JP3787394B2 - 太陽電池パネルおよび太陽電池パネル付き屋根構造体 - Google Patents

太陽電池パネルおよび太陽電池パネル付き屋根構造体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽電池パネルおよび太陽電池パネル付き屋根構造体に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、建物の屋根等には、太陽エネルギーを電気として有効利用するために太陽電池が設けられることがある。
このような太陽電池を備えた屋根として、本出願人は、所定数のソーラーセルが収められた防水ケース周縁に縦枠および横枠を取り付けた太陽電池パネルを用い、屋根の傾斜に沿って固定されたレール状の支持部材に太陽電池パネルの縦枠を支持させる構造を提案した(特開平7-180310号公報)。
【0003】
また、本出願人は、表面に太陽電池が設けられたルーフィングを屋根下地材に張り、このルーフィング上に並設したレール状の支持具にガラス板を一部重なるように配列して、その重ねられた部分でボルトおよびキャップによりガラス板を支持具に固定する構造を提案した(特願平7-178764号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、太陽電池パネルを用いた構造では、太陽電池パネル自体の構造が複雑なため製造コストがかかるうえに、支持部材を屋根面に所定間隔で並設してから太陽電池パネルを配列するので施工に手間がかかるという問題があった。
また、ガラス板を用いた構造においても、ルーフィング上に支持具を設置しなければならないうえに、ガラス板を一部重なるように位置決めして配置しなければならず、施工が面倒であった。
【0005】
本発明の目的は、容易に施工できる簡単な構造の太陽電池パネルおよび太陽電池パネル付き屋根構造体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の太陽電池パネルは、図面を参照して説明すると、少なくともいずれか一方が透光性を有しかつ互いにずらして重ねられた第一の基板21および第二の基板22と、これらの第一の基板21および第二の基板22の対向面のうちいずれか一方に設けられた薄膜太陽電池層23と、第一の基板21の第二の基板22から突出した部分(第一の重ね代21A)に形成された所定数の取付用孔33Aと、第二の基板22の第一の基板21から突出した部分に形成され前記所定数よりも多い数の取付用孔33Bと、を有し、第二の基板22に形成された取付用孔33Bのうち前記所定数の取付用孔33Bは、他の第一の基板21の取付用孔33Aとそれぞれ連通する状態に形成され、第二の基板22に形成された取付用孔33Bのうち前記所定数の取付用孔33B以外の取付用孔33Bは、他の第一の基板21の取付用孔33Aと連通しない状態に形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明では、第一の基板21および第二の基板22を重ねて太陽電池パネル20を構成したので、太陽電池パネル20の強度を向上できるようになり、従来のケースや縦枠および横枠が必要なくなり、太陽電池パネル20の構造を簡略化できるとともに製造コストを低減することができる。また、薄膜太陽電池層23を第一の基板21または第二の基板22に直接形成するので、太陽電池パネル20を簡単かつ低コストに形成できる。さらに取付用孔33A,33Bを介して太陽電池パネル20を屋根面等の設置面に固定できるようになり、ねじ34,35や釘等の既存の止着具を用いて太陽電池パネル20を設置することができる。
【0008】
そして、第一の基板21および第二の基板22を互いにずらして重ねたため、太陽電池パネル20を配列すると、第一の基板21の第二の基板22から突出した部分(第一の重ね代21A)と第二の基板22の第一の基板21から突出した部分(第二の重ね代22A)とが、隣接する太陽電池パネル20同士で互いに重ねられるようになる。従って、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとが重なるように太陽電池パネル20を配列すれば、太陽電池パネル20間の防水性および強度を確保できる。また、太陽電池パネル20同士を簡単に位置決めできるようになり、従来の支持部材や支持具を用いることなく容易に設置することができる。
これらにより、前記目的が達成される。
【0009】
前記第一の基板21および第二の基板22の間には透光性を有する合成樹脂充填材24が介装されていることが望ましい。
【0010】
このような透光性を有する合成樹脂充填材24を介装すれば、薄膜太陽電池層23への光の入射を妨げることなく第一の基板21および第二の基板22を簡単に接着できる。また、基板21,22が割れても飛散することがなくなるため、隣家への延焼を防止できるようになり、太陽電池パネル20を配列するだけで防火性能が得られるようになる。
【0011】
そして、前記第一の基板21および前記第二の基板22は矩形かつ略同じ大きさの平面形状を有し、前記第二の基板22は、前記第一の基板21の一辺に沿った一方向にずらして重ねられていてもよい。
【0012】
このように基板21,22を一方向にずらして重ねれば、ずらした方向と直交する二辺に沿って第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aが形成されるようになる。従って、この重ね代21A,22Aに電極を設ければ、太陽電池パネル20を配列するだけで隣接する太陽電池パネル20間の電気接続を容易に行うことができる。
さらに、第一の基板21および第二の基板22のずらした方向に沿った両辺は揃えられるので、ずらした方向と直交する方向に隣接する太陽電池パネル20間は乾式シール45により簡便に防水処理することができる。
【0013】
また、前記第一の基板21および前記第二の基板22は矩形かつ略同じ大きさの平面形状を有し、前記第二の基板22は、前記第一の基板21の直交する二辺に沿った二方向にずらして重ねられていてもよい。
【0014】
このように基板21,22を二方向にずらして重ねれば、各基板21,22の直交する二辺にそれぞれ重ね代21A,22Aが形成されるようになり、太陽電池パネル20の全周縁が隣接する太陽電池パネル20に重ねられるので、一層優れた防水性が得られる。また、この重ね代21A,22Aに電極32を設ければ、太陽電池パネル20を互いの重ね代21A,22Aを重ね合わせて配列するだけで隣接する全ての太陽電池パネル20間で自由に電気接続を行うことができる。
さらに、太陽電池パネル20を従来の瓦と同様に配列できるようになり、簡単に施工することができる。
【0015】
そして、前記第一の基板21の前記第二の基板22から突出した部分と、前記第二の基板22の前記第一の基板21から突出した部分とは、互いに嵌合可能かつ嵌合により電気接続可能な嵌合部材41,42を含んで構成されていてもよい。
【0016】
このような嵌合部材41,42を含んで第一の重ね代21A(第一の基板21の第二の基板22から突出した部分)および第二の重ね代22A(第二の基板22の第一の基板21から突出した部分)を構成すれば、嵌合部材41,42を嵌合させるだけで、太陽電池パネル20同士を確実に連結固定できるうえに電気接続を簡単に行うことができる。
また、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとは嵌合部材41,42を介して当接されるため、第一の基板21と第二の基板22とが直接当接されることにより生じる基板21,22の割れを防止できる。
【0019】
また、前記第一の基板21および第二の基板22の対向面とは反対側の面のうちいずれか一方には、弾性を有する緩衝材25が設けられていることが望ましい。
【0020】
これにより、緩衝材25側の面を屋根面等の設置面に向けて太陽電池パネル20を固定すれば、太陽電池パネル20が緩衝材25を介して設置面に固定されるようになり、基板21,22に加わる衝撃を緩和できる。従って、保守点検等の際に作業者が太陽電池パネル20上に乗っても基板21,22が割れることがなくなる。
【0021】
一方、本発明の太陽電池パネル付き屋根構造体10は、前述した太陽電池パネル20が屋根面に沿って配列されていることを特徴とする。
【0022】
本発明においては、第一の基板21および第二の基板22を互いにずらして重ねた太陽電池パネル20を配列するので、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとが隣接する太陽電池パネル20同士で互いに重なるように太陽電池パネル20を配列すれば、太陽電池パネル20間の防水性が確保されるうえに、屋根構造体10全体の強度を高めることができる。また、太陽電池パネル20を簡単に位置決めできるようになり、従来の支持部材や支持具を用いることなく容易に設置することができる。
これらにより、前記目的が達成される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の太陽電池パネル付き屋根構造体10が示されている。この屋根構造体10は、例えば、屋根パネルであり、傾斜して設けられた屋根下地材11と、この屋根下地材11に張られたルーフィング12と、屋根面であるルーフィング12上に配列された太陽電池パネル20とを備えている。
【0024】
図2および図3にも示すように、太陽電池パネル20は、透光性を有しかつ互いにずらして重ねられた第一の基板21および第二の基板22と、第一の基板21の第二の基板22との対向面に設けられた薄膜太陽電池層23とを備えている。
【0025】
第一の基板21および第二の基板22は、矩形かつ略同じ大きさの平面形状を有し、第二の基板22は、第一の基板21の直交する二辺に沿った二方向にずらして重ねられている。これらの第一の基板21および第二の基板22は、ガラスやアクリル樹脂等の透光性を有する材料により形成されている。
第一の基板21に設けられた薄膜太陽電池層23は、例えば、気相成長により第一の基板21に直接形成されたアモルファスSiおよび電極を含んで構成されている。
【0026】
これらの第一の基板21および第二の基板22の間には透光性を有する合成樹脂充填材24が介装されている。
合成樹脂充填材24は、EVA(Ethylene Vinylacetate)やPVB(Poly Vinylbutylol)等の透明な合成樹脂よりなる。第一の基板21と第二の基板22とは、この合成樹脂充填材24を接着層として互いに接合されている。基板21,22同士の接着は、合成樹脂充填材24を挟み込んだ状態で熱および圧力を加えることにより行われる。
【0027】
第二の基板22の第一の基板21との対向面とは反対側の面には、弾性を有する面状の緩衝材25が設けられている。
緩衝材25はエラストマからなり、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体配合物)、ブチルゴム、建築資材として使用されているゴム、シリコンを含むエラストマ等よりなる。
【0028】
図3に示すように、第一の基板21の第二の基板22から突出した部分である第一の重ね代21Aおよび第二の基板22の第一の基板21から突出した部分である第二の重ね代22Aには、太陽電池パネル20をルーフィング12上に固定するための取付用孔33A,33Bが形成されている。
これらの第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aには、その周縁に沿ってそれぞれパッキン材31が取り付けられている。
また、第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aには、銅箔等の金属箔からなる電極32が設けられている。
【0029】
このような太陽電池パネル20は、図4に示すように、第一の重ね代21Aと、第二の重ね代22Aとが、隣接する太陽電池パネル20同士で互いに重なるように配列されている。
これにより、重ねられた第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aの各電極32が重ねられ、隣接する太陽電池パネル20間で電気接続できるようになっている。
【0030】
第一の重ね代21Aに形成された取付用孔33A(図3参照)は、隣接する太陽電池パネル20の第二の重ね代22Aの取付用孔33Bと連通されている。図5にも示すように、第一の基板21および第二の基板22は、連通された取付用孔33A,33Bを貫通してルーフィング12および屋根下地材11に螺入されるねじ34等の止着具によりルーフィング12上に固定されている。
図4および図6に示すように、取付用孔33Aと連通されない第二の重ね代22Aの取付用孔33Bには、ねじ35等の止着具が挿入されてルーフィング12および屋根下地材11に螺入されている。
【0031】
図5および図6に示すように、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとが重ねられた部分は、各重ね代21A,22Aに設けられたパッキン材31により囲まれ、太陽電池パネル20間に浸入する水を遮断できるようになっている。
【0032】
このように構成された本実施形態においては、予め製造しておいた太陽電池パネル20をルーフィング12上に配列して固定する。
すなわち、ルーフィング12上に最初の太陽電池パネル20を位置決めして配置し、第二の重ね代22Aをねじ35によりルーフィング12上に固定する。
続いて、この固定した太陽電池パネル20の第二の重ね代22Aに第一の重ね代21Aが重なるように次の太陽電池パネル20を配置して、重ねた部分でねじ34により固定し、そのパネル20の第二の重ね代22Aをねじ35でルーフィング12に固定する。或いは、固定した太陽電池パネル20の第一の重ね代21Aに第二の重ね代22Aが重なるように次の太陽電池パネル20を配置してねじ34により固定する。このように、固定した太陽電池パネル20に対して次の太陽電池パネル20をその重ね代21A,22A同士が重なるように配置および固定していくことにより、太陽電池パネル20の施工を行う。
なお、太陽電池パネル20の施工は工場で行ってもよく、建設現場で行ってもよい。
【0033】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
すなわち、第一の基板21および第二の基板22を重ねて太陽電池パネル20を構成したので、太陽電池パネル20の強度を向上できるようになり、従来のケースや縦枠および横枠が必要なくなり、太陽電池パネル20の構造を簡略化できるとともに製造コストを低減することができる。
また、薄膜太陽電池層23を第一の基板21に直接形成するので、太陽電池パネル20を簡単かつ低コストに形成できる。
【0034】
そして、第一の基板21および第二の基板22を互いにずらして重ね、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとが隣接する太陽電池パネル20同士で互いに重なるように太陽電池パネル20を配列したため、太陽電池パネル20間の防水性および強度を確保できる。また、太陽電池パネル20同士を簡単に位置決めできるようになり、従来の支持部材や支持具を用いることなく容易に設置することができる。
【0035】
さらに、第一の基板21および第二の基板22の間には透光性を有する合成樹脂充填材24が介装されているので、薄膜太陽電池層23への光の入射を妨げることなく第一の基板21および第二の基板22を簡単に接着できる。また、基板21,22が割れても飛散することがなくなるため、隣家への延焼を防止できるようになり、太陽電池パネル20を配列するだけで防火性能が得られる。
【0036】
そして、第一の基板21および第二の基板22を矩形かつ略同じ大きさの平面形状に形成し、第二の基板22を第一の基板21の直交する二辺に沿った二方向にずらして重ねたため、各基板21,22の直交する二辺にそれぞれ重ね代21A,22Aが形成されるようになり、太陽電池パネル20の全周縁が隣接する太陽電池パネル20に重ねられるので、優れた防水性が得られる。
また、この重ね代21A,22Aに電極32を設けたので、太陽電池パネル20を互いの重ね代21A,22Aを重ね合わせて配列するだけで隣接する全ての太陽電池パネル20間で自由かつ簡単に電気接続を行うことができる。
さらに、太陽電池パネル20を従来の瓦と同様に配列できるから、簡単に施工することができる。
【0037】
また、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとには取付用孔33A,33Bが形成されているため、これらの取付用孔33A,33Bを介して太陽電池パネル20を固定できるようになり、ねじ34,35や釘等の既存の止着具を用いて太陽電池パネル20を設置することができる。
【0038】
そして、第二の基板22の第一の基板21との対向面と反対側の面には、弾性を有する緩衝材25が設けられているので、第二の基板22が緩衝材25を介してルーフィング12上に固定されるようになり、基板21,22への衝撃が緩和される。従って、保守点検等の際に作業者が太陽電池パネル20上に乗っても基板21,22が割れることがなくなる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では、隣接する太陽電池パネル20を第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aを貫通するねじ34により連結したが、図7に示すように、第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aを互いに嵌合可能かつ嵌合により電気接続可能な嵌合部材41,42を含んで構成し、これらを嵌合させることにより太陽電池パネル20同士を連結してもよい。これらの嵌合部材41,42は、各々の太陽電池パネル20の薄膜太陽電池層23と接続され、嵌合させるだけで太陽電池パネル20同士を結線できるようになっている。
【0040】
このようにすれば、嵌合部材41,42を嵌合させるだけで、太陽電池パネル20同士を確実かつ容易に連結固定できるうえに、電気接続を簡単に行うことができる。また、第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aを貫通するねじ34が不要となるため、第一の重ね代21Aに取付用孔33Aを設けなくてもよくなり、一層高い防水性能が得られる。
さらに、第一の重ね代21Aと第二の重ね代22Aとは嵌合部材41,42を介して当接されるため、第一の基板21と第二の基板22とが直接当接されることにより生じる基板21,22の割れを防止できる。
【0041】
そして、前記実施形態では、第二の基板22を第一の基板21の直交する二辺に沿った二方向にずらして重ねたが、図8に示すように、第二の基板22を第一の基板21の一辺に沿った一方向にずらして重ねてもよい。このような太陽電池パネル20においては、ずらした方向と直交する二辺に沿って第一の重ね代21Aおよび第二の重ね代22Aが形成され、第一の基板21および第二の基板22のずらした方向に沿った両辺は揃えられる。この重ね代21A,22Aには図示しない電極が設けられ、これにより、太陽電池パネル20を配列するだけで太陽電池パネル20間の電気接続を容易に行うことができる。また、ずらした方向と直交する方向に隣接する太陽電池パネル20間には乾式シールである帯状のパッキン材45が介装することで、簡便に防水処理を行うことができる。
【0042】
前記実施形態の太陽電池パネル20の薄膜太陽電池層23は第一の基板21に設けられていたが、第一の基板21および第二の基板22の対向面のうちいずれか一方に設ければよいので、第二の基板22の第一の基板21との対向面に設けてもよい。
また、前記実施形態の第一の基板21および第二の基板22は、透光性を有する材料により形成されていたが、ルーフィング12側に配置される第二の基板22の材質は透光性を有するものでなくてもよく、例えば、合成樹脂等により形成されていてもよく、或いは、金属等の強度の高い材料により形成してもよく、これによれば太陽電池パネル20の強度を向上させることができる。要するに、受光する側の基板が透光性を備えていれば、光を直接受けない側の基板の材質は任意である。但し、太陽電池パネル20を建物の壁面等に設置して両面から屋内外の光を受光する場合には、両基板21,22を透光性を有する材料により形成する。
【0043】
さらに、基板21,22の大きさや厚さはとくには限定されず、例えば、第一の基板21と第二の基板22とで厚さが異なっていてもよい。しかし、第一の基板21および第二の基板22に同じものを用いれば、製造コストを低減できる。
【0044】
前記実施形態では、太陽電池パネル20は屋根下地材11に張ったルーフィング12上に設置されていたが、屋根下地材11に直接取り付けてもよい。
【0045】
そして、屋根構造体10は、屋根パネルに限らず、屋根ユニットであってもよく、垂木に固定される在来工法の屋根部であってもよく、本発明は、建物の屋根を構成する構造体であれば任意のものに適用できる。
また、太陽電池パネル20の設置場所は屋根に限定されず、例えば、カーテンウォールに設置してもよく、或いは、地面や屋上に設置した架台に配置してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、第一の基板および第二の基板を重ねて太陽電池パネルを構成したので、太陽電池パネルの強度を向上できるようになり、従来のケースや縦枠および横枠が必要なくなり、太陽電池パネルの構造を簡略化できるとともに製造コストを低減することができる。
また、薄膜太陽電池層を第一の基板または第二の基板に直接形成したので、太陽電池パネルを簡単かつ低コストに形成できる。
【0047】
そして、第一の基板および第二の基板を互いにずらして重ねたため、太陽電池パネルを配列すると、第一の基板の第二の基板から突出した部分(第一の重ね代)と第二の基板の第一の基板から突出した部分(第二の重ね代)とが、隣接する太陽電池パネル同士で互いに重ねられるようになる。従って、第一の重ね代と第二の重ね代とが重なるように太陽電池パネルを配列すれば、太陽電池パネル間の防水性および強度が確保されるようになるとともに太陽電池パネル同士を簡単に位置決めできるようになり、従来の支持部材や支持具を用いることなく容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の太陽電池パネルを示す断面図。
【図3】前記実施形態の太陽電池パネルを示す斜視図。
【図4】前記実施形態の太陽電池パネルの配置を示す平面模式図。
【図5】前記実施形態の太陽電池パネルの固定構造を示す断面図。
【図6】前記実施形態の太陽電池パネルの固定構造を示す断面図。
【図7】本発明の変形形態を示す断面図。
【図8】本発明の他の変形形態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 太陽電池パネル付き屋根構造体
20 太陽電池パネル
21 第一の基板
21A 第一の重ね代
22 第二の基板
22A 第二の重ね代
23 薄膜太陽電池層
24 合成樹脂充填材
25 緩衝材
33A,33B 取付用孔
41,42 嵌合部材

Claims (7)

  1. 少なくともいずれか一方が透光性を有しかつ互いにずらして重ねられた第一の基板および第二の基板と、これらの第一の基板および第二の基板の対向面のうちいずれか一方に設けられた薄膜太陽電池層と、前記第一の基板の前記第二の基板から突出した部分に形成された所定数の取付用孔と、前記第二の基板の前記第一の基板から突出した部分に形成され前記所定数よりも多い数の取付用孔と、を有し、前記第二の基板に形成された前記取付用孔のうち前記所定数の前記取付用孔は、他の前記第一の基板の前記取付用孔とそれぞれ連通する状態に形成され、前記第二の基板に形成された取付用孔のうち前記所定数の取付用孔以外の前記取付用孔は、前記他の第一の基板の前記取付用孔と連通しない状態に形成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  2. 請求項1に記載した太陽電池パネルにおいて、前記第一の基板および第二の基板の間には透光性を有する合成樹脂充填材が介装されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  3. 請求項1または請求項2に記載した太陽電池パネルにおいて、前記第一の基板および前記第二の基板は矩形かつ略同じ大きさの平面形状を有し、前記第二の基板は、前記第一の基板の一辺に沿った一方向にずらして重ねられていることを特徴とする太陽電池パネル。
  4. 請求項1または請求項2に記載した太陽電池パネルにおいて、前記第一の基板および前記第二の基板は矩形かつ略同じ大きさの平面形状を有し、前記第二の基板は、前記第一の基板の直交する二辺に沿った二方向にずらして重ねられていることを特徴とする太陽電池パネル。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載した太陽電池パネルにおいて、前記第一の基板の前記第二の基板から突出した部分と、前記第二の基板の前記第一の基板から突出した部分とは、互いに嵌合可能かつ嵌合により電気接続可能な嵌合部材を含んで構成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  6. 請求項1から請求項までのいずれかに記載した太陽電池パネルにおいて、前記第一の基板および第二の基板の対向面とは反対側の面のうちいずれか一方には、弾性を有する緩衝材が設けられていることを特徴とする太陽電池パネル。
  7. 請求項1から請求項までのいずれかに記載した太陽電池パネルが屋根面に沿って配列されていることを特徴とする太陽電池パネル付き屋根構造体。
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