JP3607721B2 - リモートコントローラ、リモートコントローラを具えた画像記録装置、及び画像記録装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、画像記録装置における時刻や日付等の時間関連データを自動的に設定する画像記録装置及び対応するリモートコントローラに関する。
【０００２】
【従来技術】
従来、カメラ一体型ビデオレコーダ等の画像記録装置においては、時刻や日付等の時間関連データの設定は画像記録装置側に設定されたセットキーやシフトキーを操作することにより行なっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のやり方では時刻等のデ−タ設定の際には電子ビュ−ファインダ（以下「ＥＶＦ」という）を覗きながらその設定をしなければならず大変煩わしかった。また、直ぐに撮影したい場合には時刻等の設定が間に合わず不便を感じることがあった。
【０００４】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像記録装置に時間関連データを送信する外部制御機器であるリモートコントローラ、送信された時間関連データに基づいて時刻日付を設定し得る時間関連データ自動設定装置や画像記録装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用】
前記課題を解決し目的を達成するために本発明は下記のような特徴ある構成を有している。
（１）本発明の態様の１つであるリモートコントローラは、対応する画像記録装置に情報信号を送信するためのリモートコントローラであって、前記画像記録装置のモードを設定するためのモード設定部材と、時間関連データを保持するための保持手段と、前記モード設定部材により設定されたモードを情報信号として送信するように構成され、且つ、前記設定されたモードが再生または記録のモードであるときに、前記保持手段で保持された時間関連データを前記対応する画像記録装置において時刻日付設定に用いられるよう送信するようになされた送信手段と、を備えことを特徴とする。
（２）本発明の別な態様の１つであるリモートコントローラを具えた画像記録装置は、情報信号を送信するためのリモートコントローラを具えた画像記録装置であって、
前記リモートコントローラは、前記画像記録装置の本体のモードを設定するためのモード設定部材と、時間関連データを保持するための保持手段と、前記モード設定部材により設定されたモードを情報信号として送信するように構成され、且つ、前記設定されたモードが再生または記録のモードであるときに、前記保持手段で保持された時間関連データを前記対応する画像記録装置において時刻日付設定に用いられるよう送信するようになされた送信手段とを備えてなり、前記画像記録装置の本体は、前記リモートコントローラからの前記情報信号を受信する受信部と、前記受信部が前記リモートコントローラから前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、を備えたことを特徴とする
（３）本発明の別な態様の１つである画像記録装置は、時間関連データを保持し且つ対応する装置のモードを設定するモード設定部材を具えたリモートコントローラから送信された情報信号を受信し、該受信された情報信号に対応した処理を行なうよう構成された画像記録装置であって、前記リモートコントローラのモード設定部材によって設定されたモードが再生または記録のモードであるときに前記情報信号として設定されたモードを表わす信号と前記時間関連データを表わす信号を送信し、前記設定されたモードが前記再生または記録のモード以外のモードであるときに前記情報信号として設定モードを送信するよう構成された前記リモートコントローラから送信された前記情報信号を受信する受信部と、前記受信部が前記リモートコントローラから前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、を備えたことを特徴とする。
（４）本発明の態様の１つである画像記録装置の時間関連データ自動設定装置は、 時間関連データを保持し且つ対応する装置のモードを設定するモード設定部材を具えた外部制御機器から送信された情報信号を受信し、該受信された情報信号に対応した処理を行なうよう構成された画像記録装置の時間関連データ自動設定装置であって、前記外部制御機器のモード設定部材によって設定されたモードが再生または記録のモードであるときに前記情報信号として設定されたモードを表わす信号と前記時間関連データを表わす信号を送信するよう構成された前記外部制御機器から送信された前記情報信号を受信する受信部と、前記受信部が前記外部制御機器から前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００７】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図１は本発明に係るカメラ一体型画像記録装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
記録時には、入力端子６から入力されたビデオ信号は、ビデオ信号入力回路５と記録信号処理回路４等の周知回路で所定の処理が施され、スイッチ３の端子３ａと磁気ヘッド２を介して磁気テ−プ１に記録される。
【０００８】
再生時には、磁気ヘッド２を介して磁気テ−プ１から読み出された再生信号が、スイッチ３の端子３ｂを通って再生信号処理回路７と再生信号検波回路１１に送出される。再生信号処理回路７で所定の再生処理を施された再生信号は、混合回路８において文字信号発生回路１２から発生された文字信号と混合され、ビデオ信号出力回路９を介して出力端子１０に出力ビデオ信号として送出される。
【０００９】
再生信号検波回路１１は、上記映像信号の記録部と未記録部を判別するための信号を出力するもので検波信号をシステムコントロ−ル回路１３に送出する。
操作部１８は、再生、早送り、巻戻し等の各種動作を操作により指示するもので、操作信号をシステムコントロ−ル回路１３に送出する。システムコントロ−ル回路１３には、バッテリ−２２からの電源が電源電圧インタフェ−ス回路２１を介して供給され、また内部時計動作用のバックアップ電源２０が供給されるとともに、バ−コ−ド入力インタフェ−ス回路１９からの各種指示デ−タが供給されている。
【００１０】
システムコントロ−ル回路１３は、検出されたＦＧ信号に基づいてキャプスタンモ−タ駆動回路１４を介してキャプスタンモ−タ１５を駆動し、同様に、ＦＧ、ＰＧ信号に基づいてシリンダモ−タ駆動回路１６を介してシリンダモ−タ１７を駆動する。
リモコン受信部２３は、リモコンからの各種指示を示す信号を含む赤外線等を受信して、電気信号に変換してシステムコントロ−ル回路１３に送出する。
【００１１】
バ−コ−ド入力インタフェ−ス回路１９は、設定すべきモ−ド等の命令に対応するバ−コ−ド情報を入力し、システムコントロ−ル回路１３に送出する。
図２は本発明の実施例に係るシステムコントロ−ル回路（ＣＰＵ）の基本動作処理手順を示すフロ−チャ−トである。
同図（Ａ）において、リセットスタ−ト後、初期設定処理が行われて（ステップＳ１）、メイン処理がスタ−トする。先ず、ＯＳＤ（オンスクリ−ンディスプレイ）表示処理サブル−チンが呼び出され（ステップＳ２）、続いて時計処理（ステップＳ３）、操作キ−入力装置（ステップＳ４）、リモコン入力処理（ステップＳ５）、バ−コ−ド入力処理（ステップＳ６）、モ−ド変更処理（ステップＳ７）の各サブル−チンが順次呼び出された後、メインプログラムの終了を待って（ステップＳ８）、ステップＳ２の処理に戻る。
【００１２】
リモコン割り込み処理は、同図（Ｂ）に示すように、リモコンバッファデ−タ設定サブル−チンを呼び出して（ステップＳ９）、処理を終了する。
図３には本発明の実施例に係るカメラ一体型画像記録装置の外観例が示されている。
カメラ本体２０１には、ＥＶＦユニット２１１、バ−コ−ドリ−ダコネクタ２１２、バ−コ−ド部材２２０を収納する収納部２１３、レンズ部２１４、マイク部２１５、リモコン受光部２１６、ＴＥＬＥ／ＷＩＤＥスイッチ２１７等が装備されている。リモコン装置３０は、各種操作キ−３１と、リモコン光送出部３２を備える。また、バ−コ−ドリ−ダ４０には、バ−コ−ド読み取りのための光を送出したり、バ−コ−ド部からの反射光を受光する窓部４１と、読み取りを指示するための読み取りスイッチ４２と、読み取りが完了したとき点灯する確定ランプ４３が装着されている。
【００１３】
バ−コ−ド部材２２０は、図示の如く、例えば、プラスチック部材から成るバ−コ−ド部２２０Ａと説明文が記載されている説明部２２０Ｂから成り、両部はその境界で折り曲がり自在の構成であり、例えば、説明図２２０Ｂ上に時計（時刻）設定モ−ドが表示されているときには、バ−コ−ド部２２０Ａには時刻設定モ−ドに対応するバ−コ−ド表示がされるように構成されている。つまり、バ−コ−ド部材２２０は、取り扱い説明書とバ−コ−ドが一体化されているものである。バ−コ−ド部材２２０は、可撓性を持つので段差分２２１、２２２を収納部２１３に押し込むことよって堅固に収納される。
【００１４】
図４にはＥＶＦモニタ画面表示例が示されている。
画面上にはモニタ画の他に、ホワイトバランスロック（ＷＢ ＬＯＣＫ）、シャッタ−速度（高速シャッタ−１／１０００）、感度ＵＰ（ＧＡＩＮ ＵＰ）、外部入力のライン入力（ＬＩＮＥ ＩＮ）、録画や再生動作（一時停止）、テ−プ残量（残１０分）、カウンタ表示（−１：２３：４５）、各種警告（ＴＡＰＥ、ＢＡＴＴ、ＤＥＷ）、時刻（ＡＭ１０：２０）、日付（１９９３．７．１０）の各表示が行われる。
【００１５】
次に、リモコンを使用して、時間関連デ−タである前述の時刻や日付を設定する実施例を説明する。
図５は、本実施例におけるリモコンの外観図を示す。
リモコン本体３０は、動作モ−ド（ＲＥＣ）、時刻（ＡＭ１０：５），年月日（１９９２．６．２０）等を表示する表示部３１、装置本体に赤外線の光信号を送信する光伝送窓（図に明示せず）３２、日付や時計等のデ−タを変更するデ−タ変更セットキ−３３、デ−タ変更用ツマミ３４、各種モ−ド設定キ−３５を有する。
【００１６】
本リモコンＩ／Ｆ（インタ−フェ−ス）部の構成例を示す図６を参照すると、リモコン３０からの赤外線信号は、図１のリモコン受信部２３内のリモコンセンサ部２３１で検出され、シリアルＩ／Ｆを介してリモコンコ−ドバッファメモリ２３２に記憶され、パラレルＩ／Ｆを介してシステムコントロ−ル回路１３を構成するＣＰＵ２３３に送出される。
【００１７】
上記実施例におけるリモコン側のマイコン部の時刻・日付の自動設定についての処理手順を図７を参照して説明する。
キ−入力処理後（ステップＳ１０１）、キ−入力の有無を判定し（ステップＳ１０２）、キ−入力が有れば、ＣＰＵ（マイコン）を高速モ−ドとするＷＡＫＥＵＰ処理を実行し（ステップＳ１０３）、続いて、ＬＣＤの表示処理を実行する（ステップＳ１０４）。次に、コ−ドの送信処理を実行し（ステップＳ１０５）、時計処理を実行する（ステップＳ１０６）。ステップＳ１０２において、キ−入力が無いときには、ＣＰＵ低速モ−ド（低消費電力モ−ド）であるＳＬＥＥＰ処理を実行して（ステップＳ１０７）、ステップＳ１０６の処理に移行する。ステップＳ１０６の時計処理後、メイン処理の終了を待って（ステップＳ１０８）、ステップＳ１０１の処理に戻る。従来の処理では、ステップＳ１０３、Ｓ１０４、Ｓ１０６、Ｓ１０７の処理手順がなく、リモコンによる時刻・日付の自動設定が不可能であった。
【００１８】
次に、図７におけるコ−ド送信処理手順を図８と図９を参照して説明する。
リモコンから送信されるリモコンコ−ドデ−タ形態は、図９（Ａ）に示すように、総計３２ビットのコ−ドのうち、１６ビットがカスタムコ−ド、８ビットがキ−コ−ド、残りの８ビットが該キ−コ−ドの反転コ−ドとされ、各８ビットのキ−コ−ドとその反転コ−ドで動作の信頼性を向上している。同図（Ｂ）において、時間デ−タは２４時表現になおして、１６進化してコ−ド化されている。例えば、図示の如く、ＰＭ５：０５の場合には、２４時表現で１７時とし、１６進化（ＨＥＸ）表示で“１１”とし、８ビットデ−タ（２進数）に変換してキ−コ−ドとする。
【００１９】
図８を参照してコード送信処理を説明すると、先ず、再生（ＰＬＡＹ）や録画（ＲＥＣ）キーがＯＮか否かを判定し（ステップＳ１１１）、ＯＮであれば、コードの秒を送信し（ステップＳ１１２）、続いて、コードの分、時、日、月データを順次送信し（ステップＳ１１３〜Ｓ１１６）。次に、コードの年の上位データと下位データを送信し（ステップＳ１１７、Ｓ１１８）、コードのモードを送信して（ステップＳ１１９）、メインルーチンに戻る。また、ステップＳ１１１において、再生や録画キーがＯＮでなければ、ステップＳ１１９の処理に移行する。
【００２０】
次に、本体側のリモコン入力処理について図１０を参照して説明する。先ず、リモコン受信バッファを参照して（ステップＳ１２１）、バッファデータの有無を判定し（ステップＳ１２２）、有れば、時間関連データ設定手段であるＣＰＵ２３３の時計用ＲＡＭデータを書き換え（ステップＳ１２３）、キーコードデータを参照し（ステップＳ１２４）、キーコードによりモード切換フラグをＯＮとして（ステップＳ１２５）、メインプログラムに戻る。ステップＳ１２２において、バッファデータが無い場合にもメインプログラムに戻る。ここで、ＣＰＵのＲＡＭには、年（ＹＥＡＲ）には、上位２桁に８ビット、下位２桁に８ビットの記録領域が割り当てられ、月（ＭＯＮＴＨ）、日（ＤＡＹ）、時（ＨＯＵＲ）、分（ＭＩＮ）、秒（ＳＥＣ）のそれぞれにも８ビットの記録領域が割り当てられている。なお、このフローが行われるときは、メインフローの時計処理はなくともよい。
【００２１】
以上のように、本実施例に係るカメラ一体型画像記録装置における時間関連デ−タ自動設定装置においては、リモコンからの時刻や日付に関するデ−タを受けて本体側の時刻や日付の設定を簡単な操作で素早く自動的に設定できる。
【００２２】
【発明の効果】
本発明によれば、リモートコントローラから画像記録装置に時間関連データを送信するようにしたので、例えば、撮影の際に時刻等の設定のためにもたつくことなくスムーズに撮影を開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係るカメラ一体型画像記録装置の構成ブロック図である。
【図２】本発明の実施例に係るカメラ一体型画像記録装置におけるシステムコントロ−ル回路の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図３】本発明の実施例に係るカメラ一体型画像記録装置の斜視図である。
【図４】本発明の実施例に係るカメラ一体型画像記録装置におけるＥＶＦの画面表示例を示す図である。
【図５】本発明の実施例に係るリモコンの外観図である。
【図６】本発明の実施例に係る本体側リモコンＩ／Ｆ部の構成ブロック図である。
【図７】本発明の実施例に係るリモコンによる時計・日付の自動設定処理を示すフロ−チャ−トである。
【図８】本発明の実施例に係るリモコン側のコ−ド送信処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図９】本発明の実施例に係るリモコンコ−ドデ−タ形態を示す図である。
【図１０】本発明の実施例に係る本体側のリモコン入力処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
１３ システムコントロ−ル回路
２３ リモコン受信部
３０ リモコン装置
２０１ カメラ本体
２３１ リモコンセンサ部
２３２ リモコンコ−ドバッファメモリ
２３３ ＣＰＵ

Claims (4)

1. 対応する画像記録装置に情報信号を送信するためのリモートコントローラであって、
   前記画像記録装置のモードを設定するためのモード設定部材と、
   時間関連データを保持するための保持手段と、
   前記モード設定部材により設定されたモードを情報信号として送信するように構成され、且つ、前記設定されたモードが再生または記録のモードであるときに、前記保持手段で保持された時間関連データを前記対応する画像記録装置において時刻日付設定に用いられるよう送信するようになされた送信手段と、
   を備えことを特徴とするリモートコントローラ。
2. 情報信号を送信するためのリモートコントローラを具えた画像記録装置であって、
   前記リモートコントローラは、
   前記画像記録装置の本体のモードを設定するためのモード設定部材と、
   時間関連データを保持するための保持手段と、
   前記モード設定部材により設定されたモードを情報信号として送信するように構成され、且つ、前記設定されたモードが再生または記録のモードであるときに、前記保持手段で保持された時間関連データを前記対応する画像記録装置において時刻日付設定に用いられるよう送信するようになされた送信手段とを備えてなり、
   前記画像記録装置の本体は、
   前記リモートコントローラからの前記情報信号を受信する受信部と、
   前記受信部が前記リモートコントローラから前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、
   を備えたことを特徴とするリモートコントローラを具えた画像記録装置。
3. 時間関連データを保持し且つ対応する装置のモードを設定するモード設定部材を具えたリモートコントローラから送信された情報信号を受信し、該受信された情報信号に対応した処理を行なうよう構成された画像記録装置であって、
   前記リモートコントローラのモード設定部材によって設定されたモードが再生または記録のモードであるときに前記情報信号として設定されたモードを表わす信号と前記時間関連データを表わす信号を送信し、前記設定されたモードが前記再生または記録のモード以外のモードであるときに前記情報信号として設定モードを送信するよう構成された前記リモートコントローラから送信された前記情報信号を受信する受信部と、
   前記受信部が前記リモートコントローラから前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、
   を備えたことを特徴とする画像記録装置。
4. 時間関連データを保持し且つ対応する装置のモードを設定するモード設定部材を具えた外部制御機器から送信された情報信号を受信し、該受信された情報信号に対応した処理を行なうよう構成された画像記録装置の時間関連データ自動設定装置であって、
   前記外部制御機器のモード設定部材によって設定されたモードが再生または記録のモードであるときに前記情報信号として設定されたモードを表わす信号と前記時間関連データを表わす信号を送信するよう構成された前記外部制御機器から送信された前記情報信号を受信する受信部と、
   前記受信部が前記外部制御機器から前記再生または記録のモードに係って発せられた情報信号として受信した時間関連データに基づいて当該本体の時刻日付を設定する時間関連データ設定手段と、
   を備えたことを特徴とする画像記録装置の時間関連データ自動設定装置。

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