JP3874582B2 - 通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 - Google Patents
通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3874582B2 JP3874582B2 JP36905999A JP36905999A JP3874582B2 JP 3874582 B2 JP3874582 B2 JP 3874582B2 JP 36905999 A JP36905999 A JP 36905999A JP 36905999 A JP36905999 A JP 36905999A JP 3874582 B2 JP3874582 B2 JP 3874582B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- specific information
- communication
- control
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
- Communication Control (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信手段を利用してシステムを構成する通信機器システム及び通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ等の情報処理機器は様々な機能を有するものが増えてきている。例えば、オーディオの再生や、ビデオの再生や撮像等を行なうことが可能な情報処理機器である。このような情報処理機器は、ユーザが特定の機能のみを使用することを望んでも、情報処理機器内部でハードウェア的に一体化して設計されている。このため、個々の機能のみを分離して利用することが難しくなっており、複数の機能を有する情報処理機器は、大型になってしまい携帯性に優れない。また、様々な機能が付加されているため高価になる傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記情報処理機器内部では、各デバイスの接続は情報処理機器内部のバスにより物理的に接続されている。このため、あるデバイスから別のデバイスにデータを転送する際には、バス及びブリッジ装置を介して行われ、デバイス間で直接データの送受信を行うことは少ない。また、情報処理機器に複数の周辺機器を接続し、この周辺機器間で情報の転送を行いたい場合でも、かならず情報処理機器が起動していなければならず、周辺機器のみでの情報の伝送ができないという問題がある。
【0004】
また、各機能別に情報機器を購入した場合、各機器の制御や機器間を連携して制御したり、データ転送等を一括して制御することが難しくトータルなシステムとして見た場合、利便性は必ずしも良くないといった問題があった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、通信手段によりデータの送受信を行うことが可能な通信装置により構成されるシステムにおいて、各装置の情報を送受信し判断することにより、システム全体を制御する装置を動的に割り当てることを可能とする情報通信システムを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、複数の通信機器から構成される通信機器システムにおいて、夫々の通信機器は、自機器の機器固有情報を他の機器に送信する送信手段と、他機器の機器固有情報を受信する受信手段と、自機器の機器固有情報と他機器の機器固有情報とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断する判断手段と、他機器の機器固有情報の変更を、受信手段を介して受信した場合、変更された他機器の機器固有情報を参照し、判断手段により、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、自機器の機器固有情報を更新する更新手段と、更新した自機器の機器固有情報を、送信手段を介して他機器へ送信することを特徴とする。
【0007】
このような構成により、通信手段を介してデータの送受信を行なうことが可能な装置間で効率よくデータ転送を行なうことが可能であり、システム全体の制御を司る装置が通信不可能状態になった場合でも、それまでに取得している他装置の情報を参照して、システム全体の制御を行なう装置を決定し、システムの制御を行なうことが可能である。また、このことにより、容易にシステムの拡張、縮小が可能となる。
【0008】
また、請求項3に係る発明では、通信手段を有する通信機器において、自機器の機器固有情報を他の機器に送信する送信手段と、他機器の機器固有情報を受信する受信手段と、自機器の機器固有情報と他機器の機器固有情報とを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断する判断手段と、他機器の機器固有情報の変更を受信手段を介して受信した場合、変更された他機器の機器固有情報を参照し、判断手段により、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、自機器の機器固有情報を更新する更新手段と、更新した自機器の機器固有情報を、送信手段を介して他機器へ送信することを特徴とする。
【0009】
このような構成により、通信手段を介して他通信機器との間でデータの送受信を行なうことが可能であり、他機器の機器情報を取得し、他機器の制御をすることも可能である。また、この通信機器を利用したシステムを構成すると、システムを構成する機器によって、システムの制御を行なう機器を任意に決定することが可能であり、容易にシステムの拡張、縮小が可能となる通信機器を提供可能である。
【0010】
また、請求項5に係る発明では、複数の通信機器から構成される通信機器システムの通信制御方法であって、自機器の機器固有情報を他の機器に送信し、他機器の機器固有情報を受信し、自機器の機器固有情報と他機器の機器固有情報とを記憶し、記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、他機器の機器固有情報の変更を、受信手段を介して受信した場合、変更された他機器の機器固有情報を参照し、自機器が通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、自機器の機器固有情報を更新し、更新した自機器の機器固有情報を、送信手段を介して他機器へ送信することを特徴とする。
【0011】
このような構成により、通信手段を介してデータの送受信を行なうことが可能な装置間で効率よくデータ転送を行なうことが可能であり、システム全体の制御を司る装置が通信不可能状態になった場合でも、それまでに取得している他装置の情報を参照して、システム全体の制御を行なう装置を決定し、システムの制御を行なうことが可能である。また、このことにより、容易にシステムの拡張、縮小が可能な通信制御方法を提供可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に本発明の第1の実施形態としてシステム構成の概要図を示す。
【0014】
本システムは、コントローラ装置2と、オーディオ装置3と、記憶装置4と、画像表示装置5と、プリンタ6とが、それぞれの機能を有する機器単体として存在し、これらの機器が無線通信技術を利用してデータの送受信を行うことが可能である。本実施の形態では無線通信によりデータの送受信を行なうが、有線により機器間を接続するシステムでも良い。
【0015】
このようなシステム構成において、説明を簡便にするため、コントローラ装置2とオーディオ装置3及び記憶装置5とにより構成するシステムを考える。
【0016】
図2はコントローラ装置のブロック図である。このコントローラ装置2は、無線通信部7とシステム部8とで構成している。無線通信部7は、無線通信のプロトコルを制御する無線通信プロトコルI/F部11と、無線通信時の物理的インターフェースとなる無線通信I/F部12とから構成している。システム部8は、無線通信プロトコルI/F部11とのインターフェースとなる機器制御I/F13、コントローラ装置2の内部及びシステム全体の制御を司る機器制御部14とにより構成している。
【0017】
無線通信プロトコルI/F部11は、全システムを構成する装置と無線通信の際に、通信プロトコルを制御する部分であり、機器制御データ及び各種データを機器制御I/F13と送受信する。また、無線通信により他の装置に制御コマンド等を送出するために、物理層である無線通信I/F部12へ転送する。本実施形態の無線通信で使用する周波数帯域は2.40〜2.50GHzである。
【0018】
無線通信I/F部12は、システム内の各装置との無線通信を行う物理的インターフェースである。
【0019】
機器制御部I/F部13は、システム内の各装置への各種制御メッセージを無線通信プロトコルI/F部11との間で送受信を行なうインターフェースである。また、無線通信プロトコルI/F部11から受信したメッセージを機器制御部14へ転送する。
【0020】
機器制御部14は、コントロール装置2自体の制御を行なう。また、機器制御I/F部13から受信した制御メッセージからシステム全体の構成を把握し、システムを構成する各装置の動作制御を司ることが可能である。なお、システムを構成する機器情報を格納するメモリ(図示せず)も有している。
【0021】
また、マン・マシンインターフェース(MMI)15はコントローラ装置2におけるマン・マシンインターフェースであり、具体的には、マウスやキーボード等、使用者が各種指示を入力する時に使用するものである。
【0022】
表示部16は、機器制御部14の状態等を使用者に知らせるためのインターフェースである。
【0023】
図3はオーディオ装置3のブロック図を示す。このオーディオ装置3は、再生出力部21と、この再生出力部21へ出力信号を送出するオーディオ複号化部22と、オーディオ装置3全体を制御する機器制御I/F部23と、システム全体及びこのオーディオ装置3の制御を行うことが可能な機器制御部24と、ボリューム調整等を行うマンマシンインターフェース(MMI)25と、無線通信プロトコルを制御する無線通信プロトコルI/F部26と、無線通信時の物理的インターフェースとなる無線通信I/F部27とから構成される。
【0024】
再生出力部21は、音を再生出力するものであり、具体的にはスピーカ等である。オーディオ複合化部22は、他の無線通信装置より受信したオーディオデータを複合化し、アナログ信号として再生出力部21へ送出する。
【0025】
機器制御I/F部23は、システム内の各装置への各種制御メッセージを無線通信プロトコルI/F部26との間で送受信を行なう。また、受信したメッセージを機器制御部24へ転送する。
【0026】
MMI24は、音量調整や複合化に関するパラメータ等の設定の指示を入力することが可能である。
【0027】
機器制御部25は、オーディオ装置3全体の制御を行なう。無線通信I/F部27を介して各装置と送受信を行うメッセージの作成・解析・保持と、メッセージに基づきオーディオ複合化部22、及び再生出力部21の制御を行う信号を作成する。また、機器制御I/F部23を介して得られたメッセージからシステム全体の構成を把握し、システムを構成する各装置の動作制御を司ることが可能である。また、システムを構成する他機器情報を格納するメモリ(図示せず)も有している。
【0028】
無線通信プロトコルI/F26は、全システムを構成する装置と無線通信の際に、通信プロトコルを制御する部分であり、機器制御データ及び各種データを機器制御I/F13と送受信する。また、無線通信により他の装置に制御コマンド等を送出するために、物理層である無線通信I/F部12へ転送する。本実施形態の無線通信で使用する周波数帯域は2.40〜2.50GHzである。
【0029】
無線通信I/F部27は無線通信時の物理的インターフェース部である。
【0030】
図4に記憶装置のブロック図を示す。この記憶装置4は、データを記憶する媒体である記憶媒体31と、記憶装置4からのメッセージ作成などを行う機器制御I/F部32と、システム全体及びこの記憶装置4の制御を行うことが可能な機器制御部33と、記憶装置4の電源のON/OFF操作を行うマンマシンインターフェース(MMI)部34と、無線通信プロトコルを制御する無線通信プロトコルI/F35と、無線通信時の物理的インターフェースとなる無線通信I/F部36とから構成される
【0031】
記憶媒体31は、データや各種情報を記憶保存するものであり、例えば、ハードディスク等の磁気記憶媒体である。
【0032】
機器制御I/F部32は、システム内の各装置への各種制御メッセージを無線通信プロトコルI/F部35との間で送受信を行なう。また、受信したメッセージを機器制御部33へ転送する。
システム内の各装置と送受信を行なう各種メッセージの作成・解析・保持と、メッセージに基づき記憶媒体31の制御信号を機器制御部33に送出する。
【0033】
機器制御部33は、機器制御I/F部32を介して得られたメッセージからシステム全体の構成を把握し、各通信装置の制御に関してシステムのトータル的な動作制御を司ることが可能である。また、システムを構成する機器情報を格納するメモリ(図示せず)も有している。また、記憶装置4全体の制御を行う。
【0034】
無線通信プロトコルI/F34は、全システムを構成する装置と無線通信の際に、通信プロトコルを制御する部分であり、機器制御データ及び各種データを機器制御I/F部32と送受信する。また、無線通信により他の装置に制御コマンド等を送出するために、物理層である無線通信I/F部36へ転送する。本実施形態の無線通信で使用する周波数帯域は2.40〜2.50GHzである。
【0035】
無線通信I/F部35は無線通信時の物理的インターフェース部である。
【0036】
以下、各無線通信装置間での通信例について説明する。
【0037】
各無線通信装置は、固有のIDとその装置の種別に関する情報とを有している。それに加え、各装置がデータの送受信が可能で有る場合は、そのデータ転送に関するデータ転送権の優先度、電源ON/OFF等、装置が有している固有機能の制御に関する機器制御優先度を持っている。これらの優先度は、システム内において装置自装置の制御を行う際の優先度であり、他にこれより優先度が高い装置が制御を所望すれば、優先度の低い装置は優先度の高い装置に制御を委ねることになる。
【0038】
制御する側の装置は、制御される装置のIDと装置種別によって、いつどのように制御するかを判断し、無線通信を介して相互にメッセージのやり取りを行うことによって装置の制御を行う。
【0039】
図5に通信時の制御メッセージの例を示す。また、図6に装置間で送受信されるデータの典型的な例を示す。
【0040】
図6に示すように、装置間では、メッセージのタイプ(『Message Type』)と、装置の情報(『Device Info』)と、送受信のデータ(『Data』)が送受信される。装置の情報(『Device Info』)としては、固有識別情報(『ID』)、機器の種別(『TYPE』)、データ送受信の優先度(『BUS』)、装置の制御権(『CONTROL』)といった内容であり、『Local Priority』は装置自身の優先度の設定である。『Master Priority』を『Maximum』にすると、システムを制御する装置に制御権を委ねることになる。
【0041】
以下、システムの制御例を説明する。
【0042】
オーディオ装置3と記憶装置4とでシステムを構成する場合を考える。この場合、オーディオ装置3の制御権の優先度が記憶装置4の制御権の優先度より高いものとし、オーディオ再生装置3がシステムの制御権を有している。機器制御部24は、記憶装置4の制御権も有しており、無線通信I/F部27を介して記憶装置4との間で機器情報やデータを送受信可能である。このことにより、記憶装置4に記憶しているオーディオデータを、オーディオ装置3に転送しオーディオ装置3によって再生可能である。
【0043】
ここで、新たにオーディオ装置3より制御権の優先度が高いコントローラ装置2が無線通信可能状態になったとする。この時、オーディオ装置3が有していたシステム全体の制御権を、コントローラ装置2が取得し、オーディオ装置3及び記憶装置4はコントローラ装置2の制御下に入る。
【0044】
図7に、システムに新たな通信装置が追加された場合の情報送受信に関するフローチャートを示す。このフローチャートは装置間の装置情報や制御情報、データ転送権情報に関する権利委譲・取得に関するものである。
【0045】
新たな通信装置(本例の場合、コントローラ装置2)が、このシステムに追加された時、コントローラ装置2は、システムを構成する全通信装置(オーディオ装置3、記憶装置4)に対して、自装置の情報(ID、優先度、機種情報)を送信する(ステップS101)。この情報を受信したシステム内の通信装置は、その情報を元にして自装置の制御権の優先度に関する情報を、コントローラ装置2に送信する。コントローラ装置2は、システム内の通信装置から、各通信装置の情報を受信する(ステップS102)。コントローラ装置2は、各機器情報を受信した上で、自分より制御権の優先度が高い装置に対しては、データ転送制御、機器制御を委譲するメッセージを送信する(ステップS103)。ただし、この機器制御権の委譲は行なわないように設定することも可能である。その後、相手装置から委譲完了のメッセージを受信すると(ステップS104)、機器制御部14に自装置が制御される装置の情報を記憶する(ステップS105)。
【0046】
また、自分より制御権の優先度が低い装置に対しては、データ転送制御、機器制御を取得するメッセージを送信する(ステップS106)。その後、相手装置から制御権取得完了のメッセージを受信すると(ステップS107)、機器制御部14に自装置が制御を行う装置の情報を記憶する(ステップS108)。
【0047】
上記のように、装置種別情報や制御情報、データ転送制御権情報に関する権利委譲・取得制御権の委譲が行なわれる。
【0048】
第2の実施形態について説明する。本実施形態は、システム構成から機器が外れる場合の制御権の移行である。
【0049】
一度、システムが形成されたあとは、制御される側の通信装置と、制御する側の通信装置とで一定間隔毎に無線通信可能な状態にあるか否か確認し、無線通信が不可能になった場合、それまでに受信して機器制御部に記憶している情報を参照して、無線通信可能な装置のうち、次に制御権の優先度が高い装置が制御権を取得する。
【0050】
図8に、本実施形態に係る制御権移行のフローチャートを示す。
【0051】
コントローラ装置2と、記憶装置3と、オーディオ装置4とで構成しているシステムにおいて、コントローラ装置2の制御権の優先度が一番高く、システムの制御権を有している状態であり、コントローラ装置2が使用不可能状態になった場合のシステム制御権の移行について説明する。また、記憶装置4の制御権の優先度が一番低いものとする。
【0052】
所定時間毎にシステム内の装置の間で、通信可能か否かの確認信号を送受信し、通信可能状態であるかをチェックする(ステップS201)。通信可能状態である場合は、各装置は発信元の装置に対し、自装置のIDとともに通信可能である旨の信号を送信する。発信元の装置はこの信号を受信することによって、他装置が通信可能か否かを判断する。ここでは、オーディオ装置3から、コントロール装置2と記憶装置4に確認信号が送信されたとする。記憶装置4は通信可能状態にあるので、オーディオ装置3に通信可能信号を返信する。しかし、コントロール装置2は通信不可能状態にあるので、なんら信号を返信しない。
【0053】
オーディオ装置3は、通信可能信号を返信して来ないコントロール装置2に対して、通信不可能状態であると判断し(ステップS202のYES)、機器制御部24に保持しているコントロール装置2の情報を削除する(ステップS203)。同時に、機器制御部24に保存している他機器情報を参照する(ステップS204)。この場合、システム内の機器は記憶装置4のみであるので、記憶装置4の制御権の優先度情報を参照する。記憶装置4の制御権の優先度はオーディオ装置3の制御権の優先度より低いため、自装置がシステムの制御権を持つと判断する(ステップS205のYES)。
【0054】
このように、システム内の装置が通信不可能になった場合、それまでに受信して機器制御部に記憶している情報を参照して、システムを制御する装置を変更することが可能である。
【0055】
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、システム内の無線通信装置間でのデータ転送に関してのものである。
【0056】
図9にデータ転送時のフローチャートを示す。
【0057】
オーディオ装置3のMMIから再生の指示が入力されると、コントローラ装置2に、再生指示の情報が送信される。コントローラ装置2は、オーディオデータを保持している記憶装置4と、再生のインターフェースとなるオーディオ装置3にそれぞれデータ転送のメッセージを送信する。
【0058】
記憶装置4はコントローラ装置2から、データ送信を行なう指示を受け取る(ステップS302)。
【0059】
オーディオ装置3は、コントローラ装置2から、データ受信を行なう指示を受け取る(ステップS303)。
【0060】
記憶装置4自装置がデータ送信を行なえる状態であり(ステップS304)、オーディオ装置3自装置もデータ受信を行なえる状態にある場合(ステップS305)、記憶装置4からコントローラ装置2へデータ送信可能である旨のメッセージを送信する(ステップS306)。また、オーディオ装置3からコントローラ装置2へ、データを受信可能な旨のメッセージを送信する。(ステップS307)。また、記憶装置4からオーディオ装置3へ、データ転送を行なうメッセージを送信する(ステップS308)。オーディオ装置3は、記憶装置4からデータ転送する旨のメッセージを受信する(ステップS309)。オーディオ装置3はデータ受信可能である旨のメッセージを記憶装置4に送信する(ステップS310)。転送可能の旨のメッセージを受信した記憶装置4は、オーディオ装置3へデータの送信を開始する(ステップS312)。オーディオ装置3は記憶装置4からのデータを受信する(ステップS313)。記憶装置4からデータの送信が完了し(ステップS314)、オーディオ装置3はデータの受信を完了する(ステップS315)。データの受信を完了したオーディオ装置は、データの転送が完了した旨のメッセージを、コントローラ装置2及び記憶装置4に送信する(ステップS316)。記憶装置4はデータ転送完了のメッセージを受信してデータ転送のルーチンを終了する。
【0061】
上記のように装置間でデータ転送が行なわれる。
【0062】
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態では、データ転送時などに、誤って動作中の機器の電源を落としたりすることがないように、データ転送中はコントローラ装置2が機器制御に関する権利を一時的に取得する例について説明する。
【0063】
図10に本実施形態に係るフローチャートを示す。
【0064】
オーディオ装置3のMMIから再生の指示が入力されると、コントローラ装置2に、再生指示の情報が送信される。コントローラ装置2は、オーディオデータを保持している記憶装置4に機器制御権を要求する旨のメッセージを送信する。
【0065】
記憶装置4は、機器制御権を要求するメッセージを受信し(ステップS401)、機器制御をコントローラ装置2に委ねることを確認すると(ステップS402)、コントローラ装置2に機器制御権を委譲する旨のメッセージを送信する(ステップS403)。機器制御権委譲のメッセージを受信したコントローラ装置2は、記憶装置4の制御権を得たことになる。
【0066】
このことにより、コントローラ装置2が記憶装置4の制御を行うことが可能なので、データ送信を行っている際に、ユーザが誤って記憶装置4の電源を落としたりするようなトラブルを防ぐことが可能である。また、データ送信が完了した旨のメッセージを受信すると、機器制御権を記憶装置4に返すようにする。
【0067】
また、使用者によって優先する機器を設定することも可能である。例えば、、オーディオ装置3をシステムの制御装置とする場合を説明する。
【0068】
図11に本実施例のフローチャートを示す。
【0069】
オーディオ装置3のMMI25から、優先度を指定する旨の入力を行なう(ステップS501)。通知を受けた機器制御部24は、自装置の情報を更新する(ステップS502)。機器制御部24から他装置に対して、自装置の情報を送信する(ステップS503)。他装置より優先度が高くなった場合は、その装置から制御権を取得し(ステップS504)、他装置より優先度が低くなった場合は、その装置へ制御権を委譲するメッセージを送信する(ステップS505)。本例の場合は、オーディオ装置3の優先度を上げるので、これによりシステムの制御権がコントロール装置2からオーディオ装置3に移行し、オーディオ装置3がシステム内の記憶装置4を直接制御することが可能となる。
【0070】
上述したように、システムの制御を行なう装置を適宜設定することが可能であるため、必要な装置のみでシステムを構成することが可能な通信機器システムを提供することが可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述した発明によれば、システムの制御を行なう装置を適宜設定することが可能であるため、必要な装置のみでシステムを構成することが可能な通信機器システムを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】システム構成の概要図。
【図2】コントローラ装置のブロック図。
【図3】オーディオ装置のブロック図。
【図4】記憶装置のブロック図。
【図5】通信時の制御メッセージの例の図。
【図6】送受信されるデータの典型的な例の図。
【図7】通信装置が追加された場合のフローチャート。
【図8】通信装置が削除された場合のフローチャート。
【図9】データ転送に関するフローチャート。
【図10】機器制御以上のフローチャート。
【図11】優先度設定のフローチャート。
【符号の説明】
2…コントローラ装置
3…オーディオ装置
4…記憶装置
5…画像表示装置
6…プリンタ
7…無線通信部
8…システム部
11、26、35…無線通信プロトコルI/F部
12、27、36…無線通信I/F部
13、23、32…機器制御I/F部
14、24、33…機器制御部
15、25、34…MMI
16…表示部
21…再生出力部
22…オーディオ複合化部
31…記憶媒体
Claims (3)
- 複数の通信機器から構成される通信機器システムにおいて、夫々の通信機器は、
自機器の機器固有情報を他の機器に送信する送信手段と、
他機器の機器固有情報を受信する受信手段と、
前記自機器の機器固有情報と前記他機器の機器固有情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断する判断手段と、
前記他機器の機器固有情報の変更を、前記受信手段を介して受信した場合、変更された前記他機器の機器固有情報を参照し、前記判断手段により、自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、自機器の機器固有情報を更新する更新手段とを備え、
更新した自機器の機器固有情報を、前記送信手段を介して他機器へ送信し、
前記機器固有情報は、固有識別情報、及び機器種別情報、及びデータ送受信の優先度情報、及び機器の制御権情報、及び自機器を制御するために必要な制御情報であること
を特徴とする通信機器システム。 - 通信手段を有する通信機器において、
自機器の機器固有情報を他の機器に送信する送信手段と、他機器の機器固有情報を受信する受信手段と、
前記自機器の機器固有情報と前記他機器の機器固有情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断する判断手段と、
前記他機器の機器固有情報の変更を前記受信手段を介して受信した場合、変更された前記他機器の機器固有情報を参照し、前記判断手段により、自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、自機器の機器固有情報を更新する更新手段とを備え、
更新した自機器の機器固有情報を、前記送信手段を介して他機器へ送信し、
前記機器固有情報は、固有識別情報、及び機器種別情報、及びデータ送受信の優先度情報、及び機器の制御権情報、及び自機器を制御するために必要な制御情報である
ことを特徴とする通信機器。 - 複数の通信機器から構成される通信機器システムの通信制御方法であって、
自機器の機器固有情報を他の機器に送信し、
他機器の機器固有情報を受信し、
前記自機器の機器固有情報と前記他機器の機器固有情報とを記憶し、
前記記憶手段に記憶した機器固有情報を参照して、自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイスになるのかを判断し、
前記他機器の機器固有情報の変更を、前記受信手段を介して受信した場合、変更された前記他機器の機器固有情報を参照し、
自機器が前記通信機器システムを制御するコントローラになるのか、制御されるデバイス
になるのかを判断し、
自機器の機器固有情報を更新し、
更新した自機器の機器固有情報を、前記送信手段を介して他機器へ送信し、
前記機器固有情報は、固有識別情報、及び機器種別情報、及びデータ送受信の優先度情報、及び機器の制御権情報、及び自機器を制御するために必要な制御情報である
ことを特徴とする通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36905999A JP3874582B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36905999A JP3874582B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001186213A JP2001186213A (ja) | 2001-07-06 |
JP3874582B2 true JP3874582B2 (ja) | 2007-01-31 |
Family
ID=18493459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36905999A Expired - Fee Related JP3874582B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3874582B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2003034776A1 (ja) * | 2001-10-11 | 2005-02-10 | 富士通株式会社 | アドホックなネットワークにおけるコンポーネントを統合したサービス提供システムに使用する装置 |
JP3848235B2 (ja) | 2002-10-04 | 2006-11-22 | ソニー株式会社 | 通信処理装置、通信処理システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム |
JP2005339414A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Toshiba Corp | 情報処理装置 |
WO2006001736A1 (en) * | 2004-06-24 | 2006-01-05 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Method and protocol for managing devices in a personal area network |
JP5180631B2 (ja) * | 2008-03-13 | 2013-04-10 | キヤノン株式会社 | 通信装置およびその制御方法、通信システム |
US8769108B2 (en) * | 2009-06-24 | 2014-07-01 | Intel Corporation | Peer-to-peer negotiation in a wireless network |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36905999A patent/JP3874582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001186213A (ja) | 2001-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7177595B2 (en) | Radio communication apparatus and radio communication method, radio communication system, recording medium, and computer program | |
JP5338458B2 (ja) | 遠隔制御装置、通信装置、遠隔制御方法及びプログラム | |
JP4659480B2 (ja) | 無線通信装置及び無線通信、プログラム、記憶媒体 | |
KR20130140785A (ko) | 하부 구조 및 직접 모드들을 갖는 무선 네트워크 인터페이스 | |
JP2010505289A (ja) | ネットワークでデバイスの出力を制御する方法 | |
JP2001306428A (ja) | ネットワーク機器、ネットワークシステム、通信方法及び記録媒体 | |
CN103944740A (zh) | 通信管理系统、中继装置、通信控制系统、通信系统 | |
JP3874582B2 (ja) | 通信機器システム及び通信機器及び通信制御方法 | |
EP3220668A1 (en) | Method for configuring an audio rendering and/or acquiring device, and corresponding audio rendering and/or acquiring device, system, computer readable program product and computer readable storage medium | |
JP2010108212A (ja) | コンテンツ処理システム、端末装置及びコンテンツ処理方法 | |
WO2009104523A1 (en) | Communication apparatus, communication method thereof, program and storage medium | |
JP2010245680A (ja) | 画像出力システム、画像出力装置、設定情報共有方法 | |
JP5053517B2 (ja) | 通信装置及びその制御方法 | |
CN104956765A (zh) | 通信装置、用于通信装置的控制方法和程序 | |
JP4916242B2 (ja) | 通信装置及び無線パラメータを更新する方法 | |
JP2001092550A (ja) | ネットワーク、ネットワーク用端末装置、ライセンス管理サーバ、ライセンス管理方法及びライセンス管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体 | |
EP1241834B1 (en) | Communication control apparatus and method | |
JP2008022263A (ja) | 通信装置、情報処理装置、通信方法、通信プログラム、及び、情報記憶媒体 | |
JP5527557B2 (ja) | カラオケシステム | |
CN102195967A (zh) | 内容输出设备、内容回放系统、内容输出方法和程序 | |
JP5212435B2 (ja) | カラオケシステム、カラオケ装置、リモコン端末 | |
JP2005051314A (ja) | 無線lanシステム、アクセスポイント、端末装置および接続管理プログラム | |
JP4251621B2 (ja) | 無線通信装置及び制御方法 | |
JP2008182407A (ja) | 伝送システム、情報機器、情報伝送方法及び情報伝送プログラム | |
JP2006518958A (ja) | 電子動作システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041007 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050414 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061020 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061024 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |