JP3770258B2 - 複合機、ネットワークシステム、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

複合機、ネットワークシステム、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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本発明は、ダウンロードするなどして得たプログラムに従って処理を実行する複合機などの処理装置およびその制御方法などに関する。
近年、パーソナルコンピュータおよびワークステーションなどの装置だけでなく、様々な装置に高性能なAPI(Application Program Interface)を有するOS(Operating System)が採用されている。例えば、コピー、プリンタ、スキャナ、FAX、またはドキュメントサーバなどの機能を集約した複合機(MFP)などの装置にも、このようなOSが採用されている。
APIの性能が低かった頃は、これらの装置の機能拡張を行いまたは応用的な処理を行うためのプログラムを作成することは難しくかつ手間が掛かった。装置の構造を理解し、機械語などの言語を用いてプログラムをコーディングしなければならなかったからである。
しかし、高性能なAPIが採用されるようになってからは、予め用意されているAPI関数をコールするだけで種々の機能を呼び出して処理を行うことができるようになった。これにより、従来よりも容易にプログラミングが行われるようになった。
したがって、今後、これらの装置の機能拡張を行いまたは応用的な処理を行うためのプログラムおよびこれらのプログラムを作成し提供するサービス提供者が増えると予測される。このことは、ユーザにとって、装置をより便利に使用することができるようになるという利点があるが、その一方で、不正な処理を実行しユーザに損害をもたらす欠陥のあるプログラムや悪意のあるプログラムが流通しやすくなるという問題点もある。
また、システム管理者だけが入手して使用すべきである、重要なデータや装置のシステムの設定などを更新するプログラムも、容易に作成され流通されると予測される。そうすると、本来使用すべきでないユーザがこのようなプログラムを入手し、誤った操作を行って重要なデータを紛失したり装置を故障させたりしてしまうおそれがある。
このような問題点があるので、装置でプログラムを実行する際に、何らかのチェックを行う必要がある。
特許文献1に記載される発明は、端末装置にアプリケーションプログラムをダウンロードしようと際に、その端末装置のユーザが本人であるか否かの認証を行う。そして、認証されたときのみそのアプリケーションプログラムをダウンロードする。特許文献2、3に記載される発明も、特許文献1に記載される発明と同様に、ユーザが本人であると認証されたときに、ダウンロードなど所定の処理を実行する。
ところが、これらの従来の発明は、いずれも、プログラムを使用するユーザが本人であるか否かのチェック(認証)をプログラムの提供者が行っているに過ぎない。ユーザ側の装置では、実行しようとするプログラムが不正な動作をするか否かについて知ることはできない。
特開2002−169621号公報 特開2002−132726号公報 特開2001−103270号公報
本発明は、上述の問題点に鑑み、プログラムを実行する際に処理装置において不正な処理が行われるのを防止することを目的とする。
本発明に係る複合機は、スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する複合機であって、前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を記憶する使用許否情報記憶手段と、ユーザが前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別する使用許否判別手段と、前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると前記使用許否情報記憶手段によって判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明に係るネットワークシステムは、スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する1台または複数台の複合機とサーバとがネットワークを介して互いに接続されるように構成されたネットワークシステムであって、前記サーバには、前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を記憶する、使用許否情報記憶手段と、要求されたユーザの前記使用許否情報を要求元の前記複合機に送信する送信手段と、が設けられ、前記複合機には、当該複合機のユーザの前記使用許否情報を前記サーバより取得する使用許否情報取得手段と、当該複合機のユーザが前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを、前記使用許否情報取得手段によって取得された当該ユーザの前記使用許否情報に基づいて判別する使用許否判別手段と、前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると前記使用許否情報記憶手段によって判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、制御手段と、が設けられ、てなることを特徴とする。
本発明に係る制御方法は、スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する複合機を制御する制御方法であって、前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を予め使用許否情報記憶手段に記憶させておき、前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を当該複合機のユーザより受け付け、前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別し、前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、ことを特徴とする。
本発明に係る制御プログラムは、スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を備えた複合機に用いられる制御プログラムであって、前記複合機に、前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、前記複合機のユーザの使用の許否を示す、使用許否情報を取得する処理と、前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を前記ユーザより受け付ける処理と、前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が前記ユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別する処理と、前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を行わないように前記処理手段を制御する処理と、を実行させることを特徴とする。
前記使用許否情報記憶手段を、当該複写機とは別の装置に設けてもよい。
本発明によると、プログラムを実行する際に複合機において不正な処理が行われるのを防止することができる。
図1はプログラム共用システム100の全体構成の例を示す図、図2は複合機1のハードウェア構成の例を示す図、図3は複合機1の機能的構成の例を示す図、図4はプログラムサーバ3の機能的構成の例を示す図、図5は認証サーバ2の機能的構成の例を示す図、図6は使用許否情報75の内容の例を示す図、図7はメニュー選択画面HG1の例を示す図、図8は処理中止通知画面HG2の例を示す図、図9は処理続行選択画面HG3の例を示す図である。
プログラム共用システム100は、図1に示すように、複合機1、認証サーバ2、およびプログラムサーバ3などによって構成される。これらの装置は、ネットワーク4を介して互いに接続可能である。プログラム共用システム100の中に複合機1およびプログラムサーバ3を複数台設けることもできる。ネットワーク4として、インターネット、イントラネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。通信プロトコルとして、TCP/IP、FTP、またはHTTPなどが用いられる。
複合機1は、複写機、プリンタ、スキャナ、FAX、またはドキュメントサーバなどの機能を集約した装置であり、MFP(Multi Function Peripherals)と呼ばれることもある。この複合機1は、図2に示すように、CPU1a、RAM1b、ROM1c、制御用回路1d、不揮発性メモリ1e、磁気記憶装置(HDD)1f、印刷装置1g、スキャナ1h、タッチパネル1j、および通信装置1kなどによって構成される。
通信装置1kは、認証サーバ2、プログラムサーバ3、またはプログラム共用システム100の外部のFAX端末またはパーソナルコンピュータなど(以下、「外部端末装置6」と記載する。)とデータのやり取りを行うための装置である。制御用回路1dは、複合機1を構成するこれらの各部の制御を行うための回路である。
不揮発性メモリ1eは、EEPROMまたはフラッシュメモリなどのように書換え可能であってかつ不揮発性のメモリである。ROM1cは、読出し専用のメモリである。一般に、ROMは不揮発性メモリに含まれるが、本実施形態では、EEPROMまたはフラッシュメモリなどとROMとを区別し、前者を「不揮発性メモリ1e」と記載し後者を「ROM1c」と記載する。
磁気記憶装置1fには、図3に示すような処理実行部101、APIコール制御部102、API管理部103、プログラム取得部104、使用許否情報取得部105、使用許否情報データベース106、およびユーザ確認部107などの各機能を実現するためのプログラムおよびデータが、OS(オペレーティングシステム)としてインストールされている。つまり、これらの機能によって、複合機1の中核的な部分であるMFPコア部12が形成される。
その他、磁気記憶装置1fには、アドレス帳データベースDB1、画像データベースDB2、および課金情報データベースDB3などが記憶されている。アドレス帳データベースDB1には、複合機1を使用するユーザMUまたはその取引相手などの氏名、会社名、住所、電話番号、FAX番号、または電子メールアドレスなどを示す個人情報72が格納される。画像データベースDB2には、外部端末装置6より受信した画像データまたはスキャナ1hで読み取った画像データなどが格納される。課金情報データベースDB3には、複合機1の使用に対する課金処理に必要な情報、例えば、ユーザMUごとの複合機1の使用状況などに関する情報が格納される。
磁気記憶装置1fに記憶されているこれらのプログラムまたはデータの一部または全部を、ROM1cまたは不揮発性メモリ1eに記憶させておいてもよい。または、図3に示す機能の一部または全部を、プロセッサ(制御用回路1d)によって実現するようにしてもよい。これらのプログラムまたはデータは必要に応じてRAM1bにロードされ、CPU1aによってプログラムが実行される。
プログラムサーバ3は、図4に示すような外部通信部301、データ管理部302、およびプログラムデータベース303などによって構成され、複合機1によって実行可能なアプリケーションプログラム(以下、単に「プログラムPG」と記載する。)を記憶し、複合機1からの要求に応じてネットワーク4を介してプログラムPGを付与する処理を行う。プログラムサーバ3は、複合機1の製造元(メーカ)、その代理店(ディーラ)、またはいわゆるサードパーティなどによって運営される。
作成者CRは、作成したプログラムPGを複合機1のユーザMUに使用してもらいたい場合は、ネットワーク4を介してそのプログラムPGをプログラムサーバ3にアップロードすることにより公開する。複合機1のユーザMUは、プログラムサーバ3にアクセスし、そのプログラムPGを複合機1にダウンロードして使用することができる。
認証サーバ2は、図5に示すような外部通信部201、データ管理部202、および使用許否情報データベース203などによって構成され、使用許否情報75の管理を行っている。認証サーバ2は、複合機1のメーカが運営してもよいし、複合機1の管理者が運営してもよい。使用許否情報75の内容については、後に説明する。
認証サーバ2およびプログラムサーバ3として、FTPサーバまたはHTTPサーバなどのデータ送信の機能を有するサーバ機が用いられる。
以下、図3〜図5に示す複合機1、認証サーバ2、およびプログラムサーバ3の各部について説明する。
図3の処理実行部101は、メモリ制御部121、不揮発性メモリ制御部122、タッチパネル制御部123、スキャナ制御部124、外部通信部125、画像制御部126、HDD制御部127、エンジン制御部128、およびジョブ管理部129などによって構成され、複合機1を構成するハードウェアの制御および画像処理などを行う。
メモリ制御部121は、RAM1b(図2参照)の制御を行う。例えば、RAM1bへのデータの書込み、RAM1bに格納されているデータの読出し、およびメモリ空間の管理などを行う。不揮発性メモリ制御部122は、不揮発性メモリ1eへのデータの書込みおよびROM1cまたは不揮発性メモリ1eに格納されているデータの読出しなどを行う。
タッチパネル制御部123は、例えば図7、図8、図9に示すような操作画面または設定画面などの表示およびユーザMUが触れたタッチパネル1jの位置の判別などを行う。つまり、ユーザインタフェースに関する処理を行う。
スキャナ制御部124は、原稿台にセットされた原稿の画像をスキャナ1hに読み取らせるなど、スキャナ1hを制御して画像データを取得するための処理を行う。外部通信部125は、通信装置1kを制御し、認証サーバ2、プログラムサーバ3、または外部端末装置6などとデータの送受信を行うための処理を行う。
画像制御部126は、外部端末装置6などから取得された画像データ、磁気記憶装置1fに記憶されている画像データ、またはスキャナ1hによって読み取られた画像の画像データなどに対して、解像度の変更、画像サイズの拡大または縮小、色補正、傾き補正、裏写補正、または網点補正などの画像処理を行う。
HDD制御部127は、磁気記憶装置1fに記憶されているプログラムおよびデータを読み出し、または取得されたプログラムおよびデータを磁気記憶装置1fの所定の領域(データベースまたはディレクトリなど)に格納する処理を行う。
エンジン制御部128は、スキャナ1hまたは通信装置1kによって取得された画像データまたは画像制御部126によって画像処理が施された画像データなどに基づいて画像の印刷を行うように印刷装置1gを制御する。
ジョブ管理部129は、複合機1において生じたジョブを処理する順序などの管理を行う。ジョブの種類として、例えば、データをFAXまたは電子メールなどによって外部端末装置6に送信するジョブ、画像データに基づいて印刷を行うジョブ、原稿のスキャンを行うジョブなどがある。
API管理部103は、処理実行部101を構成する各部、プログラム取得部104、使用許否情報取得部105、およびの使用許否情報データベース106が有する各機能を呼び出すためのAPI(Application Program Interface)の管理を行う。API管理部103は、これらの機能の内容をそれぞれ関数(ファンクション)として定め、「GetAddressItem()」のような関数名を付して管理を行っている。以下、このような関数を「API関数」と記載する。
複合機1には、磁気記憶装置1fへのデータの書込み、ステータスの取得、アドレス帳(個人情報72)の取得、個人情報72などのデータの磁気記憶装置1fへの書込み、管理者用の設定データの取得、FAXの送信、電子メールの送信、プリントジョブの制御、およびデータのダウンロードなどの処理を行うための多数のAPI関数が用意されている。
作成者CRは、このAPIを使用してプログラムPGの作成を容易に行うことができる。すなわち、呼び出したい(コールしたい)機能がある場合は、その機能に対応するAPI関数をプログラムPGの中に記述すればよい。この場合に、必要に応じてAPI関数の括弧内にパラメータを記述することができる。
図5の使用許否情報データベース203には、プログラム共用システム100の中に設けられた複合機1を使用するユーザMUごとの使用許否情報75(751、752、…)が格納されている。この使用許否情報75は、図6に示すように、ユーザ情報75a、使用可能デバイス情報75b、および使用可能プログラム情報75cなどによって構成される。
使用許否情報75のユーザ情報75aには、そのユーザMUのユーザ名、そのユーザMUを識別するユーザID、およびそのユーザMUが正規のユーザであるか否かの認証を行う際に用いるパスワードが含まれる。使用可能デバイス情報75bは、プログラム共用システム100の中に設けられた複合機、パーソナルコンピュータ、またはワークステーションなどの装置(デバイス)のうち、ユーザMUが使用することができるものを示している。
使用可能プログラム情報75cは、これらのデバイスで実行可能なプログラムPGのうち、そのユーザMUが使用することができるプログラムのプログラム名(以下、「使用可能プログラム」と記載することがある。)を示している。さらに、使用可能プログラム情報75cは、そのユーザMUがその使用可能プログラムを使用するに当たって使用すること(呼び出すこと)ができる機能のAPI関数の一覧を使用可能APIリストULとして示している。つまり、この使用可能プログラム情報75cによると、たとえ、使用しようとするプログラムPGがそのユーザMUに許可されていたとしても、使用可能APIリストULに含まれないAPI関数に基づいて処理が実行されようとすると、そのプログラムPGに基づく処理が途中で中止されることになる。
使用許否情報75の設定は、複合機に関する技術やセキュリティなどに詳しい者(例えば、複合機1の管理者)が行うのが望ましい。使用許否情報75のないユーザMUは、複合機1の管理者などに対して、自分の氏名などを伝え、使用許否情報75を発行して使用許否情報データベース203に登録してもらうように要求する。要求された管理者は、ユーザMUの技術的知識や信頼性などに応じてそのユーザMUに対して与えるアクセス権を決定し、使用許否情報75の使用可能デバイス情報75bおよび使用可能プログラム情報75cの設定を行う。
使用許否情報取得部105は、複合機1を使用するユーザMUの使用許否情報75を認証サーバ2より取得し、これを使用許否情報データベース106に格納する処理を行う。使用許否情報75の取得は、次のような手順で行われる。複合機1を使用するユーザMUは、まず、図2のタッチパネル1jに表示されたログオン画面に対して自分のユーザIDおよびパスワードを入力する。入力されたユーザIDおよびパスワードは認証サーバ2に送信され、これにより使用許否情報75の要求がなされる。
すると、認証サーバ2において、図5のデータ管理部202は、使用許否情報データベース203に格納されている使用許否情報75の中からそのユーザIDおよびパスワードと一致するユーザ情報75aを有するものを抽出する。抽出された使用許否情報75の使用可能デバイス情報75bの中に要求元の複合機1のデバイス名が示されているか否かをチェックする。そして、そのデバイス名が示されている場合は、外部通信部201は、抽出された使用許否情報75を要求元の複合機1に送信する。これにより、ユーザMUの複合機1へのログオンが完了する。
使用許否情報75が抽出されなかった場合またはその複合機1のデバイス名が示されていなかった場合は、そのユーザMUに複合機1の使用権限が与えられていない旨を通知する。この場合は、ユーザMUは複合機1にログオンすることができず、複合機1の使用が認められない。
図4のプログラムサーバ3のプログラムデータベース303には、作成者CRが作成したプログラムPGがプログラムファイル73として格納されている。これらのプログラムPGは、複合機1にダウンロードされて使用される。
図3のプログラム取得部104は、必要に応じてプログラムサーバ3よりプログラムPGをダウンロードし、RAM1b、不揮発性メモリ1e、または磁気記憶装置1fなどの記憶媒体に格納する処理を行う。例えば、複合機1を拡張する場合に、そのための新たなプログラムPGをプログラムサーバ3よりダウンロードする。
または、複合機1のユーザMUが図7のメニュー選択画面HG1の中から所望する処理(ジョブの種類)に対応するボタンをタッチして選択したときに、その処理を実行するために必要なプログラムPGが複合機1に保存されていなければ、これをプログラムサーバ3よりダウンロードする。このために、各ボタンには、それに対応する処理を実行するために必要なプログラムPGの保存場所(複合機1内のディレクトリまたはプログラムサーバ3のURLなど)およびプログラムPGに係るプログラムファイル73のファイル名が対応付けられている。各ボタンの枠内には、そのボタンが選択されたときに起動されるプログラムPGをユーザが識別できるように、「FAX送信」のような処理内容の簡単な説明またはプログラム名が表示される。
メニュー選択画面HG1に表示されるボタンは、ログオンしたユーザMUに対して使用が許可されているプログラム(図6の使用可能プログラム情報75c参照)に対応するものだけである。許可されていないプログラムに対応するボタンは表示されない。
複合機1では、ログオンしたユーザMUが図7のメニュー選択画面HG1よりいずれかのボタンを選択すると、そのボタンに対応する処理のためのプログラムPGが実行される。ログオンできなかったユーザMUは、複合機1に処理を実行させることはできない。プログラムPGに基づく処理は、次のような手順で行われる。
図3のAPIコール制御部102は、これから起動しようとするプログラムPGのプログラム名が、ユーザMUの使用許否情報75の中に示されているか否かをチェックする。示されていない場合は、ユーザMUにはそのプログラムPGの使用権限が与えられていないものとして、そのプログラムPGの起動を行わない。示されている場合は、そのプログラムPGに記述されているコードに基づいて順次処理を実行する。なお、メニュー選択画面HG1には、使用可能なプログラムPGのボタンだけが表示されるので、係るチェックを省略してもよい。
APIコール制御部102は、プログラムPGに基づく一連の処理中に、次の実行しようとする処理のコード(処理コード)がAPI関数である場合は、そのAPI関数がそのユーザMUに対して使用が許可されているか否かをチェックする。具体的には、そのユーザMUの使用許否情報75内のそのプログラムPGの使用可能APIリストULの中に、そのAPI関数が示されているか否かをチェックする。
許可されている場合すなわちそのAPI関数が示されている場合は、APIコール制御部102は、そのAPI関数に対応する機能をコールして所定の処理を実行するようにAPI管理部103に対して指令を与える。API管理部103は、係る指令および必要に応じて指定されたパラメータに基づいて処理実行部101を制御する。
許可されていない場合は、そのAPI関数をコールせず、そのプログラムPGによる処理を中止する。そして、許可されていない不正な処理を実行しようとした旨のエラーメッセージを、図8に示す処理中止通知画面HG2のように、タッチパネル1jに表示させる。または、係るAPI関数に対応する機能を呼び出して処理を継続してもよいか否かをユーザMUに選択させるようにしてもよい。
次の処理コードがAPI関数でない場合は、APIを介さずに直接複合機1の各部に指令が与えられる。このようにして、図2に示す複合機1の各ユニットによる処理が行われる。
API関数に対応する機能をコールして処理を実行する際に、所定のデータを更新しまたは所定の記憶領域にデータを追加する必要が生じることがある。例えば、アドレス帳(個人情報72)の内容を修正しまたは削除し、またはアドレス帳データベースDB1に個人情報72を追加する場合などである。このような場合は、ユーザ確認部107は、更新などの処理を行ってもよいか否かをユーザMUに対して確認する。
すなわち、図9に示すような処理続行選択画面HG3をタッチパネル1j(図2参照)に表示させる。そして、「続行」ボタンが選択された場合は、更新などの処理を行うようにAPI管理部103に指令する。「破棄」ボタンが選択された場合は、プログラムPGに基づく処理を中止する。または、その更新などの処理をスキップし、残りの処理を継続する。
図10はプログラムPGを実行する際のプログラム共用システム100の処理の流れの例を説明するフローチャート、図11は使用許否情報の取得処理の流れの例を説明するフローチャート、図12はプログラムの準備処理の流れの例を説明するフローチャート、図13はAPI処理の流れの例を説明するフローチャート、図14はプログラムファイル73の構成およびアドレス帳管理プログラムの処理内容の例を示す図、図15はプログラムファイル73の構成および画像処理プログラムの処理内容の例を示す図である。なお、図10〜図13に示す各処理は、各装置の磁気記憶装置またはROMなどに格納されたプログラムをCPUにより実行することによって実現される。
次に、プログラムPGに基づいて処理を実行する際のプログラム共用システム100の各装置の処理の流れを、フローチャートを参照して説明する。
ユーザMUは、これから使用する複合機1に対して自分のユーザIDおよびパスワードを入力する(#1)。複合機1は、そのユーザMUの使用許否情報75を図11に示す手順で取得する(#2)。
図11において、複合機1は、入力されたユーザIDおよびパスワードを認証サーバ2に対して送信し、使用許否情報75を要求する(#21)。認証サーバ2は、送信されてきたユーザIDと同じユーザIDを有する使用許否情報75を使用許否情報データベース203(図5参照)より検索し抽出する(#22)。
使用許否情報75が抽出された場合は(#23でYes)、送信されてきたパスワードと抽出された使用許否情報75に示されるパスワードとが一致するか否か、および要求元の複合機1のデバイス名がその使用許否情報75の使用可能デバイス情報75bに示されているか否かを判別する(#24)。パスワードが一致しかつデバイス名が示される場合は(#24でYes)、そのユーザMUが正しいユーザでありかつ複合機1の使用権限を有するものであると認証し、その使用許否情報75を要求元の複合機1に送信する(#25)。複合機1は、送信されてきた使用許否情報75を図3の使用許否情報データベース106に格納(配置)する(#26)。これにより、ユーザMUのログオンが完了する。
使用許否情報75が抽出されなかった場合(#23でNo)、パスワードが一致しなかった場合、または複合機1のデバイス名が示されていなかった場合は(#24でNo)、認証サーバ2は、ユーザMUに対して複合機1の使用権限が与えられていない旨を複合機1に通知する。複合機1は、その旨をタッチパネル1j(図2参照)に表示する(#27)。ユーザMUは、複合機1にログオンすることができず、複合機1を使用することができない。
図10に戻って、複合機1は、ログオンしたユーザMUの使用許否情報75に基づいて、そのユーザMUが使用可能な処理(ジョブの種類)の一覧をメニュー選択画面HG1(図7参照)として表示する。この中から所望のボタンが選択されると(#3)、1つのジョブが発生し、そのジョブの処理を実行するのに必要なプログラムPGを、図12に示すような手順で取得する(#4)。
図12において、複合機1は、すでに必要なプログラムPGを磁気記憶装置1fまたは不揮発性メモリ1eなどに有している場合は(#41でYes)、これらの記録媒体からプログラムPGを読み出す(#42)。記録媒体に必要なプログラムPGが保存されていない場合は(#41でNo)、プログラムサーバ3に対してそのプログラムPGを要求し(#43)、ダウンロードする(#44)。
図10に戻って、複合機1は、プログラムPGおよびそのプログラムPGの使用可能APIリストULを図2のRAM1bにロードするなどして、ユーザMUが所望する処理を開始するための初期化を行う(#5)。ユーザMUは、必要に応じて詳細な設定を行う(#6)。例えば、コピーの枚数、FAXの送信先、または画像サイズの拡大率などについて設定する。
プログラムPGに記述されている最初の処理コードがAPI関数であるか否かを判別する(#7)。
API関数でない場合は(#7でNo)、APIを介さずにすなわちAPIコールを行わずに、処理コードで指示される通りの処理を実行するように複合機1の各部に対して直接的に指令する(#9)。API関数である場合は(#7でYes)、APIを介して図13に示すような手順で処理を行う(#8)。
図13において、使用許否情報75(図6参照)内のそのプログラムPGについての使用可能APIリストULの中にそのAPI関数が示されているか否かを検索する(#81)。
そのAPI関数が示されている場合はそのAPI関数の使用が許可されているものと判別し(#82でYes)、そのAPI関数に対応する機能を呼び出して処理を実行するためのAPIコールを行う(#86)。ただし、そのAPI関数が所定のデータを更新しまたは所定の記憶領域にデータを追加する機能を呼び出すものである場合は(#83でYes)、APIコールを行う前に予め、図9に示す処理続行選択画面HG3を表示してユーザMUに処理の実行の可否の確認を求める(#84)。そして、「続行」ボタンが押された場合に(#85でYes)、APIコールを行う(#86)。「破棄」ボタンが押された場合は(#86でNo)、プログラムPGに基づく処理を中止し(#88)、その旨を図8の処理中止通知画面HG2のように表示する(#89)。または、そのAPI関数に基づく処理をスキップし、残りの処理コードに基づいて処理を継続するようにしてもよい。
一方、使用可能APIリストULの中にそのAPI関数が示されていない場合は(#82でNo)、そのAPI関数の使用が許可されていないものと判別し、プログラムPGに基づく処理を中止する(#87)。この場合に、ユーザMUの指示に従って、強制的にその処理を実行するようにしてもよいし(#86)、これをスキップして残りの処理コードに基づいて処理を継続するようにしてもよい。
図10に戻って、プログラムPGに記述される2番目以降の処理コードについても、全処理が完了するまで(#10でYes)、上に説明した手順で順次処理を行う。
図13で説明した手順によると、図14に示すプログラムPG1および図15に示すプログラムPG2は、次のように実行される。なお、図14および図15において、処理を示す枠として実線の枠と点線の枠とがあるが、前者はその処理を実行するための処理コードがAPI関数を使用してコーディングされていることを意味し、後者はAPI関数を使用することなくその処理を実行するためのコーディングが行われていることを意味する。
図14に示すプログラムPG1は、アドレス帳データベースDB1(図2参照)に格納されている個人情報72すなわちアドレス帳を管理するアドレス帳管理プログラムである。このプログラムPG1によると、ユーザMUが指定した個人情報72を外部端末装置6に送信する処理および外部端末装置6より受信した個人情報72をアドレス帳データベースDB1に追加する処理を行うことができる。
複合機1のユーザMUが、ある人物の個人情報72を外部端末装置6に送信するように依頼されたとする。ユーザMUは、図7のメニュー選択画面HG1の中から送信処理に対応するボタン(例えば、「データ転送」ボタン)をタッチしてプログラムPGを起動させ、その人物の名前および外部端末装置6の電子メールアドレスまたはネットワーク上のアドレスなどを指定する。すると、複合機1は、プログラムPGに従って、次のように処理を行う。
抽出処理のAPI関数に対応する機能をコールし、アドレス帳データベースDB1よりその人物の個人情報72を抽出する(#101)。次に変換処理を実行し、抽出された個人情報72を、複合機1で採用されるフォーマット(以下、「標準フォーマット」と記載する。)から相手先に対応したフォーマット(例えば、表計算ソフトのフォーマットなど)に変換する(#102)。ただし、この処理は、点線の枠で示されている(すなわちAPI関数に依らない)ので、APIを介さずに行われる。そして、送信処理のAPI関数に対応する機能をコールし、変換された個人情報72を外部端末装置6に送信する(#103)。
また、個人情報72が複合機1に送信されてくると、受信処理のAPI関数に対応する機能をコールし、これを所定の記憶領域に格納する(#104)。受信した個人情報72が標準フォーマットでない場合は、逆変換処理を実行し、標準フォーマットに変換する(#105)。そして、書込み処理のAPI関数に対応する機能をコールし、必要に応じて逆変換処理が施された個人情報72を、アドレス帳データベースDB1に登録する(#106)。ただし、登録の前に、図9に示す処理続行選択画面HG3を表示し、登録を行ってもよいか否かの確認をユーザMUに対して求める(図13の#84、#85に対応)。
図15に示すプログラムPG2は、端末装置より画像データを受信し画像処理などを行う画像処理プログラムである。プログラムPG2の起動中に、画像ファイルが複合機1に送信されてくると、受信処理のAPI関数に対応する機能をコールし、これを所定の記憶領域に格納する(#111)。
その画像ファイルが複合機1に対応していないフォーマット(例えば、JPEGまたはPDFなど)である場合は、変換処理を実行し、標準フォーマット(例えばPCLなどのページ記述言語のフォーマット)に変換する(#112)。画像生成処理のAPI関数に対応する機能をコールし、画像ファイルをビットマップのデータに変換する(#113)。出力モードとして「印刷」が設定されている場合は、印刷処理のAPI関数に対応する機能をコールし、ビットマップのデータに基づいて画像を用紙に印刷する(#114)。出力モードとして「HDD」が設定されている場合は、書込み処理のAPI関数に対応する機能をコールし、ビットマップのデータを磁気記憶装置1fの画像データベースDB2(図2参照)に保存する(#115)。ただし、画像データベースDB2への保存の前に、登録を行ってもよいか否かの確認をユーザMUに対して求める(図13の#84、#85に対応)。
図14および図15の各処理のうち、API関数に対応する機能をコールするものについては、その処理の実行前に、不正な処理でないか否かのチェックを行う(図13の#82に対応)。
本実施形態によると、使用許否情報75によってユーザのレベルに応じたプログラムPGおよび複合機1の使用の制限を行うことにより、複合機1において不正な処理が行われるのを防止することができる。さらに、プログラムPGの実行中にユーザに対して許可されないコードが見つかった場合は、処理を中止または中断する。よって、不正な処理が行われるのをより確実に防止することができる。
本実施形態では、図6に示す使用可能プログラム情報75cには、ユーザMUに対して使用(呼出し)を許可する機能のAPI関数を記述(設定)したが、使用を禁止する機能のAPI関数を記述するようにしてもよい。または、使用を許可する機能、ユーザが呼び出してもよいと指示した場合に使用できる機能、およびユーザの意思に関わらず使用を禁止する機能、などの種類に各機能を分類することによって、許否の設定を行ってもよい。
プログラムPGに不正なコードすなわち作成者CRに対して許可されていない機能を呼び出すAPI関数が含まれていないかどうかのチェックを、プログラムPGに含まれるコードごとの処理の前に行うのではなく、プログラムPGの起動前に一括して行うようにしてもよい。または、コードごとの処理の前およびプログラムPGの起動前の両方においてチェックを行うようにしてもよい。
本実施形態では、図6に示すように使用可能APIリストULをプログラムPGごとに設けたが、1つの使用可能APIリストULを複数のプログラムPGで共用するようにしてもよい。プログラム共用システム100を使用するユーザMUのうち、使用可能なプログラムPG、これらのプログラムPGの中の使用可能なAPI関数、および使用可能なデバイスが互いに同じである複数のユーザMUについては、1つの使用許否情報75を共用するようにしてもよい。
本実施形態では、図7のメニュー選択画面HG1には、ログオンしたユーザに許可されていないプログラムPGを起動するためのボタンも表示しないようにしたが、これを表示するようにしてもよい。この場合は、係るボタンはグレー表示し、係るボタンが選択されてもそのプログラムPGの使用権限(実行権限)がない旨を出力して知らせるようにする。使用権限の有無は、そのユーザの使用許否情報75によって判別することができる。
使用許否情報75は、XML(Extensible Markup Language)などの言語によって記述するようにしてもよい。または、MIB(Management Information Base)に登録しておいてもよい。
図14および図15に示すプログラムPG1、PG2以外のプログラムPGに従って処理を行う複合機1にも、本発明を適用することができる。
例えば、多数の勤労者が仕事のために集まる場所(企業またはテナントビルなど)の共用スペースに設置する複合機1の場合は、次のようにして本発明を適用することができる。
複合機1に、複合機1の使用料の課金処理を行うための様々な機能(ファンクション)を呼び出すことができるAPIを設けておく。すなわち、コピーの枚数、FAXの送信回数、またはスキャナの使用回数などのカウント数(カウンタ値)をユーザまたはその所属ごとに図2の課金情報データベースDB3に記録するAPI関数、課金情報データベースDB3の内容を参照するAPI関数、カウントを行う際のルールを参照するためのAPI関数、取得したカウンタ値を外部の課金サーバ5(図1参照)に送信するAPI関数、および各ユーザが複合機1を使用した際に発生したジョブにどのような設定がなされていたのか(例えば、両面印刷、2in1(ツー・イン・ワン)印刷、カラー印刷など)を示す設定値またはページごとの情報などを取得するためのAPI関数などを、予め定義しておく。
複合機1のメーカまたはディーラは、このようなAPIを用いて新たな拡張機能を実現するためのプログラムPGを作成し、または配付済みのプログラムPGを改良しまたはバグを修正し、プログラムサーバ3でそのプログラムPGを公開することによって、複合機1の販売先(顧客)に提供する。例えば、参照したカウンタ値に基づいてユーザごとの使用状況のリストの作成を行い、作成したリストを一定間隔で(例えた一週間ごとに)企業の総務部門またはテナントビルの管理人などの課金サーバ5に送信するなどの処理を行うためのプログラムPGを提供する。一方、複合機1の管理者は、各ユーザの使用許否情報75をそのユーザの技術力、信頼性、または仕事上のポジションなどに応じて設定し直す。
APIを有する装置であれば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話端末、およびインターネット機能を有する家庭用電化製品(いわゆる情報家電)など、複合機(MFP)以外の装置にも本発明を適用することも可能である。
その他、プログラム共用システム100、複合機1、認証サーバ2、プログラムサーバ3の全体または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、オペレーティングシステムを有する装置においてソフトウェア(プログラム)による機能拡張を安全に行うために特に有効に用いられる。
プログラム共用システムの全体構成の例を示す図である。 複合機のハードウェア構成の例を示す図である。 複合機の機能的構成の例を示す図である。 プログラムサーバの機能的構成の例を示す図である。 認証サーバの機能的構成の例を示す図である。 使用許否情報の内容の例を示す図である。 メニュー選択画面の例を示す図である。 処理中止通知画面の例を示す図である。 処理続行選択画面の例を示す図である。 プログラムを実行する際のプログラム共用システムの処理の流れの例を説明するフローチャートである。 使用許否情報の取得処理の流れの例を説明するフローチャートである。 プログラムの準備処理の流れの例を説明するフローチャートである。 API処理の流れの例を説明するフローチャートである。 プログラムファイルの構成およびアドレス帳管理プログラムの処理内容の例を示す図である。 プログラムファイルの構成および画像処理プログラムの処理内容の例を示す図である。
符号の説明
1 複合機
2 認証サーバ(サーバ)
75 使用許否情報
100 プログラム共用システム(ネットワークシステム)
102 APIコール制御部(使用許否判別手段)
103 API管理部(制御手段)
105 使用許否情報取得部(使用許否情報取得手段)
106 使用許否情報データベース(使用許否情報記憶手段)
107 ユーザ確認部(選択受付手段)
121〜129 処理手段
1j タッチパネル(指定受付手段、表示手段、選択受付手段)
201 外部通信部(送信手段)
202 データ管理部(使用許否判別手段)
203 使用許否情報データベース(使用許否情報取得手段)

Claims (4)

  1. スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する複合機であって、
    前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を記憶する、使用許否情報記憶手段と、
    ユーザが前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を受け付ける指定受付手段と、
    前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別する使用許否判別手段と、
    前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると前記使用許否情報記憶手段によって判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、制御手段と、
    を有することを特徴とする複合機。
  2. スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する1台または複数台の複合機とサーバとがネットワークを介して互いに接続されるように構成されたネットワークシステムであって、
    前記サーバには、
    前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を記憶する、使用許否情報記憶手段と、
    要求されたユーザの前記使用許否情報を要求元の前記複合機に送信する送信手段と、が設けられ、
    前記複合機には、
    当該複合機のユーザの前記使用許否情報を前記サーバより取得する使用許否情報取得手段と、
    当該複合機のユーザが前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を受け付ける指定受付手段と、
    前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを、前記使用許否情報取得手段によって取得された当該ユーザの前記使用許否情報に基づいて判別する使用許否判別手段と、
    前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると前記使用許否情報記憶手段によって判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、制御手段と、が設けられ、
    てなることを特徴とするネットワークシステム。
  3. スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を有する複合機を制御する制御方法であって、
    前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すため各コードについての、ユーザごとの使用の許否を示す、使用許否情報を予め使用許否情報記憶手段に記憶させておき、
    前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を当該複合機のユーザより受け付け、
    前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が当該指定を行ったユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別し、
    前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を中止するように前記処理手段を制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  4. スキャン、印刷、コピー、FAXの送受信、ファイルの送受信、およびドキュメント管理をそれぞれ行う複数の処理手段のうち少なくとも2つの処理手段を備えた複合機に用いられる制御プログラムであって、
    前記複合機に、
    前記処理手段に処理を実行させるためのプログラムの中に記述される、前記処理手段が有する機能を呼び出すための各コードについての、前記複合機のユーザの使用の許否を示す、使用許否情報を取得する処理と、
    前記処理手段に対して実行させたい処理の指定を前記ユーザより受け付ける処理と、
    前記指定に係る処理を前記処理手段に実行させるための前記プログラムに含まれるコードの使用が前記ユーザに対して認められているか否かを前記使用許否情報に基づいて判別する処理と、
    前記プログラムに含まれるコードの使用が認められていると判別された場合は当該コードに対応する前記機能を呼び出して処理を実行するように前記処理手段を制御し、認められていないと判別された場合は当該プログラムに基づく処理を行わないように前記処理手段を制御する処理と、
    実行させるための制御プログラム。
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