JP3818221B2 - 画像形成装置、その消耗部材の交換方法および交換システム - Google Patents

画像形成装置、その消耗部材の交換方法および交換システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置、その消耗部材の交換方法および交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタなどの画像形成装置には、装置寿命までに交換が必要とされるいくつかの消耗部材が装備されている。たとえば、トナーが充填されている現像カートリッジは、画像形成装置に着脱自在に装着されており、通常、トナーが消費されると、その現像カートリッジを、新たな現像カートリッジに交換するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、画像形成装置は、良好な画質を得るために、精密な設計がなされており、トナーや、そのトナーが充填される現像カートリッジなどの消耗部材についても、各画像形成装置に適合させて、最大の性能を実現できるように、精密な設計がなされている。
【0004】
しかし、ユーザ側では、消耗部材の交換時において、その消耗部材が画像形成装置に適合するか否かを判断することは困難である。すなわち、たとえば、トナーが消費された後の現像カートリッジに、再びトナーを充填して再使用する場合に、そのトナーがその画像形成装置に適合しているか否かを判断することは困難であり、適合していない場合には、たとえ、現像カートリッジを装着して使用できたとしても、たとえば、画質が低下したり、あるいは、長期使用によって装置に損傷を招き、廃棄に至るという不具合を生じる。
【0005】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、消耗部材を誤って交換した場合に、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することのできる、画像形成装置、その消耗部材の交換方法および交換システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、消耗部材を備え、ネットワークを介して他の画像形成装置に接続される画像形成装置において、前記消耗部材には、固有識別情報が付与されており、記憶部と、前記消耗部材の前記固有識別情報を読み取る第1読取手段と、前記消耗部材の寿命を判断する寿命判断手段と、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を前記記憶部に登録させるための登録手段と、前記他の画像形成装置の登録手段によって登録された前記固有識別情報を読み取る第2読取手段と、前記記憶部に登録された前記固有識別情報または前記第2読取手段によって読み取られた前記固有識別情報と、前記第1読取手段によって読み取られた前記消耗部材の前記固有識別情報とが一致する場合に、前記消耗部材が不適合であると判断する適否判断手段と、前記寿命判断手段によって前記消耗部材が寿命であると判断された場合に、前記ネットワークに接続された前記他の画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された画像形成装置の前記第2読取手段に対して、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を転送する転送手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、寿命判断手段が、消耗部材の寿命を判断すると、登録手段が、その寿命と判断された消耗部材の固有識別情報を記憶部に登録し、適否判断手段が、登録手段によって登録された固有識別情報または第2読取手段によって読み取られ、他の画像形成装置において寿命となった消耗部材の固有識別情報と、第1読取手段によって読み取られた消耗部材の固有識別情報とが一致する場合に、消耗部材が不適合であると判断する。つまり、この構成では、寿命となった消耗部材の固有識別情報が登録されており、その登録されている寿命となった固有識別情報が付与されている消耗部材が、再び画像形成装置に装着されても、既に登録されている固有識別情報と一致して、不適合であると判断されるので、各画像形成装置に留まらず、接続されている他の画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合でも、それをすぐに判断して、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0008】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記消耗部材の累積消耗量を検知する検知手段と、前記検知手段によって検知された累積消耗量を記録する記録手段と、前記記録手段に記録されている前記累積消耗量を初期化する初期化手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、消耗部材の使用による累積消耗量が、検知手段によって検知され、その累積消耗量が記録手段によって記録され、その累積消耗量が所定量となった時に、寿命判断手段によって消耗部材が寿命であると判断される。そして、寿命と判断された場合には、初期化手段によって、記録手段に記録されている累積消耗量が初期化される。つまり、この構成によると、消耗部材の使用による消耗量が累積記録され、所定量となった時に寿命と判断できるので、消耗部材の正確な寿命の判断を達成することができる。
また、寿命と判断された場合には、初期化手段によって記録手段に記録されている累積消耗量が初期化されるので、消耗部材が装着される毎に、消耗量を繰り返し累積記録することができる。
【0010】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記適否判断手段は、前記第1読取手段によって前記消耗部材の前記固有識別情報が読み取れない場合に、前記消耗部材が不適合であると判断することを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、固有識別情報が付与されていない消耗部材が装着された場合には、第1読取手段が消耗部材の固有識別情報を読み取ることができないので、適否判断手段によって消耗部材が不適合であると判断される。そのため、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、より一層、防止することができる。
【0012】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記消耗部材が不適合であると判断された場合に、前記消耗部材に付与された前記固有識別情報を消去する消去手段を備えていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、適否判断手段によって、消耗部材が不適合であると判断されると、消去手段によって、消耗部材の固有識別情報が消去される。そして、この消耗部材が再び画像形成装置に装着されても、第1読取手段が消耗部材の固有識別情報を読み取ることができず、必ず不適合であると判断される。そのため、消耗部材を誤って交換した場合でも、確実に不適合であると判断することができる。
【0014】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記固有識別情報が、前記消耗部材に設けられた半導体素子に設定されており、前記消去手段は、前記固有識別情報に過電圧を印加することを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、消去手段は、半導体素子に設定されている固有識別情報に過電圧を印加することにより、固有識別情報を消去するので、簡易な構成によって、確実な消去を達成することができる。
【0016】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像形成処理を禁止することを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、消耗部材が不適合であると判断された場合には、画像形成処理が禁止されるので、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【0018】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像データの受信を禁止することを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、消耗部材が不適合であると判断された場合には、画像データの受信が禁止されるので、画像形成動作を確実に禁止して、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、防止することができる。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、前記消耗部材が不適合であることを表示することを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、消耗部材が不適合であると判断された場合には、消耗部材が不適合であることが表示されるので、消耗部材を誤って交換したことが直ちに報知され、これによって、適切な処置を迅速に図ることができる。
【0022】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記消耗部材が、現像剤を収容する現像剤収容装置であることを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、交換頻度の多い現像剤収容装置を誤って交換した場合でも、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。そのため、適正な現像剤収容装置の交換を図ることにより、良好な画像形成を達成することができる。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、複数の画像形成装置がネットワークを介して接続されるシステムに適用され、前記画像形成装置に装着される消耗部材を交換するための方法であって、前記消耗部材に、固有識別情報を付与しておき、前記消耗部材の寿命を判断するステップと、前記画像形成装置における使用により寿命となった消耗部材の固有識別情報を前記画像形成装置に設けられる記憶部に登録するステップと、前記消耗部材が寿命と判断された場合に、前記ネットワークで接続された他の前記画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索するステップと、検索した画像形成装置に対して、寿命である前記消耗部材の前記固有識別情報を転送するステップとを含み、前記画像形成装置に前記消耗部材が装着されたときに、その装着された消耗部材の固有識別情報を、前記記憶部に登録されている前記消耗部材の固有識別情報および前記他の画像形成装置から転送される固有識別情報と照会して、一致する固有識別情報がある場合には、装着された消耗部材が不適合であると判断することを特徴としている。
【0025】
このような方法によると、画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報が、既に記憶されている寿命となった消耗部材の固有識別情報および他の画像形成装置において寿命となった消耗部材の固有識別情報と照会され、一致する固有識別情報がある場合には、装着された消耗部材が不適合であると判断される。そのため、各画像形成装置に留まらず、接続されている他の画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合でも、それをすぐに判断して、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記消耗部材の累積消耗量を検知し、その累積消耗量を記録して、前記累積消耗量が所定量となった時に、前記消耗部材の寿命を判断し、前記消耗部材の寿命を判断した後に前記画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報を、既に記憶されている寿命となった消耗部材の固有識別情報と照会して、一致する固有識別情報がない場合には、前記累積消耗量の記録を初期化することを特徴としている。
【0027】
このような方法によると、消耗部材の使用による累積消耗量が、検知手段によって検知され、その累積消耗量が記録手段によって記録され、その累積消耗量が所定量となった時に、寿命判断手段によって消耗部材が寿命であると判断される。そして、寿命と判断された場合には、消耗部材の寿命を判断した後に画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報が、既に登録されている寿命となった消耗部材の固有識別情報と照会され、一致する固有識別情報がない場合に、累積消耗量の記録が初期化される。つまり、この構成によると、消耗部材の使用による消耗量が累積記録され、所定量となった時に寿命と判断されるので、消耗部材の正確な寿命の判断を達成することができる。また、寿命と判断された場合において、消耗部材の寿命を判断した後に画像形成装置に装着された消耗部材が、その固有識別情報と既に登録されている寿命となった消耗部材とが一致しない、適正な消耗部材である場合には、記録手段に記録されている累積消耗量が初期化されるので、適正な消耗部材が装着される毎に消耗量を繰り返し累積記録することができる。
【0028】
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の発明において、前記画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報を認識できない場合に、装着された消耗部材が不適合であると判断することを特徴としている。
【0029】
このような方法によると、固有識別情報が付与されていない消耗部材が装着された場合には、消耗部材の固有識別情報を読み取ることができないので、消耗部材が不適合であると判断される。そのため、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、より一層、防止することができる。
【0030】
また、請求項13に記載の発明は、請求項10ないし12のいずれかに記載の発明において、装着された消耗部材が不適合であると判断された場合に、前記消耗部材に付与された前記固有識別情報を消去することを特徴としている。
【0031】
このような方法によると、消耗部材が不適合であると判断されると、消耗部材の固有識別情報が消去されるので、この消耗部材が再び画像形成装置に装着されても、消耗部材の固有識別情報を読み取ることができず、必ず不適合であると判断される。そのため、消耗部材を誤って交換した場合でも、確実に不適合であると判断することができる。
【0032】
また、請求項14に記載の発明は、請求項10ないし13のいずれかに記載の発明において、装着された消耗部材が不適合であると判断された場合に、画像形成処理を禁止することを特徴としている。
【0033】
このような方法によると、消耗部材が不適合であると判断された場合には、画像形成処理が禁止されるので、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【0034】
また、請求項15に記載の発明は、請求項10ないし14のいずれかに記載の発明において、寿命となった消耗部材を再生し、再生された前記消耗部材の固有識別情報を新たな固有識別情報に変更して、再使用することを特徴としている。
【0035】
このような構成によると、再生された消耗部材には、新たな固有識別情報が付与されるので、再使用時に不適合と判断されることを回避することができる。そのため、寿命となった消耗部材を再生して再使用することができ、資源の有効活用および廃棄物の低減化を図ることができる。
【0036】
また、請求項16に記載の発明は、消耗部材をそれぞれ備える複数の画像形成装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、前記消耗部材には、固有識別情報が付与されており、各画像形成装置は、記憶部と、前記消耗部材の前記固有識別情報を読み取る第1読取手段と、前記消耗部材の寿命を判断する寿命判断手段と、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を前記記憶部に登録させるための登録手段と、前記他の画像形成装置の登録手段によって登録された前記固有識別情報を読み取る第2読取手段と、前記記憶部に登録された前記固有識別情報または前記第2読取手段によって読み取られた前記固有識別情報と、前記第1読取手段によって読み取られた前記消耗部材の前記固有識別情報とが一致する場合に、前記消耗部材が不適合であると判断する適否判断手段と、前記寿命判断手段によって前記消耗部材が寿命であると判断された場合に、前記ネットワークに接続された前記他の画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索する検索手段と、前記検索手段によって検索された画像形成装置の前記第2読取手段に対して、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を転送する転送手段とを備えていることを特徴としている。
【0037】
このような構成によると、ネットワークに接続されているすべての画像形成装置において、寿命となった消耗部材の固有識別情報と、第1読取手段によって読み取られた消耗部材の固有識別情報とが照会され、それらが一致する場合には、消耗部材が不適合であると判断されるので、各画像形成装置に留まらず、ネットワークに接続されているすべての画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0038】
また、請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明において、各前記画像形成装置は、前記適否判断手段が、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像形成処理を禁止することを特徴としている。
【0039】
このような構成によると、消耗部材が不適合であると判断された場合には、画像形成処理が禁止されるので、ネットワークに接続されているすべての画像形成装置において、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタを含むシステムのブロック図である。図1において、このシステムは、パーソナルコンピュータ(以後、パソコンと記述する。)A、パソコンB、パソコンC、各プリンタ1(各プリンタ1を区別する場合には、プリンタ1a、プリンタ1b・・とする。)が、たとえば、社内LANやイントラネットなどのネットワークを介して接続されている。また、各プリンタ1には、ホストコンピュータ51が接続されている。
【0041】
なお、プリンタ1は、同一メーカ(同一の後述するトナーボックス33が装着される機種)のプリンタである。
【0042】
図2は、プリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。図2において、このプリンタ1は、レーザプリンタであって、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0043】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ7と、給紙トレイ6に対して用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ8と、レジストローラ8に対して用紙3の搬送方向の上流側近傍に設けられるレジストセンサ31とを備えている。
【0044】
用紙3は、給紙ローラ7の回転によって1枚毎に給紙され、レジストローラ8に送られる。レジストローラ8は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成位置(後述する感光ドラム13と転写ローラ15との接触位置)に送るようにしている。
【0045】
レジストセンサ31は、用紙3の搬送方向に臨むアクチュエータに用紙3が当接すればオン状態となり、当接しなければオフ状態となり、このアクチュエータのオン・オフにより用紙3の給紙を検知している。
【0046】
画像形成部5は、スキャナユニット9、プロセス部10、定着部11などを備えている。
【0047】
スキャナユニット9は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、反射鏡9aや図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラーおよび複数のレンズなどを備えている。そして、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡9aを通過あるいは反射させて、後述するプロセス部10の感光ドラム13の表面上に高速走査にて照射させている。
【0048】
プロセス部10は、スキャナユニット9の下方に配設され、現像カートリッジ12、感光ドラム13、スコロトロン型帯電器14、転写ローラ15およびドラムクリーニング部16を備えている。
【0049】
現像カートリッジ12は、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ17、現像剤収容装置としてのトナーボックス33、図示しない層厚規制ブレードおよび供給ローラなどを備えている。また、現像ローラ17には、現像バイアスが印加されている。
【0050】
トナーボックス33は、現像カートリッジ12に対して着脱自在に装着されており、半導体素子からなる後述するICチップ45が設けられている。このICチップ45には、所定のルールに基づいて設定された各トナーボックス33に固有の固有識別情報としてのシリアル番号がレーザによって書き込まれている。なお、このトナーボックス33は、本体ケーシング2に対する着脱状態(有無状態)が、トナーボックス33および本体ケーシング2にそれぞれ設けられる接点の接触または解除により、後述するCPU35によって検知できるように構成されている。
【0051】
感光ドラム13は、現像ローラ17の側方位置において、その現像ローラ17と接触するような状態で矢印方向(時計方向)に回転可能に配設されている。また、この感光ドラム13は、図示しないモータによって駆動されるように構成されている。
【0052】
スコロトロン型帯電器14は、感光ドラム13の上方に、感光ドラム13に接触しないように、所定の間隔を隔てて配設されている。このスコロトロン型帯電器14は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム13の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0053】
そして、現像カートリッジ12のトナーボックス33には、現像剤として、非磁性1成分の正帯電性の略球形の重合トナーが収容されており、そのトナーが供給ローラの回転によって、現像ローラ17に供給されると、層厚規制ブレードによって、一定の厚さの薄層として現像ローラ17上に担持される。一方、感光ドラム13の表面が、スコロトロン型帯電器14により一様に正帯電されると、次いで、その表面が、スキャナユニット9からのレーザビームの高速走査により露光され、イメージデータに基づく静電潜像が形成される。そして、現像ローラ17の回転により、現像ローラ17上に担持されているトナーが、感光ドラム13に対向して接触する時に、感光ドラム13の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム13の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって現像(可視像化)される。
【0054】
感光ドラム13の下方には、この感光ドラム13に対向する転写ローラ15が回転可能に配設されている。この転写ローラ15は、感光ドラム13の駆動に従動して回転し、転写時には、感光ドラム13に対して転写バイアスが印加されるように構成されている。そのため、感光ドラム13上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム13と転写ローラ15との間を通る間に用紙3に転写される。
【0055】
ドラムクリーニング部16は、ドラムクリーニングローラ18、2次クリーニングローラ19、クリーニングブレード20および廃トナータンク21を備え、感光ドラム13の回転方向における転写ローラ15の下流側で、かつ、スコロトロン型帯電器14の上流側に配置されている。
【0056】
ドラムクリーニングローラ18は、感光ドラム13に接触状に対向配置されており、その表面は導電性の弾性体から形成されている。また、このドラムクリーニングローラ18は、感光ドラム13に対してバイアスが印加されるように構成されている。
【0057】
2次クリーニングローラ19は、ドラムクリーニングローラ18の回転方向における感光ドラム13の下流側であって、ドラムクリーニングローラ18に対して感光ドラム13の反対側においてドラムクリーニングローラ18に接触状に対向配置されている。この2次クリーニングローラ19は、金属性のローラからなり、ドラムクリーニングローラ18に対して、バイアスが印加されている。
【0058】
クリーニングブレード20は、2次クリーニングローラ19の回転方向におけるドラムクリーニングローラ18の下流側であって、2次クリーニングローラ19に対してドラムクリーニングローラ18の反対側において2次クリーニングローラ19に接触状に対向配置されている。このクリーニングブレード20は、薄板状の掻き取りブレードからなり、2次クリーニングローラ19の表面上に付着するトナーを掻き取るように構成されている。
【0059】
そして、用紙3への転写後に感光ドラム13上に残存するトナーは、感光ドラム13の回転によって、ドラムクリーニングローラ18と対向した時に、そのドラムクリーニングローラ18に電気的に捕捉され、さらに、その捕捉されたトナーは、ドラムクリーニングローラ18の回転によって、2次クリーニングローラ19と対向した時に、その2次クリーニングローラ19に電気的に捕捉され、その後、クリーニングブレード20によって掻き取られ、廃トナータンク21内に回収される。
【0060】
定着部11は、プロセス部10の側方下流側に配設され、加熱ローラ22、加熱ローラ22を押圧する押圧ローラ23、排紙センサ24、および、これら加熱ローラ22および押圧ローラ23の下流側に設けられる1対の搬送ローラ25を備えている。
【0061】
加熱ローラ22は、金属製で加熱ローラ22を加熱するためのヒータ26を備えている。また、押圧ローラ23は、加熱ローラ22を押圧するために対向配置されている。そして、プロセス部10において用紙3上に転写されたトナーは、用紙3が加熱ローラ22と押圧ローラ23との間を通過する間に熱定着される。その後、用紙3は、搬送ローラ25によって、1対の排紙ローラ27に搬送され、その排紙ローラ27によって排紙トレイ28上に排紙される。なお、排紙センサ24は、搬送ローラ25の下流側であって、後述する後部開閉カバー32bに設けられており、レジストセンサ31と同様に、アクチュエータのオン・オフにより、用紙3の排紙を検知している。
【0062】
また、本体ケーシング2の前部には、前部開閉カバー32aが、図1の仮想線で示すように開閉可能に設けられている。すなわち、この前部開閉カバー32aは、本体ケーシング2の前部における上部および下部にそれぞれ設けられるヒンジ部29aを支点として開閉され、プロセス部10におけるトナーボックス33または現像カートリッジ12の交換時には、この前部開閉カバー32aのオープンにより、トナーボックス33または現像カートリッジ12を、プリンタ1に対して離脱または装着させることができるように構成されている。
【0063】
また、本体ケーシング2の後部には、後部開閉カバー32bが、図1の仮想線で示すように開閉可能に設けられている。すなわち、この後部開閉カバー32bは、本体ケーシング2の後部における下部に設けられるヒンジ部29bを支点として開閉され、定着部11の交換時には、この後部開閉カバー32bのオープンにより、定着部11を、プリンタ1に対して離脱または装着させることができるように構成されている。
【0064】
そして、このプリンタ1では、後述するCPU35において、トナーボックス適否判断処理により、トナーボックス33の適否を判断するとともに、シリアル番号更新処理により、各プリンタ1間において、使用済みのトナーボックス33のシリアル番号(以後、使用済シリアル番号という。)に関する情報を共有して、不適合なトナーボックス33の誤った使用を防止するようにしている。
【0065】
図3には、そのような制御を実行するための制御系のブロック図が示されている。図3において、このプリンタ1では、CPU35に、レジストセンサ31とプリンタエンジン39と、プリンタ1の各種設定状態が表示されるスイッチパネル40と、トナーボックス33内のトナーエンプティを検知するエンプティセンサ41と、インタフェース(以後、I/Fという。)42とが接続されている。
【0066】
CPU35は、RAM36、NVRAM37およびROM38を備え、各部の制御を実行する。
【0067】
RAM36には、レジストセンサ31、スイッチパネル40、エンプティセンサ41、I/F42などからの、各部を駆動制御するための一時的な数値が格納されている。図4(a)は、プリンタ1のRAM36内の概略構成図である。図4(a)に示されるように、RAM36には、パソコンAないしCから受信したプリントデータを格納するためのプリントデータ格納用バッファ、ファームウェア格納用バッファ、各処理が必要に応じて動的にメモリを確保するためのメモリプール(ヒープ領域)、および、各処理が固定で確保している各処理の作業領域が割り当てられている。なお、各処理で使用するフラグ、リストへのポインタ等は、すべて各処理の作業領域に含まれている。また、タスクスタック領域や後述する同一メーカ検索結果リストの各エントリは、逐次メモリプール内に領域が確保されるように構成されている。
【0068】
同一メーカ検索結果リストは、後述するシリアル番号更新処理(図8に示す処理)によって作成されるものであり、図5に示すように、同一メーカ検索結果リストの先頭エントリへのポインタと一般的な単方向リスト構造を持つリストのエントリ群からなる。先頭エントリへのポインタは、シリアル番号更新処理の起動処理において、同一メーカ検索結果リストに全くエントリが存在しないことを示す0に初期化される。リストの各エントリは、シリアル番号更新処理における同一メーカ検索処理タスク(図8のステップ31〜33に示す処理)において同一メーカのプリンタ1からの応答があったとき、メモリプール内に領域が確保され、リストの最後尾に追加される。各エントリは、次のエントリへのポインタ(最後尾は0)、同一メーカの各プリンタ1のIPアドレス、リトライカウンタから構成されている。
【0069】
NVRAM37には、図4(b)に示すように、トナーボックス33のシリアル番号を格納する記憶部としてのシリアル番号格納領域と、次に述べる累積消耗量としての累積印刷枚数が格納される記録手段としての累積印刷枚数格納領域とが割り当てられている。
【0070】
累積印刷枚数は、より具体的には、CPU35内に設けられる検知手段としてのページカウンタによって、レジストセンサ31のオンからオフへの切り替わりを1回毎に検知することによって、カウントされる。そして、この累積印刷枚数は、特定のトナーボックス33の使用開始時から、そのカウントが開始され、その特定のトナーボックス33の固有のシリアル番号に対応付けられて、累積印刷枚数格納領域に記録される。なお、この累積印刷枚数は、後述するように、新品のトナーボックス33が装着された時には、初期化手段としての初期化プログラムによって、初期化(消去)される。なお、NVRAM53は、バックアップ電源によって、カラーレーザプリンタ1の電源が切られても、格納されたデータを記憶している。
【0071】
ROM38には、トナーボックス33のシリアル番号を読み取るための第1読取手段としての第1読取プログラム、シリアル番号更新処理において、他のプリンタ1から転送されてくる使用済シリアル番号を読み取り、NVRAM37のシリアル番号格納領域にその使用済シリアル番号を登録するための第2読取手段としての第2読取プログラム、トナーボックス33の寿命を判断するための寿命判断手段としての寿命判断プログラム、寿命判断プログラムによって寿命と判断されたトナーボックス33のシリアル番号を、シリアル番号格納領域に登録させるための登録手段としての登録プログラム、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号と、シリアル番号格納領域に格納されたシリアル番号とが一致する場合に、そのトナーボックス33を不適合と判断する適否判断手段としての適否判断プログラム、初期化プログラムなどの各種の制御プログラムが格納されている。
【0072】
プリンタエンジン39は、プリンタ1において画像を形成するための機械要素によって構成されている。
【0073】
スイッチパネル40は、図2には示されないが、本体ケーシング2の上面に設けられており、プリンタ1の各種情報をユーザに報知するための液晶表示部や、プリンタ1を作動させるための操作キーなどを備えている。そして、CPU35の制御によって、トナーがエンプティーまたは不適合である旨などがスイッチパネル40の液晶表示部に表示される。
【0074】
エンプティセンサ41は、発光部と受光部とを備える光センサから構成されており、発光部および受光部は、各現像カートリッジ12のトナーボックス33の両側壁に対向状に設けられる図示しない窓の外側において、これら窓を介して互いに対向するように配設されている。そして、このエンプティセンサ41では、発光部から発せられた発光量に対する、受光部によって受光される受光量によって、トナーボックス33内のトナーエンプティーを検知して、その検知信号をCPU35に入力している。
【0075】
I/F42は、ネットワークI/F42aおよびパラレルI/F42bを備えている。ネットワークI/F42aは、上記したネットワークを介してパソコンAないしCや他のプリンタ1に接続され、ネットワークを介してパソコンAないしCと各プリンタ1との情報を相互に送受信できるように構成されている。また、パラレルI/F42bには、ホストコンピュータ51が接続され、プリンタ1とホストコンピュータ51との情報を相互に送受信できるように構成されている。
【0076】
また、このCPU35には、図6に示すように、チップ用I/F46およびリレー回路49を介してトナーボックス33のICチップ45が接続されている。
【0077】
すなわち、図6に示すように、リレー回路49は、スイッチ50、および、このスイッチ50をオン(実線で示す状態)・オフ(点線で示す状態)するためのコイル48を備えている。スイッチ50では、オンにより、ICチップ45とチップ用I/F46が接続され、オフによりICチップ45と高圧電源44が接続されるように構成されている。また、コイル48には、その上流側に、消去手段としての高圧電源44が接続され、その下流側に、トランジスタ47のコレクタ側が接続されている。
【0078】
そして、常には、CPU35の制御によってチップ用I/F46からトランジスタ47にベース電流が出力されており、これによってトランジスタ47のコレクタ−エミッタ間がオンされて、高圧電源44からの電圧によりコイル48が励磁されている。そのため、常には、スイッチ50がオンされ、ICチップ45がリレー回路49およびチップ用I/F46を介してCPU35と接続されて、CPU35内の第1読取プログラムによってICチップ45のシリアル番号が読み取られている。
【0079】
一方、後述するCPU35のトナーボックス適否判断処理において、トナーボックス33が不適合またはトナーエンプティと判断された時には、CPU35の制御によって、チップ用I/F46がトランジスタ47へのベース電流の出力を中止する。そうすると、リレー回路49のコイル48が非励磁状態となり、リレー回路49のスイッチ50がオフされ、ICチップ45と高圧電源44とが接続される。これによって、ICチップ45に高圧電源44から過電圧が印加されるので、ICチップ45が焼き切られ、シリアル番号が読み取り不能に消去される。
【0080】
次に、図7および図8に示すフロー図を参照して、CPU35におけるトナーボックス適否判断処理およびシリアル番号更新処理の手順について説明する。
【0081】
図7において、まず、プリンタ1が起動され、電源がオンされると、プリンタ1内のCPU35のリセット解除により起動時のブート処理が開始される。すなわち、CPU35の入出力に必要なポートおよびRAM36等の初期化を行なった後(S1)、OSの初期化(S2)、LEDなどの表示部およびプリンタエンジン39の初期化(S3)を行ない、トナーボックス33の有無を判断する(S4)。
【0082】
トナーボックス33が装着されている場合には(S4:YES)、トナーボックス33のシリアル番号を第1読取プログラムにより読み取る(S8)。
【0083】
一方、トナーボックス33が装着されていない場合には(S4:NO)、トナーボックス33が装着されていない旨のエラー表示をスイッチパネル40の液晶表示部に表示して(S5)、トナーボックス33の装着を持つ(S6:NO)。ユーザによってトナーボックス33が装着された場合には(S6:YES)、スイッチパネル40のエラー表示を解除して(S7)、トナーボックス33のシリアル番号を第1読取プログラムにより読み取る(S8)。
【0084】
ステップ8において、第1読取プログラムによってシリアル番号が読み取れた場合は(S9:YES)、適否判断プログラムによって、読み取ったシリアル番号がNVRAM37のシリアル番号格納領域に格納されている使用済シリアル番号のいずれかと一致しているか否かを判断する(S10)。読み取ったシリアル番号が使用済シリアル番号と一致していない場合には(S10:NO)、寿命判断プログラムによって、トナーエンプティか否かを判断し(S11)、トナーエンプティでない場合には(S11:NO)、ユーザがトナーボックス33を取り外していないかを確認するために、再びトナーボックス33の有無を判断して、トナーボックス33が装着されていれば(S12:YES)、画像データを受信して(S13:YES)、画像データに従いトナーエンプティが検知されるまで、印刷処理を行なう(S14)。画像データが受信できない時は(S13:NO)、ステップ12に戻り、トナーボックス33の有無を判断しながらデータの受信を待つ。この待機状態において(S13:NO、S12:YES)、トナーボックス33が取り外された場合は(S12:NO)、ステップ5に移行する。
【0085】
一方、ステップ9において、第1読取プログラムによってシリアル番号が読み取れなかった場合には(S9:NO)、適否判断プログラムによって、トナーボックス33が不適合であると判断し、ステップ21に移行して、トナーがエンプティまたは不適合である旨をスイッチパネル40の液晶表示部に表示して(S21)、トナーボックス33の交換を待つ(S22:YES)。そして、ユーザによって、トナーボックス33が取り外された場合には(S22:NO)、ステップ5に戻り、再びトナーボックス33が装着されるのを待つ(S5、S6)。
【0086】
また、ステップ10において、第1読取プログラムによって読み取ったシリアル番号が、シリアル番号格納領域に格納されている使用済シリアル番号と一致した場合には(S10:YES)、適否判断プログラムによって、トナーボックス33が不適合であると判断する。そして、ステップ20に移行し、チップ用I/F46によってICチップ45と高圧電源44とを接続して、ICチップ45に高圧電源44から過電圧を印加して、シリアル番号を読み取れなくなるように消去する(S20)。そして、トナーがエンプティまたは不適合である旨をスイッチパネル40の液晶表示部に表示して(S21)、トナーボックス33の交換を待つ(S22:YES)。
【0087】
また、ステップ11において、エンプティセンサ41によってトナーエンプティが検知された場合には(S11:YES)、寿命判断プログラムによってトナーボックス33が寿命であると判断し、第1読取プログラムによって、読み取られたトナーボックス33のシリアル番号を、登録プログラムによって、シリアル番号格納領域に登録する(S15)。そして、ネットワークI/F42aがアクティブであれば(S16:YES)、シリアル番号更新処理を実行する(S17)。一方、ネットワークI/F42aがアクティブでなければ(S16:NO)、ステップ17のシリアル番号更新処理をスキップする。
【0088】
図8には、シリアル番号更新処理の手順が示されている。図8において、このシリアル番号更新処理が開始されると、まず、同一メーカ検索コマンドをネットワーク上にブロードキャストする(S31)。次いで、タイムアウト監視用のタイマーカウンタを初期化して起動した後(S32)、同一メーカ検索コマンドに対する応答を待つ(S33)。なお、この処理におけるタイマーカウンタは、インターバルタイマー割り込み処理によりカウントダウンされるものとする。そして、同一メーカ検索コマンドへの応答を受信する毎に(S33:YES)、応答元のプリンタ1のIPアドレスと所定のリトライ回数の入ったリストのエントリを作成して、同一メーカ検索結果リスト(図5参照)の最後尾に追加する。これによって、同一メーカであるプリンタ1を順次、同一メーカ検索結果リストに登録する(S35)。たとえば、プリンタ1aがプリンタ1bより応答を受信すると、プリンタ1aは、応答元のプリンタ1bのIPアドレスと所定のリトライ回数の入ったリストのエントリを作成して、同一メーカ検索結果リストの最後尾に追加する。これによって、プリンタ1aにおいて同一メーカであるプリンタ1bをリストに登録する。
【0089】
一方、応答受信がない場合(S33:NO)には、タイムアウト監視用のタイマーカウンタがタイムアウトであるか否かを判断し(S34)、タイムアウトでない場合には(S34:NO)、継続して、同一メーカ検索コマンドに対応する応答を待つ。タイムアウトである場合には(S34:YES)、同一メーカ検索結果のリストが空か否かを判断して(S36)、リストが空の場合には(S36:YES)、シリアル番号更新処理を終了する。
【0090】
一方、同一メーカ検索結果のリストが空でない場合には(S36:NO)、リストの先頭のIPアドレスに更新コマンドを送信して(S38)、コマンドの応答を待つ(S39)。コマンドの応答があった場合には(S40:YES)、エラー応答か否かを判断して(S41)、エラー応答でない場合には(S41:NO)、リストの先頭エントリのIPアドレスに使用済シリアル番号を転送する(S42)。なお、転送された使用済シリアル番号は、応答元のプリンタ1の第2読取プログラムによって読み取られ、その応答元のプリンタ1のNVRAM73のシリアル番号格納領域に登録される。そして、転送エラーが発生しなければ(S43:NO)、先頭エントリをリストから削除して(S44)、ステップ36に戻り、リストが空になるまで、更新コマンドの送信と、シリアル番号の転送を繰り返す(S36〜S44)。
【0091】
また、ステップ40において、応答がない場合は(S40:NO)、先頭エントリのリトライカウンタを1減らして(S45)、リトライカウンタが0以下か否かを判断する(S46)。リトライカウンタが0よりも大きい場合には(S46:NO)、先頭エントリをリストの最後尾に移動させる(S47)。一方、リトライカウンタが0以下の場合には(S46:YES)、ステップ44に移行して、先頭エントリをリストから削除して、リストの次のデータの処理に移行する。
【0092】
また、ステップ41において、コマンドの応答がエラー応答であった場合や(S41:YES)、ステップ43において、転送エラーが発生した場合(S43:YES)にも、ステップ45に移行する。
【0093】
そして、ステップ36において、リストが空と判断され(S36:YES)、シリアル番号更新処理が終了すると、図7に示すトナーボックス適否判断処理のステップ18に戻る。そして、トナーボックス適否判断処理においては、パラレルI/F42bがアクティブであれば(S18:YES)、登録プログラムによってシリアル番号格納領域に格納したシリアル番号をホストコンピュータ51に送信して、ホストコンピュータ51のメモリに登録する(S19)。一方、パラレルI/F42bがアクティブでなければ(S18:NO)、ステップ19のホストコンピュータ51のメモリに登録する処理をスキップする。
【0094】
その後、上記と同様に、トナーボックス33のICチップに過電圧を印加して、シリアル番号を読み取れなくなるように消去する(S20)。そして、トナーがエンプティまたは不適合である旨をスイッチパネル40の液晶表示部に表示して(S21)、トナーボックス33が交換されるまで待機し(S22:YES)、その間、画像データの受信および印刷処理が禁止される。
【0095】
そして、このプリンタ1では、トナーボックス適否判断処理において、寿命判断プログラムが、トナーエンプティの検知によりトナーボックス33の寿命を判断すると、登録プログラムが、その寿命と判断されたトナーボックス33のシリアル番号をNVRAM37のシリアル番号格納領域に登録する。そして、寿命と判断されたトナーボックス33を取り外して、新たなトナーボックス33が装着されると、その新たなトナーボックス33のシリアル番号が第1読取プログラムによって読み取られ、適否判断プログラムが、登録プログラムによってシリアル番号格納領域に登録された使用済シリアル番号と、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号とを照会して、一致する場合には、その新たなトナーボックス33が不適合であると判断する。つまり、このプリンタ1では、寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号が、NVRAM37のシリアル番号格納領域に登録されているので、その寿命となったシリアル番号が付与されているトナーボックス33が、再びプリンタ1に装着されても、既に登録されている使用済シリアル番号と一致して、トナーボックス33が不適合であると判断される。そのため、変更頻度の多いトナーボックス33を誤って交換した場合でも、それをすぐに判断して、画像の形成やプリンタ1の損傷を防止することができる。その結果、適正なトナーボックス33の交換を図ることにより、良好な画像形成を達成することができる。
【0096】
また、このプリンタ1では、NVRAM37にシリアル番号格納領域を備えており、使用済シリアル番号が、このシリアル番号格納領域に自動的に登録されるので、装置構成の簡略化を図りつつ、トナーボックス33を誤って交換した場合における画像の形成やプリンタ1の損傷を防止することができる。
【0097】
また、このプリンタ1では、ネットワークI/F42aを介して他のプリンタ1に接続されており、他のプリンタ1において寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号が、シリアル番号更新処理によって転送され、第2読取プログラムによってNVRAM37のシリアル番号格納領域に登録されている。そのため、第2読取プログラムによって読み取られ、他のプリンタ1において寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号と、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号とが照会され、それらが一致する場合には、トナーボックス33が不適合であると判断されるので、各プリンタ1に留まらず、ネットワークに接続されている他のすべてのプリンタ1も対象として、トナーボックス33を誤って交換した場合における画像の形成やプリンタ1の損傷を防止することができる。
【0098】
また、このプリンタ1では、トナーボックス適否判断処理のステップ9において、適否判断プログラムによって、シリアル番号が読み取れない場合には、トナーボックス33が不適合であると判断する。つまり、シリアル番号が付与されていない(または、消去された)トナーボックス33が装着された場合には、第1読取プログラムがトナーボックス33のシリアル番号を読み取ることができないので、適否判断プログラムによってトナーボックス33が不適合であると判断される。そのため、トナーボックス33を誤って交換した場合における画像の形成やプリンタ1の損傷を、より一層、防止することができる。
【0099】
さらに、このプリンタ1では、上記したように、シリアル番号が、トナーボックス33に設けられた半導体素子からなるICチップ45に設定されており、適否判断プログラムによって、トナーボックス33が不適合であると判断されると、高圧電源44によって印加される過電圧によって、そのシリアル番号が消去される。そのため、このトナーボックス33が再びレーザプリンタ1に装着されても、第1読取プログラムがトナーボックス33のシリアル番号を読み取ることができず、必ずトナーボックス33が不適合であると判断される。その結果、トナーボックス33を誤って交換した場合でも、確実に不適合であると判断することができる。また、シリアル番号は、半導体素子からなるICチップ45に設定されており、これを高圧電源44によって印加される過電圧によって消去するため、簡易な構成によって、確実なシリアル番号の消去を達成することができる。
【0100】
また、適否判断プログラムは、トナーボックス33が不適合であると判断した場合には、図7のステップ21およびステップ22において、トナーがエンプティまたは不適合である旨をスイッチパネル40に表示して、トナーボックス33の交換をユーザに促し、その状態で待機するので、データの受信および印刷処理が禁止される。そのため、トナーボックス33を誤って交換した場合における画像の形成やプリンタ1の損傷を、確実に、防止することができる。
【0101】
また、トナーがエンプティまたは不適合である旨が表示されるので、トナーボックス33を誤って交換したことが直ちに報知され、これによって、適切な処置を迅速に図ることができる。
【0102】
そして、このプリンタ1では、上記のような制御が行なわれているため、トナーボックス33を誤って交換した場合でも、画像の形成やプリンタ1の損傷を防止することができる。そのため、適正なトナーボックス33の交換を図ることにより、良好な画像形成を達成することができる。
【0103】
なお、上記の説明では、各プリンタ1において、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号と、シリアル番号格納領域に登録されている使用済シリアル番号とを照会したが、たとえば、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号を、図7に示すトナーボックス適否判断処理のステップ19においてホストコンピュータ51のメモリに登録された使用済シリアル番号と照会して、一致した場合に、そのシリアル番号のトナーボックス33が不適合であると判断してもよい。
【0104】
この場合には、図7に示すフロー図のステップ10において、パラレルI/F42bをアクティブとし、適否判断プログラムによって、第1読取プログラムによって読み取られたシリアル番号が、ホストコンピュータ51のメモリに登録されている使用済シリアル番号(すなわち、ホストコンピュータ51のメモリには、このホストコンピュータ51に接続されているすべてのプリンタ1の使用済シリアル番号が登録されている。)のいずれかと一致しているか否かを判断し、一致した場合に、そのトナーボックス33が不適合であると判断する。
【0105】
なお、この場合には、図7に示すフロー図において、ステップ16およびステップ17に示すシリアル番号更新処理を不要としてもよい。
【0106】
このようにすれば、多数のプリンタ1をホストコンピュータ51に接続して、それら多数のプリンタ1において寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号を、ホストコンピュータ51のメモリにおいて、大きな記憶容量で確実に登録して、多数のプリンタ1を対象として、トナーボックス33を誤って交換した場合における画像の形成やプリンタ1の損傷を防止することができる。
【0107】
さらに、上記の説明では、各プリンタ1において寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号をシリアル番号更新処理によって転送し、応答元の各プリンタ1において、転送されたシリアル番号を第2読取プログラムによってNVRAM37のシリアル番号格納領域に登録することにより、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号と、ネットワークを介して接続している各プリンタ1における寿命となったトナーボックス33の使用済シリアル番号とを照会したが、たとえば、第1読取プログラムによって読み取られたトナーボックス33のシリアル番号と、他のプリンタ1のNVRAM37のシリアル番号格納領域に登録されている使用済シリアル番号とを直接照会するようにしてもよい。
【0108】
この場合には、図7に示すフロー図のステップ10において、ネットワークI/F42aをアクティブとし、適否判断プログラムによって、第1読取プログラムによって読み取られたシリアル番号が、他のプリンタ1のNVRAM37のシリアル番号格納領域に登録されている使用済シリアル番号のいずれかと一致しているか否かを判断し、一致した場合に、そのトナーボックス33が不適合であると判断する。
【0109】
なお、この場合には、図7に示すフロー図において、ステップ16およびステップ17に示すシリアル番号更新処理、および、ステップ18およびステップ19に示すシリアル番号をホストコンピュータ51に登録する処理を不要としてもよい。
【0110】
さらに、上記の説明において、各プリンタ1や、ホストコンピュータ51を、インターネットサーバにアクセスできるように構成して、インターネットを介して接続される各プリンタ1において、上記したようなトナーボックス33の適否が判断できるように構成してもよい。
【0111】
また、上記の説明では、図7に示すフロー図のステップ11において、寿命判断プログラムがエンプティセンサ41で検知されたトナーエンプティに基づいて、トナーボックス33の寿命を判断したが、たとえば、ページカウンタによってカウントされる累積印刷枚数に基づいて、トナーボックス33の寿命を判断してもよい。この場合には、トナーボックス33内のトナーの消費量に対応する累積印刷枚数を予め設定しておき、新品のトナーボックス33を装着した時から、ページカウンタによってカウントされ、累積印刷枚数格納領域において累積して記録される印刷枚数が、上記した設定枚数となった時に、そのトナーボックス33を寿命であると判断する。
【0112】
そして、この場合には、寿命となったトナーボックス33を新品のトナーボックス33(すなわち、装着時において、第1読取プログラムによって読み取られたシリアル番号が、適否判断プログラムによって、使用済シリアル番号と照会された場合に、一致する使用済シリアル番号がないトナーボックス33)に交換した時には、初期化プログラムによって、シリアル番号格納領域に記録されている累積印刷枚数が初期化される。
【0113】
このように、トナーボックス33の寿命を判断すれば、トナーボックス33の使用による累積印刷枚数が累積記録され、所定枚数となった時に寿命と判断されるので、トナーボックス33の正確な寿命の判断を達成することができる。また、寿命と判断された場合において、トナーボックス33の寿命を判断した後にプリンタ1に装着されたトナーボックス33のシリアル番号が、シリアル番号格納領域の使用済シリアル番号と一致しない、適正なトナーボックス33である場合には、NVRAM37の累積印刷枚数格納領域に記録されている累積印刷枚数が、初期化プログラムによって初期化されるので、装着された適正なトナーボックス33の累積印刷枚数を繰り返し累積記録することができる。
【0114】
なお、このようにトナーボックス33の寿命を累積印刷枚数に基づいて判断する場合には、上記したように、累積印刷枚数がトナーボックス33のシリアル番号と対応付けられてカウントされるので、たとえトナーボックス33を一旦取り外して、他のトナーボックス33を使用し、その後に再度装着しても、寿命を確実に判断することができる。
【0115】
また、上記の説明においては、トナーボックス33のみを交換したが、たとえば、現像カートリッジ12ごと交換してもよい。また、上記の説明においては、消耗部材としてトナーボックス33を例示したが、本発明の消耗部材は、これに限定されず、たとえば、定着部11などであってもよい。その場合には、たとえば、上記と同様に、定着部11の寿命を累積印刷枚数で判断し、図7および図8に示すフロー図に準じた処理を実行すればよい。
【0116】
また、上記の説明においては、画像形成装置としてモノクロレーザプリンタを用いたが、本発明の画像形成装置としては、カラーレーザプリンタであってもよく、その場合には、消耗部材が、各色の現像カートリッジや、その他、感光ベルト機構や中間転写機構などであってもよい。図9には、そのようなカラーレーザプリンタ61の一例が示されている。
【0117】
図9において、このカラーレーザプリンタ61は、本体ケーシング62内に、用紙3を供給するための給紙部64や、供給された用紙3に画像を形成するための画像形成部65などを備えている。
【0118】
給紙部64は、給紙トレイ66と回転駆動される給紙ローラ67とを備えており、用紙3は、給紙部64内の給紙トレイ66に積層されている。また、給紙ローラ67の上方には、レジストローラ68が設けられている。そして、用紙3は、給紙ローラ67によって、1枚毎に給紙され、レジストローラ68によって所定のレジスト後に画像形成位置(後述する転写ローラ73および第1中間転写体支持ローラ81の接触部分)に搬送される。
【0119】
画像形成部65は、スキャナユニット69、カラーレーザプリンタ61に着脱自在に設けられる複数(4つ)の現像カートリッジ70、感光ベルト機構71、中間転写ベルト機構72、転写ローラ73、スコロトロン型帯電器74および定着部75などを備えている。
【0120】
スキャナユニット69は、本体ケーシング62内における給紙部64の上方であって、中間転写ベルト機構72の下方に設けられており、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡を備えている。そして、このスキャナユニット69では、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡の順に通過あるいは反射させて、後述する感光ベルト機構71の感光ベルト79の表面上に高速走査にて照射させている。
【0121】
4つの現像カートリッジ70は、各色毎に、イエローのトナーが収容されるイエロー現像カートリッジ70Y、マゼンタのトナーが収容されるマゼンタ現像カートリッジ70M、シアンのトナーが収容されるシアン現像カートリッジ70Cおよびブラックのトナーが収容されるブラック現像カートリッジ70Kのそれぞれが、本体ケーシング62内の後側において、上下方向において下から互いに所定の間隔を隔てて並列状に順次配置されている。
【0122】
各現像カートリッジ70は、本体ケーシング62に対して着脱自在に装着されており、それぞれ、現像ローラ76および図示しない層厚規制ブレード、供給ローラおよび現像剤収容装置としてのトナー収容室を備えている。また、各現像カートリッジ70は、各現像ローラ76を後述する感光ベルト79の表面に接触または離間させることができるように、図示しない接離機構によって水平方向に移動可能に構成されている。
【0123】
各トナー収容室内にはイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色の現像剤として正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。
【0124】
各現像カートリッジ70において、供給ローラと現像ローラ76とは、そのそれぞれがある程度圧縮されるような接触状態で回転可能に設けられており、現像ローラ76は、その回転方向が、後述する感光ベルト79と接触する接触部分(ニップ部分)において、下から上に回転(時計方向に回転)するように構成されている。また、現像ローラ76には、後述する感光ベルト79に対して現像バイアスが印加されている。また、層厚規制ブレードは、供給ローラの下方であって、現像ローラ76における感光ベルト79と対向する反対側の表面を押圧するように設けられている。
【0125】
そして、トナー収容室に収容されているトナーは、図示しないアジテータの回転により放出され、供給ローラの回転により、現像ローラ76に供給される。この時、供給ローラと現像ローラ76との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ76上に供給されたトナーは、現像ローラ76の回転に伴って、層厚規制ブレードと現像ローラ76との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ76上に担持される。
【0126】
感光ベルト機構71は、4つの現像カートリッジ70の前側側方に配置され、本体ケーシング62に対して着脱自在に装着されている。この感光ベルト機構71は、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ70Yと対向する感光体支持ローラ77と、この感光体支持ローラ77の垂直方向上方で、最上位に位置するブラック現像カートリッジ70Kと対向する感光体駆動ローラ78と、これら感光体支持ローラ77および感光体駆動ローラ78の間に巻回されるエンドレスベルトからなる感光ベルト79とを備えている。また、この感光ベルト79は、その表面に有機感光体からなる感光層を備えており、すべての現像ローラ76と対向接触できるように、上下方向に配置されている。
【0127】
そして、この感光ベルト機構71では、感光体駆動ローラ78に、図示しないモータからの動力が伝達されることにより、感光体駆動ローラ78が回転駆動(反時計方向に回転駆動)され、感光体支持ローラ77が従動(反時計方向に従動)することにより、感光ベルト79が、これら感光体支持ローラ77および感光体駆動ローラ78の間を周回移動(反時計方向に周回移動)するように構成されている。これによって、感光ベルト79は、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ70Yの現像ローラ76から最上位に位置するブラック現像カートリッジ70Kの現像ローラ76に向けて移動、つまり、各現像ローラ76と接触する接触部分(ニップ部分)において、各現像ローラ76と同一方向に、感光ベルト79が上向きに移動される。
【0128】
中間転写ベルト機構72は、スキャナユニット69の上方であって、感光ベルト機構71の前側側方に配置され、本体ケーシング62に対して着脱自在に装着されている。この中間転写ベルト機構72は、3つのローラ、すなわち、中間転写体駆動ローラ80、第1中間転写体支持ローラ81および第2中間転写体支持ローラ82と、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなる中間転写ベルト83とを備えている。
【0129】
中間転写体駆動ローラ80は、感光ベルト79および中間転写べルト10を挟んで感光体駆動ローラ78と対向配置されている。第1中間転写体支持ローラ81は、中間転写体駆動ローラ80に対して、斜め前側下方に配置され、後述する転写ローラ73と中間転写ベルト83を挟んで対向配置されている。第2中間転写体支持ローラ82は、中間転写体駆動ローラ80の下方であって、第1中間転写体支持ローラ81に対して後側側方に配置されている。そして、これら中間転写体駆動ローラ80、第1中間転写体支持ローラ81および第2中間転写体支持ローラ82が、略三角形状に配置され、その周りに中間転写ベルト83が巻回されている。
【0130】
そして、この中間転写ベルト機構72では、中間転写体駆動ローラ80に、図示しないモータからの動力が伝達されることにより、中間転写体駆動ローラ80が回転駆動(時計方向に回転駆動)され、第1中間転写体支持ローラ81および第2中間転写体支持ローラ82が従動(時計方向に従動)することにより、中間転写ベルト83が、これら中間転写体駆動ローラ80、第1中間転写体支持ローラ81および第2中間転写体支持ローラ82の間を周回移動(時計方向に周回移動)するように構成されている。これによって、中間転写ベルト83は、中間転写体駆動ローラ80において、感光ベルト79と対向接触し、その接触部分(ニップ部分)において、感光ベルト79と同方向に移動される。
【0131】
転写ローラ73は、中間転写ベルト83の表面と接触するように、中間転写ベルト機構72の第1中間転写体支持ローラ81と中間転写ベルト83を挟んで対向配置されており、中間転写ベルト83との接触部分(ニップ部分)において、中間転写ベルト83と同方向に回転(反時計方向に回転)するように構成されている。また、この転写ローラ73には、中間転写ベルト83に対して転写バイアスが印加されている。
【0132】
スコロトロン型帯電器74は、感光ベルト79の表面と接しないように、所定の間隔を隔てて配設されており、感光ベルト79の移動方向における感光体支持ローラ77の近傍上流側に設けられている。このスコロトロン型帯電器74は、上記したスコロトロン型帯電器14と同様の正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ベルト79の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0133】
そして、感光ベルト79の表面は、スコロトロン型帯電器74により一様に正帯電された後、スキャナユニット69からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0134】
次いで、静電潜像が形成された感光ベルト79に、特定の現像カートリッジ70の現像ローラ76を図示しない接離機構によって、接触させることにより、感光ベルト79上に、その特定の現像カートリッジ70に収容される単色の可視像が形成される。感光ベルト79上に形成された単色の可視像は、次いで、中間転写ベルト83と対向した時に、その中間転写ベルト83に転写され、その中間転写ベルト83において順次重ね合わされることにより、多色像が形成される。
【0135】
すなわち、たとえば、まず、図示しない接離機構によって、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ70Yを水平方向前方に移動させて、イエロー現像カートリッジ70Yの現像ローラ76を、静電潜像が形成される感光ベルト79に接触させるとともに、マゼンタ現像カートリッジ70M、シアン現像カートリッジ70Cおよびブラック現像カートリッジ70Kを水平方向後方に移動させて残りの現像ローラ76を感光ベルト79から離間させることにより、イエロー現像カートリッジ70Yに収容されるイエローのトナーによって感光ベルト79上にイエローの可視像が形成され、次いで、感光ベルト79の移動により、そのイエローの可視像が中間転写ベルト83と対向した時に、その中間転写ベルト83に転写される。
【0136】
次いで、上記と同様にして、再び感光ベルト79上に静電潜像が形成される一方で、各現像カートリッジ70を、図示しない接離機構によって、水平方向に適宜移動させることにより、下から二番目に位置するマゼンタ現像カートリッジ70Mの現像ローラ76を感光ベルト79に接触させるとともに、残りの現像ローラ76を離間させることにより、マゼンタ現像カートリッジ70Mに収容されるマゼンタのトナーによって感光ベルト79上にマゼンタの可視像が形成されると、そのマゼンタの可視像は、中間転写ベルト83と対向した時に、既にイエローのトナー画像が転写されている中間転写ベルト83上に重ねて転写される。
【0137】
このような同様の動作が、シアン現像カートリッジ70Cに収容されるシアンのトナーおよびブラック現像カートリッジ70Kに収容されるブラックのトナーによって繰り返され、これによって、中間転写ベルト83上に多色像が形成される。
【0138】
そして、このようにして中間転写ベルト83上に形成された多色像は、用紙3が中間転写ベルト83と転写ローラ73との間を通る間に、その用紙3に一括転写される。
【0139】
定着部75は、転写ローラ73の上方であって、感光ベルト機構71に対して各現像カートリッジ70と反対側に配置されており、加熱ローラ84と、その加熱ローラ84を押圧する押圧ローラ85とを備えている。加熱ローラ84は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、用紙3上に転写された多色像を、用紙3が加熱ローラ84と押圧ローラ85との間を通過する間に熱定着させるようにしている。そして、このように定着部75において多色像が熱定着された用紙3は、本体ケーシング62の上部に形成される排紙トレイ86上に排紙される。
【0140】
また、このようなカラーレーザプリンタ61において、本体ケーシング62の前部には、前部開閉カバー88が、図9の仮想線で示すように開閉可能に設けられている。すなわち、この前部開閉カバー88は、本体ケーシング62の前部における下部に設けられるヒンジ部89を支点として開閉され、各現像カートリッジ70の交換時には、この開閉カバー88のオープンにより、各現像カートリッジ70を、カラーレーザプリンタ61に対して着脱できるように構成されている。
【0141】
また、本体ケーシング62の上部にも、上部開閉カバー90が、図9の仮想線で示すように開閉可能に設けられている。すなわち、この上部開閉カバー90は、本体ケーシング62の上部に設けられるヒンジ部91を支点として開閉され、感光ベルト機構71および中間転写ベルト機構72の交換時には、この上部開閉カバー90のオープンにより、感光ベルト機構71および中間転写ベルト機構72を、カラーレーザプリンタ61に対して着脱できるように構成されている。
【0142】
そして、このようなカラーレーザプリンタ61においても、各現像カートリッジ70、感光ベルト機構71および中間転写ベルト機構72にシリアル番号を設けて、たとえば、上記と同様に、これら各部の寿命を累積印刷枚数で判断し、図7および図8に示すフロー図に準じた処理を実行して、その適否を判断し、誤って不適合なもの(各現像カートリッジ70、感光ベルト機構71および中間転写ベルト機構72)が装着されることを防止することができる。
【0143】
さらに、上記の説明においては、画像形成装置としてレーザプリンタを用いたが、本発明の画像形成装置としては、たとえば、インクジェットプリンタであってもよく、その場合には、消耗部材として、たとえば、インクカートリッジや、インクヘッドなどが例示される。
【0144】
また、上記の説明では、消耗部材としてのトナーボックス33に、半導体素子からなるICチップ45を設けて、このICチップ45にシリアル番号を設定するようにしたが、本発明において、消耗部材に固有識別情報を付与する方法は特に限定されず、たとえば、消耗部材に、固有識別情報としての特定のバーコードが付与されているラベルなどを貼着するようにしてもよい。なお、そのような場合において、消耗部材が不適合と判断された場合には、バーコードを塗りつぶすか、あるいは、剥がし取ればよい。
【0145】
また、上記の説明では、ICチップ45にシリアル番号を設定するようにしたが、たとえば、トナーの消費量などを、適宜、書き込むようにすることもできる。
【0146】
なお、本発明は、上記したように、技術的知識のないユーザ側においては、通常、交換しようとする消耗部材が画像形成装置に適合するか否かを判断することが困難であり、不適合な消耗部材に交換された場合に、その装置に損傷を与えることを未然に防止すべく、なされたものである。しかし、たとえば、技術的知識のあるメーカ側において、寿命となった消耗部材を再生(たとえば、上記に例示したトナーボックス33であれば、レーザプリンタ1に適合するトナーを再充填する。また、感光ベルト機構71であれば、感光ベルト97を新品に交換する。)すれば、一旦、寿命となった消耗部材でも、適正に再使用することが可能となる。
【0147】
一方、再生された消耗部材を再使用する場合に、それまで付与されていた固有識別情報(シリアル番号)のままで画像形成装置に装着すると、不適合と判断されてしまう。そこで、再使用する場合には、消耗部材の再生とともに、固有識別情報を新たな固有識別情報に変更するようにする。より具体的には、たとえば、固有識別情報としてシリアル番号がICチップ45に設定されている場合には、そのシリアル番号が電気的に書き換え可能な場合には、電気的に書き換えればよく、また、読取不能に消去されている場合には、そのICチップ45を除去し、新たなシリアル番号が設定されているICチップ45を装着すればよい。また、たとえば、固有識別情報として特定のバーコードが付与されているラベルが貼着されている場合には、新たなバーコードが付与されているラベルを、その上から重ねて貼着するようにすればよい。
【0148】
このような方法によると、再生された消耗部材には、新たな固有識別情報が付与されるので、再使用時に不適合と判断されることを回避することができる。そのため、寿命となった消耗部材を再生して再使用することができ、資源の有効活用および廃棄物の低減化を図ることができる。
【0149】
また、以上の説明において、消耗部材の数が増大すると、固有識別情報の情報量(たとえば、シリアル番号の桁数)が多くなり、記憶部(メモリ)では、大きな記憶容量が必要とされる。そこで、このような場合には、使用済みとなった共通する情報をグルーピングし、その他の情報を記憶する(たとえば、シリアル番号のうち、下位の桁の数字がすべて使用済みとなった場合については、たとえば、65536個ずつグルーピングし、上位の桁の数字のみを記憶する)ようにしてもよい。
【0150】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、各画像形成装置に留まらず、接続されている他の画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合でも、それをすぐに判断して、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0151】
請求項に記載の発明によれば、消耗部材の使用による消耗量が累積記録され、所定量となった時に寿命と判断されるので、消耗部材の正確な寿命の判断を達成することができる。また、消耗部材が装着される毎に、消耗量を繰り返し累積記録することができる。
【0152】
請求項に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、より一層、防止することができる。
【0153】
請求項に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合でも、確実に不適合であると判断することができる。
【0154】
請求項に記載の発明によれば、簡易な構成によって、固有識別情報の確実な消去を達成することができる。
【0155】
請求項に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【0156】
請求項に記載の発明によれば、画像形成動作を確実に禁止して、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、防止することができる。
【0157】
請求項に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換したことが直ちに報知され、これによって、適切な処置を迅速に図ることができる。
【0158】
請求項に記載の発明によれば、適正な現像剤収容装置の交換を図ることにより、良好な画像形成を達成することができる。
【0159】
請求項10に記載の発明によれば、各画像形成装置に留まらず、接続されている他の画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合でも、それをすぐに判断して、画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0160】
請求項11に記載の発明によれば、消耗部材の使用による消耗量が累積記録され、所定量となった時に寿命と判断されるので、消耗部材の正確な寿命の判断を達成することができる。また、適正な消耗部材が装着される毎に消耗量を繰り返し累積記録することができる。
【0161】
請求項12に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、より一層、防止することができる。
【0162】
請求項13に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合でも、確実に不適合であると判断することができる。
【0163】
請求項14に記載の発明によれば、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【0164】
請求項15に記載の発明によれば、寿命となった消耗部材を再生して再使用することができ、資源の有効活用および廃棄物の低減化を図ることができる。
【0165】
請求項16に記載の発明によれば、ネットワークに接続されているすべての画像形成装置を対象として、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を防止することができる。
【0166】
請求項17に記載の発明によれば、ネットワークに接続されているすべての画像形成装置において、消耗部材を誤って交換した場合における画像の形成や画像形成装置の損傷を、確実に、防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタ、パソコンおよびホストコンピュータが接続されたシステムのブロック図である。
【図2】 図1に示すプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図3】 図1に示すプリンタの制御系のブロック図である。
【図4】 図1に示すプリンタのRAMおよびNVRAM内の構成を示す概略構成図であって、
(a)は、RAMの構成を示す概略構成図であり、
(b)は、NVRAMの構成を示す概略構成図である。
【図5】 同一メーカ検索結果リストの構造を示す概略構成図である。
【図6】 ICチップの接続回路図である。
【図7】 トナーボックス適否判断処理の手順を示すフロー図である。
【図8】 シリアル番号更新処理の手順を示すフロー図である。
【図9】 本発明の画像形成装置の他の実施形態としてのカラーレーザプリンタの要部側断面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
11 定着部
12 現像カートリッジ
33 トナーボックス
44 高圧電源
45 ICチップ
51 ホストコンピュータ
61 カラーレーザプリンタ
70 現像カートリッジ
70Y イエロー現像カートリッジ
70M マゼンタ現像カートリッジ
70C シアン現像カートリッジ
70K ブラック現像カートリッジ
71 感光ベルト機構
72 中間転写ベルト機構

Claims (17)

  1. 消耗部材を備え、ネットワークを介して他の画像形成装置に接続される画像形成装置において、
    前記消耗部材には、固有識別情報が付与されており、
    記憶部と、
    前記消耗部材の前記固有識別情報を読み取る第1読取手段と、
    前記消耗部材の寿命を判断する寿命判断手段と、
    前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を前記記憶部に登録させるための登録手段と、
    前記他の画像形成装置の登録手段によって登録された前記固有識別情報を読み取る第2読取手段と、
    前記記憶部に登録された前記固有識別情報または前記第2読取手段によって読み取られた前記固有識別情報と、前記第1読取手段によって読み取られた前記消耗部材の前記固有識別情報とが一致する場合に、前記消耗部材が不適合であると判断する適否判断手段と、
    前記寿命判断手段によって前記消耗部材が寿命であると判断された場合に、前記ネットワークに接続された前記他の画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索する検索手段と、
    前記検索手段によって検索された画像形成装置の前記第2読取手段に対して、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を転送する転送手段と
    を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記消耗部材の累積消耗量を検知する検知手段と、
    前記検知手段によって検知された累積消耗量を記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録されている前記累積消耗量を初期化する初期化手段とを備えていることを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記適否判断手段は、前記第1読取手段によって前記消耗部材の前記固有識別情報が読み取れない場合に、前記消耗部材が不適合であると判断することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記消耗部材が不適合であると判断された場合に、前記消耗部材に付与された前記固有識別情報を消去する消去手段を備えていることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記固有識別情報が、前記消耗部材に設けられた半導体素子に設定されており、
    前記消去手段は、前記固有識別情報に過電圧を印加することを特徴とする、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像形成処理を禁止することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像データの受信を禁止することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記適否判断手段は、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、前記消耗部材が不適合であることを表示することを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記消耗部材が、現像剤を収容する現像剤収容装置であることを特徴とする、請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 複数の画像形成装置がネットワークを介して接続されるシステムに適用され、前記画像形成装置に装着される消耗部材を交換するための方法であって、
    前記消耗部材に、固有識別情報を付与しておき、
    前記消耗部材の寿命を判断するステップと、
    前記画像形成装置における使用により寿命となった消耗部材の固有識別情報を前記画像形成装置に設けられる記憶部に登録するステップと、
    前記消耗部材が寿命と判断された場合に、前記ネットワークで接続された他の前記画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索するステップと、
    検索した画像形成装置に対して、寿命である前記消耗部材の前記固有識別情報を転送するステップとを含み
    前記画像形成装置に前記消耗部材が装着されたときに、その装着された消耗部材の固有識別情報を、前記記憶部に登録されている前記消耗部材の固有識別情報および前記他の画像形成装置から転送される固有識別情報と照会して、一致する固有識別情報がある場合には、装着された消耗部材が不適合であると判断することを特徴とする、画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  11. 前記累積消耗部材の累積消耗量を検知し、その累積消耗量を記録して、
    前記累積消耗量が所定量となった時に、前記消耗部材の寿命を判断し、
    前記消耗部材の寿命を判断した後に前記画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報を、既に記憶されている寿命となった消耗部材の固有識別情報と照会して、一致する固有識別情報がない場合には、前記累積消耗量の記録を初期化することを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  12. 前記画像形成装置に装着された消耗部材の固有識別情報を認識できない場合に、装着された消耗部材が不適合であると判断することを特徴とする、請求項10または11に記載の画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  13. 装着された消耗部材が不適合であると判断された場合に、前記消耗部材に付与された前記固有識別情報を消去することを特徴とする、請求項10ないし12のいずれかに記載の画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  14. 装着された消耗部材が不適合であると判断された場合に、画像形成処理を禁止することを特徴とする、請求項10ないし13のいずれかに記載の画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  15. 寿命となった消耗部材を再生し、再生された前記消耗部材の固有識別情報を新たな固有識別情報に変更して、再使用することを特徴とする、請求項10ないし14のいずれかに記載の画像形成装置の消耗部材の交換方法。
  16. 消耗部材をそれぞれ備える複数の画像形成装置がネットワークを介して接続されたシステムにおいて、
    前記消耗部材には、固有識別情報が付与されており、
    各画像形成装置は、
    記憶部と、
    前記消耗部材の前記固有識別情報を読み取る第1読取手段と、
    前記消耗部材の寿命を判断する寿命判断手段と、
    前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を前記記憶部に登録させるための登録手段と、
    前記他の画像形成装置の登録手段によって登録された前記固有識別情報を読み取る第2読取手段と、
    前記記憶部に登録された前記固有識別情報または前記第2読取手段によって読み取られた前記固有識別情報と、前記第1読取手段によって読み取られた前記消耗部材の前記固有識別情報とが一致する場合に、前記消耗部材が不適合であると判断する適否判断手段と、
    前記寿命判断手段によって前記消耗部材が寿命であると判断された場合に、前記ネットワークに接続された前記他の画像形成装置のうち、前記消耗部材が装着可能な画像形成装置を検索する検索手段と、
    前記検索手段によって検索された画像形成装置の前記第2読取手段に対して、前記寿命判断手段によって寿命と判断された前記消耗部材の前記固有識別情報を転送する転送手段と
    を備えていることを特徴とする、画像形成装置の消耗部材の交換システム。
  17. 各前記画像形成装置は、前記適否判断手段が、前記消耗部材が不適合であると判断した場合に、画像形成処理を禁止することを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置の消耗部材の交換システム。
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