JP3867313B2 - Avデータ処理制御装置およびその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、VTR装置などの複数のAVデータ処理装置を制御し、AV(映像・音響)データを編集するAVデータ処理制御装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、テレビジョン放送局では、放映する映像・音響の制作は、通常、放映する映像・音響の素材をビデオテープに収録して個別に管理し、単数または複数のVTR装置を用いてビデオテープに収録された単数または複数のAVデータを再生し、再生したAVデータを組み合わせて編集し、実際に放送するAVデータをテープ上に記録して行われる。
【0003】
このような編集では、複数のVTR装置についての記録再生制御および回線制御が同時に行われる。
ところで、このような制御は、例えばパネル上のスイッチを押すことで、VTR装置の再生処理開始を指示するが、このスイッチ操作は、単にVTR装置の再生処理開始だけでなく、回線制御を行うタイミングをも指示している。
従来のAVデータ処理制御装置では、例えば、VTR装置の再生および回線切り換え制御の双方を、スイッチの押下などによる所定の接点入力によって生じるトリガーに基づいて同時に実行する場合に、当該トリガーを含む再生命令と回線切換命令とを相互に関連付けることなく別々に設定し、処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のAVデータ処理制御装置では、例えば、再生を行うVTR装置を変更しようとすると、当該VTR装置の再生の設定に関連する全ての命令を個別に変更する必要がある。
そのため、変更すべき命令に漏れが生じたり、間違った命令を変更してしまう可能性が高いという問題がある。
また、設定変更に伴う操作時間が長く、設定変更を行っている最中に、接点入力が発生し、その時点で設定が変更されていない命令のみが実行されてしまう可能性が高いという問題がある。
このような問題は、関連する命令が多数存在する場合に顕著に現れる。
【0005】
また、素材-1の後に素材-2を連続再生するような場合に、従来では、素材-1についての再生設定を行い、接点入力などで素材-1の再生が開始された後に、この開始時刻と素材-1の再生時間とに基づいて素材-2の再生開始時刻を求め、この時刻を用いて素材-2の再生設定を行っている。
従って、例えば素材-1の代わりに素材-3を再生するように設定を変更する場合には、素材-1の設定を無効にして素材-3の設定を新たに行い、さらに、素材-2の再生開始時刻が変わることで、素材-2の設定を始めからやり直す必要がある。そのため、素材-2の再生設定に多くのステップが含まれるような場合に、設定の変更に伴うユーザの負担が大きいと共に、変更処理に長時間費やされることになる。
【0006】
本発明は、上述した従来技術に鑑みてなされ、関連する複数の命令を用いて複数のAVデータ処理装置を制御する場合に、命令の変更を正確に行うことができ、しかも当該変更作業に伴うユーザの負担を軽減できるAVデータ処理制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明のAVデータ処理制御装置は第1の素材に続いて第2の素材を連続して再生するように、映像および音響データの少なくとも一方を処理する複数の処理装置を制御するAVデータ処理制御装置であって、前記処理装置の制御内容を示し、第1の共通の識別子が付された前記第1の素材に関する複数の制御命令と第2の共通の識別子が付された前記第2の素材に関する複数の制御命令とを含む複数の制御命令と、第1のトリガーの識別子と前記制御命令の第1の共通の識別子とを関連付け、第2のトリガーの識別子と前記制御命令の第2の共通の識別子とを関連付けるリンク命令とを入力する入力手段と、前記第1のトリガーの発生時刻および前記第1の素材の再生時間に基づいて決定された時刻に、前記第2のトリガーを発生するトリガー発生手段と、前記第1のトリガーが発生したときに、当該第1のトリガーの識別子に関連付けられた第1の共通の識別子を含む前記制御命令を実行し、前記第2のトリガーが発生したときに、当該第2のトリガーの識別子に関連付けられた前記第2の共通の識別子を含む制御命令を実行する実行手段とを有する。
【0008】
また、本発明のAVデータ処理制御方法は、第1の素材に続いて第2の素材を連続して再生するように、映像および音響データの少なくとも一方を処理する複数の処理装置を制御するAVデータ処理制御方法であって、前記処理装置の制御内容を示し、第1の共通の識別子が付された前記第1の素材に関する複数の制御命令と第2の共通の識別子が付された前記第2の素材に関する複数の制御命令とを含む複数の制御命令と、第1のトリガーの識別子と前記制御命令の第1の共通の識別子とを関連付け、第2のトリガーの識別子と前記制御命令の第2の共通の識別子とを関連付けるリンク命令とを入力し、前記第1のトリガーの発生時刻および前記第1の素材の再生時間に基づいて決定された時刻に、前記第2のトリガーを発生し、前記第1のトリガーが発生したときに、当該第1のトリガーの識別子に関連付けられた第1の共通の識別子を含む前記制御命令を実行し、前記第2のトリガーが発生したときに、当該第2のトリガーの識別子に関連付けられた前記第2の共通の識別子を含む制御命令を実行する。
【0009】
すなわち、本発明のAVデータ処理制御装置およびその方法では、トリガーによって、当該トリガーと関連づけられた複数の制御命令の実行が一括して制御される。そのため、これら関連のある制御命令の実行を一括して無効にしたい場合には、当該トリガーと当該制御命令の識別子との関連付けを無効にすればよい。そのため、関連のある制御命令全ての実行の無効を、短時間かつ正確に行うことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わるAVデータ処理制御装置について説明する。
先ず、本実施形態に係わる音響・映像データ記録再生装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態のAVデータ処理制御装置の構成図である。
図1に示すAVデータ処理制御装置は、ゲートウエイ(GW)100、IDC(Intelligent Device Control)101、IDC102-1,102-2,102-3および制御信号バス103を有する。
ゲートウエイ100は、LAN105を介して、アプリケーション(APL)106を搭載したコンピュータと接続してある。ゲートウエイ100には、IDC101が接続してある。
【0011】
IDC101には、さらに、制御信号バス103を介して、IDC102-1,102-2,102-3が接続してある。
IDC102-1には、被制御デバイス104-1, 104-2,104-3が接続してある。IDC102-2には、被制御デバイス104-4,104-5が接続してある。IDC102-3には、被制御デバイス104-6,104-7が接続してある。
本実施形態では、被制御デバイス104-3は、素材-1の再生を行い、ポート番号Port-1のポートを備えている。また、被制御デバイス104-6は、素材-3の再生を行い、ポート番号Port-4のポートを備えている。また、被制御デバイス104-7は、素材-2の再生を行い、ポート番号Port-3のポートを備えている。また、被制御デバイス104-4は、ポート番号Port-2のポートを持つチャンネル-1を有し、回線制御を行う。チャンネル-1は、例えば、図示しない記録装置に接続してある。ここで、素材-1,素材-2,素材-3は、AVデータである。
【0012】
ゲートウエイ100は、LAN105を介してアプリケーション106から送られた命令に基づいて、どの被制御デバイスに命令を送るべきかを決定する。その決定された命令は、制御信号S100としてIDC101に出力される。
IDC101は、同期信号、タイムコード及び接点入力信号を外部から入力する。IDC101は、ゲートウエイ100から入力した命令と、外部から入力した同期信号、タイムコード及び接点入力信号とに基づいて生成した命令及び実行タイミングを、制御信号バス103を介してIDC102-n(n=1,2,3)に出力する。ここで、接点入力とは、例えば、パネル上のスイッチがユーザによって押下されることで発生する入力をいう。また、IDC101は、カウントダウンタイマ機能を備えている。
IDC102-nでは、入力した命令及び実行タイミングに基づいて、制御信号S102-m(m=1〜7)を、被制御デバイス104-mに出力し、被制御デバイス104-mをリアルタイムに制御する。
【0013】
尚、図1に示すIDC101に接続されるIDC102の数、及びIDC102に接続される被制御デバイス104の数は任意である。
以下に示す実施形態は、図1に示す構成をしたAVデータ処理制御装置に関するものである。
【0014】
第1実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置は、接点入力をトリガーとして素材-1の再生を行い、例えば、生放送番組において、ある状況になったときに、画面を切り換えて素材-1の再生画像を表示する。
例えば、図2(A)に示すように、図1に示すアプリケーション106からゲートウエイ100に、下記(1)に示す命令が出力される。
PLAY 素材-1@接点入力-1 (1)
このとき、ゲートウエイ100は自分が持つデータベースを検索し、素材-1がどの被制御デバイス104-mにあるかを特定する。例えば被制御デバイス104-3にあったとすると、被制御デバイス104-3をIDC102-1が制御していることが分かる。
ゲートウエイ100は、図2(B)に示すように、IDC101に対して下記(2)に示す命令を出力する。
Figure 0003867313
【0015】
上記(1)に示す命令を受け取ったIDC101では、接点入力-1についての監視動作を設定し、トリガーとして登録する。この登録されたトリガーをGpi-1とすると、図2(C)に示すように、ゲートウエイ100はIDC102-1に下記(3)で示される命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@Gpi-1 (3)
【0016】
IDC102-1では、PLAY命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-1を入力するのを待つ。IDC101は、図2(G)に示すように、接点入力-1の入力があると、図2(H)に示すように、トリガーGpi-1をIDC102-1に出力する。IDC102-1は、トリガーGpi-1を入力すると、図2(I)に示すように、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-3から素材-1を再生する。
ここで、再生した映像・音響データを必要なチャンネルに出力するためには、再生と同時に回線を切り換える必要がある。そのため、アプリケーション106から、再生命令と共に回線切り換え命令をゲートウエイ100に送る必要がある。
【0017】
アプリケーション106は、図2(D)に示すように、ゲートウエイ100に下記(4)に示される命令を出力する。
COMBINE 素材-1 チャンネル-1@接点入力-1 (4)
ゲートウエイ100は、上記(4)に示す命令を入力すると、先ず、データベースの検索を行い、回線制御デバイス、素材-1があるデバイスとそれが接続されている回線制御デバイスのポート番号、及びチャンネル-1に対応する回線制御デバイスのポート番号を特定する。
【0018】
ここで、この回線制御デバイスが被制御デバイス104-4であり、このチャネル-1のポート番号がPort-2である。また、素材-1の再生を行う被制御デバイス104-3のポート番号はPort-1である。
ここで、回転制御デバイスは、IDC102-2が制御しているので、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図2(E)に示すように、下記(5)に示す命令を出力する。
COMBINE IDC102−2 被制御デバイス104-4 Port-1
Port-2@接点入力-1 (5)
【0019】
上記(5)に示す命令を入力したIDC101では、接点入力-1について、監視動作を設定し、トリガーを登録する。このとき登録されたトリガーをGpi-2とする。ここで、先のPLAY命令の時と同じ接点入力でありながら、別のトリガーを登録するのは、IDC101は、これらPLAY命令とCOMBINE命令との関連性を判断できないため、独立に扱わざるを得ないためである。
【0020】
ゲートウエイ100は、IDC102-1に対して、図2(F)に示すように、下記(6)で示される命令を出力する。
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 @Gpi-2 (6)
IDC102−2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-2を入力するのを待つ。IDC101では、接点入力-1を監視し、図2(G)に示すように、接点入力-1があったときに、図2(H)に示すように、トリガーGpi-2をIDC102-2に出力する。IDC102-2では、トリガーGpi-2を入力すると、図2(I)に示すように、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4によってPort-1とPort-2との回線接続が行われる。
【0021】
次に、上述した図2(A)〜(F)に示す処理によって素材-1の再生を設定した後に、素材-1の再生を行う前に、素材-2の再生の設定を行う場合について説明する。すなわち、素材の再生設定を素材-1から素材-2に変更する場合の処理について説明する。
先ず、図2の(A),(B),(C)で行った上記(1),(2),(3)に示す再生(PLAY)命令を、図3(A),(B),(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令で無効にする。また、図2(D),(E),(F)で行った上記(4),(5),(6)に示す回線制御命令(COMBINE)を、図3(D),(E),(F)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令で無効にする。
【0022】
そして、図3(G)〜(L)に示すように、新しい素材-2について、再生命令及び回線制御命令をアプリケーション106から出力する。ここで、図3(G)〜(L)に示す処理は、前述した図2(A)〜(F)に示す処理と同様である。
ここで、素材-2は図1に示す被制御デバイス104-7によって再生され、回線制御デバイスは被制御デバイス104-4である。
素材-2の再生では、IDC101は、図3(M)に示すように接点入力-1を入力すると、図3(N)に示すように、IDC102-3, 102-2に対して、それぞれトリガーGpi-11,Gpi-12 を出力する。
被制御デバイス104-7は、図3(O)に示すように、IDC102-3がトリガーGpi-11 を入力すると、素材-2の再生を行う。被制御デバイス104-4は、図3(O)に示すように、IDC102-2がトリガーGpi-12 を入力すると、チャンネル-1のPort-2と被制御デバイス104-7のPort-3とを接続し、回線の切換処理を行う。
【0023】
ところで、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、再生素材を素材-1から素材-2に変更する場合に、アプリケーション106は、図3(A),(D)に示すように、ゲートウエイ100に「CANCEL PLAY」命令と「CANCEL COMBINE」命令とを別々に出力して、既に出力した素材-1についての「PLAY」命令と「COMBINE」命令とを無効にする。しかしながら、このように、アプリケーション106が2つのCANCEL命令を出力しなければならないとすると、命令を無効にする操作に漏れが生じたり、誤った命令を無効にする可能性がある。特に、多くの関連する命令がある場合には、無効命令を発する際に手間がかかり、ミスが生じやすい。
【0024】
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図3(A)〜(F)に示すように、素材-1の再生処理について全ての無効処理が終了するまでに、比較的多くのステップを必要とし、無効処理に長時間を要する。そのため、素材-1の再生を無効にしている最中に、接点入力-1が発生する可能性が高い。例えば、図3(C)に示す無効処理が終了した時点で、接点入力-1が発生すると、図2(A)〜(C)に示す「PLAY」命令は無効になるが、図2(D)〜(F)に示す「COMBINE」命令は実行されてしまう。その結果、不必要なAVデータが出力されてしまうことがある。このように、第1実施形態のAVデータ処理制御装置では、関連する命令のうち、一部の命令のみが実行されてしまうという不都合が生じる可能性が高い。
【0025】
第2実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置では、同時に実行されるべき命令を一まとめにし、このまとまりに対して識別子IDを付けることで、第1実施形態のAVデータ処理制御装置における問題点を解決した。ここで、同時に実行されるべき命令のまとまりを命令群ComQと呼び、このComQのIDをQIDと呼ぶ。
このAVデータ処理制御装置は、第1実施形態と同様に、接点入力をトリガーとして素材-1の再生を行い、例えば、生放送番組において、ある状況になったときに、画面を切り換えて素材-1の再生画像を表示する。
【0026】
以下、命令群ComQを使って素材-1の再生設定処理を行う場合について説明する。
先ず、アプリケーション106は、図4(A)に示すように、ゲートウエイ100に対して下記(7)に示す命令を出力して、ComQの準備を指示し、QIDを取得する。
OPEN ComQ (7)
上記(7)に示す命令を受けとったゲートウエイ100は、ComQの領域を内部に確保し、その識別子QIDをアプリケーション106に返す。このとき、QIDをQid-1とすると、ゲートウエイ100は、図4(B)に示すように、下記式(8)に示す命令を用いて、Qidをアプリケーション106に返す。
RETURN QID=Qid-1 (8)
【0027】
以後、アプリケーション106は、ゲートウエイ100から受けたQid-1を命令に付加することで、どの命令を一まとまりにするかを明示する。
本実施形態のように、素材-1を再生し、チャンネル-1に出力する場合には、図4(C)に示すように、アプリケーション106はゲートウエイ100に対して、下記(9),(10)に示す命令を出力すればよい。
PLAY 素材-1 QID=Qid-1 (9)
COMBINE 素材-1 チャンネル-1 QID=Qid-1 (10)
ゲートウエイ100は、上記(9),(10)に示す命令を入力すると、Qid-1に対応するComQの領域に、これら2つの命令を登録する。
【0028】
アプリケーション106は、必要な命令の設定が終了すると、その旨を、例えば図4(D)に示すように、下記(11)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (11)
ゲートウエイ100は、上記式(11)に示す命令を入力すると、ComQに対する設定が終了したことを認識する。
【0029】
ゲートウエイ100は、この時点でComQの内容をIDC101に出力してもよいし、ComQの実行開始時刻が指定された時点で出力してもよい。また、ゲートウエイ100は、ComQの内容を、アプリケーション106から、命令を入力する都度、IDC101に出力してもよい。
ゲートウエイ100は、予め用意したデータベースを検索し、その検索結果に基づいて、IDC101に出力する命令を作成する。
ゲートウエイ100からIDC101には、例えば図4(E)に示すように、下記(12)〜(15)に示される命令が、この順序で出力される。
CREATE ComQ QID=Qid-1 (12)
PLAY IDC102-1 被制御デバイス104-3 素材-1 QID=Qid-1 (13)
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 QID=Qid-1 (14)
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (15)
【0030】
IDC101は、上記(12)〜(15)に示す命令を入力すると、これらの命令をメモリに記憶し、このComQを実行するトリガーが指定されるのを待つ。
【0031】
次に、アプリケーション106は、ComQを実行する接点入力を指定する必要がある。この接点入力の指定は、例えば図4(F)に示すように、下記(16)に示す命令をアプリケーション106からゲートウエイ100に出力して行われる。この命令は、接点入力-1があったときに、トリガーが発生するように監視動作を設定するためのものである。
OPEN GPITRIGGER GPI=接点入力-1 (16)
【0032】
ゲートウエイ100は、上記(16)に示す命令を入力すると、図4(G)に示すように、下記(17)に示す接点入力-1の監視動作命令をIDC101に出力する。
CREATE GPITRIGGER 接点入力-1 (17)
【0033】
IDC101は、上記(17)に示す命令を受けとると、接点入力-1の監視動作を設定し、トリガーとして登録する。このときのトリガーをGpi-3とすると、IDC101は、図4(H)に示すように、下記(18)に示す命令をゲートウエイ100に出力して、ゲートウエイ100にトリガーIDを渡す。
RETURN Gpi-3 (18)
【0034】
また、ゲートウエイ100は、図4(I)に示すように、さらに、アプリケーション106に下記式(19)で示す命令を出力し、トリガーIDを渡す。
RETURN TID=Gpi-3 (19)
これによって、アプリケーション106は、接点入力-1の監視動作を設定し、そのトリガーIDを取得する。
【0035】
アプリケーション106は、入力したトリガーIDと、先に作成したComQとを関連づけることで、ComQの実行タイミングを指定する。アプリケーション106は、例えば図4(J)に示すように、下記(20)で示される命令をゲートウエイ100に出力する。
LINK QID=Qid-1 TID=Gpi-3 (20)
上記(20)に示す命令を受け取ったゲートウエイ100は、IDC101に対してもComQとTIDとの関連付けを行う。例えば、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図4(K)に示すように、下記式(21)に示す命令を出力する。
LINK Qid-1 Gpi-3 (21)
【0036】
上記(21)に示す命令を入力したIDC101は、先に作成したComQと、それを実行させるトリガーとが関連づけられたので、IDC102-1およびIDC102-2に対して命令を出力する。IDC101は、図4(L)に示すように、IDC102-1に対しては、下記式(22)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@Gpi-3 (22)
【0037】
IDC102-1では、PLAY命令を実行するための準備を行い、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。IDC101は、続いて、図4(M)に示すように、IDC102-2に対して下記(23)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2@Gpi-3 (23)
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。
【0038】
IDC101では、接点入力-1の監視を行い、接点入力-1の入力があると、図4(N)に示すように、トリガーGpi-3をIDC102-1及びIDC102-2に出力する。
IDC102-1では、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-3に対して、素材-1の再生を行う指示を出力する。それと同時に、IDC102-2は、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4によってPort-1とPort-2との回線接続が行われる。
【0039】
すなわち、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図6に示すように、PLAY命令及びCOMBINE命令を、識別子Qid-1の命令群ComQとして登録し、この命令群ComQの実行開始を、トリガーGpi-3の接点入力によって指示する。
【0040】
次に、上述した図4(A)〜(M)に示す処理によって素材-1の再生を設定した後に、素材-1の再生を行う前に、接点入力-1によって素材-2の再生が行われるように設定を変更する場合について説明する。すなわち、素材の再生設定を素材-1から素材-2に変更する場合の処理について説明する。
このとき、アプリケーション106は、素材-1のComQと接点入力-1との関係を無効にし、素材-2についての新たなComQを作成する。
先ず、アプリケーション106は、先に設定した素材-1のComQと接点入力-1との関係を無効するために、図5(A)に示すように、下記に(24)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
UNLINK QID=Qid-1 TID=Gpi-3 (24)
【0041】
ゲートウエイ100は、上記(24)に示す命令を入力すると、図5(B)に示すように、IDC101に対して、素材-1のComQと接点入力-1との関連を無効にする下記(25)に示す命令を出力する。
UNLINK Qid-1 Gpi-3 (25)
IDC101は、上記(25)に示す命令を入力すると、ComQと、接点入力-1との関連づけを無効にする。従って、これ以後、接点入力-1が生じた場合でも、IDC101からIDC102-2及びIDC102-3には、トリガーGpi-3は出力されない。すなわち、素材-1のComQに含まれる全ての命令は実行されない。一方、もし、この無効命令が間に合わなかったときには、素材-1のComQに含まれる全ての命令が実行されることになる。従って、素材-1のComQによって関連づけられた一連の完結した内容が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されることで、何ら出力のない回線と接続されるなどの動作は起こらない。これにより、実行されるのであれば、関連する全ての命令が実行されるべきであるという要請が満たされる。
【0042】
次に、IDC101は、図5(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令をIDC102-1に出力し、IDC102-1に既に出力しているPLAY命令を無効にする。また、IDC101は、図5(D)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令をIDC102-2に出力し、IDC102-2に既に出力しているCOMBINE命令を無効にする。
ここで、アプリケーション106は、Qid-1の内容を無効にしてもよいし、Qid-1を接点入力-1以外の接点入力と関連づけてもよい。
【0043】
次に、アプリケーション106は、新たに素材-2の再生を接点入力-1と関連づけるために、図5に示す(E)〜(I)に示す処理を行い、素材-2の再生に関する命令群ComQを作成し、再生命令及び回線制御命令をゲートウエイ100に出力する。ここで、図5に示す(E)〜(I)の処理は、QIDがQid-2となることを除いて、それぞれ図4に示す(A)〜(E)の処理と同じである。また、素材-2は、被制御デバイス104-7によって再生されるため、それに応じて、命令の内容は変更されるが、実質的な相違はない。
【0044】
次に、アプリケーション106は、素材-2の再生に関する命令群の識別子Qid-2と接点入力-1とを関連づけるために、図5(J)に示すように、下記(26)で示される命令をゲートウエイ100に出力する。
LINK QID=Qid-2 TID=Gpi-3 (26)
ここで、Gpi-3は、既に接点入力-1のトリガーとして定義されているのでそのまま使っている。
次に、図5(K)に示すゲートウエイ100の処理と、図5(L)及び(M)に示すIDC101の処理とを行うことで、図5(N)に示すように、接点入力-1が発生すると、素材-2の再生が実行される。ここで、図5(K)〜(M)の処理は、図4(K)〜(M)の処理と同様である。
【0045】
素材-2の再生では、IDC101は、図5(N)に示すように接点入力-1を入力すると、IDC102-3, 102-2に対して、それぞれトリガーGpi-3を出力する。
IDC102-3は、図5(N)に示すように、トリガーGpi-3を入力すると、被制御デバイス104-7による素材-2の再生を指示する。また、IDC102-2は、図5(N)に示すように、トリガーGpi-3を入力すると、被制御デバイス104-7による回線の切換処理を指示する。
【0046】
以上説明した本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、比較的早いタイミング、すなわち図5(B)に示す上記(25)のUNLINK命令がIDC101に出力されるタイミングで、素材-1の再生から素材-2の再生への設定変更が間に合うか否かが決まるため、ユーザが設定を変更する際に、その変更が間に合うか否かの判断が容易である。
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、その設定変更が間に合えば関連する全ての命令が無効にされ、そうでなければ、関連する全ての命令が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されるという事態を回避できる。
【0047】
さらに、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、アプリケーション106からは、図5(A)に示す上記(24)の命令を出力すれば、素材-1の再生に関連する全ての命令を無効にできるため、無効にする命令が漏れたり、間違えたりする可能性が低くなる。特に、関連する命令が多い場合には、有効である。
【0048】
第3実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置は、テレビジョン放送でCMを流す場合などに用いられ、タイマーを用いて規定の時間に素材-1の再生し、チャンネル-1に出力する。
先ず、素材-1の再生設定処理について説明する。
例えば、図7(A)に示すように、図1に示すアプリケーション106からゲートウエイ100に、下記(27)に示す命令が出力される。下記(27)に示す命令は、「13日15時30分00秒」に素材-1の再生を行うことを指示している。
PLAY 素材-1@ 13:15:30:00 (27)
ゲートウエイ100は、上記(27)に示す命令を入力すると、自分が持つデータベースを検索し、素材-1がどの被制御デバイス104-mにあるかを特定する。例えば素材-1が被制御デバイス104-3によって再生される場合には、この被制御デバイス104-4がIDC102-1によって制御されていることが分かる。
ゲートウエイ100は、図7(B)に示すように、IDC101に対して下記(28)に示す命令を出力する。
Figure 0003867313
【0049】
上記(28)に示す命令を受け取ったIDC101では、13:15:30:00 という時刻についてタイマーを設定し、トリガーを登録する。このとき、登録されたトリガーをTimer-1とすると、図7(C)に示すように、ゲートウエイ100はIDC102-1に下記(29)で示される命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@Timer-1 (29)
【0050】
IDC102-1では、PLAY命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーTimer-1を入力するのを待つ。IDC101は、外部から入力されるタイムコードと、設定されたタイマーの時刻 13:15:30:00とを比較し、一致したときに、図7(G),(H)に示すように、トリガーTimer-1をIDC102-1に出力する。IDC102-1は、トリガーTimer-1を入力すると、図7(I)に示すように、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-3から素材-1を再生させる。
ここで、再生した映像・音響データを必要なチャンネルに出力するためには、再生と同時に回線を切り換える必要がある。そのため、アプリケーション106から、再生命令と共に回線切り換え命令をゲートウエイGW100に送る必要がある。
【0051】
アプリケーション106は、図7(D)に示すように、ゲートウエイ100に下記(30)に示される命令を出力する。
COMBINE 素材-1 チャンネル-1@13:15:30:00 (30)
ゲートウエイ100は、上記(30)に示す命令を入力すると、先ず、データベースの検索を行い、回線制御デバイス、素材-1があるデバイスとそれが接続されている回線制御デバイスのポート番号、及びチャンネル-1に対応する回線制御デバイスのポート番号を特定する。
【0052】
このとき、素材-1を再生する被制御デバイス104-3のポート番号はPort-1である。また、回線制御デバイスである被制御デバイス104-4のチャネル-1のポート番号はPort-2である。
被制御デバイス104-4は、IDC102-2が制御しているので、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図7(E)に示すように、下記(31)に示す命令を出力する。
COMBINE IDC102−2 被制御デバイス104-4 Port-1
Port-2@13:15:30:00 (31)
【0053】
上記(31)に示す命令を入力したIDC101では、13:15:30:00 という時刻についてのタイマーを設定し、トリガーを登録する。このとき、トリガーをTimer-2とする。ここで、先のPLAY命令の時と同じ時刻でありながら、別のトリガーを登録するのは、IDC101は、これらPLAY命令とCOMBINE命令との関連性を判断できないため、独立に扱わざるを得ないためである。
【0054】
ゲートウエイ100は、IDC102-2に対して、図7(F)に示すように、下記(32)で示される命令を出力する。
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 @Timer-2 (32)
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーTimer-2を入力するのを待つ。IDC101は、外部から入力されるタイムコードと、設定されたタイマーの時刻 13:15:30:00とを比較し、一致したときに、図7(G),(H)に示すように、トリガーTimer-2をIDC102-2に出力する。IDC102-2では、トリガーTimer-2を入力すると、図7(I)に示すように、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4によってチャンネル-1のPort-2と被制御デバイス104-3のPort-1との回線接続が行われる。
【0055】
上述した図7(A)〜(F)に示す処理によって素材-1の再生を設定し、素材-1の再生処理を開始する前に、再生設定を、素材-1の再生から素材-2の再生に変更する場合について説明する。すなわち、素材の再生設定を素材-1から素材-2に変更する場合の処理について説明する。
先ず、図7の(A),(B),(C)で行った上記(27),(28),(29)に示す再生(PLAY)命令を、図8(A),(B),(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令で無効にする。また、図7(D),(E),(F)で行った上記(30),(31),(32)に示す回線制御命令(COMBINE)を、図8(D),(E),(F)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令で無効にする。
【0056】
そして、図8(G),(J)に示すように、新しい素材-2について、再生命令及び回線制御命令をアプリケーション106から出力する。ここで、図8(G)〜(L)に示す処理は、前述した図7(A)〜(F)に示す処理と同様である。
素材-2の再生では、IDC101は、図8(M)に示すように、外部からのタイムコードと設定した時刻 13:15:30:00とが一致すると、図8(N)に示すように、IDC102-1, 102-2に対して、それぞれトリガーTimer-11,Timer-12 を出力する。
被制御デバイス102-1は、図8(N)に示すように、トリガーTimer-11 を入力すると、図8(O)に示すように、被制御デバイス104-3に素材-2の再生を開始させる。また、IDC102-2は、図8(N)に示すように、トリガーTimer-12 を入力すると、図8(O)に示すように、被制御デバイス104-5にPort-1とPort-2との回線接続を行わせる。
【0057】
ところで、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、再生素材を素材-1から素材-2に変更する場合に、アプリケーション106は、図8(A),(D)に示すように、ゲートウエイ100に「CANCEL PLAY」命令と「CANCEL COMBINE」命令とを別々に出力して、既に出力した素材-1についての「PLAY」命令と「COMBINE」命令とを無効にする。しかしながら、このように、アプリケーション106が2つのCANCEL命令を出力しなければならないとすると、命令を無効にする操作に漏れが生じたり、誤った命令を無効にする可能性がある。特に、多くの関連する命令がある場合には、無効命令を発する際に手間がかかり、ミスが生じやすい。
【0058】
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図8(A)〜(F)に示すように、素材-1の再生処理について全ての無効処理が終了するまでに、比較的多くのステップを必要とし、無効処理に伴う時間が長い。そのため、素材-1の再生についての無効処理を行っている最中に、接点入力が発生する可能性が高い。例えば、図8(C)に示す処理が終了した時点で、接点入力が発生すると、図7(A)〜(C)に示す「PLAY」命令は無効になるが、図7(D)〜(F)に示す「COMBINE」命令は実行されてしまう。その結果、不必要な映像が出力されてしまうことがある。すなわち、関連する命令のうち、一部の命令のみが実行されてしまうという不都合が生じる可能性が高い。
【0059】
第4実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置は、同時に実行されるべき命令を一まとめにし、このまとまりに対して識別子IDを付けることで、第3実施形態のAVデータ処理制御装置における問題点を解決した。ここで、同時に実行されるべき命令のまとまりを命令群ComQと呼び、このComQのIDをQIDと呼ぶ。
尚、本実施形態のAVデータ処理制御装置は、第3実施形態のAVデータ処理制御装置と同様に、タイマーを用いて規定の時間に素材-1の再生し、チャンネル-1に出力する。
【0060】
以下、命令群ComQを使って素材-1の再生設定処理を行う場合について説明する。
先ず、アプリケーション106は、図9(A)に示すように、ゲートウエイ100に対して下記(33)に示す命令を出力して、ComQの準備を指示し、QIDを取得する。
OPEN ComQ (33)
上記(33)に示す命令を受けとったゲートウエイ100は、ComQの領域を内部に確保し、そのQIDをアプリケーション106に返す。このとき、QIDをQid-1とすると、ゲートウエイ100は、図9(B)に示すように、下記式(34)に示す命令を用いて、Qid-1をアプリケーション106に返す。
RETURN QID=Qid-1 (34)
【0061】
以後、アプリケーション106は、ゲートウエイ100から受けたQid-1を命令に付加することで、どの命令を一まとまりにするかを明示する。
本実施形態のように、素材-1を再生し、チャンネル-1に出力する場合には、図9(C)に示すように、アプリケーション106はゲートウエイ100に対して、下記(35),(36)に示す命令を出力すればよい。
PLAY 素材-1 QID=Qid-1 (35)
COMBINE 素材-1 チャンネル-1 QID=Qid-1 (36)
ゲートウエイ100は、上記(35),(36)に示す命令を入力すると、Qid-1に対応するComQの領域に、これら2つの命令を登録する。
【0062】
アプリケーション106は、必要な命令の設定が終了すると、その旨を、例えば図9(D)に示すように、下記(37)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (37)
ゲートウエイ100は、上記式(37)に示す命令を入力すると、ComQに対する設定が終了したことを認識する。
【0063】
ゲートウエイ100は、この時点でComQの内容をIDC101に出力してもよいし、ComQの実行開始時刻が指定された時点で出力してもよい。また、ゲートウエイ100は、ComQの内容を、アプリケーション106から、命令を入力する都度、IDC101に出力してもよい。
ゲートウエイ100は、予め用意したデータベースを検索し、その検索結果に基づいて、IDC101に出力する命令を作成する。
ゲートウエイ100からIDC101には、例えば図9(E)に示すように、下記(38)〜(41)に示される命令が、この順序で出力される。
CREATE ComQ QID=Qid-1 (38)
PLAY IDC102-1 被制御デバイス104-3 素材-1 QID=Qid-1 (39)
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 QID=Qid-1 (40)
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (41)
【0064】
IDC101は、上記(38)〜(41)に示す命令を入力すると、これらの命令をメモリに記憶し、このComQを実行するトリガーが指定されるのを待つ。
【0065】
次に、アプリケーション106は、命令群ComQを実行する時刻を指定する必要がある。この時刻の指定は、例えば図9(F)に示すように、下記(42)に示す命令をアプリケーション106からゲートウエイ100に出力して行われる。この命令は、時刻13:15:30:00 になったときに、トリガーが発生するように監視動作を設定するためのものである。
OPEN TIMER TIME=13:15:30:00 (42)
【0066】
ゲートウエイ100は、上記(42)に示す命令を入力すると、図9(G)に示すように、下記(43)に示すタイマー生成命令をIDC101に出力する。
CREATE TIMER 13:15:30:00 (43)
【0067】
IDC101は、上記(43)に示す命令を受けとると、時刻13:15:30:00 についてのタイマーを設定し、トリガーを登録する。このときのトリガーをTimer-3とすると、IDC101は、図9(H)に示すように、下記(44)に示す命令をゲートウエイ100に出力して、ゲートウエイ100にトリガーIDを出力する。
RETURN Timer-3 (44)
【0068】
また、ゲートウエイ100は、図9(I)に示すように、さらに、アプリケーション106に下記式(45)で示す命令を出力し、トリガーIDを返す。
RETURN TID=Timer-3 (45)
これによって、アプリケーション106は、トリガーIDを取得する。
【0069】
アプリケーション106は、入力したトリガーIDと、先に作成した命令群ComQとを関連づけることで、ComQの実行タイミングを指定する。アプリケーション106は、例えば図9(J)に示すように、下記(46)で示される命令をゲートウエイ100に出力する。
LINK QID=Qid-1 TID=Timer-3 (46)
上記(46)に示す命令を受け取ったゲートウエイ100は、IDC101に対してもComQとTIDとの関連付けを行う。例えば、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図9(K)に示すように、下記式(47)に示す命令を出力する。
LINK Qid-1 Timer-3 (47)
【0070】
上記(47)に示す命令を入力したIDC101は、先に作成したComQと、それを実行させるトリガーとが関連づけられたので、IDC102-1およびIDC102-2に対して命令を出力する。IDC101は、図9(L)に示すように、IDC102-1に対しては、下記式(48)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@Timer-3 (48)
【0071】
IDC102-1では、PLAY命令を実行するための準備を行い、IDC101からトリガーTimer-3を入力するのを待つ。IDC101では、図9(M)に示すように、続いてIDC102-2に対して下記(49)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2@Timer-3 (49)
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーTimer-3を入力するのを待つ。
【0072】
IDC101では、外部から入力されるタイムコードと設定されたタイマーの時刻 13:15:30:00とを比較し、一致したときに、図9(N)に示すように、トリガーTimer-3をIDC102-1及びIDC102-2に出力する。
IDC102-1では、トリガーTimer-3を入力すると、先に準備したPLAY命令を実行し、図9(N)に示すように、被制御デバイス104-3に対して、素材-1の再生を行う指示を出力する。それと同時に、IDC102-2は、トリガーTimer-3を入力すると、先に準備したCOMBINE命令を実行し、図9(N)に示すように、被制御デバイス104-4に対して、Port-1とPort-2との回線を接続する指示を行う。
【0073】
次に、上述した図9(A)〜(M)に示す処理によって、時刻13:15:30:00 に素材-1を再生する設定した後に、素材-1の再生を行う前に、素材-1の再生時刻を13:20:00:00 に変更する場合について説明する。
このとき、アプリケーション106は、タイマーのみを変更すればよく、その後は、ゲートウエイ100以下の処理に任せることができる。
先ず、アプリケーション106は、先に作成したタイマーを削除するために、図10(A)に示すように、下記に(50)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
DELETE TID=Timer-3 (50)
【0074】
ゲートウエイ100は、上記(50)に示す命令を入力すると、図10(B)に示すように、IDC101に対して、タイマーを削除する下記(51)に示す命令を出力する。
DELETE Timer-3 (51)
IDC101は、上記(51)に示す命令を入力すると、タイマーを削除する。従って、この時点で、タイマーの削除命令が間に合えば、IDC101からIDC102-1及びIDC102-2には、図9(N)に示すトリガーTimer-3は出力されない。すなわち、ComQに含まれる全ての命令は実行されない。一方、もし、このタイマーの削除命令が間に合わなかったときには、ComQに含まれる全ての命令が実行されることになる。従って、ComQによって関連づけられた一連の完結した内容が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されることで、何ら出力のない回線と接続されるなどの動作は起こらない。これにより、実行されるのであれば、関連する全ての命令が実行されるべきであるという要請が満たされる。
【0075】
次に、IDC101は、図10(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令をIDC102-1に出力し、IDC102-1に既に出力しているPLAY命令を無効にする。また、IDC101は、図10(D)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令をIDC102-2に出力し、IDC102-2に既に出力しているCOMBINE命令を無効にする。
図10(C),(D)に示す無効処理は、IDC101以下で制御において行われ、ゲートウエイ100以上からの命令を待つ必要がないので、迅速に処理が行われる。
【0076】
次に、アプリケーション106は、ComQを実行する新たな時刻を指定する必要がある。この時刻の指定は、例えば図10(E)に示すように、下記(52)に示す命令をアプリケーション106からゲートウエイ100に出力して行われる。この命令は、時刻13:20:00:00 になったときに、トリガーが発生するように監視動作を設定するためのものである。
OPEN TIMER TIME=13:20:00:00 (52)
【0077】
図10(E)に続いて行われる図10(F)〜(H)の処理は、図9(G)〜(I)の処理と同様である。
【0078】
次に、アプリケーション106は、素材-1の命令群ComQと、新たに素材-1の再生を行う時刻 13:20:00:00とを関連づけるために、図10に示す(I)〜(L)に示す処理を行い、新たに作成したタイマーと素材-1のComQとを関連づける。ここで、図10に示す(I)〜(L)の処理は、タイマーの設定時刻が13:20:00:00 となり、そのトリガーがTimer-4となることを除いて、それぞれ図9に示す(J)〜(M)の処理と同じである。
【0079】
このとき、素材-1の再生では、IDC101は、図10(N)に示すように、時刻 13:20:00:00 において、IDC101からIDC102-3, 102-2に対して、それぞれトリガーTimer-4を出力する。
IDC102-1は、図10(N)に示すように、トリガーTimer-4を入力すると、被制御デバイス104-3に素材-2の再生を行わせる。また、IDC102-2は、図10(N)に示すように、トリガーTimer-4を入力すると、被制御デバイス104-4にPort-1とPort-2との回線接続を行わせる。
【0080】
すなわち、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図11に示すように、PLAY命令及びCOMBINE命令を、識別子Qid-1の命令群ComQとして登録し、この命令群ComQの実行開始を、トリガーTimer-3によって指示する。
【0081】
以上説明した本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、比較的早いタイミング、すなわち図10(B)に示す上記(51)のDELETE命令がIDC101に出力されるタイミングで、設定の変更が間に合うか否かが決まるため、ユーザが設定を変更する際に、その変更が間に合うか否かの判断が容易である。
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、その設定変更が間に合えば関連する全ての命令が無効にされ、そうでなければ、関連する全ての命令が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されるという事態を回避できる。
【0082】
さらに、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、アプリケーション106からは、図10(A)に示す上記(50)の命令を出力すれば、素材-1の再生に関連する全ての命令を無効にできるため、無効にする命令が漏れたり、間違えたりする可能性が低くなる。特に、関連する命令が多い場合には、有効である。
第5実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置では、素材-1の再生設定処理、及び素材-1に続いて連続再生される素材-2の再生設定処理が行われる。
すなわち、このAVデータ処理制御装置では、素材-1の再生に続いて、素材-2が連続再生される。ここで、素材-1の再生は、接点入力をトリガーとして行われる。
先ず、素材-1の再生設定処理について説明する。
素材-1の再生設定処理は、図12(A)〜(F)で示される。
【0083】
先ず、図12(A)に示すように、図1に示すアプリケーション106からゲートウエイ100に、下記(53)に示す命令が出力される。
PLAY 素材-1@接点入力-1 (53)
ゲートウエイ100は、上記(53)に示す命令を入力すると、自分が持つデータベースを検索し、素材-1がどの被制御デバイス104-mにあるかを特定する。例えば、素材-1が被制御デバイス104-3にあるとする。この被制御デバイス104-3は、IDC102-1によって制御されていることが分かる。
ゲートウエイ100は、図12(B)に示すように、IDC101に対して下記(54)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@接点入力-1 (54)
【0084】
上記(54)に示す命令を入力したIDC101は、接点入力-1についての監視動作を設定し、トリガーを登録する。このとき、登録されたトリガーがGpi-1である場合に、図12(C)に示すように、ゲートウエイ100はIDC102-1に下記(55)で示される命令を出力する。
Figure 0003867313
【0085】
IDC102-1は、上記(55)の命令を入力すると、PLAY命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-1を入力するのを待つ。IDC101は、図12(G)に示すように、接点入力-1を入力すると、図12(H)に示すように、トリガーGpi-1をIDC102-1に出力する。IDC102-1は、トリガーGpi-1を入力すると、図12(I)に示すように、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-3から素材-1を再生する。
ここで、再生した映像・音響データを必要なチャンネルに出力するためには、再生と同時に回線を切り換える必要がある。そのため、アプリケーション106から、再生命令と共に回線切り換え命令をIDC101に送る必要がある。
【0086】
アプリケーション106は、図12(D)に示すように、ゲートウエイ100に下記(56)に示される命令を出力する。
COMBINE 素材-1 チャンネル-1@接点入力-1 (56)
ゲートウエイ100は、上記(56)に示す命令を入力すると、先ず、データベースの検索を行い、回線制御デバイス、素材-1があるデバイスとそれが接続されている回線制御デバイスのポート番号、及びチャンネル-1に対応する回線制御デバイスのポート番号を特定する。
【0087】
例えば、回線制御デバイスが被制御デバイス104-4であると、そのチャネル-1のポート番号はPort-2である。また、素材-1を再生する被制御デバイス104-3のポート番号はPort-1である。このとき、被制御デバイス104-4は、IDC102-2によって制御されているので、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図12(E)に示すように、下記(57)に示す命令を出力する。
COMBINE IDC102−2 被制御デバイス104-4 Port-1
Port-2@接点入力-1 (57)
【0088】
上記(57)に示す命令を入力したIDC101では、接点入力-1について、監視動作を設定し、トリガーとしてGpi-2を登録する。ここで、先のPLAY命令の時と同じ接点入力でありながら、別のトリガーを登録するのは、IDC101は、これらPLAY命令とCOMBINE命令との関連性を判断できないため、独立に扱わざるを得ないためである。
【0089】
IDC101は、IDC102-2に対して、図12(F)に示すように、下記(58)で示される命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 @Gpi-2 (58)
IDC102-2は、上記(58)に示す命令を入力すると、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-2を入力するのを待つ。IDC101では、接点入力-1を監視し、図12(G)に示すように、接点入力-1があったときに、図12(H)に示すように、トリガーGpi-2をIDC102-2に出力する。IDC102-2では、トリガーGpi-2を入力すると、図12(I)に示すように、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4によるPort-1とPort-2との回線接続が行われる。ここで、IDC101によるトリガーGpi-1及びトリガーGpi-2の出力タイミングは同じである。
【0090】
本実施形態では、素材-1の再生後に、素材-2の再生を行う。このとき、素材-1の再生開始時刻及び再生時間から、素材-2の再生時刻を決定し、素材-2について、再生命令及び回線制御命令を設定する。
例えば、IDC101は、素材-1の再生開始時刻をゲートウエイ100に出力する。このとき、IDC101は、図12(G)で接点入力-1を入力し、IDC102-2にトリガーGpi-2を出力する時刻をゲートウエイ100に出力する。
例えば素材-1の再生開始時刻が 13:15:00:00であったとき、IDC101は、図12(I)において、下記(59)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
RETURN Gpi-2 13:15:00:00 (59)
【0091】
ゲートウエイ100は、上記(59)に示す命令を入力すると、図12(J)に示すように、下記(60)に示す命令をアプリケーション106に出力し、素材-1の再生開始時刻をアプリケーション106に送る。
RETURN TID=Gpi-2 WHEN= 13:15:00:00 (60)
【0092】
ここで、素材-1の再生時間が 0:00:30:00 であるときに、アプリケーション106は、この素材-1の再生時間と素材-1の再生開始時刻から、素材-2の再生開始時刻を13:15:30:00 と決定する。
【0093】
次に、アプリケーション106は、図12(K)に示すように、下記(61)で示される命令をゲートウエイ100に出力する。
PLAY 素材−2 @13:15:30:00 (61)
ここで、ゲートウエイ100は自分が持つデータベースを検索し、素材-2がどの被制御デバイス104-mにあるかを特定する。例えば被制御デバイス104-7にあったとすると、この被制御デバイス104-7をIDC102-3が制御していることが分かる。そこで、図12(L)に示すように、ゲートウエイ100はIDC101に下記式(62)に示す命令を出力する。
【0094】
PLAY IDC102-3 被制御デバイス104-7 素材-2 @13:15:30:00 (62)
IDC101は、上記(62)に示す命令を入力すると、時刻13:15:30:00 についてのタイマーを設定し、トリガーを登録する。この時のトリガーをTimer-1とすると、IDC101は、図12(M)に示すように、IDC102-3に対して、下記(63)で示される命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-7 素材-2 @Timer-1 (63)
【0095】
IDC102-3は、上記(63)に示す命令を入力すると、PLAY命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーTimer-1を入力するのを待つ。IDC101では、外部入力されるタイムコードと設定されたタイマーの時刻13:15:30:00 とを比較し、これらが同じ値になった時、図12(Q)に示すように、トリガーTimer-1をIDC102-3に出力する。IDC102-3がトリガーTimer-1を入力すると、先に準備したPLAY命令が実行され、被制御デバイス104-7による素材-2の再生が行われる。
【0096】
ここで、再生した映像・音響データを必要なチャンネルに出力するためには、再生と同時に回線を切り換える必要がある。そのため、アプリケーション106から、再生命令と共に回線切り換え命令をゲートウエイ100に出力する必要がある。すなわち、アプリケーション106は、図12(N)に示すように、ゲートウエイ100に下記(64)に示される命令を出力する。
COMBINE 素材-2 チャンネル-1 @13:15:30:00 (64)
【0097】
ゲートウエイ100は、上記(64)に示される命令を入力すると、先ず、データベースの検索を行い、回線制御デバイス、素材-2を再生するデバイスとそれが接続されている前記回線制御デバイスのポート番号、チャンネル-1に対応する回線制御デバイスのポート番号を特定する。このとき、例えば、前記回線制御デバイスは被制御デバイス104-4であり、そのチャネル-1のポート番号はPort-2である。また、素材-2を再生する被制御デバイス104-7のポート番号は、Port-3である。また、被制御デバイス104-4はIDC102-2が制御しているので、図12(O)に示すように、ゲートウエイ100はIDC101に対して下記(65)で示される命令を出力する。
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-3,Port-2 @13:15:30:00 (65)
【0098】
IDC101は、時刻13:15:30:00 についてのタイマーを設定し、トリガーとして登録する。この時のトリガーをTimer-2とする。ここで、先のPLAY命令時と同じ時刻でありながら別のトリガーを設定するのは、IDC101は、これらの命令に関連があるのかどうか判断できず、独立に扱わざるを得ないためである。ゲートウエイ100は、図12(P)に示すように、IDC102-2に対して、下記(66)で示される命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-3 Port-2 @Timer-2 (66)
【0099】
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーTimer-2を入力するのを待つ。IDC101では、外部入力されるタイムコードと設定されたタイマーの時刻13:15:30:00 を比較し、これらが同じ値になった時、図12(Q)に示すように、トリガーTimer-2をIDC102-2に出力する。IDC102-2では、トリガーTimer-2を入力すると、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4によるPort-3とPort-2との回線接続が行われる。
ここで、IDC101によるトリガーTimer-1及びトリガーTimer-2の出力タイミングは同じである。
【0100】
次に、図13を参照しながら、図12に示す設定処理によって素材-1と素材-2との連続再生処理の設定を行った後に、図12(G)において接点入力-1を入力する前に、再生する素材を素材-1から素材-2に変更する場合の処理について説明する。
先ず、図12の(A),(B),(C)で行った上記(53),(54),(55)に示す素材-1の再生(PLAY)命令を、図13(A),(B),(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令で無効にする。また、図12(D),(E),(F)で行った上記(56),(57),(58)に示す素材-1の回線制御命令(COMBINE)を、図13(D),(E),(F)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令で無効にする。
【0101】
そして、図13(G)〜(L)に示すように、新しい素材-3について、再生命令及び回線制御命令をアプリケーション106から出力する。ここで、図13(G)〜(L)に示す処理は、前述した図12(A)〜(F)に示す処理と同様である。ここで、素材-3は図1に示す被制御デバイス104-6によって再生され、回線制御デバイスは被制御デバイス104-4である。
素材-3の再生では、IDC101は、図13(M)に示すように接点入力-1を入力すると、図13(N)に示すように、IDC102-3, 102-2に対して、それぞれトリガーGpi-11,Gpi-12 を出力する。
被制御デバイス104-6は、図13(O)に示すように、IDC102-3にトリガーGpi-11 が入力されると、素材-3の再生を行う。被制御デバイス104-4は、図13(O)に示すように、IDC102-2にトリガーGpi-12 が入力されると、Port-3とPort-2との接続を行う。
【0102】
また、本実施形態では、図12に示す場合と同様に、素材-3の再生開始時刻及び再生時間から、素材-2の再生時刻を決定し、素材-2について、再生命令及び回線制御命令を設定する。
この処理が、図13(O)〜(V)に示される。図13(O)〜(V)の処理は、図12(I)〜(P)の処理と同様である。但し、素材-3の再生開示時刻は、13:15:00:00 であり、素材-3の再生時間は 0:00:45:00 である。
【0103】
ところで、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、再生素材を素材-1から素材-2に変更する場合に、アプリケーション106は、図13(A),(D)に示すように、ゲートウエイ100に「CANCEL PLAY」命令と「CANCEL COMBINE」命令とを別々に出力して、既に出力した素材-1についての「PLAY」命令と「COMBINE」命令とを無効にする。しかしながら、このように、アプリケーション106が2つのCANCEL命令を出力しなければならないとすると、命令を無効にする操作に漏れが生じたり、誤った命令を無効にする可能性がある。特に、多くの関連する命令がある場合には、無効命令を発する際に手間がかかり、ミスが生じやすい。
【0104】
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図13(A)〜(F)に示すように、素材-1の再生処理について全ての無効処理が終了するまでに、比較的多くのステップを必要とし、無効処理に伴う時間が長い。そのため、素材-1の再生についての無効処理を行っている最中に、接点入力が発生する可能性が高い。例えば、図13(C)に示す処理が終了した時点で、接点入力が発生すると、図12(A)〜(C)に示す「PLAY」命令は無効になるが、図12(D)〜(F)に示す「COMBINE」命令は実行されてしまう。その結果、不必要な映像が出力されてしまうことがある。このように、関連する命令のうち、一部の命令のみが実行されてしまうという不都合が生じる可能性が高い。
【0105】
第6実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置では、同時に実行されるべき命令を一まとめにし、このまとまりに対して識別子IDを付けることで、第5実施形態のAVデータ処理制御装置における問題点を解決した。ここで、同時に実行されるべき命令のまとまりをComQと呼び、このComQのIDをQIDと呼ぶ。
このAVデータ処理制御装置では、前述した第5実施形態と同様に、素材-1の再生設定処理、及び素材-1に続いて連続再生される素材-2の再生設定処理を行う場合について説明する。すなわち、このAVデータ処理制御装置では、素材-1の再生に続いて、素材-2が連続再生される。ここで、素材-1の再生は、接点入力をトリガーとして行われる。
【0106】
先ず、命令群ComQを使って素材-1の再生設定処理を行う場合について説明する。 アプリケーション106は、図14(A)に示すように、ゲートウエイ100に対して下記(67)に示す命令を出力して、素材-1に関するComQの準備を指示し、QIDを取得する。
OPEN ComQ (67)
上記(67)に示す命令を受けとったゲートウエイ100は、ComQの領域を内部に確保し、そのQIDをアプリケーション106に返す。このとき、QIDをQid-1とすると、ゲートウエイ100は、図14(B)に示すように、下記式(68)に示す命令を用いて、Qid-1をアプリケーション106に返す。
RETURN QID=Qid-1 (68)
【0107】
以後、アプリケーション106は、ゲートウエイ100から受けたQid-1を命令に付加することで、どの命令を一まとまりにするかを明示する。
本実施形態のように、素材-1を再生し、チャンネル-1に出力する設定を行う場合には、図14(C)に示すように、アプリケーション106はゲートウエイ100に対して、下記(69),(70),(71)に示す命令を出力すればよい。
PLAY 素材-1 QID=Qid-1 (69)
COMBINE 素材-1 チャンネル-1 QID=Qid-1 (70)
DURRATION VAL= 0:00:30:00 QID=Qid-1 (71)
ゲートウエイ100は、上記(69),(70),(71)に示す命令を入力すると、Qid-1に対応するComQの領域に、これら3つの命令を登録する。
ここで、DURRATION命令は、素材-1に関するComQが存続する時間を指定しており、IDC101にカウントダウンタイマーを設定し、所定の時間が過ぎると、ComQが終了したことを示すトリガーを発生させる命令である。
【0108】
アプリケーション106は、必要な命令の設定が終了すると、その旨を、例えば図14(D)に示すように、下記(72)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (72)
ゲートウエイ100は、上記式(72)に示す命令を入力すると、ComQに対する設定が終了したことを認識する。
【0109】
ゲートウエイ100は、この時点でComQの内容をIDC101に出力してもよいし、ComQの実行開始時刻が指定された時点で出力してもよい。また、ゲートウエイ100は、ComQの内容を、アプリケーション106から、命令を入力する都度、IDC101に出力してもよい。
ゲートウエイ100は、予め用意したデータベースを検索し、その検索結果に基づいて、IDC101に出力する命令を作成する。
ゲートウエイ100からIDC101には、例えば図14(E)に示すように、下記(73)〜(77)に示される命令が、この順序で出力される。
CREATE ComQ QID=Qid-1 (73)
PLAY IDC102-1 被制御デバイス104-3 素材-1 QID=Qid-1 (74)
COMBINE IDC102-2 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2 QID=Qid-1 (75)
CD−TIMER 0:00:30:00 QID=Qid-1 (76)
CLOSE ComQ QID=Qid-1 (77)
【0110】
IDC101は、上記(73)〜(77)に示す命令を入力すると、これらの命令をメモリに記憶し、このComQを実行するトリガーが指定されるのを待つ。
【0111】
次に、アプリケーション106は、素材-1に関するComQを実行する接点入力を指定する必要がある。この接点入力の指定は、例えば図14(F)に示すように、下記(78)に示す命令をアプリケーション106からゲートウエイ100に出力して行われる。この命令は、接点入力-1があったときにトリガーを発生させると共に、接点入力-1の監視動作を設定するためのものである。
OPEN GPITRIGGER GPI=接点入力-1 (78)
【0112】
ゲートウエイ100は、上記(78)に示す命令を入力すると、図14(G)に示すように、下記(79)に示す接点入力の監視動作命令をIDC101に出力する。
CREATE GPITRIGGER 接点入力-1 (79)
【0113】
IDC101は、上記(79)に示す命令を受けとると、接点入力-1の監視動作を設定し、トリガーとして登録する。このときのトリガーをGpi-3とすると、IDC101は、図14(H)に示すように、下記(80)に示す命令をゲートウエイ100に出力して、ゲートウエイ100にトリガーIDを渡す。
RETURN Gpi-3 (80)
【0114】
ゲートウエイ100は、図14(I)に示すように、さらに、アプリケーション106に下記式(81)で示す命令を出力し、トリガーIDを返す。
RETURN TID=Gpi-3 (81)
これによって、アプリケーション106は、接点入力-1の監視動作を設定し、そのトリガーIDを取得する。
【0115】
アプリケーション106は、入力したトリガーIDと、先に作成した素材-1のComQとを関連づけることで、ComQの実行タイミングを指定する。アプリケーション106は、例えば図14(J)に示すように、下記(82)で示される命令をゲートウエイ100に出力する。
LINK=Qid-1 TID=Gpi-3 (82)
上記(82)に示す命令を受け取ったゲートウエイ100は、IDC101に対してもComQとTIDとの関連付けを行う。例えば、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図14(K)に示すように、下記(83)に示す命令を出力する。
LINK Qid-1 Gpi-3 (83)
【0116】
上記(83)に示す命令を入力したIDC101は、先に作成したComQと、それを実行させるトリガーとが関連づけられたので、IDC102-1およびIDC102-2に対して命令を出力する。IDC101は、図14(L)に示すように、IDC102-1に対しては、下記式(84)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-3 素材-1@Gpi-3 (84)
【0117】
IDC102-1では、PLAY命令を実行するための準備を行い、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。IDC101では、図14(M)に示すように、続いてIDC102-2に対して下記(85)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-1 Port-2@Gpi-3 (85)
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。
【0118】
IDC101では、接点入力-1の監視を行い、接点入力-1の入力があると、図15(J)に示すように、トリガーGpi-3をIDC102-1及びIDC102-2に出力する。IDC101は、トリガーGpi-3を出力するタイミングで、カウントダウンタイマーを起動し、時間 0:00:30:00 後に、図15(K)に示すように、ComQの終了を示す(CD−TIMER)を発生する。
【0119】
IDC102-1では、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-3に対して、下記式(86)に示される素材-1の再生を行う指示を出力する。
PLAY素材-1 (86)
それと同時に、IDC102-2は、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4に対して、Port-1とPort-2との回線を接続する指示を出力する。
【0120】
次に、命令群ComQを使って、素材-1に連続して再生される素材-2の再生設定処理を行う場合について説明する。
図15(A)〜(E)は、素材-2についての再生設定処理を示している。図15(A)〜(E)の処理は、以下に示す点を除いて、図14(A)〜(E)の処理と同様である。すなわち、素材-2の再生設定処理では、QIDはQid-2であり、素材-2の再生時間は 0:00:50:00 である。また、素材-2は、被制御デバイス104-7によって再生される。まが、回線制御デバイスは被制御デバイス104-4であり、チャンネル-1のPort-2と被制御デバイス104-7のPort-3とが接続される。
【0121】
次に、素材-1の再生に連続して素材-2の再生を行うための設定について説明する。
図15(F)に示すように、アプリケーション106は、下記(87)に示される命令をゲートウエイ100に出力する。これによって、Qid-2が、Qid-1の実行の終了に基づいて実行されることが指定される。
LINK QID=Qid-2 TID=Qid-1 (87)
【0122】
ゲートウエイ100は、上記(87)を入力すると、Qid-1の終了が、Qid-2の実行開始トリガーであることを認識し、図15(G)に示すように、IDC101に下記(88)に示される命令を出力する。
LINK Qid-2 Qid-1 (88)
【0123】
IDC101は、上記(88)に示す命令を入力すると、図15(H)に示すように、IDC102-3に対して、下記(89)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-7 素材-2@Qid-1 (89)
IDC102-3は、上記(89)に示す命令を入力すると、トリガーQid-1の入力を監視し、このトリガーを入力すると、被制御デバイス104-7を制御して、素材-2の再生を開始させる。
【0124】
また、IDC101は、上記(88)に示す命令を入力すると、図15(I)に示すように、IDC102-2に対して、下記(90)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-3 Port-2@Qid-1 (90)
IDC102-2は、上記(90)に示す命令を入力すると、トリガーQid-1の入力を監視し、このトリガーを入力すると、被制御デバイス104-4を制御して、Port-3とPort-2との接続を行わせる。
【0125】
IDC101は、上記(88)に示す命令を入力すると、Qid-1のカウントダウンタイマーに基づいて、Qid-2の実行を開始する。
すなわち、IDC101は、トリガーGpi-3の出力と同時にカウントダウンタイマーを起動し、このカウントダウンタイマーによるカウントが終了すると、図15(K)に示すように、トリガーQid-1をIDC102-2及びIDC102-3に出力する。
IDC102-2は、トリガーQid-1を入力すると、先に設定したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4において回線接続が行われる。IDC102-3は、トリガーQid-1を入力すると、先に設定したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-7において素材-2の再生が行われる。
【0126】
すなわち、本実施形態のAVデータ処理制御装置では、図18に示すように、素材-1に関するPLAY命令、COMBINE命令及びCD−TIMER命令を、識別子Qid-1の命令群ComQとして登録し、この命令群ComQの実行開始を、接点入力-1によって発生するトリガーGpi-3を用いて指示する。
また、素材-2に関するPLAY命令、COMBINE命令及びCD−TIMER命令を、識別子Qid-2の命令群ComQとして登録し、この命令群ComQの実行開始を、素材-1のComQの終了によって指示する。
【0127】
次に、上述した図14,図15に示す処理によって「素材-1の再生に続いて素材-2の再生を行う処理」を設定した後に、素材-1の再生を行う前に、設定を変更して、「素材-3の再生に続いて素材-2の再生を行う処理」を設定する場合について説明する。
このとき、アプリケーション106は、Qid-2とQid-1との関連を無効にし、新たに素材-3のためのComQを作成し、このComQとQid-2との関連づけを行う。
先ず、アプリケーション106は、先に行ったQid-1と接点入力-1との関係を無効するために、図16(A)に示すように、下記に(91)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
UNLINK QID=Qid-1 TID=Gpi-3 (91)
【0128】
ゲートウエイ100は、上記(91)に示す命令を入力すると、図16(B)に示すように、IDC101に対して、Qid-1とGpi-3との関連を無効にする下記(92)に示す命令を出力する。
UNLINK Qid-1 Gpi-3 (92)
IDC101は、上記(92)に示す命令を入力すると、Qid-1と、接点入力-1との関連づけを無効にする。従って、この時点以降で、接点入力-1が生じた場合でも、IDC101からIDC102-1及びIDC102-2には、トリガーGpi-3は出力されない。すなわち、Qid-1に含まれる全ての命令は実行されない。一方、もし、この無効命令が間に合わなかったときには、Qid-1に含まれる全ての命令が実行されることになる。従って、Qid-1によって関連づけられた一連の完結した内容が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されることで、何ら出力のない回線と接続されるなどの動作は起こらない。これにより、実行されるのであれば、関連する全ての命令が実行されるべきであるという要請が満たされる。
【0129】
次に、IDC101は、図16(C)に示すように、「CANCEL PLAY」命令をIDC102-1に出力し、IDC102-1に既に出力しているPLAY命令を無効にする。また、IDC101は、図16(D)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令をIDC102-2に出力し、IDC102-2に既に出力しているCOMBINE命令を無効にする。
ここで、アプリケーション106は、Qid-1の内容を無効にしてもよいし、Qid-1を接点入力-1以外の接点入力と関連づけてもよい。
【0130】
次に、アプリケーション106は、先に行ったQid-1とQid-2との関係を無効するために、図16(E)に示すように、下記に(93)に示す命令をゲートウエイ100に出力する。
UNLINK QID=Qid-2 TID=Qid-1 (93)
【0131】
ゲートウエイ100は、上記(93)に示す命令を入力すると、図16(F)に示すように、IDC101に対して、Qid-2とQid-1との関連を無効にする下記(94)に示す命令を出力する。
UNLINK Qid-2 Qid-1 (94)
IDC101は、上記(94)に示す命令を入力すると、Qid-2と、Qid-1との関連づけを無効にする。
【0132】
次に、IDC101は、図16(G)に示すように、「CANCEL PLAY」命令をIDC102-3に出力し、IDC102-3に既に出力しているPLAY命令を無効にする。また、IDC101は、図16(H)に示すように、「CANCEL COMBINE」命令をIDC102-2に出力し、IDC102-2に既に出力しているCOMBINE命令を無効にする。
【0133】
次に、アプリケーション106は、新たに素材-3のComQを作成し、素材-3の再生設定処理を行う。素材-3の再生作成処理は、図16(I)〜(M)に示される。図16(I)〜(M)の処理は、以下に示す点を除いて、図14(A)〜(E)の処理と同様である。すなわち、素材-3の再生設定処理では、QIDはQid-3であり、素材-3の再生時間は 0:00:45:00 である。また、素材-3は、被制御デバイス104-6によって再生される。また、回線制御デバイスは被制御デバイス104-4であり、接続されるポート番号はチャンネル-1のPort-2と被制御デバイス104-6のPort-4である。
【0134】
次に、素材-3の再生を接点入力-1と関連づけるために、図16(N)〜(Q)に示す処理を行う。
アプリケーション106は、例えば図16(N)に示すように、下記(95)に示される命令をゲートウエイ100に出力する。
LINK QID=Qid-3 TID=Gpi-3 (95)
上記(95)に示す命令を受け取ったゲートウエイ100は、IDC101に対して、素材-3のComQとTIDとの関連付けを行う。例えば、ゲートウエイ100は、IDC101に対して、図16(O)に示すように、下記式(96)に示す命令を出力する。
LINK Qid-3 Gpi-3 (96)
【0135】
上記(96)に示す命令を入力したIDC101は、先に作成した素材-3のComQと、それを実行させるトリガーとが関連づけられたので、IDC102-2およびIDC102-3に対して命令を出力する。IDC101は、図16(P)に示すように、IDC102-3に対しては、下記式(97)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-6 素材-3@Gpi-3 (97)
【0136】
IDC102-3では、PLAY命令を実行するための準備を行い、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。IDC101では、図14(Q)に示すように、続いてIDC102-2に対して下記(98)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-4 Port-2@Gpi-3 (98)
IDC102-2では、COMBINE命令を実行するための準備をし、IDC101からトリガーGpi-3を入力するのを待つ。
【0137】
IDC101では、接点入力-1の監視を行い、接点入力-1の入力があると、図17(E)に示すように、トリガーGpi-3をIDC102-2及びIDC102-3に出力する。
IDC102-3では、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-7に対して、素材-3の再生を行う指示を出力する。それと同時に、IDC102-2は、トリガーGpi-3を入力すると、先に準備したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4に対して、Port-3とPort-2との回線を接続する指示を出力する。
【0138】
次に、図17(A)に示すように、アプリケーション106は、下記(99)に示される命令をゲートウエイ100に出力する。これによって、Qid-2が、Qid-3の実行の終了に基づいて実行されることが指定される。
LINK QID=Qid-2 TID=Qid-3 (99)
【0139】
ゲートウエイ100は、上記(99)を入力すると、Qid-3の終了が、Qid-2の実行開始トリガーであることを認識し、図17(B)に示すように、IDC101に下記(100)に示される命令を出力する。
LINK Qid-2 Qid-3 (100)
【0140】
IDC101は、上記(100)に示す命令を入力すると、図17(C)に示すように、IDC102-3に対して、下記(101)に示す命令を出力する。
PLAY 被制御デバイス104-7 素材-2@Qid-3 (101)
IDC102-3は、上記(101)に示す命令を入力すると、トリガーQid-3の入力を監視し、図17(F)に示すように、トリガーQid-3を入力すると、被制御デバイス104-7を制御して、素材-2の再生を開始させる。
【0141】
また、IDC101は、上記(100)に示す命令を入力すると、図17(D)に示すように、IDC102-2に対して、下記(102)に示す命令を出力する。
COMBINE 被制御デバイス104-4 Port-3 Port-2@Qid-3 (102)
IDC102-2は、上記(102)に示す命令を入力すると、トリガーQid-3の入力を監視し、図17(F)に示すように、トリガーQid-3を入力すると、被制御デバイス104-4を制御して、Port-3とPort-2との接続を行わせる。
【0142】
IDC101は、上記(100)に示す命令を入力すると、Qid-3のカウントダウンタイマーに基づいて、Qid-2の実行を開始する。
すなわち、IDC101は、トリガーGpi-3の出力と同時に起動したカウントダウンタイマーによるカウントが終了すると、図17(F)に示すように、トリガーQid-3をIDC102-2及びIDC102-3に出力する。尚、IDC101は、トリガーGpi-3を出力するタイミングで、カウントダウンタイマーを起動し、時間 0:00:30:00 後に、図17(F)に示すように、素材-3のComQの終了を示す(CD−TIMER)を発生する。
【0143】
IDC102-2は、トリガーQid-3を入力すると、先に設定したCOMBINE命令を実行し、被制御デバイス104-4における回線接続を行わせる。IDC102-3は、トリガーQid-3を入力すると、先に設定したPLAY命令を実行し、被制御デバイス104-7における素材-2の再生を行わせる。
【0144】
以上説明した本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、比較的早いタイミング、すなわち図16(B)に示す上記(92)のUNLINK命令がIDC101に出力されるタイミングで、設定の変更が間に合うか否かが決まるため、ユーザが設定を変更する際に、その変更が間に合うか否かの判断が容易である。
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、その設定変更が間に合えば関連する全ての命令が無効にされ、そうでなければ、関連する全ての命令が実行される。そのため、一部の命令のみが実行されるという事態を回避できる。
【0145】
また、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、アプリケーション106からは、図16(A)に示す上記(91)の命令を出力すれば、素材-1の再生に関連する全ての命令を無効にできるため、無効にする命令が漏れたり、間違えたりする可能性が低くなる。特に、関連する命令が多い場合には、有効である。
【0146】
すなわち、本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、素材-1の再生後に連続して素材-2の再生を行う設定を、素材-3の再生後に連続して素材-2の再生を行う設定に変更する場合でも、不具合を生じる可能性が低い。
また、タイマーを使った連続再生で、再生開始時刻を変更するような場合でも、後続の再生制御の変更は殆ど行わずに済む。
【0147】
第7実施形態
本実施形態のAVデータ処理制御装置では、前述した第6実施形態と同様に、素材-1の再生設定処理、及び素材-1に続いて連続再生される素材-2の再生設定処理を、同時に実行されるべき命令を一まとめにし、このまとまりに対して識別子IDを付けて行う。すなわち、このAVデータ処理制御装置では、素材-1の再生に続いて、素材-2が連続再生される。但し、素材-1の再生は、タイマーを用いて行われる。
【0148】
本実施形態における設定処理は、図19および図20に示される。図19および図20に示される処理は、以下の点を除いて、図14および図15を参照して前述した第6実施形態における設定処理と同様である。すなわち、本実施形態では、素材-1の再生は、タイマーを用いて時刻 13:15:30:00に開始する。
従って、図19(A)〜(E)に示す処理は、図14(A)〜(E)に示す処理と同じであるが、図19(F)〜(M)に示す処理は、タイマーを設定し、時刻13:15:30:00 にトリガーTimer-3を発生する処理になっている。
また、図20(A)〜(I)および(K)の処理は、図15(A)〜(I)および(K)に示す処理と同じであるが、図20(J)に示す処理は、タイマーのカウントによって時刻13:15:30:00 にトリガーTimer-3が発生し、このトリガーTimer-3に基づいて、被制御デバイス104-4および104-7の処理が行われる。
【0149】
次に、上述した図19,図20に示す設定を行った後に、素材-1の再生開始時刻を時刻13:15:30:00 から時刻13:20:00:00 に変更する場合について説明する。
この場合には、先ず、図21(A)に示すように「UNLINK」命令を出力し、図21(B)〜(D)の処理が行われ、素材-1の再生と時刻13:15:30:00 のトリガーTimer-3との関係を無効にする。
次に、図21(E)〜(H)に示す処理を行い、時刻13:20:00:00 についてのトリガーTimer-13 を生成する。
次に、図21(I)〜(L)に示す処理を行い、トイガーTimer-13 と素材-1の再生とを関連付ける。。
これによって、図21(M)に示すように、タイマーによって、時刻13:20:00:00 が検出されたときに、トイガーTimer-13 がIDC102-1および102-2に出力され、被制御デバイス104-3および104-4において、それぞれ素材-1の「PLAY」命令および「COMBINE」命令が実行される。
【0150】
本実施形態のAVデータ処理制御装置によれば、素材-1の再生開始をタイマーによって設定する場合にも、前述した第6実施形態と同様の効果を発揮することができる。
【0151】
本発明は、上述した実施形態には限定されない。例えば、AVデータ処理制御装置1の構成は、上述した図2〜21に示す機能を実現するものであれば、図1に示すものに限定されない。
また、上述した実施形態では、被制御デバイス104において再生および回線制御を行う場合について例示したが、被制御デバイス104は、記録などの他の処理を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、関連する命令として、「PLAY」命令と「COMBINE」命令を例示したが、命令の種類は任意であり、また、関連する命令の数も任意である。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のAVデータ処理制御装置およびその方法によれば、関連する全ての命令を無効あるいは変更するための手続きおよび処理が簡単になり、命令を無効あるいは変更する際に、手続きに漏れや誤りが生じることを効果的に防止できる。
また、本発明のAVデータ処理制御装置およびその方法によれば、関連する一群の命令を無効あるいは変更する際に、当該変更が、当該命令が実行されるタイミングとの関係で間に合うか否かを判断することが容易になる。
また、本発明のAVデータ処理制御装置およびその方法によれば、命令の無効処理が間に合えば関連する全ての命令が実行されず、そうでなければ、関連する全ての命令が実行されるため、関連する命令のうち一部の命令のみが実行され、意味のない出力が行われてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わるAVデータ処理制御装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図3】図3は、図2において設定した素材-1の再生設定を変更して素材-2の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図5】図5は、図4において設定した素材-1の再生設定を変更して素材-2の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態に係わるAVデータ処理制御装置における命令群の概念を説明するための図である。
【図7】図7は、本発明の第3実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図8】図8は、図7において設定した素材-1の再生設定を変更して素材-2の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図9】図9は、本発明の第4実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図10】図10は、図9において設定した素材-1の再生設定を変更して素材-2の再生設定を行う処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図11】図11は、本発明の第4実施形態に係わるAVデータ処理制御装置における命令群の概念を説明するための図である。
【図12】図12は、本発明の第5実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生に続いて素材-2を連続再生する設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図13】図13は、図12において行った設定を、素材-3の再生に続いて素材-2を連続再生する設定に変更する設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図14】図14は、本発明の第6実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生と接点入力-1とを関連付ける設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図15】図15は、図14において設定した素材-1の再生に連続して素材-2を再生させる設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図16】図16は、図14及び図15で行った設定を、素材-3の再生に連続して素材-2を再生させる設定処理に変更するための処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図17】図17は、図14及び図15で行った設定を、素材-3の再生に連続して素材-2を再生させる設定処理に変更するための処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図18】図18は、本発明の第6実施形態に係わるAVデータ処理制御装置における命令群の概念を説明するための図である。
【図19】図19は、本発明の第7実施形態に係わるAVデータ処理制御装置において、素材-1の再生とタイマーの時刻とを関連付ける設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図20】図20は、図19において設定した素材-1の再生に連続して素材-2を再生させる設定処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【図21】図21は、図19及び図20で行った設定に行った後に、素材-1の再生開始時刻を変更するための処理を説明するためのシグナルフロー図である。
【符号の説明】
100…ゲートウエイ、101,102-1,102-2,102-3…IDC、被制御デバイス104-1〜104-7…被制御デバイス、105…LAN、106…アプリケーション

Claims (12)

  1. 第1の素材に続いて第2の素材を連続して再生するように、映像および音響データの少なくとも一方を処理する複数の処理装置を制御するAVデータ処理制御装置において、
    前記処理装置の制御内容を示し、第1の共通の識別子が付された前記第1の素材に関する複数の制御命令と第2の共通の識別子が付された前記第2の素材に関する複数の制御命令とを含む複数の制御命令と、第1のトリガーの識別子と前記制御命令の第1の共通の識別子とを関連付け、第2のトリガーの識別子と前記制御命令の第2の共通の識別子とを関連付けるリンク命令とを入力する入力手段と、
    前記第1のトリガーの発生時刻および前記第1の素材の再生時間に基づいて決定された時刻に、前記第2のトリガーを発生するトリガー発生手段と、
    前記第1のトリガーが発生したときに、当該第1のトリガーの識別子に関連付けられた第1の共通の識別子を含む前記制御命令を実行し、前記第2のトリガーが発生したときに、当該第2のトリガーの識別子に関連付けられた前記第2の共通の識別子を含む制御命令を実行する実行手段と
    を有するAVデータ処理制御装置。
  2. 前記第1のトリガーは、操作手段の操作に応じた接点入力によって発生する
    請求項1に記載のAVデータ処理制御装置。
  3. 前記第のトリガーは、タイマーのカウントを基準として発生する
    請求項1に記載のAVデータ処理制御装置。
  4. 前記タイマーは、前記第1のトリガーから第1の素材の再生時間経過後に設定する
    請求項3に記載のAVデータ処理制御装置。
  5. 前記入力手段は、リンクされた前記制御命令の共通の識別子およびトリガーの識別子を含むリンク解除命令を入力し、
    前記実行手段は、前記入力したリンク解除命令に基づいて、既に決定された制御命令の共通の識別子とリンクされたトリガーの識別子との関連付けを無効にする
    請求項1に記載のAVデータ処理制御装置。
  6. 前記第1の素材の再生を第3の素材の再生に変更する場合に、
    前記入力手段は、
    前記第1の共通の識別子および前記第1のトリガーの識別子を含むリンク解除命令と、
    第3の共通の識別子が付された第3の素材に関する複数の制御命令と、
    第1のトリガーの識別子と前記制御命令の第3の共通の識別子とを関連付けるリンク命令とを入力し、
    前記実行手段は、前記制御命令の第1の共通の識別子と前記第1のトリガーの識別子との関連付けを無効にした後に、前記制御命令の第3の識別子と前記第1のトリガーの識別子とを関連付け、
    前記トリガー発生手段は、前記第1のトリガーの発生時刻および前記第3の素材の再生時間に基づいて決定された時刻に前記第2のトリガーを発生する
    請求項5に記載のAVデータ処理制御装置。
  7. 前記制御命令は、映像および音響データの記録および再生、および、回線接続のうち、少なくとも一つを示す命令である
    請求項1に記載のAVデータ処理制御装置。
  8. 前記第1のトリガーおよび第2のトリガーを発生する複数の上位制御部と、
    前記上位制御部からの前記第1のトリガーおよび前記第2のトリガーに基づいて、それぞれ単数または複数の前記処理装置を制御する複数の下位制御部と
    を有する
    請求項1に記載のAVデータ処理制御装置。
  9. 前記上位制御部は、前記リンク命令を入力すると、当該リンク命令に含まれる共通の識別子を含む制御命令を実行する下位制御部に、前記リンク命令に含まれるトリガーの識別子および制御命令の内容を出力し、前記下位制御部は、前記上位制御部から前記トリガーを入力したときに、前記制御命令を実行する
    請求項に記載のAVデータ処理制御装置。
  10. 第1の素材に続いて第2の素材を連続して再生するように、映像および音響データの少なくとも一方を処理する複数の処理装置を制御するAVデータ処理制御方法において、
    前記処理装置の制御内容を示し、第1の共通の識別子が付された前記第1の素材に関する複数の制御命令と第2の共通の識別子が付された前記第2の素材に関する複数の制御命令とを含む複数の制御命令と、第1のトリガーの識別子と前記制御命令の第1の共通の識別子とを関連付け、第2のトリガーの識別子と前記制御命令の第2の共通の識別子とを関連付けるリンク命令とを入力し、
    前記第1のトリガーの発生時刻および前記第1の素材の再生時間に基づいて決定された時刻に、前記第2のトリガーを発生し、
    前記第1のトリガーが発生したときに、当該第1のトリガーの識別子に関連付けられた第1の共通の識別子を含む前記制御命令を実行し、前記第2のトリガーが発生したときに、当該第2のトリガーの識別子に関連付けられた前記第2の共通の識別子を含む制御命令を実行する
    AVデータ処理制御方法。
  11. 前記第1のトリガーは、操作手段の操作に応じた接点入力によって発生する
    請求項10に記載のAVデータ処理制御方法。
  12. 前記第のトリガーは、タイマーのカウントを基準として発生する
    請求項10に記載のAVデータ処理制御方法。
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