JP3616573B2 - 加入者回路のリンギング制御システム及び方法 - Google Patents

加入者回路のリンギング制御システム及び方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は加入者端末に対しリンギング信号発生器で生成されたリンギング信号を送出するための加入者回路のリンギング制御システムに関する。特に、本発明は、大電圧源であるリンギング信号発生器を物理的に接続又は切り離す時に発生する過電圧を抑制するための加入者回路のリンギング制御システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平3−247148号公報にはリンギング信号をリレーにより送出する加入者回路について開示が行われている。
電話回線を利用して通信を行う場合、加入者端末と加入者回路の伝送路の諸特性、ノイズなどにより伝送品質が劣化する。
近年、リンギング音を含む音声量に比べて、データ量の方が大量に増加しており、同一ケーブル内で音声信号とデータ信号が隣接する場合などに、過電圧によるデータへのクロストークが問題となる。
【0003】
過電圧は、大電圧源であるリンギング信号発生器を加入者端末に物理的に接続又は切り離す時に発生する。
特に、加入者端末には、ベルを鳴らすコイルを含むコイル成分があり、このコイル成分は加入者線の伝送路でインパルス性の過電圧(誘導性電圧)を発生させる要因となっている。コイルによる過電圧は電流に依存しているためである。
図9は本発明の前提となる加入者回路のリンギング制御システムの概略構成を示す回路図である。なお、全図を通して同一の構成要素には同一の番号、符号を付して説明を行う。
【0004】
本図に示すように、加入者回路のリンギング制御システムは、加入者端末1へのリンギングOFFからONへの移行時にはリンギング信号の電流が存在せず、電圧だけであるので、リンギング信号に含まれる直流電圧(−VBB)つまりリンギング信号の電圧0クロスの同期でリンギングOFFからONに移行させ、リンギングOFFの移行を実施する際に、リンギング信号の電流0クロスの同期でリンギングONからOFFに移行させる。
【0005】
加入者回路のリンギング制御システムの構成は大きく3つのグループに分かれる。
1つは、加入者端末1と、TIP線、RING線にて接続される加入者回路部3であり、加入者回路部3は、加入者端末1と音声信号、データの授受、リレーON/OFF信号受信を行う。
さらに、加入者回路部3にはON/OFF制御部3Aが設けられ、ON/OFF制御部3Aは、リンギング送出リレー2をOFFからONに移行させて、加入者端末1のベルを鳴動(リンギングON)すべく、上位装置からリレーONのパルス信号を入力し、また、リンギング送出リレー2をONからOFFに移行させて、加入者端末1のベルを停止(リンギングOFF)すべく、上位装置からリレーOFFのパルス信号を入力する。
【0006】
ON/OFF制御部3Aは、リレーON、リレーOFFのパルス信号からリンギング送出リレー2をON、OFFするリレー制御信号を形成する。
さらに、ON/OFF制御部3Aは、リレー制御信号がリンギング信号の電圧0クロスの同期で形成された電圧0クロスリレー制御信号、リレー制御信号がリンギング信号の電流0クロスの同期で形成された電流0クロスリレー制御信号を入力し、電圧0クロスリレー制御信号でリンギング送出リレー2をONにし、電流0クロスリレー制御信号でリンギング送出リレー2をOFFにするON/OFFリレー制御信号を形成し、ON/OFFリレー制御信号をリンギング送出リレー2に出力する。
【0007】
1つは、リンギング送出部であり、リンギング送出リレー2と、リンギング信号発生器6と、リターン側抵抗4と、ソース側抵抗5とから構成され、リンギング送出リレー2は、加入者端末1に対しリンギング信号発生器6で生成されたリンギング信号を送出させるか否かを決定する。
リンギング信号発生器6には、−VBBの直流電源に対して、交流の大電圧源(通常75〜95Vrms程度、例えば、周波数16Hz)が重ね設けられ、合成電圧VRが形成される。
【0008】
−VBBの直流電源は、加入者端末1に対しリンギング信号発生器6で生成されたリンギング信号が送出されている時に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKを検出し、リンギング送出を停止させるリンギング送出停止信号を形成するために使用される。
1つは、同期検出部であり、同期検出部は、リンギング送出リレー2をOFFからONに移行させ、ONからOFFに移行させる同期を検出する同期検出部である。
【0009】
同期検出部は、以下のように、電圧0検出部100、電流0検出部200で構成される。
電圧0検出部100は、ソース側抵抗5とリンギング信号発生器6の間に接続されてDC成分をキャンセルするためのコンデンサ19と、コンデンサ19の出力側に接続されてリンギング信号発生器6から抽出すべきリンギング電圧値を調整するための抵抗20と、抵抗20の出力側に接続される反転端子、接地される非反転端子及び反転端子と出力端の間に接続される抵抗21を有し抵抗21により決定される電圧の閾値と電圧比較を行うコンパレータ22と、コンパレータ22の出力端に接続される反転端子及び接地される非反転端子を有しコンパレータ22の出力電圧をGND基準に変換するコンパレータ23と、コンパレータ23の出力側に接続され、コンパレータ23の出力電圧を基準電圧値以内にクリッピングするダイオード24、25と、ダイオード24、25に接続されるバッファ用IC26とから構成され、ソース側抵抗5に発生する電圧がほぼ−VBBレベルになる同期を検出して、リンギング信号の電圧の正負極に対応して反転する電圧0クロスパルスを出力する。
【0010】
さらに、電圧0検出部100の出力には、D型フリップフロップ30のクロック入力端が接続される。すなわち、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスは、D型フリップフロップ30のクロック信号として使用される。
D型フリップフロップ30は、そのD入力端子に入力するON/OFF制御部3Aからのリレー制御信号の立ち上がり、立ち下がりを電圧0クロスパルスに同期させて、電圧0クロスリレー制御信号を形成する。
【0011】
換言すれば、加入者端末1の負荷のコイル成分に起因して、リンギング送出リレー2がONになると、リンギング信号の電圧成分が電流成分より位相が進むため、D型フリップフロップ30では、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスが固定的にクロック信号として選択され、リンギング信号の電圧0クロスの同期で電圧0クロスリレー制御信号が形成される。
【0012】
電流0検出部200は、ソース側抵抗5の両端にそれぞれ接続されてリンギング信号発生器6から抽出すべきリンギング電流値を調整する抵抗7、抵抗8と、抵抗7、抵抗8の出力側がそれぞれ接続される反転端子、非反転端子、一方端が非反転端子に接続され他方端が接地される抵抗9及び反転端子と出力間に接続される抵抗10を有し抵抗9、抵抗10により決定される電流の閾値と電流値比較を行うコンパレータ11と、コンパレータ11の出力側が接続される反転端子及び接地される非反転端子を有し、コンパレータ11の出力電圧をGND基準に変換するコンパレータ12と、コンパレータ12に接続されてコンパレータ12の出力電圧を基準電圧値以内にクリッピングするダイオード13、14と、ダイオード13、14の出力側に接続されるバッファ用IC15とから構成され、ソース側抵抗5に流れる電流がほぼ0になる同期を検出して、リンギング信号の電流の正負極に対応して反転する電流0クロスパルスを出力する。
【0013】
リンギング送出リレー2がONになると、リンギング信号の電流が流れるが、加入者端末1の負荷のコイル成分に起因してリンギング信号の電流成分が電圧成分より位相が遅れるので、電流0クロスパルスも電圧0クロスパルスよりも位相が遅れる。
さらに、電流0検出部200の出力には、D型フリップフロップ18のクロック入力端が接続される。すなわち、電流検出部200の電流0クロスパルスは、D型フリップフロップ18のクロック信号として使用される。
【0014】
D型フリップフロップ18は、そのD入力端子に入力するON/OFF制御部3Aからのリレー制御信号の立ち上がり、立ち下がりを電流0クロスパルスに同期させる電流0クロスリレー制御信号を形成する。
換言すれば、加入者端末1の負荷のコイル成分に起因して、リンギング送出リレー2がONになると、リンギング信号の電圧成分が電流成分より位相が進むため、D型フリップフロップ18では、電流0検出部200が固定的にクロック信号として選択され、リンギング信号の電流0クロスの同期で電流0クロスリレー制御信号が形成される。
【0015】
同期検出部にはさらにリングトリップ回路16が設けられ、リングトリップ回路16はソース側抵抗5の両端に接続され、加入者端末1に対しリンギング信号発生器6で生成されたリンギング信号が送出されている時に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKを検出し、リンギング送出を停止させるリンギング送出停止信号を出力する。
【0016】
リングトリップ回路16の出力側にはゲート(GATE)回路17が設けられ、ゲート回路17は、ON/OFF制御部3Aからのリレー制御信号と、リングトリップ回路16からのリンギング送出停止信号の論理積をとる。
図10は図9における加入者回路部3のON/OFF制御部3Aの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、ON/OFF制御部3AはT型フリップフロップ31と、ON/OFF調整部32から構成される。
【0017】
T型フリップフロップ31は上位装置から入力するリレーON信号で立ち上がり、上位装置から入力するリレーOFF信号で立ち下がるリレー制御信号を形成する。
ON/OFF調整部32は、電圧0クロスリレー制御信号、電流0クロスリレー制御信号を入力して、電圧0クロスの同期で立ち上がり、電流0クロスの同期で立ち下がるON/OFFリレー制御信号を形成する。
【0018】
すなわち、ON/OFF調整部32では、T型フリップフロップ31により形成されるリレー制御信号は、リンギング送出リレー2のOFFからONへの移行時には、電圧0検出部100が固定的に選択されて電圧0クロスパルスで同期化され、リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行時には、電流0検出部200が固定的に選択されて電流0クロスパルスで同期化されるON/OFFリレー制御信号が形成される。
【0019】
図11は同期検出部の動作でOFF−HOOKが検出されない例を説明する同期チャートである。本図(a)〜(i)は、図9の各部に付される符号に対応する。
本図(a)に示すように、上位装置から加入者回路部3のON/OFF制御部3AにリレーON信号、リレーOFF信号が送られてくる。
【0020】
本図(b)に示すように、ON/OFF制御部3AのT型フリップフロップ31により、リレーON信号で立ち上がり、リレーOFF信号で立ち下がるリレー制御信号が形成され、形成されたリレー制御信号はゲート回路17、D型フリップフロップ30のD入力端子の入力になる。
本図(c)に示すように、リングトリップ回路16の出力は、リンギング送出リレー2がONである間に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKが検出されない場合には、高レベル「H」を維持する。
【0021】
本図(d)に示すように、ゲート回路17の出力波形がD型フリップフロップ18のD入力端子の入力になる。
本図(e)に示すように、電圧0検出部100からはリンギング信号の電圧の正負極に対応して反転する電圧0クロスパルスが出力される。
なお、リンギング送出リレー2のOFF時には、加入者端末1へリンギング信号が送出されないので、リンギング信号の電流は存在せず、電圧だけが存在する。
【0022】
本図(f)に示すように、本図(b)に示す、T型フリップフロップ31のリレー制御信号の立ち上がり後、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスの立ち上がりで、D型フリップフロップ30の出力が立ち上がり、T型フリップフロップ31のリレー制御信号の立ち上がり後、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスの立ち下がりで、D型フリップフロップ30の出力が立ち下がる電圧0クロスのリレー制御信号が形成される。
【0023】
本図(g)に示すように、リンギング信号の電流の正負極に対応して反転する電流0クロスパルスを出力する。
リンギング送出リレー2がONになるとリンギング信号が加入者端末1に送出されるので、リンギング信号の電流は流れ始め、リンギング送出リレー2がOFFになると、リンギング信号の電流は流れを停止する。
【0024】
加入者端末1の負荷のコイル成分により、リンギング信号の電流の位相は電圧よりも遅れる。電流0クロスパルスの位相も電圧0クロスパルスよりも遅れる。本図(h)に示すように、本図(d)に示すゲート回路17の出力の立ち上がり後、電流0検出部200の電流0クロスパルスの立ち上がりで、D型フリップフロップ18の出力が立ち上がり、ゲート回路17の出力の立ち下がり後、電流0検出部200の電流0クロスパルスの立ち下がりで、D型フリップフロップ18の出力が立ち下がる電流0クロスのリレー制御信号が形成される。
【0025】
本図(i)に示すように、ON/OFF制御部3AのON/OFF調整部32からリンギング送出リレー2にON/OFFリレー制御信号が出力される。リンギング送出リレー2は、ON/OFFリレー制御信号の立ち上がりで、ONになり、ONを維持し、ON/OFFリレー制御信号の立ち下がりで、OFFになる。
【0026】
なお、ON/OFFリレー制御信号は本図(f)のD型フリップフロップ30で形成される電圧0クロスのリレー制御信号で立ち上がり、本図(h)のD型フリップフロップ18で形成される電流0クロスのリレー制御信号で立ち下がる信号である。
図12は同期検出部の動作でOFF−HOOKが検出される例を説明するタイミングチャートである。本図(a)〜(i)は、図9の各部に付される符号に対応する。
【0027】
本図(a)に示すように、上位装置から加入者回路部3のON/OFF制御部3AにリレーON信号、リレーOFF信号が送られてくる。
本図(b)に示すように、ON/OFF制御部3AのT型フリップフロップ31により、リレーON信号で立ち上がり、リレーOFF信号で立ち下がるリレー制御信号が形成され、形成されたリレー制御信号はゲート回路17、D型フリップフロップ30のD入力端子の入力になる。
【0028】
本図(c)に示すように、リングトリップ回路16の出力は、リンギング送出リレー2がONである間に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKが検出される場合には、検出時点で高レベル「H」から低レベル「L」に変化する。
本図(d)に示すように、ゲート回路17の出力波形は本図(a)のリレー信号の立ち上がり、リングトリップ回路16の立ち下がりでそれぞれ立ち上がり、立ち下がる波形になり、D型フリップフロップ18のD入力端子の入力になる。
【0029】
本図(e)に示すように、電圧0検出部100からはリンギング信号の電圧の正負極に対応して反転する電圧0クロスパルスが出力される。
なお、リンギング送出リレー2のOFF時には、加入者端末1へリンギング信号が送出されないので、リンギング信号の電流は存在せず、電圧だけが存在する。
【0030】
本図(f)に示すように、本図(b)に示す、T型フリップフロップ31のリレー制御信号の立ち上がり後、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスの立ち上がりで、D型フリップフロップ30の出力が立ち上がり、T型フリップフロップ31のリレー制御信号の立ち下がり後、電圧0検出部100の電圧0クロスパルスの立ち下がりで、D型フリップフロップ30の出力が立ち下がる電圧0クロスのリレー制御信号が形成される。
【0031】
本図(g)に示すように、リンギング信号の電流の正負極に対応して反転する電流0クロスパルスを出力する。
リンギング送出リレー2がONになるとリンギング信号が加入者端末1に送出されるので、リンギング信号の電流は流れ始め、リンギング送出リレー2がOFFになると、リンギング信号の電流は流れを停止する。
【0032】
加入者端末1の負荷のコイル成分により、リンギング信号の電流の位相は電圧よりも遅れる。電流0クロスパルスの位相も電圧0クロスパルスよりも遅れる。本図(h)に示すように、本図(d)に示すゲート回路17の出力の立ち上がり後、電流0検出部200の電流0クロスパルスの立ち上がりで、D型フリップフロップ18の出力が立ち上がり、ゲート回路17の出力の立ち下がり後、電流0検出部200の電流0クロスパルスの立ち下がりで、D型フリップフロップ18の出力が立ち下がる電流0クロスのリレー制御信号が形成される。
【0033】
ゲート回路17の立ち下がりは、リングトリップ回路16からのOFF−HOOK検出により、本図(b)のリレー制御信号の立ち下がりよりも早められている。
本図(i)に示すように、ON/OFF制御部3AのON/OFF調整部32からリンギング送出リレー2にON/OFFリレー制御信号が出力される。リンギング送出リレー2は、ON/OFFリレー制御信号の立ち上がりで、ONになり、ONを維持し、ON/OFFリレー制御信号の立ち下がりで、OFFになる。
【0034】
なお、ON/OFFリレー制御信号は本図(f)のD型フリップフロップ30で形成される電圧0クロスのリレー制御信号で立ち上がり、本図(h)のD型フリップフロップ18で形成される電流0クロスのリレー制御信号で立ち下がる、すなわち、本図(c)のリングトリップ回路16の出力で立ち下がる信号である。
図13は図10におけるON/OFF調整部32の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
本図に示すように、ON/OFF調整部32の入力側には、排他的論理和回路(EXOR)301が設けられ、排他的論理和回路301はD型フリップフロップ30、18から電圧0クロスリレー制御信号、電流0クロスリレー制御信号を入力する。
排他的論理和回路301の出力側にはT型フリップフロップ302が接続され、T型フリップフロップ302の出力側には論理和回路(OR)303が接続され、論理和回路303が設けられ、論理和回路303の他方の入力側には電流0クロスパルスが入力され、論理和回路303はONN/OFFリレー制御信号を出力する。
【0036】
図14は図13におけるON/OFF調整部32の各部の信号波形で、OFF−HOOKが検出されない例を説明する信号波形図である。本図(a)〜(e)は、図13の各部に付される符号に対応する。
本図(a)に示すように、排他的論理和回路301の一方の入力側にはD型フリップフロップ30から電圧0クロスリレー制御信号が入力する。
【0037】
本図(b)に示すように、排他的論理和回路301の他方の入力側にはD型フリップフロップ18から電流0クロスリレー制御信号が入力する。
本図(c)に示すように、排他的論理和回路301により、入力した電圧0クロスリレー制御信号と電流0クロスリレー制御信号について排他的論理和の処理が行われ、電圧0クロスリレー制御信号の立ち上がり、立ち下がりで立ち上がるる2つのパルスが結果として出力される。
【0038】
本図(d)に示すように、T型フリップフロップ302では、本図(c)に示す連続する2つのパルスで立ち上がり、立ち下がるパルスが形成される。
本図(e)に示すように、論理和回路303では、T型フリップフロップ302の出力と電流0クロスリレー制御信号とについて論理和の処理が行われる。
OFF−HOOKが検出されない場合、論理和回路303の出力からは電圧0クロスの同期で立ち上がり、電流0クロスの同期で立ち下がるON/OFFリレー制御信号が形成される。
【0039】
図15は図13におけるON/OFF調整部32の各部の信号波形で、OFF−HOOKが検出される例を説明する信号波形図である。本図(a)〜(e)は、図13の各部に付される符号に対応する。
本図(a)に示すように、排他的論理和回路301の一方の入力側にはD型フリップフロップ30から電圧0クロスリレー制御信号が入力する。
【0040】
本図(b)に示すように、排他的論理和回路301の他方の入力側にはD型フリップフロップ18から電流0クロスリレー制御信号が入力する。
本図(c)に示すように、排他的論理和回路301により、入力した電圧0クロスリレー制御信号と電流0クロスリレー制御信号について排他的論理和の処理が行われ、電圧0クロスリレー制御信号の立ち上がり、電流0クロスリレー制御信号の立ち下がりで立ち上がるる2つのパルスが結果として出力される。
【0041】
本図(d)に示すように、T型フリップフロップ302では、本図(c)に示す連続する2つのパルスで立ち上がり、立ち下がるパルスが形成される。
本図(e)に示すように、論理和回路303では、T型フリップフロップ302の出力と電流0クロスリレー制御信号とについて論理和の処理が行われる。
OFF−HOOKが検出される場合、論理和回路303の出力からは電圧0クロスの同期で立ち上がり、電流0クロスの同期で立ち下がるON/OFFリレー制御信号が形成される。
【0042】
図16は、CPUで構成される場合のON/OFF調整部32の動作例を説明するフローチャートである。
ON/OFF制御部3AのON/OFF調整部32がCPUで構成される場合には、以下のようにして、ON/OFFリレー制御信号が形成される。
ステップS401において、ON/OFF調整部32は、D型フリップフロップ30の出力信号の立ち上がりを監視する。
【0043】
ステップS402において、ON/OFF調整部32は、D型フリップフロップ18の出力信号の立ち上がりを検出したら、ON/OFFリレー制御信号を立ち上げ、立ち上げたON/OFFリレー制御信号をリンギング送出リレー2に出力し、リンギング送出リレー2をOFFからONに移行させ、ON状態を維持させる。
【0044】
このようにして、リンギング信号の−VBB電圧で、つまり、電圧0クロスの同期でリンギング送出リレー2がONになるので、ON時に加入者線への過電圧の発生が防止される。
ステップS403において、ON/OFF調整部32は、D型フリップフロップ30の出力信号の立ち下がりを監視する。
【0045】
ステップS404において、ON/OFF調整部32は、D型フリップフロップ30の出力信号の立ち上がりを検出したら、すでに立ち上げたON/OFFリレー制御信号を立ち下げ、この立ち下げにより、リンギング送出リレー2をONからOFFに移行させ、OFF状態を維持させる。
このようにして、リンギング信号の電流0クロスの同期でリンギング送出リレー2がOFFになるので、加入者端末1のコイル成分による誘導性電圧に起因してOFF時に加入者線への過電圧の発生が防止される。
【0046】
【発明が解決しょうとする課題】
上記の加入者回路のリンギング制御システムでは、リンギング信号の電圧と電流の位相差が小さい場合には上記の効果を得ることができるが、加入者端末1のコイル成分が大きくなり、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなると、以下のような問題が発生する。
【0047】
次に、リンギング送出リレー2のOFF時にはリンギング信号の電流は0となる。
図17は、リンギング信号の電圧と電流の位相が大きい場合に、リンギング送出リレー2のOFF時におけるリンギング信号の電圧、電流の波形を示す図である。
【0048】
本図に示すように、リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行時にはリンギング信号の電圧は0とならずある大きさを有し、電流と電圧の位相差が小さい場合には、この電圧は小さいが、位相差が大きくなるにしたがって、大きくなる。
このため、加入者端末1の負荷の大きなコイル成分に起因して位相差が大きくなる場合には、ONからOFFへの移行時にはリンギング信号の電圧は加入者線への過電圧になるという問題が発生する。
【0049】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなってもOFF時に加入者線への過電圧を防止できる加入者回路のリンギング制御システム及び方法を提供することを目的とする。
【0050】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために、上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御システムにおいて、リンギング信号の電圧0クロス、電流0クロスを検出し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスを形成する同期検出部と、前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスからリンギング信号の電圧と電流の位相差を求める電圧/電流位相差検出部と、電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFからONに移行し前記位相差が小さい場合には電流0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行い、前記位相差が大きい場合には、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行うリンギング制御部とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御システムを提供する。
【0051】
この手段により、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなっても、電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFにするようにしたので、リンギングONからOFF時に加入者線へのリンギング信号の過電圧を防止することが可能になった。
好ましくは、前記リンギング制御部にはD型フリップフロップが設けられ、前記D型フリップフロップは、リンギングOFFからONへの移行のクロックとし前記電圧0クロスパルスを入力し、リンギングONからOFFへの移行のクロックとして前記電圧0クロスパルス又は前記電流0クロスパルスを入力し、リンギング信号発生器を加入者端末に接続するリンギング送出リレーを制御するリレー制御信号を前記クロックに同期させる。
【0052】
この手段により、リンギングOFFからONへの移行時には電圧0クロスパルスでリレー制御信号を同期でき、リンギングONからOFFへの移行時には電流0クロスパルス又は電圧0クロスパルスでリレー制御信号を同期することが可能になる。
好ましくは、前記リンギング制御部には選択回路が設けられ、前記選択回路は、前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスを入力し、リンギングOFFからONの移行時に前記電圧0クロスパルスを選択することにより選択された前記電圧0クロスパルスでリンギングONの同期をとることを可能にし、リンギングONからOFFへの移行時にリンギング信号の電圧と電流の位相差が小さい場合には前記電流0クロスパルスを選択し、前記位相差が大きい場合には前記電圧0クロスパルスを選択することにより選択された前記電流0クロスパルス、選択された前記電圧0クロスパルスでそれぞれリンギングOFFの同期をとることを可能にした。
【0053】
この手段により、リンギングONからOFFに移行する時にリンギング信号の電圧と電流の位相差の大小に依存することなく、加入者線への過電圧を防止することが可能になる。
さらに、本発明は、上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御システムにおいて、
リンギング信号の電圧0クロスを検出して電圧0クロスパルスを形成する電圧0クロス検出部と、リンギング信号の電流0クロスを検出して電流0クロスパルスを形成する電流0クロス検出部と、低レベルの制御信号により前記電圧0クロスパルスを選択し、高レベルの制御信号の入力により前記電流0クロスパルスを選択する選択回路と、選択された前記電圧0クロスパルス又は選択された前記電流0クロスパルスをクロックとして入力し前記電圧0クロスパルスに同期して立ち上がり前記電流0クロスパルスに同期して立ち下がるリレー制御信号を出力し、又は、前記電圧0クロスパルスに同期して立ち上がり、立ち下がるリレー制御信号を出力することによりリンギングON、リンギングOFFを行うためのD型フリップフロップと、前記電圧0クロスパルスと前記電流0クロスパルスの位相差を検出し、前記位相差が小さい場合には、前記D型フリップフロップから出力されるリレー制御信号を前記選択回路に出力し、前記位相差が大きい場合には、低レベルを前記選択回路に出力する選択回路制御部とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御システムを提供する。
【0054】
この手段により、上記発明と同様に、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなっても、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行するようにしたので、リンギングOFF時に加入者線へのリンギング信号の過電圧を防止することが可能になった。
好ましくは、前記D型フリップフロップは、リンギングON中にOFF−HOOKが検出された場合には、前記リレー制御信号を低レベルに立ち下げることによりリンギングONからOFFへの移行を行う。
【0055】
この手段により、位相差が小さい場合に電流0クロスパルスに同期し、位相差が大きい場合には電圧0クロスパルスに同期して、リンギングONからOFFに移行することが可能になる。
さらに、本発明は、上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御方法において、リンギング信号の電圧0クロス、電流0クロスを検出し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスを形成する工程と、前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスからリンギング信号の電圧と電流の位相差を求める工程と、電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFからONに移行させ、前記位相差が小さい場合には電流0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行させる制御を行い、前記位相差が大きい場合には、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行う工程とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御方法を提供する。
【0056】
この手段により、上記発明と同様に、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなっても、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行するようにしたので、リンギングONからOFFへの移行時に加入者線へのリンギング信号の過電圧を防止することが可能になった。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る加入者回路のリンギング制御システムの概略構成を示す回路図である。
本図に示す加入者回路のリンギング制御システムは、リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行時に関し、リンギング信号の電圧と電流の位相差がある一定値以下の場合には、電流0検出部200の出力の立ち上がりに同期してリンギング送出リレー2をONからOFFに移行させる。
【0058】
さらに、加入者回路のリンギング制御システムは、リンギング信号の電圧と電流の位相差がある一定値以上の場合には、電圧0検出部100の出力の立ち上がりに同期してリンギング送出リレー2をONからOFFに移行させる。
上記の動作により、リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行時に、リンギング信号の電圧と電流の位相差がいかなる場合にあっても、加入者線への過電圧を防止でき、ノイズ発生を抑えることが可能になり、高通話品質を保つことができる。
【0059】
本図1に示すように、加入者回路のリンギング制御システムには、図9と比較して異なる構成として、D型フリップフロップ30に代わり、選択回路(SEL)27、回路選択信号制御部28等が設けられ、さらに、ON/OFF制御部3Aの構成変更が行われる。
図2は図1における加入者回路部3のON/OFF制御部3Aの概略構成を示すブロック図である。
【0060】
本図に示すように、図10と比較して、ON/OFF制御部3Aに入力するD型フリップフロップ18からの出力信号がスルーしてON/OFFリレー制御信号として、リンギング送出リレー2に出力される。その他の構成は同じである。次に、図1に戻り、選択回路27は、回路選択信号制御部28の出力を入力に持ち、電圧0検出部100の出力、又は電流0検出部200の出力のどちらかを次段に出力すべきかを選択する。
【0061】
例えば、選択回路27は、回路選択信号制御部28の出力が低レベル「L」の場合には、電流0検出部200の出力を選択して出力し、回路選択信号制御部28の出力が高レベル「H」の場合には、電圧0検出部100の出力を選択して出力する。
回路選択信号制御部28は、電圧/電流位相差検出部28Aと3ステート回路部28Bで構成され、電圧0検出部100、電流0検出部200、D型フリップフロップ18の出力を入力に持ち、リンギング信号の電圧と電流の位相差を検出し、位相差がある一定値以下ならD型フリップフロップ18の出力信号をそのまま選択回路27に出力し、位相差がある一定値以上なら入力であるD型フリップフロップ18の出力を低レベル状態にする。
【0062】
D型フリップフロップ18は、そのクロック入力端子に選択回路27の出力を入力し、そのD入力端子にゲート回路17の出力を最終的な上位装置からのリレー制御信号として入力する。すなわち、D型フリップフロップ18は、選択回路27の出力信号をクロック信号として、ゲート回路17からのリレー制御信号の立ち上げ、立ち下げを変化させる。
【0063】
D型フリップフロップ18の出力は、加入者回路部3のON/OFF制御部3Aをスルーして、ON/OFFリレー制御信号として、リンギング送出リレー2に出力される。
図3は図1における回路選択信号制御部28の電圧/電流位相差検出部28Aの概略構成を示す図である。
【0064】
本図に示すように、電圧/電流位相差検出部28Aの入力側にはAND回路501が設けられ、論理積(AND)回路501は電圧0検出部100と電流0検出部200の出力信号を入力し、それぞれの論理積をとる。
AND回路501の出力側にはカウンタ502が接続され、カウンタ502はクロック信号を入力し、AND回路501の立ち上がりでカウントを開始し、AND回路501の立ち下がりでカウントを停止し、さらに、カウンタ502は電流0検出部200から電流0クロスパルスを入力し、その立ち下がりでカウントをリセットする。
【0065】
カウンタ502の出力側には、コンパレータ503の反転入力端子が接続され、さらに、その非反転入力端子には基準電圧が接続される。
この基準電圧は電圧と電流の位相差の大小に関する判断基準として使用される。
【0066】
コンパレータ503の出力側にはD型フリップフロップ505のD入力端子が接続され、D型フリップフロップ505のクロック入力端子にはAND回路501の出力が反転回路504で反転されて入力する。
D型フリップフロップ505の出力側には3ステート回路部28Bの入力側に接続される。
図4は図3における電圧/電流位相差検出部28Aの各部の信号波形を説明する信号波形図である。本図(a)〜(h)は、図3の各部に付される符号に対応する。
【0067】
本図(a)に示すように、AND回路501の一方の入力側には電圧0検出部100の電圧0クロスパルスの信号波形が入力する。
本図(b)に示すように、AND回路501の他方の入力側には電流0検出部200の電流0クロスパルスの信号波形が入力する。
本図(c)に示すように、電圧と電流との位相差が小さい場合には、AND回路501の出力からは、大きな幅のパルスの信号波形が出力され、電圧と電流との位相差が大きい場合には、AND回路501の出力からは、小さな幅のパルスの信号波形が出力される。
【0068】
本図(d)に示すように、クロック信号がカウンタ502に入力される。
本図(e)に示すように、カウンタ502では、本図(c)のパルスの立ち上がりで、クロック信号のカウントを開始し、本図(c)のパルスの立ち下がりでクロック信号のカウントを停止し、本図(b)の立ち下がりでカウントがリセットされる。リセットを停止よりも遅らせるのは、D型フリップフロップ505で、クロック信号により、コンパレータ503の出力を確実に保持可能にするためである。
カウンタ502の出力のカウント電圧はコンパレータ503で基準電圧と比較される。
【0069】
本図(f)に示すように、コンパレータ503の出力の信号波形は、カウント電圧が基準電圧よりも大きい場合には、大きくなった時点からリセットされる時点まで低レベル状態になり、カウント電圧が基準電圧を越えることができない場合には、高レベル状態のままである。
本図(g)に示すように、反転回路504により、本図(c)の信号波形が反転される。
本図(h)に示すように、D型フリップフロップ505では、S入力端子にコンパレータ503からの出力信号波形が反転回路504の信号波形の立ち上がりで保持され、保持された信号が3ステート回路部28Bに出力される。
【0070】
したがって、電圧と電流との位相差が小さい場合には、電圧/電流位相差検出部28Aの出力の信号波形は低レベル状態にあり、電圧と電流との位相差が大きい場合には、電圧/電流位相差検出部28Aの出力は高レベル状態にある。
本図1に示すように、回路選択信号制御部28の3ステート回路部28Bの入力側にはD型フリップフロップ18の出力と、電圧/電流位相差検出部28Aの出力が接続される。
【0071】
3ステート回路部28Bでは、電圧/電流位相差検出部28Aから低レベル状態の出力を入力すると、D型フリップフロップ18の出力信号をそのまま選択回路27に出力する。
さらに、3ステート回路部28Bでは、電圧/電流位相差検出部28Aから高レベル状態の出力を入力すると、3ステート回路部28Bの出力はハイインピーダンスになる。この場合、3ステート回路部28Bの出力に一方が接続され他方が接地されている抵抗29により、3ステート回路部28Bの出力が低レベルとなり、選択回路27に出力される。
【0072】
図5は図1における加入者回路のリンギング制御システムの動作で、位相差が一定値以下の場合を示すタイミングチャートである。本図(a)〜(i)は、図1の各部に付される符号に対応する。
本図(a)に示すように、上位装置から加入者回路部3のON/OFF制御部3AにリレーON信号、リレーOFF信号が送られてくる。
【0073】
本図(b)に示すように、ON/OFF制御部3AのT型フリップフロップ31により、リレーON信号で立ち上がり、リレーOFF信号で立ち下がるリレー制御信号が形成され、形成されたリレー制御信号はゲート回路17の入力になる。
本図(c)に示すように、リングトリップ回路16の出力は、リンギング送出リレー2がONである間に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKが検出されない場合には、高レベル「H」を維持する。
【0074】
本図(d)に示すように、ゲート回路17の出力波形がD型フリップフロップ18のD入力端子の入力になる。
本図(e)に示すように、電圧0検出部100からはリンギング信号の電圧の正負極に対応して反転する電圧0クロスパルスが出力される。
なお、リンギング送出リレー2のOFF時には、加入者端末1へリンギング信号が送出されないので、リンギング信号の電流は存在せず、電圧だけが存在する。
【0075】
本図(f)に示すように、リンギング信号の電流の正負極に対応して反転する電流0クロスパルスを出力する。
リンギング送出リレー2がONになるとリンギング信号が加入者端末1に送出されるので、リンギング信号の電流は流れ始め、リンギング送出リレー2がOFFになると、リンギング信号の電流は流れを停止する。
【0076】
加入者端末1の負荷のコイル成分が小さいので、リンギング信号の電流の位相は電圧よりも少し遅れる。電流0クロスパルスの位相も電圧0クロスパルスよりも少し遅れる。
本図(g)に示すように、リンギング信号の電圧と電流の位相差が小さいので、回路選択信号制御部28からはD型フリップフロップ18の出力が制御信号としてそのまま選択回路27に出力される。
【0077】
D型フリップフロップ18のQ出力端子が低レベル状態である場合には、回路選択信号制御部28からは選択回路27に低レベル状態が出力されるので、選択回路27は電圧0検出部100の電圧クロックパルスを選択して出力する。
この場合、D型フリップフロップ18のD入力端にリレー制御信号の高レベレが入力すると、電圧クロックパルスでD型フリップフロップ18の出力が立ち上がる。
【0078】
D型フリップフロップ18の出力がそのままON/OFFリレー制御信号になるので、D型フリップフロップ18の出力が立ち上がると、リンギング送出リレー2がOFFからONに移行する。
このONへの移行により、本図(f)に示すように、電流0検出部200の電流0クロスパルスが発生する。この発生により、選択回路27は電流0クロスパルスを選択し、D型フリップフロップ18に出力する。
【0079】
リレー制御信号が高レベルから低レベルに変化すると、電流クロックパルスでD型フリップフロップ18の出力が立ち下がり、リンギング送出リレー2がONからOFFに移行する。
このOFFへの移行により、本図(f)に示すように、電流0検出部200からの電流0クロスパルスの発生が停止する。この停止により、選択回路27は電圧0クロスパルスを選択し、D型フリップフロップ18に出力する。
【0080】
本図(h)に示すように、選択回路27からは、回路選択信号制御部28の低レベルの出力状態では本図(d)の電圧0クロスパルスが選択されて出力され、回路選択信号制御部28の高レベルの出力状態では本図(f)の電流0クロスパルスが選択されて出力される。
本図(i)に示すように、D型フリップフロップ18の出力はそのままON/OFFリレー制御信号になり、その立ち上げでリンギング送出リレー2をOFFからONに移行させ、その立ち下げでリンギング送出リレー2をONからOFFに移行させる。
【0081】
図6は図1における加入者回路のリンギング制御システムの動作で、位相差が一定値を越える場合を示すタイミングチャートである。本図(a)〜(i)は、図1の各部に付される符号に対応する。
本図(a)に示すように、上位装置から加入者回路部3のON/OFF制御部3AにリレーON信号、リレーOFF信号が送られてくる。
【0082】
本図(b)に示すように、ON/OFF制御部3AのT型フリップフロップ31により、リレーON信号で立ち上がり、リレーOFF信号で立ち下がるリレー制御信号が形成され、形成されたリレー制御信号はゲート回路17の入力になる。
本図(c)に示すように、リングトリップ回路16の出力は、リンギング送出リレー2がONである間に、加入者端末1の受話器のOFF−HOOKが検出されない場合には、高レベル「H」を維持する。
【0083】
本図(d)に示すように、ゲート回路17の出力波形がD型フリップフロップ18のD入力端子の入力になる。
本図(e)に示すように、電圧0検出部100からはリンギング信号の電圧の正負極に対応して反転する電圧0クロスパルスが出力される。
なお、リンギング送出リレー2のOFF時には、加入者端末1へリンギング信号が送出されないので、リンギング信号の電流は存在せず、電圧だけが存在する。
【0084】
本図(f)に示すように、リンギング信号の電流の正負極に対応して反転する電流0クロスパルスを出力する。
リンギング送出リレー2がONになるとリンギング信号が加入者端末1に送出されるので、リンギング信号の電流は流れ始め、リンギング送出リレー2がOFFになると、リンギング信号の電流は流れを停止する。
【0085】
加入者端末1の負荷のコイル成分が大きいので、リンギング信号の電流の位相は電圧よりも大きく遅れる。電流0クロスパルスの位相も電圧0クロスパルスよりも大きく遅れる。
本図(g)に示すように、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きいので、回路選択信号制御部28からはD型フリップフロップ18の出力が低レベル状態「L」になり、この低レベル状態が選択回路27に出力される。
【0086】
D型フリップフロップ18のQ出力端子が低レベル状態である場合には、回路選択信号制御部28からは選択回路27に低レベル状態が出力されるので、選択回路27は電圧0検出部100の電圧クロックパルスを選択して出力する。
この場合、D型フリップフロップ18のD入力端にリレー制御信号の高レベレが入力すると、電圧クロックパルスでD型フリップフロップ18の出力が立ち上がる。
【0087】
D型フリップフロップ18の出力がそのままON/OFFリレー制御信号になるので、D型フリップフロップ18の出力が立ち上がると、リンギング送出リレー2がOFFからONに移行する。
このONへの移行により、本図(f)に示すように、電流0検出部200の電流0クロスパルスが発生する。この発生により、選択回路27は電流0クロスパルスを選択し、D型フリップフロップ18に出力する。
【0088】
リレー制御信号が高レベルから低レベルに変化すると、電流クロックパルスでD型フリップフロップ18の出力が立ち下がり、リンギング送出リレー2がONからOFFに移行する。
このONからOFFへの移行により、本図(f)に示すように、電流0検出部200からの電流0クロスパルスの発生が停止する。この停止により、選択回路27は電圧0クロスパルスを選択し、D型フリップフロップ18に出力する。
【0089】
本図(h)に示すように、選択回路27からは、回路選択信号制御部28の低レベルの出力状態では本図(d)の電圧0クロスパルスが選択されて出力され、回路選択信号制御部28の高レベルの出力状態では本図(f)の電流0クロスパルスが選択されて出力される。
なお、リングトリップ回路16によりOFF−HOOKが検出される場合には、検出された時点でゲート回路17の出力が低レベルになるが、図を用いた説明は、図12の説明とほぼ同様であるので、省略する。
【0090】
次に、リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行直後には、リンギング信号の電圧波形では、直流成分が−VBBであり、交流電圧は0である。
したがって、電圧により、加入者線に印加される過電圧が防止されている。
図7はリンギング送出リレー2のOFF直後におけるリンギング信号の電圧波形と電流波形を示す図である。
【0091】
本図に示すように、一方、リンギング信号の電圧と電流との位相差が大きいので、リンギング送出リレー2のOFF時には、リンギング信号の電流波形では、逆に電流成分は大きくなっている。このため、加入者端末1の負荷コイル成分に蓄積されているエネルギーが大きくなっているので、誘導性電圧に起因する過電圧の影響を以下に検討する。
【0092】
図8は図7におけるリンギング送出リレー2のONからOFFへの移行直後の電流成分に関する影響を説明する図である。
リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行直後、加入者端末1の負荷コイルに蓄積されているエネルギーが加入者線に放出され、本図に示すように、加入者端末1の負荷のコイルに関する誘導性電圧が時間と共に変化する。変化の程度は、加入者端末1の負荷コイルのインダクタンスLが大きくなるにしたがって、小さくなる。
【0093】
誘導性電圧の時間変化が加入者線への過電圧になるので、加入者端末1の負荷コイルのインダクタンスLが大きい場合には、過電圧が小さい。
したがって、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きい場には、加入者端末1の負荷コイルのインダクタンスLが大きいので、リンギング送出リレー2のOFF時にリンギング信号の大きな電流に起因する過電圧は小さい。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リンギング信号の電圧0クロス、電流0クロスを検出し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスを形成し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスからリンギング信号の電圧と電流の位相差を求め、電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFからONに移行させ、位相差が小さい場合には電流0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行させる制御を行い、位相差が大きい場合には、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行うようにしたので、リンギング信号の電圧と電流の位相差が大きくなっても、電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFにするようにしたので、リンギングOFF時に加入者線へのリンギング信号の過電圧を防止することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加入者回路のリンギング制御システムの概略構成を示す回路図である。
【図2】図1における加入者回路部3のON/OFF制御部3Aの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1における回路選択信号制御部28の電圧/電流位相差検出部28Aの概略構成を示す図である。
【図4】図3における電圧/電流位相差検出部28Aの各部の信号波形を説明する信号波形図である。
【図5】図1における加入者回路のリンギング制御システムの動作で、位相差が一定値以下の場合を示すタイミングチャートである。
【図6】図1における加入者回路のリンギング制御システムの動作で、位相差が一定値を越える場合を示すタイミングチャートである。
【図7】リンギング送出リレー2のONからOFFへの移行直後におけるリンギング信号の電圧波形と電流波形を示す図である。
【図8】図7におけるリンギング送出リレー2のONからOFFへの移行直後の電流成分に関する影響を説明する図である。
【図9】本発明の前提となる加入者回路のリンギング制御システムの概略構成を示す回路図である。
【図10】図9における加入者回路部3のON/OFF制御部3Aの概略構成を示すブロック図である。
【図11】同期検出部の動作でOFF−HOOKが検出されない例を説明するタイミングチャートである。
【図12】同期検出部の動作でOFF−HOOKが検出される例を説明するタイミングチャートである。
【図13】図10におけるON/OFF調整部32の概略構成を示すブロック図である。
【図14】図13におけるON/OFF調整部32の各部の信号波形で、OFF−HOOKが検出されない例を説明する信号波形図である。
【図15】図13におけるON/OFF調整部32の各部の信号波形で、OFF−HOOKが検出される例を説明する信号波形図である。
【図16】CPUで構成される場合のON/OFF調整部32の動作例を説明するフローチャートである。
【図17】リンギング信号の電圧と電流の位相が大きい場合に、リンギング送出リレー2のOFF時におけるリンギング信号の電圧、電流の波形を示す図である。
【符号の説明】
1…加入者端末
2…リンギング送出リレー
3…加入者回路部
3A…ON/OFF制御部
4…リターン側抵抗
5…ソース側抵抗
6…リンギング信号発生器
7、8、9、10、20、29…抵抗
11、12…コンパレータ
13、14、24、25…ダイオード
15、26…バッファ用IC
16…リングトリップ回路
17…ゲート回路
18…D型フリップフロップ
27…選択回路
28…回路選択信号制御部
28A…電圧/電流位相差検出部
28B…3ステート回路部
31…T型フリップフロップ
100…電圧0クロス検出部
200…電流0クロス検出部
501…AND回路
502…カウンタ
503…コンパレータ
504…反転回路
505…D型フリップフロップ

Claims (6)

  1. 上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御システムにおいて、
    リンギング信号の電圧0クロス、電流0クロスを検出し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスを形成する同期検出部と、
    前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスからリンギング信号の電圧と電流の位相差を求める電圧/電流位相差検出部と、
    電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFからONに移行し前記位相差が小さい場合には電流0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行い、前記位相差が大きい場合には、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行うリンギング制御部とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御システム。
  2. 前記リンギング制御部にはD型フリップフロップが設けられ、前記D型フリップフロップは、リンギングOFFからONへの移行のクロックとし前記電圧0クロスパルスを入力し、リンギングONからOFFへの移行のクロックとして前記電圧0クロスパルス又は前記電流0クロスパルスを入力し、リンギング信号発生器を加入者端末に接続するリンギング送出リレーを制御するリレー制御信号を前記クロックに同期させることを特徴とする、請求項1に記載の加入者回路のリンギング制御システム。
  3. 前記リンギング制御部には選択回路が設けられ、前記選択回路は、前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスを入力し、リンギングOFFからONの移行時に前記電圧0クロスパルスを選択することにより選択された前記電圧0クロスパルスでリンギングONの同期をとることを可能にし、リンギングONからOFFへの移行時にリンギング信号の電圧と電流の位相差が小さい場合には前記電流0クロスパルスを選択し、前記位相差が大きい場合には前記電圧0クロスパルスを選択することにより選択された前記電流0クロスパルス、選択された前記電圧0クロスパルスでそれぞれリンギングOFFの同期をとることを可能にしたことを特徴とする、請求項1に記載の加入者回路のリンギング制御システム。
  4. 上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御システムにおいて、
    リンギング信号の電圧0クロスを検出して電圧0クロスパルスを形成する電圧0クロス検出部と、
    リンギング信号の電流0クロスを検出して電流0クロスパルスを形成する電流0クロス検出部と、
    低レベルの制御信号により前記電圧0クロスパルスを選択し、高レベルの制御信号の入力により前記電流0クロスパルスを選択する選択回路と、
    選択された前記電圧0クロスパルス又は選択された前記電流0クロスパルスをクロックとして入力し前記電圧0クロスパルスに同期して立ち上がり前記電流0クロスパルスに同期して立ち下がるリレー制御信号を出力し、又は、前記電圧0クロスパルスに同期して立ち上がり、立ち下がるリレー制御信号を出力することによりリンギングON、リンギングOFFを行うためのD型フリップフロップと、
    前記電圧0クロスパルスと前記電流0クロスパルスの位相差を検出し、前記位相差が小さい場合には、前記D型フリップフロップから出力されるリレー制御信号を前記選択回路に出力し、前記位相差が大きい場合には、低レベルを前記選択回路に出力する選択回路制御部とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御システム。
  5. 前記D型フリップフロップは、リンギングON中にOFF−HOOKが検出された場合には、前記リレー制御信号を低レベルに立ち下げることによりリンギングONからOFFへの移行を行うことを特徴とする、請求項4に記載の加入者回路のリンギング制御システム。
  6. 上位装置からの情報を得て、加入者端末をリンギングON、OFFにするための加入者回路のリンギング制御方法において、
    リンギング信号の電圧0クロス、電流0クロスを検出し、電圧0クロスパルス、電流0クロスパルスを形成する工程と、
    前記電圧0クロスパルス、前記電流0クロスパルスからリンギング信号の電圧と電流の位相差を求める工程と、
    電圧0クロスパルスに同期してリンギングOFFからONに移行させ、前記位相差が小さい場合には電流0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行させる制御を行い、前記位相差が大きい場合には、電圧0クロスパルスに同期してリンギングONからOFFに移行する制御を行う工程とを備えることを特徴とする加入者回路のリンギング制御方法。
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