JP3793258B2 - 動画像処理装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のフレーム中から動物体を逐次抽出するための動画像処理装置および方法に関するものである。
【0002】
さらに詳述すれば本発明は、観客や樹木など複雑な動きをする背景と、その背景を含む映像中の動物体とを分離し、動物体の抽出・合成に好適な、動画像処理装置および方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、映像中から動物体を抽出する方法として、クロマキー合成法とマット合成法が知られている。
【0004】
前者のクロマキー合成法は、クロマキーバックと呼ばれる特殊なスクリーン(多くは青色をしている)を背景にして、撮影した画像から色情報を使って抽出する方法である。しかし、この方法は動画像に適用できるものの、クロマキーバック以外の背景で撮影された映像には適用できないという欠点があった。
【0005】
他方、後者のマット合成法は、抜き出す領域の輪郭をマウスやタブレットなどを使って人手で指定する方法であることから、特殊な背景を必要とせず、あらゆる画像に適用できるという利点がある。しかし、人が納得できるまで修正できるメリットがあるものの、動画像に対しては、すべてのフレームで指定する必要があるため、作業時間がかかるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した通り、従来から知られているクロマキー合成法およびマット合成法では、複雑な背景を有する映像中から高速で自動的に動物体を抽出することはできなかった。
【0007】
よって本発明の目的は上述の点に鑑み、複雑な動きの背景を有する場合にも、高速で自動的に動物体を抽出することができる動画像処理装置および方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、複数のフレーム中から動物体を逐次抽出する動画像処理装置において、現フレームより前に生じた先行フレームであって、当該現フレーム中に含まれる動物体とその動物体の位置が重ならない画像を有する現フレームに時間的に最も近いフレームを参照フレームとして決定する参照フレーム決定手段と、前記現フレームと前記参照フレームとの間において、信号の振幅差分が大きく且つ占有面積が大である画像領域を動領域として検出する動領域検出手段と、前記動領域に基づいて、前記現フレームと前記参照フレームとの間で動ベクトルが大となる画像領域を抽出する動き補償型動領域決定手段とを具備し、前記参照フレーム決定手段は、現フレームの直前フレームにおける動物体と、さらに1つ前のフレームにおける動物体とにより、現フレームの動物体を予測し、該予測した現フレームの動物体と重ならない位置に動物体を有する先行フレームを前記参照フレームとして決定する、ものである。また、前記動き補償型動領域決定手段から出力されるフレーム毎のキー信号を使って抽出した前記動物体を、前記動物体のない背景画像に重ね合わせる合成手段を更に具備した構成とすることもできる。ここで、前記動領域検出手段は、前記現フレームと前記参照フレームとの間で信号の差分をとり、閾値処理を施し、膨脹収縮処理を施し、ラベリング処理を施した後に、最大面積を有するラベリング領域を前記動領域として検出するのが好適である。さらに、前記動き補償型動領域決定手段は、前記動領域または該動領域を含む領域において予測誤差画像を得、前記現フレームに含まれる周波数成分に依存した閾値を用いて該予測誤差画像に閾値処理を施すことにより、予測誤差が小さい領域および高い周波数成分を有する領域を除去することができる。
【0009】
本発明に係る動画像処理方法は、複数のフレーム中から動物体を逐次抽出するにあたり、現フレームより前に生じた先行フレームであって、当該現フレーム中に含まれる動物体とその動物体の位置が重ならない画像を有する現フレームに時間的に最も近いフレームを参照フレームとして決定し、前記現フレームと前記参照フレームとの間において、信号の振幅差分が大きく且つ占有面積が大である画像領域を動領域として検出し、前記動領域に基づいて、前記現フレームと前記参照フレームとの間で動ベクトルが大となる画像領域を前記動物体として抽出する際に、現フレームの直前フレームにおける動物体と、さらに1つ前のフレームにおける動物体とにより、現フレームの動物体を予測し、該予測した現フレームの動物体と重ならない位置に動物体を有する先行フレームを前記参照フレームとして決定する、ものである。また、前記動物体として抽出されたフレーム毎のキー信号を使って抽出した前記動物体を、該動物体のない背景画像に重ね合わせるステップを更に付加することも可能である。ここで、前記動領域を検出するに際し、前記現フレームと前記参照フレームとの間で信号の差分をとり、閾値処理を施し、膨脹収縮処理を施し、ラベリング処理を施した後に、最大面積を有するラベリング領域を前記動領域として検出するのが好適である。さらに、前記動物体を抽出する際に、前記動領域または該動領域を含む領域において予測誤差画像を得、前記現フレームに含まれる周波数成分に依存した閾値を用いて該予測誤差画像に閾値処理を施すことにより、予測誤差が小さい領域および高い周波数成分を有する領域を除去することができる。
【0010】
このように本発明では、抽出したい動物体は大きな動きをするが、背景の物体はあまり動かないことに着目し、映像中の現フレームと参照フレームに基づいて動領域をまず検出し、その動領域内において、小さな動きベクトルを有する領域(背景に相当する)を除去することにより、動きの速い形状の大きな動物体を高速で正確に抽出することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明を適用した映像抽出・合成処理装置の全体構成を示す。本図に示した装置を用いると、例えば固定カメラで体操選手の跳躍の様子を撮影した映像シーケンスである図2のような映像から、図3のような合成画像が得られる。以下の説明では、説明をわかり易くするために、この図2,図3に示した映像に基づいて説明するが、同様の条件を有する他の運動競技や他の運動物体にも適用できることは言うまでもない。
【0013】
図1に示した回路の動作は、以下の通りである。
【0014】
まず、体操選手の跳躍の様子を撮影した映像シーケンスを、映像記憶回路2に記録する。記録する映像の範囲は、映像中に運動物体(抽出対象)が出現する直前のフレーム(図2ではフレーム0)から、運動を終え、あるいは映像中から消えるまでの間のフレーム(図2ではフレーム8まで:全フレームとせずに間引いても良い)である。
【0015】
記憶された上記フレームに基づいて、運動物体が出現したフレーム(現フレーム:図2ではフレーム1)を動領域検出回路4の一方の入力端に、運動物体が出現する直前の運動物体が存在しないフレーム(図2ではフレーム0:この場合の参照フレーム)を動領域検出回路4の他方の入力端に供給する。この2つの信号を動領域検出回路4で処理して、動物体抽出候補キー信号を出力する。
【0016】
図4は、動領域検出回路4の詳細な回路構成を示す。この動領域検出回路4では、まず差分回路41で2つの入力信号A,B(A=現フレーム,B=参照フレーム)の差分を求める。次に、2値画像化を図るための閾値処理、および、ノイズ除去のための膨脹収縮処理を42,43の各ブロックで行う。
【0017】
ここで、閾値処理とは、入力画像の各画素について、明るさがある一定の値(閾値)以上の場合には、対応する出力画像の画素の値を1とし、それ以外の場合には、0にするものである。式で示すと、
【0018】
【数1】
【0019】
となる。ここで、f(x,y),g(x,y)は、それぞれ処理前,処理後の画像の(x,y)の場所にある画素の濃度値を、tは閾値を示す。また、運動物体(抽出対象)のほうが暗く、背景が明るい場合には(1)式を適用すると、背景が抜き出されてしまうので、閾値より小さいものを抜き出す次式を使用する。
【0020】
【数2】
【0021】
なお、閾値処理は参照フレーム決定回路10(図1参照)で生成される領域指定信号(詳細は後述する。)で指定される領域で行う。
【0022】
また膨脹収縮処理とは、2値画像の雑音(ごま塩雑音と呼ばれている)を除去するための処理である。以下に膨張収縮処理の一手法について述べる。膨脹とは、ある画素の近傍に一つでも1があればその画素を1に、その他は0にする処理である。また収縮とは、ある画素の近傍に一つでも0があればその画素を0に、その他は1にする処理である。この処理を膨脹→収縮と作用されると、結果の画像は膨脹で太って、収縮でやせて、結果的にほとんど変わりないが、黒い孤立した雑音が膨脹のときに取り除かれることになる。逆に、収縮→膨脹と作用させると、白い孤立した雑音が収縮のときに取り除かれる。
【0023】
再び図4に戻り、最終段の最大領域選択回路44では、つながっている領域を抽出するためのラベリング処理を行い、最大の面積を有する領域を動物体抽出候補キーとして抽出する。
【0024】
すなわち、つながっている全ての画素(連結成分)に同じラベル(番号)を付け、異なった連結成分には異なった番号をつける処理をラベリングという。このラベリング処理により個々の連結成分に分離することができ、各連結成分の特徴を調べることができる。
【0025】
以下に、ラベリング処理のための一手法を示す。
【0026】
▲1▼ 画像上を走査して、ラベルが付けられていない画素Pを見つけ、新しいラベルを付ける。
【0027】
▲2▼ 画素Pに対して、連結している画素に同じラベルを付ける。
【0028】
▲3▼ さらに、いまラベル付けした画素と連結している全ての画素に同じラベルを付ける。
【0029】
▲4▼ 上記の操作を、ラベル付けすべき画素がなくなるまで続ける。このことにより、一つの連結成分全体に同じラベルが付けられる。
【0030】
以上の結果として、映像に含まれる背景には、観客など微妙に動く動物体があるので、その部分はノイズ成分として残るが、図5に示すように動物体のおおよその領域(動物体抽出候補キー)が抽出される。図5に示す斜線領域Rは、動物体抽出候補キーの全体を示す。なお、斜線領域内に描いた人物は、キーの位置を明示するためのもので、斜線領域内の各部は本来均一の値を有している。また、破線Sに囲まれた部分も位置関係を示すために描いたものであって、上記の抽出候補キーには含まれない。
【0031】
次に、検出された動領域(動物体抽出候補キー)あるいはこれを囲む領域(例えば矩形領域)を対象に、動き補償型動領域決定回路6で動きベクトル(1995年5月10日オーム社刊:C言語で学ぶ実践ディジタル映像処理,第258頁参照)を求め、小さな動きベクトルを有する領域(背景)を除去することにより、速く動く形状の大きな物体(選手)を正確に抜き出す。
【0032】
図6は、動き補償型動領域決定回路6の詳細図である。
【0033】
図6に示すように現フレーム(動き補償型動領域決定回路6のA入力)と参照フレーム(動き補償型動領域決定回路6のB入力)間で、検出された動領域(動物体抽出候補キー:動き補償型動領域決定回路6の第3の入力)あるいはこの領域を含む領域(例えば矩形領域)を対象に、動ベクトル検出回路61で動ベクトル検出を行う。動ベクトル検出は、動領域を小ブロック(例えば4×4画素,8×8画素など)に分割して行う。
【0034】
なお、動ベクトル検出については、検出された動領域(動物体抽出候補キー)に限定しないで全画面対象に行い、動ベクトルの大きさを閾値処理などを使って、抽出物体(速く動く体操選手)と背景(ゆっくり動く観客など)を分離する方法もあるが、処理時間を短くするために、検出領域を限定しても正しく分離できる方法について以下に述べる。
【0035】
図6において、動ベクトル検出回路61では動物体抽出候補キーあるいは候補キーを囲む領域(たとえば、矩形領域)でのみ動ベクトル検出を行う。このようにすると、現フレームには抽出物体(体操選手)が存在するが、参照フレームには存在しない。従って、この領域では、背景の観客などは動きベクトル検出が正しく行えるが、抽出物体の動ベクトルは検出できないので、でたらめな動きベクトルが検出されることになる。この検出された動きベクトルに基づき、動き補償画像生成回路62において、現フレームの予測画像を生成すると動物体部分にはでたらめな予測画像が生成されることになる。
【0036】
この予測画像と真の現フレームの差分を差分回路63で求め、予測誤差画像を作れば、抽出したい選手領域に誤差が集中することになる。従って、この予測誤差画像を閾値処理回路65で閾値処理すれば、適確に分離できることになる。
【0037】
閾値は、現フレーム画像F(ω)に高域通過フイルタ64の特性Hhp(ω)をかけた信号Fh(ω)(=Hhp(ω)・F(ω))を使って決定する。このFh(ω)を使ったa・Fh(ω)+bを閾値T(ω)とする。これにより、予測誤差の小さい領域と高周波数成分、すなわち細かな背景が除かれる。ここで、上記のa,bは閾値を調整するための係数であって、背景の細かさや明るさにより定まる。
【0038】
このようにして得られた信号を膨脹収縮処理回路66で処理すると、孤立点やギザギザが除去される。このようにすると、図7に示すように動物体を抽出する動物体抽出キー信号が得られる。得られた動物体抽出キー信号は、抽出キー記憶回路8(図1参照)に格納しておく。
【0039】
図7において、斜線領域Tは動物体抽出キーを示す。但し、斜線内の人物はキーの位置を明示するために描いたものであって、斜線内の各部は均一の値を有している。また、破線Sに囲まれた部分は図5と同じく、単なる位置関係を示すためのものである。
【0040】
次に、フレーム数を1個進めて現フレームとして、上記と同様の処理を行う。すなわち現フレーム(図2ではフレーム2)と1フレーム前の参照フレーム(図2ではフレーム1)を読み出し、動領域検出回路4で処理して、動物体抽出候補キーを出力する。
【0041】
しかしながら、図8に示すように現フレームと参照フレームの間で、抽出物体に重なっている部分があると、図5に示したような正しい動物体抽出候補キーが得られないため、参照フレームとして重なりがないフレームを選択する必要がある。
【0042】
これを行うのが参照フレーム決定回路10(図1参照)である。参照フレーム決定回路10は、1フレームずつ前にさかのぼり(現フレームであるフレーム2とフレーム1が重なっている場合はフレーム0にさかのぼる)、重なりのない画像を選択するとともに、抽出する物体の存在が予想される領域を示す領域指定信号を生成する回路である(詳しい動作については後述する)。
【0043】
参照フレーム決定回路10で正しい参照フレームを決定し、現フレームと参照フレームを映像記憶回路2から取り出し動領域検出回路4で動物体抽出候補キーを抽出し、動き補償型動領域決定回路6で動物体抽出キーを抽出する。抽出された動物体抽出キーは、同様に抽出キー記憶回路8に格納しておく。
【0044】
その後は、フレーム数を1個進めて、上記と同様の処理を行う。このようにして図9に示すような動物体キー信号が得られ、抽出キー記憶回路8に格納される。なお、図9に示した斜線内の人物はキーの位置を示すためのものであって、斜線内部は均一の値を有する。
【0045】
次に、抽出キー記憶回路8から抽出キーを読み出し、合成回路12において、キー合成を行うことにより、図3に示したようなストロボ撮像したかのような画像が得られる。具体的には、まず、合成回路12より背景となるフレーム0を指定して映像記憶回路2からフレーム0の映像を読み出す。次にフレーム1を指定して、フレーム1の映像を映像記憶回路2からフレーム1の映像を読み出すとともに、抽出キー記憶回路8よりキー信号を読み出し、この信号で抽出した動物体をフレーム0の映像に重ねる。この映像に対しフレーム2以降もフレーム1と同様な処理を行う。
【0046】
本発明では、重なりがない参照フレームを正しく選択することが重要である。そこで、次に参照フレーム決定回路10の動作について説明する。
【0047】
まず抽出された前フレームの動物体抽出キーと、さらに一つ前の動物体抽出キーより、現フレームのキー位置を予測する。具体的には、前フレームのキーの中心が(CXn-1 ,CYn-1 )で大きさが(WXn-1 ,WYn-1 )で前々フレームから(DXn-1 ,DYn-1 )移動しているとすると、現フレームでは、キー信号は(CXn-1 +DXn-1 ,CYn-1 +DYn-1 )に中心があり、(WXn-1 +α,WYn-1 +β)の大きさがあると予測する。
【0048】
ここで、α,βは予測範囲に余裕を持たせるための項で、動物体の移動速度や大きさに応じて定まる。また、抽出されたキーは矩形ではないが、抽出されたキーを囲むウインドウを検出エリアに設定する。
【0049】
次にq=1とし、予測された現フレームのキー信号のウインドウとqフレーム前のウインドウの重なりをチェックし、重なりがあればqを増やし重なりがなくなるまで続ける。
【0050】
重なりのないウインドウが得られたら、このウインドウを領域指定信号とし、このフレームを仮の参照フレームとして、動領域検出回路4で動物体抽出候補キーを得る。得られたキーは最初に余裕を持たせて設定したウインドウより小さいので、再度重なりをチェックする。重なりがなければqを減らして、重なりが生じるまで重なりをチェックする。重なりが生じたら、生ずる直前のqフレーム前を参照フレームに決定する。なお、フレーム1および2においては、領域指定を手動で行うか、全画面を領域指定する。
【0051】
このようにして選ばれた参照フレームを使うことにより、動領域検出回路4と動き補償型動領域決定回路6で良好に動物体抽出候補キーおよび動物体抽出キーが抽出される。
【0052】
なお、キー信号の抽出には輝度信号のみならず、色信号を併用することで、より正確な抽出が可能となる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明では、抽出したい動物体は大きな動きをするが、背景の物体はあまり動かないことに着目し、映像中の現フレームと参照フレーム(数フレーム離れる場合も含む)に基づいて動領域をまず検出し、その動領域内において、小さな動きベクトルを有する領域(背景に相当する)を除去することにより、動きの速い形状の大きな動物体を高速で正確に抽出することとしているので、小さな動きを有する物体が含まれる複雑な背景の場合にも適用可能な動物体抽出のための装置を実現することができる。これにより、例えば、観客の前で演技する体操選手などを抽出して軌跡とフォームを合成して表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体を示すブロック図である。
【図2】入力映像の一例を示す図である。
【図3】合成画像の一例を示す図である。
【図4】図1に示した動領域検出回路4の詳細なブロック構成図である。
【図5】抽出された動領域の候補キーの一例を示す図である。
【図6】図1に示した動き補償型動領域決定回路6の詳細なブロック構成図である。
【図7】得られた抽出キーの一例を示す図である。
【図8】フレーム間での動物体の位置が重なった例を示す図である。
【図9】得られた全フレームの抽出キーを示す図である。
【符号の説明】
2 映像記憶回路
4 動領域検出回路
6 動き補償型動領域決定回路
8 抽出キー記憶回路
10 参照フレーム決定回路
12 合成回路
Claims (8)
- 複数のフレーム中から動物体を逐次抽出する動画像処理装置において、
現フレームより前に生じた先行フレームであって、当該現フレーム中に含まれる動物体とその動物体の位置が重ならない画像を有するフレームを参照フレームとして決定する参照フレーム決定手段と、
前記現フレームと前記参照フレームとの間において、信号の振幅差分が大きく且つ占有面積が大である画像領域を動領域として検出する動領域検出手段と、
前記動領域に基づいて、前記現フレームと前記参照フレームとの間で動ベクトルが大となる画像を抽出する動き補償型動領域決定手段と
を具備し、
前記参照フレーム決定手段は、
現フレームの直前フレームにおける動物体と、さらに1つ前のフレームにおける動物体とにより、現フレームの動物体を予測し、
該予測した現フレームの動物体と重ならない位置に動物体を有する先行フレームを前記参照フレームとして決定する、
ことを特徴とする動画像処理装置。 - 請求項1において、前記動き補償型動領域決定手段から出力されるフレーム毎の画像を、前記動物体のない背景画像に重ね合わせる合成手段を更に具備したことを特徴とする動画像処理装置。
- 請求項1において、前記動領域検出手段は、前記現フレームと前記参照フレームとの間で信号の差分をとり、閾値処理を施し、膨脹収縮処理を施し、ラベリング処理を施した後に、最大面積を有するラベリング領域を前記動領域として検出することを特徴とする動画像処理装置。
- 請求項1において、前記動き補償型動領域決定手段は、前記動領域または該動領域を含む領域において予測誤差画像を得、前記現フレームに含まれる周波数成分に依存した閾値を用いて該予測誤差画像に閾値処理を施すことにより、予測誤差が小さい領域および高い周波数成分を有する領域を除去することを特徴とする動画像処理装置。
- 複数のフレーム中から動物体を逐次抽出するにあたり、
現フレームより前に生じた先行フレームであって、当該現フレーム中に含まれる動物体とその動物体の位置が重ならない画像を有するフレームを参照フレームとして決定し、
前記現フレームと前記参照フレームとの間において、信号の振幅差分が大きく且つ占有面積が大である画像領域を動領域として検出し、
前記動領域に基づいて、前記現フレームと前記参照フレームとの間で動ベクトルが大となる画像を前記動物体として抽出する際に、
現フレームの直前フレームにおける動物体と、さらに1つ前のフレームにおける動物体とにより、現フレームの動物体を予測し、
該予測した現フレームの動物体と重ならない位置に動物体を有する先行フレームを前記参照フレームとして決定する、
ことを特徴とする動画像処理方法。 - 請求項5において、前記動物体として抽出されたフレーム毎の画像を、該動物体を除いた背景画像に重ね合わせるステップを更に付加したことを特徴とする動画像処理方法。
- 請求項5において、前記動領域を検出するに際し、前記現フレームと前記参照フレームとの間で信号の差分をとり、閾値処理を施し、膨脹収縮処理を施し、ラベリング処理を施した後に、最大面積を有するラベリング領域を前記動領域として検出することを特徴とする動画像処理方法。
- 請求項5において、前記動物体を抽出する際に、前記動領域または該動領域を含む領域において予測誤差画像を得、前記現フレームに含まれる周波数成分に依存した閾値を用いて該予測誤差画像に閾値処理を施すことにより、予測誤差が小さい領域および高い周波数成分を有する領域を除去することを特徴とする動画像処理方法。
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