JP3712382B2 - W−cdma方式におけるプロファイル作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)方式におけるプロファイル作成方法に関し、特に携帯電話機(移動機)と基地局との同期をとるためのプロファイル作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなW−CDMA方式における複数の基地局と複数の移動機は互いに非同期であるので、1つの移動機(移動局)が最適な基地局と接続されるためには、基地局の探索、すなわちそれらの同期をとる事から開始される。このW−CDMA方式では、移動機による基地局の探索の際、基地局との同期をとる為に、各移動機はプロファイルの作成を行っている。
【0003】
図10は一般的な基地局,移動機間で転送されるデータのフレーム,スロット,シンボルのフォーマット図である。図10に示すように、このデータフォーマットは、1フレームが10ms、2フレームで送信タイムインターバル(TTI)20msを形成しているデータ(フレーム数は全体で4096個)である。また、1フレーム(例えば、#0)は15個のスロットからなり、1スロットは10個のシンボルから形成される。なお、1スロットは667μs、2560チップであり、1シンボルは67μs、256チップである。
【0004】
基地局、移動機の同期をとるにあたっては、このようなフォーマットで送信されてくる初期同期チャネル(P−SCH)を使用する。このP−SCHは、基地局、移動局の同期をとるための物理チャネルであり、全基地局から同一フォーマットで、同一拡散コードの初期同期コード(PSC)で拡散されている。また、PSCは256チップコードであり、全基地局および全スロットの同期チャネル(SCH)において同一である。
【0005】
また、実際には、各スロットの先頭シンボル(256チップ)のみが送信される。上述した初期同期チャネル(P−SCH)は、それぞれが直交しているIチャネルとQチャネルが存在し、同一コードで拡散されており、同一データを送信している。
【0006】
図11は図10におけるデータフォーマットを用い、基地局とのスロット同期をとるためのタイミングとノルム値の相関図である。図11に示すように、ある移動局と通信可能な基地局が存在した場合、上述したデータフォーマットを用い、1スロット区間(10シンボル×256チップ)の逆拡散を行う。その基地局と同期がとれているチップタイミングで逆拡散を行った場合のみ、Iチャネル、Qチャネル共に大きい相関値を検出でき、基地局とのスロット同期をとる事ができる。
【0007】
また、同一基地局からのIチャネル,Qチャネルは、同一タイミングで送信されている事から、それぞれの相関値をノルム値(I,Q平面上におけるベクトル長)としてあらわす事により、より精度の高い同期タイミングを検出する事ができる。この同期化の段階を3GPP(3rd Generation Partnership Projects)では、ステップ1(Step1)と呼んでいる。
【0008】
この図11においては、1スロット分のタイミング(横軸)とノルム値(縦軸)を表わしており、1つの基地局(BTS A)のピークを表わしている。
【0009】
通常、タイミングを細かく見るレベル、すなわちオーバーサンプリングレシオ(OSR)は、1よりも大きいため、1スロット区間でのサンプル数は、10シンボル×256チップ×OSR分となる。また、1スロット区間のみのノルム値では、ノイズ等の影響によりピーク検出が不可能な為、数スロット間の累積加算を行い、ピーク検出の精度を向上させている。
【0010】
例えば、図12は図11の2スロット分のノルム値の累積加算値を表わす相関図である。図12に示すように、このような複数スロット間のノルム値の累積加算をとることにより、ノイズに対する影響を小さく抑えることができるので、ピーク検出の精度を向上させることができる。
【0011】
図13は従来の一例を説明するための基地局との同期をとる移動機のプロファイルに関した主要ブロック図であり、また図14は図13における同期のためのプロファイルを作成する概略的なプロファイル作成フロー図である。図13および図14に示すように、従来のプロファイル作成回路は、タイマ値および新ノルム値を入力してプロファイルデータを作成するプロファイルデータ作成部1aを備えており、このプロファイルデータ作成部1aに、前の旧累積加算値を出力し新らたな新累積加算値を記憶するプロファイルメモリ2aと、プロファイルデータ作成部1aからの新累積加算値を入力して保持するとともに、携帯電話機等の他の内部回路に対し、タイミング値およびノルム値を出力するピーク検出部3aとが接続される。ピークタイミングレジスタおよびピークノルムレジスタ10の値と新累積加算値を比較し、その結果新累積加算値の方が大きいときには、レジスタ10の値を更新し、小さい時には更新しない。
【0012】
このプロファイルデータ作成部1aは、タイマ値を入力してメモリ2aに対する書込み可能信号(ローアクティブ)WRBおよび累積加算開始タイミング値SSTを出力するための書込み開始タイマ値レジスタ5を備えたNスロット検出器(N:累積加算SLOT数)4aと、メモリ2aから読出したノルム値の旧累積加算値に入力された新ノルム値を加算する加算器6とを有する。また、ピーク検出部3aは、2つのピークレジスタ10、すなわちピークタイミングレジスタおよびピークノルムレジスタを有し、タイマ値により新累積加算値を保持するとともに、作成したタイミング値およびノルム値を終了フラグ(WRBでも可)により内部回路に対し出力する。
【0013】
要するに、入力される新ノルム値とスロット内での同一タイミングにおいて累積加算を実行し、そのままプロファイルメモリ2aに新累積加算値を書き込む処理を行う。なお、図13では、OSRが4の場合であり、プロファイルメモリのワード幅(Word幅)が10240サンプル分となっている。
【0014】
また、データフローとしては、図14に示したように、新ノルム値を入力(ステップS20)し、メモリ2aから出力(S21)された旧累積ノルム値を加算器6で加算(S22)する。これにより、新累積加算値が求められ、メモリ2aに対し、プロファイル入力値として記憶(S23)される。
Figure 0003712382
【0015】
その際、上述した式1で表されるプロファイルメモリ2aのビット幅が必要になる。例えば、入力データビット幅(新ノルム値)が16ビットである場合、最大Nスロット数を64とすると、22ビットのプロファイルメモリビット幅となる。その為、全体では10240ワード×22ビット分のプロファイルメモリが必要となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このようなノルム値を用いてプロファイルを作成するプロファイル作成回路においては、その対象となるプロファイルのメモリ規模の増大が大きな問題であり、携帯電話という用途からも、回路規模の削減が要求されている。
【0017】
かかる要求にこたえる為に、浮動小数表記等によるデータの丸め込みの方法を採用してしまうと、ピーク検出精度が落ちてしまうので、データの丸め込みは行わず、そのまま累積加算を行う事が要求されている。
【0018】
入力される新ノルム値をそのまま累積加算するのに必要なプロファイルメモリのビット幅は、Nスロット(N:累積加算SLOT数)の累積加算が可能なプロファイルの場合、上述した式1の通りとなる。ここでは、入力データビット(bit)幅が入力される新ノルム値にあたる。
【0019】
しかし、入力される新ノルム値が最大値で入力される可能性は少なく、しかも累積加算途中で常に、その最大値と同一タイミングで最大値が入力される可能性も低い為、プロファイルメモリの各サンプル中、上位ビットは通常未使用のまま累積加算が終了することになる。
【0020】
本発明の主な目的は、設定された条件を満たした場合、プロファイル作成を指定されたNスロット数まで累積加算を実行するのではなく、途中でプロファイル作成を終了する機能を持つことにより、プロファイルメモリ規模の削減を実現することのできるW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法は、タイマ値およびノルム値に基ずいて基地局と移動機間の同期を取るためのプロファイルデータを作成するにあたり、プロファイルメモリから読み出したノルム値の旧累積加算値と順次入力される新ノルム値を加算し、その結果を新累積加算値として前記プロファイルメモリに記憶させるプロファイルデータ作成部に、前記プロファイルメモリのオーバーフローを検出するオーバーフロー検出機能を備え、前記オーバーフローを検出したときには、前記プロファイルメモリの書き込み可能最大値を前記プロファイルデータの新累積加算値として記憶させることをことを特徴としている。
【0022】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記プロファイルメモリの書き込み可能最大値レジスタを備え、前記タイマ値により所定のスロットを検出するNスロット検出器および旧ピークタイミングレジスタ,旧ピークノルムレジスタを備えたピーク検出部の双方に対しオーバーフローフラグをピーク検出の閾値として出力することにより、プロファイル作成を停止することができる。
【0023】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがオーバーフローしたとき、以後の処理を停止することができる。
【0024】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリが次のスロットでオーバーフローする可能性があるとき、以後の処理を停止することができる。
【0025】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがその時点までの入力ノルム最大値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することができる。
【0026】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがその時点までの入力ノルム平均値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することができる。
【0027】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリが指定されたノルム値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することができる。
【0028】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、第1累積加算ピークノルム値および第2累積加算ピークノルム値の差が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することができる。
【0029】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、第1累積加算ピークノルム値および第2累積加算ピークノルム値の比が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することができる。
【0030】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、累積加算ピークノルム値および累積加算ノルム平均値の差が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することができる。
【0031】
また、本発明のプロファイル作成方法における前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、累積加算ピークノルム値および累積加算ノルム平均値の比が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することができる。
【0032】
さらに、本発明のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法は、プロファイルデータ作成部のNスロット検出器よりプロファイル作成を指示する第1のステップと、前記プロファイルデータ作成部の加算器により新ノルム値および旧累積加算値を加算して新累積加算値を演算する第2のステップと、オーバーフロー検出器により計算後の前記新累積加算値が書込み可能最大値を超えているか否かを判定し、オーバーフローしているときには、オーバーフロー処理を行う第3のステップと、ピーク検出部において、各サンプル毎に前記新累積加算値を現在までのピークノルム値と比較し、超えた場合はピークタイミングとピークノルム値を更新し、超えていないときには現在までの値をそのまま保持する第4のステップと、この動作を1スロット区間について実行する第5のステップと、その1スロット区間の終了後に、オーバーフローフラグを検出する第6のステップと、前記オーバーフローフラグがハイであったときは、前記ピーク検出部より旧ピークタイミングと旧ピークノルム値を出力し、書込み可能信号をハイにしてプロファイルの作成を終了する第7のステップと、前記第6のステップにおいて前記オーバーフローフラグがロウであったときは、現在のピークタイミングおよびピークノルム値を旧ピークタイミングおよび旧ピークノルム値レジスタに保存し、指定されたNスロット分の累積加算を実行したか否かを前記Nスロット検出器において判定した後、その判定の結果により、終了していない場合は、前記加算器による累積加算を続行する一方、前記Nスロット検出器によるNスロット分の検出が実行終了している場合は、ピークタイミングレジスタおよびピークノルムレジスタに保存しているピークタイミングおよびピークノルム値を出力し、プロファイル作成を終了する第8のステップとを含んで構成される。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明は、W−CDMA方式におけるステップ1(Step1)のプロファイル作成にあたり、プロファイル作成部にオーバーフロー検出手段を備えるとともに、ピーク検出部に旧ピーク(タイミング,ノルム)レジスタを付加したものである。通常、新ノルム値を旧累積加算値に加算したものを新累積加算値とすることが行われている。そこで、本発明は、新累積加算値がオーバーフロー(すなわち、プロファイルメモリ書込み可能最大値を超えた場合)した場合、そのオーバーフローした事を検知し、そのスロットまで累積加算を実行する。その後、オーバーフローで終了した事を伝え、前のスロットまでのピークタイミングと、その累積加算値とを他の内部回路等へ報告することにより、動作を終了する。この結果、最大累積加算数に依存するプロファイルメモリのビット幅を削減する事ができるので、プロファイルメモリ規模を削減することができることになる。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0035】
図1は本発明の一実施の形態を説明するための基地局との同期をとる移動機のプロファイルに関した主要ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態におけるプロファイル作成回路は、タイマ値および新ノルム値を入力してプロファイルデータを作成するプロファイルデータ作成部1を備えており、このプロファイルデータ作成部1に、前の旧累積加算値を出力し新らたな新累積加算値を記憶するプロファイルメモリ2と、プロファイルデータ作成部1からの新累積加算値を入力して保持し且つタイマ値と累積加算開始タイミング値SSTおよびオーバーフローフラグOFLによりピークを検出し、携帯電話機等の他の内部回路に対するタイミング値およびノルム値を切替えて出力するピーク検出部3とが接続される。
【0036】
このプロファイルデータ作成部1は、タイマ値を入力してメモリ2に対する書込み可能信号(ローアクティブ)WRBおよび累積加算開始タイミング値SSTを出力するための書込み開始タイマ値レジスタ5を備えたNスロット検出器(N:累積加算SLOT数)4と、メモリ2から読出したノルム値の旧累積加算値に入力された新ノルム値を加算する加算器6と、メモリ2に対する書込み可能最大値レジスタ8を内蔵するとともに、加算器6の出力を入力して新累積加算値およびオーバーフローフラグOFLを出力するオーバーフロー検出器7とを有する。また、ピーク検出部3は、4つのピークレジスタ、すなわち旧ピークタイミングレジスタ,旧ピークノルムレジスタ9およびピークタイミングレジスタ,ピークノルムレジスタ10とを有し、タイマ値、累積加算開始タイミング値SSTおよびオーバーフローフラグOFLを入力していずれか適正なタイミング値およびノルム値を内部回路に対し出力する。
【0037】
次に、上述したプロファイルデータ作成部1,プロファイルメモリ2およびピーク検出部3により、新累積加算値がピークとなる時のタイマ値を報告する動作について説明する。
【0038】
ここでは、1スロット分のワード数を持つプロファイルメモリ2に対し、リードアドレスおよびライトアドレスとしてタイマ値を入力している。まず、プロファイルデータ作成部1の加算器6により、プロファイルメモリ2から読出したノルム値の旧累積加算値と第1の入力端子から入力された新ノルム値との累積加算を実行する。また、Nスロット検出器4は、第2の入力端子から入力されたタイマ値、すなわち書込み開始時点のタイマ値を書込み開始タイマ値レジスタ5に保存する事で、指定されたNスロット分のプロファイル作成を行う。
【0039】
一方、ピーク検出部3は、新累積加算値と、保存しているピーク(ノルム)レジスタ値との比較を、旧ピークタイミングレジスタ,旧ピークノルムレジスタ9およびピークタイミングレジスタ,ピークノルムレジスタ10を用いて行いながら、ピークを検出する。また、このピーク検出部3は、Nスロット検出器4から出力される累積加算開始タイミング値SSTを見ながら、1スロット分の累積加算を終了する毎に、旧ピーク(タイミング,ノルム)レジスタ9へ、ピーク(タイミング,ノルムレジスタ10のピーク(タイミング,ノルム)レジスタ値を入力し、データを更新する。
【0040】
さらに、プロファイルデータ作成部1のオーバーフロー検出器7では、累積加算実行結果である新累積加算値がオーバーフローデータであるかどうかの判断を行う。オーバーフローした場合、オーバーフローフラグOFLをハイ(H)にする事で、他ブロックにオーバーフローデータが存在した事を報告する。ここで、Nスロット累積加算終了以前に、このオーバーフローフラグがHになる事で、Nスロット検出器4はNスロット終了以前に書込み可能信号WRBをHとし、プロファイル作成を終了する。この結果、ピーク検出部3では、通常出力するピーク(タイミング、ノルム)レジスタ値ではなく、プロファイル作成終了の1スロット前のピーク値であるピーク(タイミング、ノルム)レジスタ値を旧ピーク(タイミング、ノルム)レジスタ9より出力する。
【0041】
かかる回路構成をとる事により、オーバーフローデータが存在した場合においても、オーバーフロー処理を行う事により、ピークタイミング、ピークノルム値を報告することができるので、プロファイルメモリ2に対しては、そのビット幅を削減する事ができる。
【0042】
このプロファイルメモリ2のビット幅に対し、通常動作で未使用となる上位のビット数分を削減した場合、予想されていた値の範囲でデータが入力される時は、指定されたNスロット分の累積加算を実行できる。それに対し、予想以上のデータが入力された場合、またプロファイルメモリ2のビット幅をプロファイル作成(ピーク検出)の閾値として考えた場合、指定されたNスロット終了以前にピークとして判断できるデータが取得できたとして、オーバーフロー検出器7はオーバーフロー処理を行い、プロファイル作成の処理を終了する。そのオーバーフロー検出の為に、オーバーフロー検出器7は内部に書込み可能最大値(20ビットの場合1048575)を保存しておく。要するに、加算器6とオーバーフロー検出器7による累積加算を実行する時に、常にメモリ2における書込み可能最大値と、生成される新累積加算値とを比較する。
【0043】
このとき、「累積加算値 > 書込み可能最大値」の関係となった場合、オーバーフローしたと判断し、オーバーフロー検出器7はプロファイルメモリ2に書込み可能最大値を入力する。その時、ピーク検出部3およびNスロット検出器4に対するオーバーフローフラグOFLをHとする。このオーバーフローフラグOFLは、プロファイル作成時にロウ(L)に保持され、オーバーフロー時以降は、Hを保持する。その後、オーバーフローした時点のスロット終了まで累積加算を実行する。また、ピーク検出部3では、累積加算の途中で、新累積加算値とピークノルム値を比較し、「新累積加算値 > ピークノルム値」の関係となった場合、新累積加算値をピークノルム値とする。その時のタイマ値をピークタイミングとして保持する。ここでは、それぞれの保存場所として、旧ピーク(タイミング,ノルム)レジスタ9およびピーク(タイミング,ノルム)レジスタ10を用いる。
【0044】
また、累積加算が1スロット終了するたびに、その時のピーク検出部3におけるピーク(タイミング、ノルム)レジスタ値をそれぞれ、旧ピーク(タイミング,ノルム)レジスタ9に保存する。この事で、オーバーフローが起きる前のスロット終了時のピークタイミング、ピークノルム値を報告する事ができる。なお、累積加算開始から1スロットごとの終了タイミングについては、Nスロット検出器4の中に設けた書込み開始タイマ値レジスタ5に保持している書込み開始タイマ値と入力されるタイマ値とを比較する事によって、検出する事ができる。
【0045】
次に、上述したプロファイルデータ作成部1,プロファイルメモリ2およびピーク検出部3によるプロファイル作成手順について説明する。
【0046】
図2および図3はそれぞれ図1における同期のためのプロファイルを作成する一連のプロファイル作成フロー図であり、図2は前半、図3は後半のプロファイル作成を表わしている。図2および図3に示すように、まず、プロファイル作成と同時にプロファイルメモリ2のクリアを行う(S1)。この事により、前回までのプロファイルメモリ2のデータがリセットされ、最初のスロット積算時には、旧累積加算値が0となり、新ノルム値が各アドレスにそのまま入力される。その後、Nスロット検出器4は書込み開始タイマ値レジスタ5に現在のタイマ値を保存し、WRBをLにしてプロファイル作成を開始する(S2)。ついで、加算器6により、新累積加算値の計算を行う(S3)。
【0047】
しかる後、オーバーフロー検出器7は、その計算後の新累積加算値が書込み可能最大値レジスタ8のプロファイル書込み可能最大値Mを超える値である場合(S4)、プロファイルメモリ2へその書込み可能最大値Mの書込みを行い(S5)、オーバーフローフラグOFLをHとする(S6)。また、オーバーフロー検出器7の書込み可能最大値Mに満たない場合は、そのままの値をプロファイルメモリ2へ書き込む(S7)。
【0048】
一方、ピーク検出部3は、各サンプル毎に新累積加算値を現在までのピークノルム値と比較し(S8)、超えた場合は、ピークタイミング(その時点のタイマ値)とピークノルム値を更新し(S9)、超えなかった場合は、現在までの値をそのまま保持する。なお、図2の丸1(▲1▼)は図3の丸1(▲1▼)に続くことを表わしている。
【0049】
この動作を1スロット区間について実行し(S10)、その1スロット区間が終了した後に、その時点でオーバーフローフラグOFLを検出する(S11)。このオーバーフローフラグOFLがHであったときは、ピーク検出部3より旧ピークタイミングと旧ピークノルム値を出力し(S15)、WRBをHにしてプロファイルの作成を終了する(S16)。
【0050】
また、このOFLがLであった場合は、現在のピークタイミングとピークノルム値(レジスタ10)を旧ピークタイミング、旧ピークノルム値レジスタ9に保存し(S12)、その後指定されたスロット分(Nスロット分)累積加算を実行したか否かをNスロット検出器4において判定する(S13)。このS13の判定の結果、終了していない場合は、加算器6による累積加算を続行する(▲2▼)。なお、S10において、1スロットの書込みが終了していないときも、同様に累積加算を続行する。
【0051】
さらに、S13において、Nスロット検出器4によるNスロット分の検出が実行終了している場合は、ピークタイミング、ピークノルムレジスタ10に保存しているピークタイミング、ピークノルム値を出力し(S14)、プロファイル作成を終了する(S16)。
【0052】
図4は図1において書込み可能となったときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。図4に示すように、この例では、オーバーサンプリングレシオ(OSR)が4であるため、クロックCLKにより入力タイマ値0〜10239の10240個が発生される。プロファイル作成開始時に書込み可能信号WRBがLになると、書込み開始タイマ値が1となり、Nスロット検出器4の書込み開始タイマ値レジスタ5に入力タイマ値の書込みが行われる。このとき、Nスロット検出器4における累積スロット数カウンタ(図示省略)は、計数を開始しない。また、プロファイルメモリ2におけるアドレスにタイマ値(0〜10239)を使用している為、リード側のアドレスはタイマ値から1減算した値を入力し、書込み時に入力タイマ値のアドレスに書き込めるように調整を行っている。
【0053】
ここでは、タイマ値が2の時にプロファイル作成を開始した時のものを示している。最初の3サンプルはプロファイル作成を行っておらず、次のサンプルでWRBをLに落とし、累積加算を開始している。つまり、その時のタイマ値(0〜10239)を書込み開始タイマ値レジスタ5に保存しておく。
【0054】
図5は図1において書込み中のメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。図5に示すように、ここではプロファイル作成途中で1スロット終了時点でのプロファイル作成タイミングを表わしている。入力タイマ値と、書込み開始タイマ値とが等しくなった場合に、累積スロット数カウンタに1を加算する。その他の動作は、前述した図5のプロファイル作成直後のタイミングと同一であるが、旧累積加算値(プロファイルメモリデータ出力)が1スロット累積加算終了後にアドレスが一巡する為、それ以前には0を出力し、その後に前回の累積加算値を出力している。
【0055】
図6は図1において書込み不可となったときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。図6に示すように、プロファイル作成終了時で、オーバーフローをしなかった場合のプロファイル作成タイミングは、累積スロット数が外部から指定されたNスロットと同じ値であり且つ入力タイマ値と書込み開始タイマ値が同じ値である場合に、累積加算を終了し、WRBをHとする。この後の累積加算値は、プロファイルメモリ2への書き込みを禁止して、プロファイル作成を終了する。
【0056】
図7は図1において書込み中にオーバーフローフラグを検出したときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。図7に示すように、プロファイル作成途中でオーバーフローをした場合のタイミング、すなわちタイマ値0の時の新累積加算値(プロファイルメモリ2への入力データ)がオーバーフローした場合は、その直後にオーバーフローフラグOFLがHとなる。この場合は、62スロットの累積加算終了時に、オーバーフローフラグOFLを見て、累積加算を終了させている。
【0057】
このように、上述した実施の形態によれば、プロファイルデータ作成部1に、オーバーフロー検出器7を搭載することにより、オーバーフローを起こした場合でもピークタイミング、ピークノルム値を報告する事ができるので、プロファイルメモリ2のビット幅を削減する事が可能となり、回路規模を削減することができる。要するに、指定されたNスロットの積算終了以前に、新累積加算値が削減されたプロファイルメモリ2の書込み可能最大値Mを超えた時(オーバーフロー時)、プロファイル作成を終了するので、メモリ2を無駄に設ける必要が解消される。以下、かかる様子を図8,図9を参照して説明する。
【0058】
図8(a),(b)はそれぞれ図1におけるNスロットが63のときのメモリに書込むデータを表わす図およびオーバーフロー検出時点でのメモリに書込まれるデータを表わす図である。図8(a)に示すように、Nスロットが63のときの1スロット分(タイマ値0〜10239)のデータを表わし、8499サンプル目がピークとして検出されている。
【0059】
かかるデータをメモリ2に記憶するにあたり、図8(b)に示すように、ピーク値(最大値)の最上位ビットを含めてプロファイルメモリ2を削減したと考え、オーバーフロー時点でプロファイル作成を終了している。同じように、8499サンプル目にピークタイミングが報告されている。
【0060】
従って、本実施の形態におけるプロファイルメモリ2のビット幅を削減しても、ピークタイミング位置の検出に関して精度が落ちる事はない。
【0061】
図9(a)〜(c)はそれぞれ図8における1スロット分のノルム積算値算出動作を説明する模式図である。まず、図9(a)に示すように、この場合は、1スロット分のノルム積算値を表わし、ピークP1が書込み可能最大値Mに達しないときの例を示す。ついで、図9(b)に示すように、ピークP2が書込み可能最大値Mを超えたとき(オーバーフロー時)には、図9(c)に示すように、ピークP3のノルム積算値を書込み可能最大値Mに抑えるようにしている。
【0062】
このように、オーバーフロー時点でプロファイル作成を終了することにより、メモリ2に対する書込みデータ量を抑制することができる。
【0063】
次に、本発明の他の実施例について説明する。
【0064】
まず、その第1は、プロファイル作成中に所定のタイミングに達したとき、プロファイルの作成を終了するようにすることも可能である。上述した一実施の形態においては、オーバーフロー後(オーバーフローが起こったスロット書込み終了時)でプロファイル作成を終了しているが(以下、第2乃至第11の実施例も同様とする)、このプロファイル作成中に、以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイルの作成を終了するようにしても良い。
【0065】
〔旧累積ノルム値+入力ノルム最大値(理論上)>プロファイル書込み可能最大値M〕
この事により、プロファイル中のノルム値がオーバーフローした状態では、残されなくなる。従って、前回のスロットでのノルム値ではなく、最終スロットでのノルム値を報告する事により、前回のピーク値を保存する必要がなくなる。このため、回路規模を削減することが可能になる。
【0066】
次に、その第2は、プロファイル作成中に以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイル作成を終了する。
【0067】
〔旧累積ノルム値+その時点までに入力されたノルム値の最大値>プロファイル書込み可能最大値M〕
すなわち、新ノルム値が入力されるごとに、または定期的に最大値を更新し、その値をもとに上記条件式の結果から、オーバーフロー処理を行う。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、一実施の形態で説明したように、そのスロットにおいて終了し、終了スロットの1つ前のスロット終了時のピークノルム値、ピークタイミングを報告する。
【0068】
次に、その第3は、プロファイル作成中に以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイル作成を終了する。
【0069】
〔旧累積ノルム値+その時点までに入力されたノルム平均値>プロファイル書込み可能最大値M〕
すなわち、新ノルム値が入力されるごとに、または定期的に平均値を更新し、その値をもとに上記条件式の結果から、オーバーフロー処理を行う。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、上述したように、そのスロットにて終了し、終了スロットの1つ前のスロット終了時のピークノルム値、ピークタイミングを報告する。
【0070】
次に、その第4は、プロファイル作成中に以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイル作成を終了する。
【0071】
〔プロファイル中の累積ノルム値+外部から指定された値>プロファイル書込み可能最大値M〕
この場合は、外部から指定された値を使用する事により、条件に合った指定ができる為、ピーク検出の精度を向上させ、オーバーフローを起こして停止する可能性を軽減させる事ができる。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、上述したように、そのスロット終了時に累積加算を終了する。
【0072】
次に、その第5は、プロファイル作成中に以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイル作成を終了する。
【0073】
〔第1ピークの累積ノルム値―第2ピークの累積ノルム値>外部から指定された値〕
なお、上述した第1〜第4の実施例では、第1ピークの累積ノルム値のみを対象としていたが、この第5の実施例では、第2ピークとの関係を閾値とする。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、そのスロット終了時に累積加算を終了する。
【0074】
次に、その第6は、上述した第5の実施例が第1ピーク累積ノルム値と第2ピーク累積ノルム値の差でプロファイル作成を終了していたのを第1、第2ピーク累積ノルム値の比が外部から指定された値に達した時、プロファイル作成を終了するようにする。
Figure 0003712382
【0075】
つまり、上記式2を満たした時、プロファイル作成を終了する。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、上述の場合と同様に、そのスロット終了時に累積加算を終了する。
【0076】
次に、その第7は、プロファイル作成中に以下の条件を満たしたタイミングがあった時、そのスロット終了時にプロファイル作成を終了する。
【0077】
〔第1ピークの累積ノルム値―全累積ノルム値の平均値>外部から指定された値〕
上述したように、第1〜第4の実施例では、第1ピークの累積ノルム値のみを対象としていたが、この第7の実施例では、全タイミングでの累積ノルム値との関係を閾値としている。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、上述の例と同様に、そのスロット終了時に累積加算を終了する。
【0078】
次に、その第8は、第7の実施例が第1ピーク累積ノルム値と全累積ノルム値の平均値でプロファイル作成を終了していたものを、第1ピーク累積ノルム値、全累積ノルム値の平均値の比が外部から指定された値に達した時、プロファイル作成を終了するようにしている。
Figure 0003712382
【0079】
つまり、上記式3を満たした時、プロファイル作成を終了する。また、それ以前にオーバーフローしてしまった場合は、同様にそのスロット終了時に累積加算を終了する。
【0080】
次に、その第9は、上記第1〜第8の実施例がオーバーフローデータを検出したスロット終了時に累積加算を終了していたものを、オーバーフローデータ検出時にプロファイル作成を終了し、しかも前回のスロット終了時のピークタイミング、ピークノルム値を報告するようにしたものである。この第9の例では、オーバーフローデータ検出時にプロファイル作成を終了する為、プロファイルメモリ内のデータは累積加算数がオーバーフローデータを境に、1つずれてしまう事になるが、ピークタイミング、ピークノルム値に影響しないので問題はない。
【0081】
次に、その第10は、オーバーフロー時に最大値を保存していたのに対し、オーバーフロー時にプロファイルメモリ書込み最大値Mを書き込まず、オーバーフロー検出のみを行い、前回のスロット終了時のピークタイミング、ピークノルム値を報告するようにしてもよい。
【0082】
さらに、その第11は、加算器6、ピーク検出部3への出力ビット幅を1ビット増加させ、ピーク( タイミング) レジスタ10も1ビット増加させる事により、ピーク検出部3に対してのみオーバーフローしないビット数を保有するようにしてもよい。その為、オーバーフロー検出器7によるオーバーフロー検出の1スロット前のピークタイミング、ピークノルム値を保存せず、オーバーフロー検出スロット終了まで累積加算を実行し、ピーク検出部3では、そのスロット終了時まで入力される新累積加算値とピーク( ノルム) レジスタとの比較を行い、そのスロットまでのピークタイミング、ピークノルム値を報告するようにしてもよい。
【0083】
上述したように、複数の実施例について説明したが、本発明はこれらに限定されることなく、その他の変形が可能であることは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法は、プロファイルデータ作成部にオーバーフロー検出器を設けることにより、オーバーフローを起こした場合でもピークタイミングおよびピークノルム値を報告する事ができるので、プロファイルメモリのビット幅を削減する事が可能となり、回路規模を削減できるという効果がある。すなわち、指定されたNスロット積算終了以前に、新累積加算値が削減されたプロファイルメモリの書込み可能最大値を超えた時(オーバーフロー時)に、プロファイル作成を終了するので、余分なメモリを用いないで済むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するための基地局との同期をとる移動機のプロファイルに関した主要ブロック図である。
【図2】図1における同期のためのプロファイルを作成する前半のプロファイル作成フロー図である。
【図3】図1における同期のためのプロファイルを作成する後半のプロファイル作成フロー図である。
【図4】図1において書込み可能となったときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。
【図5】図1において書込み中のメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。
【図6】図1において書込み不可となったときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。
【図7】図1において書込み中にオーバーフローフラグを検出したときのメモリに対するプロファイルデータ入力動作を説明するタイミング図である。
【図8】図1におけるNスロットが63のときのメモリに書込むデータおよびオーバーフロー検出時点でのメモリに書込まれるデータを表わす図である。
【図9】図8における1スロット分のノルム積算値算出動作を説明する模式図である。
【図10】一般的な基地局,移動機間で転送されるデータのフレーム,スロット,シンボルのフォーマット図である。
【図11】図10におけるデータフォーマットを用い、基地局とのスロット同期をとるためのタイミングとノルム値の相関図である。
【図12】図11の2スロット分のノルム値の累積加算値を表わす相関図である。
【図13】従来の一例を説明するための基地局との同期をとる移動機のプロファイルに関した主要ブロック図である。
【図14】図13における同期のためのプロファイルを作成する概略的なプロファイル作成フロー図である。
【符号の説明】
1 プロファイルデータ作成部
2 プロファイルメモリ
3 ピーク検出部
4 Nスロット検出器
5 書込み開始タイマ値レジスタ
6 加算器
7 オーバーフロー検出器
8 書込み可能最大値レジスタ
9 旧ピーク(タイミング,ノルム)レジスタ
10 ピーク(タイミング,ノルム)レジスタ
OFL オーバーフローフラグ
SST 累積加算開始タイミング値
M メモリ書込み可能最大値
S1〜S16 プロファイル作成動作ステップ

Claims (11)

  1. タイマ値およびノルム値に基づいて基地局と移動機間の同期を取るためのプロファイルデータを作成するにあたり、プロファイルメモリから読み出したノルム値の旧累積加算値と順次入力される新ノルム値を加算し、その結果を新累積加算値として前記プロファイルメモリに記憶させるプロファイルデータ作成部に、前記プロファイルメモリのオーバーフローを検出し前記プロファイルデータの作成を停止させるオーバーフロー検出機能及び前記プロファイルメモリがオーバーフローする前に前記プロファイルデータの作成を停止させる機能を備えることを特徴とするW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  2. 前記プロファイルデータ作成部は、前記プロファイルメモリの書き込み可能最大値レジスタを備え、前記タイマ値により所定のスロットを検出するNスロット検出器および旧ピークタイミングレジスタ,旧ピークノルムレジスタを備えたピーク検出部の双方に対しオーバーフローフラグを出力することにより、プロファイル作成を停止することを特徴とする請求項1記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  3. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがオーバーフローしたとき、前記オーバーフローフラグを出力し、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  4. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリが次のスロットでオーバーフローする可能性があるとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  5. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがその時点までの入力ノルム最大値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  6. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリがその時点までの入力ノルム平均値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  7. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、前記プロファイルメモリが指定されたノルム値を加算することによりオーバーフローするとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  8. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、第1累積加算ピークノルム値および第2累積加算ピークノルム値の差が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  9. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、第1累積加算ピークノルム値および第2累積加算ピークノルム値の比が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  10. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、累積加算ピークノルム値および累積加算ノルム平均値の差が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
  11. 前記プロファイルデータ作成部は、前記Nスロット検出器において指定されたN番目のスロットの終了以前に、累積加算ピークノルム値および累積加算ノルム平均値の比が指定された値に達したとき、以後の処理を停止することを特徴とする請求項2記載のW−CDMA方式におけるプロファイル作成方法。
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