JP3887739B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に交信可能領域にて非接触のキーの把持部に設けた送信部と、車両に設けた発信部と交信可能な固定局と、車両の駆動機器に設けた継電器とよりなる車両用盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両の盗難は頻繁に行なわれ車の使用者を悩ませている。キーによる盗難が多い、例えば、ショベルカー等の建設機械(以下建機という)のキーは現場で不特定多数の人が乗れるようにするため、同じ型ごとに数種類のキーしかない。そこで、これらの建機を盗もうとする悪意のある人が同じ型ごとに数種類しかないことに目をつけ、それらのキーを入手して犯行をする。車両が一旦盗難に遭うと、特に建機は車両そのものが乗用車等の一般車両より大型で、値段も高く、仕事に支障を来たし莫大な損害を蒙る。
その対策として、複製したキーや電線の直結などの不正な手段により自動車のエンジンを始動されるのを防止する車両用盗難防止装置Cとして、例えば、図8の技術がある。(特開平8−28413号参照)
【0003】
この技術は、キー50に脱着自在に取り付け、キー50の識別子に相当する信号を発信する発信部51を有するホルダー52と、車両の運転席から操作し易い位置に配設し、ホルダー52が挿入されたとき発信部51より発信された信号を受信して所定時間保持するリーダー53と、リーダー53からの信号と、予め設定されたエンジンの始動を許可するための固有の信号とを照合して両者が一致したときに、自動車の走行に必須の電気回路を導通するための信号を出力するコントローラ54とを備えた車両用盗難防止装置である。
ホルダー52は、メモリー55と、制御回路56と、信号発生回路57と、発信部51とを実装した回路基板58が配設され、メモリー55、制御回路56、信号発生回路57、発信部51に電源供給する電池59が交換可能に設けられている。
リーダー53は、ホルダー52の過半部分が挿入される挿入孔60を形成し、内部にホルダー52の挿入で、ホルダー52の発信部51と信号の送受を行なう受信部61と、受信した電波による信号を一時的に保持するメモリー62と、メモリー62の電波を復調してパルス信号に変換するコントローラ54に出力する信号変換回路63と、ホルダー検出スイッチ64とを実装した回路基板65が配設されている。
コントローラ54は自動車のボンネット側に配設され、タイマー66と、信号選別回路67と、リレー駆動回路68と、データーリセット回路69とからなる。タイマー66はホルダー検出スイッチ64からの指令で作動する。信号選別回路67は信号変換回路63からの信号を受け、予めプリセットされた固有信号と照合し一致したときエンジンの始動を許可する。データーリセット回路69はタイマー66がタイマー時間を経過したとき、タイマー66をリセットするとともに、メモリー62に保持された電波の信号を無効にする。リレー駆動回路68とセルモーター71との間には、コントローラー54の出力端に電気開閉器としての第1スタータリレー72が、又シリンダー錠74との出力端に電気開閉器としての第2スタータリレー73が接続され、信号選別回路67からの命令で開閉する。
【0004】
エンジンの始動は、キー50のホルダー52の発信部51を有する突部76をリーダー53の挿入孔60に挿入して、ホルダー52の発信部51から特定の識別信号を発信し、リーダー53の受信部61で受け、予め設定した固有信号と一致したらコントローラ54のリレー駆動回路68に許可信号を出力し電気開閉器をオン制御し、セルモータ71に電源70を供給しエンジンを始動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この車両用盗難防止装置Cは、確かに、キーにIDに相当する信号を発信する発信部を有するホルダーを着脱自在に設けたので、ホルダーをキーと一緒に携帯して管理が行え、管理上の煩わしさが省けるメリットがある。
しかし、キーに取り付けるホルダーをその都度、リーダの挿入孔に挿入しなければならいという問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述に鑑みてなされたもので、特に暗証コードを入力する必要もなく運転者がキーを身に付けて車両に接近すれば、盗難防止装置が解除される。
【0007】
【発明の実施の形態】
一つの実施形態の車両用盗難防止装置は、車両運転者が携帯するキーの把持部に、固有の暗証コードの電磁波を発信する送信部を設け、走行等駆動機器を備えた車両に、前記キーと交信可能領域で交信する固定局を設け、走行等駆動機器に、キーの送信部から発信した暗証コードの電磁波と固定局で発生する暗証コードの電磁波とが合致したとき、固定局から許可信号を出力して駆動回路を閉成し駆動電源を供給する継電器を設けた。
【0008】
本発明の車両用盗難防止装置は、車両を動かす走行等駆動機器への電源の供給をオン・オフさせるため、走行等駆動機器と電源との回線に継電器を設け、車両に設けた固定局(親局)に対し、キーの把持部に、固定局に信号を発信する発信部(子局)を設け、車両運転者が携帯したキーを持って車両に近づき、送信部(子局)からの固有の暗証コードの電磁波と、予め登録してある固定局(親局)の固有の暗証コードの電磁波とが合致したとき、固定局より走行等駆動機器に設けた継電器の電磁弁を作用させ、電源を供給し走行等駆動機器の作動を可能とする。この状態でシリンダーにキーを挿入し、エンジンキーを接続すると、エンジンが通常状態で作動し、走行等駆動機器が作動する。
【0009】
例えばキーの把持部に設けた送信部は、電源と、送信アンテナと、入力部と、送信回路ユニットで構成される。
【0010】
送信部の入力部は、押ボタンと、押ボタンスイッチとで構成され、押ボタンを押し、押ボタンスイッチをオンにしないと、送信アンテナから電磁波が放射せず、固定局にキーを接近しても反応しない。
押ボタンを押し、押ボタンスイッチをオンにすると、電源が得られ、送信アンテナから固有の暗証コードの電磁波が放射される。
【0011】
車両に設ける固定局(親局)は、電源と、受信アンテナと、入力部と、制御部と、メモリーと、リレー回路とで構成される。
固定局の電源は、通常は車両の電源を使用しているが、何らかのトラブル(車両のバッテリーを取り外す等)により電源が得られなくなっても固定局が機能するように設けている。
【0012】
固定局は、予め設定したキーの発信部の暗証コードと固定局の暗証コードと照合し、合致したとき適合と判断し、リレー駆動回路を介して継電器へ駆動許可信号を出力する。従って、車両の走行等駆動機器の駆動可能状態となる。
不適合と判断したときには、継電器へ駆動許可信号を出力しない。従って、車両の走行等駆動機器は作動しない。
固定局の電源は、通常、車両の電源を使用し、車両がトラブルにより電源が得られなくなった場合に使用する。不足する場合は車両の電源より自動的に取り入れ貯える構造になっている。
エンジンキースイッチがオンし、車両の電源でエンジンが始動すると、固定局への電源供給は遮断する。
車両の走行等駆動機器が作動中、即ち、車両の運転中は、固定局は作動しない。固定局はエンジンを切りエンジンキースイッチをオフにすると同時に、車両の電源が得られ暗証コードの電磁波を放射する。
レコーダを備えたキーの場合の固定局には、固有の暗証コードの他に、任意の新暗証コードが設定できる。
【0013】
継電器は、電源と走行等駆動機器との間の配線上に設け、電磁弁にて固定局のリレー駆動回路の許可信号により閉成し、走行等駆動機器が電源から電源を得て、いつでも走行等駆動機器を作動させることができる。電磁弁の開閉にて走行等駆動機器を作動、不作動にする。尚、継電器にタイマーを設けて所定時間オフを遅らせてある。
【0014】
車両用の走行等駆動機器は、走行モータ、スターターモータ等の走行駆動機器、エンジンカットソレノイド、アンロードレバー、走行アンロード等建設作業車両の駆動機器が挙げられる。これらの走行等駆動機器の大半は、車両用バッテリーからの電源を得て作動する構造となっている。
【0015】
走行モータは油圧駆動のものが用いられる。スターターモータはエンジンを始動させるもの、エンジンカットソレノイドは燃料タンクとエンジンとを接続する燃料供給配管に介装され、通常運転は開管し、燃料の供給を可能にし、走行停止時に燃料停止信号を受けて閉管し燃料をカットする。
アンロードレバーは、事故防止用安全レバーで、レバーを下げると、ブームや油圧系統の作動が可能になる。アンロードレバーを上げると、ブームや油圧系統の作動が作動しない。
走行アンロードは、走行モータに油圧を送り走行モータを駆動するもので、ソレノイドにて油圧の供給、停止を制御する。
【0016】
請求項記載の車両用盗難防止装置は、キーの把持部に設けた固有の暗証コードの電磁波を発信する送信部と、送信部の一部を挿入して電気的に接続しテンキーを介して暗証コードを変更可能にし変更コードを表示する表示部をもつレコーダと、走行等駆動機器を備えた車両に、車両運転者が携帯するキーと交信可能領域で交信する固定局を設け、固定局で発生する暗証コードの電磁波とキーの送信アンテナから発信した暗証コードの電磁波とが合致したとき許可信号を出力し、走行等駆動機器に設けられた走行等駆動機器への供給電源を開にする継電器とで構成した。
【0017】
請求項記載の車両用盗難防止装置のレコーダは、電源と、テンキーよりなる入力部と、表示部と、送受信回路ユニットで構成し、更にテンキーには消去スイッチと完了スイッチとが設けられている。
【0018】
キーの送信部の接続子を、レコーダの接点と接続させると、レコーダの電源が自動的にオンして、送信部とレコーダが接続され、表示部に、送信部の現暗証コードが表示される。この場合、車両の固定局4の送受アンテナ16とキーの送信部の送受アンテナとは交信している。テンキーの消去スイッチを押すと、表示部の暗証コードは消され、同時に固定局のメモリー内に設定されていた現暗証コードも消去される。次に、予め設定した変更コードを入力すると、「新番号入力O.K.」が表示される。変更コードは1種類である。
もし、変更コードが予め登録してあるコードと異なると、表示部に「異なる」の表示がされ、新番号の入力は出来ない。消去スイッチを押しテンキーで入力された変更コードを消し合致するまで入力する。新番号受け入れ状態になったらどんな暗証番号も設定可能となる。新暗証番号を決め、テンキーにて新暗証番号を入力して完了スイッチを押すと、新暗証コードが設定され、キーの送信部のメモリーに新暗証コードが入力され、同時にキーの送信部から固定局へ新暗証コードが送信され設定される。
消去スイッチを押したあと、変更コードが「異なる」と表示されると、暗証コードは現暗証コードのままとなる。
又、消去スイッチを押さずに変更暗証コードを入力しても、変更暗証コードが表示部に表示されない。
次に、キー本体の把持部の送信部をレコーダから外すと、レコーダの電源は自動的に切れる。
現暗証コードを仮に他人に知れても即変更が可能である。
【0019】
一実施形態として走行等駆動機器をスターターモータとし、継電器をスターターモータのマイナス側の接地線に設けた。
【0020】
スターターモータのマイナス側接地線に継電器を設けたので、人目に付かず見つけ難く、又構造が単純でコンパクトに形成可能である。
【0021】
一実施形態として走行等駆動機器をスターターモータとし、継電器をスターターモータのマグネットスイッチ部とモータ部とを接続する導電部に設けた。
【0022】
走行等駆動機器をスターターモータとし、その内部の導電部に継電器を設けたので、人目に付かず見つけ難い。
【0023】
【実施例】
以下、本発明に係るキーの把持部に設けた送信部と、走行等駆動機器をスターターモータとし、継電器をモータ部のマイナス側の接地線に設定した車両用盗難防止装置Aの実施形態を、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。この例は、キー本体の把持部に送信部を設けたもので、レコーダは備わっていない。
【0024】
非接触の送信部1は、キー本体1aの把持部2に設けられ、把持部2は樹脂製のベース2aにカバー2bが重合されて取付ネジ1bにより固定されている。このベース2a、カバー2b内には、ベース2aの外側へ表面が露出し可撓性を有するゴムで形成された入力部である押ボタン3と、ベース2aの表面側に付勢した皿バネ13aと、皿バネ13aと接して通電する押ボタンスイッチ14と、皿バネ13aを保持し導電部を有するインナープレート13と、インナープレート13に嵌合した送信回路ユニット15を実装の回路基板12と、絶縁用、防水用の固質シート部材8aを介してカバー2b内に嵌められた電源のボタン電池8と、ベース2a、カバー2bに貫通するキーリング挿入用長孔2cの周囲に埋設した発信部であるリングアンテナ6とが電気的に接続し内蔵されている。
図中、入力部7は押ボタン3と皿バネ13aと押ボタンスイッチ14とで構成される。
【0025】
回路基板12上の送信回路ユニット15は、データを記憶しておくメモリ11と、全体動作を制御する制御回路9と、出力回路10とが設けられている。
【0026】
固定局4は、キー本体1aの送信部1と交信可能な車両(図示せず)内、外方から他人が容易に操作できない位置、例えば、インスト内に固定する。
固定局4は、図示されないが破壊されないように、その周囲を強固なカバーで覆っている。
固定局4は、非接触状態で外部からキーの送信部1の暗証コードと交信する送信部であるアンテナ16と、小型のバッテリ又は車両のバッテリ34を利用した電源18と、電源18から電源のオン・オフを得るスイッチである入力部17と、メモリー21と、制御回路19と、制御回路19から継電器20へ指令を出すリレー駆動回路22とで構成される。
エンジンが掛かると、図示しないが、固定局4は作動しないように形成されている。そして、電源18の電力が不足する場合は、車両のエンジンの作動中に充電される。エンジンを切ると、車両の電源34を得て固定局4は作動する。
【0027】
走行等駆動機器は、スターターモータ30であり、継電器20はスターターモータ30の車体側接地線41aに設けている。
30はスターターモータで、小円筒のマグネットスイッチ部30aと、大円筒のモータ部30bと、クラッチ部30cとで構成される。
モータ部30bのフィールドコイル41がボディアースする接地線41aの中途には、送信部1で作動する継電器20が設けられている。
マグネットスイッチ部30aは、プランジャ47と、プランジャ47のシャフト48に巻装するプルインコイル38と、ホールディングコイル39と、可動接点36と、固定接点37a、37bとで構成される。
電源34と接続端子31は回線42を介して接続され、接続端子31と接続端子33は、エンジンキースイッチ35等を中途に持つ回線43を介して接続され、固定接点37bを有する導電端部32はモータ部30bのブラシ45に導電部40を介して接続されている。
モータ部30bはヨークと、フィールドコイル41と、ブラシ45と、コンミユテータ49等で構成される。
電流は最終的にモータ部30bからフィールドコイル41を経て車体側の接地線41aに流れる。
継電器20は、固定局4と、又電源34と、それぞれ導線44、導線46を介して接続している。
【0028】
本実施例の車両用盗難防止装置Aの作動を説明する。
車両のエンジンキースイッチ35を切ると、電源34から電源が得られなくなり車両は停止する。継電器20が自動的にオフになる。継電器20の電磁弁は固定局からの許可信号にて閉成し車両からの電源を得ないと作動しない。
即ち、継電器20の電源の再接続は、キーに設けた送信部1からの暗証コードが固定局4で受信され、駆動信号が固定局4から継電器20に送出されないと作動しない。
固定局4の電磁界の交信可能領域は約1メートルである。そして、いつでも非接触の送信部と交信できる体勢にある。
固定局4の電源は、通常は車両の電源34から電源が補給され、何らかのトラブルにより電源34が止まると自ら蓄積した電源を持って固有の暗証コードを放射し、同じ暗証コードの放射されてくるのを待機する。
固定局4の電源18が不足した場合は、エンジンの回転した車両の電源34から充電されるが、この電源18は、エンジンキースイツチ35が入り、エンジンの作動中は、アンテナ16、入力部17、メモリー21、制御回路19とは遮断し固定局4は作動しない構造になっている。
【0029】
この状態で、盗人が車両を盗もうとして、予め用意した同じ型のキー(送信部なし)を用いて、エンジンキースイッチ35を入れエンジンを掛けようとしても、接地線41aの継電器20がオフのため、スターターモータ30の閉回路が形成されず、車両用バッテリー34から電流が流れず、スターターモータ30は駆動しない。しかも、盗人はどこに細工があるかわからない。
【0030】
盗人が、更に別の送信部を設けた同じ型のキーを用いたとしても、固定局4が受信する固有コードの電磁波と固定局に記憶されている暗証コードの電磁波とは合致しないので、固定局4の制御部19が反応せず、継電器20はオフのままである。従って、エンジンは掛からない。
結局、盗人はどこを操作すれば、エンジンが掛かるか判らず車両を動かすことを諦めることになる。
【0031】
次に、エンジンが掛かる作動を説明する。
車両運転者が固定局4の発信する固有の電磁波と同じ電磁波を放射する送信部1を備えたキー本体1aを携帯して押ボタン3を押圧し、車両に接近すると、入力部7よりの指令で送信部1の電源8より電流が流れ、メモリー11より記憶された固有の暗証コードが制御部9を経て出力回路10に送られ、リングコイルの発信部6から固有の暗証コードの電磁波が放射され、固定局4と交信可能領域の1メートル内に接近して固定局4の放射する暗証コードの電磁波と交信し、固定局4の受信部16から入出力部17を経て制御回路19に入り、メモリ21からの暗証コードと照合され、合致すると、制御回路19が作動してリレー駆動回路22へ許可信号を出力し、継電器20の電磁弁を閉成して通電させ通常のスターターモータ30の始動への待機状態となる。従って、車両運転者がこの状態でキーを回せば、バッテリー34からスターターモータ30に電源が供給されるようになる。車両の電源34から電源供給を受け、スターターモータ30は駆動が可能となる。即ち、エンジン始動を可能状態とする。但し、継電器20の電磁弁の閉成は、タイマーを設けてスターターモータを駆動させる間維持させ、その後は開成する。
従って、車両運転者が車室内に入り、キーを用いて通常の如くエンジンキースイッチを入れるとスターターモータ30が駆動してエンジンが掛かる。
エンジンが掛かると同時に、固定局4の電源18から制御回路19、メモリー21、アンテナ16、入力部17への電源供給が断たれ、同時に、継電器20への電源が断たれ、固定局4から暗証コードは発信しなくなる。
尚、キー本体1aの送信部1の押ボタン3は、皿バネ13aにより表面側に付勢され押圧ボタンスイッチ14はすぐ切れる。又、固定局4には、交信中に、送信部1からの暗証コードの電磁波と合致したら車両運転者にO.K.の点灯をする表示灯を設けるとよい。
【0032】
本発明に係るキー本体1aの把持部2に設けた送信部1と、走行等駆動機器をスターターモータ30とし、継電器20をスターターモータ30のマグネット部30aの導電端部32とモータ部30bのブラシ45との間の導電部40に設定した車両用盗難防止装置Bの実施形態を図5に示す。
送信部1、固定局4、継電器20のそれそれの働きは、図1乃至図3に示す盗難防止装置Aと同じであり説明を省略する。
【0033】
図6、図7は、キーの送信部1Aに、更に、暗証コードの変更可能なレコーダ5を接続可能に設けた構造である。
この場合のキー本体1aの把持部2Aは、長孔2c側に突出部2dを設け電気接点2eが形成され、入力部7と駆動部9は入出力可能となっている。
レコーダ5には、送信部1Aの突出部2dが挿入し電気接点2eと電気的に接続する凹部5aと,凹部5a内に接点27eが形成されている。
レコーダ5の表面には暗証コード設定用のテンキー24と、暗証コード等を表示する液晶表示の表示部25と、設定した暗証コードを消す消去スイッチ24bと、新暗証コードを設定する完了スイッチ24aと、又、キーの送信部1の突出部2dが凹部5a内に嵌合し接点2e、27eが接続したとき、点灯する表示灯27cとが設けられている。
レコーダ5の内部には、所定範囲内の例えば4桁の暗証コードをテンキーを介して入力する入力部24と、送受信回路ユニット15aが設けられ、全体動作を制御する制御部29と、暗証コードを内蔵するメモリー23と、制御部回路9の制御のもとにデータ表示内容を制御する表示制御部26と、キーの情報を出し入れする出入力回路27と、データを表示するデータ表示部25とが設けられている。
尚、レコーダ5は、暗証コードの内容を確認する機能と、変更コードを入力する機能(再設定)とを有するので、使用頻度は少なく、キーと一緒に携帯せずに、別の場所に紛失しないよう大切に保管する必要がある。
【0034】
暗証コードの再設定について説明する。まず、キー本体1aの把持部1Aに設けた送信部2Aの入力部7である電源スイッチ7をオンにして、後部の突出部2dをレコーダ5の凹部5a内に挿入して、接点2eと接点27eを接続させ、キー本体1aの送信部1Aとレコーダ5を電気的に接続させる。
固定局4の送受信アンテナ16と送信部2Aのリングアンテナ6とが交信する。
送信部2Aとレコーダ5とが電気的に接続すると同時に、電源28からも電源が得られ、送信部1Aのメモリー11内より現暗証コードがレコーダ5の表示部25に表示される。
この現暗証コードを変更するには、消去スイッチ24bを押すと現暗証コードが消される。
次に、予め設定した変更コードを、テンキー24で入れると、現暗証コードが完全に消され、メモリ内からいつでも新規の暗証コードを受け入れる状態となる。この状態で新暗証コードをいれると、表示部に「暗証コード」が表示し、決定したら完了スイッチを入れ設定する。
もし、変更コードが予め設定した変更コードでないと、表示部25に「該当なし」が表示される。そこで消去スイッチ24bを押して、改めて正しいコードを入力する。表示部で「該当」が表示したら、キーボード上の完了キー24aを押下する。メモリー23内に新暗証コードが入力される。
尚、現暗証コードを消し、新暗証コードが入力されないと、現暗証コードのままの車両となる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以下説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】
車両運転者は送信部付きキーを携帯し、固定局を設置した車両に接近するだけで、盗難防止装置を解除するので、今迄のテンキーによる暗証コードの設定の煩わしさ、又は、ホルダーをリーダーにその都度、挿入させる手間が省ける。
【0037】
送信部は、イグニッションキーと一体的で車両の使用者が携帯可能となるので、エンジンをかけるときは必ず付いて回り、盗難防止装置を忘れたり、紛失の心配はない。
【0038】
固定局を車室内の判らない物陰に設置し、盗難防止装置の存在そのものを、盗人から隠す事が出来る。
【0039】
暗証コードが他人に漏れた場合でも、レコーダにキーの送信部を挿入しテンキーにて新しい変更コードに変更できるので安全である。
【0040】
継電器をスターターモータのマイナス部、又はスターターモータのマグネット部の導電端部とモータ部のブラシとの間の導電部に設けたので、盗人が見つけ難く探すのに時間がかかり結局盗むことを諦めさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用盗難防止装置Aのキーに設けた送信部と、車両に設けた固定局と、走行等駆動機器(スターターモータの車体アース側)に設けた継電器とを示す概略説明図である。
【図2】キーの把持部に設けた送信部の平面図である。
【図3】図2のI−I断面図である。
【図4】送信部と固定局との構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の車両用盗難防止装置Bのキーに設けた送信部と、車両に設けた固定局と、走行等駆動機器(スターターモータ)のマグネット部とモータ部のブラシとの間の導電部に設けた継電器とを示す概略説明図である。
【図6】送信部とレコーダとの構成を示す平面図である。
【図7】送信部と固定局との構成を示すブロック図である。
【図8】従来の車両用盗難防止装置Cを示すブロック構成図である。
【符号の説明】
A、B、C 車両用盗難防止装置
1、1A 送信部
2、2A 把持部
3 押ボタン
4 固定局
5 レコーダ
6 リングアンテナ
7、17 入力部
8、18、28 電源
9、19、29 制御回路
10 出力部
11、21、23 メモリ
12 回路基板
15 送信回路ユニット
16 送受信アンテナ
20 継電器
22 リレー駆動回路
24 テンキー
25 表示部
26 表示制御部
27 入出力回路
31、33 接続端子
32 導電端部
34 電源
40 導電部
42、43 回線

Claims (2)

  1. 車両運転者が携帯するキーの把持部に、固有の暗証コードの電磁波を発信する送信部を設け、送信部の一部を挿入して送信部と電気的に接続し、テンキーと表示部とを備えて暗証コードを変更可能にしたレコーダを設け、走行等駆動機器を備えた車両に、前記キーと交信可能領域で交信する固定局を設け、走行等駆動機器に、キーの送信部から発信した暗証コードの電磁波と固定局で発生する暗証コードの電磁波とが合致したとき、固定局から許可信号を出力して駆動回路を閉成し駆動電源を供給する継電器を設けたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. レコーダは、電源と、入力部と、表示部と、送受信回路ユニットとで構成したことを特徴とする請求項記載の車両用盗難防止装置。
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