JP3591132B2 - Riding rice transplanter with topsoil cultivation - Google Patents
Riding rice transplanter with topsoil cultivation Download PDFInfo
- Publication number
- JP3591132B2 JP3591132B2 JP13115296A JP13115296A JP3591132B2 JP 3591132 B2 JP3591132 B2 JP 3591132B2 JP 13115296 A JP13115296 A JP 13115296A JP 13115296 A JP13115296 A JP 13115296A JP 3591132 B2 JP3591132 B2 JP 3591132B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link mechanism
- topsoil
- rice transplanting
- cultivation
- extension frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
- Transplanting Machines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表土耕起付き乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、特開平7−147809号公報に開示された表土耕起付き乗用型田植機があった。この従来型の田植機は、田植装置側の昇降作動とは別に表土耕起装置としての代掻ロ−タが昇降制御される構成になっているが、この代掻ロ−タは田植装置を昇降作動するリンク機構の後端部材の真下に位置し上下調節範囲がこの後端部材によって制限されて高く吊り上げ調節できない欠点があった。
【0003】
また、代掻ロ−タの後側にフロ−ト付きの田植装置が設けられているが、その代掻ロ−タを駆動する伝動ケ−スの後方には整地フロ−トが配置されていなかった。
また、整地フロ−トが奇数個配置されており、中央部フロ−トを接地圧センサ−として田植装置を自動的に昇降する油圧装置の切換弁を切り換えて自動昇降制御を司る構成になっているが、この制御用のフロ−トが1個であり、このフロ−トと隣合う左右側のフロ−トとの間隔が同一になっていた。
【0004】
更に、田植装置の昇降制御の感度が、代掻ロ−タの上下調節で変更できる連動機構等は全く開示されていなかった。
また、各フロ−トの間隔部に代掻ロ−タで均された圃場表面を均平にする整地体が設けられていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のものでは、代掻ロ−タが代表する表土耕起装置の上下調節範囲が少なくて、耕起を必要としない圃場においても耕起してしまい、圃場表面が軟弱になり過ぎて苗植付姿勢の乱れを防止することができなかった。
また、耕起装置の伝動ケ−ス部分は代掻できないままでのこされ、この部分をフロ−ト整地することもできなかった。
【0006】
また、代掻装置で代表される耕起装置で掻き均されるときに起る水田の泥水波がフロ−ト後部へ通過しにくく、特に、フロ−トによる田植装置の昇降制御用のセンサ−がその中央部のフロ−トである場合に泥水波の影響を受けて正確な昇降制御が出来にくい欠点があった。
また、耕起装置を下降して水田表土を深く起すとき、どうしても田植装置側お上下振動が起り易くなるが、このとき昇降制御がこの振動を受けて無闇に昇降制御される欠点があった。
【0007】
更に、中央部のフロ−ト間隔が広くなると、この部分の整地が悪くなる欠点があった。
このように、従来技術では諸々の問題点を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。
第1番目の発明は、乗用型の走行車体1の後部に第1昇降リンク機構17を介して田植装置27を装着するに、前記第1昇降リンク機構17の後部部材20に後方側へ長く延びた後方延長枠44aと、当該後方延長枠44aの後部から下方へ延びる下方延長枠44bとからなる側面視が略┓型の屈折状の枠体44を取付け、この下方延長枠の下端側後部に田植装置27をロ−リング自在に装着し、前記田植装置側から前方に向かう第2昇降リンク機構46を設け、この第2昇降リンク機構46を介して前記屈折状の枠体44の前側下部に配設する表土耕起装置50を昇降調節可能に装着してなる表土耕起付き乗用型田植機。
【0009】
第2番目の発明は、乗用型の走行車体1の後部に第1昇降リンク機構17を介して田植装置27を装着するに、前記第1昇降リンク機構17の後部部材20に後方側へ長く延びた後方延長枠44aと、当該後方延長枠44aの後部から下方へ延びる下方延長枠44bとからなる側面視が略┓型の屈折状の枠体44を取付け、この下方延長枠の下端側後部に田植装置27をロ−リング自在に装着し、前記田植装置側から前方に向かう第2昇降リンク機構46を設け、この第2昇降リンク機構46を介して前記屈折状の枠体44の前側下部に配設する表土耕起装置50を昇降調節可能に装着する表土耕起付き乗用型田植機において、前記表土耕起装置50の駆動ケ−ス51が配置される部位の後方側には前記田植装置27の植付部位置を整地する整地フロ−ト38が配設されている表土耕起付き乗用型田植機。
【0010】
第3番目の発明は、乗用型の走行車体1の後部に第1昇降リンク機構17を介して田植装置27を装着するに、前記第1昇降リンク機構17の後部部材20に後方側へ長く延びた後方延長枠44aと、当該後方延長枠44aの後部から下方へ延びる下方延長枠44bとからなる側面視が略┓型の屈折状の枠体44を取付け、この下方延長枠の下端側後部に田植装置をロ−リング自在に装着し、前記田植装置側から前方に向かう第2昇降リンク機構46を設け、この第2昇降リンク機構46を介して前記屈折状の枠体44の前側下部に配設する表土耕起装置50を昇降調節可能に装着してなる表土耕起付き乗用型田植機において、前記田植装置27の植付部位置を整地する整地フロ−ト38が偶数個所定の横方向間隔を配して田植装置27の機体側に後部を支点に前部が上下動自在に取り付けられ、前記中央部分の2個のフロ−ト38a,38aの前部側を互いに連結し、この連結されたフロ−ト38aの前部側上下動で前記第1昇降リンク機構17を作動する油圧装置23の切換弁26を切り換える構成となし、この連結フロ−ト間隔の幅Lを他のフロ−トとの間隔lよりも広くしてなる表土耕起付き乗用型田植機。
【0011】
第4番目の発明は、乗用型の走行車体1の後部に第1昇降リンク機構17を介して田植装置27を装着するに、前記第1昇降リンク機構17の後部部材20に後方側へ長く延びた後方延長枠44aと、当該後方延長枠44aの後部から下方へ延びる下方延長枠44bとからなる側面視が略┓型の屈折状の枠体44を取付け、この下方延長枠の下端側後部に田植装置27をロ−リング自在に装着し、前記田植装置側から前方に向かう第2昇降リンク機構46を設け、この第2昇降リンク機構46を介して前記屈折状の枠体44の前側下部に配設する表土耕起装置50を昇降調節可能に装着してなる表土耕起付き乗用型田植機において、前記田植装置27の植付部位置を整地する整地フロ−ト38が偶数個所定の横方向間隔を配して田植装置27の機体側に後部を支点に前部が上下動自在に取り付けられ、前記中央部分の2個のフロ−ト38a,38aの前部側を互いに連結し、この連結されたフロ−トの前部側上下動で前記第1昇降リンク機構17を作動する油圧装置23の切換弁26を切り換える構成となし、この連結フロ−ト間隔の幅Lを他のフロ−トとの間隔lよりも広くし、前記連結された2個のフロ−トの間隔部の前部位置に代掻き整地装置42を上下動自在に設けてなる表土耕起付き乗用型田植機。
【0012】
第5番目の発明は、乗用型の走行車体1の後部に第1昇降リンク機構17を介して田植装置27を装着するに、前記第1昇降リンク機構17の後部部材20に後方側へ長く延びた後方延長枠44aと、当該後方延長枠44aの後部から下方へ延びる下方延長枠44bとからなる側面視が略┓型の屈折状の枠体40を取付け、この下方延長枠の下端側後部に田植装置27をロ−リング自在に装着し、前記田植装置側から前方に向かう第2昇降リンク機構46を設け、この第2昇降リンク機構46を介して前記屈折状の枠体44の前側下部に配設する表土耕起装置50を昇降調節可能に装着してなる表土耕起付き乗用型田植機において、前記田植装置27の植付部位置を整地する整地フロ−ト38が偶数個所定の横方向間隔を配して田植装置27の機体側に後部を支点に前部が上下動自在に取り付けられ、前記中央部分の2個のフロ−ト38a,38aの前部側を互いに連結し、この連結されたフロ−トの前部側上下動で当該フロ−ト前部側が所定範囲以上に上動するとき田植装置27を上昇し、逆に所定範囲内以下に下動するとき田植装置27を下降するよう前記第1昇降リンク機構17を作動する油圧装置23の切換弁26を切り換える自動切換機構を構成し、前記第2昇降リンク機構46により表土耕起装置50を下降させる側に調節するとき、前記油圧装置23の切換弁26を切り換える自動切換機構の田植装置上昇側切換えが鈍感になるよう表土耕起装置50の昇降調節装置59と前記油圧装置23の切換弁26の切換機構とをフロ−ト38aを介さない直接的あるいはフロ−ト38aを介した間接的に連動してなる表土耕起付き乗用型田植機。
【0013】
【作用及び効果】
第1番目の発明では、耕起装置50の上下調節が、第1昇降リンク機構17の後側で枠体44の上位部分の後方延長枠44aの下側において行われ、田植装置27をロ−リング自在に取り付ける軸心位置を下方延長枠44bの下部側後方に設けたから田植装置27の上下方向重心近くでロ−リングが行われることとなり、的確なロ−リング作用が期待できる。
【0014】
第2番目の発明では、前記表土耕起装置50の駆動ケ−ス51が配置される部位の後方側には前記田植装置27の植付部位置を整地する整地フロ−ト38が配設された構成であるから、駆動ケ−ス51部分の非耕起部分がフロ−トで整地でき確実な植付機能が期待できる。
第3番目の発明では、耕起装置50の後部に配置する田植装置27の昇降制御を司るセンサ−としての左右中間部にいちする中央部フロ−ト38a,38aの間隔Lを之に隣合う側部フロ−ト38b,38cとの間隔lよりも広くすることにより、後方への泥水の逃げを確実にできて、雑草等もひっかかることがなく昇降制御が確実になる。
【0015】
第4番目の発明では、前記第3目の発明のフロ−ト38a,38aの間隔Lが広く、この部分にレ−キとしての整地装置42をもうけたから、整地性能がよくなり、しかもフロ−ト38aの前部底板形状に類似のレ−キであるため、雑草や藁屑のひっかかりも少なく、高精度な昇降制御が期待できて、且つ、広幅L部分の整地ができる。
【0016】
第5番目の発明では、耕起装置50を下方へ下げて深く耕起する場合には、自動的にフロ−ト38aの浮上を抑制でき、頻繁に油圧装置23の切換弁26が切り換わるの防止できてハンチングの少ない昇降制御が期待できる。
【0017】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。
1は走行車体で、左右一対の操舵用の駆動前輪2,2と左右一対の駆動後輪3,3とを有した機体4の上部に搭乗用のステップ板5を張設し、この左右中央前部に操縦枠体6を突出ならしめ、その上側にステアリングポスト7を突出して操縦ハンドル8を設け、この操縦ハンドルの後部側の機体4にエンジン9を搭載して、その外周を前記ステップ板5と一体状のカバ−10で被い、このカバ−10の上面側に操縦座席11を設けた構成になっている。
【0018】
図中12はフロントミッションケ−スで、この内部に減速装置やクラッチ装置等の伝動機構を内装し、前記エンジン9側から適宜伝動されるよう構成され、駆動前輪2,2は、このフロントミッションケ−ス12から左右側に張り出した伝動軸で駆動されるよう構成され、また、左右両側に別れたリヤ−伝動ケ−ス13,13が、前記機体4の後部に左右に天秤状の動きをするよう設けられた横枠4aの両端に取り付けられ、このリヤ伝動ケ−ス13,13の外側に前記後輪3,3が軸承されており、この左右のリヤ−伝動ケ−ス13,13側に前記フロントミッションケ−ス12側から平面視でハ字状になったユニバ−サルジョイントを介した駆動軸14,14で伝動ならしめている。15は後輪カバ−で、前記ステップ板5と一体に樹脂材で成型されていて後方側は左右につながっているが、その左右中央部の後端は前側に切り込まれて欠如されている。
【0019】
16は支柱で、前記機体4の後端側に基部が固着され、先端側が上方へ突出し前記後輪カバ−15の後端側切り込み部から更に上方へ突出している。
17は第1昇降リンク機構で、上リンク18と下リンク19の基部側を前記支柱16にブラケット21を介して枢着し、これらリンク18,19の後端側を後部部材20で枢結して実施例では平行リンクに仕上げ、この下リンク19の基部側と一体のレバ−22を機体4側に取り付けた油圧装置23のピストンロッド23aに連繋して平行リンクを昇降作動できるように構成している。23bは油圧装置のシリンダ−を示す。
【0020】
ここで、油圧装置23の作動回路について説明する。
24は油圧タンク、25は油圧ポンプ、26は切換弁であり、油圧ポンプ25で油圧タンク24から吸い上げた作動油は切換弁26を経て油圧シリンダ−23b内送りこまれてピストンロッド23aが突出して田植装置を上昇させ、また、切換弁26が逆にきりかえられると、田植機側の荷重によりピストンロッド23aが引っ込み自由になって田植装置が下降するよう構成されている。
【0021】
27は田植装置であり、この機枠部分の主体を構成する伝動ケ−ス28は、第図および第4図で示した通り、動力入力部及び苗載置台の横移動機構等を内装する主伝動ケ−ス部28aと左右横方向へ張り出した伝動軸を包む筒ケ−ス部28bと更に後方側へ分岐して延び、植付装置を駆動するチエン伝動機構を内装した縦伝動ケ−ス部28cで構成されている。29は主伝動ケ−ス28a内の左右往復横移動機構であるリ−ドカム軸に連繋されて移動する往復移動軸である。
【0022】
前記田植装置27の苗載置台30は、土付きマット状の苗を載置して後述の植付装置に苗を供給するもので、実施例では苗載板を左右側に6区分に仕切板で仕切れ、その苗載板の後部側には苗送り用のベルト31が前後向けて張設巻回されている。そして、この苗載置台30を前記伝動ケ−ス28の上側に配置させて前側が上位になるよう傾斜させ、その下端側を苗受止板32で受け止め、また、上部側裏面を前記伝動ケ−ス28側から上方へ突出させた背面視が門型状の支持枠33により支持し、この苗載置台30が左右横方向に移動自在に受止めている。
【0023】
34は植付装置で、前記縦伝動ケ−ス28cの後方側側部に設けた回転ケ−ス35の外側部に、植付爪36を有した植付体37を設け、この植付爪36の側面視の軌跡(イ)により、前記苗受止板32に穿った苗分割口から苗を掻き取って下部の圃場表面に植付けるよう構成されている。
38は整地用フロ−トで、図例では4個田植装置27の機枠側に取り付けられ、中央部に同一形状をした2個の中央部フロ−ト38a,38aとその外側の平面視が対称状をした側部フロ−ト38b,38cとが左右側に所定の間隔を配して設けられ、これらのフロ−ト38の後部側上面が横方向の支軸39回りに回動して前側が上下動自在に取り付けられている。
【0024】
そして、この中央部フロ−ト38a,38aは、門型状をした連結具40によって連結し、共に昇降動するよう構成し、この連結具にレリ−ズワイヤ−41のインナ−側を連結して前記油圧装置の切換弁26に連繋し、該フロ−ト38aが田植装置27の機枠側に対して一定範囲以上に下動されるときワイヤ−41が引っ張られて切換弁26をピストンロッド23aが引っ込める状態に切換えて田植装置27を下降させ、逆に、フロ−ト38aが田植装置27の機枠側に対して一定範囲以上に上動されるときワイヤ−41が弛められて切換弁26が復元スプリング42の張力によりピストンロッド23aが突出する状態に切換えて田植装置27を上昇させ、フロ−ト38aが適正高さの状態になると切換弁が中立に切換えられて田植装置27の上下動が起らないように構成されてる。
【0025】
前記の各フロ−ト38a,38a,38b,38cの左右横方向の間隔は、中央部フロ−ト間隔Lが広く、中央部フロ−ト38aと側部フロ−ト38bあるいは側部オフロ−ト38cとの間隔lが間隔Lに較べて狭くなっている。また、この広い中央部フロ−ト38a、38a間の前側部分には、代掻き整地装置42を設け、この整地装置42は前側上部を横方向の軸を兼ねた前記門型状をした連結具40に枢着して後方側が上下動自在でスプリング43により下圧される構成に取り付けられている。尚、この整地装置42は側面視において、フロ−ト38aの前部底面形状と略同じ形状に設けられており、泥水が後方側に逃げ易くなるよう熊手形状の凹凸に構成している。また、中央部フロ−ト38aの先端側が他の側部フロ−ト38b,38cの先端よりも側面視において前方側へ突出した構造になっている。
【0026】
このように構成された田植装置27を前記走行車体1側の第1昇降リンク機構17の後部部材20に取り付ける手段について詳細に説明する。
44は田植装置27を後部部材20に装着するための枠体で、側面視が略々┓型形状をした後方側に長く延びる後方延長枠44aと下方側へ長く延びる下方延長枠44bとからなり、前記後方延長枠44aの前端側を前記後部部材20に一体的に連結し、下方延長枠44bの下端側後部に前記田植装置27の主伝動ケ−ス28aの前側部をロ−リング軸45を介して田植装置27の左右中心部がロ−リング自在となるよう連結している。
【0027】
したがって、前記第1昇降リンク機構17の上下のリンク後端側を枢結する後部部材20と、これに取り付けられた枠体44の下方延長部材44bとの間には高い位置に後方延長枠44aが形成されているだけであり、該後方延長部材44bの前側部分には上下方向及び前方に長い空間(C)が形成される。
46は第2昇降リンク機構で、上リンク46aと下リンク46bの基部側を前記田植装置27の伝動ケ−ス28の筒ケ−ス28bに固着したブラケット47に枢着し先端部を前方側へ突出させて左右横方向へ延ばした筒軸48に固着したブラケット49によって枢結し平行リンクに構成している。この第2昇降リンク機構46は左右側に放して平面視で2か所構成された4連リンクになっており、筒軸48部分が昇降自在で、当該筒軸48が側面視における前記枠体44の空間C部分に達している。
【0028】
50は表土耕起装置で、代掻作業をしないで田植作業をする場合の代掻ロ−タまたは、耕耘しないで直接田植作業をする場合の植付部分前方のみを幅狭く耕耘する何れかの作業を行う装置であり、場合によっては代掻装置あるいは耕耘装置を代表して表土耕起装置と総称し、何れの作業装置であってもよい。そして、この作業を行うロ−タリ軸の駆動ケ−ス51が前記筒軸48に一体的に固着されている。即ち、筒軸48に駆動ケ−ス51の上下中間部が取り付けられて昇降自在に構成されている。この駆動ケ−ス51の左右両側に駆動軸52が突出され、この軸52に水田圃場の表土を掻き均す代掻ロ−タ53a又は耕耘ロ−タ53bが取付けられた構造になっている。
【0029】
このように構成される表土耕起装置50は、前記前記枠体44の空間C部分に配置され、この耕起装置50にはその代掻作業時又は耕耘作業時に発生するう泥土の跳ね上げを防止する上部と後部とを被うロ−タリカバ−54が設けられている。そして、このカバ−54の後端側には圃場の表土面に折れ曲がって所定前後幅接当するゴム垂体55を左右方向にわたって取付けている。そして、前記枠体44が位置する部分においては、後方側にロ−タリカバ−54がその下方延長部材44bの下位にまでたっすることから、該カバ−54を切欠きで表土耕起装置50を上動してもカバ−54が該下方延長部材44bに衝突しないよう構成し、しかも、このカバ−54の欠如部分にはゴム板56を張設して該下方延長部材44bに当接してもゴム板56側が凹んで逃げえるよう構成している。
【0030】
また、前記耕起装置50の駆動ケ−ス51側には動力を走行車体1側のフロントミッションケ−ス12側から後方へ突出させた駆動軸57で駆動し、田植装置27の伝動ケ−ス28側への動力も走行車体1側のフロントミッションケ−ス12側から後方へ突出させた駆動軸58で駆動するが、この2個の動力伝達用駆動軸57,58は前記枠体44の左右側に位置し、ロ−リング軸を挟んだ形態でもうけられている。即ち、駆動軸57,58がロ−リング軸の一側に偏った状態で構成されているから、動力伝達がロ−リングバランスを崩すことなく行われ、ロ−リングに悪影響を及ぼさない。
【0031】
駆動ケ−ス51の位置は、田植装置27の中央部フロ−ト38aの前位に配置され、この駆動ケ−ス部分は代掻ロ−タの整地機能がないから、該フロ−ト38aで整地されるように構成されている。
59は前記耕起装置50の昇降調節装置で、前記田植装置27側の苗載置台30の門型状をした支持枠33に取り付けた横軸パイプ60に基部側を固着したブラケット61に球状軸受されて自由回動する筒型メタル62内に、縦筒63内で回転自在に軸受された螺子筒64をもうけて、前記メタル62の上側に設けた調節ハンドル65で該螺子筒64を正、逆転可能に構成し、この螺子筒64に螺子軸66を螺合させ、この螺子軸66の下端側に前記筒軸48を取付け、前記ハンドル65の回転操作で筒軸48を介して耕起装置50を上下調節できるように構成している。
【0032】
前記中央部フロ−ト38aの前部側上下動により、油圧切換弁26が切り換えられて田植装置27が昇降制御されるが、圃場の状態によりこの昇降制御の感度、特に田植装置27が上昇される場合の感度を調節することが要求される。そこで、前記フロ−ト38aの前側上面をスプリング67を介して押圧するフロ−ト上動抵抗体68を設け、このスプリング67の張力を操縦者手元側のレバ−69でワイヤ−70を介して調節できるようにするとともに、このフロ−ト上動抵抗体68の取付体を前記第2昇降リンク機構46のリンク47側に固着したア−ム71に枢着している。そして前記スプリング67を該ア−ム71に一体のブラケット72とフロ−ト上動抵抗体68の取付体73との間に介在させている。したがって、レバ−69によりスプリング67の張圧力を変更して感度調節が可能であり、かつ、耕起装置50の上下調節によって自動的に感度調節が可能な構成になっている。即ち、耕起深さを深くするとき、フロ−ト38aの上動が抑制される方向になり田植装置27の上昇制御感度が鈍くなる。
【0033】
尚、耕起装置50の代掻ロ−タ−による作業は、水田圃場の表土の状態や土質等により、代掻き状態を変更する必要があり、代掻ロ−タの回転周速を田植作業時の走行速度よりも一般的には高速にして代掻作業をするが、この走行速度よりも遅くしたり同一速度にすることにより代掻きをしないで水田表土を均す機能や全く均しの代掻きもしない状態にすることも可能になる。実施例では駆動ケ−ス51内に変速機構74を設け、変速レバ−75で作業時の走行速度とロ−タリ回転周速とが若干マイナス速から高速にまで変速できるように構成して、圃場の条件に合わした変速を可能にしている。この場合、該代掻ロ−タ−の駆動を油圧モ−タで駆動して正、逆無段変速機構を採用することもできる。
【0034】
尚、図中の符号76は施肥装置を示し、ホッパ−77内の肥料を、下部繰出装置78で繰出し、起風装置79から空気溜室80を介して送風される可撓性の移送パイプ81の中に、繰り出された肥料を供給して田植装置27の各フロ−ト38に設けた肥料散布管82中に送りこみ、田植えと同時に施肥されるよう構成されている。
【0035】
上例の作用について説明すると、この発明の実施例によれば、田植作業と同時に代掻きを省略した圃場であっても表土を均すだけで簡単にさぎょうでき、また、耕耘を省略している圃場の場合には植付位置だけを幅狭く掘削して、そこに苗を植付けることができ、田植作業時の前作業工程が省略できる。具体的な作用については構成を説明する時点で明らかにしたので、極く簡単に説明する。
【0036】
代掻き作業又は耕耘作業等の耕起装置50による作業時に、その圃場の状態、硬軟度や土質あるいは水の深さ等に応じて上下調節装置59により耕起装置50の高さが調節できる。即ち、ハンドル65の回転操作で第2昇降リンク機構46が回動調節されてその高さが調節されるが、このとき、該耕起装置50が第1昇降リンク機構17の後部で枠体44の下方延長部材44bの前側に形成された空間Cの位置で上下調節されてために調節範囲を大きくでき、耕起を不要とするような圃場では表土面に接触しない位置にまでも調節できるようになる。
また、耕起された跡に植付作業するが、この複数個のフロ−トの内で中央部フロ−ト28a,28aの間隔が広くなり、この中央部フロ−トによって田植装置27の昇降制御が行われるから、水田表土面の泥水がこの広い間隔Lから後方側に抵抗にならずに流下され、田植装置27の昇降制御が誤作動しないでおこなわれる。
また、耕起装置50の駆動ケ−ス51の後側にフロ−ト38の整地部を構成したために、駆動ケ−ス51のために整地されない状態の表土部分が残らず確実に表土面が整地される。
更に、昇降制御用の切換弁26に連繋された中央部フロ−ト38a,38aの広幅間隔Lの間の前部にレ−キ状の整地装置42を設けたから、この間隔部Lも整地でき、また、両フロ−ト38a,38と共に該整地装置42が上下動するから田植装置27の昇降制御に悪影響を及ぼさないですむ。
【0037】
また、耕起装置50が装備された田植装置の場合には、耕起深さにより機体の振動が生じやすく、特に深く代掻きする場合には昇降制御の切換弁26の切換えが頻繁に起り確実な制御機能がなされないことになるが、実施例の通り耕起装置50を深く調節するときは感度が鈍くなるよう連動させるから制御が的確に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】平面図
【図3】要部の簡略平面図
【図4】要部の平面図
【図5】油圧回路図
【図6】要部の斜面図
【図7】要部の側面図
【図8】要部の側面図
【図9】要部の側面図
【図10】別例の要部の簡略側面図
【符号の説明】
1 走行車体
17 第1昇降リンク機構
20 後部部材
23 油圧装置
26 切換弁
27 田植装置
38 整地フロ−ト
38a 中央部フロ−ト
38b 側部フロ−ト
38c 側部フロ−ト
42 整地装置(レ−キ)
44 枠体
44a 後方延長枠
44b 下方延長枠
46 第2昇降リンク機構
50 表土耕起装置
51 駆動ケ−ス
59 昇降調節装置
L 広幅部
l 狭幅部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a riding type rice transplanter with topsoil cultivation.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been a riding type rice transplanter with topsoil cultivation disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-147809. This conventional rice transplanter is configured such that a scraping rotor as a topsoil cultivation device is controlled to move up and down separately from the raising and lowering operation of the rice transplanting device side. There is a disadvantage that the vertical adjustment range is limited by the rear end member, which is located directly below the rear end member of the link mechanism that moves up and down, and cannot be lifted and adjusted high.
[0003]
A rice transplanting device with a float is provided on the rear side of the scraping rotor, but a leveling float is arranged behind a transmission case for driving the scraping rotor. Did not.
In addition, an odd number of leveling floats are arranged, and a central float is used as a ground pressure sensor to switch the switching valve of a hydraulic device that automatically raises and lowers the rice transplanting apparatus, thereby controlling the automatic raising and lowering control. However, the number of the control float is one, and the interval between the float and the adjacent left and right floats is the same.
[0004]
Furthermore, there has been no disclosure of an interlocking mechanism or the like in which the sensitivity of the raising and lowering control of the rice transplanting apparatus can be changed by vertically adjusting the substitute rotor.
In addition, no leveling material for leveling the surface of the field leveled by the scraping rotor was provided at the interval between the floats.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art, the up and down adjustment range of the topsoil cultivation device represented by the substitute rotor is small, and the cultivation is carried out even in a field that does not require tillage. It was not possible to prevent the posture from being disturbed.
In addition, the transmission case of the tillage device was left unremovable, and this portion could not be floated.
[0006]
Further, muddy water waves in the paddy field, which are generated when the paddy fields are raked by a plowing device, are difficult to pass to the rear of the float, and particularly, a sensor for controlling the elevation of the rice transplanting device by the float. However, there is a drawback in that it is difficult to perform accurate ascent / descent control due to the influence of the muddy water when the float is located at the center of the float.
In addition, when the tillage device is lowered to raise the paddy rice topsoil deeply, the rice planting device side vertical vibration is apt to occur, but at this time, there is a drawback that the elevation control is controlled by this vibration in a dark manner.
[0007]
Further, if the float interval in the central portion is widened, there is a disadvantage that the leveling of this portion is deteriorated.
As described above, the conventional technique has various problems.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has taken the following technical measures in order to solve the above-mentioned problems.
According to the first invention, when the
[0009]
According to the second invention, when the
[0010]
In the third invention, when the
[0011]
In the fourth invention, when the
[0012]
In the fifth invention, when the
[0013]
[Action and effect]
In the first invention, the up and down adjustment of the
[0014]
In the second aspect of the present invention, a leveling
In the third aspect of the present invention, the interval L between the
[0015]
In the fourth aspect of the present invention, the spacing L between the
[0016]
According to the fifth aspect of the present invention, when the
[0017]
【Example】
An example of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
In the figure,
[0019]
[0020]
Here, an operation circuit of the
Reference numeral 24 denotes a hydraulic tank, reference numeral 25 denotes a hydraulic pump, and
[0021]
[0022]
The seedling mounting table 30 of the
[0023]
[0024]
The
[0025]
As for the horizontal spacing between the
[0026]
The means for attaching the
[0027]
Therefore, the rear extension frame 44a is located at a high position between the rear member 20 pivotally connecting the upper and lower link rear ends of the first
[0028]
[0029]
The
[0030]
Power is driven by a drive shaft 57 protruding rearward from the
[0031]
The position of the
[0032]
The
[0033]
In the operation of the
[0034]
[0035]
To explain the operation of the above example, according to the embodiment of the present invention, even in a field where padding is omitted at the same time as rice planting work, it is easy to saturate simply by leveling the topsoil, and tilling is omitted. In the case of an existing field, only the planting position can be excavated narrowly and the seedlings can be planted there, and the pre-operation step at the time of the rice planting operation can be omitted. Since the specific operation has been clarified at the time of describing the configuration, it will be described only briefly.
[0036]
At the time of the work with the
In addition, the planting work is carried out on the plowed trace. Among the plurality of floats, the interval between the central floats 28a, 28a is widened. Since the control is performed, the muddy water on the top soil surface of the paddy field flows down from the wide space L to the rear without any resistance, and the raising and lowering control of the
In addition, since the leveling portion of the
Further, since the rake-
[0037]
Further, in the case of the rice transplanting apparatus equipped with the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view
FIG. 2 is a plan view
FIG. 3 is a simplified plan view of a main part.
FIG. 4 is a plan view of a main part.
FIG. 5 is a hydraulic circuit diagram
FIG. 6 is a perspective view of a main part.
FIG. 7 is a side view of a main part.
FIG. 8 is a side view of a main part.
FIG. 9 is a side view of a main part.
FIG. 10 is a simplified side view of a main part of another example.
[Explanation of symbols]
1 Running body
17 First lifting link mechanism
20 Rear members
23 Hydraulic system
26 Switching valve
27 Rice transplanting equipment
38 Leveling Float
38a Central part float
38b Side float
38c Side float
42 Leveling equipment (rake)
44 Frame
44a Rear extension frame
44b Lower extension frame
46 Second lifting link mechanism
50 Topsoil cultivation equipment
51 Driving case
59 Lift control device
L Wide section
l Narrow part
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13115296A JP3591132B2 (en) | 1996-04-27 | 1996-04-27 | Riding rice transplanter with topsoil cultivation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13115296A JP3591132B2 (en) | 1996-04-27 | 1996-04-27 | Riding rice transplanter with topsoil cultivation |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09294425A JPH09294425A (en) | 1997-11-18 |
JP3591132B2 true JP3591132B2 (en) | 2004-11-17 |
Family
ID=15051225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13115296A Expired - Fee Related JP3591132B2 (en) | 1996-04-27 | 1996-04-27 | Riding rice transplanter with topsoil cultivation |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3591132B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4769212B2 (en) * | 2007-03-12 | 2011-09-07 | 株式会社クボタ | Paddy field machine |
JP4773389B2 (en) * | 2007-03-26 | 2011-09-14 | 株式会社クボタ | Paddy field machine |
-
1996
- 1996-04-27 JP JP13115296A patent/JP3591132B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09294425A (en) | 1997-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4014733B2 (en) | Paddy weeder | |
JP2000041411A5 (en) | ||
JP4484754B2 (en) | Rice transplanter | |
JP3591132B2 (en) | Riding rice transplanter with topsoil cultivation | |
JP2000300006A (en) | Rice paddy weeder | |
JP2002101704A (en) | Farming implent | |
JP2019110773A (en) | Paddy work machine | |
JP3755355B2 (en) | Transplanting machine such as sputum | |
JP2009261330A (en) | Seedling transplanter | |
JP4241738B2 (en) | Agricultural machine | |
JP3151498B2 (en) | Rice transplanter | |
JP2019106943A (en) | Rice field implement | |
JPH0687692B2 (en) | Seedling planting machine | |
JP2870092B2 (en) | Seedling machine | |
JPH0928118A (en) | Land grading plate for simultaneous tilling transplanter | |
JP3666206B2 (en) | Agricultural machine | |
JP2926935B2 (en) | Farming machine for paddy fields | |
JPH10248318A (en) | Operating device of transplanter | |
JP4031164B2 (en) | Rice transplanter planting department | |
JPH0365105A (en) | Float structure of paddy field working machine | |
JPS646018Y2 (en) | ||
JP3279925B2 (en) | Transmission device for simultaneous transplanting machine | |
JP3785723B2 (en) | Rice transplanter | |
JPS646013Y2 (en) | ||
JPH0724006Y2 (en) | Chain case structure of walking paddy work machine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040816 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070903 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |