JP3591184B2 - バーコード読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、郵便物のような文字、図形、模様を含む文書画像においてバーコードの位置、方向を特定し、バーコードを読み取り復号化するためのバーコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーコードは商品販売、物流、生産工程等における物品の管理情報を表記する手段として、幅広い分野で活用されている。このようなバーコードを読み取る方法として、ハンドスキャナーやペン入力スキャナーのように作業者がバーコード面を直接指示しバーコードを読み取る場合や、定置型スキャナーにおいて複数方向にビームを走査させ、少なくとも1本のビームはバーコード面を正しく走査しバーコードを読み取れるように構成される。また一方、対象物を2次元の画像データとして入力し、画像に含まれるバーコード領域を画像処理により抽出し、読取り復号化する方式があり、この方式の場合バーコードの位置、方向に限定を受けることなく、また対象物に複数のバーコードが存在しても全てのバーコードを復号化できる利点がある。このような2次元画像におけるバーコード読み取り技術として、例えば特開平02−125386号公報があり、その実施例を図17を用いて説明する。
【0003】
図17は、バーコード読み取りのための画像処理の構成を示しており、入力901からの画像データを2値化手段903で2値化し、2値レベル変化検出手段904により輪郭画像に変換した後、黒膨張手段905によりバーコードの一定周期で並ぶ輪郭線を融合しバーコード領域を塗り潰す。続いて黒収縮手段906により背景を消滅させバーコード領域を抽出し、この領域の回帰直線に沿って画像データを読み取り復号化するもので、流通用等で用いられている一般的な一次元バーコードに対して、位置、方向の限定を受けることなく読み取ることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、図2に示すバーコードのように、バーのピッチに対しバーの長さが短い場合、バーコード領域を背景から正確に分離することは困難である。図2は郵便処理用バーコード(4−stateコード)の例を示しており、21はロングバー、22はセミロングバー、23はタイミングバーである。郵便処理においては、これら3種類のバーの組み合わせにより宛名情報が符号化されている。バーコード各部の標準寸法は、ロングバー長さH1が3.6mm、セミロングバー長さH2が2.4mm、タイミングバー長さH3が1.2mm、バー幅W1及びバースペースW2が0.6mm、バーピッチPが1.2mmとなっており、バー長さが印刷文字と同程度であるため、文字等の背景に対しバーコードを正確に分離抽出することは困難である。
【0005】
本発明は、前記従来技術の課題を解決するもので、4−stateコードのようにピッチや大きさが背景と類似している場合でも、任意位置・任意方向のバーコード領域を正確に検出し復号化することのできる信頼性の高いバーコード読み取り装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、バーコードを含む文書画像に対し、M×M窓で走査し交番パターンを検出するマスク判定手段と、2値画像中のパターンを所定量太らせる膨張手段と、2値画像中のパターンを所定量細らせる収縮手段と、2値画像中の個々のパターン毎に特徴量を求めバーコード候補領域の位置を検出する領域検出手段と、バーコード候補領域の画像領域を読み取り、各バーの面積と重心位置からバーの種類を識別しバーコードを復号化する復号化手段とを設けたものである。
【0007】
これにより文書中にバーコードと文字、図形が混在しても、任意位置、任意方向のバーコード領域を高速かつ高精度に検出することができ、信頼性の高いバーコード読み取り装置を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、バーコードを含む文書画像を読み取り2値画像を出力する画像入力手段と、2値画像を記憶する画像記憶手段と、2値画像をM×M窓で走査し交番パターンを検出するマスク判定手段と、前記マスク判定手段からの2値画像に対しパターンを所定量太らせる膨張手段と、2値画像中のパターンを所定量細らせる収縮手段と、2値画像中の個々のパターンを分離し各パターン毎に特徴量を検出することによりバーコード候補領域を検出する領域検出手段と、前記画像記憶手段からバーコード候補領域に相当する画像領域を読み取り、各バーの面積と重心位置からバーの種類を識別しバーコードを復号化する復号化手段と、を具備するバーコード読み取り装置としたものであり、文字や図形の混在する文書画像中任意位置のバーコードを高速かつ高精度に検出し復号化できるという作用を有する。
【0009】
本発明の請求項2記載の発明は、マスク判定手段は、M×M窓内の中央画素を中心として全方向をm等分した各方向について、いずれかの方向が交番パターンを検知したとき、バーコードの検出信号を出力するもので、バーコードが任意方向に傾斜していても検出できるという作用を有する。
【0010】
本発明の請求項3記載の発明は、マスク判定手段は、M×M窓内の所定の画素をアドレスとするテーブル・ルック・アップにより出力値を決定するものとし、予め対象とする標準のバーコードを1画素ずつ走査し、前記所定の画素位置に出現し得るビットパターンを全てルック・アップ・テーブルに学習登録するもので、バーコードの種類によらず検出できるという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項4記載の発明は、膨張手段は、前記マスク判定手段からの2値画像に対し微小パターンを除去した2値画像に対しパターンを太らせるもので、微小パターンを除去することで、より正確にバーコード領域を検出することができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、バーコード候補領域を検出するための図形的特徴量として、面積、周囲長、または外接矩形を検出するもので、パターンの大きさと形状を正確に判定できるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項記載の発明は、復号化の際に各バーの面積と重心位置からバーの組み合わせを検出し復号化するもので、JANコードや4-stateコードなどの多様なコード形式のバーコードを復号化できるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項記載の発明は、バーコードは、ロングバー、セミロングバー、及びタイミングバーの3種類からなる4-stateコードを対象とするもので、前記面積、周囲長または外接矩形の特徴量に基づき、正確にバーを識別できるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項記載の発明は、パターンの特徴として面積に基づきロングバー、セミロングバー、及びタイミングバーのいずれに該当するかを識別し、さらにロングバーまたはタイミングバーの重心を通る直線を求め、セミロングバーの重心が前記直線の分割する平面のいずれに含まれるかを検出するもので、4-stateバーコードを正確に復号化できるという作用を有する。
本発明の請求項記載の発明は、復号化手段は、各バーの重心位置を通る直線を求め、求めた直線に基づき復号化することを特徴とするもので、求めた各バーの重心位置を通る直線から各バーを特定することができるので容易に復号化できるという作用を有している。
本発明の請求項記載の発明は、各バー重心位置を通る直線は、各バーの重心位置を通る回帰直線を求めること特徴とするもので、求めた各バーの重心位置を通る直線から各バーを特定することができるので容易に復号化できるという作用を有している。
本発明の請求項10記載の発明は、各バー重心位置を通る直線は、ロングバーまたはタイミングバーの重心位置から求めることを特徴とするもので、求めた各バーの重心位置を通る直線から各バーを特定することができるので容易に復号化できるという作用を有している。
本発明の請求項11記載の発明は、バーコードの復号化は、各バーの重心位置を通る直線からセミロングバーの重心位置が、前記直線が分割する平面のいずれの領域に含まれるかを検出することにより、セミロングバーの位相関係を識別しバーコードを復号化するもので、求めた各バーの重心位置を通る直線から各バーを特定することができるので容易に復号化できるという作用を有している。
本発明の請求項12記載の発明は、バーコードを含む2値画像を入力するステップと、入力された2値画像を記憶するステップと、前記2値画像をM×M窓で走査し、バーコードの交番パターンを検出するステップと、前記マスク判定手段からの2値画像に対しパターンを太らせるステップと、前記太らせた2値画像に対しパターンを細らせるステップと、前記細らせた2値画像に対し個々のパターンを分離し、各パターン毎の特徴量からバーコード候補領域の位置を検出するステップと、前記バーコード候補領域を読み取り、各バーの面積と重心位置からバーの種類を識別しバーコードを復号化するステップと、を具備するバーコード読み取り方法であり、文字や図形の混在する文書画像中任意位置のバーコードを高速かつ高精度に検出し復号化できるという作用を有する。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図16を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のバーコード読み取り装置のブロック構成図を示し、図1において1はバーコードを含む文書を読み取り2値画像を生成する画像入力手段、2は2値画像を記憶する画像記憶手段、3は2値画像をM×M窓で走査し交番パターンを検出するマスク判定手段、4はマスク判定手段3からの2値画像中の微小パターンを除去する微小図形除去手段、5は微小図形除去手段4からの2値画像中のパターンをk1画素太らせる膨張手段、6は膨張手段5からの2値画像中のパターンをk2画素細らせる収縮手段、7は収縮手段6からの2値画像中の個々のパターンを分離し各パターン毎に特徴量を検出することによりバーコード候補領域を検出する領域検出手段、8は画像記憶手段2から領域検出手段7で検出したバーコード候補領域に相当する画像領域を読み取りバーコードを復号化する復号化手段、9は復号化手段8から復号化されたコードを用いて仕分けなどを行う出力端子である。
【0016】
以上のように構成されたバーコード読み取り装置について、その動作を以下に具体的に説明する。画像入力手段1によりバーコードを含む文書を読み取り、バー部が値1、背景が値0をもつ2値画像を生成する。本発明の実施の形態1では画像入力にCCDラインセンサによるイメージスキャナを用い、走査線密度8本/mm程度で文書を読み取るものとする。したがって入力画像でのバーコード各部のサイズは、ロングバー長さh1=29画素、セミロングバー長さh2=19画素タイミングバー長さh3=10画素、バー幅w1=5画素、バースペースw2=5画素、ピッチp=10画素程度となる。
【0017】
2値化は、固定閾値で行いプリスキャンにより文書の濃度ヒストグラムを求め、パターンと背景による双峰の谷部の閾値を選択し、入力画像を2値化する。このようにして得られた2値画像は画像記憶手段2に記憶するとともに、マスク判定手段3に入力される。
【0018】
次にマスク判定手段3について図3を用いて説明する。図3は、マスク判定手段3におけるM×M画素の走査窓を示すもので、本実施の形態1ではM=21画素として説明する。同図において、注目画素Aを中心に全方角を8等分し、各方向についてP1〜P4、Q1〜Q4、R1〜R2、S1〜S4、T1〜T4、U1〜U4、V1〜V4の検出器を配置する。このM×M走査窓で入力の2値画像をラスタ走査し、各画素位置において前記検出器における画素の値が(数1)または(数2)の条件をみたすとき1を出力し、それ以外の場合は0を出力する。
【0019】
【数1】
Figure 0003591184
【0020】
【数2】
Figure 0003591184
【0021】
以上の判定により全方向に関してバーコードにおける交番パターンを検出することができ、(数1)の条件によりバーの中心線付近が、(数2)によりスペースの中心線付近がそれぞれ検出されるため、出力画像ではバーコード部にピッチP/2でバー・パターンが配列する。背景の文字図形も上記判定で一部検出されるが、バーコード領域のように密集した状態で検出されることはなく、本処理によりバーコード領域以外の文字や図形が大部分除去される。
【0022】
次に微小図形除去手段4について図4を用いて説明する。図4は、微小パターンの除去に用いる3×3画素の判定マスクの一例を示すもので、同図(a)は各画素位置の定義を示しており、以下具体例として(b)は孤立点、(c)はパターン周辺のノッチ、(d)はパターン中のホールをそれぞれ示している。具体的な処理としては、例えば同図(b)及び(c)については中央画素の位置に値0を出力し、同図(d)については値1を出力する。すなわち2値画像を3×3窓でラスタ走査し、注目画素とその8近傍のビットパターンから注目画素の変換値を求め出力する。これらの処理はラインバッファとシフトレジスタによる窓走査と、LUT(ルック・アップ・テーブル)によるパターン判定で実現できるが、これらは一般的な技術であり説明は省略する。
【0023】
本発明の実施の形態1では、窓走査を4回反復して画像を変換し、奇数回目の処理は注目画素の値を1から0に変換し、偶数回目の処理では注目画素の値を0から1に変換する。図4では、変換するパターンの代表例を示したが、実際は(数3)及び(数4)で決定されるパターンに対し、注目画素の値を変換する。(数3)は奇数回目の走査において、(数4)は偶数回目の走査において変換するパターンの条件式をそれぞれ示している。
【0024】
【数3】
Figure 0003591184
【0025】
【数4】
Figure 0003591184
【0026】
以上の微小図形の除去により、2ないし3画素以内の孤立パターンが除去され、バーコード領域以外のパターンを除去する効果がある。
【0027】
次に膨張手段5について説明する。微小図形除去手段4からの2値画像に対し膨張処理を行うことにより、バー及びスペース部のバー・パターンで構成される周期性領域を塗り潰すことを目的とする。本発明の実施の形態1では前記バー及びスペース部のバー・パターンの間には2ないし3画素の隙間があるので、この隙間を埋めるために5×5画素の膨張を行う。すなわち、微小図形除去手段4からの2値画像を5×5窓で走査し、注目画素(窓の中央位置)を含む窓内の全ての画素値の論理和をとり、バーコード領域を塗り潰す。
【0028】
次に収縮手段6について説明する。膨張手段5からの2値画像に対し収縮処理を行い、バーコード領域のスケルトンを抽出するとともに背景パターンを消滅させる。本実施の形態1では、前記マスク判定手段3、微小図形除去手段4、膨張手段5の一連の処理により抽出されたバーコード領域の最も細い箇所の長さは10画素程度に変換されているので、連結したスケルトンを抽出するために9×9画素の収縮処理を行うことになる。すなわち膨張手段5からの2値画像を9×9窓で走査し、注目画素(窓の中央位置)を含む窓内の全ての画素値の論理積をとり、パターン全体を細らせる。
【0029】
次に領域検出手段7について説明する。図5は、領域検出手段のブロック構成図を示し、図5において30は上記収縮手段6からの2値画像をラベリングし、各ラベル領域の特徴量を通知するラベリング手段、31はラベリング手段30からの特徴量によってバーコード候補領域を判定する候補領域判定手段である。
【0030】
まず、ラベリング手段3について図6から図8を用いて説明する。図6はラベリング手段30における仮ラベルを付ける手順を示すフロー図、図7は仮ラベルを付けかえる手順を示すフロー図、図8は各ラベル領域の特徴量を登録する特徴量テーブルを示す。
【0031】
まず、図6を参照しながら仮ラベルを付ける手順について説明する。ステップ40においてラベルnの初期値に1を設定し、次にステップ42において入力画像の最初の走査位置につく。ステップ42は、注目位置近傍の既走査領域、すなわち図4(a)における画素位置d2、d3、d4、d5の位置を参照し、ラベルが付与されている画素があるかどうかを判定するステップで、Noの場合はステップ43へ進み、現在の注目位置にラベルnを付与し、さらにステップ44においてラベルnを1更新し、ステップ41に戻る。前記ステップ42の判定に関しYesの場合は、ステップ45の判定へ進み、注目位置近傍のラベルは全て同一かどうかを判定し、同一ラベルである場合はステップ46へ進み、それと同一のラベルを注目位置に付え、ステップ41へ戻る。ステップ45の判定に関しNoの場合はステップ47へ進み、既走査領域における最も古い(番号の小さい)ラベルを注目位置に与え、更にステップ48へ進む。
【0032】
ステップ48は、ラベルの同一性を記録するステップで、例えば分岐があるパターンに対し、走査が進むことにより枝が合流した場合に、本来は同一のラベルである所を異なるラベルが付与されているため、各々のラベルは同一であることを変換テーブルに記録する。変換テーブルは、[仮ラベル,変換フラグ,変換ラ番号,領域番号]の項目を記録するルックアップテーブルで、既走査領域の全てのラベルを同じラベル番号に統一するために、注目画素d0、d2、d3、d4、d5の画素位置のラベル番号に対し変換フラグをonにし、変換後のラベル番号を登録する。ステップ49の判定において走査終了ならば次の図5のフローへ進み、そうでない場合はステップ41へ戻る。
以上の手順により、画像中の全てのパターンに対し仮ラベルが与えられる。
【0033】
次に図7及び図8を用いて、変換テーブルの書き換え、及びパターンの特徴量を求める処理について説明する。図7において、ステップ51から61までは、変換テーブルの書き換え手順を示しており、ステップ62から67まではパターンの特徴量を求める手順を示している。
【0034】
まずステップ51において、領域番号iに1を設定し、ステップ52で前記変換テーブルを1行ずつ読み込む。ステップ53の判定において、その仮ラベルと変換ラベルが等しいときはステップ54へ進み、等しくないときはステップ52へ戻り変換テーブルの次の行を読む。ステップ54で領域番号として番号iを与えた後、ステップ55でその変換フラグをoffにする。続くステップ56で領域番号を1増大し、変換テーブルを処理終了のときはステップ58へ進み、終了でない場合は再びステップ52へ戻り同様の手順を繰り返す。
【0035】
ステップ58からは変換フラグに基づいてラベルの同一化を行うもので、変換テーブルを1行ずつ読み込み、ステップ59の判定で、変換フラグがonの場合はステップ60へ進み、offの場合はステップ58へ戻り変換テーブルにおいて次の行を読み込む。ステップ60においては、現在注目しているラベルの領域番号として、その変換ラベルの示す先の番号位置の領域番号と同じ番号を設定する。以上の手順を変換テーブルの最後まで繰り返す事により、連続した領域番号をもつテーブルに変換される。
【0036】
ステップ62以降は、各領域の特徴量を求める手順で、まず図8に示す特徴量テーブルの各項を初期化(値0)し、以下仮ラベルのつけられた画像情報に基づき、各パターンの特徴量を求める。
【0037】
ステップ63で1画素読み込んだ後、ステップ64で現在の仮ラベルの番号をもとに前記変換テーブルを参照し、その領域番号をチェックする。ステップ65は特徴量テーブルの該当位置に現在注目している画素の座標を加算するもので、領域番号iのX(i)及びY(i)に現在の画素のx座標及びy座標をそれぞれ加算し、個数s(i)を1インクリメントする。ステップ66の判定において、画像を最後まで処理した場合はステップ67へ進み、そうでない場合は再びステップ63に戻り同様の処理を繰り返す。
【0038】
ステップ67においては、図8に示す特徴量テーブルの全ての領域に対し重心位置として、X(i)/s(i)及びY(i)/s(i)を計算し、特徴量テーブルのxg(i)及びyg(i)に書き込む。以上の手順により、入力画像中の連結したパターンの特徴量、すなわち面積、重心位置が求められる。
【0039】
なお、本発明の実施の形態1では、特徴量として面積を求めたが、かわりにパターンの周囲長あるいはパターンの外接矩形を求め、以降の候補領域判定手段31においてこれらの特徴を用いて判定を行ってもよい。
【0040】
また、バーコードのバーは分岐の存在しない凸図形であることを利用し、上記ステップ51から61までを省略し、ステップ62以下は変換テーブルにおいて変換フラグがoffである番号の領域のみについて処理を行うことも可能である。
【0041】
次に、候補領域判定手段31について図9を用いて説明する。図9は、領域判定手段における処理手順を示すフロー図である。
【0042】
図9において、まずステップ71で前期特徴量テーブルから島領域の重心座標xg、yg、及び面積sを1組ずつ読み込む。続いてステップ72で、面積が(数5)を満足するかどうかを判定する。すなわちバーコード候補領域を判定するもので、バーコード領域の長さlb、ロングバーの高さh1、許容度ds1として(数5)の条件を満たすかどうかを判定する。
【0043】
【数5】
Figure 0003591184
【0044】
上記の条件を満たさないときは、再びステップ71へ戻り、条件をみたす場合はステップ73へ進む。
【0045】
ステップ73では、予め用意しておいた候補特徴量テーブルに前記特徴量を書き込む。候補特徴量テーブルは、図8の特徴量テーブルと同じ形式であるので図は省略する。
【0046】
ステップ74では、特徴量テーブルのデータを全て処理したかどうか判定し、処理していない場合は再びステップ71へ戻り、特徴量テーブルのデータがなければ処理を終了する。
以上の処理により、バーコード候補領域が検出される。
【0047】
次に復号化手段8について説明する。図10は、復号化手段8においてバーコード候補領域内のバーをグループ化するグルーピング処理手順を示すフロー図、図11は画像記憶手段2からの2値画像の島領域の特徴量を記述した原画特徴量テーブル、図12はグルーピング処理時に参照するグループテーブルを示しており、グループテーブルは構造体grとして定義する。
【0048】
図10において、まずステップ81で画像記憶手段2からの原画像の島領域の特徴量(xg、yg、s)をラベリング処理によって検出し、図11の原画特徴量テーブルに書き込む。ここでのラベリング処理は、前記ラベリング手段30の処理と同じであるので説明は省略する。また、ここで原画特徴量テーブルの有効フラグは全て“1”にしておく。
【0049】
ステップ81で前記領域検出手段7から求められた候補特徴量テーブルの特徴量の重心位置を読み込み、(数6)によって重心位置を中心にした矩形状のバーコードの候補領域の最小座標(xbmin,ybmin)と最大座標(xbmax,ybminax)を設定する。また、この時に候補特徴量テーブルの領域番号と対応したグループテーブルgrの通し番号jの島領域の総数memberを0にしておく。
【0050】
【数6】
Figure 0003591184
【0051】
ステップ82で前記原画特徴量テーブルから、有効フラグが“1”となっている島領域の重心の座標xg、yg、及び面積sを1組ずつ読み込み、続いてステップ83で面積sが(数7)を満足するかどうかを判定する。すなわちロングバー、セミロングバー、タイミングバーのいずれであるかを判定するもので、許容度t1として(数7)のいずれの条件を満たすかを判定する。
【0052】
【数7】
Figure 0003591184
【0053】
上記いずれの条件も満たさないときは、84に戻り原画特徴量テーブルの該当する島領域の有効フラグを“0”にして再びステップ82へ戻り、いずれかの条件をみたす場合はステップ85の判定へ進む。
【0054】
ステップ85では、ステップ81で設定した候補領域内に島領域が存在するかどうかを(数8)によって判定する。
【0055】
【数8】
Figure 0003591184
【0056】
上記の条件を満たす場合には、その島領域の特徴量をグループテーブルへ登録する。x[member]、y[member]、s[member]、及びbar[member]に重心のx座標、y座標、面積、及びバーの種別を登録する。バーの種別はロングバーが1、セミロングバーが2、タイミングバーが3とする。そして、メンバーの総数memberに1を増加する。
【0057】
条件を満たさない場合には、ステップ87へ行き、原画特徴量テーブルのデータを全て処理したかどうか判定し、終了していない場合は再びステップ82へ戻り、終了した場合はステップ88へ進む。ステップ88においては、候補特徴量テーブルのデータを全て処理したかどうか判定し、終了していない場合はステップ81へ戻り、終了した場合はステップ89へ進む。以上の処理で生成されたグループ全てに対しメンバーの総数のチェックを行い、そのグループがバーコード候補領域かどうかを判定する。バーコードのバーの総数をNとすると各グループのメンバーの総数memberがN以上の場合、そのグループの候補フラグbar_flagを1にセットし、そうでないグループは0にする。以上の処理により、バーコード候補領域内に含まれるバーの重心座標と種別が検出される。
【0058】
次に、復号化手段8のデコード手順ついて、図13及び図14を用いて説明する。図13は、バーコードのデコード手順を示すフロー図、図14はセミロングバーのバーコードの中心線に対する位相関係を示す図である。
【0059】
図13において、まずステップ90で前記グループテーブルから候補フラグが立っているバーコード候補領域のデータを読み込み、ステップ91で全メンバーの重心座標に基づき、全メンバーを包含する最小の外接矩形を求める。外接矩形とは、全メンバーのx座標の最小値xmin、最大値xmax、及びy座標の最小値ymin、最大値ymaxとすると、4つの座標(xmin,ymin)、(xmax,ymin)、(xmin,ymax)、(xmax,ymax)を頂点とする長方形である。この外接矩形のx方向の辺がy方向の辺以上の長さを有するとき、バーコードの中心軸とx軸のなす角が±45°以内であり、逆にx方向の辺の長さがy方向の辺の長さ未満であれば、バーコードの中心軸とy軸のなす角が±45°未満である。
【0060】
ステップ92では、グループのメンバーのうちグルーピング手順でロングバーあるいはタイミングバーと判定されたメンバーの点を通る回帰直線を求める。回帰直線の式は、バーコードの中心軸とx軸のなす角が±45°以内である場合、y=a+bxとしてa及びbを(数9)に従って求める。ロングバー、タイミングバーの総本数をnとすると
【0061】
【数9】
Figure 0003591184
【0062】
またバーコードの中心軸とy軸のなす角が、±45°未満である場合、x=c+dyとしてc及びdを(数10)に従って求める。
【0063】
【数10】
Figure 0003591184
【0064】
次にステップ93において、各メンバーの座標と前記回帰直線との距離を算出し、所定の値δとの比較判定を行い、δを越える場合はステップ94へ進み、δ以内の場合はステップ95へ進む。このとき点(x,y)と直線間の距離は次の計算により算出する。直線とx軸とのなす角が±45°以内の場合は(数9)に対応して(数11)により算出し、直線とy軸とのなす角が±45°以内の場合は(数10)に対応して(数12)により算出する。
【0065】
【数11】
Figure 0003591184
【0066】
【数12】
Figure 0003591184
【0067】
ステップ94においては、該当するメンバーは、直線から離れておりバーとはみなさないため、グループテーブルの該当するx、y、s、barの項目の値を−1にして無効とし、メンバー総数memberの値を1減らす。ステップ95では全てのメンバーに対して前記直線との距離のチェッを行ったかどうかを判定し、終了した場合はステップ96へ進み、そうでない場合は再びステップ93の判定に戻る。ステップ96ではメンバーの総数がバーコードのバーの総本数と一致するかどうかを判定し、一致する場合はステップ97へ進み、一致しない場合はこのグループはバーコードではないと判断し、ステップ100へ進む。
【0068】
ステップ97においては、後のステップ99でバーコードを復号化するために、メンバーを回帰直線に沿って端から整列化する。この時前記直線がx軸となす角が±45°以内の場合は、各メンバーの点のx座標に関してソートし、y軸となす角が±45°未満の場合は、各メンバーの点のy座標に関してソートする。続くステップ98は、3種類のバーのうちのセミロングバーのバーコードの中心軸に対する位相関係を検出するステップであり、図14にその具体例を示す。
【0069】
図14は、バーコードの中心軸とy軸とのなす角が±45°未満である例を示すもので、セミロングバーの重心位置101(x1,y1)、102(x2,y2)、及び103(x3,y3)が中心軸のどちら側に存在するか(直線との位相関係)を検出する。この場合、x1<c+d・y1、x2<c+d・y2、及びx3>c+d・y3であるので、点101と102は直線107に対し負側、103は直線107に対し正側に存在することが検出できる。
【0070】
ステップ99では、そのグループメンバーを端から検索し、バーの種別とセミロングバーの位相関係から、図示しないコード変換テーブルを参照し、バーコードを復号化する。続いてステップ100で候補グループを全てチェックしたかどうかを判定し、チェックを終了していない場合はステップ90に戻り次の候補グループに関して同様の処理を行い、そうでない場合は処理を終了する。
【0071】
なお、本発明の実施の形態1では、バーコードとして4−stateコードを対象に復号化したが、一般に広く使用されているJANコードを対象としても実現可能である。この場合、グルーピング手順におけるステップ72の面積判定により太バーか細バーかの種別を判定し、デコード手順のステップ99における位相検出にかわり、各メンバー間の距離を求めスペースの大小を判定することにより、バーとスペースの大小を検出すればよい。
【0072】
また、復号化手段8で復号化されたバーコードは、出力端子9により郵便物等の区分機、荷物の仕分けシステムあるいはスーパーマッケット等のレジスタ等に用いられる。
【0073】
以上のように本発明の請求項1によれば、文書画像をM×Mのマスクでラスタ走査し所定ピッチの交番パターンを検出し、膨張および収縮処理でバーコード領域を連結したスケルトンとして抽出しバーコードの候補候補を絞り込み、各候補領域の特徴量からバーコードの位置を特定し復号化することにより、文字や図形の混在する文書画像中のバーコードを高速かつ高精度に検出し復号化できるという効果が得られる。
【0074】
また、本発明の請求項2により、第2にM×Mマスク処理は、検出器を放射状に配置し、いずれかの方向が交番パターンを検知したときバーコードの検出信号を出力することにより、バーコードが任意方向に傾斜していても検出できるという効果が得られる。
【0075】
また、本発明の請求項4により、各ラベル領域の図形的特徴量として、面積、周囲長、または外接矩形を検出する事により、領域判定手段におけるパターンの大きさと形状の判定が正確に行えるという効果が得られる。
【0076】
また、本発明の請求項5により、復号化の際に各バーの面積と重心位置からバーの組み合わせを検出する事により、JANコードや4−stateコードなどの多様なコード形式のバーコードを復号化できるという効果が得られる。
【0077】
また、本発明の請求項6により、バーコードは、ロングバー、セミロングバー、及びタイミングバーの3種類からなる4−stateコードを対象とし、面積、周囲長、または外接矩形のいずれかの特徴量に基づきバーの種類を正確に識別できるという効果が得られる。
【0078】
また、本発明の請求項7により、パターンの特徴として面積に基づきバーが前記3種類のバーのいずれであるかを識別し、さらにセミロングバーの位相関係を識別する際、ロングバーまたはタイミングバーの重心を通る直線を求め、セミロングバーの重心と前記直線の位置関係を検出する事により、簡易な方法で正確にバーコードを復号化できるという効果が得られる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、本発明の実施の形態2のバーコード読み取り装置におけるMXMマスク判定手段の構成図である。
【0079】
図15において、201は入力される2値画像を走査するM×M窓走査回路、202は入力される2値画像を記憶するイメージメモリ、203はmビットのアドレスに基づき1または0の1ビットのデータを出力するLUT、204は画像入力手段1からの2値画像の入力端子、205は微小図形除去手段4への2値画像の出力端子、206は入力画像の切替回路、207はLUTへのアドレス入力の選択回路、208はCPU、209はRAMである。
【0080】
以上のように構成されたM×Mマスク判定手段について、その動作を説明する。まずLUTに対象とするパターンを登録する学習モードについて説明する。学習モードは、M×M窓により前記サンプル画像を様々な角度で1画素ずつ走査するときにM×M領域に出現するパターンをLUTに対し登録するものである。
具体的には、M×M領域からm個の画素を選択し、このmビットをアドレスもつ位置に出力値1を登録する。本発明の実施の形態2ではM=20、m=16とし、入力アドレスとして16ビットのLUTを構成する。図16にM×M窓の構成を示す。注目画素Aを中心とする20×20の領域を縦横4等分し16分割し、各5×5のブロックにおいて中央位置の画素をそのブロックの代表値とし、0〜15の位置の値をそれぞれLSB〜MSBに配し16ビットアドレスを生成する。
【0081】
以下、LUTへのパターン登録の手順について説明する。選択回路207において、LUT203のアドレス入力をCPU側に設定し、LUTのデータをすべて0に初期化する。次に切替回路206において、入力信号をイメージメモリ202側へ入力するように設定し、検出対象とするバーコードのみのサンプル画像を端子204より入力する。CPU208からイメージメモリ202上のバーコード画像に対し1画素ずつラスタ走査し、注目位置Aを中心とする24×24画素の領域を切り出しRAM209上に展開する。このとき、0〜15の位置のビットパターンをアドレスとしてLUT203の該当アドレスにデータとして値1を書き込む。
【0082】
続いて、RAM209上の切り出し領域を注目位置Aを中心として5°回転し、そのときの0〜15の位置のビットパターンをアドレスとしてLUT203の該当アドレスにデータとして値1を書き込む。以下、5°ずつ360°まで切り出し領域を回転させ同様の手順で出現するパターンをLUT203に登録する。次に再びイメージメモリ202にアクセスし、次の走査位置を中心に24×24の領域を切り出し、同様の登録処理をイメージメモリ202上のバーコードの走査が終了するまで繰り返す。
【0083】
以上の手順により全方向のバーコードをM×Mの局所領域で見た時に、画素位置0〜15に出現するビットパターンがLUT203に登録される。
【0084】
以下、LUT203を用いた文書画像中のバーコード領域検出の動作について説明する。選択回路207において、LUTのアドレス入力をM×M窓走査回路201側へ設定し、さらに切替回路206において端子204からの入力信号をM×M窓走査回路201側へ入力するように設定し、画像入力手段1からの2値画像を入力する。M×M窓走査回路は、前記学習モードと同様図16に示す構造を有し、0〜15の画素位置の値をそれぞれLSB〜MSBに配し16ビットアドレスを生成しLUT203へ入力する。この時LUT203から読み出されるデータを注目位置Aに対応する出力データとして端子205から出力する。
【0085】
よって、本発明の実施の形態2のように、予め検出対象のバーコードを任意の角度で走査した時にM×M領域に出現するパターンをLUTに登録しておくことにより、入力された文書画像において任意の傾斜角のバーコードが任意の位置に存在しても、正確にその領域を検出することができる。
【0086】
以上のように本発明の請求項3により、M×Mマスク処理は、マスク内の所定の画素をアドレスとするテーブル・ルック・アップで出力値を決めるものとし、予め対象とするバーコードにおいて出現し得るビットパターンを全てルック・アップ・テーブルに学習登録することにより、多様な形式のバーコードを検出できるという効果が得られる。
【0087】
【発明の効果】
以上のように本発明の効果は、M×M走査窓に出現するパターンに対し所定ピッチを有する交番パターンを検出し、膨張及び収縮処理を行い交番パターン領域のスケルトンを抽出し、スケルトンの特徴量からバーコード候補領域を検出し、バーコード候補領域に含まれる各バーの特徴量から各バーの種類の識別、および位相関係の検出を行うことにより、文字、図形を背景に含む文書画像の任意位置かつ任意方向にバーコードが存在しても、高速かつ正確に復号化できる信頼性の高いバーコード読み取り装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるバーコード読み取り装置のブロック結線図
【図2】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における読み取り対象のバーコードを示す図
【図3】同実施の形態1のバーコード読み取り装置におけるマスク判定手段のM×M走査窓を示す図
【図4】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における微小図形除去手段の判定マスクを示す図
【図5】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における領域検出手段のブロック結線図
【図6】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における領域検出手段のラベリング手段により仮ラベルを付ける手順を示すフロー図
【図7】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における領域検出手段のラベリング手段により仮ラベルを付けかえる手順を示すフロー図
【図8】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における領域検出手段のラベリング手段によりラベルが付けられた領域の特徴量を登録する特徴量テーブルを示す図
【図9】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における領域検出手段の候補領域判定手段の処理手順を示すフロー図
【図10】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における復号化手段のグルーピング手順を示すフロー図
【図11】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における復号化手段においてラベリングされた原画像の特徴量を登録する特徴量テーブルを示す図
【図12】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における復号化手段によりグループ化された領域のメンバーの特徴量を登録するグループテーブルを示す図
【図13】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における復号化手段の復号化手順を示すフロー図
【図14】同実施の形態1のバーコード読み取り装置における復号化手段によるバーの位相関係の検出を説明する図
【図15】同実施の形態2のバーコード読み取り装置におけるM×Mマスク判定手段のブロック構成図
【図16】同実施の形態2のバーコード読み取り装置におけるM×M走査窓の構成図
【図17】従来例のブロック結線図
【符号の説明】
1 画像入力手段
2 画像記憶手段
3 マスク判定手段
4 微小図形除去手段
5 膨張手段
6 収縮手段
7 領域検出手段
8 復号化手段
9 出力端子
21 ロングバー
22 セミロングバー
23 タイミングバー
30 ラベリング手段
31 候補領域判定手段
101 セミロングバーの重心位置
102 タイミングバーの重心位置
103 セミロングバーの重心位置
201 M×M窓走査回路
202 イメージメモリ
203 LUT
204 画像入力端子
205 画像出力端子
206 切替回路
207 選択回路
208 CPU
209 RAM
901 画像入力端子
902 画信号記憶手段
903 2値化手段
904 2値レベル変化検出手段
905 黒膨張手段
906 黒収縮手段
907 回帰直線演算手段
908 読み出し座標演算手段
909 バーコード復号化手段

Claims (12)

  1. バーコードを含む2値画像を入力する画像入力手段と、入力された2値画像を記憶する画像記憶手段と、前記画像入力手段からの2値画像をM×M窓で走査し、バーコードの交番パターンを検出するマスク判定手段と、前記マスク判定手段からの2値画像に対しパターンを太らせる膨張手段と、前記膨張手段からの2値画像に対しパターンを細らせる収縮手段と、前記収縮手段からの2値画像に対し個々のパターンを分離し、各パターン毎の特徴量からバーコード候補領域の位置を検出する領域検出手段と、前記画像記憶手段からバーコード候補領域を読み取り、各バーの面積と重心位置からバーの種類を識別しバーコードを復号化する復号化手段と、を具備するバーコード読み取り装置。
  2. マスク判定手段は、M×M窓内の中央画素を中心として全方向をm等分した各方向について、いずれかの方向が交番パターンを検知したとき、バーコードの検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  3. マスク判定手段は、M×M窓内の所定の画素をアドレスとするテーブル・ルック・アップにより出力値を決定するものとし、予め対象とする標準のバーコードを1画素ずつ走査し、前記所定の画素位置に出現し得るビットパターンを全てルック・アップ・テーブルに学習登録することを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  4. 膨張手段は、前記マスク判定手段からの2値画像に対し微小パターンを除去した2値画像に対しパターンを太らせることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のバーコード読み取り装置。
  5. 領域検出手段は、特徴量として面積、周囲長、または外接矩形からバーコード候補領域を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバーコード読み取り装置。
  6. バーコードは、ロングバー、セミロングバー、及びタイミングバーからなる郵便カスタマーバーコードであることを特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  7. 復号化手段は、パターンにラベル付けし、各パターン毎の面積からロングバー、セミロングバー、またはタイミングバーのいずれかであることを識別することを特徴とする請求項記載のバーコード読み取り装置。
  8. 復号化手段は、各バーの重心位置を通る直線を求め、求めた直線に基づき復号化することを特徴とする請求項6または7に記載のバーコード読み取り装置。
  9. 各バー重心位置を通る直線は、各バーの重心位置を通る回帰直線を求めること特徴とする請求項記載のバーコード読み取り装置。
  10. 各バー重心位置を通る直線は、ロングバーまたはタイミングバーの重心位置から求めることを特徴とする請求項または記載のバーコード読み取り装置。
  11. バーコードの復号化は、各バーの重心位置を通る直線からセミロングバーの重心位置が、前記直線が分割する平面のいずれの領域に含まれるかを検出することにより、セミロングバーの位相関係を識別しバーコードを復号化する請求項乃至10のいずれかに記載のバーコード読み取り装置。
  12. バーコードを含む2値画像を入力するステップと、入力された2値画像を記憶するステップと、前記2値画像をM×M窓で走査し、バーコードの交番パターンを検出するステップと、前記マスク判定手段からの2値画像に対しパターンを太らせるステップと、前記太らせた2値画像に対しパターンを細らせるステップと、前記細らせた2値画像に対し個々のパターンを分離し、各パターン毎の特徴量からバーコード候補領域の位置を検出するステップと、前記バーコード候補領域を読み取り、各バーの面積と重心位置からバーの種類を識別しバーコードを復号化するステップと、を具備するバーコード読み取り方法。
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