JP3773102B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体としてメダルや遊技球を使用して遊技が可能な遊技機に関し、特に、外周面に複数個の図柄を配置した複数の回転リールを利用して変動表示ゲームを可能としたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の図柄を外周面に表示したリール(ドラム)等の変動表示手段を例えば3個備えて、これらのリールを回転させることで複数の図柄を変動表示させる変動表示ゲームを行い、前記変動表示ゲームが終了したときの図柄の停止表示態様が予め設定された有効ライン上において所定の図柄組合せ態様を形成することに関連して所定の遊技価値を遊技者に付与するようにしたスロットマシンが一般的に知られている。
【0003】
このようなスロットマシンにおいては、遊技者による所定数(通常1〜3枚)の遊技媒体(メダルや遊技球)の投入操作、あるいはクレジットからの賭けボタン操作(ベット操作)に基づく賭数の入力後、スタートレバーを操作することにより前記リールを回転させて図柄を変動表示させ、一定時間後自動的にまたは遊技者が各リールに対応して各々備えられたリール停止ボタンを操作することにより各リールの回転を順次停止させて図柄組合せ態様(停止表示態様)が確定される。そして、リールが停止した際に、前記賭数の入力に応じて有効化された有効ライン上に形成された図柄組合せ態様が、予め定められた所定の図柄組合せ態様(入賞態様)となった場合に入賞が確定し、入賞種類に対応した数の遊技媒体が遊技者に付与される。ここで、遊技者が遊技を開始するために遊技媒体を投入することおよび予めスロットマシンに預け入れた(クレジット)遊技媒体の記憶数から賭けボタン操作に応じてクレジット数を減算することに基づく賭数の入力を総称してベットまたは賭入力と呼ぶ。
【0004】
また、一般的なメダルを使用するスロットマシンにおいては、複数種類の入賞が用意されており、例えば、所定数(例えば10枚)のメダルが払い出されるのみの小役入賞、1枚のメダルをベットするだけで比較的多数(例えば15枚)のメダルが払い出されるJAC入賞、メダルをベットすることなく再度ゲームが可能となるリプレイ入賞、高確率でJAC入賞を獲得しやすいJACゲームを所定の回数遊技できるレギュラーボーナス(以下RBと略記する)を発生させるRB入賞、高確率で小役入賞を獲得しやすい小役ゲームと高確率でJAC入賞を獲得しやすいJACゲームとを所定の回数遊技できるビッグボーナス(以下BBと略記する)を発生させるBB入賞とが用意されている。特に、RB入賞やBB入賞等は特別入賞と称され、この特別入賞が成立すると小役入賞に比較して大量(100枚以上)の遊技媒体を一気に獲得することができる特別遊技状態が発生する。
【0005】
そして、通常、スロットマシンには、ゲームの実行に関連して各種入賞に当選するか否かの抽選を予め行う機能(内部抽選機能)が備えられており、この内部抽選に当選した場合に限り、所定の図柄が有効ライン上に停止して入賞態様を形成することを許可され、極力入賞を獲得できるようにリール制御が行われる。なお、内部抽選に当選することを「入賞フラグが成立する」ということもある。
一方、内部抽選に当選しなかった場合(入賞フラグ不成立)は、遊技者がいかなるタイミングでリールのストップ操作を行っても、有効ライン上に入賞態様が形成されないようにリール制御が行われる。
【0006】
したがって、いつでもリールのストップ操作のタイミングが合えば入賞態様を形成することができるというものではなく、前記内部抽選に当選した上でリールストップ操作のタイミングが合ったときに限り所定の入賞態様が有効ライン上に形成されるようになっている。このように内部抽選結果に基づいてリールの停止制御を行うことにより、内部抽選の結果通りに遊技結果を制御することがある程度可能となる。
【0007】
しかし、RB入賞やBB入賞等の特別入賞および小役入賞の一部は、その入賞態様を形成する図柄が他の図柄に比較してリールに配置されている個数が少なく、特定の図柄を狙ってリールストップ操作を行う、いわゆる目押し操作を行わなければ前述したようなリール制御が働いても入賞を獲得できない場合が生じる。
【0008】
一般には、内部抽選によりRB入賞やBB入賞等の特別入賞に当選した場合には、その当選状態は保持され、次回以降のゲームでも入賞態様を形成できるようにしている。さらに、特別入賞が当選したゲーム以降は、そのゲームで入賞態様が形成されなくても、リールの停止制御により予め定められた図柄組合せ態様(以下、リーチ態様と呼ぶ)を形成することで、特別入賞に当選した(特別入賞のフラグが成立した)状態であることを示唆するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のスロットマシンにおいては、リールによる変動表示ゲームの開始により変動表示中の各図柄の種類を認識しづらい程度の高速で各リールの回転速度を制御している。
従来より、スロットマシンは、遊技者が任意にリール停止ボタンを操作して所要の図柄をある程度狙って各リールを停止できる点、すなわち遊技者が技術介入する余地が存在する点が一つの特徴であり、スロットマシンにおける遊技の興趣を高める重要な要因となっている。したがって、変動表示中の各図柄あるいは特定の図柄がいかなる遊技者にとっても認識できないくらい上記リールの回転速度を高速にしてしまうと、遊技者が所要の図柄を狙ってリールのストップ操作を行うといったことが全く無理となり技術介入する余地がなくなってしまう。
【0010】
そのため、従来のスロットマシンにおいては、リールの回転速度は高速ではあるが、遊技者が全く技術介入できないほどの高速ではないように、例えば80回転/分に設定したり、あるいは、特定の図柄(例えば、BB入賞を成立しうる図柄等)を他の図柄よりも目立つようにしたりする配慮がなされているものが多い。このようにして、前記内部抽選の結果、特別入賞が当選した場合に、多数回のゲームを実行せずに、その特別入賞に対応する図柄組合せ態様が形成できるようなリールのストップ操作を可能にしている。
【0011】
しかし、上記のような配慮をしても全くの初心者等にとっては、変動表示中の図柄を全く認識できずに思うようにリールのストップ操作を行えない場合が多い。このような場合は、遊技者は上記特別入賞に当選したにもかかわらず、所定の図柄組合せ態様となるようにリールのストップ操作を行い特別入賞を獲得するまでに遊技媒体を費やして多数回のゲームを実行したり、最悪、その特別入賞に対する遊技価値の付与をあきらめてしまったりするという事態にもなりかねない。そのため、変動表示中の図柄を認識しづらく比較的技術介入度の高いスロットマシンは、初心者等に不満を与えてしまうばかりか、このようなスロットマシンで遊技することを最初から敬遠させてしまうといった問題点があった。
【0012】
その反面、変動表示速度を低速にして、どのような遊技者でも所要の図柄を狙って簡単に停止できるようにしてしまっては、目的の図柄を狙って停止できたことの達成感や充実感が得られなくなり、かえってスロットマシン独自の興趣を低下させてしまう虞がある。また、比較的狙い通りにリール停止を実行できる熟練者は、前述したような変動表示速度を低速にした初心者向きのスロットマシンに対して、遊技がスムーズに進行できない等の煩わしさを感じることが多く、熟練者がこのようなスロッマシンで遊技することを敬遠するという別の問題点が発生してしまう。
【0013】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、遊技者の技量に合わせて変動表示手段の変動表示速度を可変にした変動表示速度変更機能を備えたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0014】
請求項1に係る発明は、複数の図柄を変動表示可能な複数の変動表示手段と、遊技者によるスタート操作に関連して入賞に当選したかを抽選する抽選手段と、該抽選手段による抽選結果と遊技者によるストップ操作に基づいて前記複数の変動表示手段の停止制御が可能な制御手段と、を備え、前記スタート操作により複数の変動表示手段の変動表示を開始させた後、ストップ操作により全ての変動表示手段の変動表示を停止させることで1ゲームが終了するように構成し、前記抽選手段の抽選結果により当選した入賞に対応する図柄組合せ態様が該1ゲーム終了時に前記複数の変動表示手段に停止表示された場合に当該入賞が成立して所定の遊技価値を付与(例えば、遊技媒体としてのメダル所定数(例えば、10枚)の払出あるいは所定数のクレジットの加算等)するとともに、該入賞のうち特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に当選して該特別入賞に対応する特別の図柄組合せ態様が停止表示された場合には他の入賞で付与される遊技価値よりも大きな遊技価値を付与するように構成されたスロットマシンにおいて、前記制御手段は、前記抽選手段による抽選の結果、所定の入賞に当選し、遊技者により変動表示中の変動表示手段のストップ操作が行われた場合に、有効ライン上にある図柄とそれ以降の所定コマ数の範囲内に、前記当選した入賞に対応した図柄組合せ態様を形成し得る図柄があるときに、当該図柄を前記有効ライン上に引き込んで停止させる引き込み停止制御手段と、前記複数の変動表示手段における変動表示速度を個別に制御可能な変動表示速度制御手段を備え、前記変動表示速度制御手段は、所定条件の成立に基づき、前記複数の変動表示手段のうち少なくとも一つの変動表示手段の変動表示速度を通常の速度よりも低速に変更する変動表示速度変更手段を含み、前記変動表示速度変更手段は、前記抽選手段による抽選の結果、前記特別入賞に当選し、当該特別入賞の当選状態が保持された状態で、所定のゲームにおける遊技者のストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記特別の図柄組合せ態様を形成し得る特別図柄を、前記引き込み停止制御手段によって有効ライン上に引き込んで停止される所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定し、前記特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われていないと判定した場合(つまり、特別入賞のフラグが成立したにもかかわらず遊技者が特別入賞に対応する図柄を狙ってストップ操作できていない場合)に、次回のゲームにおいて所定の変動表示手段の変動表示速度を低速に変更するゲーム結果救済変動表示速度変更手段を含み、前記特別の図柄組合せ態様は2種類以上設定され、前記ゲーム結果救済変動表示速度変更手段は、1ゲームの開始後、先に停止された変動表示手段に停止表示された特別図柄を前記判定の対象図柄として設定し、後にストップ操作された変動表示手段におけるストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記対象図柄として設定された特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定するようにしたものである。
【0015】
ここで、「通常の速度」とは、変動表示速度制御手段により通常制御される速度のことで、高速ではあるが所要の図柄を認識しうる(熟練者であれば認識できる)程度の速度のことを意味する。例えば、一般的なスロットマシンでは80回転/分や75回転/分の通常速度で変動表示が行われる。
【0016】
また、「低速」とは、リールの回転中でもだれでも図柄が視認できる程度の速度(例えば、30回転/分、なお、40回転/分や20回転/分でもよい)、すなわち、目的の図柄を狙ってストップ操作できる速度を意味する。また、「通常の速度より低速に変更」とは、通常の速度に代えて低速度で制御するという意味(速度を変動表示の途中で変化させるという限定ではない)で、変動表示の開始時から低速度で変動表示を行うものや、変動表示の途中で通常の速度を変化させて途中から低速度で変動表示を行うものも含まれる。
また、「当該特別入賞の当選状態が保持されている場合」とは、特別の図柄組合せ態様の形成を許可されている場合を意味し、特別入賞に当選してもすぐには特別の図柄組合せ態様の形成を許可されない場合を含まない。すなわち、特別入賞フラグが持ち越されて所定の条件が成立した後にそれまでに成立した特別入賞フラグをまとめて放出する、いわゆるストックタイム(ST)中に、特別入賞のフラグが成立してもその入賞フラグが持ち越された場合は、そのゲームにおいて変動表示速度は変更されない。
【0017】
これにより、初心者等でも容易に所望の図柄を狙って変動表示手段のストップ操作を行うことが可能となり、初心者に不平等感等の不満感を与えることを防止できる。しかも、常に変動表示速度が低速であるのではないので、変動表示速度の低速化により遊技を迅速に進行できないといったような比較的熟練者にとっての不満を解消することができるし、通常速度(高速)において目的の図柄を停止することによる遊技者の達成感や充実感も与えることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用したスロットマシンの正面図である。
前面パネル2の上半部の略中央には、変動表示手段としてのリール4a、4b、4cの回転により変動表示される図柄を遊技者に視認させるための表示窓部20が設けられている。この表示窓部20からは、リール4a、4b、4cが停止している状態で各リール4a、4b、4cの外周面に表記された図柄列のうち3個の図柄がそれぞれ視認可能となっている。つまり、リール4a、4b、4cが停止した状態では、表示窓部20から図2に示すような合計9個の図柄が視認できる。
【0028】
表示窓部20の上方には、種々の情報が表示される液晶表示装置等からなる情報表示装置5等が設けられている。情報表示装置5は、表示制御装置35(図3)により制御され、特別入賞のフラグが成立したことや引き込み制御が有効になっていることを遊技者に報知する。
【0029】
表示窓部20の左側方には、遊技者が投入したメダル数またはクレジットからベットされた賭数(最高3枚)に対応して有効化されたベットラインを表示するベットライン表示部13が設けられている。ベットライン表示部13は、例えば、メダル賭数が1枚のときはベットライン表示部13中央の「1」が点灯され中段の横ラインだけが有効ラインであることを示し、メダル賭数が2枚のときはベットライン表示部13中央の「1」とその上下に位置する「2」が点灯され上段、中段、下段の3本の横ラインが有効ラインであることを示し、メダル賭数が3枚のときはベットライン表示部13の「1」「2」「3」がすべて点灯され3本の横ラインと右下がり、右上がりの2本の斜めラインの計5ラインが有効ラインであることを示す。
【0030】
表示窓部20の右側方には、各種遊技状態を表示する遊技状態表示部14が設けられている。遊技状態表示部14は、例えば、遊技台がゲームを実行可能な状態であることを示しメダルの投入を示唆する「INSERT_MEDALS」表示、リプレイ入賞を獲得したことおよび現在行っている遊技がリプレイ入賞を獲得した後のリプレイゲームであることを示す「REPLAY」表示、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作してからリールが回転開始するまで待ち時間があることを示す「WAIT」表示、遊技者がリール停止ボタンを操作してリールを停止させるか、または所定時間経過して自動的にリールが停止されてゲームが終了したことを示す「GAME_OVER」表示等で構成される。
【0031】
表示窓部20の下方には、遊技者が各種入賞を獲得してメダルの払い出しを受けるときの払出枚数を表示する払出し表示部8、BBやRBの残りゲーム回数などを表示する遊技進行表示部11、メダルのクレジット数を表示するクレジット数表示部12が横並びに設けられている。なお、これらの各表示部8、11、12は7セグメントLEDや液晶装置を用いて構成することができる。
【0032】
前面パネル2の上部には、透光性を有する前面カバー部材25が装着され、この前面カバー部材25の背部には、ランプ・LED等の発光部材からなる装飾表示部37(図3)やスピーカ等からなる音出力部26が配設されている。
【0033】
前面パネル2の上半部と下半部の中間にある傾斜台部22には、メダルを投入するメダル投入口15が配設され、遊技者はこの投入口にメダルを投入することにより遊技できるようになる。また、傾斜台部22には、押圧操作によりクレジット数(クレジットデータ)からメダルを1枚ずつベット可能な1ベットボタン10と、1回の押圧操作でクレジット数からベット可能枚数(例えば、クレジット数が3枚以上であれば3ベット、クレジット数が2枚であれば2ベット)だけメダルがベットされるマックスベットボタン9が配設されている。このメダルベットボタン9、10により、メダル投入口15よりメダルを投入することなくクレジット数表示部12に表示されているクレジット数以内でメダルをベットすることができ、この賭数に応じて有効ラインが設定される。なお、本実施形態では、前述したように1回の遊技で最高3枚のメダルをベットすることができ、このとき5ラインが有効ラインとなる。
【0034】
前面パネル2の下半部には、矩形状の化粧パネル19が設けられ、この化粧パネル19の上方には、メダルをクレジットとして記憶可能なクレジット状態と記憶不能な非クレジット状態の何れか一方の状態に選択的に切換可能なクレジット選択ボタン18、各リール4a、4b、4cの回転を開始(スタート操作)させるためのスタートレバー6および各々のリール4a、4b、4cの回転を停止(ストップ操作)させるためのリール停止ボタン7a、7b、7cが設けられている。
【0035】
リール停止ボタン7a、7b、7cの各々には、リール停止ボタンが操作可能な状態であるか否かを報知する操作情報ランプ39(図3参照)がそれぞれ内蔵されている。例えば、これらの操作情報ランプ39が点灯していない間はリール停止ボタン7a、7b、7cの操作を無効とし、ランプが点灯した後にリール停止ボタン7a、7b、7cの操作を有効とする。また、操作情報ランプ39の点灯色によってリール停止ボタン7a、7b、7cが操作可能な状態であるか否かを報知するようにしてもよい。
【0036】
また、化粧パネル19の左右両側方には、透光性を有する前面カバー部材24、24が装着され、これら前面カバー部材24、24の背部には、ランプ・LED等が配設されている。
また、化粧パネル19の下方には、前面パネル2の背部にあるメダル払出部3(図2参照)より払い出されたメダルを貯留可能な受皿23や、灰皿21などが設けられている。
【0037】
図2は、前面パネル2を開放したときの機体内部の構成を示す概略図である。本実施形態のスロットマシン100は、ボックス形状の本体部1の左端に蝶番を有し、この蝶番を軸として前面パネル2が片開き形式に開閉自在とされている。本体部1の上段には後述する遊技制御装置等が搭載された制御部50が配設され、中段には変動表示装置を構成する3個のリール4a、4b、4cが回転自在な状態で横並びに配置され、下段には多数枚のメダルを収容可能なホッパーを有するメダル払出機3が配置されている。また、リール装置4とメダル払出機3との間には、島設備側に向けて音が出力されるスピーカ26bが設けられている。
【0038】
なお、前記リール装置4は、前記3個のリール4a、4b、4cと、ステッピングモータ等からなる第1、第2、第3リール(駆動)用モータ4Ma、4Mb、4Mc(図3参照)と、第1、第2、第3リール位置検出センサ31a、31b、31c(図3参照)とで構成される。また、リール4a、4b、4cの外周面には複数種類の図柄からなる図柄列(図5参照)が表記されており、各リール4a、4b、4cはリール駆動用モータ4Ma、4M、4Mcの駆動によって互いに独立して回転可能に構成される。
【0039】
また、前記メダル払出機3の上部にはメダル払出機3内に貯留されたメダルが収容枚数を越えると、メダル払出機3の右側に配設された予備貯留部27にメダルが貯留されるように流出口が設けられている。
【0040】
図3は、当該スロットマシンの内部に設置されるメイン制御手段としての遊技制御装置の主要制御ブロック図である。
図中、遊技制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、読出し専用のROM(Read Only Memory)52、読出し書込み可能なRAM(Random Access Memory)53、入出力インターフェース(I/F)54で構成される。
【0041】
CPU51は、制御部、演算部を備え、各種演算制御を行う他、変動表示ゲームにおいて予め定められている図柄組合せ態様が形成されるようにリール4a、4b、4cを停止させることを許可するか否かを決定する内部抽選用の乱数などを生成し内部抽選を行う抽選手段を備える。ここで、CPU51のソフト処理で内部抽選用乱数を生成する代わりに、遊技制御装置50に乱数を発生可能な乱数発生器を設け、該乱数発生器から出力される乱数を内部抽選用の乱数として用いて内部抽選を行うようにしてもよい。
【0042】
また、遊技制御装置50は、前記抽選手段の抽選結果と遊技者によるストップ操作に基づいて所定の図柄組合せ態様が形成されるように(または形成されないように)前記リール装置4の停止制御が可能な制御手段を備える。さらに、前記制御手段はリール装置4の変動表示速度(リール回転速度)を制御する変動表示速度制御手段を備えており、この変動表示速度制御手段は遊技状態および遊技者の技量に基づいてリール回転速度を変更可能に構成され、変動表示中の図柄を視認できないことにより初心者が不利とならないようにリール回転速度変更処理を行う。
【0043】
なお、本実施形態のスロットマシンは、リール回転速度を「高速」と「低速」の2段階に変更可能に構成される。ここで、「高速」とは一般的なスロットマシンのリール回転速度(例えば、80回転/分)を意味し、「低速」とは変動表示中の図柄をだれでも視認できる程度の速度(例えば、30回転/分)を意味する。
【0044】
ROM52には、制御プログラムや制御データが格納されている他、内部抽選用の判断値などが格納されている。 RAM53は、CPU51で生成される内部抽選用の乱数の記憶領域や、その他の各種データ(例えば、メダルのクレジット数、メダルの賭数、成立フラグなど)の記憶領域、並びに、CPU51の作業領域を備えている。
【0045】
入出力インターフェース(I/F)54は、図示しないローパスフィルタ及びバッファゲートを介して、投入メダル検出センサ15S、スタートレバースイッチ6S、リール停止スイッチ7Sa、7Sb、7Sc、リール位置検出センサ31a、31b、31c、1ベットスイッチ10S、マックスベットスイッチ9S、クレジット選択スイッチ18S、払出メダル検出センサ3S、確率設定装置32、リセットスイッチ33、前面枠開放検出スイッチ34等から出力される各種の検出信号をCPU51に対して出力している。
【0046】
ここで、投入メダル検出センサ15Sはメダル投入口15より投入されたメダルを検出するためのセンサで、スタートレバースイッチ6Sはスタートレバー6が操作されたことを検出するためのスイッチで、リール停止スイッチ7Sa、7Sb、7Scはリール停止ボタン7a、7b、7c毎に各々設けられ、各リール停止ボタン7a、7b、7cが操作されたことを検出するためのスイッチで、リール位置検出センサ31a、31b、31cはリール4a、4b、4c毎に各々設けられ各リール4a、4b、4cの停止位置を検出するセンサで、1ベットスイッチ10Sは1ベットボタン10が押されたことを検出するためのスイッチで、マックスベットスイッチ9Sはマックスベットボタン9が押されたことを検出するためのスイッチで、クレジット選択スイッチ18Sはクレジット選択ボタン18が押されたことを検出するためのスイッチで、払出メダル検出センサ3Sはメダル払出機3から払い出されたメダルの枚数を検出するセンサで、確率設定装置32はスロットマシンの設定(入賞フラグの成立する確率が異なる1〜6の設定が用意されており、設定1の入賞フラグ成立確率が一番低く設定値が大きくなるにつれ入賞フラグ成立確率は高くなる)を切り替える装置で、リセットスイッチ33はスロットマシンの遊技状態をリセットするためのスイッチで、前面枠開放検出スイッチ34は前面パネル2が開放されたことを検出するスイッチである。
【0047】
また、入出力インターフェース(I/F)54は、CPU51から出力される制御信号を、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出制御装置(サブ制御手段)60、ベットライン表示部13、クレジット数表示部12、払出数表示部8、遊技進行表示部11、遊技状態表示部14、装飾表示部37、メダル払出部3、リール用モータ4M(4Ma、4Mb、4Mc)、外部信号出力部38、リール操作情報ランプ39などに出力している。
【0048】
サブ制御手段としての演出制御装置60は、制御用CPUおよびRAM、ROM等を備えており、情報表示装置5の演出に関わる情報表示や音出力等の制御を統括して行う。また、特別入賞が獲得され派手な演出が行われている特定遊技状態中に、一定時間ゲームが実行されなければ情報表示装置5の演出表示や音出力部26からの出力を小さくしたり停止させたりする制御等も行う。
【0049】
表示制御装置35は、表示制御用CPUおよびRAM、情報表示データを記憶するROM等で構成され、演出制御装置60から送信された制御信号に基づいて、情報表示装置5から遊技状態に対応した演出態様を表示させる。
【0050】
前記音制御装置26は、音制御用CPUおよびRAM、効果音データを記憶するROM、およびアンプ等で構成され、演出制御装置60から送信された音制御信号に基づいて音出力部26から遊技状態に対応した効果音等を出力させる。
【0051】
また、遊技制御装置50と演出制御装置60との通信形態は遊技制御装置50から演出制御装置60への単方向にのみ制御信号が送信されるようになっていて、遊技制御装置50への不正な信号が入力されるのを防止している。
【0052】
図4は、遊技制御装置50により行われる通常状態の遊技制御処理について示したフローチャートである。
この遊技制御処理では、先ず、ステップS1において、メダルがベットされた状態であるか否かを判定する処理を行う。この処理では、前回のゲームの結果としてリプレイゲームの権利が発生している場合(前回のゲームでベットされたメダルの持ち越しが有る場合)と、メダル投入口15より少なくとも1枚以上のメダルが投入された場合と、RAM53に少なくとも1枚以上のメダルがクレジットとして記憶されている状態で1ベットボタン10或いはマックスベットボタン9が操作された場合の何れかに該当するときに、メダルがベットされた状態であると判定する。
【0053】
例えば、メダル投入口15よりメダルが投入されると、先ず、その投入されたメダルがメダル検出センサ15Sにより検出されて該検出信号が遊技制御装置50に入力される。そして、その検出信号に基づいて、メダルの賭数が記憶されるとともに、その賭数に対応する有効ラインがベットライン表示部13により表示される。但し、賭数には、所定の上限値(例えば3枚)が設定されており、例えば、クレジット選択ボタン18により「非クレジット状態」が選択されている状態において、賭数の上限値を超えるメダルがメダル投入口15より投入された場合には、超えた分のメダルは賭数に加算されずに受皿23へと返却される。一方、クレジット選択ボタン18により「クレジット状態」が選択されている状態において、賭数の上限値を超えるメダルがメダル投入口15より投入された場合には、超えた分のメダルがクレジット数に加算されるとともに、その加算結果がクレジット数としてクレジット数表示部12に表示される。
【0054】
ステップS1でメダルがベットされた状態であると判定した場合にはステップS2へと移行し、そうでない場合にはメダルがベットされるまで、この処理が繰り返される。
【0055】
ステップS2では、スタートレバースイッチ6Sからの信号に基づきスタートレバー6が操作されたか否かを判定し、スタートレバー6が操作されたと判定した場合にはステップS3へと移行し、そうでない場合にはスタートレバー6が操作されるまでこの処理が繰り返される。
【0056】
ステップS3では、スタートレバー6の操作に基づいて内部抽選用の乱数を抽出し、該抽出した乱数と予めROM52に記憶されている判定値(賭数や遊技台の設定値によって変化する)との比較により内部抽選を行う。この内部抽選結果に基づいて各種入賞(例えば、小役、BB、RB、リプレイなど)に当選したか否かが決定され、当選した場合には当選した入賞に対応する入賞フラグが立てられる。尚、スタートレバー6の操作時以外に、リール4a、4b、4cの回転開始時に内部抽選用の乱数を抽出するようにしてもよい。
【0057】
ステップS4では、前回ゲームにおける各リール4a、4b、4cの回転開始から一定時間(例えば、4.1秒)経過しているか否かの判定を行い、一定時間経過していると判定した場合には、ステップS5をスキップしてステップS6に移行し、一定時間経過してないと判定した場合には、ステップS5で遊技開始までの待ち時間を消化した後(つまり、前回ゲームにおける各リール4a、4b、4cの回転開始から一定時間経過した後)、ステップS6に移行する。ここで、ステップS5における遊技開始までの待ち時間消化中は図1中符号14の「WAIT」表示が点灯される。
【0058】
ステップS6では、リール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに制御信号を送って各リール4a、4b、4cの回転を開始させるリール回転開始処理を行う。具体的には、遊技制御装置50は、スタートレバースイッチ6Sからの検出信号の入力に基づき、リール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対してリール4a、4b、4cの回転開始を指示する制御信号を送信して、各リール4a、4b、4cの回転を一斉に開始させる。そして、スタートレバー6が操作されてから所定時間経過すると、各リール停止ボタン7a、7b、7cに対応する操作情報ランプ39を点灯して、各リール停止ボタン7a、7b、7cが操作可能な状態になるように制御する。
【0059】
ステップS7は、本発明に係る変動表示速度変更手段として行う制御処理であり、変動表示速度変更処理としてリール回転速度の変更処理を行う。このリール回転速度変更処理は、遊技の状態(入賞フラグの成立状態)や遊技者の技量レベルに基づいて行われる。例えば、特別入賞のフラグ成立等の所定の条件を満たす場合はリール回転速度を低速(例えば、30回転/分)に制御し、所定の条件を満たさない場合はリール回転速度を通常の通り高速(例えば、80回転/分)に制御する。
【0060】
ステップS8では、遊技者が各リール停止ボタン7a、7b、7cにより各リールをストップ操作したタイミングと各入賞フラグの成立状態に基づいてリール4a、4b、4cの停止位置を決定し、この決定に基づいてリール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対して制御信号を出力する。例えば、何れかの入賞フラグが成立している状態においては、その入賞に対応する図柄が有効ライン上に停止表示されるように、リールの引き込み制御が行われる。即ち、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作したときに有効ライン上に本来停止表示されるべき図柄、或いはそれに続く数コマ分(例えば4コマ分)の図柄の中にフラグが成立した入賞に対応する図柄が含まれる場合には、その入賞に対応する図柄が有効ライン上に優先的に停止表示されるように、各リール4a、4b、4cの停止制御が行われる。
【0061】
ただし、スタートレバー6が操作されてから一定時間(例えば、30秒以上)経過しても遊技者によって各リール停止ボタン7a、7b、7cのストップ操作が行われない場合には、遊技制御装置50は各リールのゲーム開始前の状態と成立した入賞フラグに基づいて決定したリールの停止位置に従ってリール駆動用モータ4Ma、4Mb、4Mcに対して制御信号を出力し、各リール4a、4b、4cの回転を自動的に停止させる。
【0062】
次いで、ステップS9では、リールの停止表示態様に基づいて入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、リール位置検出センサ31a、31b、31cにより各リールの停止位置を検出し、何れかの入賞(例えば、小役、BB、RB、リプレイなど)に対応する停止表示態様が有効ライン上に形成されているか否かに基づいて入賞が獲得されたかを判定する処理を行う。
【0063】
ステップS9の入賞判定処理において入賞が獲得されたと判定された場合には所定枚数のメダルの払出処理を行う(ステップS10)。この払出処理では、ステップS9の入賞判定処理においてリプレイゲーム以外の入賞が確定していると判定された場合に、メダル払出部3に制御信号を送って確定した入賞態様に応じた数のメダルを払い出す処理又は入賞態様に応じたメダル数をクレジット数の記憶に加算する処理を行うとともに、小役やリプレイゲームの入賞フラグをクリアする処理等を行う。また、この払出処理では、ステップS9の入賞判定処理においてリプレイゲームの発生が決定された場合には今回のゲームで記憶された賭数を次回ゲームに持ち越す処理を行い、リプレイゲームの発生が決定されなかった場合には賭数の記憶をクリアする処理を行う。このステップS10の払出処理を終了することにより、一連の遊技制御処理が終了されて1ゲームが終了する。
【0064】
図5は、本実施形態のスロットマシンが備えているリールに表記される図柄の配列図であり、図6は入賞種類と各入賞に対応する図柄組合せ態様および入賞役に基づく入賞内容との対応図である。
図5に示すように、本実施形態では、左リール4aの配列番号0、6に位置する「黒7」、左リール4aの配列番号1、10に位置する「白7」、左リール4aの配列番号2、8、・・に位置する「王冠」、左リール4aの配列番号3、7、・・に位置する「剣の刺さったプラム(以下、単にプラムと称する)」、左リール4aの配列番号4に位置する「人の顔を模倣したキャラクタ(以下、BARと称する)」、左リール4aの配列番号5、14、・・に位置する「スイカ」、左リール4aの配列番号9、20に位置する「チェリー」の7種類の図柄が所定の規則に従ってリール上に配置されている。そして、リール4a、4b、4cを停止させたときに、有効ライン上に停止された図柄が図6に示す成立図柄列のいずれかを形成していれば対応する入賞が獲得される。
【0065】
本実施形態では、通常遊技状態において、「ビッグボーナス(BB)入賞」、「レギュラーボーナス(RB)入賞」、「リプレイ入賞」、「小役入賞(スイカ入賞、王冠入賞、チェリー入賞)」または「ハズレ」のいずれかが内部抽選によって当選される。
特別入賞として例示するBB入賞は、「黒7、黒7、黒7」、「白7、白7、白7」、「BAR、BAR、BAR」等の特別の図柄組合せ態様が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出されるとともにBB状態が発生する。
特別入賞として例示するRB入賞は、「黒7、黒7、BAR」、「白7、白7、BAR」等の特別の図柄組合せ態様が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出されるとともにRB状態が発生する。
【0066】
リプレイ入賞は、「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、リール停止後にリプレイゲームが行われる。このリプレイゲームでは、今回のメダル賭数が次回ゲームに持ち越されるので、メダルを新たにベットしなくともゲームを開始することができる。
【0067】
小役入賞は、「スイカ、スイカ、スイカ」、「王冠、王冠、王冠」、「チェリー、ANY、ANY」(「ANY」部分はどんな図柄であってもよい)の何れかが有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、小役入賞の種類に対応する枚数のメダルが払い出される。例えば、「スイカ、スイカ、スイカ」が有効ライン上に停止表示された場合に確定されるスイカ入賞のときは10枚、「王冠、王冠、王冠」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される王冠入賞のときは8枚、「チェリー、ANY、ANY」が有効ライン上に停止表示された場合に確定されるチェリー入賞のときは2枚のメダルが払い出される。
【0068】
また、JACイン入賞とは、BBの小役ゲームにおいて「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、2枚のメダルが払い出されるとともに、1枚だけメダルをベットして高確率で「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例えば中段ライン)上に停止表示されるように停止制御されるJACゲームが開始される。なお、BBの小役ゲームにおいてJACイン入賞となった場合には、12回のJACゲームが終了されるかまたは8回のJAC入賞が獲得されるまでJACゲームは継続される。
【0069】
JAC入賞とは、前記JACイン入賞により開始されるJACゲームにおいて、メダルを1枚ベットしたときに「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例えば中段ライン)上に停止表示された場合に確定される入賞で、15枚のメダルが払い出される。ただし、JACゲーム中は「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示されてもリプレイ入賞とはならずリプレイゲームは行われない。
【0070】
本実施形態のスロットマシン100においては、遊技制御装置50によりリールの停止制御が行われ、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作したタイミングから最大4コマ進んだ位置でリール4を停止させることができる。このため、遊技者がリール停止ボタン7a、7b、7cを操作したタイミングで有効ライン上にある図柄とそれ以降の4コマの中にフラグが成立した入賞に対応する図柄があれば、その図柄が強制的に有効ライン上に引き込まれて停止表示される。つまり、連続する5コマの中に必ず存在する図柄は、遊技制御装置50による停止制御(引き込み制御)によってかならず有効ライン上に停止表示させることができる。このため、このような図柄で形成される入賞は、フラグが成立したときに必ず獲得することができる。例えば、図5の図柄配列図では「王冠」と「プラム」がそれに該当するので、王冠入賞とリプレイ入賞はフラグが成立すると必ず獲得することができる。ただし、遊技者が変則押し(例えば、中→右→左)をした場合等にリール停止制御が正常に機能しなくなる場合はこの限りではない。
【0071】
一方、王冠入賞およびリプレイ入賞以外の入賞は、特定の図柄を狙って停止ボタン7を操作(目押し操作)しなければ、遊技制御装置50による停止制御が行われても必ずしも獲得することはできない。
一例として、BB入賞のフラグが成立して、有効ライン上に「白7」を停止表示させる場合について説明する。まず、第1リール(左リール)4aには、点線L1で囲まれる図柄(配列番号1に対応する「白7」、配列番号2に対応する「王冠」、配列番号3に対応する「プラム」、配列番号4に対応する「BAR」、配列番号5に対応する「スイカ」)の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7aを操作すれば、配列番号1に対応する「白7」が有効ライン上に停止する。または、点線L2で囲まれる図柄(配列番号10に対応する「白7」、配列番号11に対応する「王冠」、配列番号12に対応する「プラム」、配列番号13に対応する「王冠」、配列番号14に対応する「スイカ」)の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7aを操作すれば配列番号10に対応する「白7」が有効ライン上に停止する。しかし、上述した以外のポイントでリール停止ボタン7aを操作しても「白7」の図柄を有効ライン上に停止表示させることはできない。
【0072】
同様に、第2リール(中リール)4aには点線Cで囲まれる図柄の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7bを操作すれば配列番号15に対応する「白7」が有効ライン上に停止し、第3リール(右リール)4aには点線Rで囲まれる図柄の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7cを操作すれば配列番号5に対応する「白7」が有効ライン上に停止する。このような目押し操作を行うことによって「白7」を有効ライン上に3つ停止表示させることができ、BB入賞を獲得することができる。
【0073】
図7は、本実施形態のスロットマシンにおける遊技状態の遷移状況を示す概念図であり、遊技状態は通常状態(A)、BB状態(B)、RB状態(C)の3つに分けられる。通常状態(A)では、1ゲーム毎に内部抽選が行われ、「BB入賞」、「RB入賞」、「小役入賞」、「リプレイ入賞」、「ハズレ」の何れかが抽選によって決定される。
そして、通常状態(A)での内部抽選の結果、BB入賞のフラグが成立すると、停止表示態様が所定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白7、白7」)となることにより遊技状態はBB状態(B)となり、ビッグボーナスゲーム(小役ゲーム+JACゲーム)が開始される。BB状態(B)でビッグボーナスゲームの終了条件が成立した後は通常状態(A)に移行し、通常ゲームが再開される。
【0074】
また、通常状態(A)での内部抽選の結果、RB入賞のフラグが成立すると、停止表示態様が所定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白7、BAR」)となることにより遊技状態はRB状態(C)となり、レギュラーボーナスゲーム(JACゲーム)が開始される。RB状態(C)で所定回数のJACゲームが終了された後は通常状態(A)に移行し、通常ゲームが再開される。
【0075】
図8は、ビッグボーナスゲームの進行状況を示す概念図であり、これに従ってビッグボーナス中のゲーム進行について説明する。
まず、所定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白7、白7」)が有効ライン上に停止されBB入賞が発生すると、通常ゲーム時に比べて高い確率で小役入賞を獲得できる小役ゲーム状態となる(a)。この小役ゲーム状態(a)における遊技は通常状態と同様に進行され、例えばメダルを3枚投入して、スイカ入賞が獲得された場合にはメダルが10枚払い出され、王冠入賞が獲得された場合にはメダルが8枚払い出され、チェリー入賞が獲得された場合にはメダルが2枚払い出される。
【0076】
そして、小役ゲーム状態(a)において、例えば「プラム、プラム、プラム」の図柄列が有効ライン上に停止表示された場合にJACインとなり(b)、このJACインにより2枚のメダルが払い出されるとともに、小役ゲームが一時中断され高確率でJAC入賞を獲得できるJACゲーム状態となる(c)。なお、小役ゲーム中に特定の図柄が有効ライン上に停止表示された場合にJACインとなり即座にJACゲームに移行するのではなく、リール装置4とは別に設けられた情報表示装置5等の表示装置でJACインに関するゲームを行い、そのゲーム結果に基づいてJACゲームが発生するようにしてもよい。
【0077】
JACゲーム状態(c)では、メダルの賭数は1枚とされ、この1ベットに対応する有効ライン(例えば、中段横ライン)上に「プラム、プラム、プラム」の図柄列が停止表示されるとJAC入賞となりメダルが15枚払い出される。このJACゲームは最大12回まで実行可能となっており、12回目のJACゲームが終了すると小役ゲームが再開される(d)。但し、JACゲームが12回に達する前にJAC入賞が8回獲得された場合には、8回目のJAC入賞を以てJACゲームは終了され、小役ゲームが再開される(d)。
【0078】
また、BB中の小役ゲームは、最大30回まで実行可能となっており(JACインしたゲームは含み、JACインした後のJACゲームは含まない)、小役ゲームが30回消化された時点でBBゲームは終了となる(e)。但し、小役ゲームが30回消化されるまでに3回JACインした場合には、3回目のJACインによるJACゲームの終了を以て当該BBゲームは終了となる(f)。
【0079】
因みにRB入賞は、所定の図柄組合せ態様(例えば「白7、白7、BAR」)が有効ライン上に停止されRBが発生すると同時にJACインとなり、このJACインにより15枚のメダルが払い出されるとともに、高確率でJAC入賞を獲得できるJACゲームが開始される。そして12回目のJACゲームが終了するか、またはJACゲームが12回に達する前にJAC入賞を8回獲得するとRBは終了され、通常状態に移行される。
【0080】
次に、図4のステップS7における変動表示速度変更手段によるリール回転速度変更処理について、図9〜図16を参照して詳細に説明する。
図9は、変動表示速度変更手段に含まれる全体変動表示速度変更手段による、入賞フラグの成立に基づいてすべてのリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101で、所定の入賞に当選してフラグが成立しているか判定する。ここで、入賞種類としては、BB入賞、RB入賞、取りこぼしが発生するスイカ入賞およびチェリー入賞がある。なお、「取りこぼし」とは、入賞フラグが成立しているにも関わらず、リール停止タイミングが著しくずれているために、フラグが成立している入賞に対応する図柄組合せ態様を有効ライン上に形成できないことを意味する。
【0081】
ステップS101で、前記入賞のフラグが成立していると判定した場合は、ステップS102に移行して、すべてのリール回転速度を回転当初から低速(例えば、30回転/分)に変更する(回転開始から低速で回転する)。一方、ステップS101で、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合は、リール回転速度を変更しない。
【0082】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、取りこぼしが発生する虞のある入賞のフラグが成立した場合に、全てのリール(変動表示手段)の回転速度を変動開始当初から通常の速度よりも低速に変更するようにしている。これにより、遊技者は全てのリールに対して所定の入賞に対応した図柄を狙ってリールストップ操作することが可能となる。特に、BB入賞やRB入賞等が成立した場合に、通常の高速回転ではリールに配置された図柄を認識できない初心者でも対応する図柄組合せ態様を簡単に停止させることが可能となる。
【0083】
図10は、変動表示速度変更手段に含まれる選択的変動表示速度変更手段による、入賞フラグの成立に基づいて任意のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS111で、取りこぼしが発生する小役入賞のフラグが成立しているか判定する。ここで、取りこぼしが発生する可能性のある小役入賞としてはスイカ入賞およびチェリー入賞がある。
【0084】
ステップS111で、前記入賞のフラグが成立していると判定した場合は、ステップS112に移行して、入賞の取りこぼしの原因となるリールを選択する。例えば、スイカ入賞のフラグが成立していると判定した場合は、左リール4aと中リール4bを選択する。つまり、右リール4cは連続する5コマの中に必ず「スイカ」の図柄が存在するので、遊技制御装置50による停止制御(引き込み制御)によってかならず有効ライン上に停止表示させることができるので、選択されない。また、チェリー入賞のフラグが成立していると判定した場合は、チェリー入賞の形成に関係ある左リール4aのみが選択される。
そして、ステップS112で選択したリールの回転速度を低速に変更(例えば、回転開始時から低速で回転)する(ステップS113)。
一方、ステップS111で、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合は、ステップS114に移行して、BB入賞またはRB入賞のフラグが成立しているか判定する。
【0085】
ステップS114で、BB入賞またはRB入賞のフラグが成立していると判定した場合は、ステップS115に移行して、回転速度を変更するリールとしてすべてのリールを選択する。そして、ステップS113で選択したすべてのリールの回転速度を低速に変更(例えば、回転開始時から低速で回転)する。
一方、ステップS114で、BB入賞またはRB入賞のフラグが成立していないと判定した場合は、すべてのリールに対して回転速度を変更しない。
【0086】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、取りこぼしが発生しうる小役入賞のフラグが成立した場合に、3つのリールのうちフラグが成立した入賞に対応した図柄組合せ態様を形成するために遊技者による目押し操作が必要なリールを選択し、当該選択されたリールの回転速度を通常よりも低速に変更するようにしている。これにより、フラグが成立した入賞に対応した図柄組合せ態様を簡単に形成させることができる。また、目押し操作の必要でないリールの回転速度は通常の速度のままとしているので、不必要なリール回転速度の低速化により遊技の迅速な進行が妨げられてしまうことを防止できる。
【0087】
図11は、変動表示速度変更手段に含まれるリーチ変動表示速度変更手段による、停止させたリールが形成する図柄組合せ態様に基づいて最後にストップ操作するリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS121で、3つのリールのうちいずれか2つが停止しているか判定する。なお、停止している2つのリールの組合せは制限されず、左リール4aと中リール4b、または左リール4aと右リール4c、中リール4bと右リール4cのいずれであってもかまわない。
【0088】
ステップS121で、いずれか2つのリールが停止していると判定した場合は、ステップS122に移行して、2つのリールが停止した時点での図柄組合せ態様が特別入賞(BB入賞またはRB入賞)に対応する停止態様を形成する可能性がある態様、すなわち同一の有効ライン上に特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄が停止されている態様(以下、テンパイ態様と称する)であるかを判定する。例えば、左リール4aの上段に「白7」が停止して、中リール4bの上段または中段に「白7」が停止した場合にBB入賞およびRB入賞のテンパイ態様となる。また例えば、左リール4aの上段に「白7」が停止して、右リール4cの上段または下段に「白7」が停止した場合はBB入賞のテンパイ態様となる。
【0089】
そして、ステップS122で2つのリールを停止した時点でテンパイ態様となっていると判定した場合は、停止していないリールの回転速度を通常速度から変化させて低速に変更する(ステップS123)。
一方、ステップS121で、いずれか2つのリールが停止していないと判定した場合、および、ステップS122でテンパイ態様となっていないと判定した場合は、リール回転速度を変更しない。
なお、本実施例では特別入賞フラグの成立に関係なく、2つのリールを停止した時点でテンパイ態様になっていれば、残りのリールの回転速度を低速に変更するようにしている。
【0090】
このように、本実施例では、3つのリールのうち2つのリールを停止した時点で、特別の図柄組合せ態様の一部が形成された場合、すなわちテンパイ態様となった場合に、残りのリールの回転速度を通常の速度よりも低速に変更するようにしている。これにより、遊技者は特別の図柄組合せ態様を簡単に形成できるようになるとともに、特別の図柄組合せ態様を形成するために所定の図柄を狙うときのみ変動表示速度が低速になるので、不必要な変動表示速度の低速化により遊技の迅速な進行が妨げられてしまうことを防止できる。
【0091】
図12は、変動表示速度変更手段に含まれる特別変動表示速度変更手段による、特別入賞のフラグ成立に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS131で、特別入賞(BB入賞またはRB入賞)のフラグが成立しているか判定する。
ステップS131で、前記特別入賞のフラグが成立していると判定した場合は、ステップS132に移行して、所定のリール回転速度を回転当初から低速(例えば、30回転/分)に変更する。ここで、回転速度を変更するリールとしては、すべてのリール、最後に停止するリール、または特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄の配置数が少ないリール等が考えられる。例えば、特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄の配置数が少ないリールについてリール回転速度を変更する場合、図5に示す本実施形態に係るリール配列においては、BB入賞を形成する白7または黒7の図柄は左リール4aに2個ずつあるのに対して中リール4bおよび右リール4cには1個ずつしかないので、中リール4bと右リールを低速に変更する。
一方、ステップS131で、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合は、リール回転速度を変更しない。
【0092】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、特別入賞のフラグが成立して、当該特別入賞のフラグ成立状態が保持されている場合に、所定のリールの回転速度を低速に変更するようにしている。これにより、特別入賞に対応する特別の図柄組合せ態様を簡単に形成できるようになるし、その低速化が特別入賞のフラグが成立したことを遊技者に報知する機能を兼ねることにもなる。また、上記特別入賞のフラグ成立状態が保持されていない場合にはリール回転速度は通常のままであるので不必要なリール回転速度の低速化により遊技の迅速な進行が妨げられてしまうことを防止できる。
【0093】
図13は、変動表示速度変更手段に含まれる範囲変動表示速度変化手段による、所定の入賞フラグが成立した場合の当該入賞に対応する図柄の変動位置に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS141で、所定の入賞のフラグが成立しているか判定する。ここで、所定の入賞の種類としては、BB入賞、RB入賞、取りこぼしが発生するスイカ入賞およびチェリー入賞がある。
【0094】
ステップS141で、前記入賞のフラグが成立していると判定した場合は、ステップS142に移行して、フラグが成立している入賞に対応する図柄が有効ラインから±2コマの範囲内にあるか否かを判定する。つまり、当該図柄の前2コマから後2コマまでの5つの図柄のうち何れかの図柄が有効ライン上にあるか否かを判定する。例えば、チェリー入賞のフラグが成立した場合、図5の図柄配列によると左リール4aでは配列番号8〜12の図柄と、配列番号18〜1の図柄が、有効ライン上にあるか否かを判定する。具体的には、各リールに対応するリール位置検出センサ31a、31b、31cにより有効ライン上に位置する図柄を検出し、このリール位置検出センサ31a、31b、31cから送信された検出信号にもとづいて範囲変動表示速度変更手段はステップS142の判定処理を行う。
【0095】
ステップS142で、フラグが成立している入賞に対応する図柄が前記範囲内にあると判定した場合は、ステップS143に移行してリールの回転速度を通常の速度から低速に変化させる。一方、ステップS142で、フラグが成立している入賞に対応する図柄が前記範囲内にないと判定した場合は、ステップS144に移行してリールの回転速度を通常回転速度である高速にする。ここで、回転速度を変化させるリールとしては、すべてのリール、最後に停止するリール、または特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄の配置数が少ないリール等が考えられる。
また、ステップS141で、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合は、リール回転速度を変更しない。
【0096】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、所定の入賞フラグが成立した場合に、リールの変動表示中に、当該入賞に対応する図柄が、有効ラインの所定範囲に近づいた時点でリールの回転速度を通常の速度から低速度に変化させるようにしている。これにより、入賞に対応する図柄組合せ態様を簡単に形成できるようになる。また、リールの一定範囲で低速になるようにしているので、狙うべき図柄がどれであるかを報知することにもなり、さらに所望の位置でリールをストップ操作することが容易になる。また、リールの回転表示における一部分のみで低速になるので不必要な変動表示速度の低速化により遊技の迅速な進行が妨げられてしまうことを防止できる。
【0097】
なお、リール回転速度を低速度に変化させるリールの範囲としては、フラグが成立した入賞に対応する図柄の引き込み制御が有効となる範囲、すなわち、当該図柄の4コマ前から当該図柄までが有効ライン上にある範囲も含まれる。
【0098】
図14は、変動表示速度変更手段に含まれる途中変動表示速度変化手段による、リールが変動表示を開始してからの時間に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS151で、リールが回転を開始してから所定の時間(例えば、10秒)が経過したか判定する。
そして、ステップS151で、所定の時間が経過したと判定した場合は、ステップS152に移行して、まだ回転しているリールの回転速度を通常の速度から低速度に変化させる。一方、ステップS151で、所定の時間が経過していないと判定した場合は、リール回転速度を変更しない。
【0099】
このように、本実施例では、リールが変動表示を開始してから所定期間経過した時点で、まだ通常の速度で回転しているリールの回転を途中から変化させて回転速度を低速に変更するようにしている。これにより、前記所定期間内、即ちリールが通常速度で制御される間に熟練者はリールストップ操作を行うようにして遊技を迅速に進行することができるとともに、通常速度で目的の図柄を停止させることにより達成感や充実感を得ることができる。また、初心者は少し待って所定期間経過後にリール回転速度が低速に変更されてからリールストップ操作を行うことにより所望の位置でリール停止を行うことができる。したがって、熟練者および初心者ともに不満なく遊技を行うことができる。
【0100】
ただし、初心者であっても、目押し操作を行わない場合には、前記所定期間内に適当にリールストップ操作を行うことにより迅速に遊技を進めることもできる。また、テンパイ態様が形成されたときだけ少し待つことで、残りのリールの回転速度が低速に変更されてから特別の図柄組合せ態様を狙って目押し操作を行うこともできる。
【0101】
図15は、特別変動表示速度変更手段に含まれる回数救済変動表示速度変更手段による、特別入賞のフラグが成立してから実行されたゲーム数に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS161で、特別入賞(BB入賞またはRB入賞)のフラグが成立しているか判定する。そして、ステップS161で前記入賞のフラグが成立していると判定した場合はステップS162に移行し、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合はそのまま処理を終了する。
【0102】
次に、ステップS162で、ゲームが実行されたか判定する。そして、ステップS162でゲームが実行されたと判定した場合はステップS163に移行し、ゲームが実行されていないと判定した場合はそのまま処理を終了する。
【0103】
次に、ステップS163でゲーム回数監視カウンタの計数値を加算する。つまり、特別入賞のフラグが成立した後に実行されたゲーム数をゲーム回数監視カウンタで計数する。
【0104】
次に、ステップS164で、ゲーム回数監視カウンタの計数値により特別入賞のフラグが成立した後に実行されたゲーム数が所定の回数(例えば、5回)以上になったか判定する。そして、ステップS164で所定の回数以上になったと判定した場合はステップS165に移行して所定のリール回転速度を低速に変更し、一方、所定の回数以上になっていないと判定した場合はそのまま処理を終了する。ここで、回転速度を変更するリールとしては、すべてのリール、最後に停止するリール、または特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄の配置数が少ないリール等が考えられる。
【0105】
なお、ゲーム回数監視カウンタの計数値は、特別入賞に対応する図柄組合せ態様が形成され特別入賞が獲得されたときに別ルーチンでクリアされる。
【0106】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、特別入賞のフラグが成立して、当該特別入賞の当選状態が保持された状態で、ゲームが所定回数実行された場合に、所定のリールの回転速度を低速に変更するようにしている。これにより、初心者等が特別入賞のフラグが成立したにもかかわらず、なかなかその図柄組合せ態様を停止することができずに、余分に遊技媒体(コインや遊技球)を費やしてしまうことを防止できる。また、熟練者は特別入賞のフラグが成立後1または2ゲームで対応する図柄組合せ態様を形成して特別入賞を獲得することによりリールの回転は低速にならないので、遊技の迅速な進行の妨げになることがないうえ、通常速度での目的の図柄の停止により達成感や充実感を得ることができる。
【0107】
図16は、特別変動表示速度変更手段に含まれるゲーム結果救済変動表示速度変更手段による、特別入賞のフラグが成立した後の遊技者のリールストップ操作に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS171で、特別入賞(BB入賞またはRB入賞)のフラグが成立しているか判定する。そして、ステップS171で前記入賞のフラグが成立していると判定した場合はステップS172に移行し、前記入賞のフラグが成立していないと判定した場合はそのまま処理を終了する。
【0108】
次に、ステップS172で、救済フラグがセットされているか判定する。ここで、救済フラグとは、特別入賞のフラグが成立した後の遊技者のリールストップ操作に基づいてセットされるフラグで、リール回転速度を低速にするか否かの判定に用いる。
そして、ステップS172で救済フラグがセットされていると判定した場合はステップS177に移行し、所定のリールの回転速度を低速に変更する。ここで、回転速度を変更するリールとしては、すべてのリール、最後に停止するリール、または特別入賞の図柄組合せ態様を形成する図柄の配置数が少ないリール等が考えられる。
一方、ステップ172で、救済フラグがセットされていないと判定した場合はステップS173に移行して、所定のゲームが終了したか判定する。そして、ステップS173で所定のゲームが終了したと判定した場合はステップS174に移行し、所定のゲームが終了していないと判定した場合はそのまま処理を終了する。
【0109】
次に、ステップS174で各リールのストップ操作タイミングを判定し、ステップS175でリールストップ操作されたタイミングが所定の範囲内であるか判定する。例えば、有効ラインの前7コマ、後3コマに特別入賞に対応する図柄が位置したときにストップ操作されたか判定する。
具体的には、ストップ操作が行われたときの特別入賞に対応する図柄の位置を各リールに対応するリール位置検出センサ31a、31b、31cにより検出し、このリール位置検出センサ31a、31b、31cから送信された検出信号にもとづいてゲーム結果救済変動表示速度変更手段はステップS175の判定処理を行う。
【0110】
本実施例では、ストップ操作が行われると同時に検出される検出信号を一旦メモリに格納しておき、1ゲームが終了してから、各リールのストップ操作について所定の範囲内で行われたか判定するようにしている。ただし、各リールがストップ操作されるごとにステップS175の判定処理を行うようにすることもできる。
このようにして、この判定によって遊技者がフラグ成立した特別入賞に対応する図柄を狙ってリールストップ操作がある程度できているかを判定する。
【0111】
このとき、全リールに対して同様の判定を行うようにしてもよいし、テンパイ態様となった後の最終停止リールのストップ操作のタイミングで判定を行うようにしてもよい。また、全リールに対して判定を行う場合は、先に停止したリールの停止図柄も考慮して判定を行うようにする。つまり、BB入賞のフラグが成立した場合について説明すると、1番目に左リール4aを停止して「白7」が表示窓部に停止表示されると、中リール4b、右リール4cに狙って停止表示させる図柄は「白7」となるので、中リール4b、右リール4cの停止図柄が「黒7」「BAR」という特別入賞に対応する図柄となっても目押し操作できていないと判定するのが適切である。例えば、左リール4aと中リール4bを停止した時点で上段横ラインに「白7」が停止してテンパイ態様となった場合、右リール4cのストップ操作により、仮に上段に「白7」が停止しなくても、右リール4c上段に配列番号2〜4,10〜12の図柄が位置したときにストップ操作された場合には目押し操作がある程度できていると判定する。
【0112】
次に、ステップS175で所定の範囲でストップ操作されなかったと判定した場合はステップS176に移行して救済フラグをセットし、所定の範囲でストップ操作されたと判定した場合はそのまま処理を終了する。
なお、救済フラグは、特別入賞に対応する図柄組合せ態様が形成され特別入賞が獲得されたときに別ルーチンでクリアされる。
【0113】
このように、本実施例では、抽選手段による抽選の結果、特別入賞のフラグが成立して、当該特別入賞の当選状態が保持された状態で、所定のゲームにおける所定のリールのストップ操作が所定の範囲内で行われなかった場合に、目押し操作がまったくできていないと判定して、次回のゲームにおいて所定のリールの回転速度を低速に変更するようにしている。これにより、所定の図柄を狙ったリールストップ操作がまったく行えない遊技者をいち早く判断して、それらの遊技者でも容易に特別入賞に対応する図柄組合せ態様を停止できるようになる。また、ある程度の熟練者が少々のリールストップ操作ミスをしたところで低速には変更されない(即ち、所定の範囲内でのミスでは低速にならない)ので遊技の迅速な進行の妨げになることがないし、通常速度での目的の図柄の停止により達成感や充実感を得ることができる。
【0114】
図17は、制御手段に含まれる引き込み停止制御手段による、所定の入賞のフラグが成立した場合に引き込み制御が有効になる範囲を遊技者に報知する引き込み有効報知処理に関するフローチャートである。この引き込み有効報知処理は、例えば、図4におけるステップS7のリール速度変更処理の後に行われる。
まず、ステップS181で、フラグが成立している入賞に対応した図柄が有効ラインに停止しうる範囲、すなわち、当該入賞に対応する図柄が有効ラインから数コマの範囲内にあるか否かを判定する。つまり、右リール4cにおいてフラグが成立している入賞に対応した図柄が「白7」である場合、最大4コマの引き込み制御が行われるので、点線で囲んだ範囲Rが当該入賞に対応した図柄が有効ラインに停止しうる範囲となる。
【0115】
そして、ステップS181で、フラグが成立している入賞に対応した図柄が有効ラインに停止しうる範囲にあると判定した場合は、ステップS182に移行して引き込み有効報知を行う。例えば、情報表示装置5に“今だ、止めろ!”などのメッセージを表示したり、装飾ランプ等を引き込み有効報知手段として利用して報知することができる。
なお、この引き込み有効報知は、全リールに対して行ってもよいし、テンパイ態様が形成されたときの最終停止リールのみで行ってもよい。
【0116】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例で説明したリール回転速度変更処理は単独で適用することもできるし、それぞれを組み合わせて適用することもできる。
【0117】
また、変動表示速度変更手段は、有効化/無効化を遊技者の選択操作により切り替えることが可能な切り替え手段を備えてもよい。すなわち、無効化に切り替えることにより、いかなる条件が成立してもリールの低速化処理は行われないようにする。特に、熟練者等の低速化処理を必要としない遊技者にとって便利である。
【0118】
また、変動表示速度変更手段が変動表示手段の変動表示速度を低速にした場合は、引き込み停止制御手段が引き込み制御を行う際の範囲(スベリコマ数)を通常の範囲(4コマ)よりも狭い範囲(2コマ)に変更する引き込みコマ数変更手段を備えてもよい。つまり、ある程度遊技者のリールストップ操作にしたがって停止制御を行うようにして、明らかに不自然な引き込み制御は行わないようにする。
【0119】
また、変動表示速度変更手段が変動表示手段の変動表示速度を低速に変更し、引き込み停止制御手段が引き込み制御を行っている場合に、所望の図柄を引き込める範囲内で遊技者によるストップ操作が行われた場合に、低速の変動表示速度を通常の速度に再変更する変動表示速度再変更手段を備えてもよい。このようにすれば、所望の図柄の停止が確定した後も不要に低速変動がだらだらと行われて、遊技の迅速な進行を妨げたり遊技者のいらいら感を高めたりすることを防止できる。
【0120】
なお、今回開示した実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および内容の範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0121】
また、上記実施形態では、メダルを用いて遊技を行うスロットマシンに適用した例を示したが、その他の、パチンコ球を使用して遊技を行うスロットマシンにも適用できる。
【0122】
また、上記実施例では、変動表示手段としてリール(ドラム)を用いたスロットマシンに適用した例を示したが、変動表示手段としては、その他、液晶表示装置やCRT表示装置、あるいはベルト式の表示装置を用いてもよい。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、変動表示速度制御手段に含まれる変動表示速度変更手段により、所定条件の成立に基づき、複数の変動表示手段のうち少なくとも一つの変動表示手段の変動表示速度を通常の速度よりも低速に変更するので、初心者に不平等感等の不満感を与えることを防止できる。しかも、常に変動表示速度が低速であるのではないので、変動表示速度の低速化により遊技を迅速に進行できないといったような比較的熟練者にとっての不満を解消することができるし、通常速度(高速)において目的の図柄を停止することによる遊技者の達成感や充実感も与えることができる。
また、特別入賞に当選し、当該特別入賞の当選状態が保持されている場合に、所定の変動表示手段の変動表示速度を低速に変更するので、特別の図柄組合せ態様を簡単に形成できるようになるし、その低速化が特別の図柄組合せ態様の入賞に当選したことの遊技者への報知機能を兼ねることにもなる。また、上記入賞当選状態が保持されていない場合には変動表示速度は通常のままであるので不必要な変動表示速度の低速化により遊技の迅速な進行が妨げられてしまうことを防止できる。
また、変動表示速度変更手段は、抽選手段による抽選の結果、特別入賞に当選し、当該特別入賞の当選状態が保持された状態で、所定のゲームにおける遊技者のストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記特別の図柄組合せ態様を形成し得る特別図柄を、引き込み停止制御手段によって有効ライン上に引き込んで停止される所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定し、前記特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われていないと判定した場合に、次回のゲームにおいて所定の変動表示手段の変動表示速度を低速に変更するゲーム結果救済変動表示速度変更手段を含んでいるので、的確な狙いストップ操作を行えない遊技者をいち早く判断して、それらの遊技者でも容易に特別の図柄組合せ態様を停止できるようになる。また、ある程度の熟練者にとっては少々のストップ操作ミスでは低速にならない(即ち、所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内でのミスでは低速にならない)ので、遊技の迅速な進行の妨げになることがないし通常速度での目的の図柄の停止により達成感や充実感を得ることができる。
さらに、特別の図柄組合せ態様は2種類以上設定されて、前記ゲーム結果救済変動表示速度変更手段は、1ゲームの開始後、先に停止された変動表示手段に停止表示された特別図柄を前記判定の対象図柄として設定し、後にストップ操作された変動表示手段におけるストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記対象図柄として設定された特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定するので、遊技者の目押しに関する正確性を確実に判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施形態のスロットマシンの正面図である。
【図2】前面パネル2を開放したときの機体内部の構成を示す概略図である。
【図3】スロットマシン100に備わる遊技制御装置50の主要制御ブロック図である。
【図4】遊技制御装置50によって行われる遊技制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】各リールの外周面に表示された図柄列を示す図である。
【図6】本実施形態の入賞態様の種類を示す一覧図である。
【図7】遊技状態の遷移状況を示す概念図である。
【図8】BB中のゲーム進行状況を示す概念図である。
【図9】入賞フラグの成立に基づいてすべてのリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】入賞フラグの成立に基づいて任意のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】停止させたリールの個数に基づいて最後にストップ操作するリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】特別入賞のフラグ成立に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】所定の入賞フラグが成立した場合の当該入賞に対応する図柄の変動位置に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】リールが変動表示を開始してからの時間に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】特別入賞のフラグが成立してから実行されたゲーム数に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】特別入賞のフラグが成立した後の遊技者のリールストップ操作に基づいて所定のリールに対してリール回転速度を変更する際のリール回転速度変更処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】所定の入賞のフラグが成立した場合に引き込み制御が有効になる範囲を遊技者に報知する引き込み有効報知処理に関するフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体部
2 前面パネル
3 メダル払出機
4 リール装置
5 情報表示装置(引き込み有効報知手段)
6 スタートレバー
7 リール停止ボタン
8 払出表示部
9 マックスベットボタン
10 1ベットボタン
12 クレジット数表示部
13 ベットライン表示部
14 遊技状態表示部
15 メダル投入口
18 クレジット選択ボタン
19 化粧パネル
20 表示窓部
21 灰皿
22 傾斜台部
23 メダル貯留受皿
24 前面カバー部材
25 前面カバー部材
26 音出力部
35 表示制御装置
36 音制御装置
50 遊技制御装置(メイン制御手段、抽選手段、制御手段、変動表示速度変更手段)
60 演出制御装置(サブ制御手段)
100 スロットマシン

Claims (1)

  1. 複数の図柄を変動表示可能な複数の変動表示手段と、遊技者によるスタート操作に関連して入賞に当選したかを抽選する抽選手段と、該抽選手段による抽選結果と遊技者によるストップ操作に基づいて前記複数の変動表示手段の停止制御が可能な制御手段と、を備え、前記スタート操作により複数の変動表示手段の変動表示を開始させた後、ストップ操作により全ての変動表示手段の変動表示を停止させることで1ゲームが終了するように構成し、前記抽選手段の抽選結果により当選した入賞に対応する図柄組合せ態様が該1ゲーム終了時に前記複数の変動表示手段に停止表示された場合に当該入賞が成立して所定の遊技価値を付与するとともに、該入賞のうち特別入賞に当選して該特別入賞に対応する特別の図柄組合せ態様が停止表示された場合には他の入賞で付与される遊技価値よりも大きな遊技価値を付与するように構成されたスロットマシンにおいて、
    前記制御手段は、
    前記抽選手段による抽選の結果、所定の入賞に当選し、遊技者により変動表示中の変動表示手段のストップ操作が行われた場合に、有効ライン上にある図柄とそれ以降の所定コマ数の範囲内に、前記当選した入賞に対応した図柄組合せ態様を形成し得る図柄があるときに、当該図柄を前記有効ライン上に引き込んで停止させる引き込み停止制御手段と、
    前記複数の変動表示手段における変動表示速度を個別に制御可能な変動表示速度制御手段を備え、
    前記変動表示速度制御手段は、所定条件の成立に基づき、前記複数の変動表示手段のうち少なくとも一つの変動表示手段の変動表示速度を通常の速度よりも低速に変更する変動表示速度変更手段を含み、
    前記変動表示速度変更手段は、前記抽選手段による抽選の結果、前記特別入賞に当選し、当該特別入賞の当選状態が保持された状態で、所定のゲームにおける遊技者のストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記特別の図柄組合せ態様を形成し得る特別図柄を、前記引き込み停止制御手段によって有効ライン上に引き込んで停止される所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定し、前記特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われていないと判定した場合に、次回のゲームにおいて所定の変動表示手段の変動表示速度を低速に変更するゲーム結果救済変動表示速度変更手段を含み、
    前記特別の図柄組合せ態様は2種類以上設定され、
    前記ゲーム結果救済変動表示速度変更手段は、1ゲームの開始後、先に停止された変動表示手段に停止表示された特別図柄を前記判定の対象図柄として設定し、後にストップ操作された変動表示手段におけるストップ操作のタイミングに基づいて、当該ストップ操作が前記対象図柄として設定された特別図柄を前記所定コマ数の範囲の前後数コマの範囲内で停止可能なタイミングで行われたか否かを判定することを特徴とするスロットマシン。
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