JP3775907B2 - 車線変更制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路などを単独あるいは車両群を形成して走行する車両が合流地点を通過する際に車線変更を行うための車線変更制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高速道路や自動車専用道路などでは、自動車の運転を自動化し、さらには複数の車両でプラトーンと呼ばれる隊列を形成して車両群が一体として走行することが考えられている。運転を自動化し、さらには車両群を形成して隊列走行することによって、省力化や交通緩和などを図ることが期待されている。
【0003】
車両群を形成してプラトーン走行を行うことについての先行技術は、たとえば特開平8−314541や特開平7−334790などに開示されている。特開平8−314541の先行技術では、隊列走行中に合流地点を通過すると、合流車両が検出されれば車間距離を増大させて、隊列への合流が容易なように制御している。特開平7−334790の先行技術では、独立して走行している後続車両が、先行車両の挙動を監視し、合流地点で合流車両が存在することが予定される場合には、車間距離が大きくなるように制御して、合流車両が円滑に先行車との間に進入しやすくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−314541の先行技術では、合流地点で合流車がその隊列に参加するように制御を行っているけれども、合流地点に進行する合流車両は必ずしも隊列に参加するとは限らない。隊列に参加しない車両は、合流地点で車両群が通過するのを待つか、車両群が合流地点に到達する前に合流地点よりも前方に走行するような選択を迫られる。車両群側でも、合流車両が合流地点の近傍に存在する場合には、先に合流車両が合流地点に入って前方を走行することができるように、車両群全体の速度を低下させたり、合流車両が合流地点で待つ時間を短くするために、車両群が合流地点を通過する速度を増大させるなどの制御を行う必要がある。
【0005】
また車両が、隊列走行は行わずに、単独でしかし自動操縦で走行している場合も、合流地点での他の車両の存在は、円滑な自動操縦の妨げとなる。このように、自動操縦化や隊列走行によって、道路の効率的な走行を図ろうとしても、合流地点で他の車両の合流の妨げとなったり、他の車両が円滑な自動操縦や隊列走行の妨げとなったりする可能性がある。したがって、自動操縦や隊列走行によって交通緩和を図るためには、合流地点での合流車両との関係をいかに調整して、安全で円滑な走行を確保するかが大きな課題となる。
【0006】
本発明の目的は、合流地点での車線変更を行って、安全で円滑な走行を可能にする車線変更制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動操舵機能を備える車両に搭載され、複数の車線を有する道路での車線変更を伴う走行制御を行う装置であって、
流地点の有無を検出する合流地点検出手段と、
合流地点検出手段によって検出される合流地点に、車両が接近しているか否かを判断する合流地点判断手段と、
合流地点判断手段によって、車両が合流地点に接近していると判断される場合に、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更を行う車線変更手段とを含み、
該車線変更手段は、合流地点の前後の所定範囲において、車線変更した車線の走行を維持するように制御することを特徴とする車線変更制御装置である。
【0008】
本発明に従えば、合流地点検出手段によって合流地点が検出されると、合流地点判断手段は車両が合流地点に予め定める範囲内に接近しているか否かを判断する。合流地点から予め定める範囲に接近していると判断されるときには、車線変更手段によって、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更が行われて、合流地点の前後の所定範囲において、車線変更した車線の走行を維持するように制御するので、合流車両が合流しようとする車線とは異なる車線を走行することになる。合流側の車線は空く状態となるので、合流車両の合流走行制御状態の変化を最小限に抑えて、安全かつ円滑な走行を続けることができる。
【0009】
さらに本発明は、複数の車両で車両群を形成し、車両群内の車両間で制御情報を伝送して隊列走行を行う車両に搭載され、複数の車線を有する道路での車線変更を伴う走行制御を行う装置であって、
流地点の有無を検出する合流地点検出手段と、
合流地点検出手段によって検出される合流地点に、車両群が接近しているか否かを判断する合流地点判断手段と、
合流地点判断手段によって、車両群が合流地点に接近していると判断される場合に、自車が車両群内の先頭車両であるとき、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更を行う車線変更手段とを含み、
該車線変更手段は、合流地点の前後の所定範囲において、車線変更した車線の走行を維持するように制御することを特徴とする車線変更制御装置である。
【0010】
本発明に従えば、車両群を形成している車両のうちの先頭車両は、合流地点検出手段によって検出される合流地点に予め定める範囲まで接近していると合流地点判断手段によって判断されるとき、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更を行い、合流地点の前後の所定範囲において車線変更した車線の走行を維持するので、合流車の車線を確保し、安全で円滑な走行が可能になる。
【0011】
また本発明で前記車両群の先頭車両は、前記車線変更に先立ち、後続する車両群内の車両に対して、車線変更する旨を表す車線変更信号を送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、車両群の先頭車両は、車線変更に先立って後続する車両群内の車両に対して車線変更する旨を表す車線変更信号を送信するので、後続の車両は車線変更を行うことがまえもってわかり、円滑な車線変更を行うことができる。
【0013】
また本発明で前記車両群が形成する隊列の規模を検出する隊列規模検出手段と、
隊列規模検出手段によって検出される隊列の規模が予め定められる所定値を超えているか否かを判断する隊列規模判断手段とをさらに含み、
前記車線変更手段は、隊列規模判断手段によって隊列の規模が所定値を超えていると判断されるときのみ、前記車線変更を行うことを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、隊列規模検出手段は、車両群を形成する隊列の規模、たとえば隊列を形成している車両の台数や長さを検出する。隊列規模検出手段によって検出される隊列の規模が予め定められる所定値を超えるか否かは、隊列規模判断手段によって判断される。隊列規模が所定値を超えていると判断されるときのみ車線変更が行われるので、所定値を超えるような大きな規模の隊列に対して車線変更を行い、長時間にわたって合流地点を塞いでしまうような事態を避けることができる。隊列の規模が所定値以下のときには、合流地点で合流車両を待たせるようなことがあっても、待ち時間は短時間であるので、車線変更は行わず、合流地点通過の際の制御を簡略化することができる。
【0015】
また本発明で前記合流地点検出手段は、予め搭載される地図データに基づいて合流地点を検出することを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、合流地点検出手段は、予め車両に搭載されている地図データに基づいて合流地点を検出するので、実際に合流地点に接近する前に合流地点を検出することができ、時間的に先行して車線変更などの準備を行うことができる。
【0017】
また本発明で道路に沿って設けられ、合流地点情報を含む案内情報を、道路を走行中の車両に送信する路上装置からの案内情報を受信する路上情報受信手段を備え、
前記合流地点検出手段は、路上情報受信手段が受信する合流地点情報に基づいて、前記合流地点を検出することを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、高速道路などに沿っては、たとえばビーコンなどで、インタチェンジなどの合流地点が接近しているか否かを知ることができるので、最新の情報に基づく適切な判断を行うことができる。
【0021】
また本発明で前記合流地点検出手段によって検出される合流地点での合流車両の有無を表す情報を外部から受信する合流有無受信手段を備え、
前記車線変更手段は、合流有無受信手段が受信する合流車両の有無を表す信号に応じて、前記車線変更の制御を行うことを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、合流地点で合流車両の有無を表す情報を外部の路上装置などから合流有無受信手段によって受信し、合流車両の有無に応じて車線変更の制御を行うので、たとえば合流車両がないときには車線変更を行わず円滑な走行状態を継続させることができる。
【0023】
また本発明で前記合流有無受信手段は、合流車両から送信される該合流車両の位置情報を受信することを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、合流車両からの位置情報を受信して、合流車両の有無を判断し、車線変更を行うか否かを判断するので、合流車両の位置に応じて適切な判断を行うことができる。
【0025】
また本発明で前記合流有無受信手段は、道路に沿って設けられ、合流車両についての情報を送信する路上装置からの情報を受信することを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、合流車両についての情報は、道路に沿って設けられる路上装置から送信される情報を合流有無受信手段によって受信して判断するので、合流地点での車両の有無に応じて適切な判断を行うことができる。
【0027】
また本発明は、車両の周囲の交通量を検出する交通量検出手段と、
交通量検出手段によって検出される交通量を、予め設定される所定値と比較し、交通量が所定値を超える場合に、前記車線変更手段による車線変更を禁止する変更禁止手段とを、さらに含むことを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、交通量が所定値を超える場合には車線変更手段による車線変更を禁止するので、交通量が多いときの交通混雑を避けることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の第1形態での車線変更状態を示す。高速道路などの道路1は、走行車線2および追越車線3を有する。走行車線2の途中には、合流地点4が設けられ、合流路5から走行車線2への合流が可能となる。道路1の構造によっては、追越車線3側に合流地点4が設けられることも有り得る。道路1に沿ってビーコンなどの路上装置6が設けられ、電波や光などによって合流地点4が近いことを道路1を走行中の車両7に伝達する。
【0030】
車両7は、自動操舵機能を備え、予め設定される経路に従って自動的に走行する車両であってもよく、また車両群を形成して隊列走行する車両であってもよい。隊列走行する車両の場合、隊列の先頭車以外は、先行車両に追従して走行するだけであるので、車線変更を行う走行状態の制御は、先頭車のみが行えばよい。
【0031】
図2は、車両7に搭載され、自動操舵によって車線変更を行うための車線変更制御装置10の概略的な構成を示す。
【0032】
車線変更制御装置10は、各車両1〜5が、それぞれ円滑に隊列を形成し、また隊列から離脱するための制御を行うために、複数の電子制御ユニット(以下、「ECU」と略称する)を備える。通信制御ECU11は、車両群を形成する他の車両との間で制御情報などのデータ通信を行いながら、隊列走行に必要な情報を車両群内で伝送する。通信制御ECU11は、光通信機12を介して車両の前方に設けられる受光器13から光信号を受信し、車両の後方に設けられる発光器14から光信号を送信する。受光器13および発光器14を用いる光通信は、隊列中の前方車両と後続車両との間の制御情報の通信に用いられる。通信制御ECU11は、送信機15および受信機16を介して、他の車両または道路6の近傍に設けられるビーコン等のインフラ設備などとの間での通信も可能である。送信機15から送信される情報は、アンテナ17から電波として送出され、他の車両あるいはインフラ設備からの電波信号は、アンテナ17を介して受信機16に受信される。
【0033】
車線変更制御装置10が隊列走行を継続するか、隊列から離脱するかは、たとえばナビゲーション装置18に予め設定される各車両の走行経路に基づいて判断される。
【0034】
車速センサ19によって検出される車両の走行速度は、隊列からの離脱が必要か否かを判断するタイミングを決定するためにも使用される。
【0035】
車線変更制御装置10によって各車両の実際の走行状態を制御するために、車両制御ECU20が設けられる。車両制御ECU20は、車両のエンジン、ブレーキ、ステアリングなどを含む走行装置21を制御する。隊列走行では、後続車両は自動的に運転され、前方車両との間の車間距離は独立して運転する場合よりも短縮されて、道路交通の混雑緩和などが図られている。追従走行を安全かつ確実に行うために、車両の前方にはミリ波レーダ22やCCDカメラ23などが設けられ、先行車両が存在する場合の車間距離の検出や、自車が先頭車両である場合の障害物検出などを行う。
【0036】
図3は、図1の実施形態で、自動操舵機能を備える車両7が合流地点4を通過する際に行う車線変更の手順を示す。車線変更制御装置10は、複数の処理を予め設定されるプログラムに従ってループを形成しながら順次的に行い、ステップa0で他の処理を行った後、ステップa1で合流地点に接近したか否かを判断する。合流地点への接近は、図1の実施形態では路上装置6との間の路車間通信で判断しているけれども、ナビゲーション装置18などで地図データを参照して行うこともできる。合流地点に接近していないと判断されるときには、ステップa0に戻り、他の処理を続ける。合流地点に接近したと判断されるときには、ステップa2で車両7の位置や速度を演算して求め、ステップa3で車線を変更するか否かを判断する。車両7の位置が合流地点4から離れているときには、車線変更は行わない。車両7が合流地点から予め定める範囲、たとえば400m手前に接近するときに、車線変更を行う。この距離は車両7の速度に応じて変更することもできる。車両7の速度が大きいときには、車線変更を開始する距離も大きくする。ステップa3で車線変更を行うと判断されるときには、ステップa4に移って車線変更を行い、ステップa5で次の他の処理に移る。
【0037】
図1に示すように、合流側車線である走行車線2から合流地点4の手前で追越車線3に車線変更した車両7は、合流地点4の前後の合流側車線を、所定範囲を空けておくために、合流地点通過後、所定位置に達するまでは追越車線3の走行を維持する。このように走行車線2を走行している車両が合流車両を回避することによって、合流地点4での安全性を向上させることができる。
【0038】
図4は、本発明の実施の第2の形態を示す。走行車線2および追越車線3を有する道路31に、合流地点34の前後に複数の路上装置、たとえば合流地点34が存在することを示す信号を送信する路上装置35と、合流地点34から一定の距離前方に設置される路上装置36と、合流地点34を過ぎて一定の距離に設置される路上装置37とが設けられ、車両38との間で路車間通信を行う車両38は、路上装置35からの情報によって合流地点34が存在することを検出し、路上装置36まで走行する間に走行車線2から追越車線3に車線変更を行う。追越車線3の走行は、路上装置37からの情報を検出するまで維持し、この間合流地点34の前後の走行車線2を空けて合流車両を回避する。合流地点34の手前まで道路31の走行車線2を走行していた車両38が合流車を回避することによって、合流地点34での安全性を向上させることができる。
【0039】
図5は、図4に示す実施形態で、車両群の先頭の車両に搭載される車線変更制御装置10が行う処理手順を示す。ステップb0までは他の処理を行い、ステップb1で合流地点に接近しているか否かを判断する。路上装置35からの信号で合流地点に接近していると判断されると、ステップb2に移り、車両群の位置と速度の演算を行う。車両群の位置と速度との演算結果に従って、ステップb3では車線変更を行うか否かを判断する。車両群の走行速度から、合流地点34に達するまでに要する時間が算出され、この時間に基づいて車線変更のタイミングが判断される。未だ車線変更を行うタイミングではないと判断されるときには、ステップb2に戻り、車線変更を行うときにはステップb4に移る。ステップb4では、隊列の後続車両に対し、車線変更に先立って車線変更する旨の送信を行う。ステップb5で車線変更を行い、ステップb6では合流地点34に到達しているか否かを判断する。合流地点34に到達することは、たとえば路上装置36からの信号を検知して400m手前であることを認識した後、走行した距離が400mに達したか否かに基づいて判断される。
【0040】
合流地点34を通過したと判断されるときには、ステップb7で車線変更状態を維持する。ステップb8では、車線変更維持区間が経過したか否かを判断する。車線変更維持区間の経過は、たとえば路上装置37からの情報によって知ることができる。車線変更維持区間が過ぎないときには、ステップb7に戻る。車線変更維持区間が過ぎたと判断されるときには、ステップb9で後続車両に車線変更する旨を送信する。追越車線3から走行車線2に戻る際にも車線変更を行う必要があるので、車線変更に先立って後続車両にその旨を送信する。ステップb10では車線変更を行い、ステップb11で他の処理に移る。
【0041】
図6は、本発明の実施の第3の形態での車線変更制御の状態を示す。走行車線2および追越車線3を有する道路41には、走行車線2に対する合流地点44が設けられる。合流地点44に進入する車両が通行する合流路45には、ビーコンやセンサやカメラを備える路上装置46が備えられ、合流する車両47の有無を検出する。本線である道路41を走行する車両48は、合流地点44の存在と、合流地点44で合流する車両47の有無とを、ビーコンなどの路上装置49から得ることができる。路上装置49からの情報に従って、合流地点44で合流する車両47が存在しなければ、本線上を走行する車両48は車線変更を行う必要はない。
【0042】
なお本線上を走行する車両48は、自動操舵によって走行する個々の車両であってもよく、また隊列走行中の車両群の先頭車両であってもよい。隊列走行中の2番目以降の車両は、前方の車両に追従する走行を行っているので、車線変更であっても同様の追従走行を行う。しかしながら、車線変更は比較的短い距離の間に進路を変える操作を行う必要があるので、車線変更に先立って、先頭車両は後続の車両に対し車線変更を行う旨の車線変更信号を送信しておいた方が、後続車両にも車線変更の準備を行う時間的余裕ができるので好ましい。また、合流地点の検出および接近の判断は、ナビゲーション装置などの情報に基づいて行うこともできる。そのような合流地点での車両の有無は、他の車両からの車両位置を表す信号を受信して判断することもできる。
【0043】
図7は、本発明の実施の第4の形態として、図6に示すような制御に加えて、周囲の交通量をも考慮して車線変更を行うか否かを判断する処理手順を示す。ステップc0からステップc2までは、たとえば図5のステップb0からステップb2までと同様の処理を行う。ステップc3では、路上装置からの情報または直接の位置情報で、合流地点44に合流する車両47の有無を判断する。合流車両がいると判断されるときには、ステップc4で、周囲の交通量を判断する。周囲の交通量は、車車間通信によって車両44の周囲を走行している車両からの位置情報を受信し、車両の密度などを算出して判断する。
【0044】
車両密度が所定値よりも多くないと判断されるときには、ステップc5で車両48が車両群を形成しているときに、車両群の隊列の長さが所定台数以上となっているか否かを判断する。所定台数以上の隊列と判断されるときには、ステップc6で、後続車両に車線変更する旨の車線変更信号を送信する。車線変更信号を送信した後、ステップc7で実際の車線変更を行う。ステップc8では、合流地点に到達しているか否かを判断する。合流地点44を通過した後、ステップc9では車線変更した状態を維持し、たとえば追越車線3を走行する状態を続ける。ステップc10では車線変更維持区間を過ぎたか否かを判断する。過ぎていないと判断されるときには、ステップc9に戻る。車線変更維持区間を過ぎたと判断されるときには、ステップc11で、後続車に車線変更する旨を送信し、ステップc12で追越車線3から走行車線2への車線変更を行い、ステップc13で他の処理に移る。
【0045】
ステップc3で合流車がいないと判断されるときには、ステップc14で車線変更はしないと判断し、ステップc15で他の処理に移る。ステップc4で交通量が多いと判断されるときには、同様にステップc14に移って車線変更は行わず、ステップc15で他の処理に移る。交通量が多いときには車線変更を行うことが困難であり、合流地点44で合流車両47を円滑に合流させることよりも、車線変更を行って全体の交通状態に与える影響の方が大きくなってしまうからである。ステップc5で隊列の台数が所定台数よりも小さいと判断されるときには、ステップc14で同様に車線変更を行わず、ステップc15で他の処理に移る。隊列が小さいときには、合流地点44で合流車両47を待たせても、その待ち時間は短いので、車線変更を行わないでも交通の円滑性を損なうことが少ないからである。車線変更を行うと、走行車線2ばかりでなく、追越車線3側の交通状態にも影響を与えるので、隊列の台数が小さいときには車線変更を行わない方が好ましくなる。隊列の台数で判断するばかりではなく、隊列の長さなど、隊列の規模に応じて判断すれば、同様の効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、自動操舵機能を備える車両が合流地点を通過する際には、走行中の合流側の車線から他の車線へ車線変更を行い、合流地点の前後の所定範囲は車線変更した車線を維持するので、合流地点で合流する車両があっても全体として円滑な自動操舵による走行を継続することができる。
【0047】
さらに本発明によれば、車両群を形成して隊列走行している先頭車両が合流地点を通過する際には、予め走行中の合流側の車線から他の車線へ車線変更を行い、合流地点の前後の所定範囲は車線変更した車線を維持するので、車両群としての隊列で合流地点を塞いで他の車両の合流を妨げたり、他の車両の合流によって隊列走行状態が妨げられたりする影響を最低限度に抑えることができる。
【0048】
また本発明によれば、隊列走行する先頭車両は、車線変更を行う場合に後続車両にその旨を示す車線変更信号を送信するので、車線変更に先立って他の車両にも車線変更を行うことが伝達され、隊列としての円滑な車線変更を行うことができる。
【0049】
また本発明によれば、隊列の規模に応じて車線変更を行うか否かを判断し、隊列規模が所定値以下のときには車線変更を行わないけれども、小さな規模の隊列は合流地点で合流車両に与える影響が少なく、全体的な道路交通の円滑化を図ることができる。
【0050】
また本発明によれば、たとえばナビゲーション装置などで車両に搭載される地図データに基づいて、合流地点を検出するので、時間的にかなり先行して合流地点を検出することができ、充分な車線変更への準備を行うことができる。
【0051】
また本発明によれば、合流地点情報を含む案内情報を走行中の車両に送信する路上装置からの情報を受信して合流地点を検出するので、合流地点に接近すれば確実に合流地点を検出することができる。
【0053】
また本発明によれば、合流地点を通過する際の車線変更は、合流地点での合流車両の有無に応じて制御されるので、合流車両の有無に従って適切な車線変更を行い、合流地点での走行の円滑化を図ることができる。
【0054】
また本発明によれば、合流地点で合流車両から送信される位置情報を受信し、合流地点での車両の有無を判断するので、合流した車両の位置に合わせて適切な判断を行うことができる。
【0055】
また本発明によれば、合流地点での車両の有無は、道路に沿って設けられ、合流車両についての情報を送信する路上装置からの情報を受信して行うので、合流地点での車両の有無を確実に判断することができる。
【0056】
また本発明によれば、車両の周囲の交通量が予め設定される所定値を超えている場合には、合流地点での車線変更を禁止するので、交通量が多い混雑時に車線変更によって交通状態をかえって混乱させるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の車線変更の状態を示す簡略化した平面図である。
【図2】本発明の各実施形態で車両に搭載される車線変更制御装置10の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態で車線変更制御装置10の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第2の形態での車線変更の状態を示す簡略化した平面図である。
【図5】図4の実施形態での車線変更制御装置10の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第3の形態での車線変更の状態を示す簡略化した平面図である。
【図7】本発明の実施の第4の形態での処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,31,41 道路
2 走行車線
3 追越車線
4,34,44 合流地点
5,45 進入路
6,35,36,37,46 路上装置
7,38,47,48 車両
10 車線変更制御装置

Claims (10)

  1. 自動操舵機能を備える車両に搭載され、複数の車線を有する道路での車線変更を伴う走行制御を行う装置であって、
    流地点の有無を検出する合流地点検出手段と、
    合流地点検出手段によって検出される合流地点に、車両が接近しているか否かを判断する合流地点判断手段と、
    合流地点判断手段によって、車両が合流地点に接近していると判断される場合に、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更を行う車線変更手段とを含み、
    該車線変更手段は、合流地点の前後の所定範囲において、車線変更した車線の走行を維持するように制御することを特徴とする車線変更制御装置。
  2. 複数の車両で車両群を形成し、車両群内の車両間で制御情報を伝送して隊列走行を行う車両に搭載され、複数の車線を有する道路での車線変更を伴う走行制御を行う装置であって、
    流地点の有無を検出する合流地点検出手段と、
    合流地点検出手段によって検出される合流地点に、車両群が接近しているか否かを判断する合流地点判断手段と、
    合流地点判断手段によって、車両群が合流地点に接近していると判断される場合に、自車が車両群内の先頭車両であるとき、走行中の合流側の車線から他の車線への車線変更を行う車線変更手段とを含み、
    該車線変更手段は、合流地点の前後の所定範囲において、車線変更した車線の走行を維持するように制御することを特徴とする車線変更制御装置。
  3. 前記車両群の先頭車両は、前記車線変更に先立ち、後続する車両群内の車両に対して、車線変更する旨を表す車線変更信号を送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項2記載の車線変更制御装置。
  4. 前記車両群が形成する隊列の規模を検出する隊列規模検出手段と、
    隊列規模検出手段によって検出される隊列の規模が予め定められる所定値を超えているか否かを判断する隊列規模判断手段とをさらに含み、
    前記車線変更手段は、隊列規模判断手段によって隊列の規模が所定値を超えていると判断されるときのみ、前記車線変更を行うことを特徴とする請求項2または3記載の車線変更制御装置。
  5. 前記合流地点検出手段は、予め搭載される地図データに基づいて合流地点を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車線変更制御装置。
  6. 道路に沿って設けられ、合流地点情報を含む案内情報を、道路を走行中の車両に送信する路上装置から、案内情報を受信する路上情報受信手段を備え、
    前記合流地点検出手段は、路上情報受信手段が受信する合流地点情報に基づいて、前記合流地点を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車線変更制御装置。
  7. 前記合流地点検出手段によって検出される合流地点での合流車両の有無を表す情報を、外部から受信する合流有無受信手段を備え、
    前記車線変更手段は、合流有無受信手段が受信する合流車両の有無を表す情報に応じて、前記車線変更の制御を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車線変更制御装置。
  8. 前記合流有無受信手段は、合流車両から送信される該合流車両の位置情報を受信することを特徴とする請求項記載の車線変更制御装置。
  9. 前記合流有無受信手段は、道路に沿って設けられ、合流車両についての情報を送信する路上装置から、情報を受信することを特徴とする請求項または記載の車線変更制御装置。
  10. 車両の周囲の交通量を検出する交通量検出手段と、
    交通量検出手段によって検出される交通量を、予め設定される所定値と比較し、交通量が所定値を超える場合に、前記車線変更手段による車線変更を禁止する変更禁止手段とを、さらに含むことを特徴とする請求項のいずれかに記載の車線変更制御装置。
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