JP3637334B2

JP3637334B2 - Store stock management system, store stock management method, and recording medium recording program

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Publication number: JP3637334B2
Application number: JP2002200359A
Authority: JP
Inventors: 秀▲ぞう▼ 寺井; 清和池内
Original assignee: 株式会社ワールド
Priority date: 2002-04-18
Filing date: 2002-07-09
Publication date: 2005-04-13
Anticipated expiration: 2022-07-09
Also published as: TW200305816A; CN1647090A; KR20050008685A; JP2004001985A; WO2003088115A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品の在庫を管理するシステムに関し、特に、店頭の在庫を管理する店舗在庫管理システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、店舗が抱える商品の在庫（以下、「店舗在庫」という。）を管理する方法としては、さまざまな提案がなされていた。そこで、以下に、本部と複数の販売店舗とから構成される業務形態において、各店舗における店舗在庫を管理する方法の一例について、説明する。
【０００３】
まず、商品の初回投入時においては、本部側が、商品の生産量や売上予測等に基づいて各店舗への配分を決定し、この決定に従って商品を各店舗に配分していた。そして、店舗に配分されなかった商品（残在庫）は、物流センタ等の出荷拠点に在庫として確保されていた。
【０００４】
そして、各店舗では、配分された商品を販売し、売上により商品の在庫が減少した場合には、物流センタに商品の出荷指示を送信することにより、該商品を補充していた。この商品の補充については、例えば、自動補充システムが用いられていた。この自動補充システムは、商品の店舗在庫量が、店舗ごとに設定された「標準在庫量」を下回った場合に、自動的に該商品を補充するための出荷指示を送信するというものである。
【０００５】
一方、各店舗では、本部側の決定に従って配分された商品が、本部側の予測に反して売れない場合もある。このような場合には、本部側が、各店舗の店舗在庫量を常にチェックし、商品の過剰在庫が発生していると判断した場合には、商品を返送すべく返送指示を該店舗に指示していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の店舗在庫を管理する方法では、以下に述べるような様々な問題があった。
【０００７】
第一に、商品の初回投入量や標準在庫量は、売上予測等に基づいて決定されていたため、当該予測と実際の売上状況とが異なるような場合には、店舗在庫量を最適に維持することが困難であるといった問題があった。例えば、実際の売上が商品の売上予測を上回っているような場合には、商品が売れているにもかかわらず、予め設定された標準在庫量に従った数量の商品しか入荷されないため、結果として商品の在庫量が少なく、在庫不足による機会ロスが発生していた。一方、実際の売上が商品の売上予測を下回っているような場合には、商品が売れていないにもかかわらず、一定数の商品が店舗在庫として保管され続け、結果として過剰在庫という状態を招いていた。
【０００８】
第二に、従来の店舗在庫を管理する方法では、商品の補充は標準在庫量をベースに自動的に行われていたが、商品の返送は、本部側の指示に基づいて行われていた。よって、本部側では、各店舗の店舗在庫量を頻繁にチェックしなければならず、多大な労力と時間を要していた。また、商品の返送が適切に行われない場合には、ある店舗では商品が不足しているにもかかわらず、他の店舗では商品が売れ残っているという状態が並存し、店舗全体で効率的に商品を販売させることが困難であった。
【０００９】
第三に、従来の店舗在庫を管理する方法では、商品が自動的に補充されたり、本部側の判断に基づいて商品が返送されたりする仕組みであったため、店舗側の判断に基づいて店舗在庫を調整することが困難であった。すなわち、実際に商品を販売する店舗側では、各店舗に応じた固有の事情が存在する。例えば、店舗の消費者の趣向や来週実施されるイベント等を考慮して、特定の商品の入荷数を増やしたり減らしたりしたいと希望する場合がある。しかし、従来の店舗在庫を管理する方法においては、これら店舗の意向を反映させる手段が存在しなかったため、店舗の販売力が十分に活かされているとはいえなかった。
【００１０】
第四に、従来の店舗在庫を管理する方法では、商品の在庫不足や在庫過多が生じていたため、店舗のスペースを有効に活用して商品の販売を行うことが困難であった。すなわち、店舗のキャパシティ（商品を配置するスペース）は、該店舗の大きさ等によって限られているため、店舗にて商品を販売する際には、店舗のキャパシティに応じて無駄無く商品が配置されることが重要である。しかし、例えば、在庫不足が発生した場合には、商品が配置されるべきスペースに商品が配置されず、結果的に店舗のスペースが活用されていないという事態を招いていた。
【００１１】
そして、これらの問題は、商品のライフサイクルが短く、多品種・少量生産になりやすいアパレル等の分野では、顕著に発生しやすい。よって、かかる多品種・少量生産の分野に対応した店舗在庫の管理手法が望まれているものの、未だその技術は実現されていない。
【００１２】
そこで、本発明の課題は、店舗在庫を最適な状態に維持することができる店舗在庫管理システムおよびその方法を提供することである。
【００１３】
すなわち、本発明の第１の課題は、店舗における日々の売上実績に応じて店舗在庫を管理することができる店舗在庫管理システムおよびその方法を提供することである。
【００１４】
本発明の第２の課題は、店舗における日々の売上実績に応じて、自動的に商品を出荷あるいは返送することができる店舗在庫管理システムおよびその方法を提供することである。
【００１５】
本発明の第３の課題は、店舗側の意志に基づいて店舗在庫を管理することができる店舗在庫管理システムおよびその方法を提供することである。
【００１６】
本発明の第４の課題は、店舗のスペースが有効に活用されるように店舗在庫を管理することができる店舗在庫管理システムおよびその方法を提供することである。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、個々の店舗における商品の売上実績と、店舗に商品が出荷される出荷サイクルに着目し、店舗の売上実績に基づいて店舗が保有すべき在庫量（以下、「基準在庫量」という。）を出荷サイクルに従って変動させることとした。
【００１８】
これによれば、店舗の売上実績によって基準在庫量が変動するとともに、この基準在庫量に店舗在庫量が一致するように商品の出荷返送指示が発生する。よって、より売れている店舗には店舗在庫量も多く、売れていない店舗では店舗在庫量が少なくなるように店舗在庫量を管理することが可能になる。
【００１９】
具体的には、本発明は、所定時間単位に区分された出荷サイクルに従って、店舗における商品の売上実績に基づいて前記店舗が保有すべき商品の基準在庫量を計算する計算手段と、計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信する送信手段と、備えることを特徴とする店舗在庫管理システムである。
【００２０】
また、前記計算手段は、商品が店舗に納品されるまでに要する納品リードタイムと前記売上実績とに基づいて基準在庫量を計算することが望ましい。
【００２１】
前記計算手段は、前記出荷サイクルが日単位で区分されている場合には、日単位に区分された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて、対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００２２】
また、前記計算手段は、日別売上実績から所定の条件に一致する日別売上実績を特定し、この特定された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて、対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００２３】
また、前記計算手段は、対象日が所定日数単位に区分された期間の初日に該当するか否かを判断し、該当すると判断する場合には、対象日が該当する区分期間の前の区分期間内の日別売上実績から最大の日別売上実績を特定し、この特定された最大の日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００２４】
また、前記計算手段は、対象日が所定日数単位に区分された期間の初日に該当するか否かを判断し、該当しないと判断する場合には、対象日が該当する区分期間内の日別売上実績から最大の日別売上実績を特定し、この特定された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００２５】
また、前記所定日数単位は７日単位であることが望ましい。
【００２６】
また、前記店舗に配置する商品の商品データを含む商品管理情報を記憶する記憶手段と、
前記計算手段により計算された基準在庫量と前記記憶手段に記憶された商品管理情報とを関連づけて画面表示する表示手段と、を備えることが望ましい。
【００２７】
また、前記表示手段は、前記基準在庫量を、店舗の店頭に配置されるべき商品の在庫量を表す第1の基準在庫量と、店舗の店内に保管されるべき商品の在庫量を表す第２の基準在庫量とに分けて表示することが望ましい。
【００２８】
また、前記表示手段は、前記商品管理情報において設定された商品データ数を第1の基準在庫量として表示し、前記基準在庫量から前記第1の基準在庫量を減算した値を第２の基準在庫量として表示することが望ましい。
【００２９】
また、基準在庫量を修正するための指示を受け付ける受付手段と、前記受け付けた指示に基づいて基準在庫量を修正する修正手段と、を備え、前記送信手段は、
修正された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することが望ましい。
【００３０】
また、前記店舗に配置する商品の商品データを含む商品管理情報を記憶する記憶手段と、前記計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量とに基づいて算出される商品の出荷返送数と、前記記憶手段に記憶された商品管理情報と、を関連づけて画面表示することが望ましい。
【００３１】
また、送信手段による所定の物流センタへの送信を制御するための情報の入力を受け付ける受付手段を備え、前記送信手段は、前記物流センタへの送信を自動的に行う旨の情報が入力されている場合に、商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することが望ましい。
【００３２】
また、本発明は、店舗に設置される端末装置と出荷センタとが接続されたシステムにおいて、前記店舗の在庫を管理する方法であって、前記端末装置は、所定時間単位に区分された出荷サイクルに従って、店舗における商品の売上実績に基づいて前記店舗が保有すべき商品の基準在庫量を計算する計算工程と、計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信する送信工程と、を実現することを特徴とする店舗在庫管理方法である。
【００３３】
また、前記端末装置は、前記計算工程において、商品が店舗に納品されるまでに要する納品リードタイムと前記売上実績とに基づいて基準在庫量を計算することが望ましい。
【００３４】
また、前記端末装置は、前記計算工程において、前記出荷サイクルが日単位で区分されている場合には、日単位に区分された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて、対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００３５】
また、前記端末装置は、前記計算工程において、日別売上実績から所定の条件に一致する日別売上実績を特定し、この特定された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて、対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００３６】
また、前記端末装置は、前記計算工程において、対象日が所定日数単位に区分された期間の初日に該当するか否かを判断し、該当すると判断する場合には、対象日が該当する区分期間の前の区分期間内の日別売上実績から最大の日別売上実績を特定し、この特定された最大の日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００３７】
前記端末装置は、前記計算工程において、対象日が所定日数単位に区分された期間の初日に該当するか否かを判断し、該当しないと判断する場合には、対象日が該当する区分期間内の日別売上実績から最大の日別売上実績を特定し、この特定された日別売上実績と納品リードタイムとに基づいて対象日の基準在庫量を計算することが望ましい。
【００３８】
前記所定日数単位は７日単位であることが望ましい。
【００３９】
また、前記端末装置は、前記店舗に配置する商品の商品データを含む商品管理情報を記憶する記憶工程と、前記計算工程により計算された基準在庫量と前記記憶工程に記憶された商品管理情報とを関連づけて画面表示する表示工程と、をさらに実行することが望ましい。
【００４０】
また、前記端末装置は、前記表示工程において、前記基準在庫量を、店舗の店頭に配置されるべき商品の在庫量を表す第1の基準在庫量と、店舗の店内に保管されるべき商品の在庫量を表す第２の基準在庫量とに分けて表示することが望ましい。
【００４１】
また、前記端末装置は、前記表示工程において、前記商品管理情報において設定された商品データ数を第1の基準在庫量として表示し、前記基準在庫量から前記第1の基準在庫量を減算した値を第２の基準在庫量として表示することが望ましい。
【００４２】
前記端末装置は、基準在庫量を修正するための指示を受け付ける受付工程と、前記受け付けた指示に基づいて基準在庫量を修正する修正工程と、をさらに実行し、前記送信工程において、修正された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することが望ましい。
【００４３】
また、前記端末装置は、前記店舗に配置する商品の商品データを含む商品管理情報を記憶する記憶工程と、前記計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量とに基づいて算出される商品の出荷返送数と、前記記憶工程に記憶された商品管理情報と、を関連づけて画面表示する表示工程と、をさらに実行することが望ましい。
【００４４】
前記端末装置は、送信工程による所定の物流センタへの送信を制御するための情報の入力を受け付ける受付工程をさらに実行し、前記送信工程において、前記物流センタへの送信を自動的に行う旨の情報が入力されている場合に、商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することが望ましい。
【００４５】
また、本発明は、所定の保管場所に保管されている商品の在庫量を記憶する在庫量記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて引き当て量を算出し、この引き当て量と前記在庫量記憶手段に記憶されている前記商品の在庫量とに基づいて前記商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することを特徴とする。
【００４６】
前記在庫量記憶手段は、商品が第１の店舗にて販売することが中止された非稼動商品の在庫量を記憶し、前記送信手段は、前記店舗が第２の店舗に該当する場合には、前記引き当て量と前記在庫量記憶手段に記憶されている非稼動商品の在庫量とに基づいて前記商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することを特徴とする。
【００４７】
また、前記店舗に配置する商品の商品データと該商品の販売予定期間とを含む商品管理情報を記憶する商品管理情報記憶手段と、対象商品が第１の店舗にて販売することが中止された非稼動商品であるか否かを判断し、非稼動商品であると判断する場合には、前記在庫量記憶手段に前記対象商品が非稼動商品である旨の情報を設定する設定手段と、をさらに備え、前記設定手段は、前記商品管理情報記憶手段に記憶された商品の販売予定期間に従って、前記対象商品の販売予定期間が終了したか否かを判断し、販売予定期間が終了したと判断する場合には、前記在庫量記憶手段に前記対象商品が非稼動商品である旨の情報を設定することを特徴とする。
【００４８】
また、前記端末装置は、所定の保管場所に保管されている商品の在庫量を記憶する記憶工程をさらに備え、前記送信工程において、前記計算された基準在庫量と前記店舗における商品の店舗在庫量との差分に応じて引き当て量を算出し、この引き当て量と前記記憶された商品の在庫量とに基づいて、前記商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することを特徴とする。
【００４９】
また、前記端末装置は、前記記憶工程において、商品が第１の店舗にて販売することが中止された非稼動商品の在庫量を記憶し、前記送信工程において、前記店舗が第２の店舗に該当する場合には、前記引き当て量と前記記憶された非稼動商品の在庫量とに基づいて、前記商品の出荷返送指示を所定の物流センタに送信することを特徴とする。
【００５０】
また、前記端末装置は、前記店舗に配置する商品の商品データと該商品の販売予定期間とを含む商品管理情報を記憶する商品管理情報記憶工程と、対象商品が第１の店舗にて販売することが中止された非稼動商品であるか否かを判断し、非稼動商品であると判断する場合には、前記対象商品が非稼動商品である旨の情報を設定する設定工程と、をさらに備え、前記設定工程において、前記記憶された商品の販売予定期間に従って、前記対象商品の販売予定期間が終了したか否かを判断し、販売予定期間が終了したと判断する場合には、前記対象商品が非稼動商品である旨の情報を設定することを特徴とする。
【００５１】
なお、本明細書において、物の発明は方法の発明として把握することができ、方法の発明は物の発明として把握することができる。また、上記発明は、コンピュータに所定の機能を実現させるプログラムを記録した記録媒体またはプログラム製品としても成立する。なお、前記記録媒体とは、例えば、ハードディスク（ＨＤ）、ＤＶＤ−ＲＡＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）やＣＤ−ＲＯＭ等のほかに、ＲＡＭやＲＯＭ等のメモリを含む。また、前記コンピュータとは、例えば、ＣＰＵやＭＰＵといったいわゆる中央処理装置がプログラムを解釈することで所定の処理を行う、いわゆるマイクロコンピュータ等をも含む。
【００５２】
また、本明細書において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合やハードウェア回路によって実現する場合も含む。また、１つの手段が有する機能が２つ以上の物理的手段により実現されても、２つ以上の手段の機能が１つの物理的手段により実現されても良い。
【００５３】
さらにまた、本明細書における手段は、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現可能である。ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによる実行は、例えば、所定のプログラムを有するコンピュータ・システムにおける実行が該当する。そして、１つの手段が有する機能が２つ以上のハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現されても、２つ以上の手段の機能が１つのハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにより実現されても良い。
【００５４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【００５５】
なお、本実施形態では、本発明を、衣料品を取り扱うアパレル分野について適用した場合について説明するが、本発明は当該分野に限定されず、他の分野についても適宜これを適用することができる。
【００５６】
また、本実施形態における出荷サイクルは日単位であり、日別売上実績に基づいて当日の基準在庫量を計算する場合について説明するが、本発明は日単位に限定されず、時間単位で設定することもできる。例えば、出荷サイクルを午前及び午後単位で設定してもよい。
［第１の実施の形態］
第１の実施形態では、店舗の売上実績に基づいて基準在庫量を変動させる基準在庫調整手段を中心に説明する。
【００５７】
（基準在庫の基本的な考え方）
図１は、日別売上実績に基づく基準在庫量についての基本的な考え方を説明するための図である。基準在庫量は、日別売上実績と納品リードタイム期間（納品Ｌ／Ｔ）、すなわち店舗から物流システムに出荷返送指示が送信された後、実際に店舗に商品が納品（あるいは返送）されるまでの期間とに基づいて計算される。また、同図では、納品Ｌ／Ｔが２日間であり、「基準在庫＝前日の売上（０以外）×２」という計算ロジックを用いている。
【００５８】
同図に示すように、本発明に係る基準在庫調整手段によれば、売上に対応して基準在庫量が日々変動していることがわかる。具体的には、例えば、ｎ＋２日目の基準在庫量は、ｎ＋１日目に「２枚」の売上が発生しているので「２×２＝４枚」となり、ｎ＋１日目の基準在庫量（２枚）よりも増加していることがわかる。そして、在庫が基準在庫と一致するように「４枚」の出荷指示が発生している。
【００５９】
また、ｎ＋４日目の基準在庫量は、ｎ＋３日目に「３枚」の売上が発生しているので「３×２＝６枚」となり、ｎ＋２日目の基準在庫量（４枚）よりもさらに増加していることがわかる。そして、在庫が基準在庫と一致するように「５枚」の出荷指示が発生している。
【００６０】
一方、ｎ＋６日目の基準在庫量については、ｎ＋５日目の売上が「１枚」であるので「１×２＝２枚」となり、ｎ＋５日目の基準在庫量（６枚）よりも減少していることがわかる。そして、在庫が基準在庫と一致するように、ここでは「−３枚」の返送指示が発生している。
【００６１】
このように、本発明に係る基準在庫調整手段によれば、日別売上実績に基づいて基準在庫量が変動し、店舗の在庫が基準在庫に一致するように商品の出荷返送指示が発生するので、店舗の売上実績にあわせて商品が補充あるいは返送されるようになる。
【００６２】
なお、ここでは、前日の売上実績に基づいて当日の基準在庫量を計算することとしたが、基準在庫の計算方法は、これに限られず、任意にこれを設定することができる。例えば、過去の売上実績から所定条件に一致する日別売上実績を選択して、この選択された日別売上実績を用いて基準在庫量を計算してもよい。
（全体構成図）
図２は、本発明に係る店舗在庫管理システムを実現する店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。同図に示すように、店舗コンピュータ１０、２０は、基準在庫調整手段１０１、２０１、店舗在庫データベース１０２、２０２を備えている。また、店舗コンピュータ１０、２０は、物流システム３０とインターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に構成されている。
【００６３】
基準在庫調整手段１０１、２０１は、基準在庫を計算する基準在庫計算手段と、計算された基準在庫に基づいて商品の出荷返送指示を物流センタに送信する出荷返送指示送信手段とを備えている。具体的には、基準在庫計算手段は、店舗在庫データベース１０２、２０２から当該店舗における日別売上実績を読み出して当日の基準在庫を計算する。出荷返送指示送信手段は、当該店舗における店舗在庫量と基準在庫量とが一致するように、物流システム３０に対して商品の出荷あるいは返送の指示を送信する。
【００６４】
店舗在庫データベース１０２、２０２は、当該店舗における日別売上実績や在庫情報を格納する。なお、店舗在庫データベース１０２、２０２の構成については、図３にて後述する。
【００６５】
物流システム３０は、店舗コンピュータ１０、２０から所定の商品の出荷あるいは返送の指示を受信すると、当該商品を出荷あるいは返送するための処理を実行する。なお、本実施形態における商品を出荷するための処理は、物流システム３０が、店舗コンピュータ１０、２０からの指示に従って所定の商品を店舗に納品する処理をいう。また、本実施形態における商品を返送するための処理は、物流システム３０が、店舗から返送される商品を回収するための処理をいう。また、本実施形態における納品Ｌ／Ｔは、２日間として説明する。
【００６６】
店舗コンピュータ１０、２０は、典型的には、制御手段、入力手段、出力手段および記憶手段等を備えた汎用のコンピュータが相当し、基準在庫調整手段１０１、２０１は、他のハードウェアと共働して店舗コンピュータに所定の機能（基準在庫計算機能、出荷返送指示機能など）を実現させる。
【００６７】
なお、本実施形態では、店舗コンピュータが基準在庫調整手段を備えるとともに、店舗在庫データベースを保有するものとして説明するが、例えば、本発明を、複数の店舗に設置された端末装置（クライアント）と本部に設置されたサーバとからなるクライアント／サーバシステムとして構成してもよい。この場合、典型的には、クライアントはＷｅｂブラウザを実装し、サーバはＷｅｂサーバプログラムを実装し、両者は、インターネット等の通信ネットワークを介して相互に接続される。そして、サーバが基準在庫調整手段１０１、２０１と店舗在庫データベース１０２、２０２を備え、クライアントからの指示に基づいて、基準在庫調整処理等の所定の処理を実行する。
【００６８】
さらにまた、店舗在庫データベース１０２、２０２は、店舗コンピュータまたは上記サーバが保有せずに、外部のデータベースサーバが保有するように構成することもできる。典型的には、複数の店舗の在庫を一括して管理するデータベースサーバなどが該当する。この場合、店舗コンピュータ１０または上記サーバは、当該データベースサーバにアクセスして、基準在庫調整処理等の所定の処理を実行する。
【００６９】
なお、本実施形態における店舗Ａコンピュータ１０と店舗Ｂコンピュータ２０とは、同様の構成であるため、以下、店舗Ａコンピュータ１０について説明する。
【００７０】
（データベース構成）
図３は、店舗在庫データベースのデータ構造を説明するための図である。店舗在庫データベース１０２は、当該店舗における売上実績及び在庫情報（店舗在庫情報）を管理するためのものであり、リアルタイムで店舗在庫情報は更新される。具体的には、店舗在庫データベース１０２は、「Ｗｅｅｋ」、「Ｄａｙ」、「売上」、「入荷」、「在庫」、「出荷指示」および「ＭＡＸ」等の項目を含んで構成される。なお、本実施形態におけるこれらのレコードは、あらかじめ商品（ＳＫＵ）単位で分類されているものとし、本実施形態では、衣料品である商品Ａについて説明する。
【００７１】
ここで、「Ｗｅｅｋ」は、売上実績を週単位で管理するためのものであり、当日の当週情報が格納される。「Ｄａｙ」は、売上実績を日単位で管理するためのものであり、当日の日付情報が格納される。「売上」は、当日における商品Ａの売上枚数が格納される。「入荷」は、当日における商品Ａの入荷予定枚数が格納される。すなわち、納品Ｌ／Ｔが２日の場合には、前日に出荷指示がなされた枚数であって、現在積送中の枚数が該当する。なお、入荷の代わりに商品Ａが返送される場合には、返送枚数がマイナスとして格納される。「在庫」は、当日における商品Ａの在庫数が格納される。「出荷指示」は、店舗在庫が基準在庫に満たない場合に、出荷指示が行われた場合の出荷指示枚数が格納される。
【００７２】
「ＭＡＸ」は、日別売上実績の最大値を管理するためのものであり、所定条件下で決定される日別売上最大値が格納される。日別売上最大値（ＭＡＸ）は、日々の売上実績に基づいて変更され、本実施形態では、基準在庫を計算する２つのロジックに従って変更されるが、この点については、後述する。
【００７３】
（基準在庫調整処理）
図４は、店舗コンピュータにおける基準在庫計算処理および出荷返送指示処理の流れを説明するためのフローチャートである。前提として、商品Ａの初回投入時には、予め、当該商品Ａの初回売上値および納品Ｌ／Ｔが設定されているものとする。本実施形態では、初回売上値は「１（枚）」を、納品Ｌ／Ｔは「２（日間）」を設定するものとする。なお、これらの値は、任意にこれを設定することができるとともに、商品展開中に変更することも可能である。
【００７４】
ここで、本発明は、日別売上実績に応じて商品の基準在庫を日々計算することにより店舗の基準在庫が最適になるように調整するものであるが、具体的には、日別売上実績が増加した場合には、基準在庫も増加させて商品の投入数を増やす一方、日別売上実績が減少した場合には、基準在庫も減少させて商品の投入数を減らす必要がある。
【００７５】
そこで、まず、本実施形態では、所定日数単位に区分された期間に従って店舗在庫を管理することとしている。所定日数単位は、ここでは、７日単位である。以下、区分された期間を「週単位」として説明するが、ここでいう「週」とは、月曜日を週の開始日とするものに限られず、週の開始日となる曜日は、任意にこれを設定することができる。
【００７６】
次に、本実施形態では、週単位で基準在庫を調整する場合の一例として、２つのロジックを用いている。第１のロジック（以下「週中ロジック」という。）は、対象日が週の初日に該当する場合に適用されるロジックであり、第２のロジック（以下「週頭ロジック」という。）は、対象日が週の初日以外に該当する場合に適用されるロジックである。
【００７７】
週中ロジックは、当週の最大売上枚数を売上最大値として採用し、この最大値に納品Ｌ／Ｔを乗じることによって基準在庫を算出するものである。これに対し、週頭ロジックは、前週の最大売上枚数に基づいて当週の売上最大値を設定し、この最大値に納品Ｌ／Ｔを乗じることによって基準在庫を算出するものである。
【００７８】
週中ロジックにおいては、売上が増えた場合には売上最大値が更新され、基準在庫が増加する一方、売上が減少した場合には売上最大値が維持されるので基準在庫が減少することはない。従って、週中ロジックによれば、週中から週の終わり向けて十分な基準在庫が確保されるので、商品の売上が最も期待される週末に、在庫不足が発生するといった事態を防止することができるようになる。
【００７９】
これに対し、週頭ロジックにおいては、前週の最大売上枚数に基づいて当週の売上最大値を設定するので、店舗在庫が過剰な場合には、返送が発生することになる。従って、例えば、週末に向けて確保された在庫が、売れ残ってしまった場合には、週頭に返送されるので、過剰在庫が発生する事態を防止することができるようになる。
【００８０】
なお、本実施形態では、週の開始日を、「月曜日」に設定しているため、「週中」とは、火曜日〜土曜日を意味し、「週頭」とは、月曜日を意味する。これは、土曜日及び日曜日に商品の売上が多くなることを考慮したものである。しかし、週の開始日は、適宜これを設定することができ、店舗における商品の売上状況などに応じて、好適な曜日を設定することが望ましい。なお、日曜日は出荷返送指示が発生しないため、本実施形態では考慮しないものとする。
【００８１】
なお、週中ロジックおよび週頭ロジックは、本実施形態に係る基準在庫調整プログラムにおけるロジックの一例であり、本発明に係る基準在庫調整プログラムは、これらのロジックに限定されない。すなわち、本発明は、日別売上実績に基づいて基準在庫を調整（変動）するものであり、日別売上実績の中から売上最大値の値を決定する条件等については、適宜これを設定することが可能である。例えば、常に前日の売上実績に基づいて、当日の基準在庫を計算するようにロジックを作成することもできる。
【００８２】
次に、図４のフローチャートに従って本発明に係る基準在庫調整処理について説明する。まず、店舗コンピュータは、Ｓ４０１〜Ｓ４１０に従って、基準在庫調整処理を実行する。まず、店舗コンピュータは、当日が初回出荷時であるか否かを判断し（Ｓ４０１）、初回出荷時であると判断する場合には、「基準在庫＝初期値（初回投入枚数）×納品Ｌ／Ｔ」を計算することによって、基準在庫を算出する（Ｓ４０２）。なお、当日が初回出荷時であるか否かは、予め商品の初回出荷となる出荷日を記憶しておき、この出荷日と当日とを照合することによって判断することができる。
【００８３】
次に、店舗コンピュータは、初回出荷時でないと判断した場合には、当日が週中（火〜土）に該当するか否かを判断し（Ｓ４０３）、週中に該当すると判断した場合には、週中ロジックに従い、基準在庫を算出する。具体的には、店舗コンピュータは、前日の売上データが当週の最大値であるか否かを判断する（Ｓ４０４）。前日の売上データが当週の最大値であると判断する場合には、前日の売上データによって当週の最大値を更新する（Ｓ４０５）。なお、この更新した値は、店舗在庫データベースの「ＭＡＸ」に格納される。
【００８４】
そして、店舗コンピュータは、「基準在庫＝当週の最大値×納品Ｌ／Ｔ」によって、当日の基準在庫を算出する（Ｓ４０６）。なお、店舗コンピュータは、前日の売上データが当週の最大値でないと判断する場合には、当週の最大値を更新しない。
【００８５】
また、店舗コンピュータは、当日が週中（火〜土）に該当しないと判断した場合には、当日が週頭（月）に該当するか否かを判断し（Ｓ４０７）、週頭に該当すると判断した場合には、週頭ロジックに従い、基準在庫を算出する。具体的には、店舗コンピュータは、前週の売上データが０であるか否かを判断し（Ｓ４０８）、前週の売上データが０でないと判断する場合には、「基準在庫＝前週の最大値×納品Ｌ／Ｔ」によって、当日の基準在庫を算出する（Ｓ４０９）。一方、前週の売上データが０であると判断する場合には、「基準在庫」に「１」を設定する（Ｓ４１０）。
【００８６】
店舗コンピュータは、Ｓ４０１〜Ｓ４１０により当日の基準在庫調整処理を終了すると、算出後の基準在庫に店舗在庫が一致するように、商品Ａの出荷返送指示処理を実行する。
【００８７】
具体的には、店舗コンピュータは、基準在庫が前日分の在庫と積送分の在庫との和（店舗在庫）を上回っているか否かを判断し（Ｓ４１１）、上回っていると判断する場合には、その差分を出荷枚数とした出荷指示を送信する（Ｓ４１２）。一方、店舗コンピュータは、上回っていないと判断する場合には、基準在庫が前日分の在庫と積送分の在庫との和（店舗在庫）を下回っているか否かを判断し（Ｓ４１３）、下回っていると判断する場合には、その差分を返送枚数とした返送指示を送信する（Ｓ４１４）。
【００８８】
以上によれば、日別売上実績に基づいて、週中の基準在庫および週頭の基準在庫を自動的に調整するとともに、当該調整後の基準在庫に基づいて出荷返送指示を発生することが可能になる。
【００８９】
なお、店舗コンピュータの動作は、上述した処理の流れに限定されず、動作に矛盾が生じない限り、処理の順序を入れ替えまたは並行動作するように構成することもできる。
【００９０】
（基準在庫の変動）
図５は、基準在庫が売上によって変動する様子を説明するための図である。まず、９月３日の初回投入時は、初期値＝１、納品Ｌ／Ｔ＝２であるから、基準在庫は「１×２＝２」であり、2枚の出荷指示が発生する。よって、出荷指示枚数には、「２」が表示されている（同図ａ）。なお、投入週（３７週）は、売上が無いため、出荷指示は以後行われていない。
【００９１】
次に、３７週目の９／１０（月）は、週頭の基準在庫調整ロジックに従って基準在庫が算出されるところ、前週である３６週（９／３〜９／９）は、売上が「０」である。よって、基準在庫には「１」が設定され、前日の在庫が２枚であるから１枚の返送指示が発生する。よって、入荷の欄には、「−１」が表示されている（同図ｂ）。
【００９２】
次に、翌日の９／１２（水）は、週中の基準在庫調整ロジックに従って基準在庫が算出されるところ、前日の１枚の売上によって当週の売上最大値が発生している（同図ｃ）。よって、基準在庫は「１×２＝２」として算出され、２枚の出荷指示が発生する（同図ｃ）。
【００９３】
また、３８週目の９／１７（月）は、週頭の基準在庫調整ロジックに従って基準在庫が算出されるところ、前週である３７週の売上最大値は９／１６の２枚である。よって、基準在庫は「２×２＝４」として算出され、店舗在庫を４枚にするように４枚の出荷指示が発生する（同図ｄ）。
【００９４】
一方、同３８週目の９／２１（木）は、週中の基準在庫調整ロジックに従って基準在庫が算出される。前日９／２０に１枚の売上が発生しているが、売上は９／１８に比べて減少しており、当週（３８週）の売上最大値は「３」であるため、売上最大値は更新されない。よって、基準在庫は「３×２＝６」として算出され、店舗在庫を６枚にするように１枚の出荷指示が発生する（同図ｅ）。
【００９５】
（日別売上と店舗在庫との関係）
図６（Ａ）は、日別売上と店舗在庫との関係を示すグラフである。これによれば、週頭に過剰在庫店舗より返送があるため、週ごとに在庫の変動が発生していることがわかる。
【００９６】
図６（Ｂ）は、累計売上と累計在庫との関係を示すグラフである。これによれば、売上にあわせた店舗在庫が設定されるため、店頭での消化率が、より早い段階で高くなっていることがわかる。
【００９７】
図６（Ｃ）は、投入枚数、必要在庫、返送枚数との関係を示すグラフである。本実施形態では、どの店舗に対しても１枚ずつ均等に配分されるが、入荷週に売上がなければ、次週には週頭ロジックにより返送指示が発生する。よって、結果的に、当該商品を必要とする他の店舗の補充にあてられることになる。すなわち、返送された商品は、必要店舗に補充されるため、結果として店舗間移動が可能になり、総在庫量を抑制することができるようになる。
【００９８】
以上述べたように、本実施形態によれば、店舗における日別売上実績に基づいて、基準在庫を日々計算することとしたので、店舗の販売パワーに応じた店舗在庫量を確保することができるようになり、この結果、店舗の売上をより伸ばすことができるようになる。
【００９９】
また、本実施形態によれば、売れない店舗の在庫は物流センタに返送される一方、物流センタの在庫は売れている店舗に補充されるので、結果的に商品の店舗間移動が可能になる。
【０１００】
さらにまた、本実施形態によれば、店舗在庫と基準在庫とが一致するように、商品の出荷および返送指示を自動的に発生させることができるので、本部側の作業負担を軽減することができるとともに、売れ残り商品による過剰在庫という状態を回避することができるようになる。
【０１０１】
さらにまた、本実施形態によれば、商品の売上に応じて適切な在庫が店舗に確保されるようになるので、店舗のスペースを有効に活用した商品の販売を行うことができるようになる。
［第２の実施の形態］
第２の実施形態は、上記第１の実施形態の応用例である。上記実施形態では、店舗コンピュータ１０は、当該店舗の日別売上実績に基づいて自動的に基準在庫を更新し、この更新した基準在庫に店舗在庫が一致するように商品Ａの出荷返送指示を自動的に送信するものとして説明した。
【０１０２】
すなわち、上記実施形態では、自動的に基準在庫が更新されるとともに出荷返送指示が送信されるので、店舗の担当者が、これら基準在庫数および出荷返送指示枚数を把握したり、基準在庫数および出荷返送枚数を増減させたりすることは困難である。
【０１０３】
そこで、第２の実施形態では、基準在庫調整手段により自動的に算出される基準在庫数および出荷数（返送数）を、店舗コンピュータ１０に表示する手段を設けた。
【０１０４】
また、第２の実施形態では、店舗の担当者が、基準在庫数および出荷返送数を自由に増減させるための手段を設けるとともに、基準在庫調整手段による自動出荷返送処理を中止する手段を設けた。
【０１０５】
これにより、店舗の担当者は、基準在庫数や出荷返送数を容易に把握することができるとともに、当該店舗固有の事情（店舗の消費者の需要、イベントなど）に応じて、基準在庫数を増減させたり、自動出荷返送処理を中止させたりすることができるようになる。
【０１０６】
（全体構成図）
図７は、第２の実施形態に係る店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。図７において、図１と同じ構成のものについては、同じ番号を付すとともに、説明を省略するものとする。
【０１０７】
第２の実施形態に係る店舗在庫管理システムを実現する店舗コンピュータ１０は、基準在庫調整手段１０１および店舗在庫データベース１０２のほかに、店頭ＭＤシステム（店頭ＭＤ管理手段）１０３および店頭ＭＤマップデータベース１０４を備えている。
【０１０８】
店頭ＭＤシステム１０３は、後述する店頭ＭＤマップを管理するためのものである。具体的には、店頭ＭＤシステム１０３は、店頭ＭＤマップデータベース１０４から読み出した商品管理情報と、基準在庫調整手段１０１により計算された基準在庫量や出荷返送数等を関連づけて画面表示する表示手段を備えている。また、店頭ＭＤシステム１０３は、表示した画面より店舗の担当者の入力を受け付けて、基準在庫量や出荷返送数等の情報を修正する修正手段を備えている。また、店頭ＭＤシステム１０３は、修正後の店頭ＭＤマップを店頭ＭＤマップデータベース１０４に更新する更新手段を備えている。
【０１０９】
なお、店頭ＭＤマップデータベース１０４は、店頭ＭＤマップを記憶するためのものである。
【０１１０】
また、本実施形態では、本部コンピュータ４０が、通信ネットワークを介して店舗コンピュータ１０と通信可能に構成されている。本部コンピュータ４０は、ＭＤシステム４０１およびＭＤマップデータベース４０２を備えている。ＭＤシステム４０１は、後述するＭＤマップを主に作成するためのものであり、ＭＤマップＤＭ４０２は、作成されたＭＤマップを記憶するためのものである。なお、ＭＤシステム４０１は、図示しない商品企画システム、商品開発システム、生産準備システム、生産システム等と通信可能に構成されており、これらのシステムから、ＭＤマップデータベース４０２に記憶されたＭＤマップの情報を参照することができるようになっている。
【０１１１】
（店頭ＭＤマップ）
ここで、図８を用いて店頭ＭＤマップについて説明する。本実施形態における「ＭＤマップ」とは、店舗における品揃えを特定する商品管理情報（以下、「ＭＤマップ（Merchandising Map）」という。）を意味するものである。
【０１１２】
同図に示すように、ＭＤマップは、作成される順に、標準ＭＤマップ、タイプＭＤマップおよび店頭ＭＤマップに分類することができる。標準ＭＤマップに基づいてタイプＭＤマップが作成され、タイプＭＤマップに基づいて店頭ＭＤマップが作成される。
【０１１３】
標準ＭＤマップは、例えば、ブランド全体の戦略に基づいて、店舗における品揃えを特定する商品管理情報を決定したものであり、もっとも標準的な商品管理情報を含むように構成される。タイプＭＤマップは、標準ＭＤマップをベースに作成され、標準ＭＤマップにて規定された範囲内で、各エリアに必要な商品管理情報を含むように構成される。そして、店頭ＭＤマップは、タイプＭＤマップをベースに作成され、タイプＭＤマップにて規定された範囲内で、各店舗に必要な商品管理情報を含むように構成される。
【０１１４】
このように、最終的に作成された店頭ＭＤマップには、当該店舗の品揃えを特定するための商品管理情報が掲載されるので、店舗の担当者は、この店頭ＭＤマップに基づいて実際の業務を行うことができる。
【０１１５】
なお、このように段階的に作成されたＭＤマップは、店舗全体の品揃えや店舗毎の品揃えの規定するもの、換言すれば、在庫状況を規定したものであるから、これらＭＤマップの情報に基づいて、実際の商品の配置（物流）を設定すれば、店舗への納品をより効率的に行うることが可能になる。
【０１１６】
例えば、図２７は、各ＭＤマップと、商品が配置されるセンタおよび店舗との関係を示す図である。物流センタ（ＤＣ）、エリアサテライト（ＡＳ）、店舗は、それぞれ、標準ＭＤマップ、タイプＭＤマップ、店頭ＭＤマップと対応づけられる。ここで、物流センタ及びエリアサテライトは、生産された商品を一時的に保管する保管場所である。物流センタは、基点となる保管場所であり、所定の区域（例えば、関東地域、関西地域）ごとに設定される。エリアサテライトは、物流センタと店舗との間の仲介地点として設定され、物流センタの区域をさらに細分化した区域（例えば、東京、名古屋など）ごとに設置される。
【０１１７】
ＭＤマップに従って生産された商品は、物流センタからエリアサテライトを介して店舗へ配分される。物流センタからエリアサテライトへの商品の配分は、各エリアサテライトが対応するタイプＭＤマップに基づいて行われるので、各エリアに必要な商品を、適切に配分することができる。つまり、エリアサテライトには、エリアに属する店舗が必要とする商品がすでに配分されているので、エリアサテライトから各店舗への納品リードタイムを短縮することができる。
【０１１８】
このように、商品の在庫状況を論理的に規定した各ＭＤマップと、物理的に商品を配置する場所とを対応付け、この対応付けに従って、商品を配置することにより、商品の納品を効率的に行うことが可能になる。
【０１１９】
なお、ＭＤマップは、一定期間（例えば、１シーズン）について設定され、所定期間単位に区分して管理される。所定期間単位は、商品サイクルに合わせて設定すればよく、例えば、衣料品を対象とする場合であれば、週単位とすることが妥当である。以下、所定期間単位に区分されたＭＤマップを単位ＭＤマップと呼ぶ。
【０１２０】
この単位ＭＤマップは、モデル店舗における品揃えを特定する情報として、その区分された期間における、モデル店舗に配置する商品の商品数、商品データを含んでいる。商品データは商品を特定するための情報であり、複数の属性から構成される。衣料品を対象とした場合、商品データの属性としては、典型的には、テーマ、商品種別（アイテム）、素材、カラー、サイズ等が該当する。
【０１２１】
また、ＭＤマップには、ＭＤサイクルが設定されている。ＭＤサイクルは、商品の特性に応じて自由に設定される商品の販売予定期間である。ＭＤマップにおけるＭＤサイクルの期間は、例えば、売り上げ等の推移や販売動向、シーズン等に基づいて、１または時間方向に連続する複数の単位ＭＤマップを含むように設定される。
【０１２２】
ここで、これらの商品を特定するための情報は、商品を「質」の面から設定するものとして把握することができ、これに対し、商品の売上実績等の情報は、商品を「量」の面から設定するものとして把握することができる。
【０１２３】
よって、本実施形態では、標準ＭＤマップ及びタイプＭＤマップに基づいて作成された店頭ＭＤマップに、該店舗における品揃えを特定する商品管理情報と、該店舗における売上実績や基準在庫などをあわせて表示することにより、同一マップ上で、店舗の特性に応じた質の設定と量の設定とを行うことができるようにしたものである。これにより、店頭における業務の簡素化および進捗状況の確認が容易に行えるようになる。
【０１２４】
（店頭ＭＤマップの画面構成）
図９は、店頭ＭＤマップ画面の構成の一例を示す図である。店頭ＭＤマップ画面は、店舗における品揃えを特定する商品管理情報を表示するためのものである。
店頭ＭＤシステム１０３は、図示しないメニュー画面から店舗の担当者からの指示を受け付けると、店頭ＭＤデータベース１０４から当日の店頭ＭＤマップに関する情報を読み出して、画面に表示する。
【０１２５】
同図に示すように、店頭ＭＤマップ画面には、ＭＤ週、店舗名、売上ランク、テーマ等の情報とともに、当週に当該店舗にて展開される商品が表示されている。また、店頭ＭＤマップ画面は、基準在庫数設定画面に遷移するためのボタンと、入荷返送数設定画面に遷移するためのボタンとを備えている。
【０１２６】
店舗の担当者は、この店頭ＭＤマップ画面によって、当日の店頭の状況を把握することができるとともに、各ボタンを選択して他の画面に遷移することができる。
【０１２７】
図１０は、基準在庫設定画面の構成の一例を示す図である。基準在庫設定画面は、店頭ＭＤマップ画面にて表示された商品の基準在庫を表示するためのものである。店頭ＭＤシステム１０３は、店舗の担当者によって、図９に示した店頭ＭＤマップ画面の「基準在庫」ボタンが選択されると、当該画面に遷移させる。同図に示すように、基準在庫設定画面には、基準在庫調整手段１０１により算出された基準在庫数が商品管理情報と関連づけて表示されている。
【０１２８】
ここで、店頭ＭＤマップ上では、基準在庫は、フェイスとバックという概念によって表されている。フェイスとは、商品を店頭に配置する領域（例えば、ディスプレイスペース）を意味し、バックとは、商品を店内に保管する領域（例えば、店内保管スペース）を意味する。よって、フェイスは、店舗の店頭に配置されるべき商品の在庫量を表し、バックは、店舗の店内に保管されるべき商品の在庫量を表すことになる。例えば、フェイスが「０」でバックが「９」の場合は、店舗のディスプレイスペースには商品が展示されておらず、店内保管スペースに９枚の商品が保管されている。なお、基準在庫は、「フェイス＋バック＝基準在庫」によって算出されるので、上記の場合、基準在庫は「９」となる。
【０１２９】
また、「フェイス」の値は、店頭ＭＤマップの商品管理情報によって予め設定されている。よって、店頭ＭＤシステム１０３は、基準在庫調整手段１０１により算出された基準在庫量からフェイスを減算したものをバックの値として表示する。
【０１３０】
店舗の担当者は、この基準在庫設定画面によって、当日の基準在庫の状況を把握することができるとともに、ボタンを選択して他の画面に遷移することができる。
【０１３１】
なお、商品管理情報において設定されているフェイスの値は、該店舗のキャパシティ（商品の配置スペース）に応じて予め設定され、典型的には、該店舗のラックや棚等の什器によって決定されるものである。従来、店舗の在庫は、店頭に配置されている商品と店内に保管されている商品とが、区別せずに把握され管理されていた。しかし、本発明によれば、店舗の在庫を、既述のようにフェイスとバックとに分けて把握することとしたので、店舗の店頭に配置される商品の在庫量に着目した在庫管理を行うことができるようになる。
【０１３２】
図１１は、店頭ＭＤマップ画面（入荷返送数変更）の構成の一例を示す図である。店頭ＭＤマップ画面（入荷返送数変更）は、当日の商品の入荷予定数あるいは返送予定数を、商品管理情報と関連づけて表示するためのものである。
【０１３３】
同図に示すように、店頭ＭＤマップ画面（入荷返送数変更）には、店舗在庫データベース１０２から読み出された入荷あるいは返送数が商品毎に表示されている。なお、当該画面は、図９に示した店頭ＭＤマップ画面の「入荷返送」ボタンを選択することにより遷移する。
【０１３４】
店舗の担当者は、この店頭ＭＤマップ画面（入荷返送数変更）によって、当日の入荷返送状況を把握することができるとともに、ボタンを選択して他の画面に遷移することができる。
【０１３５】
図１２は、基準在庫の変動と店頭ＭＤマップとの関係を表した図である。同図によれば、店頭ＭＤマップ１２ａ〜１２ｃは、週単位で更新されるとともに、当日（表示日）の基準在庫が表示されていることがわかる。
【０１３６】
例えば、２月１５日は、商品の初回投入時であり、基準在庫「２」に対して、店頭ＭＤマップ１４ａのフェイスとバックには、それぞれ「１」と「１」が表示されている（同図ａ）。
【０１３７】
次に、２月２２日は、基準在庫が「４」に更新されているところ、店頭ＭＤマップ１４ｂのフェイスとバックには、それぞれ「１」と「３」が表示されている（同図ｂ）。
【０１３８】
そして、店頭ＭＤマップ１４ｃは、３月４日に表示されたものであるが、３月４日の基準在庫は「２」であるため、店頭ＭＤマップ１４ｃのフェイスとバックには、それぞれ「１」と「１」が表示されている（同図ｃ）。
【０１３９】
このように、店頭ＭＤシステム１０３は、店頭ＭＤマップ上の商品（ＳＫＵ）に対して自動的に基準在庫を設定、表示させるので、店舗の担当者は、日別売上実績に応じて変動する基準在庫を店頭ＭＤマップ上で容易に確認することができるとともに、店頭ＭＤマップに基づいて店舗在庫を管理することができるようになる。
【０１４０】
図１３は、基準在庫数設定画面（詳細）の構成の一例を示す図である。基準在庫数設定画面（詳細）は、基準在庫に関する詳細情報を表示するとともに、店舗の担当者が基準在庫を調整するための画面である。同図に示すように、基準在庫数設定画面（詳細）では、商品ごとに、在庫、積送、基準在庫（フェイス、バック）、基準在庫調整等の表示項目が設けられている。
【０１４１】
店頭ＭＤシステム１０３は、店舗在庫データベース１０２を参照することにより、「在庫」および「積送」に、現在の在庫数および積送数をそれぞれ表示する。具体的には、「在庫」は、店舗在庫データベース１０２の「在庫」に格納された値が表示され、「積送」は、店舗在庫データベース１０２の前日の「出荷指示」に格納された値が表示される。
【０１４２】
「基準在庫」のフェイスは、ＭＤマップにより予め設定された値が表示され、バックには、基準在庫からフェイスを減算した数が表示される。なお、当日の基準在庫は、既述の基準在庫調整手段１０１により算出される。
【０１４３】
ここで、「基準在庫調整」は、店舗の担当者が、任意に基準在庫を調整するための値を入力するためのものである。各フィールドは、原則として入力可能に構成されており、例えば、基準在庫を１枚増加する場合には、「＋１」を入力する。基準在庫調整欄に、所定の値が入力されると、基準在庫調整手段１０１は、この値を参照して基準在庫の値を調整する。これにより、店舗の担当者は、自身の意志で、基準在庫数を調整することができるようになる。
【０１４４】
図１４は、入荷／返送数変更画面の構成の一例を示す図である。入荷／返送数変更画面は、入荷／返送数の詳細情報を表示するとともに、店舗の担当者が、自動入荷返送機能のＯＮ／ＯＦＦを入力するためのものである。
【０１４５】
同図に示すように、入荷／返送数変更画面では、商品ごとに、在庫、積送、基準在庫（フェイス、バック）、入荷（数、自動）、返送（数、自動）等の表示項目が設けられている。これらの表示項目のうち、「在庫」、「積送」、「基準在庫」については、図１３にて説明した内容と同様である。「入荷」および「返送」は、当日（表示日）における商品Ａの入荷数あるいは返送数であり、店舗在庫データベース１０２に基づいて表示される。
【０１４６】
なお、ここで、「入荷」および「返送」についての「自動」とは、基準在庫調整手段１０１による入荷返送処理を利用するか否かをチェックするものである。基準在庫調整手段１０１は、「自動」にチェックがされている場合には、自動的に入荷返送処理を行い、「自動」にチェックがされていない場合には、自動的に入荷返送処理を行わない。これにより、店舗の担当者は、自身の意志で、商品の入荷あるいは返送数を増減させたり、あるいは自動出荷返送処理を中止させたりすることができるようになる。
【０１４７】
また、本発明は、店頭ＭＤマップに展開（設定）されている商品を、店舗側の判断により展開を中止させることや、店頭ＭＤマップに展開されていない商品を、店舗側の判断により新たに展開させるように構成することもできる。
【０１４８】
具体的には、店舗側の担当者は、店頭ＭＤマップに展開されている商品の展開を中止したい場合（意図的に返送を希望する場合）には、フェイスとバックにそれぞれ「０」を設定する。店頭ＭＤシステム１０３は、フェイスとバックにそれぞれ「０」が設定されると、基準在庫を「０」に設定する。基準在庫調整手段１０１は、基準在庫が０に設定されるので、週中であれば、それ以降、当該商品については在庫が補充されず、次の頭週には返送指示が発生する。
【０１４９】
一方、店舗側の担当者は、店頭ＭＤマップに展開されていない商品を新たに展開したい場合（新しく出荷を希望する場合）には、所定の画面にて所望する商品を選択し、その後、当該商品についてフェイスとバックを任意に設定する。店頭ＭＤシステム１０３は、商品の選択を受け付けるとともに、フェイスとバックに設定された値に基づいて、基準在庫を計算する。基準在庫調整手段１０１は、計算された基準在庫に基づいて当該商品の出荷指示を送信する。なお、店頭ＭＤマップに展開されていない商品を新たに展開する場合には、物流センタに在庫が存在する商品のなかから選択する等の条件を設定しておくことが妥当である。
【０１５０】
以上によれば、店舗の担当者は、可能な条件の範囲内（例えば、当週準備可能な在庫の範囲内）で、店頭ＭＤマップを修正することにより、理想となる店頭の状態を実現することができるようになる。
【０１５１】
［第３の実施の形態］
第３の実施形態（以下、「本実施形態」という。）は、上記第１及び第２の実施形態の応用例である。
【０１５２】
まず、上記実施形態では、基準在庫と店舗在庫とが一致するように商品の出荷返送指示を物流センタに送信している。しかし、物流センタ側では、出荷指示分の在庫が物流センタ等の所定の保管場所に存在しなければ、商品を出荷指示通りに出荷することはできない。
【０１５３】
従って、本実施形態では、商品の出荷返送指示を送信する前に、当該商品の在庫が所定の保管場所にあるか否かを確認し、保管状況に応じて出荷指示を送信することを特徴とする。具体的には、基準在庫量から店舗在庫量を減算した値（以下、「引き当て量」という。）に基づいて、所定の保管場所の在庫量を照合し、照合結果に基づいて出荷指示を生成して物流センタへ送信する。これによれば、商品の保管状況を確認して出荷指示を送信することができるようになる。
【０１５４】
また、本実施形態では、販売形態の異なる複数の店舗に、店舗在庫管理システムを適用することを特徴とする。販売形態の異なる店舗としては、典型的には、商品を正規価格で販売する形態の店舗と、このような店舗にて売れ残った商品を値引後の価格で販売する形態の店舗とが、該当する。以下、前者を「通常店舗」と呼び、後者を「ディスカウント店舗」と呼ぶものとする。また、通常店舗において販売の対象とされる商品を「稼動商品」と呼び、通常店舗において販売が中止された商品を「非稼動商品」と呼ぶものとする。
【０１５５】
ここで、ディスカウント店舗における従来の販売方法について、図１５（Ａ）を参照しながら説明する。図１５（Ａ）では、稼動商品は「○」、非稼動商品は「●」で示されている。すべての商品は、最初は稼動商品であり、所定の分配条件に応じて、物流センタから通常店舗Ａ及びＢに補充される。その後、ある商品は、所定の理由により（例えば、予定販売期間が過ぎた場合）、通常店舗Ａ及びＢにおいて販売が中止される。非稼動となった商品は、物流センタに返送され保管される。管理者は、物流センタに保管された非稼動商品を、所定のタイミングでディスカウント店舗Ｃに出荷させる。非稼動商品は、物流センタからディスカウント店舗Ｃに出荷され、ディスカウント店舗において、価格を下げて販売される。
【０１５６】
このようにディスカウント店舗にて販売する商品は、通常店舗にて非稼動とされた商品であるから、ディスカウント店舗における商品の種類や在庫は、通常店舗における売り上げ状況によって大きく左右される。従って、ディスカウント店舗では、通常店舗での売れ残りを単に販売するという形態になりやすく、通常店舗のように、店舗としての商品の品揃えや在庫を管理することが困難であった。また、管理者の指示があるまで非稼動商品は物流センタに保管され続けてしまうので、保管期間が長いような場合には、非稼動商品を効率的に販売しているとはいえなかった。
【０１５７】
そこで、本実施形態では、店舗在庫管理システムをディスカウント店舗にも適用することを特徴とする。しかし、通常店舗とディスカウント店舗とでは、対象となる商品（通常店舗は稼動商品、ディスカウント店舗は非稼動商品）が異なっている。
【０１５８】
従って、本実施形態では、所定の機能については、店舗の種類に応じて処理内容を選択するようにしている。例えば、商品の出荷指示を送信する機能について、通常店舗の場合は、所定の保管場所にある稼動商品を対象に商品の出荷指示を行うのに対し、ディスカウント店舗の場合は、所定の保管場所にある非稼動商品を対象に商品の出荷指示を行うようにする。なお、所定の保管場所には、物流センタやエリアサテライトのように、保管そのものを目的とする場所に限られず、通常店舗のように販売を目的として商品を保管する場所も含まれる。
【０１５９】
これによれば、ディスカウント店舗においても、店舗在庫の適切な管理や、商品情報の適切な管理を行うことが可能になる。図１５（Ｂ）は、店舗在庫管理システムをディスカウント店舗に適用することにより、通常店舗Ｂにて非稼動となった商品が自動的にディスカウント店舗Ｃに出荷される様子や、ディスカウント店舗Ｃと物流センタとの間で、非稼動商品が自動的に補充または返送される様子を表している。以下、通常店舗及びディスカウント店舗に店舗在庫管理システムを適用する場合について具体的に説明する。
【０１６０】
（全体構成図）
図１６は、本実施形態に係る店舗在庫管理システムを実現する通常店舗コンピュータ及びディスカウント店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。図１６において、図７と同じ構成のものについては、同じ番号を付すとともに、説明を省略するものとする。
【０１６１】
図１６では、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、基準在庫調整手段５０１および店舗在庫データベース５０２のほかに、店頭ＭＤシステム５０３および店頭ＭＤマップデータベース５０４を備えている。また、通常店舗コンピュータ１０’及びディスカウント店舗コンピュータ５０は、在庫管理コンピュータ６０とネットワークを介して通信可能に構成されている。在庫管理コンピュータ６０には、物流センタ等の保管場所に保管されている商品の在庫情報を記憶する物流センタ在庫データベース６０１と、通常店舗の在庫情報を記憶する通常店舗在庫データベース６０２とを備えている。
【０１６２】
（引き当て処理：通常店舗の場合）
次に、通常店舗コンピュータ１０’における引き当て処理について説明する。図１７は、在庫の引き当て処理の流れを示すフローチャートである。まず、通常店舗コンピュータ１０’は、例えば商品Ａの基準在庫量を計算し（Ｓ１７０１）、店舗在庫ＤＢ１０２’から商品Ａの店舗在庫量を読み込む（Ｓ１７０２）。そして、計算した基準在庫量から読み込んだ店舗在庫量を減算することにより、商品Ａの引き当て量を算出する（Ｓ１７０３）。ここでは、商品Ａの基準在庫量が「４」、店舗在庫量が「２」、引き当て量が「４−２＝２」として算出されたものとする。
【０１６３】
次に、通常店舗コンピュータ１０’は、店舗の種類を判定する（Ｓ１７０４）。この判定に利用される店舗情報は、店舗ごとに予め設定される。ここでは、店舗フラグを設け、通常店舗には「１」を設定し、ディスカウント店舗には「２」を設定するものとする。よって、通常店舗コンピュータ１０の店舗フラグには「１」が設定されている。通常店舗コンピュータ１０は、店舗フラグが「１」であるので、当該店舗が通常店舗であると判定し、物流センタ在庫ＤＢ６０１にアクセスする。そして、商品Ａの在庫量を読み込む（Ｓ１７０５）。
【０１６４】
図１８は、物流センタ在庫ＤＢ６０１のデータ構造の一例を示すである。物流センタ在庫ＤＢ６０１は、物流センタのように保管を目的とした場所に保管されている商品の在庫情報を記憶する。また、換言すれば、通常店舗に出荷可能な商品の情報を記憶している。具体的には、物流センタ在庫ＤＢ６０１は、「場所」、「ＢＲ」、「品番」、「サイズ」、「カラー」、「枚数」等の項目を含んで構成される。なお、「場所」には、商品の保管場所、例えば、物流センタやエリアサテライトのコード番号が格納される。「ＢＲ」には、商品のブランドを特定する所定の番号が格納される。「品番」には、商品のアイテム及び素材を特定する所定の番号が格納される。
【０１６５】
通常店舗コンピュータ１０’は、商品Ａの「ＢＲ」、「品番」、「サイズ」及び「カラー」に従って物流センタ在庫ＤＢ６０１を参照し、商品Ａの在庫量を取得する（Ｓ１７０５）。そして、Ｓ１７０３にて計算した引き当て量と在庫量とを照合し、出荷量を算出する（Ｓ１７０６）。具体的には、引き当て量が、物流センタ在庫ＤＢ６０１の在庫量よりも少ないか等しい場合には、引き当て量をそのまま採用する。これに対し、引き当て量が、物流センタ在庫ＤＢ６０１の在庫量よりも多い場合には、物流センタ在庫ＤＢ６０１の在庫量を出荷量とする。
【０１６６】
ここで、商品Ａの属性情報は、「ＢＲ＝１５３」、「品番＝１００００」、「サイズ＝０７」及び「カラー＝０１９」であるとすると、商品Ａの在庫（枚数）は「０」である。従って、引き当て量の「２」に対して、在庫量は「０」であるので、商品Ａは引き当てられず、商品Ａの出荷量は「０」に設定される。
【０１６７】
通常店舗コンピュータ１０’は、設定された出荷量に基づいて、商品Ａの出荷返送指示を物流センタ３０に送信する（Ｓ１７０９）。ここでは、商品Ａの在庫が保管場所にないので、実質的に出荷指示は行われない。
【０１６８】
（非稼動商品の設定）
次に、商品Ａが通常店舗において非稼動とされ、ディスカウント店舗に出荷される場合について説明する。
【０１６９】
本実施形態に係る通常店舗コンピュータ５０（店舗在庫管理システム）は、所定の条件に従って、稼動商品が非稼動商品であるか否かを判断し、非稼動商品であると判断する場合には、当該稼動商品を非稼動商品として設定する非稼動商品の設定手段を備えている。本実施形態における所定の条件は、店頭ＭＤマップにて規定されていた商品が、店頭ＭＤマップから外れた場合が該当する。店頭ＭＤマップから商品が外れるということは、通常店舗における商品の販売が中止されたことを意味するからである。
【０１７０】
（１）基本的には、店頭ＭＤマップ上の商品は、ＭＤサイクルの終了により自動的に店頭ＭＤマップから外れる。通常店舗コンピュータ５０は、ＭＤサイクルが終了したと判定する場合には、当該商品の商品管理情報（品番やＳＫＵ番号等）を店頭ＭＤマップから削除するとともに、当該商品を非稼動商品として設定する。なお、非稼動商品の具体的な設定については、図２１にて後述する。
【０１７１】
（２）しかし、ＭＤサイクルの終了前であっても、通常店舗側の担当者は、商品の商品管理情報をコントロールすることによって、意図的に店頭ＭＤマップから商品を削除することができる。例えば、商品の稼動状況が悪い（売れ行きが悪い）場合や、組み合わせ商品（アンサンブルのように同時に使用されることを前提に販売される２以上の商品）のいずれかが欠品している場合には、ＭＤサイクルの終了前であっても、店頭ＭＤマップから外されやすい。通常店舗側の担当者が、店頭ＭＤマップに表示されている商品の商品管理情報を削除対象として指定すると、通常店舗コンピュータ５０は、指定された商品の商品管理情報を店頭ＭＤマップから削除するとともに、当該商品を非稼動商品として設定する。
【０１７２】
（３）なお、商品の稼動状況が悪い場合などにおいて、商品の基準在庫量をコントロールした結果、店頭ＭＤマップから商品が削除されたとみなされる場合もある。つまり、通常店舗側の担当者により、商品の基準在庫量がゼロに設定された場合には、店頭ＭＤマップ上に商品の商品管理情報は存在するものの、実質的に店頭ＭＤマップから商品が削除されたとみなされる。これは、基準在庫量がゼロに設定された商品は、店頭ＭＤマップ上に商品管理情報が存在していても、実際に商品は補充されないからである。通常店舗コンピュータ５０は、通常店舗側の担当者により商品の基準在庫量がゼロに設定された場合には、当該商品を非稼動商品として設定する。
【０１７３】
以上によれば、店頭ＭＤマップ上の商品は、（１）ＭＤサイクルの終了、（２）操作者の指示により店頭ＭＤマップから商品の商品管理情報が削除された場合、（３）操作者の指示により店頭ＭＤマップ上の商品の基準在庫量がゼロに設定された場合に、それぞれ店頭ＭＤマップから外される。よって、通常店舗コンピュータ５０、上記（１）（２）（３）の条件に従って、商品が店頭ＭＤマップから外れたか否かを判定し、判定結果に応じて、商品を非稼動商品として設定する。ここでは、非稼動商品の設定処理の一例として、（３）基準在庫量のゼロ設定により非稼動商品の設定がなされる場合について、具体的に説明する。
【０１７４】
図１９は、通常店舗コンピュータ５０による非稼動商品の設定処理を示すフローチャートである。通常店舗コンピュータ５０は、通常店舗側の担当者より、商品の基準在庫量を修正する旨の指示を受け付ける（Ｓ１９０１）。通常店舗側の担当者は、例えば、図２０に示すような基準在庫設定画面から基準在庫量の修正指示を入力することができる。具体的には、通常店舗側の担当者は、所望する商品の「フェイス」と「バック」に、それぞれ「０」を入力する。
【０１７５】
通常店舗コンピュータ５０は、基準在庫量の修正指示の入力を受け付けると、フェイス及びバックの値がそれぞれ「０」であるか否かを判定し（Ｓ１９０２）、フェイス及びバックの値がそれぞれ「０」である場合には、当該商品の基準在庫量がゼロに設定されたものと判定し、当該商品について非稼動商品の設定を行う。具体的には、図２１に示すような通常店舗ＤＢ６０２に、その旨の登録を行う。
【０１７６】
図２１は、通常店舗ＤＢ６０２のデータ構造の一例を示す図である。通常店舗ＤＢ６０２は、通常店舗の在庫情報を記憶するためのものであり、具体的には、「店舗」、「ＢＲ」、「品番」、「サイズ」、「カラー」、「非稼動フラグ」、「枚数」等の項目を含んで構成される。これらのレコードは、「店舗」、「ＢＲ」、「品番」、「サイズ」、「カラー」によって一意的に特定される。「非稼動フラグ」は、商品が非稼動商品であるか否かを示すための情報を格納するためのものである。通常店舗コンピュータ５０は、非稼動商品として設定された商品の非稼動フラグに、「非稼動」を設定する。図２１をみると、図２０にて非稼動設定がされた通常店舗Ａの商品Ａ（品番＝10000、サイズ＝07、カラー＝019）に対応して、店舗Ａの商品Ａ（品番10000、サイズ＝07、カラー＝019）のレコードの非稼動フラグが「非稼動」となっていることがわかる。
【０１７７】
図１９に戻り説明を続けると、通常店舗コンピュータ５０は、非稼動商品の設定を終えると、基準在庫量を再計算する（Ｓ１９０４）。ここでは、フェイスとバックにそれぞれ０が入力されているので、基準在庫量は「０」となり、商品の返送指示が発生する。図２２は、商品Ａについて返送指示が発生する様子を示す画面である（同図22a）。このように、通常店舗にて商品展開から外された商品（非稼動商品）は、通常店舗在庫ＤＢ６０２上で、非稼動商品である旨を示す非稼動フラグが設定される。
【０１７８】
（ディスカウント店舗における店舗管理システム）
次に、ディスカウント店舗における店舗管理システムについて説明する。ディスカウント店舗では、基本的には、通常店舗と同様の機能の店舗管理システムが適用されるため、ここでは、通常店舗と異なる機能について説明する。
【０１７９】
図２３は、ディスカウント店舗における店頭ＭＤマップ画面の構成の一例を示す図である。この画面は、図９に示す通常店舗における店頭ＭＤマップ画面に対応するものである。図２３と図９の店頭ＭＤマップを比較すると、ディスカウント店舗（図２３）では、通常店舗（図９）よりも展開している商品の種類が多いことがわかる。
【０１８０】
ここで、ＭＤマップは、図８にて説明したように、標準ＭＤマップ、タイプＭＤマップ、及び店頭ＭＤマップに分類されている。店頭ＭＤシステム１０３は、操作者から店頭ＭＤマップの表示指示を受け付けると、店舗フラグ等に従って店舗の種類を判定し、店舗が通常店舗である場合は、当該店舗にて展開すべき商品の管理情報を含む店頭ＭＤマップを利用する。一方、店舗がディスカウント店舗である場合は、ＭＤマップＤＢ４０２から標準ＭＤマップを読み込んで画面表示する。ディスカウント店舗では、通常店舗にて非稼動となった全ての商品を対象とするためである。ディスカウント店舗の担当者は、この店頭ＭＤマップ画面によって、店頭に展開される可能性のある商品の状況を把握することができる。
【０１８１】
次に、図２４は、ディスカウント店舗における基準在庫設定画面の構成の一例を示す図である。この画面は、図１０に示す通常店舗における基準在庫設定画面に対応するものである。この画面によれば、ディスカウント店舗においても、通常店舗と同様に、基準在庫量がフェイスとバックにより表示されていることがわかる。ディスカウント店舗の担当者は、この基準在庫設定画面によって、商品の基準在庫の状況を把握することができる。
【０１８２】
（引き当て処理：ディスカウント店舗）
次に、ディスカウント店舗コンピュータ５０による引き当て処理について図１７を用いて説明する。前提として、通常店舗における引き当て処理と、ディスカウント店舗における引き当て処理の違いについて、簡単に説明する。
【０１８３】
まず、通常店舗とディスカウント店舗とでは、引き当てを行う対象（引き当て可能在庫）が、異なっている。つまり、通常店舗の場合は、所定の保管場所にある稼動商品を対象に商品の引き当てを行うのに対し、ディスカウント店舗の場合は、通常店舗にて販売が中止された非稼動商品を対象に商品の引き当てを行う。
【０１８４】
つまり、通常店舗とディスカウント店舗とでは、引き当て不足が発生する原因が異なっている。商品の引き当て不足とは、商品の在庫量が、商品の引き当て量に満たないため、その商品を十分に引き当てることができなかったということである。
【０１８５】
通常店舗にて対象となる稼動商品の生産は、既述のＭＤマップによって管理されている。よって、通常店舗における商品の展開を決定するＭＤマップに従って、商品が生産され、物流センタ等に出荷されていれば、通常店舗において在庫の引き当て不足は発生しない。しかし、商品の生産作業や出荷作業が遅れ、商品が予定どおり物流センタ等に到着していない場合もあり、かかる場合に、商品の引き当て不足が発生することになる。
【０１８６】
これに対し、ディスカウント店舗にて対象となる非稼動商品の場合には、稼動商品のように計画的に生産されるものではなく、通常店舗における稼動商品の売り上げ状況によって決定される変動的なものである。例えば、通常店舗における稼動商品の売り上げが大きければ、非稼動商品は少なくなるので、商品の引き当て不足は発生しやすい一方、稼動商品の売り上げが少なければ、非稼動商品は多くなるので、商品の引き当て不足は発生しにくいといえる。
【０１８７】
このように、ディスカウント店舗における商品の引き当ては、非稼動商品の在庫量によって左右されるため、引き当て量どおりの商品が、常に引き当てられるとは限らない。また、商品の引き当て不足が発生しても、ディスカウント店舗における販売を対象に当該商品の生産が行われるわけではないので、結果的に、入荷される商品が少なくなると、ディスカウント店舗における品揃えが乏しくなってしまう。よって、ディスカウント店舗における引き当て処理では、商品の引き当て不足が発生した場合には、引き当て不足を代替商品によって補うことができるように、代替商品を選択する手段を設けている。つまり、商品の引き当て不足が発生した場合には、候補となる商品のリスト（候補商品リスト）を提示し、この候補商品リストの中から代替商品を選択することができるようにしている。
【０１８８】
図１７に戻り、ディスカウント店舗コンピュータ５０による引き当て処理について説明する。なお、ディスカウント店舗において販売の対象となる商品は、通常店舗において販売が中止された非稼動商品であるので、ここでは、非稼動商品Ａについて引き当てを行う場合について説明する。まず、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ａについて基準在庫量を計算し（Ｓ１７０１）、店舗在庫ＤＢ５０２から非稼動商品Ａの店舗在庫量を読み込む（Ｓ１７０２）。そして、計算した基準在庫量から読み込んだ店舗在庫量を減算することにより、非稼動商品Ａの引き当て量を算出する（Ｓ１７０３）。ここでは、非稼動商品Ａの基準在庫量が「４」、店舗在庫量が「２」、引き当て量が「４−２＝２」として算出されたものとする。
【０１８９】
次に、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、店舗の種類を判定する（Ｓ１７０４）。ここで、当該店舗はディスカウント店舗であるので、店舗フラグには「２」が設定されている。よって、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、店舗フラグが「２」であるので、当該店舗がディスカウント店舗であると判定し、通常店舗在庫ＤＢ６０２にアクセスする。そして、「非稼動」の設定がされている商品Ａの在庫量を読み込む（Ｓ１７０７）。
【０１９０】
具体的には、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ａの「ＢＲ」、「品番」、「サイズ」及び「カラー」に従って通常店舗在庫ＤＢ６０２を参照し、非稼動商品Ａの在庫量を取得する（Ｓ１７０７）。ここで、非稼動商品は、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動フラグが「非稼動」に設定されている商品である。商品Ａの非稼動フラグが「非稼動」に設定されていない場合には、商品Ａはまだ非稼動商品となっていないので、商品Ａの引き当て処理は行わない。
【０１９１】
そして、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、Ｓ１７０３にて計算した非稼動商品Ａの引き当て量と、通常店舗在庫ＤＢ６０２の在庫量とを照合し、出荷量を算出する（Ｓ１７０８）。具体的には、引き当て量が、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫量よりも少ないか等しい場合には、引き当て量をそのまま採用する。これに対し、引き当て量が、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫量よりも多い場合には、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫量を出荷量とする。
【０１９２】
ここでは、非稼動商品Ａの「ＢＲ＝１５３」、「品番＝１００００」、「サイズ＝０７」及び「カラー＝０１９」であるとすると、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫（枚数）は「１」である。従って、引き当て量の「２」に対して非稼動商品Ａの在庫量は「１」であるので、非稼動商品Ａは１枚引き当てることができ、その出荷量は「１」に設定される。
【０１９３】
次に、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ａの引き当て不足が発生したか否かを判定する（Ｓ１７０９）。例えば、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、Ｓ１７０８において算出された出荷量が引き当て量よりも小さい場合には、引き当て不足が発生したと判定し、算出された出荷量が引き当て量と等しい場合には、引き当て不足が発生していないと判定する。
【０１９４】
そして、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ａの引き当て不足が発生したと判定した場合には、代替商品を選択する処理を実行する（Ｓ１７１０）。代替商品の選択処理は、候補商品の検索と、検索結果の表示、そして代替商品の選択によって構成される。まず、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、所定の検索条件に従って、候補商品を検索する。所定の検索条件としては、（１）非稼動商品Ａと商品属性（色、サイズ、テーマ等）が近いこと、（２）非稼動フラグが「非稼動」に設定されていること、（３）不足分を補える在庫量が存在すること、等が設定されている。なお、この所定の検索条件は、予め設定しておいてもよいし、操作者が適宜設定してもよい。
【０１９５】
ディスカウント店舗コンピュータ５０は、所定の検索条件に従って、検索した結果を、候補商品リストとして表示する（図示せず）。候補商品リストには、例えば、非稼動商品Ａの情報（引き当て不足数など）と、候補となる商品の情報（商品の属性や在庫量など）を、それぞれ表示する。操作者は、候補商品リストの中から、所望の商品を選択することができる。なお、ここでは、非稼動商品Ａの引き当て不足（１）に対して、カラーが異なる非稼動商品Ｂ（「カラー＝２０」）が選択されたものとする。
【０１９６】
操作者により代替商品が選択されると、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ｂの出荷量を「１」に設定する。これにより、非稼動商品Ａの引き当て不足分は、非稼動商品Ｂによって補われることになる。
【０１９７】
なお、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、非稼動商品Ａの引き当て不足が発生していないと判定した場合には、代替商品を選択する処理を実行しない（Ｓ１７０９；ＮＯ）。
【０１９８】
ディスカウント店舗コンピュータ５０は、設定された出荷量に基づいて、非稼動商品の出荷返送指示を物流センタ３０に送信する（Ｓ１７１１）。具体的には、通常店舗にて非稼動の設定がされた商品Ａ（１枚）及び商品Ｂ（１枚）を、ディスカウント店舗へ出荷する旨の指示を送信する。物流センタ３０は、この出荷返送指示を受け付けると、通常店舗から非稼動商品を回収するとともに、回収した非稼動商品をディスカウント店舗へ出荷する。
【０１９９】
図２５は、ディスカウント店舗における入荷／返送数変更画面の構成の一例を示す図である。この画面は、図１１に示す通常店舗における入荷／返送数変更画面に対応するものである。上述したように、ディスカウント店舗には、通常店舗にて非稼動となった商品が入荷される。図２５をみると、通常店舗にて非稼動商品の設定がされた商品（図２０参照）が、ディスカウント店舗にて入荷予定のある商品として表示されていることがわかる（図２５(25a)）。また、品番10001の商品は、通常店舗にて稼動商品の設定のままなので、入荷予定数が「０」であることがわかる（図２５(25b)）。これによれば、ディスカウント店舗の担当者は、通常店舗にて非稼動となった商品の入荷情報を、いち早く把握することができるようになる。
【０２００】
なお、図２５の入荷／返送数変更画面では、標準ＭＤマップに展開されているすべての商品の入荷返送情報を表示しているが、入荷予定のある商品が少ない場合には、全ての商品の中から入荷予定のある商品を探さなければならず、作業が面倒である場合もある。そこで、入荷／返送数変更画面では、商品の入荷あるいは返送が発生している商品のみを表示するようにしてもよい。具体的には、標準ＭＤマップに載せられた商品のうち、通常店舗ＤＢ在庫ＤＢ６０２にて入荷予定数が「１」以上である商品のみを抽出し、表示する。これによれば、入荷／返送数変更画面には、入荷予定のある商品のみが表示されるので、担当者は、入荷予定商品を容易に把握することができるようになる。
【０２０１】
（引き当て処理の他の例：ディスカウント店舗）
上記引き当て処理では、通常店舗にて非稼動の設定がされた場合に、通常店舗にある非稼動商品を、ディスカウント店舗に補充する場合について説明した。しかし、通常店舗から稼動商品として物流センタに返送された後に、販売予定期間終了などの理由で非稼動商品となる場合もある。また、ディスカウント店舗において非稼動商品が在庫過多である場合には、通常店舗にて非稼動となった商品が、そのままディスカウント店舗へ補充されず、物流センタへ返送され保管される場合もある。よって、ここでは、通常店舗にて非稼動とされた商品と、物流センタに保管されている非稼動商品とを対象に引き当てを行い、ディスカウント店舗に対する商品の出荷量を決定することとした。
【０２０２】
図２６は、ディスカウント店舗コンピュータによる引き当て処理の他の例を示すフローチャートである。なお、前提として、物流センタに保管されている商品であって非稼動設定がなされている商品は、通常店舗ＤＢ６０２と同様に、物流センタ在庫ＤＢ６０１にも非稼動商品である旨が登録されているものとする。
【０２０３】
図２６において、Ｓ２６０１〜Ｓ２６０６までの処理の流れは、図１７のＳ１７０１〜Ｓ１７０６までの処理の流れと同じであるため、説明を省略する。ディスカウント店舗コンピュータ５０は、通常店舗在庫ＤＢ６０２から非稼動設定がされている非稼動商品Ａの在庫量を読み込むと、続いて、物流センタ在庫ＤＢ６０１を参照し、非稼動設定がされている非稼動商品Ａの在庫量を読み込む（Ｓ２６０８）。
【０２０４】
そして、ディスカウント店舗コンピュータ５０は、Ｓ２６０３にて算出した非稼動商品Ａの引き当て量と、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫量と物流センタ在庫ＤＢ６０１の非稼動商品Ａの在庫量との和に基づいて、出荷量を算出する。例えば、非稼動商品Ａの引き当て量が「３」である場合に、通常店舗在庫ＤＢ６０２の非稼動商品Ａの在庫量が「１」であり、物流センタ在庫ＤＢ６０１の非稼動商品Ａの在庫量が「１」である場合には、非稼動商品Ａの在庫量は「２」であるから、非稼動商品Ａは結果的に２枚引き当てたことになり、出荷量は「２」となる。
【０２０５】
なお、非稼動商品の在庫量の和が、非稼動商品Ａの引き当て量よりも大きい場合には、所定の配分条件に従って、通常店舗の非稼動商品と物流センタの非稼動商品がディスカウント店舗に補充されるようにする。例えば、配分条件が、通常店舗の非稼動商品を優先するように設定されている場合には、通常店舗の非稼動商品が優先的にディスカウント店舗に補充されるように、非稼動商品Ａの出荷量を決定する。配分条件は適宜これを設定することができる。
【０２０６】
ディスカウント店舗コンピュータ５０は、決定された出荷量に基づいて出荷返送指示を物流センタ３０に送信する。具体的には、通常店舗及び／又は物流センタに保管されている非稼動商品Ａを、ディスカウント店舗に出荷する旨の指示を送信する。物流センタ３０は、受信した出荷返送指示に従って、通常店舗及び／又は物流センタに保管されている非稼動商品Ａを、ディスカウント店舗に出荷する。
【０２０７】
これによれば、通常店舗にある非稼動商品と物流センタに保管されている非稼動商品が、自動的にディスカウント店舗へ補充されるので、ディスカウント店舗において非稼動商品を効率的に販売することができるようになる。
【０２０８】
また、上記実施形態では、１の通常店舗と１のディスカウント店舗との関係について説明したが、本発明は、通常店舗とディスカウント店舗とがそれぞれ複数ある場合にも適用することができる。この場合、通常店舗在庫ＤＢ６０２には、複数の通常店舗について、それぞれの在庫情報が格納される。複数の通常店舗の非稼動商品に対して、複数のディスカウント店舗からの出荷指示が発生する場合には、所定の分配条件に従って、非稼動商品の引き当てを決定するものとする。
【０２０９】
また、上記実施形態では、通常店舗において商品の非稼動設定を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られず、例えば、本部コンピュータ４０から通常店舗や物流センタ等に保管されている商品を指定して、非稼動の設定をすることも可能である。
【０２１０】
また、上記実施形態では、通常店舗の場合には、物流センタ在庫ＤＢ６０１へアクセスし、ディスカウント店舗の場合には、通常店舗在庫ＤＢ６０２へアクセスすることとした。しかし、稼動商品及び非稼動商品の在庫情報が、１のデータベースに記憶されている場合もあれば、複数のデータベースに記憶されている場合もある。従って、このような場合には、商品ごとに設定される非稼動フラグに基づいて、通常店舗については、所定のデータベースから稼動商品の在庫量を抽出する一方、ディスカウント店舗の場合には、所定のデータベースから非稼動商品の在庫量を抽出し、引き当て量と照合するようにしてもよい。
【０２１１】
以上、好適な実施の形態を用いて本発明を説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
【０２１２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、店舗における日々の売上実績に応じて基準在庫を日々変動させることができるようになるので、店舗の売上実績に応じた店舗在庫を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】日別売上実績に基づく基準在庫量についての基本的な考え方を説明するための図である。
【図２】本発明に係る基準在庫調整プログラムを実装した店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。
【図３】図３は、店舗在庫データベースのデータ構造を説明するための図である。
【図４】店舗コンピュータにおける基準在庫の調整および出荷返送指示の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図５】基準在庫が売上によって変動する様子を説明するための図である。
【図６】日別売上と店舗在庫との関係を表す図である。
【図７】本発明に係る基準在庫調整プログラムおよび店頭ＭＤシステムを実装した店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。
【図８】店頭ＭＤマップを表す図である。
【図９】店頭ＭＤマップ画面の構成の一例を示す図である。
【図１０】基準在庫設定画面の構成の一例を示す図である。
【図１１】店頭ＭＤマップ画面（入荷返送数変更）の構成の一例を示す図である。
【図１２】基準在庫の変動と店頭ＭＤマップとの関係を表した図である。
【図１３】基準在庫数設定画面（詳細）の構成の一例を示す図である。
【図１４】入荷／返送数変更画面の構成の一例を示す図である。
【図１５】ディスカウント店舗における販売方法を説明するための図である。
【図１６】第３の実施形態に係る店舗在庫管理システムを実現する通常店舗コンピュータ及びディスカウント店舗コンピュータの概要を説明するための全体構成図である。
【図１７】在庫の引き当て処理の流れを示すフローチャートである。
【図１８】物流センタ在庫ＤＢ６０１のデータ構造の一例を示すである。
【図１９】通常店舗コンピュータ５０による非稼動商品の設定処理を示すフローチャートである。
【図２０】非稼動商品の設定を説明するための画面を示す図である。
【図２１】通常店舗ＤＢ６０２のデータ構造の一例を示す図である。
【図２２】商品について返送指示が発生する様子を示す図である。
【図２３】ディスカウント店舗における店頭ＭＤマップ画面の構成の一例を示す図である。
【図２４】ディスカウント店舗における基準在庫設定画面の構成の一例を示す図である。
【図２５】ディスカウント店舗における入荷／返送数変更画面の構成の一例を示す図である。
【図２６】在庫の引き当て処理の他の例を示すフローチャートである。
【図２７】ＭＤマップと物流センタなどの対応関係を示す図である。
【符号の説明】
１０店舗Ａコンピュータ
２０店舗Ｂコンピュータ
３０物流センタ
１０１、２０１基準在庫プログラム
１０２、２０２店舗在庫データベース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a system for managing inventory of merchandise, and more particularly to a store inventory management system for managing store inventory.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various proposals have been made as a method for managing the inventory of products held by a store (hereinafter referred to as “store inventory”). Therefore, in the following, an example of a method for managing store inventory at each store in a business form composed of a head office and a plurality of sales stores will be described.
[0003]
First, at the time of the first introduction of a product, the headquarters side determined the distribution to each store based on the production amount of the product, sales forecast, etc., and distributed the product to each store according to this determination. Products (remaining stock) that have not been distributed to stores have been secured as stocks at shipping bases such as distribution centers.
[0004]
Each store sells the allocated product, and when the inventory of the product decreases due to sales, the product is replenished by transmitting a shipping instruction for the product to the distribution center. For replenishment of this product, for example, an automatic replenishment system has been used. This automatic replenishment system automatically transmits a shipping instruction for replenishing a product when the store stock amount of the product falls below a “standard stock amount” set for each store.
[0005]
On the other hand, in each store, the goods distributed according to the decision on the headquarters side may not be sold against the prediction on the headquarters side. In such a case, the headquarters always checks the store inventory of each store, and if it determines that there is an excess inventory of the product, it instructs the store to return the product. It was.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional method for managing store inventory as described above has various problems as described below.
[0007]
First, since the initial input quantity and standard inventory quantity of products are determined based on sales forecasts, etc., store inventory quantity is optimally maintained when the forecast and actual sales situation differ. There was a problem that it was difficult. For example, if the actual sales exceed the sales forecast of the product, only the quantity of the product according to the preset standard stock quantity will be received even though the product is sold. The amount of goods in stock was small, and there was an opportunity loss due to lack of stock. On the other hand, if the actual sales are lower than the sales forecast for the product, a certain number of products will continue to be stored as store inventory even though the product is not sold, resulting in excessive inventory. It was.
[0008]
Secondly, in the conventional method for managing store inventory, replenishment of merchandise is automatically performed based on the standard stock quantity, but return of merchandise is performed based on instructions from the headquarters side. Therefore, the headquarters side had to check the store inventory of each store frequently, which required a lot of labor and time. In addition, if the product is not returned properly, there is a situation in which there is a shortage of products in one store, but the product remains unsold in other stores. It was difficult to sell the product.
[0009]
Thirdly, the conventional method of managing store inventory is a system in which products are automatically replenished or returned based on the judgment of the headquarters side, so the store inventory is based on the judgment of the store side. It was difficult to adjust. That is, the store side that actually sells the product has a unique situation according to each store. For example, there may be a case where it is desired to increase or decrease the number of arrivals of a specific product in consideration of consumer preferences of the store, events to be held next week, and the like. However, in the conventional method for managing store inventory, since there is no means for reflecting the intentions of these stores, it cannot be said that the sales power of stores is fully utilized.
[0010]
Fourthly, in the conventional method for managing store inventory, there has been a shortage of inventory or excess inventory, and it has been difficult to effectively sell the product using the store space. In other words, since the store capacity (space for placing the product) is limited by the size of the store, etc., when selling the product at the store, the product can be used without waste according to the store capacity. It is important to be placed. However, for example, when an inventory shortage occurs, the product is not arranged in the space where the product is to be arranged, and as a result, the store space is not utilized.
[0011]
These problems are likely to occur remarkably in fields such as apparel, where the product life cycle is short and multi-product / small-volume production tends to occur. Therefore, although a store inventory management method corresponding to the field of such high-mix and low-volume production is desired, the technology has not yet been realized.
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to provide a store inventory management system and method that can maintain store inventory in an optimal state.
[0013]
That is, the 1st subject of this invention is providing the store inventory management system and its method which can manage store inventory according to the daily sales performance in a store.
[0014]
A second problem of the present invention is to provide a store inventory management system and method for automatically shipping or returning merchandise according to the daily sales performance in the store.
[0015]
The third problem of the present invention is to provide a store inventory management system and method that can manage store inventory based on the will of the store.
[0016]
A fourth problem of the present invention is to provide a store inventory management system and method for managing store inventory so that store space can be effectively utilized.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above-described problem, the sales amount of the product in each store and the shipping cycle in which the product is shipped to the store are focused. Hereinafter, it is referred to as “reference inventory amount”) according to the shipping cycle.
[0018]
According to this, the reference inventory amount varies depending on the sales performance of the store, and an instruction to ship and return the product is generated so that the store inventory amount matches the reference inventory amount. Therefore, it is possible to manage the store inventory so that the store inventory is large at stores that are selling more, and the store inventory is decreased at stores that are not selling.
[0019]
Specifically, the present invention includes a calculation means for calculating a reference inventory amount of a product that the store should hold based on a sales performance of the product in the store according to a shipping cycle divided into predetermined time units. A store inventory management system comprising: a transmission unit configured to transmit a shipment return instruction for a product to a predetermined distribution center according to a difference between a reference stock amount and a store stock amount of the product in the store.
[0020]
Further, it is desirable that the calculation means calculates a reference stock amount based on a delivery lead time required for the merchandise to be delivered to the store and the sales record.
[0021]
When the shipping cycle is divided by day, the calculation means may calculate the reference stock amount on the target day based on the daily sales results and the delivery lead time divided by day. desirable.
[0022]
Further, the calculation means identifies the daily sales performance that matches the predetermined condition from the daily sales performance, and calculates the reference stock amount on the target date based on the identified daily sales performance and the delivery lead time. It is desirable to calculate.
[0023]
In addition, the calculation means determines whether or not the target date falls on the first day of the period divided into a predetermined number of days. It is desirable to identify the maximum daily sales performance from the daily sales performance in the list, and calculate the reference stock quantity on the target date based on the identified maximum daily sales performance and the delivery lead time.
[0024]
In addition, the calculation means determines whether or not the target date falls on the first day of the period divided into a predetermined number of days. It is desirable to identify the maximum daily sales performance from the sales performance and calculate the reference stock amount on the target date based on the identified daily sales performance and delivery lead time.
[0025]
The predetermined number of days is preferably 7 days.
[0026]
Storage means for storing product management information including product data of products to be placed in the store;
It is desirable to include a display unit that displays a screen in which the reference stock amount calculated by the calculation unit and the product management information stored in the storage unit are associated with each other.
[0027]
In addition, the display means, the reference inventory amount, the first reference inventory amount representing the inventory amount of the product to be placed in the storefront of the store, and the first inventory amount of the product to be stored in the store of the store It is desirable to display it divided into two reference inventory quantities.
[0028]
The display means displays the number of product data set in the product management information as a first reference stock quantity, and a value obtained by subtracting the first reference stock quantity from the reference stock quantity is a second reference stock quantity. It is desirable to display as inventory.
[0029]
The transmission means comprises: a receiving unit that receives an instruction for correcting the reference stock quantity; and a correction unit that corrects the reference stock quantity based on the received instruction.
It is desirable to send a shipment return instruction for a product to a predetermined distribution center according to the difference between the corrected reference stock amount and the store stock amount of the product at the store.
[0030]
In addition, storage means for storing product management information including product data of products to be placed in the store, shipping return of products calculated based on the calculated reference stock amount and store stock amount of products in the store It is desirable that the number and the merchandise management information stored in the storage means are associated with each other and displayed on the screen.
[0031]
And a receiving unit that receives an input of information for controlling transmission to a predetermined distribution center by the transmission unit. The transmission unit receives information indicating that transmission to the distribution center is automatically performed. If it is, it is desirable to send a shipment return instruction for the product to a predetermined distribution center.
[0032]
The present invention also relates to a method for managing inventory of a store in a system in which a terminal device installed in a store and a shipping center are connected, wherein the terminal device has a shipping cycle divided into predetermined time units. According to the calculation step of calculating the reference stock quantity of the product to be held by the store based on the sales results of the product in the store, and according to the difference between the calculated reference stock amount and the store inventory quantity of the product in the store A store inventory management method characterized by realizing a transmission step of transmitting a shipping return instruction for goods to a predetermined distribution center.
[0033]
Moreover, it is preferable that the terminal device calculates a reference stock amount based on a delivery lead time required for the product to be delivered to the store and the sales record in the calculation step.
[0034]
In addition, in the calculation step, when the shipping cycle is divided in units of days, the terminal device is based on the target date based on the daily sales results and delivery lead times divided in units of days. It is desirable to calculate inventory.
[0035]
In the calculation step, the terminal device identifies a daily sales performance that matches a predetermined condition from the daily sales performance, and based on the identified daily sales performance and the delivery lead time, It is desirable to calculate the base inventory quantity.
[0036]
In addition, the terminal device determines whether or not the target date corresponds to the first day of the period divided into the predetermined number of days in the calculation step. The maximum daily sales performance is identified from the daily sales performance in the segment period before, and the base inventory quantity for the target date is calculated based on the identified maximum daily sales performance and delivery lead time. Is desirable.
[0037]
In the calculation step, the terminal device determines whether or not the target date falls on the first day of a period divided into a predetermined number of days. It is desirable to specify the maximum daily sales performance from the daily sales performance of the current day, and calculate the reference stock quantity for the target date based on the identified daily sales performance and the delivery lead time.
[0038]
The predetermined number of days is preferably 7 days.
[0039]
In addition, the terminal device stores a product management information including product data of products to be arranged in the store, a reference stock amount calculated by the calculation step, and a product management information stored in the storage step It is desirable to further execute a display step of displaying the screen in association with each other.
[0040]
Further, the terminal device, in the display step, the reference inventory amount, the first reference inventory amount representing the inventory amount of the product to be placed in the storefront of the store, and the product to be stored in the store of the store It is desirable to divide and display the second reference inventory quantity representing the inventory quantity.
[0041]
Further, in the display step, the terminal device displays the number of product data set in the product management information as a first reference stock quantity, and a value obtained by subtracting the first reference stock quantity from the reference stock quantity. Is preferably displayed as the second reference stock quantity.
[0042]
The terminal device further executes a reception step for receiving an instruction for correcting a reference stock quantity, and a correction step for correcting the reference stock quantity based on the received instruction, and the correction is performed in the transmission step. It is desirable to send a shipment return instruction for the product to a predetermined distribution center according to the difference between the reference stock amount and the store stock amount of the product at the store.
[0043]
The terminal device is calculated based on a storage step of storing product management information including product data of products to be arranged in the store, the calculated reference stock amount, and a store stock amount of products in the store. It is desirable to further execute a display step of displaying a screen in association with the number of returned products shipped and the product management information stored in the storage step.
[0044]
The terminal device further executes a reception step for receiving input of information for controlling transmission to a predetermined distribution center in the transmission step, and automatically transmits to the distribution center in the transmission step. When information is input, it is desirable to send a shipment return instruction for goods to a predetermined distribution center.
[0045]
The present invention further includes inventory amount storage means for storing an inventory amount of products stored in a predetermined storage location, wherein the transmission means stores the calculated reference inventory amount and the store inventory of the products in the store. The allocated amount is calculated according to the difference from the amount, and the shipment return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center based on the allocated amount and the inventory amount of the product stored in the inventory amount storage means. It is characterized by that.
[0046]
The stock quantity storage means stores the stock quantity of non-operating products whose products are no longer sold at the first store, and the transmission means is configured such that the store corresponds to the second store. The shipping return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center based on the allocated amount and the stock amount of the non-operating product stored in the stock amount storage means.
[0047]
Also, the product management information storage means for storing the product management information including the product data of the product to be arranged in the store and the planned sales period of the product, and the sale of the target product at the first store are stopped. When determining whether or not the product is a non-operating product, and when determining that the product is a non-operating product, setting means for setting information indicating that the target product is a non-operating product in the inventory amount storage unit, The setting means further determines whether or not the scheduled sales period of the target product has ended according to the planned sales period of the product stored in the product management information storage unit, and determines that the planned sales period has ended. In this case, information indicating that the target product is a non-working product is set in the stock quantity storage unit.
[0048]
The terminal device further includes a storage step of storing a stock amount of the product stored in a predetermined storage location, and in the transmission step, the calculated reference stock amount and a store stock amount of the product in the store. An allocation amount is calculated in accordance with the difference between and a shipping return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center based on the allocated amount and the stored inventory amount of the product.
[0049]
Further, the terminal device stores an inventory amount of non-operating products whose products are no longer sold at the first store in the storing step, and the store is stored in the second store in the transmitting step. If applicable, a shipping return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center based on the allocated amount and the stored stock amount of the non-operating product.
[0050]
The terminal device stores a product management information storing step for storing product management information including product data of a product to be arranged in the store and a planned sales period of the product, and the target product sells at the first store. A setting step for setting information that the target product is a non-operating product, if it is determined whether the target product is a non-operating product; In the setting step, in the case where it is determined whether or not the scheduled sales period of the target product has ended according to the stored planned sales period of the product, Information that the product is a non-operating product is set.
[0051]
In this specification, a product invention can be understood as a method invention, and a method invention can be understood as a product invention. The above invention can also be realized as a recording medium or a program product that records a program for causing a computer to realize a predetermined function. The recording medium includes, for example, a memory such as a RAM and a ROM in addition to a hard disk (HD), a DVD-RAM, a flexible disk (FD), and a CD-ROM. The computer includes, for example, a so-called microcomputer in which a so-called central processing unit such as a CPU or MPU performs predetermined processing by interpreting a program.
[0052]
Further, in this specification, the term “means” does not simply mean a physical means, but includes a case where the functions of the means are realized by software or a hardware circuit. Further, the function of one means may be realized by two or more physical means, or the functions of two or more means may be realized by one physical means.
[0053]
Furthermore, the means in this specification can be realized by hardware, software, or a combination of hardware and software. Execution by a combination of hardware and software corresponds to execution in a computer system having a predetermined program, for example. Even if the function of one means is realized by two or more pieces of hardware, software or a combination of hardware and software, the function of two or more means is one piece of hardware, software or hardware and software. It may be realized by a combination.
[0054]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0055]
In addition, although this embodiment demonstrates the case where this invention is applied about the apparel field which handles clothing, this invention is not limited to the said field | area, This can be applied suitably also to another field | area.
[0056]
In addition, the shipping cycle in the present embodiment is in units of days, and the case where the reference inventory amount for the day is calculated based on the daily sales results will be described. However, the present invention is not limited to units in days, and is set in units of hours. You can also. For example, the shipping cycle may be set in the morning and afternoon units.
[First Embodiment]
In the first embodiment, a description will be given focusing on reference inventory adjustment means for changing the reference inventory quantity based on the sales performance of the store.
[0057]
(Basic concept of standard stock)
FIG. 1 is a diagram for explaining a basic concept of a reference inventory quantity based on daily sales results. The reference stock quantity is the daily sales performance and delivery lead time period (delivery L / T), that is, after the shipping return instruction is sent from the store to the logistics system, until the product is actually delivered (or returned) to the store. Calculated based on the period of time. Further, in the figure, the delivery L / T is 2 days, and the calculation logic of “reference inventory = sales on the previous day (other than 0) × 2” is used.
[0058]
As shown in the figure, according to the reference stock adjusting means according to the present invention, it can be seen that the reference stock quantity fluctuates daily corresponding to sales. Specifically, for example, the reference inventory amount on the (n + 2) th day is “2 × 2 = 4” because sales of “2” are generated on the (n + 1) th day, and the reference inventory amount on the (n + 1) th day ( It can be seen that there is an increase from 2). Then, “4” shipping instructions are generated so that the stock matches the reference stock.
[0059]
In addition, the standard stock quantity on the n + 4th day is “3 × 2 = 6” because sales of “3” are generated on the n + 3 day, which is more than the standard stock quantity (4) on the n + 2 day. It can be seen that it has further increased. Then, “5” shipping instructions are issued so that the stock matches the reference stock.
[0060]
On the other hand, the standard stock quantity on the n + 6th day is “1 × 2 = 2” because the sales on the n + 5th day are “1”, which is smaller than the standard stock quantity (6) on the n + 5th day. You can see that Then, a return instruction of “−3 sheets” is generated here so that the stock matches the reference stock.
[0061]
As described above, according to the reference inventory adjusting means according to the present invention, the reference inventory amount fluctuates based on the daily sales results, and the shipping return instruction for the product is generated so that the store inventory matches the reference inventory. The product will be replenished or returned in accordance with the sales performance of the store.
[0062]
Here, the reference stock quantity for the current day is calculated based on the sales performance of the previous day. However, the reference stock calculation method is not limited to this, and can be arbitrarily set. For example, a daily sales record that matches a predetermined condition may be selected from past sales records, and the reference stock quantity may be calculated using the selected daily sales record.
(Overall configuration diagram)
FIG. 2 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a store computer that implements a store inventory management system according to the present invention. As shown in the figure, the store computers 10 and 20 include reference stock adjustment means 101 and 201 and store stock databases 102 and 202. The store computers 10 and 20 are configured to be able to communicate with the distribution system 30 via a communication network such as the Internet.
[0063]
The reference inventory adjusting means 101 and 201 include reference inventory calculating means for calculating reference inventory, and shipment return instruction transmitting means for transmitting a shipment return instruction for goods to the distribution center based on the calculated reference inventory. Specifically, the reference stock calculation means reads the daily sales results at the store from the store stock databases 102 and 202 and calculates the reference stock for the day. The shipment return instruction transmission means transmits an instruction to ship or return the product to the physical distribution system 30 so that the store inventory amount and the reference inventory amount in the store match.
[0064]
The store inventory databases 102 and 202 store daily sales results and inventory information at the store. The configuration of the store inventory databases 102 and 202 will be described later with reference to FIG.
[0065]
When the distribution system 30 receives an instruction to ship or return a predetermined product from the store computers 10 and 20, the distribution system 30 executes a process for shipping or returning the product. In addition, the process for shipping the product in the present embodiment refers to a process in which the distribution system 30 delivers a predetermined product to the store in accordance with instructions from the store computers 10 and 20. Moreover, the process for returning the product in the present embodiment refers to a process for the distribution system 30 to collect the product returned from the store. Further, the delivery L / T in this embodiment will be described as two days.
[0066]
The store computers 10 and 20 typically correspond to general-purpose computers equipped with control means, input means, output means, storage means, and the like, and the reference inventory adjustment means 101 and 201 cooperate with other hardware. As a result, predetermined functions (such as a standard inventory calculation function and a shipment return instruction function) are realized in the store computer.
[0067]
In the present embodiment, the store computer is described as having a reference inventory adjusting means and having a store inventory database. However, for example, the present invention includes a terminal device (client) and headquarters installed in a plurality of stores. You may comprise as a client / server system which consists of the server installed in. In this case, typically, the client implements a Web browser, the server implements a Web server program, and both are connected to each other via a communication network such as the Internet. The server includes reference stock adjustment means 101 and 201 and store stock databases 102 and 202, and executes predetermined processing such as reference stock adjustment processing based on an instruction from the client.
[0068]
Furthermore, the store inventory databases 102 and 202 can be configured not to be held by the store computer or the server but by an external database server. Typically, this corresponds to a database server that collectively manages inventory of a plurality of stores. In this case, the store computer 10 or the server accesses the database server and executes a predetermined process such as a reference inventory adjustment process.
[0069]
In addition, since the store A computer 10 and the store B computer 20 in this embodiment are the same structures, the store A computer 10 is demonstrated below.
[0070]
(Database configuration)
FIG. 3 is a diagram for explaining the data structure of the store inventory database. The store inventory database 102 is for managing the sales results and inventory information (store inventory information) in the store, and the store inventory information is updated in real time. Specifically, the store inventory database 102 includes items such as “Week”, “Day”, “Sales”, “Receiving”, “Inventory”, “Shipping Instruction”, “MAX”, and the like. Note that these records in the present embodiment are classified in advance in units of merchandise (SKU), and in the present embodiment, the merchandise A that is clothing is described.
[0071]
Here, “Week” is for managing the sales performance in units of weeks, and stores the current week information of the current day. “Day” is for managing the sales results in units of days, and stores the date information of the day. “Sales” stores the number of products A sold on the day. The “arrival” stores the scheduled arrival number of the commodity A on that day. That is, when the delivery L / T is two days, the number of sheets for which a shipping instruction has been given on the previous day and the number currently being shipped corresponds. Note that when the commodity A is returned instead of the arrival, the return number is stored as minus. “Stock” stores the number of stocks of the commodity A on the current day. The “shipment instruction” stores the number of shipping instructions when a shipping instruction is issued when the store inventory is less than the reference inventory.
[0072]
“MAX” is for managing the maximum daily sales record, and stores the daily maximum sales value determined under a predetermined condition. The daily sales maximum value (MAX) is changed based on the daily sales performance. In this embodiment, the daily sales maximum value (MAX) is changed according to two logics for calculating the reference stock, which will be described later.
[0073]
(Standard inventory adjustment process)
FIG. 4 is a flowchart for explaining the flow of the reference inventory calculation process and the shipment return instruction process in the store computer. As a premise, it is assumed that the initial sales value and delivery L / T of the product A are set in advance when the product A is first introduced. In the present embodiment, “1 (sheet)” is set as the initial sales value, and “2 (day)” is set as the delivery L / T. These values can be set arbitrarily, and can be changed during product development.
[0074]
Here, the present invention adjusts the standard inventory of the store to be optimal by calculating the standard inventory of the product daily according to the daily sales performance. Is increased, the reference stock is also increased to increase the number of product inputs. On the other hand, when the daily sales performance is decreased, the reference stock is also decreased to reduce the number of product inputs.
[0075]
Therefore, in the present embodiment, store inventory is managed according to a period divided into predetermined days. Here, the predetermined number of days is 7 days. Hereinafter, the divided periods will be described as “weekly”. However, the term “week” here is not limited to one in which Monday is the starting day of the week, and the day of the week that is the starting day of the week is arbitrarily selected. Can be set.
[0076]
Next, in this embodiment, two logics are used as an example of adjusting the reference stock on a weekly basis. The first logic (hereinafter referred to as “weekly logic”) is logic applied when the target day corresponds to the first day of the week, and the second logic (hereinafter referred to as “weekly logic”) is This logic is applied when the target day falls outside the first day of the week.
[0077]
The weekly logic employs the maximum number of sales for the current week as the maximum sales value, and calculates the reference stock by multiplying the maximum value by the delivery L / T. On the other hand, the weekly logic sets the maximum sales value for the current week based on the maximum number of sales in the previous week, and multiplies this maximum value by the delivery L / T to calculate the reference stock.
[0078]
In weekly logic, if the sales increase, the maximum sales value will be updated and the base inventory will increase, while if the sales decrease, the maximum sales will be maintained and the base inventory will not decrease. . Therefore, according to the weekly logic, sufficient reference stock is secured from the end of the week to the end of the week, so it is possible to prevent a situation where inventory shortages occur on the weekend when the sales of products are most expected. become able to.
[0079]
On the other hand, in the weekly logic, the maximum sales value of the current week is set based on the maximum number of sales in the previous week, so that if the store inventory is excessive, return will occur. Therefore, for example, when the stock reserved for the weekend is unsold, it is returned at the beginning of the week, so that it is possible to prevent a situation in which excess inventory occurs.
[0080]
In this embodiment, since the start day of the week is set to “Monday”, “weekly” means Tuesday to Saturday, and “weekly” means Monday. This takes into account the increase in sales of merchandise on Saturdays and Sundays. However, the start date of the week can be set as appropriate, and it is desirable to set a suitable day of the week according to the sales situation of the product in the store. It should be noted that since no shipment return instruction is issued on Sunday, it is not considered in this embodiment.
[0081]
Note that the weekly logic and the weekly logic are examples of logic in the reference inventory adjustment program according to the present embodiment, and the reference inventory adjustment program according to the present invention is not limited to these logics. That is, the present invention adjusts (varies) the reference inventory based on the daily sales performance, and appropriately sets the conditions for determining the maximum sales value from the daily sales performance. It is possible. For example, the logic can be created so that the reference stock of the current day is always calculated based on the sales performance of the previous day.
[0082]
Next, reference inventory adjustment processing according to the present invention will be described with reference to the flowchart of FIG. First, the store computer executes reference stock adjustment processing according to S401 to S410. First, the store computer determines whether or not the day is the first shipment (S401), and if it is determined that the shipment is the first shipment, “base stock = initial value (initial number of sheets input) × delivery L / By calculating “T”, the reference stock is calculated (S402). Note that whether or not the day is the first shipment can be determined by storing the shipment date for the first shipment of the product in advance and comparing the shipment date with the current date.
[0083]
Next, when the store computer determines that it is not the first shipment time, it determines whether or not the day falls within the week (Tuesday to Saturday) (S403). Then, according to the weekly logic, calculate the reference inventory. Specifically, the store computer determines whether the sales data for the previous day is the maximum value for the current week (S404). If it is determined that the sales data for the previous day is the maximum value for the current week, the maximum value for the current week is updated with the sales data for the previous day (S405). The updated value is stored in “MAX” of the store inventory database.
[0084]
Then, the store computer calculates the reference stock of the current day by “reference stock = maximum value of the week × delivery L / T” (S406). When the store computer determines that the sales data for the previous day is not the maximum value for the current week, the store computer does not update the maximum value for the current week.
[0085]
Further, if the store computer determines that the day does not fall within the week (Tuesday to Saturday), the store computer determines whether the day falls under the beginning of the week (Month) (S407). If it is determined, the standard inventory is calculated according to the weekly logic. Specifically, the store computer determines whether the sales data for the previous week is 0 (S408), and when determining that the sales data for the previous week is not 0, “reference inventory = maximum value of the previous week × Based on the “delivery L / T”, the reference stock of the day is calculated (S409). On the other hand, if it is determined that the sales data for the previous week is 0, “1” is set in “reference inventory” (S410).
[0086]
When the store stock computer ends the reference stock adjustment process on the current day through S401 to S410, the store computer executes a shipment return instruction process for the product A so that the store stock matches the calculated reference stock.
[0087]
Specifically, the store computer determines whether or not the reference stock exceeds the sum of the previous day's stock and the stock for shipment (store stock) (S411), Transmits a shipment instruction with the difference as the number of shipments (S412). On the other hand, if the store computer determines that it is not higher, it determines whether or not the reference stock is less than the sum of the previous day's stock and the stock for shipment (store stock) (S413). If it is determined that there is a return, a return instruction with the difference as the return number is transmitted (S414).
[0088]
Based on the above, it is possible to automatically adjust the weekly base stock and the weekly base stock based on the daily sales performance, and to issue a shipment return instruction based on the adjusted base stock become.
[0089]
Note that the operation of the store computer is not limited to the above-described processing flow, and may be configured to change the order of the processing or to operate in parallel as long as there is no contradiction in the operation.
[0090]
(Changes in standard stock)
FIG. 5 is a diagram for explaining how the reference stock varies depending on sales. First, since the initial value = 1 and the delivery L / T = 2 at the time of the first introduction on September 3, the reference stock is “1 × 2 = 2”, and two shipping instructions are generated. Therefore, “2” is displayed as the number of shipment instructions (a in FIG. 4). In addition, since there is no sales in the input week (37 weeks), no shipping instruction is given thereafter.
[0091]
Next, on 9/10 (Monday) of the 37th week, the standard inventory is calculated according to the standard inventory adjustment logic at the beginning of the week. In the previous week, 36 weeks (9 / 3-9 / 9), the sales are “ 0 ". Accordingly, “1” is set for the reference stock, and since there are two stocks on the previous day, one return instruction is generated. Therefore, “−1” is displayed in the arrival column (FIG. 5B).
[0092]
Next, on the next day, 9/12 (Wednesday), when the standard inventory is calculated according to the standard inventory adjustment logic during the week, the maximum sales value for the current week is generated by the sales of the previous day (same figure). c). Therefore, the reference stock is calculated as “1 × 2 = 2”, and a shipping instruction for two sheets is generated (FIG. 3C).
[0093]
On the 9/17 (Monday) of the 38th week, the standard inventory is calculated according to the standard inventory adjustment logic at the beginning of the week. The maximum sales value for the 37th week, which is the previous week, is 9/16. Therefore, the reference stock is calculated as “2 × 2 = 4”, and four shipping instructions are generated so that the store stock is set to four (d in the figure).
[0094]
On the other hand, for 9/21 (Thu) in the 38th week, the reference inventory is calculated according to the reference inventory adjustment logic during the week. One sale occurred on 9/20 the day before, but the sales decreased compared to 9/18, and the maximum sales value for this week (38 weeks) is “3”. Will not be updated. Therefore, the reference stock is calculated as “3 × 2 = 6”, and one shipping instruction is issued so that the store stock becomes six (e in FIG. 5).
[0095]
(Relationship between daily sales and store inventory)
FIG. 6A is a graph showing the relationship between daily sales and store inventory. According to this, since there is a return from the excess inventory store at the beginning of the week, it can be seen that the fluctuation of the inventory occurs every week.
[0096]
FIG. 6B is a graph showing the relationship between cumulative sales and cumulative inventory. According to this, since the store inventory corresponding to the sales is set, it can be seen that the digestibility at the store is higher at an earlier stage.
[0097]
FIG. 6C is a graph showing the relationship between the number of inserted sheets, the required inventory, and the number of returned sheets. In the present embodiment, each store is evenly distributed to every store, but if there is no sales in the arrival week, a return instruction is generated by the weekly logic in the next week. Therefore, as a result, it will be used to replenish other stores that require the product. That is, since the returned merchandise is replenished to the necessary stores, as a result, it is possible to move between stores and to suppress the total inventory amount.
[0098]
As described above, according to the present embodiment, since the reference inventory is calculated every day based on the daily sales performance in the store, it is possible to secure the store inventory amount corresponding to the sales power of the store. As a result, the sales of the store can be further increased.
[0099]
Further, according to the present embodiment, the inventory of stores that cannot sell is returned to the distribution center, while the inventory of the distribution center is replenished to the stores that are selling, so that the goods can be moved between stores as a result. .
[0100]
Furthermore, according to the present embodiment, the shipping of goods and the return instruction can be automatically generated so that the store inventory matches the reference inventory, so that the work load on the headquarters side can be reduced. At the same time, it is possible to avoid the situation of excessive inventory due to unsold products.
[0101]
Furthermore, according to the present embodiment, an appropriate inventory is ensured in the store according to the sales of the product, so that the product can be sold using the store space effectively.
[Second Embodiment]
The second embodiment is an application example of the first embodiment. In the above-described embodiment, the store computer 10 automatically updates the reference stock based on the daily sales performance of the store, and automatically issues a shipping return instruction for the product A so that the store stock matches the updated reference stock. It was explained that it was transmitted automatically.
[0102]
That is, in the above embodiment, since the reference stock is automatically updated and the shipment return instruction is transmitted, the person in charge of the store grasps the reference stock number and the number of shipment return instructions, It is difficult to increase or decrease the shipment return number.
[0103]
Therefore, in the second embodiment, there is provided means for displaying on the store computer 10 the reference stock number and the shipment number (returned number) automatically calculated by the reference stock adjustment means.
[0104]
Further, in the second embodiment, the person in charge of the store is provided with means for freely increasing / decreasing the reference stock quantity and the shipment return number, and also provided with means for canceling the automatic shipment return process by the reference inventory adjustment means. .
[0105]
As a result, the person in charge of the store can easily grasp the reference inventory quantity and the return number of shipments, and the reference inventory quantity can be set according to the circumstances specific to the store (store consumer demand, events, etc.). It is possible to increase / decrease or to cancel the automatic shipment return process.
[0106]
(Overall configuration diagram)
FIG. 7 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a store computer according to the second embodiment. In FIG. 7, the same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0107]
The store computer 10 that realizes the store inventory management system according to the second embodiment includes an in-store MD system (in-store MD management means) 103 and an in-store MD map database 104 in addition to the reference inventory adjustment unit 101 and the store inventory database 102. I have.
[0108]
The storefront MD system 103 is for managing a storefront MD map, which will be described later. Specifically, the storefront MD system 103 includes display means for displaying the product management information read from the storefront MD map database 104 in association with the reference stock quantity calculated by the reference stock adjustment means 101, the number of shipment returns, and the like. I have. Further, the storefront MD system 103 includes a correction unit that receives an input from a person in charge of the store from the displayed screen and corrects information such as a reference stock quantity and the number of shipment returns. Further, the storefront MD system 103 includes update means for updating the corrected storefront MD map into the storefront MD map database 104.
[0109]
The storefront MD map database 104 is for storing storefront MD maps.
[0110]
In the present embodiment, the head office computer 40 is configured to be communicable with the store computer 10 via a communication network. The head office computer 40 includes an MD system 401 and an MD map database 402. The MD system 401 is for mainly creating an MD map, which will be described later, and the MD map DM 402 is for storing the created MD map. The MD system 401 is configured to be communicable with a product planning system, a product development system, a production preparation system, a production system, etc. (not shown), and MD map information stored in the MD map database 402 from these systems. You can refer to.
[0111]
(Store MD map)
Here, the storefront MD map will be described with reference to FIG. The “MD map” in the present embodiment refers to product management information (hereinafter referred to as “MD map (Merchandising Map)”) that specifies an assortment in a store.
[0112]
As shown in the figure, the MD maps can be classified into a standard MD map, a type MD map, and a storefront MD map in the order of creation. A type MD map is created based on the standard MD map, and a storefront MD map is created based on the type MD map.
[0113]
The standard MD map is, for example, a product management information for specifying an assortment in a store based on a brand-wide strategy, and is configured to include the most standard product management information. The type MD map is created based on the standard MD map, and is configured to include necessary product management information in each area within a range defined by the standard MD map. The storefront MD map is created on the basis of the type MD map, and is configured to include product management information necessary for each store within a range defined by the type MD map.
[0114]
In this way, since the merchandise management information for specifying the assortment of the store is posted in the finally created store MD map, the person in charge of the store can actually use the store MD map based on the store MD map. Can do business.
[0115]
In addition, since the MD map created in stages as described above is an item that prescribes the assortment of the entire store and the assortment of each store, in other words, that defines the stock situation, information on these MD maps is provided. If the actual product arrangement (distribution) is set based on the above, delivery to the store can be performed more efficiently.
[0116]
For example, FIG. 27 is a diagram illustrating a relationship between each MD map and a center and a store where products are arranged. A distribution center (DC), an area satellite (AS), and a store are associated with a standard MD map, a type MD map, and a storefront MD map, respectively. Here, the distribution center and the area satellite are storage places for temporarily storing produced products. The distribution center is a storage location serving as a base point, and is set for each predetermined area (for example, Kanto area, Kansai area). The area satellite is set as an intermediary point between the distribution center and the store, and is installed in each area (for example, Tokyo, Nagoya, etc.) obtained by further subdividing the area of the distribution center.
[0117]
Goods produced according to the MD map are distributed from the distribution center to the stores via the area satellite. The distribution of products from the distribution center to the area satellites is performed based on the type MD map corresponding to each area satellite, so that the necessary products can be appropriately distributed to each area. That is, since the products required by the stores belonging to the area have already been allocated to the area satellite, the delivery lead time from the area satellite to each store can be shortened.
[0118]
As described above, each MD map that logically defines the inventory status of the product is associated with a place where the product is physically arranged, and the product is arranged according to this association, thereby efficiently delivering the product. It becomes possible to do.
[0119]
The MD map is set for a certain period (for example, one season), and is managed by being divided into predetermined period units. The predetermined period unit may be set in accordance with the product cycle. For example, in the case of clothing, it is appropriate to set the unit for the week. Hereinafter, an MD map divided into units of a predetermined period is referred to as a unit MD map.
[0120]
This unit MD map includes, as information for specifying the assortment at the model store, the number of products to be placed in the model store and product data during the divided period. The product data is information for specifying a product and is composed of a plurality of attributes. In the case of clothing, the product data attributes typically include themes, product types (items), materials, colors, sizes, and the like.
[0121]
An MD cycle is set in the MD map. The MD cycle is a planned sales period of a product that is freely set according to the characteristics of the product. The period of the MD cycle in the MD map is set so as to include one or a plurality of unit MD maps that are continuous in the time direction based on, for example, the transition of sales, sales trends, seasons, and the like.
[0122]
Here, the information for identifying these products can be understood as setting the product in terms of “quality”, whereas the information such as the sales performance of the product is the “quantity” of the product. It can be grasped as setting from the aspect of.
[0123]
Therefore, in this embodiment, the store management MD map created based on the standard MD map and the type MD map is combined with the product management information for specifying the product lineup in the store, the sales record in the store, the reference inventory, and the like. By displaying, it is possible to set the quality and the quantity according to the characteristics of the store on the same map. As a result, it is possible to simplify the operation at the store and check the progress status easily.
[0124]
(Screen composition of store MD map)
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of the configuration of the storefront MD map screen. The storefront MD map screen is for displaying product management information for specifying an assortment in the store.
When the store MD system 103 receives an instruction from a store representative from a menu screen (not shown), the store MD system 103 reads information on the store MD map of the day from the store MD database 104 and displays it on the screen.
[0125]
As shown in the figure, on the storefront MD map screen, products such as MD week, store name, sales rank, theme, and the like are displayed in the current week. Further, the storefront MD map screen includes a button for transitioning to the reference stock quantity setting screen and a button for transitioning to the arrival return number setting screen.
[0126]
The person in charge of the store can grasp the state of the store on the day by using the store MD map screen, and can select each button to change to another screen.
[0127]
FIG. 10 is a diagram illustrating an example of the configuration of the reference inventory setting screen. The reference stock setting screen is for displaying the reference stock of the product displayed on the storefront MD map screen. When the person in charge of the store selects the “standard inventory” button on the storefront MD map screen shown in FIG. 9, the storefront MD system 103 makes a transition to the screen. As shown in the figure, the reference stock setting screen displays the reference stock quantity calculated by the reference stock adjustment unit 101 in association with the product management information.
[0128]
Here, on the storefront MD map, the reference stock is represented by the concept of face and back. The face means an area (for example, a display space) in which products are arranged at the storefront, and the back means an area (for example, an in-store storage space) for storing the products in the store. Therefore, the face represents the inventory amount of the product to be arranged at the store front, and the back represents the inventory amount of the product to be stored in the store store. For example, when the face is “0” and the back is “9”, no products are displayed in the store display space, and nine items are stored in the store storage space. Since the reference stock is calculated by “Face + Back = Reference stock”, the reference stock is “9” in the above case.
[0129]
Further, the value of “Face” is set in advance by the product management information of the storefront MD map. Therefore, the storefront MD system 103 displays a value obtained by subtracting the face from the reference stock amount calculated by the reference stock adjustment unit 101 as a back value.
[0130]
The person in charge of the store can grasp the status of the standard stock on the current day by using the standard stock setting screen, and can change to another screen by selecting a button.
[0131]
The face value set in the product management information is preset according to the capacity of the store (product placement space), and is typically determined by fixtures such as racks and shelves of the store. Is. Conventionally, in-store inventory has been grasped and managed without distinction between products arranged in stores and products stored in stores. However, according to the present invention, the store inventory is divided into the face and the back as described above, and therefore inventory management is performed by focusing on the inventory amount of the products arranged in the store front of the store. Will be able to.
[0132]
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of a configuration of the storefront MD map screen (change in the number of returned goods). The storefront MD map screen (change in the number of returned goods) is for displaying the number of goods scheduled to be received or the number of returned goods in association with the product management information.
[0133]
As shown in the figure, the store MD map screen (change in the number of returned goods) displays the number of goods received or returned from the store inventory database 102 for each product. Note that the screen is changed by selecting the “Return in stock” button on the storefront MD map screen shown in FIG.
[0134]
The person in charge of the store can grasp the return status of the arrival of the day on this storefront MD map screen (change of the number of returned arrivals), and can select a button to change to another screen.
[0135]
FIG. 12 is a diagram showing the relationship between the fluctuation of the reference stock and the storefront MD map. As can be seen from the figure, the storefront MD maps 12a to 12c are updated on a weekly basis, and the reference stock on the current day (display date) is displayed.
[0136]
For example, February 15 is when the product is first introduced, and “1” and “1” are displayed on the face and the back of the storefront MD map 14a with respect to the reference stock “2”, respectively ( Fig. A).
[0137]
Next, on February 22, when the reference stock is updated to “4”, “1” and “3” are displayed on the face and the back of the storefront MD map 14b, respectively (see FIG. B). ).
[0138]
The storefront MD map 14c is displayed on March 4th, but since the reference stock on March 4th is “2”, each of the face and back of the storefront MD map 14c has “1”. "And" 1 "are displayed (FIG. 3c).
[0139]
In this manner, the storefront MD system 103 automatically sets and displays the reference stock for the product (SKU) on the storefront MD map, so that the person in charge of the store changes the reference according to the daily sales performance. The inventory can be easily confirmed on the storefront MD map, and the store inventory can be managed based on the storefront MD map.
[0140]
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of the configuration of the reference inventory quantity setting screen (details). The reference stock quantity setting screen (details) is a screen for displaying detailed information related to the reference stock, and for the person in charge of the store to adjust the reference stock. As shown in the figure, on the reference inventory quantity setting screen (details), display items such as inventory, shipment, reference inventory (face, back), and reference inventory adjustment are provided for each product.
[0141]
The storefront MD system 103 refers to the store inventory database 102 to display the current inventory number and the number of shipments in “inventory” and “shipping”, respectively. Specifically, “stock” displays the value stored in “inventory” of the store inventory database 102, and “shipping” displays the value stored in “shipment instruction” on the previous day of the store inventory database 102. Is displayed.
[0142]
For the “reference stock” face, a value preset by the MD map is displayed, and on the back, the number obtained by subtracting the face from the reference stock is displayed. The reference stock on the day is calculated by the reference stock adjusting means 101 described above.
[0143]
Here, the “reference inventory adjustment” is for the person in charge of the store to input a value for arbitrarily adjusting the reference inventory. Each field is configured to be input in principle. For example, when the reference stock is increased by one, “+1” is input. When a predetermined value is input to the reference stock adjustment field, the reference stock adjustment unit 101 refers to this value to adjust the value of the reference stock. As a result, the person in charge of the store can adjust the reference stock quantity at his / her own will.
[0144]
FIG. 14 is a diagram showing an example of the configuration of the arrival / return number change screen. The received / returned number change screen is used for displaying detailed information on the received / returned number and for the person in charge of the store to input ON / OFF of the automatic received / returned function.
[0145]
As shown in the figure, on the arrival / return number change screen, for each product, display items such as inventory, shipment, reference stock (face, back), arrival (number, automatic), return (number, automatic), etc. Is provided. Among these display items, “stock”, “shipping”, and “reference stock” are the same as those described with reference to FIG. “Incoming” and “return” are the number of arrivals or return of the product A on the current day (display date), and are displayed based on the store inventory database 102.
[0146]
Here, “automatic” for “arrival” and “return” is to check whether or not the stock return processing by the reference inventory adjusting means 101 is used. The reference inventory adjusting unit 101 automatically performs a return delivery process when “automatic” is checked, and automatically performs a return delivery process when “automatic” is not checked. Absent. As a result, the person in charge at the store can increase or decrease the number of goods received or returned, or can cancel the automatic shipment return process at his / her will.
[0147]
Further, according to the present invention, the development (setting) of the product developed in the storefront MD map is stopped by the determination on the store side, or the product not developed on the storefront MD map is newly determined by the store side determination. It can also be configured to be deployed.
[0148]
Specifically, if the person in charge on the store side wants to cancel the development of the product developed in the storefront MD map (when intentionally returning it), set “0” for the face and the back respectively. To do. The storefront MD system 103 sets the reference stock to “0” when “0” is set for each of the face and the back. Since the reference stock is set to 0, the reference stock adjusting means 101 does not replenish the stock for the product thereafter during the week, and issues a return instruction in the next head week.
[0149]
On the other hand, the person in charge on the store side selects a desired product on a predetermined screen when he / she wants to newly develop a product which is not developed on the storefront MD map (when he / she wishes to newly ship), and then Set face and back as desired for the product. The storefront MD system 103 accepts selection of merchandise and calculates a reference stock based on values set for the face and back. The reference stock adjustment unit 101 transmits a shipping instruction for the product based on the calculated reference stock. In addition, when newly developing a product that has not been developed in the storefront MD map, it is appropriate to set conditions such as selecting from among the products in stock in the distribution center.
[0150]
According to the above, the person in charge of the store realizes the ideal storefront state by correcting the storefront MD map within the range of possible conditions (for example, within the range of stock that can be prepared this week). Will be able to.
[0151]
[Third Embodiment]
The third embodiment (hereinafter referred to as “this embodiment”) is an application example of the first and second embodiments.
[0152]
First, in the above-described embodiment, an instruction to return the product for shipment is sent to the distribution center so that the reference stock matches the store stock. However, on the distribution center side, if the stock for the shipping instruction does not exist in a predetermined storage location such as the distribution center, the goods cannot be shipped according to the shipping instruction.
[0153]
Therefore, in the present embodiment, before sending a shipment return instruction for a product, it is confirmed whether the stock of the product is in a predetermined storage location, and a shipping instruction is sent according to the storage status. To do. Specifically, based on a value obtained by subtracting the store inventory amount from the reference inventory amount (hereinafter referred to as “allocated amount”), the inventory amount at a predetermined storage location is verified, and a shipping instruction is generated based on the verification result. To the distribution center. According to this, it becomes possible to confirm the storage status of the product and transmit a shipping instruction.
[0154]
In the present embodiment, the store inventory management system is applied to a plurality of stores having different sales forms. Stores with different sales forms typically include stores that sell products at regular prices and stores that sell unsold products at such stores at discounted prices. To do. Hereinafter, the former is referred to as “normal store” and the latter is referred to as “discount store”. In addition, a product that is sold at a normal store is referred to as an “operating product”, and a product that is no longer sold at the normal store is referred to as a “non-operating product”.
[0155]
Here, a conventional sales method in a discount store will be described with reference to FIG. In FIG. 15A, the active product is indicated by “◯”, and the non-operational product is indicated by “●”. All the commodities are initially operating commodities and are replenished from the distribution center to the regular stores A and B according to predetermined distribution conditions. Thereafter, the sale of a certain product is usually stopped at the stores A and B for a predetermined reason (for example, when the planned sales period has passed). Non-operating products are returned to the distribution center for storage. The manager causes the non-operating product stored in the distribution center to be shipped to the discount store C at a predetermined timing. Non-operating products are shipped from a distribution center to a discount store C, and sold at a discount store at a reduced price.
[0156]
As described above, since the products sold at the discount store are products that are not operated at the normal store, the type and stock of the product at the discount store are greatly influenced by the sales situation at the normal store. Accordingly, discount stores are likely to simply sell unsold items at regular stores, and it is difficult to manage the assortment and inventory of products as stores, as with regular stores. In addition, since non-operating products continue to be stored in the distribution center until an instruction from the administrator, it cannot be said that non-operating products are sold efficiently when the storage period is long.
[0157]
Therefore, the present embodiment is characterized in that the store inventory management system is also applied to a discount store. However, the normal store and the discount store have different target products (the normal store is an active product and the discount store is a non-operating product).
[0158]
Therefore, in the present embodiment, the processing content is selected according to the type of store for a predetermined function. For example, in the case of a function for sending a shipment instruction for a product, in the case of a normal store, a product is instructed to ship a working product in a predetermined storage location, whereas in the case of a discount store, the product is sent to a predetermined storage location. An instruction to ship a product is made for a certain non-operating product. The predetermined storage location is not limited to a location intended for storage itself, such as a distribution center or an area satellite, but also includes a location for storing merchandise for the purpose of sale, such as a normal store.
[0159]
According to this, it becomes possible to perform appropriate management of store inventory and appropriate management of product information even at discount stores. FIG. 15 (B) shows a state in which products that are not in operation at the normal store B are automatically shipped to the discount store C by applying the store inventory management system to the discount store, and the discount store C and logistics It shows how non-operating products are automatically replenished or returned to and from the center. Hereinafter, a case where the store inventory management system is applied to a normal store and a discount store will be specifically described.
[0160]
(Overall configuration diagram)
FIG. 16 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a normal store computer and a discount store computer that realize the store inventory management system according to the present embodiment. In FIG. 16, the same components as those in FIG. 7 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0161]
In FIG. 16, the discount store computer 50 includes a storefront MD system 503 and a storefront MD map database 504 in addition to the reference stock adjustment unit 501 and the store stock database 502. Further, the normal store computer 10 'and the discount store computer 50 are configured to be able to communicate with the inventory management computer 60 via a network. The inventory management computer 60 includes a distribution center inventory database 601 that stores inventory information of products stored in a storage location such as a distribution center, and a normal store inventory database 602 that stores inventory information of normal stores. .
[0162]
(Allocation processing: in the case of regular stores)
Next, the allocation process in the normal store computer 10 ′ will be described. FIG. 17 is a flowchart showing the flow of inventory allocation processing. First, the normal store computer 10 ′ calculates, for example, a reference stock amount of the product A (S1701), and reads the store stock amount of the product A from the store stock DB 102 ′ (S1702). Then, the allocated amount of the product A is calculated by subtracting the read store inventory amount from the calculated reference inventory amount (S1703). Here, it is assumed that the reference stock amount of the product A is calculated as “4”, the store stock amount is “2”, and the allocated amount is “4-2 = 2”.
[0163]
Next, the normal store computer 10 ′ determines the type of store (S1704). Store information used for this determination is preset for each store. Here, a store flag is provided, “1” is set for a normal store, and “2” is set for a discount store. Therefore, “1” is set in the store flag of the normal store computer 10. Since the store flag is “1”, the normal store computer 10 determines that the store is a normal store and accesses the distribution center inventory DB 601. Then, the inventory amount of the product A is read (S1705).
[0164]
FIG. 18 shows an example of the data structure of the distribution center inventory DB 601. The distribution center inventory DB 601 stores inventory information of commodities stored in a location intended for storage like a distribution center. In other words, information on commodities that can be shipped to a normal store is stored. Specifically, the distribution center inventory DB 601 includes items such as “location”, “BR”, “product number”, “size”, “color”, and “number of sheets”. The “location” stores the storage location of the product, for example, the code number of the distribution center or area satellite. In “BR”, a predetermined number for specifying the brand of the product is stored. The “product number” stores a predetermined number for specifying the item and material of the product.
[0165]
The normal store computer 10 ′ refers to the distribution center inventory DB 601 according to “BR”, “product number”, “size”, and “color” of the product A, and acquires the inventory amount of the product A (S1705). Then, the allocated amount calculated in S1703 and the inventory amount are collated to calculate the shipment amount (S1706). Specifically, when the allocated amount is less than or equal to the inventory amount in the distribution center inventory DB 601, the allocated amount is adopted as it is. On the other hand, when the allocated amount is larger than the inventory amount in the distribution center inventory DB 601, the inventory amount in the distribution center inventory DB 601 is set as the shipment amount.
[0166]
Here, if the attribute information of the product A is “BR = 153”, “product number = 10000”, “size = 007”, and “color = 019”, the inventory (number of products) of the product A is “0”. is there. Accordingly, since the inventory amount is “0” with respect to the allocated amount “2”, the product A is not allocated, and the shipping amount of the product A is set to “0”.
[0167]
The normal store computer 10 ′ transmits a shipment return instruction for the product A to the distribution center 30 based on the set shipping amount (S1709). Here, since the stock of the commodity A is not in the storage place, the shipping instruction is not substantially performed.
[0168]
(Setting of non-operational products)
Next, a case will be described in which the product A is not operated in a normal store and shipped to a discount store.
[0169]
The normal store computer 50 (store inventory management system) according to the present embodiment determines whether or not the active product is a non-operating product according to a predetermined condition. Non-operating product setting means for setting the operating product as a non-operating product is provided. The predetermined condition in the present embodiment corresponds to a case where a product defined in the storefront MD map is out of the storefront MD map. This is because the fact that the product is removed from the storefront MD map usually means that the sale of the product at the store is stopped.
[0170]
(1) Basically, products on the storefront MD map are automatically removed from the storefront MD map upon completion of the MD cycle. When it is determined that the MD cycle has ended, the normal store computer 50 deletes the product management information (product number, SKU number, etc.) of the product from the storefront MD map and sets the product as a non-operational product. The specific setting of the non-operating product will be described later with reference to FIG.
[0171]
(2) However, even before the end of the MD cycle, the person in charge on the normal store side can intentionally delete the product from the storefront MD map by controlling the product management information of the product. For example, when the operation status of a product is bad (poor sales), or when one of combination products (two or more products sold on the assumption that they are used simultaneously like an ensemble) is missing Is easily removed from the storefront MD map even before the end of the MD cycle. When the person in charge at the normal store side designates the product management information of the product displayed on the storefront MD map as a deletion target, the normal store computer 50 deletes the product management information of the specified product from the storefront MD map. The product is set as a non-operational product.
[0172]
(3) In some cases, such as when the operation status of a product is poor, it may be considered that the product has been deleted from the storefront MD map as a result of controlling the reference stock amount of the product. That is, when the reference inventory amount of the product is set to zero by the person in charge at the normal store side, the product management information of the product exists on the storefront MD map, but the product is substantially deleted from the storefront MD map. It is considered to have been done. This is because a product whose reference stock quantity is set to zero is not actually replenished even if product management information exists on the storefront MD map. The normal store computer 50 sets the product as a non-operating product when the reference inventory amount of the product is set to zero by the person in charge at the normal store side.
[0173]
According to the above, if the product on the storefront MD map is (1) the end of the MD cycle, (2) the product management information of the product is deleted from the storefront MD map in accordance with the operator's instruction, (3) the operator's When the reference stock quantity of the product on the store MD map is set to zero by the instruction, it is removed from the store MD map. Therefore, it is determined whether or not the product has deviated from the storefront MD map according to the conditions of the normal store computer 50 and the above (1), (2), and (3), and the product is set as a non-operating product according to the determination result. Here, as an example of the non-operating product setting process, (3) a case where non-operating product is set by setting the reference stock quantity to zero will be specifically described.
[0174]
FIG. 19 is a flowchart showing a non-operation product setting process performed by the normal store computer 50. The normal store computer 50 receives an instruction to correct the reference stock quantity of the product from the person in charge at the normal store side (S1901). The person in charge on the normal store side can input a reference stock quantity correction instruction from a reference stock setting screen as shown in FIG. 20, for example. Specifically, the person in charge at the normal store side inputs “0” for “Face” and “Back” of the desired product.
[0175]
When the normal store computer 50 receives the input of the reference stock quantity correction instruction, the normal store computer 50 determines whether or not the face and back values are “0” (S1902), and the face and back values are each “0”. If it is, it is determined that the reference stock amount of the product is set to zero, and the non-operating product is set for the product. Specifically, it is registered in the normal store DB 602 as shown in FIG.
[0176]
FIG. 21 is a diagram illustrating an example of the data structure of the normal store DB 602. The normal store DB 602 is for storing stock information of normal stores. Specifically, “store”, “BR”, “product number”, “size”, “color”, “non-operation flag”, It is configured to include items such as “number of sheets”. These records are uniquely specified by “store”, “BR”, “product number”, “size”, and “color”. The “non-operation flag” is for storing information for indicating whether or not the product is a non-operation product. The normal store computer 50 sets “non-operating” in the non-operating flag of the product set as the non-operating product. Referring to FIG. 21, the product A (product number 10000, size) of the store A corresponding to the product A (product number = 10000, size = 07, color = 019) of the normal store A that is set to non-operating in FIG. = 07, color = 019), the non-operation flag of the record is “non-operation”.
[0177]
Returning to FIG. 19 and continuing the description, the normal store computer 50 recalculates the reference stock quantity after completing the setting of the non-operating product (S1904). Here, since 0 is input to each of the face and the back, the reference stock quantity is “0”, and an instruction to return the product is generated. FIG. 22 is a screen showing how a return instruction is generated for product A (FIG. 22a). As described above, a non-operating flag indicating that the product (non-operating product) removed from the product development at the normal store is a non-operating product is set in the normal store inventory DB 602.
[0178]
(Store management system at discount stores)
Next, a store management system in a discount store will be described. In a discount store, a store management system having the same function as that of a normal store is basically applied. Therefore, here, functions different from those of a normal store will be described.
[0179]
FIG. 23 is a diagram illustrating an example of the configuration of a storefront MD map screen in a discount store. This screen corresponds to the storefront MD map screen in the normal store shown in FIG. Comparing the storefront MD maps of FIG. 23 and FIG. 9, it can be seen that discount stores (FIG. 23) have more types of products developed than normal stores (FIG. 9).
[0180]
Here, the MD map is classified into a standard MD map, a type MD map, and a storefront MD map as described with reference to FIG. When the store MD system 103 receives an instruction to display the store MD map from the operator, the store MD system 103 determines the type of the store according to the store flag or the like, and if the store is a normal store, the management information of the product to be developed at the store Use a storefront MD map including On the other hand, when the store is a discount store, the standard MD map is read from the MD map DB 402 and displayed on the screen. This is because discount stores are intended for all products that are not in operation at regular stores. The person in charge of the discount store can grasp the status of the products that may be developed at the store by using the store MD map screen.
[0181]
Next, FIG. 24 is a diagram illustrating an example of a configuration of a reference inventory setting screen in a discount store. This screen corresponds to the reference stock setting screen in the normal store shown in FIG. According to this screen, it is understood that the reference stock quantity is displayed by the face and the back in the discount store as well as the normal store. The person in charge at the discount store can grasp the status of the standard stock of the product through this standard stock setting screen.
[0182]
(Allocation processing: discount stores)
Next, the allocation process by the discount store computer 50 will be described with reference to FIG. As a premise, the difference between the allocation process at a normal store and the allocation process at a discount store will be briefly described.
[0183]
First, the target (stock that can be allocated) to be allocated is different between the normal store and the discount store. In other words, in the case of regular stores, products are allocated to active products in a predetermined storage location, while in the case of discount stores, products for non-operating products that have been discontinued at regular stores are targeted. Make an allocation.
[0184]
That is, the cause of insufficient allocation differs between normal stores and discount stores. Insufficient product allocation means that the product inventory amount is less than the product allocation amount, so that the product could not be allocated sufficiently.
[0185]
Production of working products that are usually targeted at stores is managed by the MD map described above. Therefore, if the merchandise is produced and shipped to a distribution center or the like according to the MD map that determines the development of the merchandise at the normal store, there is no shortage of inventory allocation at the normal store. However, there is a case where the production work or shipping work of the product is delayed and the product has not arrived at the distribution center or the like as planned. In such a case, insufficient allocation of the product occurs.
[0186]
On the other hand, in the case of non-operating products that are targeted at discount stores, they are not systematically produced like operating products, but are variable items that are determined by the sales status of operating products at regular stores. It is. For example, if the sales of operating products at a regular store are large, non-operating products will decrease, so shortage of product allocation is likely to occur, but if the sales of operating products are small, non-operating products will increase, so product allocation It can be said that the shortage hardly occurs.
[0187]
As described above, since the allocation of products in a discount store depends on the inventory amount of non-operating products, the products according to the allocated amount are not always allocated. In addition, even if there is a shortage of product allocation, the product is not produced for sale at a discount store. As a result, if the number of products received decreases, the product line at the discount store will be poor. turn into. Therefore, in the allocation process at the discount store, there is provided means for selecting a substitute product so that the shortage of allocation can be compensated by the substitute product when a shortage of the product occurs. That is, when insufficient allocation of products occurs, a list of candidate products (candidate product list) is presented so that alternative products can be selected from the candidate product list.
[0188]
Returning to FIG. 17, the allocation process by the discount store computer 50 will be described. In addition, since the product to be sold at the discount store is a non-operating product whose sale has been stopped at the normal store, a case where the non-operating product A is allocated will be described here. First, the discount store computer 50 calculates the reference stock amount for the non-operating product A (S1701), and reads the store stock amount of the non-operating product A from the store stock DB 502 (S1702). Then, the allocated amount of the non-operating product A is calculated by subtracting the read store inventory amount from the calculated reference inventory amount (S1703). Here, it is assumed that the base stock amount of the non-operating product A is “4”, the store stock amount is “2”, and the allocated amount is “4-2 = 2”.
[0189]
Next, the discount store computer 50 determines the type of store (S1704). Here, since the store is a discount store, “2” is set in the store flag. Therefore, since the store flag is “2”, the discount store computer 50 determines that the store is a discount store and accesses the normal store inventory DB 602. Then, the inventory amount of the product A for which “non-operation” is set is read (S1707).
[0190]
Specifically, the discount store computer 50 refers to the normal store inventory DB 602 according to “BR”, “product number”, “size”, and “color” of the non-operating product A, and acquires the inventory amount of the non-operating product A. (S1707). Here, the non-operating product is a product in which the non-operating flag of the normal store inventory DB 602 is set to “non-operating”. If the non-operating flag of the product A is not set to “non-operating”, the product A is not yet a non-operating product, so the product A allocation process is not performed.
[0191]
Then, the discount store computer 50 compares the allocated amount of the non-operating product A calculated in S1703 with the inventory amount in the normal store inventory DB 602 to calculate the shipment amount (S1708). Specifically, when the allocated amount is smaller than or equal to the inventory amount of the non-operating product A in the normal store inventory DB 602, the allocated amount is adopted as it is. On the other hand, when the allocated amount is larger than the inventory amount of the non-operating product A in the normal store inventory DB 602, the inventory amount of the non-operating product A in the normal store inventory DB 602 is set as the shipment amount.
[0192]
Here, assuming that “BR = 153”, “product number = 10000”, “size = 007”, and “color = 019” of the non-operating product A, the stock (number of pieces) of the non-operating product A in the normal store inventory DB 602 Is “1”. Accordingly, since the inventory amount of the non-operating product A is “1” with respect to the allocated amount “2”, one non-operating product A can be allocated, and the shipping amount is set to “1”.
[0193]
Next, the discount store computer 50 determines whether or not insufficient allocation of the non-operating product A has occurred (S1709). For example, the discount store computer 50 determines that insufficient allocation has occurred when the shipping amount calculated in S1708 is smaller than the allocated amount, and insufficient allocation when the calculated shipping amount is equal to the allocated amount. Is determined not to occur.
[0194]
When the discount store computer 50 determines that the shortage of the non-operating product A has occurred, the discount store computer 50 executes a process of selecting an alternative product (S1710). The substitute product selection process includes search for candidate products, display of search results, and selection of substitute products. First, the discount store computer 50 searches for candidate products according to a predetermined search condition. As predetermined search conditions, (1) non-operating product A and product attributes (color, size, theme, etc.) are close, (2) non-operating flag is set to “non-operating”, (3) It is set that there is a stock amount that can compensate for the shortage. The predetermined search condition may be set in advance or may be set as appropriate by the operator.
[0195]
The discount store computer 50 displays the search result as a candidate product list according to a predetermined search condition (not shown). In the candidate product list, for example, information on the non-operating product A (number of insufficient allocations, etc.) and information on candidate products (product attributes, inventory amount, etc.) are displayed. The operator can select a desired product from the candidate product list. Here, it is assumed that the non-operating product B (“color = 20”) having a different color is selected for the insufficient allocation (1) of the non-operating product A.
[0196]
When the substitute product is selected by the operator, the discount store computer 50 sets the shipment amount of the non-operating product B to “1”. Thereby, the non-operating product A is compensated for the insufficient allocation of the non-operating product A.
[0197]
If the discount store computer 50 determines that there is no insufficient allocation of the non-operating product A, the discount store computer 50 does not execute the process of selecting an alternative product (S1709; NO).
[0198]
The discount store computer 50 transmits a shipment return instruction for non-operating products to the distribution center 30 based on the set shipping amount (S1711). Specifically, an instruction to ship the product A (one sheet) and the product B (one sheet) set to non-operating in the normal store to the discount store is transmitted. When the distribution center 30 accepts the shipment return instruction, the distribution center 30 collects the non-operating products from the normal store and ships the collected non-operating products to the discount store.
[0199]
FIG. 25 is a diagram illustrating an example of the configuration of the arrival / return number change screen in the discount store. This screen corresponds to the arrival / return number change screen in the normal store shown in FIG. As described above, products that are not in operation at the regular store are received at the discount store. Referring to FIG. 25, it can be seen that a product for which a non-operational product is set in a normal store (see FIG. 20) is displayed as a product scheduled to be received at a discount store (FIG. 25 (25a)). . Further, since the product with the product number 10001 is still set as the operation product at the normal store, it can be seen that the planned arrival number is “0” (FIG. 25 (25b)). According to this, the person in charge at the discount store can quickly grasp the arrival information of the product that is not in operation at the normal store.
[0200]
In addition, in the arrival / return number change screen of FIG. 25, the arrival return information of all the products developed in the standard MD map is displayed. However, when there are few products scheduled to arrive, You have to search for products that are scheduled to arrive from the inside, which can be cumbersome. Therefore, on the arrival / return number change screen, only the products for which the arrival or return of the products has occurred may be displayed. Specifically, among the products placed on the standard MD map, only the products whose planned arrival number is “1” or more in the normal store DB inventory DB 602 are extracted and displayed. According to this, since only the products scheduled to arrive are displayed on the arrival / return number change screen, the person in charge can easily grasp the arrival scheduled products.
[0201]
(Other examples of allocation processing: discount stores)
In the above-described allocation process, a case has been described in which when a non-operating setting is made in a normal store, non-operating products in the normal store are replenished to a discount store. However, after being returned to the distribution center as an operating product from a normal store, it may become a non-operating product for reasons such as the scheduled sales period. In addition, when the non-operating product is excessive in stock at the discount store, the product that has become non-operating at the normal store may be returned to the distribution center and stored without being replenished to the discount store. Therefore, here, it is decided to allocate a product that has been deactivated at a normal store and a non-operated product that is stored in a distribution center to determine the shipment amount of the product to a discount store.
[0202]
FIG. 26 is a flowchart showing another example of the allocation process by the discount store computer. Note that, as a premise, products that are stored in the distribution center and are set to non-operating are registered in the distribution center inventory DB 601 as non-operating products in the same manner as the normal store DB 602. Shall.
[0203]
In FIG. 26, the processing flow from S2601 to S2606 is the same as the processing flow from S1701 to S1706 in FIG. When the discount store computer 50 reads the inventory amount of the non-operating product A that has been set to non-operating from the normal store inventory DB 602, the discount store computer 50 then refers to the distribution center stock DB 601 and the non-operating product that has been set to non-operating. The inventory amount of A is read (S2608).
[0204]
Then, the discount store computer 50 calculates the sum of the allocated amount of the non-operating product A calculated in S2603, the stock amount of the non-operating product A in the normal store stock DB 602, and the stock amount of the non-operating product A in the distribution center stock DB 601. Based on the above, the shipment amount is calculated. For example, when the allocated amount of the non-operating product A is “3”, the stock amount of the non-operating product A in the normal store inventory DB 602 is “1”, and the stock amount of the non-operating product A in the distribution center stock DB 601 is In the case of “1”, since the inventory amount of the non-operational product A is “2”, two non-operational products A are allocated as a result, and the shipping amount is “2”.
[0205]
If the sum of the inventory of non-operating products is larger than the allocated amount of non-operating products A, the non-operating products in the regular store and the non-operating products in the distribution center are replenished to the discount store according to the predetermined distribution conditions. To be. For example, if the distribution condition is set to give priority to non-operating products in normal stores, shipment of non-operating products A so that non-operating products in normal stores are preferentially replenished to discount stores. Determine the amount. The distribution condition can be set as appropriate.
[0206]
The discount store computer 50 transmits a shipping return instruction to the distribution center 30 based on the determined shipping amount. Specifically, an instruction to ship the non-operating product A stored in the normal store and / or the distribution center to the discount store is transmitted. The distribution center 30 ships the non-operating product A stored in the normal store and / or distribution center to the discount store in accordance with the received shipping return instruction.
[0207]
According to this, since non-operating products in normal stores and non-operating products stored in the distribution center are automatically replenished to discount stores, non-operating products can be sold efficiently at discount stores. become able to.
[0208]
Moreover, although the said embodiment demonstrated the relationship between one normal store and one discount store, this invention is applicable also when there are two or more normal stores and discount stores, respectively. In this case, the normal store inventory DB 602 stores inventory information for a plurality of normal stores. When shipping instructions from a plurality of discount stores are generated for non-operating products at a plurality of normal stores, allocation of non-operating products is determined according to a predetermined distribution condition.
[0209]
Moreover, although the case where the non-operation setting of the product is performed in the normal store has been described in the above embodiment, the present invention is not limited to this. For example, the product stored in the normal store or the distribution center from the head office computer 40 can be used. It is also possible to specify non-operation settings.
[0210]
In the above embodiment, the distribution center inventory DB 601 is accessed in the case of a normal store, and the normal store inventory DB 602 is accessed in the case of a discount store. However, the inventory information of working products and non-working products may be stored in one database, or may be stored in a plurality of databases. Therefore, in such a case, based on the non-operating flag set for each product, the stock quantity of the operating product is extracted from a predetermined database for a normal store, while in the case of a discount store, a predetermined amount is stored. You may make it extract the stock quantity of non-operation goods from a database, and collate with the allocated quantity.
[0211]
Although the present invention has been described using the preferred embodiment, the present invention is not limited to the above-described embodiment. The said embodiment is an illustration for demonstrating this invention, and this invention can be implemented with a various form, unless it deviates from the summary.
[0212]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the reference inventory can be changed daily according to the daily sales performance in the store, it is possible to realize the store inventory according to the sales performance of the store. become.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a diagram for explaining a basic concept of a reference inventory quantity based on daily sales results.
FIG. 2 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a store computer in which a reference inventory adjustment program according to the present invention is installed.
FIG. 3 is a diagram for explaining a data structure of a store inventory database;
FIG. 4 is a flowchart for explaining a flow of processing of reference inventory adjustment and shipment return instruction in a store computer.
FIG. 5 is a diagram for explaining how the reference stock fluctuates depending on sales.
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between daily sales and store inventory.
FIG. 7 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a store computer in which a reference inventory adjustment program and a storefront MD system according to the present invention are installed.
FIG. 8 is a diagram showing a storefront MD map.
FIG. 9 is a diagram showing an example of the configuration of a storefront MD map screen.
FIG. 10 is a diagram illustrating an example of a configuration of a reference inventory setting screen.
FIG. 11 is a diagram showing an example of a configuration of a storefront MD map screen (change in the number of returned goods).
FIG. 12 is a diagram illustrating a relationship between a change in reference stock and a storefront MD map.
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of a configuration of a reference inventory quantity setting screen (details).
FIG. 14 is a diagram showing an example of a configuration of a received / returned number change screen.
FIG. 15 is a diagram for explaining a sales method in a discount store.
FIG. 16 is an overall configuration diagram for explaining an overview of a normal store computer and a discount store computer that realize a store inventory management system according to a third embodiment;
FIG. 17 is a flowchart showing a flow of inventory allocation processing.
FIG. 18 shows an example of the data structure of the distribution center inventory DB 601.
FIG. 19 is a flowchart showing a non-operating product setting process by the normal store computer 50;
FIG. 20 is a diagram illustrating a screen for explaining setting of non-operating products.
FIG. 21 is a diagram illustrating an example of a data structure of a normal store DB 602.
FIG. 22 is a diagram illustrating a state in which a return instruction is generated for a product.
FIG. 23 is a diagram illustrating an example of a configuration of a storefront MD map screen in a discount store.
FIG. 24 is a diagram illustrating an example of a configuration of a reference inventory setting screen in a discount store.
FIG. 25 is a diagram illustrating an example of a configuration of a received / returned number change screen in a discount store.
FIG. 26 is a flowchart showing another example of stock allocation processing;
FIG. 27 is a diagram illustrating a correspondence relationship between an MD map and a distribution center.
[Explanation of symbols]
10 store A computer
20 store B computer
30 Distribution Center
101, 201 Base inventory program
102, 202 Store inventory database

Claims

A store inventory management system configured such that a head office computer and a store computer can communicate with each other via a communication network,
The head office computer
Including at least a product data number set in accordance with the arrangement space of the store, and comprising first storage means for storing product management information managed in accordance with the product cycle,
The store computer
Second storage means for reading and storing the merchandise management information of the store from the first storage means of the head office computer;
A calculation means for calculating a reference inventory amount of the product to be held by the store based on a sales record of the product in the store according to a shipping cycle divided into predetermined time units;
A receiving means for receiving an instruction for correcting the reference stock quantity;
Correction means for correcting a reference stock quantity based on the received instruction;
Subtracting means for subtracting the number of product data included in the product management information stored in the second storage means from a reference stock quantity;
The number of product data included in the product management information stored in the second storage means is used as a first reference stock quantity representing the stock quantity of the goods to be placed in the storefront, and the subtraction result of the subtraction means is used. Display means for displaying on the screen as a second reference stock amount representing the stock amount of the product to be stored in the store;
A transmission means for transmitting a shipment return instruction for a product to a predetermined distribution center according to a difference between a reference stock amount and a store stock amount of the product in the store;
A store inventory management system.

The number of shipment returns of the product calculated based on the reference stock amount and the store stock amount of the product in the store, and the product management information stored in the storage unit are displayed on the screen in association with each other. Item 1. The store inventory management system according to item 1.

A receiving means for receiving input of information for controlling transmission to a predetermined distribution center by the transmitting means;
The transmission means includes
3. The store inventory management system according to claim 2, wherein, when information indicating that transmission to the distribution center is automatically performed is input, a shipment return instruction for goods is transmitted to a predetermined distribution center.

It further comprises stock quantity storage means for storing the stock quantity of products stored in a predetermined storage location,
The transmission means includes
An allocated amount is calculated according to a difference between a reference inventory amount and a store inventory amount of the product in the store, and the product amount is calculated based on the allocated amount and the inventory amount of the product stored in the inventory amount storage unit. 2. The store inventory management system according to claim 1, wherein a shipping return instruction is transmitted to a predetermined distribution center.

The inventory amount storage means includes:
Stores the inventory of non-operating products whose sale has been stopped at the first store in the form of selling the product at a regular price;
The transmission means includes
When the store corresponds to a second store that sells the product at a discounted price, the allocated amount and the stock amount of the non-operating product stored in the stock amount storage means 5. The store inventory management system according to claim 4, wherein a shipping return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center.

Product management information storage means for storing product management information including product data of products to be placed in the store and a planned sales period of the products;
It is determined whether or not the target product is a non-operating product that is no longer sold at the first store, and when it is determined that the target product is a non-operating product, the target product is stored in the inventory amount storage unit. A setting means for setting information indicating that the product is a non-operational product,
The setting means includes
In accordance with the planned sales period of the product stored in the product management information storage means, it is determined whether or not the planned sales period of the target product has ended. 6. The store inventory management system according to claim 5, wherein information indicating that the target product is a non-operating product is set in a storage unit.

The calculating means includes
If the shipping cycle is divided by day, the standard stock on the target day based on the daily sales results divided by day and the delivery lead time required for the goods to be delivered to the store The store inventory management system according to claim 1, wherein the quantity is calculated.

The calculating means includes
The daily sales results that match the specified conditions are identified from the daily sales results, and the reference stock quantity for the target date is calculated based on the identified daily sales results and delivery lead time. The store inventory management system according to claim 7.

The calculating means includes
Judge whether the target date falls on the first day of the period divided into the specified number of days, and if so, from the daily sales results within the division period before the applicable division period 9. The store inventory management according to claim 8, wherein a maximum daily sales record is specified, and a reference stock quantity for the target date is calculated based on the specified maximum daily sales record and delivery lead time. system.

The calculating means includes
Judge whether the target date falls on the first day of the period divided into the specified number of days, and if it is determined not to be the case, the maximum daily 10. The store inventory management system according to claim 9, wherein a sales performance is specified, and a reference stock quantity for the target date is calculated based on the specified daily sales performance and delivery lead time.

In a store inventory management system configured to enable communication between a head office computer and a store computer via a communication network, a method of managing the store inventory,
In the head office computer,
A first storage step of storing in the first storage means product management information including at least the number of product data set in accordance with the arrangement space of the store and managed in accordance with the product cycle;
In the store computer,
A second storage step of reading the merchandise management information of the store from the first storage means of the head office computer and storing it in the second storage means;
A calculation step of calculating a reference inventory amount of the product that the store should hold based on a sales record of the product in the store according to a shipping cycle divided into predetermined time units;
A reception process for receiving an instruction for correcting the reference stock quantity;
A correction step of correcting the reference inventory based on the received instruction;
A subtracting step of subtracting the number of product data included in the product management information stored in the second storage means from a reference stock quantity;
The number of product data included in the product management information stored in the second storage means is used as a first reference stock amount representing the stock amount of the product to be placed in the storefront, and the subtraction result of the subtraction step is used. A display step for displaying on the screen as a second reference stock amount representing the stock amount of the product to be stored in the store;
A transmission step of transmitting a shipment return instruction for a product to a predetermined distribution center according to a difference between a reference stock amount and a store stock amount of the product in the store;
A store inventory management method comprising:

The store computer
The number of shipment returns of the product calculated based on the reference stock amount and the store stock amount of the product in the store, and the product management information stored in the first storage means are displayed on the screen in association with each other. The store inventory management method according to claim 11.

The store computer
A reception step of receiving input of information for controlling transmission to a predetermined distribution center by a transmission means;
In the transmission step,
13. The store inventory management method according to claim 12, wherein, when information indicating that transmission to the distribution center is automatically performed is input, an instruction to return a product for shipment is transmitted to a predetermined distribution center.

The store computer
A stock quantity storage step of storing a stock quantity of products stored in a predetermined storage location in a stock quantity storage means;
In the transmission step,
An allocated amount is calculated according to a difference between a reference inventory amount and a store inventory amount of the product in the store, and the product amount is calculated based on the allocated amount and the inventory amount of the product stored in the inventory amount storage unit. 12. The store inventory management method according to claim 11, wherein a shipment return instruction is transmitted to a predetermined distribution center.

The store computer
In the inventory quantity storing step,
Stores the inventory of non-operating products whose sale has been stopped at the first store in the form of selling the product at a regular price;
In the transmission step,
When the store corresponds to a second store that sells the product at a discounted price, the allocated amount and the stock amount of the non-operating product stored in the stock amount storage means 15. The store inventory management method according to claim 14, wherein a shipping return instruction for the product is transmitted to a predetermined distribution center.

The store computer
A product management information storage step of storing in the product management information storage means product management information including product data of products to be placed in the store and a planned sales period of the products;
It is determined whether or not the target product is a non-operating product that is no longer sold at the first store. If it is determined that the target product is a non-operating product, A setting step for setting information indicating that the product is a non-operational product,
In the setting step,
In accordance with the planned sales period of the product stored in the product management information storage means, it is determined whether or not the planned sales period of the target product has ended. 16. The store inventory management method according to claim 15, wherein information indicating that the target product is a non-operating product is set in a storage unit.

The store computer
In the calculation step,
If the shipping cycle is divided by day, the base inventory of the target day based on the daily sales results divided by day and the delivery lead time required for the goods to be delivered to the store The store inventory management method according to claim 11, wherein the quantity is calculated.

The store computer
In the calculation step,
The daily sales results that match the specified conditions are identified from the daily sales results, and the reference stock quantity for the target date is calculated based on the identified daily sales results and delivery lead time. The store inventory management method according to claim 17.

The store computer
In the calculation step,
Judge whether the target date falls on the first day of the period divided into the specified number of days, and if so, from the daily sales results within the division period before the applicable division period 19. The store inventory management according to claim 18, wherein a maximum daily sales result is specified, and a reference stock quantity for the target date is calculated based on the specified maximum daily sales result and delivery lead time. Method.

The store computer
In the calculation step,
Judge whether the target date falls on the first day of the period divided into the specified number of days, and if not, if the target date falls within the relevant sales period, 19. The store inventory management method according to claim 18, wherein a sales record is specified, and a reference stock quantity for the target date is calculated based on the specified daily sales record and delivery lead time.

A computer-readable recording medium storing an information processing program for causing a store inventory management method according to any one of claims 11 to 20 to be executed by a computer.

An information processing program for causing a store inventory management method according to any one of claims 11 to 20 to be executed by a computer.