JP3641041B2 - 画像データの出力方法及び画像データ出力装置 - Google Patents

画像データの出力方法及び画像データ出力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め記憶された画像データを指定して、プリント出力装置へ転送する際に、該プリント出力装置でのプリントに必要な書式を設定し、前記画像データと共に転送する画像データの出力方法及び画像データ出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント出力装置によってカラープリントを行う場合、コンピュータ本体等のメモリに記憶された画像データを読み出し、モニタ上で画像処理した後、プリントサイズ及びプリント枚数等の書式を設定し、プリント出力装置へ転送する。
【0003】
出力装置では、このデータ(画像データ及び書式データ)に基づいて作動し、比較的大サイズ(A4、B4等のサイズ)の用紙(例えば感光材料)へ画像を記録する。
【0004】
このように、画像データを自由に画像処理(例えば、サイズ変更、文字の付加等)できるため、従来のネガフィルムを透過して感光材料へ焼付ける面露光系に比べて汎用性が高く、該面露光系に代えて広く利用されるようになりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作成された画像データ或いは予め記憶された画像データをプリントして出力する場合、プリントサイズを指定すると、その画像サイズとは無関係にプリント領域が設定されるため、出力装置側の用紙に空白部分があったり、画像の一部がプリントされないといった不具合が生じていた。
【0006】
また、出力装置には、予め比較的大サイズの用紙が装填可能であり、手差し機能を除けば、転送されてくる画像サイズとは無関係に指定された用紙に画像が記録されるため、例えば複数枚のプリントを指定した場合、画像サイズが極めて小さくても、用紙1枚に対して1画像しかプリントされないといった不具合が生じていた。
【0007】
さらに、複数種のサイズでプリントしたい場合には、1サイズのプリントが終了した後に再度プリントサイズを変更してプリントを指示しなければならなかった。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、指定されるプリントサイズ及び枚数を連続して複数種指定することができ、出力装置側の感光材料のサイズに基づいて、感光材料上のプリントレイアウトを自動的に行い、感光材料を有効利用することができる画像データの出力方法及び画像データ出力装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、画像データをプリント出力装置へ転送し、該プリント出力装置でのプリントに必要な書式を設定して前記画像データと共に転送する画像データ出力装置であって、複数の出力すべき画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段に記憶された画像データから、所望の画像データを指定する指定手段と、前記指定手段で指定された画像データ毎のプリントサイズを予め定められた定型サイズから選択、又は前記プリント出力装置における実寸プリントサイズを入力するプリントサイズ設定手段と、前記指定手段で指定された画像データ毎のプリント枚数を入力又は選択するプリント枚数設定手段と、前記指定手段で指定された画像データ及びそれぞれの画像データに該当するプリントサイズ及びプリント枚数を前記プリント出力装置へ転送する転送手段と、を有し、前記プリントサイズ設定手段で複数種類のプリントサイズでプリントするように設定された場合には、該プリントサイズ、前記プリント枚数設定手段で入力又は選択されたプリント枚数、及び前記プリント出力装置に装填される感光材料のサイズに基づいて自動的にレイアウトすることを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、指定手段により所望の画像データを複数種指定することが可能であり、プリントサイズ設定手段では、それぞれ指定された画像データ毎に、さらに複数種のプリントサイズを設定できる。このように設定された複数種の画像データ毎の複数種のプリントサイズは、プリント枚数設定手段で設定されたプリント枚数と共に転送手段によってプリント出力装置に転送され、プリント出力装置では、指示された画像データに基づいて、設定された枚数、画像サイズ分連続して出力される。これにより、処理の効率化を図ることができる。また、プリント出力装置に装填される感光材料のサイズは、通常比較的大サイズであるため、これを設定された画像サイズに拘らずプリントしていくと、余白部分が殆どとなったり、画像の一部がプリントされない場合がある。そこで、プリント出力装置に装填される用紙サイズに基づいて、自動的にレイアウトして、このレイアイウト情報を付加して、前記プリント出力装置へ転送することにより、用紙を無駄なく、有効に使用することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記プリント出力装置でのプリント出力時の、画像周囲の白縁の有無を選択可能であり、白縁有りが選択された場合には白縁領域を示す指標を画像と共にプリントすると共に、該指標のプリントの際には白縁領域に画像データを特定する文字又は記号を併せてプリントするように設定することを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、プリントされた画像は、様々な感光材料にプリントされるため、白縁がある場合にどこまでが白縁であるか不明となる。そこで、白縁領域を示す指標を画像プリント時に付加し、さらに白縁領域内に文字又は記号で画像データを特定できるようにしている。これにより、画像を切り抜く場合に指標を目標にして切断することにより、所望のサイズの画像(白縁有り)を得ることができる。また、この白縁有りの画像の場合には、画像データを特定する文字等をプリントしておくため、仕分けの際に都合がよい。なお、白縁無しの画像の仕分けを行う手段として、画像の下辺(天地方向に地側)のみに白縁部分を設け、画像との境目を容易に切断可能なきりとり線等を形成しておき、仕分け完了時にこの白縁部分を容易に取り除くことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記白縁領域と、前記プリント出力装置における感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することを特徴としている
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、プリント出力装置に使用される感光材料は、その全域が画像の記録可能な領域ではなく、周囲に非画像記録領域が存在し、所謂、無駄な部分である。しかし、前記白縁領域を必要とする画像にとっては、白縁と同等の役目を持つため、この白縁領域と、感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することにより、無駄な部分を有効利用することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記プリントサイズ設定手段で入力又は選択されたプリントサイズが、画像データのサイズと一致しない場合に、画像データを拡大、縮小又はトリミングして、自動的に入力又は選択されたプリントサイズにサイズ変更することを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、例えば、縦長の写真原稿と横長写真原稿を全て横長として画像データとして入力し、横長のサイズでプリントを指定すると、縦長の写真原稿から取り込んだ画像のプリント後の左右に空白ができ、かつ上下の一部が欠損(プリントされない)することになる。そこで、このように設定されたプリントサイズが画像データのサイズと一致しない場合には、自動的に拡大、縮小、トリミングを行って、少なくとも空白部分を無くすようにした。これにより、仕上がり画像の見栄えを向上することができる
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記プリントサイズ設定手段でプリントサイズが入力又は選択されない場合、或いは前回のプリントサイズが適合しない場合に、画像データを原稿画像から読み取ったときのサイズに最も近似する定型サイズを自動的に選択することを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、例えば、プリントサイズが入力又は選択されない場合には、画像データを原稿画像から読み取ったときのサイズに最も近似する定型サイズを自動的に選択することにより、設定のし直し等の手間を省くことができる
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記画像データは、所定の感光材料へプリントしたときの色情報に変換されて記憶されており、該色情報は、面露光系で原稿画像を感光材料へ焼付けたときのプリント画像に影響を及ぼす、少なくとも画像入力装置特性、原稿種、感光材料種、露光量特性を含むプリント仕上がり特性のそれぞれの組み合わせで決定されるパラメータに基づいて、前記画像データを補正することにより得ることを特徴としている。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、指定された画像データが、プリント仕上がり特性のそれぞれの組み合わせで決定されるパラメータに基づいて補正された色情報であるため、面露光系でのプリントとほぼ同等の仕上がり状態を得ることができる
【0021】
請求項7に記載の発明は、前記画像データがカラー画像の場合には、指定によってモノクロ画像データに変換すると共に、モノクロ画像データに変換する際には、該カラー画像データは、複数設定されたグレーバランス、階調の中から、選択されたグレーバランス及び階調に基づいてモノクロ画像データに変換することを特徴としている。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、カラーの画像データをモノクロ画像としてプリントすることが可能であり、この場合、カラー画像データは、複数設定されたグレーバランス、階調の中から1つを選択し、選択されたグレーバランス及び階調に基づいてモノクロ画像データに変換される。これにより、カラー画像をそのままモノクロとした場合の階調の不自然さや、グレーバランスの偏り等を防止でき、カラー画像とほぼ同一の階調でプリントすることができる
【0023】
請求項8に記載の発明は、予め記憶された出力すべき画像データを指定して、プリント出力装置へ転送する際に、該プリント出力装置でのプリントに必要な書式を設定し、前記画像データと共に転送する画像データの出力方法であって、前記出力すべき画像データが複数種選択可能であり、かつ同一画像データに対して該プリントサイズを複数種入力又は選択可能とすると共に、選択された画像データ毎のプリント枚数を入力又は選択可能とし、複数種類のプリントサイズが入力又は選択された場合には、該プリントサイズ、前記入力又は選択されたプリント枚数、及び前記プリント出力装置に装填される感光材料のサイズに基づいて自動的にレイアウトすることを特徴としている。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、プリント出力する場合に、複数の画像データを選択し、それぞれの画像データでのプリントサイズを複数種指定(入力又は選択)できるため、1回毎の画像プリントを待たずに一括して所望の画像及びその画像のサイズが転送される。従って、処理の効率化を図ることができる。また、プリント出力装置に装填される感光材料のサイズは、通常比較的大サイズであるため、これを設定された画像サイズに拘らずプリントしていくと、余白部分が殆どとなったり、画像の一部がプリントされない場合がある。そこで、プリント出力装置に装填される用紙サイズに基づいて、自動的にレイアウトして、このレイアイウト情報を付加して、前記プリント出力装置へ転送することにより、用紙を無駄なく、有効に使用することができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、前記請求項8記載の発明において、前記プリント出力装置でのプリント出力時の、画像周囲の白縁の有無を選択可能であり、白縁有りが選択された場合には白縁領域を示す指標を画像と共にプリントすると共に、該指標のプリントの際には白縁領域に画像データを特定する文字又は記号を併せてプリントするように設定することを特徴としている。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、プリントされた画像は、様々な感光材料にプリントされるため、白縁がある場合にどこまでが白縁であるか不明となる。そこで、白縁領域を示す指標を画像プリント時に付加し、さらに白縁領域内に文字又は記号で画像データを特定できるようにしている。これにより、画像を切り抜く場合に指標を目標にして切断することにより、所望のサイズの画像(白縁有り)を得ることができる。また、この白縁有りの画像の場合には、画像データを特定する文字等をプリントしておくため、仕分けの際に都合がよい。
【0027】
なお、白縁無しの画像の仕分けを行う手段として、画像の下辺(天地方向に地側)のみに白縁部分を設け、画像との境目を容易に切断可能なきりとり線等を形成しておき、仕分け完了時にこの白縁部分を容易に取り除くことができる。
【0028】
請求項10に記載の発明は、前記請求項9記載の発明において、前記白縁領域と、前記プリント出力装置における感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することを特徴としている。
【0029】
請求項10に記載の発明によれば、プリント出力装置に使用される感光材料は、その全域が画像の記録可能な領域ではなく、周囲に非画像記録領域が存在し、所謂、無駄な部分である。しかし、前記白縁領域を必要とする画像にとっては、白縁と同等の役目を持つため、この白縁領域と、感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することにより、無駄な部分を有効利用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の一形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した写真画像処理システム10を示している。この写真画像処理システム10は、装置の制御、種々の処理及び演算、各種入出力機器の制御を行うパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と言う)12を備えている。パソコン12は、演算及び各種の制御を行うCPU14、CPU14の演算及び制御プログラムを記憶した図示しないROM、作業エリアを備えたRAM16、入出力機器の制御用プログラムや各種データ(データファイル)等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)18及び入出力インターフェース20等が図示しないデータバス及びコントロールバスによって接続されて構成されている。
【0031】
入出力インターフェイス20には、キーボード22及びマウス24等の外部操作手段が接続され、また、パソコン12には、VRAM26が設けられ、このVRAM26に一時記憶したデータに基づいた画像をモニタ30に表示しながら種々の処理操作が可能となっている。
【0032】
また、この入出力インターフェイス20には、画像入力装置として複数台のスキャナ32A、32B(本実施の形態では一例として2台を図示、以下総称するときにはスキャナ32と言う)が接続され、画像出力装置として写真プリンタ34が接続されている。パソコン12は、スキャナ32から1台を選択して画像データの読み込みを行うと共に、写真プリンタ34へ画像データを出力する。
【0033】
なお、入出力インターフェイス20としては、SCSI(Small Computer System Interface )又はSCSI−2を用いて、スキャナ32及び写真プリンタ34をシリアルないしパラレルに接続しており、複数台のスキャナ32と共に複数台の写真プリンタ34を接続してもよい。また、この入出力インターフェイス20には、外部ハードディスク装置等の外部記憶装置を接続してもよい。
【0034】
スキャナ32は、写真プリント等を反射型原稿として、この原稿画像に照射した光の反射光を受光して画像データとして出力する。また、スキャナ32は、ネガフィルムやポジフィルム等を透過型原稿として、この原稿画像に照射した光の透過光(又は透過して反射する光)を受光して画像データとして出力する。
【0035】
また、写真プリンタ34としては、種々のサイズのカラー印画紙等の感光材料(以下「ペーパー」と言う)を、パソコン12から出力された画像データに応じてデジタル露光してプリントを作成する。なお、写真プリンタ34には、パソコン12から出力される画像データを一次記憶するメモリを備えており、このメモリに一次記憶したデータに基づいてプリントを作成する。このような写真プリンタ34としては、富士写真フイルム(株)製のPictrography 3000 (商品名)を用いることができる。
【0036】
図2には、写真画像処理システム10で主にパソコン12内に構成される機能ブロック図を示している。スキャナ32によって読み込まれた画像データは、画像データ変換部40に入力される。この画像データ変換部40は、スキャナ32の機種毎に予め設定されているルックアップテーブル(以下「LUT」と言う)0を記憶しており、スキャナ32の機種に応じて選択したLUT0から変換データを読み込み、この変換データに基づいて画像データの変換を行う。これによって、スキャナ32がR、G、Bの各色成分を一走査ライン毎に出力する機種であれば、1画像分の画像データを読み込むと、R画像フレーム、G画像フレーム及B画像フレームの面順次の画像データに変換し、何れの機種のスキャナ32であっても、画像データを面順次に出力する。
【0037】
この画像データ変換部40で変換されて出力される画像データは、スキャナ32からの読取画像として変換データメモリ42上に保存される。この変換データメモリ42上に保存した画像データに応じた画像をモニタ30上に表示できるようになっている。
【0038】
スキャナ/原稿特性補正部44は、第1の補正手段として設けられ、画像データ変換部40から出力される画像データ又は変換データメモリ42上に保存されている画像データを読み込む。このスキャナ/原稿特性補正部44には、画像データ補正用のパラメータとして予めLUT1、マトリックス係数( matrixl1)及びLUT2が設定されている。
【0039】
LUT1は、スキャナ32によって読み取って画像データを輝度リニアな信号に変換するテーブルであり、濃度の異なる複数のフィルタ(NDフィルタ)をスキャナによって読み込んだ値と、フィルタ透過濃度を輝度に変換した値とを比較し、スキャナによって読み込んだ値をフィルタ透過濃度値と一致させるようにスキャナ32毎(機種毎)と原稿種(透過原稿であるか反射原稿であるか及び透過原稿であるときには、ネガ型かポジ型か)に応じて予め設定されている。
【0040】
マトリックス係数 Matrixl1は、スキャナの分光感度分布を補正し、StatusM(透過原稿)又はStatusA(反射原稿)での読取値に変換するための演算に用いる。このマトリックス係数 matrixl1は、スキャナの分光感度分布及び透過原稿であるフィルム(ネガ型又はポジ型)の分光分布が判っているときには、原稿であるフィルムの画像をスキャナによって読み取った輝度値とStatusM又はStatusAで読み取ったときの輝度値を計算で求める。また、スキャナの分光感度分布あるいはフィルムの分光分布が判らないときには、適正条件で撮影したフィルム原稿又は適正露光により作成したチャート原稿をスキャナ又は濃度計等の測定器によって読み取って輝度値に変換し、スキャナ32によって読み取ったときのR、G、Bの輝度値又はY、M、Cの輝度値がStatusM又はStatusAで読み取ったときのR、G、Bの輝度値又はY、M、Cの輝度値に変換されるように最小自乗法等によって求められる。
【0041】
なお、適性露光によって作成するチャート原稿としては、例えばネガフィルムに記録したチャート原稿画像を従来の写真プリントを作成するために用いられている面露光系によって、チャート原稿画像の透過光によってカラー印画紙をアナログ露光して作成した写真プリントを用いる。
【0042】
LUT2は、輝度信号を濃度値に変換するテーブルである。
スキャナ/原稿特性補正部44では、LUT1、2及びマトリックス係数 matrixl1に予め記憶しているデータを、画像データの補正用のパラメータとして読み込んで、読み込んだパラメータに基づいて画像データを補正し、透過原稿及び反射原稿の画像データを同一レベルの濃度信号の濃度データeに変換している。
【0043】
このスキャナ/原稿特性補正部44から出力された画像データ(濃度データe)は、モニタ30上に中間画像を表示する画像データとして濃度データメモリ46上に保存される。
【0044】
原稿/ペーパー特性補正部48は、第2の補正手段として設けられ、スキャナ/原稿特性補正部44から出力された画像データ又は濃度メモリ46上に保存されている画像データ(何れも濃度データe)を読み込む。
【0045】
原稿/ペーパー特性補正部48は、LUT3、マトリックス係数 matrixl2LUT4が予め設定されている。LUT3は、スキャナ/原稿特性補正部44から入力される画像データであるR、G、B又はC、M、Yの原稿濃度値をCMY及びD(濃度)の各フィルタによってシフトするテーブルであり、予め原稿種に応じて設定されて記憶されている。
【0046】
マトリックス係数 matrixl2は、R、G、B又はC、M、Yの原稿濃度をペーパーへの露光量に変換するために3×3のマトリックス演算を行うときに用いる係数であり、このマトリックス係数 matrixl2は、原稿、例えばフィルムの分光分布と写真プリンタ34で画像露光するペーパーの分光分布から演算によって求めて、原稿種及び感材種の組み合わせに応じて予め記憶されている。
【0047】
LUT4は、ペーパーへの露光量からペーパー上へのプリント濃度に変換するテーブルであり、ペーパーのセンシトメトリーデータをテーブル化して設定している。なお、マトリックス係数 matrixl2及びLUT4を算出するデータがないときには、適性露光により撮影してチャート画像を記録したフィルム原稿を濃度計等の測定器によって読み取ったR、G、B又はC、M、Yの濃度値と、該フィルム原稿を標準条件で面露光によって焼付けた写真プリントから測定したC、M、Yの各色のプリント濃度値を用い、R、G、B又はC、M、Yの濃度値が、カラーペーパー上のC、M、Yのプリント濃度値に変換されるように演算して設定することができる。
【0048】
このように、原稿/ペーパー特性補正部48では、原稿種と感材種に応じてLUT3、4及びマトリックス係数 matrixl2から選択したデータをパラメータとして、スキャナ/原稿特性補正部44から出力された画像データを、原稿とペーパーのそれぞれの特性に合わせて補正することにより、感材種に拘らずプリント濃度を一定にできる画像データ(プリント濃度データf)として出力する。
【0049】
原稿/ペーパー特性補正部48から出力された画像データ(プリント濃度データf)は、ペーパー/モニタ特性補正部50へ入力される。
【0050】
ペーパー/モニタ特性補正部50は、モニタ表示用データ生成手段として設けられ、LUT5、マトリックス係数 matrixl3及びLUT6が予め記憶されており、プリント濃度データfとして入力される画像データをモニタ30に適切に表示するためのRGBモニタ信号(RGBモニタデータg)に変換する。ここで、変換されるRGBモニタデータgは、写真プリンタ34でプリント濃度データfに基づいてペーパーを露光してプリントを作成したときに得られるプリントの階調及び色調がモニタ30に表示されたときの階調及び色調の見え(apperance)と一致するように変換される。
【0051】
ここで必要となるのは、ペーパー上にプリントした画像のC、M、Yの各色のプリント濃度と測定値(X、Y、Z及びLABなど)を対比するときに、ペーパーの色材及びベースの分光分布、色関数(x、y、z)から演算するか、チャート原稿の画像をモニタ30に表示したときの輝度とチャート原稿を標準条件で焼付けた写真プリントの濃度を実測することにより、画像データに応じてカラーペーパーに焼付けた画像とモニタ30に表示したときの画像を対応させることができる。
【0052】
また、画像データに応じた画像をモニタ30上に表示するときには、カラーペーパー上の測色値とモニタ30上の測色値を対応させる必要がある。画像データに応じた画像をモニタ30上に表示するときには、色再現域、すなわち、色の圧縮、伸張によって所望の色をモニタ30上に再現できないときがある。これを防止するために、カラーペーパー上の測色値とモニタ30上の測色値を対応させる必要がある。
【0053】
このために、カラーペーパー上で再現される色とモニタ30上で再現させる色の相関関係を計算によって求めるためには、色順応予測色を用いてカラーペーパー上の測色値をモニタ30上の測色値に対応させ、モニタ30上で再現できない色については、色差が最小となるモニタ30の色再現域内の色に対応させる。また、実測によって求めるときには、チャート原稿を標準条件で面露光(アナログ露光)によって焼付けた写真プリントを用い、このチャート原稿プリントとモニタ30上に表示した画像を比較しながら、両者が同じ色に見えるようにモニタ30上の色を決定しておく。
【0054】
また、モニタ30上の画像の測色値をRGBモニタ信号に対応させる必要がある。これは、γ値、色温度及び蛍光体色度などのモニタ30の特性から計算によって求めることができる。
【0055】
上記3点を考慮して、LUT5、LUT6及びマトリックス係数 matrixl3を予め設定してけば、プリント濃度データfに基づいた画像のペーパー上でのC、M、Yのプリント濃度に対応したRGBモニタデータgに変換することができる。LUT5及びLUT6は、濃度から輝度への変換及び輝度からRGBモニタ信号への変換を行うようにそれぞれ作成したテーブルとしており、マトリックス係数 matrixl3は、ペーパー上のC、M、Yのプリント輝度値をモニタ30上のR、G、Bの輝度値に変換するように決定している。
【0056】
プリント濃度データfは、ペーパー/モニタ特性補正部50でRGBモニタデータgに変換されて、モニタデータメモリ52上に表示画像として保存される。このモニタデータメモリ52上に保存された画像データ(RGBモニタデータ)に基づいたモニタ30上の表示画像は、プリント濃度データfに応じてペーパーにプリントした画像と色調、階調等が同じ画像となる。これにより、スキャナ32で読み込んだ画像から写真プリンタ34によって作成するプリントの画像を、モニタ30上で的確に予測できるようにしている。
【0057】
ペーパー/モニタ特性補正部50の出力又はモニタデータメモリ52上のRGBモニタデータgは、スキャナ32から読み込んだ原稿の画像データとしてデータ転送部54へ送られる。パソコン12では、このRGBモニタデータgをスキャナ32から読み込んだ原稿の画像データとして種々の処理(例えばフォトレタッチングソフト等の種々の画像処理用ソフトウェアによって処理)が可能である。このとき、写真プリンタ34によってプリント出力したときの仕上がり状態をモニタ30上で的確に予測しながら処理することができる。
【0058】
なお、スキャナ32から読み込んだ原稿の画像データをRGBモニタデータgとして出力する処理は、画像入力プログラム(以下「入力モジュール」と言う)によって実行される。
【0059】
パソコン12に設けている入力モジュールでは、低解像度で、R、G、Bの何れ1色の画像データのみを読み込むファーストスキャンと、低解像度でカラー画像を読み込むプレスキャン及び、スキャナ32の能力範囲内の高解像度のカラー画像を読み込むファインスキャンの3モードが設定されている。
【0060】
この入力モジュールでは、スキャナ種及び原稿種(反射原稿か透過原稿か)の設定を行ってからファーストスキャンを実行する。このファーストスキャンによって変換データメモリ42に単色、例えばR色のみの画像データが保存される。
【0061】
次にこの変換データメモリ42上に保存した画像データに応じた読取画像をモニタ30上に表示し、原稿種の詳細な設定及び原稿から読み込む画像の読み込み領域等を設定する。これによって、入力モジュールでは、LUT1、2及びマトリックス係数 matrixl1からデータ変換するためのパラメータが選択される。
【0062】
ここで、プレスキャンを実行することにより、低解像度のカラー画像を読み込み、スキャナ/原稿特性補正部44で選択したパラメータに基づいて画像データの補正を行い、濃度データeとして濃度データメモリ46上に保存する。
【0063】
次に、濃度データメモリ46上に保存している濃度データeに基づいた画像をモニタ上に表示し、写真プリンタ34で露光する感材種等の設定を行う。これによって、LUT3〜6及びマトリックス係数 matrixl2、3から原稿種、感材種及びモニタ30に応じたパラメータが選択される。
【0064】
次にこの選択されたパラメータに基づいて濃度データメモリ46上に保存している濃度データを原稿/ペーパー特性補正部48に読み込んでプリント濃度データfに変換し、さらに、ペーパー/モニタ特性補正部50でRGBモニタデータgに変換する。なお、写真プリント等の反射原稿から読み込んだ画像データは、プリント濃度データfとなっているために、色調整のみが行われる。また、プレスキャンによってスキャナ32から読み込まれた画像データは、読取画像データ、中間画像データ及び表示画像データ等のテンポラリー画像データとして変換データメモリ42、濃度データメモリ46及びモニタデータメモリ52上にそれぞれ保存される。
【0065】
すなわち、画像データ変換部40から出力された画像データは、スキャナ/原稿特性補正部44に入力される。このスキャナ/原稿特性補正部44では、StatusM又はStatusA濃度値に変換した濃度データeを出力する。これによって、以降の画像処理では、スキャナ種に依存しない画像データを用いた処理を可能にしている。この濃度データeは、濃度データメモリ46上に保存されると共に、中間画像としてモニタ30上に表示される。
【0066】
濃度データeは、原稿/ペーパー特性補正部48に読み込まれ予め設定されているLUT3、マトリックス係数 matrixl2及びLUT4によって原稿特性及びこの画像データに応じてペーパーを露光するときのペーパーの特性を考慮して、ペーパー上に適切な階調及び色調となるように補正され、プリント濃度に応じた画像データ(プリント濃度データf)として、ペーパー/モニタ特性補正部50へ出力する。
【0067】
これにより、原稿/ペーパー特性補正部48では、原稿の画像を面露光系でプリントしたのと同等の画質でプリントできるようにプリント濃度データを得るようにしている。したがって、従来、ネガフィルムに記録されている画像をデジタル露光によってプリントしたときに得ることができなかったグレード(軟調、中間調、硬調、最硬調、超硬調)、感光度、コントラスト、カブリ、感色性、画質特性(粒状性、解像力、鮮鋭度、MTF)等の違いを、デジタル露光によって再現できる。
【0068】
ペーパー/モニタ特性補正部50では、予め設定されているLUT5、マトリックス係数 matrixl3及びLUT6によってペーパーの分光特性及びモニタ30の色再現特性を考慮して、プリント濃度データfに応じた画像をモニタ30に表示するための画像データ(RGBモニタデータg)に変換する。ペーパー/モニタ特性補正部50から出力されたRGBモニタデータgは、表示画像メモリ52上に保存され、モニタ30上には、表示画像として表示される。
【0069】
このように、入力モジュールでは、スキャナ32から読み込んだ原稿画像に応じた濃度データeを作成し、さらに、自動的に濃度データeをRGBモニタデータgに変換するオートセットアップを行う。
【0070】
この後、ファインスキャンを指示することにより、スキャナ32から高解像度(スキャナ32の最高能力の解像度)で画像データを読み込み、設定されているパラメータに基づいて画像データを補正し、画像データ(RGBモニタデータg)に変換してデータ転送部54へ出力する。なお、プレスキャンによって読み込んだ画像データをRGBモニタデータgとしてデータ転送部54へ出力することもできる。
【0071】
このように、入力モジュールでは、スキャン時間、データサイズ及び画像処理時間等が異なり、スキャン時間、データサイズ及び画像処理時間が最も短いか小さいファーストスキャンによって画像読み込み領域を設定した後、スキャン時間、データサイズ及び画像処理時間の比較的短いプレスキャンによって読み込んだ画像データに対して種々の処理を施して、最終的なファインスキャンを行うときの種々のパラメータを設定することにより、画像データの読み込みのための操作時間の短縮を図ることができるようにしている。
【0072】
一方、写真画像処理システム10には、写真プリンタ34へ出力される画像データが入力されるデータ取込み部56が設けられており、このデータ取込み部56からプリントデータ変換部58を経て写真プリンタ34へ出力される。なお、プリントデータ変換部58は、写真プリンタ34に設けてあってもよい。
【0073】
データ取込み部56では、パソコン12に設定されている出力処理プログラム(以下「出力モジュール」と言う)に応じて動作し、画像データ(RGBモニタデータg)に応じた画像をモニタ30上に表示しながら、キーボード22及びマウス24を操作して、写真プリンタ34からプリント出力するときのプリントサイズ、プリント枚数と共に、倍率等のプリント条件を設定すると、プリントするときの画像の自動レイアウトを行うようになっている。
【0074】
プリントデータ変換部58では、前記したペーパー/モニタ特性補正部50での補正と逆の補正を行っている。すなわち、ペーパー/モニタ特性補正部50では、プリント濃度データfを、RGBモニタデータgに変換して出力しており、データ取込み部56では、RGBモニタデータgを画像データとして処理している。プリンタデータ変換部58では、LUT5、LUT6及びマトリックス係数 matrixl3を用いた変換と逆変換を行い、RGBモニタデータgからプリント濃度データfを出力する。
【0075】
以下に本実施の形態に適用した写真画像処理システム10の具体的な画像処理操作の一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明及び説明に用いる表示等は一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0076】
写真画像処理システム10は、パソコン12と共にスキャナ32等の接続機器が立ち上げられ、入力モジュールが起動されると、モニタ30に入力設定メニューを表示する。
【0077】
図3には、モニタ30に表示する入力設定メニュー(ダイヤログボックス)61の一例を示している。この入力設定メニューでは、スキャナ種及び原稿種の設定を行う。例えばスキャナ種を選択するときには、カーソル60をスキャナ種設定項目へマウス24等の操作によって移動させ、マウス24をクリックして指定(以下「クリック操作」と言う)することにより、ポップアップメニュー(図示省略)が開かれ、予めパソコン12にスキャナ32として登録されている機種名が表示され、この表示から画像入力に使用するスキャナ32を選択することができる。また、画像が記録されている原稿に対しては、対象原稿設定項目62のクリック操作によって、原稿種がポップアップメニュー形式で表示される。この原稿種の設定は、写真プリント等の反射原稿であるか又はネガフィルム、ポジフィルム等の透過原稿であるかの選択を行う。
【0078】
スキャナ種及び対象原稿種を選択し実行ボタン62をクリック操作することにより、選択されたスキャナ種及び原稿種が設定される。なお、スキャナ制御プログラム・パラメータ及び原稿種とペーパー種の組み合わせの許可・禁止の情報と画像処理パラメータ保存しておき、さらに画像処理パラメータ毎に選択可能なスキャナ種、原稿種、ペーパー種を設定して保存しておくことにより、例えばスキャナ種、原稿種を選択したときに、適用可能なペーパー種又は適用不可能なペーパー種の組み合わせを明確にすることができる。また、それぞれのデータを予め指定したファイルに保存することにより、データの変更、更新、削除等のメンテナンスが容易となる。
【0079】
スキャナ種及び原稿種の設定が終了すると、モニタ30の表示は、図4に示すメインメニューに切り換わる。このメインメニュー63には、ファーストスキャンボタン65、プレスキャンボタン66及びファインスキャンボタン67が表示されており、ファーストスキャンボタン65をクリック操作することにより、選択したスキャナ32から低解像度で画像の読み込みが行われる。
【0080】
これによって、スキャナ32から原稿画像に応じた単色分の画像データを読み込み、画像データ変換部40でこの画像データをLUT0に設定されているデータに応じて読み込み、変換データメモリ42上に保存する。
変換データメモリ42上に保存された画像データは、メインメニュー63上の画像表示エリア68にモノトーンの画像として表示される。このとき、画像表示エリア68は、スキャナ32の画像読取領域を全表示し、原稿の画像は、スキャナ32上での原稿配置位置に応じた位置に表示される。これと共に、画像表示アリア68には、出力枠69が表示される。なお、メインメニュー63には、位置モニタ表示エリア70及び位置モニタボタン71が設けられており、位置モニタボタン71のクリック操作によって、位置モニタ表示エリア70にスキャナ32の画像読取領域に対する原稿位置及び出力枠69の位置が表示される。
【0081】
画像表示エリア68に表示されている画像は、枠移動ボタン72の操作によって出力枠69に対して画像の表示位置が移動し、倍率設定ボタン73の操作又はキーボード22からのキー入力によってによって倍率を設定することにより、画像表示エリア68に表示されている出力枠69が拡縮する。この操作によって、画像データとして読み込む画像領域の設定が行われる。
【0082】
なお、メインメニュー63では、原稿の画像に対して後述する写真プリンタ34で画像露光するときの感材種の設定と共に面露光エミュレーションかデジタルモードエミュレーションかの設定、プリント速度重視か画質重視からのプリント設定、出力サイズの設定等の出力設定を行う。これによって、出力枠69内の画像の倍率と共に、読み込んだ画像データの処理に用いるLUT1〜6及び各マトリックス係数 matrixl1〜3の選択、すなわち画像データを補正するためのパラメータの設定が行われる。
【0083】
ネガフィルム等の写真フィルムに記録されている画像に応じて面露光(アナログ露光)したときには、プリント階調は、写真フィルムの特性値とペーパーの特性値から定まる固定階調となり、面露光エミュレーションモードでは、原稿特性とペーパー特性によって定まる固定階調に変換する。また、デジタルイメージモードでは、オートセットアップ演算により原稿に記録されている画像のシーン、すなわち、原稿画像がアンダー露光された画像かオーバー露光された画像であるか、昼に撮影された原稿であるか夜に撮影された画像であるか、等に応じて最適に仕上がるようにプリント階調を計算する。
【0084】
また、このメインメニュー63上では、原稿種の詳細な設定を行う。原稿種の設定は、例えば透過原稿であれば、ネガ型(ネガフィルム)であるかポジ型(ポジフィルム)であるかの設定、さらに、原稿の特性を明確にするために、品番まで設定する。この品番の設定は、予め登録されている品番をポップアップメニューによって開いて選択できるようにしている。
【0085】
これらの種々の設定が終了した後、プレスキャンボタン66をクリック操作することにより、プレスキャンが実行される。プレスキャンでは、原稿の画像を読み込むと、画像データをR、G、Bの面順次に変換して、スキャナ/原稿特性補正部44に入力する。スキャナ/原稿特性補正部44では、スキャナ種及び原稿種が設定されていることにより、LUT1、LUT2及びマトリックス係数 matrixl1からパラメータを選択して画像データのスキャナ補正を行い、濃度データeとして濃度データメモリ46上に保存する。
【0086】
メインメニューの画像表示エリア68には、濃度データメモリ46上に保存している濃度データに基づいた画像が中間画像として表示される。
【0087】
一方、メインメニュー63には、カラーコントロールを行うためのカラーキーボタン74、指定色仕上げボタン75、読取レンジボタン76、トーンカーブボタン77等が表示されており、これらを操作により、濃度データeをプリント濃度データf及びRGBモニタデータgに変換するときのパラメータの設定、変更を行う。
【0088】
それぞれの設定値を保存ボタン78のクリック操作によってHDD18上のデータファイルに保存することができると共に、読み込みボタン79によって保存している設定値を読みだすことができる。また、デフォルト設定ボタン80の操作によって、予め設定されている標準値、すなわち、スキャナ種、原稿種及び感材種に応じてLUT3〜6及びマトリックス係数 matrixl2、3からパラメータを選択することができ、原稿/ペーパー特性補正部48及びペーパー/モニタ特性補正部50でオートセットアップを行う。
【0089】
カラーキーボタン74が操作されると、モニタ30上には、図5に示すカラーキーメニュー81が表示される。このカラーキーメニュー81は、面露光系におけるC、M、Yの各色フィルタによる色調整(CCフィルタに相当)及び露光量(濃度)補正をエミュレートしたものであり、C、M、Y及びDの比率(%)をキー入力等によって設定できるようにしている。
【0090】
また、読取レンジ設定ボタン76が操作されると、モニタ30には、図6に示す如き読取レンジ設定メニュー82が表示される。この読取レンジ設定メニュー82では、原稿上の濃度レンジをプリント時のハイライト/シャドウに割り付けるものであり、原稿濃度をR、G、Bの各色のヒストグラム85R、85G、85Bに表示し、これらのヒストグラム85R、85G、85B上で、ハイライト/シャドウ点を指定するか、濃度値をキー入力するかあるいは、プレスキャンによって画像が表示されているときには表示画像上の点を指定して設定することができる。
【0091】
カラーキー及び読み取りレンジの設定は、次の画像読取時にプリント濃度信号に露光量、露光時間に反映されるようにするか、スキャナ32での画像読み込み時の露光量、露光時間を変更するのに使用される。
【0092】
トーンカーブボタン77が操作されると、モニタ30上には、図7に示すトーンカーブ設定メニュー83が表示される。このトーンカーブ設定メニュー83では、面露光エミュレーションモード、デジタルイメージモードの何れでも設定でき、Y、M、Cの各色及びD(濃度)についての階調変化を選択して設定できる。このトーンカーブ設定は、セットアップモードで設定されるデフォルト値に対して、C、M、Yの各色毎にカスケードして設定できる。
【0093】
また、指定色仕上げボタン75が操作されると、モニタ30上には、図8に示す指定色仕上げメニュー84が表示される。この指定色仕上げメニュー84は、プレスキャンによって入力された画像をモニタ30上に表示しているときにのみ有効であり、この指定色仕上げメニュー84には、メインメニュー63の画像表示エリア68に表示した画像の任意の点(例えば5×5の25ドット分)を拡大表示エリア86に拡大表示すると共に、リファレンスエリア87にリファレンス画像(グレー画像:リファレンスグレー)を表示する。ここで、拡大表示エリア86に表示した任意の画素にカーソル60を合わせてクリック操作することにより、該当する画素の色をリファレンスグレーに一致させると共に、これに合わせて他の画素の色をシフトさせる。リファレンスグレーは、リファレンス変更ボタン88の操作によって階調変更が可能となっている。これによって、グレーバランスの調整を迅速かつ容易に行うことができるようにしている。
【0094】
このようにして、中間画像に対して種々の設定が行われると、原稿/ペーパー特性補正部48及びペーパー/モニタ特性補正部50のパラメータが設定される。これらの設定に基づいて濃度データメモリ46上に保存している濃度データeを、プリント濃度データf及びRGBモニタデータgに変換することができる。RGBモニタデータgは、モニタデータメモリ52上に保存されると共に、モニタ30上のメインメニューの画像表示エリア68に表示される。
【0095】
このようにして、画像表示エリア86に表示された画像は、原稿とペーパーの特性及びペーパーとモニタ30の特性を考慮して、写真プリンタ34でペーパーを露光して得られるプリントと色調及び階調等が一致する。すなわち、プリント濃度データfによってペーパーにプリントした画像を、RGBモニタデータによってモニタ30上に表示される画像から的確にイメージすることができる。
【0096】
このようにして、プレスキャンによって読み込まれた画像に基づいて、画像データとして読み込むRGBモニタデータgとして読み込まれる画像データの仕上がりの確認が終了した後、ファインスキャンボタン67を操作することにより、スキャナ32から高解像度で原稿画像に応じた画像データを取込み、取り込んだ画像データを、設定した種々のパラメータに応じて補正し、画像データをRGBモニタデータgとしてデータ変換部54へ出力する。
【0097】
このように、低解像度で読み込んだ画像データに対して、種々の設定処理を施し、画像を確認した後に、高解像度で画像データを読み込み、予め設定されている補正条件で補正した後に、モニタデータメモリ52上に保存することにより、処理条件の設定から確認までを短時間で行うことができる。
【0098】
一方、入力モジュールによってRGBモニタデータgとして読み込まれた画像データは、データ変換部54から写真プリンタ34へ出力されるか、又は種々のアプリケーションソフトによって処理されて写真プリンタ34へ出力される。この画像データ(RGBモニタデータ)から写真プリントを作成するきには、出力出力モジュールを起動する。この出力モジュールは、単独で起動可能であると共に、他のアプリケーションからプリント処理が選択されると起動される。
【0099】
出力モジュールが起動されると、モニタ30上には、出力用のメインメニュー90が表示される。図9(A)には、出力用のメインメニュー90の一例を示しており、このメインメニュー90では、出力サイズ、出力方向(写真プリンタ34での感材の搬送方向に対する画像の向き)、カラー情報、プリント枚数等の種々の設定条件が表示される。
【0100】
出力モジュールでは、出力サイズを設定するときに、画像データのサイズ及び解像度からプリントするときの実寸サイズを算出し、予め登録されている感材のサイズ(定型サイズ)から実寸サイズの一致するサイズを検索し、このサイズを出力サイズとして表示する。このとき、定型サイズの中に一致するサイズが無ければカスタムサイズとして扱う(フリーサイズ指定)。また、カラー情報は、カラー画像かモノクロ画像(B/W)かを表し、プリント枚数はデフォルト値として「1」を設定する。これらの情報は、メインメニュー90のプリント登録表示エリア91に表示される。なお、プリント登録表示エリア91には、同時に、プリント時に画像の周囲に白フチを付けるか否かのフチ情報及び、画像の大きさと設定されているプリントサイズが合わないときに自動的にトリミングを行ったか、手動でトリミングを行ったかのトリミング情報も表示している。
【0101】
このメインメニュー90には、プリント指示の追加用の追加ボタン92、既に登録されている(プリント登録表示エリア91に表示されている)プリント指示の変更ボタン93、削除ボタン94及びプリント設定ボタン95、改ページボタン96等、保存されている設定値を読み込むための読み込みボタン97、設定値を所定のファイルに保存する保存ボタン98等が設けられている。
【0102】
ここで、追加ボタン92をクリック操作することにより、モニタ30上には、図10に示すトリミング設定用のダイアログボックス100が表示される。このダイアログボックス100には、出力枠101内に画像データに応じた画像がモノクロ画像として表示される。なお、モノクロ画像として表示することにより処理の迅速化を図るものであり、カラー画像を表示してもよい。
【0103】
また、このダイアログボックス100では、プリントサイズ、色調、白縁、プリント枚数等の設定が可能となっている。これらは、予め保存している設定値を表示している。出力枠101は、設定されているプリントサイズに応じた縦横比で、長手方向が一定となるように表示され、画像は設定されている引き伸ばし率に応じて表示される。
【0104】
サイズ、色調及び白フチは、それぞれプルダウンメニューによって表示された項目から選択できるようにしている。図11(A)〜図11(C)には、プルダウンメニューの一例を示している。図11(A)の定型サイズメニュー102に示すように、プリントサイズとしては、種々の定型サイズが表示されるようになっている。ここで定型サイズの何れかを選択すると、図10に示すダイアログボックス100に、そのサイズの「幅」及び「高さ」の実寸が表示される。
【0105】
また、図10に示すダイアログボックス100のチェックボタン103又はチェックボタン104によって画像を縦にプリントするか横にプリントするかを設定できるようにしている。また、登録されている定型サイズ以外は「カスタム(フリー)」を選択することにより、「幅」及び「高さ」の実寸を任意に設定できる。
【0106】
図11(B)の色調メニュー105に示すように、色調として「白黒」(モノクロ:B/W)を選択すると、さらに、プルダウンメニュー106が表示されて詳細なトーンの選択が可能となっている。これらのトーンの中から選択することにより、選択したトーンに応じたグレーバランス、階調のモノクロ画像をプリントできるようにしている。これによって、カラー画像をモノクロ画像に変換したときの階調の粗さが現れたり、グレーバランスの偏りが生じるなどの仕上がり不良を防止することができる。
【0107】
また、図11(C)に示すように、白フチのプルダウンメニュー107には、フチ幅が表示されるようになっており、表示されたフチ幅から所望の寸法を選択可能にしている。
【0108】
図10に示すダイアログボックス100には、設定されたプリントサイズ、色調、白フチが表示されると共に、枚数焼きとしてプリント枚数が表示される。枚数焼きは、同じ設定値で何枚プリントするかを設定するものであり、矢印ボタン108のクリック操作による数値の増減又は数値のキー入力によって設定する。
【0109】
また、トリミング枠109内では、トリミング範囲を指定するコントロールボタン110及び引き伸ばし率を設定する矢印ボタン111を表示している。コントロールボタン110の矢印のクリック操作によって、出力枠101内に表示している画像を上下、左右に移動させることができる。また、引き伸ばし率は、直接数値を入力してもよく、矢印ボタン111によって引き伸ばし率を増減させてもよい。このようにして、手動でトリミングを行い出力枠101内に倍率を変化させた画像を表示し、プリントしたい範囲を出力枠101に一致させればよい。
【0110】
ところで、出力モジュールでは、自動トリミングが可能となっている。この自動トリミングでは、画像データのサイズとプリントサイズが一致すれば全画像範囲をプリントするように設定するが、画像データのサイズとプリントサイズが不一致のときには、出力枠101内に画像が収まる範囲で画像データを自動的に拡大又は縮小して、出力枠101内の画像中央部をプリントするように設定する。なお、トリミング枠109内に表示しているリセットボタン112をクリック操作することにより、手動トリミングをキャンセルして自動トリミングを行う。このために、トリミング作業の効率化を図ることができる。
【0111】
このように種々の設定を自動又は手動で行うことにより、図10に示すダイアログボックス100のプリント登録表示エリア91には、設定変更に応じて表示変更がなされる。なお、メインメニュー90のプリント登録表示エリア91内に表示されているプリント項目を選択して、変更ボタン93を操作することにより、該当する項目のみの設定変更を上記した追加処理と同様に行うことができる。
【0112】
また、一つの画像データに基づいてサイズ、色調、階調、白フチの有無等の条件の異なる複数の画像を指定してプリントすることができるようにしているので、プリント作業の効率化を図ることができる。
【0113】
図9(A)に示すメインメニュー90においてプリント設定ボタン95をクリック操作することにより、プリント登録表示エリア91に表示されている全項目に対して共通のプリント設定処理を行う。プリント設定操作が選択されると、図12に示すダイアログボックス113がモニタ30上に表示される。
【0114】
このダイアログボックス113では、プリンタ設定、用紙方向、用紙サイズ、解像度等の設定を行う。これと共に、トンボを印字するか否かのトンボ設定、画像名を用紙にプリントするか否かの画像名印刷設定等を行うことができる。
【0115】
画像名は、キーボード22のキー操作によって入力することができ、プリントに画像名を入力することにより、仕上がったプリントに付加価値を持たせることができる。
【0116】
トンボの設定は、白フチを選択しているときのみ有効としており、図13(A)に示すように、白フチが選択されている画像に対しては、白フチの幅を含んだ領域が一つの画像として認識され、この画像の四隅にトンボ114がそれぞれプリントされる。このトンボ114を目印にしてペーパーを裁断(図13(A)に破線で示すライン)することにより、所望の幅の白フチが設けられたプリントが得られるようにしている。
【0117】
なお、図13(B)に示すように、画像をペーパーの周縁部に配置するときには、プリント可能範囲内に実際の画像を配置し、このプリント可能範囲よりペーパーの周縁側に生じる余白部分を白フチの一部として使用するように画像のレイアウトを行い、ペーパー上のプリント可能領域を最大限に使用するようにしている。このとき、トンボ114と共にトンボ114を変形させたトンボ114Aを、プリント可能領域内にのみに記す。
【0118】
このダイアログボックス113の表示の設定及び内容の確認が成され設定ボタン115をクリック操作すると、出力モジュールでは、自動レイアウト設定を行う。
【0119】
この自動レイアウト設定は、登録されたプリント設定に基づいて画像データをプリンタ34に装填されているサイズのペーパーに収まるように画像のレイアウトする。この自動レイアウト設定では、画像をプリントするペーパーに余白が多くなるなどの無駄が生じないように、必要に応じて写真プリンタ34に装填されているペーパーのサイズを切り換えて使用するようにレイアウトする。
【0120】
例えば、登録されている一つのプリント項目(メインメニュー90のプリント登録表示エリア91の中のプリントサイズからプリント枚数までの1ラインの項目)に対して、必要に応じて1枚目のプリントと2枚目のプリントに分けてプリントする。すなわち、図14に示すように、1枚目のペーパーに3画像分プリントできないときには、必然的に2枚のペーパーにプリントされることになるが、このとき、1枚目及び2枚目のペーパーに他のサイズの画像を分けてレイアウトし、ペーパーに生じる余白を最小に抑える。
【0121】
なお、図9(B)に示すように、改ページボタン96の操作によってプリント登録表示エリア91の表示項目の間に改ページマーク117が入力される。自動レイアウト設定は、改ページボタン96のクリック操作によって入力された改ページマーク117によってグループ化された登録項目毎にレイアウトする。
【0122】
自動レイアウト設定が終了すると、図9(A)に示すメインメニュー90が表示される。ここで、メインメニュー90内のプリントボタン116をクリック操作することにより、自動レイアウトされたプリント用の画像データを写真プリンタ34へ出力する。なお、画像データの写真プリンタ34への出力に先立って自動レイアウト結果をモニタ30上に表示して、適否等の確認を行うようにしてもよい。
【0123】
写真プリンタ34では、パソコン12からプリント用の画像データ(プリント濃度データf)が入力されると、設定されたプリント条件、レイアウトに応じてペーパーを露光してプリントを作成する。これによって、モニタ30上に表示した画像と一致した画像が記録されたプリントを得ることができる。
【0124】
このように、本実施の形態に適用した写真画像処理システム10では、原稿に記録されている画像を面露光系によって得られる写真プリントと同等の画質でデジタル露光によってプリントすることができる。また、モニタ30上に表示する画像を写真プリンタ34でプリントする画像と略一致させることができるため、モニタ30上に表示した画像から写真プリンタ34によって得られるプリントの仕上がりを適切にかつ正確にイメージすることができるため、プリントの仕上がりを予測しながら種々の画像処理を適切に行うことができる。
【0125】
なお、前記した如く、本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成及び処理の流れを限定するものではない。
【0126】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る画像処理方法及び装置は、画像出力系において、指定されるプリントサイズ及び枚数を連続して複数種指定することができ、出力装置側の感光材料のサイズに基づいて、感光材料上のプリントレイアウトを自動的に行い、感光材料を有効利用することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に適用した写真画像処理システムの概略構成図である。
【図2】写真画像処理システムを示す機能ブロック図である。
【図3】入力処理を行うときにモニタに表示する設定画面の一例を示す概略図である。
【図4】入力処理を行うときにモニタに表示されるメインメニューの一例を示す概略図である。
【図5】カラーキー設定を行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図6】読取レンジ設定を行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図7】トーンカーブ設定を行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図8】指定色仕上げを行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図9】(A)は出力処理を行うときに表示するメインメニューの一例を示す概略図、(B)は(A)に示すメインメニューに改ページマークを入れたメインメニューの一部を示す概略図である。
【図10】プリントする画像のトリミング設定を行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図11】(A)はサイズを設定する表示の一例を示す概略図、(B)は色調を設定する表示の一例を示す概略図、(C)は白フチ設定をするときの表示の一例を示す概略図である。
【図12】プリント設定を行うときの表示の一例を示す概略図である。
【図13】(A)及び(B)はそれぞれプリント上でのトンボの表示の一例を示す概略図である。
【図14】写真プリンタによってプリントされた画像の配置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 写真画像処理システム(画像処理装置)
12 パソコン
18 HDD
22 キーボード
24 マウス
34 写真プリンタ(プリント出力装置)
90 メインメニュー
100、113 ダイアログボックス
102 ポップアップメニュー
105 色調メニュー
106 プルダウンメニュー

Claims (10)

  1. 画像データをプリント出力装置へ転送し、該プリント出力装置でのプリントに必要な書式を設定して前記画像データと共に転送する画像データ出力装置であって、
    複数の出力すべき画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段に記憶された画像データから、所望の画像データを指定する指定手段と、
    前記指定手段で指定された画像データ毎のプリントサイズを予め定められた定型サイズから選択、又は前記プリント出力装置における実寸プリントサイズを入力するプリントサイズ設定手段と、
    前記指定手段で指定された画像データ毎のプリント枚数を入力又は選択するプリント枚数設定手段と、
    前記指定手段で指定された画像データ及びそれぞれの画像データに該当するプリントサイズ及びプリント枚数を前記プリント出力装置へ転送する転送手段と、を有し、
    前記プリントサイズ設定手段で複数種類のプリントサイズでプリントするように設定された場合には、該プリントサイズ、前記プリント枚数設定手段で入力又は選択されたプリント枚数、及び前記プリント出力装置に装填される感光材料のサイズに基づいて自動的にレイアウトする画像データ出力装置。
  2. 前記プリント出力装置でのプリント出力時の、画像周囲の白縁の有無を選択可能であり、白縁有りが選択された場合には白縁領域を示す指標を画像と共にプリントすると共に、該指標のプリントの際には白縁領域に画像データを特定する文字又は記号を併せてプリントするように設定することを特徴とする請求項1記載の画像データ出力装置。
  3. 前記白縁領域と、前記プリント出力装置における感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することを特徴とする請求項2記載の画像データ出力装置。
  4. 前記プリントサイズ設定手段で入力又は選択されたプリントサイズが、画像データのサイズと一致しない場合に、画像データを拡大、縮小又はトリミングして、自動的に入力又は選択されたプリントサイズにサイズ変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の画像データ出力装置。
  5. 前記プリントサイズ設定手段でプリントサイズが入力又は選択されない場合、或いは前回のプリントサイズが適合しない場合に、画像データを原稿画像から読み取ったときのサイズに最も近似する定型サイズを自動的に選択することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像データ出力装置。
  6. 前記画像データは、所定の感光材料へプリントしたときの色情報に変換されて記憶されており、該色情報は、面露光系で原稿画像を感光材料へ焼付けたときのプリント画像に影響を及ぼす、少なくとも画像入力装置特性、原稿種、感光材料種、露光量特性を含むプリント仕上がり特性のそれぞれの組み合わせで決定されるパラメータに基づいて、前記画像データを補正することにより得ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の画像データ出力装置。
  7. 前記画像データがカラー画像の場合には、指定によってモノクロ画像データに変換すると共に、モノクロ画像データに変換する際には、該カラー画像データは、複数設定されたグレーバランス、階調の中から、選択されたグレーバランス及び階調に基づいてモノクロ画像データに変換することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の画像データ出力装置。
  8. 予め記憶された出力すべき画像データを指定して、プリント出力装置へ転送する際に、該プリント出力装置でのプリントに必要な書式を設定し、前記画像データと共に転送する画像データの出力方法であって、
    前記出力すべき画像データが複数種選択可能であり、かつ同一画像データに対して該プリントサイズを複数種入力又は選択可能とすると共に、選択された画像データ毎のプリント枚数を入力又は選択可能とし、複数種類のプリントサイズが入力又は選択された場合には、該プリントサイズ、前記入力又は選択されたプリント枚数、及び前記プリント出力装置に装填される感光材料のサイズに基づいて自動的にレイアウトすることを特徴とする画像データの出力方法。
  9. 前記プリント出力装置でのプリント出力時の、画像周囲の白縁の有無を選択可能であり、白縁有りが選択された場合には白縁領域を示す指標を画像と共にプリントすると共に、該指標のプリントの際には白縁領域に画像データを特定する文字又は記号を併せてプリントするように設定することを特徴とする請求項8記載の画像データの出力方法。
  10. 前記白縁領域と、前記プリント出力装置における感光材料の周囲に生じる非プリント領域と、を重複させるようにレイアウトを自動設定することを特徴とする請求項9記載の画像データの出力方法。
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