた。従って、HVQ方式の高画質化、高速符号化に寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による画像符号装置のブロック図である。
【図3】実施の形態による画像符号(メイン)処理のフローチャートである。
【図4】実施の形態による適応的直交変換処理のフローチャート(1)である。
【図5】実施の形態による適応的直交変換処理のフローチャート(2)である。
【図6】実施の形態による適応的直交変換処理のフローチャート(3)である。
【図7】実施の形態によるDCネストの説明図(1)である。
【図8】実施の形態によるDCネストの説明図(2)である。
【図9】実施の形態による展開係数符号処理のイメージ図である。
【図10】実施の形態による画像復号装置のブロック図である。
【図11】実施の形態による画像復号処理のフローチャートである。
【図12】実施の形態における交流成分予測のイメージ図である。
【図13】従来の画像符号装置のブロック図である。
【図14】従来の適応的直交変換処理のフローチャートである。
【図15】従来の適応的直交変換処理のイメージ図である。
【図16】従来の平均値分離処理のイメージ図である。
【符号の説明】
11 原画像メモリ
12 DC値生成部
13 差分PCM符号部(DPCM)
14 逆DPCM符号部(IDPCM)
15 DC画像メモリ
16 DCネスト生成部
17 DCネストメモリ
18 減算器
19 残差ベクトルバッファ
20 抽出部ブロックバッファ
21 平均器
22 減算器
23 候補ベクトルバッファ
24 適応的直交変換処理部(AOT)
25 係数変換部
26 符号部
31 DCネスト生成部
32 適応的直交変換処理部(AOT)
33 係数変換部
34 符号部

Claims (14)

  1. 画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成し、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストとするステップと、
    符号対象の画素ブロックからそのブロック平均値を分離した後の残差ベクトルの大きさが所定の許容値を超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロックを抽出し、該ブロックからブロック平均値を分離して基底候補ベクトルを生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換処理により前記残差ベクトルを許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求めるステップと、
    を備えることを特徴とする画像符号方法。
  2. 画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成し、その一部をDCネストとするステップと、
    符号対象の画素ブロックからそのブロック平均値を分離した後の残差ベクトルの大きさが所定の許容値を超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロックを抽出し、該ブロックを構成する各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてからそのブロック平均値を分離して基底候補ベクトルを生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換処理により前記残差ベクトルを許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求めるステップと、
    を備えることを特徴とする画像符号方法。
  3. 適応的直交変換処理は DCネストを使用して最初の残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第1基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトル〈u〉とするときに、
    i=〈d・ui2/‖ui2
    を最大とする前記基底候補ベクトル〈u〉を第1基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、
    該第1基底ベクトル〈u1〉をその大きさで正規化して第1正規化基底ベクトル〈v1〉となし、これを保持するステップと、
    第1スカラー係数α1を残差ベクトル〈d〉の第1正規化基底ベクトル〈v1〉への射影分として求め、これを保持するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号方法。
  4. 適応的直交変換処理は 最初の残差ベクトル〈d〉を第1スカラー係数α1と第1正規化基底ベクトル〈v1〉とのスカラー積α〈v〉により近似した後の
    第1残差ベクトル〈d〉が所定の許容値を超えると判定した場合に、DCネストを使用して第1残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第2基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトル〈u〉とするときに、
    i={〈d・ui〉−(〈d・u1〉〈u1・ui〉)/‖u122
    /{‖ui2−(〈u1・ui〉)/‖u1‖)2
    を最大とする前記基底候補ベクトル〈u〉を第2基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、
    該第2基底ベクトル〈u〉を正規化及び第1正規化基底ベクトル〈v1〉に直交化して第2正規化基底ベクトル〈v〉となし、これを保持するステップと、
    第2スカラー係数αを第1残差ベクトル〈d〉の第2正規化基底ベクトル〈v〉への射影分として求め、これを保持するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像符号方法。
  5. 適応的直交変換処理は 第1残差ベクトル〈d〉を第2スカラー係数αと第2正規化基底ベクトル〈v〉とのスカラー積α2〈v2〉により近似した後の第2残差ベクトル〈d〉が所定の許容値を超えると判定した場合に、DCネストを使用して第2残差ベクトル〈d〉との差の大きさを最小とするための第3基底ベクトル〈u〉を探査する処理を含み、該処理は、DCネストから順次抽出した基底候補ベクトルを〈u〉とするときに、
    i
    (〈d・ui〉−d・v1〉〈v1・ui〉−〈d・v2〉〈v2・ui〉)2
    /{‖ui2−〈v1・ui2−〈v2・ui2
    を最大とする前記基底候補ベクトル〈u〉を第3基底ベクトル〈u〉として抽出するステップと、
    該第3基底ベクトル〈u〉を正規化及び第1正規化基底ベクトル〈v1〉と第2正規化基底ベクトル〈v〉とに直交化して第3正規化基底ベクトル〈v〉となし、これを保持するステップと、
    第3スカラー係数αを第2残差ベクトル〈d〉の第3正規化基底ベクトル〈v〉への射影分として求め、これを保存するステップと、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像符号方法。
  6. 適応的直交変換処理は 最初の残差ベクトル〈d〉=(d,d…,d)との差の大きさを最小とする基底候補ベクトル〈ui〉=(u,u,…,u)を探査すべく両者の内積〈d・ui〉を求める演算を含み、該演算は、基底候補ベクトル〈ui〉の任意要素(例えば )を残りの要素の一次結合で置き換えると共に、残差ベクトル〈d〉と基底候補ベクトル〈ui〉との内積〈d・ui〉を、
    〈d・ui〉=(d1 )u1+(d2 )u2+,
    …,+(
    但し、(d −d )u の項を除く
    の積和演算により求めることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一つに記載の画像符号方法。
  7. m個のスカラー係数αk(k=1〜m)とm個の正規化基底ベクトル〈vk〉(k=1〜m)とからなる正規直交基底系の組をm個のスカラー展開計数βk(k=1〜m)と前記各正規化基底ベクトルの元となったm個の基底候補ベクトル〈uk〉(k=1〜m)とからなる非直交基底系の組に変換するステップと、
    該変換したm個のスカラー展開計数βkと、DCネストからm個の基底候補ベクトル〈uk〉を抽出するための抽出情報とからなる組と、DC画像とをそれぞれ符号化して符号データを出力するステップと、
    を更に備えることを特徴とする請求項3乃至5の何れか一つに記載の画像符号方法。
  8. m個のスカラー展開係数β1〜βのノルムをその大きさ順に並べ替え、0を含む隣接ノルム間の各差分を求め、得られた各差分につき所定ビット数の下位ビットを除く残りの上位ビットにハフマン符号化を適用することを特徴とする請求項7に記載の画像符号方法。
  9. 適応的直交変換処理で求めた基底ベクトルの数が所定以上の場合は、基底系の符号化に代えて、符号対象ブロックの画像データそのものを符号化することを特徴とする請求項1,2又は5に記載の画像符号方法。
  10. 請求項7に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生し、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストとするステップと、
    前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号するステップと、
    ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロックとのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生するステップと、
    を備えることを特徴とする画像復号方法。
  11. 請求項7に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生し、その一部をDCネストとするステップと、
    前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号するステップと、
    ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数βk(k=1〜m)と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロック〈Uk〉(k=1〜m)につき各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしたもの、とのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生するステップと、
    を備えることを特徴とする画像復号方法。
  12. 画像データをB画素毎にブロック分割して各ブロック平均値からなるDC画像を生成すると共に、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストを生成し、メモリに記憶するDCネスト生成手段と、
    符号対象の画素ブロックからそのブロック平均値を分離した後の残差ベクトルの大きさが所定の許容値を超えると判定した場合に、前記DCネストより順次基底候補ブロックを抽出し、該ブロックからブロック平均値を分離して基底候補ベクトルを生成し、該基底候補ベクトルを使用した適応的直交変換処理により前記残差ベクトルを許容値以下に近似するための1又は2以上の基底ベクトルを求める演算手段と、
    を備えることを特徴とする画像符号装置。
  13. 請求項7に記載の符号データからB画素毎の各ブロック平均値に相当するDC画像を再生すると共に、該DC画像の一部を抽出した各DC画素の下位n(n=log2B)ビットを0にしてDCネストを再生し、メモリに記憶するDCネスト再生手段と、
    前記符号データからm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報とからなる組を復号する復号手段と、
    ターゲットブロックに対するm個のスカラー展開計数と、m個の抽出情報によりDCネストから抽出した各基底候補ブロックとのスカラー積βk〈Uk〉(k=1〜m)を生成してこれらをブロック毎に累積加算すると共に、該加算結果からそのブロック平均値を分離して残差ベクトル〈d〉を生成し、これをターゲットブロックのDC値に合成して画像データを再生する画像再生手段と、
    を備えることを特徴とする画像復号装置。
  14. 請求項1乃至11の何れか一つに記載の処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
JP2000141675A 2000-05-15 2000-05-15 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体 Expired - Fee Related JP3932244B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000141675A JP3932244B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体
US09/731,484 US6714687B2 (en) 2000-05-15 2000-12-08 Image encoding/decoding method, apparatus thereof and recording medium in which program therefor is recorded
CA 2328037 CA2328037A1 (en) 2000-05-15 2000-12-08 Image encoding/decoding method, apparatus thereof and recording medium in which program therefor is recorded
KR1020000076886A KR100741553B1 (ko) 2000-05-15 2000-12-15 화상부호/복호방법 및 그 장치 및 그 프로그램을 기록한기록매체
TW89127438A TW503666B (en) 2000-05-15 2000-12-20 Image encoding/decoding method, apparatus thereof and recording medium in which program therefor is recorded
MXPA01001104 MXPA01001104A (es) 2000-05-15 2001-01-30 Metodo de codificacion/decodificacion de imagen, aparato para el mismo y medio de grabacion en el que el programa para el mismo esta grabado..
EP20010301069 EP1156679A3 (en) 2000-05-15 2001-02-07 Image encoding and decoding method and apparatus, and recording medium in which program therefor is recorded
CN01104592A CN1324060A (zh) 2000-05-15 2001-02-17 图像编码/解码方法及其装置和记录节目的记录介质
US10/760,291 US7231089B2 (en) 2000-05-15 2004-01-21 Image encoding/decoding method, apparatus thereof and recording medium in which program therefor is recorded

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000141675A JP3932244B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001326935A JP2001326935A (ja) 2001-11-22
JP3932244B2 true JP3932244B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18648758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000141675A Expired - Fee Related JP3932244B2 (ja) 2000-05-15 2000-05-15 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体

Country Status (8)

Country Link
US (2) US6714687B2 (ja)
EP (1) EP1156679A3 (ja)
JP (1) JP3932244B2 (ja)
KR (1) KR100741553B1 (ja)
CN (1) CN1324060A (ja)
CA (1) CA2328037A1 (ja)
MX (1) MXPA01001104A (ja)
TW (1) TW503666B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7310598B1 (en) * 2002-04-12 2007-12-18 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Energy based split vector quantizer employing signal representation in multiple transform domains
US7343039B2 (en) * 2003-06-13 2008-03-11 Microsoft Corporation System and process for generating representations of objects using a directional histogram model and matrix descriptor
KR100612669B1 (ko) 2003-10-29 2006-08-14 에스케이 텔레콤주식회사 이동 통신 단말에서 고해상도 jpeg 화상을디스플레이하기 위한 방법과 이를 위한 이동 통신 단말
JP3833224B2 (ja) 2004-01-30 2006-10-11 キヤノン株式会社 符号化方法及び装置、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
CN101044511A (zh) 2004-10-18 2007-09-26 汤姆森特许公司 胶片颗粒模拟的方法、装置及系统
US7864864B2 (en) * 2005-06-27 2011-01-04 Intel Corporation Context buffer address determination using a plurality of modular indexes
US8968080B1 (en) 2010-11-05 2015-03-03 Wms Gaming, Inc. Display of third party content on a wagering game machine
US8515179B1 (en) * 2012-02-10 2013-08-20 Raytheon Company System and method for hyperspectral image compression
BR112020002079A2 (pt) * 2017-12-06 2020-07-28 Fujitsu Limited método, dispositivo e aparelho eletrônico de codificação e decodificação de informação de modo

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06253281A (ja) * 1993-02-24 1994-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像信号直交変換方法
JPH0738760A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Nec Corp 直交変換基底生成方式
KR0139164B1 (ko) * 1994-12-19 1998-06-01 김광호 적응적 직교변환부호화 장치
US5937098A (en) * 1995-02-06 1999-08-10 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Adaptive quantization of orthogonal transform coefficients for setting a target amount of compression
KR0174452B1 (ko) * 1995-02-28 1999-03-20 배순훈 디지털 영상 복호화장치
KR0174453B1 (ko) * 1995-02-28 1999-03-20 배순훈 디지털 영상 복호화 방법
JP3170193B2 (ja) * 1995-03-16 2001-05-28 松下電器産業株式会社 画像信号の符号化装置及び復号装置
JPH0951504A (ja) * 1995-08-03 1997-02-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像符号化装置及び画像復号化装置
JP3355964B2 (ja) * 1996-10-29 2002-12-09 ケイディーディーアイ株式会社 適応直交変換モード判定方法
JPH11196262A (ja) * 1997-11-07 1999-07-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル情報埋込み・抽出装置および方法並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体
WO2000002393A1 (en) 1998-07-03 2000-01-13 Hudson Co., Ltd. Image coding/decoding method and recorded medium on which program is recorded

Also Published As

Publication number Publication date
EP1156679A3 (en) 2003-10-08
US7231089B2 (en) 2007-06-12
TW503666B (en) 2002-09-21
KR100741553B1 (ko) 2007-07-20
US20040151389A1 (en) 2004-08-05
MXPA01001104A (es) 2004-08-12
JP2001326935A (ja) 2001-11-22
CA2328037A1 (en) 2001-11-15
CN1324060A (zh) 2001-11-28
EP1156679A2 (en) 2001-11-21
KR20010104610A (ko) 2001-11-26
US20010051005A1 (en) 2001-12-13
US6714687B2 (en) 2004-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4966669B2 (ja) マッチング追跡を用いたデータ圧縮
JP3681386B2 (ja) 改良されたベクトルの量子化のための前処理及び後処理
JP5258664B2 (ja) 画像符号化装置、方法およびプログラム、並びに、画像復号装置、方法およびプログラム
KR100574702B1 (ko) 화상부호/복호방법 및 그 프로그램을 기록한 기록매체
JP3932244B2 (ja) 画像符号/復号方法及びその装置並びにそのプログラムを記録した記録媒体
KR100378339B1 (ko) 동화상 부호방법 및 부호장치와 동화상 부호 프로그램을기록하는 기록매체
EP0457362B1 (en) Vector quantizer
JP5453399B2 (ja) 特有数値でデータを符号化および復号するための方法および装置
JP2004289284A (ja) 画像処理方法および画像処理装置ならびに画像処理プログラム
JP3953411B2 (ja) 座標インタポレータのキー値データ符号化/復号化方法及び装置
JPH0621828A (ja) ベクトル量子化復号化器
JP2003284073A (ja) 画像符号/復号方法及び装置並びにプログラム及び記録媒体
JPH07123276A (ja) 画像信号のデジタル圧縮符号化方法
JP2002232293A (ja) 画像データ圧縮装置、画像データ圧縮方法、画像データ圧縮方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び、画像データ圧縮方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3977753B2 (ja) 情報源の符号化方法,情報源の符号化装置,情報源の符号化プログラム,情報源の符号化プログラムを記録した記録媒体
JP2633683B2 (ja) ベクトル量子化装置
JP3857820B2 (ja) 画像圧縮装置および画像伸張装置
WO1999055093A1 (en) Data compressing device and method, data expanding device and method, data compressing/expanding system and method, code book making method, and vector quantizing device and method
JPH11272843A (ja) カラー画像の符号化装置およびその方法並びにカラー画像の復号化装置およびその方法
JP2002271635A (ja) 画像符号方法及びそのプログラム
JP2005012823A (ja) データ圧縮装置および方法、データ伸長装置および方法、データ圧縮伸長システムおよび方法、コードブックの作成方法、記録媒体
JPH01277300A (ja) 学習型ベクトル量子化器
WO1998059495A1 (en) Device and method for iterative conversion encoding of images, device and method for iterative conversion decoding of images, and providing medium
Hsu et al. Accelerating vector quantization of images using modified run length coding for adaptive block representation and difference measurement
JPH1118088A (ja) 画像の反復変換符号化装置及び方法、並びに復号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees