JP3854313B2 - 複数の情報信号のエンコーディング - Google Patents

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Description

マルチ(多)チャンネルオーディオ信号のような多チャンネル情報信号を伝送媒体経由で伝送する伝送システムについては、種々の従来技術が開示されている。一般に、受信時に検索可能かつステレオオーディオ信号として再生可能な第1及び第2の合成オーディオ信号を得るために、マトリクス化の方法が利用されている。これに関する参考文献は、参考文献リストの(8)にあるEP 678,226 A1である。
しかし、本発明は、マトリクス形式のマルチチャンネル情報信号の送信に限定されるものではない。
エンコーディング(符号化)時には、マルチチャンネル情報信号の種々の情報信号をデータ圧縮して結合して、1つの連続データストリーム(データ流)にして、その後に伝送媒体経由で送信する。送信データの受信時には、データ圧縮された種々の情報信号を検索し、データ伸長して、元の情報信号の複製(レプリカ)を得る。
信号のビットレートを低減する圧縮手段は、それぞれ参考文献リストの(7a)及び(7b)にある公開欧州特許出願457,390 A1及び457,391 A1に記載されている。さらに、2つのISO/IEC規格文書を参照することができ、これらは参考文献リストの(9)及び(10)にあるMPEG−1及びMPEG−2規格文書である。
上記で引用した文献は一般に、サブバンドコード化(副帯域符号化)に基づくデータ圧縮に関するものである。しかし、本発明はサブバンドコード化に基づくデータ圧縮に限定されるものではない。変換コード化のような他のデータ圧縮技術を同様に適用可能である。
本発明の目的は、さらに改善された、複数の情報信号をエンコード(符号化)するためのエンコーダ装置を提供することにある。
本発明によれば、複数のディジタル情報信号をエンコードする装置が、少なくとも、
・第1ディジタル情報信号を受信する第1入力手段と、
・第2ディジタル情報信号を受信する第2入力手段と、
・少なくとも前記第1及び第2ディジタル情報信号を結合して、第1結合信号を発生すべく適応させた第1信号結合手段と、
・前記第1及び第2ディジタル情報信号をデータ圧縮して、それぞれ第1及び第2データ低減ディジタル情報信号を得るための第1及び第2データ圧縮手段と、
・前記第1、第2ディジタル情報信号及び前記第1結合信号から、それぞれ第1、第2及び第3マスクしきい値を決定する、それぞれ第1、第2及び第3マスクしきい値決定手段と、
・少なくとも前記第1及び第3マスクしきい値から1つのマスクしきい値を導出して、第1選択マスクしきい値を得る第1選択手段とを具えて、前記第1データ圧縮手段が、前記第1選択マスクしきい値に応答して前記第1ディジタル情報信号に対するデータ圧縮ステップを実行すべく適応され、
・前記装置がさらに、前記第1及び第2データ低減ディジタル情報信号を結合して、伝送媒体経由の伝送に適した伝送信号にするためのフォーマット化手段を具えている。
本発明は次の認識に基づくものである。本発明の目的は、対応するデコーディング(復号化)装置において無歪のデコーディングが可能なマルチチャンネルエンコーディング装置を提供することにある。エンコーダ(符号化器)装置はマルチチャンネル信号をエンコードして、エンコードしたマルチチャンネル信号はデコーダ装置で受信される。このデコーダ装置は一般に、マトリクス化手順を実行して、少なくとも1つの結合信号を得ることが可能である。2チャンネルデコーディング装置では、マトリクス化によって2つの結合信号が発生して、これらの結合信号は、ステレオ位置に設置した2つのスピーカーによってステレオ信号として再生することができる。デコーディング中に時としてノイズ(雑音)成分が可聴になることが、実験により示されている。調査によって、これらのノイズ成分はマトリクス化プロセスに起因して発現する、という認識が得られている。より詳細には、マトリクス化ステップ以前にマスクされていた量子化ノイズから発生したノイズ成分は、その後にはマスクすることができない。他のマスクしきい値を選択することによって、この問題を解決することができる。より詳細には、情報信号のエンコード中には、マスクしきい値についての選択が行われ、選択したマスクしきい値を用いて、対象とする情報信号をデータ圧縮しなければならない。この選択は、少なくとも2つのマスクしきい値から行い、その1つは情報信号そのものから導出したマスクしきい値であり、他の1つは、対象とする情報信号を含む結合信号のような他の信号から導出したマスクしきい値である。
以上で確認された問題は、例えばステレオオーディオ信号の伝送のような種々の伝送システムにおいて生じる。ステレオオーディオ信号の左側信号成分(L)及び右側信号成分(R)をデータ圧縮して、その後に送信する。受信時には、データ圧縮した左側及び右側の信号成分をデータ伸長して、これらの信号を結合してモノラル信号を得る。本発明の方策を適用しなければ、モノラル信号中で量子化ノイズが可聴になり得る。
3チャンネルエンコーディング装置では、3チャンネルオーディオ信号の左側信号成分(L)、右側信号成分(R)及び中央信号成分(C)をデータ圧縮して、その後に送信する。受信時には、データ圧縮された左側及び右側の信号成分、及び中央信号成分をデータ伸長する。その後に、左側信号成分と中央信号成分とを結合して合成左側信号成分を得て、右側信号成分と中央信号成分とを結合して合成右側信号成分を得る。本発明の方策を適用しなければ、両合成信号成分中で量子化ノイズが可聴になり得る。
4チャンネルエンコーディング装置では、4チャンネルオーディオ信号の左側信号成分(L)、右側信号成分(R)、中央信号成分(C)及びサラウンド信号成分(S)をデータ圧縮して、その後に送信する。受信時には、データ圧縮された左側及び右側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド信号成分をデータ伸長する。その後に、左側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド信号成分を結合して合成左側信号成分を得て、右側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド信号成分を結合して合成右側信号成分を得る。本発明の方策を適用しなければ、両方の合成信号成分中で量子化ノイズが可聴になり得る。
5チャンネルエンコーディング装置では、5チャンネルオーディオ信号の左側信号成分(L)、右側信号成分(R)、中央信号成分(C)、サラウンド左側信号成分(S1)、及びサラウンド右側信号成分(Sr)をデータ圧縮して、その後に送信する。受信時には、データ圧縮された左側及び右側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド左側及び右側信号成分をデータ伸長する。その後に、左側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド左側信号成分を結合して合成左側信号成分を得て、右側信号成分、中央信号成分、及びサラウンド右側信号成分を結合して合成右側信号成分を得る。本発明の方策を適用しなければ、両方の合成信号成分中で量子化ノイズが可聴になり得る。
本発明のこれら及び他の要点は、以下の図面を参照した実施例の説明より明らかになる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1に、エンコーダ装置の第1実施例の一部を示し、図2に、図1のエンコーダ装置の他の部分を示す。このエンコーダは、ステレオオーディオ信号の左側信号成分Lのような第1ディジタル情報信号を受信する第1入力端子1、及びステレオオーディオ信号の右側信号成分Rのような第2ディジタル情報信号を受信する第2入力端子2を有する。入力端子1は、第1データ圧縮ユニット12.1及び第1マスクしきい値決定ユニット14.1の入力に結合し、そして信号結合ユニット10の入力に結合する。入力端子2は、第2データ圧縮ユニット12.2及び第2マスクしきい値決定ユニット14.2の入力に結合し、そして信号結合ユニット10の他の入力に結合する。信号結合ユニット10の出力は、第3マスクしきい値決定ユニット14.3に結合する。
データ圧縮ユニット12.1及び12.2の出力は、信号結合ユニット18の対応する入力に接続する。エンコーダ装置にはさらに、選択ユニット16.1及び16.2を設ける。選択ユニット16.1は、マスクしきい値決定ユニット14.1及び14.3の出力に結合した入力を有し、選択ユニット16.2は、マスクしきい値決定ユニット14.2及び14.3の出力に結合した入力を有する。
エンコーダ装置は次のように機能する。本実施例では、信号結合ユニット10は、信号LとRを加算することによってこれらを結合して、結合信号Mを得て、即ち次式になる:
M=L+R (1)
マスクしきい値決定ユニット14.1、14.2及び14.3は、それぞれの入力に供給される信号L、R及びMから、それぞれマスクしきい値mt1、mt2及びmt3を生成する。マスクしきい値は、データ圧縮ユニット12.1及び12.2における2つの情報信号に対するデータ圧縮ステップの実行を可能にするために必要である。情報信号からのマスクしきい値の生成は既知であり、さらに説明する必要はない。さらなる説明については、種々の先行技術文献を参照することができる。
前記2つの情報信号に対するデータ圧縮を実現するための1つのデータ圧縮技術は、MPEG−1、MPEG−2及びDABに適用するようなサブバンドコード化(副帯域復号化)データ圧縮技術である。サブバンドコード化データ圧縮技術を説明している文献は、文献(3)、(4)、(6)、(7a)、(7b)、(9)及び(10)である。このデータ圧縮技術では、情報信号中の信号成分のうち、マスクしきい値を下回る成分を省略する。
従来技術によれば、第1ディジタル情報信号Lから導出したマスクしきい値、即ちマスクしきい値決定ユニット14.1において導出したマスクしきい値mt1を、この第1ディジタル情報信号Lのデータ圧縮に用いて、第2ディジタル情報信号Rから導出したマスクしきい値、即ちマスクしきい値決定ユニット14.2において導出したマスクしきい値mt2を、この第2ディジタル情報信号Rのデータ圧縮に用いる。しかし、本発明によれば、以下に説明する理由により、2つの情報信号L及びR毎に、2つのマスクしきい値のいずれかの選択を行う。
図2には、エンコーダ装置の一部だけでなく、これに対応するデコーダ装置も示す。このデコーダ装置は、伝送媒体TRM経由で送信された送信信号を受信するデマルチプレクサユニット(多重信号分離器)30を具えている。デマルチプレクサユニット30は、この送信信号から、データ圧縮された第1及び第2ディジタル信号を検索して、このデータ圧縮されたディジタル信号を、それぞれのデータ伸長ユニット32.1及び32.2に供給する。データ伸長ユニット32.1及び32.2では、データ圧縮されたディジタル情報信号を伸長して、元のディジタル情報信号L及びRのそれぞれの複製(レプリカ)L'及びR'にする。デコーダ装置はさらに、信号結合ユニット34を具えて、これにより、次式:
M'=L'+R' (2)
に従って、複製L'とR'結合して結合信号M'を得る。
ここで、当面は、信号L及びRはそれぞれ、mt1及びmt2に基づいてデータ圧縮されているものと仮定する。しかし、実際には次式の関係が存在する:
M'=L'+NL+R'+NR (3)
ここに、NLは、マスクしきい値mt1を用いて信号Lをデータ圧縮することによってもたらされた量子化ノイズであり、NRは、マスクしきい値mt2を用いて信号Rをデータ圧縮することによってもたらされた量子化ノイズである。一般に、ノイズ成分NLは信号Lによってマスクされて、ノイズ成分NRは信号Rによってマスクされて、これにより量子化ノイズは可聴でなくなる。しかし、R及びLはおよそ同振幅であるが、逆位相であるものとする。このことの結果として、信号成分L+Rが小さくなる。NLとNRは互いに無相関なので、これらが加算されれば、ノイズ成分NL+NRが可聴になる。
このことを克服するために、選択ユニット16.1及び16.2を設ける。選択ユニット16.1は、その入力に供給されたマスクしきい値mt1及びmt3のうち最小のものを特定して、最小のマスクしきい値をデータ圧縮ユニット12.1に供給する。同様に、選択ユニツト16.2は、その入力に供給されたマスクしきい値mt2及びmt3のうち最小のものを特定して、最小のマスクしきい値をデータ圧縮ユニット12.2に供給する。
マスクしきい値mt1及びmt3のうち最小のものを、データ圧縮ユニット12.1に供給することによって、受信時、及び複製L'及びM'の両方のデコード(復号化)時に、これらが元のオーディオ品質を維持することが保証される。複製L'に関しては、このことは明らかである、というのは、マスクしきい値mt1を用いれば、このマスクしきい値はLのマスクしきい値であり、このため、このマスクしきい値がL'中の量子化ノイズをマスクするからである。マスクしきい値mt3を選択すると、このマスクしきい値はmt1より小さいので、このマスクしきい値もL'中の量子化ノイズをマスクする。より詳細には、可聴のレベルと実際のL'のノイズレベルとの間に、余裕(マージン)を持たせる。
複製M'に関しては、次のような理由付けが当てはまる。信号Mのマスクしきい値mt3は、他の2つのマスクしきい値mt1及びmt2より小さいものとする。このことは、L及びRがマスクしきい値mt3の影響下で圧縮されて、M'中の量子化ノイズはマスクしきい値mt3によってマスクされることを意味する。今度は、mt1またはmt2のいずれかあるいは両方がmt3より小さいものとする。ここでも、可聴レベルと信号M'中の実際のノイズレベルとの間に特別な余裕を持たせて、これにより、ノイズ成分を可聴範囲外のままにすることができる。
複製R'に関しては、複製L'について上述したのと同じの理由付けが当てはまる。
式3をよく見ると、実際に使用するマスクしきい値、及び実際に適用する圧縮に応じて、ノイズ成分が、Mによってもたらされる所定のマスクしきい値のレベルの2倍になり得ることが示されている。この状況は、NL及びNRのレベルが共に、Mによってもたらされるマスクしきい値のレベルに到達する場合に生じる。実際に、NLとNRに十分な相関がある場合には、合計レベルが、Mによってもたらされる可能なマスクしきい値の4倍になり得る。通常は、NLとNRは無相関であり、このため、現実に最悪の場合には、10・1og2、即ちおよそ3dBのオーバシュートが生じ得る。
この問題を切り抜けるために、2つの選択ユニットが、互いの選択結果をチェックする。両選択ユニットが、選択したマスクしきい値としてmt3を選択した場合には、マスクしきい値mt3を所定のdB数だけ低減させて、かつ、こうして得られたマスクしきい値を選択したマスクしきい値として、これらの選択ユニットの出力から供給することができる。この所定のdB数は、0dB〜3dBの範囲にある値に選択することができる。
なお、人間の聴力の測定における精度的なバラツキは一般に、上述した3dBよりも大きい。結果として、上記で導入したマスクしきい値の低減は、実際に実現する際に省略することができる。あるいはまた、この低減は、一種の安全マージンとして適用することができる。
マスクしきい値は、データ圧縮ユニット12.1及び12.2のようなデータ圧縮ユニットにおけるデータ圧縮を実現するために使用する。データ圧縮ユニットに供給されるマスクしきい値から、ビット割当て情報を導出できることは、先行技術文献より明らかである。ビット割当て情報は、1サンプル当たり何ビットで、サブバンドの信号または変換信号を量子化したかの指標である。このビット割当て情報も、命令信号として伝送媒体経由でデータ伸長ユニット32.1及び32.2に送信して、データ伸長ユニット32.1及び32.2に、データ伸長ステップを適正な方法で実行する命令を行って、これにより2つの情報信号L'及びR'の複製を再生することができることは明らかである。
エンコーダ装置はさらに、ユーザーインタフェース21を具えて、ユーザーがユーザーインタフェース21を作動させたことに応答して、イネーブル(動作可能)制御信号を発生することができる。イネーブル制御信号は、選択ユニット16.1及び16.2に供給されて、これらの選択ユニットをイネーブル(動作可能)状態にして、これらの選択ユニットは上述した選択ユニットの機能を実行する。ディセーブル(動作不可)状態時には、選択ユニット16.1はマスクしきい値mt1をその出力に供給して、選択ユニット16.2はマスクしきい値mt2をその出力に供給する。イネーブル制御信号は、結合ユニット18にもフラグ信号として供給されて、結合ユニット18は、伝送媒体TRM経由で送信する送信信号中に、このフラグ信号を組み入れる。
このエンコーダ装置に対応して製作したデコーダ装置は、伝送媒体から前記フラグ信号を検索することができる。送信信号中にフラグ信号が存在すれば、このフラグ信号は、上述した方法でエンコードが行われたことの指標であり、この指標はマスクしきい値の選択を含む。この時点でデコーダは、信号M中に偽信号が入る恐れなしに、結合信号Mを発生可能であることを知る。フラグが存在しなければ、このことは、エンコーディング時にマスクしきい値の選択が行われていないことの指標となる。デコーディング装置は、結合信号を発生すべき場合に、こうした結合信号が偽信号によって影響され得ることを示す警告信号を発行することができる。
図3に、エンコーダ装置の第2実施例の一部を示し、図4に、このエンコーダ装置の他の部分、及びこのエンコーダ装置に対応する、エンコードされた情報信号をデコードするデコーダ装置を示す。このエンコーダは、例えば3チャンネルディジタルオーディオ信号の左側信号成分Lのような第1ディジタル情報信号を受信する第1入力端子1、例えば3チャンネルディジタルオーディオ信号の中央信号成分のような第2ディジタル情報信号を受信する第2入力端子2、及び、例えば3チャンネルディジタルオーディオ信号の右側信号成分Rのような第3ディジタル情報信号を受信する第3入力端子3を具えている。入力端子1は、第1データ圧縮ユニット12.1及び第1マスクしきい値決定ユニット14.1の入力、及び第1信号結合ユニット10.1の入力に結合する。入力端子2は、第2データ圧縮ユニット12.2及び第2マスクしきい値決定ユニット14.2の入力、第1信号結合ユニット10.1の他の入力、及び第2信号結合ユニット10.2の入力に結合する。入力端子3は、第3データ圧縮ユニット12.3及びマスクしきい値決定ユニット14.4の入力、及び第2信号結合ユニット10.2の他の入力に結合する。信号結合ユニット10.1の出力は、第3マスクしきい値決定ユニット14.3に結合し、信号結合ユニット10.2の出力は、第5マスクしきい値決定ユニット14.5に結合する。
データ圧縮ユニット12.1、12.2、及び12.3は、信号結合ユニット18.1の対応する入力に結合する。エンコーダ装置はさらに、選択ユニット16.1、16.2、及び16.3を具えている。選択ユニット16.1は、マスクしきい値決定ユニット14.1及び14.3の出力に結合した入力を有し、選択ユニット16.2は、マスクしきい値決定ユニット14.2、14.3、及び14.5の出力に結合した入力を有し、そして選択ユニット16.3は、マスクしきい値決定ユニット14.4及び14.5の出力に結合した入力を有する。
エンコーダ装置は次のように動作する。本実施例では、信号結合ユニット10.1は、信号LとCを結合して第1結合信号L0を得て、この結合信号は次式を満足する:
0=L+C (4a)
さらに、信号結合ユニット10.2は、信号RとCを結合して第2結合信号R0を得て、この結合信号は次式を満足する:
0=R+C (4b)
を満足する。
マスクしきい値決定ユニット14.1、14.2、14.3、14.4、及び14.5は、それぞれの入力に供給される信号L、C、L0、R、及びR0から、それぞれマスクしきい値mt1、mt2、mt3、mt4、及びmt5を生成する。マスクしきい値は、データ圧縮ユニット12.1、12.2、及び12.3において、3つの情報信号に対して実行するデータ圧縮ステップをイネーブル(動作可能)状態にするために必要である。情報信号からのマスクしきい値の発生は、以上で説明したように、現在技術で既知である。
従来技術によれば、第1ディジタル情報信号Lから導出したマスクしきい値、即ちマスクしきい値決定ユニット14.1で導出したマスクしきい値mt1を用いて、この第1ディジタル情報信号Lのデータ圧縮を行う。同様に、第2ディジタル情報信号Cから導出したマスクしきい値、即ちマスクしきい値決定ユニット14.2で導出したマスクしきい値mt2を用いて、この第2ディジタル情報信号のデータ圧縮を行う。さらに、第3ディジタル情報信号Rから導出したマスクしきい値、即ちマスクしきい値決定ユニット14.4で導出したマスクしきい値mt4を用いて、この第3ディジタル情報信号Rのデータ圧縮を行う。
しかし本発明によれば、選択ユニット16.1、16.2、及び16.3でマスクしきい値の選択を行う。より詳細には、以下に説明する理由により、選択ユニット16.1が、マスクしきい値mt1とmt3のいずれかの選択を行い、選択ユニット16.2が、マスクしきい値mt2、mt3、及びmt5のいずれかの選択を行い、そして選択ユニット16.3が、マスクしきい値mt4及びmt5のいずれかの選択を行う。
図4には、エンコーダ装置の一部だけでなく、この装置に対応するデコーダ装置も示す。このデコーダ装置は、伝送媒体TRM経送信される送信信号を受信するデマルチプレクサユニット(多重信号分離器)30.1を具えている。デマルチプレクサユニット30.1は、この送信信号から、データ圧縮された第1、第2、及び第3ディジタル信号を検索して、これらのデータ圧縮されたディジタル信号をそれぞれのデータ伸長ユニット32.1、32.2、及び32.3に供給する。データ伸長ユニット32.1、32.2、及び32.3では、これらのデータ圧縮されたディジタル情報信号を伸長して、元のディジタル情報信号L、R、及びCのそれぞれの複製L'、R'、及びC'を得る。デコーダ装置はさらに信号結合ユニット34.1を具えて、これにより、複製L'とC'を次式のように結合して、結合信号L0を得る:
0'=L'+C' (5)
当面は、信号L及びCを、それぞれmt1及びmt2に基づいてデータ圧縮したものと仮定する。しかし実際には、次式の関係が存在する:
0'=L+NL+C+NC (6)
ここに、NLは、マスクしきい値mt1を用いて信号Lをデータ圧縮することによってもたらされた量子化ノイズであり、NCは、マスクしきい値mt2を用いて信号Cをデータ圧縮することによってもたらされた量子化ノイズである。一般に、ノイズ成分NLは信号Lによってマスクされ、ノイズ成分NCは信号Cによってマスクされるので、これらの量子化ノイズは可聴範囲外である。しかし、LとCはおよそ等振幅であるが、逆位相であるものとする。このことの結果として、信号成分L+Cが小さくなり、ノイズ成分NL+NCが可聴になる。
このことを克服するために、選択ユニット16.1は、その入力に供給されるマスクしきい値mt1とmt3のいずれが最小であるかを特定して、最小のマスクしきい値をデータ圧縮ユニット12.1に供給する。さらに、選択ユニット16.3は、その入力に供給されるマスクしきい値mt4とmt5のいずれが最小であるかを特定して、最小のマスクしきい値を、信号Rのデータ圧縮用のデータ圧縮ユニット12.3に供給する。
選択ユニット16.2は、その入力に供給されるマスクしきい値mt2、mt3、及びmt5のいずれが最小であるかを特定して、最小のマスクしきい値を、信号Cのデータ圧縮用のデータ圧縮ユニット12.2に供給し、これは次の理由による。信号Cは、(4a)式及び(4b)式に共に現れる。式(4a)では、L0及びCのマスクしきい値のうち最小のものを用いるべきであり、これに対し式(4b)では、R0及びCのマスクしきい値のうち最小のものを用いることが求められる。結果的に、信号Cを圧縮するために、L0、R0、及びCのマスクしきい値のうち最小のものが用いられる。
マスクしきい値は、データ圧縮ユニット12.1、12.2、及び12.3のようなデータ圧縮ユニットにおいて、データ圧縮を実現するために用いる。以上で説明したように、ビット割当て情報は、データ圧縮ユニットに供給するマスクしきい値から導出することができる。ビット割当て情報は、サブバンド信号中のサンプルの量子化における、1サンプル当たりのビット数の指標である。ビット割当て情報も、命令信号として伝送媒体経由で送信することができ、これにより、データ伸長ユニット32.1、32.2、及び32.3に対して、データ伸長ステップを適正な方法で実行して、情報信号L'、C'、及びR'の複製を再生する命令を行うことができることは明らかである。
図3及び4におけるエンコーダ装置のさらに巧妙な例では、信号結合ユニット10.1が、信号LとCを結合して、第1結合信号L0を得て、これは次式を満足する:
0=L+a・C (7a)
さらに信号結合ユニット10.2は、信号RとCを結合して、第2結合信号R0を得て、これは次式を満足する:
0=R±a・C (7b)
ここに、aは負の値も取り得る。
エンコーダ装置のこの例では、マスクしきい値決定ユニット14.2を、信号a・C用のマスクしきい値であるマスクしきい値mt2'を発生すべく適応させる。マスクしきい値mt2'は、他の方法によって得ることもでき、即ち、mt2(これは信号Cのマスクしきい値と考えられる)に|a|を乗算することによって得ることができ、ここにフラグ|a|はaの絶対値である。マスクしきい値mt2'は、決定ユニット14.2によって選択ユニット16.2に供給されて、選択ユニット16.2はマスクしきい値mt2'、mt3、及びmt5を相互に比較する。
選択は次の方法で実現する。mt2'を、選択ユニット16.2に供給されるマスクしきい値のうち最小のマスクしきい値であるものとする。この状況では、マスクしきい値mt2を用いて信号Cをデータ圧縮する。mt3が最小のマスクしきい値である場合は、信号L0のマスキング効果を次のように用いて、信号Cをデータ圧縮する:即ち、信号L0のマスクしきい値を|a|で除算した値を特定して、この値を信号Cのデータ圧縮に用いる。あるいはまた、mt3を|a|で除算した値を、信号Cのデータ圧縮用のマスクしきい値として用いる。
mt5が最小のマスクしきい値である場合は、信号R0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Cのデータ圧縮を行う:即ち、信号R0のマスクしきい値を|a|で除算した値を特定して、この値を信号Cのデータ圧縮に用いる。あるいはまた、mt5を|a|で除算した値を、信号Cのデータ圧縮用のマスクしきい値として用いる。
選択ユニット16.1〜16.3はさらに、これらのうち2つが同一のマスクしきい値を選択した場合は、図1及び2の実施例を参照して上述したように、所定のdB数を減算すべく適応させることができる。
図3及び4のエンコーダ装置はさらに、図1で説明したイネーブル制御信号を発生するユーザーインタフェース21(図3及び4には図示せず)を設けることができ、そしてこれらのエンコーダ装置は、フラグ信号を送信すべく適応させることができ、これにより、送信信号が(マスクしきい値の選択を含めた)本発明による方法でエンコードされていることを示し、このことは、送信信号中にフラグが存在することを意味し、あるいはフラグが存在しなければ、こうした選択が行われなかったことを示すことができる。
図5に、エンコーダ装置の第3実施例の一部を示し、図6に、図5のエンコーダ装置の他の部分を示し、さらに、この装置に対応するデコーダ装置を示し、このデコーダ装置は、エンコードされた情報信号をデコードする。図5及び6のエンコーダは、図3及び図4のエンコーダ装置と大きく似ている。図3及び図4のエンコーダ装置と比べれば、図5及び図6のエンコーダはさらに、第4ディジタル情報信号Sを受信する第4入力4を具えて、第4ディジタル情報信号Sは、4チャンネルサラウンドオーディオ信号のサラウンド信号成分である。
入力端子4は、第4データ圧縮器ユニット12.4及び第6マスクしきい値決定ユニット14.6の入力に結合する。入力端子4はさらに、第1信号結合ユニット10.3及び第2信号結合ユニット10.4の追加的な入力に結合する。マスクしきい値決定ユニット14.6の出力は、第4選択ユニット16.4の入力に結合する。選択ユニット16.4は2つのさらなる入力を有し、これらはマスクしきい値ユニット14.3及び14.5の出力に結合する。さらに、データ圧縮ユニット12.4の出力を、信号結合ユニット18.2のさらなる入力に結合する。
エンコーダ装置は次のように機能する。本実施例では、信号結合ユニット10.3が信号L、C、及びSを結合して、第1結合信号L0を得て、これは次式を満足する:
0=L+C+S (8a)
さらに、信号結合ユニット10.4が信号R、C、及びSを結合して、第2結合信号R0を得て、これは次式を満足する:
0=R+C+S (8b)
ここでも、マスクしきい値決定ユニット14.1、14.2、14.3、14.4、及び14.5が、それぞれの入力に供給される信号L、C、L0、R、及びR0から、それぞれマスクしきい値mt1、mt2、mt3、mt4、及びmt5を生成する。さらにユニット14.6は、その入力に供給される信号Sから、マスクしきい値mt6を生成する。
選択ユニット16.1、16.2及び16.3におけるマスクしきい値の選択は、図3及び4を参照した説明と同様である。選択ユニット16.4におけるマスクしきい値の選択は、決定ユニット14.3、14.5及び14.6によって供給されるマスクしきい値それぞれmt3、mt5、及びmt6のうち最小のものを選択するように行う。
図6には、図5のエンコーダ装置の一部だけでなく、この装置に対応するデコーダ装置も示す。このデコーダ装置は、図4のデコーダ装置と大きく似ている。デマルチプレクサユニット30.2は、データ圧縮された第4ディジタル信号を送信信号から検索して、このデータ圧縮ディジタル信号を、対応するデータ伸長ユニット32.4に供給する。データ伸長ユニット32.4では、第4データ圧縮ディジタル情報信号を伸長して、第4ディジタル情報信号Sの複製S'を得る。信号結合ユニット34.3では、複製L'、C'、及びS'を次式に従って結合して、結合信号L0″を得る:
0″=L'+C'+S' (9a)
信号結合ユニット34.4では、複製R'、C'、及びS'を次式に従って結合して、結合信号R0″を得る:
0″=R'+C'+S' (9b)
必要時には、選択したマスクしきい値から導出したビット割当て情報を信号結合ユニット18.2に供給して、送信することができる。
図5及び6のエンコーダ装置のさらに巧妙な例では、信号結合ユニット10.3が、信号L、C、及びSを結合して第1結合信号L0を得て、これは次式を満足する:
0=L+a・C+b・S (10a)
さらに、信号結合ユニット10.4は、信号R、C、及びSを結合して第2結合信号R0を得て、これは次式を満足する:
0=R+a・C±b・S (10b)
ここに、aとbは正または負の整数である。
エンコーダ装置のこの例では、マスクしきい値決定ユニット14.2及び14.6が異なるように機能する。決定ユニット14.2はマスクしきい値mt2'を生成する。マスクしきい値mt2'は信号a・C用のマスクしきい値である。マスクしきい値mt2'は、他の方法によって得ることができ、即ち、mt2(信号Cのマスクしきい値)に|a|を乗算し、ここに|a|はaの絶対値である。ここで選択ユニット16.2は、マスクしきい値mt2'、mt3、及びmt5を相互に比較して、以下の方法で選択したマスクしきい値を生成する。
mt2'が最小のマスクしきい値であるものとする。この状況では、マスクしきい値mt2を用いて信号Cのデータ圧縮を行う。mt3が最小のマスクしきい値である場合には、信号L0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Cのデータ圧縮を行う:即ち、信号L0のマスクしきい値を|a|で除算した値を特定して、この値を信号Cのデータ圧縮に用いる。あるいはまた、mt3を|a|で除算した値をマスクしきい値として用いて、信号Cのデータ圧縮を行う。
mt5が最小のマスクしきい値である場合は、信号R0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Cのデータ圧縮を行う:即ち、信号R0のマスクしきい値を|a|で除算した値を特定して、この値を用いて信号Cのデータ圧縮Cのデータ圧縮を行う。あるいはまた、mt5を|a|で除算した値をマスクしきい値として用いて、信号Cのデータ圧縮を行う。
決定ユニット14.6はマスクしきい値mt6'を生成する。マスクしきい値mt6'は信号b・S用のしきい値である。マスクしきい値mt6'は他の方法によっても得られ、即ち、mt6に|b|を乗算する。ここで選択ユニット16.4は、マスクしきい値mt6'、mt4、及びmt5を相互に比較する。
選択は以下の方法で実現する。mt6'が最小のマスクしきい値であるものとする。この状況では、マスクしきい値mt6を用いて信号Sのデータ圧縮を行う。mt3が最小のマスクしきい値である場合には、信号L0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Sのデータ圧縮を行う。即ち、信号L0/|b|のマスクしきい値を特定して、これを用いて信号Sのデータ圧縮を行う。あるいはまた、mt3/|b|をマスクしきい値として用いて、信号Sのデータ圧縮を行う。
mt5が最小のマスクしきい値である場合は、信号R0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Sのデータ圧縮を行う:即ち、信号R0/|b|のマスクしきい値を特定して、この値を用いて信号Sのデータ圧縮を行う。あるいはまた、mt5/|b|をマスクしきい値として用いて、信号Sのデータ圧縮を行う。
選択ユニット16.1〜16.4はさらに、これらのうち2つが同一のマスクしきい値を選択した場合には、図1及び図2の実施例を参照して前に説明したように、所定のdB数を減算するように適応させることができる。さらに、これらの選択ユニットのうち3つが同一のマスクしきい値を選択した場合には、これらの選択ユニットは、選択したマスクしきい値から、さらに大きいdB数を減算するように適応させることができる。より詳細には、およそ5dB(=10log3)を減算する。
図5及び6のエンコーダ装置にはさらに、図1で説明したイネーブル制御信号を発生するユーザーインタフェース21(図5及び6には図示せず)を設けることができ、そしてこれらのエンコーダ装置は、フラグ信号を送信すべく適応させることができ、これにより、送信信号が(マスクしきい値の選択を含めた)本発明による方法でエンコードされていることを示し、このことは、送信信号中にフラグが存在することを意味し、あるいはフラグが存在しなければ、こうした選択が行われなかったことを示すことができる。
図7に、エンコーダ装置の第4実施例の一部を示し、図8に、図7のエンコーダ装置の他の部分を示し、さらにこの装置に対応するデコーダ装置を示し、このデコーダ装置は、エンコードされた情報信号をデコードする。図7及び図8のエンコーダは、図3及び図4のエンコーダ装置と大きく似ている。図3及び図4のエンコーダ装置と比較すれば、図7及び図8のエンコーダはさらに、5チャンネルサラウンドオーディオ信号の左側サラウンド信号成分である第4ディジタル情報信号S1を受信する第4入力4、及び5チャンネルサラウンドオーディオ信号の右側サラウンド信号成分である第5ディジタル情報信号Srを受信する第5入力5を具えている。
入力端子4は、第4データ圧縮ユニット12.4及び第6マスクしきい値決定ユニット14.6の入力に結合する。入力端子4は、第1信号結合ユニット10.1の追加的な入力にも結合する。マスクしきい値決定ユニット14.6の出力は、第4選択ユニット16.4の入力に結合する。選択ユニット16.4はさらに1つの入力を有して、この入力はマスクしきい値決定ユニット14.3の出力に結合する。さらに、データ圧縮ユニット12.4の出力は、信号結合ユニット18.3の他の入力に接続される。
入力端子5は、第5データ圧縮ユニット12.5及び第7マスクしきい値決定ユニット14.7の入力に結合する。入力端子5は、第2信号結合ユニット10.2の追加的な入力にも結合する。マスクしきい値決定ユニット14.7の出力は、第5選択ユニット16.5の入力に結合する。選択ユニット16.5はさらに1つの入力を有して、この入力はマスクしきい値決定ユニット14.5の出力に結合する。データ圧縮ユニット12.5の出力はさらに、信号結合ユニット18.3のさらなる入力に結合する。
エンコーダ装置は次のように機能する。本実施例では、信号結合ユニット10.1が信号L、C、及びS1を結合して、第1結合信号L0得て、これは次式を満足する:
0=L+C+S1 (11a)
さらに、信号結合ユニット10.2は信号R、C、及びSrを結合して、第2結合信号R0を得て、これは次式を満足する:
0=R+C+Sr (11b)
ここでも、マスクしきい値決定ユニット14.1、14.2、14.3、14.4、及び14.5は、それぞれの入力に供給される信号L、C、L0、R、及びR0から、それぞれマスクしきい値mt1、mt2、mt3、mt4、及びmt5を生成する。さらにユニット14.6及び14.7は、それぞれの入力に供給される信号S1及びSrから、それぞれマスクしきい値mt6及びmt7を生成する。
選択ユニット16.1、16.2及び16.3におけるマスクしきい値の選択は、図3及び図4を参照した説明と同様である。選択ユニット16.4におけるマスクしきい値の選択は、決定ユニット14.3及び14.6が供給するそれぞれマスクしきい値mt3及びmt6のうち最小のものを選択するように行う。選択ユニット16.5におけるマスクしきい値の選択は、決定ユニット14.5及び14.7が供給するそれぞれマスクしきい値mt5及びmt7のうち最小のものを選択するように行う。
図8には、図7のエンコーダ装置の一部だけでなく、この装置に対応するデコーダ装置も示す。このデコーダ装置は、図4のデコーダ装置と大きく似ている。デマルチプレクサユニット30.3は、データ圧縮された第4及び第5ディジタル信号を送信信号から検索して、これらのデータ圧縮ディジタル信号を、対応するデータ伸長ユニット32.4及び32.5に供給する。データ伸長ユニット32.4では、第4データ圧縮ディジタル情報信号を伸長して、第4ディジタル情報信号S1の複製S1'を得る。信号結合ユニット34.3では、複製L'、C'、及びS1'を次式に従って結合して、結合信号L0'''を得る:
0'''=L'+C'+S1' (12a)
データ伸長ユニット32.5では、第5データ圧縮ディジタル情報信号を伸長して、第5ディジタル情報信号Srの複製Sr'を得る。信号結合ユニット34.4では、複製R'、C'、及びSr'を次式に従って結合して、結合信号R0'''を得る:
0'''=R'+C'+Sr' (12b)
必要ならば、選択したマスクしきい値から導出されるビット割当て情報を、信号結合ユニット18.3に供給して送信することができる。
図7及び図8におけるエンコーダ装置のさらに巧妙な例では、信号結合ユニット10.1が信号L、C、及びS1を結合して、第1結合信号L0を得て、これは次式を満足する:
0=L+a・C+b・S1 (13a)
さらに、信号結合ユニット10.2が信号R、C、及びSrを結合して、第2結合信号R0を得て、これは次式を満足する:
0=R+a・C+d・Sr (13b)
エンコーダ装置のこの例では、マスクしきい値決定ユニット14.2及び選択ユニット16.2は、図3、図4、図5及び図6を参照して既に説明したように動作する。
ここで、選択ユニット16.4及び16.5における選択についてさらに説明する。
決定ユニット14.6はマスクしきい値mt6'を生成する。マスクしきい値mt6'は信号b・S1用のしきい値である。マスクしきい値mt6'は他の方法によって得ることができ、即ち、mt6に|b|を乗算する。ここで選択ユニット16.4は、マスクしきい値mt6'とmt3を相互に比較する。
選択は以下の方法で実現する。mt6'が最小のマスクしきい値であるものとする。この状況では、マスクしきい値mt6を用いて信号S1のデータ圧縮を行う。mt3が最小のマスクしきい値である場合は、信号L0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号S1のデータ圧縮を行う:即ち、信号L0/|b|のマスクしきい値を特定して、この値を用いて信号S1のデータ圧縮を行う。あるいはまた、mt3/|b|をマスクしきい値として用いて、S1のデータ圧縮を行う。
決定ユニット14.7はマスクしきい値mt7'を生成する。マスクしきい値mt7'は信号b・Sr用のしきい値である。マスクしきい値mt7'は他の方法で得ることができ、即ち、mt7に|d|を乗算する。ここで選択ユニット16.5は、マスクしきい値mt7'とmt5を相互に比較する。
選択は以下の方法で実現する。mt7'が最小のマスクしきい値であるものとする。この状況では、マスクしきい値mt7を用いて、信号Srのデータ圧縮を行う。
mt5が最小のマスクしきい値である場合は、信号R0のマスキング効果を用いて、次の方法で信号Srのデータ圧縮を行う:即ち、信号R0/|d|のマスクしきい値を特定して、信号Srのデータ圧縮を行う。あるいはまた、mt5/|d|をマスクしきい値として用いて、信号Srのデータ圧縮を行う。
選択ユニット16.1〜16.5はさらに、これらのうち2つが同一のマスクしきい値を選択した場合は、図1及び図2の実施例を参照して説明したように、所定のdB数を減算するように適応させることができる。さらに、これらのうち3つが同一のマスクしきい値を選択した場合は、これらの選択ユニットは、選択したマスクしきい値から、さらに大きいdB数を減算するように適応させることができる。より詳細には、およそ5dB(=10log3)を減算する。
図7及び8のエンコーダ装置にはさらに、図1で説明した、イネーブル制御信号を発生するユーザーインタフェース21(図7及び8には図示せず)を設けることができ、そしてこのエンコーダ装置は、フラグ信号を送信すべく適応させることができ、これにより、送信信号が(マスクしきい値の選択を含めた)本発明による方法によりエンコードされていることを示し、これは、送信信号中にフラグが存在することを意味し、あるいは、フラグが存在しなければ、こうした選択が行われていないことを示す。
本発明のエンコーダ装置は記憶装置に用いることができ、この記憶装置は、エンコーダ装置によって供給された信号を、記録担体のような記憶媒体に記憶する。図9に、こうした記憶装置の形態の記憶装置を図式的に示す。190で表わすブロックは、上述したエンコーダ装置である。結合ユニット18、18.1、18.2、または18.3がチャンネルエンコーダを内蔵していない場合は、191で表わすブロックをチャンネルエンコーダとすることができる。チャンネルエンコーダでは、その入力192に供給される信号を、例えばリード−ソロモン・エンコーダ兼インターリバー(インターリーブ(並べ替え)器)としてエンコードして、受信機におけるエラー訂正を実行可能にする。さらに、ここでも例として、現在技術で周知の8−10変調を実行することができ、これは例えば参考文献(5)に記載されている。こうして得られた信号は、書込み手段194によって記録担体193上の1つまたは複数のトラックに記録して、記録担体193は例えば磁気記録担体または光学記録担体であり、書込み手段194は例えば磁気ヘッドまたは光学ヘッド195である。あるいはまた、記憶媒体は固体メモリーとすることができる。
本発明は、好適な実施例に関して説明してきたが、これらは限定的な例ではないことは明らかである。従って、当業者にとって、請求項に規定する本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変更を行い得ることは、当業者にとって明らかである。
より詳細には、エンコーダ装置が、マトリクス化なしに、複数のチャンネルの信号をエンコードすることができる。結果として、デコーダ装置は、マトリクス化していないエンコードされた情報信号を受信する。このデコーダ装置は、マトリクス化手順を実行して、少なくとも、ステレオ位置に設置した2つのスピーカを通してステレオ信号として再生可能な2つの合成(コンポジット)情報を得なければならない。デコーディング中には、ノイズ成分が可聴になり得る。調査の結果、ノイズ成分は、マトリクス化プロセスによって目立つようになるとの認識が得られた。より詳細には、量子化ノイズから生じて、もはやマスクできないノイズ成分である。この問題は、他のマスクしきい値を選択することによって解決することができる。より詳細には、情報信号のエンコード中に、マスクしきい値についての選択を行って、このしきい値で、対象とする情報信号をデータ低減しなければならない。この選択は、少なくとも2つのマスクしきい値から行い、そのうちの1つは、情報信号そのものから導出したマスクしきい値であり、他の1つは、他の信号から導出したマスクしきい値である。これは、対象とする情報信号を含む結合信号から導出したマスクしきい値と成り得る。
さらに、本発明は、本明細書に開示したあらゆる新規の特徴、あるいは特徴の組合せを含む。
参考文献のリスト
(1a)J.A.E.S.、第40巻第5号、1992年5月、第376-382頁
(1b)W.R.Th.ten Kate他:″Matrixing of bitrate reduced audio signals″Proc.of the ICASSP、1992年3月23−26日、San Francisco、第2巻第II-205〜II-208頁
(2)米国特許出願第08/427,646号(PHQ93-002)
(3)欧州特許出願第402,973号(PHN13.241)
(4)欧州特許出願第497,413-A1号(PHN13.581)
(5)米国特許明細書第4,620,311号(PHN11.117)
(6)欧州特許出願第400,755号(PHQ89.018A)
(7a)欧州特許出願第457,390号(PHN13.328)
(7b)欧州特許出願第457,391号(PHN13.329)
(8)欧州特許出願第678,226-A1号及び米国特許出願第08/328,999号(PHN14.615)
(9)ISO/IEC国際規格IS 11172-3、情報技術−約1.5メガビット/秒までのディジタル記憶媒体のための動画及び対応する音声のコード化、第3部:音声
(10)ISO/IEC国際規格IS 13818-3、情報技術−動画及び対応する音声のコード化、第3部:音声
【図面の簡単な説明】
図1は、エンコーダ装置の第1実施例の一部を示す図であり、第1及び第2ディジタル情報信号をエンコードする。
図2は、図1のエンコーダ装置の他の部分、及びこの装置に対応する、第1及び第2データ圧縮ディジタル情報信号をデコードするデコーダ装置を示す図である。
図3は、本発明によるエンコーダ装置の第2実施例の一部を示す図であり、第1、第2、及び第3ディジタル情報信号をエンコードする。
図4は、図3の実施例の他の部分、及び、この装置に対応するデコーダ装置を示す図である。
図5は、エンコーダ装置の第3実施例の一部を示す図であり、4つのディジタル情報信号をエンコードする。
図6は、図5のエンコーダ装置の他の部分、及び、この装置に対応するデコーダ装置を示す図である。
図7は、エンコーダ装置の第4実施例の一部を示す図であり、5つのディジタル情報信号をエンコードする。
図8は、図7のエンコーダ装置の他の部分、及び、この装置に対応するデコーダ装置を示す図である。
図9は、記録装置に含まれるエンコーダ装置を示す図である。

Claims (19)

  1. n個のディジタル情報をエンコードする装置であって、ここにnは1より大きい整数であるエンコード装置において、
    前記n個のディジタル情報信号を受信する入力手段と;
    前記n個のディジタル情報信号の少なくとも第1信号と第2信号とを結合して第1結合信号を得る信号結合手段と
    前記n個のディジタル情報信号をデータ圧縮してn個のデータ圧縮されたディジタル情報信号を得るデータ圧縮手段とを具え、
    前記n個のディジタル情報信号の前記第1信号をデータ圧縮するために、前記装置がさらに、
    少なくとも2つのマスクしきい値、即ち、前記n個のディジタル情報信号の前記第1信号から導出した第1のマスクしきい値、及び前記第1結合信号から導出した第2のマスクしきい値を決定するマスクしきい値決定手段と;
    少なくとも前記第1のマスクしきい値及び前記第2のマスクしきい値から第1の選択マスクしきい値を選択する第1の選択手段とを具え、
    前記データ圧縮手段が、前記第1の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の前記第1信号をデータ圧縮すべく構成されていることを特徴とするディジタル情報信号のエンコード装置。
  2. 前記第1の選択手段が、前記第1の選択マスクしきい値として、前記少なくとも2つのマスクしきい値から最小のものを選択すべく構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記nが2より大きく、
    前記信号結合手段がさらに、前記n個のディジタル情報信号の少なくとも第3信号と前記第2信号とを結合して第2結合信号を得て、
    前記n個のディジタル情報信号の前記第2信号をデータ圧縮するために、前記マスクしきい値決定手段は少なくとも3つのマスクしきい値を決定すべく構成され、前記少なくとも3つのマスクしきい値の第1マスクしきい値は前記n個のディジタル情報信号の前記第2信号から導出され、第2マスクしきい値は前記第1結合信号から導出され、第3マスクしきい値は前記第2結合信号から導出され、
    前記少なくとも3つのマスクしきい値から第2の選択マスクしきい値を選択する第2の選択手段が利用可能であり、
    前記データ圧縮手段がさらに、前記第2の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の前記第2信号をデータ圧縮すべく構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第2の選択手段が、前記第2の選択マスクしきい値として、前記少なくとも3つのマスクしきい値から最小のものを選択すべく構成されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記nが3より大きく、前記信号結合手段が、前記n個のディジタル情報信号の前記第1信号、前記第2信号、及び第4信号を結合して前記第1結合信号を得ることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  6. 前記n個のディジタル情報信号の前記第4信号をデータ圧縮するために、前記マスクしきい値決定手段は少なくとも3つのマスクしきい値を決定すべく構成され、前記少なくとも3つのマスクしきい値の第1マスクしきい値は前記n個のディジタル情報信号の前記第4信号から導出され、第2マスクしきい値は前記第1結合信号から導出され、第3マスクしきい値は前記第2結合信号から導出され、
    前記少なくとも3つのマスクしきい値から第3の選択マスクしきい値を選択する第3の選択手段が利用可能であり、
    前記データ圧縮手段がさらに、前記第3の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の前記第4信号をデータ圧縮すべく構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記第3の選択手段が、前記第3の選択マスクしきい値として、前記少なくとも3つのマスクしきい値から最小のものを選択すべく構成されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記信号結合手段が、前記n個のディジタル情報信号の前記第3信号、前記第2信号、及び前記第4信号を結合して前記第2結合信号を得ることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  9. 前記nが4より大きく、前記信号結合手段が、前記n個のディジタル情報信号の前記第3信号、前記第2信号、及び第5信号を結合して前記第2結合信号を得ることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  10. 前記n個のディジタル情報信号の第4信号をデータ圧縮するために、前記マスクしきい値決定手段は少なくとも2つのマスクしきい値を決定すべく構成され、前記少なくとも2つのマスクしきい値の第1マスクしきい値は前記n個のディジタル情報信号の前記第4信号から導出され、第2マスクしきい値は前記第1結合信号から導出され、
    前記少なくとも2つのマスクしきい値から第3の選択マスクしきい値を選択する第3の選択手段が利用可能であり、
    前記データ圧縮手段がさらに、前記第3の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の前記第4信号をデータ圧縮すべく構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記第3選択手段が、前記第3の選択マスクしきい値として、前記少なくとも2つのマスクしきい値から最小のものを選択すべく構成されていることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記n個のディジタル情報信号の第5信号をデータ圧縮するために、前記マスクしきい値決定手段は少なくとも2つのマスクしきい値を決定すべく構成され、前記少なくとも2つのマスクしきい値の第1マスクしきい値は前記n個のディジタル情報信号の前記第5信号から導出され、第2マスクしきい値は前記第2結合信号から導出され、
    前記少なくとも2つのマスクしきい値から第4の選択マスクしきい値を選択する第4の選択手段が利用可能であり、
    前記データ圧縮手段がさらに、前記第4の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の前記第5信号をデータ圧縮すべく構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  13. 前記第4の選択手段が、前記第4の選択マスクしきい値として、前記少なくとも2つのマスクしきい値から最小のものを選択すべく構成されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. さらに、前記データ圧縮されたディジタル情報信号を結合して伝送媒体経由での伝送に適した伝送信号にするフォーマット化手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の装置。
  15. 前記伝送媒体が記録担体であり、前記フォーマット化手段がさらに、前記伝送信号を前記記録担体上に書き込むための書込み手段を具えていることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記フォーマット化手段がさらに、いずれかの前記選択マスクしきい値と関係のある命令信号を前記伝送信号中に組み込むように構成されていることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  17. さらに、前記選択手段有効及び無効にするユーザー制御手段と、ユーザーによる前記選択手段の有効化に応答してフラグ信号を発生するフラグ信号発生器とを具え、
    前記フォーマット化手段がさらに、前記フラグ信号を、前記伝送媒体経由での伝送用の前記伝送信号中に組み込むように構成されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の装置。
  18. 2つの前記選択マスクしきい値として同じマスクしきい値を選択する場合には、前記選択手段は、当該マスクしきい値から指定値を減じて前記2つの前記選択マスクしきい値を得ることを特徴とする請求項4〜13のいずれかに記載の装置。
  19. n個のディジタル情報をエンコードする方法であって、ここにnは1より大きい整数であるエンコード方法において、
    前記n個のディジタル情報信号を受信するステップと;
    前記n個のディジタル情報信号の少なくとも第1信号と第2信号とを結合して第1結合信号を得るステップと;
    前記n個のディジタル情報信号をデータ圧縮してn個のデータ圧縮されたディジタル情報信号を得るステップと;
    少なくとも2つのマスクしきい値、即ち、前記n個のディジタル情報信号の前記第1信号から導出した第1のマスクしきい値、及び前記第1結合信号から導出した第2のマスクしきい値を決定するステップと;
    少なくとも前記第1のマスクしきい値及び前記第2のマスクしきい値から第1の選択マスクしきい値を選択するステップとを具え、
    前記データ圧縮するステップが、前記第1の選択マスクしきい値に応答して、前記n個のディジタル情報信号の第1信号を圧縮するサブステップを具えていることを特徴とするディジタル情報信号のエンコード方法。
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